【実施例】
【0070】
以下、具体的な実施例を用いて本発明の内容について更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に限ると理解してはいけない。
【0071】
実施例1 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-3-イル]酢酸(化合物1)の作製
【0072】
【化41】
【0073】
1.2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸メチルの作製
2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸(11.7g, 61.84mmol)を量り、メタノール100mLに入れ、濃塩酸0.7mLを滴加し、70℃で4時間反応させる。冷却し、回転蒸発させ、酢酸エチルで抽出し、NaHCO
3の水溶液で2回洗浄する。有機相を回転蒸発し乾燥させ、茶褐色固体を得る(11.4g、収率90.7%)。
【0074】
2.2-[2-メチル-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-3-イル]酢酸メチルの作製
トルエン100mLに2-(2-メチル-1H-インドール-3-イル)酢酸メチル(4.9g, 24.1mmol)を入れ、p-ニトロベンジルブロミド(5.18g, 24.0mmol)、炭酸セシウム(9.38g, 28.8mmol)、ヘキサデシルトリブチルホスホニウムブロミド(1.58g, 3.1mmol)を加えた後、110℃で6時間反応させる。反応終了後、冷却し、水を加え、ジエチルエーテルで抽出する。抽出液を水で洗浄し、回転蒸発した後分取クロマトグラフィーで純化し、化合物を得る(300mg、収率3.7%)。
【0075】
3.2-[1-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-3-イル]酢酸メチルの作製
乾燥したフラスコに2-[2-メチル-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-3-イル]酢酸メチル(300mg, 0.887mmol)を入れ、メタノール10mLで溶かし、10%のPd/C20mgを加えて水素ガス中で3時間反応させる。反応終了後、ろ過し、固体をメタノールで洗浄し、ろ液を回転蒸発して固体を得る(260mg、収率95.0%)。
【0076】
4.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-3-イル]酢酸メチルの作製
乾燥したフラスコに2-[1-(4アミノベンジル)-2-メチル-1Hインドール-3-イル]酢酸メチル(260mg, 0.843mmol)を入れ、ジクロロメタン10mLを加えて溶かし、トリエチルアミン(0.36mL, 2.59mmol)を加えた後、氷浴でゆっくり2-ナフトイルクロリド(195mg, 1.02mmol)を加えて、氷浴で1時間反応させる。室温で3日間撹拌する。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて消光反応させた後、ジクロロメタンで抽出する。回転蒸発し乾燥させ、カラムで分取し白色の固体を得る(150mg、収率38.4%)。
【0077】
5.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-3-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-3-イル]酢酸メチル(150mg, 0.324mmol)を入れ、水酸化リチウム一水和物(55mg, 1.31mmol)、テトラヒドロフラン3mL及び水3mLを加えて室温で2時間撹拌する。TLCで反応終了を検知した後、溶媒を回転蒸発で除去し、2NのHCl溶液でpH=3〜4になるように調整する。酢酸エチルで抽出し、回転蒸発して白色の固体を得る(80mg)。酢酸エチルで再結晶し、純生成物を得る(51mg、収率35.2%)。
LC-MS(M+H):449.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.40 (1H, s), 8.52 (1H, s), 8.08-7.94 (4H, m), 7.70 (2H, d), 7.65-7.56 (2H, m), 7.45 (1H, d), 7.38 (1H, d), 7.08-6.95 (4H, m), 5.37 (2H, s), 3.63 (2H, s), 2.32(3H, s).
【0078】
実施例2 2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸(化合物2)の作製
【0079】
【化42】
【0080】
1.2-メチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドールの作製
氷浴中のフラスコにトリフルオロ酢酸(6.824g, 60mmol)、トリエチルシラン(13.9g, 120mmol)及び20mLジクロロメタンを入れ、5min撹拌した後、2-メチル-1H-インドール(5.24g, 40mmol)とp-ニトロベンズアルデヒド(6.67g, 44mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液をゆっくり滴加した後、さらに温度を保ったまま1時間反応させる。2Mの水酸化ナトリウム溶液でpHが8〜9になるように調整し、塩化ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を無水ナトリウムで乾燥し、濃縮し茶褐色固体を得る。ジエチルエーテルで洗浄し、黄色粉末の固体を得る(4.3g、収率40.3%)。
【0081】
2.2-[2-メチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
2-メチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール(4.0g, 15mmol)を量り、DMF30mLで溶かし、炭酸セシウム(9.77g, 30mmol)を加え、室温で15分間撹拌する。ブロモ酢酸エチル(2.755g, 16.5mmol)を加え、室温で3時間反応させる。反応終了後、ろ過し、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、回転乾燥し、シリカゲルカラム(石油エーテル)で分取し、黄色固体を得る(2.7g、収率51.1%)。
【0082】
3.2-[3-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[2-メチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(2.7g, 7.66mmol)を入れ、メタノール30mLを加えて溶かし、10%Pd/C 300mgを加え、水素ガス中でオーバーナイト反応させる。終了後ろ過し、固体をメタノールで洗浄する。ろ液を回転蒸発し白色固体を得る(2.28g、収率92.3%)。
【0083】
4.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[3-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(1.644g, 5.1mmol)を入れ、ジクロロメタン30mLで溶かし、トリエチルアミン(2.13mL, 15.3mmol)を加え、氷浴で2-ナフトイルクロリド(1.067g, 5.6mmol)を溶かしたジクロロメタンをゆっくり滴加し、滴加終了後、氷浴で1時間反応させる。室温でオーバーナイト撹拌する。ろ過し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を回転蒸発し乾燥させ、カラムで分取し、白色固体を得る(0.53g、収率21.8%)。
【0084】
5.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに順次に2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(530mg, 1.11mmol)、水酸化リチウム一水和物(140mg, 3.34mmol)、テトラヒドロフラン5mL、メタノール5mL、水10mLを入れ、室温で1時間撹拌する。TLCで反応終了を検知した後、溶媒を回転蒸発させ、2NのHCl溶液でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。固体を順次に酢酸エチル、ジクロロメタン、アセトニトリルで洗浄し、白色固体を得る(100mg、収率20.1%)。
LC-MS(M+H):449.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.31 (1H, s), 8.53 (1H, s), 8.05 (1H, dd), 8.02-7.96 (3H, m), 7.65 (2H, d), 7.63-7.57 (2H, m), 7.32 (1H, d), 7.22-7.15 (3H, m), 6.95 (1H, t), 6.86 (1H, t),4.41 (2H, s), 3.99 (2H, s), 2.33(3H, s).
