(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5897122
(24)【登録日】2016年3月11日
(45)【発行日】2016年3月30日
(54)【発明の名称】SIMに対する要求を優先順位付けするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20160317BHJP
H04M 1/675 20060101ALI20160317BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20160317BHJP
H04W 76/02 20090101ALI20160317BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20160317BHJP
【FI】
H04M1/00 R
H04M1/675
H04W88/02
H04W76/02
H04M11/00 302
【請求項の数】25
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-521863(P2014-521863)
(86)(22)【出願日】2012年7月27日
(65)【公表番号】特表2014-526185(P2014-526185A)
(43)【公表日】2014年10月2日
(86)【国際出願番号】US2012048640
(87)【国際公開番号】WO2013016667
(87)【国際公開日】20130131
【審査請求日】2014年1月16日
(31)【優先権主張番号】61/512,356
(32)【優先日】2011年7月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/303,886
(32)【優先日】2011年11月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ミケル・ベリオンヌ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィヴェク・シャンカー
(72)【発明者】
【氏名】シュレヤス・ケー・ヘッジ
(72)【発明者】
【氏名】アルフレド・ジェイ・ルヴァルカバ
【審査官】
松平 英
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−065867(JP,A)
【文献】
特表2006−512678(JP,A)
【文献】
特開2004−364309(JP,A)
【文献】
特開2010−026815(JP,A)
【文献】
特表2004−519877(JP,A)
【文献】
特表2007−502069(JP,A)
【文献】
特開2009−159573(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第2129172(EP,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0037230(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/46
G06K19/00−19/06
19/07−19/10
H04B 7/24−7/26
H04M 1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス取得要求を、モバイルデバイスから取外し可能な加入者識別モジュール(SIM)へ他のタイプの要求よりも前に送られるように、優先順位付けするステップを含み、
サービス取得要求を優先順位付けするステップが、サービス取得要求を高優先度のキューに記憶し、サービス取得でない要求を通常の優先度のキューに記憶するステップを含む、方法。
【請求項2】
優先順位付けするステップが、複数のキューを作成するステップを含み、
前記複数のキューが、前記高優先度のキューおよび前記通常の優先度のキューを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記高優先度のキューに前記サービス取得要求を記憶するステップと、
前記通常の優先度のキューからの要求を前記SIMに送る前に、前記高優先度のキューの中の要求を前記SIMに送るステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サービス取得要求が、前記モバイルデバイスがネットワークに登録するのを助け音声通信を可能にする要求を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SIMに対する要求がサービス取得要求であるかどうかを、i)前記要求の中のデータを分析することと、ii)前記要求の中の命令のタイプを所定の命令と比較することの少なくとも1つによって、判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
各要求が、指示、チャネル、および変数を含み、
優先順位付けするステップが、前記指示、前記チャネル、および前記変数に基づいて優先度の値を決定し、少なくとも1つのキュー内で、優先度の順序で要求を配置するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
優先順位付けするステップが、要求を発生させたモジュールに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記SIMによって処理されるべき優先度の順序で要求を送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
