(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の一方のコネクタを他方のコネクタから外す際、レバーを一気に持ちあげることができる。詳しくは、レバーを一気にスライドさせると、レバーが上方に持ちあがってしまい、電源用端子の接続解除と検知用端子の接続解除とが一体的な操作により殆ど時間差なく行われる。この場合、作業者が一方のコネクタを他方のコネクタから外す際に感電するおそれがある。
【0009】
そこで、本発明は、電源システムから供給される電力を中継するコネクタ装置であって、検知用端子の接続解除から電源用端子の接続解除までの充分な時間を、より確実に得ることができるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、第1のコネクタ装置として、
電源システムから供給される電力を中継するコネクタ装置であって、第1コネクタと、第2コネクタと、操作部材と、伝達部材とを備えており、
前記第1コネクタには、前記電源システムと接続可能な第1電源用端子と、第1検知用端子とが設けられており、
前記第2コネクタには、第2電源用端子と、第2検知用端子とが設けられており、
前記第1検知用端子と前記第2検知用端子とは、互いに接触することにより前記電力の中継が可能な状態であることを検知するためのものであり、
前記第2コネクタは前記第1コネクタと接続可能であり、前記第1コネクタと接続された前記第2コネクタは抜去方向に沿って前記第1コネクタから抜去可能であり、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが接続された接続状態において、前記第1電源用端子と前記第2電源用端子とが接触していると共に前記第1検知用端子と前記第2検知用端子とが接触しており、
前記操作部材は、前記接続状態において第1位置にあり、前記第1位置にある前記操作部材を、前記抜去方向の反対方向である押圧方向に変位させると第2位置に変位して前記第2位置で停止し、前記第2位置にある前記操作部材が、前記抜去方向に変位すると第3位置に変位して前記第3位置で停止し、前記第3位置にある前記操作部材を、前記押圧方向に変位させると第4位置に変位し、前記第2位置は前記押圧方向において前記第1位置と前記第4位置との間にあり、
前記伝達部材は、前記操作部材が前記押圧方向に変位する際に前記第2コネクタを前記抜去方向に変位させるように構成されており、
前記操作部材が前記第2位置にあるとき、前記第1電源用端子と前記第2電源端子とが接触している一方、前記第1検知用端子と前記第2検知用端子とは接触しておらず、
前記操作部材が前記第4位置にあるとき、第1電源用端子と前記第2電源端子とが接触しておらず、且つ、前記第1検知用端子と前記第2検知用端子とが接触していない
コネクタ装置を提供する。
【0011】
また、本発明は、第2のコネクタ装置として、第1のコネクタ装置であって、
前記操作部材を前記抜去方向に常時付勢する付勢部材を更に備えており、
前記第2位置にある前記操作部材は、前記付勢部材に付勢されることで前記第3位置に変位し、前記第4位置にある前記操作部材は、前記付勢部材に付勢されることで前記第1位置に変位する
コネクタ装置を提供する。
【0012】
また、本発明は、第3のコネクタ装置として、第2のコネクタ装置であって、
カムピンとカム溝とを備えており、
前記カムピンは、前記第1コネクタ、前記第2コネクタ及び前記操作部材のうちのいずれかに設けられており、
前記カムピンは前記カム溝に沿って相対的に変位可能であり、前記操作部材は、前記カムピンの前記カム溝に対する変位に伴って変位する
コネクタ装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、第4のコネクタ装置として、第3のコネクタ装置であって、
前記カム溝が設けられた円筒カムを更に備えており、
前記カム溝は、前記円筒カムの円柱面を周回するようにして形成されており、
前記円筒カムは、中心軸が前記押圧方向と平行となるように、且つ、前記中心軸の回りに回転可能となるように、前記操作部材に保持されており、
前記カムピンは、前記第1コネクタに設けられており、前記円筒カムが中心軸の回りに回転方向に回転することによって、前記カムピンが前記カム溝に対して変位する
コネクタ装置を提供する。
【0014】
また、本発明は、第5のコネクタ装置として、第4のコネクタ装置であって、
前記操作部材には、係止部が設けられており、
前記円筒カムには、被係止部が設けられており、
前記操作部材が前記第1位置及び前記第3位置にあるとき、前記係止部と前記被係止部との係止によって前記円筒カムの前記回転方向と反対の方向への回転が防止されている
コネクタ装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、第6のコネクタ装置として、第2乃至第5のコネクタ装置のいずれかであって、
前記操作部材は、押圧部を有しており、
前記第2コネクタは、被押圧部を有しており、
前記伝達部材は、力受部と支点部と作用部とを有しており、前記支点部は前記押圧方向と直交する方向において前記力受部と前記作用部との間に位置しており、前記支点部と前記力受部との間の距離は前記支点部と前記作用部との間の距離よりも大きく、前記力受部が前記押圧部によって前記押圧方向に押圧されて変位すると、前記作用部は前記被押圧部を前記抜去方向に押圧し、これにより前記第2コネクタを前記抜去方向に変位させる
コネクタ装置を提供する。
【0016】
また、本発明は、第7のコネクタ装置として、第6のコネクタ装置であって、
前記作用部の前記押圧方向への変位を規制する規制部を更に備えている
コネクタ装置を提供する。
【0017】
また、本発明は、第8のコネクタ装置として、第7のコネクタ装置であって、
前記第2コネクタは、前記押圧方向に沿って前記第1コネクタに接続可能であり、
前記第2コネクタには、被ガイド部が設けられており、
前記伝達部材には、ガイド部が設けられており、
前記操作部材が前記第1位置にあるとき、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされ、これにより前記第2コネクタは前記第1コネクタと接続し、
前記操作部材が前記第3位置にあるとき、前記第2コネクタを前記第1コネクタに接続しようとすると、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされることなく前記伝達部材を前記押圧方向に押圧し、これにより前記力受部が前記操作部材の前記押圧部を前記押圧方向に押圧し、前記操作部材が前記第4位置を経由して前記第1位置に変位する
コネクタ装置を提供する。
【0018】
