【文献】
Panasonic,UCI resource size on PUSCH with SU-MIMO transmission[online], 3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104904,2010年 8月17日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62/Docs/R1-104904.zip>
【文献】
CATT,Further details on UCI transmission in PUSCH[online], 3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104332,2010年 8月17日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62/Docs/R1-104332.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
下記の
図1乃至
図8C及び本特許文書において本発明の原理を説明するために使用された多様な実施例は単なる説明のためであって、本発明の範囲を制限するために所定の方式で解析されてはならない。当業者は、本発明の原理が適切に配列された無線通信システムにおいて具現され得ることが理解できるだろう。
【0014】
図1は、本開示の一実施例によってアップリンクサウンディング参照信号(sounding reference signals,SRS)を送信する例示的な無線ネットワーク100を示す図である。無線ネットワーク100は基地局(base station,BS)101、基地局(BS)102、基地局(BS)103及び他の類似した基地局(図示せず)を含む。基地局101はインターネット130又は類似したIP基盤のネットワーク(図示せず)と通信する。
【0015】
ネットワーク型に従って、『基地局(base station)』の代わりに『eNodeB』又は『アクセスポイント(access point)』のように他の公知の用語が使用されてもよい。便宜上、ここでの用語『基地局(base station)』は遠隔端末機に無線接続を提供するネットワーク下部構造の構成要素を示すことと使用される。
【0016】
基地局102は、基地局102のカバレッジ領域120内に存在する複数の第1移動局にインターネット130への無線広帯域接続を提供する。複数の第1加入者局(subscriber station)は小規模事業者(small business,SB)に位置し得る移動局111を含み、大型企業(enterprise,E)に位置し得る移動局112を含み、WiFiホットスポット(hotspot,HS)に位置し得る移動局113を含み、第1居住地(residence,R)に位置し得る移動局114を含み、第2居住地Rに位置し得る移動局115を含み、そして携帯電話(cell phone)、無線ラップトップ、無線PDAなどのような移動装置(mobile device,M)であり得る移動局116を含む。
【0017】
便宜上、ここで用語『移動局(mobile station)』は移動局が実際に移動装置(例えば、携帯電話)であるか又は通常停止している装置(例えば、デスクトップ、パーソナルコンピュータ、自動販売機など)として考慮されることであるかに関係なく無線で基地局に接続する所定の遠隔無線装備を指定することに使用される。他のシステムにおいて『移動局』の代わりに『加入者局(subscriber station,SS)』、『遠隔端末機(remote terminal,RT)』、『無線端末機(wireless terminal,WT)』、『ユーザ端末機(user equipment,UE)』などのように公知の用語が使用されてもよい。
【0018】
基地局103は、基地局103のカバレッジ領域125中に存在する複数の第2移動局にインターネット130への無線広帯域接続を提供する。複数の第2移動局は移動局115及び移動局116を含む。例示的な実施例において基地局101乃至103はOFDM又はOFDMA方式を使用して相互通信することができ、移動局111乃至116と通信することができる。
【0019】
図1には、単に6個の移動局が図示されているが、無線ネットワーク100は追加的な移動局に無線広帯域接続を提供することができると理解される。移動局115及び移動局116はカバレッジ領域120及びカバレッジ領域125の側に位置することに留意しなければならない。移動局115及び移動局116はそれぞれ基地局102及び基地局103と通信して当業者にとって公知のハンドオフ(handoff)モードで動作するといえる。
【0020】
