特許第5897118号(P5897118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5897118データ報告方法およびデータ報告デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5897118
(24)【登録日】2016年3月11日
(45)【発行日】2016年3月30日
(54)【発明の名称】データ報告方法およびデータ報告デバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20160317BHJP
【FI】
   G06F13/00 540R
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-517428(P2014-517428)
(86)(22)【出願日】2012年6月29日
(65)【公表番号】特表2014-524080(P2014-524080A)
(43)【公表日】2014年9月18日
(86)【国際出願番号】CN2012077880
(87)【国際公開番号】WO2013013556
(87)【国際公開日】20130131
【審査請求日】2014年1月7日
(31)【優先権主張番号】201110210251.9
(32)【優先日】2011年7月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】506379493
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】李 永▲華▼
【審査官】 田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−043924(JP,A)
【文献】 特開2002−091852(JP,A)
【文献】 特開2006−324763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを提出するための方法であって、
ユーザ端末によって、ウェブページ訪問要求をサーバに送信するステップと、
前記ユーザ端末によって、前記ウェブページ訪問要求に応答して前記サーバによって返されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報内に追加するステップと、
前記ユーザ端末によって、前記ウェブページ情報を構文解析して、前記マークを使用することによって、前記統計サーバにユーザ訪問データを送信するステップと
を含み、
訪問されている対象が事前定義された特定の訪問対象である時、前記マークは、前記ウェブページ情報内に前記ユーザ端末によって追加される、方法。
【請求項2】
前記マークが前記統計サーバのアドレス情報を含むコードセグメントである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コードセグメントがリソースファイルを記述するコードセグメントであり、
前記マークを使用することによって、前記統計サーバにユーザ訪問データを送信する前記ステップが、
前記ユーザ端末によって、前記リソースファイルを記述する前記コードセグメント内の前記統計サーバのアドレス情報を使用することによって、前記リソースファイルに関する要求を前記統計サーバに送信するステップであって、前記要求が前記ユーザ訪問データを含む、ステップと、
前記ユーザ端末によって、前記リソースファイルに関する前記要求に応答して前記統計サーバによって返された、リソースファイルがヌルである応答を受信するステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記コードセグメントが画像を記述するコードセグメントであり、
リソースファイルがヌルである前記応答が、その幅および高さが0である画像を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ端末によって、前記統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報内に追加する前記ステップが、
前記ユーザ端末によって、前記統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報に対応するウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加するステップを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ訪問データが、
前記ユーザ端末の識別情報、前記ユーザ端末のアドレス情報、ユーザエージェントの情報、前記ユーザ端末によって訪問されている前記ウェブページのアドレス情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ウェブページ訪問要求をサーバに送信するように構成された送信モジュールと、
前記ウェブページ訪問要求に応答して前記サーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された受信モジュールと、
前記受信モジュールによって受信された前記ウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュールと、
前記ウェブページ情報を構文解析して、前記マークに基づいて、前記統計サーバにユーザ訪問データを送信するように構成された構文解析モジュールと
