(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体において、前記ノズルは、内部通路と、該内部通路から前記空気流を受け取るとともに前記ノズルから前記空気流を噴出する少なくとも一つの空気出口と、を備え、前記内部通路は、軸線の周りに延びて前記少なくとも一つの空気出口から噴出される空気流によって前記送風機組立体の外側の空気が通って引き込まれる開口部を形成し、前記ノズルは、半径方向厚さを有し、前記半径方向厚さは、前記軸線を通り且つ該軸線を含む平面で最大値と最小値との間で変化し、前記ノズルの前記半径方向厚さの前記最大値は、前記軸線周りで変化する、ことを特徴とする送風機組立体。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路、該内部通路から空気流を受け取る口部、及び該口部に隣接して配置されその上に空気流を向けるように口部が配置されるコアンダ面を備え、口部及びコアンダ面は軸線の回りに延び、コアンダ面は、ディフューザ部を備え、軸線とディフューザ部との間に規定される角度は、軸線の周りで変化する。
【0006】
送風機組立体が発生する空気流のプロフィールは、特に、軸線とコアンダ面のディフューザ部との間に規定される角度に依存する。軸線とコアンダ面のディフューザ部との間に規定される角度が軸線の周りで変化するので、送風機組立体が発生する空気流は、送風機組立体のノズルの外面の寸法又は形状を大幅に変更することなく、非円筒形又は非切頭円錐形のプロフィールを有することができる。
【0007】
好ましくは、コアンダ面は、軸線の周りで連続している。好ましくは、角度は、コアンダ面に沿って、すなわち軸線の周りにおいて、少なくとも1つの最大値と少なくとも1つの最小値との間で変化する。好ましくは、角度は、コアンダ面に沿って、複数の最大値と複数の最小値との間で変化する。好ましい実施形態において、角度は、コアンダ面に沿って2つの最大値と2つの最小値との間で変化するが、この数は、2より大きくすることができる。最大値及び最小値は、好ましくは、軸線の周りにおいて一定の間隔で離間される。最小値は−15度から15度の範囲とすることができ、最大値は20度から35度の範囲とすることができる。好ましい実施形態において、最大値は最小値の少なくとも2倍である。
【0008】
好ましくは、角度は、コアンダ面の上端及び下端の少なくとも一方又はその近くで最小値である。最小値を上端及び下端の一方又は両方に設定すると、送風機組立体が発生する空気流プロフィールの上端及び下端は「平ら」になり、結果的に、空気流は、円形プロフィールではなく長円形プロフィールとすることができる。また、空気流プロフィールは、好ましくは、最大値をコアンダ面の各側端又はその近く設定することで広げることができる。好ましくは、軸線とコアンダ面のディフューザ部との間に規定される角度は、軸線の周りで変化する。
【0009】
好ましくは、軸線に沿って測定したノズルの奥行きは、軸線の周りで変化する。この特徴は、送風機組立体から噴出される空気流プロフィールを修正するためのコアンダ面の形状変化とは別に設けることができる。第2の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路、該内部通路から空気流を受け取る口部、及び該口部に隣接して配置されその上に空気流を向けるように口部が配置されるコアンダ面を備えた送風機組立体において、口部及びコアンダ面は軸線の回りに延び、軸線に沿って測定したノズルの奥行きは、軸線の周りで変化する。
【0010】
ノズルは、好ましくは、軸線の周りに延びるループ状である。
【0011】
好ましくは、ノズルの奥行きは、軸線の周りにおいて、少なくとも1つの最大値と少なくとも1つの最小値との間で変化する。好ましくは、ノズルの奥行きは、軸線の周りにおいて、複数の最大値と複数の最小値との間で変化する。好ましい実施形態において、奥行きは、2つの最大値と2つの最小値との間で変化するが、この数は2よりも大きくすることができる。最大値は、好ましくは、最小値の少なくとも1.25倍以上であり、より好ましくは、最小値の少なくとも1.5倍以上である。好ましくは、最小値は、50mmから150mmの範囲である。奥行きは、好ましくは、面の上端及び下端の少なくも一方で又はその近くで最大値であるが、奥行きは、面の各側縁又はその近くで最小値である。好ましくは、奥行きは、軸線の周りで最大値と最小値との間で変化する。
