特許第5893618号(P5893618)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5893618肯定応答信号及びサウンディングレファレンス信号を多重化するための方法及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5893618
(24)【登録日】2016年3月4日
(45)【発行日】2016年3月23日
(54)【発明の名称】肯定応答信号及びサウンディングレファレンス信号を多重化するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04J 11/00 20060101AFI20160310BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20160310BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20160310BHJP
   H04J 13/18 20110101ALI20160310BHJP
【FI】
   H04J11/00 Z
   H04W72/12 150
   H04W72/04 136
   H04J13/00 210
【請求項の数】24
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2013-519598(P2013-519598)
(86)(22)【出願日】2011年7月14日
(65)【公表番号】特表2013-535880(P2013-535880A)
(43)【公表日】2013年9月12日
(86)【国際出願番号】KR2011005192
(87)【国際公開番号】WO2012008777
(87)【国際公開日】20120119
【審査請求日】2014年6月4日
(31)【優先権主張番号】13/175,656
(32)【優先日】2011年7月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/382,396
(32)【優先日】2010年9月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/365,272
(32)【優先日】2010年7月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・ハン・ナム
(72)【発明者】
【氏名】ジャンツォン・ツァン
【審査官】 菊地 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/013963(WO,A2)
【文献】 Huawei, HiSilicon,Simultaneous transmission of CQI and ACK/NACK in carrier aggregation,3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-105835,2010年11月 9日,pp.1-6,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_63/Docs/R1-105835.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04J 11/00
H04J 13/18
H04W 72/04
H04W 72/12
IEEE Xplore
CiNii
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局において、
PUCCHフォーマット3
【数1】
インデックスを決定し;
前記PUCCHフォーマット3
【数2】
インデックスの指示子を含むアップリンクグラントを加入者端末に伝送するように構成される;
伝送経路回路;及び
前記加入者端末からサブフレームでPUCCHフォーマット3信号を受信し;
前記サブフレームの一番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第1復調レファレンス信号を受信し、且つ、前記第1復調レファレンス信号は、第1復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)数ncs,0に少なくとも部分的に基づいて決定され;そして、
前記サブフレームの二番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第2復調レファレンス信号を受信し、且つ、前記第2復調レファレンス信号は、第2のDM RS CS数ncs,1に少なくとも部分的に基づいて決定するようにする受信経路回路;を含み、
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、一番目スロットに対して、第1直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)数noc,0及び第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、二番目スロットに対して第2のOCC数noc,1及び第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定され、
前記第1のOCC数noc,0は、前記PUCCHフォーマット3
【数3】
インデックスに少なくとも部分的に誘導され、
前記第2のOCC数noc,1は、前記第1のOCC数noc,0及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に少なくとも部分的に誘導され、
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、一番目時間スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能なRS SC−FDMの数と同一であり、
前記第2拡散ファクター数NSF,1は、二番目時間スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な−RS SC−FDMの数と同一であることを特徴とする基地局。
【請求項2】
前記受信経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて前記第1のDM RS CS数ncs,0を決定し、
【表1】
そして、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表2】
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、4であるとき、
前記受信経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づく前記第1のDM RS CS数ncs,0を決定するように構成され、
【表3】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が4であるとき、
前記受信経路回路は、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表4】
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記第1拡散ファクター数NSF,0が5であるとき、