加入者識別モジュール(SIM)カードを受け入れるように構成されるワイヤレス通信デバイスと、
前記ワイヤレス通信デバイスと前記SIMカードの間の通信を可能にするように構成されるインターフェースと、
前記インターフェースと通信するように構成される、前記ワイヤレス通信デバイスの中に位置するキュー管理論理部とを含み、前記キュー管理論理部は、サービス取得要求を記憶するように構成される優先キューと、サービス取得でない要求を記憶するように構成される通常キューとを有する、システム。
【請求項10】
前記キュー管理論理部が、前記サービス取得要求を、前記サービス取得でない要求よりも前に前記インターフェースに送るように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記キュー管理論理部が、SIM要求が前記サービス取得要求であるか、または、前記サービス取得でない要求であるかを判定するように構成される検証論理部を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記キュー管理論理部が、前記検証論理部がサービス取得でない要求であると判定した要求を送る前に、前記検証論理部がサービス取得要求であると判定した全ての要求を前記インターフェースに送るように構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記検証論理部が、前記SIM要求が前記サービス取得要求であるかどうかを、i)前記SIM要求の中のデータを分析することと、ii)前記SIM要求の中の命令のタイプを所定の命令と比較することの少なくとも1つによって、判定するように構成される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
プロセッサにより実行可能なプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムが、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、
サービス取得要求を、モバイルデバイスから取外し可能なSIMへ他のタイプの要求よりも前に送られるように、優先順位付けするステップを含み、サービス取得要求を優先順位付けするステップが、サービス取得要求を高優先度のキューに記憶し、サービス取得でない要求を通常の優先度のキューに記憶するステップを含む方法を実行する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
優先順位付けするステップが、複数のキューを作成するステップを含み、
前記複数のキューが、高優先度のキューおよび通常の優先度のキューを含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記方法が、
前記高優先度のキューに前記サービス取得要求を記憶するステップと、
前記通常の優先度のキューからの要求を前記SIMに送る前に、前記高優先度のキューの中の要求を前記SIMに送るステップとをさらに含む、請求項15に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記サービス取得要求が、前記モバイルデバイスがネットワークに登録するのを助け音声通信を可能にする要求を含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記方法が、
前記SIMに対する要求がサービス取得要求であるかどうかを、i)前記要求の中のデータを分析することと、ii)前記要求の中の命令のタイプを所定の命令と比較することの少なくとも1つによって、判定するステップをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
各要求が、指示、チャネル、および変数を含み、
優先順位付けするステップが、前記指示、前記チャネル、および前記変数に基づいて優先度の値を決定し、少なくとも1つのキュー内で、優先度の順序で要求を配置するステップを含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
優先順位付けするステップが、要求を発生させたモジュールに基づき、
前記方法が、前記SIMによって処理されるべき優先度の順序で要求を送るステップをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
加入者識別モジュール(SIM)カードを受け入れるように構成される、ワイヤレスに通信するための手段と、
ワイヤレスに通信するための前記手段と前記SIMカードの間の通信を可能にするように構成される、インターフェースするための手段と、
インターフェースするための前記手段と通信するように構成される、ワイヤレスに通信するための前記手段に記憶されるキューを管理するための手段とを含み、キューを管理するための前記手段は、サービス取得要求を記憶するように構成される優先キューと、サービス取得でない要求を記憶するように構成される通常キューとを有する、システム。
【請求項22】
