特許第5896427号(P5896427)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5896427コードレスで手持ち式の超音波焼灼切断装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5896427
(24)【登録日】2016年3月11日
(45)【発行日】2016年3月30日
(54)【発明の名称】コードレスで手持ち式の超音波焼灼切断装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/00 20060101AFI20160317BHJP
【FI】
   A61B17/36 330
【請求項の数】27
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2014-77367(P2014-77367)
(22)【出願日】2014年4月3日
(62)【分割の表示】特願2010-537005(P2010-537005)の分割
【原出願日】2008年12月1日
(65)【公開番号】特開2014-204982(P2014-204982A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2014年5月7日
(31)【優先権主張番号】12/270,146
(32)【優先日】2008年11月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/269,629
(32)【優先日】2008年11月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/992,498
(32)【優先日】2007年12月5日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,101
(32)【優先日】2008年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/048,809
(32)【優先日】2008年4月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,252
(32)【優先日】2008年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/269,544
(32)【優先日】2008年11月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/019,888
(32)【優先日】2008年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,664
(32)【優先日】2008年11月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,146
(32)【優先日】2008年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,320
(32)【優先日】2008年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/266,226
(32)【優先日】2008年11月6日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/081,885
(32)【優先日】2008年7月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/045,475
(32)【優先日】2008年4月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】60/991,829
(32)【優先日】2007年12月3日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】507364377
【氏名又は名称】コヴィディエン・アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ケヴィン,ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ベールズ,トーマス,オー.
(72)【発明者】
【氏名】パーマー,マシュー,エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ドゥビル,デレク,リー
(72)【発明者】
【氏名】マクブライヤー,ショーン
(72)【発明者】
【氏名】クライン,コリー
【審査官】 佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−254141(JP,A)
【文献】 特開2001−340809(JP,A)
【文献】 特開2002−263579(JP,A)
【文献】 特開2007−90139(JP,A)
【文献】 特表2001−514541(JP,A)
【文献】 特表2007−523673(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0138090(US,A1)
【文献】 特開平9−224948(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波手術用アセンブリにおいて:
外部アセンブリ本体と;
前記アセンブリ本体内に配置されるコードレス超音波動作生成アセンブリと;
前記アセンブリ本体内に着脱自在に配置されるバッテリと;
ハンドル本体と;
前記超音波動作生成アセンブリに回転自在に連結される超音波導波管とを具えるハンドルとを具え、前記超音波動作生成アセンブリは前記導波管に沿って共振波をフィードバック制御により随時調整しながら生成可能であり、これにより自身に接続される時に前記導波管の超音波動作を生成するように動作可能であり;
前記コードレス超音波動作生成アセンブリがアセンブリドック内に着脱自在に配置されると、周囲に露出され、前記ハンドル本体を通して前記超音波動作生成アセンブリに前記導波管を連結するように形成される無菌閉塞可能なアセンブリドックと、を有するハンドルと;
前記ハンドル本体に可動に連結され、前記アセンブリドックを周囲に選択的に露出する区画ドアであって:
前記アセンブリドックに前記超音波動作生成アセンブリの出し入れがそれぞれ可能な開位置と;
前記アセンブリドックを周囲から無菌閉塞する閉位置と、を有する区画ドアと、を具え、
前記超音波動作生成アセンブリが、前記バッテリに電気的に接続され、かつ発生器アウトプットを有する駆動波生成回路と、前記発生器アウトプットに連結接続される超音波トランスデューサとを具え、
前記駆動波生成回路がさらに、波動形成プロセス中に前記バッテリの電圧でスイッチング可能なスイッチと、前記スイッチの出力を調整するよう構成された制御回路とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記駆動波生成回路が:駆動回路と;整合回路との少なくとも1を具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記アセンブリ本体が内部区画を有しており、さらに:
前記アセンブリ本体に可動に連結され、前記内部区画を周囲に選択的に露出するアセンブリドアを具えており、当該アセンブリドアが:
前記内部区画に前記超音波動作生成アセンブリおよび前記バッテリの少なくとも1の出し入れがそれぞれ可能な開位置と;
前記内部区画を周囲から閉塞する閉位置と、を有することを特徴とするアセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記閉位置が、前記内部区画を周囲から防水および無菌の少なくとも1で閉塞することを特徴とするアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記トランスデューサが、前記アセンブリ本体の外側に延在することを特徴とするアセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記ハンドルがさらに、周囲に露出され、前記導波管を前記ハンドルに動作可能に連結する導波管取付ドックを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記取付ドックが、前記導波管を前記アセンブリ本体に回転自在に接続することを特徴とするアセンブリ。
【請求項8】
請求項6に記載の超音波手術用アセンブリにおいて:
前記取付ドックは前記導波管を前記アセンブリ本体に回転自在に接続しており;
前記トランスデューサは前記超音波動作生成アセンブリ内に回転可能に配置されており;
前記アセンブリドックは前記取り付けドック内の回転可能な前記導波管を前記超音波動作生成アセンブリの回転可能な前記トランスデューサに接続し、前記導波管および前記取付ドックの少なくとも一方が回転すると、対応して前記トランスデューサが前記アセンブリ本体に対して回転することを特徴とするアセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記トランスデューサが、前記駆動波生成回路に関して回転可能であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記アセンブリ本体が再利用可能であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項11】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記ハンドルがディスポーザブルであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項12】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記超音波動作生成アセンブリは、前記バッテリによってのみ動力が供給されることを特徴とするアセンブリ。
【請求項13】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記超音波動作生成アセンブリが、識別された前記導波管の種類に基づいて駆動波周波数および駆動波電力の少なくとも一方を変更するように動作可能であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項14】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、さらに、前記アセンブリドックに連結接続され、前記導波管、前記超音波動作生成アセンブリ、前記バッテリ、前記ハンドル、および前記ドアのうちの少なくとも1つについての情報の少なくとも一部を伝達するように動作可能なデバイス識別部を具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記情報の少なくとも一部が、前記ハンドルの識別、前記ハンドルの以前の使用、前記導波管の識別、前記導波管の以前の使用、バッテリの識別、前記バッテリの状態、前記バッテリの以前の使用、および前記ドアの状態、のうちの少なくとも1つであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記超音波動作生成アセンブリは、識別された前記導波管の種類に基づいて、駆動波周波数および駆動波電力の少なくとも一方を変更するように動作可能であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項17】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記超音波動作生成アセンブリは、情報を表示するように動作可能なディスプレイを有することを特徴とするアセンブリ。
【請求項18】
請求項17に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記ドアおよび前記ハンドル本体の少なくとも一方が、前記ハンドル本体の外側から前記ハンドル本体内に配置される前記ディスプレイを見るための透明部分を有することを特徴とするアセンブリ。
【請求項19】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、さらに、使用履歴を記録するためのメモリを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項20】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、さらに、前記アセンブリドックに連結接続され、前記導波管、前記バッテリ、前記ハンドル、および前記ドアのうちの少なくとも1についての情報の少なくとも一部を伝達するように動作可能なデバイス識別部を具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項21】
請求項20に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記情報の少なくとも一部が、ハンドルの識別子、以前に使用したハンドルの情報リスト、導波管の識別子、以前に使用した導波管の情報リスト、バッテリの識別子、以前に使用したバッテリの情報リスト、およびバッテリ状態のうちの少なくとも1つであることを特徴とするアセンブリ。
【請求項22】
請求項20に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記デバイス識別部が、前記超音波動作生成アセンブリと通信するよう動作可能であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項23】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記ハンドルがさらに、前記超音波動作生成アセンブリの少なくとも一部を前記アセンブリドックから排出するよう動作可能なアセンブリイジェクタを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項24】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記超音波動作生成アセンブリがさらに;
電源の状態と;
ハンドルの使用回数と;
導波管の使用回数と;
バッテリの使用回数と;
バッテリ状態と;
導波管の識別子と;
バッテリの識別子と;
ハンドルの識別子と、の少なくとも1を示すように動作可能なディスプレイを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項25】
請求項1に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記共振波はサイン波であることを特徴とするアセンブリ。
【請求項26】
超音波手術用アセンブリにおいて:
内部区画を規定する外部アセンブリ本体と;
前記内部区画に着脱可能に配置され、前記内部区画で超音波動作を生成するよう動作可能な出力電対を有するコードレスの超音波動作生成アセンブリと;
前記内部区画に配置され、前記超音波動作生成アセンブリに電気的に接続されて動力を供給するバッテリと;
ハンドル本体であって:
ハンドグリップを規定する第1のハンドル本体部と;
前記第1のハンドル本体部に接続され、前記ハンドル本体に回転自在に接続される超音波導波管を具える第2のハンドル本体部であって:
前記超音波動作生成アセンブリは、自身に接続されるときに前記導波管に沿って共振波をフィードバック制御により随時調整しながら生成し、これによって前記導波管の超音波動作を生成するよう動作可能であり;
周囲に露出されたアセンブリドックであって、前記超音波動作生成アセンブリが配置された場合に、前記第2のハンドル本体部を通して前記出力電対に前記導波管を接続するよう形成された無菌閉塞可能なアセンブリドックと;を有する第2のハンドル本体部と、
前記第2のハンドル本体部に可動に接続され、前記アセンブリドックを周囲に選択的に露出する区画ドアであって:
前記アセンブリドックに前記超音波動作生成アセンブリの出し入れがそれぞれ可能な開位置と;
前記アセンブリドックを周囲から無菌閉塞する閉位置と;を有する区画ドアとを有するハンドル本体とを具え、
前記超音波動作生成アセンブリが、前記バッテリに電気的に接続され、かつ発生器アウトプットを有する駆動波生成回路と、前記発生器アウトプットに連結接続される超音波トランスデューサとを具え、
前記駆動波生成回路がさらに、波動形成プロセス中に前記バッテリの電圧でスイッチング可能なスイッチと、前記スイッチの出力を調整するよう構成された制御回路とを具えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項27】
請求項26に記載の超音波手術用アセンブリにおいて、前記共振波はサイン波であることを特徴とするアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、超音波切断装置に関し、特に、コードレスで手持ち式の、完全に電気駆動制御式の、外科用超音波切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波器具は、組織の切除や血管の焼灼といった多くの医療状態の治療に用いられる。超音波を利用する切断器具は、超音波トランスデューサを用いて、切断ブレードの縦軸に沿って振動を生じさせる。ブレードの長さに沿って共振波をかけることにより、高速な縦の機械的な動きがブレードの端部に生成される。ブレードの端部に伝達される機械的な振動は、器官組織の切断において非常に有効であると同時に、超音波周波数によって生成される熱エネルギを用いて組織を凝固させるので、これらの器具は利便性がある。このような器具は、トロカールを通過して手術部位に到達するところで、内視鏡または腹腔鏡処置などの最低侵襲性の処置での使用において、特に十分適している。
【0003】
(例えば、長さ、材料、寸法など)各種の切断ブレード用に、ブレードの長さに沿って共振を生成する1以上の(周期的な)駆動信号がある。共振は、ブレード先端の最適な動き、ひいては手術処置の最適なパフォーマンスという結果をもたらす。しかしながら、効果的な切断ブレードの駆動信号を生成することは、簡単な事ではない。例えば、切断工具にかけられる周波数、電流、および電圧はこれらのパラメータは、ブレードにかけられる負荷の変更や器具の使用から生じる温度差で変化するので、これらのパラメータはすべて動的に制御される。
【0004】
図1は、超音波の機械的な動作をエンドエフェクタに適用すべく用いられる従来型回路のブロック概略図を示す。この回路は、電源102と、制御回路104と、駆動回路106と、整合回路108と、トランスデューサ110とを具え、また、ハンドピース112と、(点線によって図示したように)ハンドピース112に固定され、カニューレ120に支持された導波管114とを具える。導波管114は、その遠位端でブレード116の末端をなす。「エンドエフェクタ」118として言及されるクランプ機構は露出し、導波管114のブレード部分116を組織や他の物質と接触できるようにしている。一般的に、エンドエフェクタ118は、アームとブレード116間の組織を把持したり、クランプしたりするよう機能する回動アームである。しかしながら、いくつかの装置では、エンドエフェクタ118は存在しない。
【0005】
駆動回路104は、高電圧の自己振動型の信号を生成する。駆動回路104の高電圧の出力は、信号平滑成分を含む整合回路108に送られ、これがトランスデューサ110に送られる駆動信号(波)を生成する。トランスデューサ110への振動の入力は、導波管114に沿って共振を構成する大きさと周波数で、トランスデューサ110の機械的な部分を前後に動かす。共振機器およびその成分の最適な共振と寿命にとって、トランスデューサ110に適用される駆動信号は、実際に得られる限り滑らかな正弦波であるべきである。この理由で、整合回路108と、トランスデューサ110と、導波管114とは互いに共働するよう選択され、これらはすべて互いに周波数に敏感である。
【0006】
一般的な圧電トランスデューサ110の駆動には(例えば、100Vまたはそれ以上の)比較的高い電圧が必要とされるため、すべての従来型の超音波切断装置に利用可能および用いられる電源は、一般的に、15A、120VACまでの(例えば、壁付コンセントなど)の送電線である。したがって、すべての既知の超音波切断装置は、図1図2に示されているのと同様のものであり、電源供給用の送電線206に接続される電気コード204を有するカウンタートップボックス202を利用する。共振は、整合回路108と駆動回路106の出力間に閉回路を作成するPLL(位相ロックループ)によって維持される。この理由で、従来型の装置において、カウンタートップボックス202は常に、装置、制御電子回路104、106、および整合回路108のすべてを具えていた。このようなボックスの一般的な小売価格は数万ドルである。
【0007】
供給コード208は、ハンドピース112内、ひいては導波管114まで、ボックス202からトランスデューサ110まで正弦波形状を伝える。このコード208の長さ、寸法、および重さはオペレータの移動度を制限するので、従来型の装置は非常に不都合であった。ハンドピース112を用いる任意の外科処置の間、コード208はオペレータを束縛し、オペレータや彼/彼女の周りの者にとって障害となる。さらに、コードはシールされ、耐久性を有さねばならず、非常に高価である。
【0008】
整合回路108、トランスデューサ110、および導波管114が周波数敏感性のため、従来技術には別の不利益が存在する。整合回路108と駆動回路104の出力間に位相ロックループフィードバック回路を具えることにより、整合回路108は常にボックス202内の、駆動回路108の近くに、かつ長い供給コード208によって、トランスデューサ110から離れて配置される必要がある。この設計は、超音波周波数伝送の一般的な生成物である伝送損や電気的寄生効果を導入する。
【0009】
さらに、従来型の装置は、トランスデューサにかけられる一定の電流を監視したり、維持したりすることにより、変化する導波管114の負荷状態で共振を維持しようとする。しかしながら、トランスデューサ110にかけられる電流と振幅間の唯一予測可能な関係は共振にある。したがって、一定の電流で、導波管114に沿った波動の振幅は、すべての周波数にわたり一定ではない。このため、従来の装置が負荷下にあると、導波管114の動作が共振となることは保証されず、電流のみが監視され一定に保たれるので、導波管114上の動きの量は大きく変化しうる。この理由で、一定の電流を維持することは、導波管114の一定の動きを維持する有効な方法ではない。
【0010】
さらに、従来型において、有限数の使用後、ハンドピース112とトランスデューサ110は交換されるが、ハンドピース112よりもずっと高価なボックス202は交換されない。したがって、新しく交換されたハンドピース112とトランスデューサ110の導入は、ときに周波数に敏感な成分(108、110、および112)間に不整合を引き起こし、これにより、導波管114に導入された周波数を不都合に変更する。このような不整合を避ける唯一の方法は、従来型の回路を正確な周波数に制限することである。この正確性は、コスト面で著しい増加をもたらす。
【0011】
いくつかの装置は、超音波処置に必要な要素のすべてを一つのハンドル内に含んでもよいとしている。しかしながら、これらの装置は現在の市場には見られず、それぞれの記述は、事実上、どのような回路構成が可能になるかの詳細は開示されてない。少なくとも1のこのような装置は完全にシールされ、電源やトランスデューサといった装置の電気的要素のすべてが取替可能であるよう記載されている。手術に用いられる器具は滅菌する必要があるので、この設計は自明である。しかしながら、いくつかの手術において、切断器具は数少ない手術で、あるいはいくつかのケースにおいては手術が終わる前でさえもその最大寿命に達する。シールされた装置の設計では、高価な内部構成要素を含む装置全体を配置されなければならない。
【0012】
この装置はさらに、誘導電荷を用いるものとして記載されている。リチウムイオン(Li)バッテリといった現代の、長持ちする、強力なバッテリを使用することは設計されなかったし、想像されてもいなかった。従来技術で周知のように、リチウムバッテリは複数の電池の直列接続では充電できない。これは、特定の電池内で電圧が上昇する際、他の低い電圧の電池より早いエネルギの充電を受け入れ始めるためである。従って、それぞれの電池は、電池が個々に制御されるよう充電を監視する必要がある。リチウムバッテリが一群の電池から形成される場合には、装置の外側からバッテリへ延在する複数の配線が必要となる。デザインにより、シールされた加圧滅菌に耐えるサクライの装置は、充電装置に連結される複数の外側に露出した接触子を持たないし、持てないので、サクライはこういった必要な特徴を提供できない。実際、シールされた装置用の誘導電荷は、露出した接触子とは完全に不和である。
【0013】
このように、例えば、これらの上述の従来技術に関する問題を克服する必要がある。
【0014】
[発明の開示]
簡潔に、本発明の例示的な実施例によると、連続的な超音波切断と焼灼が可能なコードレスで手持ち式の装置が開示されている。本発明は、電源と、制御回路と、駆動回路と、整合回路とを具え、すべてが超音波切断装置のハンドピース内に配置されており、すべてがバッテリの電圧で波形を操作および生成する。好適には、発明は構成要素を異なる装置間で取り替えまたは移動させることができる。
【0015】
いくつかの実施例によると、本発明は、装置の構成要素を取り去ったり、取り替えたり、修理したり、および/または交換したりすることができる。いくつかの要素は「ディスポーザブル」であり、これは本書において、要素が1度の処置のみに用いられ、その後廃棄されることを意味する。さらに別の構成要素は「再利用可能」であり、これは本書において、要素が無菌洗浄され、その後少なくとも2度以上使用されることを意味する。以下に説明されるように、別の構成要素は、それらが取り付けられたデバイスを認識し、いくつかの要因によりそれらの機能または性能を変更する装置を認識させることができるインテリジェント機能を設けて提供される。
【0016】
本発明は、高価な構成要素の処分を要し、それらの好適な再利用を妨げる一般的な既知の装置と方法における前述の不都合を克服するコードレスで手持ち式の超音波焼灼切断装置を提供する。
【0017】
前述および他の目的を考慮して、本発明によると、超音波手術用ハンドルの超音波導波管に脱着可能に連結される超音波アセンブリが提供され、このアセンブリは、超音波発生器と、当該発生器に電気的に接続され出力電対を有する超音波トランスデューサとを有するコードレス超音波動作生成アセンブリと、内部に前記超音波動作生成アセンブリを収容し、前記超音波手術用ハンドルに脱着可能に連結するよう形成される固定連結部を有するシェルとを具える。固定連結部が超音波手術用ハンドルに連結され、導波管が出力電対に連結されると、出力電対は、超音波の動きを超音波導波管に伝えるよう操作可能となる。
【0018】
本発明の目的を考慮して、超音波手術用ハンドルの超音波導波管に脱着可能に連結される超音波アセンブリがまた提供され、このアセンブリは、超音波発生器と当該発生器に電気的に接続され出力電対を有する超音波トランスデューサとを有するコードレス超音波動作生成アセンブリと、内部に前記発生器およびトランスデューサの少なくとも一方を収容し、前記超音波手術用ハンドルに脱着可能に連結するよう形成される固定連結部とを有するシェルとを具える。固定連結部が超音波手術用ハンドルに接続され、導波管が出力電対に連結されると、出力電対は、超音波の動きを超音波導波管に伝えるよう動作可能である。
【0019】
本発明の目的を考慮して、超音波手術用ハンドルの超音波導波管に脱着可能に連結される超音波動作生成アセンブリがまた提供され、このアセンブリは、導波管が出力電対に接続されると、超音波の動きを超音波導波管に伝えるよう動作可能な外部出力電対を有するコードレス超音波トランスデューサと、前記トランスデューサに電気的に接続されてトランスデューサを調和させるタンク回路と、内部に前記トランスデューサと前記タンク回路が配置される無菌シールアセンブリシェルと、前記シェルを前記超音波手術用ハンドルに脱着可能に連結するよう形成された外部固定連結部とを具える。
【0020】
本発明の別の特徴によると、前記シェルは無菌にシールされている。
【0021】
本発明の別の特徴によると、前記固定連結部は、レールまたはアンダーカットスロットである。
【0022】
本発明のさらなる特徴によると、滅菌後の通気を可能とする滅菌フィルタが提供される。
【0023】
本発明のさらなる特徴によると、前記シェルは外側面を有し、さらにこの外側面に電気的に接触する接触子を具え、そこに電力を供給するための前記発生器に導電的に接続される。
【0024】
本発明のさらなる特徴によると、前記タンク回路は、発生器出力子を有する内部駆動波生成回路を具え、前記トランスデューサは、前記発電機出力子と連結接続される。
【0025】
本発明のさらに別の特徴によると、前記駆動波生成回路は、制御回路、駆動回路、および/または整合回路を具える。
【0026】
本発明のさらなる特徴によると、前記トランスデューサは、駆動波生成回路に関して回転可能である。
【0027】
本発明のさらなる特徴によると、前記トランスデューサと前記タンク回路は、前記手術用ハンドルによってのみ動力が供給される。
【0028】
本発明のさらなる特徴によると、前記手術用ハンドルは、内部バッテリを具え、前記トランスデューサと、前記前記タンク回路はこのバッテリによってのみ動力が供給される。
【0029】
本発明の付随の特徴によると、前記導波管は同定型(identification type)を有し、前記タンク回路は、前記同定型に基づき駆動波の出力周波数および駆動波の出力電力のいずれか一方を変えるよう操作可能である。