無線通信チャンネルの容量と信頼度を改善するために、基地局及び単一移動局両方で多重送信アンテナと多重受信アンテナを使用することは、単一ユーザ多重入力、多重出力(Single User Multiple−Input,Multiple−Output,SU−MIMO)システムとして知られている。MIMOシステムは容量において線形的にK分増加し、ここでKは送信アンテナの数M及びアンテナの数Nのうち最小(即ち、K=min(M,N))である。MIMOシステムは空間多重、送信及び受信ビームフォーミング、又は送信及び受信ダイバーシティ(diversity)方式で具現され得る。
【0021】
図2は、本開示の一実施例による4×4多重入力多重出力(multiple−input multiple−output,MIMO)システム200を示す図である。この例で4個の異なるデータストリーム202が4個の送信アンテナ204を使用して個別的に送信される。送信された信号は4個の受信アンテナ206で受信されて受信された信号208として解析される。空間信号処理210の一部形態は4個のデータストリーム212を復元するために受信信号208に対して行われる。
【0022】
空間信号処理の一例が直交ベル研究所の階層化空間時間(Vertical Bell Labs Layered Space Time,V−BLAST)であって、これは連続的な干渉除去原理を使用して送信されたデータストリームを復元する。他のMIMO方式の変形は送信アンテナを介した一種の空間‐時間コーディングを行う方式(例えば、対角ベル研究所階層化空間−時間(Diagonal Bell Laboratories Layered Space−Time,D−BLAST))を含む。また、無線通信システムにおいてリンク信頼度又はシステム容量を改善するために送信及び受信ダイバーシティ方式と、送信及び受信ビームフォーミング方式を有するMIMOが具現されることができる。
【0023】
データチャンネル物理アップリンク共有チャンネル(physical uplink shared channel,PUSCH)の単一搬送波周波数分割多重接続(single−carrier frequency division multiple access,SC−FDMA)のアップリンク(uplink,UL)伝送は、3GPP LTEシステムに対する参照文献REF1及びREF2に明示されており、
図3に示している。
図3に示すように、副搬送波マッピングステップは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transformation,DFT)プリコーダの出力を逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform,IFFT)の入力から隣接副搬送波の集合にマッピングする。通常のIFFTサイズは、DFTプリコーダのサイズより大きい。3GPP LTE標準においてアップリンクの伝送は一つの階層のみを有する。
【0024】
このアップリンク伝送の主な構成要素のうち一つは、データ/制御多重化機能であって、これはREF2に記載されている。
図4は、データ/制御多重化機能を示すグラフである。
図4に示された2次元格子(grid)で時間によって与えられたOFDMシンボルから全仮想副搬送波にかけた出力は
図3に示されたように収集されてDFTプリコーダに送信される。
【0025】
REF5に説明されたように、UL MIMO伝送のための、現在のコードワードを階層にマッピングする構造は、REF1のダウンリンク(DL)MIMO伝送と同じものと合意されており、これを下記の表1に示す。
【0027】
3GPP LTEリリース8及び9において、移動局は一つのサブフレームのうちから総一つのコードワードまで送信することができる。アップリンクデータ(UL−SCH)伝送チャンネルに対するコーディングステップは、
図5に示されており、これはREF2からやり直されたものである。アップリンク物理チャンネル処理は、
図6に示されおり、これはREF1からやり直されたものである。
図5からの出力は
図6への入力になることに留意しなければならない。
【0028】
3GPP LTE−Aリリース10において、UL MIMO空間多重化(spatial multiplexing,SM)が導入された。移動局がLTE−AにおいてUL−MIMO SM方式を使用してサブフレームから信号を送信するようにスケジューリングされたとき、移動局はサブフレームから総2個のコードワード(codewords,CWs)まで送信することができる。
【0029】
REF6において、UL MIMOにおける制御及びデータの多重化に対する以下のような細部事項が合意された。
●HARQ−ACK(ハイブリッド自動再送要求の肯定応答情報(hybrid automatic−repeat−request acknowledgement information))及びRI(ランク指示(rank indication)):
