(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択制御モジュールは、前記周波数変換器と前記アナログ無線周波数フロントエンドとの間の前記通信を制御するか、又は前記周波数変換器と前記アナログ送信フロントエンドとの間の前記通信を制御するために、時分割多重化方式を採用する、
請求項2に記載の通信補正のための装置。
前記復調器は、アナログ復調器及び中間周波数チャネルを有するとともに、前記変調器は、アナログ変調器及び中間周波数チャネルを有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信補正のための装置。
前記補正チャネルの前記周波数変換器によって、前記受信チャネルの前記アナログ無線周波数フロントエンドによって出力された前記アナログ信号を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記補正チャネルの前記選択制御モジュールによって、前記補正チャネルの前記周波数変換器と前記受信チャネルの前記アナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信を制御するステップ
を有する請求項6に記載の通信補正のための方法。
前記補正チャネルの前記周波数変換器によって、電力増幅後の前記アナログ信号を受信するステップであって、前記アナログ信号は、前記送信チャネルのアナログ送信フロントエンドによって出力される、前記ステップの前に、前記方法は、
前記補正チャネルの前記選択制御モジュールによって、前記補正チャネルの前記周波数変換器と前記送信チャネルの前記アナログ送信フロントエンドとの間の通信を制御するステップ
を有する、請求項8に記載の通信補正のための方法。
前記補正チャネルの前記選択制御モジュールによって、前記補正チャネルの前記周波数変換器と前記送信チャネルの前記アナログ送信フロントエンドとの間の前記通信を制御する前記ステップは、
前記補正チャネルの前記選択制御モジュールによって、前記補正チャネルの前記周波数変換器と前記送信チャネルの前記アナログ送信フロントエンドとの間の前記通信を、時分割多重化方式で制御するステップ
を有する、請求項9に記載の通信補正のための方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は通信補正のための装置及び方法を提供し、それらは、従来技術において、テスト信号が受信機のチャネルを補正するために使用されるとき、サービス信号に対する干渉を引き起こすという問題を解決するために使用される。
【0006】
1つの態様では、本発明は、通信補正のための装置を提供し、前記装置は、受信チャネル及び補正チャネルを有し、
受信チャネルは、アナログ無線周波数フロントエンドと、復調器と、第1アナログ‐デジタル変換器と、第1チャネル補正モジュールとを有するとともに、補正チャネルは、周波数変換器と、第2アナログ‐デジタル変換器と、デジタルプロセッサとを有し、
アナログ無線周波数フロントエンドは、復調器及び周波数変換器の両方に接続されるとともに、受信された無線周波数アナログ信号を増幅し、且つ増幅されたアナログ信号を、復調器及び周波数変換器の両方に出力するように構成され、
復調器は、第1アナログ‐デジタル変換器に接続されるとともに、増幅されたアナログ信号を復調し、且つ復調されたアナログ信号を、第1アナログ‐デジタル変換器に出力するように構成され、
第1アナログ‐デジタル変換器はさらに、第1チャネル補正モジュールに接続されるとともに、第1デジタル信号を取得するために、復調されたアナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、且つ第1デジタル信号を、第1チャネル補正モジュールに出力するように構成され、
周波数変換器は、第2アナログ‐デジタル変換器に接続されるとともに、第1周波数変換アナログ信号を取得するために、増幅されたアナログ信号に対して周波数変換処理を行い、且つ第1周波数変換アナログ信号を、第2アナログ‐デジタル変換器に出力するように構成され、
第2アナログ‐デジタル変換器は、デジタルプロセッサに接続されるとともに、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、第1周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、且つ第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、デジタルプロセッサに出力するように構成され、
デジタルプロセッサはさらに、第1チャネル補正モジュールに接続されるとともに、第2デジタル信号を取得するために、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対してデジタル処理を行い、且つ第2デジタル信号を、第1チャネル補正モジュールに出力するように構成され、
第1チャネル補正モジュールは、第2デジタル信号に基づいて、第1デジタル信号を補正し、且つ補正されたデジタル信号を出力するように構成される。
