特許第5890352号(P5890352)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5890352ホームノードBでの移動手順および差別化された課金
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890352
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】ホームノードBでの移動手順および差別化された課金
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/04 20090101AFI20160308BHJP
   H04W 36/24 20090101ALI20160308BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20160308BHJP
【FI】
   H04W36/04
   H04W36/24
   H04W48/16 131
【請求項の数】10
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-143651(P2013-143651)
(22)【出願日】2013年7月9日
(62)【分割の表示】特願2010-506552(P2010-506552)の分割
【原出願日】2008年4月28日
(65)【公開番号】特開2013-232971(P2013-232971A)
(43)【公開日】2013年11月14日
【審査請求日】2013年8月8日
(31)【優先権主張番号】60/914,865
(32)【優先日】2007年4月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/939,932
(32)【優先日】2007年5月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596008622
【氏名又は名称】インターデイジタル テクノロジー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャンカー ソマスンダラム
(72)【発明者】
【氏名】ラジャ ピー.ムケルジー
(72)【発明者】
【氏名】ユリシーズ オルベラ−ヘルナンデス
(72)【発明者】
【氏名】ムハンマド サモール
【審査官】 田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2006/014092(WO,A1)
【文献】 特表2005−537752(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/133720(WO,A1)
【文献】 NTT DoCoMo, Inc.,Inter-frequency/RAT mobility control drivers (text proposal),3GPP TSG RAN WG2 #57bis Tdoc-R2-071560,2007年 4月 2日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_57bis/Documents/R2-071560.zip
【文献】 Nokia,New drivers for Cell reselection procedures in LTE,3GPP TSG-RAN WG2 #56 R2-063072,2006年11月 1日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)を検出するように構成された受信機と、
前記WTRUがホームevolvedノードB(HNB)の範囲内にあることを表示しているメッセージを送信するように構成された送信機であって、前記メッセージは、前記WTRUに対して前記HNBを特定し、ならびに前記WTRUに前記HNBを順位付けすること、および前記順位付けに基づいて前記HNBを再選択することを許可する、送信機と
を備え、前記受信機は、前記順位付けに基づく前記HNBの前記再選択に基づく、前記WTRUからの信号を検出するように構成されることを特徴とするHNB。
【請求項2】
前記HNBは、前記WTRUの現在のサービングセルとは異なる周波数上にいることを特徴とする請求項1に記載のHNB。
【請求項3】
前記HNBは、好ましいHNBのリストにあることを特徴とする請求項1に記載のHNB。
【請求項4】
前記好ましいHNBのリストは、以前訪れたHNBを含むことを特徴とする請求項3に記載のHNB。
【請求項5】
前記好ましいHNBのリストは、優先順位の表示を含むことを特徴とする請求項3に記載のHNB。
【請求項6】
ホームevolvedノードB(HNB)において使用する方法であって、
無線送受信ユニット(WTRU)を検出するステップと、
前記WTRUが前記HNBの範囲内にあることを表示しているメッセージを送信するステップであって、前記メッセージは、前記WTRUに対して前記HNBを特定し、ならびに前記WTRUに前記HNBを順位付けすること、および前記順位付けに基づいて前記HNBを再選択することを許可する、ステップと、
前記順位付けに基づく前記HNBの前記再選択に基づく、前記WTRUからの信号を検出するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記HNBは、前記WTRUの現在のサービングセルとは異なる周波数上にいることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記HNBは、好ましいHNBのリストにあることを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記好ましいHNBのリストは、以前訪れたHNBを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記好ましいHNBのリストは、優先順位の表示を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
無線環境内でホーム進化型ノードB(e−NB)(Home evolved Node-B)(以下、HNBと称する)への、およびホーム進化型ノードBからの、アイドルおよび接続モード(Idle and Connected Mode)の移動(mobility)を実現するための方法。より具体的にはその方法は、ロング・ターム・エボリューション(LTE:long term evolution)のマクロ・セル(macro cell)とHNBとの間の移動(双方向移動)、HNB間の移動、およびHNBとレガシ(legacy)の第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP:third generation partnership project)の無線アクセス技術(RAT:Radio access technology)(例えば、第3世代(3G)/モバイル通信用グローバル・システム(GSM(登録商標):global system for mobile communication )のGSM進化型高速データレート(EDGE:enhanced data rages for GSM evolution)無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE radio access network)(やはり双方向移動))との間の移動を実現することに関する。装置がその方法を実現するために使用される。
【背景技術】
【0002】
3GPPのLTEプログラムに関する現在の努力は、向上したスペクトル(spectral)効率、低減した待ち時間、より高速なユーザ体験(user experience)をもたらすために無線リソースのより良い使用、ならびにより安価でより豊富なアプリケーションおよびサービスを提供するために、新しいLTEの設定および構成に、新しい技術と新しいアーキテクチャと新しい方法とを導入することである。
【0003】
これらの努力の一部として3GPPは、HNBの概念をLTEに導入するつもりであり、場合によって広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、GERANおよび他の携帯電話の規格にも導入するつもりである。HNBは、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)のアクセスポイント(AP)と同様であると理解され、極めて小さいサービス領域(例えば、家庭または小規模事務所)中のユーザに対して携帯電話サービスへのアクセスを可能にする方法で設計されることができる。特にこれは、携帯電話網が配置されていない領域内、および/または、レガシのRATの受信範囲が存在する領域内で有用であり、さらに携帯電話の受信範囲(coverage)が無線関係の理由(例えば、地下の地下鉄またはショッピング・モール)のために弱い、または、実在しない可能性がある領域内で有用であり得る。加入者(例えば、個人または組織)は、この種のサービスが望まれる領域中にHNBを配置することができる。
【0004】
HNBの概念を導入することによって、その目的は、HNBを普及させ広く利用可能にすることである。しかしこれは、いくつかの配置のシナリオが考慮されるべきであることを意味する。具体的には、無線関係の理由(例えば、地下のトンネル)のために、または、レガシのRATの受信範囲だけが利用できるために、マクロ・セルの受信範囲が利用できないシナリオが考慮されなければならない。いくつかの問題が、HNBの実現に関して対処される必要があり、いくつかが下記に記載される。
【0005】
