特許第5891202号(P5891202)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5891202
(24)【登録日】2016年2月26日
(45)【発行日】2016年3月22日
(54)【発明の名称】画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20160308BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20160308BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20160308BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   B41J29/42 F
   B41J29/00 T
【請求項の数】6
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2013-95462(P2013-95462)
(22)【出願日】2013年4月30日
(65)【公開番号】特開2014-217000(P2014-217000A)
(43)【公開日】2014年11月17日
【審査請求日】2015年2月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】591044164
【氏名又は名称】株式会社沖データ
(74)【代理人】
【識別番号】100180275
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 倫太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
(74)【代理人】
【識別番号】100161861
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 裕介
(72)【発明者】
【氏名】尾張 篤志
【審査官】 鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−045201(JP,A)
【文献】 特開平06−276312(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00
B41J 29/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有する画像処理装置であって、
作キーと、
記操作キーに対して複数の割当動作を割り当てる操作キー割当部と、
前記複数の割当動作のうち、前記操作キーが操作されたときに選択されている第1の機能に対応する第1の割当動作を選択する操作キー制御部と、
備え
前記操作キー制御部は、前記操作キーが連続的に操作されると、前記第1の割当動作を第2の機能に対応する第2の割当動作に切り替え
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
表示部と、
前記操作キー制御部により選択された前記第1の割当動作に関する第1の表示画像を前記表示部に表示する表示制御部と
を更に備え、
前記表示制御部は、前記操作キー制御部が前記第1の割当動作を前記第2の割当動作に切り替えると、前記第2の割当動作に関する第2の表示画像を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1の機能に関する設定情報を記憶する設定情報記憶部を有し、
前記操作キー制御部が、前記第1の割当動作を選択すると、前記設定情報記憶部から前記設定情報を読み出し
前記表示制御部が、前記操作キー制御部により読み出された前記設定情報を含む第1の表示画像を前記表示部に表示す
ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1の機能に関する宛先情報を記憶する宛先情報記憶部を更に備え
前記操作キー制御部が、前記第1の割当動作を選択すると、前記宛先情報記憶部から前記宛先情報を読み出し
前記表示制御部が、前記操作キー制御部により読み出された前記宛先情報を含む前記第1の表示画像を前記表示部に表示す
ことを特徴とする請求項又はに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記操作キーは第1の操作キーであり、
前記第1の操作キーとは異なる第2の操作キーを更に備え、
前記操作キー制御部は、前記第1の操作キーが操作されて前記第1の割当動作を選択しているときに、前記第2の操作キーが連続的に操作されると、前記第2の操作キーに対して割り当てられた複数の割当動作のうち、前記第1の機能に対応する第3の割当動作を選択する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第1の機能及び前記第2の機能は、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、ファックス機能、及び、ネットワーク通信機能のいずれかである
ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、例えば、1又は複数の操作キーのそれぞれに複数の割当動作(処理)を割り当てて、いずれかの処理を実行する画像処理装置に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、1個の操作キーに複数の処理を割り当て、操作方法に応じていずれかの処理を実行させる技術がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−278502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、1個の操作キーに複数の処理が割り当てられている場合、ユーザの希望する処理を選択するためのユーザ操作が複雑である。
【0005】
そのため、1個の操作キーに割り当てられている処理を、従来よりも簡単に選択することができる画像処理装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、本発明は、複数の機能を有する画像処理装置であって、(1)作キーと、(2)操作キーに対して複数の割当動作を割り当てる操作キー割当部と、(3)複数の割当動作のうち、操作キーが操作されたときに選択されている第1の機能に対応する第1の割当動作を選択する操作キー制御部と備え、操作キー制御部は、操作キーが連続的に操作されると、第1の割当動作を第2の機能に対応する第2の割当動作に切り替えることを特徴とする画像処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単に操作キーに割り当てられている処理を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す構成図である。
図2】第1の実施形態のオペレーションパネルの外観構成を示す外観構成図である。
図3】第1の実施形態の宛先情報の登録方法を表示部の画面遷移を用いて説明する説明図である(その1)。
図4】第1の実施形態の宛先情報の登録方法を表示部の画面遷移を用いて説明する説明図である(その2)。
図5】第1の実施形態の設定情報の登録方法を表示部の画面遷移を用いて説明する説明図である(その1)。
図6】第1の実施形態の設定情報の登録方法を表示部の画面遷移を用いて説明する説明図である(その2)。
図7】第1の実施形態のキー割当部における割当情報としてのキー割当テーブルの構成を示す構成図である。
図8】第1の実施形態のワンタッチキーが押下されたときの画面遷移を説明する説明図である。
図9】第1の実施形態のワンタッチキーが連続的に押下されたときの動作切り替え順序を説明する説明図である。
図10】第1の実施形態の画像処理装置においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すフローチャートである。
図11】第1の実施形態の画像処理装置においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すシーケンス図である。
図12】第1の実施形態の宛先情報の取得処理を示すフローチャートである。
図13】第1の実施形態の設定情報の取得処理を示すフローチャートである。
図14】第1の実施形態のワンタッチキーが連続して押下されたときの割当動作の切替処理を示すフローチャートである。
図15】第1の実施形態のワンタッチキーが連続して押下されたときの割当動作の切替処理を示すシーケンス図である。
図16】第1の実施形態の表示部に表示される画面例を示す画面図である。
図17】第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す構成図である。
図18】第2の実施形態のオペレーションパネルの外観構成を示す外観構成図である。
図19】第2の実施形態のキー割当部における割当情報としてのキー割当テーブルの構成を示す構成図である。
図20】第2の実施形態の画像処理装置においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すフローチャートである。
図21】第2の実施形態の画像処理装置においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すシーケンス図である。
図22】第2の実施形態の1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その1)。
図23】第2の実施形態の1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その2)。
図24】第2の実施形態の1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その3)。
図25】第2の実施形態の1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その4)。
図26】第2の実施形態の1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その5)。
図27】第2の実施形態のワンタッチキーが連続して複数回押下されたときの動作切替処理を示すフローチャートである。
図28】第2の実施形態のワンタッチキーが連続して複数回押下されたときの動作切替処理を示すシーケンス図である(その1)。
図29】第2の実施形態のワンタッチキーが連続して複数回押下されたときの動作切替処理を示すシーケンス図である(その2)。
図30】第2の実施形態の表示部に表示される画面例を示す画面図である。
図31】第2の実施形態の2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その1)。
図32】第2の実施形態の2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その2)。
図33】第2の実施形態の2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その3)。
図34】第2の実施形態の2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その4)。
図35】第2の実施形態の2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部における動作選定処理を示すフローチャートである(その5)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の画像処理装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
第1の実施形態は、例えば、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、ファクス機能、ネットワーク通信機能等の複数の機能を備える複合機(MFP:マルチファンクションペリフェラル)に、本発明を適用する場合の実施形態を例示する。
【0011】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す構成図である。
【0012】