【0085】
実施例3 2-[2-メチル-3-[4-[4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド]ベンジル]-1H-インドール-1-ル]酢酸(化合物3)の作製
【0086】
【化43】
【0087】
1.2-[2-メチル-3-[4-[4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド]ベンジル]-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[3-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(1.0g, 3.11mmol)を入れ、ジクロロメタン15mLで溶かし、トリエチルアミン(1.3mL, 9.34mmol)を加え、氷浴で4-トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(0.649g, 3.11mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液を、ゆっくり滴加した後、さらに氷浴で4時間反応させる。ろ過し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を回転蒸発した後、カラムで分取し、白色固体を得る(1.15g、収率74.9%)。
【0088】
2.2-[2-メチル-3-[4-[4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド]ベンジル]-1H-インドール-1-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに2-[2-メチル-3-[4-[4-(トリフルオロメチル)ベンズアミド]ベンジル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(600mg, 1.21mmol)を入れ、水酸化リチウム一水和物(153mg, 3.64mmol)、テトラヒドロフラン10mL、メタノール10mL、水10mLを加え、室温で1時間撹拌する。TLCで反応終了を検知した後、回転蒸発し乾燥させ、溶媒を除去する。2NのHCl溶液でpHが3〜4になるように調整し、ろ過する。固体をメタノール20mLで洗浄し、白色固体を得る(480mg、収率85.1%)。
LC-MS(M+H):467.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.36 (1H, s), 8.10 (2H, d), 7.87 (2H, d), 7.60 (2H, d), 7.33 (1H, d), 7.25 (1H, d), 7.18 (2H, d), 6.98 (1H, t), 6.89 (1H, t), 4.72 (2H, s), 3.99 (2H, s), 2.32(3H, s).
【0089】
実施例4 2-[3-[4-(3,4-ジクロロベンズアミド)ベンジル]2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸(化合物4)の作製
【0090】
【化44】
【0091】
1.2-[3-[4-(3,4-ジクロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[3-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(1.0g, 3.11mmol)を入れ、ジクロロメタン15mLで溶かし、トリエチルアミン(1.3mL, 9.3mmol)を加え、氷浴で3,4-ジクロロベンゾイルクロリド(0.652g, 3.11mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液を、ゆっくり滴加した後、氷浴でさらに4時間反応させる。ろ過し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を回転蒸発し乾燥させ、カラムで分取し、白色固体を得る(1.23g、収率79.7%)。
【0092】
2.2-[3-[4-(3,4-ジクロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに2-[3-[4-(3,4-ジクロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(691mg, 1.39mmol)を入れ、水酸化リチウム一水和物(176mg, 4.19mmol)、テトラヒドロフラン10mL、メタノール10mL、水10mLを加え、室温で1時間撹拌して反応させる。TLCで反応終了を検知した後、回転蒸発し乾燥させ、溶媒を除去する。2NのHCl溶液でpHが3〜4になるように調整し、ろ過する。固体をメタノール20mLで洗浄し、白色固体を得る(551mg、収率84.9%)。
LC-MS(M+H):467.1
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.29 (1H, s), 8.16 (1H, d), 7.89 (1H, dd), 7.78 (1H, d), 7.58 (2H, d), 7.34 (1H, d), 7.28 (1H, d), 7.18 (2H, d), 7.00 (1H, t), 6.91 (1H, t), 4.83 (2H, s), 3.99 (2H, s), 2.32(3H, s).
【0093】
実施例5 2-[3-(4-(2-ナフトアミド)ベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸(化合物5)の作製
【0094】
【化45】
【0095】
1.(2-ヨードフェニル)ヒドラジンの作製
o-ヨードアニリン(21.9g, 100mmol)を濃塩酸40mLに溶かし、0℃で亜硝酸ナトリウム水溶液35mL(6.9g, 100mmol)を滴加し、0℃で30分間撹拌した後、SnCl
2・2H
2O(64.7g, 300mmol)を濃塩酸70mLに溶かしたものをゆっくり滴加し、3時間反応させる。ろ過し、得られた白色固体を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、さらに石油エーテルとジエチルエーテルの混合液(1:1)で洗浄する。次に、固体を水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性に調整し、ろ過し固体の不純物を除去する。水相をジクロロメタンで数回抽出し、有機相を併せる。有機相を回転蒸発し乾燥させ、無色油状物を得る(10.3g、収率44.0%)。
【0096】
2.3-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾールの作製
乾燥したフラスコに(2-ヨードフェニル)ヒドラジン(10.3g, 44mmol)、トルエン100mL、トリエチルアミン50mL、p-ニトロフェニルアセチレン(8.41g, 57.2mmol)、(Ph
3P)
2PdCl
2(500mg)、ヨウ化第一銅(250mg)を入れ、110℃で窒素雰囲気中において4.5時間反応させる。冷却し、溶媒を回転蒸発した後、カラムで分取し赤色の液体を得る(2.15g、8.50mmol、収率19.3%)。
【0097】
3.2-[3-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに3-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール(2.15g, 8.49mmol)、DMF10mL、ブロモ酢酸エチル(1.70g, 10.2mmol)、炭酸セシウム(5.54g, 17.0mmol)を入れ、室温でオーバーナイト反応させる。カラムで分取し、赤色固体を得る(1.4g、収率48.5%)。
【0098】
4.2-[3-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチルの作製
2-[3-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチル(1.3g, 3.83mmol)をメタノール40mLに溶かし、Pd-C(20mg)を加え、窒素ガス中において室温でオーバーナイト反応させる。ろ過し固体を除去する。溶媒を回転蒸発した後、分取クロマトグラフィーで白色固体を得る(630mg、収率53.3%)。
【0099】
5.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチルの作製
2-[3-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチル(630mg, 2.04mmol)をジクロロメタン20mLに溶かし、トリエチルアミン(0.85mL, 6.11mmol)を加え、氷浴で2-ナフトイルクロリド(428mg, 2.25mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液を、ゆっくり滴加し、氷浴で3時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて消光反応し、酢酸エチルで抽出する。抽出液を回転蒸発した後カラムで分取し、白色固体を得る(850mg、収率89.7%)。
【0100】
6.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸の作製
2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチル(575mg, 1.24mmol)を、テトラヒドロフラン10mLとメタノール3mLの混合液に溶かし、氷浴で、水酸化リチウム一水和物(333mg, 7.93mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、水を加え、希塩酸でpHが酸性になるように調整し、固体を析出させる。ろ過した後、乾燥し、白色固体を得る(470mg、1.08mmol、収率87.1%)。
LC-MS (M+H):436.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.37 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.09-7.95 (m, 4H), 7.71 (d, 2H), 7.66-7.57 (m, 3H), 7.56 (d, 1H), 7.34 (td, 1H), 7.29 (d, 2H), 7.07(td, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.25 (s, 2H).