前記キューを管理するための前記手段が、前記サービス取得要求を、前記サービス取得でない要求よりも前にインターフェースするための前記手段に送るように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記キューを管理するための前記手段が、SIM要求が前記サービス取得要求であるか、または、前記サービス取得でない要求であるかを判定するように構成される、検証するための手段を有するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記キューを管理するための前記手段が、検証するための前記手段がサービス取得でない要求であると判定した要求を送る前に、検証するための前記手段がサービス取得要求であると判定した全ての要求をインターフェースするための前記手段に送るように構成される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
検証するための前記手段が、前記SIM要求が前記サービス取得要求であるかどうかを、i)前記要求の中のデータを分析することと、ii)前記SIM要求の中の命令のタイプを所定の命令と比較することの少なくとも1つによって、判定するように構成される、請求項24に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡さ
れ、2011年7月27日に出願された「System and method for prioritizing requests to a SIM」と題する米国仮出願第61/512,356号の優先権を主張する。
【0002】
以下で説明される特徴は全般に、モバイル機器(ME)のためのサービスを取得する際の遅延を低減することに関する。MEの例は、限定はされないが、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップまたは他のポータブルデバイスを含み得る。より具体的には、様々な実施形態は、ネットワークからのサービスを取得する際の遅延を低減するように、SIM(加入者識別モジュール)に対するアクセスを優先順位付けする、最適化システムおよび方法を対象とする。サービスは、限定はされないが、音声、データ、GPS、またはテキストを含む。
【背景技術】
【0003】
加入者識別モジュール(SIM)、たとえば限定はされないが、Removable User Identity Module(R-UIM)、CDMA Subscriber Identity Module(CSIM)、Universal Subscriber Identity Module(USIM)またはGSM(登録商標) SIMは、MEのユーザに関連する情報を格納する。典型的なMEは、限定はされないが、セルラー無線電話、衛星無線電話、コンピュータに組み込まれたPCMCIAカード、ワイヤレス通信機能を備えたPDA、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの形態をとり得る。
【0004】
SIMは通常、カードのような構造で収容されたコントローラおよびメモリを含む。メモリは、たとえば、加入者/ユーザの識別子、電話番号の蓄積された集団を提供する電話帳、メッセージ、請求書コード、安全なワイヤレスデータ通信のための暗号化シーケンス、および、MEの使用の間に読み出され得る他の有用な情報を含む、ユーザ情報を格納し得る。メモリはまた、たとえば、無線を通じたサービスのプロビジョニング、暗号作成、ウェブブラウジング、またはモバイルコマースのための、MEによってアクセスされるアプリケーションを記憶することができる。
【0005】
SIMは、MEのような別のデバイスとシリアルデータを交換するための入力/出力(I/O)ポート、外部のクロック信号を受け取るためのクロック入力、およびリセット信号を受け取るためのリセット入力を含む、比較的簡単な電子インターフェースを含む。SIMは、SIMが搭載されるデバイスから電力を受け取る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
SIMは一度に1つの要求しか処理しないので、SIMに対するすべての要求は、SIMを制御するソフトウェアによってキューにされる。SIMに対する要求は、キューとして送られ、「first in, first out」(FIFO)アルゴリズムを使用して処理される。SIMと通信するために使用されるISOインターフェースは、大半のMEの処理速度(たとえば、マイクロ秒またはナノ秒)よりも遅い(たとえば、ミリ秒)ことがある。したがって、SIMは、要求を処理する際に遅延をもたらすことがある。SIMに向けられた登録および/または認証の要求に必要なデータへのアクセスは、他のタイプの要求によってSIMにアクセスしている可能性のある他のモジュールを待機することがある。他のモジュールおよびFIFOキューによって引き起こされる遅延は、MEが登録を行い電話の発信を開始するのを妨げることがある。
【0007】
複数のネットワークアクセス申請が1つのSIM上で次々に初期化されることがあり、各申請は、限定はされないが、LTEネットワークおよび1Xネットワークを取得するためのUSIM(Universal Subscriber Identification Module)およびCSIM(CDMA Subscriber Identity Module)を伴うUICC(Universal IC cards)カードのように、異なるネットワークに登録するために使用されている。複数のネットワークアクセス申請を伴う新たなSIMカードは、過去のSIMカードのファイル数よりも多くのファイル数を有する。複数の申請を伴うUICCカードは、追加の遅延をもたらし得る。たとえば、第1の初期化された申請のための要求が第2の申請が初期化される前に受け取られる場合のように、申請が順番に初期化される場合、第1の初期化された申請は、作業の長いキューをもたらし得るデータを要求し得る。第2の申請によってMEをネットワークに登録する際の遅延は、長くなり得る。様々な実施形態は、サービス取得の遅延を低減するために、MEにおいてSIMへのアクセスを優先順位付けする、最適化システムおよび方法を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