マクロ・セルの受信範囲が利用できるとき、LTEのマクロ・セルとLTEのHNBとの間、またはWCDMAなどのレガシの3GPPのマクロ・セルとレガシの3GPPのHNB(例えばCMDA)との間の移動(逆も同様である)の実現が対処されるべき問題である。他の問題はHNB間の移動の実現である。第3の問題は、LTEのマクロ・セルの受信範囲が利用できないとき、LTEのHNBとレガシの3GPPのRAT(例えば、WCDMAおよびGERAN)との間の移動の実現の問題である。レガシのHNB(例えば、リリース8のWCDMA)とLTEのHNBとの間、LTEのHNBと非3GPPのRAT(例えば、WLAN)との間、およびレガシの3GPPのHNB(例えば、WCDMA)とレガシの3GPPのRATとの間の移動の実現も重要な問題である。
【0006】
さらに、オペレータ(携帯電話または他のビジネス)が高密度の領域(例えば、ショッピング・モール、コンベンション・センタなど)内でHNBを介してLTEの受信範囲を提供することを選択するHNBの配置などのホット・スポットを有することが可能であり得る。無線送信/受信ユニット(WTRU)/ネットワークがどの受信範囲(マクロ・セル、HNBなど)を使用することを選択するかの決定に影響を与えることができるこれらのオペレータにとって、新しい収益源(revenue stream)を開拓する差別化された課金ポリシ(differentiated charging policy)を実現することが可能であり得る。したがって、HNBに対する差別化された課金機構およびそれらのインジケーションのポリシならびに実現も未解決の問題である。
【0007】
上述の問題に対する解決策が、LTEと他の3GPPのアクセス(例えば、GERAN、3G)との間、および、LTEと非3GPPのアクセス(例えば、WLAN)との間の移動に関する合意された要求に合致することになることも暗に意味される。
【0008】
いくつかの高レベルの要求が、LTE−GERAN/ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の相互動作に関して存在する。まず、UTRANおよび/またはGERANの動作もサポートする進化型UTRAN(E−UTRAN)端末は、端末の複雑さおよびネットワークの性能に対する許容可能な影響を伴って、3GPPのユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)と3GPPのGERANシステムとの両方の測定、ならびに、その両方からの、および、両方への、ハンドオーバをそれに対応してサポートすることができるべきである。第2にE−UTRANは、例えば、WTRUにダウンリンクおよびアップリンクのスケジューリングにより測定の機会を提供することによって、端末の複雑さおよびネットワーク性能に対する許容可能な影響を伴ってRAT間測定を効率的にサポートするのに必要とされる。第3に、E−UTRANとUTRANとの間のリアルタイム・サービスのハンドオーバ中の割込み時間は300ミリ秒未満である。第4に、E−UTRANとUTRANとの間の非リアルタイム・サービスのハンドオーバ中の割込み時間は500ミリ秒未満であるべきである。第5に、E−UTRANとGERANとの間のリアルタイム・サービスのハンドオーバ中の割込み時間は300ミリ秒未満である。第6に、E−UTRANとGERANとの間の非リアルタイム・サービスのハンドオーバ中の割込み時間は500ミリ秒未満であるべきである。他の要求は、E−UTRANに加えてUTRANおよび/またはGERANをサポートする非アクティブの端末(リリース6のアイドル・モードまたはCELL_PCHにあるものなど)が、GERAN、UTRAまたはE−UTRAのうちの1つだけからのページング・メッセージ(paging message)を監視する必要がないことである。E−UTRAのブロードキャスト・ストリームと、同一のサービス(例えば、同一のTVチャネル)を提供するUTRANまたはGERANのユニキャスト・ストリームとの間のハンドオーバ中の割込み時間はさらなる検討(FFS:for further study)が必要な値未満である。FSS値は、SA(サービスおよびシステム・アスペクト(Service and System Aspects)ガイダンスに従うことに合意されるべきである。最後に、E−UTRAのブロードキャスト・ストリームと同一のサービス(例えば、同一のTVチャネル)を提供するUTRANのブロードキャスト・ストリームとの間のハンドオーバ中の割込み時間はFFS未満である。
【0009】
上記の要求は、GERANおよび/またはUTRANのネットワークがE−UTRANのハンドオーバに対するサポートを提供する場合に関するものである。
【0010】
またいくつかの高レベルの要求が、LTEと非3GPPのアクセスとの相互動作に関して存在する。まず、進化型3GPPの移動管理の解決策が、端末(例えば、固定、遊動および移動の端末)に様々な移動要求を提供することができるようになる。第2に、進化型3GPPの移動管理は、ユーザからユーザへのトラフィック(例えば、ローカル・ブレークアウト(local break-out)を介するインターネットおよび公衆交換電話網(PSTN)のユーザ向け通信を含む)に関して、および、すべてのローミングのシナリオ(例えば、両方のユーザが移動先ネットワーク内にいるとき)で、最適化されたルーティングを可能にするべきである。第3に、進化型3GPPのシステムはIPv4およびIPv6の接続をサポートすることになる。IPv4の端末とIPv6の端末、サーバおよびアクセス・システムとの間の相互動作が可能である。様々なIPバージョンをサポートするアクセス・システム間の移動がサポートされるべきである。最後に、トランスポートのオーバヘッドは、特にラスト・マイル(last mile)および無線インターフェースに関して最適化を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
目標は、3GPP RAN WG3によって識別されているいくつかの高レベルのアーキテクチャおよび実現の問題に対処することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
携帯電話の環境内でHNBへの、および、HNBからの、アイドルおよび接続モードの移動を実現するための方法。さらなる方式が、HNBにアクセスするときに差別化された課金を実現するために使用されることができる。
【0013】
具体的には基準が、HNBが検出されるときにセル再選択(cell reselection)の決定を行い、ハンドオフの決定を行うために使用されることができ、課金ならびに他のポリシ/設定および構成をWTRUに示すことができる。同一のまたは他のRATからのHNBのマクロ・セル間のハンドオーバに関する様々な基準および要求が実現されることができる。HNBからHNBへのハンドオーバに関する基準、HNBの識別番号案、HNBに関する基本的なページング基準、およびHNBに関する課金ポリシが実現されることができる。装置がこれらの方法を実現するために使用されることができる。
【0014】
より詳細な理解が、例として示され、添付図面と共に理解されるべき下記の説明からなされることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】LTEのサービスを提供するHNBに関するHNB配置のシナリオの構成図である。
図2】マクロ・セルの受信範囲が利用できない間のWTRU接続手順の流れ図である。
図3】好ましいHNBセルの受信範囲が利用できるときのWTRU接続手順の流れ図である。
図4】周囲のマクロ・セルの無線強度に対するHNBの無線強度に基づいた再選択手順の流れ図である。
図5】複数のサービスがHNBセルで利用できるときの再選択手順の流れ図である。
図6】ネットワーク・オペレータの構成または設定(preference)を使用する再選択手順の流れ図である。
図7】ネットワーク・オペレータの構成または設定を使用する再選択手順の流れ図である。
図8】ネットワーク・オペレータの構成または設定を使用する再選択手順の流れ図である。
図9】WTRUの移動の様々な状態中の再選択の流れ図である。
図10】HNBセルのIDの誤り検出手順の流れ図である。
図11】送信された隣接セルの情報に基づいた再選択手順の流れ図である。
図12】定義された値に基づいた再選択およびハンドオーバの手順の流れ図である。
図13】ページングを使用する再選択手順の流れ図である。
図14】LTEのHNB間またはレガシの3GPPのHNB間のWTRUの移動中の再選択手順の流れ図である。
図15】3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのネットワーク制御/HNB支援の測定低減手順の流れ図である。
図16】3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのネットワーク制御/HNB支援の測定低減手順の流れ図である。
図17】3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのWTRU起動の測定低減手順の流れ図である。
図18】HNBから周囲のセルに遷移するときのアイドル・モードの測定低減手順の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下で称するとき、用語「無線送信/受信ユニット(WTRU)」は、限定されないが、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動の加入者ユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、または無線環境内で動作することができる他の任意の種類のユーザ装置を含む。以下で称するとき、用語「基地局」は、限定されないがノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線環境内で動作することができる他の任意の種類のインターフェース装置を含む。
