(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、近年、例えば二世帯住宅用の木造住宅建築物の床構造として、JIS A 1418−2:2000による重量床衝撃音性能がLH−60、JIS A 1418−1:2000による軽量床衝撃音性能がLL−55、JIS A 1417による室内音圧レベル差性能(遮音性能)がD−50といった性能を満たす、遮音性能の高い仕様の床構造を備える住宅建築物が望まれており、またこのような遮音性能の高い仕様の床構造を、主として市販の材料を組み合わせて、簡易に且つコンパクトに形成できるようにする技術の開発が望まれている。
【0005】
本発明は、遮音性能の高い仕様の床構造を、主として市販の材料を組み合わせて、簡易に且つコンパクトに形成できる遮音床構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、木造住宅建築物において、上階と下階との間の床部に設けられる遮音床構造であって、床支持部材によって支持されて、該床支持部材の上面に敷設された床下地材と、該床下地材の上面に敷設された
厚さ1〜10mmのフェルトシート材と、該
フェルトシート材の上面に敷設された遮音積層板状体と、該遮音積層板状体の上面に敷設された床仕上材とを含んで構成され、前記遮音積層板状体は、
厚さ5〜24mmの合板と、
厚さ9〜21mmの石膏ボードと、
厚さ4〜12mmのアスファルト系制振材と、
厚さ9〜21mmの石膏ボードとを、これらの順番で積層すると共に、接着剤、粘着剤、又はビス、釘、ステープル等の打込み固定部材を用いて接合一体化して形成されており、前記遮音積層板状体と前記床下地材との間に前記
フェルトシート材が介在することで、浮き床構造となっている遮音床構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0007】
また、本発明は、木造住宅建築物において、上階と下階との間の床部に設けられる遮音床構造であって、床支持部材によって支持されて、該床支持部材の上面に敷設された床下地材と、該床下地材の上面に敷設された
厚さ1〜10mmのフェルトシート材と、該
フェルトシート材の上面に敷設された遮音積層板状体と、該遮音積層板状体の上面に敷設された床仕上材とを含んで構成され、前記遮音積層板状体は、
厚さ9〜21mmの石膏ボードと、
厚さ6〜20mmのアスファルト系制振材と、
厚さ9〜21mmの石膏ボードとを、これらの順番で積層すると共に、接着剤、粘着剤、又はビス、釘、ステープル等の打込み固定部材を用いて接合一体化して形成されており、前記遮音積層板状体と前記床下地材との間に前記
フェルトシート材が介在することで、浮き床構造となっている遮音床構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
そして、本発明の遮音床構造は、前記床支持部材の下方に吊り天井が取り付けられており、該吊り天井の
天井材の上方に積層されて、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材と、1層以上の繊維系吸音材とが設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の遮音床構造によれば、遮音性能の高い仕様の床構造を、主として市販の材料を組み合わせて、簡易に且つコンパクトに形成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係る遮音床構造10は、例えば2階以上の複数階のフロアが設けられた、軸組工法や枠組壁工法による木造住宅建築物において、下階31の天井部でもある上階30と下階31との間の床部に、好ましくはJIS A 1418−2:2000による重量床衝撃音性能がLH−60、JIS A 1418−1:2000による軽量床衝撃音性能がLL−55、JIS A 1417による室内音圧レベル差性能(遮音性能)がD−50といった
高い遮音性能と同様の、これに近似する高い遮音性能を発揮できる仕様の床構造として採用されたものである。また、本第1実施形態の遮音床構造10は、このような高い遮音性能を有する床部を、特別に加工した部材を用いることなく、主として汎用されている市販の材料を組み合わせて容易に形成できるようにすると共に、遮音性能を付与する部分の厚さを過度に厚くすることなく、コンパクトに形成できるようにする機能を備える。
【0012】
そして、本第1実施形態の遮音床構造10は、木造住宅建築物において、上階30と下階31との間の床部に設けられる床構造であって、
図1及び
図2に示すように、床支持部材11a,11bによって支持されて、この床支持部材11a,11bの上面に敷設された床下地材12と、この床下地材12の上面に敷設された弾性力を有するシート材13と、この弾性力を有するシート材13の上面に敷設された遮音積層板状体14と、この遮音積層板状体14の上面に敷設された床仕上材15とを含んで構成され、遮音積層板状体14は、木質系面材又はセメント系面材16と、下層重量面材17と、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18と、上層重量面材19とを、これらの順番で積層すると共に、接着剤、粘着剤、又はビス、釘、ステープル等の打込み固定部材(図示せず)を用いて接合一体化して形成されており、遮音積層板状体14と床下地材12との間に弾性力を有するシート材13が介在することで、浮き床構造となっている。