【0101】
実施例6 2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸(化合物6)の作製
【0102】
【化46】
【0103】
1.2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに、2-[3-(4-アミノベンジル)-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(1.0g, 3.10mmol)を入れ、ジクロロメタン15mLで溶かし、トリエチルアミン(1.3mL, 9.34mmol)を加え、氷浴で4-クロロベンゾイルクロリド(0.544g, 3.11mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液をゆっくり滴加し後、さらに氷浴で4時間反応させる。ろ過し、炭酸水素ナトリウム溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を回転蒸発した後カラムで分取し、白色固体を得る(0.580g、収率40.6%)。
【0104】
2.2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに、2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-2-メチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(580mg, 1.26mmol)を入れ、水酸化リチウム一水和物(159mg, 3.79mmol)、テトラヒドロフラン10mL、メタノール10mL、水10mLを加え、室温で1時間撹拌する。TLCで反応終了を検知した後、回転蒸発し溶媒を除去する。2NのHCl溶液でpHが3〜4になるように調整した後ろ過する。固体をメタノール20mLで洗浄し、白色固体を得る(523mg、収率95.9%)。
LC-MS(M+H):433.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.21 (1H, s), 7.93 (2H, d), 7.59 (2H, d), 7.57 (2H, d), 7.35 (1H, d), 7.31 (1H, d), 7.17 (2H, d), 7.01 (1H, t), 6.92 (1H, t), 4.93 (2H, s), 3.99 (2H, s), 2.32(3H, s).
【0105】
実施例7 2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸(化合物7)の作製
【0106】
【化47】
【0107】
1.2-メチル-1H-インドールの作製
氷浴でフラスコに2-メチルインドール(5g, 38.1mmol)、無水ジエチルエーテル300mL、2.4Mのn-BuLi(47.5mL, 114mmol)及びカリウムtert-ブトキシド(8.5g, 75.8mmol)を入れ、窒素雰囲気中において室温で30分間を撹拌する。次に-70℃に冷却し、ヨードメタン(10.245g, 72.2mmol)を滴加した後、さらに2時間反応させる。反応終了後、-40℃に昇温し、水2mLを加えた後、室温まで昇温する。反応液を水に投入れ、pHが6になるように調整し、ジエチルエーテルで抽出する。乾燥し固体を得る(3.74g、収率67.7%)。
【0108】
2.2-エチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドールの作製
氷浴でフラスコにトリフルオロ酢酸(4.4g, 38.6mmol)、トリエチルシラン(9.02g, 77.6mmol)、ジクロロメタン15mLを入れ、5分間撹拌した後、2-エチル-1H-インドール(3.74g, 25.8mmol)とp-ニトロベンズアルデヒド(4.29g, 28.4mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液をゆっくりと滴加した後、温度を保ちながら1時間反応させる。2Mの水酸化ナトリウム溶液でpHが8〜9になるように調整し、塩化ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し、茶褐色固体を得る。少量のジエチルエーテルで洗浄し、黄色粉末固体を得る(3g、収率41.5%)。
【0109】
3.2-[2-エチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
2-エチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール(3.0g, 10.7mmol)を量り、DMF30mLで溶かし、炭酸セシウム(6.98g, 21.4mmol)を加え、室温で15分間撹拌する。ブロモ酢酸エチル(1.97g, 11.8mmol)を加え、室温で10時間反応させる。ろ過し、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、回転蒸発した後、分取クロマトグラフィーで純化し、黄色固体を得る(350mg、収率8.97%)。
【0110】
4.2-[3-(4-アミノベンジル)-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[2-エチル-3-(4-ニトロベンジル)-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(350mg, 0.96mmol)を入れ、メタノール10mLで溶かし、10%のPd/C50mgを加え、乾燥の水素ガス中で1時間反応させる。反応終了後、ろ過し、固体をメタノールで洗浄する。ろ液を回転蒸発し乾燥させ、白色固体を得る(288mg、収率89.6%)。
【0111】
5.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチルの作製
乾燥したフラスコに2-[3-(4-アミノベンジル)-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(288mg, 0.86mmol)を入れ、ジクロロメタン7mLで溶かし、トリエチルアミン(0.36mL, 2.59mmol)を加え、氷浴でゆっくり2-ナフトイルクロリド(163mg, 0.86mmol)を溶かしたジクロロメタン溶液2mLを滴加した後、さらに氷浴で1時間反応させ、室温でオーバーナイト撹拌する。水を加え、ジクロロメタンで抽出し、回転蒸発し乾燥させ、粗生成物を得る。さらに、少量のアセトニトリルで洗浄し、黄色固体を得る(340mg、収率80.2%)。
【0112】
6.2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸の作製
乾燥したフラスコに2-[3-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-2-エチル-1H-インドール-1-イル]酢酸エチル(340mg, 0.69mmol)、水酸化リチウム一水和物(117mg, 2.79mmol)、テトラヒドロフラン5mL、水5mLを入れ、室温で2時間撹拌する。TLCで反応終了を検知した後、水10mLを加え、2NのHC1溶液でpH=5に調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、ジクロロメタンで洗浄し浅黄色固体を得る(240mg、収率75.2%)。
LC-MS(M+H):463.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):δ 10.34 (1H, s), 8.53 (1H, s), 8.09-7.95 (4H, m), 7.70-7.58 (4H, m), 7.35 (1H, d), 7.29 (1H, d), 7.18 (2H, d), 7.03 (1H, t), 6.94 (1H, t), 4.93 (2H, s), 4.02 (2H, s), 2.77 (2H, q), 1.06 (3H, t).
【0113】
実施例8 2-[3-[4-(4-クロロベンゾイルアミノ)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸(化合物8)の作製
【0114】
【化48】
【0115】
1.2-[3-[4-(4-クロロベンゾイルアミノ)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチルの作製
2-[3-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチル(220mg, 0.711mmol)をジクロロメタン20mLに溶かし、トリエチルアミン(0.15mL, 1.08mmol)を加え、氷浴でp-クロロベンゾイルクロリド(137mg, 0.78mmol)をゆっくり滴加し、TLCで反応終了を検知する。水を加え、酢酸エチルで抽出し、分取クロマトグラフィーで分離し、白色固体を得る(100mg、収率31.4%)。
【0116】
2.2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸の作製
2-[3-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-1-イル]酢酸エチル(100mg, 0.223mmol)をテトラヒドロフラン3mLに溶かし、メタノール1mL、水3mLを加え、氷浴で水酸化リチウム一水和物(47mg, 1.12mmol)を加えた後、室温で10分間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、希塩酸でpHが酸性になるように調整する。水を加えてろ過し、乾燥し白色固体を得る(70mg、収率74.9%)。
LC-MS (M+H):420.1
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.27 (1H, s), 7.95 (2H, d), 7.64 (2H, d), 7.57 (2H, d), 7.52 (1H, d), 7.36 (1H, d), 7.29-7.20 (3H, m), 6.97 (1H, t), 4.70 (2H, s), 4.20 (2H, s).
