特許第5890415号(P5890415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特許5890415SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化
<>
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000075
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000076
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000077
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000078
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000079
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000080
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000081
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000082
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000083
  • 特許5890415-SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化 図000084
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890415
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】SC−FDMを基盤とするアップリンク多重入出力システムにおける制御及びデータの多重化
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20160308BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20160308BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20160308BHJP
   H04B 7/04 20060101ALI20160308BHJP
   H04L 27/01 20060101ALI20160308BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04J15/00
   H04W16/28 130
   H04B7/04
   H04L27/00 K
【請求項の数】32
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2013-525833(P2013-525833)
(86)(22)【出願日】2011年8月25日
(65)【公表番号】特表2013-541873(P2013-541873A)
(43)【公表日】2013年11月14日
(86)【国際出願番号】KR2011006290
(87)【国際公開番号】WO2012026770
(87)【国際公開日】20120301
【審査請求日】2014年7月22日
(31)【優先権主張番号】13/214,936
(32)【優先日】2011年8月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/392,847
(32)【優先日】2010年10月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/380,104
(32)【優先日】2010年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/377,057
(32)【優先日】2010年8月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヨン−ハン・ナム
(72)【発明者】
【氏名】ジン−キュ・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ジャンツォン・ツァン
【審査官】 速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】 Panasonic,UCI resource size on PUSCH with SU-MIMO transmission[online], 3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104904,2010年 8月17日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62/Docs/R1-104904.zip>
【文献】 CATT,Further details on UCI transmission in PUSCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104332,2010年 8月17日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62/Docs/R1-104332.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04B 7/04
H04J 99/00
H04L 27/01
H04W 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
加入者端末の動作方法において、
ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information,HARQ−ACK)又はランク指示(rank indication,RI)に使用される資源エレメント(resource elements、REs)の個数を決定する過程を含み;
前記資源エレメントの個数を決定する過程は、HARQ−ACK又はRIのペイロードからビットの個数Oを決定する過程、ペイロードビットの個数Oが第1値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oで決定され、
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む伝送ブロックに対する変調次数Q’と前記ペイロードビットの個数Oの倍数に対する切り上げ関数に基づいて決定され;及び
前記最小個数Qminに基づいて前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数を割り当てる過程を含む方法。
【請求項2】
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【数1】
【請求項3】
前記ペイロードビットの個数Oが2ビットである第1値と同じ時、前記最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminと符号化された変調シンボルの個数Q’の中の最大値に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HARQ−ACK又はRIに対して割り当てられる資源エレメントの個数は下記式に基づいて決定される請求項4に記載の方法。
ACK=QRI=Q・max(Q’,Qmin
ここで、Qビットは1つのシンボルにマッピングされる。
【請求項6】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、前記第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【数2】
ここで、rは、0.5である。
【請求項7】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む前記伝送ブロックに対する最小変調次数に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項1に記載の方法。
【数3】
ここで、Qm1及びQm2は第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックに対する変調次数である。
【請求項9】
加入者端末において、
ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information,HARQ−ACK)又はランク指示(rank indication,RI)に使用される資源エレメントの個数を決定するように構成される送受信機を含み、
前記送受信機は、前記HARQ−ACK又はRIに対するペイロードビットの個数Oを決定し;
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oで決定され;
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む伝送ブロックに対する変調次数Q’と前記ペイロードビットの個数Oの倍数に対する切り上げ関数に基づいて決定され;及び
前記最小個数Qminに基づいて前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数を割り当てるように構成される加入者端末。
