(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
モニタリング装置が、データを記憶するためのメモリと、該モニタリング装置によって測定されたデータに基づいて一つまたは複数のゴルフ測定値を計算するように構成されたマイクロプロセッサとを含み、
トランスミッタが、ゴルフ測定値を遠隔コンピュータにワイヤレスで送信するように構成されている、請求項1記載のシステム。
遠隔コンピュータが、前記モニタリング装置から受信されたデータに基づいて一つまたは複数のゴルフ測定値を計算するように構成されたマイクロプロセッサと、ゴルフ測定値を記憶するように構成されたメモリと、ゴルフ測定値をユーザに通信するように構成された聴覚的手段またはビデオ手段とを含む、請求項1記載のシステム。
ゴルフクラブヘッドが、第一のモニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されており、シャフトが、該シャフトのグリップにおいて第二のモニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されている、請求項6記載のシステム。
ゴルフクラブヘッドが、第一のモニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されており、該ゴルフクラブヘッドが、第二のモニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されている、請求項6記載のシステム。
ゴルフクラブヘッドのトウ端が、第一のモニタリング装置を受けるように構成されており、かつ該ゴルフクラブヘッドのヒール端が、第二のモニタリング装置を受けるように構成されている、請求項8記載のシステム。
加速度計、ジャイロスコープ、および磁力計のうちの少なくとも一つによって測定されたデータに基づいて、モニタリング装置において一つまたは複数のゴルフ測定値を計算する工程、およびゴルフ測定値を遠隔コンピュータにワイヤレスで送信する工程をさらに含む、請求項10記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
以下の詳細な説明および添付図面が本開示の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブの特徴を開示する。
【0015】
I. 本開示の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブおよび方法の概説
本開示の局面はゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドは、(a)ゴルフクラブヘッドボディ、および(b)モニタリング装置を含んでもよい取り外し可能な部片または部材を含んでもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドはまた、(c)一つまたは複数のセンサ、および(d)一つまたは複数のセンサによって得られたデータを送信するためのトランスミッタを含んでもよい。たとえば、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタはモニタリング装置に含まれてもよい。本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、取り外し可能な部片を受けるように構成されてもよい。さらに、本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、取り外し可能な部片なしでモニタリング装置を直接的に受けるように構成されてもよい。さらに、本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブヘッドは、ウッドタイプゴルフクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびパタータイプゴルフクラブヘッドを含んでもよい。
【0016】
本開示の局面はまた、ゴルフクラブシャフトおよびゴルフクラブグリップに関する。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブシャフトは、(a)グリップ部分、および(b)モニタリング装置を含んでもよい取り外し可能な部片を含んでもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のモニタリング装置はまた、(c)一つまたは複数のセンサ、および(d)一つまたは複数のセンサによって得られたデータを送信するためのトランスミッタを含んでもよい。本開示のいくつかの局面にしたがって、シャフトのグリップ部分または他の部分は、取り外し可能な部片を受けるように構成されてもよい。さらに、本開示のいくつかの局面にしたがって、ゴルフクラブシャフト(たとえばグリップ部分)は、取り外し可能な部片なしでモニタリング装置を直接的に受けるように構成されてもよい。本開示の少なくともいくつかの例示的局面のゴルフクラブシャフトは、メタルシャフト、カーボンファイバシャフトなどを含んでもよく、かつウッドタイプゴルフクラブ、アイアンタイプゴルフクラブおよびパタータイプゴルフクラブに関するものでもよい。
【0017】
本開示のさらなる局面は、たとえば、上記タイプのゴルフクラブヘッドまたはゴルフクラブシャフトを含むゴルフクラブ構造に関する。そのようなゴルフクラブ構造はさらに、ゴルフクラブヘッドに取り付けられた(場合によっては、シャフト係合部材(たとえばホーゼル)を介して、または直接挿入され、他のやり方でシャフトと係合した)シャフト、シャフトに取り付けられたグリップまたはハンドルなどを一つまたは複数含んでもよい。
【0018】
本開示のなおさらなる局面は、本開示の例のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造を製造する方法に関する。このような方法は、たとえば、(a)上記様々なタイプのゴルフクラブヘッド(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)を、たとえば、ゴルフクラブヘッドボディを製造もしくは他のやり方で構成することによって、または第三者供給源から得ることなどによって提供するステップ、(b)上記様々なタイプのシャフト(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)をゴルフクラブヘッドと係合させるステップ、および(c)上記様々なタイプのグリップ(上記様々な構造、特徴および/または配設のいずれかまたはすべてを含む)をシャフトと係合させるステップのうちの一つまたは複数を任意の所望の順序および/または組み合わせで含んでもよい。
【0019】
上記で提供された本開示の様々な例示的局面の概説を提供したところで、以下、本開示のゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造の様々な具体例のより詳細な説明を提供する。
【0020】
II. 本開示の例示的なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ構造および方法の詳細な説明
上述したように、ゴルファーのゴルフゲームの局面、たとえば、ゴルファーのゴルフスイングをモニタし、かつ分析する能力を有することは有利であろう。したがって、本開示の特定の局面は、モニタリング装置を含むゴルフクラブに関する。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置は、ゴルファーのゴルフゲームの局面(たとえば、ゴルファーのゴルフスイング)に関連するデータをモニタするための一つまたは複数のセンサおよびそのようなデータを送信するように構成されたトランスミッタを含んでもよい。データは、必要ならば、または必要に応じて、さらに処理されてもよいということがさらに理解されよう。本開示の局面にしたがって、送信されるデータは、ゴルファーの能力(たとえば、ゴルファーのゴルフスイング)を改善する際にゴルファーを支援するために分析され(以下に説明するように)、かつ使用されてもよい。本開示の特定の例示的局面にしたがって、他のデータ(たとえば、特定のクラブデータ、コース上のデータ(たとえば、特定のゴルフスイングおよびそのスイングがゴルフコース上で行われたおおよその位置)がモニタされ、送信され、分析されてもよい。
【0021】
さらにまた、モニタリング装置がゴルフクラブから取り外し可能であるようにゴルフクラブを構成することも有益であろう。たとえば、ゴルファーが練習中に(たとえば、打撃練習場で)モニタリング装置を使用することを望み、かつゴルフコース上でのプレー中には使用することを望まないならば、ゴルファーがゴルフクラブを所与の時機に自分の特定の好みに合わせて選択的に構成することを許すために、モニタリング装置を容易にゴルフクラブと係合可能にし、そのため取り外し可能にすることができるように構成されたゴルフクラブを有することが有益であろう。ゴルファーが実際のゴルフラウンド中にモニタリング装置を使用することを望まないならば、モニタリング装置を含むカートリッジをクラブから取り外し、モニタリング装置を含まない交換部材と交換することもでき、その場合、モニタリング装置は、モニタリング装置がゴルフクラブに設置されているときのゴルフクラブの全体特性を変化させないような特性、たとえば、加重および空気力学特徴を有する。
【0022】
したがって、本開示の局面は、モニタリング装置を受け、かつ固定するように構成されており、かつ、モニタリング装置を解放するように構成されているゴルフクラブに関する。たとえば、本開示の局面は、モニタリング装置をゴルフクラブヘッドの中に受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブヘッドを含むゴルフクラブに関する。さらに、本開示の例示的態様は、取り外し可能な部片またはカートリッジ(たとえば、モニタリング装置を含むカートリッジ)を受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブヘッドに関する。本開示の他の局面は、モニタリング装置をゴルフクラブシャフトの中に受け、かつ固定するように構成されているゴルフクラブシャフトを含むゴルフクラブに関する。たとえば、ゴルフクラブシャフトのグリップが、モニタリング装置をゴルフクラブシャフトのグリップの中に受け、かつ固定するように構成されてもよい。さらに、本開示の例示的態様は、取り外し可能な部片またはカートリッジ(たとえば、モニタリング装置を含むカートリッジ)を受け、かつ固定するように構成されたゴルフクラブシャフトに関する。
【0023】
以下の詳細な説明および添付図面が、本開示の様々な例示的なゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッド構造を説明する。同じ参照番号が一つより多い図面に見られる場合、その参照番号は、本明細書および図面を通して同じまたは類似パーツを指すために一貫して使用される。
【0024】
以下、
図1〜18に示す例示的なゴルフクラブ構造に関して、本開示のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造のより具体的な例および特徴を詳細に説明する。
【0025】
図1は、概して、本開示の局面のウッドタイプゴルフクラブ100の例を示す。
図1に見られるように、ウッドタイプゴルフクラブは、本開示のウッドタイプゴルフクラブヘッド101を含んでもよい。
【0026】
ゴルフクラブヘッド101に加えて、ゴルフクラブ構造100全体は、シャフト103およびシャフト103に取り付けられたグリップまたはハンドル105を含んでもよい。シャフト103は、本開示を逸脱することなく、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、ゴルフクラブヘッド101に受けられ、それと係合し、および/またはそれに取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト103は、クラブヘッド101の中に延びるシャフト受けスリーブもしくは要素(たとえばホーゼル)を介してゴルフクラブヘッド101と係合してもよいし、および/または直接的に、たとえば、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などのような)などを介してクラブヘッド構造101に係合してもよい。必要に応じて、シャフト103は、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でゴルフクラブヘッド101に接続されてもよい。シャフト103は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料を含む任意の適当なまたは所望の材料、たとえば、グラファイト系材料、複合材料または他の非金属材料、鋼材料(ステンレス鋼を含む)、アルミニウム材料、他の金属合金材料、ポリマー材料、様々な材料の組み合わせなどから作られてもよい。
【0027】
グリップまたはハンドル105は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、たとえば、接着剤もしくはセメントを使用してなど、シャフト103に取り付けられ、それと係合し、および/またはそれから延びてもよい。別の例として、必要に応じて、グリップまたはハンドル105は、シャフト103と一緒に一体の1ピース構造として一体に形成されてもよい。さらに、本開示を逸脱することなく、任意の所望のグリップまたはハンドル材料、たとえば、ゴム材料、皮革材料、その中に埋め込まれたコードまたは他の布材料を含むゴムまたは他の材料、ポリマー材料などが使用されてもよい。
【0028】
さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ100はホーゼルを含んでもよい。本開示の局面にしたがって、シャフト103は、ホーゼルに受けられ、および/またはその中に挿入され、および/またはその中に通されてもよい。必要に応じて、ホーゼルは、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、シャフト103が機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でホーゼルと係合するように、構成されてもよい。たとえば、ねじ、固定機構などがホーゼルに組み込まれてもよく、そのためホーゼルと係合するシャフト103の端部が、対応する構成で構成されてもよい。また、シャフト103は、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(たとえばレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などにより、ホーゼルに固着されてもよい。さらに場合によっては、必要に応じて、ホーゼルが除かれてもよく、シャフト103は直接的にゴルフクラブヘッド101に取り付けられてもよい。たとえば、シャフト103は、ゴルフクラブヘッド101と直接的に係合してもよい(たとえば、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(たとえばレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などにより)。
【0029】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド101は打球面(たとえば、フェースプレートを含む打球面)107を含んでもよい。打球面107は、ゴルフクラブヘッド101と一体に提供されてもよい。また、打球面107は、ゴルフクラブヘッドと係合するように構成されている別個の要素、たとえばフェースプレートを含んでもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッドは、フェースプレートを受けるための構造、たとえば凹み、切欠きまたは他の構成を含んでもよい。フェースプレートは、多様な方法でゴルフクラブヘッドと係合してもよい。たとえば、フェースプレートは、プレス嵌め、接着剤もしくはセメントを用いる接着、溶接(たとえばレーザ溶接)、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術、機械的コネクタなどにより、ゴルフクラブヘッドと係合してもよい。
【0030】
打球面107は一つまたは複数の材料で構成されてもよい。打球面の材料は、ゴルフボールとの度重なる衝突に耐えるために比較的耐久性であるべきである。たとえば、打球面107は高強度鋼を含んでもよい。さらに、他の材料、たとえばチタンまたは他の金属もしくは合金が使用されてもよい。さらに、打球面107は、打球面107を横切って概して水平に延びる一つまたは複数のスコアラインを含んでもよい。
【0031】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッドは、クラウン101a、ソール101b、トウ01cおよびヒール101dを含んでもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、たとえば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。事実、本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能であることが留意されよう。たとえば、必要に応じて、上記クラブヘッドボディの様々な個々のパーツのいくつかまたはすべては、一緒に接続される(たとえば接着剤もしくはセメント、溶接、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術、機械的コネクタなどによって)複数のピースから作られてもよい。様々なパーツ(たとえばクラウン、ソール、フェースなど)は、当技術分野において従来から公知であり、かつ使用されている材料、たとえば、軽金属材料を含む金属材料(たとえばチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む任意の所望の材料および様々な材料の組み合わせから作られてもよい。クラブヘッド101および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形、機械加工によって、および/または当技術分野において慣用的であり、公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。
【0032】
本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能であることが留意されよう。たとえば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド101の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。たとえば、上記特徴および構成は、たとえば、ウッドタイプハイブリッドクラブ、フェアウェイウッド、ドライバなどを含む任意のウッドタイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。
【0033】
図示されるゴルフクラブ100は、本開示の局面を含むゴルフクラブの例示的態様である。
図2および3に見られるように、ゴルフクラブヘッド101は、部片、部材またはカートリッジ200を受けるように構成されたポート109を含んでもよい。カートリッジ200は、モニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、ゴルフスイングの様々な局面を測定するための少なくとも一つのセンサ202(
図4)を収容するように構成されてもよい。さらに、必要に応じて、モニタリング装置201は、トランスミッタ203(またはトランシーバ)を収容するように構成されてもよい。以下、ゴルフクラブ100のそのような特徴を詳細に説明する。
【0034】
図3に見られるように、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド100のポート109と係合するように構成されてもよい。たとえば、カートリッジ200は、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101内にしっかりと固定されるように、ポート109の内壁と直接的に係合するサイズであってもよい。
