特許第5891194号(P5891194)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5891194通信システムおよびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5891194
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】通信システムおよびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20160308BHJP
【FI】
   G06F9/06 640A
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-72481(P2013-72481)
(22)【出願日】2013年3月29日
(65)【公開番号】特開2014-197310(P2014-197310A)
(43)【公開日】2014年10月16日
【審査請求日】2015年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】397065480
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(72)【発明者】
【氏名】河合 善之
(72)【発明者】
【氏名】土田 伸悦
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 明
【審査官】 石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/105764(WO,A2)
【文献】 特開2011−118884(JP,A)
【文献】 特開2005−032184(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、
前記第1の装置は、
前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のプログラムを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、
起動された前記第1の装置用のプログラムの制御により前記第1の装置以外の装置を検索する手段と、
応答した前記第2の装置に対し前記統合プログラム内の第2の装置用のプログラムを送信する手段とを備え、
前記第2の装置は、
送信された前記第2の装置用のプログラムを受信する手段と、
受信された前記第2の装置用のプログラムをインストール・起動する手段を備え、
起動された前記第1の装置用のプログラムと起動された前記第2の装置用のプログラムの間で通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、
前記第1の装置は、
前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のページを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第2の装置用のページをアクセスおよび表示可能とする手段と、
起動された前記第1の装置用のプログラムの制御により前記第1の装置以外の装置を検索する手段と、
応答した前記第2の装置に対し前記第2の装置用のページのURLを送信する手段とを備え、
前記第2の装置は、
送信された前記第2の装置用のページのURLを受信する手段と、
受信された前記第2の装置用のページのURLにより前記第2の装置用のページにアクセスする手段とを備え、
起動された前記第1の装置用のプログラムと前記第2の装置の間で前記第2の装置用のページを介して通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
【請求項3】
第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、
前記第1の装置は、
前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のプログラムを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、
起動された前記第1の装置用のプログラムに予め設定された第2の装置のための操作ガイドを表示する手段と、
表示された前記操作ガイドを見た利用者による前記第2の装置への操作によってアクセスしてきた前記第2の装置に対し前記統合プログラム内の第2の装置用のプログラムを送信する手段とを備え、
前記第2の装置は、
送信された前記第2の装置用のプログラムを受信する手段と、
受信された前記第2の装置用のプログラムをインストール・起動する手段を備え、
起動された前記第1の装置用のプログラムと起動された前記第2の装置用のプログラムの間で通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
【請求項4】
第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、
前記第1の装置は、
前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のページを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、
受信された前記統合プログラム内の第2の装置用のページをアクセスおよび表示可能とする手段と、
起動された前記第1の装置用のプログラムに予め設定された第2の装置のための操作ガイドを表示する手段とを備え、
前記第2の装置は、
表示された前記操作ガイドを見た利用者による前記第2の装置への操作によって前記第2の装置用のページにアクセスする手段を備え、