○二つのコードワードの全階層に対して複製(relicated);
○UCI(アップリンク制御情報(uplink control information))シンボルが全階層に対して時間整列されるようにデータとTDM多重化;
●CQI/PMI(チャンネル品質情報(channel quality information)/プリコーディング行列情報(precoding matrix information):
【数1】
○UCIシンボル‐レベル階層のマッピング:データと同じ(又はその一部分として処理)
●UCIはHARQ−ACK、RI、CQI/PMIのうち少なくとも一つを参照する。
【0030】
LTE−Aリリース10に記載されたように、UL MIMO SMは2個のコードワードまで使用した送信を許容する。
図7は2個のコードワードを使用する伝送チェーンを説明する。
【数2】
コーディングステップからの二つの入力は個別的にスクランブリング(scrambling)及び変調マッピングを介して処理される。変調マッピングブロックの出力が一つのコードワードである。2個のコードワードまでコードワードから階層へのマッピングブロックで入力されており、このマッピングブロックの出力はL個の変調シンボルストリームである階層である。その後、L個の変調シンボルストリームそれぞれは、変換(又はDFT)プリコーダに入力され、DFTプリコーダの出力は送信プリコーディングブロックに入力される。送信プリコーディングブロックはN
t個の変調シンボルストリームを生成しており、その各々は送信アンテナポートで送信される。
【0031】
REF7において、UCIがUL MIMO PUSCH上で多重化されるとき、UCI資源エレメント(resource elements,REs)の個数に対する以下のような細部事項が合意されて文書化された。
HARQ及びRI資源サイズの決定
●下記で代替案1(Alternative 1)で記述される第1代替案は、基本仮定として考慮される。
●階層当り資源の数は代替案1又は第2代替案の代替案2(Alternative 2)に与えられる。
【数3】
○多数のベータ値が合意されると、上の数式は多数のベータ値を説明できるように更に調整され得る。
○代替案2(Alternative 2):以下の数式はペイロードが高い場合、追加の最適化のためである:
【数4】
CQI/PMI資源サイズの決定:
●下記で代替案1(Alternative 1)で記述された第1代替案は、基本仮定として考慮される。
●階層当り資源の数は代替案1又は第2代替案の代替案2に与えられる:
○代替案1(Alternative 1):単一のベータ値が合意されると、リリース8の数式の単純拡張は以下の数式のように可能である:
【数5】
○多数のベータ値が合意されると、上の数式は多数のベータ値を説明できるように更に調整され得る。
○代替案2(Alternative 2):以下の数式はペイロードが高い場合、追加の最適化のためである:
【数6】
【0032】
CQIに対するチャンネルコーディング
CQIのチャンネルコーディング対する以下の説明は、REF2の5.2.2.6.4セクションにさらに記載されている。
【0033】
チャンネルコーディングブロックへのチャンネル品質ビットの入力はO
0,O
1,O
2,O
3,...,O
0−1、に示すことができ、ここで0はビットの数である。チャンネル品質ビットの数は伝送フォーマットによって決定される。物理アップリンク制御チャンネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)基盤の報告フォーマットが使用されるとき、CQI/PMIビットの数は広帯域報告に対するREF2の5.2.3.3.1セクションと移動局選択のサブ帯域報告に対するREF2の5.3.3.3.2セクションに規制されている。PUSCH基盤の報告フォーマットが使用されるとき、CQI/PMIビットの数は広帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.1セクションと上位階層構成のサブ帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.2セクションと移動局選択のサブ帯域報告に対するREF2の5.2.2.6.3セクションに規定されている。
【0034】
チャンネル品質情報は(32、O)ブロックコードを使用して1次コーディングされる。(32,O)ブロックコードのコードワードはM
i,nに示し、REF2の表5.2.2.6.4−1で規定された11個の基本シーケンス(basis sequence)の線形結合であって、これは下記の表2のように再構成される。
【0036】
符号化されたCQI/PMIブロックは b
0,b
1,b
2,b
3,...,b
B−1に示されており、ここで、B=32であって、
【数7】
であり、ここで、i=0,1,2,...,B−1である。