【0012】
好ましくは、ノズル又はコアンダ面は、n回回転対称であり、nは2又はそれ以上の整数である。nの値を3又はそれ以上に増やすと、軸線と直交する平面において、波形又は曲がりくねったプロフィールをもつノズルがもたらされる。代替的に、ノズル又はコアンダ面は非対称とすることができる。
【0013】
好ましくは、内部通路は軸線の周りに延び、軸線を通りかつこれと平行な平面における内部通路の断面積は、軸線の周りで実質的に一定である。その結果、空気流は、口部の長さに沿って、結果的に軸線の周りでほぼ均一に噴出することができる。軸線の周りにおけるノズルの奥行き及びコアンダ面のディフューザ部と軸線との間に規定される角度の一方又は両方に照らして、この平面における内部通路の断面プロフィールは、軸線の周りで変化して、内部通路の断面プロフィールの均一性を維持するようになっている。
【0014】
内部通路の断面プロフィールは、好ましくは、ノズルの前端部に向かって先細りになるように形作ることができる。従って、ノズルの半径方向厚さは、ノズルの前端部に向かって減少することができ、その結果、軸線を通りかつこれに平行な任意の所定の平面で、ノズルの半径方向厚さは、最大値と最小値との間で変化する。また、ノズルの半径方向厚さの最大値は、軸線の周りで変化することができる。
【0015】
また、ノズルの前端部と軸線との間の半径方向距離は、軸線の回りで変化することができる。ノズルの前端部と軸線との間の半径方向距離は、軸線の周りで、ノズルの奥行きの関数及び/又は軸線とコアンダ面のディフューザ部との間に規定される角度の関数として変化することができる。
【0016】
口部は、好ましくは、軸線の周りで連続しており、実質的に円形形状とすることができる。好ましくは、口部は、1つ又はそれ以上の出口を備え、口部の出口におけるノズルの対向する表面の間の間隔は、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲である。
【0017】
好ましくは、ノズルは、口部から噴出される空気流によって、送風機組立体の外側の空気が通って引き込まれる開口部を規定する。開口部は、好ましくは、軸線と実質的と直交する平面に配置されている。内部通路は、好ましくは、開口部の回りに連続的に延びるので、開口部は内部通路により取り囲まれた、周囲を囲まれた開口部である。口部及び表面は、好ましくは、開口部の回りに延び、より好ましくは、開口部の回りに連続して延びる。
【0018】
ノズルは、好ましくは、空気流を生成する手段を収容する基部に取り付けられている。好ましい送風機組立体において、ノズルを通る空気流を生成する手段は、モータにより駆動されるインペラを備える。
【0019】
前述したように、その上に空気流を向けるように口部が配置される表面は、コアンダ面である。コアンダ面は、隣接した出口オリフィスから流出する空気流がその上でコアンダ効果を発揮する公知の形式の表面である。流体はコアンダ面上に接近して、ほぼコアンダ面に「くっついて」又は「沿って」流れる傾向がある。コアンダ効果は、文献で十分に証明された同伴方法であり、一次空気流はコアンダ面の上に向けられる。コアンダ面の機能及びコアンダ面上の流体の作用に関する記載は、Reba著「Scientific American」、214巻,1966年6月、84から92ページの文献に見出すことができる。コアンダ面を使用することで、口部から噴出される空気によって、送風機組立体の外側から増量した空気が開口部を通って引き込まれる。
【0020】
好ましい実施形態において、送風機組立体のノズルを介して空気流が生成される。以下の記載では、この空気流は一次空気流と呼ぶ。一次空気流は、ノズルの口部から噴出され、好ましくは、コアンダ面の上を通る。一次空気流は、ノズルを取り囲む空気を同伴し、これは一次空気流及び同伴空気をユーザに供給する空気増幅部として作用する。同伴空気は本明細書では二次空気流と呼ぶ。二次空気流は、口部を取り囲む室内空間、領域、又は外部環境から、及び置換により送風機組立体の周りの他の領域から引き込まれ、主としてノズルが規定する開口部を通って流れる。コアンダ面の上に向けられ、同伴された二次空気流と合体される一次空気流は、ノズルが規定する開口部から前方へ放出又は噴出される総体空気流と同じである。
【0021】