【0035】
本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ200は、カートリッジ200がポート109と係合しているとき、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101の外面になるように構成されてもよい。たとえばカートリッジ200は、ひとたびカートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合したならば、ゴルフクラブヘッド101から突出せず、その代わりに、ゴルフクラブヘッド101の外面と、シームレスまたは比較的シームレスに嵌合するように成形されている第一の部分(たとえば外部分)200aを有するように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド101の第一の部分200aは、ゴルフクラブヘッド101の後部の外部分を形成してもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101の第一の部分200aは、ポート109の位置に依存して、ゴルフクラブヘッド101のクラウン101a、ソール101b、トウ101c、ヒール101dなど、またはそれらの何らかの組み合わせの外部分(たとえばゴルフクラブヘッド101の後部分およびソール部分の外部)を形成してもよい。第一の部分200aがゴルフクラブヘッド101の外部と、シームレスまたは比較的シームレスに嵌合するような構成において、ゴルフクラブヘッド101の空気力学は、センサまたはトランスミッタがゴルフクラブヘッド101の外部面を越えて突出するゴルフクラブヘッドと比較して改善される。
【0036】
さらに、本開示の例示的局面にしたがって、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド101のポート109の内部に挿入されるように構成されている第二の部分(たとえばインサート部分)200bを含んでもよい。第二の部分200bは、一方で少なくとも一つのセンサ202およびトランスミッタ203を収容するモニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。図示される態様に見られるように、モニタリング装置201は、センサ202およびトランスミッタ203が第二の部分200bに対して動かないよう、第二の部分200bの中に固定されてもよい。センサ202およびトランスミッタ203が第二の部分200bに対して動かないように保持され、かつ第二の部分200bがゴルフクラブヘッド101の内部の中に収容されるような構成において、センサ202およびトランスミッタ203は、たとえば、使用中に遭遇する要素(水および他の環境条件)から、また、ゴルフクラブ100の使用中またはゴルフクラブ100の通常の保管もしくは輸送中(たとえばゴルフバッグの中で)にゴルフクラブヘッドがこうむる潜在的な衝撃から、比較的良く保護される。
【0037】
本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は、当技術分野において従来から公知であり、かつ使用されている材料、たとえば、軽金属材料を含む金属材料(たとえばチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む任意の所望の材料および様々な材料の組み合わせから作られてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200の第一の部分200aは、ゴルフクラブヘッド101の外部が作られている同じ材料から作られてもよい。このようにして、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合しているとき、カートリッジ200の第一の部分は、カートリッジ200の第一の部分とゴルフクラブヘッド101の外部との間が、上記シームレスまたは比較的シームレスに嵌合した外観となるのを容易にする。さらに、カートリッジ200の第二の部分200bはプラスチックまたはポリマーであってもよい。第二の部分200bは、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。または、必要に応じて、第二の部分200bとモニタリング装置201とが一体であってもよい。または、必要に応じて、モニタリング装置201が第二の部分200bであってもよい。センサ201およびトランスミッタ202がモニタリング装置201または第二の部分200bの中に収容されてもよい。さらに、必要に応じて、緩衝材が、モニタリング装置201または第二の部分200bの中に配置され、かつセンサ201およびトランスミッタ202を包囲する、またはそれらと接触するように構成されてもよい。
【0038】
本開示の局面にしたがって、第一の部分200aは、それが係合するゴルフクラブヘッド101の部分の外部と合致するようにカーブしていてもよい。さらに、第一の部分200aは、1インチの長さ、3/4インチの幅および1/10インチの厚さを有してもよい。本開示の局面にしたがって、第二の部分200bは、長方形または概して長方形であってもよく、第一の部分200aの中心または相対的中心から延びてもよく、かつ1インチの長さ、3/4インチの幅および1/2インチの厚さを有してもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は比較的軽量であってもよい。
【0039】
本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は一つまたは複数の発光ダイオード(LED)を含んでもよい。たとえば、第一の部分200aは、半透明であるように構成されてもよく、一つまたは複数のLEDは、半透明な第一の部分200aを通して光を放出するように構成されてもよい。必要に応じて、一つまたは複数のインジケータがカートリッジ上に配置されてもよいことが留意されよう。たとえば、ロゴがカートリッジ200の第一の部分200aに刻まれてもよい。さらに、本開示の特定の態様において、そのようなロゴがLEDによって照明されてもよい。
【0040】
図3の分解図に見られるように、図示される態様において、ポート109はゴルフクラブヘッド101の後部またはソール101bに配置されている。しかし、ポート109は、ゴルフクラブヘッド101のなお他の区域(たとえばクラウン101a)に配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、カートリッジ200がゴルフクラブヘッドと係合しているとき、それが使用または輸送中に接触しにくいよう、ポート109はゴルフクラブヘッド101内に配置されてもよいことが留意されよう。たとえば、ゴルフスイング中または輸送中にゴルフバッグの中でゴルフクラブヘッド101が転倒したときにカートリッジ200が地面に接触しにくいよう、ポート109はゴルフクラブヘッドの後部の近くに配置されてもよい。カートリッジが使用または輸送中に接触しにくいそのような構成は、カートリッジ200が衝撃を受ける、または偶発的にその係合位置から外れる可能性を減らす。
【0041】
さらに、本開示の局面にしたがって、ポート109は、カートリッジ200を受けるのに適切な任意のサイズおよび形状で構成されてもよい。たとえば、図示される態様に見られるように、ポート109は相対的に長方形であってもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、ポート109は、1インチの長さ、3/4インチの幅および1/2インチの高さを含んでもよい。当然、そのような寸法は単なる例であり、他のサイズが使用されてもよい。ポート109がカートリッジ200を受け、かつ確実に保持するように構成されている限り、ポート109の形状およびサイズは望みどおりに構成されることができる。
【0042】
ポート109は、カートリッジの第一の部分200aを受ける、またはそれと係合するように構成されている、凹んだ、またはリップ状の部分109aをその外部に有するように構成されてもよいことが留意されよう。このようにして、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合するとき、ゴルフクラブヘッド101の外部とカートリッジ200との間の、上記シームレスまたは比較的シームレスな嵌合が達成されてもよい。
【0043】
本開示の局面にしたがって、ポート109は、ゴルフクラブヘッド101を参照して上述した材料、たとえば、軽金属材料を含む金属材料(たとえばチタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金など)、複合材料、ポリマー材料などを含む任意の所望の材料および様々な材料の組み合わせから作られてもよい。ポート109は、別個に構成されたのち、ゴルフクラブヘッド101と係合してもよいし(たとえば接着剤もしくはセメントによって、溶接、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術によって、機械的コネクタなどによって)、または、また、ポート109は、ゴルフクラブヘッドと一体化されてもよい(たとえば、ゴルフクラブヘッド101の製造中、鍛造、鋳造、成形、機械加工によって、および/または当技術分野において慣用的であり、かつ公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られる)ことが留意されよう。
【0044】
カートリッジ200は、多様な方法でゴルフクラブヘッド101のポート109の中に固定されてもよい。たとえば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ200は、ゴルフクラブヘッド101と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ200をポート109の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。たとえば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されているカートリッジ200を含んでもよい。
【0045】
さらに、ゴルフクラブヘッド101の利点の一つは、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101から容易に取り外し可能であるということである。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド101は、カートリッジ200をポート109内の固定位置から解放するための解放機構を含んでもよい。たとえば、本開示の特定の態様にしたがって、ポート109とカートリッジ200とは、ばね押し特徴を含む機構を介して係合する。解放機構のばね押し特徴は、上記のように、カートリッジ200がポート109の中に固定されているとき、カートリッジ200の第一の部分200aがゴルフクラブヘッド101の外部とシームレスまたは比較的シームレスに係合するように構成されている。カートリッジ200をポート109から係合解除するためには、ユーザがカートリッジ200を押すと、カートリッジは、短い距離だけゴルフクラブヘッド101の中に押し込まれる。たとえば、ポート109は、カートリッジ200を短い距離だけポート109の中に押し込むことを可能にする凹んだ部分をその外部開口に沿って含んでもよい。短い所定の距離だけゴルフクラブヘッド101の中に入るカートリッジ200のこの動きが、カートリッジ200をゴルフクラブヘッド101内のその固定位置から係合解除する。ユーザがカートリッジ200を所定の短い距離だけゴルフクラブヘッド101の中に押し込んだのち、ユーザがカートリッジ200を解放すると、ばね押し解放機構がカートリッジ200を短い所定の距離だけはじき出して、そのためカートリッジ200の少なくとも一部分がゴルフクラブヘッド101の外に突出し、ユーザがカートリッジ200を容易に把持し、かつゴルフクラブヘッド101から取り外すことができるようになる。
【0046】
上述したように、ゴルフクラブヘッド101は他の係合および解放機構を含んでもよい。さらに、カートリッジ200およびポート109がガイド特徴を含んでもよいことが留意されよう。たとえば、ポート109は一つまたは複数の溝を含んでもよく、カートリッジ200は、ポート109の溝と係合し、かつそれによって誘導されるように構成されている一つまたは複数の突起を含んでもよい。開示の例示的態様において、ポート109は、ポート109の二つの内壁上または四つの内壁上に溝を含んでもよく、カートリッジ200の第二の部分200bは、対応する数の突起を含んでもよい。
【0047】
上記のように、本開示の局面は、ゴルファーが、ゴルフスイング中にゴルフクラブヘッドと係合した一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを有することをゴルファーが望むのか望まないのかを選択することができるよう、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタをゴルフクラブヘッドから容易に取り外し可能にするように構成されたゴルフクラブに関する。たとえば、上記のように、ゴルファーは、練習中に(たとえば、打撃練習場で、または練習ラウンド中に)だけ一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを使用することを望む場合もあり、ゴルフのラウンド中、ゴルフコース上でのプレー中にはゴルフクラブヘッドと係合した一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを望まない場合もある。
【0048】
したがって、本開示の局面は、ポート109と係合するように構成されているウエイトカートリッジ200′に関する。ウエイトカートリッジは、ウエイトカートリッジがモニタリング装置201またはセンサ202またはトランスミッタ203を含まないことを除き上記カートリッジ200と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジの構成は上記カートリッジ200に類似しているため、簡潔さのために、ウエイトカートリッジの構造をここで再び説明することはしない。さらに、ウエイトカートリッジは、対応するカートリッジ200と同じやり方でポート109と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジとポート109との係合および解放構造を詳述することはしない。
【0049】
本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ100内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないとき、ゴルファーは、カートリッジ200をゴルフクラブヘッド101のポート109から係合解除し、かつ取り外し、それからウエイトカートリッジをゴルフクラブヘッド101のポート109と係合させ、かつ固定してもよい。カートリッジ200をウエイトカートリッジ200′と交換することにより、ゴルフクラブヘッド101は、ゴルフクラブヘッド101の同じ外形を保持してもよい。ゴルフクラブ100はまた、ウエイトカートリッジ200′がカートリッジ200の全重量に対応するように加重されるとき、同じ加重特性を有する。したがって、ゴルフクラブ100は、カートリッジ200がゴルフクラブヘッド101と係合しているときの任意のゴルフスイングに使用される場合とちょうど同じように使用されてもよく、ゴルフクラブヘッド101の空気力学および加重は変更されない。
【0050】
ウエイトカートリッジという用語は、単にウエイトカートリッジをカートリッジ200から区別するために使用され、かつ必ずしもカートリッジ200が加重されなければならないことを暗示するわけではないということが留意されよう。たとえば本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジは、カートリッジ200と同じ質量および重量を有してもよい。そのような構成において、ゴルファーのゴルフスイングは、どちらのカートリッジがゴルフクラブヘッド101と係合しているかにかかわらず、影響を受けない。しかし必要に応じて、ウエイトカートリッジは一つまたは複数の加重部分を含んでもよい。
【0051】
したがって、上記開示に基づいて、本開示の局面が、互換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されているゴルフクラブであって、互換可能なカートリッジの一つが一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを収容してもよく、かつ互換可能なカートリッジの第二のものがセンサまたはトランスミッタを収容しないゴルフクラブに関するということが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、一つまたは複数のセンサおよびトランスミッタを含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。
【0052】
モニタリング装置201は、ゴルファーのゴルフゲームの多数の異なる局面を計測するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は、ゴルフスイングデータを計測するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフスイングデータは、ゴルフスイングの多様な異なる特性に関する情報を含んでもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、センサが配置されている特定のゴルフクラブを識別するように構成されてもよい。たとえば、RFIDタグが使用されてもよい。さらに、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、特定のゴルフスイングが行われた位置を識別するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は全地球測位衛星(GPS)技術を含んでもよい。ゴルフラウンド中の各ショットに関する情報をゴルファーに提供するために、そのような情報が、ゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合されてもよい。これらの特徴それぞれを以下さらに詳細に説明する。
【0053】
図4は、ゴルファーの能力およびゲームの様々な局面を計測するために本開示の様々な例にしたがって用いられてもよいモニタリング装置201の一例を示す。モニタリング装置201は、センサ202によって出力される電気信号を処理するためのプロセッサ204を含んでもよい。本開示のいくつかの実施態様の場合、プロセッサ204はプログラマブルマイクロプロセッサであってもよい。しかし、本発明のさらに他の実施態様の場合、プロセッサ204は、用途特定的な回路装置、たとえばASICであってもよい。プロセッサ204は、センサ202から出力される信号に対して任意の所望の操作、たとえば曲線平滑化、ノイズフィルタリング、アウトライアー除去、増幅、合計、積分などを実行するように構成されてもよい。プロセッサ204は、処理された信号をトランスミッタ203(またはトランシーバ)に提供するように構成されてもよい。さらに、以下に詳述するように、モニタリング装置201は、処理された信号をトランスミッタ203(またはトランシーバ)を介して遠隔コンピュータシステム400に送信するように構成されてもよい。一つの例示的態様において、処理されたデータはワイヤレスで送信されてもよい。モニタリング装置201はまた、必要に応じてセンサ202、プロセッサ204またはトランスミッタ203(またはトランシーバ)にパワーを提供するための電源206を含んでもよい。電源206は、たとえばバッテリであってもよい。さらに、以下に詳述するように、モニタリング装置201の態様はメモリ(たとえばフラッシュメモリ)を含んでもよい。メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含んでもよい。当業者によって理解されるように、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)はいずれも、プロセッサ204によって実行されるためのソフトウェア命令を記憶してもよい。
