【文献】
Qualcomm Europe,On OTDOA in LTE, 3GPP TSG-RAN WG1#55b R1-090353,2009年 1月 8日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
1つまたは複数のリソース要素を選択する前記ステップが、前記測位サブフレームの部分中の前記1つまたは複数のリソース要素を選択するステップを含み、前記測位サブフレームの部分は、前記測位サブフレームのスロットである、請求項1に記載の方法。
前記測位サブフレームの前記部分中の1つまたは複数のリソース要素を選択する前記ステップが、前記測位サブフレームの前記スロット中の前記1つまたは複数のリソース要素を選択するステップを含む、請求項2に記載の方法。
前記PRSを送信するための前記測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択する前記ステップが、制御データを送信するために割り振られた前記測位サブフレームの部分を避けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択する前記ステップが、ネットワーク規格または構成に従って前記PRSを送信することに関係する、複数の連続するリソースブロックを有するサブバンドから、前記1つまたは複数のリソース要素を選択するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のリソース要素中で前記PRSを送信する前記ステップが、前記PRSの検出を容易にするためにZadoff-Chu系列、ウォルシュ系列、または4位相シフトキーイング系列に従って前記PRSを送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
前記測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択するための前記手段が、前記測位サブフレームの前記スロットにおいて連続する直交周波数分割多重(OFDM)シンボルから前記1つまたは複数のリソース要素を選択する、請求項12に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
次に、図面を参照しながら請求する主題の様々な態様について説明する。図面全体にわたって、同様の要素を指すのに同様の参照番号を使用する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、そのような態様は、これらの具体的な詳細なしに実施できることは明らかであろう。他の例では、1つまたは複数の態様の説明を円滑にするために、よく知られた構造およびデバイスをブロック図の形態で示す。
【0022】
本出願で使用する「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアなど、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されるプロセス、集積回路、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータとすることができるが、これらに限定されない。例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと、そのコンピューティングデバイスの両方をコンポーネントとすることができる。1つまたは複数のコンポーネントがプロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つのコンポーネントを1つのコンピュータ上に配置し、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散することができる。さらに、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶している様々なコンピュータ可読媒体から実行することができる。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のデータパケット(たとえば、ローカルシステム、分散システム内、および/または他のシステムを用いるインターネットなどのネットワーク全体の中の別のコンポーネントと信号を介して相互作用する1つのコンポーネントからのデータ)をもつ信号によるなど、ローカルおよび/またはリモートプロセスを介して通信することができる。
【0023】
さらに、本明細書ではワイヤレス端末および/または基地局に関する様々な態様について説明する。ワイヤレス端末は、ユーザにボイスおよび/またはデータ接続性を提供するデバイスを指すことができる。ワイヤレス端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどのコンピューティングデバイスに接続することができ、あるいは携帯情報端末(PDA)などの自蔵式デバイスとすることができる。ワイヤレス端末はまた、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、またはユーザ機器(UE)と呼ばれることがある。ワイヤレス端末は、加入者局、ワイヤレスデバイス、セルラー電話、PCS電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続機能を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイスとすることができる。基地局(たとえば、アクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB))は、1つまたは複数のセクタを通して、エアインターフェースを介してワイヤレス端末と通信する、アクセスネットワーク中のデバイスを指すことができる。基地局は、受信したエアインターフェースフレームをインターネットプロトコル(IP)パケットに変換することによって、ワイヤレス端末と、IPネットワークを含むことができるアクセスネットワークの残部との間のルータとして働くことができる。基地局はまた、エアインターフェースの属性の管理を調整する。
【0024】
その上、本明細書で説明する様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装できる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを担持または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)(BD)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0025】
本明細書で説明する様々な技法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)システム、および他のそのようなシステムなど、様々なワイヤレス通信システムに対して使用できる。「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書ではしばしば互換的に使用される。CDMAシステムは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、CDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、Wideband-CDMA(W-CDMA)およびCDMAの他の変形態を含む。さらに、CDMA2000は、IS-2000、IS-95およびIS-856標準をカバーする。TDMAシステムはGlobal System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、Evolved UTRA(E-UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDM(登録商標)などの無線技術を実装することができる。UTRAおよびE-UTRAは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)は、ダウンリンク上ではOFDMAを採用し、アップリンク上ではSC-FDMAを採用するE-UTRAを使用する今度のリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTEおよびGSM(登録商標)は、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と称する組織からの文書に記載されている。さらに、CDMA2000およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と称する組織からの文書に記載されている。
【0026】
いくつかのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムに関して、様々な態様を提示する。様々なシステムは、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含んでもよく、および/または各図に関連して論じるデバイス、コンポーネント、モジュールなどのすべてを含まなくてもよいことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せを使用することもできる。
【0027】
次に図面を参照すると、
図1は、セル固有基準信号(CRS)と測位基準信号(PRS)とを送信することを可能にする例示的なワイヤレスネットワーク100を示す。ワイヤレスネットワーク100は、1つまたは複数のデバイスにワイヤレスネットワークアクセスを与えることができるアクセスポイント102を含む。アクセスポイント102は、たとえば、マクロセルアクセスポイント、フェムトセルまたはピコセルアクセスポイントなどのアクセスポイント、eNB、モバイル基地局、それらの一部分、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを与える実質的に任意のデバイスとすることができる。さらに、ワイヤレスネットワーク100は、ワイヤレスネットワークへのアクセスを受信するワイヤレスデバイス104を含む。ワイヤレスデバイス104は、たとえば、UEなどのモバイルデバイス、それらの一部分、および/またはワイヤレスネットワークへのアクセスを受信する実質的に任意のデバイスとすることができる。アクセスポイント102において図示および説明するコンポーネントは、一例では、以下で説明する機能を可能にするためにワイヤレスデバイス104中に存在することができ、および/またはその逆も同様であることを諒解されたい。
