(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
組成物
本明細書で考察するように、本発明の一態様において、第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料を含む界面活性剤製品であって、
各発泡性材料が、水に接触すると泡立つ能力があり、
第1の発泡性材料の泡立ちの速度が、第2の発泡性材料の泡立ちの速度より大きく、
第1及び第2の発泡性材料が、互いに異なり、発泡性材料の少なくとも一方が、発泡性材料の他方を包む、界面活性剤製品を提供する。
【0013】
本発明の界面活性剤製品は、例えば包装などの外的な手段によって支えられていない場合に、それらの物理的な形を実質的に維持することができる組成物である。したがって、それらは、室温で固体形又は固体様形で、固体、固体様であるとみなされる。
【0014】
固体様であることによって、いくつかの材料は、日常的に固体であるとみなされるが、極度に長い期間にわたって、例えばガラスなどの非晶質の材料などは、形が変わり得ることが理解されよう。しかしながら、それらは、それらが果たす目的に関して、それらが固体であるので、固体様であるとみなされる。
【0015】
上記のように、本発明の組成物の固体形により、外部包装は、組成物の形を維持するために必須ではない。
【0016】
本明細書で考察するように、第1及び第2の発泡性材料は、互いに異なる。「互いに異なる」は、2つ(又は3つ以上)の材料を、単一の結合した材料が結果として生じるように、混合することができないことを必要とすることが当業者によって理解されよう。さらに、当業者は、2つの材料が、違う組成を有することを理解するであろう。これがなければ、第1の発泡性材料の泡立ちの速度は、第2の発泡性材料の泡立ちの速度より大きくなく、材料は異ならない。
【0017】
本明細書で考察するように、発泡性材料の少なくとも一方は、発泡性材料の他方を包む。第1の発泡性材料が第2の発泡性材料を包むか、又は第2の発泡性材料が第1の発泡性材料を包むことが理解されよう。好ましくは、発泡性材料の少なくとも一方は、発泡性材料の他方を完全に包む。この態様において、第1の発泡性材料が、第2の発泡性材料を完全に包むか、又は第2の発泡性材料が第1の発泡性材料を完全に包むことが理解されよう。
【0018】
第2の発泡性材料(より遅く泡立つ材料)が、第1の発泡性材料(より速く泡立つ材料)を包むことが好ましく、特に、第2の発泡性材料が、第1の発泡性材料を完全に包むことが好ましい。これらの態様において、水は、外側の界面活性剤含有層を貫いて次第に溶解することになり、いくらかの泡の発生をもたらすことが発見される。水が、より速く泡立つ第1の発泡性材料に浸透したとき、次いで泡立ちが増加する。この増加した泡立ちは、外側の発泡性含有層の水の溶解によって作り出された通路を通過する。この層を通過する泡立ちは、泡の発生を著しく増加させる。さらに、通路が比較的狭い場合、泡となって出た気体(二酸化炭素)が出ていくことによって作り出された圧力により、界面活性剤製品は沈められた水中で前進し得る。この手段によって、ここで泡を発生しているデバイスは、水域内で移動することになり、それが移動するにつれて、泡の模様を「描く」。これは、非常に望ましい。
【0019】
第1の発泡性材料
第1の発泡性材料は、水に接触すると泡立つ適切な材料から選択することができる。一態様において、第1の発泡性材料は、少なくとも重炭酸ナトリウム及びクエン酸を含む。これらの材料は、泡立ちを達成するための任意の適した量で存在する。当業者は、これらの材料を組み合わせて、所望の泡立ちの速度を提供することができる。
【0020】
好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて45〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて50〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて55〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて60〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて約65重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。
【0021】
好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて26〜38重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて28〜36重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて30〜34重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて約32重量%の量でクエン酸を含む。
【0022】
好ましい態様において、第1の発泡性材料は、芳香剤をさらに含む。好ましくは、芳香剤は、第1の発泡性材料に基づいて0.5〜4重量%の量で存在する。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて1〜4重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて2〜4重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて2.5〜3.5重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて約3重量%の量で芳香剤を含む。
【0023】
好ましい態様において、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム及び第1の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。
【0024】
一態様において、第1の発泡性材料は、酒石英を実質的に含まない。酒石英を実質的に含まないにより、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて0.5重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.1重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.01重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.001重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.001重量%未満の量でなどの、第1の発泡性材料に基づいて1重量%未満の量で酒石英を含むことを意味する。一態様において、第1の発泡性材料は、酒石英を含まない。
【0025】