【0030】
本発明は、コードレスで手持ち式の超音波焼灼切断装置に具体化されるよう例示および記載されているが、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変更や構造的変化がクレームの等価物の範囲内でなされてもよいので、示されている詳細に限定することを意図しない。さらに、本発明の例示的な実施例の既知の構成要素は、本発明の該当する詳細を不明瞭にしないよう詳細に記載されないか、あるいは省略されることがある。
【0031】
明細書は、新規であるとされる発明の特徴を規定するクレームで締めくくられているが、参照番号が前に付されるような図と共に、以下の記載を考慮することでさらに理解できる。このため、装置の構成要素と方法のステップは、図面の通常の符号により該当箇所が示されており、本書記載の利点を有する当業者には容易に明白な詳細を持つ開示を不明瞭にしないよう本発明の実施例を理解するのに適したこれらの特定の詳細のみを示している。
【0032】
発明の特徴として考慮する別の特徴は、添付のクレームに記載される。規定に従い、本発明の詳細な説明が本書に記載されている。しかしながら、開示された実施例は発明の単なる例にすぎず、様々な形態で実施できることを理解されたい。したがって、本書に詳細に記載されている特定の構造と機能は限定としてではなく、当業者の1人が、任意の適切な詳細構造において、様々に採用すべく教示する単なるクレームの根拠や代表的な根拠として解釈される。さらに、本書で用いられる用語やフレーズは限定を意図せず、むしろ発明を理解できる記載を提供することを意図する。明細書は、新規であるとされる発明の特徴を定義するクレームで完結するが、発明は、参照番号が前に付された図面とともに以下の詳細な説明を考慮することでより理解できると考えられる。図面の数字は縮尺通りではない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
添付図面において、同じ参照番号は別の視点を通じて同一または機能的に同様な要素付され、以下の詳細な説明は明細書に組み込まれ、一部を形成し、さらに様々な実施例を例示し、本発明に関する様々な原理や利点を説明するのに提供する。
図1図1は、従来型の超音波切断装置の構成要素の概略図であり、ブロック図形態で、個別の電源、制御、駆動、および整合構成要素を示す。
図2図2は、図1の従来型の超音波切断装置を示す図である。
図3図3は、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置のブロック回路図である。
図4図4は、本発明の例示的な実施例による整合回路に入力された方形波を示すグラフである。
図5図5は、本発明の例示的な実施例による整合回路から出力された正弦波を示すグラフである。
図6図6は、トランスデューサに入力された共振正弦波が、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置の導波管上に、導波管の長さに沿った軸の動きの大きさを表すよう示された正弦パターンを有する効果の概略図を示す。
図7図7は、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサ用の基本的なシリーズの回路モデルの断片的で模式的な回路図である。
図8図8は、図7の回路を有する発明回路の断片的で模式的な回路図であり、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサの動電流を監視するのに有用である。
図9図9は、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサの基本的な並列回路モデルの断片的で模式的な回路図である。
図10図10は、図9の回路を有する発明回路の断片的で模式的な回路図であり、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサの動電流を監視するのに有用である。
図11図11は、図7の回路を有する発明回路の断片的で模式的な回路図であり、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサの動電流を監視するのに有用である。
図12図12は、図9の回路を有する発明回路の断片的で模式的な回路図であり、本発明の例示的な実施例によるトランスデューサの動電流を監視するのに有用である。
図13図13は、本発明の例示的な実施例による完全に一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能なトランスデューサと、電源とを有する超音波切断装置ハンドルの左側側面図である。
図14図14は、図13の例示的なハンドルの側面図であり、本発明の例示的な実施例による左側シェルを取り外し、上部スライドカバーを取り外し、一体化された制御、駆動、および整合要素と脱着可能な電源とを内部に示す。
図15図15は、本発明の例示的な実施例による図14の例示的なハンドルから取り外されたトランスデューサアセンブリの斜視図である。
図16図16は、本発明の例示的な実施例による図15のトランスデューサアセンブリの斜視図であり、部分的に隠された図である。
図17図17は、本発明の例示的な実施例による図14のハンドルに示されているパックの斜視図であり、部分的に隠された図である。
図18図18は、本発明の例示的な実施例によるバッテリ、回路、およびトランスデューサを具える再利用可能なパックの上面領域に保持可能な超音波切断装置の左側側面図である。
図19図19は、本発明の例示的実施例によるアクセスドアを示している図18の超音波切断装置の左側側面図である。
図20図20は、図18に示されている装置に用いられる再利用可能なパックであり、バッテリと、制御回路と、駆動回路と、整合回路と、トランスデューサとを含む。
図21図21は、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置ハンドルの左側側面図であり、完全に一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能な電源とを有する。
図22図22は、図21の例示的なハンドルの側面図であり、左側シェルを取り外し、上部スライドカバーを取り外し、一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能な電源とを内部に示す。
図23図23は、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置ハンドルの左側側面図であり、完全に一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能なモジュール内のトランスデューサと、脱着可能なパックとを有する。
図24図24は、図23の例示的なハンドルの側面図であり、左側シェルを取り外し、上部スライドカバーを取り外し、一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能な電源とを内部に示す。
図25図25は、本発明の例示的な実施例による例示的なハンドルの側面図であり、TAGと、脱着可能な電源と、スピンドルに取り付けられたブレードと導波管とを示すよう左側シェルが取り外されている。
図26図26は、本発明の例示的な実施例による例示的なハンドルの側面図であり、発生器と、TAGのトランスデューサアセンブリとの間の電気的な接続を示すよう左側シェルが取り外されている。
図27図27は、その左側からの図23の例示的なハンドルの拡大側面図であり、左側シェルと、スライドカバーと、取り外されたバッテリパックと、中間作動位置のトリガとを有する。
図28図28は、その右側からの図23の例示的なハンドルの拡大側面図であり、右側シェルと、スライドカバーと、取り外されたバッテリパックと、完全な作動位置のトリガとを有する。
図29図29は、その左側からの図23の例示的なハンドルの拡大側面図であり、シェルと、取り外された左側スライドカバーとを有する。
図30図30は、その右側からの図29の例示的なハンドルの拡大側面図であり、取り外された内側のトリガ要素を示す。
図31図31は、本発明の例示的な実施例による手持ち式の超音波切断ペン装置の正面左側からの斜視図であり、完全に一体化された制御、駆動、および整合要素を有する。
図32図32は、左側からの図21の手持ち式の超音波切断ペン装置の側面図である。
図33図33は、図32の手持ち式の超音波切断ペン装置の側面図であり、左側シェルが取り外されている。
図34図34は、本発明の例示的な実施例による1人で持ち運べる、制御および電源アセンブリに連結される手持ち式の超音波切断ペン装置の図である。
図35図35は、本発明による例示的な実施例による、1人で持ち運べる、制御および電源アセンブリに連結される手持ち式の超音波切断ペン装置の斜視図である。
図36図36は、図35の手持ち式の超音波切断ペン装置の斜視図であり、左側シェルが取り外されている。
図37図37は、本発明の例示的な実施例による手持ち式の超音波切断ペン装置に連結される1人で持ち運べる、制御および電源アセンブリの斜視図である。
図38図38は、図37の1人で持ち運べる、制御および電源アセンブリの異なる斜視図である。
図39図39は、本発明の例示的な実施例による例示的なハンドルの側面図であり、導波管動作生成アセンブリとスマートバッテリとを示すよう左側上部シェルが取り外されている。
図40図40は、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置ハンドルの左側斜視図であり、完全に一体化された制御、駆動、および整合要素と、脱着可能なモジュールにおける脱着可能なバッテリパックと、制御ボタンと、ディスプレイスクリーンとを有する。
図41図41は、本発明の例示的な実施例による図13の例示的なハンドルの図の斜視背面図である。
図42図42は、本発明の例示的な実施例による図23の例示的なハンドルの斜視図であり、導波管動作生成アセンブリが取り外されている。
図43図43は、本発明の例示的な実施例による図43の例示的な取り外された導波管動作生成アセンブリの断面斜視図である。
図44図44は、本発明の例示的な実施例による図25の例示的なハンドルの断面側面図であり、導波管と導波管動作生成アセンブリとの間の接続の詳細を示すよう左側シェルが取り外されている。
図45図45は、本発明の例示的な実施例による図22のSCUDの背面斜視図であり、導波管動作生成アセンブリ上に含まれるディスプレイと、ディスプレイを見ることができるドアを横切る導波管動作生成アセンブリ上の透明窓とを有する。
図46図46は、本発明の例示的な実施例による例示的なハンドルの側面図であり、一体化された電源と、電源制御回路と、超音波波形生成回路とを有する超音波導波管駆動アセンブリを示すよう右側シェルが取り外されている。
【0034】
[発明を実施するための最良の形態]
開示された実施例は、発明の単なる実施例にすぎず、様々な形態で具体化されうることを理解されたい。このため、本書に記載される特定の構造と機能の詳細は、限定として説明されず、単にクレームの根拠、および実質的に任意の適切な構造で、当業者に本発明を様々に使用するよう教示する手本の根拠として説明される。さらに、本書に用いられる用語と熟語は限定を意味せず、むしろ本発明の分かり易い記述を提供するものである。
【0035】
本発明が開示および記載される前に、本書に用いられる術語は、特定の実施例を記載する目的のためだけであり、限定を意図しない。ここで用いられる単語「a」または「an」は、1またはそれ以上として定義される。ここで用いられる単語「plurality」は、2またはそれ以上として定義される。ここで用いられる単語「another」は、少なくとも2つ目以上として定義される。ここで用いられる単語「including」および/または「having」は、含む(すなわち、オープンランゲージ)として定義される。本書において、必ずしも直接的でなく、また必ずしも機械的でもないが、ここで用いられる単語「coupled」は、連結されるとして定義される。第1、第2、上部、底部などの相関的な単語は、このような実体または行為間に、このような任意の実際の関係や秩序を要求または意図することなく、1要素または行為を別の要素または行為と区別するために単独で用いられることができる。「含む」「含んでいる」またはその他の任意の変化が、非限定的な包含をカバーするよう意図され、要素の記載を含むプロセス、方法、物、または装置は、これらの要素しか含まず、他の要素を含んでもよいが、このようなプロセス、方法、物、または装置には明白に記載されないし、固有でもない。「〜を具える」で示される要素は、それ以上に制約することなく、その物を含むプロセス、方法、物、または装置において、さらなる同一の要素の存在を排除するものではない。
【0036】
本書に用いられるように、「約」または「概ね」という単語は、明白に示されていなくてもすべての数値に適用される。通常これらの単語は、当業者の一人が(例えば、同じ機能または結果を有する)引用値と同等とみなす数値の範囲を言う。多くの場合、これらの単語は、最も近い有意の数に切り上げられる数を含んでもよい。本書では、「縦」という単語は、記載される物の延在方向に相当する方向を意味するよう理解されるべきである。
【0037】
本書に記載される発明の実施例は、プロセッサなしの回路、他の構成要素、本書に記載される超音波切断装置の機能のいくつか、ほとんど、またはすべてとともに、1またはそれ以上の従来型プロセッサと、1またはそれ以上のプロセッサを実行すべく制御する一意の蓄積プログラム命令からなってもよい。プロセッサなしの回路は、信号ドライバと、クロック回路と、電源回路と、ユーザ入力および出力要素とを含むが、これらに限定されない。代替的に、いくつかのまたはすべての機能は、蓄積プログラム命令を有さないステートマシンによって実行されるか、あるいは1またはそれ以上の特定用途向け集積回路(ASICs)において、各機能、または機能のいくつかの組合せは、カスタムロジックとして実行される。もちろん、2つのアプローチの組合せを用いてもよい。したがって、これらの機能のための方法と手段とが本書に述べられる。
【0038】
本書に用いられるような「プログラム」、「ソフトウェアアプリケーション」という単語は、コンピュータシステム上での実行用に設計された一連の命令として定義される。「プログラム」、「コンピュータプログラム」または「ソフトウェアアプリケーション」は、サブルーチン、機能、処理、メソッドの実体、オブジェクトの実装、実行可能なアプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、コンピュータシステム上での実行用に設計された共有ライブラリ/動的ロードライブラリおよび/または命令の他のシーケンスを含んでもよい。
【0039】