【請求項10】
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項9に記載の加入者端末。
【数4】
【請求項11】
前記ペイロードビットの個数Oが2ビットである第1値と同じ時、前記最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oである請求項9に記載の加入者端末。
【請求項12】
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminと符号化された変調シンボルの個数Q’の中の最大値に基づいて決定される請求項9に記載の加入者端末。
【請求項13】
前記HARQ−ACK又はRIに対して割り当てられる資源エレメントの個数は下記式に基づいて決定される請求項12記載の加入者端末。
ACK=QRI=Q・max(Q’,Qmin
ここで、Qビットは1つのシンボルにマッピングされる。
【請求項14】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、前記第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項9に記載の加入者端末。
【数5】
ここで、rは、0.5である。
【請求項15】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む前記伝送ブロックに対する最小変調次数に基づいて決定される請求項9に記載の加入者端末。
【請求項16】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項9に記載の加入者端末。
【数6】
ここで、Qm1及びQm2は第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックに対する変調次数である。
【請求項17】
基地局の動作方法において、
ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information,HARQ−ACK)又はランク指示(rank indication,RI)のために加入者端末によって利用される資源エレメントの個数を決定する方法を含み;
前記資源エレメントの個数は前記HARQ−ACK又はRIに対するペイロードビットの個数Oに基づいて決定され、
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oで決定され、
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む伝送ブロックに対する変調次数Q’と前記ペイロードビットの個数Oの倍数に対する切り上げ関数に基づいて決定され;及び
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminを基づいて決定される方法。
【請求項18】
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項17に記載の方法。
【数7】
【請求項19】
前記ペイロードビットの個数Oが2ビットである第1値と同じ時、前記最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oである請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminと符号化された変調シンボルの個数Q’の中の最大値に基づいて決定される請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記HARQ−ACK又はRIに対して割り当てられる資源エレメントの個数は下記式に基づいて決定される請求項20に記載の方法。
ACK=QRI=Q・max(Q’,Qmin
ここで、Qビットは1つのシンボルにマッピングされる。
【請求項22】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、前記第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項17に記載の方法。
【数8】
ここで、rは、0.5である。
【請求項23】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む前記伝送ブロックに対する最小変調次数に基づいて決定される請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項17に記載の方法。
【数9】
ここで、Qm1及びQm2は第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックに対する変調次数である。
【請求項25】
基地局において、
ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information,HARQ−ACK)又はランク指示(rank indication,RI)のために加入者端末によって利用される資源エレメントの個数を決定するように構成される受信機を含み、
前記資源エレメントの個数は前記HARQ−ACK又はRIに対するペイロードビットの個数Oに基づいて決定され、
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oで決定され、
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む伝送ブロックに対する変調次数Q’と前記ペイロードビットの個数Oの倍数に対する切り上げ関数に基づいて決定され;及び
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminを基づいて決定される基地局。
【請求項26】
前記ペイロードビットの個数Oが第1値より大きく、第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項25に記載の基地局。
【数10】
【請求項27】
前記ペイロードビットの個数Oが2ビットである第1値と同じ時、前記最小個数Qminは前記ペイロードビットの個数Oである請求項25に記載の基地局。
【請求項28】
前記HARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数は前記最小個数Qminと符号化された変調シンボルの個数Q’の中の最大値に基づいて決定される請求項25に記載の基地局。
【請求項29】
前記HARQ−ACK又はRIに対して割り当てられる資源エレメントの個数は下記式に基づいて決定される請求項28に記載の基地局。
ACK=QRI=Q・max(Q’,Qmin
ここで、Qビットは1つのシンボルにマッピングされる。
【請求項30】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第1値より大きく、前記第2値より小さいまたは等しい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項25に記載の基地局。
【数11】
ここで、rは、0.5である。
【請求項31】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは前記HARQ−ACK又はRIを含む前記伝送ブロックに対する最小変調次数に基づいて決定される請求項25に記載の基地局。
【請求項32】
前記ペイロードビットの個数Oが前記第2値より大きい時、前記HARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminは下記式に基づいて決定される請求項25に記載の基地局。
【数12】
ここで、Qm1及びQm2は第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックに対する変調次数である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般的に、本発明は無線通信に関し、特にアップリンク多重入出力(multiple−input Multiple−output,MIMO)システムにおける制御及びデータの多重化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
次の文書と標準に対する説明は、本特許文書において全て提示されたように本願における参照として含まれる:i)3GPP技術規格No.36.211,バージョン8.5.0、『E−UTA、物理的チャンネル及び変調(Physical Channels And Modulations)』、2008年12月(以下、『REF1』);ii)3GPP技術規格No.36.212,バージョン8.5.0、『E−UTRA、多重化及びチャンネルコーディング(Multiplexing And Channel coding)』、2008年12月(以下、『REF2』);iii)3GPP技術規格No.36.213,バージョン8.5.0『E−UTRA、物理的階層手続(Physical Layer Procedures)』、2008年12月(以下、『REF3』);iv)米国仮特許No.61/206,455,2009年1月30日出願、『MIMO無線システムにおけるアップリンクデータ及び制御信号の伝送(Uplink Data And Control Signal Transmission In MIMO Wireless Systems)』及び米国特許出願No.12/641,951、2009年12月18日出願、『MIMO無線システムにおけるアップリンクデータ及び制御信号伝送のためのシステム及び方法(System And Method For Uplink Data And Control Signal Transmission)』(以下、『REF4』);3GPP技術規格No.36.814、『E−UTRA物理階層側面に対する発展法案(Further Advancements For E−UTRA Physical Layer Aspects)』(以下、『REF5』);3GPP RAN1#61議長メモ(Chairman’s notes)(以下、『REF6』);3GPP RAN1#61bis議長メモ(Chairman’s notes)(以下、『REF7』);及び3GPP TDOC R1−104971(以下、『REF8』)。