出力ビットシーケンスq
0,q
1,q
2,q
3,...,q
QCQI−1は符号化された以下のCQI/PMIブロックの循環反復により得られる。
【数8】
ここでi=0,1,2,...,QCQI−1である。
【0037】
REF8に提示されたREF2に対する草案(draft)CRはMIMO PUSCHにおけるUCI多重化のための提案を説明したことであって、その該当部分は以下で更に説明される。
【0038】
制御情報チャンネルコーディング
制御データはチャンネル品質情報(CQI及び/又はPMI)、HARQ−ACK及びランク指示形態でコーディング部に到着する。制御情報に対する相互異なる符号率は伝送のために符号化されたシンボルに他の数のシンボルを割当てることによって行われる。制御データがPUSCHに送信されるとき、HARQ−ACKに対するチャンネルコーディング、ランク指示及びチャンネル品質情報O
0,O
1,O
2,...,O
0−1に対するチャンネルコーディングは独立的に行われる。
【0039】
TDD(時分割デュープリクス(time division duplex))の場合、HARQ−ACKバンドリング(bundling)及びHARQ−ACK多重化(multiplexing)の2個のHARQ−ACKフィードバックモードが上位階層構成(configuration)により支持される。
【0040】
TDD HARQ−ACKバンドリングの場合、HARQ−ACKは一つ又は2個の情報ビットで構成される。TDD HARQ−ACK多重化の場合、HARQ−ACKは一つ乃至4個の情報ビットで構成されており、ここで、ビット数はREF3の7.3セクションに記載されたように決定される。
【0041】
移動局がHARQ−ACKビット又はランク指示子ビットを送信するとき、移動局HARQ−ACK又はランク指示子に対する符号化された変調シンボルQ’の数を以下の数式のように決定する。
【数9】
ここで、移動局が初期送信のための同じサブフレームでPUSCHとSRSを伝送するように構成されたか、初期送信のためのPUSCH資源割当がREF2.5.5.3セクションに規定されたセル特定(Cell−specific)SRSサブフレーム及び帯域幅構成と部分的に重畳すると、N
SRSは1である。
【数10】
【0042】
もし、同じ伝送ブロックに対してダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)フォーマット0又は4を有する初期PDCCHがない場合、
【数11】
は以下の二つのオプションのうち一つによって決定される。
●同じ伝送ブロックに対する初期PUSCHが半持続的(semi−persistently)にスケジューリングされる場合には最近の半持続的なスケジューリング割当PDCCH;又は
●PUSCHがランダムアクセス応答承認(grant)により開始される場合には同じ伝送ブロックに対するランダムアクセス応答承認。
【0044】
HARQ−ACKの場合、各肯定確認(positive acknowledgement,ACK)は二進数「1」に符号化され、各否定確認(negative acknowlegement,NACK)は二進数「0」に符号化される。HARQ−ACKフィードバックが1ビットの情報、例えば、
【数13】
で構成されると、HARQ−ACKは下記の表3に示されたように変調次数Q
mによって1次符号化される。
【0048】
表3及び4において、『x』と『y』及び下記疑似コード(pseudo−code)はREF2に記載されたようにHARQ−ACK情報を伝達する変調シンボルのユークリッド距離(Euclidean distance)を最大化する方式でHARQ−ACKビットをスクランブリング(scrambling)するためのプレースホルダー(placeholder)である。
【0049】
FDD又はTDD HARQ−ACK多重化を有する実施例の場合、HARQ−ACKフィードバックが1又は2ビット情報で構成される場合、ビットシーケンス
【数16】
は多数の符号化されたHARQ−ACKブロックの結合(concatenation)により得られる。ここでQ
ACKは全ての符号化されたHARQ−ACKブロックに対する符号化されたビットの全個数である。符号化されたHARQ−ACKブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQ
ACKと同じであるように部分的であってもよい。
【0051】
【数18】
ここでQ
ACKは全ての符号化されたHARQ−ACKブロックに対する全符号化されたビットの個数である。符号化されたHARQ−ACKブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQ
ACKと同じであるように部分的であってもよい。
【数19】
k=(k+1)mod4m
end if
i=i+1
end while.