SIMに対する要求を優先順位付けするための方法およびシステムの実施形態が、以下でより詳しく説明される。以下で説明される実施形態は、ネットワーク上でMEを登録することに関連する要求がSIMに対する他の要求よりも高い優先度を与えられるように、アクセスを優先順位付けして、SIMに対するトラフィックを形成することに関する。ネットワーク上でMEを登録することに関連するより高優先度の要求は、ネットワーク上でMEを登録することに関連しない少なくとも1つの他の要求より前に、SIMによって処理され得る。
【0009】
例示的な実施形態は、SIMの機能にアクセスするために、ME上で複数のモジュールから受け取られた要求を優先順位付けするための方法を含む。要求の優先順位付けは、サービス取得の遅延を低減し得る。
【0010】
別の例示的な実施形態は、SIMカードを受け入れるように構成されるワイヤレス通信デバイスと、SIMカードに対する要求を優先順位付けするように構成される、ワイヤレス通信デバイスの中に位置するキュー管理論理とを備える、システムを含む。
【0011】
別の例示的な実施形態は、プログラム製品を記憶するように構成される非一時的なコンピュータにより実装される記憶媒体を含み、このプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、サービス取得要求を、モバイルデバイスから取外し可能なSIMへ他のタイプの要求よりも前に送られるように、優先順位付けするステップを含む方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】ある例示的な実施形態による、ワイヤレスデータ処理システムの概略図である。
【
図2】
図1に示されるシステムによって実施され得る方法である。
【
図3】2つの要求のキューを管理するように構成されている、
図1からのキュー管理論理の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照すると、
図1は、ある例示的な実施形態による、ワイヤレスデータ処理システム100の概略図である。
図1は、基地局150aおよびeNodeB 150bを含む様々なネットワークに接続するためにモバイル機器110によって使用される、データ処理システム100を示す。ネットワークは、モバイル機器110によって使用され得る、サービスまたはサービスへのアクセスを提供する。ある例示的な実施形態では、ネットワークは、モバイル機器110が、他のモバイル機器との音声通信を実行することを可能にする。別の実施形態では、ネットワークは、モバイル機器110が、限定はされないが、インターネット、モバイルアプリケーション、GPS、SMSなどのような他のサービスにアクセスすることを可能にし得る。
【0014】
ネットワークによって提供されるサービスにアクセスするために、モバイル機器110はネットワークに登録しなければならない。モバイル機器110は、異なるサービスのための複数のネットワークに登録する必要があり得る。たとえば、モバイル機器110は、最初の電源投入の時、機内モードを無効にした時、またはSIMをリセットした時、様々なネットワークへの登録を開始する。ネットワークへの登録は、ネットワークによって提供されるサービスにアクセスするための適切な認証情報をモバイル機器110が有することを、証明することを含む。たとえば、電話での会話を開始する前に、モバイル機器110は、基地局150aに登録する必要があり得る。モバイル機器110が基地局150aに提供する登録情報は、SIM 140に記憶され得る。モバイル機器110は、SIM 140からの登録情報にアクセスし、かつ/または登録情報を復号して、登録情報を基地局150aに提供することができる。次いで、基地局150aは、識別情報、スケジューリング情報、周波数情報、および/または帯域幅情報をモバイル機器110に提供して、モバイル機器110と基地局150aとの間の今後の通信を可能にすることができる。
【0015】
モバイル機器110は、SIM 140にアクセスするように各々が構成され得る、複数のコンポーネントを含む。たとえば、モバイル機器110は、呼マネージャ111、NAS(Non-Access Stratum)112、SMS 114、データ層116、およびユーザインターフェース118を含む。モバイル機器110はまた、SIM 140との通信を可能にする、ISOインターフェース130を含み得る。
【0016】
呼マネージャ111は、入来する音声通信および発信される音声通信を支援するように構成される。たとえば、ユーザが別の電話に音声呼を行う前に、呼マネージャ111は1X呼処理とともに、モバイル機器110を基地局150aに対して認証することができる。1X呼処理は、基地局150aに送るための認証コードを提供せよという命令を、ISOインターフェース130に送ることができる。1X呼処理からの要求はサービス取得を受けるためのものであるので、キュー管理論理125は、サービス取得に関連するものとして命令を識別することができる。キュー管理論理125は、サービス取得に関連する命令またはデータを識別する、参照テーブル、アルゴリズムなどへのアクセスを有し得る。命令はサービス取得と関連するので、キュー管理論理125は、1X呼処理からの要求を、より高優先度の要求として優先順位付けすることができる。SIM 140に対するより高優先度の要求は、SIM処理キューにおいてより前に配置され得る。