【0003】
LTE(Long Term Evolution)参照文献であるREF1、REF2及びREF3における制御及びデータ信号の多重化が3GPP標準のリリース(Release)8(Rel−8)にて論議された。例えば、データ及び制御多重化は移動局から基地局への単一搬送波周波数分割多重接続(single−carrier frequency division multiple access,SC−FDMA)アップリンク伝送で達成され得る。基地局はデータと制御情報を逆多重化して移動局から基地局へのチャンネル特性を決定する。3GPP LTE標準において、アップリンク伝送は一つの階層のみを使用する。
【0004】
しかしながら、3GPP LTE標準に統合される候補の4GシステムであるLTE−アドバンスド(Long Term Evolution Advanced,LTE−A)標準のリリース10にてアップリンク多重入出力(uplink multiple−input multiple−output、UL−MIMO)の空間多重化(spatial multiplexing,SM)が導入されており、これは多数のコードワードが多数の階層に分割されることを許容する。
【0005】
よって、MIMOシステムにおいて移動局から基地局へのアップリンクで制御情報とデータを多重化する改善された装置及び方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、MIMOシステムにおいて移動局から基地局へのアップリンクで制御情報とデータを多重化する改善された装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ロングタームエボリューションアドバンスド(Long−Term Evolution Advanced)標準に応じて動作する無線ネットワークにて使用するための、多重入力多重出力(multiple−input multiple−output,MIMO)の物理アップリンク共有チャンネル(physical uplink shared channel,PUSCH)上でハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information,HARQ−ACK)又はランク指示(rank indication,RI)に使用され得る多数の資源エレメントを決定する方法が提供される。前記方法は、HARQ−ACK又はRIに対するペイロード(payload)にてビットの個数Oを決定するステップを含む。また、この方法は、ペイロードOが第1範囲に存在するとき、第1数式に従ってHARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminを決定するステップを含む。また、この方法は、ペイロードOが第2範囲に存在するとき、第2数式に従ってHARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminを決定するステップを含む。なお、この方法は、Qminと第3数式に従って資源エレメントの個数Q’を決定するステップを含む。さらに、この方法は、HARQ−ACK又はRIに対するQ’個の資源エレメントを割当するステップを含む。この方法は、HARQ−ACK又はRI資源エレメントをPUSCHにある複数のデータ資源エレメントと多重化するステップを更に含む。
【0008】
また、上述の方法を行うように構成された移動局が提供される。
ロングタームエボリューションアドバンスド(Long−Term Evolution Advanced)標準に応じて動作する無線ネットワークにて使用するために、MIMO PUSCH上でHARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントを移動局から受信する方法が提供される。前記方法は、HARQ−ACK又はRIに対するペイロードから個数Oを決定するステップを含む。また、この方法はペイロードOが第1範囲に存在するとき、第1数式に従ってHARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminを決定するステップを含む。また、この方法は、ペイロードOが第2範囲に存在するとき、第2数式に従ってHARQ−ACK又はRIに使用される資源エレメントの最小個数Qminを決定するステップを含む。なお、この方法はQminと第3数式に従って資源エレメントの個数Q’を決定するステップを含む。さらに、この方法、移動局からPUSCHを受信するステップを含み、PUSCHは複数のデータ資源エレメントと多重化された、HARQ−ACK又はRIに対するQ’個の資源エレメントを含む。
【0009】
また、上述した方法を行うように構成された基地局が提供される。
下記の発明を実施するための形態を作成する前、本特許文書全般にかけて使用される単語と句に対する定義を提示することが有利である。用語『構成する(include)』及び『含む(comprise』とその派生語は制限のない含みを意味する。用語『又は(or)』は包括的(inclusive)なであって、及び/又は(and/or)を意味する。句『○○と関連した(associated with)』及び『その中で関連した(associated therewith)』とその派生語は構成する(include)、○○中で構成される(be included within)、相互連結される(interconnect with)、含まれる(contain)、○○中で含まれた(be contained with)、○○に又は○○と連結された(connect to or with)、○○に又は○○と結合された(couple to or with)、○○と通信可能の(be communicable with)、○○と協力する(cooperate with)、割り込む(interleave)、並置する(juxtapose)、近接の(be proximate to)、○○に又は○○と警戒する(be bound to or with)、有する(have)、○○の特徴を有する(have a property of)、又はその他のようなことを意味することができる。そして用語『制御部(controller)』は少なくとも一つの動作を制御する所定のデバイス、システム又はその一部を意味し、そのようなデバイスはハードウェア、ファームウェア又はソフトウェア、又はその少なくとも二つの結合で具現され得る。所定の特別な制御部と関連した機能は集中されているか、又は局部的に若しくは遠距離に分散され得る。如何なる単語と句に対する定義は本特許文書全体にかけて提供され、この技術が属する分野の当業者は殆どはなくても多くの場合、その定義が未来のみならずその以前にもそのように定義された単語と句を使用するのに適用されることを理解してなければならない。
【0010】
本発明の実施例によると、ロングタームエボリューションアドバンスド(Long−Term Evolution Advanced)標準に応じて動作する無線ネットワークの、移動局がMIMO PUSCH上でHARQ−ACK又はRIに対する資源エレメントの個数を決定し、このように決定されたHARQ−ACK又はRI資源エレメントをPUSCHにある複数のデータ資源エレメントと多重化することができる。
【0011】
このように本発明の実施例によると、MIMOシステムにおいて移動局から基地局へのアップリンクで制御情報とデータを多重化する新たな方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のその長所に対するより詳しい理解をたすけるために添付の図面を参照して次の詳しい説明がなしている。図面において同じ参照番号は、同じ構成要素を示す。
図1】本開示の一実施例による、アップリンクサウンディング参照信号(souding reference signals,SRS)を送信する例示的な無線ネットワークを示す図である。
図2】本開示の一実施例による、4×4の多重入力多重出力(multiple−input multiple−output、MIMO)システムを示す図である。
図3】物理アップリンク共有チャンネル(physical uplink shared channel,PUSCH)のデータチャンネルの単一搬送波周波数分割多重接続(single−carrier frequency division multiple access,SC−FDMA)のアップリンク(uplink,UL)伝送を示す図である。
図4】UL伝送においてデータ/制御情報の多重化機能を示すグラフである。
図5】3GPP LTEリリース8及び9においてUL−SCH伝送(transport)チャンネルに対するコーディングステップを示す図である。
