(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0011】
[第1の実施形態における処理の概略]
図1は、第1の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。本実施形態における端末装置30は、まず、コンサートホールのステージ等の所定の対象物40について、予め定められた基準となる方向d
R(例えば、中央の観客席からステージを見る方向)から見た場合の対象物40の画像300aを端末装置30の画面に表示する。なお、対象物40は、基準方向d
Rに対して所定の方向を向いており、
図1の例では、基準方向d
Rと反対の方向d
R’を向いている。
【0012】
端末装置30の画面には、画像300aと共に、例えばビューボタン301と座席ボタン302とが表示される。ビューボタン301は、対象物40の見え方の変更の指示を受け付けるためのボタンである。座席ボタン302は、変更後の対象物40の見え方が実現できる座席の情報の表示の指示を受け付けるためのボタンである。
【0013】
ユーザがビューボタン301に触れた場合、端末装置30は、その時点の端末装置30の方向を基準方向d
Rとして認識する。そして、ユーザがビューボタン301に触れている間、端末装置30の姿勢の変化を測定し、測定した姿勢の変化に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rからの相対的な方向である指定方向d
Dとして随時検出する。
【0014】
例えば
図1に示すように、端末装置30の姿勢が変化して、端末装置30の向きが端末装置30aから端末装置30bに変化した場合、端末装置30は、基準方向d
Rに対して、端末装置30が向けられた方向を指定方向d
Dとして検出する。
【0015】
そして、端末装置30は、基準方向d
Rに対して対象物40が向いている方向が維持され、指定方向d
Dに対応する方向d
D’の先に対象物40が配置されている画像300bを作成し、作成した画像300bを画面に表示させる。
図1に例示した画像300bでは、方向d
R’を向いている対象物40が、方向d
D’の先の対象物40’の位置に配置されているように見える画像となっている。
【0016】
このように、端末装置30は、端末装置30が左に向けられた場合に、対象物40を右側から撮影したような画像を作成して表示する。また、端末装置30が右に向けられた場合には、端末装置30は、対象物40を左側から撮影したような画像を作成して表示する。また、端末装置30が上に向けられた場合には、端末装置30は、対象物40を下側から撮影したような画像を作成して表示する。また、端末装置30が下に向けられた場合には、端末装置30は、対象物40を上側から撮影したような画像を作成して表示する。
【0017】
このように、端末装置30は、端末装置30の向きが変更された場合に、対象物40の向きが基準方向d
Rに対して所定の方向に維持され、端末装置30が向けられた方向の先に対象物40が配置されている画像を作成して表示することにより、端末装置30の向きに応じた視点の位置から回り込んで対象物40を撮影したような画像を作成して表示する。
【0018】
これにより、ユーザは、端末装置30の向きを変えるという直観的な操作で、あたかも被写体としての対象物40に対するカメラのアングルを変更するように、対象物40の見え方を自由に変えることができる。
【0019】
なお、端末装置30は、端末装置30を向けた先に対象物40が配置されている画像を作成する場合に、対象物40内の特定の点が、端末装置30の画面内の一定の範囲に表示されるように対象物40を移動させることが好ましい。これにより、端末装置30は、より見やすい画面の切り替えを実現することができる。
【0020】
また、画像300bと共に画面に表示されている座席ボタン302にユーザが触れた場合、端末装置30は、例えば画像303を画面に表示する。画像303は、画像300bの作成に用いた方向d
D’に対象物40が見える座席の情報を示す画像である。画像303を閲覧することにより、ユーザは、画像300bのような見え方が実現できる座席のコンサートホール内における位置を認識することができる。
【0021】
また、画像303には、画像300bのような見え方が実現できる座席の予約を受け付ける予約ボタン304が含まれる。ユーザは、予約ボタン304に触れるという簡単な操作で、画像300bのような見え方が実現できる座席を予約することができる。
【0022】
なお、本実施形態では、コンサートホールのステージを対象物40の一例として説明するが、対象物40は、これに限られず、映画のスクリーンや競技場等であってもよい。
【0023】
[第1の実施形態における表示システム10の全体構成]
図2は、第1の実施形態における表示システム10の一例を示すシステム構成図である。本実施形態における表示システム10は、予約管理サーバ20および端末装置30を備える。
【0024】
予約管理サーバ20は、通信回線11に接続され、通信回線11を介して通信データの送信および受信が可能である。また、予約管理サーバ20は、コンサートホールの座席の配置、コンサートホール内の立体形状、座席の予約情報等の情報を保持し、これらの情報を、通信回線11を介して端末装置30に提供する。
【0025】
端末装置30は、通信回線11に接続されている基地局12と無線通信し、基地局12および通信回線11を介して予約管理サーバ20との間で通信データの送信および受信を行う。また、端末装置30は、ユーザ13の操作に応じて、通信回線11を介して予約管理サーバ20から提供されたコンサートホールの情報を取得する。そして、端末装置30は、端末装置30の向きに応じて、ステージの見え方を変えた画像を作成して画面に表示させる。
【0026】
また、端末装置30は、ユーザ13に操作に応じて、表示した見え方が実現できる座席の情報を画面に表示させる。また、端末装置30は、ユーザ13から座席の予約を受け付けた場合に、座席の予約の情報を、通信回線11を介して予約管理サーバ20へ送信する。
【0027】
[予約管理サーバ20の構成]
図3は、予約管理サーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。予約管理サーバ20は、視点情報保持部21、座席表保持部22、3次元モデル保持部23、座席情報保持部24、予約情報保持部25、および通信部26を有する。
【0028】
図4は、視点情報保持部21が保持するデータの構造の一例を示す。視点情報保持部21は、例えば
図4に示すように、人が座席に座った場合の視点の高さを識別する視点ID210に対応付けて、座席に座る人の身体情報211と、その身体情報211を表す3次元モデル212とを予め保持している。
