特許第5890915号(P5890915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5890915携帯デバイスのためのアクセサリースピーカー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5890915
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】携帯デバイスのためのアクセサリースピーカー
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20160308BHJP
   H02J 50/00 20160101ALI20160308BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20160308BHJP
【FI】
   H02J7/00 301D
   H02J17/00 B
   H02J7/00 U
   H04M1/00 R
【請求項の数】20
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-557103(P2014-557103)
(86)(22)【出願日】2013年3月13日
(65)【公表番号】特表2015-507468(P2015-507468A)
(43)【公表日】2015年3月5日
(86)【国際出願番号】FI2013050277
(87)【国際公開番号】WO2013135961
(87)【国際公開日】20130919
【審査請求日】2014年8月13日
(31)【優先権主張番号】13/418,471
(32)【優先日】2012年3月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315002955
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オーユー
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】ニリアン トゥオマス
【審査官】 田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−301554(JP,A)
【文献】 特表2010−525785(JP,A)
【文献】 特開2008−141940(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H02J 50/00−50/90
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセサリースピーカーによって、前記アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出することと;
前記検出することに応じて、前記アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示することと;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内することと;
前記充電面に前記携帯デバイスが置かれると、該充電面の少なくとも一部を所定の光り方で光らせることと;
を有し、前記所定の光り方は、前記携帯デバイスの充電状態に応じて変化する、方法。
【請求項2】
前記所定の光り方は点滅に関係する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アクセサリースピーカーは、少なくとも一つのスピーカー及び少なくとも一つのマイクロフォンを有し、前記携帯デバイスが前記充電面に関連付けられている間、前記少なくとも一つのスピーカー及び前記少なくとも一つのマイクロフォンの少なくともいずれかを介して、ユーザが前記携帯デバイスをハンズフリー方式で操作することを可能にする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記指示光で案内することは、複数の発光ダイオードで順番に前記充電面を照らすことを含み、ここで前記順番は、前記充電面の前記特定の場所にユーザが前記携帯デバイスを置くことを案内するようなものである、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記順番は、前記案内するように、前記指示光を点滅させたり減光したりすることを含む、請求項に記載の方法。

【請求項6】
前記充電面を視覚的に表示することは、前記充電面を照らすことを含む、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記携帯デバイスが前記アクセサリースピーカーの近傍にもはや存在しないことを検出することと;
前記アクセサリースピーカーの近傍に前記携帯デバイスがもはや存在しないことの検出に応じて、前記充電面の照明をオフにすることと;
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記充電面の前記特定の場所は、前記充電面上で前記携帯デバイスを充電するために最適な場所である、請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