【0117】
実施例9 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物9)の作製
【0118】
【化49】
【0119】
1.3-アミノ-3-(2-ニトロフェニル)プロピオン酸の作製
o-ニトロベンズアルデヒド(20.4g, 0.135mol)、ギ酸(20.3mL, 0.539mol)及びマロン酸(18.3g, 0.176mol)を、45℃で30分間撹拌した後、ギ酸アンモニウム(21.3g, 0.338mol)を加え、70℃に昇温し、1時間撹拌する。さらに95℃で4時間撹拌した後、濃塩酸50mLを加え、該温度を保ちながら1時間撹拌する。冷却し、水25mLを加え、酢酸エチル(25mL×2)で二回洗浄し、水相を50%の水酸化カリウム溶液でpHが4.2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥して黄色固体を得る(18.33g、収率64.6%)。
【0120】
2.2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸の作製
3-アミノ-3-(2-ニトロフェニル)プロピオン酸(15g, 71.4mmol)を、5%の水酸化ナトリウム溶液85mLと85%ヒドラジン水化物5mLの混合液に溶かし、80℃に加熱した後、ゆっくりラネーニッケル(25mg×2)を加え30分間反応させる。冷却し、6Nの塩酸でpHが約2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥し、黄色固体を得る(6.86g、収率54.5%)。
【0121】
3.2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチルの作製
2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸(3.9g, 22.1mmol)を、無水エタノール100mL及び濃硫酸5mLに溶かし、16時間加熱還流する。減圧濃縮し、ほとんどのエタノールを除去した後、水30mLを加え、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し生成物を得る(3.96g、収率87.8%)。
【0122】
4.2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(408mg, 2.0mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド20mLに溶かし、60%の水素化ナトリウム(96mg, 2.4mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、p-ニトロベンジルブロミド(475mg, 2.2mmol)を加えて1時間反応させる。反応液を氷水に入れ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した後シリカゲルカラムで分取し(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)、黄色固体を得る(354mg、収率52.1%)。
【0123】
5.2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(340mg、1.04mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%のPd/C(20mg)を加え、窒素雰囲気中で30分間反応させる。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知した後、ろ過し固体を除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接に次の反応に用いる。
【0124】
6.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
上記の反応プロセスで得られた粗生成物である2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(約1.04mmol)とトリエチルアミン1.4mLをジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴でゆっくり2-ナフトイルクロリド(210mg, 1.1mmol)を溶かしたジクロロメタン10mLを滴加し、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え消光反応をさせた後、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。減圧でろ液を除去し、残留物をシリカゲルカラムで分取し(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)、白色固体を得る(226mg、収率46.9%)。
【0125】
7.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(226mg, 0.488mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(62mg, 1.48mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、水を加え、希塩酸でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し、乾燥し、白色固体を得る(123mg、収率58%)。
LC-MS (M+H):436.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.42 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.08-7.94 (m, 4H), 7.76-7.68 (m, 3H), 7.66-7.55 (m, 3H), 7.35 (t, 1H), 7.24 (d, 2H), 7.09 (t, 1H), 5.55 (s, 2H), 3.82 (s, 2H).
【0126】
実施例10 2-[1-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物10)の作製
【0127】
【化50】
【0128】
1.2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(225mg, 0.663mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%のPd/C(18mg)を加え、窒素雰囲気中で30分間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知した後、ろ過し、固体を除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接に次の反応に用いる。
【0129】
2.2-[1-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
上記のプロセスで得られた粗生成物である2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(約0.663mmol)とトリエチルアミン(1.0mL)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴でゆっくり4-クロロベンゾイルクロリド(117mg, 0.669mmol)のジクロロメタン溶液10mLを滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて消光反応させた後、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を回転蒸発し乾燥させ、残留物をシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(159mg、プロセス1と併せた合計収率53.5%)。
【0130】
3.2-[1-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(4-クロロベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(159mg, 0.355mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(42mg, 1.0mmol)の水溶液10mLを加える。室温で3時間反応させ、TLCで反応終了を検知した後、水を加え、希塩酸でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(144mg、収率96.6%)。
LC-MS (M+H):420.10
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 12.62 (br s, 1H), 10.30 (s, 1H), 7.93 (d, 2H), 7.78-7.63 (m, 4H), 7.58 (d, 2H), 7.36 (t, 1H), 7.22 (d, 2H), 7.11 (t, 1H), 5.56 (s, 2H), 3.91(s, 2H).
【0131】
実施例11 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物11)の作製
【0132】
【化51】
【0133】
1.3-アミノ-3-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)プロピオン酸の作製
5-フルオロ-2-ニトロベンズアルデヒド(16.91g, 0.10mol)、ギ酸(15.2mL, 0.40mol)及びマロン酸(13.52g, 0.13mol)を45℃で30分間撹拌した後、ギ酸アンモニウム(15.76g, 0.25mol)を加え、70℃に昇温して1時間撹拌する。さらに95℃で4時間撹拌した後、濃塩酸(38mL)を加え、温度を保ちながら1時間撹拌する。冷却し、水20mLを加え、酢酸エチル(25mL×2)で2回抽出し、水相を50%の水酸化カリウム溶液でpHが約4.2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥し、黄色固体を得る(15.32g、収率67.1%)。
【0134】
2.2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸の作製
3-アミノ-3-(5-フルオロ-2-ニトロフェニル)プロピオン酸(15.32g, 67.1mmol)を、5%の水酸化ナトリウム水溶液80mLと85%のヒドラジン水化物5mLの混合液に溶かし、80℃に加熱し、ラネーニッケル(25mg×2)を2回加え、30分間反応させた後、冷却し、6Nの塩酸でpHが約2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥し、黄色固体を得る(1.12g、収率8.6%)。
【0135】
3.2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチルの作製
2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸(1.12g, 5.77mmol)を無水エタノール50mLと濃硫酸1.5mLに溶かし、16時間加熱還流する。減圧濃縮し、ほとんどのエタノールを除去した後、水20mLを加え、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、生成物を得る(0.48g、収率37.4%)。
【0136】
4.2-[5-フルオロ-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-(5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(0.48g, 2.16mmol)を無水テトラヒドロフラン30mLに溶かし、炭酸セシウム(2.11g, 6.48mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、p-ニトロベンジルブロミド(466mg, 2.16mmol)を加え、さらに16時間反応させる。次に、ろ過し、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムで分取し(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)、黄色固体を得る(295mg、収率38.2%)。
【0137】
5.2-[1-(4-アミノベンジル)-5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[5-フルオロ-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(137mg, 0.383mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%のPd/C10mgを加え、窒素雰囲気中で30分間反応させる。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知した後、ろ過し固体を除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0138】
6.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
上記で得られた粗生成物(約0.383mmol)とトリエチルアミン(1.4mL)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴でゆっくり2-ナフトイルクロリド(72mg, 0.38mmol)のジクロロメタン溶液10mLを滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧濃縮しシリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(100mg、二段階反応の合計収率54.3%)。
【0139】
7.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-5-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(100mg, 0.208mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(44mg, 1.05mmol)を溶かした水溶液10mLを加えた後、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し、乾燥し、白色固体を得る(90mg、収率95.7%)。
LC-MS (M+H):453.7
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.43 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.10-7.93 (m, 4H),7.75-7.67 (m, 3H), 7.66-7.56 (m, 2H), 7.49 (d, 1H), 7.32-7.21 (m, 3H), 5.57 (s, 2H), 3.90 (s, 2H).