【0029】
身体情報211には、例えば身長の範囲、性別、および年齢の範囲等が含まれる。また、身体情報211には、これ以外に、人の体の大きさに関係する身体的な特徴(例えば、人種を特定する情報)が含まれていてもよい。3次元モデル212は、例えば、対応する身体情報211から導き出される標準的な体形の人のワイヤーモデルである。また、例えば、女性に対応する3次元モデル212では、男性のよりも髪の毛のボリュームが多い3次元モデルのワイヤーモデルが割り当てられてもよい。
【0030】
図4では、視点情報保持部21が、例えば、「V001」の視点ID210に対応付けて、身長が170〜180cmの範囲であり、性別が男であり、年齢が30〜40歳の範囲である身体情報211と、「***」の3次元モデル212とを保持している例が示されている。
【0031】
座席表保持部22は、コンサートホールの座席表を予め保持している。3次元モデル保持部23は、対象物であるステージおよび座席を含むコンサートホール内の3次元形状を示す情報を予め保持している。本実施形態において、3次元モデル保持部23は、例えば、コンサートホール内のワイヤーモデルを、3次元形状を示す情報として予め保持している。
【0032】
図5は、座席情報保持部24が保持するデータの構造の一例を示す。座席情報保持部24は、視点ID240毎に、観覧方向テーブル241を予め保持している。それぞれの観覧方向テーブル241には、座席ID242に対応付けて、観覧方向243および観覧距離244が予め格納されている。
【0033】
図5では、座席情報保持部24が、例えば、「V001」の視点ID240に対応付けて、観覧方向テーブル241を保持している例が示されている。また、
図5では、観覧方向テーブル241に、「S001」の座席ID242に対応付けて、「d
V1」の観覧方向243と、「L
1」の観覧距離244とが格納されている例が示されている。
【0034】
観覧方向243は、例えば
図6に示すように、対応する座席IDの座席41から、対象物40であるステージ(例えばステージの中央)を見た場合の3次元空間における視線の方向を示す。観覧方向243は、例えば、視点IDに対応する視点からの方向を示すベクトルの情報である。なお、コンサートホールでは、全ての座席からステージが見えるように各座席が配置されている。そのため、各座席に座った人がステージ上の同一の領域を見た場合、視線の方向(水平面内の方向および鉛直面内の方向)は座席毎に少しずつ異なる。例えば、1階席と2階席では、観覧方向の水平面内の成分が同一であっても、観覧方向の鉛直面内の成分は異なる。
【0035】
また、座席に座った人の座高や目の位置に応じて、座席に座った人の、座席の位置に対する視点の位置は異なる。例えば、
図7に示すように、座席41に座った人の視点が位置42aである場合、その人は、観覧方向d
Vnaの先にステージが見える。また、座席41に座った人の視点が位置42bである場合、その人は、観覧方向d
Vnbの先にステージが見える。また、座席41に座った人の視点が位置42cである場合、その人は、観覧方向d
Vncの先にステージが見える。
【0036】
そのため、本実施形態では、座席情報保持部24は、身体的特徴を示す身体情報毎に割り当てられた視点ID(
図4参照)に対応付けて、当該身体的特徴から導き出される、座席に座った場合の標準的な人の、座席の位置に対する視点の位置から対象物40を見る観覧方向を座席毎に保持している。
【0037】
また、観覧距離244は、対応する座席に座った人の視点の位置から、ステージ内の所定の領域までの距離を示す。観覧距離244は、対応する座席に座った人の視点の位置からステージを見た場合の2次元画像において、ステージの大きさに関係する。例えば、観覧距離244が長いほど、2次元画像においてステージが小さく表示され、観覧距離244が短いほど、2次元画像においてステージが大きく表示される。
【0038】
図8は、予約情報保持部25が保持するデータの構造の一例を示す。予約情報保持部25は、例えば
図8に示すように、座席ID250に対応付けて、予約情報251、視点ID252、価格情報253、および予約者情報254を保持する。
【0039】
予約情報251は、対応する座席が予約されているか否かを示す情報である。視点ID252は、対応する座席が予約されている場合に、当該予約を行った者の身体情報に割り当てられている視点IDである。価格情報253は、対応する座席の価格帯を示す情報である。予約者情報254は、対応する座席が予約されている場合に、当該予約を行った者のユーザID、氏名、または連絡先等を示す情報である。
【0040】
図8では、予約情報保持部25が、例えば、「S001」の座席ID250に対応付けて、「予約あり」の予約情報251と、「V005」の視点ID252と、「S」の価格情報253と、「aaa」の予約者情報254とを保持している例が示されている。
【0041】
図3に戻って説明を続ける。通信部26は、通信回線11を介して端末装置30から身体情報を受信した場合に、視点情報保持部21を参照して、受信した身体情報に対応付けられている視点IDを抽出する。
【0042】
そして、通信部26は、抽出した視点IDに対応付けられている観覧方向テーブル241を座席情報保持部24から抽出する。そして、通信部26は、抽出した視点IDおよび観覧方向テーブル241を、通信回線11を介して端末装置30へ送信する。また、通信部26は、座席表保持部22内の情報、3次元モデル保持部23内の情報、および予約情報保持部25内の情報を、通信回線11を介して端末装置30へ送信する。また、通信部26は、視点ID毎の人の3次元モデルの情報を、視点情報保持部21から抽出して、通信回線11を介して端末装置30へ送信する。
【0043】
また、通信部26は、視点IDおよび座席IDを含む予約要求を、通信回線11を介して端末装置30から受信した場合に、受信した予約要求に含まれている座席IDに対応付けて、当該予約要求に含まれている視点IDおよび予約者情報を予約情報保持部25に保持させる。そして、通信部26は、受信した予約要求に含まれている座席IDに対応付けられている予約情報を、予約されている旨を示す情報に変更する。
【0044】
[第1の実施形態における端末装置30の構成]
図9は、第1の実施形態における端末装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態における端末装置30は、入力部31、指定方向検出部32、センサ33、通信部34、表示制御部35、表示装置36、および記憶部37を有する。本実施形態における端末装置30は、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)その他の情報処理装置である。