装置の処理手段に実行されると、前記装置に、請求項1から8のいずれかに記載の方法を遂行させるように構成されるプログラムコードを備える、コンピュータプログラム
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを格納する少なくとも一つのメモリとを備える装置であって、前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも一つのプロセッサに実行されると、前記装置に少なくとも:
アクセサリースピーカーによって、前記アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出することと;
前記検出することに応じて、前記アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示することと;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内することと;
前記充電面に前記携帯デバイスが置かれると、該充電面の少なくとも一部が所定の光り方で光ることと;
を遂行させるように構成され、ここで前記所定の光り方は、前記携帯デバイスの充電状態に応じて変化する、装置。
【請求項11】
前記アクセサリースピーカーは、少なくとも一つのスピーカー及び少なくとも一つのマイクロフォンを有し、
前記コンピュータコード、前記少なくとも一つのプロセッサに実行されると、前記装置に、前記携帯デバイスが前記充電面に関連付けられている間、前記少なくとも一つのスピーカー及び前記少なくとも一つのマイクロフォンの少なくともいずれかを介して、ユーザが前記携帯デバイスをハンズフリー方式で操作することを可能にする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
指示光によって案内することは複数の発光ダイオードで順番に前記充電面を照らすこと行わせることを含み、ここで前記順番は、前記充電面の前記特定の場所にユーザが前記携帯デバイスを置くことを案内するようなものである、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記順番は、前記案内するように、前記指示光を点滅させたり減光したりすることを含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記コンピュータコード、前記少なくとも一つのプロセッサに実行されると、前記装置に、前記充電面の照明で、前記充電面を視覚的に表示させるように構成される、請求項10から13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記コンピュータコード、前記少なくとも一つのプロセッサに実行されると、前記装置に、
前記携帯デバイスが前記アクセサリースピーカーの近傍にもはや存在しないことを検出することと;
前記アクセサリースピーカーの近傍に前記携帯デバイスがもはや存在しないことの検出に応じて、前記充電面の照明をオフにすることと;
を行わせるように構成される、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記充電面の前記特定の場所は、前記充電面上で前記携帯デバイスを充電するために最適な場所である、請求項10から15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記携帯デバイスは携帯電話、スマートフォン、PDA、ポータブルコンピュータのいずれかである、請求項10から16のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
アクセサリースピーカーによって、前記アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出する手段と;
前記検出することに応じて、前記アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示する手段と;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内する手段と;
前記充電面に前記携帯デバイスが置かれると、該充電面の少なくとも一部を所定の光り方で光らせる手段と;
を備え、ここで前記所定の光り方は、前記携帯デバイスの充電状態に応じて変化する、装置。
【請求項19】
前記アクセサリースピーカーは、少なくとも一つのスピーカー及び少なくとも一つのマイクロフォンを有し、前記携帯デバイスが前記充電面に関連付けられている間、前記アクセサリースピーカーを介して、ユーザが前記携帯デバイスをハンズフリー方式で操作することを可能にする手段を有する、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記検出する手段は近接センサを有する、請求項18または19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の典型的実施形態に従う教示は、一般的にはワイヤレス充電(wireless charging)に関し、より詳細には、携帯デバイスのためのアクセサリーを備えるワイヤレス充電器を用いて、携帯デバイスのようなポータブル電子機器をワイヤレスで充電する方法や装置に関する。そのようなアクセサリーには、例えば携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーがある。