また、本発明は、第9のコネクタ装置として、第1乃至第8のコネクタ装置のいずれかであって、
前記第2コネクタには、ロック部が設けられており、
前記操作部材には、被ロック部が設けられており、
前記操作部材が前記第1位置にあるとき、前記被ロック部は、前記接続状態にある前記第2コネクタの前記ロック部によりロックされており、これにより前記操作部材の前記押圧方向への変位が防止されている
コネクタ装置を提供する。
【0019】
また、本発明は、第10のコネクタ装置として、第9のコネクタ装置であって、
前記操作部材には前記押圧方向に変形可能な操作部が設けられており、前記操作部には前記押圧方向と斜交する方向に延びる斜交部が形成されており、
前記被ロック部は前記操作部に設けられており、前記斜交部を前記押圧方向に押圧することにより前記ロック部による前記被ロック部の前記ロックが解除される
コネクタ装置を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、操作部材を、電力が中継される第1位置から、第1電源用端子(電源用端子)と第2電源用端子(電源用端子)との接触(即ち、接続)が解除される第4位置まで変位させる場合、第1検知用端子(検知用端子)と第2検知用端子(検知用端子)との接触(即ち、接続)が解除される第2位置及び第3位置に夫々停止させる必要がある。換言すれば、操作部材を、第1位置から第4位置まで一気に変位させることができない。このため、検知用端子の接続解除から電源用端子の接続解除までの充分な時間を、より確実に得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1乃至
図3から理解されるように、本発明の実施の形態によるコネクタ装置10は、例えば電気自動車(図示せず)に取り付けられ、電源システム(図示せず)から供給された電力を、図示しない対象物(例えば、電気自動車のモーター)に中継するように構成されている。本実施の形態によるコネクタ装置10は、第1コネクタ(コネクタ)200と、第2コネクタ(コネクタ)300と、樹脂等の絶縁性材料からなる操作部材(ボタン)400と、樹脂等の絶縁性材料からなる伝達部材500と、樹脂等の絶縁性材料からなる円筒カム600と、弾性を有し円筒カム600を常時付勢する(即ち、円筒カム600を第2コネクタ300の抜去方向に向けて常時押圧する)付勢部材(コイルバネ)700とを備えている。
【0023】
コネクタ装置10は、長さ方向(Y方向)に長く、幅方向(X方向)に短い直方体形状を有している。換言すれば、コネクタ装置10は、上下方向(Z方向)と直交する平面において、矩形形状の外形を有している。
【0024】
図2、
図4及び
図24に示されるように、本実施の形態による第1コネクタ200は、樹脂等の絶縁性材料からなる第1ハウジング202と、導電性材料からなる2つの第1電源用端子(電源用端子)270と、第1検知用端子(検知用端子)280とを備えている。第1検知用端子280は、導電性材料からなり、ケーブル290が接続された2つのコンタクトを有している。2つのコンタクトは、互いから離れるようにして設けられている(図示せず)。
【0025】
図4乃至
図6に示されるように、第1ハウジング202は、Y方向に長くX方向に短い直方体形状を有しており、X方向における両側部に2つの側壁202sを夫々有している。側壁202sの夫々には、フランジ210が設けられている。フランジ210は、側壁202sからX方向外側に張り出している。フランジ210には、取付孔212が形成されている。例えば、取付孔212をネジ止めすることにより、第1ハウジング202を車体に取り付けて固定することができる。
【0026】
図4及び
図5に示されるように、第1ハウジング202の内部には、収容部(収容空間)220が形成されている。収容部220には、2つの保持溝222と、2つのガイド溝224と、2つの位置決め溝226と、2つの第1規制部(規制部)232と、2つの支持柱234と、保持部240と、カムピン250と、2つの電源用端子保持部262と、検知用端子保持部264とが設けられている。
【0027】
2つの保持溝222は、Y方向において同じ位置に位置するようにして、2つの側壁202sに夫々形成されている。保持溝222の夫々は、X方向外側に凹みつつ、収容部220の内部をZ方向に延びている。保持溝222は、第1ハウジング202の上方に向かって(即ち、+Z方向に)開口している。
【0028】
図4乃至
図6に示されるように、2つのガイド溝224は、Y方向において同じ位置に位置するようにして、2つの側壁202sに夫々形成されている。ガイド溝224の夫々は、X方向外側に凹みつつ、収容部220の内部をZ方向に延びている。ガイド溝224は、第1ハウジング202の上方に向かって開口している。
【0029】
図4及び
図5に示されるように、2つの位置決め溝226は、第1ハウジング202の正面側の(即ち、+Y側の)内壁に形成されている。位置決め溝226の夫々は、+Y方向に凹みつつ、収容部220の内部をZ方向に延びている。位置決め溝226は、第1ハウジング202の上方に向かって開口している。
【0030】
図4乃至
図6に示されるように、2つの第1規制部232は、Y方向において同じ位置に位置するようにして、2つの側壁202sに夫々形成されている。第1規制部232の夫々は、X方向内側に突出しつつ、収容部220の内部をZ方向に沿って延びている。本実施の形態による第1規制部232は、第1ハウジング202の上端(即ち、+Z側の端部)から収容部220の中間部分まで延びている。
【0031】
図5及び
図26から理解されるように、2つの支持柱234は、Y方向において同じ位置に設けられている。詳しくは、支持柱234の夫々は、X方向において側壁202sとの間に距離をあけるようにして、収容部220の下面(即ち、−Z側の面)から上方に延びている。支持柱234は、収容部220の中間部分まで延びている。支持柱234は、X方向に薄い平板形状を有している。支持柱234の上端部分は、半円形状に形成されている。
【0032】
図5及び
図24から理解されるように、本実施の形態による保持部240は、Z方向に延びる円筒である。保持部240は、収容部220の下面の+Y側の端部の近傍に設けられており、X方向において収容部220の中央に位置している。保持部240の上端は開口しており、付勢部材700の下端部(即ち、−Z側の端部)が挿入されている。付勢部材700は、Z方向に弾性変形可能となるように保持部240に保持(又は支持)されている(
図24参照)。
【0033】
図5及び