【0054】
図示される態様はプロセッサ204を示すが、本開示の他の局面にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202からのデータを処理するためのプロセッサを含まなくてもよいことが留意されよう。代わりに、本開示のそのような局面にしたがって、センサ202からの「生」データが、処理されることなく、たとえば、ワイヤレス送信によって送信されてもよい。
【0055】
上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフスイングデータを計測するように構成されてもよい。ゴルフスイングデータの例は、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突の局面(たとえばロフトなど)などを含んでもよい。さらに、センサは、ゴルフスイングに関するデータを提供するために、様々な時点におけるゴルフクラブの位置(たとえば、特定の基準フレームに対する空間的位置)を計測するように構成されてもよい。このようにして、ゴルフクラブの加速度、速度、位置が三次元で測定され、分析されてもよい。さらに、上記データのいくつかまたはすべてを活用して、ゴルフスイングの図式表現(たとえば画像またはビデオ)に活用してもよい。たとえば、スイング経路をXYZ基準フレームに沿って三次元で図式に表現してもよい。さらに、加速が起こっている間の「3Dゴルフスイング」の区域が、定速または減速の区域とは異なるふうに表現されてもよい。たとえば、高加速度が赤で示され、定速または減速が起こるスイング経路の区域が黄色で示されてもよい。
【0056】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は一つまたは複数のセンサ202を含んでもよい。センサ202は、加速度計(たとえば圧電加速度計)、磁力計またはジャイロスコープであってもよいことが留意されよう。さらに、当業者は、数多くのさらなるセンサが本開示の局面に関連して使用されてもよいことを理解するであろう(たとえば衝撃センサ、ひずみゲージなど)。本開示の特定の態様にしたがって、センサ202は、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されているセンサに類似したものであってもよい。たとえば、センサ202は、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおけるデータ計測に類似したやり方でゴルフスイングデータ(たとえば速度情報、たとえば速度および加速度情報など)を計測してもよい。本開示の局面にしたがって、センサ202は、それがモニタしている特定のゴルフ特性に対応する電気信号を生成する。当技術分野において公知であるように、その後、これらの信号を使用して、ゴルファーによって実行されるゴルフ活動を表すデータを生成することができる。
【0057】
図4Aおよび4Bは、本開示の局面のモニタリング装置201の特定の態様を示す。
図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201は、センサ202が収容される概して長方形のコンパートメントを含んでもよい。コンパートメントは、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されている、センサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、コンパートメントは、端部が丸みを帯びた長方形であってもよく、かつ1.0〜1.5インチの範囲の長さ、0.4〜1.0インチの幅、および0.2〜0.45インチの厚さを有する。他の寸法が使用されてもよい。さらに、
図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計を含んでもよい。さらに、
図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計によって測定されたデータをワイヤレスで送信するためのトランスミッタ203(またはトランシーバ)を含んでもよい。
【0058】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のコンパートメントはプラスチック製であってもよい。他の材料が使用されてもよいことが留意されよう。モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置201内に収容されたセンサ202および他の構成要素へのアクセスを提供するために開放されてもよい。たとえば、
図4Aおよび4Bに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置の様々な構成要素、たとえばバッテリ206へのアクセスを提供するためにスライドするように構成されているカバーを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な要素、たとえばプロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを含み得る回路板などを収容してもよい。
【0059】
図5A〜Cはモニタリング装置201の特定の態様を示す。具体的には、
図5Aはモニタリング装置201の斜視図である。
図5Bはモニタリング装置201の下部の斜視図である。
図5Cはモニタリング装置201の分解図である。
図5A〜Cに見られるように、図示される態様において、モニタリング装置201は、センサ202が収容される概して長方形のコンパートメントを含む。コンパートメントは、NIKE, Inc.(Beaverton, Oregon)から市販されているNIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムに使用されている、センサを収容するために使用されるコンパートメントに類似したものであってもよい。さらに、
図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計を含んでもよい。加えて、
図5A〜Cに示すモニタリング装置201は、三つの加速度計、三つのジャイロスコープおよび一つの磁力計によって測定されたデータをワイヤレスで送信するためのトランスミッタ203(またはトランシーバ)を含んでもよい。
【0060】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201のコンパートメントはプラスチック製であってもよい。他の材料が使用されてもよいことが留意されよう。
図5Cに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、モニタリング装置201内に収容されたセンサ202および他の構成要素へのアクセスを提供するために開放されてもよい。たとえば、
図5Bに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、コンパートメントがロック解除され、開放されることを可能にするロック機構を含んでもよい。
図5Cに見られるように、モニタリング装置201のコンパートメントは、上記様々な要素、たとえばプロセッサ204、センサ202、トランスミッタ203、電源206、メモリなどを含んでもよい回路板などを収容してもよい。
【0061】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法でゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されてもよい。
図5D〜5Gは、モニタリング装置201がゴルフクラブヘッド101と係合する様々な例示的態様を示す。たとえば、
図5Dは、モニタリング装置201および取り外し可能な部片200がゴルフクラブヘッド101と係合している本開示の態様を示す。
図5Eは、
図5Eに示す態様の分解図である。
図5DおよびEに見られるように、取り外し可能な部片200は、ねじファスナによってゴルフクラブヘッドと係合する。しかし、取り外し可能な部片200は、なお他の方法、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)などによってゴルフクラブヘッド101と係合するように構成されてもよい。見てとれるように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を包囲するように構成され、かつそれを通してモニタリング装置が見える開口を含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201に支持および安定性を提供するように構成されてもよい。
【0062】
さらに、
図5Dおよび5Eに見られるように、モニタリング装置201はゴルフクラブヘッド101と係合する。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド101との係合は、多様な方法で、たとえば機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどで実施することができる。
図5Eに見られるように、ゴルフクラブヘッド101は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。たとえば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。さらに、ゴルフクラブヘッド101が、取り外し可能な部片200を受けるように構成された構造を含んでもよいことが留意されよう。ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、ゴルフスイング中にゴルフクラブヘッド101の空気力学に影響しないように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド101が比較的シームレスである表面を備えて従来のウッドタイプゴルフクラブヘッドのソールに似るように構成されてもよい。
【0063】
図5Fは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド150の別の例示的態様を示す。
図5Fに見られるように、ゴルフクラブヘッド150は、ゴルフクラブヘッド150のソールの間にモニタリング装置201を受けるように構成されているUまたはV字形のソール構造を含む。たとえば、ゴルフクラブヘッド101のソールの、UまたはV字形のソール構造の脚部の間の部分が、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド150との係合は、上記態様におけるように多様な方法で実施することができる。
【0064】
図5Gは、本開示の局面のゴルフクラブヘッド175の別の例示的態様を示す。
図5Gに見られるように、ゴルフクラブヘッド175は、ゴルフクラブヘッド175の後部に凹みを含む。凹みは、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド101の後部の部分は、モニタリング装置201を受けるように構成された小さめの凹みを含んでもよい。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド175との係合は、上記態様におけるように多様な方法で実施することができる。
【0065】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は起動システムを含んでもよい。起動システムは、モニタリング装置201および/またはモニタリング装置201の少なくともいくつかの機能(たとえばデータ送/受信機能、データ記憶機能、データ計算機能など)を選択的に起動させるために使用されてもよい。本開示を逸脱することなく、多種多様な異なる起動システムが使用されてもよい。
【0066】
たとえば、本開示を逸脱することなく、起動システムからの入力は、任意の所望の形態またはフォーマットで提供されてもよい。いくつかのより具体的な例として、必要に応じて、起動システムは、起動または非起動信号(たとえば論理値「1」または「0」)をモニタリング装置201に提供するだけの簡単なボタン、スイッチまたは他の入力ソースを含んでもよい。必要に応じて、本開示の少なくともいくつかの例において、起動システムは、遠隔コンピュータ400(以下に記す)から受信する入力に基づいてモニタリング装置201を起動してもよい。たとえば、ゴルファーが、遠隔コンピュータ400上で入力を提供する(たとえばボタンを押す)ことにより、モニタリング装置201を手動で起動してもよい。または、起動システムは、特定の動作が実行されたときに自動的にモニタリング装置201を起動してもよい。たとえば、ゴルファーが、モニタリング装置201が挿入されているクラブを動かしたとき、起動システムがモニタリング装置201またはその機能を誘発して作動させてもよい。たとえば、モニタリング装置201が加速度計を含み、ゴルファーが既定の速度または期間でクラブをワッグルする(たとえばクラブを動かす)ならば、起動システムがモニタリング装置201および/またはモニタリング装置201の少なくともいくつかの機能(たとえばデータ送/受信機能、データ記憶機能、データ計算機能など)を自動的に起動してもよい。さらに、起動システムは、ゴルフクラブが衝突(たとえばゴルフボールとの衝突)時に拡大したとき、モニタリング装置201を起動してもよい。さらに、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が所定の期間にわたり使用されないならば、スリープモードに入ってバッテリパワーを節約するように構成されてもよいことが留意されよう。
【0067】
上述したように、本開示の局面にしたがって、センサ202の一つは加速度計であってもよい。加速度計とは、加速を計測するために使用される装置である。たとえば、加速度計は、加速の大きさおよび方向を計測してもよい。本開示の局面の加速度計は、直交する三つの軸に沿う加速を計測するための三軸加速度計を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の加速度計がゴルフクラブ100に含まれてもよい。たとえば、一つまたは複数の加速度計が、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105内に係合するように構成された他のマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)に含まれてもよい。
【0068】
本開示の局面にしたがって、加速度計は、ゴルフスイング中のゴルフクラブ100(たとえばクラブヘッド101、シャフト103、グリップ105)の速度、ゴルフスイング中のクラブ100(たとえばクラブヘッド101、シャフト103、グリップ105)の加速度などを計測するように構成されてもよい。
【0069】
本開示の局面にしたがって、センサ202の一つは磁力計であってもよい。磁力計とは、計器の周囲の磁場の強さおよび/または方向を計測するために使用される計器である。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の磁力計がゴルフクラブ100に含まれてもよい。たとえば、一つまたは複数の磁力計は、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105内に係合するように構成された他のMEMSに含まれてもよい。
【0070】
本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の磁力計はまた、ゴルフスイングパラメータを測定するために使用されてもよい。
図5Hに示すように、ベクトル302によって表される地球の磁場はゴルファーの近くで比較的一定である。磁力計304が磁場ベクトル302を三つの成分ベクトル306、308および310に分解する。磁力計304は、異方性磁気抵抗(AMR)装置、巨大磁気抵抗(GMR)装置または他の適当な装置によって実現されてもよい。ゴルフクラブヘッド101が動くとき、磁場ベクトル302は成分ベクトル306、308および310に分解されて、そのためそれぞれの成分が異なる大きさを有するようになる。その後、本開示の局面にしたがって、成分ベクトルの変化する大きさを使用してゴルフスイングパラメータを測定してもよい。
【0071】
たとえば、クラブヘッドフェース角は、まず、バックスイングの前に磁場の基準計測値をとり、その後、衝突の直前に磁場の別の計測値をとることによって測定されてもよい。たとえば、成分ベクトル306、308および310の大きさは、バックスイングの前の第一の値および衝突の直前の第二の値を有する。その後、異なる成分ベクトル値を使用してフェース角を決定することができる。x-y面の磁場が0.3ガウスであると仮定するならば、成分ベクトル308(x軸)に関する磁場の成分XはX=0.3cosθによって決定され、および成分ベクトル310(y軸)に関する磁場の成分YはY=0.3sinθによって決定される。
【0072】
1°の差が、以下のように、ベクトル成分308および310の大きさの変化を生じさせるであろう。
ΔX=0.3(cosθ−cos(θ+1))
ΔY=0.3(sinθ−sin(θ+1))
【0073】
各ベクトル成分に沿って検出される必要がある最小の変化は、各成分の導関数をとり、その導関数が0軸と交差するところを決定することによって決定されてもよい。
dX/dθ=−0.3sinθ=0、θ=0°
dY/dθ=0.3cosθ=0、θ=90°
【0074】
角度が0°から1°まで回転し、45.7μGに一致するとき、x成分において最高分解能が必要になる。y成分が89°から90°まで回転するとき、同じ分解能が必要になる。
【0075】
他のゴルフスイングパラメータが磁力計によって測定されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、ベクトル成分306(z軸)をチルトセンサとして使用することによってスイングテンポが測定されてもよい。ベクトル成分306の基準計測値がバックスイングの前に記録されてもよい。ベクトル成分306が計測基準値に戻るような位置に戻るためにクラブヘッドが要する期間は、スイングテンポに一致する。また、代替態様においては、速度情報が、衝突時および結果的なスイングテンポを測定するための情報であってもよい。
【0076】
さらに、スイング経路を決定するためにいくつかの異なる計測値が使用されてもよい。たとえば、
図5Iは、速度、時間および方位計測値を使用してスイング経路を決定する方法の図を示す。たとえば、速度および時間情報計測値を使用して第一の点の軌跡310を決定してもよい。次に、方位計測値を使用して、第一の点の軌跡310に沿う第一の位置312を決定してもよい。クラブ位置を識別するプロセスを何回か繰り返してスイング経路314を決定してもよい。一つの態様において、計測値は、スイング中、少なくとも1kHzでとられる。スイング経路314は、基準方位および衝突位置に対して決定されてもよい。
【0077】
本開示の局面にしたがって、センサ202の一つはジャイロスコープであってもよい。ジャイロスコープとは、方位および回転を計測するために使用される装置である。たとえば、ジャイロスコープは、角運動量保存の法則に基づいて方位を計測してもよい。さらに、本開示の局面にしたがって、三軸ジャイロスコープを使用して精度を高めてもよい。加速度計と組み合わされると、ジャイロスコープと加速度計との組み合わせは、加速度計のみの場合と比較して、3D空間内の運動のより正確な指示を提供してもよい。本開示の局面にしたがって、一つまたは複数のジャイロスコープがゴルフクラブ100に含まれてもよい。たとえば、一つまたは複数のジャイロスコープが、モニタリング装置201またはゴルフクラブヘッドボディ101もしくはシャフト103/グリップ105と係合するように構成された他のMEMSに含まれてもよい。
【0078】