【0013】
また、本第1実施形態の遮音床構造10は、床支持部材12の下方に吊り天井20が取り付けられており、この吊り天井20の天井材21の上方に積層されて、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材22と、1層以上の繊維系吸音材23a,23bとが設けられている。
【0014】
なお、下層重量面材17や上層重量面材19を構成する重量面材は、石膏ボード、石膏板、ケイ酸カルシウム板、スラグ石膏板、火山性ガラス質複層板、セメント板等による、0.5〜4.0の密度を有する面材である。また、床仕上材15には、単層の部材だけでなく、仕上材に必要な下地材や、床暖房パネル、シ−ト材等を合わせた複層の部材も含まれる。
【0015】
本第1実施形態によれば、遮音床構造10の床下地材12を支持する床支持部材11a,11bは、木造住宅建築物の床部分の骨組みを形成する公知の部材であって、床梁11aや床根太11b等からなる。
【0016】
床支持部材11a,11bの上面に敷設される床下地材12は、床下地材として市販されている公知の各種の板状部材を用いることができる。本第1実施形態では、例えば杉材からなる厚さが24mmの剛床パネルが用いられている。床下地材12は、通常の施工方法と同様にして、例えばビス、釘、ステープル等の打込み固定部材(図示せず)を用いて床支持部材11a,11bに固定される。
【0017】
床下地材12の上面に敷設される弾性力を有するシート材13は、フェルトをシート状に形成して得られた、公知の各種のフェルト製のシート材料を用いることができる。一般品よりも繊維量を増した遮音フェルトを用いることが好ましい。本第1実施形態では、弾性力を有するシート材13として、好ましくは厚さ1〜10mm程度(本第1実施形態では4mm)のフェルトシート材が用いられている。弾性力を有するシート材13は、留め付けることなく、敷設しただけの状態で、或いは適宜仮留めした状態で、床下地材12の上面に敷設される。
【0018】
フェルトシート材13の上面に敷設される遮音積層板状体14は、上述のように、接着剤、粘着剤、又はビス、釘、ステープル等の打込み固定部材を用いて接合一体化された、木質系面材又はセメント系面材16と、下層重量面材17と、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18と、上層重量面材19とからなる。これらの部材が接合一化されていることで、板部材としての剛性が高められている。遮音積層板状体14は、これらの部材を弾性力を有するシート材13の上面に順次敷設した後に、接合一化することで形成できる他、予めこれらの部材を接合一体化しておいたものを、弾性力を有するシート材13の上面に敷設することで形成することもできる。
【0019】
遮音積層板状体14を形成する木質系面材又はセメント系面材16は、例えば構造用合板として市販されている厚さが5〜24mm程度の公知の各種の合板を用いることができる。本第1実施形態では、例えば厚さ12mmの針葉樹合板が好ましく用いられている。
【0020】
下層重量面材17及び上層重量面材19は、建築用の石膏ボードとして市販されている厚さが9〜21mm程度の公知の各種の石膏ボードを用いることができる。本第1実施形態では、各々、例えば厚さ12.5mmの硬質石膏ボードが好ましく用いられている。下層重量面材17と上層重量面材19とは、これらの目地の位置をずらして配置することが好ましい。
【0021】
下層重量面材17と上層重量面材19との間に挟みこまれるアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18は、例えばアスファルト系遮音材として知られる厚さが4〜12mm程度の公知の各種のアスファルト系制振材を用いることができる。本第1実施形態では、例えば密度ρ=2.3〜3.0の制振材をシート状に形成して得られた、厚さ8mm程度のアスファルト遮音シートが好ましく用いられている。アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18は、これの自重によって重量床衝撃音の低減に寄与する他、床下地材12よりも床仕上材15側に近接して配置されることで、軽量床衝撃音の低減に寄与することも可能になる。
【0022】
遮音積層板状体14の上面に敷設される床仕上材15は、床用の仕上材として市販されている公知の各種の板状部材を用いることができ、本第1実施形態では、例えば厚さが12mmの木質のフロア材が用いられている。床仕上材15は、通常の施工方法と同様にして、例えば接着剤やステープル等を用いて遮音積層板状体14に固定される。
【0023】
また、本第1実施形態では、上述のように、床支持部材11a,11bの下方に吊り天井20が取り付けられており、この吊り天井20の天井材21の上方に積層されて、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材22と、1層以上(本第1実施形態で2層)の繊維系吸音材23a,23bとが設けられている。