起動された前記第1の装置用のプログラムと前記第2の装置の間で前記第2の装置用のページを介して通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムの前記第1の装置または前記第2の装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1つの統合プログラムをダウンロードすることによって2つの装置間での連携を可能とする技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年においては、スマートフォンに所定のアプリをダウンロードし、インストール・起動すると、スマートフォンをリモコンとして使用できる。
【0003】
一方、リモコン信号を受信するためのアプリを、例えば、セットトップボックスにダウンロードし、インストール・起動すると、リモコンによる制御、つまり、スマートフォンとセットトップボックス間での通信・連携が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−122601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、スマートフォンとセットトップボックスに対してアプリを別々にダウンロードするのは、各アプリが別々のマーケット(サーバ)から提供されるからである。例えば、スマートフォン用のアプリは特別なマーケット経由で提供されることが一般的となっている。
【0006】
そのような事情があるにしても、アプリを別々にダウンロードするのは面倒であり、利用者への負担となる。
【0007】
また、バージョンが異なるアプリをダウンロードしてしまい、機能が損なわれる可能性もあるので、利用者は、アプリのバージョン管理を強いられる。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの統合プログラムをダウンロードすることによって2つの装置間での連携を可能とする技術を提供することにある。
【0009】
さらに、装置毎に必要なアプリケーションの検索、バージョン管理を容易にすることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、前記第1の装置は、前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のプログラムを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、起動された前記第1の装置用のプログラムの制御により前記第1の装置以外の装置を検索する手段と、応答した前記第2の装置に対し前記統合プログラム内の第2の装置用のプログラムを送信する手段とを備え、前記第2の装置は、送信された前記第2の装置用のプログラムを受信する手段と、受信された前記第2の装置用のプログラムをインストール・起動する手段を備え、起動された前記第1の装置用のプログラムと起動された前記第2の装置用のプログラムの間で通信を行うことを特徴とする。
【0011】
第2の本発明は、第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、前記第1の装置は、前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のページを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、受信された前記統合プログラム内の第2の装置用のページをアクセスおよび表示可能とする手段と、起動された前記第1の装置用のプログラムの制御により前記第1の装置以外の装置を検索する手段と、応答した前記第2の装置に対し前記第2の装置用のページのURLを送信する手段とを備え、前記第2の装置は、送信された前記第2の装置用のページのURLを受信する手段と、受信された前記第2の装置用のページのURLにより前記第2の装置用のページにアクセスする手段とを備え、起動された前記第1の装置用のプログラムと前記第2の装置の間で前記第2の装置用のページを介して通信を行うことを特徴とする。
【0012】
第3の本発明は、第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、前記第1の装置は、前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のプログラムを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、起動された前記第1の装置用のプログラムに予め設定された第2の装置のための操作ガイドを表示する手段と、表示された前記操作ガイドを見た利用者による前記第2の装置への操作によってアクセスしてきた前記第2の装置に対し前記統合プログラム内の第2の装置用のプログラムを送信する手段とを備え、前記第2の装置は、送信された前記第2の装置用のプログラムを受信する手段と、受信された前記第2の装置用のプログラムをインストール・起動する手段を備え、起動された前記第1の装置用のプログラムと起動された前記第2の装置用のプログラムの間で通信を行うことを特徴とする。
【0013】
第4の本発明は、第1の装置および第2の装置を備える通信システムであって、前記第1の装置は、前記第1の装置用のプログラムならびに前記第2の装置用のページを含む統合プログラムを所定のプログラム提供装置に要求して受信する手段と、受信された前記統合プログラム内の第1の装置用のプログラムをインストール・起動する手段と、受信された前記統合プログラム内の第2の装置用のページをアクセスおよび表示可能とする手段と、起動された前記第1の装置用のプログラムに予め設定された第2の装置のための操作ガイドを表示する手段とを備え、前記第2の装置は、表示された前記操作ガイドを見た利用者による前記第2の装置への操作によって前記第2の装置用のページにアクセスする手段を備え、起動された前記第1の装置用のプログラムと前記第2の装置の間で前記第2の装置用のページを介して通信を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、1つの統合プログラムをダウンロードすることによって2つの装置間での連携を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施の形態に係る通信システムの利用形態を示す図である。