【0017】
本明細書で議論される解決策は、LTEと他の3GPPのアクセス(例えば、GERAN、3G)との間、および、LTEと非3GPPのアクセス(例えば、WLAN)との間の移動に関する広範な合意に合致している。
【0018】
図1は、LTEのサービスを提供する可能性のあるHNB配置のシナリオ100の例を示す。第1の例では、2つのHNB110および120のそれぞれがLTEのマクロ・セル130内に存在する。HNB110および120は、それぞれHNBセル115および125内にある。他の例ではHNB140が、HNBセル145内にあり、他の3GPPのシステム150内に存在する。各HNBは、より上位のネットワークノード160と通信する。
【0019】
<WTRU/ネットワーク設定およびWTRUに対するそれらの可用性>
どのHNB/マクロ・セルの受信範囲が望ましいかに関してWTRUが決定することができるいくつかの基準が下記で議論される。しばしばこれらはユーザ/オペレータの構成を必要とし、その結果、WTRUはこれらの構成/設定が何であるかに関して通知されるべきである。
【0020】
これらの設定/構成は、下記の方式のうちのいずれか1つまたは任意の組合せを使用してWTRUにとって利用可能にされることができる。すなわち、(1)WTRU内(例えば、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)、ユニバーサルSIM(USIM:universal SIM)、ユニバーサル集積回路カード(UICC:universal integrated circuit card)またはLTEの均等物内)に格納される、(2)明示的または暗黙の信号(例えば、非アクセス層(NAS:non-access stratus)/無線リソース制御(RRC:radio resource control)/層1(L1)/層2(L2)/IEEE802.21サービス)を使用してネットワークによってWTRUに動的に示される、(3)セル・ブロードキャスト内で示される、(4)隣接セルのリスト内で示される、(5)WTRUによって要求される(プル機構)、(6)ネットワークによって送信される(プッシュ機構)、(7)ユーザ定義、および、(8)IEEE802の情報サービス機構などの他の方式。
【0021】
<HNBセルへの再選択に関する基準>
HNBへのセル再選択の決定を行うための下記の基準に関して、WTRUは既にアイドル・モードにあると仮定される。
【0022】
<マクロ・セルの受信範囲の非可用性>
図2は、マクロ・セルの受信範囲が利用できない間のWTRU接続手順200の流れ図である。WTRUは、マクロ・セルの受信範囲が利用できるかどうかを決定する(210)。WTRUは、利用できるときにマクロ・セル(LTEまたはレガシの3GPPのRAT)に優先的に接続することを望むことができ(220)、周囲のマクロ・セルの受信範囲が利用できないときだけにHNBに接続することができる(230)。あるいはWTRUは、所望のマクロ・セルの受信範囲が利用できないときにHNBに接続することができる(例えば、LTEが望まれ利用できないが、GERANが利用できる)。これらの設定(選好:preference)/構成はWTRUにとって利用可能にされると仮定される。
【0023】
<好ましいHNBセルの受信範囲の可用性>
図3は、好ましいHNBセルの受信範囲が利用できるときのWTRU接続手順300の流れ図である。ある種のHNBが特定のWTRUにとって「好ましい」(Preferred)として印をつけられることが可能である。例えばユーザは、「好ましい」ものとしてユーザの家庭または事務所内でHNBを構成し(310)、その場合には周囲のマクロ・セルの受信範囲の可用性の如何にかかわらず、この種のHNBセルの受信範囲が利用できるときはいつでもWTRUはHNBセルに接続することができる(320)。2つ以上のHNBが、特定のWTRUにとって「好ましい」として印をつけられ利用できる場合(330)、WTRUは、すべての選択基準が同じであるかどうかを決定する(340)。次いでWTRUは、優先順位を実施することができる(350)、または、いくつかは下記で言及される他の基準(例えば、好ましい無線環境、提供されるサービス、課金ポリシなど)に基づいてそれらの間で決定を行うことができる、または、WTRUは、すべての選択基準が同じである場合(340)に無作為の選択に基づいて決定を行うことができる(360)。
【0024】
あるいは、HNBが「好ましい」ものではない場合(310)、WTRUはHNBに第2の選好(設定:preference)を与えるであろう(370)(すなわち、WTRUがマクロ・セルを試行した後)。しかしWTRUは、マクロ・セルの受信範囲が利用できない場合にHNB上に依然として留まる(camp on)ことができる(380)。ある種のHNBは「ブラックリスト」に載せられうる(390)が、それらは緊急の場合に依然としてアクセスされることができる(395)。緊急であり(395)、HNBが好ましくない(310)場合、WTRUはHNBにアクセスする許可を依然として与えられるであろう(320)。HNBが「ブラックリスト」に載せられ(390)、緊急ではない(395)場合、WTRUはアクセスを拒否されることになる(397)。これらの設定/構成がWTRUにとって利用可能にされると仮定される。
【0025】
<無線関係の基準>
図4は、周囲のマクロ・セルの無線強度に対するHNBの無線強度に基づいた再選択手順400の流れ図である。セル再選択手順は、相対的な携帯電話の無線強度に基づいてセルに優先順位をつける。しかし、相対的強度の測定を使用するのではなく、WTRUは、絶対測定に基づいて決定を行うことができる、すなわち、たとえHNBの無線強度が周囲のマクロ・セルの無線強度より勝っている可能性がある(410)としても、マクロ・セルの強度が非常によい(すなわち、ある絶対値より高い)可能性がある。このような場合には、周囲のマクロ・セルの受信範囲がある絶対値を下回らない限り(420)、WTRUは、たとえHNBセルがより強い物理層接続を提供し、他のパラメータが他の方法で示すことができても、HNBセルへの再選択をしないことになる(430)。周囲のマクロ・セルの受信範囲が、420で、ある絶対値を上回ったままである場合、WTRUは440でHNBへの再選択をすることができる。絶対値は、ネットワーク・トラフィック、WTRUの識別情報、およびネットワーク内の位置、マクロ・セル対HNBセル内で提供されるサービスまたは他の基準に基づいて動的に変更されることができる。これらの設定/構成/値は、WTRUにとって利用可能にされると仮定される。
【0026】
あるいはネットワークは、相対的比較が依然として使用されるが、HNBに関するオフセット(offset)が通常のマクロ・セルよりはるかに高い/低いことを保証することができる。これは、HNBセルが、HNBセルに再選択するために周囲のマクロ・セルより著しく勝る受信範囲を提供しなければならないことを保証する。この代替形態の場合にオフセット値は、ネットワーク・トラフィック、WTRUの識別情報、およびネットワーク内の位置、マクロ・セル対HNBセル内で提供されるサービスまたは他の基準に基づいて動的に変更されることができ、WTRUに送信されることができる。
【0027】
<HNBセルで利用できるサービス>
図5は、複数のサービスがHNBセルで利用できるときの再選択手順500の流れ図である。どのサービスがHNBセル内で提供されるかに関しては現在未解決の問題である。一例として、アイドル・モードのWTRUは、特定のマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)の開始を待っていることが可能であり、WTRUはHNBを既に選択している可能性がある。WTRUがHNBセルを既に選択していない場合には、WTRUは、HNBセルが所望のMBMSサービスをサポートすることができない場合にHNBセルへの再選択をしないことを選択することができる。
【0028】
図5を参照すると、複数のセルが利用でき(マクロ、HNB、他のRATなど)(510)、WTRUが複数のサービス(例えば、複数のMBMSセッション)を開始することを予期する(520)場合、WTRUはこれらの複数のサービスに対する優先権を実施することができ(530)、HNBセル(または他の任意のセル)への再選択をする(540)というその決定は、サービスのこの優先順位によって影響を与えられることになる。複数のセルが利用できず、1つのセルだけが利用できる(510)場合には、WTRUは、それがサービスを有することを確かめるために利用可能なセル上に留まることを余儀なくされることになる(550)。複数のセルが利用でき(510)、WTRUは、任意のサービスが開始することを予期しない(520)場合、HNBセルへの再選択は、どの設定を用いてWTRUが構成されているかに依存することになる。WTRUが好ましいセルとしてHNBを用いて構成されている(560)場合、WTRUは、図3に示されるようにHNBセルへの再選択をすることになる。WTRUが好ましいセルとしてHNBを用いて構成されていない(560)場合、WTRUは、図2に示されるようにその構成に応じてマクロ・セルへの再選択をすることができる(580)。これらの設定/構成はWTRUにとって利用可能にされると仮定される。また、HNBへのハンドオーバ(HO)は非対称であり得ることに留意されたい。WTRUは、アイドル・モードおよび接続モードの両方に関して、HNBから対応するマクロ・セルへのハンドオーバを可能にすることを選択することができる。しかしWTRUは、アイドル・モードだけでマクロ・セルからHNBへのハンドオーバを可能にすることを選択することができる。例えばWTRUは、接続モードにある間にマクロ・セル上に留まり、WTRUがアイドル・モードになるとHNBへのハンドオーバを実行することを選択することができる。