図6】3GPP LTEリリース8及び9においてUL物理チャンネル処理を快活的に示す図である。
図7】UL多重入力多重出力(multiple−input multiple−output,MIMO)の空間多重化(spatial multiplexing,SM)伝送で二つのコードワードを使用した伝送チェーンを示す図である。
図8A】本開示の一実施例による、チャンネルコーディングのための方法を示す図である。
図8B】本開示の一実施例による、チャンネルコーディングのための方法を示す図である。
図8C】本開示の一実施例による、チャンネルコーディングのための方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
下記の図1乃至図8C及び本特許文書において本発明の原理を説明するために使用された多様な実施例は単なる説明のためであって、本発明の範囲を制限するために所定の方式で解析されてはならない。当業者は、本発明の原理が適切に配列された無線通信システムにおいて具現され得ることが理解できるだろう。
【0014】
図1は、本開示の一実施例によってアップリンクサウンディング参照信号(sounding reference signals,SRS)を送信する例示的な無線ネットワーク100を示す図である。無線ネットワーク100は基地局(base station,BS)101、基地局(BS)102、基地局(BS)103及び他の類似した基地局(図示せず)を含む。基地局101はインターネット130又は類似したIP基盤のネットワーク(図示せず)と通信する。
【0015】
ネットワーク型に従って、『基地局(base station)』の代わりに『eNodeB』又は『アクセスポイント(access point)』のように他の公知の用語が使用されてもよい。便宜上、ここでの用語『基地局(base station)』は遠隔端末機に無線接続を提供するネットワーク下部構造の構成要素を示すことと使用される。
【0016】
基地局102は、基地局102のカバレッジ領域120内に存在する複数の第1移動局にインターネット130への無線広帯域接続を提供する。複数の第1加入者局(subscriber station)は小規模事業者(small business,SB)に位置し得る移動局111を含み、大型企業(enterprise,E)に位置し得る移動局112を含み、WiFiホットスポット(hotspot,HS)に位置し得る移動局113を含み、第1居住地(residence,R)に位置し得る移動局114を含み、第2居住地Rに位置し得る移動局115を含み、そして携帯電話(cell phone)、無線ラップトップ、無線PDAなどのような移動装置(mobile device,M)であり得る移動局116を含む。
【0017】
便宜上、ここで用語『移動局(mobile station)』は移動局が実際に移動装置(例えば、携帯電話)であるか又は通常停止している装置(例えば、デスクトップ、パーソナルコンピュータ、自動販売機など)として考慮されることであるかに関係なく無線で基地局に接続する所定の遠隔無線装備を指定することに使用される。他のシステムにおいて『移動局』の代わりに『加入者局(subscriber station,SS)』、『遠隔端末機(remote terminal,RT)』、『無線端末機(wireless terminal,WT)』、『ユーザ端末機(user equipment,UE)』などのように公知の用語が使用されてもよい。
【0018】
基地局103は、基地局103のカバレッジ領域125中に存在する複数の第2移動局にインターネット130への無線広帯域接続を提供する。複数の第2移動局は移動局115及び移動局116を含む。例示的な実施例において基地局101乃至103はOFDM又はOFDMA方式を使用して相互通信することができ、移動局111乃至116と通信することができる。
【0019】
図1には、単に6個の移動局が図示されているが、無線ネットワーク100は追加的な移動局に無線広帯域接続を提供することができると理解される。移動局115及び移動局116はカバレッジ領域120及びカバレッジ領域125の側に位置することに留意しなければならない。移動局115及び移動局116はそれぞれ基地局102及び基地局103と通信して当業者にとって公知のハンドオフ(handoff)モードで動作するといえる。
【0020】
無線通信チャンネルの容量と信頼度を改善するために、基地局及び単一移動局両方で多重送信アンテナと多重受信アンテナを使用することは、単一ユーザ多重入力、多重出力(Single User Multiple−Input,Multiple−Output,SU−MIMO)システムとして知られている。MIMOシステムは容量において線形的にK分増加し、ここでKは送信アンテナの数M及びアンテナの数Nのうち最小(即ち、K=min(M,N))である。MIMOシステムは空間多重、送信及び受信ビームフォーミング、又は送信及び受信ダイバーシティ(diversity)方式で具現され得る。
【0021】
図2は、本開示の一実施例による4×4多重入力多重出力(multiple−input multiple−output,MIMO)システム200を示す図である。この例で4個の異なるデータストリーム202が4個の送信アンテナ204を使用して個別的に送信される。送信された信号は4個の受信アンテナ206で受信されて受信された信号208として解析される。空間信号処理210の一部形態は4個のデータストリーム212を復元するために受信信号208に対して行われる。
【0022】
空間信号処理の一例が直交ベル研究所の階層化空間時間(Vertical Bell Labs Layered Space Time,V−BLAST)であって、これは連続的な干渉除去原理を使用して送信されたデータストリームを復元する。他のMIMO方式の変形は送信アンテナを介した一種の空間‐時間コーディングを行う方式(例えば、対角ベル研究所階層化空間−時間(Diagonal Bell Laboratories Layered Space−Time,D−BLAST))を含む。また、無線通信システムにおいてリンク信頼度又はシステム容量を改善するために送信及び受信ダイバーシティ方式と、送信及び受信ビームフォーミング方式を有するMIMOが具現されることができる。
【0023】
データチャンネル物理アップリンク共有チャンネル(physical uplink shared channel,PUSCH)の単一搬送波周波数分割多重接続(single−carrier frequency division multiple access,SC−FDMA)のアップリンク(uplink,UL)伝送は、3GPP LTEシステムに対する参照文献REF1及びREF2に明示されており、図3に示している。図3に示すように、副搬送波マッピングステップは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transformation,DFT)プリコーダの出力を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform,IFFT)の入力から隣接副搬送波の集合にマッピングする。通常のIFFTサイズは、DFTプリコーダのサイズより大きい。3GPP LTE標準においてアップリンクの伝送は一つの階層のみを有する。
【0024】
このアップリンク伝送の主な構成要素のうち一つは、データ/制御多重化機能であって、これはREF2に記載されている。図4は、データ/制御多重化機能を示すグラフである。図4に示された2次元格子(grid)で時間によって与えられたOFDMシンボルから全仮想副搬送波にかけた出力は図3に示されたように収集されてDFTプリコーダに送信される。
【0025】
REF5に説明されたように、UL MIMO伝送のための、現在のコードワードを階層にマッピングする構造は、REF1のダウンリンク(DL)MIMO伝送と同じものと合意されており、これを下記の表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
3GPP LTEリリース8及び9において、移動局は一つのサブフレームのうちから総一つのコードワードまで送信することができる。アップリンクデータ(UL−SCH)伝送チャンネルに対するコーディングステップは、図5に示されており、これはREF2からやり直されたものである。アップリンク物理チャンネル処理は、図6に示されおり、これはREF1からやり直されたものである。図5からの出力は図6への入力になることに留意しなければならない。
【0028】
3GPP LTE−Aリリース10において、UL MIMO空間多重化(spatial multiplexing,SM)が導入された。移動局がLTE−AにおいてUL−MIMO SM方式を使用してサブフレームから信号を送信するようにスケジューリングされたとき、移動局はサブフレームから総2個のコードワード(codewords,CWs)まで送信することができる。
【0029】
REF6において、UL MIMOにおける制御及びデータの多重化に対する以下のような細部事項が合意された。
●HARQ−ACK(ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information))及びRI(ランク指示(rank indication)):
○二つのコードワードの全階層に対して複製(relicated);
○UCI(アップリンク制御情報(uplink control information))シンボルが全階層に対して時間整列されるようにデータとTDM多重化;
