特許第5890855号(P5890855)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890855
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】材料承接位置固定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B23P 19/10 20060101AFI20160308BHJP
   B65G 47/30 20060101ALI20160308BHJP
【FI】
   B23P19/10
   B65G47/30 F
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2014-51002(P2014-51002)
(22)【出願日】2014年3月14日
(65)【公開番号】特開2015-128812(P2015-128812A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2014年3月14日
(31)【優先権主張番号】103100100
(32)【優先日】2014年1月2日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】514019132
【氏名又は名称】萬潤科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】張 巍騰
(72)【発明者】
【氏名】王 瑞鴻
【審査官】 後藤 健志
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−256921(JP,A)
【文献】 特開平03−257844(JP,A)
【文献】 特開平09−023095(JP,A)
【文献】 特開昭64−058429(JP,A)
【文献】 実開平03−015822(JP,U)
【文献】 特開昭60−228034(JP,A)
【文献】 特開2001−105247(JP,A)
【文献】 米国特許第05480087(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00529738(EP,A1)
【文献】 特開昭62−4529(JP,A)
【文献】 特開2005−305628(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23P 19/10
B65G 47/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料が振動フィーダによって方向調節、選別されて、輸送凹道から逐一輸送される材料整列ステップと、
承接位置固定装置によって、モールドベースが間欠的に移行して、その上に間隔をおいて設置される複数の収納エリアが振動フィーダの輸送凹道から逐一輸送される材料を承接し、エアシリンダの駆動を受けてモールドベースに接触または分離する吸着部品によって収納エリアの内側面を基準として、収納エリア中のコア材料がその基準に向いて抵触して位置固定を形成し、前記吸着部品は、互いに間隔をおいた複数のモールドベース中の収納エリア内の材料に対応する磁性部品が設置される承接位置固定ステップと、
取出し装置の間隔をおいて設置される複数のノズルによって、モールドベース上の各収納エリア中の材料が吸着され、取り出されて、次の工程に移される取出しステップとを備えることを特徴とする材料承接位置固定方法。
【請求項2】
前記モールドベース中の収納エリアは、単側のみに開口が設置されて材料の承接に供し、他側は閉じられて、それに接触する吸着部品との間に仕切り部を形成することを特徴とする請求項1に記載の材料承接位置固定方法。
【請求項3】
請求項1から請求項に記載の材料承接位置固定方法を実行する材料承接位置固定装置。
【請求項4】
輸送凹道を有する振動フィーダと、
復移行するおよび間欠的に移行する承接組立部品を備え、当該承接組立部品が間隔をおいて設置される負圧の空気によって貫通する複数の空気孔の固定座およびその上に間隔をおいて複数の収納エリアが設置されるモールドベースを備え、間欠的に移行して逐一振動フィーダの輸送凹道から輸送される材料を逐一承接し、前記モールドベース固定座に抵触し前記固定座の上に位置固定させ、振動フィーダが設けられている側を前側とし、モールドベースの収納エリアがY軸方向に開設する両端に開放状を呈する前部開口、後部開口を形成し、前記モールドベースは、収納エリアの後部開口の側を固定座に抵触し、当該モールドベースの収納エリアを、前記固定座の空気孔と相互に貫通する承接位置固定装置と、
間隔をおいて設置される複数のノズルが、モールドベース上の各収納エリア中の材料を吸着し、取り出して、次の製造工程に移す取出し装置とを備えることを特徴とする材料承接位置固定装置。
【請求項5】
振動フィーダが設けられている側を前側とし、前記モールドベースの収納エリアのY軸方向の前側にZ軸方向の凹設槽が設置され、その凹設槽により砕かれたコア材料が前記凹設槽から落され排出されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の材料承接位置固定装置。