【0017】
NAS(non-access stratum)112は、UMTS関連のサービスのためにMEを認証する。たとえば、ユーザがインターネットまたは別のネットワーク上のデータにアクセスする場合、NASは、eNodeB 150bとのLTE認証プロトコルを開始することができる。認証プロトコルを開始するために、NAS 112は、eNodeB 150bから、最も不可欠なシステム情報(限定はされないが、フレームタイミング、セルIDグループ、キャリア周波数などを含む)を取得することができる。NAS 112はまた、SIM 140からの認証情報を要求するために、要求をSIM 140に送る。NAS 112からの要求はサービス取得のためのものであるので、キュー管理論理125は、それらの要求を、たとえばユーザインターフェース118からの他のタイプの要求よりも優先度が高いものとして、優先順位付けすることができる。キュー管理論理125によって実行されるより高い優先順位付けは、一般に、モバイル機器110がサービスを取得している時に発生する。より高い優先順位付けによって、SIM 140は、それらの要求を、より低優先度の要求の前に処理するようになる。
【0018】
SMS(ショートメッセージサービス)114は、WMS(規格において定義されるような、ワイヤレスメッセージングサービス)からのすべての要求を処理する。SMS 114は、ある数のSMSをSIM 140に記憶するように構成され得る。ある例示的な実施形態では、SMSの記憶に関連する命令は、サービス取得要求よりも低く優先順位付けされてよく、または、次の利用可能なスロットにおいて、キュー管理論理125によって通常のキューの中に配置されてよい。
【0019】
データ層116は、モバイルIPアドレス管理に関連する要求と、限定はされないが、PDN(パケットデータネットワーク)、APN(アクセスポイント名)などのようなデータを受け取るコンポーネントとを処理するように構成される。他の実施形態では、データ層116は、データをSIM 140に書き込んで、PDNのIPアドレスまたはパケットデータのIPコンテキストを記憶することができる。データ層116からの一部の要求は、サービス取得に関連があるものとして、データ層116によってタグ付けされ得る。キュー管理論理125は、サービス取得要求に関連があるものとしてタグ付けされた要求に、より高い優先度を与え得る。
【0020】
ユーザインターフェース118は、ユーザのためのグラフィカルユーザインターフェースを生成するように構成され得る。ユーザインターフェース118は、起動時に、SIM 140からのユーザ専用設定を要求することができる。ユーザ専用設定に対する要求は、キュー管理論理125によって優先度がより低いものとして判断され、一実施形態では、その要求は通常の処理キュー320に配置され得る。ユーザインターフェース118はまた、好ましい言語設定を読み出せという要求をSIM 140に送ることができ、それらの要求は、キュー管理論理125によって通常の処理キュー320(
図3参照)に配置される。
【0021】
キュー管理論理125は、ビットレベルで各要求を検証し、要求の中にある命令またはデータを判定する能力を有し得る。各要求の検証に基づいて、キュー管理論理125は、限定はされないが、キュー内での要求の配置を決定するために、受け取られた要求を、高優先度の要求の事前に定義されたリストと比較するように構成される比較器のような、論理を使用することができる。キュー管理論理125は、モバイル機器110内に位置する多くのモジュールの1つである。SIM 140は、別のSIMによって置換可能であり、モバイル機器110内のモジュールと電気的に接続されている。キュー管理論理125は、モバイル機器110の一部であり、SIM 140によって処理されることが意図される要求を優先順位付けするように構成される。
【0022】
要求は、3つの部分、すなわち指示、チャネル、および変数を含み得る。指示は、実行可能な命令を含み、チャネルは、アクセスされているSIM内での申請であり、変数は、要求の源、要求のパラメータ、およびSIMに送られるデータを保持する。要求の優先度は、要求の3つの部分の各々に割り当てられた優先度に基づいて決定され得る。例示的な指示のセットは、限定はされないが、以下のTable 1(表1)に示されるように、読取り、書込み、認証を含み得る。各要求の優先度は、指示がネットワーク取得に関連するかどうか、または、指示が、主要機能がサービス取得を含むモジュールから発生したものであるかどうかに基づいて予め決定され、各々の指示タイプに割り当てられる。同様に、SIM内のいくつかのファイルは、ネットワーク取得に関連するデータを記憶することが知られていることがあり、それらのファイルに対する要求はより高い優先度を与えられ得る。同様に、いくつかの変数またはデータがネットワーク取得に関連し、それらの変数が要求されている、またはアドレス指定されているとキュー管理論理125が判定する場合、それらの要求はより高い優先度を受け得る。
【0024】
一実施形態では、要求の優先度は、任意の所与の要求の指示、チャネル、および変数に割り当てられる、加重平均された数値的な優先度であり得る。決定された優先度に基づいて、要求は、より高い優先度またはより低い優先度を優先順位付けされ得る。要求が高い優先度を有する場合、その要求は、キューの中でより低優先度の要求よりも前に配置され、または、より高優先度のキュー320に配置される。優先度を決定する他の方法が使用されてよい。
