特許第5899216号(P5899216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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5899216無線通信システムでMDT情報報告フォーマット、並びに、時間スタンプ構成方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5899216
(24)【登録日】2016年3月11日
(45)【発行日】2016年4月6日
(54)【発明の名称】無線通信システムでMDT情報報告フォーマット、並びに、時間スタンプ構成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20160324BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20160324BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20160324BHJP
【FI】
   H04W16/18
   H04W24/10
   H04W88/02 151
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-525807(P2013-525807)
(86)(22)【出願日】2011年8月10日
(65)【公表番号】特表2013-539635(P2013-539635A)
(43)【公表日】2013年10月24日
(86)【国際出願番号】KR2011005814
(87)【国際公開番号】WO2012023730
(87)【国際公開日】20120223
【審査請求日】2014年7月15日
(31)【優先権主張番号】10-2010-0078598
(32)【優先日】2010年8月16日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】サン・ブン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ソン・フン・キム
【審査官】 田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−055462(JP,A)
【文献】 特開2007−158529(JP,A)
【文献】 特開2005−140775(JP,A)
【文献】 特開平05−252192(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/087625(WO,A2)
【文献】 3GPP TS 37.320 V0.7.0 (2010-06),[online],2010年 7月 2日,p1-p15,[検索日 2015.05.18],URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/37_series/37.320/37320-070.zip
【文献】 3GPP TR 36.805 V2.0.0 (2009-12),[online],2010年 1月 5日,V2.0.0,p1-p23,[検索日 2015.05.18],URL,http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.805/36805-200.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで端末チャネル測定情報を基地局に送信する方法であって、
基地局から、絶対的時間情報及びサンプリングサイクル情報を含むチャネル測定設定情報を受信する受信ステップと、
前記サンプリングサイクル情報に基づいて、相対的時間情報と関連してチャネル情報を測定する測定ステップと、
前記相対的時間情報と関連した前記測定されたチャネル情報を記録する記録ステップと、
前記記録されたチャネル情報、前記相対的時間情報及び前記絶対的時間情報を前記基地局に送信する送信ステップと、を含み、
前記相対的時間情報は、前記絶対的時間に対して秒単位で測定されることを特徴とするチャネル測定情報送信方法。
【請求項2】
前記相対的時間情報の時間スタンプは、固定された大きさのビット(bit)フィールドを有することを特徴とする請求項1に記載のチャネル測定情報送信方法。
【請求項3】
前記記録されたチャネル情報は、
前記絶対的時間情報、サービングセルの識別情報、チャネル測定情報、位置情報及び前記相対的時間情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のチャネル測定情報送信方法。
【請求項4】
前記記録ステップは、
前記ビットフィールドの大きさが現在の時間スタンプ情報を表現できるか否かを確認するステップと、
表現可能な場合には、前記ビットフィールドに前記時間スタンプ情報を記録するステップと、
表現不可能な場合には、最近の時間スタンプ情報をリセットするステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のチャネル測定情報送信方法。
【請求項5】
無線通信システムでチャネル情報を測定して基地局に送信する端末であって、
基地局から、絶対的時間情報及びサンプリングサイクル情報を含むチャネル測定設定情報を受信し、記録されたチャネル情報を前記基地局に送信する送受信機と、
前記サンプリングサイクル情報に基づいて、相対的時間情報と関連してチャネル情報を測定し、前記相対的時間情報と関連した前記測定されたチャネル情報を記録する制御器と、 を含み、