【請求項6】
前記承接位置固定装置は、モータの駆動を受けるベルトを備え、ベルト上には固定部品が設置される駆動組立部品と、
ベースを備え、ベース上にはガイドレールが設置され、ガイドレール上には、ガイドレール上でスライドするスライドシートが設置されて、前記固定部品と前記ガイドレールは固定されて連動する固定組立部品とを備えることを特徴とする請求項に記載の材料承接位置固定装置。
【請求項7】
振動フィーダが設けられている側を前側とし、前記収納エリアのX軸方向へ移行して材料承接する時に後側となる一側辺と底部との間には後部開口に抵触する位置に逃がし穴が設置されて、前記固定座の空気孔が逃がし孔の位置に対応して相互に貫通し、前記逃がし穴から収納エリアに対して負圧が通入することを特徴とする請求項に記載の材料承接位置固定装置。
【請求項8】
前記モールドベースの収納エリア中の材料が一側辺に偏って位置固定を形成して、材料の他側と収納エリアの他側辺との間に隙間を形成することを特徴とする請求項に記載の材料承接位置固定装置。
【請求項9】
前記固定座下方の、一側に向いて横向きに受け座が設置され、固定座の抵触面との間に、前記モールドベースの抵触と収納に供して、固定設置させるための抵触設置区間を形成することを特徴とする請求項に記載の材料承接位置固定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、承接位置固定方法及び装置に関し、特に、振動フィーダによって整列された後の電子素子材料を用いて、逐一排列位置固定されることで、取り出されて、次の製造工程に移る材料承接位置固定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、電子素子材料は、通常数量が多く、且つ細微であるという特色を有する。オートメション化された製造加工工程を実施するために、大量の材料を投入して、自動的に関連する工程を実施することで、人力の節約を図る必要がある外、電子素子材料の物理特性及び細微化により、大量の電子素子材料が投入された後、効果的且つ精確な位置固定が必要となり、それが行なわれないとスムーズな後続工程に移れない。一般の変圧器またはインダクタコイルのコアにおける巻線の製造工程を例とすれば、現在、例えば、スマートフォン中の変圧器またはインダクタコイルは、極めて細微であり、且つ、生産量も数百万単位で計算される。故に、振動フィーダを使用して大量のコア材料を投入して、方向の調整や選別を行なうことで、スムーズな巻線製造工程を実施する必要がある。
【0003】
しかしながら、従来の技術は、振動フィーダによって大量のコア材料が投入された後、方向の調整や選別が行なわれる場合、一単位時間の生産効率を高めることは困難である。生産効率を高めるためには、多くのコアに対して同時に線材の巻線が行なわれるのが理想である。したがって、コアが振動フィーダによって整列されて送り出される時、承接及び位置固定のための装置によって、振動フィーダから送り出されたコアが逐一承接され、精確な位置固定がなされることで、一定数量(例えば、四個)に達した後に取り出されて、同時に多軸同時進行の巻線機能を有する装置に移されて巻線が行なわれることが可能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、振動フィーダによって整列された後の電子素子材料を用いて、逐一排列位置固定されることで、取り出されて、次の製造工程に移る材料承接位置固定方法及び装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、振動フィーダが整列輸送した材料を承接し、複数の材料を同時に移す材料承接位置固定方法を提供することを目的とする。
【0006】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、振動フィーダが整列輸送した材料を承接し、精確に位置固定する材料承接位置固定方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明は、振動フィーダが整列輸送した材料を承接し、複数の材料が同時に移される材料承接位置固定装置を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、材料を承接し、複数の材料を同時に移す材料承接位置固定装置を提供することを目的とする。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、材料を承接し、精確に位置固定する材料承接位置固定装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明は、請求項1から請求項4に記載の材料承接位置固定方法の装置を提供することを目的とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定方法は、以下のステップを備えることを特徴とする。材料整列ステップは、材料が振動フィーダによって方向調節、選別されて、輸送凹道から逐一輸送される。承接位置固定ステップは、承接位置固定装置によって、モールドベースが間歇的に移行して、その上に間隔をおいて設置される複数の収納エリアが振動フィーダの輸送凹道から逐一輸送される材料を承接する。取出しステップは、取出し装置 の間隔をおいて設置される複数のノズルによって、モールドベース上の各収納エリア中の材料が吸着され、取り出されて、次の工程に移される。