【0007】
他の態様では、本発明は通信補正のための方法を提供し、前記方法は、
受信チャネルのアナログ無線周波数フロントエンドによって、受信された無線周波数アナログ信号を増幅し、受信チャネルの復調器と補正チャネルの周波数変換器との両方に増幅されたアナログ信号を出力するステップと、
受信チャネルの復調器によって、増幅されたアナログ信号を復調し、復調されたアナログ信号を、受信チャネルの第1アナログ‐デジタル変換器に出力するステップと、第1デジタル信号を取得するために、受信チャネルの第1アナログ‐デジタル変換器によって、復調されたアナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、第1デジタル信号を、受信チャネルの第1チャネル補正モジュールに出力するステップと、
補正チャネルの周波数変換器によって、受信チャネルのアナログ無線周波数フロントエンドによって出力された増幅されたアナログ信号を受信し、第1周波数変換アナログ信号を取得するために、増幅されたアナログ信号に対して周波数変換処理を行い、第1周波数変換アナログ信号を、補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器に出力するステップと、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器によって、第1周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、補正チャネルのデジタルプロセッサに出力するステップと、第2デジタル信号を取得するために、補正チャネルのデジタルプロセッサによって、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対して、デジタル処理を行い、第2デジタル信号を、受信チャネルの第1チャネル補正モジュールに出力するステップと、
受信チャネルの第1チャネル補正モジュールによって、第2デジタル信号に基づいて、第1信号を補正し、補正されたデジタル信号を出力するステップとを有する。
【0008】
本発明の態様において提供される通信補正のための装置及び方法では、補正チャネルを介して受信機の非理想的な特性を補正するだけでなく、従来技術において、テスト信号が受信機のチャネルを補正するために使用されるとき、テスト信号の不完全な削除が原因で、サービス信号に対する干渉を引き起こすという問題を解決するために、受信されたサービス信号が分割されるとともに、サービス信号自体は、受信機のチャネルを補正するために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図2は、本発明の実施形態に係る通信補正のための装置の概略構成図である。
図2に示されるように、本実施形態における装置は、受信チャネル100及び補正チャネル200を有する。
【0011】
前記受信チャネル100は、主に、アナログ無線周波数フロントエンド11と、復調器12と、第1アナログ‐デジタル変換器13と、第1チャネル補正モジュール14とを有する。アナログ無線周波数フロントエンド11は、復調器12に接続される。復調器12は、第1アナログ‐デジタル変換器13に接続される。第1アナログ‐デジタル変換器13は、第1チャネル補正モジュール14に接続される。
【0012】
前記補正チャネル200は、主に、周波数変換器21と、第2アナログ‐デジタル変換器22と、デジタルプロセッサ23とを有する。周波数変換器21は、第2アナログ‐デジタル変換器22に接続される。第2アナログ‐デジタル変換器22は、デジタルプロセッサ23に接続される。
【0013】
前記アナログ無線周波数フロントエンド11はさらに、周波数変換器21に接続される。デジタルプロセッサ23はさらに、第1チャネル補正モジュール14に接続される。
【0014】
本実施形態における受信チャネル100の構造は、既存の通信システムにおける受信機の構造と似ている。違いは、いくつかの構成要素の機能は全く同じではないということにある。受信チャネル100における各構成要素の機能は、以下のようである。
【0015】
前記アナログ無線周波数フロントエンド11は、主に、無線周波数アナログ信号を受信し、無線周波数アナログ信号を増幅し、その後増幅されたアナログ信号を、復調器12及び周波数変換器21の両方に出力するように構成される。増幅は、主に、低雑音増幅を指す。すなわち、本実施形態におけるアナログ無線周波数フロントエンド11は、受信された無線周波数アナログ信号に対して低雑音増幅を行った後、アナログ信号の2つの経路を出力する。アナログ信号の2つの経路のうちの1つは、アナログ無線周波数フロントエンド11に接続される復調器12に入力されるとともに、他の経路は、アナログ無線周波数フロントエンド11に接続される周波数変換器21に入力される。本実施形態におけるアナログ無線周波数フロントエンド11は、主に、いくつかのLNA及びフィルタから構成される。
【0016】