一態様において、第1の発泡性材料は、界面活性剤を実質的に含まない。界面活性剤を実質的に含まないにより、第1の発泡性材料は、第1の発泡性材料に基づいて0.5重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.1重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.01重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.001重量%未満の量でなど、第1の発泡性材料に基づいて0.001重量%未満の量でなどの、第1の発泡性材料に基づいて1重量%未満の量で界面活性剤を含むことを意味する。一態様において、第1の発泡性材料は、界面活性剤を含まない。
【0026】
第2の発泡性材料
第2の発泡性材料は、水に接触すると泡立つ適切な材料から選択することができる。一態様において、第2の発泡性材料は、少なくとも界面活性剤、重炭酸ナトリウム、クエン酸及び酒石英を含む。これらの材料は、泡立ちを達成するための任意の適した量で存在する。当業者は、これらの材料を組み合わせて、所望の泡立ちの速度を提供することができる。
【0027】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて1〜5重量%の量で界面活性剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて1.5〜4.5重量%の量で界面活性剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2〜4重量%の量で界面活性剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2.5〜3.5重量%の量で界面活性剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて約3重量%の量で界面活性剤を含む。
【0028】
本発明の界面活性剤製品の第2の発泡性材料は、界面活性剤を含む。界面活性剤は、皮膚との接触に適していることが当技術分野で知られている界面活性剤から主に選択される。一実施形態において、界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドジエタノールアミン、ラウリルベタイン及びそれらの混合物からなる群から選択される。一実施形態において、界面活性剤は、ラウレス硫酸ナトリウムである。
【0029】
界面活性剤製品の界面活性剤は、組成物にその必須の目的を達成するための能力を提供する。したがって、泡立て剤に関して、界面活性剤は、泡を作り出し、汚れ及び油を使用者の皮膚から除去する。一実施形態において、界面活性剤製品は、泡立て剤である。
【0030】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて45〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて50〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて55〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて60〜70重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて約62重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。
【0031】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて24〜35重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて26〜32重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて27〜31重量%の量でクエン酸を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて約29重量%の量でクエン酸を含む。
【0032】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2〜5重量%の量で酒石英を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2〜4重量%の量で酒石英を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2.5〜3.5重量%の量で酒石英を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて約3重量%の量で酒石英を含む。
【0033】
本発明の界面活性剤製品の第2の発泡性材料は、酒石英を含む。酒石英は、酒石酸水素カリウム(potassium bitartrate)又は酒石酸水素カリウム(potassium hydrogen tartrate)としても知られている。それは、2,3−ジヒドロキシブタン二酸の一カリウム塩である。したがって、本発明の界面活性剤製品において使用する酒石英は、それが酒石酸水素カリウム(potassium hydrogen tartrate)を実質的に含む効力によって、酒石英であるとみなされるいかなる生成物も包含する。一実施形態において、界面活性剤製品の酒石英は、酒石酸水素カリウム(potassium hydrogen tartrate)である。
【0034】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、芳香剤をさらに含む。好ましくは、芳香剤は、第2の発泡性材料に基づいて0.5〜4重量%の量で存在する。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて1〜4重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2〜4重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて2.5〜3.5重量%の量で芳香剤を含む。好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて約3重量%の量で芳香剤を含む。
【0035】
好ましい態様において、第2の発泡性材料は、
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤及び第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。