図5Jは、ゴルフスイングパラメータを計測するためにジャイロスコープ320がゴルフクラブヘッド101内に配置されている態様を示す。ジャイロスコープ320は、ゴルフクラブヘッド101内に嵌合することができるマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)または他の装置もしくはモジュールによって実現されてもよい。三軸ジャイロスコープを使用して精度を高めてもよい。
【0079】
本開示の局面にしたがって、ジャイロスコープ320は、回転の点がゴルファーの肩であると仮定することによってゴルフスイングパラメータを測定するように構成されてもよい。クラブヘッド速度は、同じMEMSの一部である加速度計(たとえば上記のような)、外部加速度計または何らかの他の装置によって測定されてもよい。ゴルフスイングパラメータ測定目的の場合、ゴルフボールに近接するところで、ゴルフクラブヘッド101の動きが、球体の表面上を移動する物体としてモデル化されてもよい。球体は、クラブの長さ+ゴルファーの腕の長さに等しい半径を有する。一つの態様においては、62.5インチの標準半径が使用される。他の態様においては、より正確な測定のために、ゴルファーが自分の腕の長さおよび/またはクラブの長さを提供してもよい。
【0080】
ゴルフクラブヘッド101のフェース角はシャフト回転速度の関数として測定されてもよい。シャフト回転速度はジャイロスコープ320によって測定されてもよい。
図5Kは、ジャイロスコープの使用によってフェース角を測定する一つの例示的方法を示す。まず、ステップ330において、バックスイングの始動を決定する。バックスイングの始動を決定するために速度センサが使用されてもよい。ステップ340において、ゴルフクラブとボールとの衝突を検出する。ステップ350は上記衝撃センサによって実施されてもよい。ステップ350において、時間の関数としてのシャフト回転速度をジャイロスコープ320によって測定してもよい。ステップ350は、好ましくは、少なくともステップ330における始動から少なくともステップ340における衝突までのシャフト回転速度を測定することを含む。次に、ステップ360において、以下の式:
にしたがって、ステップ330における始動からステップ340における衝突までの時間に関してゴルフクラブシャフト回転速度を積分する。その後、ステップ370において、フェース角変化を元のフェース角に加えることによってフェース角を測定する。
【0081】
クラブヘッド速度は、半径(腕の長さ+クラブの長さ)および角速度の関数として測定されてもよい。特に、クラブヘッド速度は、半径とゴルフクラブヘッド101の角速度との積である。
【0082】
スイングテンポは、まず、バックスイングの始動時、角速度がゼロであり、かつ増加し始めるときを決定することによって決定されてもよい。その後、衝突に伴う角速度のスパイクによって、あるいは一つまたは複数の他のセンサ、たとえば加速度計または衝撃センサから、衝突の時間が決定されてもよい。
【0083】
スイング経路を決定するために回転速度が使用されてもよい。ジャイロスコープ320が三軸ジャイロスコープによって実現され、ならびにフェース角の変化を測定するためにz軸が使用され、標的基準面における動きを測定するためにy軸が使用され、および標的基準面に対して平行な動きを測定するためにx軸が使用される一つの態様においては、以下の式:
によってスイング経路が推定されてもよい。
【0084】
したがって、先に説明したように、モニタリング装置は、ゴルファーのゴルフスイングの様々な局面、たとえば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突などを測定することができる。
【0085】
上記のように、ゴルフクラブ100はトランスミッタ203を含んでもよい。さらに、トランスミッタは図示される態様であるが、本開示の特定の態様にしたがって、トランスミッタ203は、データを送信するだけでなく受信することもできるトランシーバであってもよいことが留意されよう。一つまたは複数のセンサ202それぞれから測定されたデータはトランスミッタ203に通信されてもよい。たとえば、一つまたは複数のセンサ202はトランスミッタ203に電気的に接続されてもよい。または、データは、一つまたは複数のセンサ201からトランスミッタ203までワイヤレスで通信されてもよい。データが一つまたは複数のセンサ202からトランスミッタ203に通信される方法にかかわらず、トランスミッタ203は、一つまたは複数のセンサ202によって測定されたデータを遠隔コンピュータシステム400(たとえば、トランスミッタ203からデータを受けるように構成されたレシーバを備えたポータブルコンピュータ装置)に送信するように構成されてもよい。図示されないが、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はメモリを含んでもよい。メモリは、一つまたは複数のセンサ202からのデータを記憶するように構成されてもよい。より具体的には、メモリは、ゴルフ活動が起こる間のデータを記憶し、それを、遠隔コンピュータシステム400へののちの送信に備えて保存してもよい(以下に詳述するように)。
【0086】
データは、任意の所望のやり方でトランスミッタ202から送信されてもよいが、本開示の態様においてはワイヤレスタイプ送信が使用されてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムにおいて現在使用されている送信システムおよびプロトコルを含む任意の所望のワイヤレスデータ送信フォーマットまたはプロトコルの使用を含め、任意の所望のワイヤレス送信システムおよび方法が使用されてもよい。本開示の例示的局面にしたがって、トランスミッタ203は、多様な従来のプロトコルを使用してデータを送信するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201を、Bluetooth(登録商標)対応携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント、時計またはパーソナルコンピュータとともに用いることができるよう、モニタリング装置201は、Bluetooth(登録商標)ワイヤレス通信プロトコルを使用して通信するように構成されてもよい。さらに、他の送信方法、たとえば、Bluetooth2(登録商標)、RFID、赤外線送信、セルラー方式送信なども同様に使用されてもよい。
【0087】
さらに、本開示の例示的局面にしたがって、トランスミッタ203は、アンテナを介してデータを送信するように構成されてもよい。たとえば、本発明の一つの態様においては、フェルールがアンテナとして使用される。フェルールは、金属材料または他のタイプのアンテナ材料で形成されてもよい。別の態様において、シャフト103がアンテナとして機能してもよい。アンテナはまた、シャフト103上に配置されてもよいし、グリップ105の下に埋め込まれてもよいし、またはゴルフスイングに干渉しない任意の他の位置に配置されてもよい。モニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101は、モニタリング装置201がゴルフクラブヘッド101と係合したときにトランスミッタ203とアンテナとの間の接続が達成されるように構成されてもよい。
【0088】
モニタリング装置201と遠隔コンピュータシステム400との間のワイヤレス通信が上述されているが、本開示の範囲を逸脱することなく、有線接続を含め、モニタリング装置201と遠隔コンピュータシステム410との間の任意の所望の通信方法が使用されてもよいことが留意されよう。たとえば、必要に応じて、モニタリング装置201は、一つまたは複数のセンサ202からのデータを記憶するための独自のデータ記憶システムを含んでもよい。さらに、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータ400に送信するために、遠隔コンピュータシステム400と係合するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータ400に送信するために、遠隔コンピュータシステム400のポートと係合するように構成されたインタフェース(たとえばUSB接続)を含んでもよい。
【0089】
本開示の局面にしたがって、センサ202から収集されるデータは、練習セッションまたはゴルフラウンド中に記憶されてもよい。その後好都合な時機、たとえば練習セッションまたはゴルフラウンドの後で、ゴルファーは、データを遠隔コンピュータシステム400に送信するために、モニタリング装置201をゴルフクラブヘッドから係合解除し、それを遠隔コンピュータシステム400と係合させてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、ワイヤレス接続、ハードワイヤ接続、入力ポート(たとえばUSBポートなど)を介する接続などを含め、任意のタイプの接続システムが使用されてもよい。
【0090】
また、本発明の範囲を逸脱することなく、他のデータ記憶および/または送信様相が可能である。たとえば、本発明を逸脱することなく、モニタリング装置201からの物理データから導出されたデータを、遠隔コンピュータシステム400への通信に適切な形態またはフォーマットに配置する任意の所望の方法が提供されてもよい。たとえば、上述したように、モニタリング装置201は、トランスミッタ203からの送信が遠隔コンピュータ400によって受信されたか、または受信されているかどうかを決定するレシーバを含んでもよい(たとえば、トランスミッタ203はトランシーバであってもよい)。トランスミッタ203からの送信が遠隔コンピュータ400によって受信されないならば、モニタリング装置201は、データをメモリに記憶するように構成されてもよい(たとえば、遠隔コンピュータシステム400が圏外である、またはオフにされている場合)。このようにして、センサ202によって収集されたデータは局所的に記憶されて、そのため、失われることなく、かつ後で遠隔コンピュータシステム400にダウンロードすることができる。
【0091】
本開示の範囲を逸脱することなく、遠隔コンピュータシステム400は、任意の所望の場所における任意の所望のタイプのコンピュータシステムであってもよい。
【0092】
例示的な遠隔コンピュータ400は、プロセッサシステム(ソフトウェア命令を実行するように構成されてもよい一つまたは複数のプロセッサまたはマイクロプロセッサを含んでもよい)、メモリ、電源、出力装置、他のユーザ入力装置およびデータ送/受信システム(たとえばワイヤレストランシーバ)を含んでもよい。プロセッサシステムおよびメモリは、直接的にまたはバスもしくは代替通信構造を介して間接的に、のいずれかで、一つまたは複数の周辺装置に接続されてもよい。たとえば、プロセッサシステムまたはメモリは、直接的または間接的に、さらなる記憶装置、たとえば、ハードディスクドライブ、リムーバブル磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブおよびフラッシュメモリカードに接続されてもよい。プロセッサシステムまたはメモリはまた、直接的または間接的に、一つまたは複数の入力装置および一つまたは複数の出力装置に接続されてもよい。入力装置は、たとえば、キーボード、タッチスクリーン、遠隔コントロールパッド、ポインティングデバイス(たとえばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボールまたはジョイスティック)、スキャナ、カメラまたはマイクロホンを含んでもよい。出力装置は、たとえば、モニタ表示装置、スピーカなどを含んでもよい。
【0093】
なおさらに、プロセッサシステムは、直接的または間接的に、ネットワークと通信するための一つまたは複数のネットワークインタフェースに接続されてもよい。ネットワークアダプタまたはネットワークインタフェースカード(NIC)とも呼ばれるこのタイプのネットワークインタフェースは、一つまたは複数の通信プロトコル、たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)にしたがって、プロセッサシステムからのデータおよび制御信号をネットワークメッセージへと翻訳する。これらのプロトコルは当技術分野において周知であり、したがって、ここでさらに詳細に説明することはしない。データ送/受信システムは、ネットワークに接続するための任意の適当な接続エージェント、たとえば、ワイヤレストランシーバ、パワーラインアダプタ、モデムまたはイーサネット(登録商標)接続を用いてもよい。
【0094】
上記で具体的に挙げた入力、出力および記憶周辺装置に加えて、コンピューティング装置は、入力、出力および記憶機能またはそれらの何らかの組み合わせを実行してもよいものを含む多様な他の周辺装置に接続されてもよいことが理解されよう。
【0095】
当然、当技術分野において周知であるように、さらに他の周辺装置が遠隔コンピュータシステム400に含まれてもよいし、または他のやり方でそれに接続されてもよい。いくつかの場合において、周辺装置は、永久的または半永久的にプロセッサシステムに接続されてもよい。たとえば、多くのコンピュータと同様に、プロセッサシステム、ハードディスクドライブ、リムーバブル光学ディスクドライブおよび表示装置は、単一のハウジングの中に半永久的に収容される。さらに他の周辺装置が遠隔コンピュータシステムに取り外し可能に接続されてもよい。遠隔コンピュータシステムは、たとえば、一つまたは複数の通信ポートを含んでもよく、それを介して周辺装置をプロセッサユニットに接続することができる(直接的、またはバスを介して間接的のいずれかで)。したがって、これらの通信ポートは、パラレルバスポートまたはシリアルバスポート、たとえばユニバーサルシリアルバス(USB)規格またはIEEE1394高速シリアルバス規格を使用するシリアルバスポート(たとえばファイアワイヤポート)を含んでもよい。代替的または追加的に、遠隔コンピュータシステム400は、ワイヤレスデータ「ポート」、たとえばBluetooth(登録商標)インタフェース、Wi-Fiインタフェース、赤外線データポートなどを含んでもよい。
【0096】
本開示の局面にしたがって、送/受信システムは、上記送/受信システムを介して、および/または任意のタイプの公知の電子通信によって、モニタリング装置のトランスミッタ203と通信するように構成されてもよい。必要に応じて、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって、遠隔コンピュータシステム400は、表示装置および/またはユーザ入力システム、たとえば一つまたは複数のロータリー入力装置、スイッチ、ボタン、マウスもしくはトラックボール要素、タッチスクリーンなど、またはそれらの何らかの組み合わせを含んでもよい。
【0097】
表示装置は、たとえば、遠隔コンピュータシステム400によって受信されているゴルフ情報信号に関する情報などを示すために用いられてもよい。ユーザ入力システムは、たとえば、受信される入力データの処理の一つまたは複数の局面を制御するため、入力データ受信(たとえばタイミング、受信される情報のタイプ、オンデマンドデータ要求など)を制御するため、データ出力を制御するため、モニタリング装置を制御するためなどに用いられてもよい。代替的または追加的に、必要に応じて、遠隔コンピュータシステム400上の入力システム(たとえばボタン、タッチスクリーン、デジタイザ/スタイラスベースの入力、回転入力装置、トラックボールもしくはローラボール、マウス、など)を使用して、ユーザ入力データをモニタリング装置201に提供してもよい。さらに別の例として、必要に応じて、たとえば、音声命令によるユーザ入力を可能にするために、音声入力システムがインタフェース装置および/または遠隔コンピュータシステム400とともに提供されてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、任意のシステム要素の制御のために、および/または任意の目的のために、任意の他の所望のタイプのユーザ入力システムが提供されてもよい。たとえば、遠隔コンピュータシステム400は、さらなる入力および/または出力要素、たとえば、ヘッドホン(または他の聴覚的出力)、電源、ワイヤレス通信、赤外線入力、マイクロホン入力または他の装置のための、たとえばポートを含んでもよい。
【0098】
本開示の局面にしたがって、遠隔コンピュータシステム400は、たとえば、ポータブルオーディオおよび/またはビデオプレーヤ、セルラー方式電話、パーソナルデジタルアシスタント、ページャ、ビーパ、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバまたは任意のタイプのコンピュータ制御式装置、場合によっては人間認知可能な出力および/またはインタフェースを生成または表示するコンピュータ制御式装置であってもよい。
【0099】
図6は、ゴルファーの能力およびゲームに対応する様々な情報を計測するために本発明の様々な例にしたがって用いられてもよい遠隔コンピュータシステム400の一例を示す。この図に示すように、遠隔コンピュータシステム400は、セルラー方式電話(たとえばBluetooth(登録商標)使用可能セルラー方式電話、たとえばIPHONE(登録商標)、BLACKBERRY(登録商標)、DROID(登録商標)など)であってもよい。
図6はまた、遠隔コンピュータシステム400の模式図を示す。
図6に見られるように、セルラー方式電話は、プロセッサシステム402、メモリ404、電源406およびデータ送/受信システム(たとえばワイヤレスレシーバまたはトランシーバ)408を含んでもよい。メモリ404は、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含んでもよい。当業者によって理解されるように、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)はいずれも、プロセッサシステム400によって実行されるためのソフトウェア命令を記憶してもよい。データ送/受信システム408は、計測されたゴルフパラメータに対応するデータをトランスミッタ203から受信するように構成されてもよい。さらに、図示するように、データ送/受信システム408は、受信したデータをプロセッサ402に提供するように構成されてもよい。
【0100】
たとえば、本開示の局面にしたがって、データ送/受信システム408は、モニタリング装置201中のトランスミッタ203によって送信される信号(たとえば処理された信号または未処理の信号)を受信する。データ送/受信システム408は、信号をプロセッサ402に中継するように構成されてもよく、プロセッサが信号をさらに処理する。プロセッサ204と同じく、プロセッサ402は、処理された信号に対して任意の所望の操作、たとえば、曲線平滑化、ノイズフィルタリング、アウトライアー除去、増幅、合計、積分などを実行してもよい。
【0101】
本開示の局面にしたがって、プロセッサ402は、まず、処理された信号をメモリ404の中に記憶してもよい。さらに、本開示のいくつかの実施態様では、プロセッサ402は、モニタリング装置201によって提供される処理された信号に対して操作を加えて、ゴルファーによって実行されるゴルフ活動に対応するデータのセットを生成してもよい。たとえば、モニタリング装置201が、ゴルフクラブヘッド101の加速を計測するための加速度計を含むならば、プロセッサ402は、モニタリング装置201からの信号を分析して、ゴルフスイング中の特定の例におけるゴルフクラブヘッド101の加速を記述するデータのセットを生成してもよい。送信されるデータセットはまた、各速度値と対応する時間値を含んでもよいことが留意されよう。
【0102】
ひとたびプロセッサ402がモニタリング装置201によって提供された情報からデータのセットを生成したならば、プロセッサ402は、そのデータセットをメモリ404の中に記憶してもよい。以下さらに詳細に述べるように、その後、遠隔コンピュータシステム400が、ゴルフ情報収集ツールを実現する第二のコンピューティング装置500に接続されたとき、コンピューティングユニット404は、データを表示装置構成ツールにダウンロードするように構成されてもよい。
【0103】