●CQI/PMI(チャンネル品質情報(channel quality information)/プリコーディング行列情報(precoding matrix information):
【数1】
○UCIシンボル‐レベル階層のマッピング:データと同じ(又はその一部分として処理)
●UCIはHARQ−ACK、RI、CQI/PMIのうち少なくとも一つを参照する。
【0030】
LTE−Aリリース10に記載されたように、UL MIMO SMは2個のコードワードまで使用した送信を許容する。図7は2個のコードワードを使用する伝送チェーンを説明する。
【数2】
コーディングステップからの二つの入力は個別的にスクランブリング(scrambling)及び変調マッピングを介して処理される。変調マッピングブロックの出力が一つのコードワードである。2個のコードワードまでコードワードから階層へのマッピングブロックで入力されており、このマッピングブロックの出力はL個の変調シンボルストリームである階層である。その後、L個の変調シンボルストリームそれぞれは、変換(又はDFT)プリコーダに入力され、DFTプリコーダの出力は送信プリコーディングブロックに入力される。送信プリコーディングブロックはN個の変調シンボルストリームを生成しており、その各々は送信アンテナポートで送信される。
【0031】
REF7において、UCIがUL MIMO PUSCH上で多重化されるとき、UCI資源エレメント(resource elements,REs)の個数に対する以下のような細部事項が合意されて文書化された。
HARQ及びRI資源サイズの決定
●下記で代替案1(Alternative 1)で記述される第1代替案は、基本仮定として考慮される。
●階層当り資源の数は代替案1又は第2代替案の代替案2(Alternative 2)に与えられる。
【数3】
○多数のベータ値が合意されると、上の数式は多数のベータ値を説明できるように更に調整され得る。
○代替案2(Alternative 2):以下の数式はペイロードが高い場合、追加の最適化のためである:
【数4】
CQI/PMI資源サイズの決定:
●下記で代替案1(Alternative 1)で記述された第1代替案は、基本仮定として考慮される。
●階層当り資源の数は代替案1又は第2代替案の代替案2に与えられる:
○代替案1(Alternative 1):単一のベータ値が合意されると、リリース8の数式の単純拡張は以下の数式のように可能である:
【数5】
○多数のベータ値が合意されると、上の数式は多数のベータ値を説明できるように更に調整され得る。
○代替案2(Alternative 2):以下の数式はペイロードが高い場合、追加の最適化のためである:
【数6】
【0032】
CQIに対するチャンネルコーディング
CQIのチャンネルコーディング対する以下の説明は、REF2の5.2.2.6.4セクションにさらに記載されている。
【0033】
チャンネルコーディングブロックへのチャンネル品質ビットの入力はO,O,O,O,...,O0−1、に示すことができ、ここで0はビットの数である。チャンネル品質ビットの数は伝送フォーマットによって決定される。物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)基盤の報告フォーマットが使用されるとき、CQI/PMIビットの数は広帯域報告に対するREF2の5.2.3.3.1セクションと移動局選択のサブ帯域報告に対するREF2の5.3.3.3.2セクションに規制されている。PUSCH基盤の報告フォーマットが使用されるとき、CQI/PMIビットの数は広帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.1セクションと上位階層構成のサブ帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.2セクションと移動局選択のサブ帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.3セクションに規定されている。
【0034】
チャンネル品質情報は(32、O)ブロックコードを使用して1次コーディングされる。(32,O)ブロックコードのコードワードはMi,nに示し、REF2の表5.2.2.6.4−1で規定された11個の基本シーケンス(basis sequence)の線形結合であって、これは下記の表2のように再構成される。
【0035】
【表2】
【0036】
符号化されたCQI/PMIブロックは b,b,b,b,...,bB−1に示されており、ここで、B=32であって、
【数7】
であり、ここで、i=0,1,2,...,B−1である。
出力ビットシーケンスq,q,q,q,...,qQCQI−1は符号化された以下のCQI/PMIブロックの循環反復により得られる。
【数8】
ここでi=0,1,2,...,QCQI−1である。
【0037】
REF8に提示されたREF2に対する草案(draft)CRはMIMO PUSCHにおけるUCI多重化のための提案を説明したことであって、その該当部分は以下で更に説明される。
【0038】
制御情報チャンネルコーディング
制御データはチャンネル品質情報(CQI及び/又はPMI)、HARQ−ACK及びランク指示形態でコーディング部に到着する。制御情報に対する相互異なる符号率は伝送のために符号化されたシンボルに他の数のシンボルを割当てることによって行われる。制御データがPUSCHに送信されるとき、HARQ−ACKに対するチャンネルコーディング、ランク指示及びチャンネル品質情報O,O,O,...,O0−1に対するチャンネルコーディングは独立的に行われる。
【0039】
TDD(時分割デュープリクス(time division duplex))の場合、HARQ−ACKバンドリング(bundling)及びHARQ−ACK多重化(multiplexing)の2個のHARQ−ACKフィードバックモードが上位階層構成(configuration)により支持される。
【0040】
TDD HARQ−ACKバンドリングの場合、HARQ−ACKは一つ又は2個の情報ビットで構成される。TDD HARQ−ACK多重化の場合、HARQ−ACKは一つ乃至4個の情報ビットで構成されており、ここで、ビット数はREF3の7.3セクションに記載されたように決定される。
【0041】
移動局がHARQ−ACKビット又はランク指示子ビットを送信するとき、移動局HARQ−ACK又はランク指示子に対する符号化された変調シンボルQ’の数を以下の数式のように決定する。
【数9】
ここで、移動局が初期送信のための同じサブフレームでPUSCHとSRSを伝送するように構成されたか、初期送信のためのPUSCH資源割当がREF2.5.5.3セクションに規定されたセル特定(Cell−specific)SRSサブフレーム及び帯域幅構成と部分的に重畳すると、NSRSは1である。
【数10】
【0042】
もし、同じ伝送ブロックに対してダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)フォーマット0又は4を有する初期PDCCHがない場合、
【数11】
は以下の二つのオプションのうち一つによって決定される。
●同じ伝送ブロックに対する初期PUSCHが半持続的(semi−persistently)にスケジューリングされる場合には最近の半持続的なスケジューリング割当PDCCH;又は
●PUSCHがランダムアクセス応答承認(grant)により開始される場合には同じ伝送ブロックに対するランダムアクセス応答承認。
【0043】
【数12】
【0044】
HARQ−ACKの場合、各肯定確認(positive acknowledgement,ACK)は二進数「1」に符号化され、各否定確認(negative acknowlegement,NACK)は二進数「0」に符号化される。HARQ−ACKフィードバックが1ビットの情報、例えば、
【数13】
で構成されると、HARQ−ACKは下記の表3に示されたように変調次数Qによって1次符号化される。
【0045】
【数14】
【0046】
【表3】
【表4】
【0047】
【数15】
【0048】
表3及び4において、『x』と『y』及び下記疑似コード(pseudo−code)はREF2に記載されたようにHARQ−ACK情報を伝達する変調シンボルのユークリッド距離(Euclidean distance)を最大化する方式でHARQ−ACKビットをスクランブリング(scrambling)するためのプレースホルダー(placeholder)である。
【0049】
FDD又はTDD HARQ−ACK多重化を有する実施例の場合、HARQ−ACKフィードバックが1又は2ビット情報で構成される場合、ビットシーケンス
【数16】
は多数の符号化されたHARQ−ACKブロックの結合(concatenation)により得られる。ここでQACKは全ての符号化されたHARQ−ACKブロックに対する符号化されたビットの全個数である。符号化されたHARQ−ACKブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQACKと同じであるように部分的であってもよい。
【0050】
【数17】
【0051】
【数18】
ここでQACKは全ての符号化されたHARQ−ACKブロックに対する全符号化されたビットの個数である。符号化されたHARQ−ACKブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQACKと同じであるように部分的であってもよい。
【数19】
k=(k+1)mod4m
end if
i=i+1
end while.
