(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の照明装置において、前記光源として一方の光源に着目し、前記一方の光源に対する前記第1の反射面、前記第2反射面、前記第3の反射面の反射率をR(≦1)とするときに、前記光源からの前記第2の反射面への光量を前記第1の反射面への光量の1/R倍とすることを特徴とする照明装置。
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、前記光源として一方の光源に着目するときに、前記一方の光源に対する前記第1の反射面と前記第3の反射面との位置関係は、前記対象物の中心に対して対称の位置であることを特徴とする照明装置。
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の照明装置において、前記光源として一方の光源に着目するときに、前記一方の光源に対する前記第2の反射面と前記第3の反射面とが同じ高さで、かつ、前記一方の光源に対する前記第2の反射面と前記第3の反射面の底辺の高さが、前記対象物の高さと同じ高さとなっていることを特徴とする照明装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図2は本発明の照明装置の概略を示す斜視図(概略斜視図)である。
図2において、符号20は光源、符号21は所定形状の対象物、符号22は第1の反射
部材、符号23は第2の反射
部材である。
【0021】
図3(a)、(b)は光源20の一例を示す図であり、
図3(a)は斜視図、
図3(b)は
図3(a)のA−A線における断面図である。
図3(a)、(b)を参照すると、この光源20は、発光素子1と、レンズ2とを備えている。
【0022】
ここで、発光素子1は、例えば半導体発光素子(具体的には、例えばLEDなど)である。
【0023】
また、
図3(a)、(b)の例では、レンズ2は、発光素子1からの光が入射するとき、これを屈折して光軸Xと平行な光にする第1の入光面3と、光軸Xに対して所定の角度θ(0°〜臨界角の範囲の角度(好ましくは2°程度))をなし、発光素子1からの光が入射するとき、これを屈折してレンズ2内に取り込む第2の入光面4と、第2の入光面4からの光を全反射して光軸Xと平行な光にする第1の全反射面5と、第1の入光面3、第1の全反射面5からの光を全反射して光軸Xに対して垂直な方向の光にする(互いに反対方向に向かう光に分割する)第2の全反射面6a、6bと、第2の全反射面6a、6bからの光をそれぞれ全反射して光軸Xと平行な光にする第3の全反射面7a、7bと、第3の全反射面7a、7bからの光(光軸Xと平行な光)をそれぞれ2つの部分に分割された光Da、Dbとして出射する出射面8a、8bとを有している。
【0024】
また、
図4(a)、(b)、(c)は対象物21の一例を示す図であり、
図4(a)は斜視図、
図4(b)は上面図、
図4(c)は
図4(b)のA−A線における断面図である。
図4(a)、(b)、(c)の例では、対象物21は、形状が半球状のものとなっており、また、対象物21の表面全体が反射面として構成されているとする。但し、後述のように、対象物21の形状は、半球状のものに限らず、例えば特許文献1に記載の第2反射面118のように頂点をもつ凸状形状のものであれば、任意の形状(円錐形状や角錐形状、回転楕円体形状など)をとることができる。また、本発明の照明装置が車両用灯具などに用いられる場合には、この例のように(特許文献1に記載の第2反射面118のように)対象物21の表面全体は反射面として構成されているのが好ましいが、本発明の照明装置が遊技用電飾などに用いられる場合には、対象物21の表面は必ずしも反射面として構成されていなくても良い。なお、以下では、便宜上、
図4(a)、(b)、(c)の例のように対象物21の形状が半球状のものとなっており、また、対象物21の表面全体が反射面として構成されているものとして説明する。
【0025】
図5、
図6、
図7、
図8は、本発明の第1の形態の照明装置を説明するための図である。ここで、
図5は
図2の上面図(第1の反射
部材22、第2の反射
部材23を透視して見た状態での上面図)、
図6は
図2の底面図(
図2を底面から見た図)、
図7は
図6のA−A線における断面図、
図8は
図6のB−B線における断面図である。
【0026】
図5、
図6、
図7、
図8を参照すると、この照明装置は、光を出射する光源20と、対象物21に対して前記光源20の側に設けられた第1の反射面25および第2の反射面26と、前記対象物21に対して前記光源20とは反対の側に設けられた第3の反射面27とを備え、前記第1の反射面25は、前記光源20から出射された光の一部(光源20の出射面8aから出射された光Da)を前記対象物21に向けて反射して前記対象物21を一方の側から照射し、前記第2の反射面26は、前記光源20から出射された光の他の一部(光源20の出射面8bから出射された光Db)を前記第3の反射面27に向けて反射し、前記第3の反射面27は、前記第2の反射面26からの光を前記対象物21に向けて反射して前記対象物21を前記一方の側とは反対の側から照射するようになっている。