上記モニタリングシステム(モニタリング装置201および遠隔コンピュータシステム400を含む)は、ゴルフ活動が行われているときにデータを遠隔コンピュータシステム400に提供するアクティブなリアルタイム送信システムであるように構成されてもよいことが留意されよう。場合によっては、必要に応じて、遠隔コンピュータシステム400は、ゴルフパフォーマンスが行われているときにリアルタイムパフォーマンスフィードバック(たとえば、ゴルフクラブヘッドの速度、ゴルフクラブヘッドの加速度、打球面上のゴルフボールの衝突位置、特定のスイングの経路、スイング中(たとえば衝突時など)のクラブヘッドの打球面のフェース角など)をゴルファーに提供するように構成されてもよい。リアルタイムパフォーマンスフィードバックは、聴覚的または視覚的メッセージの形態であることもできる。たとえば、必要に応じて、遠隔コンピュータシステム400は、センサ202から受信されたデータに基づいて出力を提供するように構成されてもよく、その出力が、たとえば、アスレチックパフォーマンスが行われているときにリアルタイムでフィードバックをゴルファーに提供する。たとえば、出力は、視覚的表示、たとえば英数字、ビデオまたはテキスト出力であってもよい。追加的または代替的に、出力は、聴覚的出力、たとえば可聴音、メッセージなどであってもよい。
【0104】
本開示の例示的局面にしたがって、出力は、セルラー方式電話の表示画面上に提供される視覚的表示を含んでもよく、その視覚的表示は、ゴルフスイングのスイング経路のイラスト、ゴルフスイング中のゴルフクラブヘッド101の最大加速度の数値(および、必要に応じて、最大加速度に達したときのゴルフスイングの期間に対する特定の時機)、ゴルフスイングの期間に対する特定の時機におけるゴルフクラブヘッド101の加速度または速度の数値(たとえば、衝突中またはバックスイング時のゴルフクラブヘッド101の加速度または速度)、ゴルフスイングの期間に対する特定の時機における打球面107の角度(たとえば、衝突中の打球面107の角度。これは、文字(たとえば「Open Face」、「Closed Face」など)で表してもよいし、または図(たとえば、「Open Face」、「Closed Face」などとともにゴルフクラブヘッドの画)で表してもよい)、打球面上のゴルフボールの衝突位置、メッセージ(たとえば「Great Shot!」または「You Hit a Slice」)などのうちの一つを含む。同様に、聴覚的メッセージが用いられてもよい。たとえば、録音メッセージ(たとえば、周知のゴルファーによって録音された)がメモリの中に記憶され、かつ達成されている既定の状況に基づいて再生されてもよい。
【0105】
上記発明のいくつかの特定の態様はセルラー方式電話に関するが、本開示の代替例は、他のポータブル電子装置を使用して実現されてもよいことが理解されよう。たとえば、本発明のいくつかの実施態様では、モニタリング装置201は、デジタル音楽またはビデオプレーヤ、時計、パーソナルデジタルアシスタント、別のタイプの音楽プレーヤ(たとえばコンパクトディスクまたは衛星無線音楽プレーヤ)、ポータブルコンピュータまたは任意の他の所望の電子装置とともに使用されてもよい。たとえば、遠隔コンピュータシステム400は、リストバンド、たとえば、時計もしくは他の手首装着型データ受信装置またはアームバンドまたは他の服飾品の形態にあってもよい。したがって、遠隔コンピュータシステム400のいくつかの例が上述されているが、本開示の範囲を逸脱することなく、遠隔コンピュータシステム400は多様な異なる形態をとってもよいことが理解されよう。
【0106】
遠隔コンピュータシステム400が内部電子インタフェース装置を有しないならば(たとえば、遠隔コンピュータ400がデジタル音楽プレーヤ、たとえばiPod(登録商標)であるならば)、データ送/受信システム408(たとえばレシーバまたはトランシーバ)は、遠隔コンピュータシステム400と係合するように構成されている別個の装置であってもよいことが留意されよう。たとえば、データ送/受信システム408は、遠隔コンピュータシステム400上に提供された従来の入力ポートの中に物理的に嵌り、かつそれと接続するコネクタシステムを含んでもよい。データ送/受信システム408のコネクタシステムが接続する入力ポートは、データを伝送するための任意の所望のタイプの入力ポート、たとえばパラレルデータポート、シリアルデータポート、イヤホンまたはマイクロホンジャックなどであってもよい。コネクタシステムは、遠隔コンピュータシステム400の入力ポート中に提供された対応する要素との電気接続または他の適当な接続を達成するために(たとえば、遠隔コンピュータシステムと電子インタフェース装置との間で電子および/またはデータ通信を可能にするために)、任意の適当な接続装置、たとえばワイヤ、ピン、電気コネクタなどを含んでもよい。必要ならば、または必要に応じて、インタフェース装置を遠隔コンピュータシステム400に確実に接続するために、ストラップ、フック、バックル、クリップ、クランプ、クラスプ、保定要素、機械的コネクタなどのさらなる固定要素が提供されてもよい。このようにして、外部データ送/受信システム408が遠隔コンピュータシステム400と係合すると、遠隔コンピュータシステム400は、モニタリング装置201とワイヤレスで通信してもよい。
【0107】
図7Aおよび7Bは、本開示の局面の、モニタリング装置201から遠隔コンピュータシステム400への例示的送信を示す。具体的には、
図7Bは、遠隔コンピュータ400の送受信システム408と通信するモニタリング装置201のトランスミッタ(またはトランシーバ)203を示す。上記のように、モニタリング装置201がトランシーバ203を含む態様において、通信は、二方向、すなわち、トランシーバ203から遠隔コンピュータ400の送受信システム408の方向、およびまた送受信システム408からトランシーバ203への方向であってもよい。しかし、モニタリング装置201がトランスミッタ203を含む態様において、通信は、一方向、すなわち、トランスミッタ203から遠隔コンピュータ400の送受信システム408の方向になる。
【0108】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201によるデータの測定およびモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間のデータの送信は多様な方法で実施されてもよい。
【0109】
たとえば、モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する第一の方法にしたがって、モニタリング装置201はセンサ202(たとえば一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(たとえば、データをワイヤレスで(たとえばRF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth2(登録商標)などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(たとえばマイクロプロセッサ)および電源206(たとえばバッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(たとえば携帯電話、コンピュータ(たとえばPC)、スポーツタブレット、電子距離計、たとえば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用して、ゴルフ測定値または計量値(たとえば、上述したようなスイング経路表現)を計算してもよい。本方法の局面にしたがって、ゴルフ測定値または計量値は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、ゴルフ測定値または計量値は、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(たとえば、何回かのゴルフショットののち)、ゴルフ測定値または計量値は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値をたとえばビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/またはゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。
【0110】
モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(たとえば一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(たとえば、データをワイヤレスで(たとえばRF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth2(登録商標)などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(たとえばマイクロプロセッサ)および電源206(たとえばバッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(たとえば携帯電話、コンピュータ(たとえばPC)、スポーツタブレット、電子距離計、たとえば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用してキネマティクス(たとえば、算出された加速度データ)を計算してもよい。方法の局面にしたがって、キネマティクスは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。たとえば、キネマティクスは、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、キネマティクスは、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(たとえば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、キネマティクスは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。キネマティクスがいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたびキネマティクスが遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(たとえば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、そのキネマティクスを処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値をたとえば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。
【0111】
モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(たとえば一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(たとえば、データをワイヤレスで(たとえばRF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth2(登録商標)などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、プロセッサ204(たとえばマイクロプロセッサ)および電源206(たとえばバッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニットによって測定されたデータは遠隔コンピュータ400(たとえば携帯電話、コンピュータ(たとえばPC)、スポーツタブレット、電子距離計、たとえば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、モニタリング装置201中のプロセッサ204がそのデータを使用して、個々の処理されたセンサ信号(たとえば、センサからの処理された電気信号)を計算してもよい。方法の局面にしたがって、個々の処理されたセンサ信号は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。たとえば、個々の処理されたセンサ信号は、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、個々の処理されたセンサ信号は、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(たとえば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、個々の処理されたセンサ信号は、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。個々の処理されたセンサ信号がいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたび個々の処理されたセンサ信号が遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(たとえば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、その個々の処理されたセンサ信号を処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値をたとえば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。
【0112】
モニタリング装置201がデータを測定し、次いでその後そのデータを遠隔コンピュータ400に通信する別の方法にしたがって、モニタリング装置201は、センサ202(たとえば一つまたは複数の加速度計、一つまたは複数のジャイロスコープおよび/または一つまたは複数の磁力計)、送信モジュール203(たとえば、データをワイヤレスで(たとえばRF、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth2(登録商標)などを通して)送/受信するように構成されたトランスミッタまたはトランシーバ)、電源206(たとえばバッテリ)を含む。さらに、そのような方法にしたがって、モニタリングユニット201によって測定されたデータは、遠隔コンピュータ400(たとえば携帯電話、コンピュータ(たとえばPC)、スポーツタブレット、電子距離計、たとえば、SKY GOLF(登録商標)から市販されているSKY CADDIE(登録商標))などに送信される。さらに、そのような方法にしたがって、データはセンサ202によって測定されてもよい。ひとたびデータがセンサによって測定されたならば、そのデータは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。たとえば、データは、処理されることなく、遠隔コンピュータ400に送信されてもよい(たとえば、センサからの電気信号のような生データ)。そのような方法にしたがって、未処理のデータは、各ゴルフショット中または各ゴルフショットの後で送信されてもよい。または、本方法の他の局面にしたがって、未処理のデータは、モニタリング装置201中のメモリの中に記憶されてもよい。その後(たとえば、何回かのゴルフショットののち、またはゴルファーが望むときはいつでも)、未処理のデータは、送信モジュール203を介してワイヤレスで遠隔コンピュータ400に送信されてもよい。未処理のデータがいつモニタリング装置201から遠隔コンピュータ400に送信されるのかにかかわらず、ひとたび未処理のデータが遠隔コンピュータ400によって受信されたならば(たとえば、送受信システム408を介して)、遠隔コンピュータ400は、その未処理のデータを処理して、ゴルフ測定値または計量値を計算するように構成されてもよい。この方法の局面にしたがって、遠隔コンピュータ400は、ゴルフ測定値または計量値を記憶する、ゴルフ測定値または計量値をたとえば、ビデオまたは聴覚的手段によってユーザに通信する、および/または、ゴルフ測定値または計量値を他の装置にさらに送信するように構成されてもよい。
【0113】
上記方法は、モニタリング装置201によってデータを測定し、そのデータをモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間で通信するための様々な方法を記載したが、これらは限定的であると解釈されるべきではない。対照的に、本開示を理解することに関して読者を支援するために提供されるものであり、モニタリング装置201によってデータを測定し、そのデータをモニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との間で送るための他の方法が本開示の範囲内であるとみなされてもよい。
【0114】
また、理解しやすくするためにモニタリング装置201の具体例を上述したが、任意のタイプの所望のモニタリング装置201を本開示の様々な態様とともに用いることができることが理解されよう。たとえば、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブ100のシャフト103と係合するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は、モニタリング装置201をゴルフクラブのグリップ105内に配置することができるような形状およびサイズで構成されてもよい。
【0115】
たとえば、本開示の局面にしたがって、グリップ105は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200を受けるように構成されてもよい。さらに、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を受けるように構成されてもよい。
図8は、本開示のそのような局面の例示的態様を示す。
【0116】
図8に見られるように、取り外し可能な部片200は、シャフトの頂部を形成する円形部分およびモニタリング装置201を収容するように構成された細長い部分を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200の細長い部分は、モニタリング装置201を取り外し可能な部片200の中に配置し、かつ固定するのに役立つガイドを含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201が取り外し可能な部片200内で動かないような方法でモニタリング装置201を固定するように構成されてもよいことが留意されよう。たとえば、取り外し可能な部片200は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、機械的ファスナなどを介してモニタリング装置201(たとえば、モニタリング装置201の外部を含むコンパートメント)と係合するように構成されてもよい。たとえば、細長い部分は、コンパートメントの第一の丸みのある端部と係合するように構成された第一のアーチ形端部、コンパートメントの第二の丸みのある端部と係合するように構成された第二のアーチ形端部、および第一のアーチ形部と第二のアーチ形部との間に延び、かつコンパートメントの側面と係合するように構成されているバック部分を含んでもよい。このようにして、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化させるように構成されてもよい。たとえば、細長い部分は、第一および第二の丸みのある端部を有する長方形であってもよく、かつ1.0〜1.5インチの範囲の長さ、0.4〜1.0インチの幅、および0.2〜0.45インチの厚さを有してもよいコンパートメントを固定するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200はプラスチック製であってもよい。ゴムのような他の材料またはそれらの組み合わせが使用されてもよいことが留意されよう。
【0117】
取り外し可能な部片またはカートリッジ200は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。たとえば、グリップ105は、取り外し可能な部片200を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。さらに、グリップ105は、グリップ105への挿入中に取り外し可能な部片を誘導するガイドをグリップ105の内部に有するように構成されてもよい。また、グリップは、ロック機構、たとえば、グリップ105の内部をライニングするねじを有するように構成されてもよい。取り外し可能な部片200は、取り外し可能な部片200をグリップ105の中にねじ込んだときに取り外し可能な部片200がグリップ105と係合し、かつロックされる対応する構造を含んでもよい。または、取り外し可能な部片200は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、他の機械的ファスナなどを介してグリップ105と係合するように構成されてもよい。