図1において、第1の実施形態に係る画像処理装置100は、共通バス120に接続可能な、オペレーションパネル101、宛先情報登録部106、設定情報登録部107、キー割当部108、ワンタッチキー制御部109、読取部110、画像メモリ111、画像処理部112、印刷部113、ファクス送受信部114、ネットワーク送受信部115、CPU116、RAM117、ROM118、制御部119を有する。
【0013】
共通バス120は、画像処理装置100が備える各要素を接続する信号線である。
【0014】
オペレーションパネル101は、画像処理装置100の操作表示手段である。オペレーションパネル101は、画像処理に係る設定項目を表示したり、ユーザ操作により各設定項目の設定値の設定や変更の入力を受け付けたり、ユーザ操作により画像データの電子メールやファクスの宛先情報の登録を受け付けたり等をするものである。
【0015】
オペレーションパネル101は、表示部102、操作部103、表示状態管理部104、表示制御部105を有する。
【0016】
図2は、第1の実施形態のオペレーションパネル101の外観構成を示す外観構成図である。図2において、オペレーションパネル101は、表示部102、操作部103を有する。
【0017】
表示部102は、画像処理装置100の状態や各種機能の画面や、操作部103を介して入力された入力情報等を表示するものである。表示部102は、例えば液晶表示ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等を適用することができる。
【0018】
操作部103は、ユーザが操作する操作ボタンやテンキー等である。操作部103は、図2に示すように、画像処理装置100における各種設定情報の入力や各種機能の選択等に用いられる。なお、操作部103は、例えばタッチパネル等のように、表示部と操作部とが物理的に一体となったものも含むものである。
【0019】
操作部103は、図2に示すように、例えば、表示部102に表示されるポインタを、上方向に移動させる上キー103−1、下方向に移動させる下キー103−2、左方向に移動させる左キー103−3、右方向に移動させる右キー103−4、決定キー103−5を有する。また、操作部103は、画像処理装置100への動作指示を行うスタートキー103−6、画像処理装置100の動作をキャンセルさせるキャンセルキー103−7、画像処理装置100の機器設定を行う機器設定キー103−8、コピー機能を動作させるコピーキー103−9、スキャン機能を動作させるスキャンキー103−10、ファクス機能を動作させるファクスキー103−11、プリント機能を動作させるプリントキー103−12を有する。さらに、操作部103は、設定情報の登録処理を動作させる設定情報登録キー103−13、ワンタッチキー103−14を有する。
【0020】
ここで、ワンタッチキー103−14は、複数の処理が割り当てられている操作キーである。図2に例示するオペレーションパネル101は、ワンタッチキー103−14が1個の場合を例示しているが、複数個のワンタッチキー103−14を備えるようにしても良い。
【0021】
表示状態管理部104は、表示部102に表示される画面の状態を管理するものである。表示状態管理部104は、表示制御部105の制御により、表示部102に表示する画面の状態を更新するものである。表示状態管理部104は、表示制御部105から表示画面の状態取得要求を受けると、現在の表示画面の状態を表示制御部105に与えるものである。
【0022】
例えば、表示状態管理部104は、コピー機能やスキャン機能やファクス機能やプリント機能や電子メール機能等のアプリケーションを識別しており、各アプリケーションにおける表示画面の画面タイプを管理している。そして、表示制御部105から状態取得要求が与えられると、表示状態管理部104は、現在のアプリケーションにおける画面タイプを認識して、現在の表示画面の状態を表示制御部105に与える。
【0023】
表示制御部105は、操作部103からの選択信号に基づいて、対応する表示画面を表示部102に表示させるものである。
【0024】
また、表示制御部105は、ワンタッチキー103−14が選択されると、表示状態管理部104に対して現在の表示画面の状態取得要求を行い、現在の表示状態情報を取得する。表示制御部105は、取得した現在の表示状態情報と、ワンタッチキー103−14が押下された旨とを、ワンタッチキー制御部109に通知する。なお、ワンタッチキー103−14が連続して複数回押下された場合、2回目以降の押下通知を受けたとき、表示制御部105は、ワンタッチキー制御部109に対して、再度の表示状態情報の取得及び通知を行わない。
【0025】
さらに、表示制御部105は、ワンタッチキー制御部109からワンタッチキー103−14の押下に対する振る舞い情報(以下、動作情報ともいう)を取得し、その動作情報に対応する画面を表示部102に表示させるものである。
【0026】
宛先情報登録部106は、後述する読取部110により読み取られた画像データを電子メールで送受信するときやファクス通信するときなどの宛先情報を保存するものである。
【0027】
ここで、読取部110により読み取られた画像データを電子メールで送信する機能をScan To E−mail機能ともいう。また、読取部110により読み取られた画像データをファクス通信する機能をScan To Fax機能ともいう。さらに、読取部110により読み取られた画像データをネットワーク上の端末(例えばパーソナルコンピュータ(PC))に送信する機能をScan To Network PC機能ともいう。
【0028】
宛先情報登録部106は、Scan To E−mail機能の宛先指定で使用するアドレス帳と、Scan To Fax機能の宛先指定で使用する電話帳と、Scan To Network PCの宛先指定で使用するプロファイルの宛先情報を保存するものである。
【0029】
宛先情報の登録方法は、特に限定されるものではなく、種々の方法を広く適用することができる。例えば、宛先情報の登録方法の例として、図3及び図4に例示する方法を適用できる。
【0030】
図3及び図4は、宛先情報の登録方法を表示部102の画面遷移を用いて説明する説明図である。
【0031】
図3において、図3(A)は表示部102に表示される待機画面例である。この状態で、機器設定キー103−8が押下されると、図3(B)の画面が表示部102に表示される。図3(B)、図3(C)、図3(E)、図3(G)の画面例に示すように、機器設定の対象として、例えば「レポート」、「用紙」、「アドレス帳」、「電話帳」、「プロファイル」等がある。
【0032】
例えば「アドレス帳」の宛先情報を登録する場合、図3(C)のように「アドレス帳」を選択すると、図3(D)の画面が表示される。図3(D)の画面において、「01」、「02」、「03」、「04」等の番号は、宛先情報の登録番号であり、ワンタッチキー103−14を識別する番号と同等のものである。
【0033】
図3(D)の画面が表示されると、図4に画面遷移に従ってアドレス帳の宛先情報が登録される。図4(A)の画面で番号「01」が選択されると、図4(B)のアドレス帳登録画面が表示される。「名前」を選択すると、図4(C)の入力画面が表示され入力可能となる。図4(D)のように「決定」が選択されると、図4(E)のアドレス帳登録画面に戻る。このとき、図4(E)の画面例のように入力された名前が表示される。次に、図4(F)のように「メールアドレス」が選択されると、図4(G)の入力画面が表示され入力可能となる。図4(H)のように「決定」が選択されると、図4(I)のアドレス帳登録画面に戻る。そして、「完了」が選択されると、図4(J)のアドレス帳の画面に戻る。
【0034】
なお、「電話帳」(図3(E)及び図3(F)参照)、「プロファイル」(図3(G)及び図3(H)参照)の宛先情報の登録方法も、上述の「アドレス帳」の宛先情報と同一又は対応の手順を適用することができるため、ここでの説明を省略する。
【0035】
設定情報登録部107は、コピー機能、スキャン機能、プリント機能、ファクス機能、ネットワーク通信機能等の各種機能を実行する際の設定情報を保存するものである。
【0036】
設定情報の登録方法は、種々の方法を適用することができる。例えば、設定情報の登録方法の例として、図5及び図6に例示する方法を適用できる。
【0037】
図5及び図6は、設定情報の登録方法を表示部102の画面遷移を用いて説明する説明図である。なお、図5及び図6は、例えば、コピー機能の設定情報の登録を行う場合を例示する。他の機能の設定情報についても、図5及び図6に示す登録方法と同様の方法により登録することができる。
【0038】
図5において、図5(A)は表示部102に表示される待機画面例である。右キー103−4が押下されると、図5(B)の画面が表示部102に表示される。図5(B)、図5(E)、図5(F)、図5(I)の画面例に示すように、例えばコピー機能の設定項目として、例えば「読取サイズ」、「両面」、「給紙トレイ」、「拡大/縮小」、「ソート」、「画質」、「原稿の画像向き」、「集約」等がある。
【0039】
例えば、設定項目「読取サイズ:レター」、「集約:4枚(縦並び)」を設定する場合、図5(B)の画面から「読取サイズ」を選択すると、図5(C)の選択画面が表示され、図5(D)のように「レター」を選択する。その後、図5(E)の画面になり、図5(F)のように「集約」を選択すると、図5(G)の選択画面が表示され、スキャンした4枚の原稿画像を1枚に縦並びに集約する「4枚(縦並び)」を選択する。そうすると、図5(I)の画面に戻る。
【0040】
図5(I)の画面が表示部102に表示されている状態で、設定情報登録キー103−13が押下されると、図6(A)の設定情報リスト画面が表示される。図6(A)の画面において、「01」、「02」、「03」等の番号は、宛先情報の登録番号であり、ワンタッチキー103−14を識別する番号と同等のものである。図6(A)の画面で番号「01」が選択されると、図6(B)及び図6(C)に示すように、図5の手順で設定した設定値が表示される。図6(C)の画面で決定キー103−5を押下すると、図6(D)のように名前の入力画面が表示され、入力可能となる。そして、図6(E)の画面で「決定」が選択されると、図6(F)の画面のように、設定情報リスト「01」に今回の設定情報が登録される。
【0041】
図5及び図6に示すように、例えば、コピー機能を実行する前に、読取サイズや集約等の設定項目の設定値を変更した後、設定情報登録キー103−13を押下することで変更した設定項目も含めて、コピー機能に関係する全ての設定項目の設定値をまとめて保存して名前を付けて登録することができる。
【0042】
キー割当部108は、ワンタッチキー103−14に、宛先情報登録部106と設定情報登録部107とで登録された情報を割り当てるものである。
【0043】
また、キー割当部108は、ワンタッチキー103−13の押下時の表示部102の表示状態と、ワンタッチキー103−13の押下後に実行する動作とを管理するものである。
【0044】
図7は、キー割当部108における割当情報としてのキー割当テーブルの構成を示す構成図である。図7において、キー割当テーブルは、ワンタッチキー103−14に対して、「設定情報[01]読み出し」、「アドレス帳[01]指定」、「電話帳[01]指定」、「プロファイルリスト[01]指定」、の4個の動作を割り当てている。
【0045】
また、図7のキー割当テーブルは、現在の表示部102の表示状態に応じて開始する動作を割り当てるために、「表示状態」と「ワンタッチキー押下時の振る舞い」とを対応付けられている。なお、図7では、「Copy」の状態と「Print」の状態との「ワンタッチキー押下時の振る舞い」は共に、Copy時の「設定情報[01]読み出し」を割り当てる場合を示しているが、勿論Copy時とPrint時とで設定値が異なるものであっても良い。
【0046】
図7において、例えば、表示部102にCopy機能に関連する画面が表示されている場合、設定情報登録部107から「設定情報:01」の情報を読み出しという動作を実行することを示している。
【0047】
これにより、例えば、図8に示すように、コピー機能の関連する画面として待機画面が表示部102に表示されている状態(図8(A)参照)で、ワンタッチキー103−14が押下されると、「設定情報:01」の情報が読み出され、設定情報[01]の情報が表示部102に表示される(図8(B)参照)。これにより、ユーザは少ない操作ステップ数で、ワンタッチキー103−14に割り当られている所望の設定値で処理を行うことができる。
【0048】