一実施例によると、本発明は、装置のハンドル内に全体がフィットする構成要素によって動力が供給および制御される、軽量かつ手持ち式の超音波切断装置を提供することにより、従来技術の問題を克服する。この手持ち式の装置により、外科処置を行う間、外部電力を必要とせず、特に、外科医を静止物に繋ぎ止めるコードの存在や、外科医の能力の制限なしで、任意の外科処置において、外科医が超音波切断および/または焼灼を行うことができる。
【0040】
[超音波手術装置]
ここに記載されているのは、本発明の一実施例による例示的な装置である。図3を参照すると、ブロック回路図は発明300を示し、これは、マイクロプロセッサ302と、クロック330と、メモリ326と、電源304(例えば、バッテリ)と、スイッチ306(例えば、MOSFET電力スイッチ)と、駆動回路308(PLL)と、変圧器310と、信号平滑回路312(整合回路とも言い、例えば、タンク回路にもなりうる)と、検出回路314と、トランスデューサ316と、導波管とを具え、この導波管は、超音波切断ブレード318で終端し、本書では、単に導波管318として言及される。本発明はまた、導波管318をカバーおよび支持するカニューレ320を含む。本書に用いられるように「導波管動作生成アセンブリ」は、少なくともトランスデューサ316を含むサブアセンブリであるが、駆動回路308(PLL)、変圧器310、信号平滑回路312および/または検出回路314といった他の構成要素も含むことができる。
【0041】
超音波切断ブレードや導波管は、従来技術において周知である。超音波切断工具の必要な構成要素のすべてを手持ち式のパッケージに提供する本発明の能力は、図2に示されているように、とても高価で重いデスクトップボックス202内に装置の構成要素の大部分を収容し、装置のハンドピース112とボックス202間に高価で嵩張る紐208が設けられる従来型の装置に対して大きな利点を提供する。
【0042】
高圧(120VAC)入力電源(すべての従来型の超音波切断装置の特性)への依存を断つ本発明の特徴の1つは、波動形成プロセス中ずっと低圧スイッチングを利用することと、変圧器段階の直前で駆動信号を増幅することである。この理由で、本発明の一例示的な実施例において、動力はバッテリのみ、または一群のバッテリから得られ、これらはハンドピース112内、または、例えば、リストバンドでユーザに取り付ける小さな箱内にフィットするよう十分に小さい。バッテリ工学の技術水準は、数センチメートルの高さと幅と、数ミリメートルの深さの強力なバッテリを提供する。全体的に自己完結型で自家動力型の装置を提供するために本発明の特徴を組み合わせることにより、カウンタートップボックス202への資本支出がなくなり、製造コストにおいて概ね10倍の削減となる。
【0043】
バッテリ304の出力がプロセッサ302に送り込まれ、これに動力を与える。プロセッサ302は信号を受けて出力し、以下に記載されるように、カスタムロジックまたはプロセッサ302によって実行されるコンピュータプログラムによって機能する。この装置300はまた、メインメモリ326、好適には、コンピュータが読み取り可能な命令とデータを蓄積するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。
【0044】
バッテリ304の出力はまた、プロセッサ302によって制御されるデューティーサイクルを有するスイッチ306に向かう。スイッチ306のオンタイムを制御することにより、プロセッサ302は、最終的に、トランスデューサ316に送られる電力の全量を求めることができる。一実施例において、他のスイッチやスイッチ構造も適合可能であるが、スイッチ306は、電気的に制御された金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)である。スイッチ306の出力は、例えば、位相検出PLLおよび/またはローパスフィルタおよび/または電圧が制御された発振器を含む駆動回路308に送られる。このスイッチ306の出力は、(図3のAD2 V InとAD3 I Inとしてそれぞれ参照される)出力信号の電圧と電流を決めるためにプロセッサ302によってサンプリングされる。これらの値は、スイッチ306のパルス幅変調を調整するためにフィードバックアーキテクチャで用いられる。スイッチ306からの所望の出力および実際の出力により、例えば、スイッチ306のデューティーサイクルは、約20%乃至80%で変動可能である。
【0045】
スイッチ306からの信号を受ける駆動回路308は、スイッチ306の出力(図3ではVCOという)を、例えば、55kHzなどの単一の超音波周波数を有する電気信号へと変える振動性回路を含む。以下に説明されるように、この平滑にされた超音波の波形は、最終的に、導波管318に沿った共振正弦波を生成するためにトランスデューサ316へと送られる。電流と電圧が、実質的にトランスデューサ316の入力時の位相であるとき共振は達成される。この理由で、駆動回路308は、トランスデューサ316に入力される電流と電圧を検知したり、この電流と電圧を互いに同調させたりするためにPLLを用いる。この検知はライン328上で行われる。しかしながら、単に入力電流の位相を入力電圧の位相に合致させる従来型の装置と違い、本発明は、電流位相を「運動」電圧の位相と合致させ、および/または入力電圧位相を「運動」電流の位相と合致させる発明概念を利用する。運動電圧を測定する概念と技術は、図面とともに以下に詳細に記載される。
【0046】
駆動回路308の出力時に、変圧器310は低電圧信号をより高い電圧に引き上げることができる。変圧器310より前の、すべての上流のスイッチングは、低い(すなわち、バッテリ駆動された)電圧で行われ、これは超音波切断および焼灼装置では不可能であった。このことは、少なくとも部分的に駆動回路308が、低オン抵抗MOSFETスイッチング装置を好適に用いるためである。低オン抵抗MOSFETスイッチは、従来型のMOSFETスイッチング装置よりも熱の発生が少なく、より高い電流が通過可能であるためため好適である。したがって、スイッチング段階(プリトランスフォーマ)は、低電圧/高電流として特徴付けられる。
【0047】
本発明の一実施例において、変圧器310はバッテリ電圧を120V RMSに引き上げる。変圧器は、この分野で公知であるため本書では詳細に説明されない。変圧器310の出力は、図4に示されている例の方形波400と似ており、この波形は、特定の構成要素、特にトランスデューサ316に有害であるため好ましくない。この方形波はまた、構成要素間に干渉を生じさせる。本発明の整合回路312は、実質的にこれらの問題を軽減したり、解消したりする。
【0048】
「タンク回路」とも言われる波形形成または整合回路312は、変圧器310から出力された方形波400を平滑にし、それを図5にその概略が示されている(例えば、正弦波などの)駆動波500へと変換する。本発明の一実施例において、整合回路312は、連続したL−C回路であり、既知のキルヒホッフの法則の原理によって制御される。しかしながら、任意の整合回路が本書では用いられる。整合回路312から出力されたこの平滑な正弦波500は、次にトランスデューサ316へと送られる。もちろん、別の駆動信号が、平滑な正弦波ではない整合回路312から出力されてもよい。
【0049】
トランスデューサ316は、電気信号を物理的な動きに変換する電気機械装置である。より広義では、トランスデューサは、信号をある形から別の形へと変換させる任意の装置として定義される。同様のトランスデューサ装置はオーディオスピーカであり、これは音楽または音声を表す電界変動を機械式コーンの変動に変換する。スピーカコーンは、次に、音響エネルギを生成するために空気分子を振動させる。本発明において、駆動波500はトランスデューサ316に入力され、それから物理的な動きを導波管318に伝える。示されるように、この動きは導波管318上に共振波を作り、導波管318の端部での動きとなる。
【0050】
図6はトランスデューサに入力された共振正弦波が、本発明の例示的な実施例による超音波切断装置の導波管上に、導波管の長さに沿った軸方向運動の大きさを表すよう示された正弦波パターンを有する効果の概略図を提供する。図6に見られるように、トランスデューサ316は導波管318に連結されている。駆動正弦波500の正の部分502に反応して、トランスデューサ316は、取り付けられた導波管318の一部606に物理的に取り付けられたトランスデューサ316の部分604を第1の方向608に動かす。同様に、トランスデューサ316は、駆動波500の負の部分504に反応して、トランスデューサ316の部分604を第2の方向612に動かす。方形波400とは対照的に平滑な正弦波500は、方向転換前にトランスデューサ316と導波管318とを減速させる。この平滑な動きは、装置の構成要素にとって有害度が低い。部分604の例示的な一実施例は圧電性結晶の積層である。
【0051】
トランスデューサ部分604の代替的な動き608、612は、正弦波614を導波管318の長さに沿って配置する。この正弦波614は、代替的に導波管318の端部620をトランスデューサ316の方に引き、トランスデューサ316から離れるように押し、これにより、間隔618に沿って導波管318の先端620を縦に動かす。先端は、正弦波614の動点であるので、「波腹」と考えられる。結果として生じる導波管318の動きは、導波管318の端部で間隔618に沿った「縫う」動きを作り出す。(この波動614と間隔618に沿った直線の動きは、議論を容易にすべく図6では誇張されている。従来技術では既知の間隔618に沿ったこの高速の動きは、組織や骨といった多くの材料を通して容易にスライスできる切断導波管を提供する。この導波管318はまた、そのように促されると多量の摩擦熱を発生させ、この熱は、導波管318が切断している組織内に伝えられる。この熱は、切断される組織内で、瞬時に血管を焼灼するには十分である。
【0052】
導波管318に沿って移動する駆動波614が共振波ではない場合、この波614の最後の波腹は、導波管318の先端620には表れない。このような場合、導波管318の先端620は、導波管318の縦軸に対して横に動き、例えば、動いていない先端620、先端620を用いた叩く動き、または他のいくつかの動きなどの不正モードを生成するかもしれない。この不正モードは、十分な切断と外科的焼灼を提供するには理想的でも、信頼できるものでもない。しかしながら、発明は、トランスデューサ316に送られ、訂正信号を駆動回路308に戻すよう送信している動電流波形と動電圧波形との間の位相を監視することにより、導波管318の動き608、612が導波管318に沿った共振のままであることを確かめるために駆動回路318におけるPLLを利用する。さらなる特徴として、本発明は、異なる面に切断される圧電性結晶の積層604を提供し、これにより、単なる縫う動きではなく、ブレードのねじりやひねりの動きを生成する。本発明は、ちょうど記載された縫う動きの代わり、またはそれと共に必要となるドリル型の動きを用いて、使用の全てのセットに容易に適合できる。
【0053】
[トランスデューサ回路モデル]
図7は、トランスデューサ316のようなモデルトランスデューサ700の概略回路図であり、圧電材料を含む。圧電トランスデューサは、従来技術においてよく知られている。圧電材料の質量と剛性は、トランスデューサ内で機械的共振構造を作成する。圧電効果のため、これらの機械的な特性は、電気的に同等な性質として明示される。言い換えると、電気端部で見られる電気共振周波数は、機械共振周波数と等しい。図7に示されているように、トランスデューサ316の力学的質量,剛性,および減衰は、誘導/コイルL、コンデンサC、および抵抗Rの直列配置によって表され、すべては、別のコンデンサCと並列である。電気的に等価なトランスデューサモデル700は、結晶用の既知のモデルと極めてよく似ている。
【0054】
電気的に等価なトランスデューサモデル700の入力710への流れは、トランスデューサ電流iである。iの部分iは、並列コンデンサCをわたって流れ、これは、選択された型と値であり、予測周波数幅の大部分の間、実質的に静電容量値を保つ。iとして定義されるiの残余は、単にi−iであり実際の活動電流である。この残余電流iは、本書では「動」電流という。すなわち、動電流は、実際に導波管318を動かす働きをする電流のことである。
【0055】
周知の従来技術の設計は、i含む全電流iを調整および同調させ、実際にトランスデューサ316の導波管318を動かす実際の電流の量を示すものではない。例えば、従来型の装置のブレードが柔らかい組織から、他の組織や骨などのより緻密な材料へと動くとき、抵抗Rは大きく増加する。この抵抗Rでの増加は、直列構造R−L−Cを通り流れる電流iを減少させ、容量素子Cにわたって流れる電流iを増加させる。このような場合、導波管318は減速し、そのパフォーマンスが低下する。全体的な電流を調節することが、一定の導波管の速度を維持するのに効果的な方法ではないことを当業者は理解するであろう。このように、本発明の新規な実施例は、トランスデューサ316を通り流れる動電流iを好適に監視し、制御する。動電流iを制御することにより、導波管318の動きの間隔は、容易に制御されうる。
【0056】
[手術装置回路モデル]
図8は、トランスデューサ700の動電流iを得る方法を理解するのに有用な発明回路800の概略回路図である。この回路800は、トランスデューサ700の回路要素のすべてを有し、図7のトランスデューサ700と並列してさらに架橋する容量素子Cを加える。しかしながら、Cの値は、C/Cが所定の比率rと等しくなるよう選択されている。効率のため、C用に選択された値は比較的低くあるべきである。これは、iから流用された電流を制限する。可変電源Vは、回路800の接触子802と804にわたり提供され、容量素子Cを通る電流iと、トランスデューサ700へと流れる電流iと、コンデンサCを通り流れる電流iと、最終的に動電流iとを生成する。これはその後i=i−r×iを追随する。これは:
したがって、i=r×iおよび、等式i=i−iにおいてiを代用し、i=i−r×iを導く。
【0057】
ここで、全電流のみを知ること、および架橋コンデンサiを通る電流を測ることにより、トランスデューサの動電流iの変動が確認されて調整される。駆動回路308は、こうして、電流コントローラとして機能し、トランスデューサ700へ流れ込む全電流iから減ずる割合rによって増加される容量平衡Cを通り流れる電流の生成に基づき、変圧器310の出力を変化させることにより動電流iを調整する。この調整は、定めることが不可能であった様々な切断負荷にわたり、導波管318の切断ブレード部分の動きを実質的に一定の割合に維持する。一実施例において、検知回路314は、動電圧および/または動電流を計測する。電圧計と電流計を作成するための電流および電圧測定装置と回路構成は、従来技術において既知である。電流および電圧の値は、現在知られている、または後に開発される任意の方法で、限定せず、本発明により決めることができる。
【0058】