【0012】
さらに、上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定方法は、間歇的に移行するモールドベースを備え、その上に間隔をおいて複数の収納エリアが設置されて、振動フィーダから輸送凹道に逐一輸送される材料を逐一承接して、前記材料が収納エリア中の抵触面に向かって吸着されて抵触して位置固定されることを特徴とする。
【0013】
また、上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定装置は、輸送凹道を有する振動フィーダと、モールドベースを有して、その上に間隔をおいて複数の収納エリアが設置されて、間歇的に移行して逐一振動フィーダの輸送凹道から輸送される材料を逐一承接する承接位置固定装置と、間隔をおいて設置される複数のノズルが、モールドベース上の各収納エリア中の材料を吸着し、取り出して、次の製造工程に移す取出し装置とを備えることを特徴とする。
【0014】
さらに、上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定装置は、モータの駆動を受けるベルトを備え、ベルト上には固定部品が設置される 駆動組立部品と、ベースを備え、ベース上にはガイドレールが設置され、ガイドレール上には、ガイドレール上でスライドするスライドシートが設置されて、前記固定部品と前記ガイドレールは固定されて連動する固定組立部品と、前記スライドシート上に設置され、それに連動されてスライドして、一部の区間において間歇的に移行し、モールドベースを備えて、モールドベース上には、間隔をおいて複数の収納エリアが設置されて、承接されるコア材料を収納する承接組立部品とを備えることを特徴とする。
【0015】
さらに、上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定装置は、固定座を備えて、前記固定座は、間隔をおいて設置される複数の負圧の空気孔によって貫通するモールドベースが間歇的に移行し、その上に間隔をおいて複数の収納エリアが設置されて、承接される材料を収納し、収納エリアの一側辺と底部の間は、前記固定座の空気孔と相互に貫通することを特徴とする。
【0016】
さらに、上記目的を達成するために、本発明の材料承接位置固定装置は、さらに、間歇的に移行し、その上に間隔をおいて収納エリアが設置されて、承接される材料を収納するモールドベースと、駆動されてモールドベースと接触または分離することで、収納エリア中の材料が収納エリアの内側面に向くことを基準として抵触して位置固定を形成する吸着部品とを備えることを特徴とする。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明は、請求項1から請求項4に記載の材料承接位置固定方法の装置を備えることを特徴とする。
【0018】
このように、本発明の実施形態における材料承接位置固定方法及び装置は、材料整列ステップにおいて、コア材料が振動フィーダによって方向調整及び選別されて、輸送凹道から逐一輸送され、承接位置固定ステップにおいて、承接位置固定装置の承接組立部品のモールドベース上の収納エリアが承接されるコア材料を収納し、取出しステップにおいて、取出し装置のノズルが各収納エリア中のコア材料を吸着し、取り出して、次の製造工程に移す。したがって、効果的に複数のコア材料が同時に一度に取り出される外、逐一承接されるコア材料が、後部開口の位置に偏る抵触面及び側辺の空気孔が逃がし穴に対応して、収納エリア中に加えられる負圧が、基準面に抵触して、精確な位置固定を形成することにより、取出し装置のノズルが吸着して取出し、次の巻線工程に移る時、精確に位置が固定されて巻線が行なわれる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態における材料承接位置固定方法及び装置は、材料整列ステップにおいて、コア材料が振動フィーダによって方向調整及び選別されて、輸送凹道から逐一輸送され、承接位置固定ステップにおいて、承接位置固定装置の承接組立部品のモールドベース上の収納エリアが承接されるコア材料を収納し、取出しステップにおいて、取出し装置のノズルが各収納エリア中のコア材料を吸着し、取り出して、次の製造工程に移す。したがって、効果的に複数のコア材料が同時に一度に取り出される外、逐一承接されるコア材料が、後部開口の位置に偏る抵触面及び側辺の空気孔が逃がし穴に対応して、収納エリア中に加えられる負圧が、基準面に抵触して、精確な位置固定を形成することにより、取出し装置のノズルが吸着して取出し、次の巻線工程に移る時、精確に位置が固定されて巻線が行なわれることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態における装置を示した図である。
