(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記認識部は、前記接触領域の前記数が2以下から3以上に変化する前の、前記接触領域の前記位置の第1の集合と、前記接触領域の前記数がさらに3以上から2以下に変化した後の、前記接触領域の前記位置の第2の集合とが重複しない場合に、前記切り替えを認識する、請求項1に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付の図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
以降、<1.情報処理装置の外観>、<2.情報処理装置の構成>、<3.処理の流れ>という順序で本発明の実施形態を説明する。
【0021】
<1.情報処理装置の外観>
まず、
図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の外観について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100の外観の一例を示す外観図である。
図1を参照すると、情報処理装置100が示されている。情報処理装置100は、例えば、タブレット型端末である。情報処理装置100は、タッチパネル101を備える。例えば、操作者がタッチパネル101に手で接触すると、タッチパネル101は接触の位置に対応する位置情報を検出する。タッチパネル101は、複数の位置情報を検出可能なマルチタッチ対応のタッチパネルである。
【0022】
<2.情報処理装置の構成>
図2〜
図8を参照して、一実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例について説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照すると、情報処理装置100は、センサ110、制御部120、記憶部130、表示部140及び通信部150を備える。
【0023】
(センサ110)
センサ110は、接触に応じて情報を検出する。例えば、センサ110は、タッチパネル101に含まれるタッチセンサである。センサ110は、情報処理装置100のタッチパネル101への接触に応じて、当該接触に対応する1つ以上の位置情報を検出する。一例として、タッチパネル101への1本の指の接触に応じて、1つの位置情報が検出される。なお、タッチパネル101の位置の検出間隔によっては、1本の指の接触に応じて、複数の位置情報が検出されてもよい。センサ110は、検出結果を制御部120に出力する。
【0024】
(制御部120)
制御部120は、情報処理装置100全体の制御及び各種演算を行う。制御部120は、接触領域特定部121、接触領域情報取得部123、切り替え認識部125、認証部127、手続き処理部128及び表示制御部129を含む。ここで、手続き処理部128は、本実施形態に係る提供部及び変更部の一例である。
【0025】
(接触領域特定部121)
接触領域特定部121は、センサ110の検出結果から接触領域の数及び位置を特定する。例えば、接触領域特定部121は、1つの接触領域が片手の接触に対応するように、接触領域の数を特定する。より具体的には、一例として、接触領域特定部121は、所定のルールに従って、センサ110の検出結果である1つ以上の位置情報が示す位置(即ち、1つ以上の位置)を、1つ以上の接触領域に分類する。当該ルールは、例えば、「接触領域に含まれる任意の位置は、当該接触領域に含まれるいずれかの別の位置と所定の距離以内に存在する」ことである。即ち、密集している位置が同一の接触領域に分類される。そして、接触領域特定部121は、当該接触領域の数及び位置を特定する。一例として、接触領域に含まれる位置情報が示す位置の重心が、当該接触領域の位置として特定される。このように、接触領域特定部121は、片手の接触に対応する接触領域の数及び位置を特定する。以下、
図3及び
図4を参照して接触領域の数及び位置の特定の具体例を説明する。
【0026】
図3は、接触領域の数及び位置の特定の第1の例を説明するための説明図である。
図3を参照すると、情報処理装置100及び当該情報処理装置100を持つ手10(右手10a及び左手10b)が示されている。ここでは、右手10aの1本の指と左手10bの1本の指とがタッチパネル101に接触している。この場合に、接触領域特定部121は、センサ110により検出される位置情報が示す位置を、右手10aの1本の指に対応する接触領域20a及び左手10bの1本の指に対応する接触領域20bに分類する。そして、接触領域特定部121は、接触領域20の数として2を特定し、接触領域20a及び接触領域20bの位置をそれぞれ特定する。
【0027】
図4は、接触領域の数及び位置の特定の第2の例を説明するための説明図である。