【0025】
ある例示的な優先度の決定が、以下で説明される。「読取り」指示の優先度は、高くなくてよい。しかしながら、行1の「読取り」指示は、ネットワーク認証に関連する「NAS」変数に関連するので、読取り指示は、高い優先度の格付けを受ける。したがって、指示、チャネル、または変数のいずれもが、要求の優先度に影響を与え得る。
【0026】
図3に示されるようにキュー310および320に要求を配置するために、キュー管理論理125は、キュー310および320内の位置から要求を移動し、新たな要求をキュー内の空のメモリ位置に配置するように構成され得る。あるいは、キュー管理論理125は、キュー内で2つの要求を互いに交換するように構成され得る。
【0027】
2つの要求の交換を支援するために、キュー管理論理125は、一時的なメモリ空間を使用して、要求の一時的な記憶を可能にすることができる。キュー管理論理125は、キューの中のあるメモリ位置からキューの中の別のメモリ位置に要求を移動するために、一時的なストレージメモリを含み得る。ある例示的な実施形態では、キュー管理論理125は、メモリ位置1からメモリ位置2に要求を切り替え、メモリ位置2からメモリ位置1に要求を移動することができる。キュー管理論理125は、メモリ位置2から一時的なメモリ位置に要求をコピーし、メモリ位置1からメモリ位置2に要求を転送することができる。メモリ位置2への転送の後、キュー管理論理は、一時的なメモリ位置からメモリ位置1に要求を転送することができる。複数のメモリ位置の間で要求を移動する他の機構またはアルゴリズム、たとえば限定はされないが、レジスタ、ラッチ、または論理演算子が利用されてよい。
【0028】
様々な利点が、SIM要求を優先順位付けすることによって実現され得る。上で言及されたように、SIM 140は一度に1つの要求を処理するので、モバイル機器110はネットワークに登録するために待機しなければならないことがある。
【0029】
単一のモバイル機器110が
図1に示されるが、他の実施形態は、基地局150aおよびeNodeB 150bにアクセスできる複数のモバイル機器110を含む。さらに他の実施形態では、基地局150aおよびeNodeB 150bは、各々のそれぞれのデバイスの機能を実行することが可能な単一のデバイスとして実装され得る。
【0030】
図2を参照すると、
図2は、
図1に示されるシステムによって実施され得る方法である。ステップ210において、SIM 140は、カードサービス層に対する要求を受け取ることができる。ステップ220において、キュー管理論理125は、受け取られた要求がサービス取得に関連するかどうか、または高優先度の表に載っているかどうかを判定することができる。ステップ220において、要求がサービス取得に関連しないと判定されると、ステップ230において、要求は通常のキューに配置される。あるいは、受け取られた要求がサービス取得に関連する場合、ステップ240において、要求はSIM 140へのアクセスに関して優先順位付けされ得る。この実施形態では、キュー管理論理125は、高優先度のキュー310に、サービス取得に対する要求を配置することができる。ステップ250において、すべての要求が、SIM 140に送るためのキューに配置され得る。次にステップ260において、要求がSIM 140に送られ得る。
【0031】
ステップ220において、キュー管理論理125は、以下の方法の少なくとも1つによって、要求がサービス取得に関連すると判定することができる。キュー管理論理125は、命令の中の情報および/または要求の中のデータを検証して、命令またはデータが、高優先度の命令またはデータのリストであると事前に識別された高優先度の命令またはデータと一致するかどうかを判定することができる。高優先度の要求の非限定的な例は、加入者識別情報を伴う基礎ファイルの読取り動作、またはネットワークからの認証要求である。別の実施形態では、キュー管理論理125は、要求において識別子を使用することができ、この識別子は、高優先度の要求を示すためにモバイル機器110の中のモジュールによって設定される。さらに別の実施形態では、キュー管理論理125は、サービス取得要求を認識し、それを、SIM 140に対するすべての他の要求よりも高く優先順位付けするように事前にプログラムされ得る。さらに別の実施形態では、モバイル機器110は、要求をSIM処理モジュールに提供する複数のキューを提供することができ、この場合、1つのキューが最高の優先度を有し、キュー管理論理125は、優先度が最高のキューにサービス取得要求を配置するように構成される。
【0032】
図3は、2つの要求のキューを管理するように構成されている、キュー管理論理125の概略図である。
図3は、キュー管理論理125、ISOインターフェース130、SIM 140、2つのFIFOキュー、高優先度のキュー310および通常の優先度のキュー320、ならびに他のMEモジュール330を示す。他のMEモジュール330は、SIM 140に対する要求を、キュー管理論理125に与えることができる。一実施形態では、高優先度のキュー310の中のすべての要求は、通常の優先度のキュー320の中の要求より前に処理される。要求が処理されるということは、要求がSIM 140に提示され、結果がSIM 140から受け取られ、またはSIM 140に記憶されることを意味する。キュー管理論理125は、モバイル機器110から要求を受け取り、要求がサービス取得に関連するという判定に基づいて、高優先度のキュー310と通常の優先度のキュー320のいずれかに要求を配置することができる。一実施形態では、通常の優先度のキュー320からの任意の要求がSIM 140に送られるより前に、高優先度のキュー310からの要求がSIM 140に送られ得る。別の実施形態では、SIM 140に送られる通常の優先度のキュー320からの要求の数と比較して、より多数の高優先度のキュー310からの要求がSIM 140に送られ得る。さらに別の実施形態では、キュー管理論理125は、通常の優先度のキューからの1つの要求をSIM 140に送る前に、高優先度のキュー310からの2つ以上の要求を送るように構成され得る。