図6に示されるように、カムピン250は、第1ハウジング202の+Y側の内壁に形成されている。カムピン250は、X方向において、保持部240と対応する位置に配置されている。より具体的には、カムピン250は、X方向において、2つの位置決め溝226の間に位置している。カムピン250は、XZ平面において円形の断面を有するようにして(
図27参照)、後方に(即ち、−Y方向に)突出している。
【0034】
図5及び
図6から理解されるように、電源用端子保持部262及び検知用端子保持部264は、第1ハウジング202の底部(即ち、−Z側の端部)を貫通するようにして、収容部220の下面に形成されている。検知用端子保持部264は、Y方向において、2つの電源用端子保持部262の間に位置している。電源用端子保持部262は、第1電源用端子270を夫々保持しており、検知用端子保持部264は、第1検知用端子280を保持している(
図24参照)。
【0035】
図2及び
図24から理解されるように、第1電源用端子270及び第1検知用端子280は、下方から(即ち、−Z側から)第1ハウジング202の電源用端子保持部262及び検知用端子保持部264に(即ち、第1ハウジング202に)、夫々取り付けられ固定されている。第1ハウジング202に取り付けられた第1電源用端子270及び第1検知用端子280は、収容部220の内部から第1ハウジング202の外側まで、−Z方向に沿って延びている。
【0036】
第1電源用端子270は、電源システム(図示せず)と接続可能である。詳しくは、コネクタ装置10が使用される使用状態において、第1電源用端子270の一方は、電力を供給する電源システムに接続され、第1電源用端子270の他方は、電力が供給される対象物(図示せず)に接続されている。使用状態において、第1検知用端子280の2つのコンタクトは、制御機構(図示せず)に接続されている。制御機構は、第1検知用端子280の2つのコンタクトが接続されているか(即ち、導通しているか)否かを検知可能に構成されている。
【0037】
図13、
図15及び
図16に示されるように、本実施の形態による円筒カム600は、Z方向に延びる円柱形状を有している。詳しくは、円筒カム600の下部(即ち、−Z側の部位)は中空の円筒状に形成されており、円筒カム600の上部(即ち、+Z側の部位)は円柱状に形成されている。円筒カム600の下部の円筒の内部には、突出端部610と支持溝612とが設けられている。突出端部610は、先細りつつ下方に(即ち、−Z方向に)突出している。支持溝612は、突出端部610を囲むようにして+Z方向に凹んだ溝である。円筒カム600の上端部には、平面状の被支持面620が形成されている。被支持面620は2箇所で切欠かれており、これにより2つの被係止部622が形成されている。本実施の形態による被係止部622は、垂直な(即ち、Z方向と平行な)平面である。
【0038】
図13、
図16及び
図24から理解されるように、円筒カム600の下部の円筒の内部には、付勢部材700の上端部が挿入されている。詳しくは、付勢部材700の上端部は、円筒カム600の中心軸CxがZ方向と平行に延びるようにして、支持溝612に挿入されている。以上の説明から理解されるように、円筒カム600は、中心軸Cxを中心として回転方向に回転可能である。
【0039】
図13乃至
図15に示されるように、円筒カム600の円周には初期溝640と、カム溝650とが設けられている。初期溝640は、円筒カム600の下部の円筒を切欠くようにして形成されており、円筒の下端からカム溝650の下端まで+Z方向に延びている。カム溝650は、円筒カム600の円周面を周回するようにして形成されている。詳しくは、カム溝650は、連続して延びるように形成された4つの溝(即ち、第1溝652、第2溝654、第3溝656及び第4溝658)から構成されている。
【0040】
第1溝652は、第4溝658の終了部分と第2溝654の開始部分を連結するようにして、斜め上方に(即ち、傾きつつ+Z方向に)延びている。第2溝654は、第1溝652の終了部分と第3溝656の開始部分を連結するようにして、斜め下方に(即ち、傾きつつ−Z方向に)延びている。第3溝656は、第2溝654の終了部分と第4溝658の開始部分を連結するようにして、斜め上方に延びている。第4溝658は、第3溝656の終了部分と第1溝652の開始部分を連結するようにして、斜め下方に延びている。第2溝654及び第3溝656は、第1溝652の下端と第4溝658の上端との間に位置している。
【0041】
第4溝658の終了部分(即ち、第1溝652の開始部分)には、第1停止部662が設けられている。第1溝652の終了部分(即ち、第2溝654の開始部分)には、第2停止部664が設けられている。第2溝654の終了部分(即ち、第3溝656の開始部分)には、第3停止部666が設けられている。第1停止部662、第2停止部664及び第3停止部666の夫々は、回転方向と直交する垂直平面である。第1停止部662は、回転方向において被係止部622の一方と対応する位置に配置されている(
図27参照)。第3停止部666は、回転方向において被係止部622の他方と対応する位置に配置されている(
図29参照)。
【0042】
図7乃至
図12に示されるように、本実施の形態による操作部材400は、X方向及びZ方向に長い角柱形状を有している。
【0043】
詳しくは、操作部材400のX方向における両側面は、部分的にX方向外側に突出しており、これにより2つの被保持部412が夫々形成されている。2つの被保持部412は、Y方向において同じ位置に位置しており、Z方向において、操作部材400の上端から下端まで延びている。被保持部412は、第1コネクタ200の保持溝222と対応する形状及びサイズを有している(
図26参照)。
【0044】
図9及び
図10に示されるように、操作部材400の−Y側の端面は部分的に−Y方向に突出しており、これにより対向面402と、突出部404が形成されている。対向面402の下部は、Y方向と直交する平面上を延びており、対向面402の上部は、前方に(即ち、+Y方向に)僅かに傾きつつ+Z方向に延びている(
図10参照)。突出部404は、X方向に長く延びており、X方向における両端部に2つの第2規制部(規制部)414が形成されている。2つの第2規制部414は、操作部材400のX方向における両側面を超えてX方向外側に夫々突出している。第2規制部414の下端面は、X方向及びZ方向の双方と斜交する平面状に形成されている(
図10参照)。
【0045】
図7、
図8及び
図10乃至
図12に示されるように、操作部材400の+Y側の端面には、2つの被位置決め部416が形成されている。被位置決め部416は、+Y方向に突出しており、Z方向において操作部材400の下端から上端近傍まで延びている。被位置決め部416は、第1コネクタ200の位置決め溝226と対応する形状及びサイズを有している(