図4を参照すると、情報処理装置100及び当該情報処理装置100を持つ手10(右手10a及び左手10b)が示されている。ここでは、右手10aの3本の指と左手10bの3本の指とがタッチパネル101に接触している。この場合に、接触領域特定部121は、センサ110により検出される位置情報が示す位置を、右手10aの3本の指に対応する接触領域20c及び左手10bの3本の指に対応する接触領域20dに分類する。そして、接触領域特定部121は、接触領域20の数として2を特定し、接触領域20c及び接触領域20dの位置をそれぞれ特定する。
【0028】
そして、接触領域特定部121は、特定した接触領域の数及び位置を接触領域情報取得部123に出力する。
【0029】
(接触領域情報取得部123)
接触領域情報取得部123は、センサ110の検出結果から特定される接触領域の数及び位置を取得する。例えば、接触領域情報取得部123は、接触領域特定部121により特定される接触領域の数及び位置を取得する。そして、接触領域情報取得部123は、
取得したる接触領域の数及び位置を、切り替え認識部125に出力する。
【0030】
(切り替え認識部125)
切り替え認識部125は、接触領域の数の変化、及び当該数が変化する場合における接触領域の位置の集合の変化に基づいて、第1の操作者と第2の操作者との間での操作者の切り替えを認識する。例えば、上記第1の操作者は、金融機関の店頭、病院、役所等の係員であり、上記第2の操作者は、顧客である。また、後述のとおり、記憶部130は、現在の操作者(即ち、第1の操作者又は第2の操作者)を示す情報である操作者情報を記憶する。例えば、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識すると、記憶部130に記憶される操作者情報を、第1の操作者を示す情報から第2の操作者を示す情報へ変更し、又は第2の操作者を示す情報から第1の操作者を示す情報へ変更する。
【0031】
例えば、切り替え認識部125は、接触領域の数が2以下から3以上に変化する前の、接触領域の位置の第1の集合と、接触領域の数がさらに3以上から2以下に変化した後の、接触領域の位置の第2の集合とが重複しない場合に、上記切り替えを認識する。以下、当該認識手法について詳細に説明する。
【0032】
まず、金融機関の店頭、病院、役所等の係員及び顧客のうちのいずれか一方が、情報処理装置100を持ち、操作し、又は持ち替える際には、情報処理装置100に接触する手の数は2以下であるので、接触領域の数は2以下である。また、情報処理装置100の手渡しの際、即ち、操作者の切り替えの際には、係員は、通常、情報処理装置100を丁寧に両手で持ち、顧客は、情報処理装置100を両手又は片手で持つので、接触領域の数は、2以下から3以上に変化し、その後さらに3以上から2以下に変化する。また、情報処理装置100が手渡しを完了せずに差し戻される際にも、接触領域の数は、2以下から3以上に変化し、その後さらに3以上から2以下に変化する。よって、情報処理装置100の状況及び接触領域の数の関係は、以下のように表される。
【0034】
さらに、接触領域の数の変化のみではなく、接触領域の位置の集合の変化にも着目することにより、情報処理装置100の手渡しと差し戻しとを区別することができる。より具体的には、手渡しの際には、接触領域の数が2以下から3以上に変化する前の接触領域は、係員及び顧客のうちの手渡し側の手に対応し、接触領域の数が3以上から2以下に変化した後の接触領域は、係員及び顧客のうちの受け取り側の手に対応する。よって、接触領域の数が2以下から3以上に変化する前の接触領域の位置の集合と、接触領域の数が3以上から2以下に変化する前の接触領域の位置の集合とは、重複しない。一方、差し戻しの際には、両集合は重複する。したがって、切り替え認識部125は、両集合が重複しない場合に、操作者の切り替えを認識する。なお、接触領域の位置をP
kとすると、手渡しの際の接触領域の集合の変化は、以下のように表される。
【0036】
以上のように、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識する。以下、
図5〜
図8を参照して、操作者の切り替えの認識についてのいくつかの具体例を説明する。
【0037】
図5は、操作者の切り替えが認識されるケースの第1の例を説明するための説明図である。
図5を参照すると、まず、時間T
1において、係員が手11(両手)で情報処理装置100を持っている。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として2を特定し、また、接触領域20a、20bの位置として、それぞれP
1、P
2を特定する。次に、時間T
2において、さらに、顧客が手13(片手)で情報処理装置100を持つ。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として3を特定し、また、接触領域20a、20b、20eの位置として、それぞれP
1、P
2、P