前記受信経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づく第1のDM RS CS数ncs,0を決定し、
【表5】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が5であるとき、
前記受信経路回路は、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表6】
ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記第2のOCC数noc,1は、
数式
【数4】
によって決定されることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項6】
前記第1及び第2復調レファレンス信号
【数5】
それぞれは、
【数6】
によって決定され、
【数7】
は、レファレンス信号基盤シーケンスであり、
【数8】
は、復調レファレンス信号に対して割り当てられたサブキャリアの数であり、
【数9】
は、
【数10】
によって決定される循環シフトであり、
【数11】
は、物理リソースブロックでサブキャリアの全体数であり、
nsは、スロット数、
lは、SC−FDMシンボル数、そして、
【数12】
は、セル特定シュードランダムシーケンス(cell−specific pseudo−random sequence)であり、
前記第1復調レファレンス信号に対してx=0であり、
前記第2復調レファレンス信号に対してx=1であることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項7】
基地局を動作させる方法において、
PUCCHフォーマット3
【数13】
インデックスを決定する段階;
前記PUCCHフォーマット3
【数14】
インデックスの指示子を含むアップリンクグラントを加入者端末に伝送する段階;
前記加入者端末からサブフレームでPUCCHフォーマット3信号を受信する段階;
前記サブフレームの一番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第1復調レファレンス信号を受信する段階であって、前記第1復調レファレンス信号は、第1復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)数ncs,0に少なくとも部分的に基づいて決定される、第1復調レファレンス信号を受信する段階;及び
前記サブフレームの二番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第2復調レファレンス信号を受信する段階であって、前記第2復調レファレンス信号は、第2のDM RS CS数ncs,1に少なくとも部分的に基づいて決定する、第2復調レファレンス信号を受信する段階;を含み、
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、一番目スロットに対して、第1直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)数noc,0及び第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、二番目スロットに対して第2のOCC数noc,1及び第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定され、
前記第1のOCC数noc,0は、前記PUCCHフォーマット3
【数15】
インデックスに少なくとも部分的に誘導され、
前記第2のOCC数noc,1は、前記第1のOCC数noc,0及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に少なくとも部分的に誘導され、
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、一番目時間スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能なRS SC−FDMの数と同一であり、
前記第2拡散ファクター数NSF,1は、二番目時間スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な−RS SC−FDMの数と同一であることを特徴とする基地局を動作させる方法。
【請求項8】
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表7】
そして、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定される、
【表8】
ことを特徴とする請求項7に記載の基地局を動作させる方法。
【請求項9】
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、4であるとき、
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表9】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が4であるとき、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表10】
ことを特徴とする請求項7に記載の基地局を動作させる方法。
【請求項10】
前記第1拡散ファクター数NSF,0が5であるとき、
第1のDM RS CS数ncs,0は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表11】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が5であるとき、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定することを特徴とする
【表12】
ことを特徴とする請求項7に記載の基地局を動作させるための方法。
【請求項11】
前記第2のOCC数noc,1は、
数式
【数16】
によって決定されることを特徴とする請求項7に記載の基地局を動作させるための方法。
【請求項12】
前記第1及び第2復調レファレンス信号
【数17】
それぞれは、
【数18】
によって決定され、
【数19】
は、レファレンス信号基盤シーケンスであり、
【数20】
は、復調レファレンス信号に対して割り当てされたサブキャリアの数であり、
【数21】
は、
【数22】
によって決定される循環シフトであり、
【数23】
は、物理リソースブロックでサブキャリアの全体数であり、
nsは、スロット数、
lは、SC−FDMシンボル数、そして、
【数24】
は、セル特定シュードランダムシーケンス(cell−specific pseudo−random sequence)であり、
前記第1復調レファレンス信号に対してx=0であり、
前記第2復調レファレンス信号に対してx=1であることを特徴とする請求項7に記載の基地局を動作させるための方法。
【請求項13】
加入者端末において、
PUCCHフォーマット3
【数25】
インデックスの指示子を含むアップリンクグラントを基地局から受信されるように構成される受信経路回路;及び