【0027】
ここで、第1の形態では、前記光源20として1つの光源だけが設けられており、この場合、該光源20に対する第1の反射面25および第2の反射面26は、第1の反射部材22に設けられ、該光源20に対する第3の反射面27は、第2の反射部材23に設けられている。
【0028】
このような構成の照明装置では、前記第1の反射面25は、前記光源20から出射された光の一部(光源20の出射面8aから出射された光Da)を前記対象物21に向けて反射して前記対象物21を一方の側から照射し、前記第2の反射面26は、前記光源20から出射された光の他の一部(光源20の出射面8bから出射された光Db)を前記第3の反射面27に向けて反射し、前記第3の反射面27は、前記第2の反射面26からの光を前記対象物21に向けて反射して前記対象物21を前記一方の側とは反対の側から照射するので、対象物21の一方の側からの照射および前記一方の側とは反対の側からの照射(例えば、対象物21の全面への照射)を、1つの光源20だけで行うことができる。
【0029】
なお、
図7、
図8の例では、第1の反射面25、第3の反射面27は、
図9に拡大図(縦断面図)で示すような縦断面形状(凸形状)のものであり、これにより、
図7、
図8に示すように、第1の反射面25、第3の反射面27からの反射光を拡散光にすることができ、対象物21を、その頂点から底部までの広い範囲にわたって照射することができる。但し、用途によっては、対象物21を、その頂点から底部までの範囲のうちの一部分だけを照射すればよいこともあり、この場合には、第1の反射面25、第3の反射面27を、
図10に拡大図で示すような縦断面形状(直線形状)のものにすることができる。
図11、
図12には、第1の反射面25、第3の反射面27を、
図10に拡大図で示すような縦断面形状(直線形状)のものにしたときに、第1の反射面25、第3の反射面27からの反射光を平行光にし、対象物21を、その頂点から底部までの範囲のうちの一部分だけを照射できる様子が示されている。
【0030】
また、
図13は
図7のC−C線における断面図(横断面図)である。
図13を参照すると、第1の反射面25は、その横断面形状が凸形状のものとなっており、この場合には、
図14に示すように、第1の反射面25からの反射光を横方向において拡散光にすることができ、対象物21を一方の側端部から他方の側端部までの横方向の広い範囲にわたって照射することができる。同様に、第3の反射面27も、その横断面形状を凸形状のものにすれば、第3の反射面27からの反射光を横方向において拡散光にすることができ、対象物21を、第1の反射面25とは反対の側から、一方の側端部から他方の側端部までの横方向の広い範囲にわたって照射することができる。但し、用途によっては、対象物21を、一方の側端部から他方の側端部までの横方向の範囲のうちの一部分だけを照射すればよいこともあり、この場合には、
図13に代わって
図15に示すように(なお、
図15には第1の反射面25の横断面形状が示されている)、第1の反射面25あるいは第3の反射面27の横断面形状を直線形状のものにすることができる。これにより、
図16に示すように、第1の反射面25あるいは第3の反射面27からの反射光を横方向において平行光にすることができ、対象物21を、一方の側端部から他方の側端部までの横方向の範囲のうちの一部分だけを照射することができる。
【0031】
なお、上述した照明装置において、光源20に対する第1、第2、第3の各反射面25、26、27の反射率をR(≦1)とするときに、光源20からの第2の反射面26への光量を第1の反射面25への光量の1/R倍とすることにより、対象物21の両面への照射光量を(第1の反射面25からの照射光量と第3の反射面27からの照射光量とを)同程度のものにする(均一のものにする)ことができる。
【0032】
図17(a)、(b)は、第1の反射面25からの照射光量と第3の反射面27からの照射光量とを同程度のものにする(均一のものにする)ことを説明するための図である。なお、
図17(a)は
図7に対応しており、
図17(b)は
図8に対応している。
図17(a)、(b)において、光源20の出射面8aから出射された光Daの光量(出射光量)をA’とし、光源20の出射面8bから出射された光Dbの光量(出射光量)をB’とする。また、
図17(a)、(b)において、光源20の出射面8aから出射された光Daの第1の反射面25の1回の反射(R)による対象物21への照射光量をAとし、光源20の出射面8bから出射された光Dbの第2の反射面26、第3の反射面27の2回の反射(R