前記相対的時間情報は、前記絶対的時間に対して秒単位で測定されることを特徴とする端末。
【請求項6】
前記相対的時間情報の時間スタンプは、固定された大きさのビット(bit)フィールドを有することを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項7】
前記記録されたチャネル情報は、
前記絶対的時間情報、サービングセルの識別情報、チャネル測定情報、位置情報及び前記相対的時間情報を含むことを特徴とする請求項5に記載の端末。
【請求項8】
前記制御器は、
前記ビットフィールドの大きさが現在の時間スタンプ情報を表現できるか否かを確認し、表現可能な場合には、前記ビットフィールドに前記時間スタンプ情報を記録し、表現不可能な場合には、最近時間スタンプ情報をリセットするように制御することを特徴とする請求項6に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システム、特に、3GPP(3rd Generation Partnership Project)システムでMDT(Minimization of Drive Test)機能を支援するためのMDT情報報告フォーマット及び時間スタンプ構成方法に関する。
【0002】
本発明では、端末機がMDT測定情報をサービング(serving)基地局に伝達する過程において、必要な報告フォーマットを定義し、時間情報を記録するのに要求されるbitの数と記録時間の単位を設定する方法を提案する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、移動通信システムは、ユーザの移動性を確保しながらユーザに通信サービスを提供するための目的で開発された。このような移動通信システムは、技術の飛躍的な発展に力づけられて音声通信はもちろん、高速のデータ通信サービスを提供することができる段階に至った。近年、次世代移動通信システム中の一つである3GPPにおいて、LTE−A(Long Term Evolution−Advanced)に対する規格作業が進められている。LTE−Aは、2010年後半ごろの標準完成を目標にして、現在提供されているデータ送信率よりも高い送信速度を有する高速パケット基盤通信を実現する技術である。
【0004】
3GPP標準が進化するにつれて、通信速度を高めようとする方案の以外にも、容易に無線網を最適化させようとする方案が議論中である。一般的に、無線網の初期構築時に又は網最適化時に、基地局または基地局制御局は、自分のセルカバレッジに対する無線環境情報を収集しなければならず、これをドライブテスト(Drive Test)という。既存のドライブテストは、主に測定者が自動車に測定装備を載せて、測定業務を長時間にわたり繰り返して行わなければならないという煩わしさがあった。前記測定された結果は、分析過程を経て各基地局または基地局制御局のシステムパラメータ(Parameter)を設定するのに利用される。このようなドライブテストは、無線網の最適化費用及び運営費用を増加させ、多くの時間を所要するようにする。したがって、ドライブテストを最小化し、無線環境に対する分析過程及び手動設定を改善させるための研究がMDTという名前で進められている。これのために、ドライブテストの代りに端末機は、チャネル測定をしておいて、周期的にまたは特定イベント(event)が発生する時に、該当無線チャネル測定情報を基地局に直ちに伝達するか、または、無線チャネル測定情報の格納後に一定時間が経過した後、基地局に伝達する。以下では、端末機が測定した無線チャネル測定情報及びその他の付加情報を基地局に送信する動作をMDT測定情報報告と称する。この場合、端末は、基地局と通信が可能であれば、前記チャネル測定結果を直ちに基地局に送信し、または、即時報告が不可能であれば、これを記録しておいて、今後通信が可能になってから、基地局に記録したMDT測定情報を報告する。そうすれば、基地局は、端末から受信されたMDT測定情報をセル領域の最適化のために利用する。LTE−Aでは、端末機のRRC状態(UE RRC state)によって基本的なMDT測定情報報告動作を下の表1のように分類する。
【0005】
【表1】
【0006】
前記表1において、端末機が基地局と通信していない状態を待機モード(idle mode)といい、通信している状態を連結モード(connected mode)という。MDTの場合、端末で測定されたチャネル情報は、RRCシグナリング(signaling)に送信されるので、たとえ端末が待機モード状態といっても、該当情報送信のために連結モードに変更することができない。この場合、端末機は、基地局と連結モードに変更される時までに、チャネル測定情報を記録するだけで、送信を延期させる。
【0007】
一方、MDT測定情報は、RRC及びNAS信号を処理するための制御プレーン(control plane)プロトコル構造を利用して基地局に伝達される。