サブフレームの一番目スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な−RS SC−FDMシンボルの数と同一の第1拡散ファクター数NSF,0及び前記サブフレームの二番目スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な−RS SC−FDMシンボルの数と同一の第拡散ファクター数NSF,1を誘導し、
前記PUCCHフォーマット3
【数26】
インデックスに少なくとも部分的に基づいて第1直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)数noc,0及び前記第1のOCC数noc,0及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に少なくとも部分的に基づいて第2のOCC数noc,1を誘導し;
前記第1のOCC数nOC,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて前記一番目スロットに対する第1復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS、demodulation reference signal cyclic shift)数nCS,0を決定し、前記第2のOCC数nOC,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記二番目スロットに対する第2のDM RS CS数nCS,1を決定し;
前記第1のDM RS CS数nCS,0に少なくとも部分的に基づいて前記サブフレームの前記一番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第1復調レファレンス信号を生成し、前記第2のDM RS CS数nCS,1に少なくとも部分的に基づいて前記サブフレームの前記二番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第2復調レファレンス信号を生成し;そして、
前記復調レファレンス信号及び前記PUCCHフォーマット3信号を前記基地局に伝送するように構成される伝送経路回路;を含むことを特徴とする加入者端末。
【請求項14】
前記伝送経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて前記第1のDM RS CS数ncs,0を決定し、
【表13】
そして、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表14】
ことを特徴とする請求項13に記載の加入者端末。
【請求項15】
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、4であるとき、
前記伝送経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づく前記第1のDM RS CS数ncs,0を決定するように構成され、
【表15】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が4であるとき、
前記伝送経路回路は、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定する、
【表16】
ことを特徴とする請求項13に記載の加入者端末。
【請求項16】
前記第1拡散ファクター数NSF,0が5であるとき、
前記伝送経路回路は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づく第1のDM RS CS数ncs,0を決定し、
【表17】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が5であるとき、
前記伝送経路回路は、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表18】
ことを特徴とする請求項13に記載の加入者端末。
【請求項17】
前記第2のOCC数noc,1は、
数式
【数27】
によって決定されることを特徴とする請求項13に記載の加入者端末。
【請求項18】
前記第1及び第2復調レファレンス信号
【数28】
それぞれは、
【数29】
によって決定され、
【数30】
は、レファレンス信号基盤シーケンスであり、
【数31】
は、復調レファレンス信号に対して割り当てされたサブキャリアの数であり、
【数32】
は、
【数33】
によって決定される循環シフトであり、
【数34】
は、物理リソースブロックでサブキャリアの全体数であり、
nsは、スロット数、
lは、SC−FDMシンボル数、そして、
【数35】
は、セル特定シュードランダムシーケンス(cell−specific pseudo−random sequence)であり、
前記第1復調レファレンス信号に対してx=0であり、
前記第2復調レファレンス信号に対してx=1であることを特徴とする請求項13に記載の加入者端末。
【請求項19】
加入者端末を動作させる方法において、
PUCCHフォーマット3
【数36】
インデックスの指示子を含むアップリンクグラントを基地局から受信する段階;
サブフレームの一番目スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な非−RS SC−FDMシンボルの数と同一の第1拡散ファクター数NSF,0及び前記サブフレームの二番目スロットでPUCCHフォーマット3信号の利用可能な非−RS SC−FDMシンボルの数と同一の第拡散ファクター数NSF,1を誘導する段階;
前記PUCCHフォーマット3
【数37】
インデックスに少なくとも部分的に基づいて第1直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)数noc,0及び前記第1のOCC数noc,0及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に少なくとも部分的に基づいて第2のOCC数noc,1を誘導する段階;
前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて前記一番目スロットに対する第1復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS、demodulationreferencesignalcyclicshift)数ncs,0を決定し、前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記二番目スロットに対する第2のDM RS CS数ncs,1を決定する段階;
前記第1のDM RS CS数ncs,0に少なくとも部分的に基づいて前記サブフレームの前記一番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第1復調レファレンス信号を生成し、前記第2のDM RS CS数ncs,1に少なくとも部分的に基づいて前記サブフレームの前記二番目スロットで前記PUCCHフォーマット3信号のための第2復調レファレンス信号を生成する段階;及び
前記復調レファレンス信号及び前記PUCCHフォーマット3信号を前記基地局に伝送する段階;を含むことを特徴とする加入者端末を動作させる方法。

【請求項20】
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表19】
