(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、データ検索ダウンロードシステムの全体構成を示す。
データ検索ダウンロードシステム104はサーバ103に構築され、サーバ103はネットワーク102を介してPC(パーソナルコンピュータ)101等の端末に接続されて、データ検索ダウンロードシステム全体が構成される。
【0013】
データ検索ダウンロードシステム104は、サーバ103でプログラムが実行されることで、一覧画面作成処理部105、検索画面作成処理部106、ダウンロードデータ作成処理部107の各処理機能を実現する。また、データ検索ダウンロードシステム104は、権限別一覧設定マスタテーブル108、ダウンロードマスタテーブル109、検索条件設定マスタテーブル110、ダウンロードSQLマスタテーブル111、項目名マスタテーブル112、取引先マスタ113のテーブル、言語マスタテーブル114、部品テーブル115の各テーブルを有する。なおこれらのテーブルの構成については、
図9〜
図16を参照して後述する。
【0014】
データ検索ダウンロードシステム104は、上記各種のマスタテーブルを利用して、一覧画面作成処理部105や検索画面作成処理部106で一覧画面(
図6参照)や検索画面(
図7参照)を作成し、作成した一覧画面及び検索画面を、ネットワーク102を通じてPC101に転送して画面表示する。操作者は、PCに表示された検索画面を用いて入力器を操作することで、多言語のデータダウンロードが可能となる。
【0015】
次に、
図6及び
図7を参照して、一覧画面及び検索画面の構成例について説明する。
図6は、一覧画面600の例を示す。
一覧画面600は、ダウンロード可能なファイルについて、ダウンロード番号、ダウンロード名称、ダウンロードコメントを表示する画面である。(A)は条件設定前の画面、(B)は日本語用画面、(C)は英語用画面を示す。
【0016】
(A)の一覧画面は、言語選択エリアと一覧出力エリアから構成される。一覧画面の表示項目は、No、ダウンロード番号、ダウンロード名称、ダウンロードコメントである。言語選択は、プルダウン方式によって、例えば日本語、英語、及び現地語の3種のいずれかを選択可能である。
【0017】
(B)は日本用の画面であり、項目名一覧が日本語で表示される。(C)の英語用画面も同様に、項目名一覧が英語で表示される。操作者は入力器を操作することで、ダウンロード番号(NO)を選択することができる。
【0018】
図7は、検索画面700の例を示す。
(A)は検索条件設定前の画面を示し、(B)(C)は検索条件設定後の検索画面を示す。(B)は日本語用画面、(C)は英語用画面である。
(A)の検索画面700は、ダウンロードしたいファイルを検索するための検索条件を設定する画面である。検索条件として、検索条件エリアに10個の検索条件が表示され、検索条件1〜10に対応して「1〜10」の番号と指定することで、1の検索条件を選択することができる。また、プルダウン方式の言語選択エリアが設定され、日本語、英語、及び現地語の3種のいずれかを選択可能である。
【0019】
検索条件設定後の検索画面(B)(C)に関して、図示の例では、操作者がPC101の入力器(図示せず)を操作して、(A)の画面から検索条件として、「取引先」及び「事業所」を設定している。操作者は、希望する検索コードを検索エリアに入力することで検索することができる。(B)は日本語用画面であり、検索設定前画面の言語選択プルダウンを選択して、検索画面の項目を日本語に設定することができる。同様にして、(C)のように、英語を選択した場合は、検索項目を英語で表示するように設定することができる。なお、図示の例では、検索項目は2つであるが、これに限らず更に多くの検索項目を設定してもよい。
【0020】
図8は、ダウンロードファイルの例を示す。
図7に示す検索画面の条件によって検索された条件で検索されたデータ(ダウンロードファイル)を表示する画面の例である。(A)は日本語用のダウンロードファイルの表示画面であり、ヘッダの項目が日本語表示される。(B)は英語用のファイルであり、日本語と同様にヘッダの項目が英語表示される。ダウンロードファイルは、日本語又は英語表示された、事業所、取引先、取引先名称(英語及び現地語)、取引先住所(英語及び現地語)のヘッダ項目に対応して、検索されたファイルがデータ部に表示される。
【0021】
次に、
図9〜
図16を参照して各テーブルの構成例について説明する。