【0052】
【表5】
【0053】
【数20】
【0054】
ランク指示(RI)の場合、PDSCH送信のためのRIフィードバックに対する該当ビット幅はREF2の表5.2.2.6.1−2,5.2.2.6.2.−3,5.2.2.6.3−3,5.2.3.3.1−3及び5.2.3.3.2−4で与えられる。ビット幅は該当基地局アンテナ構成及び移動局カテゴリによって階層の最大個数を仮定して決定される。
【数21】
【0055】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0056】
【数22】
【0057】
表6と7において、『x』と『y』及び下記疑似コードはREF2に記載されたようにランク情報を伝達する変調シンボルのユークリッド距離を最大化する方式にRIビットをスクランブリングするためのプレースホルダーである。
【0058】
RIフィードバックが1又は2ビット情報で構成された実施例の場合、ビットシーケンス
【数23】
は多数の符号化されたRIブロックの結合により得られており、ここでQRIは全ての符号化されたRIブロックに対して符号化されたビットの全個数である。符号化されたRIブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQRIと同じであるように部分的であってもよい。
【0059】
【数24】
【0060】
REF8でHARQ−ACK及びRIコーディングに対して提案された方法は、上述されており、以下のように要約できる。
ステップ1:3≦QACK≦11ビットで構成されたHARQ−ACK及びRIフィードバックREF2の5.2.2.6.4セクションに定義された(32、O)リードマラー(Reed−Muller,RM)コードに符号化される。
ステップ2:RMコードにより生成された長さ32の符号化ビットシーケンスは2個の連続的ビットの16個のグループに分割され、各クループではQの長さを有するビットシーケンスが生成される。ここで、最初の2ビットはグループの2個の連続ビットと同じであり、残りビットはフィラー(filler)ビットで充てんされ、それによってQ次数の変調マッピングの最外角星座点(constellatin point)が常に使用される。この状況から各資源エレメントでマッピングされるHARQ−ACK及びRIに対する変調シンボルは単に2個の符号化ビットを含む。
【0061】
MIMO PUSCHの各階層でHARQ−ACK及びRIに使用される変調シンボルの個数は、以下の式に従って決定される。
【数25】
【0062】
移動局と基地局間のチャンネル状態は、良好である場合にはMIMO PUSCH送信の二つのMCS(変調及びコーディング方式)個数が大きいとき、上述した式によって決定された、各階層でHARQ−ACK及びRIに使用される変調シンボルの個数Q’は小さくなる(例えば、3)。
【0063】
REF8で提案されたHARQ−ACK及びRIコーディング方法が上述したQ’式と共に使用されると、HARQ−ACK及びRIに対して送信された符号化されたビット個数は2Q’になる。
【0064】
しかし、32個の符号化されたビットから小さい数のビット(例えば、10ビット)のみ維持して多い数のビット(例えば、22ビット)を天空(puncturing)するとき、(32、O)RMコードの最小距離が0に近いことは公知である。この場合、HARQ−ACK及びRIフィードバックは復号化器にて信頼できるほど復号化されることができない。
【0065】
この問題を解決するために、RMチャンネルコーディングが使用されると、本発明の実施例はHARQ−ACK及びRIに対して最小個数QminのREを提供する。例えば、Qmin=10 REである。ここで、QminはHARQ−ACK及びRiのペイロードに従って決定される。
【0066】
本開示の一実施例において、PUSCH送信でHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに使用されるRE個数はHARQ−ACK(又はRI)フィードバックのペイロード関数で決定される。
【0067】
特に、HARQ−ACK及びRIに使用される、Q’で識別されるREの個数はペイロードOが第1範囲内に存在するとき一つの数式により決定され、ペイロードOが第2範囲に存在するとき他の数式により決定される。ペイロードOが第2範囲内に存在するとき、HARQ−ACK及びRIに使用されるREの個数Q’はQminで定義する、少なくとも固定された個数が保障される。
【0068】
一部の実施例において、第1範囲中に存在するペイロードOは第1チャンネル符号化器により符号化されて第2範囲中に存在するペイロードOは第2チャンネル符号化器により符号化される。
【0069】
一部の実施例において、QminはペイロードO;MIMO PUSCHで送信階層の全個数LPUSCH;CW0(又はTB1)で送信階層L(1)の個数lCW1(Qm1)及びCW2(Qm2)に対する変調シンボルでマッピングされるビットの個数Qm1、Qm2;及びCW1(又はTB2)で送信階層の個数のうち少なくとも一つの関数で決定される。一例にQminはHARQ−ACK(又はRI)に対する効果的な符号化率が最大限に一定した率rになるように決定されており、ここで0<r<1である。一の特別例において、r=0.5である。この例においてQminはペイロードOと符号化率rの関数である。他の例において、Qminは二つのコードワードにマッピングされるHARQ−ACK(又はRI)に対する効果的な符号化率が最大限に一定の率rになるように決定されており、ここで0<r<1である。
【0070】
HARQ−ACK及びRIに対するREの個数決定
本開示の実施例において、HARQ−ACK及びRIに対するペイロードOが1又は2である場合、HARQ−ACK及びRIフィードバックに使用されるREの個数は次の式に従って決定される。
【数26】
【0071】
HARQ−ACK及びRIに対するペイロードが2より大きくて12より小さい場合、HARQ−ACK及びRIに使用されるREの個数は以下の式に従って決定される。
【数27】
【0072】
ここで、HARQ−ACK及びRIに対するREの個数は少なくともQmin個のREであることが保障される。
上述した式を表現する他の方法として次の二つの数式がある。
【数28】
【0073】
この実施例において以下でより詳しく説明される。次はREF8に対する提案された改定を反映する。
【0074】
移動局がHARQ−ACKビット又はランク指示子ビットを送信するとき、移動局はHARQ−ACK又はランク指示子に対する符号化された変調シンボルの数Q’を以下の式に従って決定する:
【数29】
【0075】
ここで、移動局が初期送信のための同じサブフレームでPUSCH及びSRSを伝送するように構成された場合、又は初期送信のためのPUSCH資源割当がREF2の5.5.3セクションに規定されたセル特定SRSサブフレーム及び帯域幅構成と部分的に重畳する場合、NSRSは1である。逆の場合、NSRSは0である。
【数30】
【0076】
●同じ伝送ブロックに対する初期PUSCHが半持続的にスケジューリングされる場合、最近の半持続的なスケジューリング割当PDCCH;又は