前記復調器12は、アナログ信号を受信し、受信されたアナログ信号を復調し、その後復調されたアナログ信号を、復調器12に接続される第1アナログ‐デジタル変換器13に出力するように構成される。本実施形態では、復調器12によって受信されるアナログ信号は、アナログ無線周波数フロントエンド11によって出力されるアナログ信号の1つの経路を指す。本実施形態における復調器12は、アナログ復調器及び中間周波数チャネルから構成されてもよく、ここでは限定されない。
【0017】
前記第1アナログ‐デジタル変換器13は、第1デジタル信号を取得するために、受信された、復調されたアナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行うとともに、その後第1デジタル信号を、第1チャネル補正モジュール14に出力するように構成され、その結果、第1チャネル補正モジュール14は、第1デジタル信号を補正し、それによって、受信機の非理想的な特性を克服するという目的を達成する。
【0018】
このとき、第1チャネル補正モジュール14は、第1アナログ‐デジタル変換器13によって出力される第1デジタル信号を受信するように構成される。
【0019】
本実施形態の補正チャネル200における各構成要素の機能は、以下のようである。
【0020】
前記周波数変換器21は、アナログ信号を受信し、第1周波数変換アナログ信号を取得するために、受信されたアナログ信号に対して周波数変換処理をおこない、その後取得された第1周波数変換アナログ信号を、周波数変換器21に接続される第2アナログ‐デジタル変換器22に出力するように構成される。周波数変換器21は、主に、高周波数信号(例えば、2100MHz)を、中間周波数信号(例えば、140MHz)に変換する。本実施形態では、周波数変換器21によって受信されるアナログ信号は、アナログ無線周波数フロントエンド11によって出力されるアナログ信号の1つの経路である。本実施形態における周波数変換器21は、アナログ周波数変換器及び中間周波数チャネルから構成されてもよく、ここでは限定されない。
【0021】
前記第2アナログ‐デジタル変換器22は、周波数変換器21によって出力された第1周波数変換アナログ信号を受信し、第1周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、第1周波数変換アナログ信号をデジタル信号に変換し、その後第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、デジタルプロセッサ23に出力するように構成される。
【0022】
前記デジタルプロセッサ23は、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を受信し、前記デジタル信号は、第2アナログ‐デジタル変換器22によって出力され、第2デジタル信号を取得するために、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対してデジタル処理を行い、その後第2デジタル信号を出力するように構成される。本実施形態では、デジタルプロセッサ23は、第2デジタル信号を第1チャネル補正モジュール14に出力する。デジタルプロセッサ23は、デジタル信号を処理するために、最小二乗(Least Square:LS)アルゴリズム及びそのようなものを採用してもよい。
【0023】
前記補正チャネル200によって処理されるデジタル信号は、実信号である。デジタル信号は復調器を介して通過しないため、復調器の非理想的な特性及び復調器の複雑な信号(IQ非理想的特性を含む)は存在しない。従って、デジタル信号は、復調器の非理想的な特性を補うために使用されることができる。
【0024】
本実施形態では、第1チャネル補正モジュール14は、第1アナログ‐デジタル変換器13によって出力される第1デジタル信号を受信するだけでなく、デジタルプロセッサ23によって出力される第2デジタル信号も受信し、デジタルプロセッサ23によって出力される第2デジタル信号に基づいて、第1アナログ‐デジタル変換器13によって出力される第1デジタル信号を補正し、補正されたデジタル信号を出力することがわかる。
【0025】
前記第1アナログ‐デジタル変換器13によって出力される第1デジタル信号は、復調器12の直流オフセット(DC−OFFSET)信号及び鏡映像信号を有する。補正チャネル200は、アナログ信号を復調しないが、周波数変換器21は、アナログ信号に対して周波数変換処理を行う。従って、デジタルプロセッサ23によって出力される第2デジタル信号は、DC−OFFSET信号及び鏡映像信号を含まない。
【0026】
復調器及び変調器の特性における緩やかな変化の特徴に基づいて、第1チャネル補正モジュール14は、非理想的な特性を見つけるために第1アナログ‐デジタル変換器13からのデジタル信号の1つの経路とデジタルプロセッサ23からのデジタル信号の1つの経路との間の補正比較を行うとともに、その後見つかった非理想的な特性を補正するために、LSアルゴリズム及びそのようなものを採用してもよい。
【0027】
