(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スケジュール提示部が、前記許容度に対して所定の閾値処理を施して複数段階に分け、各段階に応じた色分けを施して提示することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスケジュール管理サーバ。
前記スケジュール提示部が、時間帯指示を受け付けるスライドバーを備えた月単位のカレンダ表示を用いて、当該スライドバーで指示された時間帯における前記許容度を当該カレンダ表示の各日の箇所に提示することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のスケジュール管理サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係るスケジュール管理システムの構成図である。スケジュール管理システム10は、外部サーバ1、視聴端末2、スケジュール管理サーバ3及びクライアント端末4を備える。スケジュール管理サーバ3は、その機能ブロックを併記してあるように、視聴履歴取得部31、番組情報取得部32、許容度算出部33、スケジュール取得部34、スケジュール提示部35及び記録設定部36を含む。欄C1及びC2は説明補足用に付記してある。
【0019】
外部サーバ1は、典型的にはインターネット及び/又はCATV(ケーブルテレビ)の事業者が運用するものであり、EPG(電子番組表)情報を保有する。外部サーバ1はさらに、当該EPG情報に従って視聴コンテンツとしての番組を視聴端末2に提供する機能を有していてもよいし、視聴端末2に対しては別途の手段(例えば不図示のさらに別のサーバ)で番組が提供されてもよい。視聴端末2は、当該番組を視聴可能なSTB等の端末であり、当該端末2を所有する視聴者は番組を視聴する。
【0020】
本発明では、クライアント端末4を利用する医師の患者が視聴端末2を利用する視聴者であり、スケジュール管理サーバ3がその仲介的な役割を担って、医師による患者(視聴者)の遠隔医療スケジュール作成の補助を行う。
図1に(1)〜(6)として示すように、その概要は次の通りである。
【0021】
スケジュール管理サーバ3が、(1)欄C1にその例を示すような、視聴端末2における視聴履歴を収集し、(2)外部サーバ1よりEPG情報を取得し、(3)視聴履歴をEPG情報と照らし合わせて解析して、各日・各時間帯における患者(視聴者)に対して遠隔医療を実施してよいかに関する許容度を算出し、(4)医者に対して当該許容度を提示する。
【0022】
さらに、(5)クライアント端末4を利用する医者は、例えば欄C2に示すようなカレンダ上において、患者の遠隔医療実施に対する許容度を考慮したうえで、患者に都合のよいスケジュールを決定して、当該患者にそのスケジュールを伝える。(6)当該スケジュールに従って、医者は患者の遠隔医療を行う。視聴端末2がテレビ電話機能を有していれば、当該機能を利用して遠隔医療を行ってもよい。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態に係る、スケジュール管理サーバ3によるスケジュール管理方法のフローチャートである。
図2を参照して、スケジュール管理サーバ3の各機能ブロックの説明と共に本発明の詳細を説明する。すなわち、当該フローに従って順次実行されるステップS1〜S6は具体的には、以下の通りである。
【0024】
(ステップS1;視聴履歴の取得)
視聴履歴取得部31が、視聴端末2における過去の所定期間に渡る視聴履歴を取得する。当該視聴履歴は視聴端末2あるいは外部サーバ1等において記録しておき、視聴履歴取得部31によって取得されればよい。
【0025】
当該記録し取得される視聴履歴は、視聴端末2を特定するIDと、視聴した日及び時間帯並びに番組IDと、を含む。ここで、端末IDの取得により、視聴履歴は各視聴端末2毎に区別して得られることとなる。また、視聴した時間帯の記録によって、各番組を通しで視聴したのか、又は途中で視聴を止める等して一部分のみ視聴したのか、といった内容が把握可能となる。
【0026】
(ステップS2;番組情報の取得)
番組情報取得部32が、外部サーバ1より番組情報を取得する。番組情報は、典型的にはEPGの形式で構成され、各番組の番組ID並びに放送時間帯及び放送日を含む。なお、EPG規格の一例として、iEPG[登録商標](インターネット電子番組ガイド)があり、例えば以下の非特許文献2に示されている。