【0054】
ランク指示(RI)の場合、PDSCH送信のためのRIフィードバックに対する該当ビット幅はREF2の表5.2.2.6.1−2,5.2.2.6.2.−3,5.2.2.6.3−3,5.2.3.3.1−3及び5.2.3.3.2−4で与えられる。ビット幅は該当基地局アンテナ構成及び移動局カテゴリによって階層の最大個数を仮定して決定される。
【数21】
【0055】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【0057】
表6と7において、『x』と『y』及び下記疑似コードはREF2に記載されたようにランク情報を伝達する変調シンボルのユークリッド距離を最大化する方式にRIビットをスクランブリングするためのプレースホルダーである。
【0058】
RIフィードバックが1又は2ビット情報で構成された実施例の場合、ビットシーケンス
【数23】
は多数の符号化されたRIブロックの結合により得られており、ここでQ
RIは全ての符号化されたRIブロックに対して符号化されたビットの全個数である。符号化されたRIブロックの最終結合は全ビットシーケンス長さがQ
RIと同じであるように部分的であってもよい。
【0060】
REF8でHARQ−ACK及びRIコーディングに対して提案された方法は、上述されており、以下のように要約できる。
ステップ1:3≦Q
ACK≦11ビットで構成されたHARQ−ACK及びRIフィードバックREF2の5.2.2.6.4セクションに定義された(32、O)リードマラー(Reed−Muller,RM)コードに符号化される。
ステップ2:RMコードにより生成された長さ32の符号化ビットシーケンスは2個の連続的ビットの16個のグループに分割され、各クループではQ
mの長さを有するビットシーケンスが生成される。ここで、最初の2ビットはグループの2個の連続ビットと同じであり、残りビットはフィラー(filler)ビットで充てんされ、それによってQ
m次数の変調マッピングの最外角星座点(constellatin point)が常に使用される。この状況から各資源エレメントでマッピングされるHARQ−ACK及びRIに対する変調シンボルは単に2個の符号化ビットを含む。
【0061】
MIMO PUSCHの各階層でHARQ−ACK及びRIに使用される変調シンボルの個数は、以下の式に従って決定される。
【数25】
【0062】
移動局と基地局間のチャンネル状態は、良好である場合にはMIMO PUSCH送信の二つのMCS(変調及びコーディング方式)個数が大きいとき、上述した式によって決定された、各階層でHARQ−ACK及びRIに使用される変調シンボルの個数Q’は小さくなる(例えば、3)。
【0063】
REF8で提案されたHARQ−ACK及びRIコーディング方法が上述したQ’式と共に使用されると、HARQ−ACK及びRIに対して送信された符号化されたビット個数は2Q’になる。
【0064】
しかし、32個の符号化されたビットから小さい数のビット(例えば、10ビット)のみ維持して多い数のビット(例えば、22ビット)を天空(puncturing)するとき、(32、O)RMコードの最小距離が0に近いことは公知である。この場合、HARQ−ACK及びRIフィードバックは復号化器にて信頼できるほど復号化されることができない。
【0065】
この問題を解決するために、RMチャンネルコーディングが使用されると、本発明の実施例はHARQ−ACK及びRIに対して最小個数Q
minのREを提供する。例えば、Q
min=10 REである。ここで、Q
minはHARQ−ACK及びRiのペイロードに従って決定される。
【0066】
本開示の一実施例において、PUSCH送信でHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに使用されるRE個数はHARQ−ACK(又はRI)フィードバックのペイロード関数で決定される。
【0067】
特に、HARQ−ACK及びRIに使用される、Q’で識別されるREの個数はペイロードOが第1範囲内に存在するとき一つの数式により決定され、ペイロードOが第2範囲に存在するとき他の数式により決定される。ペイロードOが第2範囲内に存在するとき、HARQ−ACK及びRIに使用されるREの個数Q’はQ
minで定義する、少なくとも固定された個数が保障される。
【0068】
一部の実施例において、第1範囲中に存在するペイロードOは第1チャンネル符号化器により符号化されて第2範囲中に存在するペイロードOは第2チャンネル符号化器により符号化される。
【0069】
一部の実施例において、Q
minはペイロードO;MIMO PUSCHで送信階層の全個数L
PUSCH;CW0(又はTB1)で送信階層L(1)の個数lCW1(Q
m1)及びCW2(Q
m2)に対する変調シンボルでマッピングされるビットの個数Q
m1、Q
m2;及びCW1(又はTB2)で送信階層の個数のうち少なくとも一つの関数で決定される。一例にQ
minはHARQ−ACK(又はRI)に対する効果的な符号化率が最大限に一定した率rになるように決定されており、ここで0<r<1である。一の特別例において、r=0.5である。この例においてQ
minはペイロードOと符号化率rの関数である。他の例において、Q