【0118】
図8Aは、本開示の局面の取り外し可能な部片またはカートリッジの別の態様の分解図を示す。たとえば、
図8Aに見られるように、カートリッジ200は、グリップ105のトップ部分内に嵌るように構成されてもよい。グリップ105のトップ部分は、モニタリング装置201を支持するカートリッジを受けるように構成されている第一の部分およびゴルフクラブのシャフト103の内部と係合するように構成された第二の部分を含んでもよい。したがって、グリップ105のトップ部分は、ゴルフクラブシャフト103内に取り外し可能に嵌るように構成されてもよい。グリップの取り外し可能なトップ部分およびカートリッジ200は、互いに取り付けられるように構成されてもよい。たとえば、
図8Aに見られるように、カートリッジ200およびグリップ105のトップ部分は、ねじファスナによって一緒に締結されるように構成されてもよい。たとえば、取り外し可能な部片200の円形部分は、ねじファスナを受けるように構成され、かつグリップ105のトップ部分中の、ねじファスナを受けるように構成された第二のオリフィスと整合するように構成されたオリフィスを含んでもよい。さらに、
図8Aに見られるように、モニタリング装置201を支持するカートリッジを受けるように構成されたグリップ105の第一の部分は、カートリッジ200を包囲し、かつ確実に保持し、それによって、モニタリング装置201を衝突による損傷または雨風からさらに保護するように構成されてもよい。カートリッジ200中に保持されたモニタリング装置201は、本明細書に記載される様々な例示的態様のいずれかをとることができることが理解されよう。カートリッジ200は、例示的態様においては締り嵌めでモニタリング装置201と協働的に係合するホルダ部材を含む。カートリッジ200は、ゴルフクラブのグリップ部分の端部に面一に嵌り、ねじファスナを含んでもよい。他の締結機構、たとえば、スナップ嵌め構成または締り嵌めおよび他の機械的構成が含まれてもよい。
【0119】
本開示の他の局面にしたがって、グリップ105は、別個の取り外し可能な部片またはカートリッジ200を含むことなく、モニタリング装置201を直接的に受け、かつ固定するように構成されてもよい。
図9は、本開示のそのような局面の例示的態様を示す。
【0120】
モニタリング装置201は、多様な方法でグリップ105と係合するように構成されてもよい。たとえば、グリップ105は、モニタリング装置201を受けるように構成されている開口をその末端に有するように構成されてもよい。たとえば、
図9に見られるように、グリップ105は、モニタリング装置201がモニタリング装置の縦軸に沿ってグリップに挿入されるときにモニタリング装置201を受けるように構成されているスリットを含んでもよい。スリットは、モニタリング装置201と一緒に固い締り嵌めを提供するように構成されてもよい。このようにして、グリップ105は、モニタリング装置201がグリップ105内で動かないようにモニタリング装置201を固定するように構成されてもよいことが留意されよう。このようにして、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するように構成されてもよい。
【0121】
さらに、グリップ105は、グリップ105への挿入中にモニタリング装置201を誘導するガイドをグリップ105の内部に有するように構成されてもよい。また、グリップは、ロック機構、たとえば、モニタリング装置が挿入されるフラップを含むカバーを有するように構成されてもよい。モニタリング装置201は、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、他の機械的ファスナなどを含む、なお他の方法を介してグリップ105と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。
【0122】
モニタリング装置201および取り外し可能な部片200とシャフトとの係合はグリップ105に関して上述されているが、または、シャフト103は、モニタリング装置201および/または取り外し可能な部片200をシャフト103の太い方の端で受けるように構成されてもよいことが留意されよう。さらに、シャフト103の内部が、モニタリング装置201をシャフト103の長手沿いの任意の地点(たとえば、太い方の端、グリップエンド、中央など)に配置するように構成されてもよい。
【0123】
本開示の局面にしたがって、シャフト103のグリップエンド(またはその一部分)は、モニタリング装置201が挿入されることを可能にするために取り外し可能であってもよい。追加的または代替的に、上記のように、シャフトの太い方の端がゴルフクラブヘッド101と取り外し可能に係合してもよい。したがって、モニタリング装置201がシャフト103のその端部に挿入されてもよい。さらに、必要に応じて、ゴルフスイング中にシャフト103の様々な異なる位置または異なる部分を計測するために、一つより多いモニタリング装置201がシャフト103に挿入されてもよいことが留意されよう。
【0124】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ101は、シャフト103の中およびゴルフクラブヘッド101の中の両方にモニタリング装置201を含んでもよい。たとえば、ゴルフクラブ101は、二つのモニタリング装置201、たとえば、グリップ105の中に配置されている第一のモニタリング装置201(
図8に示すような)および
図5Dに示すような、ゴルフクラブヘッド101の中に配置されている第二のモニタリング装置201を含んでもよい。ゴルフクラブ101が、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201を含むそのような態様において、データは、ゴルフ測定値および計量値を提供することに関して上述したやり方のうちの一つで両モニタリング装置から収集され、かつ一緒に使用されてもよい。たとえば、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201は、ゴルフスイングの様々な局面に関するデータを収集するように構成されてもよい。たとえば、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201が加速度に関するデータを収集し、他方、ゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201が、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、またはゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突に関するデータを収集してもよい。より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。本開示の他の局面にしたがって、グリップ105の中に配置された第一のモニタリング装置201およびゴルフクラブヘッド101の中に配置された第二のモニタリング装置201は、ゴルフスイングの同じまたは類似した局面に関連するデータを収集するように構成されてもよいことが留意されよう。たとえば、第一および第二の両モニタリング装置201は、加速度に関連するデータを収集するように構成されてもよい。ここでもまた、より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。モニタリング装置の一つまたは複数によって測定されてもよいそのようなゴルフ測定値は、ゴルフスイング中のシャフトの曲げ、ねじれ、撓み、キックなどを含んでもよい。
【0125】
さらに、必要に応じて、シャフト103の軸方向ひずみ、曲げモーメントもしくは他の特性またはゴルフスイングの他の特徴に関する計測値を提供するために、ひずみゲージがモニタリング装置201とともに使用されてもよいことが留意されよう。より詳細なフィードバックをゴルファーに提供するために、ゴルフ測定値の計算においてそのようなデータが組み合わされてもよい。そのようなひずみゲージは当技術分野において公知であり、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。
【0126】
上述したように、本開示の特定の態様にしたがって、モニタリング装置201はまた、モニタリング装置201が係合している特定のゴルフクラブを識別するように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブ100は、カートリッジ200またはモニタリング装置201がゴルフクラブ100と係合しているときにモニタリング装置201と通信するチップ(たとえばRFIDチップ)を含んでもよい。これは、直接的な電気接続、ワイヤレス送信などによることもできる。チップは、ゴルフクラブモニタリング装置201が係合しているモニタリング装置201を指示するように構成されてもよい。当然、なお他の識別方法も使用されてもよい。たとえば、使用前に、モニタリング装置201は、それが、ゴルフクラブヘッド202と係合する前に、それが一緒に使用されるゴルフクラブを反映するようにプログラムされてもよい。
【0127】
モニタリング装置201が、それが係合する特定のゴルフクラブを認識する方法にかかわらず、本開示の局面にしたがって、そのような情報は、モニタリング装置201のセンサ202から収集されるデータと統合されてもよい。たとえば、特定のゴルフショットの特性(たとえば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)が、ショットを打った特定のゴルフクラブと連係されてもよい(たとえば、モニタリング装置のプロセッサ204は、そのようなデータを計算し、かつ連係するように構成されてもよい)。
【0128】
そのような連係された識別情報は、その後トランスミッタ203によって送信されてもよいし、および/またはセンサ202からのデータとともにメモリ(該当するならば)の中に記憶されてもよい(たとえば、上述したような方法によって)。当然、必要に応じて、センサ202からの識別情報およびデータは、遠隔コンピュータシステム400において連係されてもよい(たとえば、上述したような方法によって)。センサからの識別情報およびデータまたはゴルフ測定値がどこで連係されるのかにかかわらず、そのような連係される情報は、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。
【0129】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201または遠隔コンピュータシステム400のプロセッサ204は、モニタリング装置201のセンサ202からのそのようなゴルフクラブ識別情報およびデータを使用してゴルフショットの推定距離を決定してもよい。たとえば、遠隔コンピュータシステム400は、ゴルフボールが移動する距離および方向を推定するために、ゴルフスイングの特性(たとえば、衝突時のゴルフクラブヘッドの速度、衝突時のゴルフクラブヘッドの角度など)およびゴルフショットが打たれた特定のゴルフクラブを使用するように構成されてもよい。そのような情報がゴルファーにとって有用である場合がある。たとえば、遠隔コンピュータシステム400が、ゴルファーがゴルフラウンド中に有するポータブル電子装置であるならば、ゴルファーは、遠隔コンピュータシステムに照会し、かつそのような情報を使用して、可能ならばロストボールを発見してもよい。当然、データは他の目的に使用されてもよい。たとえば、特定のゴルフクラブのゴルファーのスイングにおける潜在的な傾向または癖を決定するためなどに、ゴルファーのゴルフラウンドを追跡し、かつその後の分析のために使用してもよい。
【0130】
上述したように、本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201はGPS技術を含んでもよい。たとえば、モニタリング装置201は、モニタリング装置201が係合しているゴルフクラブ100の位置を決定するGPS装置を含んでもよい。または、ゴルフクラブ100は、別個のGPS装置(たとえば、GPSトランスミッタ/トランシーバおよび、必要に応じて、プロセッサ)を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、位置情報は、モニタリング装置201のセンサによって測定されたデータと統合されてもよい。たとえば、ゴルフスイングの動作がモニタリング装置201のセンサ202によって測定されてもよい。したがって、そのようなデータをGPS装置からの位置情報と連係することにより(上記方法に類似したやり方で)、ゴルフラウンド中に打たれた各ゴルフショットの位置が決定されてもよい。
【0131】
さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフラウンド中の各ゴルフショットに関する情報をゴルファーに提供するために、各ゴルフショットの上記位置は、そのゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合されてもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフコースの地図が遠隔コンピュータシステム400にダウンロードされてもよい。その後、ゴルファーのゴルフラウンドを表すために、ゴルフショット(上記のようなやり方で決定された)がゴルフコースの地図上にスーパーインポーズされてもよく、あるいは他のやり方で表現されてもよい。
【0132】
さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフコース上の特定のゴルフショットの上記位置は、センサ202から収集されるデータと統合されてもよい。たとえば、特定のゴルフショットの特性(たとえば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)が、その特定のショットが打たれたゴルフコース上の位置と連係されてもよい。
【0133】
さらに、本開示の局面にしたがって、ゴルフコース上の特定のゴルフショットの上記位置は、そのゴルフショットを打った特定のゴルフクラブに関する情報と統合されてもよい。たとえば、ショットが打たれる特定のゴルフクラブを決定するような局面は上述されており、上記GPS技術と組み合わせて使用されてもよい。さらに、そのような連係された情報は、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。たとえば、モニタリング装置201によって送信されるデータに基づいて、ゴルファーがゴルフコースの2番ホールでフラグから170ヤードの地点でゴルフショットを打つために3番アイアンを使用したと決定してもよい。
【0134】
上記決定情報、たとえば、測定されたゴルフスイング特性(たとえば、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の速度、ゴルフスイング中のクラブ(またはクラブヘッド)の加速度、ゴルフスイング中のゴルフクラブ(またはクラブヘッド)の角度(たとえば、一つまたは複数の基準点に対する)、スイングテンポ、ゴルフスイング中のボールとゴルフクラブヘッドとの衝突など)、ゴルフクラブ識別、ゴルフショットの位置、ゴルフコース位置情報など(それらの組み合わせおよび入れ替えを含む)のいくらかまたはすべてが連係されてもよく、かつその連係された情報が、モニタリング装置201によって提供された情報から生成されるデータセットとともに含まれてもよい。したがって、本開示の局面にしたがって、ゴルフの練習セッションまたはラウンドの詳細な情報が記録され、かつ分析されてもよい。
【0135】
本開示の局面にしたがって、遠隔コンピュータシステム400はポータブルコンピュータシステムである必要はない。たとえば、上述したように、遠隔コンピュータシステム400は、デスクトップコンピュータまたは他のタイプのコンピュータシステムであってもよい。そのような態様において、モニタリング装置201によって収集されるデータは、上記のようにメモリの中に局所的に記憶されてもよい。
【0136】
ゴルファーが練習セッションまたはラウンドを終えたとき、ゴルファーは、データを遠隔コンピュータシステム400に送信するために、モニタリング装置201をゴルフクラブヘッドから係合解除し、それを遠隔コンピュータシステム400と係合させてもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、ワイヤレス接続、ハードワイヤ接続、入力ポート(たとえばUSBポートなど)を介する接続などを含め、任意のタイプの接続システムが使用されてもよいことが留意されよう。たとえば、本開示のいくつかの局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフクラブヘッド101から係合解除される必要はなく、代わりに、データをワイヤレスで遠隔コンピュータシステム400に送信することができる。本発明の範囲を逸脱することなく、他のデータ記憶および/または送信様相が可能である。たとえば、本発明を逸脱することなく、モニタリング装置201からの物理データから導出されたデータを、遠隔コンピュータシステム400への通信に適切な形態またはフォーマットに配置する任意の所望の方法が提供されてもよい。
【0137】
本開示のいくつかの局面にしたがって、モニタリング装置201は、データを遠隔コンピュータシステム400(たとえばポータブルコンピュータシステム、たとえばセルラー方式電話)に送信するように構成されてもよく、その遠隔コンピュータシステム400は、データを第二のコンピュータシステム(デスクトップコンピュータのような)に送信するように構成されてもよいことが留意されよう。たとえば、遠隔コンピュータシステム400は、USBケーブルまたは他の接続を介して第二のコンピュータに接続されてもよい。または、上記のようなワイヤレス接続が使用されてもよい。遠隔コンピュータシステム400がポータブルであるような構成において、それは、プレー中に(たとえば、打撃練習場での練習セッションで、またはプレー中にコース上で)リアルタイムフィードバックをゴルファーに提供するために使用されることもできる(たとえば、ラウンドまたは練習セッション中に)。その後、ポータブル遠隔コンピュータシステム400からのデータは、さらなる分析のために第二のコンピュータシステムにダウンロードされてもよい。
【0138】
本開示のさらなる局面は、ゴルファー、コーチまたは他の人物へのデータの提示に関する。そのようなシステムは、ゴルファーが、自らの能力を測り、かつ追跡する、時間とともに上達をしるす、さらなる努力が必要である分野を決定するなどに役立つ。データは、1回のゴルフラウンド、ゴルフラウンドの一部分、1回の練習、練習の一部分、多数回のゴルフラウンド(またはその一部分)、多数回の練習(またはその一部分)、多数のシーズン(またはその一部分)などにわたって収集することができる。
【0139】
図9Aは、本開示の少なくともいくつかの例にしたがってシステムおよび方法において使用されてもよい例示的なユーザインタフェース画面600を示す。
図9Aに示すように、インタフェース画面600は、特定のゴルフラウンドまたは練習セッションに関する情報ならびに本開示のシステムおよび方法のより長期の使用に関する情報を含む多くの情報をプレーヤに提示してもよい。たとえば、
図9Aに示すように、ユーザインタフェース600は、ゴルフラウンド中の各ゴルフショットに関する情報をゴルファーに提供するために、ゴルフショットが打たれたゴルフコースの地図と統合された各ゴルフショットの上記位置の表示を提供してもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、ゴルフコースの地図は遠隔コンピュータシステム400にダウンロードされてもよく、ゴルファーのゴルフラウンドを表すために、ゴルフショット(上記のようなやり方で決定された)がゴルフコースの地図の上に重畳されている。さらなる追加のデータが図示のように表示されてもよい。
【0140】