[非特許文献2]「iEPG Version2 フォーマット解析」http://350ml.net/labo/iepg2.html
【0027】
なお、番組情報取得部32では、各視聴端末2につき、当該視聴端末2にて視聴可能な番組情報を取得するものとする。このため、外部サーバ1等よりあらかじめ、視聴端末2において視聴契約をしているケーブルテレビ局等の情報や、その他の視聴可能な局の情報を取得しておき、視聴可能チャネルを把握しておくものとする。
【0028】
なおまた、ステップS1の視聴履歴取得部31と、ステップS2の番組情報取得部32とは共に番組IDを取得するが、当該両者のうちの少なくとも一方にて、番組IDに紐付けられる情報として、番組名称並びに放送局及び放送チャネルの情報をさらに取得しておいてもよい。
【0029】
(ステップS3;許容度の算出)
許容度算出部33が、ステップS1及びS2にて取得済みの視聴履歴及び番組情報を用いて、視聴履歴の取得された過去の各日の各時間帯における各番組の視聴頻度を求め、当該頻度に基づいて、スケジュール決定対象となる現在より先(例えば明日以降)の、各日の各時間帯において患者に対して遠隔医療の予約を入れてもよいかに関する許容度を算出する。
【0030】
当該算出の詳細については後述するが、当該日の当該時間帯において放送される番組に対する視聴頻度が高いほど許容度が低くなるよう算出することで、患者の都合を反映することができる。また、許容度は視聴頻度に基づいて数値として算出してもよいし、当該数値にさらに所定の閾値を設けて、許容度を離散的な各段階に振り分けた形式で求めてもよい。
【0031】
例えば、「高」、「中」及び「低」の3段階の形式で求めてもよいし、2段階やその他の複数段階としてもよい。3段階とした場合、許容度「高」は患者が診療予約を設定しても大丈夫であることを、「中」はできれば予約を避けたいことを、「低」は予約を避けたいことを、表すこととなる。
【0032】
(ステップS4;スケジュールの提示)
スケジュール提示部35が、クライアント端末4に対して、ステップS3で算出された各日の各時間帯における許容度を提示する。こうして、医者がクライアント端末4において各患者の許容度を閲覧可能となる。
【0033】
なおここで、医者はクライアント端末4にて当該ステップS4以前の任意時点においてあらかじめ、既に決定している自身のスケジュールを入力し、当該決定済みのスケジュールをスケジュール取得部34が受け取っている。スケジュール提示部35はステップS4における許容度提示に際して、既にスケジュールが決定している時間帯については当該決定済みのスケジュールを提示し、スケジュールが未定である時間帯について、許容度を提示する。
【0034】
また、当該入力の際さらに、医者の診療日及び診療時間帯の情報も含めて、当該診療日の診療時間帯において決定済みスケジュール及び未決定スケジュールにおける許容度を提示するようにしてもよい。
【0035】
図3A及び
図3Bに、当該許容度提示の具体例を示す。医者はクライアント端末4において、こうした形式で構成される画面によって、スケジュールが未決定である時間帯における許容度を確認することができる。
図3A及び
図3Bでは、閾値処理によって許容度を「高」、「中」及び「低」の3段階で算出した場合を例としている。
【0036】
なお、スケジュール提示部35による当該画面は、許容度をクライアント端末4側に送信したうえで、クライアント端末4で実行されるアプリケーションによって提供されてもよいし、許容度はスケジュール管理サーバ3にて保持しておき、スケジュール管理サーバ3で実行されるアプリケーションによって提供され、クライアント端末4からログインするなどして医者が参照できるようになっていてもよい。
【0037】
図3Aでは、欄C10に、当該画面が患者Cの9月における予約を行うものである旨が示されている。欄C20は当該月のカレンダであり、ここでは黒地に強調表示された6日、10日及び24日が、患者Cの許容度が「低」である時間帯を含んだ日であることを、交差ハッチングで強調表示された19日が、患者Cの許容度が「中」である時間帯を含むが、「低」である時間帯は含まない日であることを示している。
【0038】
また欄C20において、第1の単一ハッチング(右上方向の線で構成)を付与した日曜日(7,4,14及び21日)は休業日である旨を示しており、第2の単一ハッチング(右下方向の線で構成)を付与した8日及び23日は、既に医者のスケジュールが診療時間帯の全てで埋まっている旨を示している。その他の日については、診療時間帯でスケジュール未定の時間帯における患者Cの許容度は全て「高」であることを示している。