【0029】
<オペレータの合意>
セル再選択手順は、オペレータ間の新しいビジネス協定の可能性を除外すべきではない。例えば2つのオペレータは、オペレータBがオペレータAにHNBの受信範囲を提供するように協力することができる。オペレータAに加入されたWTRUは、オペレータBによって維持される(例えば、セル・ブロードキャスト内で公衆地上移動通信網(PLMN)のIDによって識別される)周囲のマクロ・セル内にローミングすることを選択することができないが、WTRUは、代わりにオペレータBによって維持されるHNBセル内にローミングすることを選択することができる。選択されることができるオペレータのこれらの設定/構成、および、どんな種類のセルがこれらのオペレータによって提供されるかがWTRUにとって利用可能にされると仮定される。
【0030】
<ネットワーク・オペレータの構成または設定>
図6は、ネットワーク・オペレータの構成または設定を使用する再選択手順600の流れ図である。ネットワーク・オペレータは、個々のWTRUの設定(選好)の如何にかかわらず、特定の領域内のすべてのWTRUが所与の瞬時に利用可能なHNBセルへの再選択をすることを好み得る(610)ことが可能である。一例としてオペレータは、MBSFN(マルチキャスト・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク:Multicast Broadcast Single Frequency Network)領域内に複数のHNBを配置し(620)、その領域内のすべてのWTRUにHNBセル上に優先的に留まることを要求することができる(630)。この種のコマンドは、マクロ・セルのブロードキャスト・チャネル上で、または、(個々のユーザが目標とされるべきである場合に)専用の信号(例えば、ネットワーク・アクセス・サーバ/無線リソース制御(NAS:network access server/RRC:radio resource control))を介して、送信されることができる。
【0031】
図7は、ネットワーク・オペレータの構成または設定を使用する他の再選択手順700の流れ図である。オペレータは、WTRUがマクロ・セル上に常に留まることを要求し(710)、他の関連の情報(例えば、加入)と共に隣接セルの測定報告をコア・ネットワークに送信することができる(720)。コア・ネットワーク内の論理エンティティ(entity)(例えば、移動管理エンティティ(MME:mobility management entity))は、加入情報(例えば、ホーム加入者サーバ(HSS:home subscriber server)内に格納された)、および、WTRUを特定のマクロ・セル/HNBセルに導くためのネットワークのトラフィック情報(例えば、輻輳など)と共に、これらの報告を使用することができる(730)。
【0032】
図8は、ネットワーク・オペレータの構成または設定を使用する第3の再選択手順800の流れ図である。この代替形態は、WTRUがアイドル・モードから接続モードに移動し(810)、要求される情報をコア・ネットワークに送信し(820)、コア・ネットワークの決定を受信し(830)、アイドル・モードに戻るように遷移し(840)、次いでコア・ネットワークの決定に基づいて再選択する(850)ことを要求する。
【0033】
<HNBセルの課金ポリシ>
HNBセルはセル・ブロードキャスト上で課金ポリシを示すことができ、または、課金ポリシは、サービング・セルの隣接セル・ブロードキャスト上でWTRUに示されている可能性があり、または、ネットワークからWTRUによって要求されている可能性があり、または、HNBに関する課金ポリシは、WTRU内で事前に構成されている可能性がある(例えば、HNBはセル・ブロードキャスト内のホット・スポット/公共のHNBとしてHNB自体を通知し、WTRUは、公共であるすべてのHNBがある種のレートを有することを示す構成を格納させる(例えば、汎用加入者識別モジュール(USIM:Universal Subscriber Identity Module)内にまたは汎用ICカード(UICC:Universal Integrated Circuit Card)内に))。これはクラスベースのポリシと呼ばれ、ある種のクラス(例えば、ホット・スポット、ある店内のすべての顧客に対して公共、私的など)に属するHNBが、変更することができる、または、できない特定のレートを有することができる。これらのポリシおよびWTRUの設定(例えば、利用できる最も安価なものに接続する)に基づいて、WTRUは、特定のマクロ・セル/HNBセルへの再選択をすることができる。これらの設定/構成はWTRUにとって利用可能にされると仮定される。
【0034】
<WTRUの移動>
図9は、WTRUの移動の様々な状態中の再選択手順900の流れ図である。HNBセルの受信範囲が小さい(おそらく多くて数百フィート)と予期されるとき、WTRUがHNBセル内にあることを検出した(910)後に、高いまたは中間の移動状態にあるWTRU(920)は、たとえ他のパラメータ(例えば、設定)が他の方法で示すことができてもHNBへの再選択をしないことを選択し(930)、マクロ・セルへの再選択をすることを選択する(940)ことができる。これは、すぐにマクロ・セルに再び再選択しなければならないことを避けるためである。WTRUが高いまたは中間の移動状態にない(920)場合、WTRUはHNBへの再選択をすることを選択することができる(950)。WTRUの移動の検出は、WTRUに委ねられることができ、またはいくつかの他の手段によってWTRUに提供されることができる。
【0035】
<セルの識別番号>
図10は、HNBセルのIDの誤り検出手順1000の流れ図である。HNBセルの識別番号(ID)がe−NBセルのIDと異なることが可能であり得る。HNBセルのIDの形式はコンテキスト情報(contextual information)を含み、すなわちセルIDのある部分がある特性(例えば、オペレータ/領域/位置など)を表す。WTRUが、所与のHNBに関して通知されているID(1010)もしくはその一部が誤っていることを検出する場合、または、WTRUが、所与のHNBに関してある種のパラメータ(例えば通知されているオペレータ)が誤っており(1020)、異なっていると予期されることを検出する場合、WTRUは、1030でこの種のHNB上に留まらないことを選択することができる。さらに、この種の決定は、この誤りを示すメッセージ(例えば、RRCメッセージ/NASメッセージ)をネットワークにトリガーすることができる(1040)。通知されたIDが正しい場合、WTRUはHNB上に留まることを選択することができる(1050)。
【0036】
上記の基準は、任意の順序で優先順位をつけられることができ、WTRU/ユーザ/オペレータ特定またはいくつかの他のパラメータに対して特定であってよい。これらの再選択基準に対する優先順位はWTRU内で構成されることができる。
【0037】
<HNBセルと他のセルとの間の移動>
WTRUが接続モード(すなわち、LTEのアクティブ・モード)にあり、概して合意された原理により、ネットワークがハンドオフを制御すると仮定される。しかしWTRUが、例えばRRCメッセージまたはNASメッセージとして送信された特定のハンドオーバ要求メッセージを使用してHOを起動することが可能であり得る。
【0038】
下記で議論されるすべてのハンドオーバ手順では下記の基準があてはまる。まず、別々にまたは組み合わせてサービスおよび課金基準がハンドオーバおよび再選択での非常に重要な役割を果たす。例えば、マクロ・セル内のWTRUは、WTRUが望むサービスを提供可能にすることができず、サービスを得るための唯一のオプションが、非常に高いレートにもかかわらずHNBであり得る。この種のシナリオではWTRUは、選択もしくはハンドオーバの基準内で可能にするWTRUのSIM内で定義されたある事前に定義された設定を有することができる、またはWTRUは、ユーザがそれを手動で選択するためにスクリーン・オプション上で提供されることができる。またはユーザは、HNB内でLTEの特定のサービス(例えば、ボイス・オーバ・インターネット・プロトコル(VoIP:Voice over Internet Protocol))を使用することができ、このような場合では高いサービス割込みがあり得るので、他のRATからのセルへの再選択をするためにより高いオフセットを有することができる。
【0039】
図11は、送信された隣接セルの情報に基づいた再選択手順1100の流れ図である。重要であり得る第2の要因は、HNBまたはマクロ・セルに関する隣接セルの情報が、サービングサービング・セルによって送信されるか否かである。隣接セルのリストが一部の能力情報(capability information)と共に送信される(1110)場合には、WTRUは、それが特定の隣接セルへの再選択をすることを望むのか、それともハンドオーバすることを望むのかを決定することができる(1120)。隣接セルの能力情報が送信されない場合、または、隣接リストからの情報が送信されない(1110)場合、WTRUは、隣接のシステム情報メッセージを読み取る必要があり得、読み取られた情報に応じてその特定のHNBまたはマクロ・セル上に留まらないことを決定することができる(1130)。
【0040】