【0140】
実施例12 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物12)の作製
【0141】
【化52】
【0142】
1.3-アミノ-3-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)プロピオン酸の作製
4-フルオロ-2-ニトロベンズアルデヒド(16.91g, 0.10mol)、ギ酸(15.2mL, 0.40mol)及びマロン酸(13.52g, 0.13mol)を45℃で30分間撹拌した後、ギ酸アンモニウム(15.76g, 0.25mol)を加え、70℃に昇温し、1時間撹拌する。さらに95℃で4時間撹拌した後、濃塩酸38mLを加え、温度を保ちながら1時間撹拌する。冷却し、水20mLを加え、酢酸エチル(25mL×2)で2回抽出し、有機相を捨てる。水相を50%水酸化カリウム溶液でpHが約4.2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥し、黄色固体を得る(16.71g、収率73.2%)。
【0143】
2.2-(6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸の作製
3-アミノ-3-(4-フルオロ-2-ニトロフェニル)プロピオン酸(16.71g, 73.2mmol)を5%の水酸化ナトリウム溶液80mLと85%ヒドラジン水化物5mLの混合液に溶かし、80℃に加熱し、ラネーニッケル(25mg×2)を加え、30分間反応させた後冷却し、6Nの塩酸でpHが約2になるように調整し、固体を析出させる。吸引ろ過し、真空乾燥し、黄色固体を得る(4.63g、収率32.5%)。
【0144】
3.2-(6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチルの作製
2-(6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸(4.63g, 23.8mmol)を無水エタノール60mL及び濃硫酸2.0mLに溶かし、16時間加熱還流する。減圧濃縮しほとんどのエタノールを除去した後、水20mLを加え、酢酸エチルで抽出する。無水硫酸ナトリウムで有機相を乾燥し、濃縮し、生成物を得る(2.08g、収率39.3%)。
【0145】
4.2-[6-フルオロ-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-(6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(2.08g, 9.36mmol)を無水テトラヒドロフラン30mLに溶かし、炭酸セシウム(9.15g, 28.1mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、p-ニトロベンジルブロミド(2.02g, 9.35mmol)を加え、16時間反応させる。ろ過し、ろ液濃縮し、シリカゲルカラムで分取し(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)、黄色固体を得る(1.38g、収率41.2%)。
【0146】
5.2-[1-(4-アミノベンジル)-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[6-フルオロ-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(357mg, 1.0mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%のPd/C15mgを加え、窒素雰囲気中で30分間反応させる。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知した後、ろ過し、固体を除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体は直接次の反応に用いる。
【0147】
6.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
上記で得られた粗生成物である2-[1-(4-アミノベンジル)-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(約1.0mmol)とトリエチルアミン0.5mLをジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴でゆっくり2-ナフトイルクロリド(191mg, 1.0mmol)のジクロロメタン溶液10mLを滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液で消光反応し、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧でろ液を濃縮する。シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(205mg、収率42.6%)。
【0148】
7.2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(205mg, 0.426mmol)をテトラヒドロフラン15mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(54mg, 1.29mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(165mg、収率85.4%)。
LC-MS (M+H):454.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.43 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.09-7.95 (m, 4H), 7.78-7.71 (m, 3H), 7.67-7.54 (m, 3H), 7.26 (d, 2H), 7.00 (t, 1H), 5.53 (s, 2H), 3.91 (s, 2H).
【0149】
実施例13 2-[1-[4-(6-フルオロ-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物13)の作製
【0150】
【化53】
【0151】
1.2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(9.78g, 47.9mmol)を無水テトラヒドロフラン100mLに溶かし、炭酸セシウム(46.81g, 143.7mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、p-ニトロベンジルブロミド(10.36g, 47.96mmol)を加え、16時間反応させる。ろ過し、ろ液を濃縮する。シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、黄色固体を得る(12.68g、収率78.1%)。
【0152】
2.2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(340mg, 1.0mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%Pd/C(20mg)を加え、窒素雰囲気中で30分間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知した後、固体をろ過除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0153】
3. 2-[1-[4-(6-フルオロ-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
6-フルオロ-2-ナフトエ酸(228mg, 1.2mmol)をジクロロメタン15mLとN,N-ジメチルホルムアミド0.1mLに溶かし、氷浴で塩化オキサリル(228mg, 1.8mmol)をゆっくり滴加し、滴加終了後、室温で3時間反応させる。減圧濃縮し、白色個体の6-フルオロ-2-ナフトイルクロリドを得る。
【0154】
上記で得られた2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの粗生成物(約1.0mmol)とトリエチルアミン1.4mLをジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で6-フルオロ-2-ナフトイルクロリド(約1.2mmol)のジクロロメタン溶液15mL溶液をゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させ、炭酸水素ナトリウム溶液で消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧で溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムで(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)分取し、白色固体を得る(262mg、二段階反応の合計収率は54.4%である)。
【0155】
4. 2-[1-[4-(6-フルオロ-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(6-フルオロ-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(262mg, 0.544mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(114mg, 2.71mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応液に水を加え、希塩酸でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(228mg、収率92.5%)。
LC-MS (M+H):453.8
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.43 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.15 (dd, 1H), 8.01 (s, 2H), 7.78 (d, 1H), 7.74-7.67 (m, 3H), 7.64 (d, 1H), 7.51 (t, 1H), 7.37 (t, 1H), 7.24 (d, 2H), 7.12 (t, 1H), 5.56 (s, 2H), 3.91 (s, 2H).