minは二つのコードワードにマッピングされるHARQ−ACK(又はRI)に対する効果的な符号化率が最大限に一定の率rになるように決定されており、ここで0<r<1である。
【0070】
HARQ−ACK及びRIに対するREの個数決定
本開示の実施例において、HARQ−ACK及びRIに対するペイロードOが1又は2である場合、HARQ−ACK及びRIフィードバックに使用されるREの個数は次の式に従って決定される。
【数26】
【0071】
HARQ−ACK及びRIに対するペイロードが2より大きくて12より小さい場合、HARQ−ACK及びRIに使用されるREの個数は以下の式に従って決定される。
【数27】
【0072】
ここで、HARQ−ACK及びRIに対するREの個数は少なくともQ
min個のREであることが保障される。
上述した式を表現する他の方法として次の二つの数式がある。
【数28】
【0073】
この実施例において以下でより詳しく説明される。次はREF8に対する提案された改定を反映する。
【0074】
移動局がHARQ−ACKビット又はランク指示子ビットを送信するとき、移動局はHARQ−ACK又はランク指示子に対する符号化された変調シンボルの数Q’を以下の式に従って決定する:
【数29】
【0075】
ここで、移動局が初期送信のための同じサブフレームでPUSCH及びSRSを伝送するように構成された場合、又は初期送信のためのPUSCH資源割当がREF2の5.5.3セクションに規定されたセル特定SRSサブフレーム及び帯域幅構成と部分的に重畳する場合、N
SRSは1である。逆の場合、N
SRSは0である。
【数30】
【0076】
●同じ伝送ブロックに対する初期PUSCHが半持続的にスケジューリングされる場合、最近の半持続的なスケジューリング割当PDCCH;又は
●PUSCHがランダムアクセス応答承認により開始される場合、同じ伝送ブロックに対するランダムアクセス応答承認。
【0079】
QAM変調の角星座マッピングがHARQ−ACK(又はRI)に使用されるときQ
minの決定
本開示の他の実施例において、HARQ−ACK(又はRI)に使用された変調方式は直交振幅変調(quadrature amplitude modulation,QAM)の星座点(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)から4個の最外角の点を選択して決定される。また、この変調方式は角星座マッピング(corner constellation mapping)と呼ばれる。この実施例において符号化された二つのビットは、QAM星座から一つのQAMシンボルにマッピングされる。QAM変調方式が使用されるとき符号化率rを保障するために、符号化されたビット数はO/rより大きくなければならない。それで、変調シンボルの個数(又はHARQ−ACK又はRIに対するRIの個数)はO/(2r)より大きくなければならない。
【0080】
同じ符号化されたビット数が複製され、変調されてMIMO PUSCHの各送信階層にマッピングされる場合、各階層のHARQ−ACK(又はRI)に対するREの最少数は
【数33】
により決定される。例えば、r=0.5である場合、Q
min=0である。
【0081】
違って符号化されたビット(例えば、他のリダンダンシー(redundancy)バージョンを有する符号化されたビット)が変調されてMIMO PUSCHの各L
PUSCH送信階層でマッピングされると、各階層のHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小RE個数は
【数34】
で決定される。例えば、r=0.5である場合、
【数35】
である。
【0082】
一般的なQAM変調がHARQ−ACK(又はRI)に使用されるときQ
minの決定
本開示の他の実施例において直交振幅変調(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)がHARQ−ACK(又はRI)に対する変調方式に使用される。この実施例においてQ
m個の符号化されたビットは一つのQAMシンボルにマッピングされ、ここで、QPSK,16QAM,又はQAM変調である場合それぞれQ
m=2,4又は6である。この変調方式が使用されるとき符号化率rを保障するために、符号化されたビットの個数はO/rより大きくなければならない。それで、変調シンボルの個数(又はHARQ−ACK又はRIに対するRIの個数)はO/(Q
m r)より大きくなければならない。
【0083】
Q
m1及びQ
m2がそれぞれCW0(又はTB1)及びCW1(又はTB2)に対する変調次数である場合、Q
minを決定するためのQ
m’の変調次数はQ
m1及びQ
m2の関数で決定される。
【0084】
一例として、
【数36】
である。この例において二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する二つの符号化率のうち少なくとも一つはrより小さいことが保障される。
【0085】
他例として、
【数37】
である。この例において二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する二つの符号化率は両方rより小さいことが保障される。