【0039】
よって医者は、カレンダ欄C20を参照して、黒地又は交差ハッチングの強調表記若しくは単一ハッチング付与部分以外の日であれば、患者Cに診療スケジュールを設定しても患者Cに不都合がない旨を把握することができる。
【0040】
また、医者はカレンダ欄C20においていずれかの日を指定することで、当該日における各時間帯のスケジュールを具体的に確認することができる。例えば、黒地表記によって患者Cの許容度が「低」である旨が示されている6日を指定した場合、欄C30のような表示が提供される。
【0041】
欄C30では、6日(土曜日)において、11:00〜12:00に患者Aの診察が、12:00〜13:00に患者Bの診察が、既にスケジュールとして決定している旨が示されている。また、12:00〜15:00の時間帯においては、まだ医者のスケジュールが未定であることが「なし」(診察予定の患者が「なし」である旨の表記)として示されると共に、患者Cの当該各時間帯における許容度が前述の強調表示の態様によって示されている。
【0042】
すなわち、カレンダ欄C20の表示態様と同様に、黒地で強調表示された12:00〜13:00では患者Cの許容度は「低」であり、交差ハッチングで強調表示された14:00〜15:00では患者Cの許容度は「中」であり、特に強調表示されていない13:00〜14:00では患者Cの許容度は「高」であることを意味している。よって医者は、このように構成される日毎の各時間帯の許容度の表示欄C30を参照して、例えば6日の13:00〜14:00であれば、患者Cは予約を設定しても不都合がない旨を把握することができる。
【0043】
図3Bは、
図3Aと同一の内容を、別実施形態にて提示した例を示している。欄C11は欄C10と同様に、患者Cの9月の予約を行うための画面であることを示している。
図3Aにおける日毎の各時間帯の許容度表示欄C30に代えて、当該欄C30と同等の情報を提供する構成として、
図3Bでは時間帯をスライドさせて設定するスライドバーB1と、当該スライドバーB1に連動して表示を変動させ、各時間帯の許容度を提示するカレンダ欄C21がある。
【0044】
医者による入力により、スライドバーB1はそのボタン(○として図示)を、医者が許容度の確認を望む診療時間内における時間帯へと移動させることが可能である。カレンダ欄C21は、当該ボタンの示す時間帯における各日の患者Cの許容度を、
図3Aと同様の態様で表示する。
図3Bの例では、時間帯12:00〜13:00の患者Cの許容度に関して、6日、10日及び24日では「低」であり、19日では「中」であり、その他の日では休診日又は既に予約が埋まっている場合を除いて、「高」であることが示されている。
【0045】
なお、
図3Bの例では図中そのように描かれていないが、スライドバーB1によって時間帯を指定した際に、各日の当該時間帯にすでに予約済みの患者が存在する場合には、カレンダ欄C21の当該日に当該患者名を表示させるようにして、医者によるスケジュール決定をさらに効率的に行えるようにしてもよい。
【0046】
なお、
図3A及び
図3Bでは図面の制約上、許容度「高」、「中」、「低」の表示やその他を各種のハッチングや、黒地等による表示によって区別されるものとして説明した。当該表示については、実際には色を使い分ける等の、状態区別を視認可能であるような任意の態様によって区別することができる。
【0047】
例えば注意喚起を促す色として、許容度「低」の場合は当該欄を赤色とし、許容度「中」の場合は当該欄を黄色とし、許容度「高」の場合は当該欄を標準の所定の背景色とし、休診日や全予約が埋まっている日についてもそれぞれ所定色となすようにしてもよい。あるいは文字の表示態様を変化させるようにしてもよいし、点滅等の表示態様で区別するようにしてもよいし、こうした各種態様の任意の組み合わせで区別するようにしてもよい。
【0048】
(ステップS5;スケジュールの確定・送付)
クライアント端末4を利用する医者は、スケジュールを設定しようとする患者に対してステップS4にて提示された許容度を見て、スケジュール設定する時間帯を確定させて入力する。スケジュール取得部34は当該入力を受け取り、当該追加されたスケジュールをスケジュール提示部35で提示する情報に反映させる。こうして、医者が今後さらにスケジュール設定を行おうとする際は、それまでの確定入力を累積的に反映することで最新の状態に更新して管理されたスケジュールとして、スケジュール提示部35による提示を利用することができる。
【0049】