第3の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路、該内部通路から空気流を受け取る口部、及び該口部に隣接して配置されその上に空気流を向けるように口部が配置されるコアンダ面を備え、内部通路及び口部は、軸線の回りに延び、ノズルは、軸線を通りかつこれと平行な平面において、最大値と最小値との間で変化する半径方向厚さを有し、ノズルの半径方向厚さの最大値は、軸線の周りで変化する。
【0022】
第4の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路、該内部通路から空気流を受け取る口部、及び該口部に隣接して配置されその上に空気流を向けるように口部が配置されるコアンダ面を備え、内部通路及び口部は、軸線の回りに延び、軸線を通りかつこれと平行な平面における内部通路の断面積は、軸線の周りで実質的に一定であり、平面での内部通路のプロフィールは、軸の周りで変化する。
【0023】
第5の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路及び内部通路から空気流を受け取りかつ空気流をノズルから噴出する少なくとも1つの空気出口を備え、内部通路は、軸線の周りに延び、少なくとも1つの空気出口から噴出される空気流によって送風機組立体の外側の空気がそこを通って引き込まれる開口部を規定し、軸線に沿って測定したノズルの奥行きは軸線の周りで変化する。
【0024】
第6の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路及び内部通路から空気流を受け取りかつ空気流をノズルから噴出する少なくとも1つの空気出口を備え、内部通路は、軸線の周りに延びて、少なくとも1つの空気出口から噴出される空気流によって送風機組立体の外側の空気がそこを通って引き込まれる開口部を規定し、ノズルは、軸線を通りかつこれと平行な平面において、最大値と最小値との間で変化する半径方向厚さを有し、ノズルの半径方向厚さの最大値は、軸線の周りで変化する。
【0025】
第7の態様において、本発明は、ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体を提供し、ノズルは内部通路及び内部通路から空気流を受け取りかつ空気流をノズルから噴出する少なくとも1つの空気出口を備え、内部通路は、軸線の周りに延びて、少なくとも1つの空気出口から噴出される空気流によって送風機組立体の外側の空気がそこを通って引き込まれる開口部を規定し、軸線を通りかつこれと平行な平面における内部通路の断面積は、軸線の周りで実質的に一定であり、該平面における内部通路のプロフィールは、軸の周りで変化する。
【0026】
本発明の第1の態様に関連して前述した特徴は、本発明の第2から第7の態様の各々にも同様に適用可能であり、逆も同じである。
以下に、例示的に本発明の好ましい特徴を添付の図面を参照して説明する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1から
図4は、送風機組立体10の外観図である。送風機組立体10は、一次空気流が送風機組立体10に流入する空気入口14を有する本体12と、該本体12に取り付けられる環状ケーシングの形態のノズル16とを含み、ノズルは、送風機組立体10から一次空気流を噴出する口部18を備える。
【0029】
本体12は、実質的に円筒形の下側本体セクション22上に取り付けられ、実質的に円筒形の主本体セクション20を備える。主本体セクション20及び下側本体セクション22は、好ましくは、実質的に同じ外径を有し、上側の主本体セクション20の外面は下側本体セクション22の外面と実質的に面一になっている。本実施形態では、本体12は、100mmから300mmの範囲の高さ、及び100mmから200mmの範囲の直径を有する。
【0030】
主本体セクション20は、一次空気流がそこを通って送風機組立体10に流入する空気入口14を備える。本実施形態では、空気入口14は、主本体セクション20に形成された開口アレイを備える。代替的に、空気入口14は、主本体セクション20に形成された窓内に取り付けられる1つ又はそれ以上のグリル又はメッシュを備えることができる。主本体セクション20は上端で開放されており(図示のように)、一次空気流が本体12から排出される空気出口23を提供するようになっている。
【0031】