図2】本発明の実施形態における承接組立部品の立体図である。
図3】本発明の実施形態における承接組立部品の立体分解図である。
図4】本発明の実施形態におけるモールドベースの部分拡大図である。
図5】本発明の実施形態における承接組立部品の部分拡大図である。
図6】本発明の実施形態における収納エリア内のコア材料の位置固定状態を示した平面図(上から見た図)である。
図7】本発明の実施形態における収納エリア内のコア材料の正面図(前から見た図)である。
図8】本発明の第二実施形態における立体分解図である。
図9】本発明の第二実施形態における吸着部品がモールドベースに接触した状態を示した図である。
図10】本発明の第二実施形態の吸着部品がモールドベースから分離した状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1を参照しながら、本発明の実施形態における材料承接位置固定方法及び装置について説明する。図1は、変圧器のコアに巻線を施すのに使用される投入装置の場合を示したものである。本発明の材料承接位置固定方法は、以下のステップを備える。
【0022】
材料整列ステップ:コア材料1が振動フィーダ2に投入されて方向の調整及び選別を行い、Y軸方向から輸送凹道21に向かって逐一輸送される。
【0023】
承接位置固定ステップ:承接位置固定装置3によって実行され、承接位置固定装置3は、駆動組立部品31、固定組立部品32及び承接位置固定33を備える。このうち、前記駆動組立部品31は、モータ311の駆動を受けるベルト312を備え、ベルト312上には固定部品313が設置される。前記固定組立部品32は、ベース321を備える。ベース321上には前記輸送凹道21に垂直のX軸方向のガイドレール322が設置される。ガイドレール322上には、ガイドレール322上でスライドするスライドシート323が設置される。前記固定部品313と前記ガイドレール322は固定されて連動する。前記承接組立部品33は、前記スライドシート322上に設置され、それに連動されてX軸方向にスライドして、一部の区間において間歇的に移行し、固定座331及びモールドベース332を備える。モールドベース332上には、直線配列で間隔をおいて複数の収納エリア333が凹設されて、承接されるコア材料1を収納する。承接位置固定装置3は、承接組立部品33がX軸において間歇的に移行することにより、モールドベース332上に間隔をおいて設置される各収納エリア333によって、各収納エリア333が全てのコア材料1を載せるまで、振動フィーダ2のY軸方向の輸送凹道21が逐一輸送するコア材料1を逐一承接する。
【0024】
取出しステップ:取出し装置4によって実行され、取出し装置4は、前記スライドシート322 のX軸方向に往復してスライドして移行するルートの上方に位置して、Z軸方向に上下移行を行い、固定枠41及び固定枠41上において間隔をおいて設置される複数のノズル42を備える。各ノズル42は、負圧の吸引力によって貫通する。前記承接位置固定ステップにおいて、モールドベース332上の各収納エリア333はいずれもコア材料1を載せた後、スライドして取出し装置4下方に移行する。固定枠41は、Z軸方向に下降移行し、各ノズル42によって各収納エリア333中のコア材料1を吸着して取り出し、次の巻線工程に移る。
【0025】
図2図3を参照しながら説明する。前記承接組立部品33の固定座331下方向の一側には、横向きに受け座334が設置され、固定座331の抵触面335との間に前記モールドベース332を設置収納し、且つその上に位置を固定して設置される抵触設置区間336を形成する。前記抵触面335は、複数の各収納エリア333に対応して設置され、負圧の空気孔337が貫通する。
【0026】
図4を参照しながら説明する。前記モールドベース332は、炭化タングステンまたは超硬合金等の耐磨性材質から構成され、収納エリア333がY軸方向に開設される。振動フィーダが設けられている側を前側とし、Y軸方向の両端に開放状を呈する前部開口333 a、後部開口333bを形成する。収納エリア333は、X軸方向に向かって移行し、コア材料1承接時に対応するのは後側の側辺333cであり、底部333dとの間の後部開口333b の位置には逃がし穴333eが設置される。モールドベース332の前部開口333 a側には、Z軸方向のドレン槽338が設置され、砕かれたコア材料は、前記の位置から落とされて排出される。他方で、上方に探知機が設置されて前記ドレン槽334が形成するZ軸方向の切れ込みに対応する。探知機が前記ドレン槽334に対応し、感知時の信号が阻止されると、収納エリア333中のコア材料1が正常に作業していることを意味し、逆に、感知時の信号が直接通過して阻止されることないと、コア材料1が投入されていないことを意味し、装置を停止させて検査する必要が生じる。