【0028】
アクセスポイント102は、CRS送信をスケジュールするための1つまたは複数の時間期間を判断するCRSスケジューリングコンポーネント106と、PRSを送信するための1つまたは複数の時間期間を選択するPRSスケジューリングコンポーネント108と、データ送信を停止すべき1つまたは複数の時間期間を見分けるサイレンシングコンポーネント110と、CRSおよび/またはPRSを送信し、サイレント時間期間にわたって送信を停止する送信コンポーネント112とを含むことができる。ワイヤレスデバイス104は、いくつかの時間期間中に1つまたは複数のアクセスポイントの1つまたは複数のCRSを取得するCRS受信コンポーネント114と、1つまたは複数のCRSが受信されたいくつかの時間期間の部分中に受信された1つまたは複数のPRSを判断するPRS受信コンポーネント116とを含む。
【0029】
一例によれば、CRSスケジューリングコンポーネント106は、CRSを送信するために時間期間の一部分を選択することができる。これは、たとえば、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディング、受信された変数などに従って定義できる。CRSスケジューリングコンポーネント106は、一例では、CRSを送信するための、連続することもまたは連続しないこともあり得る、1つのサブフレームの1つまたは複数の部分あるいは複数のサブフレームなど、いくつかの時間期間の同様の部分を選択することができる。送信コンポーネント112は、時間期間の部分中でCRSを送信することができる。さらに、PRSスケジューリングコンポーネント108は、PRSをさらに送信するための、1つまたは複数のサブフレームなど、時間期間のうちの1つまたは複数の異なる部分を選択することができる。一例では、PRSスケジューリングコンポーネント108は、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどに基づき得る擬似ランダム選択関数または計画的選択関数に従って1つまたは複数の時間期間を選択することができる。その上、たとえば、1つまたは複数の時間期間は、1つまたは複数のアクセスポイントの間で実質的に整合させることができる。
【0030】
同様に、PRSスケジューリングコンポーネント108は、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどに従って、そのようなものに擬似ランダムに従って、直交振幅変調(QAM)(たとえば、4位相シフトキーイング(QPSK))を伴う擬似ランダムバイナリ系列、または、ペイロードを符号化することによって形成された系列を使用して(たとえば、低再利用プリアンブルを使用して)、Zadoff-Chu系列、ウォルシュ系列など、検出可能性を容易にする系列など、1つまたは複数の系列を使用して、時間期間のうちの1つまたは複数の異なる部分を選択することができる。さらに、送信コンポーネント112は、1つまたは複数の時間期間とPRSとを導入したことによる受信器影響を最小限に抑えるために、プリコーディングベクトルスイッチング(PVS)、小さい巡回遅延ダイバーシティ(CDD)など、1つまたは複数の異種送信ダイバーシティ方式を使用してPRSを送信することができる。その上、この点について、送信コンポーネント112は、1つまたは複数の送信ダイバーシティ方式を使用して単一アンテナポート(または複数の物理アンテナによる単一仮想アンテナ)を介してPRS(およびCRS)を送信することができる。
【0031】
さらに、送信コンポーネント112は、1つまたは複数の時間期間の異なる部分にわたってPRSを送信することができる。サイレンシングコンポーネント110は、PRSスケジューリングコンポーネント108によって選択された1つまたは複数の時間期間の残りの部分にわたってアクセスポイント102による送信を停止することができる。CRS受信コンポーネント114は、たとえば、アクセスポイントを識別するためにアクセスポイント102によって送信されたCRS、ならびにワイヤレスデバイス104の三辺測量位置特定における利用のためにPRSを取得することができる。この例では、1つまたは複数の時間期間の利用可能な部分中でPRSを送信することによって、他の干渉するアクセスポイントは、異種アクセスポイントのPRSが送信される間にサイレントであり得るが、依然としてCRSを送信することができるので、ワイヤレスデバイスの可聴性が改善される。これはまた、レガシーデバイスサポートのための正しいチャネル推定を保証することができる。
【0032】
一例によれば、ワイヤレスネットワーク100は、アクセスポイント102とワイヤレスデバイス104とがLTE規格に従って通信するように、LTEネットワークとすることができる。LTEシステムは、データが1ミリ秒(ms)サブフレーム単位で通信される直交周波数分割多重(OFDM)システムとすることができる。サブフレームは、時間(たとえば、1ms)に対する周波数の一部分として定義できる。たとえば、サブフレームは、時間(たとえば、1ms)に対する周波数の部分である、いくつかの連続または不連続OFDMシンボルを含むことができ、OFDMシンボルに対するいくつかの周波数キャリアを表すより小さいリソース要素に分割できる。OFDMシンボルに対する連続するリソース要素は、たとえば、リソースブロックと呼ばれることがある。さらに、各サブフレームは、たとえば、2つのスロットを有することができ、したがって、それらのスロットもいくつかのOFDMシンボルおよび/またはリソース要素によって定義され、第1のスロットの一部分(1つまたは複数のOFDMシンボル)では制御データが送信され、第1のスロットの残りと第2のスロット全体とではユーザプレーンデータが送信される。
【0033】
この例では、CRSスケジューリングコンポーネント106は、LTE規格に従って、各スロット中での送信のために、複数のリソース要素にわたって送信される複数のCRS(たとえば、2つのCRS)をスケジュールすることができる。CRS受信コンポーネント114は、たとえば、データ復調の目的で、セル選択/再選択およびハンドオーバにおけるセル固有の測定などのためにCRSを取得することができる。さらに、ただし、PRSスケジューリングコンポーネント108は、いくつかの時間周波数領域であり得る、PRSを送信するための特殊スロットを選択することができる。説明したように、これは、アイドル期間ダウンリンク(IPDL)、時間整合IDPL(TA-IPDL)、高度検出可能パイロット(HDP)、または特殊スロットを定義するための同様の方式を使用し得る、LTE規格に従うことができる。この点について、特殊スロットは、アクセスポイントごとに異なる(たとえば、擬似ランダム方式に従って選択する)ことができ、アクセスポイントにわたって同様の実質的に時間整合された特殊スロットなどとすることができる。さらに、特殊スロットは、(たとえば、LTE構成では)第1のスロット中の制御データ送信と干渉しないようにそれぞれのサブフレームの第2のスロットとし、および/または制御データを送信するために利用されないそれぞれのサブフレームの第1のスロットの一部分とすることができる。
【0034】
PRSスケジューリングコンポーネント108は、アクセスポイント102に関係するPRSを送信するために、CRSが送信されない特殊スロット用の周波数領域として1つまたは複数のリソース要素を選択することができる。図示されていないが、他のアクセスポイントも、PRSを送信するための1つまたは複数のリソース要素を選択することができる。この点について、PRSスケジューリングコンポーネント108は、一例では、説明したように、Zadoff-Chu系列、ウォルシュ系列、QPSK系列など、検出可能性を容易にしおよび/または干渉を緩和する1つまたは複数の系列に従ってPRSをスケジュールすることができる。さらに、上記で示したように、送信コンポーネント112は、特殊スロットのリソース要素中でPRSを送信することができ、一例では、PVS、CDDなどの送信ダイバーシティを使用して送信することができる。PRS受信コンポーネント116は、アクセスポイント102のPRSを取得することができ、ワイヤレスデバイス104は、一例では、三辺測量または別の測位アルゴリズムを実行することができる。その上、たとえば、アクセスポイント102のPRSが受信されない、PRSを送信するための特殊スロットにおいて、PRS受信コンポーネント116は、たとえば、1つまたは複数の異種アクセスポイントのPRSを受信することができる。これらのPRSは、追加または代替として、三辺測量などにおいて使用できる。
【0035】
さらに、サイレンシングコンポーネント110は、特殊スロット中の残りのリソース要素について送信が停止されることを保証することができる。したがって、アクセスポイント102は、特殊スロット中でデータ送信しないか、または(必須であり得る)上述のCRSおよび(擬似ランダムベースで、随意であり得る)PRS以外の信号を送信しない。ただし、スロット全体とは反対に、特殊スロットの部分がPRSを送信するために利用でき、その部分内で、サイレンシングコンポーネント110は、特殊スロットの残りの部分について送信が停止されることを保証し、必ずしも残りのスロット全体について送信が停止されるわけではないことを諒解されたい。
【0036】
次に
図2を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに参加することができる通信装置200が示されている。通信装置200は、アクセスポイント、モバイルデバイス、それらの一部分、またはワイヤレスネットワークにおいて通信を受信する実質的に任意のデバイスとすることができる。通信装置200は、特殊スロットが1つのサブフレームを含むときに測位サブフレームと呼ばれることがある、1つまたは複数のPRSを送信するための1つまたは複数のスロットまたはサブフレーム(あるいは他の時間/周波数領域)を判断する特殊スロット選択コンポーネント202と、1つまたは複数のPRSを送信するための特殊スロット内で1つまたは複数のリソース要素を見分けるPRSリソース要素選択コンポーネント204と、様々な通信装置のPRSを区別することを可能にするために1つまたは複数のPRSに送信ダイバーシティ方式を適用するPRS送信ダイバーシティコンポーネント206と、随意の送信ダイバーシティを使用して選択されたリソース要素にわたって選択されたスロット中でPRSを通信することができるPRS送信コンポーネント208と、ワイヤレスネットワークにおいてユーザプレーンデータを通信するためのリソースを選択することができるデータスケジューリングコンポーネント210とを含むことができる。