・好ましい態様において、第2の発泡性材料は、第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤及び第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム及び第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤、第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム、及び第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤、第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム、及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤、第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸、及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム、第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸、及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
・第2の発泡性材料に基づいて0.5〜5重量%の量で界面活性剤、第2の発泡性材料に基づいて40〜75重量%の量で重炭酸ナトリウム、第2の発泡性材料に基づいて24〜40重量%の量でクエン酸、及び第2の発泡性材料に基づいて2〜6重量%の量で酒石英を含む。
【0036】
別の発泡性材料
本発明は、2つの異なる発泡性材料のみに限定されない。別の、第3の材料を、製品中に組み込んで、例えば泡立ち、色又は泡の作製に関して、別の効果を提供することができる。
【0037】
界面活性剤製品
第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料を組み合わせて、本発明による界面活性剤製品を調製する。界面活性剤製品は、第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料に加えて、構成成分を当然含有することができる。しかしながら、一態様において、界面活性剤製品は、第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料からなる。
【0038】
第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料を、任意の適した比率で組み合わせて、所望の界面活性剤製品を提供することができる。第1の発泡性材料対第2の発泡性材料の好ましい比率(重量に基づく)は、90:10〜10:90、80:20〜20:80、70:30〜30:70、60:40〜40:60、55:45〜45:55及び約50:50である。
【0039】
当業者は、第1及び第2の発泡性材料に基づくこれらの比率及び材料の量に基づいて、製品を容易に調製することができる。1つの好ましい態様において、第1の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて20〜40重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。1つの好ましい態様において、第1の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて7.5〜25重量%の量でクエン酸を含む。1つの好ましい態様において、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて0.5〜1.5重量%の量で界面活性剤を含む。1つの好ましい態様において、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて18〜36重量%の量で重炭酸ナトリウムを含む。1つの好ましい態様において、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて6〜23重量%の量でクエン酸を含む。1つの好ましい態様において、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて1.25〜1.75重量%の量で酒石英を含む。
【0040】
1つの好ましい態様において、第1の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて20〜40重量%の量で重炭酸ナトリウムを含み、第1の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて7.5〜25重量%の量でクエン酸を含み、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて0.5〜1.5重量%の量で界面活性剤を含み、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて18〜36重量%の量で重炭酸ナトリウムを含み、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて6〜23重量%の量でクエン酸を含み、第2の発泡性材料は、界面活性剤製品に基づいて1.25〜1.75重量%の量で酒石英を含む。
【0041】
界面活性剤製品の構成成分は、最終製品が、1g/cm
3未満の密度を有し、したがって水に浮かぶ、又は1g/cm
3を越える密度を有し、したがって水に沈むように選択することができる。浮かぶ製品は、水面を横切って移動する傾向がある。これは、本明細書に記載の泡の模様を作製することになる。沈む製品は、「間欠泉」又は「渦巻」効果を提供する傾向がある。
【0042】
第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料のそれぞれは、互いに独立に着色剤を任意選択で含有することができる。両方の材料が、着色剤を含有する場合、色は、外側の材料における第1の色が、使用時に水中で分散するように選択することができる。水が内部の材料に浸透したとき、第2の色が、分散し得る。この第2の色が、第1の色と違う場合、それは、第1の色と組み合わさって、水への色の変化を提供することになる。
【0043】
プロセス
本明細書で考察するように、本発明は、第1の発泡性材料及び第2の発泡性材料を含む界面活性剤製品であって、各発泡性材料が、水に接触すると泡立つ能力があり、第1の発泡性材料の泡立ちの速度が、第2の発泡性材料の泡立ちの速度より大きく、第1及び第2の発泡性材料が、互いに異なり、発泡性材料の少なくとも一方が、発泡性材料の他方を包む、界面活性剤製品の作製のためのプロセスであって、
i)第1又は第2の発泡性材料を調製するステップと;
ii)第1又は第2の発泡性材料を、第1又は第2の発泡性材料の他方で包むステップと
を含むプロセスを提供する。
【0044】
本プロセスにおいて、好ましくは、プロセスは、
i)第1の発泡性材料を調製するステップと;
ii)第1の発泡性材料を第2の発泡性材料で包むステップと
を含む。
【0045】