図1は、一般的な制御プレーンプロトコル構造を示している。RRC階層105,155は、システム情報送信、RRC連結制御、チャネル測定制御などの動作を担当する。PDCP110,150は、IPヘッダ圧縮/復元などの動作を担当し、RLC115,145は、PDCP PDUを適切な大きさに再構成した後、ARQ動作などを行う。MAC階層120,140は、一つの端末から構成された様々なRLC装置と連結され、RLC PDUをMAC PDUに多重化してMAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を行う。前記プロトコル階層装置では、必要に応じて適切なヘッダが付加されるが、例えば、RLC装置は、RLC SDUに一連番号などを含むRLCヘッダを付加し、MAC装置は、MAC SDUにRLC装置識別子などを含むMACヘッダを付加する。物理階層125,135は、MAC PDUをチャネルコーディング、変調してOFDMシンボルに製作し、無線チャネル130に送信するか、無線チャネル130を介して受信したOFDMシンボルを復調、チャネル復号化して上位階層に伝達する動作を行う。また、物理階層125,135は、前記MAC PDUに対するHARQ(Hybrid Automatic Retransmission reQuest)動作も行う。HARQは、物理階層で再送信を行い、再送信されたパケットと本来パケットを軟性結合(soft combining)する技法である。
【0008】
図2のように、端末機によって記録されたMDT測定情報は、シグナリング無線ベアラ2(Signalling Radio Bearer 2,SRB2)を通じてRRC階層からPDCP階層に伝達される。RRC階層205からPDCP階層230に伝達されるRRC制御メッセージまたはNASメッセージ210は、SRB0 215、SRB1 220またはSRB2 225を通じて伝達される。SRB0は、CCCHに送信されるRRCメッセージを伝達するのに使用される。最も優先順位が高い。SRB1は、DCCHに送信されるRRCメッセージを伝達するのに使用され、一部のPiggybackされた形態に送信されるNASメッセージの伝達にも使用される。SRB2は、DCCHに送信されるNASメッセージを伝達するのに使用される。SRB1とSRB2に送信されるパケットは、全部integrity及びciphering過程を通じて、符号化される。そして、SRB1は、SRB2よりも優先順位が高い。MDT測定情報は、最も優先順位が低いSRB2を介して伝達される。SRB0〜2の他に、ユーザプレーン(user plane)データを送信するのに使用されるデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer、DRB)250が存在する。DRBに伝達されるパケットは、ciphering及びROHC255の過程を経て、RLC265階層に伝達され、RLC階層は、該当パケットをDTCHにマッピング(mapping)する。
【0009】
待機モードの端末機は、周期的にまたは測定した情報が特定イベントを満足させる場合、MDT測定情報を記録する。MDT測定情報を記録するイベントに対する一例は、下の通りである。
(1)周期的なダウンリンクパイロット信号測定(Periodical downlink pilot measurements)
(2)サービングセルの測定信号が基準値以下(Serving Cell becomes worse than threshold)
(3)送信電力ヘッドルームが基準値以下(Transmit power headroom becomes less than threshold)
記録されるMDT測定情報は、下の通りである。
(1)サービングセルのglobal cell ID情報
(2)サービングセルの基準信号受信電力(Reference Signal Received Power,RSRP)及び基準信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)の測定情報
(3)位置情報
(4)時間情報
【0010】
MDT測定情報は、基本的にサービングセルを区別することができる識別情報、特に、global cell ID情報を含んでいなければならない。これは、該当情報がどのセルで収集されたかを知らせる。Global cell IDは、唯一に(unique)特定の一つのセルを示すべきである。サービングセルの無線チャネル状態は、特定のmeasurementを通じて表現される。EUTRAではRSRPとRSRQ、UTRANではRSCPとEc/No、GERANではRxlevなどがこれに該当する。本発明では、EUTRA LTEシステムを基本として記述するが、他の様々なシステムにも適用可能である。3GPPでは、MDT機能をLTEとUMTSに適用する予定である。
【0011】
基地局に伝達されるMDT測定情報のうち、位置情報は、重要な要素である。GPS基盤の位置情報を得ることができない場合には、隣接基地局から受信された信号強さの集合(set)を測定して基地局に知らせ、このような信号強さの集合をRFフィンガープリント(RF fingerprint)という。RFフィンガープリントを受信した基地局は、隣接基地局の位置情報をあらかじめ知っていて、隣接セルの信号強さ値を信号経路減衰モデルに適用して、隣接セルと端末機間の距離を予測することができる。隣接基地局の位置情報と、予測された隣接セルと端末機間の距離値を三角距離測量のような技法に適用すれば、概略的な端末機の位置が分かる。端末機がGPS基盤の位置情報を取得することができない場合、RFフィンガープリントを利用して正確な位置情報の代わりに、予測情報を基地局に送信することができる。
【0012】