【0037】
一例によれば、特殊スロット選択コンポーネント202は、PRSを送信(し、たとえば、データ送信をブランキング)するための1つまたは複数の特殊スロットおよび/または関係するサブフレームを判断することができる。一例では、特殊スロットまたは測位サブフレームは、ネットワーク規格または標準において定義でき、特殊スロット選択コンポーネント202は、標準、ネットワーク規格、ハードコーディング、構成、および/または同様の情報に基づいて特殊スロットまたは測位サブフレームを選択する。追加または代替として、特殊スロット選択コンポーネント202は、IPDL、TA-IPDL、HDP、または同様のスロット用に予約された1つまたは複数のスロットとしてスロットを選択することができる。
【0038】
たとえば、IPDLスロット(たとえば、それぞれの通信装置においてブランキングされるスロット)が、IPDLスロットをブランキングする際にダイバーシティを可能にするために擬似ランダムにまたは何らかのパターンに従って選択されるように、IPDLを非同期ネットワーク中で使用することができる。別の例では、TA-IPDLまたはHDPスロットが通信装置において実質的に整合されるように、TA-IPDLまたはHDPを同期ネットワーク中で利用することができる。上述したように、TA-IPDLまたはHDPでは、あるセット中のいくつかの通信装置がTA-IPDLスロット中でパイロットを送信しながら、そのセット中の残りの通信装置はスロット中での送信をブランキングする。さらに、どの通信装置が送信しどの通信装置がブランキングするかを判断することは、一例では、通信装置の識別子などに基づき得る、標準、ネットワーク規格、ハードコーディング、構成などに基づいて、擬似ランダムにまたは計画展開に従って割り当てできる。
【0039】
別の例では、特殊スロット選択コンポーネント202は、標準、ネットワーク規格、ハードコーディング、構成、ワイヤレスネットワークまたは関係するデバイスから受信した通信などに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のスロットを判断することができる。たとえば、特殊スロット選択コンポーネント202は、1つまたは複数の通信装置から(たとえば、バックホールリンクを介して)スロット情報を受信し、1つまたは複数の通信装置からのCRS送信を検出し、PRSなどを送信するためのCRSが検出されたスロットを選択することができる。その上、説明したように、特殊スロット選択コンポーネント202は、一例では、PRSを送信するためのそれぞれの測位サブフレームの第2のスロットを選択することができる。追加または代替として、特殊スロット選択コンポーネント202は、PRSを送信するための制御チャネル部分を除外した第1のスロットの部分を選択することができる。その上、特殊スロット選択コンポーネント202は、PRSを送信するためのスロットの部分を選択することができる。さらに、特殊スロット選択コンポーネント202は、PRSを送信するための連続する測位サブフレームのセットを選択することができる。
【0040】
同様に、PRSリソース要素選択コンポーネント204は、PRSを送信するための1つまたは複数の特殊スロット内で1つまたは複数のリソース要素を判断することができる。PRSリソース要素選択コンポーネント204は、以下でさらに詳細で説明するように、PRSパターンに従ってリソース要素を選択することができる。説明したように、PRSリソース要素選択コンポーネント204は、擬似ランダム選択関数に従って(たとえば、通信装置200のセルのセル識別子に基づいて)および/または計画的選択関数に従ってリソース要素を判断することができる。いずれの場合も、PRSリソース要素選択コンポーネント204は、一例では、標準、ネットワーク規格、ハードコーディング、構成などに基づいてPRSパターンを決定するための選択関数を取り出すことができる。データ送信とCRSとに関してサイレントあるスロットを選択し、再利用方式とともにスロットの残りのリソースを使用することによって、サブフレーム中の通常ならばサイレントであるリソース要素にわたってPRSの可聴性が改善される。
【0041】
1つまたは複数の特殊スロットおよび関係するリソース要素が選択されると、PRS送信ダイバーシティコンポーネント206は、随意に、PRSに送信ダイバーシティ方式を適用することができる。たとえば、PRSおよび測位サブフレームまたはスロットの導入によって引き起こされる標準および受信器の影響を最小限に抑えるために、PVS、小さいCDDなどをPRSに適用することができる。別の例では、非透過型ダイバーシティ方式を利用することもできる。たとえば、これは、PRS送信コンポーネント208が単一アンテナポート(または複数の物理アンテナによる単一仮想アンテナポート)を介してPRSを送信することを可能にする。いずれの場合も、たとえば、PRS送信ダイバーシティコンポーネント206は、受信デバイスに対して必要な情報(たとえば、CDDにおける異なる送信アンテナ間の遅延)をさらにシグナリングすることができる。別の例では、PRS送信ダイバーシティコンポーネント206は、異なるPRSを送信するためにトーンの異なるセットを利用するダイバーシティ方式を適用することができる。したがって、たとえば、第1のPRSを送信するためのセットのトーンをPRS送信ダイバーシティコンポーネント206が選択し、後続のPRSを送信するためのトーンの異種セットをPRS送信ダイバーシティコンポーネント206が選択することができる。
【0042】
いずれの場合も、PRS送信コンポーネント208は、(存在する場合は)1つまたは複数の送信ダイバーシティ方式に従って、選択されたスロット(またはその部分)の選択されたリソース要素中でPRSを送信することができる。さらに、通信装置200は、選択されたスロット(またはその部分)中で他のデータを送信しないので、PRS送信コンポーネント208はPRSのエネルギーを増加させるかまたはそのスペクトルを再整形することができる。さらに、データスケジューリングコンポーネント210は、通信装置200のユーザプレーンデータを送信するために1つまたは複数のリソースを選択することができる。この例では、データスケジューリングコンポーネント210は、PRSと干渉しないように、PRSを送信するために選択されたスロット(またはその部分)にわたってデータをスケジュールすることを回避することができる。これは、説明したように、受信デバイスが、周囲の通信装置からの有意な干渉なしにPRSを受信し、測定することを可能にする。
【0043】
別の例では、本明細書で説明する機能を後方互換的に導入するために、PRS送信コンポーネント208は、選択されたスロットまたは関係するサブフレームを、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)信号用に割り振られたものとして示すことができる。この点について、前のバージョンのワイヤレスデバイス(たとえば、LTE release-8 UE)はMBSFNサブフレームの非制御領域を避けることができる。したがって、そのようなレガシーデバイスは、CRSがMBSFNサブフレームの非制御領域中で送信されないとすれば、CRSを処理することを試みない。たとえば、MBSFNサブフレームは、PRSを送信するための測位サブフレームとして指定でき、より高い値の周期(たとえば、80/160/320ms)を有することができる。その上、物理制御領域、ならびに制御領域および非制御領域の巡回プレフィックス(CP)は、MBSFNとしてサブフレームを示し、レガシーデバイスによるMBSFNサブフレームとしての検出を示すことを可能にするために、混合キャリアのMBSFNサブフレームの場合と同じとすることができる。しかしながら、他のワイヤレスデバイスは、説明したように、PRSを送信するためのMBSFNとして示されたサブフレームの使用に気づくことができ、したがってPRSを利用することができる。
【0044】
次に
図3を参照すると、ワイヤレスネットワークにおける例示的な測位サブフレーム300が示されている。たとえば、測位サブフレーム300は、説明したように、OFDMサブフレームとすることができる。測位サブフレーム300は、アクセスポイントによって1つまたは複数のワイヤレスデバイスに通信されるLTEシステムにおけるサブフレーム(たとえば、1msまたは同様のサブフレーム)とすることができる。たとえば、ワイヤレスネットワーク中のアクセスポイント(図示せず)は、本明細書で説明するように、測位サブフレーム300にわたってユーザプレーンデータ送信をブランキングすることができる。
【0045】
測位サブフレーム300は2つのスロット302および304を含み、各スロットはいくつかのリソース要素を含む。説明したように、LTEにおける所与のサブフレームの第1のスロット中では、制御データが、リソース要素の部分にわたって(たとえば、1つまたは複数の初期OFDMシンボルにわたって)送信され得る。この点について、第1のスロット302中で、随意に制御データ(図示せず)とともに、CRSが、リソース要素306と、同様にパターニングされたリソース要素とにおいて様々なアクセスポイントによって送信され得る。他の送信からの実質的な干渉なしにCRSの受信を可能にするために、所与のアクセスポイントによるユーザプレーンデータ送信はスロットの残りのリソース要素にわたって停止され得る。
【0046】
スロット304中では、PRSが、リソース要素308と、スロット304中の同様にパターニングされたリソース要素とにおいて様々なアクセスポイントによって送信され得る。この点について、スロット304は、PRSを送信するために選択された特殊スロットであり得る。その上、したがって、PRSは制御データ送信と干渉しない。さらに、通常ならばアクセスポイントによってサイレンシングされるリソース要素中でPRSを送信することによって、PRSの可聴性が改善される。説明したように、PRSリソース要素308と、スロット304中の同様にパターニングされたリソース要素とは、PRSパターンとしてまとめて定義できる。PRSパターンは、図示のように、PRSを送信するためにアクセスポイントによって割り当てられた対角パターンとすることができる。この点について、たとえば、アクセスポイントは、図示の例では、CRSを送信するために利用されるサブキャリアを除いて、PRSを送信するために異なるOFDMシンボル中で異なるサブキャリアを利用することができる。一例では、スロット304の持続時間にわたってリソースブロック中の実質的にすべてのサブキャリア(またはスロット304)を使用する。これは、PRSによって行われるチャネル推定が、可能な最大長さになることを保証し、巡回シフトに関する曖昧さを低減する。一例では、対角パターンを形成するOFDMシンボル中で異なるサブキャリアを使用することは、リソースブロック中で実質的にすべてのサブキャリアを利用する1つの方法である。