好ましくは、ステップi)の発泡性材料、例えば第1の発泡性材料は、所定の形で固められる。ステップi)の発泡性材料が固められた後、他方の発泡性材料、例えば第2の発泡性材料を、その固体を包むためにその固体の周りに置く。ステップii)の発泡性材料も、所定の形で典型的に固められる。可能な形は、球、立方体、直方体及び円錐を含む。
【0046】
本発明の界面活性剤製品の形は、限定されない。界面活性剤製品は、審美的に心地よい及び/又は製品の使用に役立つ形を備えることができる。例えば、界面活性剤製品は、それが、使用者に人間工学的に許容される形で固められるように、作製することができる。したがって、本発明のプロセスの一実施形態において、ステップi)及び/又はステップii)の混合物を、鋳型に押し込み、固めて、次いで界面活性剤製品を作製することになる。
【0047】
本明細書に記載するように、界面活性剤製品は、1又は2以上の化粧品として許容される添加剤をさらに含むことができる。一実施形態において、プロセスは、ステップi)及び/又はステップii)の混合物と上記で定義した1又は2以上の化粧品として許容される添加剤を組み合わせるステップをさらに含む。
【0048】
包まれる発泡性材料は、単一の分離した材料として提供される必要がないことが認識される。包まれる発泡性材料は、他方の発泡性材料によって囲まれる、材料の「ポケット」として存在することができ、一方の材料は、他方の材料の単一の塊中に分散することができる。エマルションに例えることができる。したがって、1つの例において、第1の発泡性材料は、材料のいくつかの球として提供することができる。第1の発泡性材料のこれらの球は、第2の発泡性材料の単一の塊によって包まれる。
【0049】
好ましい組成物及び追加の構成成分
本発明の界面活性剤製品は、1又は2以上の化粧品として許容される添加剤も含むことができる。当業者は、かかる組成物中への組み込みに適した、化粧品として許容される添加剤の範囲を承知している。果実及びハーブ抽出物並びにジュース、植物油及び精油は、すべて組成物に適合する。天然由来及び合成の両方の色を使用して、界面活性剤製品を着色することができる。炭酸ナトリウムも、組成物中に組み込むことができる。
【0050】
一実施形態において、化粧品として許容される添加剤は、精油、ビタミン、芳香剤、着色剤、粘土、食物性バター、装飾物及びそれらの混合物からなる群から選択される。
【0051】
一実施形態において、化粧品として許容される添加剤は、総組成物の約0.2%〜約3重量%の量で存在する。
【0052】
精油は、精油のよく知られている特性に基づいて、所望の芳香、処置する皮膚のタイプ及び所望の他の効果に基づいて選択されることになる。精油の追加は、鼻に取り込まれた場合、気分を変えることが知られている。例えば、精油は、眠気又は感覚を刺激する効果を作り出すことが知られている。文書により十分に立証された多くの効果は、精油の使用によって達成することができる。
【0053】
一実施形態において、界面活性剤製品中に存在する1又は2以上の精油は、タラゴン、レモンマートル、ジャスミン、イランイラン、ラブダナム、レモングラス、ローズオットー、グレープフルーツ、パチュリ、ローズマリー、アーモイス、レモン、ネロリ、スイートバイオレット、ラベンダー、オレンジ50フォールド(Orange 50 fold)、バニラ、ペパーミント、ベンゾイン、アジサイ、リツェアクベバ、カルダモン、トンカ及びカモミールブルーから選択される。一実施形態において、界面活性剤製品中に存在する1又は2以上の精油は、タラゴン、レモンマートル、ラブダナム、及びレモンから選択される。
【0054】
ビタミン、特にB、C及びEは、皮膚に非常に有益である。コムギ胚芽油などのビタミンを豊富に含んだ成分を使用して、ビタミンを皮膚の上に送達することもできる。一実施形態において、ビタミンは、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE及びそれらの混合物から選択される。ビタミンは、任意の適した供給源から得ることができることは当業者によって認識されよう。例えば、ビタミン(複数可)は、合成の供給源から、又は高いビタミン含有量を有する天然材料などの材料を界面活性剤製品中に組み込むことによって得ることができる。
【0055】
本発明における成分は、化粧品用の防腐剤を必要としない。化粧品用の防腐剤の使用は、皮膚に炎症を起こさせる可能性を増加させ得る。
【0056】
界面活性剤製品中に存在することができる装飾アイテムは、光沢剤、ライスペーパーなどの紙、スパンコール、乾燥した又は新鮮な花、ハーブ、野菜、それらの部分又はそれらの混合物などのアイテムを含む。ポッピングキャンディーなどの他の強化材料も、組み込むことができる。
【0057】
上記の範囲により、構成成分のそれぞれの好ましい量が実現される。これらの範囲はいずれも、単独で選ぶか、又は1若しくは2以上の他の構成成分の範囲と組み合わせて、本発明の好ましい態様を実現することができる。
【0058】
方法
本発明の一態様において、使用者の皮膚を、本明細書で定義した界面活性剤製品が溶解した、又は本明細書で定義した界面活性剤製品が溶解している水と接触させることを含む方法を提供する。典型的な方法において、許容される温度で浴槽に水を入れる。使用者は、体を水に沈め、界面活性剤製品を水に落とす。次いで、使用者は、水面に及ぼす製品の効果又はそれが水面下で泡立つのを観察する。次いで使用者は、その水中で入浴する。
[実施例]
【0059】
ここで、本発明を、以下の非限定的な例を参照して記載する。
【0060】
以下の組成を有する界面活性剤製品を調製した。
【0061】
処方は、以下の通りである:
第1の発泡性材料 重量%
重炭酸ナトリウム 31
芳香剤 1.5
クエン酸 15
第2の発泡性材料
重炭酸ナトリウム 33
酒石英 1.5
ラウレス硫酸ナトリウム(界面活性剤) 1.5
芳香剤 1.5
クエン酸 15
合計 100
【0062】
方法
1.第1の発泡性材料を、以下のように調製した−芳香剤を、重炭酸ナトリウム粉末中に分散させた。クエン酸粉末を混合し、混合物は、「鋳型」形に押し込む。
2.第2の発泡性材料を、以下のように調製した−芳香剤を、重炭酸ナトリウム粉末中に分散させた。これに、酒石英を分散させた。さらに界面活性剤をよく混合し、最終的にクエン酸粉末を加え、分散させた。
3.第1の発泡性材料を、鋳型から取り出し、調製した第2の発泡性材料を、第1の発泡性材料の周りに置いて第2の最終鋳型の形となるように圧縮した。
4.混合物が固まったとき、それを鋳型から取り出した。
【0063】
混合物は、必要に応じて、第1の発泡性材料が第2の発泡性材料の周りで圧縮されるように入れかえることができる。
【0064】
本発明の様々な変更形態及び変形形態は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、当業者には明らかとなろう。本発明を、特定の好ましい実施形態に関連して記載したが、特許請求した本発明は、かかる特定の実施形態に不当に限定されるべきではないことが理解されよう。実に、化学、生物学又は関連する分野の当業者には明白である、本発明を行うための記載した形態の様々な変更形態は、以下の特許請求の範囲の範囲内であることが意図されている。