さらに、本開示にしたがって、他のインタフェースが、ゴルファーによってプレーされたゴルフラウンドおよび/または練習セッションの合計数、本システムを使用してゴルファーによって記録された合計ストローク数、その期間でのゴルファーのハンデキャップ、それらのラウンドまたは練習セッション中のゴルファーの最速スイング速度、衝突中にゴルファーがオープンクラブフェースを有した回数、衝突中にゴルファーがクローズドクラブフェースを有した回数、ゴルフスイングの所定の部分(たとえばバックスイングまたはダウンスイング)の間にゴルフクラブが所定の角度内であったストロークの数など、ゴルフスイングの全または所定の部分の間にクラブヘッドが所定の速度または加速度範囲内にあったストロークの数などに関する情報を提供してもよい。
【0141】
インタフェースはまた、個々のラウンドまたは練習セッションのための情報を提供してもよい(システムに記憶された様々なゴルフラウンドまたは練習セッションの中から選択する能力とともに)。たとえば、インタフェースは、この特定の練習セッション中のゴルフスイングの速度に関する情報を表示してもよい。また、必要に応じて、ユーザインタフェースは、表示される様々な異なる測定値または情報のユーザ選択を許すように適合されることもできる。
【0142】
本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は「ゴール」または「チャレンジ」を含んでもよい。ゴールは、個々のゴルファー自身によってセットされてもよいが、場合によっては、ゴールまたはチャレンジは、他者(たとえばコーチなど)によってセットされてもよい。たとえば、ユーザインタフェースが一つまたは複数のデータ測定値を提示してもよく、それが、その測定値に関するプレーヤの「ゴール」または「チャレンジ」を表す「グレー表示」ブロックを含む。たとえば、ゴルフラウンドからのデータは、そのゴルフラウンドにおけるプレーヤのパフォーマンスの指示(たとえば、ボックスの中で黒く表示されている)とともに、ゴルファーのパフォーマンスがその「ゴール」または「チャレンジ」レベルに関してどのレベルにあるかの指示(たとえば、グレー表示のボックスの中)とともに表示されてもよい。「ゴール」または「チャレンジ」に関する特定の測定値は、任意の所望のやり方で、たとえば、ゴールまたはチャレンジと関連した最後のボックスをクリックすることによって、グレー表示ボックスの上でホバリングすることによって、連続表示を通してなど、表示されてもよい。たとえば、システムは、プレーヤの最速スイング速度ゴールまたはチャレンジが70mphであるが、このラウンドにおいては65mphの最速スイング速度しか出せなかったと指示してもよい。
【0143】
しかし、次のラウンドにおいて、ゴルファーが70mphでのスイングによって自らの速度ゴールを達成したならば、本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法はお祝いメッセージを提供してもよい(たとえば、文字で、視覚的に、聴覚的になど。表示の変化に注目)。さらに、必要に応じて、ゴルファーのモチベーションを維持しようとして、新たな「ゴール」または「チャレンジ」を計算し、かつゴルファーに表示することもできる。また、必要に応じて、コーチからのチャレンジとして提示された場合、本開示の少なくともいくつかの例のシステムおよび方法は、メッセージをゴルファーに提供して(またはゴルファーが他者(たとえばコーチ)へのメッセージを作成することを許すことを提供して)、チャレンジが達成されたことを通知してもよい。必要に応じて、本開示の範囲を逸脱することなく、他の「褒美」、モチベーション高揚情報または他の対話が提供されてもよい。
【0144】
本発明を逸脱することなく、本発明のアスレチックパフォーマンスモニタリングシステムおよび方法のためのユーザインタフェースは、多種多様な形態および形式をとってもよく、かつ多様な異なるタイプの表示および情報を提供してもよい。本開示の範囲を逸脱することなく、他の測定値または測定値の組み合わせの表示が可能である。また、本開示の範囲を逸脱することなく、所望の測定値情報の他の図式または他の表示も提供されてもよい。
【0145】
本開示の局面にしたがって、上記システムから収集されるデータおよび上記システムによって測定される測定値はネットワークにアップロードされてもよい。たとえば、NIKE+(商標)アスレチックパフォーマンスモニタリングシステムの局面と同様に、そのようなデータは、FACEBOOK(登録商標)またはTWITTER(登録商標)のような様々なソーシャルネットワーキングサイト上にアップロードされ、かつ共用されてもよい。特に、ユーザは、アクティビティブロードキャストを使用可能または使用禁止にすることができてもよい。アクティビティブロードキャストは、完遂したゴルフラウンド、ゴールおよびチャレンジの自動共用を含んでもよい。追加的または代替的に、ユーザは、ユーザがゴルフラウンドをプレーしているとき、または打撃練習場で練習しているときはいつでも、他のユーザに通知する機能を使用可能または使用禁止にしてもよい(たとえば、ユーザのネットワークサイトページ上でポストまたはステータス更新を配置する)。これにより、ゴルフラウンドまたは練習セッション中に他のユーザが激励メッセージを投稿し、かつユーザの上達を追跡することを可能にしてもよい。ゴルフデータはまた、ミッドランおよびリアルタイムでソーシャルネットワークサイトおよびソーシャルネットワーキングフィードに投稿されてもよい。また、様々な他の特徴および機能が情報共用のためにユーザによって構成されてもよい。
【0146】
ゴルファーは、情報またはその一部分を、一人または数人の他のユーザ、友人と、またはソーシャルネットワーキングサイトを通して、共用することを選択してもよい。ゴルファーが、FACEBOOK(登録商標)またはTWITTER(登録商標)のようなソーシャルネットワークサイトを通してワークアウトデータを共用することを選択するならば、インタフェースが表示されてもよい。そのようなインタフェースは、自動的に生成されるゴルフラウンド更新メッセージを含んでもよく、かつゴルファーが、さらなる情報または注記を含めることを許してもよい。メッセージを承認したのち、ユーザは、インタフェースの公開オプションを選択することにより、そのデータをソーシャルネットワーキングサイトに公開してもよい。
【0147】
ウッドタイプゴルフクラブおよびウッドタイプゴルフクラブヘッドが上記で詳細に説明されたが、本開示の他の局面は、アイアンタイプゴルフクラブヘッドおよびアイアンタイプゴルフクラブに関する。たとえば、
図10は、本開示の局面のアイアンタイプゴルフクラブ700の一例を示す。
図10に見られるように、アイアンタイプ700は、本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッド701を含んでもよい。
【0148】
ゴルフクラブヘッド701に加えて、ゴルフクラブ構造400全体は、シャフト703およびシャフト703に取り付けられたグリップまたはハンドル705を含んでもよい。シャフト703は、本開示を逸脱することなく、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、ゴルフクラブヘッド701に受けられ、それと係合し、および/またはそれに取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト703は、クラブヘッド701の中に延びるシャフト受けスリーブまたは要素(たとえばホーゼル)を介してゴルフクラブヘッド701と係合してもよいし、および/または直接的に、たとえば、接着剤、セメント、溶接、はんだ付け、機械的コネクタ(ねじ、保定要素などのような)によって、クラブヘッド構造701に係合してもよい。必要に応じて、シャフト703は、ヘッド上で一つのシャフトと別のシャフトとの容易な交換を可能にするために、機械的コネクタを使用して解放可能なやり方でゴルフクラブヘッド701に接続されてもよい。また、グリップまたはハンドル705は、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来のやり方を含む任意の適当なまたは所望のやり方で、たとえば、接着剤もしくはセメントを使用してなど、シャフト703に取り付けられ、それと係合し、および/またはそれから延びてもよい。シャフト703およびグリップまたはハンドル705は、ウッドタイプゴルフクラブ100に関して上述した材料のような任意の適当な材料から作られてもよい。
【0149】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は打球面(たとえば、フェースプレートを含む打球面)711を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、たとえば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。たとえば、クラブヘッド701および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形によって、および/または当技術分野において慣用的であり、かつ公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701はブレードタイプアイアンゴルフクラブヘッドであってもよい。他の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、周囲加重された、および/またはキャビティバックタイプのゴルフクラブヘッドまたは他のアイアンタイプゴルフクラブヘッド構造であってもよい。
【0150】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、クラウン、ソール、トウ端およびヒール端を含んでもよい。さらに、
図11および12に見られるように、ゴルフクラブヘッド701は、打球面711の背後にキャビティまたはポート709を含んでもよい。ポート709は、実質的に打球面711の後部の長さに沿って延びてもよい。
【0151】
本開示の局面にしたがって、
図13および14に見られるように、ポート709は、カートリッジ800を受けるように構成されてもよい。さらに、必要に応じて、カートリッジ800は、固定手段によってゴルフクラブヘッド701内に固定されてもよい。カートリッジ800は、多様な方法でゴルフクラブヘッド701のポート709の中に固定されてもよいことが留意されよう。たとえば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ800は、ゴルフクラブヘッド701と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ800をポート709の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。たとえば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド701と係合するように構成されているカートリッジ800を含んでもよい。ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したような他の固定手段が使用されてもよい。
【0152】
本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ800は、第一の部分(たとえば外部分)800aを有するように構成されてもよい。さらに、本開示の例示的局面にしたがって、カートリッジ800は、ゴルフクラブヘッド701のポート709の内部に挿入されるように構成されている第二の部分(たとえば挿入部分)800bを含んでもよい。カートリッジ800は、カートリッジ200に関して上述したような任意の所望の材料および様々な材料の組み合わせから作られてもよい。
【0153】
第二の部分は、ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したものに類似したモニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は、センサ202、トランスミッタ/トランシーバ203、プロセッサ204、電源206、メモリなどを収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201、その能力および機能は上記モニタリング装置201に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。さらに、データを測定し、遠隔コンピュータ400に送信する上記方法はアイアンタイプゴルフクラブにも適用可能であり、したがって、簡潔さのために、ここで再び説明することはしない。
【0154】
図示される態様には示されないが、本開示の局面は、ポート709と係合するように構成されているウエイトカートリッジに関する。ウエイトカートリッジは、ウエイトカートリッジがモニタリング装置201を含まないことを除き上記カートリッジ800と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジは、対応するカートリッジ800と同じやり方でポート709と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジおよびポート709の係合および解放構造を詳述することはしない。
【0155】
本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ700内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないならば、ゴルファーは、カートリッジ800をゴルフクラブヘッド701のポート709から係合解除して取り外し、その後ウエイトカートリッジをゴルフクラブヘッド701のポート709と係合させて固定してもよい。本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジは、制動部材として働くように構成されてもよいことが留意されよう。
【0156】
上記開示に基づいて、本開示の局面は、互換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されたゴルフクラブであって、互換可能なカートリッジの一つがモニタリング装置201を収容してもよく、および互換可能なカートリッジの第二のものがモニタリング装置を収容しないゴルフクラブに関するということが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、モニタリング装置201を含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。必要に応じて、カートリッジ800またはウエイトカートリッジのいずれもゴルフクラブヘッド701に含まれなくてもよく、代わりに、ゴルファーは、カートリッジ800を取り外し、ポート709が開いているかまたは埋められていない状態でプレーしてもよいことが留意されよう。
【0157】
図14Aは、本開示の局面の別のアイアンタイプゴルフクラブ800を示す。
図14Aに見られるように、アイアンタイプゴルフクラブ800は、本開示のアイアンタイプゴルフクラブヘッド801を含んでもよい。さらに、アイアンタイプゴルフクラブ800は、取り外し可能な部片またはカートリッジ200およびモニタリング装置201と係合するように構成されてもよい。
【0158】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法でゴルフクラブヘッド801と係合するように構成されてもよい。たとえば、
図14Aに見られるように、取り外し可能な部片200は、ねじファスナによってゴルフクラブヘッド801と係合する。しかし、取り外し可能な部片200は、なお他の方法、たとえばプレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)などによってゴルフクラブヘッド801と係合するように構成されてもよい。見てとれるように、取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201を包囲するように構成され、かつそれを通してモニタリング装置が見える開口を含んでもよい。取り外し可能な部片200は、モニタリング装置201に支持および安定性を提供するように構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、取り外し可能な部片200はプラスチックまたは他の材料でできていてもよい。
【0159】
さらに、
図14Aに見られるように、モニタリング装置201はゴルフクラブヘッド801と係合する。モニタリング装置201とゴルフクラブヘッド801との係合は、多様な方法で、たとえば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどで実施することができる。ゴルフクラブヘッド801は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。たとえば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。
【0160】
ゴルフクラブヘッド801、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、クラブヘッド801中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド101、取り外し可能な部片200およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド801がゴルフクラブヘッド801の下寄り部分に位置するように構成されてもよい。
【0161】
本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能である。たとえば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド701、801の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。たとえば、上記特徴および構成は、たとえば、ウェッジ(たとえばピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジなど)、アイアンタイプハイブリッドクラブ、ドライビングアイアン、0番〜10番アイアンなどを含む任意のアイアンタイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。
【0162】
さらに、本開示を逸脱することなく、本開示の局面における上記特徴および構成は、ブレードタイプゴルフクラブヘッド、周囲加重および/またはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッドまたは他のアイアンタイプゴルフクラブ構造に組み込まれてもよい。たとえば、本開示の局面のゴルフクラブヘッド701、801を含む周囲加重および/またはキャビティバックタイプゴルフクラブヘッドは、打球面から後方にかつゴルフクラブヘッドボディの周辺区域の少なくとも一部分に沿って延びる周囲加重部材を含む、打球面711とは反対側の背面を含んでもよい。
【0163】
ウッドタイプゴルフクラブおよびアイアンタイプゴルフクラブが上記で詳細に説明されたが、本開示の他の局面はパタータイプゴルフクラブヘッドおよびパターに関する。たとえば、
図15Aおよび15Bは、概して、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブヘッド1001の例を示す。パタータイプゴルフクラブヘッド1001は、シャフトおよびグリップまたはハンドル(図示せず)を含むパターに含まれてもよい。シャフトおよびグリップまたはハンドルは、ウッドタイプゴルフクラブ100およびアイアンタイプゴルフクラブ700に関して上述したような任意の適当なまたは所望のやり方で構成され、かつパタータイプゴルフクラブヘッド1001に取り付けられ、またはそれと係合してもよいことが留意されよう。