特定の訪問対象の情報を記憶するように構成された記憶モジュールと
を含み、
前記ユーザ端末によって訪問されている対象が前記記憶モジュール内に記憶された前記特定の訪問対象である時、前記データ処理モジュールは、前記ウェブページ情報内に前記マークを追加するように構成された、ユーザ端末。
【請求項8】
前記マークが前記統計サーバのアドレス情報を含むコードセグメントである、請求項7に記載のユーザ端末。
【請求項9】
前記コードセグメントがリソースファイルを記述するコードセグメントであり、
前記構文解析モジュールが、前記リソースファイルを記述する前記コードセグメント内の前記統計サーバのアドレス情報を使用することによって、前記リソースファイルに関する要求を前記統計サーバに送信するように構成され、前記要求が前記ユーザ訪問データを含み、
前記受信モジュールが、前記リソースファイルに関する前記要求に応答して前記統計サーバによって返された、リソースファイルがヌルである応答を受信するように構成された、請求項8に記載のユーザ端末。
【請求項10】
前記コードセグメントが画像を記述するコードセグメントであり、
リソースファイルがヌルである前記応答が、その幅および高さが0である画像を含む、請求項9に記載のユーザ端末。
【請求項11】
前記データ処理モジュールが、前記統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報に対応する前記ウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加するように構成された、請求項8から10のいずれか1項に記載のユーザ端末。
【請求項12】
データを提出するための方法であって、
プロキシサーバによって、ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信するステップと、
前記プロキシサーバによって、前記ウェブページ訪問要求をサーバに転送して、前記ウェブページ訪問要求に応答して前記サーバによって返されたウェブページ情報を受信するステップと、
前記プロキシサーバによって、受信された前記ウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報内に追加するステップと、
前記プロキシサーバによって、前記ウェブページ情報を構文解析して、前記マークを使用することによって、前記統計サーバにユーザ訪問データを送信する前記ユーザ端末に前記ウェブページ情報を送信するステップと
を含み、
訪問されている対象が事前に記憶された特定の訪問対象であるとき、前記プロキシサーバが前記マークを前記ウェブページ情報内に追加する、方法。
【請求項13】
ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信するように構成された第1の受信モジュールと、
前記第1の受信モジュールによって受信された前記ウェブページ訪問要求をサーバに転送するように構成された第1の送信モジュールと、
前記ウェブページ訪問要求に応答して前記サーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された第2の受信モジュールと、
前記第2の受信モジュールによって受信された前記ウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークを前記ウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュールと、
前記ウェブページ情報を構文解析して、前記マークを使用することによって、前記統計サーバにユーザ訪問データを送信する前記ユーザ端末に前記ウェブページ情報を送信するように構成された第2の送信モジュールと
特定の訪問対象の情報を記憶するように構成された記憶モジュールと
を含み、
前記ユーザ端末によって訪問されている対象が前記記憶モジュール内に記憶された前記特定の訪問対象であるとき、前記データ処理モジュールが、前記マークを前記ウェブページ情報内に追加するように構成された、プロキシサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、その開示の全体が参照により組み込まれている、「method and apparatus for submitting data」という表題の、2011年7月26日に中国特許庁に出願した中国特許出願第201110210251.9号の優先権を主張するものである。
【0002】
本開示は、インターネット技術に関し、詳細には、データを提出するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
クリックストリームは、訪問者からの連続的な訪問によって残された軌跡である。クリックストリームの解析の価値は、様々なウェブサイトによる他のタイプのデータの解析を上回る。データの徹底的な解析は、ウェブサイトが業況およびユーザ挙動の知識を得るための効果的なツールになった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
様々な実施形態は、ウェブサイトを訪問しているユーザの挙動を提出するためのデータを、そのウェブサイトについて解析するために、リアルタイムで提出するための方法および装置を提供する。
【0005】
本開示の様々な例は、以下の機構を提供する。
【0006】
データを提出するための方法は、
ユーザ端末によって、ウェブページ訪問要求をサーバに送信するステップと、