2)による対象物21への照射光量をBとすると、照射光量A、Bはそれぞれ次式によって表される。
A=A’×R
B=B’×R
2
【0033】
これにより、対象物21への第1の反射面25からの照射光量Aと第3の反射面27からの照射光量Bとを同程度のものにする(均一のものにする)ためには(すなわち、A=Bとするためには)、
A’×R=B’×R
2
の関係が成り立つ必要があり、この関係式から、
B’=A’×(1/R)
が導かれる。これにより、対象物21への第1の反射面25からの照射光量Aと第3の反射面27からの照射光量Bとを同程度のものにする(均一のものにする)ためには、光源20に対する第1、第2、第3の各反射面25、26、27の反射率をR(≦1)とするときに、光源20の出射面8bから出射された光Dbの光量(すなわち、光源20からの第2の反射面26への光量)B’を、光源20の出射面8aから出射された光Daの光量(すなわち、光源20からの第1の反射面25への光量)A’の1/R倍とすれば良いことがわかる。光源20の出射面8bから出射された光Dbの光量(すなわち、光源20からの第2の反射面26への光量)B’を、光源20の出射面8aから出射された光Daの光量(すなわち、光源20からの第1の反射面25への光量)A’の1/R倍とするには、例えば
図27に示すように、レンズ2の第2の全反射面6a、6bの面積比をR:1とすることによって実現できる。すなわち、例えば
図27に示すように、レンズ2の第2の全反射面6a、6bの面積比をR:1とすることで、各出射面8a、8bからの出射光量A’、B’も同じ比率(A’:B’=R:1)となる。出射光量A’の光Daは第1の反射面25へ、出射光量B’の光Dbは第2の反射面26へそれぞれ向かい、同じ比率で反射される。その後、光Dbは第3の反射面27で反射されて(合計2回の反射で)対象物21へ照射されるため、1回反射で対象物21へ照射される光Daとほぼ同じ光量で対象物21に照射される。すなわち、光Dbが反射により減衰する光量分多く出射されるよう例えば
図27に示すようにレンズ2内で出射光量の割合を分割部(第2の全反射面6a、6b)で制御(配分)することなどによって、対象物21における一方の側と前記一方の側とは反対の側との明るさが均一となるように照射できる。
【0034】
また、上述した照明装置において、光源20に対する第1の反射面25と第3の反射面27との横方向の位置関係は、対象物21の中心に対して対称の位置であるのが好ましい。
【0035】
図18(a)、(b)は、光源20に対する第1の反射面25と第3の反射面27との横方向の位置関係を説明するための図である。
図18(a)は、光源20に対する第1の反射面25と第3の反射面27との横方向の位置関係が対象物21の中心に対して非対称になっている場合を示す図であり、この場合には、
図18(a)に示すように、対象物21の横方向の照射エリアにデッドスペースDSができてしまう。これに対し、
図18(b)は、光源20に対する第1の反射面25と第3の反射面27との横方向の位置関係が対象物21の中心に対して対称になっている場合を示す図であり、この場合には、対象物21の横方向の照射エリアにデッドスペースDSは生ぜず、横方向において対象物21の全面を照射することができる。このことから、光源20に対する第1の反射面25と第3の反射面27との横方向の位置関係は、
図18(b)のように対象物21の中心に対して対称の位置であるのが好ましい。
【0036】
また、
図19(a)、(b)、(c)は、光源20に対する第2の反射面26と第3の反射面27と対象物21との高さ方向の位置関係を説明するための図である。第2の反射面26と第3の反射面27との間で反射光を受け渡しするためには、第2の反射面26と第3の反射面27との間で反射光を対象物21の高さよりも高い位置を通す必要がある。そのため、
図19(a)に示すように、第2の反射面26の傾き角度が光源20の出射面8bからの出射光の光軸方向Xに対して45°以下の角度である場合、第3の反射面27は少なくとも対象物21の高さ(頂点の高さ)よりもH1だけ高くなる。また、19(b)に示すように、第2の反射面26の傾き角度が光源20の出射面8bからの出射光の光軸方向Xに対して45°以上の角度である場合、第2の反射面26は少なくとも対象物21の高さ(頂点の高さ)よりもH2だけ高くなる。以上のことから、19(c)に示すように、第2の反射面26と第3の反射面27と対象物21との高さ方向の位置関係について、光源20に対する第2の反射面26と第3の反射面27とが同じ高さで、かつ、光源20に対する第2の反射面26と第3の反射面27の底辺の高さが、対象物21の高さ(頂点の高さ)Hと同じ高さとなっていることが、高さ方向のスペースを最小限のものにすることができるため望ましい。
【0037】
また、
図20、
図21、
図22は、本発明の第2の形態の照明装置を説明するための図である。ここで、