ワンタッチキー制御部109は、表示制御部105から、ワンタッチキー103−14の押下通知及び表示状態情報を受けると、表示状態情報に基づいてキー割当部108のキー割当テーブルを参照して、表示状態に応じたワンタッチキー103−14押下時の割当動作を選定するものである。
【0049】
このとき、ワンタッチキー制御部109は、表示状態に応じたワンタッチキー103−14押下時の割当動作に対応する情報を、宛先情報登録部106や設定情報登録部107から取得する。
【0050】
そして、ワンタッチキー制御部109は、キー割当テーブルを参照して、表示制御部105から受け取った表示状態に応じて、取得した情報のいずれかを選定し、その選定した情報をRAM117に反映させると共に、選定した情報を表示制御部105に与える。
【0051】
例えば、ワンタッチキー103−14が押下されると、ワンタッチキー制御部109は、当該ワンタッチキーに割り当てられた処理に関する情報を宛先情報登録部106や設定情報登録部107から取得する。表示状態情報「Scan Menu」の場合は、図7のキー割当テーブルを参照して、割当動作として「アドレス帳[01]指定」が割り当てられているため、ワンタッチキー制御部109は、「アドレス帳[01]指定」を選定する。ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されているScan To E−mail機能の宛先指定部分を「NULL」から「アドレス帳[01]のメールアドレス」に更新し、「アドレス帳[01]指定」を表示制御部105に与える。
【0052】
また、ワンタッチキー制御部109は、連続してワンタッチキー103−14の押下通知を受けると、所定の順序で、割当動作に切り替えを行う。
【0053】
ワンタッチキー103−14の押下通知が連続的に受けた場合の割当動作の切り替え順序は、予め設定された順序で行われる。
【0054】
図9は、ワンタッチキー103−14が連続的に押下されたときの動作切り替え順序を説明する説明図である。
【0055】
例えば、ワンタッチキー103−14が押下されたときの表示状態が「Scan Menu」のときは、最初は「アドレス帳[01]指定」が選定される。その後、1回目に続いて連続して2回目のワンタッチキー103−14が押下されると「電話帳[01]指定」が選定される。さらに2回目に続いて3回目のワンタッチキー103−14が押下されると「プロファイルリスト[01]指定」が選定され、3回目に続いて4回目のワンタッチキー103−14が押下されると「設定情報[01]読み出し」が選定され、4回目に続いて5回目のワンタッチキー103−14が押下されると最初に戻って「アドレス帳[01]指定」が選定される。
【0056】
読取部110は、原稿を読み取り、読み取った原稿の画像データを画像メモリ111に一時的に記憶するものである。
【0057】
画像メモリ111は、画像データを一時的に記憶するものである。
【0058】
画像処理部112は、オペレーションパネル101を通じて設定された設定内容に基づいて、画像メモリ111に記憶されている画像データに対して、所定の画像処理(例えば、画像の回転や、解像度変換処理等)を行うものである。
【0059】
印刷部113は、画像メモリ111に記憶されている画像データに基づく画像を媒体(例えば紙等)に印刷処理を行うものである。印刷部113は、印刷完了後、画像メモリ111に記憶されている画像データを消去するようにしても良い。
【0060】
ファクス送受信部114は、所定のファクス通信プロトコルに則って、電話回線等の通信回線を介して、外部装置とファクスデータの送受信を行うものである。
【0061】
ネットワーク送受信部115は、例えばTCP/IP等の通信プロトコルに則って、通信回線を介して、外部装置とデータの送受信を行うものである。
【0062】
CPU116は、制御部119の指示に従って演算処理を行うものである。
【0063】
RAM117は、画像処理装置100の各種機能の動作を制御する際に必要な情報を記憶するものである。
【0064】
ROM118は、画像処理装置100の制御プログラムを記憶するものである。
【0065】
制御部119は、画像処理装置100全体の機能を統括的に制御するものである。
【0066】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の画像処理装置100におけるワンタッチキー103−14が押下されたときの処理動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0067】
(A−2−1)ワンタッチキー押下時の動作選定制御の全体的な流れ
図10は、画像処理装置100においてワンタッチキー103−14が押下されたときの処理を示すフローチャートである。図11は、画像処理装置100においてワンタッチキー103−14が押下されたときの処理を示すシーケンス図である。
【0068】
なお、ここでは、アドレス帳の1番目[01]と、電話帳の1番目[01]と、プロファイルリストの1番目[01]とに宛先情報が予め登録されており、設定情報の1番目[01]に設定情報が予め登録されているものとする。
【0069】
F101:操作部103のワンタッチキー103−14が押下されると、ワンタッチキー103−14から押下信号が表示制御部105に与えられる(図11のS101)。
【0070】
F102:表示制御部105は、現在の表示状態を取得するために、表示状態管理部104に対して表示状態情報の取得要求を行い(図11のS102)、表示部102の現在の表示状態を表示状態管理部104から取得する(図11のS103)。
【0071】
例えば、現在、表示部102に「Scan Menu」が表示されているものとする。この場合、表示制御部105は、表示状態管理部104から「Scan Menu」の表示状態情報を取得する。これにより、現在の表示状態が「Scan Menu」であることを表示制御部105は認識できる。
【0072】
F103:表示制御部105は、ワンタッチキー103−14が押下された旨と、F102で取得した表示状態情報とを、ワンタッチキー制御部109に通知する(図11のS104)。
【0073】
F104:ワンタッチキー制御部109は、キー割当部108に対して割当情報としてのキー割当テーブルの取得を要求し(図11のS105)、例えば図7に示すキー割当テーブルをキー割当部108から取得する(図11のS106)。
【0074】
F105〜F106:ワンタッチキー制御部109は、例えば図7のキー割当テーブルを参照して、宛先情報登録部106及び設定情報登録部107から、ワンタッチキー103−14に割り当てられている動作に係る宛先情報や設定情報を取得する(図11のS107〜S114)。
【0075】
具体的には、図7のキー割当テーブルのように、ワンタッチキー103−14には、「設定情報[01]読み出し」、「アドレス帳[01]指定」、「電話帳[01]指定」、「プロファイル[01]指定」が割り当てられている。
【0076】
そこで、ワンタッチキー制御部109は、アドレス帳[01]の情報、電話帳[01]の情報、プロファイル[01]の情報、設定情報[01]の情報を、宛先情報登録部106、設定情報登録部107から取得する。
【0077】
図12は、宛先情報の取得処理を示すフローチャートである。宛先情報の取得処理については、図11のシーケンス図及び図12のフローチャートを用いて説明する。
【0078】
F111:ワンタッチキー制御部109は、図7のキー割当テーブルを参照して、宛先情報登録部106に対して、アドレス帳[01]の取得要求を行う(図11のS107)。宛先情報登録部106のアドレス帳にアドレス帳[01]の情報が割り当てられているか否かを確認する。
【0079】
F112:アドレス帳[01]の情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部109は、アドレス帳[01]の情報を取得する(図11のS107)。一方、アドレス帳[01]の情報が割り当てられていない場合、ワンタッチキー制御部109は、処理を図12のF113に移行する。
【0080】
F113:ワンタッチキー制御部109は、図7のキー割当テーブルを参照して、宛先情報登録部106に対して、電話帳[01]の取得要求を行う(図11のS109)。宛先情報登録部106の電話帳に電話帳[01]の情報が割り当てられているか否かを確認する。
【0081】
F114:電話帳[01]の情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部109は、電話帳[01]の情報を取得する(図11のS110)。一方、電話帳[01]の情報が割り当てられていない場合、ワンタッチキー制御部109は、処理を図12のF115に移行する。
【0082】
F115:ワンタッチキー制御部109は、図7のキー割当テーブルを参照して、宛先情報登録部106に対して、プロファイルリスト[01]の取得要求を行う(図11のS111)。宛先情報登録部106のプロファイルリストにプロファイルリスト[01]の情報が割り当てられているか否かを確認する。
【0083】
F116:プロファイルリスト[01]の情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部109は、プロファイルリスト[01]の情報を取得する(図11のS112)。一方、プロファイルリスト[01]の情報が割り当てられていない場合、ワンタッチキー制御部109は、処理を終了する。
【0084】
図13は、設定情報の取得処理を示すフローチャートである。設定情報の取得処理については、図11のシーケンス図及び図13のフローチャートを用いて説明する。
【0085】
F117:ワンタッチキー制御部109は、図7のキー割当テーブルを参照して、設定情報登録部107に対して、設定情報[01]の取得要求を行う(図11のS113)。設定情報登録部107に設定情報[01]の情報が割り当てられているか否かを確認する。
【0086】
F118:設定情報[01]の情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部109は、設定情報[01]の情報を取得する(図11のS114)。一方、設定情報[01]の情報が割り当てられていない場合、ワンタッチキー制御部109は、処理を終了する。
【0087】
F107:ワンタッチ制御部109は、F104で取得したワンタッチキー103−14に割当情報が割り当てられているか否かを判断する。
【0088】
そして、ワンタッチキー103−14に割当情報が割り当てられていない場合、ワンタッチキー制御部109は、その旨(例えば「NULL」)を表示制御部105に通知して処理を終了する。この場合、表示制御部105は、例えばワンタッチキー103−14には割当情報が設定されていない旨を表示部102に表示させるようにしても良い。
【0089】
F108:一方、ワンタッチキー103−14に割当情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部109は、F103で取得した表示状態情報に基づいて、図7のキー割当テーブルを参照して、現在の表示状態に応じた割当動作を選定する。そして、ワンタッチキー制御部109は、選定した割当動作に係る情報をRAM117に更新して反映させる(図11のS115)。さらに、ワンタッチキー制御部109は、選定した割当動作に係る情報を、表示制御部105に通知する(図11のS116)。表示制御部105は、通知された割当動作に係る情報を反映させた画面を表示部102に表示させる(図11のS117)。
【0090】
例えば、表示状態情報が「Scan Menu」であるため、ワンタッチキー制御部109は、図7のキー割当テーブルから割当動作として「アドレス帳[01]指定」を選定する。そして、ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されているScan To E−mail機能の宛先指定部分を「NULL」から「アドレス帳[01]のメールアドレス」に更新する。
【0091】
また、表示制御部105は、ワンタッチキー制御部109から通知された「アドレス帳[01]のメールアドレス」を表示した表示画面を表示部102に表示させる。
【0092】
図16は、表示部102に表示される画面例を示す画面図である。図16の画面301に示すように、表示制御部105は、「アドレス帳[01]のメールアドレス」を表示させたScan To E−Mail画面を表示部102に表示する。