図9に示すように、部品テーブル115は、一覧画面や検索画面を構成する部品を登録するテーブルであり、検索条件部品を示す部品コードと、部品の項目名称を表す部品項目名と、部品の項目入力のタイプを説明する説明、の各項目から構成される。部品項目名は、部品の項目名を入力又は選択するエリア(項目名の右側のスペース)を有する。例えば、テキストボックス形式入力部品は、部品コードが「1201」、部品項目名の、左側に項目名のガイダンス、右側に項目名が入力されるエリアがある。また、プルダウン選択式入力部品は、部品コードが「1202」、部品項目名の、左側に項目名のガイダンス、右側にプルダウンされる項目名のエリアがある。
【0022】
図10に示すように、権限別一覧設定マスタテーブル108は、検索可能な操作者の権限を設定するものであり、操作者の企業を示す企業コードと、操作者の事業所を示す事業所コードと、操作者の権限を示す権限コードと、ダウンロードデータを識別するためのダウンロードデータの番号を示すダウンロードNoの各項目から構成される。
【0023】
図11に示すように、ダウンロードマスタテーブル109は、ダウンロード対象のデータ及びその表示項目等を設定するためのものであり、ダウンロードデータの番号を特定するダウンロードNoと、情報の登録言語を識別する言語コードと、ダウンロードデータの名称を示すダウンロード名称と、ダウンロードデータに関する説明内容であるダウンロードコメントと、ダウンロードデータのヘッダ部への設定用の項目名を示すダウンロード項目名の各項目から構成される。例えば、ダウンロード番号「X17」が指定されると、ヘッダの表示項目は英語表示(ENG)となり、ダウンロード名称は「Supplier Master」、ダウンロード項目名として、「Division, Supplier, Supplier Name,・・」が選択され表示される。
【0024】
図12に示すように、検索条件設定マスタテーブル110は、検索対象のデータについて、検索条件を設定するためのものであり、ダウンロードデータの番号を示すダウンロードNOと、検索条件部品を設定する箇所を示す検索条件NOと、入力された条件値をプログラムにインターフェースする際に格納する変数の設定を示す入力項目名と、画面に表示する項目名称の項目名を設定する項目名と、検索条件部品を示す部品コード(
図9)の各項目から構成される。検索条件には、検索画面(
図7(A))に表示される検索条件1〜10に対応した1又は複数番号が指定される。
【0025】
図13に示すように、ダウンロードSQLマスタテーブル111は、ダウンロード対象のデータについて、実行するSQLを設定するためのものであり、ダウンロードデータの番号を示すダウンロードNOと、ダウンロードデータの抽出SQLを示す実行SQLの各項目から構成される。
【0026】
図14に示すように、項目名マスタテーブル112は、システム内で使用している共通の項目について表示の形式を設定するものであり、システム内で使用している共通の項目を示す項目名と、情報の登録言語を識別する言語コードと、項目名の言語毎の表示内容を示す項目名称の各項目から構成される。
【0027】
図15に示すように、取引先マスタテーブル113は、検索対象となるデータを登録するデータベースである。本実施例では、検索対象のデータが企業の取引先に関するファイルのため、取引先マスタとして、操作者の企業を示す企業コードと、操作者の事業所を示す事業所コードと、取引先を示す取引先コードと、取引先の名称(英語)と、取引先の名称(現地語「英語、中語、日本語等」)と、住所(英語)と、住所(現地語)の各項目を登録している。検索の結果、この項目のファイルがダウンロードされて、
図8に示すデータ部となる。
なお、検索対象のデータには取引先マスタに限らず、種々のものがある。例えば企業活動で言えば、人事関係の管理で用いられる人事マスタ、給与マスタ、資材発注マスタ、支払いマスタ等々がある。そこで一般的には、例示の取引先マスタを含む、検索対象マスタと言えよう。
【0028】
図16に示すように、言語マスタテーブル114は、項目表示する言語を設定するものであり、情報の登録言語を識別する言語コードと、言語の名称を示す言語名の各項目から構成される。言語には、英語や日本語、中国語、等々が設定される。
【0029】
次に、
図2〜
図5を参照して、データ検索ダウンロードシステム104の処理動作について説明する。
図2は、データ検索ダウンロードシステム104の全体処理を示すフローチャートである。