【0024】
本第1実施形態では、吊り天井20は、床下地材12の下方の天井空間に配置された吊木受部材24から下方に延設する吊木部材25によって支持された野縁26の下面に、例えば床下地材12との間に430mm程度の間隔をおいて、天井材21を取り付けることによって形成されている。天井材21の上方には、野縁26の上面側に敷設されて、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材22と、2層の繊維系吸音材23a,23bとが積層されている。
【0025】
天井材21は、天井用の下地材或いは仕上材として市販されている公知の各種の板状部材を用いることができる。本第1実施形態では、例えば厚さが12.5mmの強化石膏ボードが用いられている。天井材21は、通常の施工方法と同様にして、例えば接着剤やステープル等を用いて野縁26に固定される。
【0026】
野縁26の上面側に敷き込まれるアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材22は、遮音積層板状体14を形成する上述のアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18と同様に、例えばアスファルト系遮音材として知られる厚さが2〜12mm程度の公知の各種のアスファルト系制振材を用いることができる。本第1実施形態では、例えば密度ρ=2.3〜3.0の制振材をシート状に形成して得られた、厚さ4mm程度のアスファルト遮音シートが好ましく用いられている。
【0027】
アスファルト系制振材22の上面に敷設される1層以上の繊維系吸音材23a,23bは、建築用の吸音材として市販されている公知の各種のグラスウール又はロックウールを用いることができる。1層以上の繊維系吸音材23a,23bは、合計の厚さが50〜200mmのとなるようにすることが好ましい。本第1実施形態では、2層の繊維系吸音材23a,23bとして、各々、例えば厚さ50mmのグラスウールが好ましく用いられている。
【0028】
天井材21の上方にアスファルト系制振材22が敷設されていることにより、天井内空間の音圧変動を原因として発生する天井材21の振動エネルギーを効果的に低減することが可能になる。また、天井材21の上方に1層以上の繊維系吸音材23a,23bが合計の厚さが50〜200mmとなるように敷設されていることにより、天井内空間で発生する音圧変動のピークを効果的に低減することが可能になる。特に、厚さ50mmのグラスウールによる繊維系吸音材23a,23bが2層敷設されていることにより、63Hzのオクターブバンド帯域(44〜88Hz)における音圧変動のピークを効果的に低減することがが可能になる。
【0029】
そして、上述の構成を備える本第1実施形態の遮音床構造10によれば、遮音性能の高い仕様の床構造を、主として市販の材料を組み合わせて、簡易に且つコンパクトに形成することが可能になる。
【0030】
すなわち、本第1実施形態によれば、遮音床構造10は、床下地材12と、床下地材12の上面に敷設された弾性力を有するシート材13と、弾性力を有するシート材13の上面に敷設された遮音積層板状体14と、遮音積層板状体14の上面に敷設された床仕上材15とを含んで構成され、遮音積層板状体14は、木質系面材又はセメント系面材16と、下層重量面材17と、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18と、上層重量面材19とを接合一体化して形成されており、遮音積層板状体14と床下地材12との間に弾性力を有するシート材13が介在することで、一種の浮き床構造となっているので、市販の構造用合板や石膏ボードを用いて、特に厚さの大きな特別仕様の部材を用いることなく、安価に且つコンパクトに形成することが可能になる。
【0031】
また、遮音積層板状体14の下層重量面材17と上層重量面材19との間に挟みこまれたアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18による、例えば63〜81Hzオクターブバンド帯域といった広帯域における振動エネルギーを効果的に低減するという作用や、床下地材12との間に弾性力を有するシート材13を一体化することなく介在させることで、遮音積層板状体14が床下地材12から絶縁した一種の浮き床構造となっていることによる、例えば63〜81Hzオクターブバンド帯域といった広帯域における伝播エネルギーを効果的に低減するという作用によって、本第1実施形態の遮音床構造10は、JIS A 1418−2:2000による重量床衝撃音性能がLH−60、JIS A 1418−1:2000による軽量床衝撃音性能がLL−55、JIS A 1417による室内音圧レベル差性能(遮音性能)がD−50といった高い遮音性能
と同様の、これに近似する高い遮音性能を、効果的に発揮することが可能になる。
【0032】
さらに、本第1実施形態によれば、弾性力を有するシート材13は、床下地材12の上面に敷設されていて、遮音積層板状体14を挟んで床仕上材15から離れた下層部分に設けられているので、例えば床仕上材15の上を歩行する居住者が、弾性力を有するシート材13が介在していることで床面が局所的に沈むようなふかふか感を感じることになるのを、効果的に回避することが可能になる。