また、マクロ・セルとHNBとの間のすべての周波数内、周波数間およびRAT間の再選択ならびにハンドオーバでは、同様の基準が適用されることができる。
【0041】
<HNBからマクロ・セルへの移動>
【0042】
<LTEのHNBからLTEのマクロ・セルへ、または、レガシのHNBからレガシの3GPPのRATへ>
再選択およびハンドオーバに関する基準は、LTEのマクロ・セルおよびHNBに関するものであり得、ここで基準と閾値との2つの対が定義されることができる。WTRUは、マクロ・セルへの再選択をすることを好むか否か(上述されたサービスおよび課金基準に基づいて)に応じて適切な基準を使用することができる。
【0043】
<LTEのHNBから他のRAT(3GPPまたは非3GPP)のマクロ・セルへ>
他のRATを再選択することを決定する場合、WTRUはある種の閾値を有することができる。例えばWTRUは、LTEのセルまたは周波数が特定の閾値を下回るときだけ、3GPPのマクロ・セル上でセルを順位付けし始めることを決定することができる。またWTRUは、どのRATを測定するべきか、または、どのRATを再選択するべきかを決定するときにある種の階層を有することができる。例えば、まず他の3GPPのセルが検索されることができる場合、または、取り上げる適切なセルがない場合、非3GPP(GERAN)のセルが測定されることができる。最後に、WLANなどの他の非3GPPのセルが適切なセルを求めて期待され得る。
【0044】
<レガシのHNB(WCDMAなど)からLTEへ、または、非3GPPのRATのマイクロセルへ>
このシナリオでのセルの再選択およびハンドオーバに関する基準は、LTEのHNBから他のRAT(3GPPまたは非3GPP)のマクロ・セルへの再選択およびハンドオーバに関する基準と同様であり得る。このシナリオではWTRUは、レガシのRATのセルまたは周波数が特定の閾値を下回るときだけ、LTEのマクロ・セル上でセルを順位付けし始めることを決定することができる。またWTRUは、どのRATを測定するべきか、または、どのRATを再選択するべきかを決定するときに、ある種の階層を有することができる。例えば、まずLTEのセルが検索されることができ、または、取り上げる適切なセルがない場合、非3GPP(GERAN)のセルが測定されることができる。最後に、WLANなどの他の非3GPPのセルが適切なセルを求めて調べられることができる。
【0045】
<マクロ・セルからHNBへの移動>
【0046】
<LTEのマクロ・セルからLTEのHNBへ、または、レガシの3GPPのRATからレガシのHNBへ>
図12は、定義された値に基づいた再選択およびハンドオーバの手順1200の流れ図である。WTRUがマクロ・セル内にあるとき、WTRUがHNBに加入していない限りWTRUは、マクロ・セル内に留まることを好むであろう。1つの代替形態は、セルの再選択およびハンドオーバに関して、1210で2対の値を定義し、値のサイズ(size)を決定する(1220)ことであり得る。1組の値は、ハンドオーバおよびセルの再選択の非常に大きい値に関してであり得る(例えば、トリガーすべき時間(Time to trigger)およびT reselection、または非常に高いオフセット)(1230)。他の組の値は、ハンドオーバ手順中に一般に伝えられる値の範囲であり得る。WTRUが特定のサービスに関してHNBに実際加入されている(1240)場合、(WTRUは、隣接セルの情報、または、WTRUに送信されるいくつかのRRCメッセージ内で、それについて認識することができる)、WTRUは、WTRUが構成されている通常のハンドオーバおよび再選択のパラメータを適用することができる(1250)。あるいはWTRUは、WTRUが特定のHNBに加入されているその特定のHNBへの再選択またはハンドオーバに優先順位をつけることができる。WTRUが特定のサービスに関してHNBに加入していない場合、WTRUは、隣接セルへの再選択をするためにより高いタイマおよびオフセットを適用することができる(1260)。WTRUは、ハンドオーバおよび再選択のパラメータに関するより大きい値が使用される場合に言及されている適応できる再選択およびハンドオーバの手順も使用することができる。
【0047】
あるいは、前述された絶対閾値が使用されることができ、ここでマクロ・セル内のWTRUは、ササービング・セルHNBが特定の閾値を下回らない限り、HNBのセルにハンドオーバしない、または、再選択しない。
【0048】
<HNBでのページング>
図13は、ページングを使用する再選択手順1300の流れ図である。このモデルは、マクロ・セルの受信範囲が存在するHNBのシナリオをサポートし、その結果、HNB内でページングはなくなり、代わりにWTRUは、1つがアクセス可能である場合にマクロ(すなわち、非HNB)セル上に常に留まることになる(1310)。WTRUがマクロ・セル内でページングを受信する(1320)と、WTRUは、それが他のHNBによる適切な受信範囲を有することをRRC設定メッセージ(例えば、接続要求)と共に示すことができる(例えば、測定報告を含むことによって)(1330)。ネットワークがWTRUをHNBにリダイレクトすることができるというインジケーションを受信する(1340)と、WTRUは、HNBの受信範囲の領域内で呼出しを取ることができる。したがって、このモデルではページングは、「通常の」LTEのシステム内で行われるが、呼出しはHNBの受信範囲の領域内で取られる。
【0049】
位置機能を装備したWTRUは、適切なHNBの選択を決定するために入力要因として使用されるべき正確な位置を提供することを選択することができる。これは、WTRUにHNBを測定することを要求することなく実行されることができ、したがって隣接リストを必要としないであろう。
【0050】
マクロ・セルの受信範囲がない場合をサポートするためにページング・メッセージがネットワークからHNBにトンネリングされる(伝えられる(tunneled))必要があり、WTRUは、HNBの受信範囲の領域内に留まり、ページングされることになる。したがってWTRUは、それが再選択しているHNBをマクロ・セルに示すことが必要であり得、WTRUに送信されるべき任意のページングが、まずマクロ・セルに送信され、次いでマクロ・セルがWTRUにページングをトンネリングすることになる。
【0051】
<他のRATのマクロ・セルからLTEのHNBへ、または、他のRATのマクロ・セルからレガシの3GPPのHNBへ>
このシナリオでは他のRATからのセルは、HNBへの再選択をする前にLTEのマクロ・セルまたはレガシの3GPPのマクロ・セルへ一般に再選択をするであろう。しかし、厳しい再選択基準を使用して、WTRUは、他のRATのマクロ・セルから最後の選択肢としてHNBだけに余儀なく行かされ得る(前述のようにサービス、課金、より高い閾値およびすべての他の基準を使用して)。
【0052】
<LTEのHNB間またはレガシの3GPPのHNB間の移動>
図14は、LTEのHNB間、または、レガシの3GPPのHNB間のWTRUの移動中の再選択手順1400の流れ図である。受信されたサービスおよび課金機構が2つの隣接のHNB内で同様である場合、ハンドオーバのプロセスは、2つの隣接のマクロ・セル間のサービスおよび課金機構と同様であるべきである。目標のHNB上に留まる(1410)前に、サービングHNBは、WTRUが伝えるつもりである目標のHNBを示すメッセージを最後に留まったマクロ・セルに送信する(1420)ことができ、マクロ・セルはページング・メッセージを正しいHNBにトンネリングする(1430)。
【0053】
上述の再選択およびハンドオーバの手順は、WTRUが、WTRUが加入されているHNBの周囲のマクロ・セル/トラッキング領域(TA:tracking area)内にあることをWTRUが検出しない限り(隣接セルのリストまたは他の手段のいずれかにより)、最小限に抑えられることができる(測定するべき量を低減する、または、測定間の間隔を増大することによって)。この目的のためにWTRUは、WTRUが加入されている周囲のHNBおよびWTRUが存在するマクロ・セル/TAのリストを維持することができる。当該のセル/TAに入るとWTRUは、HNBを捜して測定をアクティブに行うことができる。
【0054】
<3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときに測定を最小限にすること>
【0055】
<アクティブ・モードで>
アクティブ・モード(すなわち、RRC接続)にある間にHNBセルの測定を最小限にするために3GPPのマクロ・セル(例えば、LTE/WCDMAなど)内にあるWTRUは、下記で議論されるオプションのうちの1つ(または任意の組合せ)を採用することができる。
【0056】
<HNBによって支援される制御されるネットワーク>
HNB(周囲のマクロ・セルと同様の帯域内で動作する)が、HNBがサービスするWTRU(すなわち、HNB上で構成されているそれらのWTRU)が付近内にあるかどうかを検出することが可能であり得る。検出するとHNBは、S1−C/X2/Iu/他の接続(1つが既に存在しない場合)を動的に設定することができる。S1−C、X2、およびIuは、様々なネットワーク・エンティティ間に存在する接続である。S1−Cは、HNBとMME(移動管理エンティティ)との間のインターフェースであり、EUTRANとEPCとの間の相互接続点を提供する。X2インターフェースはHNBを互いに相互接続することを可能にするインターフェースである。Iuは、SGSN(サービングGPRSサポートノード)とUMTSのネットワークとの間のネットワーク・インターフェースである。
【0057】
図15は、3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのネットワーク制御/HNB支援の測定低減手順1500の流れ図である。下記の手順は一緒にまたは任意の組合せで使用されることができる。