ステップS5ではまた、新たにスケジュールが確定した患者に対して、スケジュール管理サーバ3が当該確定スケジュールを送付する。視聴端末2が電子メール機能などを有する場合、当該確定スケジュールは視聴端末2へ送付してもよい。
【0050】
(ステップS6;自動記録の設定)
ステップS5で確定した患者のスケジュールが、当該患者における許容度が所定基準で低い場合、例えば3段階で「低」となる場合に、記録設定部36は視聴端末2に対して、当該確定した時間帯において放送されている番組の記録を自動で行うように(テレビ番組であれば予約録画させるように)、設定を行う。
【0051】
許容度が低い場合は、当該診療時間帯において患者が視聴を強く望む番組が放送されていることが想定される。そこで、診療によって視聴不可能になっても、当該自動記録により患者は診療後の所望時に当該番組の視聴を行うことができる。当該ステップS6はオプションであり、省略されてもよい。
【0052】
以上、
図2の各ステップを説明した。次に、ステップS3における許容度算出部33による許容度算出の詳細を説明する。
【0053】
まず、許容度算出の前提となるステップS1及びS2で取得される視聴履歴及び番組情報に関して、視聴履歴から各番組を視聴していた時間帯が得られ、番組情報から各番組の放送時間帯及び放送日が得られる。そこで、許容度算出部33ではこれらを照らし合わせ、視聴履歴の集計を実施することで、
図4に例示されるような、視聴履歴の収集期間に渡って集計された、各番組の視聴頻度に関するデータを得る。
【0054】
すなわち、各番組の放送時間帯を放送開始時点から始まる所定幅の区間に分け、各区間において視聴していた回数を合計頻度として求める。
図4では5分ごとの各区間における、視聴履歴取得期間内での視聴回数が合計頻度として示されている。
【0055】
各区間において視聴していたか否かは、各区間にて所定割合(例えば、区間の全体又は区間の半分以上など)視聴していたか否かで判定すればよい。本発明においては当該各区間の単位で、許容度が算出されることとなる。
【0056】
なお、当該集計を可能とする前提として、番組はいわゆる通常番組であって、1週間のうちの所定曜日の所定時間帯に放送されることが決まっており、1週間より多い所定期間に渡って視聴履歴を取得するものとする。通常番組でない番組に対する視聴履歴は、除外してもよいし、ステップS2で取得する番組情報を参照して、当該放送された曜日の当該時間帯における当該放送局チャネルの通常番組を視聴していたものと読み替えてもよい。
【0057】
以上のような各番組を区切った各区間における合計頻度の情報を用いて、許容度算出部33では、各曜日の各時間帯につき、視聴履歴の取得期間内において以下の3種類の視聴率のうちのいずれかを求める。該各時間帯の幅は、前記各番組を区切った各区間の幅に一致する。許容度算出部33は当該いずれかの視聴率を対応する許容度となしてもよいし(すなわち、前述のように、視聴率が高いほど許容度が低くなるような所定の関係式を適用することで、許容度となす)、当該いずれかの視聴率に所定の閾値処理を施して離散的な各段階のいずれかに割り当てたものを許容度となしてもよい。
【0058】
第1視聴率として、当該曜日の当該時間帯に放送されている番組に対する、当該曜日の当該時間帯における視聴率を求める。例えば、月曜日の時間帯13:00〜13:05が視聴履歴中に30回現れたとして、そこで放送されている番組Xを当該月曜日の当該時間帯13:00〜13:05において10回見たとすれば、第1視聴率は10/30となる。
【0059】
ここで、第1視聴率は、番組毎に求まるので、その中から最大視聴率のものを採用すればよい。視聴端末2で視聴可能なチャネルが3つであったとして、上記の例を継続して用いることとし、同じく月曜日の時間帯13:00〜13:05で他の2チャネルでは番組Y,番組Zを放送していて、それぞれ5回、2回見たとする。番組Y、Zに対する当該月曜日の当該時間帯13:00〜13:05における第1視聴率はそれぞれ、5/30、2/30となり、最大視聴率を与える番組Xが採用される。
【0060】
第2視聴率として、当該曜日の当該時間帯における、番組の種類は問わずに何らかの番組を見ていた視聴率を求める。すなわち、第1視聴率(順位を問わずに各番組につき求めた第1視聴率)の和として第2視聴率が求まる。
【0061】
上記例では、3つのチャネルがあり、月曜日の時間帯13:00〜13:05にそれぞれ番組X,Y,Zを放送しており、それぞれ10,5,2回見ている。よって、当該月曜日の当該時間帯13:00〜13:05における第2視聴率は、第1視聴率の和として、(10+5+2)/30となる。
