【課題を解決するための手段】
【0032】
前記の課題は、本発明に従って以下の工程からなる方法によって解決される:
a)不純物を含んだ量mのリチウム金属酸素化合物を準備、
b)前記量mのリチウム金属酸素化合物のうちの5ないし15%の割合を投入、
c)浄化されたリチウム金属酸素化合物を継続的に取り出しおよび回収しながら量mの3%ないし0.01%の残留分になるまでリチウム金属酸素化合物を粉砕および分級、
d)浄化されたリチウム金属酸素化合物の取り出し、
e)残留物の廃棄、
f)量mの全てが転化されるまで工程b)から工程e)を繰り返し。
【0033】
意外なことに、継続的に浄化されたリチウム金属酸素化合物を取り出しおよび回収しながら粉砕および分級を行う工程によってリチウム金属酸素化合物中の磁性および/または酸化不純物を分離することができ、従って浄化された小粒子のリチウム金属酸素化合物を生成し得ることが判明した。
【0034】
磁気および/または酸化不純物としては、本発明の枠内において金属不純物も含めて理解される。それには、例えば使用される機械(反応容器、計量装置、粉砕装置、分級装置等)の金属摩耗(例えば多様な鋼からのもの)によってリチウム金属酸素化合物内に混入し得る多様な金属不純物が含まれる
。どの合成経路を選ぶかに依存して、
合成反応の結果残る抽出物の金属、磁性、および酸化残留物が生じることも可能であり、その一部を挙げると、Fe、Fe
3O
4、Li
2O、TiO
2等である。さらに、本発明に係るリチウム金属酸素化合物をドーピングするために使用される金属の残留物もリチウム金属酸素化合物内に含まれることが可能である。
【0035】
投入されたリチウム金属酸素化合物が完全に転化される前、かつ転化されていないリチウム金属酸素化合物の量が投入された量mの約1%を下回る前に、粉砕工程および分級工程が早期に中断される。粉砕工程と分級工程の早期の中断の後に投入された量mの約1%であり不純物からなる転化されていない残留物が廃棄される。
【0036】
意外なことに、本発明に係る方法によって得られる浄化されたリチウム金属酸素化合物は、その後の処理を行わなくてもリチウムイオン電池の電極として使用できるほど純粋かつ小粒子となる。
【0037】
リチウム金属酸素化合物の粒子と不純物が同程度の大きさであるにも関わらず、本発明に係る方法によってそれらを分離することができる。特定の理論に限定するものではないが、それらは異なった密度のために分離可能であると考えられる。磁性および/または酸化不純物はリチウム金属酸素化合物と比べてより大きな質量を有するためにより長く粉砕および分級洞室中に滞留し、従って粉砕工程の早期の中断によって分離することができる。
【0038】
従って本発明に係る方法によって極めて低い割合の磁性および/または酸化不純物を有すると同時に小粒子で存在する浄化されたリチウム金属酸素化合物が粒子形態で形成され、それによってリチウムイオン電池の比容量の増加と同時に容積の低減がもたらされ、従ってリチウムイオン電池のアノード、カソード、ならびに電解質材料として極めて適したものとなる。リチウム金属酸素化合物の高い純度と小さな粒子大のため、リチウムイオン電池の寿命も大幅に延長される。
【0039】
本発明に係るリチウム金属酸素化合物としては特にリチウムチタン酸塩が理解され、本発明によれば、Fd3mの空間群のLi
1+xTi
2−xO
4で(0≦x≦1/3)のタイプの全てのリチウムチタンスピネルが含まれ、また一般的に全てのドーピングされたあるいはドーピングされていない一般式Li
1+xTi
yO(0<x、y<1)の混合されたリチウムチタン酸塩が含まれる。
【0040】
ここでリチウム金属酸素化合物として、リチウムと酸素の他に少なくとも1個の主族あるいは亜族金属を含む化合物が理解される。この概念の中には、一般式LiMPO
4を有する燐酸塩、一般式LiMVO
4を有するバナジン酸塩、ならびに適宜なモリブデン酸塩およびニオブ酸塩等の化合物も含まれる。加えて、前記概念には、一般式Li
xM
yO(0≦x,y≦1)の混合リチウム遷移金属酸化物等の“典型的な酸化物”も含まれ、その際MはTi、Zr、あるいはSc等のいわゆる“前周期遷移金属”とすることが好適であるが、それに限らずCo、Ni、Mn、Fe、Cr等の“後周期遷移金属”とすることも有効であり得る。
【0041】
さらに、本発明においてリチウム金属酸素化合物として、ドーピングされたあるいはドーピングされていない、リチウムバナジウム酸化物、リチウムクロム酸化物、リチウム鉄酸化物、リチウムマンガン酸化物、リチウムコバルト酸化物、リチウムニッケル酸化物等のリチウム金属酸素化合物、ならびにリチウムコバルトニッケル酸化物、リチウムマンガンニッケル酸化物、リチウムクロムマンガン酸化物、リチウムチタンアルミニウム燐酸塩、リチウムチタンジルコニウム燐酸塩等の混合リチウム遷移金属酸化物が理解される。
【0042】