時間情報をも、MDT測定情報で重要な要素である。無線チャネルを測定する時、時間情報がサービス領域を最適化するのに重要な役割をする。これは、時間帯別に無線チャネルの状態が変わるためである。また、時間情報は、連結モードにおける即時報告よりは、待機モードにおける記録後の報告においてさらに重要に活用される。連結モードにおける即時報告は、報告の直前に測定した結果が含まれるので、時間情報が大きく重要ではない。しかし、待機モードにおける記録後の報告では、時間情報がなければ、いつ測定が行われたか全く予測することができない。したがって、現在開発が進められている3GPP標準では、連結モードにおける即時報告には、時間情報が入らないが、待機モードにおける記録後の報告には、時間情報が必須情報として含まれた。
【0013】
時間情報は、様々な形態で提供される。その形態といえば、端末機は、絶対的時間を提供したり、相対的時間を報告することができる。絶対的時間は、該当時間情報を報告するために多数のbitが必要である。それに反して相対的時間は、必要なbitの数が相対的に絶対的時間よりも少ない。
【0014】
3GPP標準では、シグナリングオーバーヘッド(signaling overhead)を減らすために、相対的時間情報をMDT測定情報に含ませる。基地局は、端末に絶対的時間の基準情報を提供し、端末は、提供された絶対的時間を基準として相対的時間スタンプを各測定サンプルに含ませる。また、MDT測定完了後、基地局に記録した測定情報を報告する時、基地局が先立って提供した絶対的時間の基準情報も共に知らせる。これは、初期に絶対的時間の基準情報を提供した基地局と、報告を受けた基地局とが異なる場合があるからである。
【0015】
図3は、待機モードにおいて記録後、報告でMDT測定過程を説明するためのフローチャートである。基地局305は、310ステップにおいて、連結モードの端末300にMDTを設定(configure)しながら必要な情報、すなわち、MDT測定構成情報を伝達する。前記MDT測定構成情報は、絶対的時間の基準情報、サンプリングサイクル(sampling cycle)、測定期間(measurement duration)等が含まれる。絶対的時間の基準情報は、すでに前で説明した。サンプリングサイクルは、周期的なダウンリンクパイロット信号を測定するために使用され、提供されたサイクル毎に無線チャネルを測定する。測定期間は、MDTを実行する総時間である。該当時間が経過すれば、端末は、MDT実行を中止する。
【0016】
端末300は、315ステップにおいて、基地局305とのRRC連結状態が連結モードから待機モードに変更されれば、MDT測定の実行を開始する。そうすれば、320ステップにおいて、端末300の最初のMDT測定及び記録が行われ、続けて325ステップのように、あらかじめ提供されたサンプリングサイクル毎にMDT測定及び記録が行われる。そうすれば、330ステップで示したように、各測定サンプル毎に前で説明したMDT測定情報が記録される。
【0017】
そうしている中、端末300が335ステップで連結モードに入れば、端末300は、340ステップで記録したMDT測定情報があるか又はないことを基地局305に知らせる。基地局305は、状況によって報告を要請することができる。要請がある場合には、端末300は、今まで記録したMDT測定情報を報告し、記録された情報を削除する。要請がない場合には、端末300は、続けて記録情報を維持する。再び端末300が345ステップで待機モードに入り、未だ測定期間が指示している時間が経過していなければ、端末300は、350ステップにおいて、継続してMDT動作を行ってMDT測定情報を収集する。測定期間は、連結モードにおける時間を考慮してもよく、考慮しなくてもよい。355ステップにおいて測定期間が満了すれば、端末300は、MDT実行を中断する。
【0018】
端末が360ステップで連結モードに入り、再び記録したMDT測定情報があることを基地局に知らせて、基地局が要請するとき、記録したMDT測定情報を報告する過程を行う (365ステップ)。
【0019】
ところが、端末がMDT測定情報を基地局へより効果的に報告するためには、基地局へ報告されるMDT情報報告のフォーマット及び時間スタンプ構成が定義される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の目的は、移動通信システムでMDT(Minimization of Drive Test)機能を支援するためのMDT情報報告フォーマット及び時間スタンプを構成する方法、並びにこれのための装置を提供することにある。
【0021】
これのために本発明の具体的な目的は、端末がMDT測定情報をサービング基地局に伝達する過程で必要な報告フォーマットを定義し、時間情報を記録するのに要求されるbitの数と記録時間の単位を設定する方法及びこれのための装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記のような目的を達成するための本発明の無線通信システムにおいて、端末のチャネル測定情報を基地局に送信する方法は、基地局から送信されるチャネル測定設定情報を受信する受信ステップと、前記チャネル測定設定情報に含まれた周期によって無線チャネル情報を測定する測定ステップと、あらかじめ設定された時間スタンプを利用して前記測定された無線チャネル情報を記録する記録ステップと、前記記録された無線チャネル情報を前記基地局に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の無線通信システムで無線チャネル情報を測定して基地局に送信する端末は、基地局から送信されるチャネル測定設定情報を受信し、生成されたチャネル測定情報を前記基地局に送信する送受信機と、前記チャネル測定設定情報に含まれた周期によって無線チャネル情報を測定し、あらかじめ設定された時間スタンプを利用して前記測定された無線チャネル情報を記録し、前記記録された無線チャネル情報を前記基地局に送信するように制御する制御器と、を含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の実施例によれば、前記時間スタンプは、固定された値を有することができる。また、本発明の実施例によれば、前記時間スタンプを格納するビット(bit)フィールドの大きさも、固定された値を有することができる。