本実施形態では、受信機の様々な非理想的な特性を克服するために、及び受信されたデジタル信号の精度を改善するために、受信機のチャネルは、補正チャネルを介して補正される。一方で、本実施形態では、受信機によって受信される、サービス信号自体は、受信機のチャネルを補正するために使用されるとともに、外部テスト信号に対して行われる削除処理を回避するために、及び外部テスト信号の不完全な削除が原因で、サービス信号への干渉が引き起こされるという問題を解決するために、外部テスト信号はもはや使用されない。
【0028】
図3は、本発明の他の実施形態に係る通信補正のための装置の概略構成図である。本実施形態は、
図2に示される実施形態に基づいて実施される。
図3に示されるように、本実施形態における装置はさらに、送信チャネル300を有する。
【0029】
前記送信チャネル300は、主に、第2チャネル補正モジュール31と、デジタル‐アナログ変換器32と、変調器33と、アナログ送信フロントエンド34とを有する。第2チャネル補正モジュール31は、デジタル‐アナログ変換器32に接続される。デジタル‐アナログ変換器32は、変調器33に接続される。変調器33は、アナログ送信フロントエンド34に接続される。
【0030】
さらに、本実施形態における補正チャネル200は、選択制御モジュール24を有する。選択制御モジュール24は、周波数変換器21に接続される。
【0031】
前記アナログ無線周波数フロントエンド11は、選択制御モジュールを介して、周波数変換器21に接続される、すなわち、選択制御モジュール24は、アナログ無線周波数フロントエンド11と周波数変換器21との間に接続される。アナログ送信フロントエンド34は、選択制御モジュール24を介して、周波数変換器21に接続される。すなわち、選択制御モジュール24は、アナログ送信フロントエンド34と周波数変換器21との間に接続される。デジタルプロセッサ23はさらに、第2チャネル補正モジュール31に接続されるとともに、さらに、第2チャネル補正モジュール31にデジタル処理後のデジタル信号を提供するように構成される。
【0032】
前記選択制御モジュール24は、周波数変換器21とアナログ無線周波数フロントエンド11との間の通信を制御するか、又は周波数変換器21とアナログ送信フロントエンド34との間の通信を制御するように構成される。すなわち、本実施形態における補正チャネル200は、受信チャネル100及び送信チャネル300に同時に接続されるとともに、特定の時間に、補正チャネル200は、選択制御モジュール24を介して、受信チャネル100と送信チャネル300のうちの1つと通信状態にあり、その結果、補正チャネル200は、補正チャネル200と通信状態にあるチャネルに対してチャネル補正を行う。
【0033】
上記の説明に基づくと、本実施形態における周波数変換器21はさらに、電力増幅後のアナログ信号を受信し、前記アナログ信号は、アナログ送信フロントエンド34によって出力され、第2周波数変換アナログ信号を取得するために、電力増幅後のアナログ信号に対して周波数変換処理を行い、第2周波数変換アナログ信号を、第2アナログ‐デジタル変換器22に出力するように構成される。
【0034】
これに対応して、第2アナログ‐デジタル変換器22はさらに、周波数変換器21によって出力された第2周波数変換アナログ信号を受信し、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、周波数変換器21によって出力された第2周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、デジタルプロセッサ23に出力するように構成される。
【0035】
これに対応して、デジタルプロセッサ23はさらに、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を受信し、前記デジタル信号は第2アナログ‐デジタル変換器22によって出力され、第3デジタル信号を取得するために、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対してデジタル処理を行い、第3デジタル信号を、第2チャネル補正モジュール31に出力するように構成され、その結果、デジタルプロセッサ23によって提供される第3デジタル信号を使用することによって、第2チャネル補正モジュール31は、補正されるべき第4デジタル信号を補正するとともに、補正されたデジタル信号を、デジタル‐アナログ変換器32に出力する。
【0036】
本実施形態における送信チャネル300の構造は、既存の通信システムにおける送信機の構造と似ている。違いは、いくつかの構成要素の機能は全く同じではないということにある。送信チャネル300における各構成要素の機能は、以下のようである。
【0037】