そして、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定される、
【表20】
ことを特徴とする請求項19に記載の基地局を動作させる方法。
【請求項21】
前記第1拡散ファクター数NSF,0は、4であるとき、
前記第1のDM RS CS数ncs,0は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表21】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が4であるとき、
下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて前記第2のDM RS CS数ncs,1を決定するように構成される、
【表22】
ことを特徴とする請求項19に記載の基地局を動作させる方法。
【請求項22】
前記第1拡散ファクター数NSF,0が5であるとき、
第1のDM RS CS数ncs,0は、
下記表のような、前記第1のOCC数noc,0及び前記第1拡散ファクター数NSF,0に基づいて決定され、
【表23】
そして、
前記第2拡散ファクター数NSF,1が5であるとき、
前記第2のDM RS CS数ncs,1は、下記表のような前記第2のOCC数noc,1及び前記第2拡散ファクター数NSF,1に基づいて決定するように構成される
【表24】
ことを特徴とする請求項19に記載の加入者端末を動作させるための方法。
【請求項23】
前記第2のOCC数noc,1は、
数式
【数38】
によって決定されることを特徴とする請求項19に記載の加入者端末を動作させるための方法。
【請求項24】
前記第1及び第2復調レファレンス信号
【数39】
それぞれは、
【数40】
によって決定され、
【数41】
は、レファレンス信号基盤シーケンスであり、
【数42】
は、復調レファレンス信号に対して割り当てされたサブキャリアの数であり、
【数43】
は、
【数44】
によって決定される循環シフトであり、
【数45】
は、物理リソースブロックでサブキャリアの全体数であり、
nsは、スロット数、
lは、SC−FDMシンボル数、そして、
【数46】
は、セル特定シュードランダムシーケンス(cell−specific pseudo−random sequence)であり、
前記第1復調レファレンス信号に対してx=0であり、
前記第2復調レファレンス信号に対してx=1であることを特徴とする請求項19に記載の基地局を動作させるための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に無線通信に関する。また、より詳細には、肯定応答(acknowledgement)信号及びサウンディングレファレンス信号を多重化するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)で、直交周波数分割多重化(OFDM、Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、ダウンリンク(DL、downlink)伝送スキームに適用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
さらに効果的な通信方法が要求される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】
【数4】
【0008】
下記のような本発明の詳細な説明に入るに先立って、本特許文献全体にわたって使用される任意の単語、そして構文の一部に対する定義について説明するのが有利であろう。用語“備える(include)”、そして“含む(comprise)”は、それから派生したものと共に、制限なしに含まれることを意味する;用語“または(or)”は、及び/または(and/or)の意味を含むことができる。構文“それと関連した(associated with)”そして“それと共に関連した(associated therewith)”は、それから派生したものと共に、備える(include)、その中に備えられる(be included within)、互いに連結する(interconnect with)、含有する(contain)、内に含有される(be contained within)、何にまたは何と連結する(connect to or with)、何にまたは何と対で連結する(couple to or with)、何と通信を行うことができる(be communicable with)、何に協力する(cooperate with)、挟みこむ(interleave)、並置する(juxtapose)、何に近似する(be proximate to)、それとまたはそれに対して境界を成す(be bound to or with)、有する(have)、何の資産を有する(have a property of)などの意味になることができる。 用語“制御機(controller)”は、ハードウェア、ファームウエア、ソフトウェアまたは前述したもの(ハードウェア、ファームウエア、ソフトウェア)のうち少なくとも2個の組合で具現されるそのような装置の少なくとも1つの動作を制御する任意の装置、システムまたはそれらの一部を意味する。ある個別制御機に関連した機能は、近接、または遠隔で、中央集中されるか、または分散されることができることに留意しなければならない。単語及び構文に対する定義は、この特許文献全体にわたって提供され、この技術分野における通常の知識を有する者は、多くの場合に、あるいは、そうでなければ大部分の場合で、そのように定義された単語と構文の今後の使用と共に、先立って適用されたそのような定義を理解することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、通信の効率が向上する。
【0010】
本発明の実施形態と本発明の長所に対するさらに明確な理解のために、以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。図面で、同一の参照番号は、同一の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の原理によるアップリンクでメッセージを伝送する例示的な無線ネットワークを示す。
図2】本発明の一実施形態によるOFDMA送信機の上位レベル図である。
図3】本発明の一実施形態によるOFDMA受信機の上位レベル図である。
図4】本発明の実施形態による短いPUCCHフォーマットを示す。
図5】w5(q)またはqの関数でw4(q)をマッピングした表を示す。
図6】本発明の実施形態による直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)及び物理リソースブロック(PRB、physical resource block)を決定する方法を示す。
図7A】本発明の実施形態による2個のDM RS SC−FDM(demodulation reference signal single−carrier frequency−division multiplexing)シンボルにわたったOCC(orthogonal cover code)の適用を示す。
図7B】本発明の実施形態による2個のDM RS SC−FDM(demodulation reference signal single−carrier frequency−division multiplexing)シンボルにわたったOCC(orthogonal cover code)の適用を示す。