【0093】
F109:表示制御部105は、連続してワンタッチキー103−14が押下されたか否かを判断する。そして、例えば予め設定されたオペレーションタイムアウトが発生するまでの間に、ワンタッチキー103−14が押下されたとき、表示制御部105は処理をF110に移行する。また、ワンタッチキー103−14以外の操作キーが押下されるか又は予め設定されたオペレーションタイムアウトが発生した場合、表示制御部105は処理を終了する。
【0094】
なお、操作部103のうち、実行キーとしてのスタートキー103−6が押下された場合、画像処理装置100は表示部102に表示されている処理を実行する。
【0095】
F110:1回目のワンタッチキー103−14の押下に連続して、ワンタッチキー103−14が複数回押下されると、表示制御部105はワンタッチキー103−14の押下回数に応じて割当動作の切り替え処理を行う。
【0096】
(A−2−2)連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの動作切替処理
図14は、ワンタッチキー103−14が連続して押下されたときの割当動作の切り替え処理を示すフローチャートである。
【0097】
F119:表示制御部105は、1回目の押下に連続してワンタッチキー103−14から押下の通知を受けると、連続してワンタッチキー103−14が押下された旨を、ワンタッチキー制御部109に通知する。
【0098】
F120:ワンタッチキー制御部109は、図9の切り替え順序に従って、表示制御部105からのワンタッチキー103−14の押下通知に基づいて、割当動作に係る情報の更新を行う。また、ワンタッチキー制御部109は、割当動作に係る情報を表示制御部105に与える。表示制御部105は、ワンタッチキー制御部109から取得した割当動作に係る情報を反映させた画面を表示部102に表示させる。
【0099】
図15は、ワンタッチキー103−14が連続して押下されたときの割当動作の切り替え処理を示すシーケンス図である。
【0100】
(2回目のワンタッチキー103−14の押下)
1回目の押下に続いて2回目のワンタッチキー103−14が押下されると、ワンタッチキー103−14から押下信号が表示制御部105に通知される(S118)。
【0101】
表示制御部105は、ワンタッチキー103−14の2回目の押下を、ワンタッチキー制御部109に通知する(S119)。このとき、連続下2回目のワンタッチキーの押下信号のため、表示制御部105は、ワンタッチキー制御部109に表示状態情報を通知しない。
【0102】
ワンタッチキー制御部109は、F103で取得した1回目のワンタッチキー押下時の表示状態で、図9の動作切替順序に従ってワンタッチキー103−14に割り当られている割当動作を切り替えて選定する。そして、ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されている情報を、選定した割当動作に関する情報に更新する(S120)。また、ワンタッチキー制御部109は、選定した割当動作に関する情報を表示制御部105に通知する(S121)。
【0103】
例えば、図9において、1回目のワンタッチキー押下時の表示状態が「Scan To E−Mail」であり、今回が2回目のワンタッチキーの押下であるため、ワンタッチキー制御部109は、図9の動作切替順序に従って、「電話帳[01]指定」を選定する。ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されていたScan To FAX機能の宛先指定部分を「NULL」に戻し、Scan To NetWorkPC機能の宛先指定部分を「NULL」から「電話帳[01]の電話番号」に更新する。そして、ワンタッチキー制御部109は、選定した電話帳[01]の情報を表示制御部105に渡す。
【0104】
表示制御部105は、「電話帳[01]指定」の情報を受け取ると、Scan To Fax機能の宛先に電話帳[01]を指定したことを示す画面(図16の画面302)を表示部102に表示させ(S122)、F109へ移行する。
【0105】
(3回目のワンタッチキー103−14の押下)
さらに続けて、ワンタッチキー103−14が押下されると、表示制御部105は、F110の処理を実行する。
【0106】
表示制御部105は、2回目のワンタッチキー103−14が押下された後、連続してワンタッチキー103−14が押下されたことを検知し(S123)、ワンタッチキー103−14が押下された旨をワンタッチキー制御部109に通知する(S124)。
【0107】
次に、ワンタッチキー制御部109は、1回目のワンタッチキー押下時の表示状態が「Scan To E−Mail」であり、今回が3回目のワンタッチキーの押下であるため、図9の動作切替順序に従って、「プロファイルリスト[01]指定」を選定する。ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されていたScan To E−mail機能の宛先指定部分を「NULL」に戻し、Scan To Fax機能の宛先指定部分を「NULL」から「プロファイルリスト[01]の情報」に更新する(S125)。そして、ワンタッチキー制御部109は、選定した「プロファイルリスト[01]」の情報を表示制御部105に渡す(S126)。
【0108】
表示制御部105は、「プロファイルリスト[01]」の情報を受け取ると、Scan To Network PC機能の宛先にプロファイルリスト[01]を指定したことを示す画面(図16の画面303)を表示部102に表示させ(S127)、F109へ移行する。
【0109】
(4回目のワンタッチキー103−14の押下)
さらに続けて、ワンタッチキー103−14が押下されると、表示制御部105はF110の処理を実行する。
【0110】
表示制御部105は、3回目のワンタッチキー103−14が押下された後、連続してワンタッチキー103−14が押下されたことを検知し(S128)、ワンタッチキー103−14が押下された旨をワンタッチキー制御部109に通知する(S129)。
【0111】
次に、ワンタッチキー制御部109は、1回目のワンタッチキー押下時の表示状態が「Scan To E−Mail」であり、今回が5回目のワンタッチキーの押下であるため、図9の動作切替順序に従って、「設定情報[01]読み出し」を選定する。ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されていたScan To Network PC機能の宛先指定部分を「NULL」に戻し、読み出した設定情報に更新する(S130)。そして、ワンタッチキー制御部109は、選定した「設定情報[01]読み出し」の情報を表示制御部105に渡す(S131)。
【0112】
表示制御部105は、「設定情報[01]読み出し」の情報を受け取ると、読み出した設定情報に設定が反映されたことを示す画面(図16の画面304)を表示部102に表示させ(S132)、F109へ移行する。
【0113】
(5回目のワンタッチキー103−14の押下)
さらに続けて、ワンタッチキー103−14が押下されると、表示制御部105は、F110の処理を実行する。
【0114】
表示制御部105は、4回目のワンタッチキー103−14が押下された後、連続してワンタッチキー103−14が押下されたことを検知し(S133)、ワンタッチキー103−14が押下された旨をワンタッチキー制御部109に通知する(S134)。
【0115】
次に、ワンタッチキー制御部109は、1回目のワンタッチキー押下時の表示状態が「Scan To E−Mail」であり、今回が4回目のワンタッチキーの押下であるため、図9の動作切替順序に従って、「アドレス帳[01]読み出し」を選定する。ワンタッチキー制御部109は、RAM117に記憶されていた設定情報[01]の設定項目を元の設定値に戻し、Scan To E−mail機能の宛先指定部分を「NULL」から「アドレス帳[01]のメールアドレス」に更新する(S135)。そして、ワンタッチキー制御部109は、選定した「アドレス帳[01]指定」の情報を表示制御部105に渡す(S136)。
【0116】
表示制御部105は、「アドレス帳[01]指定」の情報を受け取ると、Scan To E−mail機能の宛先にアドレス帳[01]のメールアドレスを指定したことを示す画面(図16の画面305)を表示部102に表示させ(S137)、F109へ移行する。
【0117】
6回目以降の手順についても、上述したよう処理と同様の処理が繰り返し行われる。
【0118】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、表示部の表示状態に応じて、操作キーに割り当てた複数の処理を切り替えて選択することができる。
【0119】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の画像処理装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0120】
第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、複数の機能を備える複合機に本発明を適用する場合の実施形態を説明する。
【0121】
(B−1)第2の実施形態の構成
図17は、第2の実施形態に係る画像処理装置の構成を示す構成図である。
【0122】
図17において、第2の実施形態に係る画像処理装置200は、共通バス220に接続可能な、オペレーションパネル201、宛先情報登録部206、設定情報登録部207、キー割当部208、ワンタッチキー制御部209、読取部210、画像メモリ211、画像処理部212、印刷部213、ファクス送受信部214、ネットワーク送受信部215、CPU216、RAM217、ROM218、制御部219、キー割当切替制御部221を有する。
【0123】
第2の実施形態に係る画像処理装置200は、図1の第1の実施形態の画像処理装置100が備える要素に加えて、キー割当切替制御部221を備える。そのため、第2の画像処理装置200は、第1の実施形態で説明した画像処理装置100と同一又は対応する処理を実現できる。
【0124】
以下においては、第1の実施形態の画像処理装置100と異なる構成及び処理を中心に説明する。
【0125】
図18は、第2の実施形態のオペレーションパネル201の外観構成を示す外観構成図である。
【0126】
図18において、オペレーションパネル201の操作部203は、上キー203−1、下キー203−2、左キー203−3、右キー203−4、決定キー203−5、スタートキー203−6、キャンセルキー203−7、機器設定キー203−8、コピーキー203−9、スキャンキー203−10、ファクスキー203−11、プリントキー203−12、設定情報登録キー203−13、複数個のワンタッチキー203−14、203−15、203−16を有する。
【0127】
なお、図18では、3個のワンタッチキーを備える場合を例示するが、複数個を備えるものであればよく、2個であっても良いし又4個以上であっても良い。
【0128】
表示制御部205は、第1の実施形態の機能に加えて、操作部203のワンタッチキー203−14、203−15、203−16が押下されると、表示状態管理部204から現在の表示状態情報を取得して、その取得した表示状態情報と合わせてワンタッチキーが押下された旨を、後述するワンタッチキー制御部209に通知するものである。また、表示制御部205は、ワンタッチキー制御部209からワンタッチキー押下に対する振る舞い情報(割当動作情報)を受け取ると、表示状態管理部204で管理する表示状態を更新するものである。
【0129】
キー割当部208は、宛先情報登録部206と設定情報登録部207とに登録されている情報を、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16のそれぞれに割り当てるものである。
【0130】
キー割当部208は、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16のそれぞれの押下時の表示部202の表示状態と、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16のそれぞれの押下時の振る舞い(動作)とを管理する。
【0131】
図19は、キー割当部208における割当情報としてのキー割当テーブルの構成を示す構成図である。