【0045】
記憶部37は、3次元モデル370、座席表371、座席情報372、および予約者モデル373を保持する。3次元モデル370は、対象物であるステージおよび座席を含むコンサートホール内の3次元形状を示す情報である。本実施形態において、記憶部37は、例えば、コンサートホール内のワイヤーモデルを、3次元形状を示す3次元モデル370として保持する。座席表371は、コンサートホールの座席表である。
【0046】
図10は、座席情報372のデータ構造の一例を示す。座席情報372には、例えば
図10に示すように、座席ID3720に対応付けて、観覧方向3721、観覧距離3722、予約情報3723、視点ID3724、および価格情報3725が格納される。
【0047】
観覧方向3721は、座席ID3720に対応する座席から対象物であるステージを見る場合の観覧方向を示す。観覧距離3722は、座席ID3720に対応する座席に対応する視点の位置から対象物であるステージの所定の領域までの距離を示す。予約情報3723は、座席ID3720に対応する座席が予約されているか否かを示す。視点ID3724は、座席ID3720に対応する座席が予約されている場合に、当該予約を行った者の身体情報に割り当てられている視点IDである。価格情報3725は、座席ID3720に対応する座席の価格帯を示す情報である。
【0048】
図10では、座席情報372に、例えば、「S001」の座席ID3720に対応付けて、「d
V1」の観覧方向3721と、「L
1」の観覧距離3722と、「予約あり」の予約情報3723と、「V005」の視点ID3724と、「S」の価格情報3725とが格納されている例が示されている。
【0049】
図11は、予約者モデル373のデータ構造の一例を示す。予約者モデル373は、例えば
図11に示すように、視点ID3730に対応付けて、3次元モデル3731が格納される。視点ID3730は、身体情報に応じて導き出される標準的な視点の高さを識別する情報である。3次元モデル3731は、視点ID3730に対応する身体情報から導き出される標準的な体形の人の立体形状を示すワイヤーモデルである。
図11では、予約者モデル373に、例えば、「V001」の視点ID3730に対応付けて、「***」の3次元モデル3731が格納されている例が示されている。
【0050】
図9に戻って説明を続ける。通信部34は、入力部31から受け取ったデータを、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信する。また、通信部34は、基地局12を介して予約管理サーバ20から受け取った情報を記憶部37に格納する。
【0051】
具体的には、通信部34は、予約管理サーバ20から3次元形状の情報(例えば、コンサートホール内のワイヤーモデル)を受信した場合に、受信した情報を記憶部37内に3次元モデル370として格納する。また、通信部34は、予約管理サーバ20から座席表の情報を受信した場合に、受信した座席表の情報を記憶部37内に座席表371として格納する。
【0052】
また、通信部34は、予約管理サーバ20から視点IDおよび観覧方向テーブル241を受信した場合に、受信した観覧方向テーブル241内の座席ID毎の観覧方向のデータを、記憶部37内の座席情報372に格納する。また、通信部34は、予約管理サーバ20から予約情報保持部25内の情報を受信した場合に、受信した予約情報保持部25内の座席ID毎の予約情報、視点ID、および価格情報を、記憶部37内の座席情報372に格納する。
【0053】
また、通信部34は、予約管理サーバ20から視点ID毎の人の3次元モデルの情報を受信した場合に、受信した情報を記憶部37内に予約者モデル373として格納する。
【0054】
入力部31は、本実施形態における座席予約機能を実現するアプリケーションプログラムが起動した場合に、例えば
図12に示すような入力画面50を、液晶パネル等の表示装置36に表示させる。
図12は、入力画面50の一例を示す概念図である。
【0055】
入力画面50には、例えば
図12に示すように、身体情報の入力を受け付ける領域51と、並び指定の情報を受け付ける領域52と、OKボタン53とが表示される。領域51には、身体情報として、例えば、身長、性別、および年齢が入力される。
【0056】
ここで、並び指定とは、複数人で座席の予約を行う場合に、座席の並び方を指定する予約方法である。領域52には、並び指定を行うか否かを指定する情報、並び指定を行う場合の座席数、および、座席の並び方に求められる条件等が入力される。座席の並び方に求められる条件としては、横一列のみを指定するか否か、通路を挟む並びを許容するか否か等を指定することができる。
【0057】
OKボタン53が操作された場合、入力部31は、領域51に入力された身体情報を、通信部34へ送る。通信部34は、入力部31から受け取った身体情報を、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信する。また、OKボタン53が操作された場合、入力部31は、基準画像の表示を表示制御部35に指示する。このとき、領域52に情報が入力されていれば、入力部31は、領域52に入力された情報も表示制御部35へ送る。
【0058】
また、表示装置36に表示されているビューボタン301(
図1参照)にユーザが触れた場合、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知する。また、ユーザがビューボタン301から指を離した場合、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知する。
【0059】
また、表示装置36に表示されている座席ボタン302(
図1参照)にユーザが触れた場合、入力部31は、その旨を表示制御部35に通知する。そして、表示制御部35は、表示制御部35から座席IDの通知を受ける。そして、表示装置36に表示されている画像303(
図1参照)内の予約ボタン304にユーザが触れた場合、入力部31は、表示制御部35から通知された座席IDを通信部34へ送る。
【0060】
通信部34は、入力部31から受け取った座席IDと、予約管理サーバ20から受信した視点IDと、端末装置30のユーザの氏名等の予約者情報とを含む予約要求を作成し、作成した予約要求を、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信する。
【0061】
指定方向検出部32は、入力部31からビューボタン301にユーザが触れた旨の通知を受けた場合に、加速度センサ等のセンサ33からの信号に基づいて、端末装置30が現在向けられている方向を基準方向d
Rとして特定する。
【0062】