図8A】本発明の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)マッピングを示す表である。
図8B】本発明の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)マッピングを示す表である。
図9】本発明の他の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)マッピングを示す表を示す。
図10A】本発明の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)及び直交カバー(OC)マッピングを示す表である。
図10B】本発明の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)及び直交カバー(OC)マッピングを示す表である。
図11A】本発明の他の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)及び直交カバー(OC)マッピングを示す表である。
図11B】本発明の他の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS)及び直交カバー(OC)マッピングを示す表である。
図12】本発明の他の実施形態による短いPUCCHフォーマットを示す。
図13】本発明の他の実施形態による短いPUCCHフォーマットを示す。
図14】本発明の実施形態による基地局を動作させる方法を示す。
図15】本発明の実施形態による加入者端末を動作させる方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この特許文献で本発明の原理を説明するために使用された多様な実施形態及び図1図14は、ただ説明のために使用され、本発明の範囲を制限するものに解釈すべきではない。この技術分野における通常の知識を有する者なら適切に定められたいかなる無線通信システムにも本発明の原理が具現されることができることを理解することができる。
【0013】
下記の説明を参照すれば、LTE用語“ノードB(node B)”は、下記で使用される“基地局(base station)”のための他の用語である。また、LTE用語“ユーザ装置(user equipment)”または“UE”は、下記で使用される“加入者端末(subscriber station)”のための他の用語である。
【0014】
図1は、例示的な無線ネットワーク100を示す。この無線ネットワーク100は、本発明の原理によってメッセージを伝送する。図示の実施形態で、無線ネットワーク100は、”基地局(BS)101、基地局102、基地局103及び他の類似の基地局(図示せず)を含む。
【0015】
基地局101は、インターネット130または類似のIP基盤ネットワーク(図示せず)と通信を行う。
【0016】
基地局102は、基地局102のカバレージ領域120内で第1の複数の加入者端末に対してインターネット130に対する無線広帯域接続を提供する。第1の複数の加入者端末は、 小規模事業者(SB;Small business)に位置することができる加入者端末111、大規模事業者(E;enterprise)に位置することができる加入者端末112、WiFiホットスポット(HS;hotspot)に位置することができる加入者端末113、第1居住地(R;Residence)に位置することができる加入者端末114、第2居住地(R;Residence )に位置することができる加入者端末115、及び携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイル装置(M)になることができる加入者端末116を含む。
【0017】
基地局103は、基地局103のカバレージ領域125内の第2の複数の加入者端末にインターネット130に対する無線広帯域接続を提供する。第2の複数の加入者端末は、加入者端末115及び加入者端末116を含む。一実施形態において、基地局101〜103は、 OFDMまたはOFDMA技術を利用して加入者端末111〜116と、そして相互間に通信を行うことができる。
【0018】
ただ6個の加入者端末が図1に示されているが、無線ネットワーク100が、無線広帯域接続を追加の加入者端末に提供することができることを理解しなければならない。加入者端末115及び加入者端末116は、カバレージ領域120及びカバレージ領域125の両方のエッジに位置していることに注目しなければならない。加入者端末115及び加入者端末116の各々は、基地局102及び基地局103の両方と通信を行い、この技術分野において通常の知識を有する者に知られたような、ハンドオフ(handoff)モードで動作すると言える。
【0019】
加入者端末111〜116は、音声、データ、ビデオ、ビデオ会議、及び/または他の広帯域サービスにインターネット130を介して接続することができる。本発明の一実施形態において、1つ以上の加入者端末111〜116は、WiFi WLAN(Wireless Fidelity Wireless Local Area Network)のアクセスポイント(AP;access point)に連動されることができる。加入者端末116は、無線連結可能なラップトップコンピュータ、PDA(personal data assistant)、ノートパソコン、携帯用装置、または他の無線連結可能な装置を含む、多数のモバイル装置になることができる。加入者端末114及び115は、例えば、無線連結可能なパソコン(PC)、ラップトップコンピュータ、ゲートウェイ、または他の装置になることができる。
【0020】
図2は、直交周波数分割多重接続(OFDMA;orthogonal frequency division multiple access)伝送経路200の上位階層図である。図3は、直交周波数分割多重接続(OFDMA;orthogonal frequency division multiple access)受信経路300の上位階層図である。図2及び図3で、ただ図示及び説明を目的にするために、OFDMA伝送経路200は、基地局(BS)102に具現され、OFDMA受信経路300は、加入者端末(SS)116に具現される。しかし、この技術分野において通常の知識を有する者なら、OFDMA受信経路300が基地局102にも具現され、OFDMA伝送経路200が加入者端末116にも具現されることができることを理解することができる。
【0021】
基地局102の伝送経路200は、チャネルコーディング及び変調ブロック205、直列対並列(serial−to−parallel;S−to−P)ブロック210、サイズNの逆高速フーリエ変換(IFFT;Inverse Fast Fourier Transform)ブロック215、並列対直列(parallel−to−serial;P−to−S)ブロック220、循環前置(CP;cyclic prefix)挿入ブロック225、アップコンバータ(UC;up−converter)230、レファレンス信号多重化器290、レファレンス信号割当器295を含む。
【0022】