【0156】
実施例14 2-[1-(4-(2,4-ジフルオロベンズアミド)ベンジル)-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物14)の作製
【0157】
【化54】
【0158】
1. 2-[1-(4-アミノベンジル)-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[6-フルオロ-1-(4-ニトロベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(357mg, 1.0mmol)をメタノール20mLに溶かし、10%Pd/C(15mg)を加え、窒素雰囲気中で30分間反応させ、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で原料がなくなることを検知し、固体をろ過除去する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0159】
2. 2-[1-[4-(2,4-ジフルオロベンズアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
上記で得られた粗生成物である2-[1-(4-アミノベンジル)-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(約1.0mmol)とトリエチルアミン0.5mLをジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で2,4-ジフルオロベンゾイルクロリド(177mg, 1.0mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(213mg、併せた収率45.6%)。
【0160】
3. 2-[1-[4-(2,4-ジフルオロベンズアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2,4-ジフルオロベンズアミド)ベンジル]-6-フルオロ-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(213mg, 0.456mmol)をテトラヒドロフラン15mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(58mg, 1.38mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応液に水を加えて希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(180mg、収率89.9%)。
LC-MS (M+H):440.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.44 (s, 1H), 7.77-7.66 (m, 2H), 7.62 (d, 2H),7.55 (dd, 1H), 7.38 (td, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.19 (1H, td), 6.99 (td, 1H), 5.51 (s, 2H), 3.90 (s, 2H).
【0161】
実施例15 2-[1-[[6-(2-ナフトアミド)ピリジン-3-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物15)の作製
【0162】
【化55】
【0163】
1. N-(2-ナフチルホルミル)-N-(5-メチルピリジン-2-イル)-2-ナフトアミドの作製
5-メチルピリジン-2-アミン(1.08g, 10.0mmol)とトリエチルアミン(2.02g, 20.0mmol)をジクロロメタン50mLに溶かし、氷浴で2-ナフトイルクロリド(1.90g, 10.0mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加し、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。減圧濃縮し白色固体を得る(2.91g、収率69.9%)。
【0164】
2. N-(5-メチルピリジン-2-イル)-2-ナフトアミドの作製
N-(2-ナフチルホルミル)-N-(5-メチルピリジン-2-イル)-2-ナフトアミド(2.91g, 6.99mmol)をエタノール50mLと85%のヒドラジン水化物5mLの混合液に溶かし、室温で8時間撹拌する。減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で分取し、白色固体を得る(1.8g、収率98.1%)。
【0165】
3. N-[5-(ブロモメチル)ピリジン-2-イル]-2-ナフトアミドの作製
N-(5-メチルピリジン-2-イル)-2-ナフトアミド(1.31g, 5.0mmol)、N-ブロモスクシンイミド(0.89g, 5.0mmol)と過酸化ジベンゾイル(0.12g, 0.5mmol)を四塩化炭素50mLに溶かし、窒素雰囲気中で16時間反応させる。反応液が温かいうちにろ過し、固体を四塩化炭素で洗浄する。ろ液を濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で分取し、白色固体を得る(0.66g、収率38.6%)。
【0166】
4. 2-[1-[[6-(2-ナフトアミドノ)ピリジン-3-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-(1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(320mg, 1.57mmol)を無水テトラヒドロフラン50mLに溶かし、炭酸セシウム(1.53g, 4.70mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、N-[5-(ブロモメチル)ピリジン-2-イル]-2-ナフトアミド(532mg, 1.56mmol)を加え、16時間反応させる。固体をろ過し、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、淡黄色固体を得る(154mg、収率21.2%)。
【0167】
5. 2-[1-[[6-(2-ナフトアミド)ピリジン-3-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[[6-(2-ナフトアミド)ピリジン-3-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(154mg, 0.33mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(70mg, 1.67mmol)の水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知する。反応液に水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(69mg、収率47.7%)。
LC-MS (M+H):437.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.99 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.14 (d, 1H), 8.10-7.95 (m, 4H), 7.80-7.69 (m, 3H), 7.68-7.56 (m, 2H), 7.45-7.35 (m, 1H), 7.18-7.09 (m, 1H), 5.64 (s, 2H), 3.92 (s, 2H).
【0168】
実施例16 2-[1-[4-(4-シアノベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物16)の作製
【0169】
【化56】
【0170】
1. 2-[1-[4-(4-シアノベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(176mg, 0.569mmol)とトリエチルアミン(173mg, 1.71mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で4-シアノベンゾイルクロリド(95mg, 0.574mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液で消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥ろ過し、ろ液を減圧濃縮する。シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(121mg、収率48.5%)。
【0171】
2. 2-[1-[4-(4-シアノベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(4-シアノベンズアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(121mg, 0.276mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(58mg, 1.38mmol)の水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応液に水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、酢酸エチルで再結晶し、白色固体を得る(69mg、収率60.9%)。
LC-MS (M+H):411.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.47 (s, 1H), 8..04 (d, 2H), 7.98 (d, 2H), 7.75-7.60 (m, 4H), 7.36 (t, 1H), 7.23 (d, 2H), 7.11 (t, 1H), 5.55 (s, 2H), 3.91 (s, 2H).
【0172】
実施例17 2-[1-[4-(6-メチルニコチンアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物17)の作製
【0173】
【化57】
【0174】
1. 2-[1-[4-(6-メチルニコチンアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
6-メチルニコチン酸(138mg, 1.00mmol)をジクロロメタン15mLとN,N-ジメチルホルムアミド0.10mLの混合液に溶かし、氷浴で塩化オキサリル(192mg, 1.51mmol)をゆっくり滴加した後、室温で3時間反応させる。減圧濃縮し、白色固体の6-メチルニコチノイルクロリドを得る。
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(258mg, 0.83mmol)とトリエチルアミン(0.4mL, 2.87mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で作製した6-メチルニコチノイルクロリド(約1.0mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて消光反応し、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(258mg、収率72.3%)。
【0175】
2. 2-[1-[4-(6-メチルニコチンアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(6-メチルニコチンアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(258mg, 0.60mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(76mg, 1.81mmol)の水溶液10mLを加えて室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知した後、反応液に水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(230mg、収率95.4%)。
LC-MS (M+H):401.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.46 (s, 1H), 8.97 (d, 1H), 8.21 (dd, 1H), 7.73-7.66 (m, 3H), 7.64 (d, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.21 (d, 2H), 7.10 (t, 1H), 5.55 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 2.52 (s, 3H).
【0176】
実施例18 2-[1-[4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物18)の作製
【0177】
【化58】
【0178】
1. 2-[1-[4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
1-メチル-1H-ピラゾール-4-ギ酸(151mg, 1.20mmol)をジクロロメタン15mLとN,N-ジメチルホルムアミド0.10mLの混合液に溶かし、氷浴で塩化オキサリル(229mg, 1.80mmol)をゆっくり滴加した後、室温で3時間反応させる。減圧濃縮し、白色固体の1-メチル-1H-ピラゾール-4-ホルミルクロリドを得る。
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(309mg, 1.00mmol)とトリエチルアミン(0.41mL, 2.9mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で作製した1-メチル-1H-ピラゾール-4-ホルミルクロリド(約1.20mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて消光反応し、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(279mg、収率67%)。
【0179】
2. 2-[1-[4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(279mg, 0.67mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(84mg, 2.0mmol)の水溶液10mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応液に水を加え、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(246mg、収率94.5%)。
LC-MS (M+H):390.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 12.96-12.05 (br s, 1H), 9.78 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.67-7.56 (m, 3H), 7.35 (t, 1H), 7.19 (d, 2H), 7.10 (t, 1H), 5.53 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 3.86 (s, 3H).