【0058】
HNBが、HNBがサービスすることになっているWTRUを検出する(1510)(スリープ・サイクル(sleep cycle)または他の状態から目覚めた後)場合、WTRUは、この検出をネットワークに示すことができる(1520)(例えば、RNC、サービングの汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)、MME、e−NB、NB、基地局システム(BSS)または他のネットワーク・エンティティ)。つまりネットワークは、特定のWTRUがHNBの付近内にあることを通知されることができる。WTRUの識別情報は、国際移動加入者識別番号(IMSI:international mobile subscriber identity)、仮移動加入者識別番号(TMSI:temporary mobile subscriber identity)またはいくつかの他のIDであってよい。WTRUの識別情報は、HNBアクセスのために設計されたWTRU用の特別なID、または、セルレベルのWTRUの識別情報(例えば、セル無線ネットワーク仮識別番号(C−RNTI:cell radio network temporary identity))であってよい。さらにHNBは、ネットワーク・エンティティに基本的なシステム情報ブロック(SIB:system information block)情報を提供することができる(1530)。このSIB情報は、測定(例えば、周波数、HNBのID/セルID、ランダム・アクセス・チャネル(RACH:random access channel)のパラメータ)を行い、HNBセル上に留まるためにWTRUによって使用されることができる。ネットワーク・エンティティは、測定コマンドを生成し、WTRUに送信する(1550)前に、1540で、ある種の手順(例えば、HNBの登録、HNBの認証、WTRUの識別情報の検証、照会するHNBへのWTRUの加入の検証)を実行することを選択することができる。測定コマンドは、既存のコマンドと同様であり得、WTRUにHNBセルを測定することを伝えることになる。WTRUは、測定期間中に測定を行うためにこれらのパラメータを使用し(1560)、測定報告を生成し(1570)、測定報告をネットワークに提供することになる(1580)。これらの手順は、ネットワークによってHNBにハンドオーバ・コマンドをトリガーすることができる(1590)。あるいは1595でネットワークは、アクセスされることができるHNBの署名をWTRUに提供することができる。この署名は、WTRU単位またはグループ単位で割り当てられることができる。
【0059】
図16は、3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのネットワーク制御/HNB支援の測定低減手順1600の流れ図である。この例ではHNBは、特定のWTRUの識別情報を提供可能にすることなくWTRUが付近内にあるというインジケーションをネットワークに提供することだけできる(1610)(例えば、受信した信号強度および関連のSIBパラメータに基づいて)。次いで、任意選択でHNBの識別情報を認証/検証した(1620)後に、ネットワーク・エンティティ(例えば、MME)は、任意の加入されたWTRU(その特定のHNBに加入されている)がHNBを囲むマクロ・セル内にあるかどうかを知るためにチェックすることができる(1630)。次いでネットワーク・エンティティは、HNBに加入されており、周囲のマクロ・セル内にあるそれらのWTRUに測定コマンドを生成し送信することができる(1640)。ネットワーク・エンティティに対するそのメッセージ内でHNBは、加入されたWTRUのリストをネットワーク・エンティティに提供することができ、または、ネットワーク・エンティティは、ある他の方法で(例えば、HSSから)このリストを決定することができる。
【0060】
<WTRU起動>
図17は、3GPPのマクロ・セルからHNBに遷移するときのアクティブ・モードのWTRU起動の測定低減手順1700の流れ図である。この例ではネットワークは、どのHNBをWTRUが測定すべきであるかに関してWTRUに命令しない。しかしネットワークは、より少数のマクロ・セル測定を行うようにWTRUに命令し(1710)、その結果、ネットワークは、HNBの測定を行うことをしばらくの間、WTRUに任せる。次いでWTRUは、WTRUが、それが加入されているHNBを囲むマクロ・セル内にあるとき、WTRUがネットワークによって行うように命令されるマクロ・セルの測定に加えてHNBの測定を行うことができる(1720)。この場合、WTRUは、周囲のマクロ・セルとHNBとの間の関連付けを維持し(1730)、この関連付けを再構成する能力を有することができる。次いでWTRUは、いくつのHNBの測定を行うべきかを決定するアルゴリズムを採用することができる(1740)。このアルゴリズムは、電力レベル、利用できる測定時間、およびWTRUが行うべきであるHNBの測定の最大数を示唆するための他の基準を考慮することができる。次いでWTRUは、測定報告を生成し、ネットワークに返信する(1760)前に、示唆された数の測定を行うことができる(1750)。
【0061】
<アイドル・モード>
アイドル・モードにある間(すなわち、トラッキング領域/ルーティング領域レベルで識別されるWTRU)にHNBセルの測定を最小限にするために、3GPPのマクロ・セル(例えば、LTE/WCDMAなど)内にあるWTRUは下記の方式を採用することができる。
【0062】
<WTRU起動>
この方式ではWTRUは、いくつのHNBの測定を行うべきかを決定するアルゴリズムを採用することができる。このアルゴリズムは、電力レベル、利用できる測定時間、周囲のマクロ・セルID/トラッキング領域ID/最後のセルおよびWTRUが行うべきであるHNBの測定の最大数を示唆するための他の基準を考慮することができる。次いでWTRUは、再選択の決定を行う前に、示唆された数の測定を行うことになる。
【0063】
<測定を低減するための他の方法>
測定を低減するために、すべてのHNBが別々の周波数層上にあり得る。これは、WLANのために使用される産業科学医療用帯域などの未使用帯域でさえあり得る。次いで、WTRUの加入に基づいてWTRUは、HNBの周波数またはマクロ・セルが存在する周波数について測定することを決定することができる。電話が開始されるときでさえ、WTRUの設定に基づいてWTRUは、まずHNBの周波数層をスキャンしその上に留まるか、それとも、HNBの周波数層を全くスキャンしないことを決定し、マクロ・セルの周波数だけをスキャンすることができる。
【0064】
さらにWTRUは、そのIMSIおよびSIB内で提供される署名との組合せを使用してHNBの署名を得ることができる。得られる署名は、これらのパラメータに基づいて計算され、場合によっては、WTRUおよびHNBの両方に共通のオペレータ提供のIDに基づいて計算される。例えばこのIDは、WTRUおよびHNBの両方に共通のUICCまたはSIMカードなどの装置の規定を通過されることができる。
【0065】
<HNBから周囲のセルに遷移するときに測定を最小限にすること>
図18は、HNBから周囲のセルに遷移するときのアイドル・モードの測定低減手順1800の流れ図である。測定を低減するためにHNBは、HNBがそれらのパラメータと共にそのブロードキャストメッセージ内で認識する隣接リストを1810で送信することができる。WTRUは、1820でそれらのパラメータを読み取り、1830でその加入に基づいていくつかの隣接セルへの再選択をしないことを決定し、それによって、WTRUが行わなければならない測定数を低減することができる。あるいはHNBは、HNBの受信範囲内にあるときに、WTRUに関するより長い測定サイクルを有することを単に決定することができる。これは、HNBが動作している受信範囲および環境のその範囲を考慮して、HNBが突然のフェージング(fading)のシナリオを被るべきではないので可能であり得る。また測定での他の領域は、L1での測定に関するフィルタリング要求が厳しくなくされ得るように簡略化されることができる(例えば、行われる測定を補間するための線形フィルタ(liner filter)が、対数フィルタ(logarithmic filter)の代わりに作られることができる)。
【0066】
<ハンドオーバ中のコンテキスト転送>
より高速な再初期化または全コンテキスト転送などの、ハンドオーバ中のコンテキスト転送に関する同様の手順が使用されることができる。
【0067】
機能および要素が特定の組合せで説明されているが各機能または要素は、他の機能および要素なしに単独でまたは他の機能および要素の有無の様々な組合せで使用されることができる。提供される方法または流れ図は、汎用コンピュータもしくはプロセッサによって実行するためにコンピュータ可読記憶メディアで明白に具現化されるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実現されることができる。コンピュータ可読記憶メディアの例は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブル・ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスク、およびデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)などの光メディアを含む。
【0068】