●PUSCHがランダムアクセス応答承認により開始される場合、同じ伝送ブロックに対するランダムアクセス応答承認。
【0077】
【数31】
【0078】

【数32】
【0079】
QAM変調の角星座マッピングがHARQ−ACK(又はRI)に使用されるときQminの決定
本開示の他の実施例において、HARQ−ACK(又はRI)に使用された変調方式は直交振幅変調(quadrature amplitude modulation,QAM)の星座点(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)から4個の最外角の点を選択して決定される。また、この変調方式は角星座マッピング(corner constellation mapping)と呼ばれる。この実施例において符号化された二つのビットは、QAM星座から一つのQAMシンボルにマッピングされる。QAM変調方式が使用されるとき符号化率rを保障するために、符号化されたビット数はO/rより大きくなければならない。それで、変調シンボルの個数(又はHARQ−ACK又はRIに対するRIの個数)はO/(2r)より大きくなければならない。
【0080】
同じ符号化されたビット数が複製され、変調されてMIMO PUSCHの各送信階層にマッピングされる場合、各階層のHARQ−ACK(又はRI)に対するREの最少数は
【数33】
により決定される。例えば、r=0.5である場合、Qmin=0である。
【0081】
違って符号化されたビット(例えば、他のリダンダンシー(redundancy)バージョンを有する符号化されたビット)が変調されてMIMO PUSCHの各LPUSCH送信階層でマッピングされると、各階層のHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小RE個数は
【数34】
で決定される。例えば、r=0.5である場合、
【数35】
である。
【0082】
一般的なQAM変調がHARQ−ACK(又はRI)に使用されるときQminの決定
本開示の他の実施例において直交振幅変調(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)がHARQ−ACK(又はRI)に対する変調方式に使用される。この実施例においてQ個の符号化されたビットは一つのQAMシンボルにマッピングされ、ここで、QPSK,16QAM,又はQAM変調である場合それぞれQ=2,4又は6である。この変調方式が使用されるとき符号化率rを保障するために、符号化されたビットの個数はO/rより大きくなければならない。それで、変調シンボルの個数(又はHARQ−ACK又はRIに対するRIの個数)はO/(Q r)より大きくなければならない。
【0083】
m1及びQm2がそれぞれCW0(又はTB1)及びCW1(又はTB2)に対する変調次数である場合、Qminを決定するためのQ’の変調次数はQm1及びQm2の関数で決定される。
【0084】
一例として、
【数36】
である。この例において二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する二つの符号化率のうち少なくとも一つはrより小さいことが保障される。
【0085】
他例として、
【数37】
である。この例において二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する二つの符号化率は両方rより小さいことが保障される。
【0086】
また他例として、
【数38】
である。この例において、二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する平均符号化率はrより小さいことが保障される。
【0087】
次の例の数式は各階層に対するHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対するREの最小個数を決定することに使用され得る。
【数39】

例えば、上述したLTE(32、O)コードが使用される場合、A=32である。この数式を使用することによって、HARQ−ACK及びRIに対して送信された符号化されたシンボルの最小個数は少なくともAである。
【0088】
一部の実施例において、違うように符号化されたシンボル(即ち、違うリダンダンシーバージョンを有するシンボル)がMIMO PUSCHのLPUSCH送信階層に送信される(即ち、MIMO PUSCHの送信ランク=LPUSCH)。
【0089】
二のCWがの全てHARQ−ACK(又はRI)に対して同じ変調方式を使用する場合、各階層におけるHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小個数のREが
【数40】
に設定される。r=0.5であって16QAM変調が二CWのHARQ−ACKに使用されると、例えば、
【数41】
である。
【0090】
各CWがHARQ−ACK(又はRI)に対する他の変調方式を使用される場合、各階層におけるHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小個数のREは
【数42】
に設定される。r=0.5であって、16QAM変調がCW0に使用され、64QAM変調がCW1に使用される場合、例えば、
【数43】
である。
【0091】
チャンネルコーディング以前にHARQ−ACK及びRIの反復
本開示の一実施例において、MIMO PUSCH上でピギーバック(piggyback)されるHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)は図7に示すようにMIMO PUSCHで送信される二つのTB、つまりTB1及びTB2に対する二つの独立的なコーディングステップへの入力として提供される。TB1に対するコーディングステップ(チャンネルコーディングブロック1に示す)でHARQ−ACKチャンネルコーディングブロック(又はRIチャンネルコーディングブロック)はTB2に対するコーディングステップ(チャンネルコーディングブロック2に示す)でコーディングブロックと異なるHARQ−ACK符号化ビットを生成することができる。特に、チャンネルコーディングブロック1により生成された符号化されたビットはチャンネルコーディングブロック2により生成された符号化されたビットと違うリダンダンシーバージョンを有することができる。
【0092】
一部システムにおいて、符号化されたビットは階層で複製される。よって、各階層に割当てたHARQ−ACK REの個数が小さく、Q符号化されたビットを一つの変調シンボルでマッピングするQAM変調が使用されるとき、符号化率はO/QQにより決定される。これに対して、本開示の方法は階層にて違って符号化されたビットを生成することができる。従って、符号化率は、O/QQ‘LPUSCHほど小さくなり得るし、ここでLPUSCHはMIMO PUSCHで二つのTB(又はCW)に対する送信階層の全個数である。分析は本開示の方法がゼロ(0)の最初距離誤差状態を防止することにおいて従来の方法よりもっと強力(robust)であることを示す。
【0093】