前記送信チャネル300の受信フロントエンドに配置される第2チャネル補正モジュール31は、補正されるべき第4デジタル信号を受信し、デジタルプロセッサ23によって出力され、且つデジタル処理後に取得される第3デジタル信号を受信し、第4デジタル信号を補正し、第4デジタル信号は、デジタルプロセッサ23によって提供される第3デジタル信号を使用することによって補正され、補正されたデジタル信号を、デジタル‐アナログ変換器32に出力するように構成される。補正されるべき第4デジタル信号は、送信チャネル300によって送信される必要があるデジタル信号を指す。補正されるべき第4デジタル信号は、外部から入力されたデジタル信号であってもよい。具体的には、復調器及び変調器の特性における緩やかな変化の特徴にも基づいて、第2チャネル補正モジュール31は、非理想的な特性を見つけるためにデジタルプロセッサ23からのデジタル信号の1つの経路と入力されたデジタル信号の1つの経路との間の補正比較を行うとともに、その後見つかった非理想的な特性を補正するために、LSアルゴリズム及びそのようなものを採用する。
【0038】
前記デジタル‐アナログ変換器32は、第2チャネル補正モジュール31によって出力される補正されたデジタル信号を受信し、補正されたデジタル信号に対してデジタル‐アナログ変換を行い、受信された、補正されたデジタル信号を、アナログ信号に変換し、その後デジタル‐アナログ変換を介して、取得されたアナログ信号を変調器33に出力するように構成される。
【0039】
前記変調器33は、デジタル‐アナログ変換器32によって出力されるアナログ信号を受信し、受信されたアナログ信号を変調し、変調されたアナログ信号を、アナログ送信フロントエンド34に出力するように構成される。変調器33は、主に、中間周波数信号を無線周波数に変調し、例えば、信号を、10MHzから2100MHzに調整し、すなわち、周波数スペクトルをシフトする。
【0040】
本実施形態における変調器33は、アナログ変調器及び中間周波数チャネルから構成されてもよく、ここでは限定されない。
【0041】
前記アナログ送信フロントエンド34は、変調器33によって出力される変調されたアナログ信号を受信し、受信された、変調されたアナログ信号に対して電力増幅処理を行い、電力増幅後のアナログ信号を送信し、電力増幅後のアナログ信号を、周波数変換器21に出力するように構成される。本実施形態におけるアナログ送信フロントエンド34は、一般に、電力増幅器から構成される。
【0042】
前記第2チャネル補正モジュール31は、具体的には、現在のデジタル信号を補正するために、先のデジタル信号によって取得される、送信チャネル300の特性を使用し、それによって、送信チャネル300の様々な非理想的な特性を克服し、現在のデジタル信号を送信する精度を改善するということが、本実施形態における補正装置の構造からわかる。前述の先のデジタル信号は、第3デジタル信号を取得するために、補正チャネル200によって処理されるとともに、前述の現在のデジタル信号は、第4デジタル信号である。
【0043】
実際の使用では、受信機が非理想的な特性を有するだけでなく、送信機もまた非理想的な特性を有する。例えば、アナログIQ変調(アナログ直交変調とも言われる)送信機の非理想的な特性は、主に、信号を送信する精度に深刻に影響を与え得る、IQ信号の鏡映像信号及び局部発振器フィードスルーに反映される。本実施形態における通信補正のための装置は、補正チャネルを介して送信チャネルに接続されるとともに、送信チャネルに対してチャネル補正を行い、それによって、送信チャネル内に存在する非理想的な特性を克服するとともに、無線信号を送信する精度を改善する。さらに、本実施形態では、送信チャネルと受信チャネルは、1つの補正チャネルを共有し、その結果、実装の構造が簡潔であるとともに、実装のためのコストが低い。
【0044】
さらに、本実施形態における選択制御モジュール24は、スイッチモジュール又は無線周波数合成モジュールであってもよく、ここでは限定されない。選択制御機能を実装可能ないかなる構成要素も、本発明の技術的解決手段に適用可能である。
【0045】
実際の使用では、チャネルの特性は、チャネルが補正された後の時間の所定の期間では安定していて、すなわち、リアルタイムでチャネルを補正する必要はない。説明に基づくと、本実施形態における選択制御モジュール24は、周波数変換器21とアナログ無線周波数フロントエンド11との間の通信を制御するために、又は周波数変換器21とアナログ送信フロントエンド34との間の通信を制御するために、時分割多重化方式を採用してもよい。例えば、選択制御モジュール24は、周波数変換器21と第1サブフレームにおけるアナログ無線周波数フロントエンド11との間の通信を制御し、その結果、周波数変換器21は、第1サブフレーム内のアナログ送信フロントエンド34から切断されるとともに、補正チャネル200は、第1サブフレームにおける受信チャネル100に対してチャネル補正を行う。次に、選択制御モジュール24は、周波数変換器21と第2サブフレーム内のアナログ送信フロントエンド34との間の通信を制御し、その結果、周波数変換器21は、第2サブフレーム内のアナログ無線周波数フロントエンド11から切断されるとともに、補正チャネル200は、第2サブフレーム内の送信チャネル300に対してチャネル補正を行う。
【0046】