ユーザ端末によって、ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するステップと、
ユーザ端末によって、ウェブページ情報を構文解析して、マークを使用することによって、統計サーバにユーザ訪問データ(user visiting data)を送信するステップと
を含むことが可能である。
【0007】
ユーザ端末は、
ウェブページ訪問要求をサーバに送信するように構成された送信モジュールと、
ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された受信モジュールと、
受信モジュールによって受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュールと、
ウェブページ情報を構文解析して、マークに基づいて、統計サーバにユーザ訪問データを送信するように構成された構文解析モジュールと
を含むことが可能である。
【0008】
データを提出するための方法は、
プロキシサーバによって、ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信するステップと、
プロキシサーバによって、ウェブページ訪問要求をサーバに転送して、ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を受信するステップと、
プロキシサーバによって、受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するステップと、
プロキシサーバによって、ウェブページ情報を構文解析して、マークを使用することによって、統計サーバにユーザ訪問データを送信するユーザ端末にウェブページ情報を送信するステップと
を含むことが可能である。
【0009】
プロキシサーバは、
ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信するように構成された第1の受信モジュールと、
第1の受信モジュールによって受信されたウェブページ訪問要求をサーバに転送するように構成された第1の送信モジュールと、
ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された第2の受信モジュールと、
第2の受信モジュールによって受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュールと、
ウェブページ情報を構文解析して、マークを使用することによって、統計サーバにユーザ訪問データを送信するユーザ端末にウェブページ情報を送信するように構成された第2の送信モジュールと
を含むことが可能である。
【0010】
先行技術と比較して、本開示の実施形態は、以下のような利点を有する。
【0011】
ウェブページを訪問するとき、ユーザ端末またはプロキシサーバは統計サーバを指し示すマークを受信されたウェブページ情報内に追加する。ユーザ端末が処理されたウェブページ情報を構文解析するとき、マークを使用することによって、ユーザ訪問データは自動的に統計サーバに送信される。それにより、ユーザ端末は、ウェブページを訪問しているユーザの現在の挙動をリアルタイムで統計サーバに提出することが可能である。
【0012】
本発明の実施形態の技術方式をより明瞭にするために、以下はこれらの実施形態を説明する際に使用される図面の短い紹介である。明らかに、以下の図面は、これらの実施形態の一部にすぎず、それに基づいて、当業者は、いかなる発明作業も行わずに、他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の一例によるある方法を例示する流れ図である。
図2a】本開示の一例による、データを提出するための方法を実行するシステムの構造を例示する概略図である。
図2b】本開示の一例による、データを提出するためのある方法を例示する流れ図である。
図3】本開示の一例による、データを提供するための方法を実行するシステムの構造を例示する概略図である。
図4】本開示の一例による、データを提供するためのある方法を例示する流れ図である。
図5】本開示の一例によるユーザ端末の構造を例示する概略図である。
図6】本開示の一例によるプロキシサーバの構造を例示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ある実施形態によって実現されるある方法の一例が図1に示される。
【0015】
図1を参照すると、図1は、本開示の一例によるある方法を例示する流れ図である。図1に示されるように、このプロセスは以下の手順を含むことが可能である。
【0016】
ブロック101で、ユーザ端末はウェブページ訪問要求をサーバに送信する。
【0017】
ブロック102で、ユーザ端末は、ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加する。
【0018】
一般に、ウェブページ訪問要求を受信した後で、サーバは、ウェブページ訪問要求内のウェブページアドレス情報に対応するウェブページ情報を探索して、ウェブページ情報をユーザ端末に返すことができる。サーバによって返されたウェブページ情報を受信した後で、ユーザ端末は、ウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加することができる。
【0019】