動電流iの調整は装置の完全性を維持し、操作環境で期待される実質的にすべての状況下において、ピークパフォーマンスで操作されることを確実にする正当な方法である。さらに、このような調整は、片手で容易に持つことができるよう十分に小さく、十分に軽いパッケージ内でこれらの利点を提供する。
【0059】
[トランスデューサ回路モデル]
図9は、本発明の別の実施例を示し、ここではトランスデューサ316は、抵抗素子R,誘導素子L、および容量素子Cの並列配置として概略で表されている。さらなる容量素子Cは、入力802と抵抗素子R、誘導素子L、および容量素子Cの並列配置間の直列配置にある。この並列配置モデルは、操作の「反共振」モードにおいて、トランスデューサの作用を設計し、これは実質的にわずかに異なる周波数で起こる。トランスデューサ電圧Vは、トランスデューサ316の入力端子802、804間にかけられる。このランスデューサ電圧Vは、抵抗素子R、誘導素子L、および容量素子Cの並列配置にわたり、容量素子Cおよび動電圧Vをわたる電圧V間に分割される。導波管318を動かす働きをするのは、動電圧Vである。したがって、この例示的な実施例において、十分に調整されるべきものは動電圧である。
【0060】
[手術装置回路モデル]
図10は、本発明の例示的な実施例による発明の回路構成1000の例示的な実施例を示す。この回路構成1000は、図9のトランスデューサ900を含み、それに3つのさらなる容量素子C、C、およびCを加える。容量素子C図9のトランスデューサ回路900と直列であり、容量素子CとCは互いに直列であり、容量素子Cとトランスデューサ回路900の直列する組合せと並列である。
【0061】
この回路は、ホイールストーンブリッジ計測装置と似ている。ホイールストーンブリッジ回路は、ブリッジ回路の2本の脚のバランスを取ることにより、未知の電気抵抗を計測するよう用いられ、1本の脚は未知の構成要素を含む。図10に示されるこの即席の回路構成において、V−Vと等しい動電圧Vは未知である。動電圧Vを決定し、調整することにより、発明の構成は、以下に実行されるように、維持されるべき一定の導波管の動きを可能にする。
【0062】
代替的に、容量回路C、その値が1より小さいAを有する容量素子Cの割合Aであるよう選択される。同様に、容量素子Cは、その値が容量素子Cの同じ割合Aであるよう選択される。C/Cの割合はまた割合Aである。
【0063】
/Cの割合がAであり、C/Cの割合がまたAであるので、ブリッジは釣り合っている。これは、動電圧Vで割られたフィードバック電圧Vfbの割合もAであることをフォローする。したがって、Vinは単にA×Vfbとして表される。
【0064】
トランスデューサ900をわたる電圧がVのままであるならば、入力電圧Vinは、Vに容量素子Cをわたる電圧Vを加える。フィードバック電圧VFBは、容量素子CとC間に配置される第1の点と、トランスデューサと容量素子C間に配置される第2の点から計測される。ここで、回路300の上流の構成要素は、電圧コントローラとして機能し、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するよう電力Vinを変化させ、実質的に一定の動電圧をもたらせ、様々な切断負荷にわたって導波管318の切断部分の動きを実質的に一定の割合に維持する。ここでも、従来技術とは異なり、本発明は、入力電圧Vinを単に調整しているのではなく、動電圧Vを調整する目的のために、入力電圧Vinは変化している・・これはこの技術分野において新規である。)
【0065】
図11は、本発明の別の実施例を示しており、ここではトランスデューサ700は、図7に示されている回路構成である。図11の構成は、図8と関連して上述のように、図8に示されている構成と同じように機能する。しかしながら、この回路構成1100において、一対の変圧器1104と1108は、動電圧Vを決定し、監視するために用いられる。この実施例において、第1の変圧器1104の一次巻線1102は、ブリッジコンデンサCを用いた直列配置にある。同様に、第2の変圧器1108の一次巻線1106は、トランスデューサ700を用いた直列配置にある。第1の変圧器1104の第2の巻線1114のリード1110と1112とは、抵抗Rを通して連結される。第2の変圧器1108の第2の巻線1120のリード1116と1118とは、抵抗Rを通して連結される。さらに、第1の変圧器1104の第2の巻線1114の第1のリード1110は、第2の変圧器1108の第2の巻線1120の第1のリード1116に直接連結される。
【0066】
第1の変圧器1104の第1の巻線1102を通過する電流iは、第1の変圧器1104の第2の巻線1114で電流を含む。同様に、トランスデューサ700の容量素子Cを通過するiを含む電流と、トランスデューサ700の動電流iとは、接地1122を見つけるために第2の変圧器1108の第1の巻線1106を組合せて通過する。この第1の巻線1106での電流は、第2の巻線1120上に電流を含む。変圧器1104と1108上に点「・」で表されているように、各々第1の巻線1102と1106に関して、第2の巻線1114と1120とは、互いに反対方向にあり、抵抗RとRをわたり電圧Vfbを生じる。R/Rの割合がC/Cの値と等しくなるようRとRの値を選択することにより、フィードバック電圧Vfbは常に、動電流iと釣り合うようになる。ここで、回路300(図3を参照)の上流の構成要素は、電圧コントローラとして機能し、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するために入力電力(VinおよびV)を変化させ、実質的に一定の動電流iをもたらし、様々な切断負荷にわたり導波管318の切断ブレード部分の動きの実質的に一定の割合を維持する。ここでも、従来技術と異なり、本発明は、入力電圧Vinを単に調整しているのではなく、動電流iを調整する目的のために、入力電流Iは変化している・・これはこの技術分野において新規である。)
【0067】
図12は、本発明の別の例示的な実施例を示しており、ここでは、トランスデューサ900は、図9に示されている回路構成によって形成されている。図12の構成は、図10と関連して上述のように、図10に示されている構成と同じように機能する。しかしながら、この回路構成1200において、変圧器1210は、トランスデューサ900の動電圧Vを決定し、監視するよう用いられる。この実施例において、トランスデューサ1210の第1の巻線1206は、誘電素子Lと容量素子Cを用いた直列の回路構成にある。電圧Vinは、変圧器1210、誘電素子L,および容量素子Cの第1の巻線1206によって形成された回路のリード1202と1204とにわたってかけられる。第1の巻線1206を通る電流は、変圧器1210の第2の巻線1208において、対応する電流を含む。この変圧器1210の第2の巻線1208は、トランスデューサ900とブリッジコンデンサCとの組合せを有する並列配置にある。この組合せを有する2つの構成要素は、直列配置にある。
【0068】
この実施例において、第2の巻線1208は、点1212で分岐されている。第2の巻線1208の第1の部分がmターンを有し、第2の巻線1208の第2の部分がnターン(nはmよりも小さい)を有する地点で、第2の巻線1208を分岐することにより、第2の巻線1208上の誘導電圧の選択可能なパーセンテージは、ポイント1212から接地1214に現われる。
【0069】
ここでも、この回路は、ホイールストーンブリッジ計測装置と似ている。1つ目の脚は、第1の2つ目の巻線mであり、2つ目の脚は、第2の2つ目の巻線nであり、第3の脚は、トランスデューサ900であり、第4の脚は、コンデンサCである。図12に示されている即時の回路構成において、電圧Vは未知である。動電圧Vを決定および調整することにより、一定の導波管の動きが維持される。
【0070】
ターンnの数が、ターンmの数よりも少ない(すなわち、m/n=C/C)という同じパーテージによって、ブリッジコンデンサCの値を、トランスデューサコンデンサCの値より小さくなるよう選択することにより、フィードバック電圧Vfbの値は、動電圧Vを反映するであろう。この発明は、動電圧Vが、変化用のフィードバック電圧Vfbを監視することにより変化しているかどうか決定できる。
【0071】
並列共振(または「反共振」)のトランスデューサを設計する同等の回路のトランスデューサモデル900を用いることにより、トランスデューサは、操作の並列共振モードで駆動されてもよく、ここでは、動きは電圧と釣り合っている。この操作モードの利点は、所望の一定電圧モードの電源が、一定電流モードの電源よりも設計が簡易であり、操作が安全であることである。また、トランスデューサは負荷が軽減されると、より高いインピーダンスを有し(操作の直列共振モードにおいて、負荷が軽減されるとき、より低いインピーダンスを有し)、それは必然的に、負荷が軽減されると、より小さい電力を受け取る傾向にある。操作の並列共振モードは、しかしながら、その共振帯域幅が直列共振モードのものより狭く、わずかに異なる共振周波数を有するため、維持することはより難しく、このため、装置の機械的構成要素は、直列共振または並列共振の動作モードのいずれかで動作するよう構成しなければならない。
【0072】
ここで、回路300の上流の構成要素は、電圧コントローラとして機能し、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するために電力Vinを変化させ、実質的に一定の動電圧Vという結果をもたらし、様々な切断負荷にわたり、導波管318の切断ブレード部分の動きを実質的に一定の割合に維持する。ここでも、従来技術のように、本発明は、入力電圧Vinを単に調整しているのではなく、動電圧Vを調整する目的のために、入力電圧Vinは変化しており・・これはこの技術分野において新規である。)
【0073】
図7乃至図12に記載され、示される回路構成の各々において、回路構成要素は、回路の性能全体に負の影響を与える恐れがある。構成要素の性能に直接影響する1つの要因は、熱である。通常既知の回路は、(例えばMOSFET温度といった)スイッチング温度を監視する。しかしながら、MOSFET設計での技術的な利点と、これに対応する寸法の縮小のため、MOSFET温度はもはや、回路の負荷と熱の有効なインジケータではない。この理由で、本発明は、例示的な実施例による変圧器310の温度を、検知回路314を用いて検知する。この温度の検知は、装置の使用中、変圧器310が、その最高温度に極めて近い温度で作動するので、非常に利点がある。さらなる温度は、例えば、フェライトなどの芯材料に、故障や恒久的な損傷を起こすであろう。例えば、変圧器310における駆動動力を減じたり、ユーザに信号を送ったり、電源を完全に切ったり、電力または他の適切な反応をパルスで修正したりすることにより、変圧器310の最高温度に反応できる。
【0074】
図1に戻ると、一実施例において、プロセッサ302は、材料を導波管318のブレード部分と物理的に接触して配置するよう用いられるクランプ機構118に通信接続されている。このクランプ機構118は、クランプ力値の範囲を有し、プロセッサ302は、受け取ったクランプ力値に基づき動電圧Vを変化させる。設定された動的な割合と組み合わされた高い力の値は、高いブレード温度という結果をもたらしうるので、温度センサ322は、プロセッサ302と通信連結されることができ、ここでは、プロセッサ302は、温度センサ322からのブレードの電流温度を示している信号を受け取り、説明し、受け取った温度に基づき、ブレードの動きのターゲット周波数を決定するよう動作可能である。
【0075】
本発明の一実施例によると、プロセッサ302に連結されているPLL308は、導波管318の周波数を決定し、この周波数をプロセッサ302に伝達できる。装置が停止すると、プロセッサ302はこの周波数の値をメモリ326に蓄積する。経過時間が所定の値よりも小さいと、装置が停止し、導波管の動きの最後の周波数を読み出した後、クロック330を読み取ることにより、プロセッサ302はその経過時間を確定できる。装置は、それから、最後の周波数で起動し、おそらくこれは、電流負荷にとって最適な周波数である。
【0076】
[トランスデューサ]
図13乃至図30は、図3の図に示されている発明の装置全体を保持および/または含むのに好適な様々な「ガン」タイプの装置1300、1800、2300の実施例を示す。さらに具体的に、図14の断面図に示されているように、超音波手術装置1300は、防水シール可能なバッテリ保持区画1422と、このバッテリ保持区画1422と電気接触している駆動波生成回路1420と、ハンドルの外側からアクセス可能であり、トランスデューサ1302を(図13において点線で表された)超音波導波管1310に開放可能に物理的に連結するよう操作可能なトランスデューサ取付ドック1404とを有し、この導波管は、導波管取付ドック1406を通じてハンドル1408に連結され、この導波管取付ドックは、超音波導波管1310を受け、この導波管をトランスデューサ1302に物理的に連結するよう配置される。
【0077】
超音波手術装置1300は、その中にバッテリ1700を受けるよう形成されたバッテリ保持区画1422を規定し、超音波導波管1310の近位端部を超音波トランスデューサ1302に、その中を通って連結するよう操作可能であるディスポーザブルなハンドル本体1308を含む。このハンドル本体1308は、(図41によりよく示されている)トランスデューサドック4102を有し、このトランスデューサドックは周囲に露出され、そこで、トランスデューサ1302の少なくとも一部を取り替え可能に収容するよう形成されている。このハンドル本体1308はさらに、導波管1310の近位端部を整列させて、トランスデューサ1302に取り付けるよう形成された導波管取付ドック1428を具え、これにより、トランスデューサ1302がトランスデューサドック4102内にドッキングされ、導波管1310が導波管取付ドック1428にドッキングされるとき、導波管1310とトランスデューサ1302とを、少なくとも部分的にこのハンドル本体内に保持する。
【0078】
ハンドル本体1308の上部は、バッテリ1700とトランスデューサ1302とがそれぞれバッテリ保持区画1422とトランスデューサドック4102に配置されるとき、バッテリ1700とトランスデューサ1302とに電気的に接触するディスポーザブルな駆動波生成回路1420を収容する。この生成回路1420は、トランスデューサが導波管1310に連結されるとき、トランスデューサを励起させることにより、導波管に沿って超音波の動きを十分に発生させる出力波形を生成するよう動作可能である。
【0079】
トランスデューサ1302は、通常、このトランスデューサ1302を導波管1310にねじ込むことにより固定され、双方が、少なくとも部分的にトランスデューサポート1404内にある。ハンドル1408とトランスデューサ1302との間の物理的な連結は、一旦取り付けられると防水となり、いくつかの実施例においては無菌となりうる。上述のようにトランスデューサ1302は、適切な周波数と力で物理的な力を導波管318に与え、動電力リード1426を通じてバッテリ1700から力を受ける。トランスデューサアセンブリ1302は、図15図16により詳細に示されている。