前述の各実施形態では、送信チャネルは、アナログIQ変調送信機のために使用されてもよく、例えば、ゼロ中間周波数送信機であってもよく、ここでは限定されない。受信チャネルは、アナログIQ復調受信機のために使用されてもよく、例えば、ゼロ中間周波数受信機であってもよい。
【0047】
本発明の実施形態によって提供される通信補正のための装置の動作原理が、具体的な実施形態への参照とともに、以下で詳細に説明される。
【0048】
図4は、本発明の実施形態に係る通信補正のための方法のフローチャートである。
図4に示されるように、本実施形態における方法は、以下のステップを有する。
【0049】
ステップ401:受信チャネルのアナログ無線周波数フロントエンドが、受信された無線周波数アナログ信号を増幅するとともに、受信チャネルの復調器と補正チャネルの周波数変換器との両方に増幅されたアナログ信号を出力する。
【0050】
ステップ402:受信チャネルの復調器が、受信された、増幅されたアナログ信号を復調するとともに、復調されたアナログ信号を、受信チャネルの第1アナログ‐デジタル変換器に出力し、第1デジタル信号を取得するために、受信チャネルの第1アナログ‐デジタル変換器が、復調されたアナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行うとともに、第1デジタル信号を、受信チャネルの第1チャネル補正モジュールに出力する。
【0051】
ステップ403:補正チャネルの周波数変換器が、受信チャネルのアナログ無線周波数フロントエンドによって出力された増幅されたアナログ信号を受信し、第1周波数変換アナログ信号を取得するために、増幅されたアナログ信号に対して周波数変換処理を行い、第1周波数変換アナログ信号を、補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器に出力し、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器が、第1周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行うとともに、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、補正チャネルのデジタルプロセッサに出力し、第2デジタル信号を取得するために、補正チャネルのデジタルプロセッサが、第1アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対して、デジタル処理を行うとともに、第2デジタル信号を、受信チャネルの第1チャネル補正モジュールに出力する。
【0052】
ステップ404:受信チャネルの第1チャネル補正モジュールが、第2デジタル信号に基づいて第1デジタル信号を補正して、補正されたデジタル信号を出力する。
【0053】
本実施形態における通信補正のための方法は、本発明の実施形態によって提供される通信補正のための装置によって実装される。通信補正のための装置がどのように受信チャネルを補正するかに関するプロセスは詳細に説明され、受信チャネルを補正することによって、受信チャネルの非理想的な特性が克服されるとともに、無線信号を受信する精度が改善される。
【0054】
図5は、本発明の他の実施形態に係る通信補正のための方法のフローチャートである。本実施形態は、
図4で示される実施形態に基づいて実装される。
図5に示されるように、ステップ401の前に、本実施形態における方法は以下のステップを有する。
【0055】
ステップ400:補正チャネルの選択制御モジュールが、補正チャネルの周波数変換器と受信チャネルのアナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信を制御する。
【0056】
具体的には、選択制御モジュールは、周波数変換器とアナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信か、又は周波数変換器とアナログ送信フロントエンドとの間の通信を、時分割多重化方式で制御してもよい。本実施形態では、選択制御モジュールは、周波数変換器とアナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信を制御し、補正チャネルによって受信チャネルを補正するための状態を提供する。
【0057】
本実施形態におけるチャネル補正のための方法は、受信チャネルと送信チャネルの両方が存在する状態に適用可能である。選択制御モジュールは、まず、周波数変換器とアナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信を制御して、補正チャネルによって受信チャネルを補正するための状態を提供する。
【0058】
図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る通信補正のための方法のフローチャートである。
図6に示されるように、本実施形態における方法は以下のステップを有する。
【0059】