【0047】
一例によれば、PRSパターンは、アクセスポイント実装においてハードコーディングされ得る標準またはネットワーク規格、構成などに従って割り当てできる。さらに、対角パターンである以外に、PRSパターンは、PRSに含まれているエネルギーを最大にし、アクセスポイント送信電力を十分に利用するために、(CRS送信用に予約されたものを除いて)特殊スロットおよび/または測位サブフレームの各OFDMシンボル中で送信されるPRSが存在するような構成を実質的に採用することができる。一例では、PRSを送信するための連続するOFDMシンボル中の同じサブキャリア内にリソース要素を含めることができる。図示したものなど、他の例では、あるレベルのダイバーシティを与えるため、およびチャネル推定が巡回シフトに関して実質的に曖昧さを有しないことを保証するために、各OFDMシンボルにおいてサブキャリアにシフト(対角、ランダム、擬似ランダムなど)を適用することができる。その上、たとえば、PRSパターン用に選択されるリソース要素は、CRSパターンと同様の周期および同様の構造を有することができる。
【0048】
この例または代替例では、PRSパターンは、計画的および/または擬似ランダムである再利用方式に従ってアクセスポイント、またはそのセルに割り当てできる。いずれの場合も、たとえば、PRSパターンは、アクセスポイントの識別子(たとえば、アクセスポイントによって与えられるセルの物理セル識別子(PCI))に少なくとも部分的に基づいて割り当てできる。その上、たとえば、アクセスポイントに割り当てられるPRS系列は、Zadoff-Chu系列、ウォルシュ系列、またはPRS送信後のその検出を容易にする同様の系列となるように選択できる。さらに、説明したように、可聴性をさらに改善するために、(たとえば、それぞれのアクセスポイントは通常ならばスロット中で送信していないので)選択されたリソース要素中でPRSをエネルギー増加させるかまたはスペクトル再整形することができる。
【0049】
図示のように、測位サブフレーム300中では、CRSが、関係するセルのレガシーサポートおよび/または識別のために他のサブフレームの場合のように送信される。さらに、測位サブフレーム中ではデータが送信されない(が、データが、たとえば、事前スケジュールされたブロードキャスト情報などの重要な情報である場合は送信できる)。これは、周囲のアクセスポイントからの干渉を緩和してPRSの可聴性を改善し、それにより三辺測量または他のデバイス位置特定アルゴリズムなどの適用例を向上させることができる。説明したように、PRSおよび/またはCRS(および/または制御データ)を送信するために利用されないサブフレームの部分において、1つまたは複数のアクセスポイントによってユーザプレーンデータが送信され得ることを諒解されたい。さらに、CRSを利用する現在の適用例(たとえば、チャネル推定および測定アルゴリズムなど)と干渉しないように、CRS内にはPRSが埋め込まれない。この点について、PRSは可聴性が高められ、レガシー技術と干渉することなしに三辺測量または同様の技術が向上する。
【0050】
図4を参照すると、複数のアンテナをもつアクセスポイントによって送信されるワイヤレスネットワークにおける例示的な測位サブフレーム400および402が示されている。たとえば、測位サブフレーム400および402は、説明したように、OFDMサブフレームとすることができる。測位サブフレーム400および402は、アクセスポイントによって1つまたは複数のワイヤレスデバイスに通信されるLTEシステムにおけるサブフレーム(たとえば、1msまたは同様のサブフレーム)とすることができる。一例では、測位サブフレーム400は、通常のCPを用いて送信されるサブフレームを表し、測位サブフレーム402は、拡張されたCPを用いて送信されるサブフレームを表すことができる。したがって、たとえば、測位サブフレーム400はスロット当たり7つのOFDMシンボルを含むことができ、測位サブフレーム402はスロット当たり6つのOFDMシンボルを含む。さらに、一例では、ワイヤレスネットワーク中のアクセスポイント(図示せず)は、本明細書で説明するように、測位サブフレーム400および/または402にわたってユーザプレーンデータ送信をブランキングすることができる。
【0051】
測位サブフレーム400は2つのスロット404および406を含む。説明したように、LTEにおける所与のサブフレームの第1のスロット中では、制御データが、リソース要素の部分にわたって(たとえば、1つまたは複数の初期OFDMシンボルにわたって)送信され得る。したがって、408に示されたOFDMシンボルは、リソース要素410と、制御領域408の内側および外側の同様にパターニングされたリソース要素とにおいて送信されるように示されたCRSを含み得る、制御データ用に予約できる。さらに、図示のように、リソース要素412、および同様にパターニングされたリソース要素など、制御領域の外側のリソース要素は、PRSを送信するために利用することもできる。説明したように、リソース要素はPRSパターンと総称されることがある。さらに、PRSパターンは、連続するOFDMシンボルにわたる対角パターンまたは他のシフトパターンとすることができる。図示のように、PRSパターンは、アクセスポイントのPRSを送信するために、制御領域408中のOFDMシンボルを除く、特殊スロット中の実質的にすべてのOFDMシンボルにわたってサブキャリアを利用する。しかしながら、前述のように、リソース要素として、制御領域408を除く、特殊スロットの実質的にすべてのOFDMシンボル上で異なるサブキャリア(、または、たとえば、1つまたは複数のシフトされたサブキャリア)を利用する他のパターンを利用することができることを諒解されたい。この点について、リソース要素が、制御領域408の外側にあり、410のCRSリソース要素および同様にパターニングされたCRSリソース要素と干渉しない限り、スロット404およびスロット406中のリソース要素はPRSを送信するために予約される。
【0052】
さらに、測位サブフレーム402は2つのスロット414および416を含む。説明したように、LTEにおける所与のサブフレームの第1のスロット中では、制御データが、リソース要素の部分にわたって(たとえば、1つまたは複数の初期OFDMシンボルにわたって)送信され得る。したがって、418に示されたOFDMシンボルは、リソース要素420と、制御領域418の内側および外側の同様にパターニングされたリソース要素とにおいて送信されるように示されたCRSを含み得る、制御データ用に予約できる。さらに、図示のように、リソース要素422、および同様にパターニングされたリソース要素など、アクセスポイントのPRSパターンを表す制御領域の外側のリソース要素は、PRSを送信するために利用することもできる。この点について、リソース要素が、制御領域418の外側にあり、420のCRSリソース要素および同様にパターニングされたCRSリソース要素と干渉しない限り、スロット414およびスロット416中のリソース要素はPRSを送信するために予約される。
【0053】
したがって、いずれの例でも、PRSパターンは制御データ送信と干渉しない。さらに、説明したように、通常ならばアクセスポイントによってサイレンシングされるリソース要素中でPRSを送信することによって、PRSの可聴性が改善される。説明したように、リソース要素412および422と、同様にパターニングされたリソース要素とは、様々な方法でアクセスポイントに割り当てできる。たとえば、リソース要素は、アクセスポイント実装においてハードコーディングされ得る標準またはネットワーク規格に従って割り当てできる。この例または代替例では、リソース要素は、計画的および/または擬似ランダムである再利用方式に従ってアクセスポイント、またはそのセルに割り当てできる。
【0054】
一例では、再利用方式が計画的である場合、アクセスポイントまたは関係するセルはクラスタにグループ化することができ、各クラスタには、PRSを送信するための共通のリソースを割り当てる。いずれの場合も、たとえば、リソース要素は、アクセスポイントの識別子(たとえば、アクセスポイントによって与えられるセルのPCI)などに少なくとも部分的に基づいて割り当てできる。その上、たとえば、リソース要素上で送信される系列は、Zadoff-Chu系列、ウォルシュ系列、またはその検出を容易にする同様の系列などの系列に従ってアクセスポイントに割り当てできる。さらに、説明したように、可聴性をさらに改善するために、(たとえば、それぞれのアクセスポイントは通常ならばスロット中で送信していないので)選択されたリソース要素中でPRSをエネルギー増加させるかまたはスペクトル再整形することができる。
【0055】
図示のように、測位サブフレーム400および402中では、CRSが、関係するセルのレガシーサポートおよび/または識別のために他のサブフレームの場合のように送信される。さらに、測位サブフレーム中では、少なくともPRSを送信するために利用される部分においてはデータが送信されない。これは、周囲のアクセスポイントからの干渉を緩和してPRSの可聴性を改善し、それにより三辺測量または他のデバイス位置特定アルゴリズムなどの適用例を向上させることができる。説明したように、PRSおよび/またはCRS(および/または制御データ)を送信するために利用されないサブフレームの部分において、1つまたは複数のアクセスポイントによってユーザプレーンデータが送信され得ることを諒解されたい。さらに、CRSを利用する現在の適用例(たとえば、チャネル推定および測定アルゴリズムなど)と干渉しないように、CRS内にはPRSが埋め込まれない。この点について、レガシー技術と干渉することなしに三辺測量または同様の技術を向上させるPRSが提供される。
【0056】
次に
図5を参照すると、ワイヤレスネットワークにおける例示的な測位サブフレーム500が示されている。たとえば、測位サブフレーム500は、説明したように、OFDMサブフレームとすることができる。測位サブフレーム500は、MBSFN規格に従ってアクセスポイントによって1つまたは複数のワイヤレスデバイスに通信されるLTEシステムにおけるMBSFNサブフレーム(たとえば、1msまたは同様のサブフレーム)とすることができる。測位サブフレーム500は2つのスロット502および504を含む。説明したように、LTEにおける所与のサブフレームの第1のスロット中では、制御データが、領域506で示されたサブフレームの部分にわたって(たとえば、1つまたは複数の初期OFDMシンボルにわたって)送信され得る。この点について、第1のスロット502中で、領域506の制御データとともに、CRSが、リソース要素508と、同様にパターニングされたリソース要素とにおいて様々なアクセスポイントによって送信され得る。