主本体セクション20は、下側本体セクション22に対して傾くことができ、一次空気流が送風機組立体10から噴出する方向を調節するようになっている。例えば、下側本体セクション22の上面及び主本体セクション20の下面は、主本体セクション20の下側本体セクション22から持ち上がるのを防止しながら、主本体セクション20が下側本体セクション22に対して移動することを可能にする、相互連結機構を備えることができる。例えば、下側本体セクション22及び主本体セクション20は、連動L字形部材を備えることができる。
【0032】
下側本体セクション22は、送風機組立体10のユーザインタフェースを備える。ユーザインタフェースは、ユーザが送風機組立体10の種々の機能を制御することを可能にする複数のユーザ操作可能ボタン24、26、ダイアル28、並びにボタン24、26及びダイアル28に接続されたユーザインタフェース制御回路30を備える。下側本体セクション22は、送風機組立体10が配置される表面と係合する基部32上に取り付けられる。
【0033】
図5は、送風機組立体の本体の断面図である。下側本体セクション22は、ユーザインタフェース制御回路30に接続される、全体を符号34で示す主制御回路を収容する。ユーザインタフェース制御回路30は、ボタン24、26、及びダイアル28の操作に応答して適切な信号を主制御回路34に伝達し、送風機組立体10の様々な動作を制御するように構成されている。
【0034】
また、下側本体セクション22は、下側本体セクション22を基部32に対して周期的に往復させる、全体を符号36で示す機構を収容する。往復機構36の動作は、ボタン26のユーザ操作に応答して主制御回路34により制御される。基部32に対する下側本体セクション22の各往復サイクルの範囲は、好ましくは、60度から120度であり、本実施形態では約80度である。本実施形態では、往復機構36は、毎分約3回から5回の往復サイクルを実行するように構成されている。送風機組立体10に電力を供給する主電源ケーブル38は、基部32に形成された開口を通って延びる。ケーブル38は、主電力供給源への接続プラグ(図示せず)に接続されている。
【0035】
主本体セクション20は、一次空気流を空気入口14から本体12に引き込むインペラ40を収容する。好ましくは、インペラ40は、混成流インペラの形態である。インペラ40は、モータ44から外向きに延びる回転軸42に連結されている。本実施形態では、モータ44は、ダイアル28のユーザ操作に応答して主制御回路34により速度が可変とされたDCブラシレスモータである。モータ44の最大速度は、好ましくは、5,000rpmから10,000rpmの範囲にある。モータ44は、下側部分48に連結された上側部分46を備えるモータバケットに収容されている。モータバケットの上側部分46は、らせん状ブレードを有する固定ディスクの形態のディフューザ50を備える。
【0036】
モータバケットは、略切頭円錐状のインペラハウジング52内に配置され、これに取り付けられている。次に、インペラハウジング52は、基部12の主本体セクション20内に配置されてこれに連結された複数の角度的に離間した支持体54、本実施例では3つの支持体に取り付けられる。インペラ40及びインペラハウジング52は、インペラ40がインペラハウジング52の内面に接近するが接触しないように形作られている。実質的に環状の入口部材56は、インペラハウジング52の底部に連結され、一次空気流をインペラハウジング52に案内するようになっている。電気ケーブル58は、主制御回路34から、本体12の主本体セクション20及び下側本体セクション22、並びにインペラハウジング52及びモータバケットに形成された開口を通って、モータ44へ延びている。
【0037】
好ましくは、本体12は、該本体12からのノイズ放出を低減する消音発泡体を備える。本実施形態では、本体12の主本体セクション20は、空気入口14の下に配置される第1の発泡部材60と、モータバケット内に配置される第2の環状発泡部材62とを備える。
【0038】
図1から
図4に戻り、ノズル16は環状形状を有し、中心軸Xの周りを延びて開口部70を形成するようになっている。口部18は、ノズル16の後方に向けて配置され、一次空気流が開口部70を通って送風機組立体10の前方に噴出するように構成されている。口部18は開口部70を取り囲んでいる。本実施例では、ノズル16は、中心軸Xに対して略直交する平面に配置される略円形の開口部70を規定する。ノズル16の内側の環状表面は、口部18に隣接して配置されるコアンダ面72を備え、口部18は、送風機組立体10から噴出された空気がコアンダ面に向くように配置される。コアンダ面72は、中心軸Xから離れるようにテーパ付けされるディフューザ部74を備える。