図20は
図2の底面図(
図2を底面から見た図)、
図21は
図20のA−A線における断面図、
図22は
図20のB−B線における断面図である。
【0038】
図20、
図21、
図22を参照すると、この照明装置は、対象物21を中心として互いに反対の側に第1の光源20−1と第2の光源20−2との2つの光源が設けられている。ここでは、第1の光源20−1、第2の光源20−2のいずれも、
図3(a)、(b)に示した構成のものであるとする。すなわち、第1の光源20−1は、2つの部分に分割された光をそれぞれ出射する出射面8a−1、8b−1を有しており、第2の光源20−2は、2つの部分に分割された光をそれぞれ出射する出射面8a−2、8b−2を有しているとする。
【0039】
また、第1の光源20−1に対して、
図3(a)、(b)に示した構成の光源20と同様に、第1の反射面25−1、第2の反射面26−1、第3の反射面27−1が設けられ、第2の光源20−2に対して、
図3(a)、(b)に示した構成の光源20と同様に、第1の反射面25−2、第2の反射面26−2、第3の反射面27−2が設けられている。
【0040】
この場合、第1の光源20−1に対する第1の反射面25−1および第2の反射面26−1と第2の光源20−2に対する第3の反射面27−2は、第1の反射部材22に設けられ、第2の光源20−2に対する第1の反射面25−2および第2の反射面26−2と第1の光源20−1に対する第3の反射面27−1は、第2の反射部材23に設けられている。
【0041】
このような構成の照明装置では、
図21に示すように、第1の光源20−1から出射された光の一部(第1の光源20−1の出射面8a−1から出射された光)は、第1の反射面25−1により対象物21に向けて反射されて対象物21を一方の側から照射し、また、第2の光源20−2から出射された光の他の一部(第2の光源20−2の出射面8b−2から出射された光)は、第2の反射面26−2により第3の反射面27−2に向けて反射され、第3の反射面27−2は、第2の反射面26−2からの光を対象物21に向けて反射して対象物21を前記一方の側から照射する。
【0042】
また、
図22に示すように、第2の光源20−2から出射された光の一部(第2の光源20−2の出射面8a−2から出射された光)は、第1の反射面25−2により対象物21に向けて反射されて対象物21を前記一方の側とは反対の側から照射し、また、第1の光源20−1から出射された光の他の一部(第1の光源20−1の出射面8b−1から出射された光)は、第2の反射面26−1により第3の反射面27−1に向けて反射され、第3の反射面27−1は、第2の反射面26−1からの光を対象物21に向けて反射して対象物21を前記一方の側とは反対の側から照射する。
【0043】
このことからわかるように(
図21、
図22からわかるように)、第2の形態の照明装置では、対象物21の一方の側を第1の光源20−1、第2の光源20−2の両方の光源から出射された光により照射し、対象物21の一方の側とは反対の側を第1の光源20−1、第2の光源20−2の両方の光源から出射された光により照射することができる。このように、対象物21を中心として互いに反対の側に第1の光源20−1と第2の光源20−2との2つの光源が設けられていることにより、1つの光源20だけが設けられている場合に比べて、例えば対象物21の全面への照射光量を多くする(例えば2倍程度にする)ことができる。また、例えば、第1の光源20−1と第2の光源20−2とで配光の相違したものを用いれば、対象物21への配光の幅を広げることができる。また、例えば、第1の光源20−1の発光色と第2の光源20−2の発光色とを相違させれば、演色性を高めたりすることができる(演色の幅を広げることができる)。
【0044】
なお、第1の形態の照明装置について
図9乃至
図19を用いて説明したことは、第2の形態の照明装置についても成り立つ。すなわち、第2の形態の照明装置において、第1の光源20−1、および、第1の光源20−1に対応した第1の反射面25−1、第2の反射面26−1、第3の反射面27−1と、第2の光源20−2、および、第2の光源20−2に対応した第1の反射面25−2、第2の反射面26−2、第3の反射面27−2とについても、
図9乃至
図19を用いて説明したことは成り立つ。
【0045】
第1、第2の形態の照明装置の上述した各例では、対象物21は、形状が半球状のものとなっており、また、対象物21の表面全体が反射面として構成されているとしたが、対象物21の形状は、半球状のものに限らず、例えば頂点をもつ凸状形状のものであれば、任意の形状(円錐形状や角錐形状、回転楕円体形状など)をとることができる。
図23(a)、(b)、(c)は対象物21の他の例を示す図であり、
図23(a)は斜視図、
図23(b)は上面図、
図23(c)は
図23(b)のA−A線における断面図である。