一例では、ウェブページ情報は、ウェブページ内のテキスト情報、ならびにウェブページ内のフラッシュおよび/または画像のアドレス情報のウェブページソースコードを含むことが可能である。したがって、ブロック102で、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加する方法は、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報のウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加するステップを含むことが可能である。
【0020】
このマークは、統計サーバのアドレス情報を含むコードセグメントであってよい。
【0021】
ブロック103で、ユーザ端末は、ウェブページ情報を構文解析して、マークを使用することによって、統計サーバにユーザ訪問データを送信する。
【0022】
したがって、ウェブページに対するユーザの訪問が統計サーバに提出され、統計サーバがウェブページに対するユーザの訪問を徹底的に解析するのを可能にする。
【0023】
一例では、ユーザ端末はモバイル電話であってよい。したがって、図1に示されるプロセスによれば、モバイル電話は、(例えば、モバイル電話用のQQブラウザを使用することによって)ウェブページを訪問して、モバイル電話の情報(電話の識別情報、電話のアドレス情報、ユーザエージェントなど)および訪問されているウェブページの情報(例えば、ウェブページのアドレス)を統計サーバに提出し、統計サーバは、次いで、受信された情報に基づいて、統計および解析を実行する。
【0024】
しかし、様々な実施形態で、ユーザ端末は必ずしもモバイル電話でなく、パーソナルコンピュータ(PC)または他のタイプのユーザ端末であってよい。
【0025】
以下の説明は、ユーザ端末の一例としてモバイル電話を挙げ、技術的な機構をより十分かつ明瞭に理解させるために、添付の図面を参照していくつかの例を詳細に説明する。説明される例は、例のすべてではなく、いくつかの例にすぎないことを理解されたい。本開示の例に基づいて、いかなる発明作業も行わずに当業者によって取得されるその他の例は、依然として本開示の保護範囲内である。
【0026】
一例の技術方式は、図2aに示されるようなシステムに適用可能である。この例では、モバイル電話内のブラウザはウェブページを直接的に訪問することができる。図2bは、本開示の一例による、データを提出するためのある方法を例示する流れ図である。この方法は、以下の手順を含むことが可能である。
【0027】
ブロック201で、ユーザ端末はウェブページ訪問要求をサーバに送信する。
【0028】
一例では、モバイル電話は、訪問されることになるウェブページのアドレスを電話内のブラウザによって提示されるアドレスバー内に入力することによって、ウェブページ訪問要求を送信することができる。ウェブページ訪問要求は、少なくとも識別情報と、要求を開始したモバイル電話のIPアドレス情報と、モバイル電話が訪問を要求するウェブページのアドレス情報とを含むことが可能である。モバイル電話の識別情報は、国際移動体装置識別番号(IMEI)であってよい、モバイル電話の独自の識別である。サーバは、インターネットサービスを提供するWEB/WAP(ワイヤレスアプリケーションプロトコル)サーバ、または別のサーバであってよい。この例では、サーバはWEB/WAPサーバである。ブロック202で、モバイル電話は、受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すコードセグメントをウェブページのソースコード内の事前定義された位置に追加する。
【0029】
一例では、サーバ、例えば、WEB/WAPサーバは、ウェブページ訪問要求を受信した後で、その要求内のウェブページアドレス情報を使用することによって、ウェブページ情報を探索して、ウェブページ情報をモバイル電話に送信することができる。ウェブページ情報は、ウェブページ内のテキスト情報、ならびにウェブページ内のフラッシュおよび/または画像のアドレス情報のソースコードを含むことが可能である。
【0030】
サーバによって送信されたウェブページ情報を受信するとき、モバイル電話は、ウェブページのソースコードを走査して、統計サーバを指し示すコードセグメント、例えば、<img src="http://111.11.1.1/tongji.gif" alt="."/>を、事前定義された位置、例えば、ソースコードの終端または始端に追加することができる。
【0031】
ブロック203で、モバイル電話は、処理されたウェブページ情報を構文解析して、コードセグメントに従って、統計サーバにユーザ訪問データを送信する。
【0032】
一例では、コードセグメントはリソースファイルを記述するコードセグメントであってよく、ブロック203で、コードセグメントに従って、統計サーバにユーザ訪問データを送信する方法は、
統計サーバがリソースファイル要求内のユーザ訪問データを取得するように、モバイル電話が、コードセグメント内の統計サーバのアドレス情報を使用することによって、リソースファイルに関する要求を統計サーバに送信するステップと、統計サーバが、リソースファイル要求に応答して、リソースファイルがヌルであるリソースファイル応答をモバイル電話に返すステップとを含むことが可能である。
【0033】
リソースファイルがヌルであるリソースファイル応答を受信した後で、モバイル電話は、リソースファイルを直接的に廃棄してよく、またはいかなる処理も実行しなくてよい。
【0034】