3を特定する。そして、時間T
3において、係員が手11(両手)を情報処理装置100から放す。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として1を特定し、また、接触領域20eの位置として、P
3を特定する。これは、上記表の認識パターンのうちのパターン1に該当するので、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識する。
【0038】
図6は、操作者の切り替えが認識されるケースの第2の例を説明するための説明図である。
図6を参照すると、まず、時間T
1において、係員が手11(両手)で情報処理装置100を持っている。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として2を特定し、また、接触領域20a、20bの位置として、それぞれP
4、P
5を特定する。次に、時間T
2において、さらに、顧客が手13(両手)で情報処理装置100を持つ。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として4を特定し、また、接触領域20a、20b、20f、20gの位置として、それぞれP
4、P
5、P
6、P
7を特定する。そして、時間T
3において、係員が手11(両手)を情報処理装置100から放す。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として2を特定し、また、接触領域20f、20gの位置として、それぞれP
6、P
7を特定する。これは、上記表の認識パターンのうちのパターン2に該当するので、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識する。
【0039】
図7は、操作者の切り替えが認識されるケースの第3の例を説明するための説明図である。
図6では、係員が顧客の正面方向から情報処理装置100を顧客に手渡すケースが示されたが、
図7では、係員が顧客の横方向から情報処理装置100を顧客に手渡すケースが示されている。この場合も、
図6のケースと同様に上記表の認識パターンのうちのパターン2に該当するので、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識する。
【0040】
図8は、操作者の切り替えが認識されないケースの一例を説明するための説明図である。
図8では、
図5のケースと同様に、時間T
1において、切り替え認識部125は、接触領域20の数として2を特定し、また、接触領域20a、20bの位置として、それぞれP
1、P
2を特定する。また、
図5のケースと同様に、時間T
2において、切り替え認識部125は、接触領域20の数として3を特定し、また、接触領域20a、20b、20eの位置として、それぞれP
1、P
2、P
3を特定する。しかし、時間T
3において、係員ではなく顧客が手13(片手)を情報処理装置100から放す。その結果、切り替え認識部125は、接触領域20の数として2を特定し、また、接触領域20a、20bの位置として、それぞれP
1、P
2を特定する。そのため、時間T
1の接触領域20の位置の集合(P
1,P
2)と時間T
3の接触領域20の位置の集合(P
1,P
2)とが重複するので、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識しない。
【0041】
以上のような操作者の切り替えの認識により、現在の操作者が第1の操作者(例えば、係員)であるか、又は第2の操作者(例えば、顧客)であるかを識別することが可能になる。また、操作のやり方に影響しないので、操作性が損なわれることもない。さらに、タッチパネル101への接触が利用されるので、安心感も損なわれない。
【0042】
(認証部127)
認証部127は、上記第1の操作者又は上記第2の操作者を認証する。上述のとおり、例えば、第1の操作者は、金融機関の店頭、病院、役所等の係員であり、第2の操作者は、顧客である。一例として、情報処理装置100がカードリーダ(図示せず)を備える場合に、認証部127は、顧客又は係員が保有するカードから読み込まれた情報から、当該顧客又は係員を認証する。又は、情報処理装置100が生体情報(例えば、指紋)を読み取る装置を備える場合に、認証部127は、読み取られた生体情報から、顧客又は係員を認証してもよい。このような認証により、第1の操作者(例えば、係員)又は第2の操作者(例えば、顧客)が具体的にどの人物なのかを知ることが可能になる。
【0043】
(手続き処理部128)
手続き処理部128は、第1の操作者又は第2の操作者の操作に応じて、手続きに関する各種処理を実行する。当該手続きは、例えば、伝票作成、アンケートの回答等である。また、手続き処理部128は、各種処理の実行において、当該各種処理に関する表示画像を生成する。なお、手続き処理部128は、例えば、手続き又は手続きに含まれる各種処理の開始時に、所定の操作者(第1の操作者又は第2の操作者)を示す情報を操作者情報の初期値として記憶部130に記憶させる。