本発明によれば、端末は、MDT測定情報をサービング基地局へより効果的に報告することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】LTEシステムにおける一般的な制御プレーンプロトコル構造である。
図2】LTEシステムにおけるSRBマッピング概念図である。
図3】待機モードで記録後、報告でMDT測定過程を説明するためのフローチャートである。
図4】記録されたMDT測定情報の報告フォーマットである。
図5】第1実施例で端末の動作フローチャートである。
図6】第2実施例で端末の動作フローチャートである。
図7】第3実施例で計算された時間スタンプ単位と時間情報逆算を説明するための図面−1である。
図8】第3実施例で計算された時間スタンプ単位と時間情報逆算を説明するための図面−2である。
図9】第3実施例で端末の動作フローチャートである。
図10】第4実施例で端末の動作フローチャートである。
図11】本発明で端末のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、3GPPシステムでMDT(Minimization of Drive Test)機能を支援するためのMDT情報報告フォーマット及び時間スタンプ構成方法に関する。
【0027】
本発明では、端末機がMDT測定情報をサービング基地局に伝達する過程で必要な報告フォーマットを定義し、時間情報を記録するのに要求されるbitの数と記録時間の単位を設定する方法を提案する。
【0028】
図4は、端末で記録されたMDT測定情報の報告フォーマットである。報告フォーマットは、大きくヘッダ400と、特定時間に収集したMDT測定情報の集合405とから構成されている。
【0029】
ヘッダには、次の一つまたは多数の情報が含まれる。
−絶対的な基準時間(Echoed absolute time):相対的な時間スタンプを使用するために基準になる絶対的な基準時間であって、端末が基地局にMDT測定情報を報告する時、再び知らせるようになっている。
−Sampling cycle:周期的にMDT測定情報を記録するeventの場合に使用されるサイクル値
−Measurement type:周期的なMDT測定または特定measurementタイムであることを知らせるフィールド
MDT測定情報の各サンプルには、次の一つまたは多数の情報が含まれる。
−IE indicators:各構成情報(すなわち、相対的な時間情報、global cell ID、RSRP/RSRQ測定情報、位置情報)がサンプル内に存在するかを示す。
−サービングセルのglobal cell ID情報
−サービングセルのRSRP及びRSRQの測定情報
−相対的な時間情報(Relative time stamp)
−位置情報
【0030】
相対的な位置情報であって、相対的な時間スタンプ(Relative time stamp)は、特定時間を示す単位を使用して表現される。例えば、相対的な時間スタンプ値1を1.28秒に定義すれば、1.28秒の倍数単位の時間で相対的な時間を示すことができる。MDT測定装置は、実際のサンプリング周期によってチャネル状態を測定するようになり、測定結果の記録時には、前記時間スタンプを利用して記録するようになる。
【0031】
相対的な時間スタンプ単位は、特定時間に固定して定義することも可能であり、時間情報を示すことができるbitの数を考慮して単位を定義することも可能である。本発明では、二種類の場合に対して、時間情報を示すのに必要なbitの数を導き出す方法、時間スタンプの1単位が示す特定時間大きさを決定する方法、端末の動作を提案する。
【0032】
<<第1実施例>>
時間スタンプの1単位が示す特定時間の大きさ(以下「時間スタンプ単位」と称する)と、時間情報を格納するbitフィールド(以下「時間情報フィールド」と称する)との大きさを全部一定に固定することができる。例えば、時間スタンプ単位が1.28秒と仮定(好ましくは、1秒であってもよい)すれば、3時間の測定期間を表現するためには、13bitsの時間情報フィールドが必要である。時間スタンプ単位は、一般的にサンプリングサイクルと同一に設定することが好ましい。仮に、時間スタンプ1単位=1.28秒、時間情報フィールド=13bitsに固定された値を使用すれば、これは、非常に簡単ではあるが、非効率的である。なぜなら、測定期間が3時間よりも短いか又は長い場合には、時間情報フィールドで使用しないbitが存在して、無駄をもたらすか、または、正確に時間を示すことができない状況が発生するからである。例えば、測定期間が1.5時間であれば、実際時間情報に使用されるbitの数は、約13bitsの半分程度しかならない。これとは反対に、測定期間が4時間であれば、13bitsではすべての時間を表示することができない。実際測定期間は、状況によって多様な値がconfigureされるので、時間情報フィールドに時間スタンプ値を記録する時、これを具体的に処理することができる方法が必要である。時間スタンプ1単位=1.28秒、時間情報フィールド=13bitsに固定された値を使用する時、13bitsに示すことができる時間は、概略3時間である。測定期間がこれよりも短い場合には、使用されていないbitは、0に処理すれば良い。逆に、測定期間が3時間よりも長い場合には、様々な処理方法がある。第一の方法は、時間情報フィールドでこれ以上測定期間を示すことができなければ、時間スタンプを1値(すなわち、最初の時間スタンプ値)にリセットする。このように処理する場合、基地局は、初期に時間スタンプ1値を有したサンプルと、現在時間スタンプ1値に処理したサンプルとを区別しなければならない手続が附加的に必要である。サンプルは、一般的に順次に記録されるので、先に受信されるか又は先に復号化されたサンプルを、早い時間に記録されたサンプルであると見なすことができる。