ステップ601:補正チャネルの周波数変換器は電力増幅後のアナログ信号を受信し、前記アナログ信号は、送信チャネルのアナログ送信フロントエンドによって出力され、第2周波数変換アナログ信号を取得するために、電力増幅後のアナログ信号に対して周波数変換処理を行い、第2周波数変換アナログ信号を、補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器に出力する。
【0060】
ステップ602:補正チャネルの第2アナログ‐デジタル変換器は、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を取得するために、第2周波数変換アナログ信号に対してアナログ‐デジタル変換を行い、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号を、補正チャネルのデジタルプロセッサに出力するとともに、補正チャネルのデジタルプロセッサは、第3デジタル信号を取得するために、第2アナログ‐デジタル変換後のデジタル信号に対してデジタル処理を行い、第3デジタル信号を、送信チャネルの第2チャネル補正モジュールに出力する。
【0061】
ステップ603:送信チャネルの第2チャネル補正モジュールは、第3デジタル信号及び補正されるべき第4デジタル信号を受信し、第3デジタル信号に基づいて第4デジタル信号を補正し、補正されたデジタル信号を、送信チャネルのデジタル‐アナログ変換器に出力する。
【0062】
ステップ604:送信チャネルのデジタル‐アナログ変換器は、補正されたデジタル信号に対してデジタル‐アナログ変換を行い、デジタル‐アナログ変換を介して取得されたアナログ信号を、送信チャネルの変調器に出力するとともに、送信チャネルの変調器は、デジタル‐アナログ変換を介して取得されたアナログ信号を変調し、変調されたアナログ信号を、送信チャネルのアナログ送信フロントエンドに出力する。
【0063】
ステップ605:送信チャネルのアナログ送信フロントエンドは、変調されたアナログ信号に対して電力増幅処理を行い、電力増幅後のアナログ信号を送信し、電力増幅後のアナログ信号を、補正チャネルの周波数変換器に出力する。
【0064】
本実施形態における通信補正のための方法は、本発明の実施形態によって提供される通信補正のための装置によって実装される。通信補正のための装置がどのように送信チャネルを補正するかに関するプロセスは詳細に説明され、送信チャネルを補正することによって、送信チャネルの非理想的な特性が克服されるとともに、無線信号を送信する精度が改善される。
【0065】
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る通信補正のための方法のフローチャートである。本実施形態は、
図6で示される実施形態に基づいて実装される。
図7に示されるように、ステップ601の前に、本実施形態における方法は、以下のステップを有する。
【0066】
ステップ600:補正チャネルの選択制御モジュールは、補正チャネルの周波数変換器と送信チャネルのアナログ送信フロントエンドとの間の通信を制御する。
【0067】
具体的には、選択制御モジュールは、周波数変換器とアナログ無線周波数フロントエンドとの間の通信か、又は周波数変換器とアナログ送信フロントエンドとの間の通信を時分割多重化方式で制御してもよい。本実施形態では、選択制御モジュールは、周波数変換器とアナログ送信フロントエンドとの間の通信を制御し、補正チャネルによって送信チャネルを補正するための状態を提供する。
【0068】
本実施形態におけるチャネル補正のための方法は、受信チャネルと送信チャネルの両方が存在する状態に適用可能である。選択制御モジュールは、周波数変換器とアナログ送信フロントエンドとの間の通信を制御し、補正チャネルによって送信チャネルを補正するための状態を提供する。
【0069】
当業者は、上述の各実施形態における方法のステップの全て又は一部は、関連するハードウェアに命令するプログラムによって実装されてもよいことを理解すべきである。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納されてもよい。プログラムが実行されると、上述の各実施形態における方法の上記のステップが実行される。記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを格納可能な任意の媒体であってもよい。
【0070】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的解決手段を説明するために、単に意図されるものであり、本発明を限定するものではないことが留意されるべきである。本発明は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、さらに上述の実施形態において説明された技術的解決手段への修正を行うことや、それらの技術的特徴の一部又は全てに同等置換を行うことができるとともに、そのような修正又は置換は、対応する技術的解決手段の主旨を、本発明の実施形態の技術的解決手段の範囲から逸脱させることはできないということを理解すべきである。