図2】第1実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図3】第2実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図4】第3実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
図5】第4実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態に係る通信システムの利用形態を示す図である。
通信システムは、同一ネットワークN1に含まれる第1の装置1および第2の装置2を備えるものである。装置1、2はここでは同一の利用者に利用されるものであり、装置1は例えばセットトップボックスであり、テレビや付属のリモコンなどとともに使用される。装置2は例えばスマートフォンである。本実施の形態では、現状では通信不可能な装置1、2を通信可能とする。すなわち装置1、2を連携(ペアリング)させ、例えば、装置2を装置1のリモコンとして使用可能とする。
【0018】
装置1は、インターネットなどのネットワークN2に設けられたプログラム提供装置3に対して通信可能となっている。プログラム提供装置3は、プログラム提供サイトなどと称される。
【0019】
以下、本実施の形態については、装置1、2における機能の違いによって、第1実施例〜第4実施例に分けてそれぞれ説明する。
【0020】
[第1実施例]
図2は、第1実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
第1実施例においてプログラム提供装置3は、予め装置1用のプログラム(アプリAという)ならびに装置2用のプログラム(アプリBという)を含む統合プログラム(統合プログラムP1という)を保持する。アプリはアプリケーションプログラムというコンピュータプログラムの短縮形である。
【0021】
利用者は、例えば、装置1によってテレビに表示された「装置連携」や「ペアリング」などのメニュー項目を選択する(S1:連携指示)。
【0022】
これにより、装置1は、プログラム提供装置3に対し、統合プログラムP1を要求する(S3)。
【0023】
プログラム提供装置3は、要求に応じて、装置1に統合プログラムP1を送信し、装置1は統合プログラムP1を受信する(S5)。
【0024】
利用者は、例えば、受信後に表示される「インストール開始」などのメニュー項目を選択する(S11:インストール開始指示)。
【0025】
これにより、装置1は、統合プログラムP1内のアプリAをインストール・起動する(S13)。
【0026】
起動されたアプリAの制御により(S15)、装置1は、ネットワークN1に含まれる装置1以外の装置を検索する(S17)。検索には、ブロードキャスト/UPnPなどの技術や機器同定技術などが使用される。
装置2は、検索に対し、つまり、装置1に対し応答する(S19)。
【0027】
装置1は、応答した装置2に対し、装置1におけるアプリBの場所を示すURLを送信し、装置2はURLを受信する(S21)。
装置2は、受信したURLを指定して、アプリBを装置1に要求する(S23)。
【0028】
装置1は、この要求により、装置2に対し、統合プログラムP1内のアプリBを送信し、装置2はアプリBを受信する(S25)。
装置2は、受信したアプリBをインストール・起動する(S27)。
【0029】
インストール・起動されたアプリAは、インストール・起動されたアプリBと通信を行う(S31)。つまり、装置1、2が連携(ペアリング)され、リモコン化した装置2による装置1の制御が可能となる。
【0030】
例えば、利用者は、リモコン化した装置2を操作し、これにより、アプリBからアプリAに制御信号が送信され、アプリAはテレビに装置1の利用ガイドなどを表示させる(S33)。
【0031】
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
第2実施例においてプログラム提供装置3は、予めアプリAならびに装置2用のHTMLファイルなど(ページCという)を含む統合プログラム(統合プログラムP2という)を保持する。また、装置1は、ページCをアクセスおよび表示可能とするウェブサーバの機能を有する。
【0032】
利用者は、例えば、装置1によってテレビに表示された「装置連携」や「ペアリング」などのメニュー項目を選択する(T1:連携指示)。
【0033】
これにより、装置1は、プログラム提供装置3に対し、統合プログラムP2を要求する(T3)。
【0034】
プログラム提供装置3は、要求に応じて、装置1に統合プログラムP2を送信し、装置1は統合プログラムP2を受信する(T5)。
【0035】
利用者は、例えば、受信後に表示される「インストール開始」などのメニュー項目を選択する(T11:インストール開始指示)。
【0036】
これにより、装置1は、統合プログラムP2内のアプリAをインストール・起動する(T13)。
【0037】
また、装置1は、統合プログラムP2からページCを取り出し、ウェブサーバの機能を使用して、ページCをアクセスおよび表示可能とする(T14)。
【0038】
起動されたアプリAの制御により(T15)、装置1は、ネットワークN1に含まれる装置1以外の装置を検索する(T17)。検索には、ブロードキャスト/UPnPなどの技術や機器同定技術などが使用される。
装置2は、検索に対し、つまり、装置1に対し応答する(T19)。
【0039】
装置1は、応答した装置2に対し、装置1におけるページCの場所を示すURLを送信し、装置2はURLを受信する(T21)。
装置2は、受信したURLを指定して、装置1のページCにアクセスする(T23)。
【0040】
インストール・起動されたアプリAは、ページCを介して装置2と通信を行う(T31)。つまり、装置1、2が連携され(ペアリング)、リモコン化した装置2による装置1の制御が可能となる。