【0180】
実施例19 2-(1-((5-(2-ナフトアミド)ピラジン-2-イル)メチル)-1H-インダゾール-3-イル)酢酸(化合物19)の作製
【0181】
【化59】
【0182】
1. 5-メチルピラジン-2-イルカルバミン酸tert-ブチルの作製
5-メチルピラジン-2-ギ酸(13.81g, 0.1mol)、tert-ブチルアルコール(95mL, 1mol)、トリエチルアミン(27.9mL, 0.2mol)及びジフェニルリン酸アジド(30.27g, 0.11mol)をトルエン300mLに溶かし、還流するまで昇温して8時間反応させる。シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)で分取し、浅黄色固体を得る(15.2g、収率72.7%)。
【0183】
2. 5-メチルピラジン-2-アミンの作製
5-メチルピラジン-2-イルカルバミン酸tert-ブチル(6.27g, 30.0mmol)をジクロロメタン30mLに溶かし、氷浴でトリフルオロ酢酸20mLをゆっくり加え、室温に移して1時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0184】
3. N-(2-ナフチルホルミル)-N-(5-メチルピラジン-2-イル)-2-ナフトアミドの作製
上記の反応系にジクロロメタン100mL及びトリエチルアミン(12.5mL, 0.09mol)を加え、氷浴で2-ナフトイルクロリド(5.72g, 30.0mmol)のジクロロメタン溶液30mLをゆっくり加え、氷浴で2時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0185】
4. N-(5-メチルピラジン-2-イル)-2-ナフトアミドの作製
上記の反応系に無水エタノール100mLを加え、85%のヒドラジン水化物15mLを滴加し、室温で12時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で分取し、白色固体を得る(4.1g、三段階反応の合計収率は51.9%)。
【0186】
5. N-[5-(ブロモメチル)ピラジン-2-イル]-2-ナフトアミドの作製
N-(5-メチルピラジン-2-イル)-2-ナフトアミド(2.63g, 10.0mmol)を四塩化炭素30mLに溶かし、NBS(1.96g, 11.0mmol)、BPO(242mg, 1.0mmol)を加え、還流するまで昇温し、遮光で12時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、得られた固体を直接次の反応に用いる。
【0187】
6. 2-[1-[[5-(2-ナフトアミド)ピラジン-2-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
化合物(1H-インダゾール-3-イル)酢酸エチル(1.84g, 9.0mmol)をDMA10mLに溶かし、氷浴で水素化ナトリウム(60%, 0.44g, 11mmol)を数回に分けて加え、室温で1時間反応させる。次に上記反応で得られた生成物を全部加え、室温において遮光で12時間反応させる。水を加え消光反応させ、酢酸エチルで3回抽出し、有機相を飽和食塩水で2回洗浄し、乾燥濃縮する。シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、黄色固体を得る(0.5g、収率11.9%)。
【0188】
7. 2-[1-[[5-(2-ナフトアミド)ピラジン-2-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[[5-(2-ナフトアミド)ピラジン-2-イル]メチル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(0.466g, 1.0mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で、水酸化リチウム一水和物(0.18g, 4.3mmol)を溶かした水溶液10mLを加え、3時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、分取クロマトグラフィー(メタノール:水=50%)で純化し、白色固体を得る(130mg、収率29.7%)。
LC-MS(M+H):438.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz):d 12.90 (1H, s), 11.35 (1H, s), 9.43 (1H, d), 8.74 (1H, s), 8.46 (1H, s), 8.12-8.02 (3H, m), 8.05-7.99 (1H, m), 7.72 (1H, d), 7.69-7.60 (2H, m), 7.49 (1H, d), 7.33 (1H, t), 7.09 (1H, t), 5.27 (2H, s), 4.14 (2H, s).
【0189】
実施例20 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物20)の作製
【0190】
【化60】
【0191】
1. 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-ギ酸(154mg, 0.85mmol)をジクロロメタン15mLとN,N-ジメチルホルムアミド(0.10mL)の混合液に溶かし、氷浴で塩化オキサリル(162mg, 1.28mmol)をゆっくり滴加した後、室温で3時間反応させる。減圧濃縮し、白色固体の2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-ベンゾイルクロリドを得る。
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(175mg, 0.566mmol)とトリエチルアミン(0.22mL, 1.58mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で、作製した2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-ベンゾイルクロリド(約0.85mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム溶液を加えて消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥しろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(260mg、収率97.3%)。
【0192】
2. 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボキシアミド)ベンジル-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-6-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(260mg, 0.551mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(70mg, 1.67mmol)の水溶液10mLを加えて、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応系に水を加え、希塩酸でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過乾燥し、白色固体を得る(241mg、収率98.5%)。
LC-MS (M+H):444.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 10.05 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.68-7.60 (m, 3H), 7.49-7.42 (m, 2H), 7.35 (t, 1H), 7.19 (d, 2H), 7.10 (t, 1H), 6.94 (d, 1H), 5.54 (s, 2H), 4.30-4.24 (m, 4H), 3.91 (s, 2H).
【0193】
実施例21 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物21)の作製
【0194】
【化61】
【0195】
1. 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチルの作製
2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-ギ酸(145mg, 0.80mmol)をジクロロメタン15mLとN,N-ジメチルホルムアミド0.10mLの混合液に溶かし、氷浴で塩化オキサリル(153mg, 1.21mmol)をゆっくり滴加した後、室温で3時間反応させる。減圧濃縮し、白色固体の2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-ベンゾイルクロリドを得る。
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(165mg, 0.533mmol)とトリエチルアミン(0.22mL, 1.58mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で、作製した2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-ベンゾイルクロリド(約0.80mmol)のジクロロメタン溶液10mLをゆっくり滴加した後、室温で16時間反応させる。炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて消光反応させ、酢酸エチルで抽出する。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥しろ過する。ろ液を減圧濃縮し、シリカゲルカラム(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)で分取し、白色固体を得る(160mg、収率63.6%)。
【0196】
2. 2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2,3-ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン-2-カルボキシアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸エチル(160mg, 0.339mmol)をテトラヒドロフラン20mLに溶かし、氷浴で水酸化リチウム一水和物(43mg, 1.02mmol)水溶液10mLを加えて、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応系に水を加えて、希塩酸でpHが約3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、白色固体を得る(145mg、収率96.5%)。
LC-MS (M+H):444.2
1H NMR (d
6-DMSO, 400 MHz) δ: 12.67-12.25 (1H, br s), 10.11 (s, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.35 (t, 1H), 7.19 (d, 2H), 7.10 (t, 1H), 7.00 (d, 1H), 6.90-6.79 (m, 3H), 5.53 (s, 2H), 4.92 (dd, 1H), 4.40 (dd, 1H), 4.29 (dd, 1H), 3.90 (s, 2H).