【0033】
さらに他の方法は、時間情報フィールドで示すことができる時間範囲を超えると、これを無視して最終時間スタンプ値を再使用することである。これは、時間情報フィールドで示すことができる時間範囲よりも大きい時間を示すことができないので、基地局が初期に測定期間を設定する時、これを考慮して決定しなければならない。
【0034】
図5は、第1実施例に係る端末の動作順序を示すフローチャートである。
端末は、500ステップにおいて、基地局からMDT構成情報を通じて絶対的基準時間、測定期間、サンプリングサイクル値の提供を受ける。この後、端末は、待機モードに変更する時、MDT測定を行う。また、端末は、510ステップにおいて、サンプリングサイクルが引き返されるか否かを確認する。
【0035】
測定結果を記録する時点であれば、端末は、515ステップ〜530ステップを経て、サンプルに記録する情報を収集する。特定イベントによってMDT測定情報を記録する場合には、510ステップを考慮せずに、515ステップに直ちに移動することも可能である。
【0036】
前記515ステップ〜530ステップについて、より具体的に説明する。
端末は、515ステップにおいて、サービングセルを区別することができる識別情報、特に、グローバルセルID(Global Cell ID)を取得する。続いて、端末は、520ステップにおいて、無線チャネル状態を測定する。本発明の実施例によれば、端末は、特に、基準信号受信電力(RSRP)及び基準信号受信品質(RSRQ)を測定することができる。また、端末は、525ステップにおいて、自分の位置情報を取得し、530ステップにおいて、あらかじめ決定された時間スタンプ単位及び絶対時間に基づいて現在の時間スタンプ値を決定することができるか否かを判断する。また、端末は、535ステップにおいて、時間情報フィールドの大きさが現在の時間スタンプ情報を表現することができるか否かを確認する。表現できる場合には、端末は、540ステップで時間情報フィールドに時間スタンプ情報を記録し、表現できない場合には、端末は、545ステップで最も最近の時間スタンプ情報または時間スタンプ値をリセットして1から再び記録する。最終的に収集したMDT測定情報を550ステップで一つのサンプルに記録する。555ステップで測定期間が満了されたか否かを確認する。満了した場合にはMDT動作を停止し、満了していない場合には、次のサンプリングサイクルまで待機した後、515ステップから再び行う。
【0037】
<<第2実施例>>
前記第1実施例とは異なり、時間スタンプ単位を固定するが、時間情報フィールドの大きさを測定期間によって可変的に設定する方法がある。時間スタンプ単位は、任意の値に設定する。本発明の好ましい実施例によれば、前記時間スタンプ単位は、サンプリングサイクルと同一に設定される。本発明の第2実施例によれば、時間情報フィールド値は、基地局から構成される測定期間によって変わる。この場合、時間情報フィールドは、基地局から正確に提供されてもよく、測定期間と時間スタンプ単位に基づいて端末が計算して得ることもできる。必要な時間情報フィールドの大きさを計算する式は、下の通りである。
[ 式1]
Ceiling{log2(測定期間/time stamp unit)}
例えば、時間スタンプ単位をサンプリングサイクルと同一であると仮定すれば、必要な時間情報フィールドの大きさは、次の通りである。
−サンプリングサイクル=5.12s、測定期間=3600secondである時、
Relative timing field size=10bit
−サンプリングサイクル=10.24s、測定期間=2400secondである時、
Relative timing field size=8bit
【0038】
時間情報フィールドの大きさは、基地局または端末で計算することができる。これは、時間スタンプ単位は、特定の仮定によって決定される値であり、測定期間は、基地局から端末に提供される値であるので、必要な時間情報フィールドの大きさを計算するための情報を基地局または端末が全部有することができるからである。したがって、基地局がこれを計算して端末に知らせることも可能であり、端末自体的に必要な情報を基地局から受信して計算することも可能である。
【0039】
図6は、第2実施例に係る端末の動作順序を示すフローチャートである。
端末は、600ステップにおいて、基地局からMDT測定構成情報の絶対的基準時間、測定期間、サンプリングサイクル値の提供を受ける。そうすれば、端末は、605ステップにおいて、基地局から提供を受けた測定期間と時間スタンプ単位を利用して時間情報フィールドの大きさを決定する。本発明の好ましい実施例によれば、前記時間スタンプ単位は、サンプリングサイクル値に設定される。この場合、端末は、前記式1により時間情報フィールドの大きさを決定することができる。