図8参照)。更に、2つの被位置決め部416は、2つの位置決め溝226とX方向において夫々対応する位置に設けられている。
【0046】
図7、
図9及び
図10に示されるように、操作部材400のうち突出部404の下に位置する部位は+Y方向に凹んでおり、これにより支持部420が形成されている。支持部420は、X方向において操作部材400を貫通している。支持部420は、押圧部422を有している。本実施の形態による押圧部422は、平面状に形成された支持部420の上面(即ち、+Z側の面)及び下面である。
【0047】
図7乃至
図10に示されるように、操作部材400には、−Z方向に変形可能な操作部430が設けられている。より具体的には、操作部430には、基部432及び斜交部436が形成されている。基部432は、突出部404のX方向における中間部分からZ方向に延びる平板形状を有している。斜交部436は、基部432から、Z方向と斜交する方向に延びている。詳しくは、斜交部436の下部は、+Y方向に僅かに傾きつつ+Z方向に延びており、斜交部436の上部は、+Y方向に大きく傾くようにして+Z方向に延びている。換言すれば、斜交部436は、対向面402との間に所定の距離をあけるようにして+Z方向に延びている。斜交部436のX方向における両端部は、基部432のX方向における両端部を夫々超えてX方向外側に延びている(即ち、基部432から張り出している)。斜交部436のうち基部432から張り出した部位の下端には、被ロック部438が形成されている。換言すれば、本実施の形態による操作部430(即ち、操作部材400)には、2つの被ロック部438が設けられている。本実施の形態による被ロック部438は、Z方向と直交する平面である。
【0048】
図7、
図11及び
図12に示されるように、操作部材400には受容部450が設けられている。本実施の形態による受容部450は、操作部材400の内部に形成された円柱形状の空間である。受容部450のサイズは、円筒カム600のサイズよりも僅かに大きく、これにより、下端部が付勢部材700に支持された円筒カム600を受容している(
図24参照)。受容部450は、上壁部452を有している。上壁部452は、Z方向と直交する平面状に形成されている。上壁部452の+Y側の端部は、円筒カム600の被支持面620に形成された切欠き(即ち、被係止部622:
図15参照)と対応する形状を有するようにして下方に突出しており、これにより係止部454が形成されている。換言すれば、操作部材400には、係止部454が設けられている。本実施の形態による係止部454は、X方向と直交する平面である。
【0049】
図24から理解されるように、操作部材400、円筒カム600及び付勢部材700が第1コネクタ200の収容部220に取り付けられると、円筒カム600は、Z方向に圧縮された付勢部材700によって+Z方向に押圧され、上壁部452に向かって押し付けられる。即ち、本実施の形態による円筒カム600は、中心軸CxがZ方向と平行となるように、且つ、中心軸Cxの回りに回転可能となるように、操作部材400に保持されている。詳しくは、円筒カム600の被支持面620は、操作部材400の係止部454の先端と接触しつつ回転する(
図31)。このため、円筒カム600はスムーズに回転する。
【0050】
図27に示されるように、円筒カム600が回転して被係止部622が+Y側の端部に位置したとき、係止部454の垂直面と被係止部622の垂直面とが面接触する。このため、被係止部622が+X方向に移動するような円筒カム600の回転(即ち、
図13の回転方向に沿った回転)が許容される一方、被係止部622が−X方向に移動するような円筒カム600の回転(即ち、回転方向の逆方向に沿った逆回転)が防止される。
【0051】
図17及び
図18に示されるように、本実施の形態による伝達部材500は、支持軸510と2つのアーム520とを有している。支持軸510は、X方向に延びる円柱形状(ピン形状)を有している。2つのアーム520は、支持軸510のX方向における両端部近傍から−Y方向に夫々延びている。詳しくは、支持軸510のX方向における両端部は、アーム520を超えてX方向外側に夫々延びている。支持軸510のうち2つのアーム520の間に位置する部位は、操作部材400の押圧部422(
図10参照)からの力を受ける力受部512として機能する。
【0052】
2つのアーム520は、YZ平面に対して対称な形状を有している。詳しくは、アーム520の夫々は、X方向に薄い平板形状を有している。アーム520のX方向内側には、X方向外側に向かって夫々凹んだ3つの凹みが形成されており、これにより支点部532、作用部542及びガイド部550が夫々形成されている。アーム520のX方向外側には、X方向内側に向かって凹んだ取付溝560が形成されている。
【0053】
支点部532は、アーム520のY方向における中央よりも−Y側の端部に近くなるように配置されている。本実施の形態による支点部532は、Z方向と交差し且つX方向と平行な平面である。作用部542は、アーム520の−Y側の端部近傍に位置している。本実施の形態による作用部542は、Z方向と交差し且つX方向と平行な平面である。更に、作用部542の−Y側の平面と+Y側の平面とは緩やかに交差している。ガイド部550は、アーム520の上端と下端との間を延びる溝である。ガイド部550は、上端から下端に向かって、Y方向において広がりつつ延びている。取付溝560は、アーム520の上端と下端との間を延びる溝である。取付溝560は、第1コネクタ200の第1規制部232が通過可能なサイズを有している(
図8参照)。
【0054】
上述のように、本実施の形態による伝達部材500のアーム520の夫々は、力受部512と支点部532と作用部542とを有している。支点部532は、Y方向において力受部512と作用部542との間に位置している。
【0055】
図3、
図19、
図23及び
図24に示されるように、本実施の形態による第2コネクタ300は、樹脂等の絶縁性材料からなる第2ハウジング302と、導電性材料からなる2つの第2電源用端子(電源用端子)370と、導電性材料からなる第2検知用端子(検知用端子)380と、樹脂等の絶縁性材料からなるカバー390と、ヒューズ392と、2つのボルト394と、2つのナット396とを備えている。第2検知用端子380は、上部で接続された2つの接点部382を有している(
図3参照)。コネクタ装置10が使用される使用状態において、第2コネクタ300は、−Z方向(挿入方向)に沿って第1コネクタ200に挿入されている(
図23参照)。
【0056】
図19乃至