そして、入力部31からユーザの指がビューボタン301から離れた旨の通知を受けるまでの間、指定方向検出部32は、センサ33からの信号に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rに対する指定方向d
Dとして、所定のタイミング毎に検出する。指定方向検出部32は、例えば端末装置30の画面の裏面側の方向を、端末装置30が向けられている指定方向d
Dとして検出する。そして、指定方向検出部32は、検出した指定方向d
Dを、表示制御部35へ送る。入力部31からユーザの指がビューボタン301から離れた旨の通知を受けた場合、指定方向検出部32は、指定方向d
Dの検出を終了する。
【0063】
表示制御部35は、入力部31から基準画像の表示を指示された場合に、記憶部37内の3次元モデル370に格納されている3次元モデルの情報を用いて、基準となる方向(例えば、コンサートホールの中央の座席の観覧方向)からステージを見た場合のステージの画像をレンダリングして基準画像を作成する。そして、表示制御部35は、作成した基準画像に、ビューボタン301および座席ボタン302を配置して表示装置36に表示させる。
【0064】
また、表示制御部35は、並び指定の情報を入力部31から受け取った場合、記憶部37内の座席情報372を参照し、予約されていない旨の予約情報が対応付けられている座席IDを特定する。そして、表示制御部35は、記憶部37内の座席表371を参照して、特定した座席IDに対応する座席の中で、入力部31から受け取った並び指定で指定される条件を満たす座席を特定する。
【0065】
次に、指定方向検出部32から指定方向d
Dを受け取った場合、表示制御部35は、記憶部37内の座席情報372を参照して、予約されておらず、かつ、指定された並びが実現できる座席に対応付けられている観覧方向の中で、受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の観覧方向を検索する。そして、表示制御部35は、検索した観覧方向に対応付けられている観覧距離および価格情報を座席情報372から抽出する。
【0066】
次に、表示制御部35は、座席情報372を参照して、予約されている旨を示す予約情報に対応付けられている視点IDを座席ID毎に抽出する。そして、表示制御部35は、抽出した視点IDに対応付けられている予約者の3次元モデルを記憶部37内の予約者モデル373から抽出する。
【0067】
次に、表示制御部35は、3次元モデル370に格納されているコンサートホール内部の立体形状の情報を用いて、予約されている座席に予約者の3次元モデルを配置し、検索した観覧方向から、抽出した観覧距離にあるステージを見た場合の2次元画像をレンダリングする。そして、表示制御部35は、例えば
図13に示すように、作成した2次元画像300を表示装置36に表示させる。
【0068】
図13は、端末装置30の向きに応じて端末装置30に表示された2次元画像300の一例を示す概念図である。
図13に例示されている2次元画像300では、予約されている座席に、予約者の3次元モデルに基づく画像305が配置され、より実際に近い環境がシミュレートされている。なお、表示制御部35は、検索した観覧方向に対応付けられている価格情報に応じて、画像300の表示方法を変更するようにしてもよい。
図13の例では、画像300の縁306の模様が、価格情報に応じて変更されている。
【0069】
これにより、表示制御部35は、基準方向d
Rに対する対象物の向きが維持され、端末装置30が向けられた方向に近い方向の先に当該対象物が配置されている画像を、表示装置36に表示させることができる。これにより、ユーザは、端末装置30の向きを変えるという直観的な操作で、対象物を見る視点を自由に変更した画像を端末装置30に表示させることができる。
【0070】
また、予約されている席には、予約者の身体情報に対応した3次元モデルが配置された上で、ステージの2次元画像がレンダリングされるので、表示制御部35は、他の席に実際に人が座っている状況でのステージの見え方をシミュレートすることができる。
【0071】
なお、指定方向検出部32から受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の観覧方向が、指定方向検出部32から前回受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の観覧方向と同一の方向である場合、表示制御部35は、前回作成した2次元画像を引き続き表示装置36に表示させる。
【0072】
また、入力部31から座席ボタン302にユーザが触れた旨の通知を受けた場合、表示制御部35は、その時点で表示装置36に表示させている2次元画像の作成に用いた観覧方向に対応付けられている座席IDを記憶部37内の座席情報372から抽出する。そして、表示制御部35は、抽出した座席IDを入力部31に通知する。
【0073】
また、表示制御部35は、記憶部37内の座席表371を参照して、抽出した座席IDに対応する座席を強調表示した座席表の画像303を作成し、例えば
図1に示したように、作成した画像303を予約ボタン304と共に表示装置36に表示させる。
【0074】
ユーザが予約ボタン304に触れた場合、入力部31は、表示制御部35から受け取った座席IDを通信部34へ送る。通信部34は、入力部31から受け取った座席IDと、予約管理サーバ20から受信していた視点IDと、端末装置30のユーザの予約者情報とを含む予約要求を作成する。そして、通信部34は、作成した予約要求を、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信する。これにより、座席表の画像303に強調表示されている座席の予約が行われる。
【0075】
[第1の実施形態における端末装置30の処理]
図14は、第1の実施形態における端末装置30の動作の一例を示すフローチャートである。例えば、本実施形態における座席予約機能を実現するアプリケーションプログラムが起動した場合に、端末装置30は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0076】
まず、入力部31は、例えば
図12に例示した入力画面50を表示装置36に表示させる(S100)。そして、入力画面50内のOKボタン53が操作された場合に、入力部31は、領域51に入力された身体情報を、通信部34へ送る。通信部34は、入力部31から受け取った身体情報を、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信する(S102)。そして、入力部31は、基準画像の表示を表示制御部35に指示する。このとき、領域52に情報が入力されていれば、入力部31は、入力された情報も表示制御部35へ送る。