一例では、コードセグメントは、画像または別のタイプのリソースファイルを記述するコードセグメント、例えば、Cascading Style Sheet(CSS)、javascript(js)などであってよく、本開示において、これは限定されない。
【0035】
コードセグメントの一例として画像コードセグメントを挙げると、ブロック203で、モバイル電話がウェブページ内の統計サーバを指し示す画像コードセグメントを構文解析するとき、モバイル電話は、画像コードセグメント内のアドレス情報に従って、統計サーバに画像ダウンロード要求を自動的に送信することができる。画像ダウンロード要求は、画像ダウンロード要求を送信するモバイル電話の情報(例えば、モバイル電話の識別情報およびIPアドレス情報、ユーザエージェントなど)、ならびに(例えば、ウェブページアドレスなど)ユーザによって訪問されたウェブページの情報などのユーザ訪問情報を含むことが可能である。モバイル電話によって送信された画像ダウンロード要求に応答して、統計サーバはその幅および高さが0である画像をモバイル電話に返すことができる(画像を受信した後で、その画像の幅および高さが0であるとき、モバイル電話はその画像を直接的に廃棄することができる。画像の幅および高さが0であるため、その画像はモバイル電話内のメモリスペースをほとんど占有せず、したがって、他の画像の表示に影響を及ぼさない。したがって、モバイル電話は、その幅および高さが0である画像に関していかなる処理も実行しなくてよい)。統計サーバは、画像ダウンロード要求内のユーザ訪問情報、例えば、モバイル電話の識別情報およびIPアドレス情報、ユーザエージェント、ならびにユーザによって訪問されたウェブページアドレスなどを取得して、ユーザ訪問データを使用することによって、統計および解析を実行する。ユーザ訪問データ内のモバイル電話の情報は、モバイル電話の識別情報、モバイル電話のアドレス情報、およびユーザエージェントのうちの1つまたは2つを含むことが可能であり、ユーザ訪問データ内のウェブページ情報は、ウェブページのアドレス情報の代わりに、モバイル電話によって訪問されているウェブページを識別する他の情報であってよい。
【0036】
この技術方式によれば、モバイル電話は、ウェブページを閲覧しているとき、ユーザのウェブページ訪問挙動をリアルタイムで統計サーバに報告することができ、これにより、統計サーバが、取得されたユーザ訪問データに基づいて、統計および構文解析を実行するのを可能にする。
【0037】
一例では、モバイル電話は、特定の訪問対象(visiting object)の情報を事前に記憶して、訪問されている対象が事前に記憶された特定の訪問対象であるときだけ、統計サーバを指し示すコードセグメントを事前定義された位置、例えば、ウェブページソースコード内の終端または始端に追加することができる。これは、システム負荷を削減し、より的を絞った統計および解析を実現することができる。例えば、モバイル電話は、特定のウェブページのアドレスまたはウェブサイトのサーバのドメイン名、例えば、sina、sohuなどを記憶することが可能である。モバイル電話がウェブページを訪問するとき、訪問されているウェブページがsinaのウェブページであるか、またはsohuのウェブページであるかの判断に応答して、統計サーバを指し示すコードセグメントがウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加され、その他の場合、モバイル電話は、受信されたウェブページを単に構文解析して、ウェブページを表示する。コードセグメントの一例として、画像を記述するコードセグメントを挙げると、モバイル電話がウェブサイトsinaのウェブページを訪問するための要求をWEB/WAPサーバに送信するとき、モバイル電話は、WEB/WAPサーバによって返されたウェブページを受信した後で、そのウェブページのソースコードを走査して、統計サーバを指し示す画像を記述するコードセグメントを事前定義された位置、例えば、ウェブページソースコード内の終端に追加する。コードセグメントを構文解析するとき、モバイル電話は画像ダウンロード要求を統計サーバ送信し、統計サーバは、モバイル電話の識別情報およびIPアドレス情報、ユーザエージェント、およびウェブページアドレスなどの情報を画像ダウンロード要求から取得して、取得された情報に基づいて、統計および解析を実行する。特定の訪問対象の情報は、モバイル電話が製造されるとき、デフォルト設定によってモバイル電話内で構成されてよく、またはモバイル電話がブラウザを実行するとき、構成サーバによってモバイル電話に送信されてもよい。
【0038】
この技術方式によれば、モバイル電話は、ウェブページを訪問するとき、構成されたポリシーに従って、訪問目標ウェブページ(visiting target webpages)の挙動を統計サーバに選択的に報告して、統計サーバに統計および解析を実行させ、それにより、システムの負荷を削減し、統計および解析の的をより絞ることができる。
【0039】
一例の技術方式は、図3に示されるシステムに適用可能である。この例では、モバイル電話内のブラウザはプロキシサーバを経由してウェブページを訪問する。図4は、本開示の一例による、データを提出するためのある方法を例示する流れ図である。この方法は以下の手順を含むことが可能である。
【0040】
ブロック401で、プロキシサーバは、ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信する。
【0041】