それらの化合物は極めて硬質であり、通常6ないし8のモース硬度を有する。その材料の硬さが個々の方法工程で使用される装置の摩耗につながり、それによって不純物がもたらされる。
【0043】
ドーピングされたあるいはドーピングされていないリチウム金属酸素化合物と言う概念においては、B,Al,Na,Mg,Ca,Sr,P,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Sn,Ga,In,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,Wまたはそれらの混合物によるドーピングが理解される。そのドーピングによって、リチウムイオン電池の比容量をさらに高めることができる。
【0044】
特に本発明に係る方法においてドーピングされたリチウム金属酸素化合物を使用することができ、その際リチウム金属酸素化合物がLi
xMO
2,Li
xM
2O
4,Li
xM
5O
12,Li
1+xM
2−xO
4,Li
xM
yO
4,Li
xM
2O
4,Li
xM
2O
3,Li
xM
3O
4,Li
1+xM
2O
4,Li
2MO
3,Li
1−xM′
yM″
2−yO
4,Li
xM
2O
3,Li
xM
3O
4,LiMO
2,LiM′
0.5M″
0.5O
2,Li
1−xM′
1.5M″
0.5O
4,Li
1−xM′
yM″
1−yO
2,またはLi
1+xM′
2−xM″
x(PO
4)
3,LiM′
0.79M″
0.20M′′′
0.01O
2から選択される分子式を有する。
【0045】
前記の分子式においてドーピングされたリチウム金属酸素化合物はB,Al,Na,Mg,Ca,Sr,P,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Sn,Ga,In,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,またはWの一群から選択される少なくとも1種の金属M′を含むことができる。
【0046】
さらに、前記のリチウム金属酸素化合物はB,Al,Na,Mg,Ca,Sr,P,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Sn,Ga,In,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,またはWの一群から選択される少なくとも1種の金属M″を含むことができる。
【0047】
さらに、前記のリチウム金属酸素化合物はB,Al,Na,Mg,Ca,Sr,P,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Sn,Ga,In,Y,Zr,Nb,Mo,Ru,またはWの一群から選択される少なくとも1種の金属M′′′を含むことができる。
【0048】
Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Sn,Al,Zr,Mg,Caであるドーピング金属陽イオンを有する本発明に係るドーピングされたリチウム金属酸素化合物の例は、Li
xTi
yO(0<x),(y<1);Li
xTiO
2で(0<x≦1)、Li
xTi
2O
4で(0<x≦2)、Li
xTi
5O
12で(0<x≦4)、Li
1+xTi
2―xO
4で(0≦x≦1/3)、Li
xTi
yO
4で(0.8≦x≦1.4)かつ(1.6≦y≦2.2)等のリチウムチタン酸化合物;
Li
xV
2O
4で(0<x≦2.5)、Li
xV
2O
3(0<x≦3.5)等のリチウムバナジウム酸化合物;
Li
xCr
2O
3で(0<x≦3)、Li
xCr
3O
4で(0<x≦3.8)等のリチウムクロム酸化合物;
Li
xMnO
2で(0<x≦2)、Li
xMn
2O
4で(0<x≦2)、Li
1+xMn
2O
4で(0.5<x≦1)、Li
2MnO
3等のリチウムマンガン酸化合物;
LiFeO
2、Li
xFe
2O
3で(0<x≦2)、Li
xFe
3O
4で(0<x≦2)等のリチウム酸化鉄化合物;
LiCoO
2等のリチウムコバルト酸化合物;
LiNiO
2等のリチウムニッケル酸化合物;
または、
マンガンおよびニッケルを含有する:LiMn
0.5Ni
0.5O
2、Li
1−xNi
0.5Mn
1.5O
4(0<x≦0.5);
クロムおよびマンガンを含有する:Li
1−xCr
yMn
2−yO
4(0<x≦1)かつ(0<y≦2);
チタンおよびアルミニウムを含有する:Li
1+xTi
2−xAl
x(PO
4)
3で(0<x≦1);
チタンおよびジルコニウムを含有する:LiTi
2−xZr
x(PO
4)
3で(0<x≦1);
コバルトおよびニッケルを含有する:Li
1−xCo
yNi
1−yO
2で(0<x≦0.6)かつ(0.2<y≦1);
カルシウムおよび/またはマグネシウムでドーピングしたニッケルおよびコバルトを含有する:LiNi