【0132】
図19において、キー割当テーブルは、それぞれのワンタッチキー203−14、203−15、203−16に対して、1又は複数の動作を割り当てている。また、図19のキー割当テーブルは、現在の表示部202の表示状態に応じて開始する動作を割り当てるために、「表示状態」と「ワンタッチキー押下時の振る舞い」とを対応付けられている。
【0133】
ワンタッチキー制御部209は、第1の実施形態の機能に加え、後述するキー割当切替制御部221に対して、ワンタッチキー種別情報と、連続的にワンタッチキーが押下されたときにそのワンタッチキーは同一キーなのか又は別のキーなのかの情報、1回目のワンタッチキーが押下されたときの表示状態情報を通知するものである。
【0134】
また、ワンタッチキー制御部209は、キー割当切替制御部221に対して、ワンタッチキーの割当情報を通知するものである。さらに、ワンタッチキー制御部209は、キー割当切替制御部221からワンタッチキー割当の切り替え情報を取得し、RAM217に情報を反映させるものである。
【0135】
なお、反映させる際、前の情報は消去するが、表示状態が「Scan To E−mail」又は「Scan To Fax」の場合に、切り替え情報として「アドレス帳指定」又は「電話帳指定」を取得したとき、宛先を追加するようにする。そのため、その場合、前の反映情報はRAM217に残して反映させる。
【0136】
キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー制御部209からワンタッチキー押下通知を取得すると、同時に取得するワンタッチキーに関する情報と表示状態情報、及びワンタッチキーの割当情報より、ワンタッチキーの振る舞いを選定して、ワンタッチキー制御部209に与えるものである。
【0137】
また、キー割当切替制御部221は、ワンタッチキーが連続的に押下されると、図9の動作切替順序に基づいて割り当てを選定するものである。
【0138】
さらに、キー割当切替制御部221は、選定した動作に関する情報が、宛先情報登録部206、設定情報登録部207に登録されていない場合には、何も情報が登録されていない旨のメッセージを、表示部202に表示するように表示制御部205に依頼するものである。例えば、所定時間(例えば3秒間等)だけ、登録されていない旨のメッセージを表示部202に表示するようにしたり、また例えば、登録されていない旨のメッセージを含む画面を表示部202に表示するようにしたりしても良い。
【0139】
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の画像処理装置200においてワンタッチキーが押下されたときの処理動作を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0140】
(B−2−1)ワンタッチキー押下時の動作選定制御の全体的な流れ
図20は、画像処理装置200においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すフローチャートである。図21は、画像処理装置200においてワンタッチキーが押下されたときの処理を示すシーケンス図である。
【0141】
なお、ここでは、アドレス帳の1番目[01]、2番目[02]、3番目[03]と、電話帳の1番目[01]、3番目[03]と、プロファイルリスト1番目[01]に宛先情報が登録されており、設定情報の1番目[01]、2番目「02」、3番目[03]に設定情報が登録されているものとする。
【0142】
また、図19に示すように、それぞれの1番目がワンタッチキー103−14、それぞれの2番目がワンタッチキー103−15、それぞれの3番目がワンタッチキー103−16に割り当てられているものとする。
【0143】
F201:操作部203のワンタッチキー203−14が押下されると、ワンタッチキー203−14から押下信号が表示制御部205に通知される(図21のS201)。
【0144】
F202:表示制御部205は、現在の表示状態を取得するために、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(図21のS202)、表示状態管理部204から現在の表示部202の表示状態を示す情報を取得する(図21のS203)。例えば、表示部202に「Scan Menu」が表示されているため、表示制御部205は「Scan Menu」の表示状態情報を取得する。
【0145】
F203:表示制御部205は、ワンタッチキー203−14が押下された旨と、F202で取得した「Scan Menu」の表示状態情報と合わせて、ワンタッチキー制御部209に通知する(図21のS204)。
【0146】
F204:ワンタッチキー制御部209は、図19に示すような各ワンタッチキーの割当情報をキー割当部208から取得し(図21のS205、S206)、その割当情報をキー割当切替制御部221に与える(図21のS207)。
【0147】
F205:ワンタッチキー制御部209は、宛先情報登録部206から宛先情報を取得する(図21のS208〜S213)。ここでは、図19のキー割当テーブルに設定されている全てのワンタッチキー203−14、203−15、203−16に割り当てられている動作に関連する宛先情報を宛先情報登録部206から取得する。宛先情報の取得方法は、第1の実施形態と同様の方法を適用することができるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0148】
F206:ワンタッチキー制御部209は、設定情報登録部207から設定情報を取得する(図21のS214、S215)。ここでは、図19のキー割当テーブルに設定されている全てのワンタッチキー203−14、203−15、203−16に割り当てられている動作に関連する設定情報を設定情報登録部207から取得する。設定情報の取得方法は、第1の実施形態と同様の方法を適用することができるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0149】
F207:ワンタッチキー制御部209は、F204で取得した各ワンタッチキー203−14、203−15、203−16に割当情報が割り当てられているか否かを判断する。
【0150】
このとき、ワンタッチキー制御部209は、今回押下されたワンタッチキー203−14に割当情報が割り当てられていない場合(すなわち、「NULL」である場合)、ワンタッチキー203−14は、その旨(例えば「NULL」)を表示制御部205に通知して処理を終了する。この場合、表示制御部205は、押下されたワンタッチキー203−14には割当情報が割り当てられていない旨を表示部202に表示するようにしても良い。
【0151】
F208:ワンタッチキー203−14に割当情報が割り当てられている場合、ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー種別情報と、F202で取得した表示状態情報とを合わせた情報をワンタッチキー押下通知としてキー割当切替制御部221に与える(図21のS216)。
【0152】
そして、キー割当切替制御部221は、取得したワンタッチキー種別情報、表示状態情報に基づいて割当動作(この場合、アドレス帳[01]指定)を選定する。また、キー割当切替制御部221は、選定した割当動作に関連する情報をワンタッチキー制御部209に与える(図21のS217)。
【0153】
なお、キー割当切替制御部221による割当動作の選定処理の詳細については後述する。
【0154】
F209:ワンタッチキー制御部209は、F202で取得した表示状態の情報と、F204で取得した割当情報と、F208で選定したワンタッチキーの割当動作に基づいて、RAM217に記憶されているScan To E−mail機能の宛先指定部分を「NULL」から「アドレス帳[01]のメールアドレス」に更新する(図21のS218)。
【0155】
そして、ワンタッチキー制御部209は、F205で取得した「アドレス帳[01]指定」の情報を、表示制御部205に通知する(図21のS219)。
【0156】
表示制御部205は、「アドレス帳[01]指定」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Scan To E−mail」に更新して(図21のS220)、Scan To E−mail機能の宛先にアドレス帳[01]を指定したことを示す画面(図30の画面401)を表示部202に表示させる(図21のS221)。
【0157】
F210:表示制御部205は、連続してワンタッチキー203−14、203−15、203−16が押下されるか否かを判断する。そして、予め設定されたオペレーションタイムアウトが発生するまでの間に、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16のいずれかが押下されると、表示制御部205は、処理をF211に移行する。一方、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16以外に操作キーが押下された場合、又は、オペレーションタイムアウトが発生した場合、又は、ワンタッチキーには割り当てなしと判断された場合、表示制御部205は処理を終了する。
【0158】
F211:1回目のワンタッチキー203−14の押下に続けて、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16が押下されると、表示制御部205は、いずれのワンタッチキー203−14、203−15、203−16から押下であるかワンタッチキー種別を検出する。そして、表示制御部205は、ワンタッチキー種別及びワンタッチキーの押下回数に応じて割当動作の切り替え処理を行う。
【0159】
なお、連続して複数回のワンタッチキー押下時の動作選定処理については後述する。
【0160】
(B−2−2)1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221による動作選定処理
図22図26は、1回目のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221における動作選定処理を示すフローチャートである。
【0161】
図20のF208において、キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー制御部209から、ワンタッチキー種別情報と、F202で取得した表示状態情報とを合わせた情報をワンタッチキー押下通知として取得する。
【0162】
F215:キー割当切替制御部221は、取得した表示状態情報に基づいて、現在の表示部202の表示状態を判断する。
【0163】
例えば、キー割当切替制御部221は、表示状態情報が「Scan Menu」又は「Scan To E−mail」の場合、処理を図23のF216に移行する。
【0164】
また例えば、表示状態情報が「Scan To Fax」の場合、キー割当切替制御部221は、処理を図24のF219に移行し、表示状態情報が「Scan To Network PC」の場合、キー割当切替制御部221は処理を図25のF222に移行する。
【0165】
さらに例えば、表示状態情報が「Scan Menu」、「Scan To E−mail」、「Scan To Fax」、「Scan To Network PC」以外の場合、キー割当切替制御部221は処理を図26のF225に移行する。
【0166】
F216:キー割当切替制御部221は、1回目のワンタッチキー押下時のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan Menu」又は「Scan To E−mail」に対応するアドレス帳が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0167】
キー割当切替制御部221は、アドレス帳が割り当てられている場合、処理をF217へ移行し、アドレス帳が割り当てられていない場合、処理をF218へ移行する。
【0168】
F217:アドレス帳が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「アドレス帳指定」を選定し、その選定した「アドレス帳指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0169】