【0197】
実施例22 2-[1-[4-(N-メチル-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(化合物22)の作製
【0198】
【化62】
【0199】
1. 2-[1-[4-(N-メチル-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸メチルの作製
2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸(435mg, 1.0mmol)を無水テトラヒドロフラン30mLに溶かし、60%の水素化ナトリウム(200mg, 5.0mmol)を加え、氷浴で30分間撹拌した後、ヨウ化メタン(284mg, 2.0mmol)を加えて、氷浴で3時間反応させる。反応液をゆっくり氷水に入れ、ジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥する。ろ過し濃縮し、得られた固体は直接に次の反応に用いる。
【0200】
2. 2-[1-[4-(N-メチル-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(N-メチル-2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-インダゾール-3-イル]酢酸メチル(約1.0mmol)をテトラヒドロフラン30mLに溶かし、氷浴で、水酸化リチウム一水和物(210mg, 5.0mmol)を溶かした水溶液20mLを加え、室温で3時間反応させる。TLCで反応終了を検知し、反応液に水を加え、希塩酸でpHが3〜4になるように調整し、固体を析出させる。ろ過し乾燥し、分取クロマトグラフィーで純化し、白色固体を得る(147mg、二段階反応の合計収率は32.7%)。
LC-MS (M+H):450.2
1H NMR (CDCl
3, 400 MHz) δ: 7.84 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.70-7.65 (m, 2H), 7.57 (d, 1H), 7.52-7.40 (m, 2H), 7.33-7.27 (m, 2H), 7.19-7.13 (m, 2H), 7.04-6.98 (m 4H), 5.45 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.50 (s, 3H).
【0201】
実施例23 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸(化合物23)の作製
【0202】
【化63】
【0203】
1. 3-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチルの作製
3-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン(4.0g, 30.0mmol)、トリエチルアミン(6.0g, 59.3mmol)及びDMAP(366mg, 3.0mmol)をジクロロメタン200mLに入れ、氷浴で二炭酸ジ-tert-ブチル(6.55g, 30mmol)を滴加した後、室温に移してさらに12時間反応させる。反応終了後2Mのリン酸二水素ナトリウム水溶液100mLで2回洗浄し、飽和食塩水100mLで1回洗浄した後、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、回転蒸発し乾燥させ、黄色油状物を得る(6.8g、収率97%)。
【0204】
2. 3-(ブロモメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチルの作製
3-メチル-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチル(6.6g, 28.3mmol)をトリフルオロトルエン300mLに加え、75℃に加熱した後NBS(5.04g, 28.3mmol)を加え、更に15分後にAIBN(465mg, 2.8mmol)を加えて80℃に昇温して1時間反応させる。室温までゆっくり冷却し、更に12時間反応させる。ろ過し固体を除去する。ろ液を回転蒸発した後、カラム(PE:EA=25:1)で分取し、白色固体を得る(730mg、収率8.3%)。
【0205】
3. 3-(シアノメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチルの作製
3-(ブロモメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチル(700mg, 2.24mmol)、炭酸カリウム(370mg, 2.68mmol)及びTMSCN(265mg, 2.67mmol)をアセトニトリル10mLに入れ、60℃に昇温して9時間反応させる。反応終了後、冷却し1Mの水酸化ナトリウム溶液100mLを加え、酢酸エチル150mLで抽出する。有機相を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。回転蒸発し乾燥させ、カラム(PE:EA=20:1)で分取し、白色固体を得る(460mg、収率79.5%)。
【0206】
4. 2-(1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル)酢酸の作製
3-(シアノメチル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-1-ギ酸-tert-ブチル(460mg, 1.78mmol)を濃塩酸10mLに加え、100℃に昇温して30分間反応させる。LC-MSで反応終了を検知する。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、白色固体の粗生成物を得る(317mg)。
【0207】
5. 2-(1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル)酢酸メチルの作製
2-(1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル)酢酸(317mg、粗生成物)をメタノール15mLに溶かし、濃硫酸0.5mLを滴加し、70℃に昇温して12時間反応させる。LC-MSで反応終了を検知し、水50mLを加え、炭酸カリウムでpHが弱酸性になるように調整し、メタノールを回転蒸発する。酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、回転蒸発し乾燥させ、浅黄色固体を得る(250mg、二段階の合計収率は73.6%)。
【0208】
6. 2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチルの作製
2-(1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル)酢酸メチル(250mg, 1.31mmol)、炭酸セシウム(850mg, 2.61mmol)をテトラヒドロフラン30mLに入れ、室温で15分間撹拌した後4-ニトロベンジルブロミド(283mg, 1.31mmol)を加え、室温で12時間反応させる。ろ過し、ろ液を回転蒸発し乾燥させ、カラム(PE:EA=10:1)で分取し、浅黄色固体を得る(75mg、収率17.6%)。
【0209】
7. 2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチルの作製
2-[1-(4-ニトロベンジル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチル(75mg, 0.23mmol)をテトラヒドロフラン10mLに溶かし、10%のPd/C(5mg)を加え、窒素雰囲気中で2時間反応させる。ろ過し、ろ液を回転蒸発し乾燥させ、白色固体を得る(58mg、収率87%)。
【0210】
8. 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチルの作製
2-[1-(4-アミノベンジル)-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチル(58mg, 0.20mmol)及びトリエチルアミン(41mg, 0.41mmol)をジクロロメタン15mLに溶かし、氷浴で2-ナフトイルクロリド(38mg, 0.20mmol)を加えた後、室温に移してさらに1時間反応させる。溶媒を回転蒸発し乾燥させ、カラム(PE:EA=15:1)で分取し、白色油状物を得る(60mg、収率65%)。
【0211】
9. 2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸の作製
2-[1-[4-(2-ナフトアミド)ベンジル]-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-3-イル]酢酸メチル(60mg, 0.13mmol)及び水酸化リチウム一水和物(10mg, 0.24mmol)をテトラヒドロフラン5mLと水20mLの混合液に入れ、室温で2時間反応させる。テトラヒドロフランを回転蒸発して除去し、1mol/Lの塩酸でpHが3になるように調整し、酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。有機相を回転蒸発し乾燥させ、浅褐色固体を得る(28mg、収率49.3%)。
LC-MS(M-H):435.2
1H-NMR(d
6-DMSO, 400 MHz)d 10.43 (1H, s), 8.56 (1H, dd), 8.51 (1H, s), 8.22 (1H, dd), 8.10-7.98 (4H, m), 7.70 (2H, d), 7.66-7.55 (2H, m), 7.30-7.21 (3H, m), 5.60 (2H, s), 3.95 (2H, s).