【0039】
ノズル16は、環状の後部ケーシングセクション78に連結され、この周りに延びる環状の前部ケーシングセクション76を備える。ノズル16の環状セクション76、78は、中心軸Xの周りに延びる。これらのセクションの各々は、複数の連結部品から形成することができるが、本実施形態では、前部ケーシングセクション76及び後部ケーシングセクション78の各々は、単一の成形部品から形成されている。後部ケーシングセクション78は、本体12の主本体セクション20の開放した上端に連結される基部80を備え、基部は、本体12から一次空気流を受け入れる開放した下端を有する。
【0040】
ケーシングセクション76、78の各々は、外側部分と該外側部分に連結される内側部分とを備える。
図5から
図7を参照すると、組立時、後部ケーシングセクション78の外側部分の前端部82は、前部ケーシングセクション76の外側部分の後部に設けられたスロット84に挿入される。前端部82及びスロット84の各々は、略円筒形状である。ケーシングセクション76、78は、スロット84に導入された接着剤を使用して結合することができる。前部ケーシングセクション76の内側部分及び外側部分は、ノズル16の前端部86で接合されている。
図4に示すように、ノズル16の前端部86は、軸線Xの周りで実質的に一定の厚さを有する。
【0041】
前部ケーシングセクション76及び後部ケーシングセクション78は協働して、一次空気流を口部8へ送る内部通路88を形成する。内部通路88は、軸線Xの周りに延び、前部ケーシングセクション76の内面90及び後部ケーシングセクション78の内面92により境界付けされる。前部ケーシングセクション76の基部80は、一次空気流をノズル16の内部通路88へ送るように形作られている。
【0042】
口部18は、後部ケーシングセクション78の内側部分の内面92と前部ケーシングセクション76の内側部分の外面94のそれぞれの部分を重ねるか又は向かい合わせることにより形成される。口部18は、好ましくは、環状スロットの形態の空気出口を備える。スロットは、好ましくは、形状が略円形であり、好ましくは、0.5mmから5mmの範囲の比較的一定の幅を有する。本実施例において、空気出口の幅は約1mmである。スペーサは口部18の周りに間隔を置いて配置することができ、前部ケーシングセクション76及び後部ケーシングセクション78のオーバーラップ部が離間するようにして、口部18の空気出口の幅を制限するようになっている。これらのスペーサは、前部ケーシングセクション76又は後部ケーシングセクション78の何れかと一体化することができる。口部18は、一次空気流を前部ケーシングセクション76の外面94上に向けるように形作られている。前述したように、前部ケーシングセクション76の外面94はコアンダ面72を備え、口部18は、送風機組立体から噴出される空気流をコアンダ面上に向けるように配置されている。コアンダ面72は環状なので、軸線Xの周りで連続している。コアンダ面72は、軸線Xの周りに延びる長さ、軸線Xに沿って延びる奥行き、及び軸線Xと直交する方向での半径方向厚さを有すると考えることができる。
【0043】
コアンダ面72は、ノズル16の前端部86に向かって軸線Xから離れるようにテーパ付けされたディフューザ部74を備える。特に
図6及び
図7を参照すると、コアンダ面72のディフューザ部74と軸線Xとの間に規定される角度θは、軸線Xの周りで変化する。本実施例では、角度θは、軸線の周りで、従ってコアンダ面72の長さに沿って、最大値θ
MAXと最小値θ
MINとの間で変化する。本実施例において、角度θは、2つの最大値θ
MAXと2つの最小値θ
MINとを備える。最大値θ
MAXは、軸線Xの周りで約180度離れ、最小値θ
MINは同様に軸線Xの周りで約180度離れており、最大値θ
MAXは各最小値θ
MINの間の中ほどに設定されている。コアンダ面72のディフューザ部74と軸線Xとの間に規定される角度θは、軸線Xの周りで連続的に変化するので、コアンダ面72は2回回転対称である。
【0044】
最小値θ
MINは、好ましくは、−15度から15度の範囲であり、最大値θ