【0027】
図5を参照しながら説明する。前記モールドベース332は、収納エリア333の後部開口333bの側と固定座331の抵触面335によって抵触し、受け座334上に固定設置されることにより、前記固定座331の抵触面335上の空気孔337が逃がし穴333eの位置にちょうど対応して相互に貫通する。受け座334上にはさらにモールドベース332上のドレン槽338に対応する切れ込み339が設置される。
【0028】
図6図7を参照しながら説明する。前記コア材料1の幅は、モールドベース332の収納エリア333の両側の幅より小さく、空気孔337に対応する逃がし穴333eが収納エリア333中に加える負圧が、後部開口333bの位置の固定座331の抵触面335及び収納エリア333の側辺333cに偏る。このため、コア材料1が収納エリア333中にある時、空気孔337が逃がし穴333eが加える負圧の吸引力に対応することで、コア材料1が抵触面335及び側辺333cを基準として、抵触面335及び側辺333cに偏って抵触して位置固定を達成する。コア材料1の他側と、収納エリア333の他のX軸方向に向かって移行し、コア材料1を承接する時に対応する前側の側辺333fとの間に、隙間Dを形成して、図1中の取出し装置4のノズル42がコア材料1を吸着してから取り出す作業を行なう時、空気孔337が逃がし穴333eに対応して、加えられた負圧の吸引力が解除されて初めて取出し装置4のノズル42がスムーズに取出し作業を行なうことができる。
【0029】
本発明の実施形態における材料承接方法及び装置は、材料整列ステップによって、コア材料1が振動フィーダ2に投入されて、方向の調整及び選別を行い、輸送凹道21に向かって逐一輸送される。さらに、承接位置固定ステップにおいて、承接位置固定装置3の承接位置固定33のモールドベース332上の収納エリア333が、承接されるコア材料1を収納する。さらに、取出しステップにおいて、取出し装置4のノズル42が各収納エリア333中のコア材料1を吸着して取り出すことで、次の巻線工程に移る。効果的に、複数のコア材料1を承接及び提供することで同時に一度に取り出せる外、逐一承接されるコア材料1が、後部開口333bの位置に偏る抵触面335及び側辺333cの空気孔337が逃がし穴333eに対応して、収納エリア333中に加えられる負圧が、基準面に抵触して、精確な位置固定を形成することにより、取出し装置4のノズル42が吸着して取出し、次の巻線工程に移る時、精確に位置が固定されて巻線が行なわれる。
【0030】
図8を参照しながら説明する。本発明の第二実施形態は、主に、モールドベース51中の収納エリア511内のコア材料6の吸着位置固定は、エアシリンダ52の駆動を受けてモールドベース51と接触または分離する吸着部品53によって行なわれる。前記吸着部品53には、互いに間隔を有する複数のモールドベース51中の収納エリア511内のコア材料6が対応する、例えば、磁石のような磁性部品531を有する。同時に、モールドベース51中の収納エリア511は、単側に開口512のみが設置されて、コア材料6を承接するのに供する。他側は閉ざされていて、それに接触する吸着部品53との間に仕切り部513を形成する方式によって形成される。図8図9を参照しながら説明する。コア材料6がモールドベース51中の収納エリア511に承接される時、吸着部品53が駆動されて、モールドベース51に接触して、磁性部品531にその対応する収納エリア511中のコア材料6に対して仕切り部513の間接磁性吸着方式を経て行なわれることにより、収納エリア511の内側面514を基準として、収納エリア511中のコア材料6がその基準に向いて抵触して位置固定を形成する図8図10を参照しながら説明する。取出し装置4のノズル42がコア材料1に吸着してから取出しを行なって、初めて吸着部品53が駆動されてモールドベース51から分離することにより、加えられた吸引力が解除されて、取出し装置4のノズル42がスムーズに取り出せる。
【0031】
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0032】
1 コア材料
2 振動フィーダ
21 輸送凹道
3 承接位置固定装置
31 駆動組立部品
311 モータ
312 ベルト
313 固定部品
32 固定組立部品
321 ベース
322 ガイドレール
323 スライドシート
33 承接組立部品
331 固定座
332 モールドベース
333 収納エリア
333a 前部開口
333b 後部開口
333c 側辺
333d 底部
333e 逃がし穴
333f 側辺
334 受け座
335 抵触面
336 抵触設置区間
337 空気孔
338 ドレン槽
339 切れ込み
4 取出し装置
41 固定枠
42 ノズル
51 モールドベース
511 収納エリア
512 開口
513 仕切り部
514 内側面
52 エアシリンダ
53 吸着部品
531 磁性部品
6 コア材料
D 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10