【文献】
Starent Networks,Inter UE "service control and media flow" transfer scenarios,3GPP TSG-SA WG2 Meeting #69 S2-087748,[online],2008年11月12日,p1-p2,[検索日 2015.12.16],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_69_Miami/Docs/S2-087748.zip
【文献】
Starent Networks,Inter UE media flow transfer,3GPP TSG-SA WG2 Meeting #69 S2-087749,[online],2008年11月12日,p1-p3,[検索日 2015.12.16] (注) 本文献中の記載は、"Meeting #68" となっているものの、該当箇所は "Meeting #69" の誤記と思われる。,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_69_Miami/Docs/S2-087749.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1Aは、1つまたは複数の開示されている実施形態が実装されうる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、動画像、メッセージング、放送などのコンテンツを複数のワイヤレスユーザに提供する多元接続システムであってもよい。通信システム100は、無線帯域を含む、システムリソースの共有を通じて複数のワイヤレスユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、CDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、OFDMA(orthogonal FDMA)、およびSC−FDMA(single-carrier FDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
【0007】
図1Aに示されているように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102cおよび102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、ならびにその他のネットワーク112を含んでもよいが、開示されている実施形態では、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していると理解される。WTRU102a、102b、102cおよび102dのそれぞれは、無線環境において動作し、および/または通信するように構成された任意の種類のデバイスとしてもよい。例えば、WTRU102a、102b、102cおよび102dは無線信号を送信し、および/または受信するように構成することができ、ユーザ装置(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、スマートフォン、ラップトップ、ノートブック、パーソナルコンピュータ、ワイヤレスセンサ、および家庭用電化製品などを含んでもよい。
【0008】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。基地局114a、114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの、1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスが円滑に行われるようにWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの少なくとも1つのWTRUと無線方式でインターフェースするよう構成された任意の種類のデバイスとすることができる。例えば、基地局114aおよび114bは、BTS(トランシーバ基地局)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)およびワイヤレスルータなどとしてもよい。基地局114aおよび114bは、それぞれ、単一要素として示されているが、基地局114aおよび114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を備えてもよいことが理解されるであろう。
【0009】
基地局114aは、基地局制御装置(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができる、RAN104の一部であってもよい。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)とも称されうる、特定の地理的領域内で無線信号を送信し、および/または受信するように構成されてもよい。セルは、いくつかのセルセクタにさらに分割されうる。例えば、基地局114aに関連付けられているセルは、3つのセクタに分割されてもよい。そこで、一実施形態において、基地局114aは、3つのトランシーバ、つまり、セルのセクタ毎にトランシーバを1つずつ含むことができる。別の実施形態において、基地局114aは、MIMO(multiple-input multiple output)技術を採用することができ、したがって、セルのそれぞれのセクタに対して複数のトランシーバを利用することができる。
【0010】
基地局114aおよび114bは、WTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数と、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)であってもよい、エアインターフェース116を介して通信することができる。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0011】
より具体的には、上記のように、通信システム100は多元接続システムとしてもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC−FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を採用することができる。例えば、RAN104における基地局114a、ならびにWTRU102a、102bおよび102cでは、WCDMA(wideband CDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、UTRA(Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)を含んでもよい。
【0012】
別の実施形態において、基地局114aならびにWTRU102a、102bおよび102cは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTE−A(LTE-Advanced)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装することができる。
【0013】
他の実施形態において、基地局114aならびにWTRU102a、102bおよび102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000−1X、CDMA2000−EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(Global System for Mobile communications:登録商標)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、およびGERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実装することができる。
【0014】
図1Aの基地局114bは、例えば、ワイヤレスルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、事業所、家庭、自動車およびキャンパスなどの、局在化されたエリア内で無線接続性を円滑にするために好適なRATを利用することができる。一実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、WLAN(wireless local area network)を確立するためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。別の実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、WPAN(wireless personal area network)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装することができる。さらに別の実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラーベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用することができる。
図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110との直接接続を有することができる。そうすると、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスする必要がなくなる。
【0015】
RAN104は、コアネットワーク106と通信してもよく、このコアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスをWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数のWTRUに提供するように構成された任意の種類のネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、前払い制通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、および/またはユーザ認証などの高水準のセキュリティ機能を実行することができる。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同一のRAT、または異なるRATを採用するその他のRANと直接的な、または間接的な通信を行うことができることが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用し得る、RAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を採用する別のRAN(図示せず)と通信してもよい。
【0016】
コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cおよび102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たしてもよい。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群に含まれるTCP(transmission control protocol)、UDP(user datagram protocol)、およびIP(internet protocol)などの、共通通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピューターネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営される有線もしくは無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同一のRAT、または異なるRATを採用することができる、1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
【0017】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちのいくつか、またはすべてがマルチモードケイパビリティ(multi-mode capabilities)を含む、すなわち、WTRU102a、102b、102cおよび102dは、異なる無線リンクを通じて異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことができる。例えば、
図1Aに示されているWTRU102cは、セルラーベースの無線技術を採用し得る、基地局114aと、またIEEE802無線技術を採用し得る、基地局114bと通信するように構成されてもよい。
【0018】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示されているように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、GPS(global positioning system)チップセット136、およびその他の周辺機器138を備えることができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら前記の要素の部分的組み合わせを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0019】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアとの関連性を持つ1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の種類のIC(集積回路)および状態機械などであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境において動作することを可能にするその他の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合されうる、トランシーバ120に結合することができる。
図1Bは、プロセッサ118およびトランシーバ120を別々のコンポーネントとして表しているが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内にまとめて集積化されうることが理解されるであろう。
【0020】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上で基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されてもよい。例えば、一実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号を送信し、および/または受信するように構成されたアンテナとしてもよい。別の実施形態において、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信し、および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタとすることができる。さらに別の実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信し、受信するように構成されてもよい。送信/受信要素122は、無線信号の組み合わせを送信し、および/または受信するように構成されてもよいことが理解されるであろう。
【0021】
それに加えて、
図1Bには送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用することができる。そのため、一実施形態において、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信し受信するための2以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0022】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されるべき信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されてもよい。上記のように、WTRU102は、マルチモードケイパビリティを有することができる。そのため、トランシーバ120は、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含むことができる。
【0023】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニットまたはOLED(有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合され、またそこからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。それに加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの、任意の種類の好適なメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。着脱不能メモリ106は、RAM(random-access memory)、ROM(read-only memory)、ハードディスク、またはその他の種類のメモリストレージデバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、およびSD(セキュアデジタル)メモリカードなどを含むことができる。その他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバもしくはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置しないメモリにある情報にアクセスし、データをそのようなメモリに格納することができる。
【0024】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し、その電力をWTRU102におけるその他のコンポーネントに分配し、および/または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)電池、ニッケル亜鉛(NiZn)電池、ニッケル水素(NiMH)電池、リチウムイオン(Li−ion)電池など)、太陽電池および燃料電池などを含むことができる。
【0025】
プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度と緯度)を提供するように構成されうる、GPSチップセット136にも結合されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114aおよび114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信し、および/または2つもしくはそれ以上の付近の基地局から信号を受信するタイミングに基づきその位置を判定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を維持しながら任意の好適な位置判定方法により位置情報を取得することができることが理解されるであろう。
【0026】
プロセッサ118は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る、その他の周辺機器138にさらに結合されてもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真または動画用)、USB(universal serial bus)ポート、バイブレーションデバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュールおよびインターネットブラウザなどを含むことができる。
【0027】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上記のように、RAN104では、エアインターフェース116上でWTRU102a、102bおよび102cと通信するためにE−UTRA無線技術を使用することができる。RAN104は、コアネットワーク106と通信することもできる。
【0028】
RAN104は、eNodeB140a、140bおよび140cを含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を維持しながら任意の数のeNodeBを含むことができることが理解されるであろう。eNodeB140a、140bおよび140cは、それぞれ、エアインターフェース116上でWTRU102a、102bおよび102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態において、eNodeB140a、140bおよび140cは、MIMO技術を実装することができる。そのため、eNodeB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0029】
eNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。
図1Cに示されているように、eNodeB140a、140bおよび140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
【0030】
図1Cに示されているコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでもよい。前記の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のうちのどれか1つが、コアネットワーク事業者以外の事業体によって所有され、および/または運営されてもよいことは理解されるであろう。
【0031】