【0041】
例えば、利用者は、リモコン化した装置2を操作し、これにより、装置2からページCを介してアプリAに制御信号が送信され、アプリAはテレビに装置1の利用ガイドなどを表示させる。
【0042】
[第3実施例]
図4は、第3実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
第3実施例においてプログラム提供装置3は、第1実施例と同様に、統合プログラムP1を保持する。また、アプリAには予め装置2のための操作ガイドが設定される。
【0043】
利用者は、例えば、装置1によってテレビに表示された「装置連携」や「ペアリング」などのメニュー項目を選択する(U1:連携指示)。
【0044】
これにより、装置1は、プログラム提供装置3に対し、統合プログラムP1を要求する(U3)。
【0045】
プログラム提供装置3は、要求に応じて、装置1に統合プログラムP1を送信し、装置1は統合プログラムP1を受信する(U5)。
【0046】
利用者は、例えば、受信後に表示される「インストール開始」などのメニュー項目を選択する(U11:インストール開始指示)。
【0047】
これにより、装置1は、統合プログラムP1内のアプリAをインストール・起動する(U13)。
【0048】
装置1は、起動されたアプリAに設定された操作ガイドをテレビに表示する(U15)。このとき、装置1におけるアプリBの場所を示すURLならびにURLを埋め込んだQRコード(登録商標)などが生成され、表示される。
【0049】
利用者は、表示された操作ガイドを見て、例えば、装置2に備わったカメラによりQRコードを撮影し、または、URLを装置2に入力する(U21)。
【0050】
これにより、装置2は、URLを指定して、アプリBを装置1に要求する(U23)。
【0051】
装置1は、この要求により、装置2に対し、統合プログラムP1内のアプリBを送信し、装置2はアプリBを受信する(U25)。
装置2は、受信したアプリBをインストール・起動する(U27)。
【0052】
インストール・起動されたアプリAは、インストール・起動されたアプリBと通信を行う(U31)。つまり、装置1、2が連携(ペアリング)され、リモコン化した装置2による装置1の制御が可能となる。
【0053】
例えば、利用者は、リモコン化した装置2を操作し、これにより、アプリBからアプリAに制御信号が送信され、アプリAはテレビに装置1の利用ガイドなどを表示させる。
【0054】
[第4実施例]
図5は、第4実施例に係る通信システムの動作を示すシーケンス図である。
第4実施例においてプログラム提供装置3は、第2実施例と同様に、統合プログラムP2を保持する。また、アプリAには予め装置2のための操作ガイドが設定される。また、装置1は、ウェブサーバの機能を有する。
【0055】
利用者は、例えば、装置1によってテレビに表示された「装置連携」や「ペアリング」などのメニュー項目を選択する(V1:連携指示)。
【0056】
これにより、装置1は、プログラム提供装置3に対し、統合プログラムP2を要求する(V3)。
【0057】
プログラム提供装置3は、要求に応じて、装置1に統合プログラムP2を送信し、装置1は統合プログラムP2を受信する(V5)。
【0058】
利用者は、例えば、受信後に表示される「インストール開始」などのメニュー項目を選択する(V11:インストール開始指示)。
【0059】
これにより、装置1は、統合プログラムP2内のアプリAをインストール・起動する(V13)。
【0060】
また、装置1は、統合プログラムP2からページCを取り出し、ウェブサーバの機能を使用して、ページCをアクセスおよび表示可能とする(V14)。
【0061】
装置1は、起動されたアプリAに設定された操作ガイドをテレビに表示する(V15)。このとき、装置1におけるページCの場所を示すURLならびにURLを埋め込んだQRコードなどが生成され、表示される。
【0062】
利用者は、表示された操作ガイドを見て、例えば、装置2に備わったカメラによりQRコードを撮影し、または、URLを装置2に入力する(V21)。
装置2は、受信したURLを指定して、装置1のページCにアクセスする(V23)。
【0063】
インストール・起動されたアプリAは、ページCを介して装置2と通信を行う(V31)。つまり、装置1、2が連携(ペアリング)され、リモコン化した装置2による装置1の制御が可能となる。
【0064】
例えば、利用者は、リモコン化した装置2を操作し、これにより、装置2からページCを介してアプリAに制御信号が送信され、アプリAはテレビに装置1の利用ガイドなどを表示させる。
【0065】
以上のように、本実施の形態の通信システムによれば、統合プログラムP1またはP2をダウンロードすることによって装置1、2間での連携を行うことができる。
【0066】
さらに、装置毎に必要なアプリケーションの検索、バージョン管理を容易にすることが
つまり、アプリを提供する側は、複数の装置に対応したアプリを統合化することにより、装置毎のアプリの提供、装置毎のアプリの版管理が容易となる。
【0067】
また、複数の装置に対応したアプリを統合化することで、アプリの利用者側においては、装置間のアプリのバージョンの相違によるトラブルを回避できる。
【0068】
また、アプリの利用者側において、利用する装置毎のアプリ選択、それぞれの装置毎の各種設定等が統合化されることでアプリの利用障壁が低くなる。
【0069】
なお、本実施の形態では、装置1をセットトップボックス、装置2をリモコンとして説明したが、これに限らず、所望の装置にて本発明を実施してよい。
【0070】
また、装置2は、1台に限らず、複数台でもよい。また、装置1、2は、それぞれが、別のネットワークに含まれていてもよい。
【0071】
また、装置1または装置2としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0072】
1…第1の装置
2…第2の装置
3…プログラム提供装置
A、B…アプリ
C…ページ
P1、P2…統合プログラム
図1
図2
図3
図4
図5