特許第5899319号(P5899319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5899319モレキュラーシーブSSZ−28を用いたガス流中の窒素の酸化物の還元
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5899319
(24)【登録日】2016年3月11日
(45)【発行日】2016年4月6日
(54)【発明の名称】モレキュラーシーブSSZ−28を用いたガス流中の窒素の酸化物の還元
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/94 20060101AFI20160324BHJP
   C01B 39/48 20060101ALI20160324BHJP
【FI】
   B01D53/94 222
   C01B39/48
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-523920(P2014-523920)
(86)(22)【出願日】2012年3月30日
(65)【公表番号】特表2014-522803(P2014-522803A)
(43)【公表日】2014年9月8日
(86)【国際出願番号】US2012031358
(87)【国際公開番号】WO2013022493
(87)【国際公開日】20130214
【審査請求日】2015年3月19日
(31)【優先権主張番号】13/204,023
(32)【優先日】2011年8月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503148834
【氏名又は名称】シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゾネス、ステイシー アイ.
(72)【発明者】
【氏名】サクストン、ロバート ジェイ.
【審査官】 西山 義之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−193139(JP,A)
【文献】 特表2010−522688(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/86
B01D 53/94
B01J 21/00−38/74
C01B 33/20−39/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス流中に含まれる窒素の酸化物を還元するための方法であって、ガス流を、酸化シリ
カ、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の、酸化アルミニウム、
酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物に対するモ
ル比が20:1より大きく45:1までであり、焼成後に下記
【表1】


X線回線を有する結晶性モレキュラーシーブと接触させるステップを含む上記方法。
【請求項2】
酸素の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記モレキュラーシーブが窒素の酸化物の還元を触媒することができる金属又は金属イ
オンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記金属はコバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、
パラジウム、ロジウム又はそれらの混合物である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ガス流は内燃機関の排気流である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ガス流は内燃機関の排気流である、請求項4に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にモレキュラーシーブSSZ−28及びそれを用いたガス流中の窒素の酸化物の還元に関する。
【背景技術】
【0002】
結晶性モレキュラーシーブ及びゼオライトは、それらの特徴的な篩分け特性だけでなく、それらの触媒特性により、炭化水素変換、ガス乾燥及び分離のような用途において特に有益である。多くの異なる結晶性モレキュラーシーブが開示されているが、ガス分離及び乾燥、炭化水素及び化学変換、並びに他の応用に関して望ましい特性を有する新規なモレキュラーシーブへの継続したニーズがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明によれば、ガス流中に含まれる窒素の酸化物の還元のための方法であって、ガス流を、酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素、及びそれらの混合物から選択される酸化物に対するモル比が約20:1より大きく約45:1までである結晶性モレキュラーシーブと接触させる上記方法を提供する。前記モレキュラーシーブは、焼成後、表2のX線回折線を有する。