【背景】
【0002】
本節では、特許請求の範囲にて記載される本発明の背景や関連について説明する。本節の説明は、追求されうる概念を含むこともあり、必ずしも既に着想又は追求されてきたものだけを含むわけではない。したがって、本願中で特段の指示がない限り、本節で記述される内容は、本願の明細書および特許請求の範囲に対する先行技術ではなく、本節で記述されていることのみをもって先行技術と認定してはならない。
【0003】
ポータブル電子機器は非常に人気があり、短時間の間なら、邪魔な電源コードや充電器なしで仕事をしたり遊んだりすることができる。ポータブル電子機器の例を2〜3挙げると、ポータブル・コンピューティングシステムやビデオカメラ、携帯電話などがある。人々が、伝統的なオフィスの外で仕事をするようになるにつれ、彼らはノートブック・コンピュータや携帯電話、PDA、タブレットを使用するようになってきている。また、家の外で遊ぶ人々も、携帯型音楽プレーヤーやデジタルカメラ、電子ゲームシステム等を利用しており、旅行中やアウトドア活動においても使っている。これらのポータブル電子機器は、その機動力を得るために充電可能なバッテリーを必要とする。
【摘要】
【0004】
本発明の例示的な側面によれば、アクセサリースピーカーによって、前記アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出することと;
前記検出することに応じて、前記アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示することと;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内することと;
を含む方法が存在する。
【0005】
本発明の別の例示的側面によれば、少なくとも一つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも一つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも一つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードが、前記少なくとも一つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも:アクセサリースピーカーによって、前記スピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出することと;
前記検出することに応じて、前記スピーカーの表面の充電面を視覚的に表示することと;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内することと;
を少なくとも遂行させるように構成される、装置が存在する。
【0006】
本発明のさらに別の側面によれば、アクセサリースピーカーによって、前記アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出する手段と;
前記検出することに応じて、前記アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示する手段と;
前記充電面における特定の場所であって、デバイスを充電するための特定の場所に携帯デバイスが置かれるように、前記充電面の指示光によって案内する手段と;
を備える装置が存在する。
【0007】
上の段落に関し、前記検出する手段は近接センサを有し、前記視覚的に表示する手段及び前記案内する手段は、少なくとも一つのプロセッサにより実行可能なコンピュータプログラムコードを格納する少なくとも一つのメモリを有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態の上述の側面及び他の側面は、以下の詳細説明を添付図面と共に参照することにより、より明らかになる。
【0009】
図1】本発明の典型的実施形態に従う、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーの簡単な線図である。
図2】本発明の典型的実施形態に従う、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーの簡単な線図である。
図3】本発明の典型的実施形態に従う、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーの簡単な線図である。
【0010】
図4】本発明の実施形態に従うアクセサリースピーカー充電ユニットの、例示的な回路ブロックデザインを描いたものである。
【0011】
図5】本明細書の典型的実施形態に従う方法の実行の様子、または非一時的コンピュータ可読メモリに格納されたコンピュータプログラム命令の実行の結果を描いた論理フロー図である。
【詳細説明】
【0012】