加入者端末116の受信経路300は、ダウンコンバータ(DC;down−converter)255、循環前置(CP;cyclic prefix)除去ブロック260、直列対並列(serial−to−parallel;S−to−P)ブロック265、サイズNの高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)ブロック270、並列対直列(parallel−to−serial;P−to−S)ブロック275、チャネルデコーディング及び復調ブロック280を含む。
【0023】
図2及び図3のコンポネントの少なくとも一部は、ソフトウェアで具現されることができ、一方、他のコンポネントは、設定可能なハードウェア(configurable hardware)またはソフトウェアと設定可能なハードウェアの組合で具現されることもできる。特に、本発明の文献に記述された高速フーリエ変換(FFT)ブロック及び逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロックは、高速フーリエ変換(FFT)及び逆高速フーリエ変換(IFFT)のサイズNの値が個別具現によって修正されることができる設定可能なソフトウェアアルゴリズムで具現されることができるという点に注目しなければならない。
【0024】
さらに、本発明の実施形態が高速フーリエ変換(FFT)及び逆高速フーリエ変換(IFFT)を具現する実施形態を直接言及しているとしても、これは、ただ説明のためのものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。本発明の代案的な実施形態において、高速フーリエ変換(FFT)機能及び逆高速フーリエ変換(IFFT)機能は、簡単にそれぞれ離散フーリエ変換(DFT;Discrete Fourier Transform)機能及び逆離散フーリエ変換(IDFT;Inverse Discrete Fourier Transform)機能に代替されることもできることを理解しなければならない。離散フーリエ変換(DFT)及び逆離散フーリエ変換(IDFT)機能のために、変数Nの値は、整数になることができ(例えば、1、2、3、4など)、一方、高速フーリエ変換(FFT)及び高速フーリエ変換(IFFT)機能のために、変数Nの値は、2の二乗である整数になることができる(例えば、1、2、4、8、16など)を理解しなければならない。
【0025】
基地局102で、チャネルコーディング及び変調ブロック205は、情報ビットのセットを受信すれば、入力ビットにコーディング(例えば、ターボコーディング)を適用し、変調(例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation))、周波数ドメイン変調シンボルのシーケンスを生成する。直列対並列ブロック210は、直列の変調シンボルを並列のデータに変換(例えば、逆多重化)し、N個の並列シンボルストリームを生成する。ここで、Nは、基地局102及び加入者端末116で使用されるIFFT/FFTのサイズである。それでは、サイズNのIFFTブロック215は、N個の並列のシンボルストリームに対してIFFT動作を行い、時間ドメイン出力信号を生成する。並列対直列ブロック220は、サイズNのIFFTブロック215からの並列の時間ドメイン出力シンボルを変換(例えば、多重化)し、直列の時間ドメイン信号を生成する。その後、循環前置挿入ブロック225は、循環前置(CP)を時間ドメイン信号に挿入することができる。最後に、アップコンバータ230は、循環前置挿入ブロック225の出力を無線チャネルを介して伝送するための無線周波数(RF;radio frequecy)に変調(例えば、アップコンバータ(up−convert))する。信号は、また、無線周波数(RF)に変換される前に、基底帯域(BB;baseband)でフィルタリングされることができる。他の実施形態において、レファレンス信号多重化器290は、コード分割多重化(CDM;code division multiplexing)または時間/周波数分割多重化(TFDM;time/frequency division multiplexing)を利用してレファレンス信号を多重化するように動作することができる。レファレンス信号割当器295は、本発明の実施形態で説明される方法及びシステムによるOFDM信号でレファレンス信号を動的に割り当てるように動作することができる。
【0026】
伝送された高周波(RF)信号は、無線チャネルを通過した後、加入者端末116に到着し、基地局102で行われた動作の逆動作が行われる。ダウンコンバータ255は、受信された信号を基底帯域(baseband)周波数にダウンコンバートし、循環前置除去ブロック260は、循環前置(CP)を除去し、直列の時間ドメイン基底帯域信号を生成する。直列対並列ブロック265は、時間ドメイン基底帯域信号を変換し、並列の時間ドメイン信号を生成する。その後、サイズNのFFTブロック270は、FFTアルゴリズムを行い、N個の並列の周波数ドメイン信号を生成する。並列対直列ブロック275は、並列の周波数ドメイン信号を変調されたデータシンボルのシーケンスに変換する。チャネルデコーディング及び復調ブロック280は、変調されたシンボルを復調し、デコーディングし、元々の入力データストリームを復元する。
【0027】
各基地局101〜103は、加入者端末111〜116に対するダウンリンク(DL)で伝送と類似の伝送経路を実行し、加入者端末111〜116からのアップリンク(UL)で受信と類似の受信経路を実行することができる。同様に、加入者端末111〜116のうちそれぞれのものは、基地局101〜103に対するアップリンク(UL)で伝送のためのアキテクチャーによって伝送経路を行うことができ、基地局101〜103からのダウンリンク(DL)で受信のためのアキテクチャーによって受信経路を実行することができる。
【0028】
OFDMシステムで全体帯域幅は、サブキャリアと呼ばれる狭帯域(narrowband)周波数ユニットに分割される。サブキャリアの数は、システムで使用されるFFT/IFFTサイズNと同一である。一般的に、周波数スペクトルの端部にあるサブキャリアは、保護サブキャリアとして予約されているので、データのために使用されるサブキャリアの数は、N個より小さい。一般的に、保護サブキャリアでは、どんな情報も伝送されない。
【0029】
LTEシステムの時間リソースは、10msecフレームに分割される。そして、各フレームは、それぞれ1msec期間の10個のサブフレームにさらに分割される。1つのサブフレームは、2個の時間スロットに分割される。各スロットの0.5msecの幅(時間)を有する。サブフレームは、周波数ドメインで多重リソースブロック(RB,resource block)に分割される。ここで、リソースブロックは、12個のサブキャリアで構成される.
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】
LTEで、2つの目的でダウンリンクレファレンス信号(RSs)が使用される。第一に、端末は、ダウンリンクレファレンス信号を利用してチャネル品質情報(CQI;channel quality information)、ランク情報(RI;rank information)及びプリコーダマトリクス情報(PMI;precoder matrix information)を測定する。第二に、各端末は、ダウンリンクレファレンス信号を利用するその自体に対する目的でダウンリンク伝送信号を変調する。さらに、ダウンリンクレファレンス信号は、3個のカテゴリーに区分される。セル−特定レファレンス信号(cell−specific RSs)、MBSFN(単一周波数ネットワークを介したマルチメディア放送;multi−media broadcast over a single frequency network)レファレンス信号、及び端末特定レファレンス信号(UE−specific RSs)または専用レファレンス信号(DRSs)がそれである。