一覧画面作成処理(S201)では、項目名マスタテーブル112、権限別一覧設定マスタテーブル108、ダウンロードマスタテーブル109、言語マスタテーブル114の内容を基に一覧画面600を作成する。この処理の詳細については、
図3を参照して詳述する。
【0030】
ダウンロード番号選択(S202)は、一覧画面600で「ダウンロードNO」項目を選択したかを判定し、選択ありの場合、検索画面作成処理(S203)へ進む。一方、「ダウンロードNO」項目が選択なしの場合、一覧画面作成(S201)へ進む。
【0031】
検索画面作成処理(S203)では、検索条件設定マスタテーブル110、項目名マスタテーブル112、言語マスタテーブル114、部品テーブル115の内容を基に検索画面700を作成する。この処理の詳細については、
図4を参照して詳述する。
【0032】
その後、検索画面700で「戻る(back)」ボタンが押下されると(S204)、一覧画面作成処理(S201)へ進む。一方、「戻る」ボタンが押下されない場合、「ダウンロード」ボタンの押下判定(S205)へ進む。「ダウンロード」ボタンが押下されると(S205)、ダウンロードデータ作成処理(S206)へ進む。一方、「ダウンロード」ボタンが押下されない場合、一覧画面作成処理(S201)へ進む。
【0033】
ダウンロードデータ作成処理(S206)では、検索条件設定マスタテーブル(110)、ダウンロードSQLマスタテーブル(111)、取引先マスタテーブル(113)の内容を基にダウンロードデータ(S207)を作成する。この処理の詳細については、
図5を参照して詳述する。
【0034】
次に、
図3を参照して、一覧画面作成処理(S201)について詳述する。
前画面からの項目引継ぎ(S301)では、前の画面から「企業コード」、「事業所コード」、「権限コード」、「言語コード」を引き継ぐ。
言語選択プルダウンの設定(S302)では、言語マスタテーブル114の内容を読み、「言語コード」、「言語名」を取得し、一覧画面600の言語選択プルダウンに設定する。言語選択プルダウンの画面表示は、前の画面から引き継いだ「言語コード」をキーに取得した「言語名」を表示する。「言語コード」="JPN"の場合、「言語名」="Japanese"が取得される。
次に、カウンタの初期設定(S303)においてカウンタ値に「1」が設定される。
【0035】
「DOWNLOAD_NO」の設定(S304)では、"DOWNLOAD_NO"を「項目名」に設定する。即ち、「項目名」+「言語コード」をキーに、項目名マスタテーブル112を読み、「項目名称」を取得する。取得した「項目名称」は一覧画面600の「DOWNLOAD_NO」に設定される。「項目名」="DOWNLOAD_NO"+「言語コード」="JPN"の場合、「項目名称」="ダウンロードNO"が取得される。
【0036】
「DOWNLOAD_NAME」の設定(S305)では、"DOWNLOAD_NAME"を「項目名」に設定する。即ち、「項目名」+「言語コード」をキーに、項目名マスタテーブル112を読み、「項目名称」を取得する。
取得した「項目名称」は一覧画面600の「DOWNLOAD_NAME」に設定される。「項目名」="DOWNLOAD_NAME"+「言語コード」="JPN"の場合、「項目名称」="ダウンロード名称"が取得される。
【0037】
「DOWNLOAD_COMMENT」の設定(S306)では、"DOWNLOAD_COMMENT"を「項目名」に設定する。即ち、「項目名」+「言語コード」をキーに、項目名マスタテーブル112を読み、「項目名称」を取得する。取得した「項目名称」は一覧画面600の「DOWNLOAD_COMMENT」に設定される。「項目名」="DOWNLOAD_COMMENT"+「言語コード」="JPN"の場合、「項目名称」="ダウンロードコメント"が取得される。
【0038】
「ダウンロードNO」の取得(S307)では、「企業コード」+「事業所コード」+「権限コード」をキーに、権限別一覧設定マスタテーブル108を読み、「ダウンロードNO」を取得する。「企業コード」="B5000"+「事業所コード」="001"+「権限コード」="BUYER"の場合、1件目「ダウンロードNO」="X17"、2件目「ダウンロードNO」="X18"が取得される。
【0039】
一覧出力エリアの設定(S308)では、取得したn件目の「ダウンロードNO」+「言語コード」をキーに、ダウンロードマスタテーブル(109)を読み、「ダウンロード名称」、「ダウンロードコメント」を取得する。そして、一覧画面600の一覧出力エリアのn行目に、「n」、「ダウンロードNO」、「ダウンロード名称」、「ダウンロードコメント」を設定する。(n=1)件目の場合、「ダウンロードNO」="X17"+「言語コード」="JPN"をキーに、「ダウンロード名称」="取引先マスタテーブル"、「ダウンロードコメント」="取引先情報一覧がダウンロードされます。"が取得される。