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB142a、142bおよび142cのそれぞれに接続され、制御ノードとしての役割を果たしてもよい。例えば、MME142は、WTRU102a、102bおよび102cのユーザの認証、ベアラのアクティベーション/デアクティベーション、WTRU102a、102bおよび102cの初期アタッチ時の特定のサービングゲートウェイの選択を行う役割を有してもよい。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどのその他の無線技術を採用するその他のRAN(図示せず)とを切り換えるための制御プレーン機能も備えることができる。
【0032】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれに接続されてもよい。サービングゲートウェイ144は、一般に、WTRU102a、102bおよび102cの間でユーザデータパケットのルーティングし、および転送することができる。サービングゲートウェイ144は、eNodeB間ハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカリング、WTRU102a、102bおよび102cに対してダウンリンクデータが利用可能なときにページングをトリガーすること、WTRU102a、102bおよび102cのコンテキストを管理し、格納することなどの、その他の機能も実行することができる。
【0033】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、これは、WTRU102a、102bおよび102cとIP対応デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、インターネット110などの、パケット交換ネットワークへのWTRU102a、102bおよび102cのアクセスを可能にする。
【0034】
コアネットワーク106は、その他のネットワークとの通信を円滑にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102bおよび102cと従来の地上通信回線を使用する通信デバイスとの間の通信が円滑に行われるように、PSTN108などの、回路交換ネットワークへのWTRU102a、102bおよび102cのアクセスを可能にする。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み、またはそれと通信することができる。それに加えて、コアネットワーク106は、WTRU102a、102bおよび102cに対し、その他のサービスプロバイダによって所有され、および/または運営されている他の有線もしくは無線ネットワークを含み得る、ネットワーク112へのアクセスを提供する。
【0035】
既存のプロトコルに基づくことができる、新たなセション転送プロトコルを使用して、IMSフレームワークを使用することなくメディアセションのIUTが可能になる。新たな非IMSセション転送プロトコルは、プロキシモバイルIP(PMIP)または汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)トンネリングプロトコル(GTP)とすることができる。これらのプロトコルは両方とも、CNの観点から見て同じインターネットプロトコル(IP:internet protocol)を維持しながら、対応ノード(CN:corresponding node)と第1のWTRUとの間のフローまたは一連のフローの一方のエンドポイントを第2のWTRUに移動することを可能にする。本明細書ではPMIPおよびGTPが説明されているが、他の制御プロトコルも使用することができる。
【0036】
PMIPでは、モバイルデバイスは、これがPMIPを使用してネットワーク上で稼働していることを知らない。PMIPは、ハンドオーバに使用することができる。デバイスは、ネットワークに登録され、ホームアドレス(HoA:home address)(すなわち、IPアドレス)を取得し、別のネットワークに変更された後であっても同一のHoAを維持し続ける。それに加えて、デバイス間でIUTが発生した後に、新たなデバイスのHoAを介してデータを新たなデバイスにルーティングする代わりに、新たなデバイスのケアオブアドレス(CoA:care of address)に関連付けられる、元のデバイスのIPアドレスにデータをルーティングする。
【0037】
WTRUは、リモートデバイスまたはサーバとの複数のメディアフローを含む通信セションを確立することができる。通信セション、つまり、メディアフローの1つまたは複数が、1つまたは複数のその他のWTRUに転送されるか、または1つまたは複数のその他のWTRU上に複製されうる。IUTは、PMIPまたはGTPなどのプロトコルを使用して実行されうる。
【0038】
エンドユーザが同じメディアコンテンツをリアルタイムで共有し消費することができる、リアルタイムのソーシャルメディアに向かう一般的トレンドのため、CNの視点から静的IPアドレスを維持しながら複数のデバイスにわたってメディアストリームを伝送する必要がますます高まる。本明細書のフレームワークは、CNと通信している第1のWTRUから、CNの視点から参照IPアドレスを変更することなく第2のWTRUにメディアフローの一方のエンドポイントを転送することが可能になる。これらのメカニズムは、任意のIPネットワークで具現化されうる。
【0039】
図2は、任意のIPベースのネットワーク230を通じてIPメディアクライアント(例えば、WTRU)間で、メディアフロー232、234の転送、修正、複製または検索が行われうる、メディアフロー232、234(例えば、音声および/またはビデオセション)のIUTのハイレベル
図200を示している。WTRU−1−210は、IPネットワーク230上で、メディアサーバとなり得るWTRU−2−225と音声およびビデオセションを確立する。WTRU−1−210は、セション情報のIUTを開始するか、またはWTRU−3−215および/またはWTRU−4−220との協調セションを開始することを決定することができる。WTRU−1−210は、IPネットワーク230上でWTRU−3 215と接続を確立して、音声情報を転送することができる。同様に、WTRU−1−210は、Pネットワーク230上でWTRU−4 220と接続を確立して、ビデオ情報を転送することができる。
【0040】
任意の標準メディアプロトコルをメディアフローとともに使用することができる。それに加えて、任意のIPネットワークおよびウェブをメディアフローとともに使用することができる。
【0041】
図2の方法のどの時点においても、WTRU−1−210、WTRU−2−225、WTRU−3−215、およびWTRU−4−220の間で追加のアクションを実行することができる。
【0042】
図3は、パケット交換ストリーミング(packet switched streaming:PSS)サーバを使用する1つまたは複数のWTRUの間のメディアフローのIUTの例を示す詳細
図300である。任意の標準メディアプロトコルをメディアフローとともに使用することができる。それに加えて、任意のIPネットワークおよびウェブをメディアフローとともに使用することができる。
【0043】
IMSサービス制御メディアセション332を、WTRU−1−305とSCF(service capability feature)325との間で確立することができる。WTRU−1−305は、PSSサーバ330とメディア経路334を確立し、SCF325によりブックマーク336を生成することができる。WTRU−1−305は、IM−CNサブシステム315を介してSIP−REFERメッセージ338をSCC(service centralization and continuity mechanism)320に送信することができる。SCC320は、IM−CNサブシステム315を介してSIP−REFERメッセージ342をWTRU−2−310に送信することによって、要求認可340を参照することができる。WTRU−2−310は、IM−CNサブシステム315を介してSIP−REFER肯定応答メッセージ344をSCC320に送信することができる。SCC320は、IM−CNサブシステム315を介してSIP−REFER肯定応答344をWTRU−1−304に送信することができる。
【0044】
PSSセション346を、ブックマークを使用してWTRU−2−310とPSSアダプタ/サーバ330との間で確立することができる。IMSサービス制御メディアセション348を、WTRU−2−310とSCF325との間で確立し、メディア経路350を、WTRU−2−310とPSSアダプタ/サーバ330との間で確立することができる。SIP−NOTIFY肯定応答352を、IM−CNサブシステム315を介してWTRU−2−310によってSCC320に送信することができる。SCC320は、IM−CNサブシステム315を介してSIP−NOTIFY肯定応答352をWTRU−1−305に送信することができる。WTRU−1−305は、IM−CNサブシステム315を介してSIP肯定応答354をSCC320に送信することができる。SCC320は、IM−CNサブシステム315を介してSIP肯定応答354をWTRU−2−310に送信することができる。WTRU−1−305とPSSサーバ330との間でPSSセション分解(session teardown)356を実行することができる。
【0045】
図3の実施形態のどの時点においても、WTRU−1−305、WTRU−2−310、IM−CNサブシステム315、SCC320、SCF325およびPSSアダプタ/サーバ330の間で追加のアクションを実行することができる。
【0046】
図4A、4B、および4Cは、PMIPを使用するIUTの実施形態を示している。例えば、セションを、一方のデバイスから1つまたは複数のターゲットデバイスに転送することができる。デバイスとSC(session controller)との間、またはSCとLMAとの間で、新たなIUTプロトコルを使用することができる。SCとLMAとの間で、PMIPプロトコルまたはIUTプロトコルを使用することができる。
【0047】
PMIPを使用する対話は、LMAと、モビリティアクセスゲートウェイ(mobility access gateway:MAG)、ソースLMA、およびターゲットLMA、または1つもしくは複数のLMAおよびSCとの間でも発生しうる。
【0048】
PMIPは、モバイルインターネットプロトコル(MIP)の更新版である。MIPバインディングテーブル(binding tables)で、ホームアドレス(HoA:home address)が単一のケアオブアドレス(CoA:care of address)に関連付けられる。次いで、CoAは、ユーザが別のロケーションまたは技術に移行するときに更新される。
【0049】
デュアルスタックMIP(Dual stack MIP:DSMIP)は、IPv4(internet protocol versions 4)およびIPv6(internet protocol versions 6)に対するアドレスおよびプレフィックスを登録することを可能にし、IPv4のパケットおよびIPv6のパケットをトンネル上でホームエージェントにトランスポートすることができる。それに加えて、モバイルノードは、IPv4とIPv6の両方でローミングすることができる。