本発明の典型的実施形態は、携帯デバイスのためのアクセサリーを備えるワイヤレス充電器を用いて、携帯デバイスのようなポータブル電子機器をワイヤレスで充電するための、新規かつ有用な方法を提供する。そのようなアクセサリーには、例えばアクセサリースピーカーがある。そのようなアクセサリーは、携帯デバイスのユーザに、デバイスのハンズフリー操作を可能にするために使用されうる。さらに、典型的実施形態は、デバイスの充電を最適に行うために、ワイヤレス充電器の特定の場所にデバイスを直接置くための、新規な方法を提供する。
【0013】
図1,2,3は、それぞれ、典型的実施形態に従う、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーの簡単な線図である。本発明の典型的実施形態は、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーと共に使用する形態に限定されるわけではない。従って、本明細書における、アクセサリースピーカーについての言及は、アクセサリースピーカー共に使用する形態に限定する意図でなされているわけではない。本発明の典型的実施形態は、携帯デバイスのための様々なアクセサリーを用いて実施することができ、スピーカーを用いた実施に限定されるわけではない。
【0014】
図1,2,3は、それぞれ、本発明の典型的実施形態に従う、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカー100の非限定的な線図である。
【0015】
まず図1を参照する。携帯デバイスのためのアクセサリースピーカー100の表面130には充電面が存在する。充電面は、表面の外観を美しく見せるために、通常は外観からは分からない(hidden-till-lit)ようになっている。アクセサリースピーカー100の充電機能が使用されていない場合には、表面130には何も見えていない。しかし、本発明の典型的実施形態に従うと、アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが検出されると、スピーカーの表面130は視覚的に変化し、充電面230を表示する。図2及び図3を参照されたい。また、図1,2,3に描かれるように、携帯デバイスのためのアクセサリースピーカーは、一つ又は複数のスピーカー180を備える。なお、図2及び3には2つのスピーカーが描かれているが、それは非限定的な例であり、アクセサリースピーカー100は一つ又は複数のスピーカーを備えることができる。また、これらのスピーカーは、アクセサリースピーカユニットの様々な場所に搭載されることができる。
【0016】
図2は、本発明の典型的実施形態を描いたものであり、充電面230はもはや隠されていないが、まだ明らかになってはいない。典型的実施形態によれば、充電面230は、携帯デバイス10のようなデバイスが近傍に検出されることに応じて表示され又は明るくなる。この検出は近接センサ(proximity sensor)220により行われる。図2及び図3には近接センサ220が一つしか描かれていないが、実施例によっては、アクセサリースピーカー100の一つ又は複数の表面に一つ又は複数の近接センサ220が設けられてもよい。図2に描かれるように、充電面230には、最適な充電位置240が存在する。また、図2に描かれるように、充電面230は、アクセサリースピーカー100の上面に配されることができる。さらに、充電面のコーナー225として示されるように、充電面230は四角形の領域をカバーする。この領域は、アクセサリースピーカー100の表面130の中央に設けられる。携帯デバイスを充電する場合、スピーカーの表面の充電面230のコーナー225の中に携帯デバイスを無造作に置けばよい。充電面のサイズは、アクセサリースピーカーの表面130に適合するものであればどのようなものであってもよい。さらに、充電面の形状も様々なものであってもよく、いくつか例を挙げると、例えば長方形、正方形、円、星型、楕円形等であってもよい。さらに、充電面230及び/又は最適充電位置240は、携帯デバイスのユーザのために形状をカスタマイズ可能であってもよい。
【0017】
図3を参照する。この図には、光のガイド310が描かれているが、これは近接センサ220によりデバイスの接近が検出されるとアクティブにされるものである。ガイド310は、携帯デバイス10を、充電面230の最適充電位置240に置くように導く。ガイド310は一つ又は複数あってもよく、充電面230に埋め込まれた、白色やその他の色のLEDであってもよい。さらにガイド310は充電面230のどの位置から開始してもよく、例えば、デバイスの接近が検出された位置の近傍から開始してもよい。さらに、典型的実施形態によれば、一つ又は複数の光のガイド310は、携帯デバイスの置き場所を最適充電位置240へとわかりやすく導くために、LEDの発光パターンを使用してもよい。そのようなパターンは、LEDの発光が外側の端部からスタートし、最適充電位置240の方向を示すように順にLEDの発光が行われるようなものを含んでもよい。ガイド310のためにLEDを用いることは例示であり、如何なる発光技術に基づいて光のガイド310を実現してもよい。
【0018】