【0077】
次に、通信部34は、基地局12を介して予約管理サーバ20から、視点ID、座席表、3次元モデル、座席情報、および予約情報を受信し(S104)、受信したこれらの情報を、記憶部37に格納する(S106)。そして、表示制御部35は、記憶部37内の3次元モデル370の情報を用いて、基準となる方向(例えば、コンサートホールの中央の座席の観覧方向)からステージを見た場合のステージの画像をレンダリングして基準画像を作成する。そして、表示制御部35は、作成した基準画像を、ビューボタン301および座席ボタン302と共に表示装置36に表示させる(S108)。
【0078】
次に、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れたか否かを判定する(S110)。ユーザがビューボタン301に触れた場合(S110:Yes)、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知する。そして、端末装置30は、後述する画像表示処理を実行して画像を表示装置36に表示する(S200)。
【0079】
次に、入力部31は、表示装置36に表示されている座席ボタン302にユーザが触れたか否かを判定する(S112)。ユーザが座席ボタン302に触れた場合(S112:Yes)、入力部31は、その旨を表示制御部35に通知する。表示制御部35は、その時点で表示装置36に表示させている2次元画像の作成に用いた観覧方向に対応付けられている座席IDを記憶部37内の座席情報372から抽出する。そして、表示制御部35は、抽出した座席IDを入力部31に通知する。
【0080】
次に、表示制御部35は、記憶部37内の座席表371を参照して、抽出した座席IDに対応する座席を強調表示した座席表の画像303を作成し、例えば
図1に示したように、作成した画像303を予約ボタン304と共に表示装置36に表示させる(S114)。
【0081】
次に、入力部31は、表示装置36に表示されている予約ボタン304にユーザが触れたか否かを判定する(S116)。ユーザが予約ボタン304に触れた場合(S116:Yes)、入力部31は、表示制御部35から通知された座席IDを通信部34へ送る。通信部34は、入力部31から受け取った座席IDと、ステップS104において予約管理サーバ20から受信していた視点IDと、端末装置30のユーザの予約者情報とを含む予約要求を作成する。そして、通信部34は、作成した予約要求を、基地局12を介して予約管理サーバ20へ送信し(S118)、入力部31は、再びステップS112に示した処理を実行する。
【0082】
ユーザが予約ボタン304に触れていない場合(S116:No)、入力部31は、座席表の画像303の表示をキャンセルする操作を受け付けたか否かを判定する(S120)。座席表の画像303の表示をキャンセルする操作を受け付けていない場合(S120:No)、入力部31は、再びステップS116に示した処理を実行する。座席表の画像303の表示をキャンセルする操作を受け付けた場合(S120:Yes)、入力部31は、画像303の表示を削除するよう表示装置36に指示し、再びステップS112に示した処理を実行する。
【0083】
ユーザが座席ボタン302に触れていない場合(S112:No)、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れたか否かを判定する(S122)。ユーザがビューボタン301に触れた場合(S122:Yes)、端末装置30は、再びステップS200に示す画像表示処理を実行する。
【0084】
ユーザがビューボタン301に触れていない場合(S122:No)、入力部31は、座席予約機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示されたか否かを判定する(S124)。座席予約機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示されていない場合(S124:No)、入力部31は、再びステップS112に示した処理を実行する。一方、座席予約機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示された場合(S124:Yes)、端末装置30は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0085】
図15は、画像表示処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、表示制御部35は、記憶部37内の座席情報372を参照し、予約されていない旨の予約情報が対応付けられている座席IDを特定する(S202)。そして、表示制御部35は、入力部31から並び指定の情報を受け取ったか否かを判定する(S204)。表示制御部35が並び指定の情報を受け取っていない場合(S204:No)、指定方向検出部32は、ステップS208に示す処理を実行する。
【0087】
並び指定の情報を受け取っている場合(S204:Yes)、表示制御部35は、記憶部37内の座席表371を参照して、ステップS202で特定された座席の中で、入力部31から受け取った並び指定で指定される条件を満たす座席をさらに特定する(S206)。
【0088】
次に、指定方向検出部32は、加速度センサ等のセンサ33からの信号に基づいて、端末装置30が現在向けられている方向を基準方向d
Rとして特定する。そして、指定方向検出部32は、センサ33からの信号に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rに対する指定方向d
Dとして検出する(S208)。そして、指定方向検出部32は、検出した指定方向d
Dを、表示制御部35へ送る。
【0089】
次に、表示制御部35は、記憶部37内の座席情報372を参照して、ステップS202またはS206で特定された座席に対応付けられている観覧方向の中で、指定方向検出部32から受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の観覧方向を検索する(S210)。
【0090】
次に、表示制御部35は、検索した観覧方向が、前回検索した観覧方向と同一か否かを判定する(S212)。検索した観覧方向が、前回検索した観覧方向と同一である場合(S212:Yes)、入力部31は、ステップS222に示す処理を実行する。
【0091】
一方、検索した観覧方向が、前回検索した観覧方向と異なる場合(S212:No)、表示制御部35は、検索した観覧方向に対応付けられている観覧距離および価格情報を座席情報372から抽出する(S214)。
【0092】