図22に示されるように、第2ハウジング302は、Y方向に長くX方向に短い直方体形状を有しており、X方向における両側部に2つの側壁302sを夫々有している。側壁302sには、4つの張出し部310と、2つの被押圧部330と、2つの被ガイド部340とが設けられている。
【0057】
張出し部310の夫々は、側壁302sからX方向外側に向かって、所定の長さだけ張り出している。本実施の形態によれば、Y方向において同じ位置に設けられた2つの張出し部310からなる組が、2組設けられている。以上の説明から理解されるように、コネクタ装置10の使用状態において、第1コネクタ200の側壁202sがX方向内側に向かう力を受けたとしても、第1コネクタ200の側壁202sと第2コネクタ300側壁302sとは、X方向において少なくとも所定の長さだけ離れている(
図23参照)。
【0058】
2つの被押圧部330は、Y方向において同じ位置に位置するようにして、2つの側壁302sに夫々形成されている。被押圧部330の夫々は、YZ平面において楕円形形状の断面を有するようにして(
図26参照)、側壁302sからX方向外側に突出している。詳しくは、被押圧部330の楕円形形状の断面は、Z方向に延びる長軸を有している。
【0059】
2つの被ガイド部340は、Y方向において同じ位置に位置するようにして、2つの側壁302sに夫々形成されている。被ガイド部340の夫々は、XY平面と水平な下端面を有するようにして(
図26参照)、側壁302sからX方向外側に突出している。
【0060】
図19乃至
図21に示されるように、第2ハウジング302の前面(即ち、+Y側の面)は、部分的に+Y方向に突出しており、これにより2つのロック部350が設けられている。ロック部350の夫々は、Z方向と直交する平面である。
【0061】
図19及び
図20に示されるように、第2ハウジング302の内部には、収容部(収容空間)320が形成されている。収容部320には、2つの電源用端子保持部362と、検知用端子保持部364とが設けられている。
【0062】
図20及び
図21から理解されるように、電源用端子保持部362は、収容部320の下面に形成された貫通孔である。検知用端子保持部364は、第2ハウジング302の底面に形成された窪みである。検知用端子保持部364は、Y方向において、2つの電源用端子保持部262の間に位置している。電源用端子保持部362には、第2電源用端子370が夫々取り付けられている(
図24参照)。検知用端子保持部364には、第2検知用端子380が取り付けられている。
【0063】
図3及び
図24から理解されるように、第2電源用端子370は、ボルト394及びナット396を使用して、上方から第2ハウジング302の電源用端子保持部362に(即ち、第2ハウジング302に)取り付けられている。また、2つの第2電源用端子370は、ヒューズ392の両端と夫々接続されるようにして取り付けられている。換言すれば、2つの第2電源用端子370は、ヒューズ392を経由して電気的に接続されている。第2ハウジング302に取り付けられた第2電源用端子370は、収容部320の内部から第2ハウジング302の外側まで延びている。第2検知用端子380は、下方から第2ハウジング302の検知用端子保持部364に(即ち、第2ハウジング302に)取り付けられている。第2ハウジング302に取り付けられた第2検知用端子380は、−Z方向に延びている。
【0064】
図1及び
図3から理解されるように、第2電源用端子370、第2検知用端子380及びヒューズ392が取り付けられた第2ハウジング302は、カバー390によって覆われている。本実施の形態によれば、カバー390がヒューズ392を覆っているため、作業者の感電や火傷を防止することができる。従って、2つの第2電源用端子370の間にヒューズ392を設ける必要がない場合、第2コネクタ300は、カバー390を有していなくてもよい。
【0065】
以上のように構成されたコネクタ装置10は、例えば以下に説明するように組立てることができる。
【0066】
前述したように、まず付勢部材700の一端を、第1コネクタ200の保持部240によって保持する(
図24参照)。次に、付勢部材700の他端に、円筒カム600の下端部を取り付ける。このとき、第1コネクタ200のカムピン250が円筒カム600の第1停止部662と接触するように、円筒カム600の位置を合わせる(
図27参照)。
【0067】
図10から理解されるように、次に、操作部材400に伝達部材500を取り付ける。詳しくは、伝達部材500の支持軸510を、+Y方向に沿って操作部材400の支持部420に挿入する。支持軸510が挿入された状態で、伝達部材500の取付溝560がZ方向に延びるように伝達部材500の姿勢を調整する。
【0068】
図8から理解されるように、次に、操作部材400及び伝達部材500を、上述のように姿勢を調整しつつ、−Z方向に沿って第1コネクタ200に挿入する。詳しくは、操作部材400の被保持部412及び被位置決め部416を、第1コネクタ200の対応する保持溝222及び位置決め溝226に挿入する。更に、伝達部材500の支持軸510の端部が第1コネクタ200の対応するガイド溝224にガイドされるように、且つ、第1コネクタ200の第1規制部232がアーム520の取付溝560を通過するようにして、操作部材400及び伝達部材500を−Z方向に沿って移動させる。
【0069】
図8及び
図24から理解されるように、−Z方向に移動させた操作部材400の下端が、円筒カム600の上端に達したとき、操作部材400の受容部450に円筒カム600を受容しつつ、操作部材400及び伝達部材500を−Z方向に沿って更に移動させる。操作部材400の上壁部452が円筒カム600と突き当たったときに、操作部材400及び伝達部材500の移動を終了する。このとき、操作部材400は第1位置(
図24の位置)にある。
【0070】
図26から理解されるように、操作部材400及び伝達部材500の移動が終了したとき、第1コネクタ200の第1規制部232の下端部分が、アーム520の取付溝560に受容されている。このため、アーム520はY方向に延びる姿勢を維持している。このとき、円筒カム600の回転を防ぎつつ(
図27参照)操作部材400を−Z方向(押圧方向)に押圧すると、操作部材400及び伝達部材500は、付勢部材700から+Z方向(抜去方向)の力を受けつつ(
図24参照)−Z方向に移動する。
【0071】
上述のように操作部材400及び伝達部材500が−Z方向に移動すると、第1規制部232は取付溝560から外れ、これによりアーム520は支持軸510を中心にして−Z方向に回転する。回転したアーム520の支点部532近傍の部位は、第1コネクタ200の側壁202sと支持柱234との間の空間(