前述のように、典型的実施形態においても、本明細書で言及されるアクセサリーは、スピーカーに限定されるわけではない。携帯デバイスのための充電面を備えるアクセサリーは、携帯デバイスのための如何なるアクセサリーとしても具現化されることができる。非限定的な例として、アクセサリーは、外付けキーボード、ディスプレイ、ドッキングユニット、ドッキングステーション、車載用アクセサリー等であってもよい。
【0019】
なお、携帯デバイス10は携帯通信デバイスとして描かれているが、これも限定的なものではない。携帯デバイス10は、ワイヤレス充電をサポートする如何なるデバイスであってもよい。近接センサ220は、充電面230上のインジケーターライトに関連付けられてもよい。このインジケーターは、携帯デバイス10のようなデバイスの接近が検出されると、点滅したり、点灯したままであったりする。さらに、図2には光のガイド310が描かれており、これはデバイスの接近に応じてアクティブにされる。ガイド310は、携帯デバイス10を置く場所、充電面230の最適充電位置240に導く。実施形態によれば、ガイド310は如何なる場所からスタートしてもよく、例えば接近が検出された場所から開始してもよい。そして、充電面230の上に示された最適充電位置240へ向けて伸びてもよい。ガイド310は一つ又は複数あってもよく、充電面230に埋め込まれた、白色やその他の色の発光ダイオード(LED)であってもよい。さらに、典型的実施形態によれば、一つ又は複数の光のガイド310は、携帯デバイスの置き場所を最適充電位置240へとわかりやすく導くために、LEDの発光パターンを使用してもよい。(ガイド310に並行して描かれている破線350を参照。)そのようなパターンは、LEDの発光が外側の端部からスタートし、最適充電位置240の方向を示すように順にLEDの発光が行われるようなものを含んでもよい。
【0020】
図4には、アクセサリースピーカー100の無線充電面230の簡単な要素図が示されている。図4には、電源供給部420が描かれている。これは、トランスやAC電源、DC電源のいずれか一つ以上410により電力を受けてもよい。さらに、ワイヤレス受信機/送信機ブロック430も描かれている。これは、ワイヤレスインタフェース435を介して携帯デバイス10から信号を受信する。ワイヤレス受信機/送信機ブロック430は、充電面230に置かれた携帯デバイスとの間にインタフェースを確立する。それによって、携帯デバイス10の少なくともマイクロフォン及び/又はスピーカーの機能を、アクセサリースピーカー100のスピーカー180及び/又はマイクロフォン485で代替するための処理を進行させる。実施形態によれば、この処理は、充電面に置かれた携帯デバイスを、ハンズフリーモードで動作させることを可能にする。さらに、実施形態は、充電面に置いている間も、ユーザが携帯デバイスによって信号をワイヤレスで受信したり送信したりすることを可能にする。例えばユーザは、アクセサリースピーカー100のスピーカー180及びマイクロフォン485を使って、携帯デバイスを用いて、電話に応答したり電話を切ったり、音楽を聴いたりすることができる。受信機/送信機ブロック430及びワイヤレスインタフェース435は、セルラ技術、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、赤外線、その他の如何なる信号伝達技術に基づくものであってもよい。
【0021】
図4には充電ブロック440が描かれている。充電ブロック440は、携帯デバイス10を充電するのに必要な、AC−DC変換器やその他の変換器、またその他の要素を備えている。さらに充電ブロック440は、充電フィードバック信号を受信するように構成される。この信号は、充電のための電流はどうか、充電を継続すべきかを制御するために用いることができ、充電面230及び/又は最適充電位置240を介してデバイスに送信されることができる。充電面230及び最適充電位置240は、充電用の電流をデバイスに供給する。充電面230の端部は、斜線425によって描かれている。さらに、図4に関して、近接センサ220により携帯デバイス10の接近が検出されると、それはコントローラ・プロセッサ460のようなプロセッサにより処理される。なお、近接センサ220の少なくとも一部は、充電面230の内部にあっても外部にあってもよい。コントローラ/プロセッサ460はメモリ470に接続される。メモリ470は、コンピュータ可読コード又はソフトウェア(SW)475を格納する。コントローラ・プロセッサ460は、本明細書に説明される、典型的実施形態に従う処理を実行するために、SW475を使うように構成されることができる。
【0022】
さらに、実施形態によれば、充電面230に携帯デバイスが置かれると、充電面の全体又は一部が光り、デバイスの充電状態を表示する。例えばデバイスが置かれると、充電面230は、デバイスを充電していることを示す赤色に光る。そして充電が完了すると、充電面230は、デバイスが完全に充電されたことを示す緑色に光る。さらにユーザは、一定時間が経過した後は、充電面230が光らないようにするように充電面230を構成することができてもよい。例えば、充電完了後1分を経過すると、光らないようにするようにできてもよい。さらに、充電面230を光らせるために、例示的実施形態によれば、ブリージング・ライト(breathing light)型の効果、すなわち呼吸を模した光効果を利用してもよい。例えば充電が行われている最中は、完全な点灯と完全な点滅を繰り返したり、徐々に点灯と点滅を行ったり、充電のレベルを示すためにこれらの組み合わせを用いたりして、呼吸を模した光効果を提示してもよい。デバイスが完全に充電されると、光は一定の強さで光るようにされてもよく、又は異なるパターンや異なるブリージング・ライト効果で光るようにされてもよい。光効果は一定時間の間だけ提供されてもよく、例えば充電回路がスリープモードに入る前まで提供されてもよい。