次に、表示制御部35は、座席情報372を参照して、予約されている旨を示す予約情報に対応付けられている視点IDを座席ID毎に抽出する。そして、表示制御部35は、抽出した視点IDに対応付けられている予約者の3次元モデルを記憶部37内の予約者モデル373から抽出する。
【0093】
次に、表示制御部35は、3次元モデル370に格納されているコンサートホール内部の立体形状の情報を用いて、予約されている旨を示す予約情報が対応付けられている座席に予約者の3次元モデルを配置する(S216)。そして、表示制御部35は、ステップS210において検索した観覧方向から、ステップS214において抽出した観覧距離にあるステージを見た場合の2次元画像をレンダリングする(S218)。そして、表示制御部35は、作成した2次元画像を、ビューボタン301および座席ボタン302と共に表示装置36に表示させる(S220)。
【0094】
次に、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが継続して触れているか否かを判定する(S222)。ユーザがビューボタン301に継続して触れている場合(S222:Yes)、指定方向検出部32は、再びステップS208に示した処理を実行する。一方、ユーザの指がビューボタン301から離れた場合(S222:No)、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知し、端末装置30は、本フローチャートに示した処理を終了する。
【0095】
以上、第1の実施形態について説明した。上記説明から明らかなように、本実施形態の表示システム10によれば、利便性の高いユーザインターフェイスを提供することができる。
【0096】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0097】
[第2の実施形態における処理の概略]
図16は、第2の実施形態における処理の概略の一例を説明するための概念図である。本実施形態では、競技場等の所定の対象物60の周囲に、当該対象物60を異なる方向から撮影するカメラ61が予め複数配置されている(カメラ61−1〜n)。
【0098】
本実施形態における端末装置30は、まず、対象物60について、予め定められた基準となる方向d
R(例えば、特定の観客席から競技場を見る方向)から見た場合の対象物60の画像300eを端末装置30の画面に表示する。なお、対象物60は、基準方向d
Rに対して所定の方向を向いており、
図16の例では、基準方向d
Rと反対の方向d
R’を向いているものと仮定する。
【0099】
端末装置30の画面には、画像300eと共に、例えばビューボタン301とカメラボタン307が表示される。ビューボタン301は、対象物60の見え方の変更の指示を受け付けるためのボタンである。カメラボタン307は、変更後の対象物60の見え方の画像を提供しているカメラ61の情報の表示の指示を受け付けるためのボタンである。
【0100】
ユーザがビューボタン301に触れた場合、端末装置30は、その時点の端末装置30の方向を基準方向d
Rとして認識する。そして、ユーザがビューボタン301に触れている間、端末装置30の姿勢の変化を測定し、測定した姿勢の変化に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rからの相対的な方向である指定方向d
Dとして随時検出する。
【0101】
例えば
図16に示すように、端末装置30の姿勢が変化して、端末装置30の向きが端末装置30eから端末装置30fに変化した場合、端末装置30は、基準方向d
Rに対して、端末装置30が向けられた方向を指定方向d
Dとして検出する。
【0102】
そして、端末装置30は、基準方向d
Rに対して対象物60が向いている方向が維持され、指定方向d
Dに対応する方向d
D’の先に対象物60が配置されている画像300fを画面に表示させる。
図16の例では、指定方向d
Dに最も近い撮影方向d
D’のカメラ61−kによって撮影された画像は、画像300fとして端末装置30に表示されている。
図16に例示した画像300fでは、方向d
R’を向いている対象物60が、方向d
D’の先の対象物60’の位置に配置されているように見える画像となっている。
【0103】
このように、端末装置30は、端末装置30が左に向けられた場合に、対象物60を右側から撮影しているカメラ61からの画像を表示する。また、端末装置30が右に向けられた場合には、端末装置30は、対象物60を左側から撮影しているカメラ61からの画像を表示する。また、端末装置30が上に向けられた場合には、端末装置30は、対象物60を下側から撮影しているカメラ61(例えば低い位置に設置されたカメラ)からの画像を表示する。また、端末装置30が下に向けられた場合には、端末装置30は、対象物60を上側から撮影しているカメラ61(例えば高い位置に設置されたカメラ)からの画像を表示する。
【0104】
このように、端末装置30は、端末装置30の向きが変更された場合に、対象物60の向きが基準方向d
Rに対して所定の方向に維持され、端末装置30が向けられた方向の先に対象物60が配置されている画像を表示することにより、端末装置30の向きに応じた視点の位置から対象物60を撮影した画像を表示する。
【0105】
これにより、ユーザは、端末装置30の向きを変えるという直観的な操作で、あたかも被写体としての対象物60に対するカメラのアングルを変更するように、対象物60の見え方を自由に変えることができる。
【0106】
また、画像300fと共に画面に表示されているカメラボタン307にユーザが触れた場合、端末装置30は、例えば画像308を画面に表示する。画像308は、画像300fを撮影しているカメラの位置309を示すための画像である。画像308を閲覧することにより、ユーザは、対象物60に対してどの位置から対象物60を見ているのかを容易に認識することができる。
【0107】
また、本実施形態では、競技場を対象物60の一例として説明するが、対象物60は、これに限られず、建造物やモニュメント等であってもよい。
【0108】
[第2の実施形態における表示システム10の概要]
図17は、第2の実施形態における表示システム10の一例を示すシステム構成図である。本実施形態における表示システム10は、端末装置30と、対象物60の周囲に予め配置された複数のカメラ61(カメラ61−1〜n)とを備える。
【0109】
それぞれのカメラ61は、通信回線11に接続され、端末装置30からの要求に応じて、撮影した画像を、送信元のカメラ61を識別するカメラIDと共に、通信回線11を介して端末装置30へ送信する。
【0110】
端末装置30は、通信回線11に接続されている基地局12と無線通信し、基地局12および通信回線11を介してそれぞれのカメラ61との間で通信データの送信および受信を行う。