【0033】
セル特定レファレンス信号(または共通レファレンス信号:CRSs(common reference signals))は、非放送チャネル(non−MBSFN)伝送を支援するセルですべてのダウンリンクサブフレームに伝送される。サブフレームが放送チャネル(MBSFN)伝送に使用されれば、サブフレーム内で一番目の複数個(0、1または2)のOFDMシンボルがセル特定レファレンスシンボルの伝送に使用されることができる。表記Rは、アンテナポートp上のレファレンス信号伝送に使用される資源要素を示すために使用される。
【0034】
端末特定レファレンス信号(または専用RS:DRS)は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)で単一−アンテナ−ポート伝送が支援され、アンテナポート5を介して伝送される。端末は、上位階層(上位階層信号)によって端末特定レファレンス信号が存在するか、そして物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)復調のための有効な位相レファレンスであるか否かに対する情報を提供される。端末特定レファレンス信号は、ただ対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)がマッピングされたリソースブロックで伝送される。
【0035】
本発明にその全体が記述されたもののようにこの文献に参照として含まれる、2010年4月、エリックスン、ST−エリックスンの、“Evaluation Of PUCCH Proposals For Carrier Aggregation”、R1−102612で、離散フーリエ変換−拡散直交周波数分割多重化(DFT−S−OFDM、discrete Fourier transform−spread orthogonal frequency division multiplexing)に基づく新しい物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control CHannel)が提案された(以下、“PUCCHフォーマットX”で表される)。
【0036】
PUCCHフォーマットXで、チャネルエンコーディングブロックに対する入力は、情報ビットストリームである。これは、例えば、ハイブリッド自動再伝送要請−肯定応答シグナリング(HARQ−ACK、hybrid automatic repeat request−acknowledgement signaling)ビットまたはチャネル品質情報(CQI、channel quality information)ビットになることができる。チャネルコーディングブロックの出力は、コーディングされたビットストリームである。
【0037】
セル特定スクランブリングブロックは、コーディングされたビットストリームの各ビットをスクランブリングする。そして、変調ブロックは、スクランブリングされたビットストリームの入力を受信し、12個の変調されたシンボルのセットの出力を生成する。
【0038】
【数7】
【0039】
【数8】
【0040】
復調のために、2個のレファレンス信号(RS)SC−FDMシンボルが各時間スロットに提供される。RS信号は、2010年3月発表された、3GPP技術規格番号36.211、バージョン9.1.0、“E−UTRA、Physical Channels And Modulation”によって生成される。これは、その全体が本発明のこの文献に記述されたもののように本発明に参照として統合される。ここで、RS信号シーケンスは、CAZAC(constant−amplitude zero−autocorrelation)シーケンスである。CAZACシーケンスの例は、Zadoff−Chu(ZC)シーケンスである。
【0041】
3GPP LTEで、サウンディングレファレンス信号(SRS、sounding reference signal)リソース、すなわちSRS帯域幅及びSRSサブフレームは、セル特定されて構成される。追加に、各ユーザ装置のために、SRSリソースのサブセットがRRC(radio resource control)構成(configuration)によって割り当てられる。一部のRRC構成で、ユーザ装置は、他のリソースブロック(RB)のサブフレームで周期的にSRSを伝送するように構成される。他の構成において、ユーザ装置のHARQ−ACK伝送は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH、physical downlink shared channel)の受信によって動的にトリガーされる。ユーザ装置がサブフレームnでPDSCHを受信するとき、ユーザ装置は、サブフレームn+kでHARQ−ACKを伝送することになっている。ここで、kは、正の整数である(例えば、FDDで、k=4である)。ユーザ装置によるHARQ−ACKの伝送がSRS伝送に対して独立的にトリガーされるもののように、ユーザ装置は、HARQ−ACK及びSRSの両方は、同一のサブフレームでトリガーされるとき、明確に定義された動作(behavior)を有する必要がある。
【0042】
HARQ−ACKがセル特定SRSサブフレームのPUCCHフォーマットX上で伝送されるためにスケジューリングされるとき、ユーザ装置は、(1)SRSをドロップし、PUCCHフォーマットX上でただHARQ−ACKだけを伝送するか、または、(2)短いPUCCHフォーマットXを伝送し、そして、SRSがスケジューリングされれば、サブフレームの二番目スロットで最後のSC−FDMシンボル上にSRSを伝送することができる。
【0043】
図4は、本発明の実施形態による短いPUCCHフォーマット400を示す。
【0044】
図4に示されたように、短いPUCCHフォーマット400は、SRSサブフレームの二番目スロットで最後のSC−FDMシンボル401を除去することによって構成される。二番目スロットで、ただ4 SC−FDMシンボルがHARQ−ACKを伝達するために使用される。
【0045】
【数9】
【0046】
【数10】
【0047】
言い換えれば、ユーザ装置がサブフレームの第1スロットでOCC qを使用するように構成されるとき、ユーザ装置は、短いPUCCHフォーマット400が使用される、サブフレームの第2スロットでOCC q mod 4を利用することができる。
【0048】
【数11】
【0049】
【数12】






【0050】
【数13】
【0051】
【数14】
【0052】
【数15】
【0053】
図6は、本発明の実施形態による物理リソースブロック(PRB、physical resource block)及び直交カバーコード(OCC、orthogonal cover code)を決定する方法を示す。
【0054】
【数16】
【0055】
図6に示されたように、SRSサブフレームでPUCCHフォーマット3によって使用されるPRBの数は、実施形態2または実施形態3が605そして607でそれぞれ示されるように使用されるときと同一に維持される。PRBの数は、実施形態1が603で示されるように使用されるとき、SRSサブフレームで増加する。