例えば、1回目としてワンタッチキー203−14が押下された場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、「アドレス帳[01]指定」を選定し、その情報をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0170】
F218:アドレス帳が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、当該ワンタッチキー203−14に割り当てられている別の割当情報に切り替える。この別の割当情報の切り替え方法は、キー割当切替制御部221が、例えば図9の動作切替順序に従って割当情報を切り替えるようにしても良い。
【0171】
例えば、図19において、「Scan Menu」又は「Scan To E−Mail」に対応するアドレス帳がワンタッチキー203−14に割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、図9の動作切替順序に従って動作切替を行い、次の「電話帳「01」指定」を別の割当情報として選定する。
【0172】
これにより、表示状態「Scan Menu」又は「Scan To E−Mail」に対応する割当情報が設定されていない場合でも、ワンタッチキー203−14に割り当てられている別の動作をユーザに示すことができ、ユーザの利便性を図ることができる。
【0173】
なお、ここでは、別の割当情報を選定するものとしたが、キー割当切替制御部221が、対応する割当情報が設定されていないことをワンタッチキー制御部209に通知し、表示制御部205の表示制御により、対応する割当情報がない旨の画面を一時的に表示部202に表示し、その後に(例えば所定時間経過後に)、別の割当情報を含む画面するようにしても良い。
【0174】
F219:キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー押下時のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan To Fax」に対応する電話帳が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0175】
キー割当切替制御部221は、電話帳が割り当てられている場合、処理をF220へ移行し、電話帳が割り当てられていない場合、処理をF221へ移行する。
【0176】
F220:電話帳が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「電話帳指定」を選定し、その選定した「電話帳指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0177】
F221:電話帳が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、当該ワンタッチキー203−14に割り当てられている別の割当情報に切り替える。この別の割当情報の切り替え方法は、F218の処理と同様の処理を用いることができる。
【0178】
F222:キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー押下時のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan To NetworkPC」に対応するプロファイルリストが当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0179】
キー割当切替制御部221は、プロファイルリストが割り当てられている場合、処理をF223へ移行し、プロファイルリストが割り当てられていない場合、処理をF224へ移行する。
【0180】
F223:プロファイルリストが割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「プロファイルリスト指定」を選定し、その選定した「プロファイルリスト指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0181】
F224:プロファイルリストが割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、当該ワンタッチキー203−14に割り当てられている別の割当情報に切り替える。この別の割当情報の切り替え方法は、F218の処理と同様の処理を用いることができる。
【0182】
F225:例えば、表示状態「Copy」又は「Print」の場合、キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー押下時のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Copy」又は「Print」に対応する設定情報が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0183】
キー割当切替制御部221は、設定情報が割り当てられている場合、処理をF226へ移行し、設定情報が割り当てられていない場合、処理をF227へ移行する。
【0184】
F226:設定情報が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「設定情報読み出し」を選定し、その選定した「設定情報読み出し」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0185】
F227:設定情報が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、当該ワンタッチキー203−14に割り当てられている別の割当情報に切り替える。この別の割当情報の切り替え方法は、F218の処理と同様の処理を用いることができる。
【0186】
(B−2−3)連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの動作切替処理
次に、連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの動作切替処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0187】
図27は、連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの動作切替処理を示すフローチャートである。
【0188】
図20のF211において、ワンタッチキー203−14の押下に続けて、ワンタッチキー203−14、203−15、203−16のいずれかが押下されると、表示制御部205は、ワンタッチキー種別、ワンタッチキーの押下回数を検知し、表示状態管理部204から表示状態情報を取得する。
【0189】
F212:表示制御部205は、2回目以降の連続したワンタッチキーの押下により、ワンタッチキー種別、ワンタッチキーの押下回数、表示状態情報を、ワンタッチキー制御部209に通知する。
【0190】
F213:ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー種別、押下されたワンタッチキーが同一か又は別かを示す情報、表示状態情報をキー割当切替制御部221に通知する。キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照して、ワンタッチキー種別に基づいて、今回のワンタッチキーの押下に伴う割当動作を選定する。そして、キー割当切替制御部221は、選定した割当動作をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0191】
なお、N(N≧2)回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221による動作選定処理の詳細な説明については後述する。
【0192】
F214:ワンタッチキー制御部209は、F212で取得した表示状態情報と、F204で取得した割当情報と、F213で選定されたワンタッチキーの動作とに基づいて、RAM217に記憶されている情報を更新する。そして、ワンタッチキー制御部209は、選定された動作に関する情報を表示制御部205に通知し、表示制御部205は、取得した動作に関する情報を反映させた画面を表示部202に表示する。
【0193】
図28及び図29は、連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの動作切替処理を示すシーケンス図である。また、図30は、連続して複数回ワンタッチキーが押下されたときの表示部202の画面遷移を説明する説明図である。
【0194】
ここでは、2回目にワンタッチキー203−14、3回目にワンタッチキー203−16、4回目にワンタッチキー203−16、5回目にワンタッチキー203−14、6回目にワンタッチキー203−15が押下された場合を例示して具体的に説明する。
【0195】
(2回目のワンタッチキーの押下)
ワンタッチキー203−14から押下信号が表示制御部205に通知されると(S222)、表示制御部205は、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(S223)、表示状態管理部204は、表示状態情報を表示制御部205に与える(S224)。
【0196】
例えば、図30の画面401が表示部202に表示されている場合、現在の表示状態が「Scan To E−Mail」であるため、「Scan To E−Mail」の表示状態情報が表示制御部205に与えられる。
【0197】
表示制御部205は、ワンタッチキー203−14の種別「1」、表示状態情報「Scan To E−Mail」をワンタッチキー制御部209に与える(S225)。
【0198】
ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー203−14の種別「1」、同一のキーが押下された旨、表示状態情報「Scan To E−Mail」を、キー割当切替制御部221に通知する(S226)。
【0199】
キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、表示状態情報「Scan To E−Mail」と、今回のワンタッチキー種別(ここではワンタッチキー203−14)とに基づいて対応する動作(「アドレス帳指定」、図19参照)を特定する。
【0200】
そして、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるため、キー割当切替制御部221は、上記特定した動作「アドレス帳指定」から、図9の動作切替順序に従って動作切替を行い「電話帳指定」を選定する。
【0201】
キー割当切替制御部221は、選定した動作「電話帳指定」への切替を通知し(S227)、ワンタッチキー制御部209は、RAM217に記憶されているScan To FAX機能の宛先指定部分を「NULL」から「電話帳[01]の情報」に更新する(S228)。
【0202】
また、ワンタッチキー制御部209は、「電話帳[01]指定」の情報を表示制御部205に通知する(S229)。
【0203】
表示制御部205は、「電話帳[01]指定」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Scan To Fax」に更新して(S230)、Scan To Fax機能の宛先に電話帳[01]を指定したことを示す画面(図30の画面402)を表示部202に表示させる(S231)。
【0204】
(3回目のワンタッチキーの押下)
さらに続けて、ワンタッチキー203−16が押下され、ワンタッチキー203−16から押下信号が表示制御部205に通知されると(S232)、表示制御部205は、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(S233)、表示状態管理部204は、表示状態情報を表示制御部205に与える(S234)。
【0205】
例えば、図30の画面402が表示部202に表示されている場合、現在の表示状態が「Scan To FAX」であるため、「Scan To FAX」の表示状態情報が表示制御部205に与えられる。
【0206】
表示制御部205は、ワンタッチキー203−16の種別「3」、別のキーが押下された旨、表示状態情報「Scan To FAX」をワンタッチキー制御部209に与える(S235)。