【0033】
キュー管理論理125は、除去された要求の代わりに別の要求を配置するために、キューから一時的に除去された様々な要求を記憶するための一時的な記憶貯蔵装置を含み得る。さらに別の実施形態では、キュー310および320は、単一のキューとして実装されてよく、上で説明された優先度に従って単一のキューの中の要求を優先順位付けるために、ポインタまたは論理が使用され得る。別の例示的な実施形態では、キュー管理論理125は、数値的な優先度を各要求に割り当て、数値的な順序で要求を処理することができ、サービス取得に関連する要求を、他の要求より前に処理する。数値的な優先度は、要求の中に記憶され得る。
【0034】
上で説明された実施形態は、様々な利点を実現する。たとえば、3GPPアクセスのためのファイルの1つのセットと3GPP2アクセスのためのファイルの別のセットとを含むマルチモードデバイスでは特に、SIMは多数のファイルを格納し得る。これらのファイルの一部は、モバイル機器110をネットワークに登録するために必要である。電話帳、ショートメッセージ、カスタマイズされたものなどを格納する他のファイルは、ネットワークへのMEの登録を遅らせ得る。MEが登録されていない場合、ユーザは、モバイル機器110を使用して、電話を発信しまたはデータ関連のサービスにアクセスすることができないことがある。
【0035】
上で説明された実施形態は、SIMとMEとの間のISOインターフェース速度を調整することなく、MEのネットワークへのより高速な登録を実現する。電源投入時、すべてのモジュールがSIMにアクセスすることによる競合が避けられ、ネットワーク登録(すなわち、サービス取得)のための要求は、他の要求より前にSIMによって処理される。
【0036】
キュー管理論理125の実施形態は、各要求を検証し、要求が、ネットワークへの登録に必要であることが知られているカード上の特定のファイル(たとえば、IMSI)のためのものであるかどうか、または、登録に必要であることが知られている何らかの工程(たとえば、認証)であるかどうかを試験し、それらの要求により高い優先度を与えることを対象とする。別の実施形態では、キュー管理論理125が高優先度の要求を認識することを可能にするために、識別子が要求の中で使用され得る。
【0037】
サービス取得の遅延を低減するように、アクセスを優先順位付けしてSIMへのトラフィックを形成するための、システムおよび方法の実施形態が、図面を参照して説明されてきた。図面は、様々な実施形態のシステム、方法、およびプログラムを実装する、特定の実施形態のいくつかの詳細を示す。しかしながら、図面とともに本発明を説明することは、図面の中に存在し得る任意の限定を本発明に課すものとして解釈されるべきではない。上で説明された実施形態は、動作を完遂するための任意の機械可読媒体上の、方法、システム、およびプログラム製品を考慮する。実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを使用して、または、この目的または別の目的で組み込まれる専用のコンピュータプロセッサによって、または配線接続されたシステムによって、実装され得る。
【0038】
上で述べられたように、実施形態の範囲内の実施形態は、機械実行可能命令またはデータ構造を搬送するための、またはそれらを記憶するための、機械可読媒体を含むプログラム製品を含む。そのような機械可読媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータまたはプロセッサを伴う他の機械によってアクセスされ得る、非一時的記憶媒体のような任意の利用可能な媒体であってよい。例として、そのような機械可読媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、機械実行可能命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用でき、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータもしくはプロセッサを伴う他の機械によってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含み得る。上記の組合せも機械可読媒体の範囲内に含まれる。機械実行可能命令は、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または専用処理機械にある機能または機能のグループを実行させる、命令およびデータを含む。
【0039】