【0056】
図7A及び図7Bは、本発明の実施形態による2個の変調レファレンス信号単一キャリア周波数分割多重化(DM RS SC−FDM、demodulation reference signal single−carrier frequency−division multiplexing)にわたった直交カバーコード(OCC)の適用を示す。
【0057】
本発明の実施形態において、同一の対のPRBで伝送される多重PUCCHフォーマットXのための多重DM RSは、循環シフト(CS、cyclic shift)分離及び時間ドメイン直交カバー(OC)分離を利用して多重化される。図7A及び図7Bは、本発明の実施形態による時間ドメインOCCを適用する2個の実施形態を示す。図7aで、OCCは、各時間スロットで、2個のDM RS SC−FDMシンボルにわたって適用される。図7Bで、OCCは、サブフレームで2個の時間スロットにわたったDM RS SC−FDMシンボルにわたって適用される。図7A及び図7Bで、[w0 w1]は、例えば、[1 1]または[1 −1]である。
【0058】
図7Bに示されたOCCマッピング方法は、ただ周波数ホッピング(frequency hopping)が不可能であるとき(不活性化されたとき)、有効な接近であることに留意すべきである。周波数ホッピングが可能であるとき(活性化されれば)、2個のDM RS SC−FDMシンボルで経験する2個のチャネルは、異なっている。したがって、受信機は、2個の受信された信号以外の2個の独立チャネルを推定することができない。これらそれぞれは、2個のチャネル信号のスーパーインポーズされた(superimposed)信号である。
【0059】
例えば、一般CPサブフレームで、OCCは、図7Aに示されたような各時間スロットで2個のDM RS SC−FDMシンボルに適用される。拡張されたCPサブフレームで、OCCは、図7Bに示されたサブフレームで2個の時間スロットにわたって2個のDM RS SC−FDMシンボルに適用される。
【0060】
【数17】
【0061】
【数18】
【0062】
【数19】
【0063】
【数20】
【0064】
図8A及び図8Bは、本発明の実施形態による復調レファレンス信号循環シフト(DM RS CS、demodulation reference signal cyclic shift)マッピングを示す表である。
【0065】
【数21】
【0066】
【数22】
【0067】
図9は、本発明の実施形態によるDM RS CS(demodulation reference signal cyclic shift)マッピングを示す表を示す。
【0068】
【数23】
【0069】
【数24】
【0070】
図10A及び図10Bは、本発明の実施形態によるDM RS CS(demodulation reference signal cyclic shift)及びOC(orthogonal cover)マッピングを示すテーブルである。
【0071】
【数25】
【0072】
【数26】
【0073】
図11A及び図11Bは、本発明の実施形態によるDM RS CS(demodulation reference signal cyclic shift)及びOC(orthogonal cover)マッピングを説明するための表である。
【0074】
【数27】
【0075】
【数28】
【0076】
【数29】
【0077】
図12は、本発明の他の実施形態による短いPUCCHフォーマット1200を示す。
【0078】
一部の実施形態において、HARQ−ACKがフィードバックされるPUCCHの二番目スロットでDM−RS SC−FDMシンボルの位置及び/または数は、セル特定SRSが同一のサブフレームでスケジューリングされるか否か及びリリース(Rel)8/9LTEに定義されたRRCパラメータackNackSRS−SimultaneousTransmissionによって変更される。
【0079】
一実施形態において、ackNackSRS−SimultaneousTransmission=FALSEであるとき、ユーザ装置は、SRSをドロップし、PUCCHフォーマットXでHARQ−ACKを伝送する。ackNackSRS−SimultaneousTransmission=TRUEであるとき、ユーザ装置は、図12に示された短いPUCCHフォーマット1200を利用してHARQ−ACKを伝送する。ここで、短いPUCCHフォーマット1200は、PUCCHフォーマット1200の二番目スロットで第2のDM−RS SC−FDMシンボル1201を1ずつ左側にシフトすることによって構成される。
【0080】
この実施形態によって構成された短いPUCCHフォーマット1200は、向上したDM RS測定及び向上したHARQ−ACK復調性能を提供することができる。
【0081】
図13は、本発明の追加的な実施形態による短いPUCCHフォーマット1300を示す。
【0082】
一実施形態において、ackNackSRS−SimultaneousTransmission=FALSEであるとき、ユーザ装置は、SRSをドロップし、PUCCHフォーマットXでHARQ−ACKを伝送する。ackNackSRS−SimultaneousTransmission=TRUEであるとき、ユーザ装置は、図13に示された短いPUCCHフォーマット1300を利用してHARQ−ACKを伝送する。ここで、短いPUCCHフォーマット1300は、PUCCHフォーマット400の二番目スロットで1つのDM−RS SC−FDMシンボル1301を除去することによって構成され、図13に示されたようなスロットの中央に残りのDM RS SC−FDMを位置させる。
【0083】
この実施形態によって構成された短いPUCCHフォーマット1300は、スロット0と同一のスロット1でOCC長さを維持する。
【0084】
図14は、本発明の実施形態による基地局を動作させる方法1400を示す。
【0085】
【数30】
【0086】
【数31】
【0087】
図15は、本発明の実施形態による加入者端末を動作させる方法1500を示す。
【0088】
【数32】
【0089】
【数33】
【0090】
本発明が例示的な実施形態と共に説明されたが、多様な変更及び修正がこの技術分野の通常の知識を有する者によって提案されることができる。本発明の実施形態は、添付の特許請求範囲の範囲内に含まれる変更及び修正を含むものと意図された。
【符号の説明】
【0091】
200 伝送経路
205 チャネルコーディング及び変調
210 直列対並列(S−to−P)
215 サイズNの逆高速フーリエ変換(IFFT)
220 並列対直列(P−to−S)
225 循環前置(CP)挿入
230 アップコンバータ(UC)
255 ダウンコンバータ(DC)
260 循環前置(CP)除去
265 直列対並列(S−to−P)
270 サイズNの高速フーリエ変換(FFT)
275 並列対直列(P−to−S)
280 チャネルデコーディング及び復調
290 レファレンス信号多重化器
295 レファレンス信号割当器
300 受信経路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図8a
図8b
図9
図10a
図10b
図11a
図11b
図12
図13
図14
図15