図5参照)を通過する。このため、支点部532は支持柱234の先端部分と突き当たり、これによりアーム520の回転が終了する。次に、操作部材400の押圧を中止すると、操作部材400は、付勢部材700から受ける+Z方向の力に押されて、支持軸510を+Z方向に移動させつつ第1位置に戻る(
図24参照)。以上の操作により、操作部材400及び伝達部材500が第1コネクタ200に取り付けられる。上述のように、操作部材400及び伝達部材500が第1コネクタ200に取り付けられたとき、操作部材400は第1位置にある。
【0072】
図8及び
図30から理解されるように、第1コネクタ200に取り付けられた操作部材400のXY平面における位置は、保持溝222及び位置決め溝226によって維持されている。また、
図24から理解されるように、操作部材400は、付勢部材700から+Z方向の力を受ける円筒カム600によって、+Z方向に押圧されている。従って、操作部材400は、+Z方向に付勢されつつZ方向にのみ変位することができる。本実施の形態による付勢部材700は、コイルバネ700であるが、上述のように操作部材400を+Z方向に常時付勢出来る限り、コイルバネ700以外の部材であってもよい。例えば、操作部材400は、上方から引っ張られていてもよい。
【0073】
図8、
図10及び
図26から理解されるように、操作部材400が第1位置にあるとき、伝達部材500の支持軸510は、XY平面において第1コネクタ200のガイド溝224に挟まれており、これによりX方向及びY方向の移動が防止されている。更に、支持軸510は、Z方向において操作部材400の支持部420に挟まれており、これにより操作部材400のZ方向の変位に従って変位する。また、支点部532は、支持柱234によって下方から支持されている。このため、操作部材400が−Z方向に変位すると、アーム520は、−Z方向に変位する支持軸510を中心に回転する。換言すれば、支持軸510の力受部512と作用部542とは、支点部532を支点として梃子のように動く。
【0074】
図27に示されるように、操作部材400が第1位置にあるとき、操作部材400の係止部454と円筒カム600の被係止部622とが接触又は近接している。このため、被係止部622のX方向への移動(即ち、円筒カム600の逆回転)が防止されている。換言すれば、係止部454と被係止部622との係止によって、円筒カム600の逆回転方向(即ち、回転方向と反対の方向)への回転が防止されている。
【0075】
図24及び
図27から理解されるように、操作部材400、伝達部材500及び円筒カム600は、以上の方法と異なる方法で取り付けることもできる。例えば、上述した方法と同様に操作部材400に伝達部材500を取り付け、且つ、操作部材400の受容部450に円筒カム600を受容した状態で、取り付けることも可能である。この場合、カムピン250が円筒カム600の初期溝640に沿って移動するようにして、カムピン250をカム溝650に導けばよい。
【0076】
図26から理解されるように、操作部材400が第1位置にあるとき、第2コネクタ300を−Z方向に沿って第1コネクタ200に挿入すると、第2コネクタ300の被ガイド部340が伝達部材500のガイド部550にガイドされ、これにより第2コネクタ300は第1コネクタ200と接続する。
【0077】
詳しくは、
図1、
図23及び
図24から理解されるように、第2コネクタ300を第1コネクタ200に挿入すると、まず第2電源用端子370が第1電源用端子270に挿入され、これにより第1電源用端子270と、対応する第2電源用端子370とが電気的に互いに接続される。このとき、電源システム(図示せず)から対象物(図示せず)に電力を供給するための電源回路が形成される。本実施の形態によれば、雄端子である第2電源用端子370は、高い接触力を有する雌端子である第1電源用端子270に挟まれるようにして接続される。このため、第1電源用端子270と第2電源用端子370とは、大電流が流れた場合であっても安定的に接続される。更に、本実施の形態によれば、過電流が流れた場合にヒューズ392によって電源回路が遮断される。このため、第1電源用端子270と第2電源用端子370とは、より安全に接続されている。
【0078】
第1電源用端子270と第2電源用端子370とが接続された後、第2コネクタ300を第1コネクタ200に更に挿入すると、第2検知用端子380が第1検知用端子280に挿入され、これにより第1検知用端子280の2つのコンタクトと、第2検知用端子380の2つの接点部382とが電気的に夫々接続される。このとき、制御機構(図示せず)を含む検知回路が導通状態になる(即ち、検知回路が閉じる)。検知回路が閉じると、制御機構は、電源回路を導通状態にする。これによって、電源システム(図示せず)から対象物(図示せず)に電力が供給される。以上の説明から理解されるように、第1検知用端子280と第2検知用端子380とは、互いに接触することにより電力の中継が可能な状態であることを検知するように構成されている。
【0079】
上述のように、第1電源用端子270と、対応する第2電源用端子370とが接触している(即ち、電気的に互いに接続されている)と共に、第1検知用端子280と第2検知用端子380とが接触している(即ち、電気的に互いに接続されている)とき、第1コネクタ200と第2コネクタ300とは互いに接続されている(即ち、第1コネクタ200及び第2コネクタ300は接続状態にある)。
【0080】
図24及び
図25に示されるように、操作部材400が第1位置にあるとき、操作部材400の被ロック部438の水平面は、接続状態にある第2コネクタ300のロック部350の水平面とZ方向において接触又は対向している。従って、操作部材400を意図せずに−Z方向に変位させることができない。換言すれば、被ロック部438はロック部350によりロックされており、これにより操作部材400の−Z方向への変位が防止されている。また、斜交部436を−Z方向に押圧することにより操作部430を対向面402に向けて変形させることができ、これによりロック部350による被ロック部438のロックが解除される。本実施の形態の形態による斜交部436は、Z方向と斜交しているため−Z方向の力によって変形させやすい。更に、操作部430(特に、斜交部436)と対向面402と間に充分なサイズの間隔が設けられているため、ロック部350の水平面を大きく傾けることができる。ロックが解除された操作部材400は、−Z方向に押圧して変位させることができる。
【0081】