【0111】
[第2の実施形態における端末装置30の構成]
図18は、第2の実施形態における端末装置30の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態における端末装置30は、入力部31、指定方向検出部32、センサ33、通信部34、表示制御部35、表示装置36、画像要求部38、およびカメラ情報保持部39を有する。なお、以下に説明する点を除き、
図18において、
図9と同じ符号を付した構成は、
図9における構成と同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
【0112】
図19は、カメラ情報保持部39が保持するカメラ表390のデータ構造の一例を示す。カメラ表390には、例えば
図19に示すように、それぞれのカメラ61を識別するカメラID391に対応付けて、当該カメラ61の撮影方向392と、当該カメラ61のアドレス393が格納される。
図19では、カメラ表390に、例えば、「C001」のカメラID391に対応付けて、「d
a1」の撮影方向392と、「***」のアドレス393とが格納されている例が示されている。
【0113】
また、カメラ情報保持部39は、カメラ表390の他に、複数のカメラ61の配置を示す情報を格納する。また、カメラ情報保持部39には、対象物60を所定の方向から撮影した画像を、基準画像として保持している。
【0114】
通信部34は、画像要求部38からアドレスを受け取った場合に、画像要求を作成する。そして、通信部34は、作成した画像要求を、画像要求部38から受け取ったアドレス宛てに、基地局12を介して送信する。また、通信部34は、基地局12を介してカメラ61からカメラIDおよび画像を受信した場合に、受信したカメラIDおよび画像を表示制御部35へ送る。
【0115】
入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れた場合に、その旨を指定方向検出部32に通知する。また、表示装置36に表示されているカメラボタン307にユーザが触れた場合、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知する。
【0116】
指定方向検出部32は、入力部31からビューボタン301にユーザが触れた旨の通知を受けた場合に、加速度センサ等のセンサ33からの信号に基づいて、端末装置30が現在向けられている方向を基準方向d
Rとして特定する。
【0117】
そして、入力部31からユーザの指がビューボタン301から離れた旨の通知を受けるまでの間、指定方向検出部32は、センサ33からの信号に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rに対する指定方向d
Dとして、所定のタイミング毎に検出する。そして、指定方向検出部32は、検出した指定方向d
Dを画像要求部38へ送る。入力部31からユーザの指がビューボタン301から離れた旨の通知を受けた場合、指定方向検出部32は、指定方向d
Dの検出を終了する。
【0118】
画像要求部38は、指定方向検出部32から指定方向d
Dを受け取った場合に、カメラ情報保持部39内のカメラ表390を参照して、受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の撮影方向を検索する。そして、画像要求部38は、検索した撮影方向に対応付けられているアドレスをカメラ表390から抽出する。そして、画像要求部38は、前回抽出したアドレスと異なる場合、抽出したアドレスを通信部34へ送る。
【0119】
表示制御部35は、本実施形態における撮影方向変更機能を実現するアプリケーションプログラムが起動した場合に、基準画像をカメラ情報保持部39から取得し、取得した基準画像を、ビューボタン301およびカメラボタン307と共に、表示装置36に表示させる。また、通信部34からカメラIDおよび画像を受け取った場合、表示制御部35は、受け取った画像を、ビューボタン301およびカメラボタン307と共に、表示装置36に表示させる。
【0120】
また、入力部31からカメラボタン307にユーザが触れた旨の通知を受けた場合、表示制御部35は、カメラ情報保持部39から各カメラ61の配置を示す情報を取得する。そして、表示制御部35は、表示装置36に現在表示させている画像と共に通信部34から受け取ったカメラIDと、カメラ情報保持部39から取得した各カメラ61の配置を示す情報とを用いて、表示装置36に現在表示させている画像を撮影しているカメラ61の位置を示す画像(
図16の画像308)を作成する。そして、表示制御部35は、作成した画像を表示装置36に表示させる。
【0121】
[第2の実施形態における端末装置30の処理]
図20は、第2の実施形態における端末装置30の動作の一例を示すフローチャートである。例えば、本実施形態における撮影方向変更機能を実現するアプリケーションプログラムが起動した場合に、端末装置30は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0122】
まず、表示制御部35は、基準画像をカメラ情報保持部39から取得し、取得した基準画像を、ビューボタン301およびカメラボタン307と共に、表示装置36に表示させる(S300)。そして、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れたか否かを判定する(S302)。ビューボタン301にユーザが触れた場合(S302:Yes)、入力部31は、その旨を指定方向検出部32に通知する。
【0123】
次に、指定方向検出部32は、加速度センサ等のセンサ33からの信号に基づいて、端末装置30が現在向けられている方向を基準方向d
Rとして特定する。そして、指定方向検出部32は、センサ33からの信号に基づいて、端末装置30が向けられている方向を、基準方向d
Rに対する指定方向d
Dとして検出する(S304)。そして、指定方向検出部32は、検出した指定方向d
Dを画像要求部38へ送る。
【0124】
次に、画像要求部38は、カメラ情報保持部39内のカメラ表390を参照して、指定方向検出部32から受け取った指定方向d
Dに最も近い方向の撮影方向を検索する。そして、画像要求部38は、検索した撮影方向に対応付けられているアドレスをカメラ表390から抽出する(S306)。そして、画像要求部38は、抽出したアドレスが、前回抽出したアドレスと同一か否かを判定する(S308)。抽出したアドレスが前回抽出したアドレスと同一である場合(S308:Yes)、入力部31は、ステップS314に示す処理を実行する。