【0050】
MIPは複数のバインディングに対応している。BID(binding identification)モビリティ拡張は、BU(biding update)および/またはBA(binding acknowledgment)に存在する場合がある。複数のCoAがHoAに関連付けられている場合に、LMAまたはCN上の複数のバインディングエントリが発生する場合がある。WTRUは、CoA毎にBIDを生成することができる。
【0051】
MIPはフローバインディングも許可することができる。FID(flow identification)モビリティ拡張が、BUおよび/またはBAに存在する場合がある。FIDは、同じHoAを使用するその他のフローに影響を及ぼすことなく、特定のフローを1つまたは複数のCoAにバインドすることを可能にし得る。トラフィックセレクタを使用して、フローを識別し、フローを着信IPパケットと比較することができる。フローバインディングは、特定のポリシーをそれぞれのバインディングエントリに関連付けることを可能にすることができる。特定のポリシーは、限定はしないが、関連付けられているCoA−IPパッケージを削除または転送するステップを含むことができる。
【0052】
LMAは、PMIPバインディングを維持することができる。例えば、HoA−CoA間のバインディングである。IUT特有のプロトコルは、LMAによって実装することができるが、SCと通信するためにPMIPが使用される場合には必要ない場合がある。ソースLMAは、バインディングテーブルを使用してリダイレクションを処理することができる。例えば、ソースLMAは、データをターゲットLMAにリダイレクトすることができる。ターゲットLMAは、ターゲットMAGへの逆トンネリングおよび再トンネリングによってデータをターゲットWTRUにリダイレクトすることができる。別の実施形態では、ソースLMAは、ターゲットCoAを使用してデータを直接、ターゲットMAGにリダイレクトすることができる。ターゲットLMAは、PBU(packet binding update)がターゲットMAGから受信される毎に、ソースLMAと相互にやり取りして、ターゲットWTRUのCoAを更新することができる。
【0053】
MAGは、PMIPを使用して、WTRUの代わりにモビリティ管理を実行するプロキシである。MAGとLMAとの間に、トンネルが生成される。CoAに送信されたパケットを受信した後、MAGは、そのパケットの内部宛先アドレスとそのビジターリスト上のエントリとを比較し、パケットから外部ヘッダを除去してから、そのパケットをWTRUに転送する。MAGは内部宛先アドレスをそのビジターリストにあるエントリと比較するので、ソースWTRUを宛先とするパケットがターゲットWTRUに転送されることが許可されていることを通知されなければならない。
【0054】
デバイス転送を準備し、実行し、ターゲットデバイス上の受信されたデータを正確に処理するために、IUT準備プロセス、IUT実行プロセス、およびIUT完了プロセスが発生し得る。IUTの準備中に、SC(セションコントローラ)が一連のオペレーションを処理する。SCは、IUTのためにセションをセットアップすることができる。SCを使用して、IUTを制御し、情報を一方のWTRUから他方のWTRUに受け渡す。セションの転送前に、ターゲットWTRUはセションを受信できる状態になければならない。また、LMAおよびMAGは、セションの転送に先行して、各バインディングケーブルを更新しなければならない。バインディングテーブルにおいては、ある時点においてモバイルノードに到達できる、モバイルノードのHoAとCoAとの間に、マッピングが存在していなければならない。
【0055】
準備中に、CNは、セションが一方のデバイスから別のデバイスへ移動中であり、モバイルノードの同一のIPアドレス、HoAにデータを送信し続けている場合があることを知りえない。バインディングテーブルにおけるマッピングに基づいて、パケットをそのHoAからCoAへのマッピングに基づき正確なノードに送信することができる。
【0056】
デバイス転送中に、情報のパケットをLMAからMAGに、次いでターゲットWTRUにルーティングすることができる。転送後、パケットを、以前と同一のLMAに転送することができるが、ターゲットWTRUがその接続を更新していて、別のMAGを通じて接続される場合、異なるMAGに転送することができる。ターゲットMAGは、受信されたパケットを正確に処理するためにそのテーブルを更新する必要がある場合がある。
【0057】
転送に先行して、ターゲットWTRUは、アプリケーションを、まだ開始していなければ開始することができる。ターゲットLMAおよびターゲットMAGは、バインディングテーブルを更新して、ターゲットWTRUへの転送を処理できるようにすることができる。IUT実行中に、データをターゲットWTRUにリダイレクトするために、ソースLMAは、そのバインディングテーブルを、更新されたHoA−CoA間マッピング情報により更新することができる。IUT完了中に、ターゲットWTRUは、そのパラメータをCNと再ネゴシエートすることができる。ソースWTRUは、IUTを完了し、クリーンアップを実行することができることの通知を受けることができる。
【0058】
図4Aは、同一のMAG430に接続され、同一のLMA425に登録されているソースWTRU405およびターゲットWTRU410を示している。SC415とLMAとの間で、PMIPプロトコルまたはIUTプロトコルを使用することができる。この実施形態400では、ソースWTRU、WTRU−1−405およびターゲットWTRU、WTRU−2−410は両方とも、MAG430によりアタッチプロシージャ435を実行する。MAG430は、プロキシバインディング更新(proxy binding update:PMIP_BU)437をLMA425に送信することができる。プロキシバインディング更新437は、IPパケットがリダイレクトされなければならないCoAを更新する。これは、複数のLMAが使用されているときに、LMA間で使用することができる。プロキシバインディング更新がモバイルそれ自体によって送信されていないことを示すためにプロキシバインディングテーブル437における(P)フラグを送信することができる。use「home network prefix」オプションを使用して、リダイレクト用のパケットのIPアドレスを伝送することができる。「Alternate CoA」オプションを使用して、ターゲットCoAを伝送することができる。
【0059】
WTRU−1−405は、SC415を介してIUT_PrepReq440をWTRU−2−410に送信することができる。IUT_PrepReq440は、IUTに備えるために準備を行えることを示す。WTRUがこのメッセージを受信すると、アプリケーションのデータを受信する準備を開始することができる。IUT_PrepReq440は、限定はしないが、ソースWTRUのIPパケットにおいて指定することができる元の宛先IPアドレス、パケットをリダイレクトできるリダイレクト宛先IPアドレス、およびターゲットWTRU上でアプリケーションによって必要とされるアプリケーションデータを含むことができる。SC415は、IUT_PreqReq444をLMA425に送信することもできる。IUT_PrepAckを、IUT_PrepReq440に応答して送信することができ、要求のステータス、IPパケットがリダイレクトされるべきリダイレクト宛先IPアドレス、ターゲットCoA、およびその他の情報を含むことができる。
【0060】
LMA425は、PMIP_IUT_PrepReq446を生成し、MAG430に送信することができる。PMIP_IUT_PrepReq446は、限定はしないが、ソースWTRUのIPパケットにおいて指定することができる元の宛先IPアドレス、パケットをリダイレクトできるリダイレクト宛先IPアドレス、およびターゲットWTRU上でアプリケーションによって必要とされるアプリケーションデータを含むことができる。この要求は、ソースWTRUを宛先とするIPパケットが、ターゲットWTRUにリダイレクトされることを示す。LMA425は、情報をMAG430にサービスを提供するターゲットWTRUに転送することができる。MAG430は、その情報をバインディングテーブルに保持し、IPパケットをターゲットWTRU410にリダイレクトできるようにする。PMIP_IUT_PrepAckは、PMIP_IUT_PrepReq446に応答して送信され、要求のステータス、またはその他の情報を含むことができる。
【0061】
SC415は、IUT_Req478をWTRU−1−405からWTRU−2−410およびLMA425に送信することができる。IUT_Req450は、元の宛先IPアドレスおよびリダイレクト宛先IPアドレスを含むことができる。この要求は、IUTを元のアドレスとリダイレクトされたアドレスとの間で実行することができることを示す。WTRU−2−410は、CN420とのアプリケーションネゴシエーション452を実行することができる。ターゲットWTRU410は、コーデックまたはビットレートを含むことができる、CN420との、アプリケーションのパラメータネゴシエーションをトリガーすることができる。バインディングテーブルも、ソースLMA425上で更新することができる。CN420は、WTRUに送信されたデータが別のWTRUにリダイレクトされることを認識しえないが、それは、CN420が、データを同じ宛先IPアドレスに常に送信しているからである。ターゲットWTRU410は、宛先IPアドレスを格納し、そのインターフェースを、宛先IPアドレスを介してパケットを受信することができるように構成するが、それは、CN420が、IUTの後であっても、データを同一のIPアドレスに送信しているからである。IUT−Ackが、IUT_Req450に応答して送信され、要求のステータスを含むことができる。
【0062】
ソースWTRU405は、SC415との相互のやり取りを通じて、ターゲットWTRU410とのIUTをトリガーする役割を有する。IUTプロトコルは、SC415との相互のやり取りを有するWTRUおよびLMAによって使用される。PMIPプロトコルも使用することができる。SC415は、ソースおよびターゲットのWTRUとLMAとの相互のやり取りによってIUT準備を処理する。SC415を、ソースLMAとターゲットLMAとの間の直接通信がPMIPまたはIUTプロトコルを使用して実行されうるように、LMA425と同一の場所に配置することができる。SC415は、ソースおよびターゲットのLMAによる認可も処理することができる。
【0063】
図4Aの方法のどの時点においても、WTRU−1−405、WTRU−2−410、SC415、MAG430、LMA425、およびCN420の間で追加のアクションを実行することができる。
【0064】
図4Bは、異なるMAGに接続され、同一のLMA425に登録されているソースWTRU405およびターゲットWTRU410を示している。この実施形態455では、ソースWTRU、WTRU−1−405、およびターゲットWTRU、WTRU−2−410は、MAG−1−432およびMAG−2−434のそれぞれによりアタッチプロシージャ435を実行する。MAG−1−432およびMAG−2−434は、PMIP_BU437をLMA425に送信することができる。