一例では、モバイル電話内のブラウザがプロキシサーバを経由してウェブページを訪問し、ユーザが訪問されることになるウェブページのアドレスをブラウザ内のアドレスバー内に入力すると、モバイル電話はウェブページ訪問要求をプロキシサーバに送信する。ウェブページ訪問要求は、モバイル電話の識別情報、モバイル電話のIPアドレス情報、および訪問されることになるウェブページのアドレスなどの情報を含む。
【0042】
ブロック402で、プロキシサーバは、受信されたウェブページ訪問要求をWEB/WAPサーバに転送して、WEB/WAPサーバによって返されたウェブページ情報を受信する。
【0043】
一例では、モバイル電話によって送信されたウェブページ訪問要求を受信した後で、プロキシサーバはウェブページ訪問要求をWEB/WAPサーバに転送し、WEB/WAPサーバはウェブページ訪問要求内のウェブページアドレスに対応するウェブページ情報を探索して、ウェブページ情報をプロキシサーバに送信する。
【0044】
ブロック403で、プロキシサーバは、受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すコードセグメントをウェブページのソースコード内の事前定義された位置に追加する。
【0045】
この手順はブロック202の手順に類似しており、ここでさらに説明されない。
【0046】
ブロック404で、プロキシサーバは、ウェブページ情報を構文解析して、コードセグメントに従って、統計サーバにユーザ訪問データを送信するモバイル電話にウェブページ情報を送信する。
【0047】
コードセグメントの一例として、画像を記述するコードセグメントを挙げると、ブロック404で、プロキシサーバによって送信されたウェブページ情報を受信した後で、モバイル電話はウェブページ情報を構文解析する。画像コードセグメントを構文解析するとき、モバイル電話は、画像コードセグメント内の統計サーバのアドレス情報に従って、画像ダウンロード要求を統計サーバに自動的に送信し、統計サーバは、画像ダウンロード要求内のユーザ訪問データ、例えば、モバイル電話の識別情報、モバイル電話のIPアドレス情報、ユーザエージェント、およびウェブページアドレスなどを取得して、ユーザ訪問データを使用することによって、統計および解析を実行する。
【0048】
一例では、プロキシサーバは特定の訪問対象の情報を用いて事前に構成可能である。この構成プロセスは、ウェブページを直接的に訪問することができるモバイル電話内の特定の訪問対象の情報を構成するプロセスに類似しており、したがって、ここでさらに説明されない。
【0049】
様々な例の方法によれば、モバイル電話がプロキシサーバを経由してウェブページを訪問するとき、モバイル電話が、ウェブページに対するユーザの訪問をリアルタイムで統計サーバに報告して、取得されたデータを使用することによって、統計サーバに統計および解析を実行させることをやはり可能にする。
【0050】
データを提出するための上記の方法に対応して、本開示の例はユーザ端末を提供する。図5に示されるように、ユーザ端末は、
ウェブページ訪問要求をサーバに送信するように構成された送信モジュール51と、
ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された受信モジュール52と、
受信モジュール52によって受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュール53と、
ウェブページ情報を構文解析して、マークに基づいて、統計サーバにユーザ訪問データを送信するように構成された構文解析モジュール54とを含むことが可能である。
【0051】
一例では、目標とされる統計および解析を実施して、システム負荷を削減するために、ユーザ端末は、
特定の訪問対象の情報を記憶するように構成された記憶モジュール55を含むことも可能である。
【0052】
この例では、データ処理モジュール53は、ユーザ端末によって訪問されている対象が記憶モジュール55内に記憶された特定の訪問対象であるという判断に応答して、受信モジュール52によって受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように、または構文解析モジュール54に、ユーザ端末によって訪問されている対象が記憶モジュール55内に記憶された特定の訪問対象でないという判断に応答して、受信モジュール52によって受信されたウェブページ情報を直接的に構文解析させるように構成可能である。
【0053】
一例によれば、統計サーバを指し示す、少なくとも1つのマークをウェブページ情報内に追加する方法は、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報のウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加するステップを含むことが可能である。
【0054】
一例では、マークは、統計サーバのアドレス情報を含むコードセグメントであってよい。
【0055】
コードセグメントは、リソースファイルを記述するコードセグメントであってよい。構文解析モジュールは、リソースファイルを記述するコードセグメント内の統計サーバのアドレス情報を使用することによって、リソースファイルに関する要求を統計サーバに送信するように構成可能であり、リソースファイルに関する要求は、ユーザ訪問データを含むことが可能である。受信モジュールは、リソースファイルに関する要求に応答して、リソースファイルがヌルであるリソースファイル応答を統計サーバから受信するように構成可能である。
【0056】