【0062】
第3視聴率として、曜日を問わずに当該時間帯において、何らかの番組を見ていた視聴率を求める。すなわち、第2視聴率の各曜日の平均として、第3視聴率が求まる。当該各曜日の平均は、より実情に即した値となすため、クライアント端末4を利用する医者の休診日を除外して求めることが好ましい。
【0063】
以上のように、本発明によれば、STB等の高度な家庭内固定端末を利用して在宅・遠隔医療支援システムを提供する際、すでに予約されたスケジュール及びTV番組の視聴履歴とEPG情報を用いて、患者側の都合を最大限考慮したうえで遠隔医療のスケジュールの作成を補助することができるようになる。
【0064】
以下、本発明の別実施形態や、補足事項につき説明する。なお、それぞれ見出しとして(1)〜(8)を付与してある。
【0065】
(1)スケジュール取得部34における医者からの決定済みスケジュールの入力を省略して、ステップS4における許容度提示を、スケジュール未決定部分のみを対象として行うのではなく、全ての日及び全ての時間帯を対象として行うようにしてもよい。この場合、医者のスケジュールとは関係なく、患者の各日の各時間帯における許容度を全て参照することが可能となる。
【0066】
(2)本発明では、医者がクライアント端末4を利用し、視聴端末2を利用する患者の遠隔医療スケジュールを決定するものとして説明を行ったが、同様にして訪問医療スケジュールを決定してもよい。また、これら医療関連の実施形態は好ましい実施形態であるが、より一般には次のようにしてもよい。すなわち、医者に限らずクライアント端末4を利用するクライアントが、患者に限らない視聴端末2のユーザに対して遠隔医療に限らない何らかのコンタクトを取る際の許容度を求める場合にも、本発明は適用可能である。当該コンタクトはテレビ電話を介したものでなくともよく、視聴端末2のユーザ宅などを訪問するものであってもよい。
【0067】
(3)視聴端末2における視聴番組は、テレビなどの動画像コンテンツではなく、ラジオなどの音声コンテンツであってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
【0068】
(4)スケジュール取得部34は、
図2のフローに先立って(ステップS4以前の任意時点で)医者が入力する決定済みのスケジュールを受け取り、また、スケジュール提示部35による提示を最新状態に更新すべく、ステップS5で医者が確定した患者のスケジュールを受け取った。同様にして、医者が既に決定したある患者のある時間帯におけるスケジュールをキャンセルする場合においても、スケジュール取得部34で当該キャンセル情報を受け取り、提示スケジュールを最新状態とすべく更新を行うことができる。
【0069】
(5)
図3A及び
図3Bのような提示自体は、許容度に限らず、各日の各時間帯につき定義される任意の量や、任意の情報の提示に対しても適用することができる。例えば、許容度の提示を省略して、既にスケジュールが決定している患者を各日の各時間帯において参照する場合に、
図3Aや
図3Bの提示を利用してもよい。
【0070】
(6)第2視聴率又は第3視聴率を求める際は、前述のように番組が何であったかは問わないので、番組ID、放送日及び放送時間帯といった番組情報は不要であり、視聴端末2において各日の各時間帯における視聴が行われていたか否か、という情報のみが必要となる。よってこの場合は、ステップS2における番組情報取得部32の処理は省略されてもよく、ステップS1における視聴履歴取得部31が上記簡略化された形において視聴履歴を取得すればよい。各時間帯の区切りについては5分ごとなどの所定の区切りを設ければよい。
【0071】
(7)ステップS4における許容度の提示に関して、許容度を求めた各時間帯と、医者が予約を行う時間帯の区切りが異なる場合、例えば許容度を5分毎に求め、医者の予約は30分毎に行う場合、当該予約区間30分の内部で最低の許容度を当該予約区間における許容度として提示してよい。あるいは、平均値として提示してもよい。閾値処理で段階分けして提示する場合、平均値を求めてから閾値処理を施せばよい。
【0072】
(8)
図3Bで説明したスライドバーB1の代わりに、同様の機能を有するその他のGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を用いてもよい。例えば、各時間帯に対応するラジオボタンを設け、その中から1つの時間帯を選択するように構成されていてもよい。