【0065】
WTRU−1−405は、SC415を介してIUT_PrepReq440をWTRU−2−410に送信することができる。SC415は、IUT_PreqReq440をLMA425に送信することもできる。LMA425は、PMIP_IUT_PrepReq446を生成して、MAG−2−434に送信することができる。SC415は、IUT_Req448をWTRU−1−405からWTRU−2−410およびLMA425に送信することができる。WTRU−2−410は、CN420とのアプリケーションレベルのネゴシエーション452を実行することができる。
【0066】
図4Bの方法のどの時点においても、WTRU−1−405、WTRU−2−410、SC415、MAG−1−432、MAG−2−434、LMA425、およびCN420の間で追加のアクションを実行することができる。
【0067】
図4Cは、異なるMAGに接続され、異なるLMAに登録されているソースWTRU405およびターゲットWTRU410を示している。一実施形態475では、データは、ターゲットMAG434への転送が開始する前に、ソースLMA427からターゲットLMA429に進む。別の実施形態では、データを、ソースLMA427によってターゲットMAG434に直接転送することができる。
【0068】
図4Cにおいて、ソースWTRU、WTRU−1−405、およびターゲットWTRU、WTRU−2−410は、MAG−1−432およびMAG−2−434のそれぞれによりアタッチプロシージャ435を実行する。MAG−1−432およびMAG−2−434は、PMIP_BU437をLMA−1−427およびLMA−2−429にそれぞれ送信することができる。
【0069】
WTRU−1−405は、SC415を介してIUT_PrepReq440をWTRU−2−410に送信することができる。この要求440は、IUTの準備をすることをWTRU−2−410に通知する。要求440は、限定はしないがWTRU−1−405のHoAなどの情報を含むことができる。SC415は、IUT_PreqReq444をLMA−2−429に送信することもでき、したがって、LMA−2はそのバインディングテーブルを更新することができる。LMA−2−429は、PMIP_IUT_PrepReq446を生成して、MAG−2−434に送信することができる。
【0070】
SC415は、IUT_Req450をWTRU−1−405からWTRU−2−410およびLMA−1−427に送信することができる。IUT_Req450は、IUTが発生しうることを示す通知である。LMA−1−427は、バインディングテーブルを更新して、データをリダイレクトすることができる。この時点で、転送が発生する。転送が発生した後、WTRU−2−410は、CN420とのアプリケーションネゴシエーション452を実行することができる。LMA−2−429は、PMIP_BU454をLMA−1−427に送信することができる。この通知は、WTRU−2−410のアタッチ時点のさらなる変更を含むことができる。例えば、WTRU−2−410は、MAG−3に転送してもよい。
【0071】
図4Cの方法のどの時点においても、WTRU−1−405、WTRU−2−410、SC415、MAG−1−432、MAG−2−434、LMA−1−427、LMA−2−429、およびCN420の間で追加のアクションを実行することができる。
【0072】
図5は、メディアセション情報500がLMA520によってMAG515にリダイレクトされる流れを示すフロー図であり、そこではWTRU−1−505およびWTRU−2−530は、同一のLMA520および同一のMAG515と通信している。
【0073】
LMA520は、バインディングテーブル534を更新して、CoA1へトンネリングすることによってHoA1をMAG515にリダイレクトする。MAG515は、バインディングテーブル532を更新して、CoA2を内部のHoA2にリンクする。LMAとMAGは両方ともバインディングテーブルを保持する。この例では、MAGは、HoA1をCoA1に、HoA2をCoA2に関連付けるバインディングテーブルを有することができる。LMAも、HoA1をCoA1に、HoA2をCoA2に関連付けるバインディングテーブルを有する。IUTの後、LMAとMAGは両方とも、HoA1がCoA2に関連付けられ、HoA2がCoA2に関連付けられているバインディングテーブルを有することができ、すべてのデータは、WTRU2に転送される。MAG515は、受信されたデータから付加的IPヘッダを除去してから、データをWTRU−2−530に転送する。WTRU−1−510は、SC525を介してWTRU−2−530に送信されるIUT_PrepReq536を介して、IUTをトリガーする。SC525は、IUT_PrepReq538をLMA520にも送信する。WTRU−2−530は、IUT_PrepReq538をSC525に送信し、アプリケーションを、まだ実行していなければ起動することによって、IUTの準備を開始する。
【0074】
LMA520は、PMIP_IUT_PrepReq540をMAG515に送信する。MAG515は、バインディングテーブル542を更新して、HoA1の元のアドレスへのリダイレクトされたデータTO−CoA2を処理し、PMIP_IUT_PrepAck544をLMAに送信する。LMA520は、IUT_PrepAck525をSC548に送信する。SC525は、IUT_Req550、554をWTRU−2−530およびLMA520に送信する。LMA520は、ターゲットのWTRU−2、CoA2に関する情報によりバインディングテーブル558を更新する。WTRU−2−530およびLMA520は、IUT_ACK552、556をSC525に送信する。WTRU−2−530は、CN505とのアプリケーションレベルの再ネゴシエーション560を開始する。SC525は、IUT_PrepAck562をWTRU−1−510に送信する。
【0075】
CN505はデータ564、566をWTRU−1(HoA1)510またはWTRU−2(HoA2)530のいずれかに送信する。データ564、566は、アプリケーションデータであり、IUTには関係していない。すべてのデータ564、566は、LMA520にルーティングされ、これにより、データ568はMAG515にリダイレクトされる。次いで、MAG515は、データ570をWTRU−2(CoA2)530にリダイレクトする。IUTが完了した後、CN505からのすべてのデータ564、566は、ターゲットWTRU、WTRU−2 530にリダイレクトされる。
【0076】
図5の方法のどの時点においても、WTRU−1−510、WTRU−2−530、SC525、MAG515、LMA520、SC525、およびCN505の間で追加のアクションを実行することができる。
【0077】
図6は、メディアセション情報600がLMA620によってMAG−2−635にリダイレクトされる流れを示すフロー図であり、そこではWTRU−1−610およびWTRU−2−630は、同一のLMA620ならびに異なるMAG615および635とそれぞれ通信している。
【0078】
LMA620は、バインディングテーブル638を更新して、CoA1へトンネリングすることによりHoA1をMAG−1にリダイレクトする。MAG−2−635は、バインディングテーブル640を更新して、CoA2を内部のHoA2にリンクする。MAG−2−635は、受信されたデータから付加的IPヘッダを除去してから、データをWTRU−2−630に転送する。WTRU−1−610は、SC625を介してWTRU−2−630に送信されるIUT_PrepReq642を介してIUTをトリガーする。SC625は、IUT_PrepReq646をLMA620にも送信する。WTRU−2−630は、IUT_PrepAck644をSC625に送信し、アプリケーションを、まだ実行していなければ起動することによって、IUTの準備を開始する。
【0079】
LMA620は、PMIP_IUT_PrepReq648をMAG−2−635に送信する。MAG−2−635は、HoA1にマッピングされるCoA2へのリダイレクトされたデータを処理するようにバインディングテーブル650を更新し、PMIP_IUT_PrepAck652をLMA620に送信する。LMA620は、バインディングテーブル654を更新し、IUT_PrepAck656をSC625に送信する。SC625は、IUT_Req660をWTRU−2−630に送信し、IUT_Req658をLMA620に送信する。LMA620は、ターゲットCoA2に関する情報によりバインディングテーブル661を更新する。WTRU−2−630およびLMA620は、IUT_ACK664をSC625に送信する。WTRU−2−630は、CN605とのアプリケーションレベルの再ネゴシエーション666を開始する。SC625は、IUT_PrepAck668をWTRU−1−610に送信する。
【0080】
CN605はデータ670、672をWTRU−1(HoA1)610またはWTRU−2(HoA2)630のいずれかに送信する。データ670、672は、アプリケーションデータであり、IUTには関係していない。すべてのデータ670、672は、LMA620にルーティングされ、これにより、データ674はMAG−2−635(CoA2)にリダイレクトされる。次いで、MAG−2−635は、データ676をWTRU−2(HoA2)630にリダイレクトする。IUTが完了した後、CN605からのすべてのデータ670、672は、ターゲットWTRU、WTRU−2−630にリダイレクトされる。
【0081】
図6の方法のどの時点においても、WTRU−1−610、WTRU−2−630、SC625、MAG−1−615、MAG−2−635、LMA620、SC625、およびCN605の間で追加のアクションを実行することができる。
【0082】
図7Aおよび7Bは、メディアセション情報700がLMA−2−740によってMAG−2−735にリダイレクトされる流れを示すフロー図であり、そこではWTRU−1−710およびWTRU−2−730は、異なるLMAおよび異なるMAGと通信し、データは、ソースLMA、LMA−1−720からターゲットLMA、LMA−2−740に送信される。
【0083】
LMA−1−720は、バインディングテーブルを更新して、WTRU−1−710のHoA1を逆トンネリングおよび再トンネリングによってCoA1にマッピングする。MAG−2−735は、バインディングテーブル744を更新し、CoA2をWTRU−2−730の内部のHoA2にリンクする。MAG−2−735は、受信されたデータから付加的IPヘッダを除去してから、データをWTRU−2−730に転送する。WTRU−1−710は、SC725を介してWTRU−2−730に送信されるIUT_PrepReq746を介してIUTをトリガーする。SC725は、IUT_PrepReq750をLMA−2−740にも送信する。WTRU−2−730は、IUT_PrepAck748をSC725に送信し、アプリケーションを、まだ実行していなければ起動することによって、IUTの準備を開始する。