0.79Co
0.20(Ca)
0.01O
2;LiNi
0.79Co
0.20(Mg)
0.01O
2、
等の混合物を含有するリチウム金属酸化合物である。
【0049】
本発明の極めて好適な実施形態によれば、リチウム金属酸素化合物の粉砕洞室への注入が量mの3ないし20%を投入した後、好適には量mの5ないし15%を投入した後、特に好適には量mの10%を投入した後に中断される。
【0050】
本発明に係る方法の意義において、量mの全てが投入され浄化されるまで工程b)からe)に従ってこの方法を繰り返す。
【0051】
本発明に係る方法の好適な実施形態によれば、浄化されたリチウム金属酸素化合物が粉砕および分級の間に継続的に取り出しおよび回収される。
【0052】
その際、浄化されたリチウム金属酸素化合物の取り出しおよび回収は、浄化されたリチウム金属酸素化合物をバッチ式に取り出すことによって粉砕および分級の間に断続的に実施することも可能である。
【0053】
残留物が量mの3%ないし0.01%、より好適には量mの2%ないし0.5%、さらに好適には量mの1%になるまで浄化されたリチウム金属酸素化合物を取り出しながらリチウム金属酸素化合物に粉砕工程および分級工程を施すことが有効である。残留物には磁性および/または酸化不純物の他に幾らかのリチウム金属酸素化合物が含まれていてそれが不純物と共に廃棄され損失につながるため、残留物の割合を可能な限り低く抑えることが好適であるが、長時間の材料の粉砕および分級によって転化される不純物の割合も増加するため、前記残留物の割合を過度に低く選択すべきではない。
【0054】
残留物が量mの3%ないし0.01%、より好適には量mの2%ないし0.5%、さらに好適には量mの1%になり、それが不純物を含んでいて従って残留物中に磁性および/または酸化不純物が濃縮されて含まれるようになるまで、浄化されたリチウム金属酸素化合物を取り出しながらリチウム金属酸素化合物に粉砕工程および分級工程を施すことが効果的である。
【0055】
本発明によれば、残留物が量mの3%ないし0.01%を下回る前、より好適には量mの2%ないし0.5%を下回る前、さらに好適には量mの1%を下回る前に粉砕工程および分級工程を中断する。前記の限界値を維持することによってリチウム金属酸素化合物からの磁性および/または酸化不純物の分離につながり、その結果直接的に電極材料として使用することができる浄化された小粒子の材料が得られる。その際の純度は不純物が1ppmで、かつ粒子大分布が0.9μmないし7.5μmとなる。従って、本発明に係る方法によってその後の処理が不要になり、その結果コストおよび時間を節約することができる。
【0056】
本発明の枠内において、量mの3%ないし0.01%、より好適には量mの2%ないし0.5%、さらに好適には量mの1%の残留物が磁性および/または酸化不純物を濃縮して含んでいるため粉砕工程および分級工程を中断した後に除去および廃棄される。
【0057】
リチウム金属酸素化合物の粒子は少なくとも部分的に炭素を含んだ被覆を有することが可能である。本発明の別の実施形態において、粒子の表面あるいは少なくとも大半の粒子の表面が炭素を含有する材料を熱分解することによって生成された炭素(例えば欧州特許第1049182号B1明細書参照)、いわゆる「熱分解炭素」からなる連続的な被覆によって特に完全に被覆される。
【0058】
元素炭素あるいは熱分解炭素の両方が通常まだ浄化されていないリチウム金属酸素化合物の被覆に使用可能である。
【0059】
ここで「元素炭素」という概念は、粒子が非晶質あるいは結晶質のいずれでもあり得る純粋な炭素であるが独立した粒子(例えば球状グラファイト、フレーク、微粒子等の球体)を形成するものとして使用することができる。非晶質の炭素の例は、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、カーボンブラック等である。しかしながら、本発明の枠内において別の実施形態によれば結晶質の元素炭素同素体を使用することが好適ある。その例は、グラファイト、炭素ナノチューブ、ならびにフラーレンの化合物種、およびそれらの混合物である。さらに結晶質の同素体と同様に好適なものが、いわゆるVGCF炭素(気相法炭素繊維)である。
【0060】
「熱分解炭素」の概念は、炭素からなる独立した粒子を含まないものである非結晶質炭素の連続的で破断の無い層を意味する。熱分解炭素は加熱によって、すなわち1500℃未満、より好適には1200℃未満、さらに好適には1000℃未満、最も好適には800℃未満の温度における熱分解によって前駆化合物から得られる。1000℃超の高い温度においてはいわゆる「融着」によってしばしば混合リチウム金属酸化物上への粒子の凝集が発生し、それによって典型的に本発明に係る合成材料の電流負荷特性の悪化がもたらされる。ここで唯一重要なことは、通常気圧化で少なくとも2800℃の温度が製造のために必要される、結晶状に構成された合成グラファイトが存在しないことである。