【0057】
測位サブフレーム500はMBSFNサブフレームとして示されているので、レガシーデバイスは、同じOFDMシンボル中のリソース要素508と、同様にパターニングされたリソース要素とにおける制御領域506中で送信されたCRSを受信することができ、測位サブフレーム500の残りはMBSFNサブフレームであるので、レガシーデバイスは測位サブフレーム500の残りを無視することができる。アクセスポイントは、PRSパターンを含む、リソース要素510および同様にパターニングされたリソース要素において示されたスロット502およびスロット504の残りにおいてPRSを送信することができ、PRSを処理する能力があるデバイスは、PRSを受信し、処理して、三辺測量または同様の機能を実行することができる。これは、PRSの導入によって引き起こされ得るレガシーデバイスの混乱を最小限に抑え、また、他のアクセスポイントからの送信が実質的にブランキングされるスロットまたは関係するサブフレーム中で送信することによってPRSの可聴性を向上させる。さらに、説明したように、図示の対角パターンなど、制御領域506を避けながら実質的にすべてのOFDMシンボル中のサブキャリアを占有するPRSパターンを利用することにより、MBSFNサブフレームにおけるPRSのチャネル推定を改善することができる。
【0058】
説明したように、リソース要素510と、同様にパターニングされたリソース要素とは、PRSを送信するために、様々な方法でアクセスポイントに割り当てできる。たとえば、リソース要素は、アクセスポイント実装においてハードコーディングされ得る標準またはネットワーク規格、構成などに従って割り当てできる。この例または代替例では、リソース要素は、計画的および/または擬似ランダムである再利用方式に従ってアクセスポイント、またはそのセルに割り当てできる。いずれの場合も、たとえば、リソース要素は、アクセスポイントの識別子(たとえば、アクセスポイントによって与えられるセルのPCI)などに少なくとも部分的に基づいて割り当てできる。その上、たとえば、リソース要素上で送信される系列は、Zadoff-Chu系列、ウォルシュ系列、またはその検出を容易にする同様の系列などの系列に従ってアクセスポイントに割り当てできる。さらに、説明したように、可聴性をさらに改善するために、(たとえば、それぞれのアクセスポイントは通常ならばスロット中で送信していないので)選択されたリソース要素中でPRSをエネルギー増加させるかまたはスペクトル再整形することができる。
【0059】
図6を参照すると、PRSリソース要素選択方式を表す例示的な周波数部分600、602、および604が示されている。たとえば、周波数部分600、602、および604は、ワイヤレスネットワークにおいて1つまたは複数のアクセスポイントによってPRSを送信するために選択されたまたは場合によっては予約された1つまたは複数のPRSスロット中での(たとえば、複数の連続するリソースブロックを含む)複数のサブバンドの割振りを表すことができる。さらに、周波数部分600、602、および604において一定数のサブバンドが示されているが、周波数部分600、602、および604は、図示されたものよりも多いまたは少ないサブバンドを含むことができることを諒解されたい。
【0060】
一例によれば、周波数部分600は、PRS/CRS送信ならびにデータ送信用に予約されたサブバンドを含むことができる。この例では、サブバンド606、608、および610、ならびに同様の数をもつサブバンドなど、数字でラベリングされたサブバンドは、それぞれアクセスポイントの第1、第2および第3のグループによってPRSを送信するために予約されている。この点について、アクセスポイントには、PRSスロット中でPRSを送信するための数字1でラベリングされたサブバンド606と他のサブバンドとを含む、数字1でラベリングされたサブバンドに対応するサブバンドを割り当てることができる。さらに、異種アクセスポイントには、それぞれ、PRSを送信するためのサブバンド608および610、ならびに同様に番号付けされたサブバンドなど、数字ラベル2および3に対応するサブバンドを割り当てることができる。
【0061】
アクセスポイントには、一例では、説明したように、1つまたは複数の再利用方式に従って割り当てできる。さらに、1つまたは複数のアクセスポイントは、サブバンド612など、Dとラベリングされたサブバンドと、同様にラベリングされたサブバンドとを介してデータ(たとえば、物理データ共有チャネル(PDSCH)データ)を送信することができる。その上、説明のために3つのみを示しているが、PRSを送信するために予約されたサブバンドの追加グループをサポートすることができることを諒解されたい。さらに、サブバンドの実質的に任意の順序付けが可能であり、および/または計画的方式、再利用方式、擬似ランダム割振りなど、いくつかのファクタに従って変更できる。別の例では、特定の目的のためのサブバンドは連続することができる。したがって、たとえば、数字ラベル1をもつサブバンドが連続し、その後に数字ラベル2をもつサブバンドが続くことなどが可能である。
【0062】
別の例では、周波数部分602および604は、時間分解能に必要な帯域幅よりもキャリアの帯域幅が大きい例を示している。この点について、周波数部分602および604は、同様のタイプの送信用に予約された連続するサブバンドの間にガードバンド614を含むことができる。したがって、図示のように、たとえば、周波数部分602は、データ送信サブバンドを含まず、そうではなく、サブバンド606を含む数字ラベル1によって表されるサブバンド、サブバンド608を含む数字ラベル2によって表されるサブバンド、およびサブバンド610を含む数字ラベル3によって表されるサブバンドなど、PRS/CRSを送信するためのサブバンドのみを含む。ガードバンド614、およびラベルのない同様のサブバンドは、それぞれのサブバンドグループから漏洩された有意な干渉なしにサブバンドの独立した受信を可能にするために、サブバンドを分離する。
【0063】
周波数部分604は、サブバンド612およびDとラベリングされた他のサブバンドなど、データ用に予約されたサブバンドの複数のグループ、ならびにサブバンド606および1とラベリングされた他のサブバンドなど、PRS/CRSを送信するための1つまたは複数のサブバンドを含むことができる。同様に、サブバンドグループ中で送信された信号の独立した受信を可能にするために、ガードバンドは分離を与えて周波数帯域間の漏洩(したがって、干渉)を緩和するので、ガードバンド614によって周波数部分604中のサブバンドグループを分離することができる。追加の構成が可能であることを諒解されたい。すなわち、周波数部分600、602、および604は、選択されたスロット中で送信されるPRSおよび/またはデータ間の干渉を緩和するように、PRSを送信するために選択されたスロット中でサブバンドを割り振る3つの例にすぎない。
【0064】
次に
図7を参照すると、ワイヤレス通信ネットワークに参加することができる通信装置700が示されている。通信装置700は、アクセスポイント、モバイルデバイス、それらの一部分、またはワイヤレスネットワークにおいて通信を受信する実質的に任意のデバイスとすることができる。通信装置700は、CRSを送信するためのサブフレームとすべき1つまたは複数のサブフレームを判断する測位サブフレーム選択コンポーネント702と、MBSFNサブフレームとすべき1つまたは複数のサブフレームを見分けるMBSFNサブフレーム判断コンポーネント704と、サブフレームがMBSFNサブフレームであると示すことができるMBSFNサブフレーム指定コンポーネント706と、1つまたは複数のサブフレーム中でデータおよび/またはCRSを送信することができる送信コンポーネント708とを含むことができる。
【0065】
一例によれば、測位サブフレーム選択コンポーネント702は、説明したように、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどに従って、あるいは固定または擬似ランダムパターンなどに従って、CRSを送信するための1つまたは複数のサブフレームを選択することができる。この点について、送信コンポーネント708は、一般にデータ送信をブランキングし、選択された測位サブフレーム中でCRSを送信することができる。さらに、しかしながら、MBSFNサブフレーム判断コンポーネント704は、MBSFNとして示されたサブフレーム中でのCRS送信を低減するために、MBSFNサブフレームとして示すべき測位サブフレームのうちの1つまたは複数を選択することができる。これは、サブフレーム中でCRSを送信する他の装置(図示せず)への干渉を緩和し、それは、CRS送信のあるレベルの再利用を提供する。このようにして、MBSFNサブフレーム判断コンポーネント704は、再利用を増加させるために1つまたは複数のファクタに従ってMBSFNサブフレームとすべき測位サブフレームを選択することができる。たとえば、MBSFNサブフレーム判断コンポーネント704は、基礎をなすワイヤレスネットワーク(図示せず)からMBSFNとすべきサブフレームの指示を受信し、(規格、構成、ハードコーディングなどに従って受信され得る)計画的パターンまたは擬似ランダムパターンなどに従ってサブフレームを判断することができる。MBSFNサブフレーム指定コンポーネント706は、サブフレームをMBSFNとして示すことができ、それにより、たとえば、受信デバイスが、通信装置700からのCRSを復号することを試みることなしに他のCRSを受信することが可能になる。さらに、送信コンポーネント708は、データ送信をブランキングすることができ、測位サブフレーム選択コンポーネント702によって選択されたがMBSFNサブフレーム構成判断要素704によってMBSFNサブフレームにすべきと判断されなかった測位サブフレーム中でCRSを送信することができる。
【0066】
別の例では、MBSFNサブフレーム判断コンポーネント704は、サブフレーム上でのCRS送信をブランキングするためにMBSFNサブフレームとなるように測位サブフレーム選択コンポーネント702によって測位サブフレームとして選択された実質的にすべてのサブフレームを見分けることができる。この点について、送信コンポーネント708、および他の装置の同様のコンポーネントは、計画的パターンまたは擬似ランダムパターンなどに従って、CRS様の波形を送信しデータ送信をブランキングするためのMBSFNサブフレームを選択することができる。これは、CRS(または同様の波形)の再利用ファクタを高めて、複数のサブフレームを介したいくつかのデバイス(たとえば、LTE-Aデバイス)によるCRSの可聴性を改善するが、他のデバイス(たとえば、LTE release 8デバイス)は、説明したように、MBSFNサブフレーム中でCRSを予期しないのでCRS様の波形を処理しない。