実施形態は、たとえば、ネットワーク化された環境において機械によって実行されるプログラムモジュールの形態のプログラムコードのような機械実行可能命令を含むプログラム製品によって一実施形態では実装され得る、方法のステップに関して全般に説明されてきた。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行し、または特定の抽象データタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。機械実行可能命令、関連するデータ構造およびプログラムモジュールは、本明細書で開示された方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。特定の一連のそのような実行可能命令または関連するデータ構造は、そのようなステップにおいて説明された機能を実装するための、対応する動作の例を表す。
【0040】
上で示されたように、実施形態は、プロセッサを有する1つまたは複数の遠隔コンピュータへの論理接続を使用したネットワーク化された環境において実施され得る。そのようなネットワークコンピューティング環境は、パーソナルコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの家電製品またはプログラム可能な家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む、多くのタイプのコンピュータ、スマートフォン、データフォン、ワイヤレス通信デバイスを包含し得ることを、当業者は理解するだろう。本発明の実施形態はまた、通信ネットワークを通じて(有線リンク、ワイヤレスリンク、または有線リンクとワイヤレスリンクの組合せによって)つなげられるローカルの処理デバイスおよび遠隔の処理デバイスによってタスクが実行される、分散したコンピューティング環境において実施され得る。分散したコンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルの記憶貯蔵デバイスと遠隔の記憶貯蔵デバイスの両方に位置し得る。
【0041】
本発明のシステム全体または一部を実装するための例示的なシステムは、処理ユニット、システムメモリ、および、システムメモリを含む様々なシステムコンポーネントを処理ユニットと結合するシステムバスを含む、コンピュータの形態の汎用コンピューティングデバイスを含み得る。システムメモリは、読取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。コンピュータはまた、磁気ハードディスクから読み取りそれに書き込むための磁気ハードディスクドライブと、取外し可能な磁気ディスクから読み取りまたはそれに書き込むための磁気ディスクドライブと、CD ROMまたは他の光学媒体のような取外し可能な光学ディスクから読み取りまたはそれに書き込むための光学ディスクドライブとを含み得る。ドライブおよびドライブに関連する機械可読媒体は、機械実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、またはコンピュータ向けの他のデータの、非揮発性の記憶を提供する。本明細書で使用される「端末」という用語は、コンピュータ入力デバイスおよび出力デバイスを包含することが意図されることにも留意されたい。本明細書で説明される入力デバイスは、キーボード、キーパッド、マウス、ジョイスティック、または同様の機能を実行する他の入力デバイスを含む。本明細書で説明される出力デバイスは、コンピュータモニタ、プリンタ、ファクシミリ装置、または同様の機能を実行する他の出力デバイスを含む。
【0042】
本明細書の図は、方法のステップの特定の順序または構成を示し得るが、これらのステップの順序は図示されるものとは異なっていてよいことに留意されたい。たとえば、2つ以上のステップが、同時に、または部分的に並行して実行されてよい。また、個別のステップとして実行されるいくつかの方法のステップが結合されてよく、結合されたステップとして実行されているステップは個別のステップに分離されてよく、いくつかの処理の順番は逆にされ、または他の方式で変えられてよく、個別の処理の性質または数が変更され、または変えられてよい。任意の要素または装置の順序または順番は、代替的な実施形態に従って変えられてよく、または置き換えられてよい。したがって、すべてのそのような修正は、添付の特許請求の範囲において定義されるような実施形態の範囲内に含まれることが意図される。そのような変更は、選択されたソフトウェアおよびハードウェアシステム、ならびに設計者の選択に依存する。すべてのそのような変更は、本発明の範囲内にあることが理解される。同様に、実施形態のソフトウェアおよびウェブによる実装形態は、様々なデータベース検索ステップ、相関付けステップ、比較ステップ、および判断ステップを達成するための、規則に基づく論理および他の論理を伴う、標準的なプログラミング技法によって達成され得る。
【0043】
本発明の実施形態の前述の説明は、例示および説明のために提示された。網羅的であること、または本発明を開示された厳密な形態に限定することは意図されず、修正および変更が、上記の教示を考慮して可能であり、または本明の実施を通じて得られ得る。本発明の原理および実際の適用を説明し、企図される特定の用途に適合するような様々な修正を加えて本発明を様々な実施形態で当業者が利用することを可能にするように、実施形態が選択され説明されている。添付の特許請求の範囲において述べられるような実施形態の範囲から逸脱することなく、設計、動作条件、および実施形態の構成について、他の置換、修正、変更、および省略が行われてよい。
【符号の説明】
【0044】
100 ワイヤレスデータ処理システム
110 モバイル機器
111 呼マネージャ
112 NAS
114 SMS
116 データ層
118 ユーザインターフェース
125 キュー管理論理
130 ISOインターフェース
140 SIM
150a 基地局
150b eNodeB