【0023】
ある例示的実施形態によれば、携帯デバイス10が完全に充電されると、アクセサリースピーカーの充電面230へと届けられる充電ブロック440からの電力はオフになる。近接センサ220か別のデバイス(例えば携帯デバイス10)を検出すると、充電回路はスリープモードを抜け、少なくとも上に説明したような処理が遂行される。ある例示的実施形態によれば、充電回路は、携帯デバイス10が充電面230に載せられたままであっても、スリープモードを脱出してもよい。そして、例えば充電ブロック440と共に、デバイスは充電されなければならないことを再び検出してもよい。かかる機能によれば、充電を再開するために、充電される機器を充電器から離してまた載せることを行う必要がなくなり、有用である。
【0024】
より一般的に述べれば、アクセサリースピーカー100または携帯デバイス用充電面を備えるアクセサリーは、実施形態によれば、コントローラ/プロセッサ460のようなデータプロセッサと、コンピュータ可読メモリとして物理的に現化されるメモリ媒体とを備える。このメモリ媒体は、コンピュータプログラムコードを格納する。このメモリ媒体は、前述のSW475を格納するメモリ470と同じであっても同じでなくてもよい。すなわち、SW475は、充電面230を有するアクセサリースピーカーの別のメモリに格納されていてもよい。どこに格納されていようとも、SW475の少なくとも一つは、関連するコントローラ/プロセッサ460に実行されると、本発明の典型的実施形態に従って携帯デバイス10を動作させること(これに関しては後にさらに詳しく説明する)を可能にするプログラム命令を備えているものとする。つまり、本発明の典型的実施形態は、アクセサリースピーカー(また他のアクセサリー)の少なくとも一つのプロセッサにより実行可能な、格納されたコンピュータソフトウェアにより少なくともその一部が実装されてもよい。また、本発明の典型的実施形態は、ハードウェアや、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせ、(及び/又は格納されたファームウェア)により、その少なくとも一部が実装されてもよい。
【0025】
図5は、本明細書の典型的実施形態に更に従う方法の実行の様子、またはコンピュータプログラム命令の実行の結果を描いた論理フロー図である。典型的実施形態によれば、方法は、アクセサリースピーカーが、当該アクセサリースピーカーの近傍に携帯デバイスが存在することを検出するステップを有する(ブロック500)。また、この検出に応じて、アクセサリースピーカーの表面の充電面を視覚的に表示するステップを有する(ブロック510)。さらに、充電面の指示光によって、デバイスを充電するための充電面の特定の場所に携帯デバイスが置かれるように導くステップを有するブロック520)。
【0026】
図5に関連して説明した例示的実施形態によれば、アクセサリースピーカーは、少なくとも一つのスピーカー及び少なくとも一つのマイクロフォンを有し、携帯デバイスがアクセサリースピーカーの近傍にあるときに、前記少なくとも一つのスピーカー及び前記少なくとも一つのマイクロフォンの少なくともいずれかを介して、ユーザが携帯デバイスを操作することを可能にする。
【0027】
上の段落に説明した例示的実施形態によれば、指示光で導くことは、複数の発光ダイオードで順番に充電面を照らすことを含み、ここで前記順番は、充電面の特定の場所にユーザが携帯デバイスを置くことを導くようなものである。
【0028】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、充電面は、充電状態及び充電完了状態を示す指示光を備える。
【0029】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、充電面を視覚的に表示することは、充電面を照らすことを含む。
【0030】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、アクセサリースピーカーの近傍にデバイスがもはや存在しないことを検出し、
アクセサリースピーカーの近傍にデバイスがもはや存在しないことの検出に応じて、充電面の照明をオフにする。
【0031】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、前記充電面の前記特定の場所は、前記充電面上でデバイスを充電するために最適な場所である。
【0032】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、デバイスが検出されるので、前記充電面は、前記アクセサリースピーカーの表面に視覚的に表示されていない。
【0033】
さらに、上の段落に説明した例示的実施形態によれば、前記携帯デバイスは携帯電話、スマートフォン、PDA、ポータブルコンピュータのいずれかである。