【0040】
カウンタのカウントアップ(S309)では、カウンタ値にn+1が設定される。
そして、出力データ判定(S310)では、一覧画面600の一覧出力エリアに出力するデータ(n件目の「ダウンロードNO」)が存在するか確認する。確認の結果、データありの場合、一覧出力エリアの設定(S308)へ進む。一方、データなしの場合は終了する。
【0041】
言語変更判定(S311)では、一覧画面600の言語選択プルダウンの表示内容に変更があるか確認する。確認の結果、言語変更ありの場合、言語コードの設定(S312)へ進む。一方、言語変更なしの場合は終了する。
言語コードの設定(S312)では、入力器を操作者が操作することで、一覧画面600の言語選択プルダウンで表示されている「言語名」の「言語コード」を画面引継ぎ項目の「言語コード」に設定する。その後、カウンタの初期設定(S303)へ進む。
【0042】
次に、
図4を参照して、検索画面作成処理(S203)について詳述する。
前画面からの項目引継ぎ(S401)では、前の画面から「ダウンロードNO」「言語コード」を引き継ぐ。
言語選択プルダウンの設定(S402)では、言語マスタテーブル114を読み、「言語コード」と「言語名」を取得する。取得された「言語コード」と「言語名」は一覧画面600の言語選択プルダウンに設定される。言語選択プルダウンの画面表示は、前の画面から引き継いだ「言語コード」をキーに取得した「言語名」を表示する。「言語コード」="JPN"の場合、「言語名」="Japanese"が取得される。
【0043】
次に、カウンタの初期設定(S403)においてカウンタ値に「1」が設定される。
検索条件設定マスタテーブルの各項目取得(S404)では、「ダウンロードNO」をキーに、検索条件設定マスタテーブル110を読み、「検索条件NO」、「項目名」、「部品コード」を取得する。「ダウンロードNO」="X17"の場合、1件目(「検索条件NO」="1"、「項目名」="SUPL_CD"、「部品コード」="1201")、2件目(「検索条件NO」="2"、「項目名」="DIV_CD"、「部品コード」="1201"が取得される。
【0044】
検索条件エリアへの「部品」設定(S405)では、「検索条件NO」=nの「部品コード」を選択する。「部品コード」をキーに、「部品」を取得する。「部品」は検索画面700の検索条件エリアの「検索条件n」に設定される。「検索条件NO」のn=1の場合、「部品コード」="1201"の「部品」が検索条件エリアの「検索条件1」に設定される。
【0045】
「部品項目名」の設定(S406)では、「検索条件NO」=nの「項目名」を選択する。即ち、「項目名」+「言語コード」をキーに、項目名マスタテーブル(112)を読み、「項目名称」を取得する。そして「項目名称」を検索条件エリアの「検索条件n」の「部品項目名」に設定する。n=1の場合、「項目名」="SUPL_CD"+「言語コード」="JPN"をキーに「項目名称」="取引先"が取得され、検索条件エリアの「検索条件1」の「部品項目名」に設定される。
【0046】
カウンタのカウントアップ(S407)ではカウンタ値nがn+1を更新される。
出力データ判定(S408)では、検索条件エリアに出力するデータ(n件目の「検索条件NO」)の存在を確認する。確認の結果、データ有りの場合、検索条件エリアへの「部品」設定(S405)へ進む。一方、データ無しの場合は終了する。
【0047】
言語変更判定(S409)では、一覧画面600の言語選択プルダウンの表示内容に変更があるか確認する。確認の結果、言語変更有りの場合、言語コードの設定(S410)へ進む。一方、言語変更無しの場合は終了する。言語コードの設定(S410)では、一覧画面600の言語選択プルダウンで表示されている「言語名」の「言語コード」を画面引継ぎ項目の「言語コード」に設定する。その後、カウンタの初期設定(S403)へ進む。
【0048】
次に、
図5を参照して、ダウンロードデータ作成処理について詳述する。
前画面からの項目引継ぎ(S501)では、前の画面から「企業コード」、「事業所コード」、「言語コード」、「ダウンロードNO」を引継ぐ。