図8A乃至図8Cは本開示の実施例によるチャンネルコーディング方法を示す図である。図8Aは、チャンネルコーディングブロック1及び2の入力と出力を示す図である。図8Aに示すように、チャンネルコーディングブロック1及び2に対する入力は、OビットのHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)である。チャンネルコーディングブロック1及び2の出力は、L(p)QACK符号化されたビットであって、ここでQACKは各階層にマッピングされるHARQ−ACK(又はRI)符号化されたビットの個数で、L(p)はTB pを伝達するコードワードにおいて全階層の数である。QACKはPUSCHでHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに使用される変調方式及びREの個数の関数で決定され、次の例で説明されるとおりである。
【0094】
一例として、HARQ−ACK(又はRI)に使用される変調方式は、直交振幅変調(QAM)星座図(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)から4個の最外角点を選択して決定してもよい。この例において、二つの符号化されたビットはQAM星座図から一つのQAMシンボルにマッピングされる。この例において、QACK=2QACK’であって、ここでQ’ACKはMIMO PUSCHでHARQ−ACK(又はRI)フィードバックを伝達するREの個数である。
【0095】
他例として、直交振幅変調(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)はHARQ−ACK(又はRI)に対する変調方式に使用される。この例において、Q符号化されたビットは一つのQAMシンボルにマッピングされ、QPSK,16QAM,又は64QAM変調に対して各々Q=2,4又は6である。この例において、QACK=QQ’ACKであって、ここでQ’ACKはMIMO PUSCH上の各階層でHARQ−ACK(又はRI)を伝達するREの個数である。
【0096】
本開示の実施例において、L(p)はCWから階層へのマッピング方法によって決定され、次の例で説明されるとおりである。
【0097】
一例として、MIMO PUSCHで送信階層(又は送信ランク)の個数は2である。この例において、各TBは二階層にそれそれ送信される:L(1)=1,L(2)=1。
【0098】
他例として、MIMO PUSCHで送信階層(又は送信ランク)の個数は3である。この例において、TB1は三つの階層のうち一つに送信され、TB2は他の二階層に送信される:L(1)=1,L(2)=2。
【0099】
本開示の一実施例において、Oで示してHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)が2より大きくて12より小さい場合、ペイロードは表2に示すように(32、O)リードマラーコードに符号化される。
【0100】
チャンネルコーディングフロック1及び2の場合、符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックはb,b,b,...,bB−1に表示され、ここでB=32であって、i=0,1,2,…,B−1であるとき、
【数44】
である。符号化された。HARQ−ACK(又はRI)ブロックが生成されると、チャンネルコーディングブロック1及び2は他のHARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)を生成する。
【0101】
図8Bはチャンネルコーディングブロック1及び2の符号化器の出力の一例を示す図である。図8Bに示すように、チャンネルコーディングブロック1でL(1)QACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はビット0(b)から開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数45】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)QACK−1である。
【0102】
チャンネルコーディングブロック2でL(2)QACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はL(2)QACK mod Bビットから開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数46】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)QACK−1である。
【0103】
図8Cはチャンネルコーディングブロック1及び2の符号化器の出力の他例を示す図である。図8Cに示すように、チャンネルコーディングブロック1でL(1)QACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はビット0(b)から開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数47】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)QACK−1である。
【0104】
チャンネルコーディングブロック2でL(2)QACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はHARQ−ACK(又はRIブロック)の最後ビットbから開始して第1ビットに戻る、符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数48】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(2)QACK−1である。
【0105】
図8Cに示した例において、チャンネルコーディングブロック1及び2から得られたHARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)に対して一つに統合された数式にまとめられる。例えば、出力ビットシーケンス
【数49】
は次の式に従って符号化されたHARQ−ACKブロックの循環反復によって得られる:
【数50】
ここでi=0,1,2,...,L(p)QACK−1であって、p∈{1,2}はTB番号(又はTBインデックス)である。
【0106】
または、出力ビットシーケンス
【数51】
は次の式に従って符号化されたHARQ−ACKブロックの循環反復によって得られることができる:
【数52】
ここでi=0,1,2,...,L(p’)QACK−1であって、p’∈{0,1}はCW番号(又はCWインデックス)である。
【0107】
本発明は例示的な実施例と共に説明されたが、多様な変更と変形が当業者へ提示され得る。本開示はそのような変更と変形が添付の特許請求の範囲内に含まれ得るように意図されたものである。
【符号の説明】
【0108】
100 無線ネットワーク
101・102 基地局
103・112・114・115・116 基地局
120・125 カバレッジ領域
130 インターネット
206 受信アンテナ
212 データストリーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C