【0044】
また、例えば、手続き処理部128は、認証された上記第1の操作者(例えば、係員)又は上記第2の操作者(例えば、顧客)による操作の記録を提供する。一例として、手続き処理部128は、伝票作成における顧客の操作(例えば、金額の入力、サイン等)の記録を生成し、通信部150を介して記録を保存する装置に提供する。このような記録の提供により、タブレット型、スレート型等の端末においても、顧客、係員等の操作者による操作の証跡を残すことが可能になる。その結果、証跡を残すことを求める業務に情報処理装置100を利用することが可能になる。
【0045】
また、例えば、手続き処理部128は、例えば、操作者の切り替えが認識される場合に、操作に応じて実行される対象処理を変更する。さらに、例えば、手続き処理部128は、対象処理の変更に応じて表示画像を変更する。一例として、操作者の切り替えが認識され、操作者情報が顧客である第2の操作者を示す情報から係員である第1の操作者を示す情報へ変更される場合に、手続き処理部128は、対象処理を、顧客の入力に関する処理から係員の確認に関する処理へ変更する。そして、手続き処理部128は、当該対象処理の変更に応じて、対象処理に関する表示画像を、顧客の入力のための画像から、係員の確認のための画像に変更する。なお、上記表示画像は、表示部140に表示される出力画面の一部であってもよく、又は当該出力画面の全体であってもよい。このような対象処理及び表示画像の変更により、操作者の切り替えに応じて、操作者は速やかに操作を開始することが可能になる。
【0046】
(表示制御部129)
表示制御部129は、情報処理装置100の出力画面を生成し、当該出力画面を表示部140に表示させる。例えば、表示制御部129は、出力画面を生成する際に、出力画面の全体又は一部として、手続き処理部128により生成された表示画像を出力画面に含める。
【0047】
(記憶部130)
記憶部130は、情報処理装置100において一時的にまたは恒久的に保持すべき情報を記憶する。記憶部130は、例えば、現在の操作者(即ち、第1の操作者又は第2の操作者)を示す情報である操作者情報を記憶する。記憶部130は、例えば、切り替え認識部125又は手続き処理部128による制御に応じて、当該操作者情報を新たに記憶し、又は更新する。
【0048】
(表示部140)
表示部140は、情報処理装置100からの出力画面を表示する。例えば、表示部140は、タッチパネル101に含まれる表示面である。例えば、表示部140は、表示制御部129により生成された出力画像を、表示制御部129による制御に応じて表示する。
【0049】
(通信部150)
通信部150は、他の装置と通信する。通信部150は、例えば、手続きに関する各種処理の結果を記憶する装置と通信する。
【0050】
以上、情報処理装置100の構成の一例を説明した。センサ110及び表示部140は、例えば、タッチパネルにより実装され得る。また、制御部120は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実装され得る。また、記憶部130は、RAM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、又はハードディスクのような磁気記録媒体により実装され得る。また、通信部150は、任意の通信インターフェースにより実装され得る。
【0051】
<3.処理の流れ>
次に、
図9を参照して、一実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図9は、一実施形態に係る情報処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
【0052】
まず、ステップS201で、手続き処理部128は、所定の操作者を示す情報を操作者情報の初期値として記憶部130に記憶させる。また、ステップS203で、切り替え認識部125は、切り替えの認識のために使用する切り替えフラグをOFFに設定する。
【0053】
ステップS205で、センサ110は、情報処理装置100のタッチパネル101への接触に応じて、当該接触に対応する1つ以上の位置情報を検出する。次に、ステップS207で、接触領域特定部121は、センサ110の検出結果(即ち、位置情報)から接触領域の数及び位置を特定する。そして、ステップS209で、接触領域情報取得部123は、接触領域特定部121により特定された接触領域の数及び位置を取得する。ステップS211で、切り替え認識部125は、接触領域の数が3以上であるかを判定する。接触領域の数が3以上であれば、処理はステップS213へ進む。そうでなければ、処理はステップS219へ進む。
【0054】