適切なプロセッサは、例として汎用プロセッサ、特殊用途プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレー(FPGA:Field Programmable Gate Array)回路、他の任意の種類の集積回路(IC)、および/または状態マシン(state machine)を含む。
【0069】
ソフトウェアに関連するプロセッサが、無線送信受信ユニット(WTRU)、ユーザ装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワーク制御装置(RNC)、または任意のホスト・コンピュータ内で使用されるための無線周波数トランシーバを実現するために使用されることができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカホン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンドフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット、デジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実現されるモジュールと共に使用されることができる。
【0070】
実施形態
1.マクロ・セルの受信範囲が利用できないときのハンドオーバおよび再選択のための
方法であって、
マクロ・セルの受信範囲が利用できるかどうかを決定するステップと、
ホーム進化型ノードB(HNB)に接続するステップと
を備える方法。
2.HNB接続は、マクロ・セルの受信範囲が利用できないときだけに行われる実施形態1の方法。
3.HNB接続は、所望のマクロ・セルの受信範囲が利用できないときに行われる実施形態1の方法。
4.無線送信/受信ユニット(WTRU)は少なくとも1つの好ましいHNBに接続するように構成されている前記実施形態のいずれかに記載の方法。
5.WTRUは、1つの好ましいHNBが利用できるときに少なくとも1つの好ましいHNBに接続する実施形態4の方法。
6.複数のHNBが利用でき、WTRUは、複数の選択基準が同じであるかどうかを決定する実施形態4または5の方法。
7.複数の選択基準は、好ましい無線環境、提供されるサービス、および課金ポリシのうちの少なくとも1つを含む実施形態6の方法。
8.WTRUは、複数の選択基準のすべての選択基準が同じである場合に無作為の選択に基づいて決定を行う実施形態6または7の方法。
9.WTRUは、複数の選択基準が同じでない場合に優先順位に基づいて決定を行う実施形態6〜8のいずれかと同様の方法。
10.WTRUは、好ましいHNBが利用できないときに好ましくないHNBに第2の選好を与える前記実施形態のいずれかに記載の方法。
11.WTRUは、マクロ・セルの受信範囲が利用できない場合に好ましくないHNB上に留まる前記実施形態のいずれかに記載の方法。
12.HNBがブラックリストに載せられて、WTRUはアクセスを拒否されるようになる前記実施形態のいずれかに記載の方法。
13.ブラックリストに載せられたHNBは、緊急の場合にアクセスされることができる実施形態12の方法。
14.WTRUは、緊急の場合に好ましくないHNBへのアクセス権を与えられる実施形態4の方法。
15.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線強度に基づいた再選択の方法であって、
HNBの無線強度が周囲のマクロ・セルの無線強度より大きいかどうかを決定するステップと、
周囲のマクロ・セルの無線強度が絶対値より低いかどうかを決定するステップと、
マクロ・セルの無線強度が絶対値より低い場合、HNBへの再選択をするステップと、
マクロ・セルの無線強度が絶対値を超える場合、HNBへの再選択をしないことを決定するステップと
を備える方法。
16.絶対値は複数の要因のうちの少なくとも1つに基づいて動的に変更され、複数の要因は、ネットワーク・トラフィック、WTRUの識別情報、位置、ならびにマクロ・セルおよびHNB内で提供されるサービスの比較を含む実施形態15の方法。
17.周囲のマクロ・セルの無線強度より高いように構成される、または、周囲のマクロ・セルの無線強度より低いように構成される、HNBのオフセット値を構成するステップ
をさらに備える実施形態15または16の方法。
18.再選択のための方法であって、
複数のセルが利用できるかどうかを決定するステップと、
WTRUが、複数のセルが利用できる場合に複数のサービスを開始することを予期しているかどうかを決定するステップと、
WTRUが複数のサービスを開始することを予期している場合に複数のサービスに対する優先権を実施するステップと、
HNBセルへの再選択をするステップと
を備える方法。
19.WTRUは、1つのセルだけが利用できる場合に利用できるセル上に留まる実施形態18の方法。
20.HNBへの再選択は、WTRUが複数のサービスを開始することを予期していないときにWTRUの構成に基づいている実施形態18または19の方法。
21.WTRUは、WTRUが好ましいHNBへの再選択をするように構成されているときにHNBセルへの再選択をする実施形態18〜20のいずれかと同様の方法。
22.WTRUは、WTRUが好ましいHNBへの再選択をするように構成されていないときにマクロ・セルへの再選択をする実施形態18〜20のいずれかと同様の方法。
23.オペレータの合意に基づいた再選択のための方法であって、
第1のオペレータおよび第2のオペレータを識別するステップと、
第1のオペレータと第2のオペレータとの間の合意に基づいた再選択手順を選択するステップと
を備える方法。
24.ネットワーク・オペレータの構成に基づいた再選択のための方法であって、
利用できるホーム進化型ノードB(HNB)への再選択を強いるステップと、
マルチキャスト・ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)領域内に複数のHNBを配置するステップと、
MBSFN領域内のすべての無線送信/受信ユニット(WTRU)にHNBセル上に優先的に留まることを要求するステップと
を備える方法。
25.ネットワーク・オペレータの構成に基づいた再選択のための方法であって、
無線送信/受信ユニットがマクロ・セル上に常に留まることを要求するステップと、
隣接セルの測定報告を受信するステップと、
WTRUを特定のマクロ・セルまたはHNBセルに導くために他の情報と共に測定報告を使用するステップと
を備える方法。
26.他の情報は、加入情報およびトラフィック情報のうちの少なくとも1つを含む実施形態25の方法。
27.ネットワーク・オペレータの構成に基づいた再選択のための方法であって、
無線送信/受信ユニットをアイドル・モードから接続モードに移動するステップと、
要求される情報を送信するステップと、
ネットワークの決定を受信するステップと、
アイドル・モードに戻るように遷移するステップと、
ネットワークの決定に基づいて再選択するステップと
を備える方法。
28.無線送信/受信ユニット(WTRU)の移動状態に基づいた再選択のための方法であって、
ホーム進化型ノードB(HNB)を検出するステップと、
WTRUが高いまたは中間の移動状態にあるかどうかを決定するステップと、
WTRUが高いまたは中間の移動状態にない場合、HNBへの再選択をするステップと、
WTRUが高いまたは中間の移動状態にある場合、マクロ・セルへの再選択をするステップと
を備える方法。
29.誤り検出のための方法であって、
通知されたホーム進化型ノードB(HNB)の識別番号(ID)を検出することと、
IDが正しいかどうかを決定するステップと、
IDが正しいと決定される場合、HNB上に留まるステップと、
IDが誤っていると決定される場合、誤りメッセージを送信するステップと
を備える。
30.送信された隣接セルの情報に基づいた再選択のための方法であって、
隣接セルの情報が送信されているかどうかを決定するステップと、
隣接セルの情報が送信されている場合、特定の隣接セルに再選択するか、それともハンドオーバするかを決定するステップと、
隣接セルの情報が送信されていない場合、システム情報メッセージを読み取り、読み取られた情報に基づいて特定のHNBまたはマクロ・セル上に留まらないことを決定するステップと
を備える方法。
31.隣接セルの情報は能力情報を含む実施形態30の方法。
32.定義された値に基づいた再選択およびハンドオーバのための方法であって、
第1の値が通常のサイズである、再選択およびハンドオーバに関する第1の値を定義するステップと、
第2の値が大きいサイズである、再選択およびハンドオーバに関する第2の値を定義するステップと、
無線送信/受信ユニット(WTRU)が、第1の値のサイズが通常である場合にホーム進化型ノードB(HNB)に加入されているかどうかを決定するステップと、
WTRUがHNBに加入されている場合、通常の再選択およびハンドオーバの手順を適用するステップと、
WTRUがHNBに加入されていない場合、隣接セルへの再選択をするためにより高いタイマおよびオフセットを適用するステップと
を備える方法。
33.無線送信/受信ユニット(WTRU)がページングを使用する再選択のための方法であって、
マクロ・セル上に留まるステップと、
マクロ・セル内でページングを受信するステップと、
ホーム進化型ノードB(HNB)によって適切な受信範囲を示すメッセージを送信するステップと、
ネットワークがWTRUをHNBにリダイレクトすることができることを示すメッセージを受信するステップと
を備える方法。
34.WTRUは、適切なHNBの選択を決定するために入力要因として使用されるべき正確な位置を提供する実施形態33の方法。
35.再選択のための方法であって、
ホーム進化型ノードB(HNB)間で無線送信/受信ユニット(WTRU)を移動するステップと、
目標のHNBを示すメッセージを受信するステップと、