【0061】
典型的な前駆化合物は例えば、ラクトース、スクロース、グルコース等の炭水化物、ポリスチレンブタジエンブロックコポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリマー、ベンゾール、アントラセン、トルエン、ペリレン等の芳香族化合物、ならびに当業者において周知されているその他の全ての適切な化合物である。
【0062】
正確な温度は被覆する特定の混合リチウム遷移金属酸素に依存し、その理由は例えばリチウム遷移金属燐酸塩が800℃の温度で既に燐化物に分解されるが、一方“典型的な”リチウム金属酸素化合物は分解されることなくしばしば2000℃まで加熱し得るためである。
【0063】
炭素を含有する被覆は1種類の炭素からなることが好適である。
【0064】
本発明によれば、リチウム金属酸素化合物の粉砕と分級の工程が例えば渦流室等のそのために適した唯一の装置内で実施され、その理由はそれによって1つの装置から別の装置への搬送損失を無くし、またこの方法を最適時間で実施することができるためである。
【0065】
リチウム金属酸素化合物の粉砕と分級の工程を、互いに分離された本発明方法に適した装置内で実施することもできる。
【0066】
好適な実施形態によれば、粉砕が渦流床方式あるいは流動床方式によって渦流室あるいは流動室内で実施され、その中においてノズルを介してまたは分配装置を使用して流動室内に送入することができる渦流状あるいは流動状の空気流あるいはガス流を使用して粒子がその大きさおよび密度に従って分離される。さらに、チューブローラミル、回転ローラミル、および高圧ローラミルを使用してリチウム金属酸素化合物を粉砕することができる。
【0067】
分級工程は、分級室と分級流を形成する分級機ノズルと分級機ロータとを備えた分級機を使用して実施することができる。本発明に係る方法は多様な装置を使用して実施することができ、例えば風力分級機、サイクロン、サイクロン分級機、またはサイクロンセパレータ等が挙げられる。
【0068】
特別な実施形態によれば、本発明に係る方法が追加的な粉砕工程を含むことができる。この追加的な粉砕工程は、リチウムイオン電池内に好適に使用される小粒子のリチウム金属酸素化合物を生成するために、加熱あるいは焼結工程における部分的な溶着によって生じた大きな粒子を分解するよう機能する。リチウムイオン電池のサイズの小型化は大きな意味を有し、そのために小粒子の電極材料の製造が極めて重要である。小粒子のリチウム電極材料の使用によって同じ体積でもより高いリチウムイオン電池の出力特性が可能になる。
【0069】
特別な実施形態において、追加的な粉砕工程が粉砕および/または分級装置から分離された追加的な装置内で実施される。この追加的な粉砕工程はジェットミルを使用して実施することができるが、その他にも、例えばボールミル、ミキサボールミル、遊星ミル、遠心ミル、乳鉢、マジャックカウンタージェットミル、スパイラルジェットミル、オーバルチューブジェットミル、流動床カウンタージェットミル、バッフル板付ジェットミル、またはフィンプルバ(Finnpulva)カウンタージェットミル等の任意の粉砕装置を使用することができる。凝集したリチウム金属酸素化合物の粒子は、さらに微粉砕、超微粒子化(超微粉砕)、またはクライオジェン粉砕によって粉砕することができる。
【0070】
特別な実施形態によれば、追加的な粉砕工程が流動床室と分級室とさらに選択的に粉砕装置とを合わせて具備した装置内で実施される。そのため本発明に係る方法を実施することが可能な全ての装置を使用することができる。例えばドイツ国アウグスブルグ市のホソカワアルピネ社製のAFG200型流動床カウンタージェットミルが挙げられる。
【0071】
本発明によれば、リチウム金属酸素化合物の粉砕および分級は同時の冷却、加熱、および/または乾燥を伴って実施することができる。
【0072】
浄化されたリチウム金属酸素化合物はそのリチウム金属酸素化合物の総重量に対して20ppm未満の磁性および/または酸化不純物、より好適には10ppm未満、さらに好適には5ppm未満の磁性および/または酸化不純物を有する。別の実施形態によれば、本発明によって得られたリチウム金属酸素化合物がそのリチウム金属酸素化合物の総重量に対して1ppm未満の磁性および/または酸化不純物を有する。
【0073】
本発明によって得られた低い不純物含有率を有する浄化されたリチウム金属酸素化合物は、それによってリチウムイオン電池の高いサイクル耐久性が達成され、出力特性が向上するとともに寿命も延長されるため、リチウムイオン電池内の電極用の活性材料として極めて有効に使用することができる。
【0074】
次に、本発明につき実施例を参照しながら以下詳細に説明するが、それによって本発明が限定されるものではないことが理解される。