リソースファイルに関するコードセグメントの一例として画像コードセグメントを挙げると、構文解析モジュール54は、処理されたウェブページ情報内の統計サーバを指し示す画像コードセグメントを構文解析することによって、統計サーバのアドレス情報を取得して、統計サーバのアドレス情報を使用することによって、画像ダウンロード要求を統計サーバに自動的に送信することができる。画像ダウンロード要求を受信した後で、統計サーバは、その幅および高さが0である画像を返すことができる。受信モジュール52は、受信された画像の幅および高さが0であるとき、受信された画像を直接的に廃棄することができる。
【0057】
データを提出するための上記の方法に対応して、本開示の例はプロキシサーバも提供する。図6に示されるように、プロキシサーバは、
ユーザ端末によって送信されたウェブページ訪問要求を受信するように構成された第1の受信モジュール61と、
第1の受信モジュール61によって受信されたウェブページ訪問要求をサーバに転送するように構成された第1の送信モジュール62と、
ウェブページ訪問要求に応答してサーバによって返されたウェブページ情報を受信するように構成された第2の受信モジュール63と、
第2の受信モジュール63によって受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように構成されたデータ処理モジュール64と、
ウェブページ情報を構文解析して、マークを使用することによって、統計サーバにユーザ訪問データを送信するユーザ端末にウェブページ情報を送信するように構成された第2の送信モジュール65とを含むことが可能である。
【0058】
一例では、プロキシサーバは、
特定の訪問対象の情報を記憶するように構成された記憶モジュール66を含むことも可能である。
【0059】
この例では、データ処理モジュール64は、ユーザ端末によって訪問されている対象が記憶モジュール66内に記憶された特定の訪問対象であるという判断に応答して、受信されたウェブページ情報を走査して、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報内に追加するように、または構文解析モジュール65に、ユーザ端末によって訪問されている対象が記憶モジュール66内に記憶された特定の訪問対象でないという判断に応答して、受信モジュール63によって受信されたウェブページ情報を直接的に構文解析させるように構成可能である。
【0060】
一例では、マークは、統計サーバのアドレス情報を含むコードセグメントであってよい。コードセグメントは、リソースファイルを記述するコードセグメントであってよい
【0061】
一例によれば、統計サーバを指し示す、少なくとも1つのマークをウェブページ情報に追加する方法は、統計サーバを指し示すマークをウェブページ情報のウェブページソースコード内の事前定義された位置に追加するステップを含むことが可能である。
【0062】
本開示の様々な例の技術方式によれば、ユーザ端末は、ユーザ端末がプロキシサーバを経由してウェブページを訪問するときですら、ウェブページに対するユーザの訪問をリアルタイムで統計サーバに報告することができる。
【0063】
上記の説明を通して、本発明の実施形態はハードウェアによって、またはソフトウェアと共に汎用ハードウェアプラットフォームによって実施されうることを当業者は理解されよう。したがって、この技術方式、または従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品によって実施可能である。ソフトウェア製品は、非一時的記憶媒体内に記憶可能であり、計算機(例えば、PC、サーバ、またはネットワークデバイスなど)に本開示の様々な例の方法を実行させる命令を含むことが可能である。
【0064】
図面のそれぞれは好ましい実施形態の単なる概略であり、これらの図面内のすべてのモジュールおよび手順は本発明を実施するために必要でないことを当業者は理解されたい。
【0065】
本発明の実施形態の装置内のモジュールは、これらの実施形態で説明されたような装置内に配置されてよく、またはそれに応じて修正されるとき、本発明の実施形態の1つもしくは複数の装置内に配置されてもよいことを当業者は理解されよう。本発明の実施形態のモジュールを組み合わせて1つのモジュールにすることが可能であり、または複数のサブモジュールにさらに分割することも可能である。
【0066】
これらの実施形態の索引番号は、単に説明を円滑にするためであり、これらの実施形態の好ましい順序を表すと解釈されるべきではない。
【0067】
前述の説明は、本発明の単なるいくつかの実施形態である。しかし、本発明の保護範囲は、上記の説明に限定されない。本発明によって開示される範囲内にあり、かつ当業者が容易に思い付くいかなる変更または置換も本発明の保護範囲によって網羅されるべきである。
【符号の説明】
【0068】
51 送信モジュール
52 受信モジュール
53 データ処理モジュール
54 構文解析モジュール
55 記憶モジュール
61 第1の受信モジュール
62 第1の送信モジュール
63 第2の受信モジュール
64 データ処理モジュール
65 第2の送信モジュール
66 記憶モジュール
101 ブロック
102 ブロック
103 ブロック
201 ブロック
202 ブロック
203 ブロック
401 ブロック
402 ブロック
403 ブロック
404 ブロック
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5
図6