【0067】
次に
図8〜
図11を参照すると、本明細書に記載の様々な態様に従って実行できる方法が示されている。説明を簡潔にする目的で、方法を一連の行為として図示し説明するが、いくつかの行為は、1つまたは複数の態様によれば、本明細書で図示し説明する順序とは異なる順序で、および/または他の行為と同時に行われるので、方法は行為の順序によって限定されないことを理解し、諒解されたい。たとえば、方法は、状態図など、一連の相互に関連する状態または事象として代替的に表現できることを当業者ならば理解し、諒解するであろう。さらに、1つまたは複数の態様による方法を実施するために、図示のすべての行為が必要とされるわけではない。
【0068】
図8を参照すると、測位サブフレームの部分中でPRSを送信するための例示的な方法800が示されている。802において、PRSを送信するための測位サブフレームを判断する。一例では、これは、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどに基づいて判断され得る、PRS送信のために割り振られた、スロットまたはその部分などの測位サブフレームの部分を判断することを含むことができる。測位サブフレームは、説明したように、複数のリソース要素を含むことができ、その複数のリソース要素の部分は、CRSおよび/または制御データ送信用に予約できる。804において、PRSを送信するために、CRSの送信に割り振られていない測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択する。説明したように、1つまたは複数のリソース要素は、セル識別子などに基づき得る計画的選択関数または擬似ランダム選択関数に従って選択できる。
【0069】
さらに、制御データを送信するために割り振られるリソース要素からこの1つまたは複数のリソース要素を除外することができる。この点について、レガシーデバイスは、CRSおよび制御データを依然として受信し、PRS送信を導入したことの影響を低減することができる。別の例では、1つまたは複数のリソース要素は、サブバンドがPRS送信用に割り振られている、測位サブフレームのサブバンド内から選択できる。前述したように、サブバンドは、異種PRS、ユーザプレーンデータなどを送信するために割り振られた追加のサブバンドに隣接し、ガードバンドなどに隣接することができる。806において、1つまたは複数のリソース要素中でPRSを送信する。一例では、レガシーデバイスに対するPRSの影響をさらに低減し、PRSのチャネル推定が実質的に巡回シフトに関して曖昧さを有しないことを保証するために、PRSに送信ダイバーシティ方式を適用することができる。さらに、PRSは、実質的にすべての利用可能な送信電力を利用して送信できる。
【0070】
図9を参照すると、PRSを後方互換的に送信することを可能にする例示的な方法900が示されている。902において、PRSを送信するための測位サブフレームを判断する。一例では、これは、PRS送信のために割り振られた、スロットまたはその部分などの測位サブフレームの部分を判断することを含むことができる。測位サブフレームは、説明したように、複数のリソース要素を含むことができ、その複数のリソース要素の部分は、CRSおよび/または制御データ送信用に予約できる。904において、PRSを送信するために、CRSの送信に割り振られていない測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択する。説明したように、1つまたは複数のリソース要素は、セル識別子などに基づき得る計画的選択関数または擬似ランダム選択関数に従って選択できる。906において、測位サブフレームがMBSFNサブフレームであることを示す。この点について、その測位サブフレームを受信したレガシーデバイスは、制御データ用に予約されていない部分を無視することができ、したがってPRSを受信しない。これは、PRSを導入したことによって引き起こされるレガシーデバイスへの潜在的な混乱を緩和する。908において、説明したように、1つまたは複数のリソース要素中でPRSを送信する。
【0071】
図10を参照すると、サブフレーム中でのCRS送信を制御するために測位サブフレームをMBSFNサブフレームとして示すことを可能にする例示的な方法1000が示されている。1002において、データ送信をブランキングするための測位サブフレームとして1つまたは複数のサブフレームを選択する。説明したように、サブフレームは、ネットワークデバイスから受信され得る擬似ランダムまたは計画的パターンに従って選択し、ネットワーク規格、構成、またはハードコーディングなどに従って判断できる。1004において、CRS送信をさらにブランキングするために測位サブフレームのうちの1つまたは複数をMBSFNサブフレームとして示す。説明したように、MBSFNサブフレームとして示すべき測位サブフレームは、複数のアクセスポイント間のCRSの再利用を増加させるために計画的、擬似ランダム、または他のパターンに従って選択できる。さらに、そのパターンは、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどにおいて定義され得る。代替例では、すべての測位サブフレームをMBSFNサブフレームとして示すことができることを諒解されたい。その後、上記で説明したように、CRSを送信するためにMBSFNサブフレームを選択することができる。
【0072】
図11を参照すると、サブフレーム中でのCRS送信を制御するために測位サブフレームをMBSFNサブフレームとして示すことを可能にする例示的な方法1100が示されている。1102において、データ送信をブランキングするための測位サブフレームとして1つまたは複数のサブフレームを選択する。説明したように、サブフレームは、ネットワークデバイスから受信され得る擬似ランダムまたは計画的パターンに従って選択し、ネットワーク規格、構成、またはハードコーディングなどに従って判断できる。1104において、測位サブフレームの実質的にすべてをMBSFNサブフレームとして示す。1106において、MBSFNサブフレームのうちの1つまたは複数においてCRS様の波形を送信する。説明したように、CRS様の波形が送信される1つまたは複数のMBSFNサブフレームは、複数のアクセスポイント間のCRS(CRS様の波形)の再利用を増加させるために計画的、擬似ランダム、または他のパターンに従って選択できる。さらに、そのパターンは、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどにおいて定義され得る。
【0073】
本明細書で説明する1つまたは複数の態様によれば、PRSなどを送信するためのサブフレーム、スロット、サブバンド、リソースブロック、リソース要素などを判断することに関して、推論を行うことができることを諒解されたい。本明細書で使用する「推論する」または「推論」という用語は、概して、事象および/またはデータを介して捕捉される観測のセットから、システム、環境、および/またはユーザの状態を推理または推論するプロセスを指す。推論は、特定のコンテキストまたはアクションを識別するために使用でき、あるいは、たとえば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的、すなわち、データおよび事象の考察に基づく当該の状態の確率分布の計算とすることができる。推論は、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を構成するために採用される技法を指すこともある。そのような推論により、事象が時間的に近接して相関するか否かにかかわらず、ならびに事象およびデータが1つまたは複数の事象およびデータの発生源に由来するかどうかにかかわらず、観測された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象またはアクションが構成される。
【0074】
図12を参照すると、PRSの可聴性を改善するために測位サブフレーム中でPRSを送信するシステム1200が示されている。たとえば、システム1200は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイスなどの内部に常駐することができる。システム1200は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1200は、連携して動作することができる電気コンポーネントの論理グルーピング1202を含む。たとえば、論理グルーピング1202は、PRSを送信するように構成された測位サブフレームを判断する電気コンポーネント1204を含むことができる。説明したように、これは、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどから判断できる。さらに、電気コンポーネント1204は、スロット、サブバンドなど、PRSを送信するために割り振られた測位サブフレームの部分を判断することができる。
【0075】
さらに、論理グルーピング1202は、PRSを送信するために、CRSの送信に割り振られたリソース要素のセットを除外しながら測位サブフレーム中の1つまたは複数のリソース要素を選択する電気コンポーネント1206を含むことができる。説明したように、これは、システム1200によって与えられるセルの識別子、あるいは他の定数または変数などに基づき得る、計画的関数または擬似ランダム関数に従ってリソース要素を選択することを含むことができる。さらに、電気コンポーネント1206は、前述のように、対角パターン、またはPRSを送信するための測位サブフレーム中の連続するOFDMシンボルから異なるリソース要素を選択する実質的に任意のパターンとすることができる、(計画的関数または擬似ランダム関数などによる)PRSパターンに従って1つまたは複数のリソース要素を選択することができる。
【0076】