図26から理解されるように、第1位置にある操作部材400を+Z方向に変位させようとすると(例えば、無理に抜こうとすると)、伝達部材500のアーム520が、第1規制部232及び第2規制部414と突き当たる。このため、アーム520が−Z方向に過剰に回転して、例えば異物とぶつかって損傷することが防止される。換言すれば、第1規制部232及び第2規制部414は、作用部542の−Z方向への変位を規制している。本実施の形態によれば、2つの規制部232,414が設けられている。更に、第1規制部232は、Z方向に長く延びている。但し、2つの規制部232,414のうちの一方のみを設けてもよい。更に、第1規制部232をZ方向に短く形成してもよい。しかしながら、本実施の形態のように構成することで、アーム520の過剰な回転を、より効果的に規制することができる。
【0082】
第1コネクタ200と接続された第2コネクタ300は、以下に説明するように操作部材400を操作することで、+Z方向に沿って第1コネクタ200から抜去することができる。
【0083】
図26から理解されるように、操作部材400は、接続状態において第1位置にあり、第2コネクタ300の被押圧部330は、アーム520の作用部542と上方から接触している。このため、操作部材400を−Z方向に変位させると、被押圧部330は、作用部542によって+Z方向に押圧されて変位する。従って、第2コネクタ300は、+Z方向に変位する。本実施の形態によれば、支点部532(詳しくは、支点部532と支持柱234とが接触している支点)と力受部512との間の距離は、支点部532と作用部542(詳しくは、作用部542と被押圧部330とが接触している作用点)との間の距離よりも大きい。このため、力受部512が押圧部422によって−Z方向に押圧されて変位すると、作用部542は、押圧部422が加える力よりも大きな力(本実施形態によれば、約2倍の力)で被押圧部330を+Z方向に押圧し、これにより第2コネクタ300を+Z方向に変位させる。換言すれば、伝達部材500は、操作部材400が−Z方向に変位する際に第2コネクタ300を+Z方向に変位させるように構成されている。本実施の形態によれば、第1検知用端子280の接触力を高めた場合であっても(
図24参照)、比較的小さな力によって第2コネクタ300を抜去させることができる。
【0084】
図14及び
図27から理解されるように、操作部材400が−Z方向に変位すると、円筒カム600は−Z方向に変位し、これによりカムピン250は、第1停止部662から離れる。操作部材400が−Z方向に更に変位すると、カムピン250は、第1溝652の上端を+Z方向に押圧し、これにより円筒カム600は、回転方向に回転する。操作部材400が−Z方向に変位し続けると、円筒カム600が回転方向に回転し続け、これによりカムピン250は、第1溝652における位置を変える。逆に言えば、カムピン250は、カム溝650に沿って相対的に変位可能であり、操作部材400は、カムピン250のカム溝650に対する変位に伴って変位する。
【0085】
カムピン250が第2停止部664まで変位したとき、操作部材400は、第1位置よりも下方にある第2位置に到達する。第2位置にある操作部材400を−Z方向に押圧しても、カムピン250と、第1溝652の終了部分の上端及び第2停止部664の垂直面とが突き当たるため、操作部材400を−Z方向に変位させることはできない。即ち、第1位置にある操作部材400は、−Z方向に変位させると第2位置に変位して第2位置で停止する。操作部材400が第2位置にあるとき、第2コネクタ300は+Z方向に変位しており、第1電源用端子270と第2電源用端子370とが接触している一方、第1検知用端子280と第2検知用端子380とは接触していない(
図24参照)。このため、制御機構(図示せず)を含む検知回路が遮断状態になる(即ち、検知回路が開く)。検知回路が開くと、制御機構は、電源回路からの電力の供給を停止する。
【0086】
本実施の形態によれば、操作部材400は、+Z方向に常時押圧されている。このため、第2位置にある操作部材400への−Z方向に沿った押圧を止めると、操作部材400は+Z方向に変位する。これによりカムピン250は、第2停止部664から離れて第2溝654の下端に位置する。カムピン250は第2溝654の下端から+Z方向の力を受けるため、円筒カム600はカムピン250から−Z方向の反力を受け、回転方向に回転する。このためカムピン250は、第2溝654における位置を変え、第3停止部666に到達する。
【0087】
図14、
図28及び
図29から理解されるように、カムピン250が第3停止部666まで変位したとき、操作部材400は、第1位置と第2位置との間にある第3位置に到達する。第3位置にある操作部材400は+Z方向に押圧されている。しかしながら、カムピン250と、第2溝654の終了部分の上端及び第3停止部666の垂直面とが突き当たるため、操作部材400は+Z方向に変位しない。即ち、第2位置にある操作部材400は、−Z方向に変位させると第3位置に変位して第3位置で停止する。操作部材400が第2位置から第3位置に変位するとき、第2コネクタ300を−Z方向に押圧しない。更に、第2位置と第3位置との間のZ方向における距離は僅かであるため、第2コネクタ300が例えば自重により−Z方向に変位したとしても、第1検知用端子280と第2検知用端子380とは接触しない。従って、制御機構(図示せず)は、電源回路からの電力の供給を停止し続ける。
【0088】
図29に示されるように、操作部材400が第3位置にあるとき、操作部材400が第1位置にあるときと同様に、係止部454と被係止部622との係止によって、円筒カム600の回転方向と反対の方向への回転が防止されている。このため、操作部材400が第1位置に戻り、第2コネクタ300が−Z方向に変位して第1検知用端子280と第2検知用端子380とが再び接触することが防止されている。
【0089】
図14及び
図29から理解されるように、第3位置にある操作部材400を−Z方向に押圧すると、操作部材400及び円筒カム600は−Z方向に変位し、これによりカムピン250は、第3停止部666から離れる。操作部材400が−Z方向に更に変位すると、カムピン250は、第3溝656の上端を+Z方向に押圧し、これにより円筒カム600は、回転方向に回転する。操作部材400が−Z方向に変位し続けると、円筒カム600が回転方向に回転し続け、これによりカムピン250は、第3溝656における位置を変える。
【0090】
図14、
図30及び
図31から理解されるように、カムピン250が第3溝656の終了部分まで変位したとき、操作部材400は、第2位置よりも下方にある第4位置に到達する。換言すれば、第2位置はZ方向において第1位置と第4位置の間にある。第4位置にある操作部材400を−Z方向に押圧しても、操作部材400の被保持部412の底面と第1コネクタ200の保持溝222の底面とが突き当たるため(