【0086】
また他例として、
【数38】
である。この例において、二つのCWでマッピングされたHARQ−ACK又はRIに対する平均符号化率はrより小さいことが保障される。
【0087】
次の例の数式は各階層に対するHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対するREの最小個数を決定することに使用され得る。
【数39】
例えば、上述したLTE(32、O)コードが使用される場合、A=32である。この数式を使用することによって、HARQ−ACK及びRIに対して送信された符号化されたシンボルの最小個数は少なくともAである。
【0088】
一部の実施例において、違うように符号化されたシンボル(即ち、違うリダンダンシーバージョンを有するシンボル)がMIMO PUSCHのL
PUSCH送信階層に送信される(即ち、MIMO PUSCHの送信ランク=L
PUSCH)。
【0089】
二のCWがの全てHARQ−ACK(又はRI)に対して同じ変調方式を使用する場合、各階層におけるHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小個数のREが
【数40】
に設定される。r=0.5であって16QAM変調が二CWのHARQ−ACKに使用されると、例えば、
【数41】
である。
【0090】
各CWがHARQ−ACK(又はRI)に対する他の変調方式を使用される場合、各階層におけるHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに対する最小個数のREは
【数42】
に設定される。r=0.5であって、16QAM変調がCW0に使用され、64QAM変調がCW1に使用される場合、例えば、
【数43】
である。
【0091】
チャンネルコーディング以前にHARQ−ACK及びRIの反復
本開示の一実施例において、MIMO PUSCH上でピギーバック(piggyback)されるHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)は
図7に示すようにMIMO PUSCHで送信される二つのTB、つまりTB1及びTB2に対する二つの独立的なコーディングステップへの入力として提供される。TB1に対するコーディングステップ(チャンネルコーディングブロック1に示す)でHARQ−ACKチャンネルコーディングブロック(又はRIチャンネルコーディングブロック)はTB2に対するコーディングステップ(チャンネルコーディングブロック2に示す)でコーディングブロックと異なるHARQ−ACK符号化ビットを生成することができる。特に、チャンネルコーディングブロック1により生成された符号化されたビットはチャンネルコーディングブロック2により生成された符号化されたビットと違うリダンダンシーバージョンを有することができる。
【0092】
一部システムにおいて、符号化されたビットは階層で複製される。よって、各階層に割当てたHARQ−ACK REの個数が小さく、Q
m符号化されたビットを一つの変調シンボルでマッピングするQAM変調が使用されるとき、符号化率はO/Q
mQにより決定される。これに対して、本開示の方法は階層にて違って符号化されたビットを生成することができる。従って、符号化率は、O/Q
mQ‘L
PUSCHほど小さくなり得るし、ここでL
PUSCHはMIMO PUSCHで二つのTB(又はCW)に対する送信階層の全個数である。分析は本開示の方法がゼロ(0)の最初距離誤差状態を防止することにおいて従来の方法よりもっと強力(robust)であることを示す。
【0093】
図8A乃至
図8Cは本開示の実施例によるチャンネルコーディング方法を示す図である。
図8Aは、チャンネルコーディングブロック1及び2の入力と出力を示す図である。
図8Aに示すように、チャンネルコーディングブロック1及び2に対する入力は、OビットのHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)である。チャンネルコーディングブロック1及び2の出力は、L(p)Q
ACK符号化されたビットであって、ここでQ
ACKは各階層にマッピングされるHARQ−ACK(又はRI)符号化されたビットの個数で、L(p)はTB pを伝達するコードワードにおいて全階層の数である。Q
ACKはPUSCHでHARQ−ACK(又はRI)フィードバックに使用される変調方式及びREの個数の関数で決定され、次の例で説明されるとおりである。
【0094】
一例として、HARQ−ACK(又はRI)に使用される変調方式は、直交振幅変調(QAM)星座図(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)から4個の最外角点を選択して決定してもよい。この例において、二つの符号化されたビットはQAM星座図から一つのQAMシンボルにマッピングされる。この例において、Q
ACK=2Q
ACK’であって、ここでQ’
ACKはMIMO PUSCHでHARQ−ACK(又はRI)フィードバックを伝達するREの個数である。
【0095】