その上、論理グルーピング1202は、1つまたは複数のリソース要素中でPRSを送信する電気コンポーネント1208を含む。一例では、電気コンポーネント1208は、実質的にすべての利用可能な送信電力でPRSを送信することができる。さらに、論理グルーピング1202は、PRSに送信ダイバーシティ方式を適用する電気コンポーネント1210を含むことができる。これは、PRSのチャネル推定が実質的に巡回シフトに関して曖昧さを有しないことを保証するために、PVS、CDDなどを含むことができる。さらに、システム1200は、電気コンポーネント1204、1206、1208、および1210に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1212を含むことができる。メモリ1212の外部にあるものとして示されているが、電気コンポーネント1204、1206、1208、および1210の1つまたは複数は、メモリ1212の内部に存在することができることを理解されたい。
【0077】
図13を参照すると、CRSの可聴性を改善するために1つまたは複数の測位サブフレームをMBSFNサブフレームとして示すシステム1300が示されている。たとえば、システム1300は、少なくとも部分的に基地局、モバイルデバイスなどの内部に常駐することができる。システム1300は機能ブロックを含むものとして表されており、その機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえば、ファームウェア)によって実装される機能を表す機能ブロックとすることができることを諒解されたい。システム1300は、連携して動作することができる電気コンポーネントの論理グルーピング1302を含む。たとえば、論理グルーピング1302は、データ送信をブランキングするための1つまたは複数の測位サブフレームとして1つまたは複数のサブフレームを選択する電気コンポーネント1304を含むことができる。説明したように、測位サブフレームは、標準、ネットワーク規格、構成、ハードコーディングなどから判断または受信され得る計画的、擬似ランダム、または他のパターンに従って選択できる。
【0078】
さらに、論理グルーピング1302は、1つまたは複数の測位サブフレームを1つまたは複数のMBSFNサブフレームとして判断する電気コンポーネント1306を含むことができる。説明したように、これは、非MBSFN測位サブフレーム中で送信されるCRSの再利用を増加させる、計画的、擬似ランダム、または他のパターンに従ってMBSFNサブフレームを選択することを含むことができる。その上、論理グルーピング1302は、1つまたは複数のMBSFNサブフレームをMBSFNサブフレームとして示す電気コンポーネント1308を含む。したがって、受信デバイスは、サブフレーム中で受信された信号を適切に処理することができる。さらに、論理グルーピング1302は、1つまたは複数のMBSFNサブフレームのうちの少なくとも1つにおいてCRS様の波形を送信する電気コンポーネント1310を含むことができる。電気コンポーネント1310が存在すると、説明したように、実質的にすべての測位サブフレームをMBSFNサブフレームとして示すことができ、それにより、電気コンポーネント1310が、CRS様の波形を送信するためのサブフレームを選択することが可能になって、そのような波形を受信し、処理することが可能なデバイスに対するそのような波形の可聴性が改善される。さらに、システム1300は、電気コンポーネント1304、1306、1308、および1310に関連する機能を実行するための命令を保持するメモリ1312を含むことができる。メモリ1312の外部にあるものとして示されているが、電気コンポーネント1304、1306、1308、および1310の1つまたは複数は、メモリ1312の内部に存在することができることを理解されたい。
【0079】
図14は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用できるシステム1400のブロック図である。一例では、システム1400は、基地局またはeNB1402を含む。図示のように、eNB1402は、1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1406を介して1つまたは複数のUE1404から信号を受信し、1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1408を介して1つまたは複数のUE1404に送信することができる。さらに、eNB1402は、受信アンテナ1406から情報を受信する受信器1410を含むことができる。一例では、受信器1410は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1412に動作可能に結合できる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1414によって分析できる。プロセッサ1414は、コードクラスタ、アクセス端末割当て、それに関するルックアップテーブル、固有のスクランブル系列に関する情報、および/または他の好適なタイプの情報を記憶することができるメモリ1416に結合できる。一例では、eNB1402は、方法800、900、1000、1100、および/または他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ1414を採用することができる。eNB1402はまた、送信器1420によって送信アンテナ1408を介して送信するために信号を多重化することができる変調器1418を含むことができる。
【0080】
図15は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用できる別のシステム1500のブロック図である。一例では、システム1500はモバイル端末1502を含む。図示のように、モバイル端末1502は、1つまたは複数のアンテナ1508を介して、1つまたは複数の基地局1504から信号を受信し、1つまたは複数の基地局1504に送信することができる。さらに、モバイル端末1502は、アンテナ1508から情報を受信する受信器1510を含むことができる。一例では、受信器1510は、受信した情報を復調する復調器(Demod)1512に動作可能に結合できる。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1514によって分析できる。プロセッサ1514は、モバイル端末1502に関するデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができるメモリ1516に結合できる。さらに、モバイル端末1502は、方法800、900、1000、1100、および/または他の同様のおよび適切な方法を実行するために、プロセッサ1514を採用することができる。モバイル端末1502はまた、前の図で説明した1つまたは複数のコンポーネントを採用して、説明した機能を実行することができる。一例では、コンポーネントは、プロセッサ1514によって実装できる。モバイル端末1502はまた、送信器1520によってアンテナ1508を介して送信するために信号を多重化することができる変調器1518を含むことができる。
【0081】
次に
図16を参照すると、様々な態様によるワイヤレス多元接続通信システムの図が与えられている。一例では、アクセスポイント1600(AP)は複数のアンテナグループを含む。
図16に示すように、1つのアンテナグループはアンテナ1604および1606を含み、別のアンテナグループはアンテナ1608および1610を含み、別のアンテナグループはアンテナ1612および1614を含むことができる。
図16では、アンテナグループごとに2つのアンテナのみが示されているが、アンテナグループごとにより多いまたはより少ないアンテナが利用できることを諒解されたい。別の例では、アクセス端末1616はアンテナ1612および1614と通信していることができ、アンテナ1612および1614は、順方向リンク1620上でアクセス端末1616に情報を送信し、逆方向リンク1618上でアクセス端末1616から情報を受信する。追加および/または代替として、アクセス端末1622はアンテナ1606および1608と通信していることができ、アンテナ1606および1608は、順方向リンク1626上でアクセス端末1622に情報を送信し、逆方向リンク1624上でアクセス端末1622から情報を受信する。周波数分割複信システムでは、通信リンク1618、1620、1624および1626は、通信のための異なる周波数を使用することができる。たとえば、順方向リンク1620は、逆方向リンク1618によって使用される周波数とは異なる周波数を使用することができる。
【0082】
アンテナの各グループ、および/またはアンテナが通信するために設計されたエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれることがある。一態様によれば、アンテナグループは、アクセスポイント1600によってカバーされるエリアのセクタ中でアクセス端末に通信するように設計できる。順方向リンク1620および1626上の通信では、アクセスポイント1600の送信アンテナは、異なるアクセス端末1616および1622に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。また、アクセスポイントが、ビームフォーミングを使用して、そのカバレージ中にランダムに分散されたアクセス端末に送信するほうが、アクセスポイントが単一アンテナを介してすべてのそのアクセス端末に送信するよりも、隣接セル中のアクセス端末への干渉が小さくなる。
【0083】
アクセスポイント、たとえばアクセスポイント1600は、端末と通信するために使用される固定局とすることができ、基地局、eNB、アクセスネットワーク、および/または他の好適な用語で呼ばれることもある。さらに、アクセス端末、たとえばアクセス端末1616または1622は、モバイル端末、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、端末、ワイヤレス端末、および/または他の適切な用語で呼ばれることもある。
【0084】
次に
図17を参照すると、本明細書で説明する様々な態様が機能することができる、例示的なワイヤレス通信システム1700を示すブロック図が与えられている。一例では、システム1700は、送信器システム1710と受信器システム1750とを含む多入力多出力(MIMO)システムである。ただし、送信器システム1710および/または受信器システム1750は、たとえば、(たとえば、基地局上の)複数の送信アンテナが1つまたは複数のシンボルストリームを単一アンテナデバイス(たとえば、移動局)に送信することができる、多入力単出力システムにも適用できることを諒解されたい。さらに、本明細書で説明する送信器システム1710および/または受信器システム1750の態様は、単出力単入力アンテナシステムに関して利用できることを諒解されたい。
【0085】