【0080】
図15を参照すると、再利用可能な、コードレスのトランスデューサアセンブリ1402が装置1300から離れて示されている。この発明のトランスデューサアセンブリ1402は、導波管に取り付け可能な超音波導波管対1508を有するシャフト1504を具え、トランスデューサシャフト1504の起動時、取り付けられた導波管を励起させ、すなわち、超音波波動を導波管の長さに沿って伝達する。このトランスデューサアセンブリ1402はまた、(図16に示されている)内側の作動構成要素を周囲から保護およびシールするハウジング1506を有する。トランスデューサアセンブリ1402が、装置1300から選択的に脱着可能であることは利点がある。あまり高価ではないガン自体がディスポーザブルとなりうる一方で、別個の構成要素として、トランスデューサアセンブリ1402は、例えば、高圧滅菌器に入れて、複数の手術に用いられるなど医療的に消毒または滅菌することができる。さらに、トランスデューサアセンブリ1402は、廃棄する前に、所定の最大回数まで複数のガンまたは同じガンに用いることができる。
【0081】
図16は、トランスデューサアセンブリ1302の一例示的な実施例を示す。ハウジング1506内には可動シャフト1504がある。電界が、シャフト1504の一端部1606で、圧電性結晶の積層1604に作成されるとき、シャフト1504は、ハウジング1506内で、それに対して側方に動く。この実施例において、導波管電対1508は雄型であり、ねじやま1610を有し、このねじやまは、適切な量のトルクで導波管318をねじやま1610上にねじ込むことにより、トランスデューサアセンブリ1302を図示しない導波管318に固定するよう用いられる。対照的に、図15において、導波管電対1508は雌型であり、導波管を導波管電対1508にねじ込めるようにする。
【0082】
トランスデューサ1402の新規な特徴は、機械的および電気的接続が同時にできることである。図15は、トランスデューサ1402の電気接続リング1510の例示的な実施例を示す。トランスデューサ1402が、導波管電対1508によって、ハンドル1408に取り付けられた導波管に連結されると、接続リング1510は、図41に示された、例えば、電力接点4104のセットと接触するようになる。この電力接点4104は、圧電性結晶の積層1604をハンドル1408の電源1700と接触させて配置する。この実質的に同時の接続は、本発明のすべての実施例で起こるよう構成できる。
【0083】
手術用流体がトランスデューサアセンブリ1302に接触している稀な事象において、流体がハウジング1506の内側に導入されないよう、トランスデューサアセンブリ1302とトランスデューサアセンブリハウジング1404とをシールすることができる。
【0084】
本発明の例示的な実施例によると、ガン1300は、そのハンドル1408内に、図17に詳細に示されている本書ではバッテリおよび発電機アセンブリまたはバッグ1700として言及される(電源1702と発電機1704とを含む)電源アセンブリ1700を有する。このバッグ1700内のバッテリ1702は、単一のバッテリ、またはユニットとして機能している複数のバッテリ電池であってもよい。(単一または複数の電池)の両方のバッテリ構成は、本書では「バッテリ」1702と言う。
【0085】
このバッテリ1702は、発生器1704を駆動し、このは図3に示され、詳細に上述されている構成要素のいくつか、またはすべてを含むことができる。とりわけ、発生器1704はトランスデューサを駆動し、プロセッサ302と、(例えば、MOSFET電源スイッチなど)スイッチ306と、駆動回路308(PLL)と、変圧器310と、信号平滑/整合回路312と、検知回路314とを具える。ガンタイプの装置1300のディスポーザブルなハンドル1408内に超音波切断工具の必要な再利用可能な発電機の構成要素のすべてを提供する本発明の能力は、図2に示される極めて高価で重いデスクトップボックス202内に装置の構成要素の大部分を収容し、また装置(図1および図2)と箱202との間に、高価で嵩張るひも208が設けられる従来技術上に対し大きな利点を提供する。この発明の回路技術は、すべての従来技術の超音波切断装置の特性である、高圧(120VAC)入力電力への依存を断ち、波動形成プロセス中は、低電圧スイッチングのみを利用する。
【0086】
コスト削減、サイズ低減、電源供給と信号伝達用の係留コードの削除、および一定の運動電圧の利点に加えて、本発明は、操作または他の環境において、無菌環境を維持するための独自の利点を提供する。さらに具体的には、本発明の例示的な実施例において、ハンドルは、無菌シールを含む。本書で用いられる「無菌」シールとは、(例えば、ハンドルの内側など)区画や、シールの一方側からの汚染物質が、シールの他方側へと移動できないようハンドルが導入されている操作環境の滅菌フィールドからその中に配置された構成要素を十分に隔離するシールを意味する。
【0087】
図14に示されているように、例えば、ハンドル1408はまた、例えば、その底部1401に閉鎖可能なドア1412を提供する。これは、様々な可能性のあるアセンブリを提供する。一実施例において、トランスデューサ連結部分1404とトリガ機構1418とを具えるガン本体1414は、ディスポーザブルであり、1回の手術以上に用いられることはない。通常このサブアセンブリは、装置の構成要素のすべてのうち最も安価であり、いくつかの場合、装置の全コストの100分の1である。トランスデューサ1302はより高価であり、加熱滅菌可能であり、複数回の再利用が可能である。
【0088】
バッグ1700を有する装置の例示的な使用方法は、図13および図14に関して説明されている。開始するために、滅菌フィールドにいる人は、新しい滅菌ガン本体1408を含むシールされたパッケージを開封し、手術中、使用のためそのパッケージを取り去る。このガン本体1408は、カニューレ320および(点線で示されている)導波管1310のいずれかを具えるか、あるいはパッケージの開封後、カニューレ320および導波管1310に連結することができる。次に、滅菌(加熱滅菌された)トランスデューサアセンブリ1302がガン本体1408に挿入され、導波管1310に適切に取り付けられる。外科医は、次に(ドア1412を開けたままで)ガン本体1408の下面を、巡回している看護師に示し、この看護師はバッグ1700を、ガン本体1408の外側に接触させることなく、ガンハンドル1408のグリップ部分1424の中に落とす。(例えば外科医など)操作フィールドにいる人は、次にドア1412を閉め、これにより、滅菌シール1401を通して、ガン1300内で滅菌していないバッグ1700を固定し、このバッグが滅菌フィールドを汚染することを防ぐ。脱着可能なバッグ1700がハンドル1408内にシールされているので、手術中は滅菌フィールドの「外」にある。
【0089】
[自立型の超音波装置(SCUD)]
図18図19は、本発明の別の例示的な実施例を示しており、ここではガン形状の外側本体1800は、図13図14の外側本体1300とは異なる形状を有する。この外側本体1800は、より大きな上部部分1802を有して形成されている。この場合において、発電機、バッテリ、およびトランスデューサは、(本書では「超音波動作生成装置」として言及される)アセンブリとして、あるいは別個の構成要素として、外側本体1800の上部部分1802内に、防水の、シール可能な、コードレスの、超音波動作生成アセンブリ保持構成要素1904に挿入可能である。この構成要素1904の内側は、滅菌シール1801の助けにより、手術中、滅菌フィールドの外部のままである。この挿入は、図19の示されているように、開閉可能なドア1806と1906の使用を通じて実行される。閉じられるとき、ドア1806と1906は、ガン1800の外部環境から、ガン1800の内部をシールする。
【0090】
図20は、バッテリ2002(この実施例では、図17の実施例と同様であり、バッテリはバッテリパックである)と、駆動波生成回路2004(すなわち、発生器)と、トランスデューサ2006とを含む超音波動作生成アセンブリ2000の実施例を示す。図19図21、および図22に示されているように、装置1900全体は、本書において、自己駆動型の超音波装置、または「SCUD」として言及される。この超音波動作生成アセンブリ2000は、ディスポーザブルのハンドル本体1800の区画1904内に容易に挿入可能であり、それからドア1806、1906によって周囲からシールされる。好適に、この例示的な実施例において、超音波動作生成アセンブリ2000は、図17に示されている電源1700とよく似ており、滅菌可能であるが、操作環境から遮蔽されているので滅菌する必要がない。このことは、超音波動作生成アセンブリ2000とバッグ1700は、防水または加熱滅菌の必要がないので、従来型の装置に対し大きな利点を提供する。防水や滅菌の必要がないと、構成要素の電気接続は容易かつ安価に達成される。例えば、電気的に接続された構成要素が、密閉または防水シールの必要がある場合、接触部は水分から確実に保護され、さらされる高温の溶液との分離から保護される必要がある。例えば、さび/変色および/または分離を防ぐために、配線は共にはんだ付けされるか、互いにしっかりと固定されるか、保護膜で覆われてもよい。構成要素が、本発明の超音波ガン1300、1800のハンドルといった外側保護チャンバの内側に簡単に滑り込むことができるなら、この保護の必要要件は存在しないか、そこまで厳密ではない。この有利な特性は、コストや破損を低減し、トラブルシューティングをより容易にし、交換部分またはスイッチング部分を比較的簡単にすることができる。例えば、時々、バッテリは「劣化」したりうまく機能したりしなくなる。ユニットが完全にシールされた場合、バッテリを別のものに取り替えようとすると、装置はもはや密閉シールされないか、少なくとも確実にシールされなくなる。このような密閉シールとは対照的に、(例えば、図20に示されているような)超音波動作生成アセンブリ2000がシールされたチャンバに挿入される場合、容易に開放可能に構成されることができ、本書の任意の構成要素が、要望通り、脱着または交換可能である。このシステムの高価な構成要素のすべてを再利用可能な超音波動作生成アセンブリ2000に含めることは、システムのディスポーザブルな超音波ガン部分を簡易で安価なデザインにすることができる。
【0091】
図21および図22は、上部チャンバ1904に挿入された超音波動作生成アセンブリ2000を有するディスポーザブルなハンドル本体1800を示す。このディスポーザブルなハンドル本体1800は、この本体1800の外側に配置された導波管取付ドック2104を有し、この本体は周囲に露出し、導波管をハンドル本体1800に物理的に解放可能に連結するよう操作可能である第1の電対2108を有する。この上部チャンバ1904は、防水、とりわけ無菌シール可能な導波管動作生成アセンブリ保持区画であり、その内部に、導波管動作生成アセンブリ取付ドック2106を有し、この取付ドックは、超音波動作生成アセンブリ2000をハンドル2101に物理的に解放可能に連結し、超音波動作生成アセンブリ2000を超音波導波管に接触して配置するよう操作可能である。この超音波動作生成アセンブリ2000は、超音波動作生成アセンブリ2000が、チャンバ1904に入ったり、超音波動作生成アセンブリ2000がチャンバ1904外へ出たりすることができる(図22に示されている)開位置を有するドア1906により定位置に保持される。このドア1906はまた、(図21に示されている)閉位置を有し、これはハンドルの外側から内側を滅菌シールする。一実施例において、チャンバ1904は、少なくとも部分的に保持チャンバ1904内に延在し、(例えば、閉位置から開位置へのドア1906動きによって)起動し、少なくとも部分的にアセンブリ2000を保持区画1904から排出するよう動作可能である動作生成アセンブリイジェクタ2110を有する。
【0092】
一旦挿入されると、ガン1800は十分機能し、導波管(例えば、図25を参照)に使用可能となる。図18乃至図22に示されている例示的な実施例では、ガンの最も高価な部分が、所望される多数回での再利用が可能となり、好適には、流体や他の汚染物質にさらされる装置の部分、すなわちガン1800は、低価格であり、手術後は処分される。
【0093】
取り外し可能な超音波動作生成アセンブリ2000またはバッグ1700の別の利点は、リチウムイオン(Li)バッテリが用いられるときに達成される。本書に前述したように、リチウムバッテリは、複数の電池の並列配置では充電されるべきではない。これは、特定の電池内で電圧が上昇する際、他の低い電圧の電池より早いエネルギの充電を受け入れ始めるためである。従って、それぞれの電池は、電池が個々に制御されうるよう充電を監視する必要がある。リチウムバッテリが一群の電池から形成される場合、最初の装置の電池以外の電池ごとに少なくとも1の配線が必要で、外側からバッテリ1702へ延在する多数の配線が必要となる。取り外し可能な超音波動作生成アセンブリ2000またはバッグ1700を具えることにより、各バッテリ電池は露出した接触子のセットを有することができ、装置内にないとき、接触子の各セットは、外側の非滅菌のバッテリ充電装置での対応する接触子のセットに連結できる。
【0094】
図23乃至図30と、図42乃至図45とは、本発明の別の例示的な実施例2300を示しており、これはディスポーザブルな超音波切断工具ハンドル2301と、導波管2504、2508と、導波管動作生成アセンブリ2303とを具え、このアセンブリは、トランスデューサと、駆動波生成回路(図24に示された発生器)と、バッテリ304とを具える。この実施例は、参照を容易にするため、トランスデューサおよび発生器アセンブリ、または「TAG」2300として本書に記載され、この頭字語は、脱着可能な導波管動作生成アセンブリ2303の内容をいう。
【0095】
TAG2300のハンドル2301は、内部に脱着可能なバッテリ304を受けるよう形成された滅菌シール可能なバッテリ保持区画2410を規定している第1のハンドル本体部分2302を具える。ハンドル2301はさらに、第1のハンドル本体部分2302に接続され、それと一体的である第2のハンドル本体部分2310を具える。この第2のハンドル本体部分2310は、図25に示されているように、周囲にさらされ、そこに超音波導波管2504、2508を連結するよう動作可能な第1の電対2418を有する導波管取付ドック2416を有する。このハンドル2301はまた、周囲にさらされ、導波管取付ドック2418の超音波導波管2508を、超音波動作生成アセンブリ2303に、第2のハンドル本体部分2310を通して、連結するよう形成された(図42に示されている)超音波動作生成アセンブリドック4202を含む。超音波動作生成アセンブリ2303が、超音波動作生成アセンブリドック4202にドッキングされるとき、(図41に示されている電対4106のような)電気的な電対は、バッテリ保持区画2410内でバッテリ304を超音波動作生成アセンブリ2303に接続する。この例示的な実施例の代替例として、バッテリ304は、駆動波生成回路の一部またはすべてを含んでもよい。