WTRUが目標のHNB上に留まることを可能にするステップと
を備える方法。
36.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
無線送信/受信ユニット(WTRU)を検出するステップと、
WTRUがホーム進化型ノードB(HNB)の範囲内にあることを示すメッセージを送信するステップと、
システム情報ブロック(SIB)情報を提供するステップと
を備える方法。
37.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
システム情報ブロック(SIB)情報を受信するステップと、
ホーム進化型ノードB(HNB)の登録を実行するステップと、
HNBを認証するステップと、
ハンドオーバ・コマンドをトリガーする測定報告を送信するステップと
を備える方法。
38.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
無線送信/受信ユニット(WTRU)の識別情報を検証するステップと、
WTRUの加入情報を検証するステップと、
複数のパラメータを含む測定コマンドを生成するステップと、
測定コマンドを送信するステップと、
HNBの署名を含むメッセージを送信するステップと
を備える方法。
39.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
複数のパラメータを含む測定コマンドを受信するステップと、
測定を実行するために複数のパラメータを使用するステップと、
測定報告を生成するステップと、
測定報告を送信するステップと、
ホーム進化型ノードB(HNB)の署名を含むメッセージを受信するステップと
を備える方法。
40.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
無線送信/受信ユニット(WTRU)が、メッセージがWTRUの識別情報を含まない範囲内にあることを示すメッセージを受信するステップと、
ホーム進化型ノードB(HNB)の識別情報を認証し検証するステップと、
隣接のマクロ・セル内の加入されたWTRUに関してチェックするステップと、
測定コマンドを生成するステップと、
測定コマンドを送信するステップと
を備える方法。
41.アクティブ・モードの測定を低減するための方法であって、
より少ない測定を実行するための命令を受信するステップと、
測定を実行するステップと、
周囲のマクロ・セルの識別番号(ID)とホーム進化型ノードB(HNB)との間の関連付けを維持するステップと、
実行するべき複数の測定を決定するためのアルゴリズムを採用するステップと、
アルゴリズムによって決定された複数の測定を実行するステップと、
測定報告を生成するステップと、
測定報告を送信するステップと
を備える方法。
42.アイドル・モードの測定を低減するための方法であって、
ホーム進化型ノードB(HNB)が認識する隣接セルのリストを含むメッセージを受信するステップと、
メッセージを読み取るステップと、
メッセージおよび加入情報に基づいてどの隣接セルへの再選択をするべきかを決定するステップと
を備える方法。
43.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
HNBおよびマクロ・セルの信号を受信するように構成された受信機と、
マクロ・セルの受信範囲が利用できるかどうかを決定するように構成されたプロセッサと、
課金ポリシ、HNB/マクロ・セルの受信範囲を選択することに関係したユーザ/オペレータの設定および構成を格納するためのメモリと、
HNBまたはマクロ・セルとの接続を確立するように構成されたセレクタと
を備えるWTRU。
44.構成は、少なくとも1つの好ましいHNBに接続するための構成を含む実施形態43のWTRU。
45.プロセッサは、HNBの無線強度がマクロ・セルの無線強度より大きいかどうかを決定するようにさらに構成されている実施形態43または44と同様のWTRU。
46.セレクタは、マクロ・セルの無線強度が絶対値を超える場合にHNBへの再選択をし、マクロ・セルの無線強度が絶対値より低い場合にマクロ・セルへの再選択をするようにさらに構成されている実施形態43〜45のいずれかと同様のWTRU。
47.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
複数のセルが利用できるかどうかを決定するように構成されたプロセッサと、
HNBとの接続を確立するように構成されたセレクタと
を備えるWTRU。
48.プロセッサは、WTRUが複数のサービスを開始することを予期しているかどうかを決定するようにさらに構成されている実施形態47のWTRU。
49.プロセッサは、複数のサービスに対する優先権を実施するようにさらに構成されている実施形態47または48と同様のWTRU。
50.セレクタは、好ましいHNBへの再選択をするようにさらに構成されている実施形態47〜49のいずれかと同様のWTRU。
51.セレクタは、マクロ・セルへの再選択をするように構成されている実施形態47〜49のいずれかと同様のWTRU。
52.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
第1のネットワーク・オペレータおよび第2のネットワーク・オペレータを識別するように構成されたプロセッサと、
第1のネットワーク・オペレータと第2のネットワーク・オペレータとの間の合意に基づいた再選択手順を選択するためのセレクタと
を備えるWTRU。
53.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
アイドル・モードから接続モードに遷移するように構成されたプロセッサと、
要求情報を送信するように構成された送信機と、
ネットワークの決定を受信するように構成された受信機と、
アイドル・モードに遷移するように構成されたプロセッサと、
受信したネットワークの決定に基づいて再選択するように構成されたセレクタと
を備えるWTRU。
54.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
ホーム進化型ノードB(HNB)を検出するように構成された検出器と、
WTRUの移動状態を決定するためのプロセッサと、
WTRUの移動状態に基づいて再選択するように構成されたセレクタと
を備えるWTRU。
55.セレクタは、WTRUが低い移動状態にある場合にHNBへの再選択をするようにさらに構成されている実施形態54のWTRU。
56.セレクタは、WTRUが高いまたは中間の移動状態にある場合にマクロ・セルへの再選択をするようにさらに構成されている実施形態54または55と同様のWTRU。
57.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
通知されたHNBの識別番号(ID)を検出するように構成された検出器と、
HNBのIDが正しいかどうかを決定するように構成されたプロセッサと、
WTRUが、HNBのIDが正しいと決定される場合にHNB上に留まることを可能とするように構成されたセレクタと、
HNBのIDが誤っていると決定される場合、誤りメッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
58.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
隣接セルの情報を含む伝送を検出するように構成された検出器と、
特定の隣接セルへの再選択をするか、それともハンドオーバするかを決定するように構成されたプロセッサと
を備えるWTRU。
59.プロセッサは、隣接セルの情報が送信されていない場合にシステム情報メッセージを読み取るように構成されている実施形態58のWTRU。
60.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
WTRUがマクロ・セル上に留まることを可能にするように構成された回路と、
マクロ・セル内でページングを受信するように構成された受信機と、
HNBによって適切な受信範囲を示すメッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
61.受信機は、WTRUがHNBにリダイレクトされることができることを示すメッセージを受信するようにさらに構成されている実施形態60のWTRU。
62.ホーム進化型ノードBであって、
無線送信/受信ユニット(WTRU)を検出するように構成された検出器と、
WTRUがHNBの範囲内にあることを示すメッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるHNB。
63.送信されたメッセージはシステム情報ブロック(SIB)情報である実施形態62のHNB。
64.ホーム進化型ノードB(HNB)の無線環境内で動作するように構成された無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
測定コマンドを受信するように構成された受信機と、
測定を実行し、測定報告を生成するように構成されたプロセッサと、
測定報告を送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
65.受信機は、HNBの署名を含むメッセージを受信するようにさらに構成されている実施形態64のWTRU。
66.HNBにアクセスために署名を使用するようにさらに構成された実施形態65のWTRU。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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