引継ぎ項目のワーク変数設定(S502)では、前の画面から引き継いだ各項目をワーク変数に設定する。例えば、「企業コード」"R_CMPY_CD"が"B5000"、「事業所コード」"R_DIV_CD"が"001"の場合、R_CMPY_CD="B5000"、R_DIV_CD="001"が設定される。
【0049】
そして、カウンタの初期設定(S503)においてカウンタ値に「1」が設定される。
「検索条件設定マスタテーブル」の各項目取得(S504)では、「ダウンロードNO」をキーに、検索条件設定マスタテーブル(110)を読み、「検索条件NO」、「入力項目名」を取得する。例えば、「ダウンロードNO」="X17"の場合、1件目(「検索条件NO」="1"、「入力項目名」="I_SUPL_CD")、2件目(「検索条件NO」="2"、「入力項目名」="I_DIV_CD")が取得される。
【0050】
「入力項目名」の変数作成(S505)では、「検索条件NO」=nの「入力項目名」を選択する。この「入力項目名」の値で変数を作成する。「検索条件NO」="1"の場合、「入力項目名」="I_SUPL_CD"であり、変数=I_SUPL_CDが作成される。
【0051】
画面入力値の変数設定(S506)では、検索画面700の検索条件エリア「検索条件n」の部品入力エリアに入力・設定された値を「入力項目名」の値で作成した変数に設定する。n=1の場合、「検索条件1」の入力値が"AA01"の場合、変数I_SUPL_CDに"AA01"が設定される。
【0052】
そしてカウンタのカウントアップ(S507)においてカウンタ値nをn+1に更新する。
その後、検索条件nの存在判定(S508)において、検索画面700の検索条件エリアの「検索条件n」(n件目の「検索条件NO」)が存在するか確認する。確認の結果、検索条件NOのデータありの場合、「入力項目名」の変数作成(S505)へ進む。一方、データ無しの場合、「ダウンロードSQLマスタテーブル」の各項目取得(S509)へ進む。
【0053】
「ダウンロードSQLマスタテーブル」の各項目取得(S509)では、「ダウンロードNO」をキーに、ダウンロードSQLマスタテーブル(111)を読み、「実行SQL」を取得する。
例えば、「ダウンロードNO」=X17の場合、
「実行SQL」=/* X17 */ SELECT
A.事業所コード,
A.取引先コード,
A.ステータスフラグ,
A.取引先名称(英語),
A.取引先名称(現地語),
A.取引先住所(英語),
A.取引先住所(現地語),
FROM 取引先マスタテーブル A
WHERE A.企業コード = :R_CMPY_CD
AND (A.取引先コード = :I_SUPL_CD OR :I_SUPL_CD IS NULL)
AND (A.事業所コード IN = :I_DIV_CD :I_DIV_CD IS NULL)
を取得する。
【0054】
ダウンロードヘッダ部出力(S510)では、「ダウンロードNO」+「言語コード」をキーに、ダウンロードマスタテーブル109を読み、「ダウンロード項目名」を取得する。そして、「ダウンロード項目名」をダウンロードデータ207に出力する。例えば「ダウンロードNO」="X17"、「言語コード」="JPN"の場合、「ダウンロード項目名」="事業所","取引先","取引先名称(英語)","取引先名称(現地語)","取引先住所(英語) ","取引先住所(現地語)","ステータスフラグ"が、ダウンロードファイルサンプル(
図8)のヘッダ部に出力される。
【0055】
ダウンロードデータ部出力(S511)では、「実行SQL」のSQL文を実行し、実行結果をダウンロードデータ207に出力する。実行結果はダウンロードファイルのデータ部(
図8)に出力され、
図8のように画面表示される。
【0056】
以上説明したように、本実施例によれば、言語毎の複数画面の管理が不要となり、言語を増やす場合はマスタテーブルの登録により対応が可能である。多言語を対象としない従来のシステムに、本発明による多言語データ検索ダウンロードシステムを追加することにより、ダウンロード機能部分だけを多言語化にすることが可能となる。プログラム言語の知識が無くてもSQLの知識があれば、マスタテーブルの登録だけで、容易にデータ検索画面と、ダウンロード機能の構築、項目追加等の変更が可能で、システムへ動的に反映される。
【0057】
なお、本発明は上記実施例に限定されることなく、種々変形して実施し得る。上述したように、データ検索の対象となる取引先マスタは一例であり、このマスタを検索対象マスタとして色々と変更することで、種々のデータ検索ダウンロードに対応することができる。