【0084】
LMA−2−740は、PMIP_IUT_PrepReq752をMAG−2−735に送信する。この要求は、HoA1およびCoA2を含む。MAG−2−735は、バインディングテーブル754を更新して、データをCoA2にマッピングするHoA1へリダイレクトされたデータの元のアドレスを処理し、PMIP_IUT_PrepAck756をLMA−2に送信する。LMA−2は、バインディングテーブル758を更新して、内部HoA1を持つHoA2をCoA2で置き換え、CoA2に転送し、IUT_PrepAck760をSC725に送信する。SC725は、IUT_Req766をWTRU−2−730に送信し、IUT_Req762をLMA−1−720に送信する。LMA−1−720は、ターゲットHoA2に関する情報によりバインディングテーブル764を更新して、データをWTRU−1−710の代わりにWTRU−2−730に転送する。WTRU−2−730およびLMA−1−720は、IUT_ACK772をSC725に送信する。WTRU−2−730は、CN705とのアプリケーションレベルの再ネゴシエーション768を開始する。SC725は、IUT_PrepAck770をWTRU−1−710に送信する。CN705は、LMA−1−720を介してデータ774をIP宛先アドレスHoA1に送信する。LMA−1−720は、データ776がHoA2においてWTRU−2−730に送信されるべきであるとバインディングテーブルに基づき判定する。LMA−1−720は、データ776をLMA−2−740に送信する。LMA−2−740は、データ778をCoA2に基づきMAG−2−735にトンネル/リダイレクトする。MAG−2−735は、データ780をWTRU−2−730に送信する。
【0085】
WTRU−2−730は、MAG−2−735に接続することができる。WTRU−2−730がMAG−3−785に移動し、接続するという条件で、WTRU−2−730は、MAG−3−785にアタッチする(788)。WTRU−2−730は、MAG−2−735から切断する。MAG−3−785は、PMIP_BU要求790をHoA2およびCoA3を含むLMA−2−740に送信することによって、WTRU−2−730をLMA−2−740に登録する。LMA−2−740は、WTRU−2−730−CoA3を認識し、CoA3を通じてWTRU−2−730に到達することができる。LMA−2−740は、PMIP_IUT_PrepReq792をMAG−3−785に送信し、PMIP_IUT_PrepAck794をMAG−3−785から受信する。LMA−2−740は、宛先CoAを置き換えることによってバインディングテーブル796を更新する。
【0086】
図7Aおよび7Bの方法のどの時点においても、WTRU−1−710、WTRU−2−730、SC725、MAG−1−715、MAG−2−735、MAG−3−785、LMA−1−720、LMA−2−740、SC725、およびCN705の間で追加のアクションを実行することができる。
【0087】
図7Cおよび7Dは、メディアセション情報755がLMA−1−720によってMAG−2−735にリダイレクトされる流れを示すフロー図であり、そこではWTRU−1−710およびWTRU−2−730は、異なるLMAおよび異なるMAGと通信し、データは、ソースLMA、LMA−1−720からターゲットMAG、MAG−2−735に送信される。
【0088】
LMA−1−720は、バインディングテーブル742を更新して、HoA1を逆トンネリングおよび再トンネリングによってCoA1にマッピングする。MAG−2−735は、バインディングテーブル744を更新して、CoA2を内部のHoA2にリンクする。MAG−2−735は、受信されたデータから付加的IPヘッダを除去してから、データをWTRU−2−730に転送する。WTRU−1−710は、SC725を介してWTRU−2−730に送信されるIUT_PrepReq746を介してIUTをトリガーする。SC725は、IUT_PrepReq750をLMA−2−740にも送信する。WTRU−2−730は、IUT_PrepAck748をSC725に送信し、アプリケーションを、まだ実行していなければ起動することによって、IUTの準備を開始する。
【0089】
LMA−2−740は、PMIP_IUT_PrepReq752をMAG−2−735に送信する。この要求は、HoA1およびCoA2を含む。MAG−2−735は、バインディングテーブル754を更新して、データをCoA2にマッピングするHoA1への元のアドレスでリダイレクトされたデータを処理し、PMIP_IUT_PrepAck756をLMA−2−740に送信する。LMA−2−740は、IUT_PrepAck760をSC725に送信する。SC725は、IUT_Req766をWTRU−2−730に送信し、IUT_Req762をLMA−1−720に送信する。LMA−1−720は、CoA2にマッピングされたターゲットHoA1に関する情報によりバインディングテーブル764を更新する。WTRU−2−730およびLMA−1−720は、IUT_ACK772をSC725に送信する。WTRU−2−730は、CN705とのアプリケーションレベルの再ネゴシエーション768を開始する。SC725は、IUT_PrepAck770をWTRU−1−710に送信する。CN705は、追加のデータ774をHoA1においてLMA−1−720に送信する。LMA−1−720は、データ776をCoA2およびMAG−2−735に、直接トンネルする。MAG−2−735は、外部のIPヘッダを除去してから、データを宛先HoA1−780とともにWTRU−2−730に転送する。
【0090】
WTRU−2−730はMAG−3−785にアタッチし(788)、MAG−2−735から切断する。PMIPバインディング更新790がLMA−2−740に送信される。MAG−3−785は、PMIP_BU790要求をHoA2およびCoA3を含むLMA−2−740に送信する。LMA−2−740は、CoA3を追跡する。WTRU−2−730がそのアタッチするポイントを変更する度に、新しいバインディング更新が新しいMAGからLMA−2−740に送信される。
【0091】
LMA−2−740は、PMIP_IUT_PrepReq792をMAG−3−785に送信し、PMIP_IUT_PrepAck794をMAG−3−785から受信する。MAG−3−735は、宛先CoAを置き換えることによってバインディングテーブル796を更新する。LMA−2−740は、更新された情報をLMA−1−720に送信する。LMA−2−740は、PMIP_BU795をLMA−1−720に送信する。LMA−1−720は、CoA3情報によりバインディングテーブル793を更新し、PMIP_BA肯定応答797をLMA−2−740に送信する。LMA−1−720がCN705から情報を受信した後、これは、アタッチされたときに正しいMAGへその情報を送信することができる。CN705は、追加のデータ798をLMA−1−720に送信することができる。WTRU−2−730がMAG−3−785にアタッチされているので、LMA−1−720はCoA3−799を使用してデータをMAG−3−785にトンネルし、したがって、データを、MAG−3−785にリダイレクトすることができる。MAG−3−785は、データ791をWTRU−2−730に送信する。
【0092】
図7Cおよび7Dの方法のどの時点においても、WTRU−1−710、WTRU−2−730、SC725、MAG−1−715、MAG−2−735、MAG−3−785、LMA−1−720、LMA−2−740、SC725、およびCN705の間で追加のアクションを実行することができる。
【0093】
図8は、ネットワークオペレータの展開選択に応じて、GTPまたはPMIPのいずれかを使用するアーキテクチャ800のブロック図である。GTPまたはPMIP832は、3GPPアクセスネットワーク810におけるサービスゲートウェイ805とPDNゲートウェイ815との間で使用することができ、GTPまたはPMIP836は、PDNゲートウェイ815およびePDGゲートウェイ825との間で使用することができる。それに加えて、PMIPおよびGTP832は、サービングゲートウェイ805およびPDNゲートウェイ815が異なるドメイン内にあるときに、サービスゲートウェイ805とPDNゲートウェイ815との間で使用することもできる。PMIP834は、PDNゲートウェイ815と非3GPP(third generation partnership project)IPアクセスゲートウェイ820との間で使用することができる。PDNは、GTPアンカーとして動作し、これはPMIPにおけるLMAと類似する役割となり得る。それに加えて、ePDG825は、MAGと類似する機能を使用する。信頼できない非3GPPアクセスネットワークを通じて接続しているときに、IPsecトンネル838をWTRU830とePDG825との間で使用することができる。
【0094】
図9は、GTPを使用するユニキャスト発展型パケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラを示すブロック
図900である。GTPは、3GPPで使用され、複数のアクセスポイントネーム(APN:access point name)を通じてWTRU905を1つまたは複数のPDN920に接続することをサポートするネットワークベースのIPモビリティを実装する。WTRU905は、所定の時刻において複数のAPNを使用することができる。APNは、WTRUがPDN920にアタッチするポイントを識別することができる。APN内では、WTRU905は、サーバPDN接続を有することができる。すべてのPDN接続を、GTPトンネルに関連付けることができ、これは、トンネルの両側トンネルエンドポイントIDに関連付けることができる。すべてのPDN接続は、1つまたは複数のEPSベアラを有することができ、すべてのベアラは、アップリンクおよびダウンリンクのトラフィックフローフィルタ(TFT:traffic flow filter)946、948、952および954に関連付けられる。ULとDLの両方のトラフィックフロー集合942および944を使用して、アプリケーション/サービス層940と通信する。
【0095】
EPSベアラは、GTPベースのS5/S8ベアラ935に対するWTRU905とPDN−GW920との間の、またPMIPベースのS5/S8ベアラ935に対するWTRU905とサービングGW915との間の共通のQoS処理を受信するトラフィックフローを一意に識別する。一方のEPSベアラは、WTRU905がPDN920に接続するときに確立され、PDN920接続の寿命が続く限り確立されたままであり、そのPDN920への常時オンIP接続性をWTRU905に提供する。そのベアラは、デフォルトベアラと称される。同一のPDN接続に対して確立された任意の追加のEPSベアラは、専用ベアラと称される。
【0096】
