(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5894328
(24)【登録日】2016年3月4日
(45)【発行日】2016年3月30日
(54)【発明の名称】介護補助装置
(51)【国際特許分類】
A61G 5/00 20060101AFI20160317BHJP
【FI】
A61G5/00 502
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-192477(P2015-192477)
(22)【出願日】2015年9月30日
【審査請求日】2015年10月5日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715009189
【氏名又は名称】堀江 清
(72)【発明者】
【氏名】堀江 清
【審査官】
今井 貞雄
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−016669(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3181735(JP,U)
【文献】
特表2000−509638(JP,A)
【文献】
米国特許第02757388(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被介護者を立ち乗せさせるための台座と、台座に固定され被介護者を保護する転倒防止柵とからなり、前記台座は被介護者の向きを変えられるように回転自在に支持され、前記台座には細かな凹凸が施された足型が描かれており、前記転倒防止柵には被介護者の前記台座への乗り降りを補助する把持部と、被介護者が自身の体を支える手すりを備えていることを特徴とする介護補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、在宅における身体障害者及び高齢者等の介護を補助するものであり、詳しくは、車椅子からトイレの便座まで容易に移動を可能にした移乗装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被介護者を車椅子からトイレの便座に移動させる場合、今までは介護者が被介護者の身体を直接持ち上げて向きを変えたり、大がかりな器具で被介護者を吊るして移動させるなどの方法であった。全く下肢を動かす事のできない被介護者に対してはそのような方法もいたしかたないが、歩行が不可能でも自身の下肢で立つことのできる被介護者に対しては、より労力の少なく簡便な装置が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−230606
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
介護者が被介護者の身体を直接持ち上げる場合には、介護者の肉体的労力が大きくかなりの負担となっていた。さらに、狭いトイレ内での車椅子から便座への移乗は、余計に労力の負担が大きかった。また、器具で被介護者を吊るして移動させるものは、簡単に設置できるような装置ではなく、移乗時に被介護者の足が床から離れるため、被介護者にとっては落下の不安があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、被介護者を立ち乗せさせるための台座と、台座に固定され被介護者を保護する転倒防止柵とからなり、前記台座は被介護者の向きを変えられるように回転自在に支持されており、前記転倒防止柵には被介護者の前記台座への乗り降りを補助する把持部と、被介護者が自身の体を支える手すりを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の介護補助装置によれば、力の弱い介護者でも被介護者を容易に車椅子からトイレの便座に、またその逆に、トイレの便座から車椅子に、容易に移乗させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の介護補助装置の全体構造を示す図である。
【
図2】本発明の介護補助装置を上から見た平面図である。
【
図3】被介護者が車椅子から本発明の介護補助装置に移乗した状態を示す図である。
【
図4】被介護者が便座から本発明の介護補助装置に移乗した状態を示す図である。
【実施例】
【0008】
図1に本発明の介護補助装置の全体構造を示す。
図1において、1は被介護者が立った状態で乗る台座であり、フレーム2に電動モーター3により回転自在に支持されている。また、台座1の表面には、高齢者等が足を乗せる場所をすぐ認知できるように、足型4が描かれている。足型4には細かな凹凸が施されており、足型4を見なくとも足の感触で認知できるようになっている。また、台座1には被介護者が台座1に乗っている際に被介護者を保護し転倒等を防止するための転倒防止柵5が固定されている。さらに、転倒防止柵5には被介護者が安全に台座1に乗り降りするための把持部6が設けられている。
【0009】
図2は本発明の介護補助装置を上から見た平面図である。
図1と同じ部材には同番号を付し、詳しい説明は省略する。フレーム2は車椅子8及び便器9がフレーム2内に侵入可能な幅を有する。
図2において、破線部は車椅子8及び便器9の外形線である。
【0010】
図3及び
図4は被介護者が車椅子8から本発明の介護補助装置に移乗した状態を示す図である。まず、
図3において、破線で示す被介護者が車椅子に腰掛けた状態から介護補助装置に移乗する際には、転倒防止柵5に設けられた把持部6を掴みながら台座1の上に乗り、転倒防止柵5の上辺部の手すり7を掴み身体を保持する。そして、介護者が台座1の回転操作を行い、台座1を180°回転させて
図4に示すような状態となる。その後、被介護者は把持部6を掴みながら、台座から破線で示す被介護者は便器9の便座に腰掛ける。トイレ使用後は、前述と同様の方法で台座1に立った後、台座1が180°回転されてから台座1から再び車椅子に腰掛ける。
【0011】
本実施例では、車椅子と便器間での被介護者の移動について説明したが、車椅子とベッド間の移動の際にも本介護補助装置を使用できる。さらに、フレーム2の底面に本介護補助装置自体を容易に移動させるための車輪等を設けることにより、移動場所が離れている際にも使用できる。
【符号の説明】
【0012】
1 台座
2 フレーム
3 モーター
4 足型
5 転倒防止柵
6 把持部
7 手すり
8 車椅子
9 便器
【要約】 (修正有)
【課題】介護者が被介護者を狭いトイレ内で車椅子から便座へ移乗させる介護補助装置を提供する。
【解決手段】被介護者を立ち乗せさせるための台座1と、台座に固定され被介護者を保護する転倒防止柵5とからなり、台座は被介護者の向きを変えられるよう回転自在に支持されており、転倒防止柵には被介護者の台座への乗り降りを補助する把持部6と、被介護者が自身の体を支える手すり7を備える。
【選択図】
図1