MAXは、好ましくは、20度から35度の範囲である。本実施例において、最小値θ
MINは約10度であり、最大値θ
MAXは約28度である。本実施例において、角度θは、コアンダ面72の上端及び下端で、又はその近くで最小値θ
MINである。最大値θ
MAXは最小値θ
MINから約90度離れているので、角度θは、コアンダ面72の各側端において、又はその近くで最大値θ
MAXである。
【0045】
軸線Xを通りかつこれと平行な平面における内部通路88の断面積は、軸線Xの周りで実質的に一定であり、一次空気流は、軸線Xの周りで実質的に一定の割合で噴出される。
図6及び
図7は、
図4に示すこのような2つの平面P1及び平面P2における内部通路88の断面プロフィールを例示する。平面P1及び平面P2は実質的に直交する。平面P1において角度θは最小値θ
MINであり、平面P2において角度θは最大値θ
MAXである。軸線の周りの角度θの変化、及び一次空気流がノズル16から噴出されるスロットの円形形状に照らして、内部通路88の断面プロフィールは、軸線Xの周りで変化して軸線Xの周りの内部通路88の断面積を一定に維持するようになっている。
【0046】
ノズル16の1つ又はそれ以上のパラメータは、軸線Xの周りで変化して、軸線Xの周りの内部通路88の断面積を一定に維持することができる。
図3及び
図7に示すように、軸線Xに沿うノズル16の奥行きは、角度θの関数として変化することができる。角度θが最小値θ
MINである平面P1において、軸線Xに沿うノズルの奥行きは、最大値D
MAXであるが、一方で、角度θが最大値θ
MAXである平面P2において、軸線Xに沿うノズルの奥行きは、最大値D
MINである。従って、ノズル16の奥行きは、同様にノズル16の周りにおいて、2つの最大値D
MAXと2つの最小値D
MINとの間で変化する。最大値D
MAXは軸線Xの周りで約180度離れ、最小値D
MINは同様に軸線Xの周りで約180度離れており、最大値D
MAXは各最小値D
MINの間の中ほどに設定される。また、ノズル16の奥行きは軸線Xの周りで連続的に変動する。本実施例において、D
MAXはD
MINの少なくとも1.25倍よりも大きく、好ましくは、D
MINの少なくとも1.5倍よりも大きい。本実施例において、D
MINは約85mmであり、D
MAXは約130mmである。
【0047】
ノズル16の前端部86と軸線Xとの間の半径方向距離Rは、軸線Xの回りで変化することができる。本実施例において、半径方向距離Rは、角度θが最小値の場合の最小値R
MINと角度θが最大値の場合の最大値R
MAXとの間で、角度θの関数として変化する。
【0048】
軸線Xを通りかつこれと平行な平面で測定したノズル16の半径方向厚さの最大値は、軸線Xの周りで変化することができる。本実施例において、最大の半径方向厚さは、角度θが最小値の場合の最小値T
MINと角度θが最大値の場合の最大値T
MAXとの間で、角度の関数として変化する。
【0049】
送風機組立体10の作動に際し、ユーザはユーザインタフェースのボタン24を押圧する。ユーザインタフェース制御回路30は、この操作を主制御回路34へ伝え、これに応答して、主制御回路34は、モータ44を駆動してインペラ40を回転させる。インペラ40の回転は、空気入口14を通って本体12内へ引き込まれる一次空気流を引き起こす。ユーザは、ユーザインタフェースのダイアル28を操作することにより、モータ44の速度、従って空気入口14を通って本体12内へ引き込まれる空気の割合を制御することができる。インペラ40が発生する一次空気流は、モータ44の速度に応じて、毎秒10リットルと30リットルの間とすることができる。一次空気流は、順にインペラハウジング52及び主本体セクション20の開放上端の空気出口23を通過して、ノズル16の内部通路88に入る。本体12の空気出口23の一次空気流の圧力は、少なくとも150Paとすることができ、好ましくは、350Paから1.5kPaの範囲とすることができる。
【0050】
ノズル16の内部通路88内で、一次空気流は、ノズル16の開口部70の周りを反対方向に流れる2つの空気ストリームに分流される。空気ストリームが内部通路88を通る際に、空気は、口部18から噴出される。口部18から噴出される一次空気流は、ノズル16のコアンダ面72の上に向けられ、外部環境からの、特に口部18の周りの領域からの及びノズル16の後部の周りからの空気の同伴することにより、二次空気流が発生する。二次空気流は、ノズル16の中心開口部70を通って流れ、そこで、二次空気流は一次空気流と合体して、ノズル16から前方へ噴出される合体空気流又は空気の流れを生成する。