UL−TFT(Uplink Traffic Flow Template)946および946は、TFTにおけるアップリンクパケットフィルタの集合である。DL−TFT(DownLink Traffic Flow Template)952および954は、TFTにおけるダウンリンクパケットフィルタの集合である。それぞれの専用EPSベアラは、TFTに関連付けられる。WTRU905は、UL−TFT946および948を使用して、アップリンク方向においてトラフィックをEPSベアラにマッピングする。DL−TFT952および954を使用して、ダウンリンク方向においてトラフィックをEPSベアラにマッピングする。無線ベアラ(radio bearer:RB)925は、WTRU905とeNodeB910との間でEPSベアラのパケットをトランスポートする。無線ベアラが存在する場合、EPSベアラとこの無線ベアラとの間に一対一のマッピングがある。S1ベアラ930は、eNodeB910とサービングGW915との間でEPSベアラのパケットをトランスポートする。S5/S8ベアラ935は、サービングGW915とPDN GW920との間でEPSベアラのパケットをトランスポートする。
【0097】
図10は、WTRU1005とPDN−GW1020との間のユーザプレーンの参照ポイント1000を示すスタック図である。GTPは、バックボーンネットワークにおいて、UTRAN1010とサービングGW1015との間、さらにはサービングGW1015とPDN−GW1020との間でユーザデータをトンネルするためのプロトコルとして使用される。GTPは、すべてのエンドユーザのIPパケットをカプセル化することができる。
【0098】
図11は、専用ベアラのアクティベーションプロシージャ1100を示すフロー図である。PCRF(policy charging rules function)1130が、要求をPDN−GW1125に送信することによってIP−CANセション修正1132を開始する。PDN−GW1125は、ベアラ要求1134を作成し、ベアラ作成要求1134を、サービングGW1120を介してMME(mobility management entity)1115に送信する。MME1115は、ベアラセットアップ要求/セション管理要求1138をeNodeB1110に送信する。eNodeB1110は、WTRU1105にRRC接続再構成要求1140を送信する。
【0099】
再構成が完了した後、WTRU1105は、eNodeB1110に、RRC接続再構成完了応答1142を送信する。eNodeB1110は、MME1115にベアラセットアップ応答1144を送信する。WTRU1105は、直接転送要求1146をeNodeB1110に送信し、eNodeB1110は、MME1115にセション管理応答1148を送信する。MME1115は、サービングGW1120を介してPDN−GW1125にベアラ作成応答1150を送信する。PDN−GW1125は、PCRF1130にIP−CANセション修正メッセージ1125を送信する。
【0100】
図11の方法のどの時点においても、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、サービングGW1120、PDN−GW1125、およびPCRF1130の間で追加のアクションを実行することができる。
【0101】
図12は、ベアラのQoS更新を有するベアラの修正プロシージャ1200を示すフロー図である。PCRF1130は、要求1202をPDN−GW1125に送信することによってIP−CANセション修正を開始する。PDN−GW1125は、ベアラ更新要求1204を作成し、ベアラ更新要求1204をサービングGW1120に送信する。サービングGWは、MME1115にベアラ更新要求1206を送信する。MME1115は、ベアラ修正要求/セション管理要求1208をeNodeB1110に送信する。eNodeB1110は、WTRU1105にRRC接続再構成要求1210を送信する。
【0102】
再構成が完了した後、WTRU1105は、eNodeB1110に、RRC接続再構成完了応答1212を送信する。eNodeB1110は、MME1115にベアラ修正応答1214を送信する。WTRU1105は、直接転送要求1216をeNodeB1110に送信し、eNodeB1110は、MME1115にセション管理応答1218を送信する。MME1115は、サービングGW1120を介してPDN−GW1225にベアラ更新応答1220を送信する。PDN−GW1125は、PCRF1130にIP−CANセション修正メッセージ1224を送信する。
【0103】
図12の方法のどの時点においても、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、サービングGW1120、PDN−GW1125、およびPCRF1130の間で追加のアクションを実行することができる。
【0104】
図13は、ベアラのQoS更新がないベアラの修正プロシージャ1300を示すフロー図である。PCRF1130は、要求1302をPDN−GW1125に送信することによってIP−CANセション修正を開始する。PDN−GW1125は、ベアラ更新要求1304を作成し、ベアラ更新要求1304を、サービングGW1120を介してMME1115に送信する。MME1115は、ダウンリンクNASトランスポート要求1308をeNodeB1110に送信する。eNodeB1110は、直接転送要求1310をWTRU1105に送信する。
【0105】
WTRU1105は、直接転送応答1312をeNodeB1110に送信する。eNodeB1110は、アップリンクNASトランスポートメッセージ1314をMME1115に送信する。MME1115は、サービングGW1120を介してPDN−GW1125にベアラ更新応答1316を送信する。PDN−GW1125は、PCRF1130にIP−CANセション修正メッセージ1318を送信する。
【0106】
図13の方法のどの時点においても、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、サービングGW1120、PDN−GW1125、およびPCRF1130の間で追加のアクションを実行することができる。
【0107】
図14は、PDN GW開始ベアラデアクティベーションプロシージャ1400を示すフロー図である。PCRF1130は、要求1406をPDN−GW1125に送信することによってIP−CANセション修正を開始する。PDN−GW1125は、ベアラ削除要求1408を生成し、ベアラ削除要求1408を、サービングGW1402を介してMME1115に送信する。サービングGW1420は、SGSN1402にベアラ削除要求1408も送信する。MME1115は、デタッチ要求1412をWTRU1105に送信し、ベアラデアクティベート要求1414をeNodeB1110に送信する。eNodeB1110は、WTRU1105にRRC接続再構成要求1416を送信する。
【0108】
再構成が完了した後、WTRU1105は、eNodeB1110に、RRC接続再構成完了応答1418を送信する。eNodeB1110は、MME1115にベアラデアクティベート応答1420を送信する。WTRU1105は、直接転送要求1424をeNodeB1110に送信し、eNodeB1110は、MME1115にEPSベアラデアクティベートコンテキストアクセプト応答1426を送信する。WTRU1105は、MME1115にデタッチアクセプト1428を送信する。MME1115は、通知要求1430をHSS1404に送信し、HSS1404から通知応答1432を受信する。MME1115およびSGSN1402は両方とも、サービングGW1120にベアラ削除応答1434を送信する。サービングGW1120は、PDN−GW1125にベアラ削除応答1434を送信する。PDN GW1125は、PCRF1130にIP−CANセション修正メッセージ1436を送信する。WTRU1104、eNodeB1110、およびMME1115は、シグナリング接続解放1438を実行する。
【0109】
図14の方法のどの時点においても、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、SGSN1402、サービングGW1120、PDN GW1125、PCRF1130、およびHSS1404の間で追加のアクションを実行することができる。
【0110】
図15は、WTRU要求ベアラ修正プロシージャ1500を示すフロー図である。WTRU1105は、MME1115にメッセージ1502を送信することによってベアラリソース修正を要求する。MME1115は、サービングGW1120を介してPDN−GW1125にベアラリソースコマンド1504を送信する。PCRF1130は、PDN−GW1125とIP−CANセション修正1508を開始する。専用ベアラアクティベーションは、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、サービングGW1120、およびPDN−GW1125の間で発生する(1510)。PDN−GW1125は、PCRF1130にIP−CANセション修正メッセージ1512を送信する。
【0111】
図15の方法のどの時点においても、WTRU1105、eNodeB1110、MME1115、サービングGW1120、PDN GW1125、およびPCRF1130の間で追加のアクションを実行することができる。
【0112】
図16は、GTPを使用して一方のWTRUから別のWTRUへのIPフローエンドポイント転送1600を示すフロー図である。IPフロー1642は、ソースWTRU1605とCN1640との間に存在する。選択的IUTを実行するために、ソースWTRU1605は、IUTを実行することを決定し、CN1640に通知する。WTRU−1 1605は、IUT_PrepReq1644をWTRU−2−1615に送信することによってWTRU−2−1615とコンタクトする。これは、IUTプロシージャが発生されようとしていることをWTRU−2−1615に通知するものである。この要求は、SC1610を介して送信することができる。WTRU−2−1615は、アプリケーションレベルの準備1644を実行し、その状態およびIPスタックを更新して、WTRU−1 1605のIPアドレスを論理インターフェース上で追加し、WTRU−1−1605のIPアドレスからパケットの送受信を行えるようにする。WTRU−2 1615は、IUT_PrepAck1646をWTRU−1−1605に送信する。肯定応答1646は、SC1610を介して送信することができる。
【0113】
WTRU−1−1605は、転送するメディアフローをトランスポートするために現在使用されているEPSベアラをターゲットとするベアラリソース修正を実行する。シグナリングを修正して、WTRU−2−1615の識別子をPDN−GW1630に提供することを可能にする。WTRU−1−1605は、SGW−1−1620を介してPDN−GW1630にベアラリソース修正要求1648を送信することができる。PCEF開始IP−CANセション修正1652を、PDN−GW1630とPCRF1635との間で開始することができる。PDN−GW1630は、WTRU−2−1615、PDN−GW1630、およびSGW−2−1625の間で、専用ベアラを生成し(例えば、