前記モレキュラーシーブは窒素の酸化物の還元触媒作用の能力がある金属又は金属イオン(例えば、コバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、パラジウム、ロジウム、及びそれらの混合物)を含むことができる。また、前記プロセスは化学量論的に過剰な酸素の存在下で行うことができる。一つの態様において、前記ガス流は内燃機関の排気流である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、本明細書中で「モレキュラーシーブSSZ−28」又は単純に「SSZ−28」と名付けられるモレキュラーシーブを含む。モレキュラーシーブSSZ−28及びその調製方法は米国特許第5,200,377号及び米国特許第5,785,947号明細書に開示されている。
【0005】
SSZ−28の調製において、N,N−ジメチルトロピニウム又はN,N−ジメチル−3−アゾニウム ビシクロ[3.2.2]ノナンのカチオンが構造指向剤(「SDA」)として利用される可能性があり、また、それは結晶化テンプレートとしても知られている。SSZ−28を作るために有益な前記SDA類は、下記構造式(1)及び(2)により表される。
【化1】

【化2】
【0006】
前記SDAカチオンは、前記SSZ−28の形成について不利にならないいずれのアニオンであり得るアニオンと結合する。代表的なアニオンには、ハロゲン(例えば、フッ化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物)、水酸化物、酢酸イオン、硫酸イオン、四フッ化ホウ酸イオン(tetrafluoroborate)、カルボン酸イオンなどが含まれる。前記SDAは水酸化物イオンを提供するためにも使用することができる。したがって、イオン交換(例えば、ハロゲン化物イオンの水酸化物イオンへのイオン交換)に有益である。
【0007】
一般的に、SSZ−28は、水酸化物イオンの存在下において、(1)酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物、(2)酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素、及びそれらの混合物から選択される酸化物、(3)N,N−ジメチルトロピニウム及びN,N−ジメチル−3−アゾニウム ビシクロ[3.2.2]ノナンのカチオンから選択される構造指向剤を接触させることにより調製される。
【0008】
SSZ−28は、モル比で以下を含む反応混合物から調製される:
【表1】

ここで、Yはケイ素、ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択され、Xはアルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ素、及びそれらの混合物から選択され、Qは構造指向剤であり、N,N−ジメチルトロピニウム及びN,N−ジメチル−3−アゾニウム ビシクロ[3.2.2]ノナンのカチオンから選択され、Mはアルカリ金属カチオンであり、また、Zは、1から8の炭素原子を有するアミン、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも一つのアミンを含むアミン成分である。
【0009】
酸化アルミニウムの典型的な源は、アルミン酸塩、アルミナ、及び、AlCl、Al(SO、Al(OH)のようなアルミニウム化合物、カオリン粘土、及びその他のゼオライトである。アルミニウム酸化物の源の一例としては、LZ−210ゼオライト(Yゼオライトタイプ)である。
【0010】
酸化ケイ素の典型的な源は、ケイ酸塩、シリカヒドロゲル、ケイ酸、コロイダルシリカ、フュームドシリカ(fumed silica)、テトラアルキルオルトシリケート(tetraalkyl orthosilicates)、及びシリカ水酸化物を含む。ガリウム、鉄、臭素及びゲルマニウムは、それらアルミニウム及びシリコンの相手方に対応する形態で添加してもよい。塩、特に、塩化ナトリウムのようなアルカリ金属ハロゲン化物は、前記反応混合物に添加され、又は形成されることができる。
【0011】
反応混合物は、選択的に、1〜8個の炭素原子を有するアミン類、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも一つのアミンを含むアミン成分(Z)を含むことができる。これらアミン類の非限定的な例としては、イソプロピルアミン、イソブチルアミン、n-ブチルアミン、ピペリジン、4-メチルピペリジン、シクロヘキシルアミン、t−オクチルアミン、シクロペンチルアミン、及びそれらの混合物が挙げられる。これらのアミン類を使用することにより、用いられる構造指向剤の量を減少させることができ、莫大なコスト削減という結果になる。前記アミン成分を使用することにより、構造指向剤の量はモレキュラーシーブのミクロ細孔の容積を満たすに必要とされるレベル以下のレベル、即ち、アミン成分の非存在下でモレキュラーシーブが結晶化するために必要とされる量より少ない量にまで減少させることが可能となる。さらに、アミン成分の使用は、種結晶と組み合わせて使用したときの結晶成長より速く促進することができる。アミン化合物を用いるSSZ−28の調製方法は、米国特許第5,785,947号明細書に開示されている。