【0096】
この脱着可能な超音波動作生成アセンブリ2303は、(例えば、バッテリで動力を与えられた)コードレスのアセンブリであり、選択的に脱着可能な固定コネクタ4204と、導波管2508がそこに接続される際、超音波の動きを超音波導波管2508に伝えるよう動作可能な出力電対4206とを有する。このアセンブリ2303は、図24に両方が示されている超音波発生器2404と、超音波トランスデューサ2406とを収容している図23に示されたシェル2304を含む。このシェル2304は、図42に示されている超音波手術用ハンドル2300の第1のコネクタ部分4208に選択的に脱着可能に連結するよう形成された固定連結部4204を有する。この連結部4204は、例示的な実施例に図示されているような「ダブテイル」であってもよく、超音波動作生成アセンブリ2303をハンドル2301に脱着可能に取り付ける任意の他の連結方法であってもよい。トランスデューサ2406は、導波管2508がそこに連結されるとき、超音波の動きを超音波導波管2508に伝えるよう操作可能な出力電対4206を有する。一実施例において、出力電対4206は、導波管2508上またはその中にねじ込みされるねじ切り接続である。さらに、超音波動作生成アセンブリ2303は、滅菌され、そうして次の外科処置を行うべく新しいハンドル2300に簡単に連結される、外科処置で用いられるシールされた防水および/または加熱滅菌可能なアセンブリであってもよい。以下に記載するように、TAG2303は、いくつかの異なる形態を取りうる。
【0097】
図24は、TAG2300の内部を示している断面図であり、ハンドル2301の近位側(左側)のカバーと、取り外された超音波動作生成アセンブリ2303のシェル2304とを有する。ここで、(例えば、バッテリなどの)電源304は、ハンドル2301の第1の位置2302内に全体がフィットする。図24に示されている円柱状の装置2406は、図3のトランスデューサアセンブリ316のようなトランスデューサアセンブリである。このトランスデューサアセンブリ2406上に配置されているものは、発生器2404である。2つの超音波動作生成アセンブリ構成要素2404、2406は、被覆シェル2304内に配置される場合、一つの完全なユニットとして、好適に、容易にハンドル2301から取り外され、滅菌されるか取り替えることができる。一実施例において、超音波動作生成アセンブリ構成要素2404、2406は、カバー2304内に密閉シールされ、いくつかの異なる装置に取り付けられ、用いられるよう超音波動作生成アセンブリ2303を加熱滅菌可能にする。この超音波動作生成アセンブリ2303は、ポート2408を通してハンドル2302の第2の部分2310に連結される。このポート2408は、超音波動作生成アセンブリ2303が取り外されると、ハンドル2301の外側から見たり、アクセスできる。しかしながら、一旦超音波動作生成アセンブリ2303が、ハンドル2301に嵌合すると、このハンドル2301と超音波動作生成アセンブリ2303とは、互いに防水シールを形成し、ハンドル2302と超音波動作生成アセンブリ2303のいずれか一方の外面上の水分が、ハンドル2301と超音波動作生成アセンブリ2303の間の接合点に入るのを防ぐよう形成される。
【0098】
図24はまた、バッテリドア2412を示し、開かれると、バッテリ304がバッテリ保持区画2410に挿入できるようになり、図24に示されているように、閉じられると、図24の断面図に示されているハンドル2302の内側と、図23の正面図に示されているハンドル2302の外側との間に(例えば、滅菌シールなどの)防水シールを形成する。
【0099】
一旦超音波動作生成アセンブリ2303がハンドル2301に連結されると、駆動波生成回路、または「発生器」2404は、挿入される際、バッテリ304が超音波動作生成アセンブリ2303に動力を供給できるよう、バッテリ保持区画2410に電気的に接続して配置される。代替的に、図25を参照すると、超音波動作生成アセンブリ2502がハンドル2514に連結されるとき、トランスデューサ2516は、トランスデューサ取付部分2518と導波管取付部分2520とを通して導波管2504、2508に物理的に解放可能に連結される。トランスデューサアセンブリ2516が固定回転可能な位置に一時的にロックされ、これにより導波管2504が十分な力でねじやま1610(例えば、図16を参照)に取り付けられるようになることが想像される。動力がトランスデューサアセンブリ2516にかけられるとき、導波管2504とトランスデューサアセンブリ2516との間のこの物理的な連結により、トランスデューサアセンブリ2516が導波管2504に動きを伝達可能になる。
【0100】
ガン2500は、導波管2508に取り付けるスピンドル2506を有する。このスピンドル2506は、外科医が容易にスピンドル2506、ひいては取付けられた導波管2508、およびこの導波管2508に取り付けられたトランスデューサアセンブリ2516を容易に回転できるようインデントを有する。このような構成は、手術中、適切な切断ブレードアングルを得るのに有用である。この回転を提供するために、一実施例において、トランスデューサアセンブリ2516は、トランスデューサハウジング2510内で自由に回転できる。
【0101】
トランスデューサアセンブリ2516と導波管2504の最初の連結の間、必要とされるすべては、トランスデューサアセンブリ2516および導波管2504の一方が、他方に対して相対的に静止したままであることである。本発明の例示的な実施例によると、トランスデューサアセンブリ2516がハウジング2510内に配置されるとき、ここでは導波管2508が固定されていると、例えば、それを手で固く保持することでは、オペレータには容易に固定できないが、超音波動作生成アセンブリ2502には(図示しない)ボタンが設けられ、このボタンはハウジング2510の凹部にスライドし、あるいは代替的にトランスデューサアセンブリ2516の回転を最大回転角度で固定することにより、一旦最大回転、例えば、360度の回転が達成されると、さらなる回転ができなくなり導波管2504はそこにねじ止めされる。もちろん、反対方向の最大回転により導波管2504を同様に取り外すことができる。
【0102】
図26は、発生器アセンブリ2512に関するトランスデューサアセンブリ2516の物理的な回転が可能となるよう発生器アセンブリ2512とトランスデューサアセンブリ2516との電気的な接続方法の一例である。この実施例において、発生器アセンブリ2512は、トランスデューサアセンブリ2516と隣接して、その下面から突出している一対の接触子2602を有する。必要時に、駆動信号が着実に適用されるよう、トランスデューサアセンブリ2516の発生器アセンブリ2512への近接は、トランスデューサ本体2610で(円で囲まれた)一対の接触子2602の一方を、一対の接触リング2604と物理的に連通させて配置する。好適には、一対の接触子2602は、トランスデューサアセンブリ2516の回転角度にかかわらず、電気的な接触を維持する。したがって、トランスデューサアセンブリ2516は、最大角度または回転数に関して、どのような限定もなく回転できる。本発明の一実施例において、導波管動作生成アセンブリ2303は、バッテリ304を含む。より小さくて安価なハンドル2302部分が可能となり、バッテリ接触が、ハンドル部分2302では必要ではないので、この実施例は好適である。
[トランスデューサ]
【0103】
別の例示されていない実施例において、カバー2304はなく、トランスデューサアセンブリ2516と発生器アセンブリ2512とは、個々にカバーされており、すなわち、シールおよび加熱滅菌されており、各カバーは露出しており、ユーザの指でアクセス可能である。メインカバー2304はないので、トランスデューサアセンブリ2516を導波管2508に取付けているオペレータは、トランスデューサアセンブリ2516へ直接的にアクセスでき、トランスデューサアセンブリ2516と導波管2508の双方を保持可能であり、連結中は一方を他方に関して回転できる。
【0104】
図27乃至図30は、装置とトリガ機構の例示的な実施例のより詳細な図を示す。図19乃至図22に示されている装置の起動トリガと、図23乃至図30に示されているトリガ間に違いはないことに注目されたい。とりわけ、図19乃至図22と、図21により詳細に示されている装置1800において、上部ハンドル1802部分は中空である。中空であるため、トリガ2102は圧迫されると、ハンドル2101内部に少なくとも部分的に引っ込められる厚い物体となりうる。この厚いトリガ2102は、トリガ2102が引っ込められた場合にも、ユーザの指が挟まるのを防ぐという利点がある。この実施例とは対照的に、図24の実施例は、ハンドグリップ2302の内部にバッテリ304を含む。このハンドグリップ2302の内部はバッテリ304で埋められ、トリガ2308は、図21のトリガ2102のように、作動すると、ハンドグリップ2302内に引っ込むことができない。この理由で、トリガ2308は、トリガ作動方向において、図21のトリガ2102よりも薄く、作動中は、単にハンドグリップ2302に向かって動く(ハンドグリップ2302内には入らないか、最小限に入るのみである)。
【0105】
好適には、ユーザの指がトリガ1318、1418、2308、およびハンドグリップ1308、1408、2302間に挟まるのを防ぐために、トリガはハンドグリップ1308、2302から延出する突起1306、2306を含み、ユーザの指がトリガ1318、2308の上や下に動くのを防ぐ。突起1306、2306は、ユーザの指が挟まったり、不快を起こしたりするのを防ぐだけでなく、突起1306、2306はまたユーザの指がトリガ1318、2308の機能と干渉するのを防いだりもする。
【0106】
ガン装置の代替的な例示的な実施例において、図31乃至図34は、全体が手持ち式の、完全に自立型の焼灼および切断装置3300を示している。この切断装置3300は、電源3302の寸法をかなり小さくする。ここで、従来の実施例と比較して、導波管3304は、長さが短くなっている。動力変換構成要素(制御、駆動、および整合回路304、306、308)のすべてと、電源3302とはハンドピース3310にある。上述の他の実施例と同じく、図31乃至図34に示されているペン型の装置は、一実施例に応じて、シールされた本体3302を有し、この本体3302は、電源変換構成要素(制御、駆動、および整合回路304、306、308)を収容し、電源3302が加熱滅菌され、導波管3304が各方法に単に置き換えられてもよい。代替的に、本体3102は開放し、電源変換構成要素(制御、駆動、および整合回路304、306、308)と、図21に示され、上述された装置と同様の無菌のトランスファーの電源3302を受けることができる。
【0107】
本発明のさらなる例示的な実施例において、電源はハンドピースから隔離され、例えば、医者のベルト上に付けられる。このような一実施例は図34乃至図38に見られる。これらの実施例において、図37に示されているベース3700は、自立型の電源(すなわち、バッテリ)と、出力波形を生成するよう操作可能であり、手で持てるよう寸法調整された発生器回路とを収容する本体3706とを有する。このベース3700は、点線で図示したように、指揮統制通信と動力紐コード3702とを通して、図34乃至図36に示されているように、ペン型の超音波導波管ハンドル3600に接続される。操作時、ハンドル3600内のトランスデューサ3602は、本体3706内の波形発生器から出力された複数の駆動波によって駆動される。
【0108】
ベース3700は、データを伝達したり、テストや操作といった装置の機能を実行するのに用いられるユーザインターフェイス3704を有する。ユーザインターフェイス3704を通して、装置はパッケージを開封することさえなく、シールされたパッケージでテストできる。例えば、一実施例において、ユーザは、(例えば、続けて5回など)所定のシーケンスで、1以上の(物理的または電気的な)図示されないボタンを押すことができ、これにより、すべてをシールされたパッケージから取り外す必要なく、ユーザインターフェイス3704にバッテリの状態および/または論理的な回路構成の状態を表示させる。粗悪なバッテリといった欠損の場合に、購入者が、装置の使用前に製造者に返品することができ、これにより、装置が未使用であることを証明して払い戻しを受け取ることができる。この実施例において、動力変換構成要素(電源304、プロセッサ302、駆動回路308、および整合回路312)はベース3700にある。
【0109】
ベース3700はまた、簡単なベルトクリップとなりうる図示されない被服取付機構、または装置を着用者に取付ける別の方法を提供する。この被服取付機構は、外科医や看護師が、コード3702が常に十分な長さにあるよう、すなわち、たとえどこであっても、手術中、彼の腕が届く限りベース3700を身につけることができる。
【0110】
使用を容易にするために、焼灼/切断装置3400は、外科医の手にフィットするよう形成される。図34に示された形は、したがって、単なる一例である。別な形状の例は図35および図36に示されるペン型装置3600であり、装置3600で描くように手術を行うことができ、これはたいていの医者にとって快適である方法である。このペン3400、3600は、すべてのトランスデューサ構成要素、トランスデューサ3402、3602、保護カニューレ3404、3604、および導波管3406、3606を含む。
【0111】
本発明の様々な別の実施例において、1以上の構成要素は、共にまたは別個で、修理、交換、貯蔵、点検、または所望の他の目的用のハンドピース2300、3300、3400、3600、およびベース3700から取り外されるか、交換可能である。
【0112】
(別個に、ユニットとして、あるいはそれらが共に連結されるフレームとして)本書に記載された装置の構成要素は、様々な構成要素が装置において、または装置で用いることができる、または用いられるべきであることを確実にする確認プロセスを実行できる。例えば、構成要素は、それらが特定のハンドピース2300、3300、3400、3600、またはベース3700が合致するかどうかを確かめるために、すなわち、それらが、接続される部分を扱う正しい製造者/モデル番号を有するかを確かめるために(可能であれば暗号で)確認することができる。
【0113】