【0051】
前述の軸線Xの回りの角度θの変化により、送風機組立体が発生する空気流のプロフィールは非円形である。このプロフィールは略長円形であり、プロフィールの高さは、プロフィールの幅よりも小さい。この空気流プロフィールを平らにすること又は広くすることにより、送風機組立体10は、部屋、オフィス、又は他の環境で、冷却用空気流を送風機組立体10の近くの多数のユーザへ同時に送る机上型送風機として好適に使用される。代替的に、θの最大値θ
MAXをコアンダ面72の上端及び下端、又はその近くに配置することにより、空気流プロフィールの高さをプロフィールの幅よりも大きくすることができる。空気流を垂直方向に引き伸ばすことにより、送風機組立体は、タワー型又は台座型送風機として好適に使用できる。
【0052】
本発明は、以下のような態様であってもよい。
(1)ノズル及び該ノズルを通る空気流を生成する手段を備える送風機組立体において、前記ノズルは、内部通路と、該内部通路から前記空気流を受け取る口部と、該口部に隣接して配置されその上に前記空気流を向けるように口部が配置されるコアンダ面と、を備え、前記口部及び前記コアンダ面は軸線の回りに延び、前記コアンダ面は、ディフューザ部を備え、前記軸線と前記ディフューザ部との間に規定される角度は、前記軸線の周りで変化することを特徴とする送風機組立体。
(2)前記コアンダ面は、前記軸線の周りで連続している、上記(1)に記載の送風機組立体。
(3)前記角度は、前記コアンダ面に沿って、少なくとも1つの最大値と少なくとも1つの最小値との間で変化する、上記(1)又は(2)に記載の送風機組立体。
(4)前記角度は、前記コアンダ面に沿って、複数の最大値と複数の最小値との間で変動する上記(1)から(3)のいずれかに記載の送風機組立体。
(5)前記最大値は、前記最小値の少なくとも2倍である、上記(3)又は(4)に記載の送風機組立体。
(6)前記最小値は、−15度から15度の範囲である、上記(3)から(5)のいずれかに記載の送風機組立体。
(7)前記最大値は、20度から35度の範囲である、上記(3)から(6)のいずれかに記載の送風機組立体。
(8)前記角度は、前記コアンダ面の上端及び下端の少なくとも一方で、又はその近くで最小値である、上記(3)から(7)のいずれかに記載の送風機組立体。
(9)前記軸線と前記コアンダ面の前記ディフューザ部との間に規定される角度は、前記軸線の周りで連続的に変化する、上記(1)から(8)のいずれかに記載の送風機組立体。
(10)前記コアンダ面はn回回転対称であり、nは2以上の整数である、上記(1)から(9)のいずれかに記載の送風機組立体。
(11)前記内部通路は前記軸線の周りに延び、前記軸線を通りかつこれと平行な平面における前記内部通路の断面積は、前記軸線の周りで実質的に一定である、上記(1)から(10)のいずれかに記載の送風機組立体。
(12)前記平面における前記内部通路の断面プロフィールは、前記軸線の周りで変化する、上記(11)に記載の送風機組立体。
(13)前記平面における前記内部通路の前記断面プロフィールは、前記軸線の周りで連続的に変化する、上記(12)に記載の送風機組立体。
(14)前記軸線と前記ノズルの前端部との間の半径方向距離は、前記軸線の回りで変化する、上記(1)から(13)のいずれかに記載の送風機組立体。
(15)前記ノズルの前記前端部と前記軸線との間の前記半径方向距離は、前記軸線の周りで、前記軸線と前記コアンダ面のディフューザ部との間に規定される前記角度の関数として変動する上記(14)に記載の送風機組立体。
(16)前記ノズルは、前記口部から噴出される空気流によって前記送風機組立体の外側の空気が通って引き込まれる開口部を形成する、上記(1)から(15)に記載の送風機組立体。
(17)前記開口部は、前記軸線に実質的に直交する平面に配置される、上記(16)に記載の送風機組立体。
(18)前記ノズルは、前記空気流を生成する手段を収容する基部に取り付けられる、上記(1)から(17)のいずれかに記載の送風機組立体。
(19)前記口部は、前記軸線の周りで連続する、上記(1)から(18)のいずれかに記載の送風機組立体。
(20)前記口部は、実質的に円形形状である、上記(19)に記載の送風機組立体。