【0012】
実際には、SSZ−28は、
(a)(1)酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物、(2)酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化鉄、酸化ホウ素及びそれらの混合物から選択される酸化物、(3)SSZ−28の形成に不利にならない対イオンの陰イオンを有するN,N−ジメチルトロピニウム及びN,N−ジメチル−3−アゾニウム ビシクロ[3.2.2]ノナンのカチオンから選択される構造指向剤、及び、(4)アルカリ金属カチオンを含む水溶液を調製するステップ;
(b)SSZ−28の結晶形成のために十分な条件下に水溶液を保持するステップ;及び、
(c)SSZ−28の結晶を回収するステップを含む方法により調製される。
【0013】
反応混合物をSSZ−28の結晶が形成されるまで高温に維持する。水熱結晶化は、普通は自己生成圧力(autogenous pressure)下、100℃から200℃の間の温度で、通常は135℃から180℃の間の温度で行われる。結晶化期間は、普通は1日を超え、通常は約5日間から約10日間である。モレキュラーシーブは結晶化工程の間、緩やかな攪拌又はかき混ぜを用いて調製することができる。
【0014】
水熱結晶化工程の間、SSZ−28結晶は反応混合物から、自発的に核形成させることができる。種物質としてのSSZ−28結晶の使用は、完全な結晶化を起こすために必要な時間が減る点で有利である。加えて、シーディング(seeding)は、望ましくない局面でのSSZ−28の形成及び/又は核形成を促進することにより得られる生成物の純度を上げることができる。種として使用する場合、SSZ−28結晶は、反応混合物に使用される酸化ケイ素、酸化ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される酸化物の重量の0.1%から10%の間の量で添加する。
【0015】
モレキュラーシーブ結晶がいったん形成されると、その固体生成物は濾過のような標準的機械分離技術により反応混合物から分離される。結晶は水で洗浄され、そして乾燥(例えば、90℃から150℃にて8〜24時間)され、合成したままのSSZ−28結晶が得られる。乾燥工程は大気圧下でも減圧下でも実施することができる。
【0016】
SSZ−28は、合成したままの(例えば、SSZ−28からSDAを除去する前の)及び無水状態で、(モル比で)以下のものを含む組成を有する:
(0.1〜2)Q:(0〜1.0)Z:(0.1〜2.0)M:X:(20〜50未満)YOであり、ここでQはN,N−ジメチルトロピニウム又はN,N−ジメチル−3−アゾニウム ビシクロ[3.2.2]ノナンのカチオンから選択される構造指向剤であり;
Zは、1から8の炭素原子を有するアミン、水酸化アンモニウム及びそれらの混合物から選択される少なくとも一つのアミンを含むアミン成分であり;
Mはアルカリ金属カチオンであり;
Xはアルミニウム、ガリウム、鉄、ホウ素、及びそれらの混合物から選択され;
Yはケイ素、ゲルマニウム及びそれらの混合物から選択される。調製された時の、YO/Xモル比は、典型的に30から約45の範囲にある。一つの実施態様として、SSZ−28は、Xがアルミニウムであり、Yがケイ素であるアルミノケイ酸塩である。
【0017】
SSZ-28はそのX線回析パターンにより特性付けることができる。SSZ−28は、合成したままで、粉末X線回析パターンが表1に示す特徴的な線を示す結晶構造を有している。
【表2】
【0018】
結晶性SSZ−28は合成したままで使用できるが、好ましくは熱的処理(焼成)を行う。通例、イオン交換によりアルカリ金属カチオン(もしあれば)を除去し、それを水素、アンモニウム、又はいずれの好ましい金属イオンと置換することが望ましい。
【0019】
焼成後、SSZ−28の粉末X線回析パターンは下記表2に示される特徴的な線を示す。
【表3】
【0020】
X線粉末回析パターンは標準技法により測定した。放射線はCuKα線であった。ピーク高さと、2θ(θはブラッグ角)の関数としての位置は、ピークの相対強度から読み取られ、d(記録された線に対応するナノメートルでの平面間距離)を計算することができる。
【0021】
散乱角(2θ)測定の変動(機器誤差及び各サンプルの差による)は、±0.20度で評価されている。焼成は、回析パターンのマイナーなシフトだけでなく、「合成したままの」材料のパターンと比べてピークの強度において変化するという結果となり得る。
【0022】
SSZ−28は幅広く様々な物理的形状に形成することができる。一般的に言えば、モレキュラーシーブは粉末、顆粒、又は成形物、例えば2−メッシュ(Tyler)スクリーンを通過するが、400−メッシュ(Tyler)スクリーン上には残るのに十分な粒径を有する押し出し成形物の形態とすることができる。触媒を有機質粘結剤(有機バインダー)とともに押し出すこと等により成形する場合には、SSZ−28は乾燥する前に押し出すか、又は、乾燥し若しくは部分的に乾燥してから押し出すことができる。
【0023】