図30参照)、操作部材400を−Z方向に変位させることはできない。即ち、第3位置にある操作部材400は、−Z方向に変位させると第4位置に変位して第4位置で停止する。なお、カムピン250と第3溝656の終了部分の上端とを突き当たらせて、操作部材400を−Z方向に変位させることができないようにしても(即ち、操作部材400を第4位置で停止させても)よい。操作部材400が第4位置にあるとき、第2コネクタ300は+Z方向に更に変位しており、第1電源用端子270と第2電源用端子370とが接触しておらず、且つ、第1検知用端子280と第2検知用端子380とが接触していない(
図24参照)。換言すれば、電源回路が遮断されている。
【0091】
図28から理解されるように、操作部材400が第3位置にあるとき、操作部材400が第1位置にあるときと同様に、支点部532と力受部512との間の距離は、支点部532と作用部542との間の距離よりも大きい。作用部542は、押圧部422が加える力よりも大きな力(本実施形態によれば、約2倍の力)で被押圧部330を+Z方向に押圧し、これにより第2コネクタ300を+Z方向に変位させる。本実施の形態によれば、第1電源用端子270の接触力を高めた場合であっても(
図24参照)、比較的小さな力によって第2コネクタ300を変位させることができる。
【0092】
図14及び
図31から理解されるように、第4位置にある操作部材400への−Z方向に沿った押圧を止めると、操作部材400及び円筒カム600は+Z方向に変位する。これによりカムピン250は、第4溝658に沿って変位し、第1停止部662に到達する。換言すれば、第4位置にある操作部材400は、+Z方向に変位させることで第1位置に変位する(即ち、戻る)。操作部材400が第4位置にあるとき及び第1位置に戻ったとき、第2コネクタ300は第1コネクタ200から外れている。従って、第2コネクタ300を比較的小さな力で取り出すことができる。
【0093】
図27に示されるように、操作部材400が第1位置に戻ったとき、係止部454と被係止部622との係止によって、円筒カム600の回転方向と反対の方向への回転が防止されている。このため、操作部材400が第4位置に戻り、第2コネクタ300が−Z方向に変位して第1電源用端子270と第2電源用端子370とが再び接触することが防止されている。
【0094】
以上の説明から理解されるように、本実施の形態によれば、操作部材400を2回押すことによって、第2コネクタ300が第1コネクタ200から外れる。詳しくは、例えば指で操作部材400を押圧することで、電力の供給が停止され、一旦指を離した後、再度指で操作部材400を押圧することで、電源回路が遮断され第2コネクタ300の取り出しが可能になる。このため、検知用端子280,380の接続解除から電源用端子270,370の接続解除までの充分な時間を、より確実に得ることができる。
【0095】
また、本実施の形態によれば、第2位置にある操作部材400は、付勢部材700に付勢されることで第3位置に変位し、第4位置にある操作部材400は、付勢部材700に付勢されることで第1位置に変位する。従って、第2コネクタ300を、より容易外すことができる。操作性が問題にならない場合、コネクタ装置10は、付勢部材700を備えていなくてもよい。この場合、操作部材400を+Z方向に引くことにより、第2位置から第3位置に変位させ、第4位置から第1位置に変位させることができる。
【0096】
本実施の形態によれば、第2コネクタ300を第1コネクタ200から取り出した際、操作部材400及び伝達部材500は、第2コネクタ300の挿入が可能な第1位置に戻っている(
図26参照)。このとき、操作部材400を押圧した後、押圧を停止すると、操作部材400は第2位置を経由して第3位置に変位する。
図28から理解されるように、操作部材400が第3位置にあるとき、第2コネクタ300を第1コネクタ200に接続しようとすると、被ガイド部340がアーム520の上端部に突き当たる。このため、被ガイド部340は、ガイド部550にガイドされることなく伝達部材500を−Z方向に押圧する。押圧を続けると、力受部512が操作部材400の押圧部422(
図10参照)を−Z方向に押圧し、操作部材400が第4位置に変位する。このとき押圧を停止すると、操作部材400が第1位置に戻る。従って、第2コネクタ300を第1コネクタ200と接続することができる。
【0097】
図28から理解されるように、操作部材400が第3位置にあるとき、接続状態にある第2コネクタ300を第1コネクタ200から取り出そうとすると、被ガイド部340がガイド部550の内壁と突き当たる。第3位置における円筒カム600の逆回転は防止されているため、操作部材400は+Z方向に変位できない。このため、第2コネクタ300を取り出すことはできない。
【0098】
以上のように構成されたコネクタ装置10は、上述した他に、様々に変形することができる。
【0099】
例えば、上述のように、本実施の形態によれば、円筒カム600が中心軸Cxの回りに回転方向に回転することによって、カムピン250がカム溝650に対して変位する。しかしながら、カム溝650は円筒カム600でなく、例えばハートカムに設けてもよい。
【0100】
また、本実施の形態によるカムピン250は、第1コネクタ200に設けられている。しかしながら、カムピン250は、第1コネクタ200、第2コネクタ300及び操作部材400のうちのいずれかに設けられていればよい。例えば、カムピン250を操作部材400に設け、カム溝650を第1コネクタ200に設けてもよい。また、例えばカムピン250を第2コネクタ300に設け、カム溝650が形成された円筒カム600をZ方向に変位しないように支持してもよい。
【0101】
更に、カム溝650の形状を変えることで、検知用端子280,380及び電源用端子270,370の接続解除タイミングを変えることができる。但し、カム溝650の傾斜が緩すぎる場合、カムピン250がスムーズに変位しない。従って、カム溝650の傾斜角度は、カムピン250がスムーズに変位する範囲内(本実施形態によれば20°以上35°以下)に設定することが好ましい。
【0102】
更に、伝達部材500は、操作部材400に加えられた−Z方向の力を+Z方向の充分に大きな力に変換して第2コネクタ300に伝達できる限り、どのように構成されていてもよい。また、本実施の形態によれば、伝達部材500の支持軸510を力受部512として使用しているが、アーム520に力受部514(
図18参照)を設けてもよい。
【0103】
更に、本実施の形態における夫々対応する凸部及び凹部(又は溝)は、凹凸関係が逆転してもよい。例えば、保持溝222が保持凸部であり、被保持部412が凹部であってもよい。