【0125】
抽出したアドレスが、前回抽出したアドレスと異なる場合(S308:No)、画像要求部38は、抽出したアドレスを通信部34へ送る。通信部34は、画像要求を作成し、作成した画像要求を、画像要求部38から受け取ったアドレス宛てに送信する(S310)。
【0126】
送信した画像要求に応答してカメラ61からカメラIDおよび画像を受信した場合、通信部34は、受信したカメラIDおよび画像を表示制御部35へ送る。表示制御部35は、通信部34から受け取った画像を、ビューボタン301およびカメラボタン307と共に、表示装置36に表示させる(S312)。
【0127】
次に、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れているか否かを判定する(S314)。ビューボタン301にユーザが触れている場合(S314:Yes)、指定方向検出部32は、再びステップS304に示した処理を実行する。
【0128】
ビューボタン301にユーザが触れていない場合(S314:No)、入力部31は、表示装置36に表示されているカメラボタン307にユーザが触れたか否かを判定する(S316)。カメラボタン307にユーザが触れた場合(S316:Yes)、入力部31は、その旨を表示制御部35に通知する。
【0129】
表示制御部35は、カメラ情報保持部39から各カメラ61の配置を示す情報を取得する。そして、表示制御部35は、表示装置36に現在表示させている画像と共に通信部34から受け取ったカメラIDと、カメラ情報保持部39から取得した各カメラ61の配置を示す情報とを用いて、表示装置36に現在表示させている画像を撮影しているカメラ61の位置を示す画像を作成する。そして、表示制御部35は、作成した画像を表示装置36に表示させる(S318)。
【0130】
次に、入力部31は、カメラ61の位置を示す画像の表示をキャンセルする操作を受け付けたか否かを判定する(S320)。カメラ61の位置を示す画像の表示をキャンセルする操作を受け付けた場合(S320:Yes)、入力部31は、カメラ61の位置を示す画像の表示を削除するよう表示装置36に指示し、再びステップS316に示した処理を実行する。
【0131】
ユーザがカメラボタン307に触れていない場合(S316:No)、入力部31は、表示装置36に表示されているビューボタン301にユーザが触れたか否かを判定する(S322)。ユーザがカメラボタン307に触れた場合(S322:Yes)、指定方向検出部32は、再びステップS304に示した処理を実行する。
【0132】
ユーザがビューボタン301に触れていない場合(S322:No)、入力部31は、撮影方向変更機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示されたか否かを判定する(S324)。撮影方向変更機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示されていない場合(S324:No)、入力部31は、再びステップS316に示した処理を実行する。一方、撮影方向変更機能のアプリケーションプログラムの終了をユーザから指示された場合(S324:Yes)、端末装置30は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0133】
以上、第2の実施形態について説明した。
【0134】
[端末装置30のハードウェア構成]
なお、上記第1または第2の実施形態における端末装置30は、例えば
図21に示すような構成のコンピュータ70によって実現される。
図21は、端末装置30の機能を実現するコンピュータ70の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)73、無線通信機74、入出力インターフェイス(I/F)75、およびメディアインターフェイス(I/F)76を備える。
【0135】
CPU71は、ROM73に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM73は、コンピュータ70の起動時にCPU71によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ70のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。無線通信機74は、基地局12を介して他の機器からデータを受信してCPU71へ送り、CPU71が生成したデータを、基地局12を介して他の機器へ送信する。
【0136】
CPU71は、入出力インターフェイス75を介して、表示装置36等の出力装置、および、タッチパネル等の入力装置やセンサ33を制御する。CPU71は、入出力インターフェイス75を介して、入力装置やセンサ33からデータを取得する。また、CPU71は、生成したデータを、入出力インターフェイス75を介して出力装置へ出力する。
【0137】
メディアインターフェイス76は、記録媒体77に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM72を介してCPU71に提供する。CPU71は、当該プログラムを、メディアインターフェイス76を介して記録媒体77からRAM72上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体77は、例えば磁気記録媒体または半導体メモリ等である。
【0138】
コンピュータ70が第1の実施形態における端末装置30として機能する場合、コンピュータ70のCPU71は、RAM72上にロードされたプログラムを実行することにより、入力部31、指定方向検出部32、通信部34、表示制御部35、および記憶部37の各機能を実現する。また、RAM72またはROM73には、記憶部37内のデータが格納される。
【0139】
コンピュータ70が第2の実施形態における端末装置30として機能する場合、コンピュータ70のCPU71は、RAM72上にロードされたプログラムを実行することにより、入力部31、指定方向検出部32、通信部34、表示制御部35、画像要求部38、およびカメラ情報保持部39の各機能を実現する。また、RAM72またはROM73には、撮影方向保持部39内のデータが格納される。
【0140】
コンピュータ70のCPU71は、これらのプログラムを、記録媒体77から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信回線11を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0141】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。