SSZ−28は有機変換プロセスで使用される温度や他の条件に耐性の他の材料とともに複合化することができる。このようなマトリクス材料としては、活性又は不活性材料、合成又は天然ゼオライト、並びに粘土、シリカ、及び金属酸化物のような無機材料が挙げられる。そのような材料及びその材料を使用することのできる態様の例は、米国特許第4,910,006号及び5,316,753号明細書に開示されている。
【0024】
SSZ−28はガス流中の窒素の酸化物の接触還元に使用することができる。典型的に、ガス流は酸素も含んでおり、しばしば化学量論的に過剰な酸素を含んでいる。また、前記モレキュラーシーブは窒素酸化物の還元触媒効果を有する金属若しくは金属イオンを、内部に若しくは表面に含有する。そのような金属若しくは金属イオンの例としては、コバルト、銅、白金、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、亜鉛、ランタン、パラジウム、ロジウム及びそれらの混合物である。
【0025】
ゼオライト存在下での窒素の酸化物の接触還元プロセスのひとつの例は、米国特許第4,297,328号明細書に開示されている。そこで、前記触媒プロセスは一酸化炭素及び炭化水素の燃焼であり、また、内燃機関に由来する排気ガスのようなガス流中に含まれる窒素の酸化物の接触還元である。用いられたゼオライトは、該ゼオライト中に若しくは表面に効果的な量の触媒銅金属又は銅イオンを与えるように、十分に金属イオン交換、添加若しくは充填される。加えて、当該プロセスは酸化剤(例えば酸素)が過剰な条件下で行われる。
【実施例】
【0026】
以下の実施例は本発明を説明するために提示するものである。しかし、本発明をこれらの実施例に記載された特定の条件や詳細に限定すべきでないことは理解されるべきである。
【実施例1】
【0027】
SSZ−28の合成
米国特許第5,200,377号明細書の実施例1に従って調製されたN,N−ジメチルトロピニウム水酸化物0.67M溶液の4.5gを、水6mlとKOH(固体)0.103gに混和した。溶解後、LUDOX(登録商標)AS−30コロイダルシリカ(30%SiO)2.36gを磁気スターラーバーで攪拌しながら加えた。最終的に、Nalco1SJ612シリカ上アルミナ(30%固体、全体で4%Al)0.78gを加えた。反応物をParr4745反応器(Parr 4745 Reactor)に装填し、ブルーMオーブン(Blue M Oven)中の回転スピット(rotating spit)にシールし装填した。前記反応器は175℃で6日間加熱しながら、30rpmで回転させた。生成物(濾過、蒸留水洗浄、及び空気中で乾燥し、その後100℃で乾燥した)は、粉末X線回析法によりSSZ―28と示された結晶性材料であった。
【実施例2】
【0028】
SSZ−28の焼成
実施例1の材料を、マッフル炉で7時間にわたり室温から540℃まで安定に温度を上昇させて加熱した。サンプルを540℃でさらに4時間保持し、次いでさらに4時間かけて600℃まで上げた。空気と窒素の50/50混合物を、加熱中に毎分20標準立方フィートの割合で前記モレキュラーシーブに通過させた。
【0029】
本明細書及び添付の特許請求の範囲の目的のため、断りがなければ、本明細書及び特許請求の範囲で使用される量、パーセンテージ、又は割合、及び他の数値を表すすべての数字は、すべての例で、「約」という用語により修飾されているものと理解されるべきである。従って、そうでないとの断りがない限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に示される数値パラメータは、概数であり、本発明により得られることを求める望ましい特性によって変化し得る。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される、単数形「a」、「an」及び「the」は、明示的にはっきりと一つの指示対象に限定されるのでなければ、複数形も包含するものであることに留意すべきである。本明細書において、「包含する(include)」という用語及びその文法的変化形は非制限的であることを意図しており、リスト中の品目の記載は、リストされた品目に対して置き換える又は追加することのできる他の同様の品目を排除するものではない。本明細書において、「含む(comprising)」という用語は、その用語の後に続いて同定される要素又は工程を包含することを意味するが、いかなるそのような要素又は工程はすべてを網羅したものではなく、実施態様は他の要素又は工程を包含することができる。
【0030】
本明細書は、ベストモードを含む、発明を開示し、また、当業者に発明を作り使用することを可能にする実施例を使用している。特許可能な範囲は特許請求の範囲により定義され、当業者に思いつく他の実施例を包含し得る。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を有しているか、或いはそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない均等な構造要素を含んでいるのであれば、特許請求の範囲内にあることが意図されている。本明細書と矛盾しない範囲で、本明細書で参照されるすべての引例は参照することにより、本明細書に取り込まれるものとする。