【0033】
図3及び
図4は、本発明の好ましい第2実施形態に係る遮音床構造10’を説明するものである。本第2実施形態の遮音床構造10’は、遮音積層板状体14’の構成が異なる他は、上記第1実施形態の遮音床構造10と同様の構成を備えている。ここで、本第2実施形態の遮音床構造10’における、上記第1実施形態の遮音床構造10と共通する部分については、共通する符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0034】
そして、本第2実施形態の遮音床構造10’は、木造建築物において、上階30と下階31との間の床部に設けられる床構造であって、
図3及び
図4に示すように、床支持部材11a,11bによって支持されて、この床支持部材11a,11bの上面に敷設された床下地材12と、この床下地材12の上面に敷設された弾性力を有するシート材13と、この弾性力を有するシート材13の上面に敷設された遮音積層板状体14’と、この遮音積層板状体14’の上面に敷設された床仕上材15とを含んで構成され、遮音積層板状体14’は、下層重量面材17と、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18’と、上層重量面材19とを、これらの順番で積層すると共に、接着剤、粘着剤、又はビス、釘、ステープル等の打込み固定部材(図示せず)を用いて接合一体化して形成されており、遮音積層板状体14’と床下地材12との間に弾性力を有するシート材13が介在することで、浮き床構造となっている。
【0035】
すなわち、本第2実施形態の遮音床構造10’では、遮音積層板状体14’は、上記第1実施形態の遮音積層板状体14で使用した木質系面材又はセメント系面材16を用いることなく、これに代えて、下層重量面材17と上層重量面材19との間に挟みこまれるアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18’の厚さを、上記第1実施形態のアスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18の厚さよりも大きくして形成されている。より具体的には、例えば弾性力を有するシート材13が厚さ1〜10mm(本第2実施形態では4mm)のフェルトシート材からなり、下層重量面材が厚さ9〜21mm(本第2実施形態では12.5mm)の石膏ボードからなり、アスファルト系、ゴム系又は樹脂系弾性系面材18’が厚さ6〜20mm(本第2実施形態では12mm)のアスファルト系制振材からなり、上層重量面材19が厚さ9〜21mm(本第2実施形態では12.5mm)の石膏ボードからなっている。
【0036】
本第2実施形態の遮音床構造10’によっても、上記第1実施形態の遮音床構造10と同様の作用効果が奏されることに加えて、木質系面材又はセメント系面材16を用いていないことで遮音積層板状体14’の厚さを薄くして、遮音積層板状体14’や遮音床構造10’をよりコンパクトに形成することが可能になる。
【0037】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、床支持部材の下方に吊り天井が取り付けられている必要は必ずしもなく、また吊り天井の天上材の上方に積層されて、アスファルト系制振材と、2層のグラスウールとが設けられている必要は必ずしもない。アスファルト系制振材のみが天上材の上方に設けられていても良く、グラスウールが1層のみ設けられていても良い。
【0038】
また、本発明の遮音床構造は、床梁等の床支持部材に支持させて敷設された床下地材との間に弾性力を有するシート材を介在させて遮音積層板状体が設けられていることによって、高い遮音性能が得られるようになっているので、床支持部材の下方に吊り天井が取り付けられていない、例えば下階から床梁が見える梁表しの天上による上階と下階との間の床構造においても、有効に採用することができる。
【実施例】
【0039】
以下、実施例により、本発明の遮音床構造についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0040】
図1及び
図2に示す上記第1実施形態の遮音床構造10と同様の構成を備える遮音構造を実施例1の遮音構造とした。
図3及び
図4に示す上記第2実施形態の遮音床構造10’と同様の構成を備える遮音構造を実施例2の遮音構造とした。実施例1の遮音構造と実施例2の遮音構造に対し、JIS 1418に従って、重量床衝撃音性能及び軽量床衝撃音性能について実験すると共に、JIS 1417(建築物の空気音遮断性能の測定方法)に従って、上階の空間と下階に空間との間の室内音圧レベル差性能(遮音性能)についてを実験した。実験結果を
図5〜
図8に示す。なお、音源室は上階の8畳間、受音室は下階の8畳間とした。
【0041】
図5〜
図8に示す実験結果によれば、本発明に係る実施例1の遮音構造及び実施例2の遮音構造は、いずれも、JIS A 1418−2:2000による重量床衝撃音性能がLH−60、JIS A 1418−1:2000による軽量床衝撃音性能がLL−55、JIS A 1417による室内音圧レベル差性能(遮音性能)がD−50といった、高い遮音性能
と同様の、これに近似する高い遮音性能を備えていることが判明する。