本フローチャートでは、端末が時間情報フィールドの大きさを計算したが、基地局が計算して端末に提供してもよい。
【0040】
そうすれば、610ステップにおいて、端末は、待機モードに変わり、MDT実行を開始する。また、端末は、615ステップにおいて、サンプリングサイクルが引き返されるか否かを確認する。記録する時点であれば、端末は、620ステップ〜635ステップを経て、サンプルに記録する情報を収集する。620ステップ〜635ステップは、図5の515ステップ〜525ステップと同一であるので、詳しい説明は省略する。仮に、端末が特定イベントによってMDT測定情報を記録する場合には、615ステップを考慮せずに、620ステップに直ちに移動することも可能である。端末は、640ステップにおいて、時間情報フィールドに時間スタンプ情報を記録し、最終的に収集したMDT測定情報を645ステップで一つのサンプルに記録する。650ステップで測定期間が満了したか否かを確認する。満了した場合にはMDT動作を停止し、満了していない場合には、次のサンプリングサイクルまで待機した後、620ステップから再び行う。
【0041】
<<第3実施例>>
時間情報フィールドの大きさを固定するが、測定期間によって、時間スタンプ単位を調整してもよい。この場合には、時間情報フィールドの大きさが固定されているので、測定期間の時間を全部表現するためには、時間スタンプ単位を調整しなければならない。この実施例では、時間スタンプ単位が測定期間によって可変的であるので、以前の実施例のように時間スタンプ単位をサンプリングサイクルと同一の値に設定することができない。時間情報フィールドの大きさが小さい値に固定されたとすれば、長い測定期間に対して時間スタンプ単位が示す時間が大きいので、それだけ細かく時間を示すことはできない。したがって、初期に時間情報フィールドの大きさを適切に設定しなければならない。時間スタンプ単位は、時間情報フィールドの大きさと測定期間値に基づいて下の式のように決定される。
[式2]
時間スタンプ単位(time stamp unit)=測定期間/2x
ここで、xは、時間情報フィールドの大きさ(bit)を示す。
例えば、図7のように
時間情報フィールドの大きさx=8bit、測定期間=3600second、サンプリングサイクル=2.56secondである時、
時間スタンプ単位=3600/256=14.0625second
このとき、6番目のサンプル700の記録時間を導出すれば、time stamp=1で2番目のサンプルであるので、
Relative time=[floor[(14.06/2.56),1]+2]×2.56=17.92second
【0042】
したがって、サンプルの記録時間は、下の一般化された式を通じて導き出すことができる。
[式3]
Relative time of the sample=[floor(relative timing unit×Time stamp/サンプリングサイクル)+position]×サンプリングサイクル
【0043】
時間スタンプ単位は、基地局または端末で計算することができる。これは、時間情報フィールドの大きさと測定期間は、基地局から端末に提供される値であるので、必要な時間情報フィールドの大きさを計算するための情報を基地局または端末が全部有することができるからである。したがって、基地局がこれを計算して端末に知らせることもでき、端末自体的に必要な情報を基地局から受信して計算することもできる。
【0044】
サンプルの記録時間を計算するのに容易に、時間スタンプ単位をサンプリングサイクルの倍数に示すこともできる。すなわち、下の式のように時間スタンプ単位を決定する。
[式4]
時間スタンプ単位(time stamp unit)=Ceiling(測定期間/サンプリングサイクル)/2x
このとき、特定サンプルの記録時間は、下の式の通りである。
[式5]
Relative time of the sample=(time stamp×relative time unit+ position)×サンプリングサイクル
【0045】
例えば、図8のように、
時間情報フィールドの大きさx=8bit、測定期間=3600second、サンプリングサイクル=2.56secondである時、
時間スタンプ単位(time stamp unit)=Ceiling(3600/2.56)/256=6サンプリングサイクル
このとき、6番目のサンプル800の記録時間を導出すれば、time stamp=1で1番目のサンプルであるので、
Relative time=[6×1+1]×2.56=17.92second
【0046】
図9は、第3実施例に係る端末の動作順序を示すフローチャートである。
端末は、900ステップにおいて、基地局からMDT測定構成情報の絶対的基準時間、測定期間、サンプリングサイクル値の提供を受ける。また、端末は、905ステップにおいて、基地局から提供を受けた測定期間と時間情報フィールドの大きさを利用して、前記の式2によって時間スタンプ単位を決定する。ここで、時間情報フィールドの大きさは固定されており、基地局と端末はすでに知っている。
【0047】
本フローチャートでは、端末が時間スタンプ単位を計算したが、基地局が計算して端末に提供することもできる。
【0048】