【0034】
本発明の実施形態は、集積回路及び/又は他の回路のようなハードウェア回路によって実装されてもよく、ハードウェア回路によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって実装されてもよく、ソフトウェアとハードウェア回路との組み合わせによって実装されてもよい。本発明の実施形態は、単一のデバイス内に実装されてもよく、複数のデバイスに亘って実装されてもよい。これに関して、図5の論理フロー図の各ブロックは、特定のタスクを遂行するための相互に接続されたロジック回路やブロック、関数、プログラムステップを表してもよく、また、特定のタスクを遂行するための相互に接続されたロジック回路やブロック、関数、プログラムステップの組み合わせを表してもよい。
【0035】
一般的に、携帯デバイスのようなデバイスはワイヤレス技術に関する能力を有しでもよく、そのような携帯デバイスの様々な具現化形態には、携帯電話やPDA、ポータブルコンピュータは、デジタルカメラのような画像キャプチャ装置、ゲームデバイス、楽曲の保管及び再生のための装置、インターネットへのアクセス及びブラウジングを可能にするインターネット製品等があり、また、これらの機能の組み合わせを有するポータブルユニットやポータブル端末がある。
【0036】
本発明の具現化形態を実装する装置の一つ以上のメモリは、ローカルな技術環境に適したあらゆるタイプのものであってよい。例えば、半導体ベースのメモリデバイス,磁気メモリデバイス・システム,光学式メモリデバイス・システム,固定式・移動式メモリ等の様々な適合するデータ格納技術を用いて実装されてもよい。装置又は充電システムのデータプロセッサは、ローカルな技術環境に適したあらゆるタイプのものであってよく、非限定的な例として、一つ以上の汎用コンピュータ,特定用途向けコンピュータ,マイクロプロセッサ,デジタル信号プロセッサ(DSP),マルチコアプロセッサ・アーキテクチャに基づくプロセッサを含んでもよい。
【0037】
一般に、様々な実施形態がハードウェアまたは特定用途向け回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの組み合わせで実装されてもよい。例えば、ある場合ではハードウェアで実装されてもよく、一方別の場合では、コントローラやマイクロプロセッサ等のコンピュータデバイスによって実行されるファームウェアやソフトウェアで実装されてもよい。本発明の種々の形態はブロック図,フローチャート,または他の図的記述を使用して記述ないし図示される。これらのブロック,装置,システム,技術,またはここで記述される方法は、非限定的な例として、ハードウェア,ソフトウェア,ファームウェア,特定用途向け回路やロジック,汎用ハードウェア,コントローラや他のコンピュータデバイス,またはそれらの組み合わせで実装されてもよいと理解されるべきである。
【0038】
本発明の実施形態は、集積回路モジュールのような、様々な要素で実施されることもできる集積回路の設計は多くは自動化されたプロセスである。論理レベルの設計を、半導体基板上にエッチング・形成するための半導体回路設計に変換する複雑で強力なソフトウェアツールが利用可能である。
【0039】
さらに、充電インタフェースの接点や、様々なタイプの信号、本発明の実施形態を実現可能にする要素に用いられる名称やパラメータは、如何なる観点においても限定的なものであるとは意図されていない。これらの名称やパラメータは、適切な如何なる名称やパラメータによって表現されてもよい。
【0040】
上述の説明は、本発明を実施するために最も適していると発明者が現在考えている方法及び装置についての十分かつ有益な情報を、典型的且つ非限定的な例を用いて提供するものである。しかし、こうした前述の説明を、添付する図面および特許請求の範囲と併せて考慮すれば、種々の修正および変更が可能であることは、本願に関連する技術分野の当業者には明らかであろう。さらに、本発明が教示するこうした事項の全ておよび類似する変形は、その全てが本発明の範囲内にある。
【0041】
なお、「接続される」や「繋がっている」、またこれらと同様の語句は、直接的または間接的を問わず、二つ又はそれ以上の要素の如何なる接続や組み合わせを表してもよく、これらの要素の間に一つ又は複数の中間要素が存在する場合をも含んでいる。要素間の接続や組み合わせは物理的なものでも論理的なものでもよく、またはこれら両方が入っているものでもよい。本明細書において、二つの要素は、線、ケーブル、プリント基板上の配線や、電磁エネルギーの利用により「接続される」や「繋がっている」となっていると考えられてもよい。この電磁エネルギーは、例えば、無線周波数領域、マイクロ波領域、可視光または非可視光領域等の周波数を有する電磁エネルギーであってもよい。これらの例は非限定的かつ非排他的である。
【0042】
さらに、本発明の上述の例示的実施形態の様々な特徴は、利益をもたらすために、他の特徴の対応する使用なしにも使用されうる。従って、上述の説明は、本発明の原理の説明に過ぎないと考えるべきであり、これらを限定するものであると考えてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5