【0207】
ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー203−16の種別「3」、別のキーが押下された旨、表示状態情報「Scan To FAX」を、キー割当切替制御部221に通知する(S236)。
【0208】
キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、表示状態情報「Scan To FAX」と、今回のワンタッチキー種別(ここではワンタッチキー203−16)とに基づいて対応する動作(「電話帳指定」、図19参照)を特定する。
【0209】
そして、今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーであるため、キー割当切替制御部221は、上記特定した動作「電話帳指定」を選定する。
【0210】
キー割当切替制御部221は、選定した動作「電話帳指定」への切替を通知し(S237)、ワンタッチキー制御部209は、RAM217に記憶されているScan To FAX機能の宛先指定部分に、「電話帳[03]の情報」を追加する更新する(S238)。
【0211】
このとき、表示状態が前回(2回目)と同じ「Scan To FAX」であるため、ワンタッチキー制御部209は、前回(2回目)で指定された宛先情報をRAM217に保持し、今回指定された宛先をRAM217に追加するようにする。これにより、2回目と3回目で指定された2件の宛先に対してFAX通信することができる。
【0212】
また、ワンタッチキー制御部209は、「電話帳[03]指定」の情報を表示制御部205に通知する(S239)。
【0213】
表示制御部205は、「電話帳[03]指定」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Scan To Fax」に更新して(S240)、Scan To Fax機能の宛先に電話帳[03]を指定したことを示す画面(図30の画面403)を表示部202に表示させる(S241)。
【0214】
図30の画面403では、「Scan To Fax」の宛先情報として2件の宛先が表示される。ここで、例えば、ある操作キー又は画面403上に、宛先を削除する「削除」キーを備えるようにしても良い。これにより誤って選択された宛先情報を削除することができる。
【0215】
(4回目のワンタッチキーの押下)
さらに続けて、前回(3回目)と同じワンタッチキー203−16が押下され、ワンタッチキー203−16から押下信号が表示制御部205に通知されると(S242)、表示制御部205は、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(S243)、表示状態管理部204は、表示状態情報を表示制御部205に与える(S244)。
【0216】
例えば、図30の画面403が表示部202に表示されている場合、現在の表示状態が「Scan To FAX」であるため、「Scan To FAX」の表示状態情報が表示制御部205に与えられる。
【0217】
表示制御部205は、ワンタッチキー203−16の種別「3」、表示状態情報「Scan To FAX」をワンタッチキー制御部209に与える(S245)。
【0218】
ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー203−16の種別「3」、同じキーが押下された旨、表示状態情報「Scan To FAX」を、キー割当切替制御部221に通知する(S246)。
【0219】
キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、表示状態情報「Scan To FAX」と、今回のワンタッチキー種別(ここではワンタッチキー203−16)とに基づいて対応する動作(「電話帳指定」、図19参照)を特定する。
【0220】
そして、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるため、キー割当切替制御部221は、上記特定した動作「電話帳指定」から、図9の動作切替順序に従って動作切替を行う。このとき、図19に示すように、ワンタッチキー203−16の「Scan To NetworkPC」に対応する動作が割り当てられていないため、キー割当切替制御部221は、更に次の動作に切り替えるようにし、「設定情報読み出し(Copy用の設定情報)」を選定する。
【0221】
キー割当切替制御部221は、選定した動作「設定情報読み出し」への切替を通知し(S247)、ワンタッチキー制御部209は、RAM217に記憶されている設定情報[03]に更新する(S248)。
【0222】
また、ワンタッチキー制御部209は、「設定情報[03]読み出し」の情報を表示制御部205に通知する(S249)。
【0223】
表示制御部205は、「設定情報[03]読み出し」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Copy」機能に対応の「Copy」に更新して(S250)、Copy用の設定情報[03]を読み出した画面(図30の画面404)を表示部202に表示させる(S251)。
【0224】
ここで、Copy用の設定情報[03]は、「読取サイズ:レター」、「集約:4枚(縦並び)」、「給紙トレイ:トレイ1」、「拡大/縮小:自動」等が設定されているものとする。この場合、図30の画面404に示すように、設定情報[03]の内容が表示部202に表示される。
【0225】
(5回目のワンタッチキーの押下)
さらに続けて、前回(4回目)と別のワンタッチキー203−14が押下され、ワンタッチキー203−14から押下信号が表示制御部205に通知されると(S252)、表示制御部205は、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(S253)、表示状態管理部204は、表示状態情報を表示制御部205に与える(S254)。
【0226】
例えば、図30の画面404が表示部202に表示されている場合、現在の表示状態が「Copy」であるため、「Copy」の表示状態情報が表示制御部205に与えられる。
【0227】
表示制御部205は、ワンタッチキー203−14の種別「1」、表示状態情報「Copy」をワンタッチキー制御部209に与える(S255)。
【0228】
ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー203−14の種別「1」、別のキーが押下された旨、表示状態情報「Copy」を、キー割当切替制御部221に通知する(S256)。
【0229】
キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、表示状態情報「Copy」と、今回のワンタッチキー種別(ここではワンタッチキー203−14)とに基づいて対応する動作(「設定情報読み出し(Scan To E−Mail)」、図19参照)を特定する。
【0230】
そして、今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーであるため、キー割当切替制御部221は、上記特定した動作「設定情報読み出し(Scan To E−Mail)」を選定する。
【0231】
キー割当切替制御部221は、選定した動作「設定情報読み出し」への切替を通知し(S257)、ワンタッチキー制御部209は、RAM217に記憶されている前回のCopy機能の設定情報を削除してScan To E−Mail機能の設定情報[01]に更新する(S258)。
【0232】
また、ワンタッチキー制御部209は、「設定情報[01]読み出し」の情報を表示制御部205に通知する(S259)。
【0233】
表示制御部205は、「設定情報[01]読み出し」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Scan To E−Mail」に更新して(S260)、Scan To E−Mail機能の設定情報[01]を読み出した画面(図30の画面405)を表示部202に表示させる(S261)。
【0234】
ここで、Scan To E−Mailの設定情報[01]は、宛先としてアドレス帳[03]を指定するものであり、読込設定が設定されているものとする。図30の画面405では、読込設定がデフォルトと異なるためフラグ(図30の画面405では黒丸)が付与される。
【0235】
(6回目のワンタッチキーの押下)
さらに続けて、前回(5回目)と別のワンタッチキー203−15が押下され、ワンタッチキー203−15から押下信号が表示制御部205に通知されると(S262)、表示制御部205は、表示状態管理部204に対して表示状態情報の取得要求を行い(S263)、表示状態管理部204は、表示状態情報を表示制御部205に与える(S264)。
【0236】
例えば、図30の画面405が表示部202に表示されている場合、現在の表示状態が「Scan To E−Mail」であるため、「Scan To E−Mail」の表示状態情報が表示制御部205に与えられる。
【0237】
表示制御部205は、ワンタッチキー203−15の種別「2」、表示状態情報「Scan To E−Mail」をワンタッチキー制御部209に与える(S265)。
【0238】
ワンタッチキー制御部209は、ワンタッチキー203−15の種別「2」、別のキーが押下された旨、表示状態情報「Scan To E−Mail」を、キー割当切替制御部221に通知する(S256)。
【0239】
キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、表示状態情報「Scan To E−Mail」と、今回のワンタッチキー種別(ここではワンタッチキー203−15)とに基づいて対応する動作(「アドレス帳[02]指定」、図19参照)を特定する。
【0240】
そして、今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーであるため、キー割当切替制御部221は、上記特定した動作「アドレス帳指定」を選定する。
【0241】
キー割当切替制御部221は、選定した動作「アドレス帳指定」への切替を通知し(S267)、ワンタッチキー制御部209は、RAM217に記憶されているScan To E−Mail機能の宛先に「アドレス帳[02]の情報を更新する(S268)。
【0242】
このとき、表示状態が前回(5回目)と同じ「Scan To E−Mail」であるため、ワンタッチキー制御部209は、前回(5回目)で指定された宛先情報をRAM217に保持し、今回指定された宛先をRAM217に追加するようにする。これにより、5回目と6回目で指定された2件の宛先に対して電子メール通信することができる。
【0243】
また、ワンタッチキー制御部209は、「アドレス長[02]指定」の情報を表示制御部205に通知する(S269)。
【0244】
表示制御部205は、「アドレス帳[02]指定」の情報を受け取ると、表示状態管理部204の表示状態を「Scan To E−Mail」に更新して(S270)、Scan To E−Mail機能の宛先にアドレス帳[02]の情報を追加した画面(図30の画面406)を表示部202に表示させる(S271)。
【0245】
(B−2−4)N(N≧2)回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221による動作選定処理
次に、2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221における動作選定処理を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0246】
図31図35は、2回目以降のワンタッチキー押下時のキー割当切替制御部221における動作選定処理を示すフローチャートである。
【0247】
図27のF213において、キー割当切替制御部221は、ワンタッチキー制御部209から、ワンタッチキー種別情報と、今回のワンタッチキーが前回と同一キーか又は別のキーかの判別情報と、F202で取得した表示状態情報とを合わせた情報をワンタッチキー押下通知として取得する。
【0248】
F228:キー割当切替制御部221は、取得した表示状態情報に基づいて、現在の表示部202の表示状態を判断する。
【0249】