他例として、直交振幅変調(例えば、QPSK,16QAM,又は64QAM)はHARQ−ACK(又はRI)に対する変調方式に使用される。この例において、Q
m符号化されたビットは一つのQAMシンボルにマッピングされ、QPSK,16QAM,又は64QAM変調に対して各々Q
m=2,4又は6である。この例において、Q
ACK=Q
mQ’
ACKであって、ここでQ’
ACKはMIMO PUSCH上の各階層でHARQ−ACK(又はRI)を伝達するREの個数である。
【0096】
本開示の実施例において、L(p)はCWから階層へのマッピング方法によって決定され、次の例で説明されるとおりである。
【0097】
一例として、MIMO PUSCHで送信階層(又は送信ランク)の個数は2である。この例において、各TBは二階層にそれそれ送信される:L(1)=1,L(2)=1。
【0098】
他例として、MIMO PUSCHで送信階層(又は送信ランク)の個数は3である。この例において、TB1は三つの階層のうち一つに送信され、TB2は他の二階層に送信される:L(1)=1,L(2)=2。
【0099】
本開示の一実施例において、Oで示してHARQ−ACKペイロード(又はRIペイロード)が2より大きくて12より小さい場合、ペイロードは表2に示すように(32、O)リードマラーコードに符号化される。
【0100】
チャンネルコーディングフロック1及び2の場合、符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックはb
1,b
2,b
3,...,b
B−1に表示され、ここでB=32であって、i=0,1,2,…,B−1であるとき、
【数44】
である。符号化された。HARQ−ACK(又はRI)ブロックが生成されると、チャンネルコーディングブロック1及び2は他のHARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)を生成する。
【0101】
図8Bはチャンネルコーディングブロック1及び2の符号化器の出力の一例を示す図である。
図8Bに示すように、チャンネルコーディングブロック1でL(1)Q
ACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はビット0(b
0)から開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数45】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)Q
ACK−1である。
【0102】
チャンネルコーディングブロック2でL(2)Q
ACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はL(2)Q
ACK mod Bビットから開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数46】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)Q
ACK−1である。
【0103】
図8Cはチャンネルコーディングブロック1及び2の符号化器の出力の他例を示す図である。
図8Cに示すように、チャンネルコーディングブロック1でL(1)Q
ACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はビット0(b
0)から開始する符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数47】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(1)Q
ACK−1である。
【0104】
チャンネルコーディングブロック2でL(2)Q
ACK HARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)はHARQ−ACK(又はRIブロック)の最後ビットb
Bから開始して第1ビットに戻る、符号化されたHARQ−ACK(又はRI)ブロックの循環反復により得られる。言い換えると、
【数48】
であって、ここでi=0,1,2,...,L(2)Q
ACK−1である。
【0105】
図8Cに示した例において、チャンネルコーディングブロック1及び2から得られたHARQ−ACK符号化されたビット(又はRI符号化されたビット)に対して一つに統合された数式にまとめられる。例えば、出力ビットシーケンス
【数49】
は次の式に従って符号化されたHARQ−ACKブロックの循環反復によって得られる:
【数50】
ここでi=0,1,2,...,L(p)Q
ACK−1であって、p∈{1,2}はTB番号(又はTBインデックス)である。
【0106】
または、出力ビットシーケンス
【数51】
は次の式に従って符号化されたHARQ−ACKブロックの循環反復によって得られることができる:
【数52】
ここでi=0,1,2,...,L(p’)Q
ACK−1であって、p’∈{0,1}はCW番号(又はCWインデックス)である。
【0107】
本発明は例示的な実施例と共に説明されたが、多様な変更と変形が当業者へ提示され得る。本開示はそのような変更と変形が添付の特許請求の範囲内に含まれ得るように意図されたものである。