910ステップにおいて、端末は、待機モードに変わり、MDT実行を開始する。また、端末は、915ステップにおいて、サンプリングサイクルが引き返されるか否かを確認する。記録する時点であれば、端末は、920ステップから935ステップを経て、サンプルに記録する情報を収集する。前記920ステップ〜935ステップは、図5の515ステップ〜525ステップと同一であるので、詳しい説明は省略する。仮に、端末が特定イベントによってMDT測定情報を記録する場合には、915ステップを考慮せずに、920ステップに直ちに移動することも可能である。
【0049】
端末は、940ステップにおいて、時間情報フィールドに時間スタンプ情報を記録し、最終的に収集したMDT測定情報を945ステップで一つのサンプルに記録する。950ステップで測定期間が満了したか否かを確認する。満了した場合にはMDT動作を停止し、満了していない場合には、次のサンプリングサイクルまで待機した後、920ステップから再び行う。
【0050】
<<第4実施例>>
時間情報フィールドによるoverheadを減らすことができる方法は、すべてのサンプルに時間スタンプを添付するのではなく、サンプル間の時間差がサンプリングサイクルと一致しないイベントが発生すれば、時間スタンプ値をサンプルに挿入することである。これは、サンプリングサイクルを知っている限り、以前に受信されたサンプルを根拠に時間を予測することができるからである。しかし、前記の第4実施例は、サンプリングサイクル毎にMDT測定情報を記録するperiodic pilot measurementのみに適用することができ、event−triggeredの記録は、時間スタンプ値を適用しなければならない。
【0051】
図10は、第4実施例に係る端末の動作順序を示すフローチャートである。
端末は、1000ステップで記録するサンプルが、MDTがconfigurationされた後、最初のサンプルであるか否かを確認する。最初のサンプルであれば、1005ステップで時間スタンプをサンプルに添付する。最初のサンプルでなければ、以前のサンプルと現在のサンプルとの時間差がサンプリングサイクルと同一であるか否かを1010ステップで確認する。同一でなければ、1005ステップで時間スタンプを現在のサンプルに添付する。同一であれば、1015ステップで時間スタンプを現在のサンプルに添付しない。
【0052】
図11は、本発明で端末のブロック図である。端末は、送受信機1100を通じて、サービングセルのglobal cell ID、RSRP/RSRQ、位置情報などをそれぞれの測定機1110,1115,1120を通じて収集する。位置情報測定機1120は、GPSのような衛星信号受信機があれば、これを通じて位置情報を収集する。衛星信号受信機がなければ、周辺セルのRSRP/RSRQ値とPhysical cell IDのような情報を収集して、基地局がこれを通じて位置情報を予測できるようにする。収集された情報は、制御器1105に送信すれば、制御器では、各測定機の制御だけでなく、時間スタンプを計算して最終的なサンプルを構成する役割をする。制御器1105は、時間スタンプ値を記録するために、送受信機1100を介して基地局から必要な情報の提供を受ける。
【0053】
より具体的に、制御器1105は、可変または固定された値を有する時間スタンプ単位及び時間情報フィールドの大きさによって時間スタンプを構成し、前記構成された時間スタンプによって前記測定された無線チャネル情報を記録するように制御する。
【0054】
本発明の第1実施例によれば、前記制御器1105は、前記時間スタンプ単位及び時間情報フィールドの大きさが固定された値である場合には、前記時間情報フィールドの大きさが現在の時間スタンプ情報を表現できるか否かを確認する。また、制御器1105は、表現可能な場合には、前記時間情報フィールドに前記時間スタンプ情報を記録し、表現不可能な場合には、最近の時間スタンプ情報をリセットする。
【0055】
また、本発明の第2実施例によれば、前記制御器1105は、前記時間スタンプ単位は、固定された値であり、前記時間情報フィールドの大きさは、可変値である場合には、前記時間情報フィールドの大きさを基地局から受信した測定期間情報及び決定された時間スタンプ単位から決定する。特に、制御器1105は、前記の式1によって前記時間情報フィールドの大きさ値を決定することができる。
【0056】
また、本発明の第3実施例によれば、前記制御器1105は、前記時間スタンプ単位は可変値であり、前記時間情報フィールドの大きさが固定された値である場合には、前記時間スタンプ単位を基地局から受信した測定期間情報及び決定された時間情報フィールドの大きさから決定する。特に、制御器1105は、前記の式2によって前記時間スタンプ単位を決定することができる。
【0057】
また、本発明の第4実施例によれば、前記制御器1105は、無線チャネル情報が記録される一つ以上のサンプル間の時間差がサンプリングサイクルと一致しない場合には、時間スタンプ情報をサンプルに挿入することもできる。
時間スタンプとともにMDT測定情報を記録したサンプルは、端末バッファ1125(または、格納部)に格納される。制御器1105は、端末が連結モードである時、端末がMDT測定情報を格納していることを基地局に知らせる。基地局は、必要に応じてMDT測定情報の報告を要請する。要請を受けた制御器1105は、端末バッファを制御して、基地局に格納されたMDT測定情報を報告するようにする。
【符号の説明】
【0058】
RSRP 基準信号受信電力
RSRQ 基準信号受信品質
400 ヘッダ
405 集合
1105 制御器
1110,1115,1120 測定機
1120 位置情報測定機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11