例えば、キー割当切替制御部221は、表示状態情報が「Scan Menu」又は「Scan To E−mail」の場合、処理を図32のF229に移行する。
【0250】
また例えば、表示状態情報が「Scan To Fax」の場合、キー割当切替制御部221は、処理を図33のF234に移行し、表示状態情報が「Scan To Network PC」の場合、キー割当切替制御部221は処理を図34のF239に移行する。
【0251】
さらに例えば、表示状態情報が「Scan Menu」、「Scan To E−mail」、「Scan To Fax」、「Scan To Network PC」以外の場合、キー割当切替制御部221は処理を図35のF244に移行する。
【0252】
F229:キー割当切替制御部221は、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるかを判断する。今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF230に移行し、別のキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF231に移行する。
【0253】
F230:今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、現在の表示状態に応じた当該ワンタッチキーに割り当てられている動作から、図9の動作切替順序に従って、次のワンタッチキーに割り当てられている動作に切り替えて処理を終了する。
【0254】
F231:今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーである場合、キー割当切替制御部221は、今回のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan Menu」又は「Scan To E−mail」に対応するアドレス帳が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0255】
キー割当切替制御部221は、アドレス帳が割り当てられている場合、処理をF232へ移行し、アドレス帳が割り当てられていない場合、処理をF233へ移行する。
【0256】
F232:アドレス帳が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「アドレス帳指定」を選定し、その選定した「アドレス帳指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0257】
F233:アドレス帳が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、当該ワンタッチキーに割当動作が登録されていない旨を、ワンタッチキー制御部221に通知し、表示制御部205の表示制御により、対応する割当情報がない旨の画面を表示部202に表示する。
【0258】
また、キー割当切替制御部221は、処理をF230に移行する。F230に処理を戻す移行することにより、同じワンタッチキーと見なすことができる。これにより、今回のワンタッチキーに割り当てられている別の割当情報に切り替えることができる。この別の割当情報の切替方法は、図23のF218の処理と同様の処理を行うようにしても良い。これにより、表示状態「Scan Menu」又は「Scan To E−Mail」に対応する割当情報が設定されていない場合でも、今回押下されたワンタッチキーに割り当てられている別の動作をユーザに示すことができ、ユーザの利便性を図ることができる。
【0259】
F234:キー割当切替制御部221は、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるかを判断する。今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF235に移行し、別のキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF236に移行する。
【0260】
F235:今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、現在の表示状態に応じた当該ワンタッチキーに割り当てられている動作から、図9の動作切替順序に従って、次のワンタッチキーに割り当てられている動作に切り替えて処理を終了する。
【0261】
F236:今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーである場合、キー割当切替制御部221は、今回のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan To FAX」に対応する電話帳が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0262】
キー割当切替制御部221は、電話帳が割り当てられている場合、処理をF237へ移行し、電話帳が割り当てられていない場合、処理をF238へ移行する。
【0263】
F237:電話帳が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「電話帳指定」を選定し、その選定した「電話帳指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0264】
F238:電話帳が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、当該ワンタッチキーに割当動作が登録されていない旨を、ワンタッチキー制御部221に通知し、表示制御部205の表示制御により、対応する割当情報がない旨の画面を表示部202に表示する。F238の処理は、F233の処理と同様の処理を用いることができる。
【0265】
F239:キー割当切替制御部221は、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるかを判断する。今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF240に移行し、別のキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF241に移行する。
【0266】
F240:今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、現在の表示状態に応じた当該ワンタッチキーに割り当てられている動作から、図9の動作切替順序に従って、次のワンタッチキーに割り当てられている動作に切り替えて処理を終了する。
【0267】
F241:今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーである場合、キー割当切替制御部221は、今回のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Scan To NetworkPC」に対応するプロファイルリストが当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0268】
キー割当切替制御部221は、プロファイルリストが割り当てられている場合、処理をF242へ移行し、プロファイルリストが割り当てられていない場合、処理をF243へ移行する。
【0269】
F242:プロファイルリストが割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「プロファイルリスト指定」を選定し、その選定した「プロファイルリスト指定」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0270】
F243:プロファイルリストが割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、当該ワンタッチキーに割当動作が登録されていない旨を、ワンタッチキー制御部221に通知し、表示制御部205の表示制御により、対応する割当情報がない旨の画面を表示部202に表示する。F243の処理は、F233の処理と同様の処理を用いることができる。
【0271】
F244:例えば、表示状態「Copy」又は「Print」の場合キー割当切替制御部221は、今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーであるかを判断する。今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF245に移行し、別のキーである場合、キー割当切替制御部221は処理をF246に移行する。
【0272】
F245:今回押下されたワンタッチキーが前回と同じキーである場合、キー割当切替制御部221は、図19のキー割当テーブルを参照し、現在の表示状態に応じた当該ワンタッチキーに割り当てられている動作から、図9の動作切替順序に従って、次のワンタッチキーに割り当てられている動作に切り替えて処理を終了する。
【0273】
F246:今回押下されたワンタッチキーが前回と別のキーである場合、キー割当切替制御部221は、今回のワンタッチキー種別情報に基づいて、図19のキー割当テーブルを参照して、表示状態「Copy」又は「Print」に対応する設定情報が当該ワンタッチキーに割り当てられているか否かを確認する。
【0274】
キー割当切替制御部221は、設定情報が割り当てられている場合、処理をF247へ移行し、設定情報が割り当てられていない場合、処理をF248へ移行する。
【0275】
F247:設定情報が割り当てられている場合、キー割当切替制御部221は、その割り当てられている「設定情報読み出し」を選定し、その選定した「設定情報読み出し」をワンタッチキー制御部209に通知する。
【0276】
F248:設定情報が割り当てられていない場合、キー割当切替制御部221は、当該ワンタッチキーに割当動作が登録されていない旨を、ワンタッチキー制御部221に通知し、表示制御部205の表示制御により、対応する割当情報がない旨の画面を表示部202に表示する。F248の処理は、F233の処理と同様の処理を用いることができる。
【0277】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、複数個のワンタッチキーに割当動作が割り当てられている場合でも、ワンタッチキーに割り当てられている動作を、そのときの表示状態に応じて切り替えることができる。
【0278】
(C)他の実施形態
(C−1)上述した第1の実施形態又は第2の実施形態では、本発明が画像処理装置に適用した場合を例示したが、本発明は、画面操作で機器を制御する携帯端末(例えば、携帯電話機、いわゆるスマートフォン、タブレット端末等を含むもの)やプリンタドライバー等のユーザインタフェースにも適用可能である。
【0279】
(C−2)上述した第1の実施形態又は第2の実施形態では、それぞれの操作キーに対して、表示状態毎の複数の機能を割り当て、操作キーが押下されたときの表示状態に応じて、対応する機能を選択する場合を例示した。しかし、画像形成装置に置ける状態は、表示状態に限定されるだけでなく、エラー状態に応じて、操作キーに割り当てられている機能を選択するようにしても良い。
【0280】
例えば、画像形成装置においてFAX機能がエラー状態の場合、ワンタッチキー制御部は、操作キーに割り当てられている割当動作のうち、FAX機能の動作を行わずに別の動作に切り替え選択するようにしても良い。また例えば、ネットワーク通信機能がエラー状態の場合、ワンタッチキー制御部は、操作キーに割り当てられている電子メール機能を行わずに別の動作に切り替え選択するようにしても良い。
【符号の説明】
【0281】
100、200…画像処理装置、101及び201…オペレーションパネル、102及び202…操作部、104及び204…表示状態管理部、105及び205…表示制御部、106及び206…宛先情報登録部、107及び207…設定情報登録部、108及び208…キー割当部、109及び209…ワンタッチキー制御部、221…キー割当切替制御部、116及び216…CPU、117及び217…RAM、118及び218…ROM、119及び219…制御部、103−14、203−14、203−15及び203−16…ワンタッチキー。
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