図23(a)、(b)、(c)の例では、対象物21は、形状が円錐形状のものとなっている。また、本発明の照明装置が車両用灯具や、室内灯や屋外照明等の一般照明などに用いられる場合には、特許文献1に記載の第2反射面118のように、対象物21の表面全体は反射面として構成されているのが好ましいが、本発明の照明装置が遊戯用電飾などに用いられる場合には、対象物21の表面は必ずしも反射面として構成されていなくても良い。
【0046】
また、第1、第2の形態の照明装置の上述した各例では、光源20、20−1、20−2が
図3(a)、(b)の構成になっているとして説明したが、光源20、20−1、20−2の構成としては、発光素子1からの光を2つに分割して出射するものであれば良く、種々の変形が可能である。
【0047】
図24(a)、(b)は、
図3(a)、(b)の光源の変形例を示す図である。なお、
図24(a)、(b)において、
図3(a)、(b)と同様の箇所には同じ符号を付している。
図24(a)、(b)の光源では、レンズの構成が
図3(a)、(b)の光源と相違している。すなわち、
図24(a)、(b)の光源のレンズ12では、
図3(a)、(b)の光源のレンズ2の第3の全反射面7a、7bに対応する全反射面9a、9bには段が設けられたものとなっている。このように、
図3(a)、(b)の光源のレンズ2の第3の全反射面7a、7bに対応する全反射面9a、9bには段が設けられたものとなっている構成でも、
図24(b)に示すように、全反射面9a、9bからの光(光軸Xと平行な光)をそれぞれ2つの部分に分割された光Da、Dbとして出射面10a、10bから出射させることができ、本発明の照明装置の光源として使用できる。
【0048】
また、
図25(a)、(b)は、
図3(a)、(b)の光源の他の変形例を示す図である。なお、
図25(a)、(b)において、
図3(a)、(b)と同様の箇所には同じ符号を付している。
図25(a)、(b)の光源では、レンズをリフレクタと組み合わせている点で、
図3(a)、(b)の光源と相違している。すなわち、
図25(a)、(b)の光源では、レンズ14と、一対のリフレクタ16a、16bとが設けられており、レンズ14は、第2の全反射面6a、6bからの光をそれぞれ出射する出射面13a、13bを有し、各リフレクタ16a、16bは、レンズ14の出射面13a、13bから出射された光をそれぞれ全反射して光軸Xと平行な光にし、2つの部分に分割された光Da、Dbとして出射する全反射面17a、17bをそれぞれ有している。ここで、出射面13a、13bは、光軸Xに対して所定の角度φ(0°〜臨界角の範囲の角度(好ましくは0°〜2°程度))をなしている。すなわち、出射面13a、13bは、第2の全反射面6a、6bからの光を、できる限り配光を変えないように出射できるように設計されているのが好ましく、このためには、光軸Xに対する角度φは0°であるのが望ましいが、成型時の抜き勾配を考慮して、実際には2°程度で設計されている。
【0049】
このように、
図25(a)、(b)の光源においても、各リフレクタ16a、16bの全反射面17a、17bから、2つの部分に分割された光Da、Dbを出射することができ、本発明の照明装置の光源として使用できる。
【0050】
なお、上述した各例では、光源は、
図26(a)に示すように、2つの部分に分割された光Da、Dbを所定の間隔Wを隔てて出射するようになっており、この場合には、照明装置において、例えば
図5に示すように第1の反射面25と第2の反射面26とを横方向に所定の間隔Wを隔てて設置する必要があるが、光源としては、
図26(b)に示すように、2つの部分に分割された光Da、Dbを間隔を隔てずに接した状態で出射するような構成にすることもできる。例えば、
図26(a)に示すように2つの部分に分割された光Da、Dbを、さらに拡散させることなどによって(例えば
図3(a)、(b)の光源の出射面8a、8bを凸状の拡散面とすることなどによって)、
図26(b)に示すように、2つの部分に分割された光Da、Dbを間隔を隔てずに接した状態で出射させることができる。この場合には、照明装置において、第1の反射面25と第2の反射面26とを横方向に間隔を隔てずに接して設置することができ、第1の反射面25と第2の反射面26との設置をより容易なものにすることができる。
【0051】
また、上述の第1、第2の形態の例では、一方の側の光源として、第1の形態では1つの光源20、第2の形態では1つの第1の光源20−1だけが設けられているとしているが、一方の側の光源(光源20、第1の光源20−1)として、第1、第2の形態のいずれの場合も複数の光源を設けることも可能である。また、上述の第2の形態の例では、他方の側の光源として、1つの第2の光源20−2だけが設けられているとしているが、他方の側の光源(第2の光源20−2)として、複数の光源を設けることも可能である。