発明の構成のいずれかの安全な実施例において、システムは安全機構を有することができ、これにおいて、装置を用いる外科医は回路300にアースされている。導波管318、3306、3406、3606が偶然に外科医に接触した場合、装置はこの接地を検知し、直ちにこの動きを止め、これにより外科医が直ちに彼/彼女自身を切断してしまうのを防ぐ。手持ち式の器具2300、3300、3400、3600、3700はアース接続されていないため、外科医との接触を検知して、超音波力の送達を中断できる安全な回路を提供するようにしていない。例えば、ハンドグリップ2302、3310、3400、3600、3700上に配置された容量性接触パッチが、(容量スイッチング用に用いられ、これらの従来技術では既知である)容量性タッチ検知回路に接続され、動作の先端と外科医との接触を検出するよう配置される。このような接触が検出されると、機器の駆動回路は、切断エネルギが外科医にかかるのを避けるべく停止されるであろう。このような検知回路は、従来技術のシステムにおいて実用的ではなく、ハンドピースは、地面に接地された電気機器の大きな部分に接続される。
【0114】
図39は、本発明の別の例示的な実施例を示し、これは「スマート」で「インテリジェント」なバッテリ3902を含む。このスマートバッテリ3902は、例えば、ガン3900などの手術装置、または他の装置に動力を与えるために用いられる。しかしながら、スマートバッテリ3902は、ガン3900に限定されず、説明されるように、様々な装置に用いられることができ、互いに異なる動力(すなわち、電流または電圧)要求を有しても、有さなくてもよい。このスマートバッテリ3902は、電気的に接続される特定の装置を好適に識別することができる。これは、暗号化された、または暗号化されなかった識別方法を通じてである。例えば、バッテリ3902は、図39に示されている部分3904といった接続部分を有してもよい。ガンのハンドル3901はまた、バッテリ保持区画3908に連通接続され、ハンドル3901に関して少なくとも1の情報を伝達するよう操作可能な装置の識別子3906を提供する。この情報は、ハンドル3901が使用された回数、TAGユニット3910が使用された回数、導波管(図示せず)が使用された回数、ハンドル3901に接続された導波管の種類、ハンドル3901に接続されたTAG3910の種類または同定型、または他の多くの特性に関連する。バッテリ3902がハンドル3901に挿入されると、接続部分3904を装置の識別子3906に連通接触させる。このハンドル3910は、ハードウェア、ソフトウェア、それらの組み合わせを通して、情報をスマートバッテリアセンブリ3902に伝達できる。この連通された識別子は、スマートバッテリアセンブリ3902の接続部分3904によって受け取られる。
【0115】
一実施例において、一旦スマートバッテリアセンブリ3902が情報を受け取ると、連通部分3904は、バッテリアセンブリ3902の出力を、装置の特定の電力要求に適合させるよう制御するために操作可能である。マイクロコントローラ3916をバッテリアセンブリ3902の連通部分3904と一体化することにより、プログラム可能な装置をディスポーザブルなハンドル部分3901に配置する必要はもはやなくなる。結果として、ハンドルはガンマ線によって滅菌されてもよく、これは他の滅菌方法より経済的である。
【0116】
別の実施例によると、バッテリ保持区画3908は、バッテリ保持区画3908内に少なくとも部分的に延在し、少なくともバッテリ3902の一部をバッテリ保持区画3908から排出させることができるバッテリイジェクタ装置3912を有する。これにより、オペレータが、バッテリアセンブリ3902を取り去るために、彼/彼女の潜在的に汚れた、または滅菌されていない指を装置内に入れなくてもよくなる。一実施例において、バッテリ保持区画3908は、ドアの動きにより、閉位置から開位置へと作動する。言い換えると、一旦ドアが開けられると、バッテリ3902は、部分的に区画外に排出される。
【0117】
本発明のいくつかの例示的な実施例において、図15に示されているトランスデューサアセンブリ1302は、図3に示されているタンク回路312のようなさらなる回路構成要素を含む。実際には、タンク回路312は、供給するトランスデューサに整合するようになる。したがって、トランスデューサとタンク回路は、それらが対のままであり、他の装置と組み合わせて配置されないなら、うまく合致する。さらに、各トランスデューサアセンブリ1302が自身のタンク回路を有すると、スマートバッテリ3902は、異なる周波数を異なるトランスデューサアセンブリ1302に供給し、この周波数は、特定のブレードと導波管アセンブリとにそれぞれ合致する。よく知られている超音波手術装置用の2つの周波数は55kHzと40kHzである。
【0118】
一例示的な実施例において、連通部分3904は、プロセッサ302のようなプロセッサと、メモリ326のようなメモリとを具え、この部分は、別個または単一の区画である。プロセッサ302は、メモリ326と組み合わせて、ガン装置3900用のインテリジェントパワーマネジメントを提供する。この実施例は、装置300のような超音波装置が所要電源(周波数、電流および電圧)を有し、これは装置300に特有であるかもしれないので好適である。実際、装置300は、特定の所要電源、または1つの寸法や種類の導波管318、および異なる寸法、形状および/または構成を有する別の種類の導波管用の別の異なる所要電源を限定してもよい。
【0119】
異なる導波管を有する1組の異なる装置が存在する場合、それぞれの導波管は、各々の最大許容電力の限界を有する。電力の限界を超えることは導波管に過度のストレスを与え、最終的には破損させてしまう。セットの導波管のうちの1つの導波管は、必然的に、最小の最大電力許容範囲を有する。従来型のバッテリは、インテリジェントバッテリパワーマネジメントに欠けるので、従来型のバッテリの出力は、装置/バッテリとともに用いられるよう設計されたセットにおいて、最小/極薄/最脆弱な導波管用の最小の最大許容電力入力により制限されなければならない。定義により、たとえより大きくて厚い導波管が、後でハンドルに取り付けられたとしても、より大きな力をかけることができることは真実であろう。
【0120】
この制限は、最大バッテリ電力にとっても真実である。1つのバッテリが複数の装置に用いられるように設計されると、その最大出力電力は、それが用いられる任意の装置の最低の最大電力定格に制限されるであろう。バッテリは装置の制限を知らないので、このような構成を用いては、1以上の装置または装置構成は、バッテリの使用を最大にすることはできないであろう。
【0121】
これとは対照的に、スマートバッテリ3902を利用する本発明の例示的な実施例は、任意の前述の制限を知的に避けることができる。このスマートバッテリ3902は、1装置または特定の装置構成用の1出力を生成でき、同じバッテリ3902が、後に別の装置または装置構成用の異なる出力を生成できる。この自在なスマートバッテリの手術システムは、空間と時間が貴重な現代の手術室では非常に好適である。多くの異なる装置を操作する単一のバッテリパックを有することにより、看護師はパックの保管と検索を容易に管理することができる。好適に、スマートバッテリシステムは、1種類の充電ステーションのみ必要とし、使用の容易さと効率性を向上させ、コストを低減する。
【0122】
さらに、電気ステープラのような別の装置は、超音波装置300とは完全に異なる所要電力を有する。本発明とともに、単一のスマートバッテリ3902は、シリーズの装置全体のいずれか1つを用いて使用され、設置される特定の装置への電力出力を調整できる。一実施例において、この電力調整は、バック、バックブースト、ブースト、またはスマートバッテリ3902と一体化または連結され、および制御された他の構成のような切り替えられたモード電源のデューティーサイクルを制御することによって行われる。
【0123】
別の例示的な実施例において、スマートバッテリ3902は、装置の操作中、電力出力を大きく変える。例えば、容器シール装置において、電力管理はとても重要である。このような装置において、一定の大きな電流値が必要とされる。組織がシールされるとき、そのインピーダンスは変化するので、全体の電力出力が大きく調整される必要がある。本発明の実施例は、スマートバッテリ3902に様々な最大電流リミットを提供する。この電流リミットは、アプリケーションまたは装置の要求に基づき、1つのアプリケーション(または装置)から別のものへと変化できる。
【0124】
より具体的に、図44を参照して、超音波手術装置4400は、異なる導波管タイプのセットの一つを有する超音波導波管4402を有する。超音波トランスデューサ4404は、導波管4402に物理的に連結され、超音波動作を超音波導波管4402に伝えるよう操作可能である。コードレス超音波動作生成アセンブリ4406は、導波管またはトランスデューサのいずれかに接続され、駆動波周波数および駆動波電力をトランスデューサ4404に生成および送達するよう操作可能である。装置4400は、変化する寸法の導波管4402を受け入れ、駆動できるので、装置4400は、超音波動作生成アセンブリ4406に連結され、トランスデューサ4404に取り付けられ、超音波動作生成4406アセンブリに、検出された導波管の種類に基づき駆動波周波数および/または駆動波電力を変えさせる導波管4402の種類(例えば、寸法)を検出するよう操作可能な導波管検出器4408を提供する。この導波管検出器4408は、任意の装置、構成要素のセット、電気接続、または装置4400に連結される導波管4402の少なくとも1つの特性を認識できる他のものであってもよい。
【0125】
さらなる例示的な実施例において、スマートバッテリ3902は、そのメモリ326に、特定の装置が用いられる各時間の記録を保存する。この記録は、装置の有用な許容寿命の最後を見積もるのに役立てることができる。例えば、装置が20回使用されると、装置は「もはや信頼性のない」手術機器をして定義されるので、装置に連結されるこのようなバッテリ3902のすべては、電力をそこに供給するのを拒む。信頼性は、多数の要因に基づいて決定される。1つの要因は摩耗である;ある回数の使用後、装置の部分は摩耗し、部分間許容範囲を超える。この摩耗は、処置の間、受認できない故障を引き起こす。いくつかの例示的な実施例において、スマートバッテリ3902は、どの部分が組み合わされ、各部分が何回使用されたかを認識できる。例えば、図14を見ると、バッテリ1700がスマートバッテリである場合、特定のトランスデューサ1302と同様に、ガン1300も認識できる。スマートバッテリ3902内のメモリは、トランスデューサアセンブリ1302が操作されるたびに記録できる。各トランスデューサアセンブリ1302が個々の識別子を有する場合、スマートバッテリ3902は各トランスデューサアセンブリの使用の経過をたどり、一旦ガン1300またはトランスデューサアセンブリ1302がその最大使用回数を超えると、電力をトランスデューサアセンブリ1302に供給するのを拒む。TAG、ステープラ、容器シーラーなど回路構成は、この情報も記録するメモリチップを具えることができる。このように、任意の数のスマートバッテリは、任意の数のTAG、ステープラ、容器閉塞具などを用いて使用され、各TAG、ステープラ、容器シール具などの全用途数、(クロック330の使用を通じての)全使用回数、または全作動回数などを決定できる。
【0126】
ここで図40を参照すると、本発明の別の実施例が示されている。図40の実施例において、すべてが図40の左側の図で見られないが、装置4000は複数のボタン4002a−nを提供する。これらのボタンは、装置4000の操作に付随する様々な機能を有することができる。上述のように、従来の装置はコード208で卓上のボックス202につながれている。従来型の装置が、ボタンに関してさらなる機能を加えると、ひも208において、さらなる通信配線を取替不可能な配線の束に加える必要がある。外科医は、増加の一途をたどる配線の束を扱い、対応しなければならないので、配線の追加は、ひもを望まない。すべての連通がハンドル自体内に含まれ、外部の配線は必要とされないので、本発明はこの不都合に影響されない。装置4000は通常、たとえ多くのボタンが追加されても、同様に動作し、同じ重さである。
【0127】
また別の実施例において、本発明は、視覚情報をオペレータに届けるディスプレイスクリーン4004を提供する。この視覚情報は、例えば、特定の導波管の使用回数、バッテリ電圧、装置の構成要素の非係合状態といった装置の状態、ボタンの状態、警告、および多くの他のものである。
【0128】
図45に示されている実施例によると、本発明は、ユーザが区画内4508で、動作生成アセンブリ上のディスプレイスクリーン4506を見ることができる区画ドア4504上に窓4502を有する。
【0129】
図46に示されている本発明の実施例において、超音波手術装置4600は、手術機器ハンドル装置4604内にフィットするよう寸法調整されたコードレスの単一ハウジング4602を具える。このハウジング4602は、自立型の電源4606と、電源4606に電気的に接続され、電源4606からの電力の分配を制御するよう操作可能な電源制御回路4608とを内蔵する。このハウジング4602はまた、制御回路4708に電気的に接続され、超音波手術機器4600の超音波トランスデューサを駆動するのに導波管を十分に出力するよう操作可能な超音波波形生成回路4610を保持する。この実施例において、超音波波形駆動アセンブリ4601は、1つの手術に用いられる費用のかからないハンドル4604に挿入されることができ、このハンドル4604は廃棄可能であり、このアセンブリは、さらなる手術を行うために複数の別のハンドルに挿入されて用いることができる。この実施例において、高価な構成要素のすべては再利用され、これらの構成要素はハンドル4604のバッテリ保持区画4612内に含まれ、操作環境にさらされないので、無菌シールする必要はない。
【0130】
上述のように、本発明は、自家電力型であり、よってコードレスの、小さく、効率のよい手持ち式の超音波切断装置を提供する。代替的に、および/または加えて、本発明は、制御電子機器と自立型の電源の任意の組み合わせを内蔵する別個の装着式のパックを有する。別の実施例において、高価なセットの上面ボックスは、全体的に省略される。本発明は、低電圧またはバッテリ電圧のスイッチング、またはトランスデューサ前の波形形成段階を提供する。好適には、装置は、ユーザのコードまたは他の繋ぎ止める装置なしでの完全な操作を可能とする。本発明は、(例えば、ハンドルのような)1つの場所で周波数に敏感な構成要素のすべてを「結合させる」ことにより、また従来のセットトップボックスとハンドピース間に起こるいかなる誘電損失、すべての従来技術の超音波焼灼/切断装置によって受ける不都合をなくす。駆動回路308と整合ネットワーク312間の密結合のため、全体的な電力変更回路はより高いQファクタとより大きな周波数範囲を許容する。
【0131】
本発明は、装置が無菌保つ方法において、さらなる利点を提供する。発明の装置は、従来型の装置の寸法の一部分であるので、駆動回路はハンドル内に配置できる。このハンドル、トランスデューサ、導波管、およびブレードは滅菌され、ハンドルは開放するドアを有し、滅菌外にあるバッテリと駆動回路とをハンドル内に落とすことができる。ドアが閉じられると、滅菌されていない部分はハンドル内にシールされる。
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