ステップS213で、切り替え認識部125は、切り替えフラグをOFFであるかを判定する。切り替えフラグがOFFであれば、処理はステップS215へ進む。そうでなければ、処理はステップS235へ進む。
【0055】
ステップS215で、切り替え認識部125は、前回の接触領域の位置の集合を第1の集合として保持する。また、ステップS217で、切り替え認識部125は、切り替えフラグをONに設定する。
【0056】
ステップS219で、切り替え認識部125は、切り替えフラグをONであるかを判定する。切り替えフラグがONであれば、処理はステップS221へ進む。そうでなければ、処理はステップS235へ進む。
【0057】
ステップS221で、切り替え認識部125は、最新の接触領域の位置の集合を第2の集合として保持する。そして、ステップS223で、切り替え認識部125は、保持する第1の集合と第2の集合とが重複するかを判定する。第1の集合と第2の集合とが重複すれば、処理はステップS233へ進む。そうでなければ、処理はステップS225へ進む。
【0058】
ステップS225で、切り替え認識部125は、操作者の切り替えを認識する。次に、ステップS227で、切り替え認識部125は、記憶部130に記憶される操作者情報を、第1の操作者を示す情報から第2の操作者を示す情報へ変更し、又は第2の操作者を示す情報から第1の操作者を示す情報へ変更する。
【0059】
ステップS229で、手続き処理部128は、操作に応じて実行される対象処理を変更する。そして、ステップS231で、手続き処理部128は、対象処理の変更に応じて表示画像を変更する。表示制御部129は、当該表示画像を含む出力画面を表示部140に表示させる。
【0060】
ステップS233で、切り替え認識部125は、切り替えフラグをOFFに設定する。
【0061】
ステップS235で、手続き処理部128は、手続きに関する処理が終了したかを判定する。当該処理が終了していれば、処理は終了する。そうでなければ、処理はステップS205へ戻る。
【0062】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0063】
例えば、センサは、タッチパネルのタッチセンサに限られず、接触に応じて情報を検出する任意のセンサであってもよい。例えば、センサは、タブレット型、スレート型等の端末の側面又は背面への接触に応じて情報を検出するセンサであってもよい。
【0064】
また、接触領域特定部は、センサにより検出される各位置情報を接触領域の位置として特定し、当該位置情報の数を接触領域の数として特定してもよい。例えば、位置情報の粒度が粗い場合に、このような特定手法を利用することができる。
【0065】
また、切り替え認識部は、さらに、認証された第1の操作者又は第2の操作者についての接触パターンを学習し、当該接触パターンに基づいて、操作者の切り替えを認識してもよい。
【0066】
また、情報処理装置に接触以外のセンサ、例えば、加速度センサや方位センサ、角速度センサ等を搭載し、これらの値の変化もあわせて利用してもよい。例えば、情報処理装置を手渡す際に係員の手と顧客の手が近く、接触領域は広がるが接触点の数の変化を検出できない場合において、情報処理装置の傾きの変化量が所定の閾値以上であれば、接触領域の面積の変化と合わせて、操作者の切り替えを認識してもよい。さらに、第1あるいは第2もしくは双方の操作者が2名以上で互いに向き合い、第1あるいは第2の操作者同士で手渡す場合において、情報処理装置の傾きの変化量が所定の閾値以下であれば、第1あるいは第2の操作者同士の手渡しであり、第1の操作者と第2の操作者との手渡しではないことを認識することも可能である。この時、接触点の数の変化により、第1あるいは第2の操作者同士の変化を認識することも可能である。
【0067】
また、情報処理装置は、タブレット型端末に限られない。情報処理装置は、スレート型の端末のような手渡し可能な別の端末であってもよい。また、情報処理装置は、手渡し可能な端末と通信するサーバ装置であってもよい。この場合に、サーバ装置である情報処理装置が制御部を備え、情報処理装置と通信する手渡し可能な端末がセンサ及び表示部を備えてもよい。さらに、制御部のうちの接触領域情報取得部及び切り替え認識部以外の構成要素は、サーバ装置である情報処理装置ではなく、手渡し可能な端末に備えられてもよい。
【0068】
また、本明細書の情報処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、情報処理における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
【0069】
また、情報処理装置に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記情報処理装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。