図11で説明されているプロシージャに従うことができる)、または既存のベアラを修正する(例えば、QoS更新が実行されるという条件の下では
図12、またはQoS更新がベアラ修正時に実行されないという条件の下では
図13で説明されているプロシージャに従うことができる)(1654)。一実施形態では、PDN−GWは、WTRU−2−1615上で終了した既存ベアラを再利用して転送トラフィックをトランスポートすることを選択し(つまり、既存のベアラ修正プロシージャを使用することができる)、または別の場合には、PDN−GWは、この目的のために新しいベアラを使用することを選択することができる(つまり、既存のベアラ作成プロシージャを使用することができる)。新しい、または修正されたベアラの両側において、PDN−GW1630およびWTRU−2−1615におけるTFTは、このベアラを通じてターゲットのトラフィックを管理する。TFT1は、転送されるフローに関係するTFTであってよい。ダウンリンク上のTFT1は、宛先IP、WTRU−1−1605のIPを持つ指定されたフロー特性にトラフィックをマッチさせることができる。トラフィックは、WTRU−2−1615とPDN−GW1630との間でEPSベアラのGTPトンネルを通じて管理される。アップリンク上のTFT1は、IPソース、WTRU−1−1605のIPを持つ指定されたフロー特性とマッチすることができる。トラフィックは、WTRU−2−1615とPDN−GW1630との間でEPSベアラを通じて管理される。それに加えて、PDN−GW1630のベアラデアクティベートプロシージャ1656は、WTRU−1−1605、SGW−1−1620、およびPDN−GW1630の間で実行される(つまり、
図14で説明されているベアラデアクティベートプロシージャに従うものとしてよい)。PDN−GW1630は、PCEF1635開始IP−CANセション修正終了応答1658をPCRF1635に送信する。WTRU−2−1615は、CN1640とのアプリケーションレベルの再ネゴシエーション1660を実行することができ、またCN1640とのIPフロー1662を確立することもできる。PDN−GW1630およびWTRU−1−1605は、そのTFTを更新して、WTRU−1−1605のベアラからトラフィックを除去することができる。
【0114】
図16の方法のどの時点においても、WTRU−1−1605、WTRU−2−1615、SC1610、SGW−1−1620、SGW−2−1625、CN1640、PDN GW1630、およびPCRF1635の間で追加のアクションを実行することができる。
【0115】
一実施形態では、初期要求メッセージ1648を、WTRU−1 1605から新しいIEを含むPDN GW1630に送信することができる。新しいIE、例えば、IUTターゲットIPアドレスがメッセージ1648に追加される。このIEの値は、IPアドレスである(つまり、転送のターゲットであるWTRU−2 1615のIPアドレス)。このIEは、メッセージ1648内に存在しているので、PDN GW1630は、IE、WTRU−2 1615によって識別されたターゲットへのIUT転送オペレーションをトリガーする。
【0116】
新しいIE、例えば、IUTソースIPアドレスを、専用ベアラ作成または既存のベアラ修正プロシージャ1654内でPDN−GW1630からWTRU−2−1615へのすべてのダウンリンクメッセージに追加することができる。新しいベアラが生成される場合、メッセージ1134、1136、1138、および1140は、新しいIE、IUTソースIPアドレスを含み、これは
図11で説明されているプロシージャに従ってもよい。
【0117】
既存のベアラが修正される場合、メッセージ1204、1206、1208、1210は、新しいIE(つまり、
図12)または1304、1306、1308、1310(つまり、
図13)を含むことができる。
【0118】
図17は、異なるSGWに接続され、同じPDN−GW1725に登録されているソースWTRU1705とターゲットWTRU1710との間のIUT1700を示している。この実施形態では、ソースWTRU、WTRU−1−1705は、CN1740によりIPフロー1760を生成することができる。WTRU−1−1705は、SGW−1−1720にベアラリソース修正要求1752を送信することができ、SGW−1−1720は、PDN−GW1725にベアラリソースコマンド1750を送信することができる。
【0119】
WTRU−1−1705は、SC1715を介してIUT_PrepReq1742をWTRU−2−1710に送信することができる。WTRU−2−1710は、SC1715を介してIUT_PrepAck1744をWTRU−1−1705に送信することができる。
【0120】
PDN−GW1725は、それ自体とWTRU−2−1748からWTRU−2−1710までとの間でSGW−2−1730を介して専用ベアラを生成することができる。PDN−GW1725は、PCRF1735にセション修正1758を送信することができる。WTRU−2−1710は、CN1740とのアプリケーションレベルのネゴシエーション1756を実行することができ、またCN1740とのIPフロー1754を開始することができる。
【0121】
図17の方法のどの時点においても、WTRU−1−1705、WTRU−2−1710、SC1715、SGW−1−1720、SGW−2−1730、PDN−GW1725、PCRF1735、およびCN1740の間で追加のアクションを実行することができる。
【0122】
実施形態
1.無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
ネットワークにおけるアクセスサーバにアタッチするように構成された送信機を備えるWTRU。
2.ユーザ装置間変換(Inter-User Equipment Transform:IUT)要求、宛先IP(internet protocol)アドレス、およびセション情報を受信するように構成された受信機をさらに備える実施形態1に記載のWTRU。
3.アプリケーションを起動し、受信された宛先IPアドレスを格納して、IUTオペレーションを準備するように構成されたプロセッサをさらに備える実施形態1乃至2のいずれか一つに記載のWTRU。
4.送信機は、準備肯定応答を送信し、アプリケーションのネゴシエーションを実行するようにさらに構成される実施形態1乃至3のいずれか一つに記載のWTRU。
5.IUT要求は、発信ホームアドレス(HoA:home address)のアドレスを含む実施形態2乃至4のいずれか一つに記載のWTRU。
6.アクセスサーバは、モビリティアクセスゲートウェイである実施形態1乃至5のいずれか一つに記載のWTRU。
7.セション情報は、情報要素(IE)を含む実施形態2乃至5のいずれか一つに記載のWTRU。
8.IEは、ターゲットIPアドレス、ソースIPアドレス、転送フロー識別のうちの1つまたは複数を含む実施形態7に記載のWTRU。
9.IUTに対して、プロキシモバイルIP(PMIP)が使用される実施形態1乃至8のいずれか一つに記載のWTRU。
10.IUTに対して、汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)トンネリングプロトコル(GTP)が使用される実施形態1乃至9のいずれか一つに記載のWTRU。
11.送信機は、発展型パケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラのGTPトンネルを通じてデータを送信するようにさらに構成される実施形態10に記載のWTRU。
12.送信機は、EPSベアラに修正メッセージを送信するようにさらに構成される実施形態11に記載のWTRU。
13.ユーザ装置間転送(Inter-User Equipment Transfer:IUT)を実行するための無線送信/受信ユニット(WTRU)で使用するための方法であって、登録情報をローカルモビリティアンカ(LMA)に送信するステップを備える方法。
14.IUT要求、宛先IP(internet protocol)アドレス、およびセション情報を受信するステップをさらに備える実施形態13に記載の方法。
15.受信されたIUT要求に応答してアプリケーションを起動し、宛先IPアドレスを格納して、IUTオペレーションを準備するステップをさらに備える実施形態13乃至14のいずれか一つに記載の方法。
16.準備肯定応答が送信され、アプリケーションのネゴシエーションが実行される実施形態13乃至15のいずれか一つに記載の方法。
17.IUT要求は、宛先ホームアドレス(HoA:home address)のアドレスを含む実施形態14乃至16のいずれか一つに記載の方法。
18.バインディングテーブルに対するマッピング更新が送信される実施形態13乃至17のいずれか一つに記載の方法。
19.マッピングは、宛先ホームアドレス(HoA:home addrss)からケアオブアドレス(CoA:care of address)へのマッピングである実施形態18に記載の方法。
20.セション情報は、情報要素(IE)を含む実施形態14乃至19のいずれか一つに記載の方法。
21.IEは、ターゲットIPアドレス、ソースIPアドレス、転送フロー識別のうちの1つまたは複数を含む実施形態20に記載の方法。
22.IUTに対して、プロキシモバイルIP(PMIP)が使用される実施形態13乃至21のいずれか一つに記載の方法。
23.IUTに対して、汎用パケット無線サービス(GPRS:general packet radio service)トンネリングプロトコル(GTP)が使用される実施形態13乃至22のいずれか一つに記載の方法。
24.送信機は、発展型パケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラのGTPトンネルを通じてデータを送信するようにさらに構成される実施形態23に記載の方法。
25.送信機は、EPSベアラに修正メッセージを送信するようにさらに構成される実施形態24に記載の方法。
【0123】
特徴および要素が特定の組み合わせで上記説明されるが、当業者であれば、それぞれの特徴もしくは要素は単独で、またはその他の特徴および要素と組み合わせて使用できることを理解されるであろう。それに加えて、本明細書で説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサにより実行できるようにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにより実装されてもよい。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線で、または無線接続で送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、限定はしないが、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)などの光学媒体を含む。ソフトウェアとの関連性を持つプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、またはホストコンピュータにおいて使用するための無線周波トランシーバを実装するために使用されてもよい。