一態様によれば、送信器システム1710において、いくつかのデータストリームのトラフィックデータがデータソース1712から送信(TX)データプロセッサ1714に供給される。一例では、各データストリームは、次いで、それぞれの送信アンテナ1724を介して送信できる。さらに、TXデータプロセッサ1714は、符号化データを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブすることができる。一例では、各データストリームの符号化データは、次いで、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化できる。パイロットデータは、たとえば、既知の方法で処理される既知のデータパターンとすることができる。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために受信器システム1750において使用できる。送信器システム1710に戻ると、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを供給するために、それぞれのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)できる。一例では、各データストリームのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ1730上で実行される命令および/またはプロセッサ1730によって与えられる命令によって判断できる。
【0086】
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルはTXプロセッサ1720に供給でき、TXプロセッサ1720は、(たとえば、OFDM用に)変調シンボルをさらに処理することができる。次いで、TX MIMOプロセッサ1720は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個のトランシーバ1722a〜1722tに供給することができる。一例では、各トランシーバ1722は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給することができる。次いで、各トランシーバ1722は、それらのアナログ信号をさらに調整(たとえば、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を供給することができる。したがって、トランシーバ1722a〜1722tからのN
T個の変調信号は、次いで、それぞれ、N
T個のアンテナ1724a〜1724tから送信できる。
【0087】
別の態様によれば、送信された変調信号は、N
R個のアンテナ1752a〜1752rによって受信器システム1750において受信できる。次いで、各アンテナ1752から受信した信号は、それぞれのトランシーバ1754に供給できる。一例では、各トランシーバ1754は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、次いで、それらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給することができる。次いで、RX MIMO/データプロセッサ1760は、特定の受信器処理技法に基づいてN
R個のトランシーバ1754からN
R個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを供給することができる。一例では、各検出シンボルストリームは、対応するデータストリームに関して送信される変調シンボルの推定であるシンボルを含むことができる。次いで、RXプロセッサ1760は、各検出シンボルストリームを少なくとも部分的に復調し、デインターリーブし、復号することによって、各シンボルストリームを処理して、対応するデータストリームに関するトラフィックデータを復元することができる。したがって、RXデータプロセッサ1760による処理は、送信器システム1710においてTX MIMOプロセッサ1720およびTXデータプロセッサ1718によって実行される処理を補足することができる。RXプロセッサ1760は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク1764に供給することができる。
【0088】
一態様によれば、RXプロセッサ1760によって発生されるチャネル応答推定は、受信器において空間/時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調レートまたは方式を変更し、および/または他の適切なアクションを実行するために使用できる。さらに、RXプロセッサ1760は、たとえば、検出シンボルストリームの信号対雑音干渉比(SNR)などのチャネル特性をさらに推定することができる。次いで、RXプロセッサ1760は、推定されたチャネル特性をプロセッサ1770に供給することができる。一例では、RXプロセッサ1760および/またはプロセッサ1770は、システムに関する「動作」SNRの推定をさらに導出することができる。次いで、プロセッサ1770は、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する情報を含み得るチャネル状態情報(CSI)を与えることができる。この情報は、たとえば、動作SNRを含むことができる。次いで、CSIは、TXデータプロセッサ1718によって処理し、変調器1780によって変調し、トランシーバ1754a〜1754rによって調整し、送信器システム1710に返信することができる。さらに、受信器システム1750にあるデータソース1716は、TXデータプロセッサ1718によって処理される追加のデータを与えることができる。
【0089】
送信器システム1710に戻ると、次いで、受信器システム1750からの変調信号は、アンテナ1724によって受信し、トランシーバ1722によって調整し、復調器1740によって復調し、RXデータプロセッサ1742によって処理して、受信器システム1750によって報告されたCSIを復元することができる。一例では、報告されたCSIを、次いで、1つまたは複数のデータストリームのために使用すべきデータレートならびに符号化および変調方式を判断するために、プロセッサ1730に供給し、使用することができる。次いで、判断された符号化および変調方式を、受信器システム1750への後の送信における量子化および/または使用のためにトランシーバ1722に供給することができる。追加および/または代替として、プロセッサ1730が、報告されたCSIを使用して、TXデータプロセッサ1714およびTX MIMOプロセッサ1720のための様々な制御を発生することができる。別の例では、RXデータプロセッサ1742によって処理されるCSIおよび/または他の情報をデータシンク1744に供給することができる。
【0090】
一例では、送信器システム1710にあるプロセッサ1730および受信器システム1750にあるプロセッサ1770は、それらのそれぞれのシステムにおいて動作を指令する。さらに、送信器システム1710にあるメモリ1732および受信器システム1750にあるメモリ1772は、それぞれ、プロセッサ1730および1770によって使用されるプログラムコードおよびデータの記憶域を与えることができる。さらに、受信器システム1750において、様々な処理技法を使用して、N
R個の受信信号を処理して、N
T個の送信シンボルストリームを検出することができる。これらの受信器処理技法は、等化技法とも呼ばれることがある空間および時空間受信器処理技法、および/または「逐次干渉消去」もしくは「逐次消去」受信器処理技法とも呼ばれることがある「逐次ヌル化/等化および干渉消去」受信器処理技法を含むことができる。
【0091】
本明細書で説明した態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組合せで実装できることを理解されたい。システムおよび/または方法は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントにおいて実装した場合、記憶コンポーネントなどの機械可読媒体に記憶できる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または命令、データ構造もしくはプログラムステートメントの任意の組合せを表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリ内容をパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合できる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、適切な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信することができる。
【0092】
ソフトウェア実装の場合、本明細書で説明する技法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装できる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶し、プロセッサによって実行することができる。メモリユニットは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装でき、その場合、当技術分野で知られているように様々な手段によってプロセッサに通信可能に結合できる。
【0093】
上記の説明は1つまたは複数の態様の例を含む。もちろん、上述の態様について説明する目的で、コンポーネントまたは方法のあらゆる考えられる組合せについて説明することは不可能であるが、当業者なら、様々な態様の多数のさらなる組合せおよび置換が可能であることを認識できよう。したがって、説明した態様は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に入るすべてのそのような改変形態、変更形態、および変形形態を包含するものとする。さらに、「含む(include)」という用語は、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかにおいて使用される限り、「含む(comprising)」という用語を採用すると請求項における移行語と解釈されるように「含む(comprising)」と同様に包括的なものとする。さらに、発明を実施するための形態または特許請求の範囲のいずれかで使用される「または(or)」という用語は、「非排他的なまたは(non-exclusive or)」を意味するものとする。