【0164】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド1001もまた、打球面(たとえば、フェースプレートを含む打球面)1111を含んでもよい。本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド1001は、本開示を逸脱することなく、任意の適当なまたは所望のやり方で、および/または、任意の適当なまたは所望の材料から、たとえば、当技術分野において公知であり、かつ使用されている従来の材料から、および/または従来のやり方で構成されてもよい。たとえば、クラブヘッド1001および/またはその様々なパーツは、鍛造、鋳造、成形によって、および/または当技術分野において慣用的であり、公知である技術およびプロセスを含む他の技術およびプロセスを使用して作られてもよい。
【0165】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブヘッド701は、クラウン、ソール、トウ端およびヒール端を含んでもよい。さらに、
図15Bに見られるように、ゴルフクラブヘッド1001は、打球面1011の背後にキャビティまたはポート1009を含んでもよい。ポート1009は、ゴルフクラブヘッド1001の中央かつ打球面1011の後部の背後に配置されてもよい。
【0166】
本開示の局面にしたがって、
図15Bに見られるように、ポート1009は、カートリッジ1100を受けるように構成されてもよい。さらに、必要に応じて、カートリッジ1100は、固定手段によってゴルフクラブヘッド1001内に固定されてもよい。カートリッジ1100は、多様な方法でゴルフクラブヘッド1001のポート1009の中に固定されてもよいことが留意されよう。たとえば、上述したように、本開示の局面にしたがって、カートリッジ1100は、ゴルフクラブヘッド1001と取り外し可能に係合してもよい。したがって、カートリッジ1100をポート1009の中に固定するために機械的ファスナが使用されてもよい。たとえば、本開示の例示的態様は、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどを介してゴルフクラブヘッド1001と係合するように構成されているカートリッジ1100を含んでもよい。ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したような他の固定手段も使用されてもよい。
【0167】
本開示の局面にしたがって、カートリッジ1100は、カートリッジ200に関して上述したような任意の所望の材料および様々な材料の組み合わせから作られてもよい。さらに、本開示の例示的態様にしたがって、カートリッジ1100は、ウッドタイプゴルフクラブに関して上述したものに類似したモニタリング装置201を収容するように構成されてもよい。たとえば、モニタリング装置201は、センサ202、トランスミッタ/トランシーバ203、プロセッサ204、電源206、メモリなどを収容するように構成されてもよい。モニタリング装置201、その能力および機能は上記モニタリング装置201に類似しており、したがって、簡潔さのために、ここで詳述することはしない。さらに、データを測定し、遠隔コンピュータ400に送信する上記方法はアイアンタイプゴルフクラブにも適用可能であり、したがって、簡潔さのために、ここで再び説明することはしない。
【0168】
図15Bに見られるように、本開示の局面は、ポート1009と係合するように構成されているウエイトカートリッジ1200に関する。ウエイトカートリッジ1200は、ウエイトカートリッジ1200がモニタリング装置201を含まないことを除き上記カートリッジ1100と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジ1200は、対応するカートリッジ1100と同じやり方でポート1009と係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、ここでもまた、簡潔さのために、ウエイトカートリッジ1200およびポート1009の係合および解放構造を詳述することはしない。
【0169】
本開示の局面にしたがって、ゴルファーが、ゴルフクラブ1000内に収容されたモニタリング装置201を有することを望まないとき、ゴルファーは、カートリッジ1100をゴルフクラブヘッド1001のポート1009から係合解除して取り外し、その後ウエイトカートリッジ1200をゴルフクラブヘッド1001のポート1009と係合させて固定してもよい。本開示の局面にしたがって、ウエイトカートリッジ1100、パタータイプゴルフクラブヘッド1001に適切なバランスを提供するために望みどおりに加重されてもよいことが留意されよう。
【0170】
したがって、上記開示に基づいて、本開示の局面は、互換可能な部片またはカートリッジを受けるように構成されたゴルフクラブであって、互換可能なカートリッジの一つがモニタリング装置201を収容してもよく、およびカートリッジの第二のものがモニタリング装置201を収容しないゴルフクラブに関するということが理解されよう。このようにして、ゴルファーは、ゴルファーの自由裁量で、モニタリング装置201を含む、または含まないようにゴルフクラブを選択的に構成してもよい。
【0171】
本開示を逸脱することなく、多種多様なクラブヘッド全体構成が可能である。たとえば、本開示を逸脱することなく、本開示の例のゴルフクラブヘッド1001の寸法および/または他の特性が有意に異なってもよいことが留意されよう。たとえば、上記特徴および構成は、たとえば、マレットヘッド、ブレードタイプパターなどを含む任意のパタータイプクラブヘッドに組み込まれてもよい。
【0172】
たとえば、
図16Aおよび16Bは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。
図16Aは、モニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。
図16Bは、モニタリング装置201の代わりにウエイトカートリッジ1200が使用される、
図16Aに示すパターゴルフクラブヘッドの分解図である。
【0173】
図16Aおよび16Bに見られるように、パタータイプゴルフクラブは、本開示のパタータイプゴルフクラブヘッド1301を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド1301は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。たとえば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。
図16Aに見られるように、凹みは、ゴルフクラブヘッド1301の後部中、ゴルフクラブヘッド1301の打球面の背後に構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法で、たとえば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどでゴルフクラブヘッド1301と係合するように構成されてもよい。
【0174】
ゴルフクラブヘッド1301およびモニタリング装置201は、クラブヘッド1301中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド1301およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド1301がゴルフクラブヘッド1301の打球面の中央の直後に位置するように構成されてもよい。図示されないが、代替態様においては、取り外し可能な部片200が、モニタリング装置をゴルフクラブヘッド1301と係合させるために使用されてもよいことが留意されよう。
【0175】
図16Bに見られるように、本開示の局面は、凹みと係合するように構成されているウエイトカートリッジ1200に関する。ウエイトカートリッジ1200は、ウエイトカートリッジ1200がモニタリング装置201を含まないことを除き上記モニタリング装置201と同様に構成されてもよい。ウエイトカートリッジ1200は、モニタリング装置201と同じやり方で凹みと係合するように構成されてもよいことが留意されよう。したがって、簡潔さのために、ウエイトカートリッジ1200および凹みの係合および解放構造をここで詳述することはしない。
【0176】
図16Cは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。
図16Cは、モニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の分解図である。
【0177】
図16Cに見られるように、パタータイプゴルフクラブは、本開示のパタータイプゴルフクラブヘッド1401を含んでもよい。ゴルフクラブヘッド1401は、モニタリング装置201を受けるように構成された凹みを含んでもよい。たとえば、凹みは、モニタリング装置201を支持し、かつ安定化するために、モニタリング装置201を包囲し、かつそれと係合するように構成されてもよい。
図16Cに見られるように、凹みは、ゴルフクラブヘッド1401の打球面に構成されてもよい。本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、多様な方法で、たとえば、機械的ファスナ、プレス嵌め、スナップ嵌め機構(たとえば、ばね押し突起および対応する戻り止め)、ねじファスナなどでゴルフクラブヘッド1401と係合するように構成されてもよい。
【0178】
ゴルフクラブヘッド1401およびモニタリング装置201は、クラブヘッド1401中に所望のウエイト配置を提供するように構成されてもよい。たとえば、ゴルフクラブヘッド1401およびモニタリング装置201は、係合したとき、ゴルフクラブヘッド1401がゴルフクラブヘッド1401の打球面の中央に位置するように構成されてもよい。図示されないが、代替態様においては、取り外し可能な部片200が、モニタリング装置をゴルフクラブヘッド1401と係合させるために使用されてもよいことが留意されよう。
【0179】
図16Dは、本開示の局面のパタータイプゴルフクラブの代替態様を示す。
図16Dは、二つのモニタリング装置201が使用される、本開示の局面のパターゴルフクラブヘッド構造の例示的態様の図である。たとえば、
図16に見られるように、第一のモニタリング装置201がパタータイプゴルフクラブヘッドのヒールに配置されてもよく、および第二のモニタリング装置201がパタータイプゴルフクラブヘッドのトウに配置されてもよい。本開示の局面にしたがって、第一および第二の両モニタリング装置201からのデータを使用することにより、ゴルフボールがゴルフクラブヘッドのフェースと衝突する位置が決定されてもよい。ゴルフクラブヘッド中に二つのモニタリング装置201を有するこの特徴はパターにおいて示されているが、この特徴は、ウッドタイプゴルフクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブヘッド、ハイブリッドタイプゴルフクラブヘッドなどを含む任意のタイプのゴルフクラブヘッドに適用可能であることが留意されよう。モニタリング装置201の対は、クラブヘッドのフェースの近くと、クラブヘッドのヒールおよびトウの近くとに配置されてもよいことがさらに理解されよう。
【0180】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、ゴルフボールとゴルフクラブヘッド101との衝突を検出するように構成された一つまたは複数のセンサを含んでもよい。たとえば、力センサ、圧力センサ(たとえば圧電センサ)などが、ゴルフクラブヘッドの打球面107上の衝突の位置を、およびさらには、衝突から生じる力を検出するように構成されてもよい。衝撃センサから生成されるそのようなデータは、モニタリング装置201を通して送られ、およびさらに、トランスミッタ203を介して、上記モニタリング装置201のその他の一つまたは複数のセンサからのその他のデータとともに送信されてもよい。さらに、そのような開示の態様にしたがって、衝撃センサからのデータは上記センサからのデータと統合されることもできる。たとえば、衝撃センサからのデータを使用して、上記のようなゴルフスイングの様々な特性を測定することができる。さらに、本開示の局面にしたがって、一つまたは複数の衝撃センサからのデータを使用することにより、ゴルフボールがゴルフクラブヘッドのフェースに衝突する位置が決定されてもよい。
【0181】
本開示の局面にしたがって、本開示の態様は、ゴルフクラブ中の様々な位置に配置された一つまたは複数のモニタリング装置201を含んでもよい。たとえば、本開示の局面にしたがって、第一および第二のモニタリング装置201は、ゴルフクラブヘッドの打球面またはその近くに配置されてもよい。しかし、本開示の他の局面にしたがって、態様は、ゴルフクラブヘッドの打球面から離れたところに配置された一つまたは複数のモニタリング装置201を有してもよい。たとえば、
図16Dに示す態様において、第一および第二のモニタリング装置201はゴルフクラブヘッドの後部に配置されている。
【0182】
センサが打球面に配置されない態様においては、正確な計測値を提供するために、センサによって測定されたデータが操作または調節される必要があってもよいことが留意されよう。たとえば、
図16Dに示す態様において、センサはゴルフクラブヘッドの後部に配置されるため、センサは、ゴルフクラブヘッドの打球面またはその近くに配置されるモニタリング装置201中のセンサによって測定されるデータとは異なるデータを提供してもよい。したがって、ゴルフクラブヘッドの後部内のセンサの配置を考慮に入れるために、
図16Dに示す態様のセンサから収集されるデータは操作(たとえば、再計算または他のやり方で修正)されてもよい。このようにして、操作されたデータを使用して、上記のような正確なゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを測定することができる。
【0183】
データ操作の上記記載はゴルフクラブヘッドの打球面からの距離に関するが、任意の基準点が使用されてもよいことが留意されよう。したがって、特定の基準点から離れたところにあるセンサの配置を考慮に入れるために、その特定の基準点から離れた位置にあるセンサから収集されるデータは操作(たとえば、再計算または他のやり方で修正)されてもよい。
【0184】
本開示の局面にしたがって、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置を考慮に入れるために、センサからのデータは、そのデータを操作する(たとえば、そのデータを計算または修正する)変換マトリックスに付されてもよい。変換マトリックスは、ゴルフクラブ内のセンサの正確な配置にしたがってそのデータを修正する一連の計算であってもよい。したがって、ゴルフクラブ内の様々な位置に配置された個々のセンサそれぞれのために異なる変換マトリックスが求められてもよいことが理解されよう。たとえば、
図16Dに示す態様においては、第一の変換マトリックスを使用して、ゴルフクラブヘッドのヒール中の第一のセンサから得られたデータを計算してもよく、および第二の異なる変換マトリックスを使用して、ゴルフクラブヘッドのトウ中の第二のセンサから得られたデータを計算してもよい。
【0185】
変換マトリックスは、モニタリング装置201からのデータが送信される遠隔コンピュータ400にダウンロードされてもよいソフトウェアパッケージに含まれてもよい。たとえば、ソフトウェアパッケージは、ウェブサイトからのダウンロードのために利用可能であってもよい。たとえば、ウェブサイトは、ゴルフクラブのセットの特定のゴルフクラブのために設計されたソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを含んでもよい。これらのソフトウェアパッケージは、それぞれのゴルフクラブ中のセンサおよび遠隔モニタリング装置201の特定の位置のために設計された変換マトリックスを含んでもよい。
【0186】
したがって、ゴルファーが特定のパター(たとえばパターA)を使用しているならば、ゴルファーは、パターAのために設計された特定のソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを遠隔コンピュータ400にダウンロードすることができる。したがって、データ(その特定のゴルフクラブ中の遠隔モニタリング装置201のセンサによって得られた)が遠隔コンピュータ400に送信されると、その特定のゴルフクラブのためのダウンロードされたソフトウェアパッケージまたはアプリケーションがその得られたデータを再計算し、正確な計測値、ゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを出力する。
【0187】
本開示の局面にしたがって、モニタリング装置201は、特定のモニタリング装置201から送信されるデータがゴルファーによって使用される遠隔コンピュータシステム400と同期化することを可能にする識別コードを含んでもよい。たとえば、特定のゴルフクラブのためのソフトウェアパッケージまたはアプリケーションを遠隔コンピュータ400にダウンロードすると、ゴルファーは、手作業で識別コードを遠隔コンピュータ400に入力して、モニタリング装置201を遠隔コンピュータ400と同期化してもよい。したがって、特定のモニタリング装置201が遠隔コンピュータ400と同期化されることを可能にすることにより、モニタリング装置は、様々なゴルフクラブの間で互換可能であることもできる。
【0188】
たとえば、ゴルファーは、ゴルファーが所有する各ゴルフクラブのための変換マトリックスを含むアプリケーションまたはソフトウェアパッケージをダウンロードしてもよい。各ゴルフクラブ中のモニタリング装置201(たとえば、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、10番アイアン、9番アイアン・・・3番ウッド、ドライバなどのそれぞれの中のモニタリング装置201)を遠隔コンピュータ400と同期化することにより、遠隔コンピュータ400は、特定のモニタリング装置201からのデータを認識し、そのデータを、それぞれのゴルフクラブおよび、さらには、それぞれのゴルフクラブ内のセンサの適切な位置と対応させるであろう。したがって、それぞれのゴルフクラブのための変換マトリックスを使用して、遠隔コンピュータ400は、正しい計測値、ゴルフ測定値、計量値およびキネマティクスを出力するであろう。したがって、例示されたように、モニタリング装置201が正しく同期化されるという条件で、モニタリング装置201はゴルフクラブの間で互換可能であってもよい。必要に応じて、識別コードがモニタリング装置201によってデータとともに遠隔コンピュータ400に送信されることもできることが留意されよう。このようにして、識別コードはゴルファーによって入力されず、代わりに、モニタリング装置201と遠隔コンピュータ400との同期化および連係は自動的に実施されることもできる。
【0189】
図17Aおよび17Bは、本開示の局面の、モニタリング装置201の態様の内部の例示的態様、すなわち模式センサレイアウトである。たとえば、
図17AおよびBに見られるように、モニタリング装置201は、電源、トランシーバ、加速度計(たとえば三軸加速度計)、一つまたは複数のコンデンサ、ダイオード、アンテナ、インダクタ、抵抗器、フィルタ、制御装置のための集積回路などを含んでもよい。当業者は、モニタリング装置を構成して上記のように機能させるために、所望により、上記構成要素の一つまたは複数への変更もしくはそれらの排除またはモニタリング装置へのさらなる構成要素の包含が使用されてもよいことを理解するであろう。そのような包含、変更などは本開示の範囲内であると考えられる。
図18A〜Dは、本開示の局面のモニタリング装置の回路の例示的態様である。上記のような様々な構成要素が、本明細書に開示される模式レイアウトおよび回路に組み込まれることができることが理解されよう。
【0190】
III. 結び
本開示は、上記および添付図面において、多様な例示的構造、特徴、要素ならびに構造、特徴および要素の組み合わせを参照して説明されている。しかし、本開示によって果たされる目的は、本開示の範囲を限定することではなく、本開示に関連する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者は、特許請求の範囲によって画定される本開示の範囲を逸脱することなく、上記態様に対して数多くの改変および変更が加えられてもよいことを理解するであろう。たとえば、本開示を逸脱することなく、
図1〜10に関連して上述した様々な特徴および概念が個々に、および/または任意の組み合わせもしくは部分的組み合わせで使用されてもよい。