(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年、身体用の洗浄剤組成物に対する要求が多様化し、泡性能や洗浄力といった従来の要求に加え、髪の軋み感や髪のボリューム感といった独特の使用感が強く求められるようになってきている。その点について、特許文献1などの従来技術では、そうした独特の性能を実現することは困難であった。
本発明は、良好な泡性能をもち、且つ洗髪剤として使用した際に髪の軋み感や髪のボリューム感といった独特の優れた使用感が得られる洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
本発明者等は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤と高級脂肪酸を用いることにより上記目的が達成されることを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】
すなわち、本発明は下記の通りである。
[1] 下記(A)及び(B)成分を含有し、(A)成分に対する(B)成分の質量比((B)/(A))が0.10〜0.30である洗浄剤組成物であって、
(A)成分は下記一般式(1):
【化1】
(R1は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M
1、M
2は互いに同じであっても、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属などの金属原子、有機あるいは無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
により表わされ、R1の炭素数が異なる2種以上のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩で構成され、
(B)成分は下記一般式(2):
【化2】
(R2は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M
3は水素原子、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属などの金属原子、有機あるいは無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
により表わされる少なくとも1種の高級脂肪酸及び/又はその塩で構成される、洗浄剤組成物。
[2] (B)/(A)が0.10〜0.20である、[1]記載の洗浄剤組成物。
[3] (A)成分が、R1の炭素数が11であるラウロイルアスパラギン酸及び/又はその塩である(A1)成分と、R1の炭素数が13であるミリストイルアスパラギン酸及び/又はその塩(A2)成分とを含有し、
(B)成分が、R2の炭素数が11であるラウリン酸及び/又はその塩(B1)成分と、R2の炭素数が13であるミリチン酸及び/又はその塩(B2)成分とを含有し、
(A1)成分及び(A2)成分の合計に対する、(B1)成分及び(B2)成分の合計の質量比({(B1)+(B2)}/{(A1)+(A2)}が0.10〜0.30であり、
(A2)成分に対する(B2)成分の質量比が0.01〜0.30である、[1]又は[2]記載の洗浄剤組成物。
[4] (A2)成分に対する(A1)成分の質量比((A1)/(A2))が1.0〜4.0であり、
(A1)成分に対する(B1)成分の質量比((B1)/(A1))が0.1〜0.3である、[3]に記載の洗浄剤組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、良好な泡性能をもち、且つ洗髪剤として使用した際の髪の軋み感や洗髪後の髪のボリューム感といった独特の優れた使用感が得られる洗浄剤組成物を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明について、以下具体的に説明する。
<本発明概要>
本発明の洗浄剤組成物は、(A)成分:アシル基の炭素数が異なる2種以上の特定のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩と、(B)成分:特定の高級脂肪酸及び/又はその塩とを、特定の質量比で含有する洗浄剤組成物である。
【0009】
<(A)成分について>
本発明において、(A)成分は、下記一般式(1)で表わされ、かつ、R1の炭素数が異なる2種以上のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩から構成される。
【化3】
(R1は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M
1、M
2は互いに同じであっても、異なっていてもよく、水素原子、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属などの金属原子、有機あるいは無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【0010】
上記式(1)においてR1の炭素数が異なる2種以上のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩を含むことによって、起泡力、泡のきめ細かさ、泡の保持性といった泡性能に優れた洗浄剤組成物を得ることができる。その機構は必ずしも明確ではないが、以下のように推察される。単一鎖長のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩を用いた場合には、N−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩の自己集合力が強固となりすぎるため、N−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩が泡の形成に関与しにくくなり、泡性能が損なわれやすいのに対し、2種以上のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩を用いることにより、自己集合力が適度に抑えられ、優れた泡性能が発現するものと考えられる。
【0011】
前記一般式(1)で表わされる(A)成分であるN−アシルアスパラギン酸としては、R1の炭素数が7〜23のアルキル基であれば特に限定されないが、炭素数10〜16が好ましく、また性能や入手容易性の観点より、N−ラウロイルアスパラギン酸(R1:炭素数11)、N−ミリストイルイルアスパラギン酸(R1:炭素数13)、又はN−パルミトイルアスパラギン酸(R1:炭素数15)がより好ましい。特に好ましいものは、N−ラウロイルアスパラギン酸、N−ミリストイルイルアスパラギン酸である。
【0012】
これらN−アシルアスパラギン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の、1種あるいはこれらの混合物が挙げられる。性能や入手容易性の観点より、対イオンがナトリウムおよび/またはカリウムであるN−アシルアスパラギン酸塩を用いることが好ましい。
【0013】
N−アシルアスパラギン酸とN−アシルアスパラギン酸塩とを併用してもよい。また、塩の配合に代えて、N−アシルアスパラギン酸と塩基とを、それぞれ配合し、配合処方の中で塩を形成することもできる。
より好ましくは、(A)成分が、前記一般式(1)において、R1の炭素数が11であるラウロイルアスパラギン酸及び/又はその塩である(A1)成分と、R1の炭素数が13であるミリストイルアスパラギン酸及び/又はその塩(A2)成分とを含有する洗浄剤組成物である。この2種類の組み合わせにより、起泡力、泡のきめ細かさ、泡の保持性といった泡性能に優れた洗浄剤組成物を得ることができる。
【0014】
<(B)成分について>
本発明において、(B)成分とは、下記一般式(2)より表される少なくとも1種の高級脂肪酸及び/又はその塩から構成される。
【化4】
(R2は炭素数7〜23のアルキル基を示す。M
3は水素原子、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属などの金属原子、有機あるいは無機アンモニウム、塩基性アミノ酸、またはコリンを示す。)
【0015】
前記一般式(2)で表わされる(B)成分である高級脂肪酸としては、R2が炭素数7〜23のアルキル基であれば特に限定されず、カプリル酸(R2:炭素数7)、カプリン酸(R2:炭素数9)、ラウリン酸(R2:炭素数11)、ミリスチン酸(R2:炭素数13)、パルミチン酸(R2:炭素数15)、ステアリン酸(R2:炭素数17)、イソステアリン酸(R2:炭素数17)、アラキジン酸(R2:炭素数19)、ベヘン酸(R2:炭素数21)などが挙げられる。
これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩等のアミン塩;リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、コリン塩等の単一物あるいは混合物が挙げられる。性能や入手容易性の観点より、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が好ましく、より好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸である。
【0016】
(B)成分としては、飽和、不飽和の何れであってもよく、直鎖状、分岐状の何れであってもよく、水酸基、芳香族基等の置換基を有していてもよい。
【0017】
(B)成分として、1種の高級脂肪酸又は高級脂肪酸塩を使用してもよいが、高級脂肪酸と高級脂肪酸塩とを併用して用いてもよい。また、塩の配合に代えて、高級脂肪酸と塩基とを、それぞれ配合し、配合処方の中で塩を形成することもできる。
【0018】
より好ましくは、(B)成分が、前記一般式(2)において、R2の炭素数が11であるラウリン酸及び/又はその塩(B1)成分と、R2の炭素数が13であるミリチン酸及び/又はその塩(B2)成分とを含有する洗浄剤組成物である。この2種類の組み合わせを含有することによって、髪の軋み感や髪のボリューム感といった独特の優れた使用感が得られる。
【0019】
<(質量比)>
本発明の洗浄剤組成物において、前記(A)成分に対する前記(B)成分の質量比が0.10〜0.30である。
【0020】
上記(A)成分及び(B)成分を特定の質量比で含有することにより、起泡力や、泡の保持性、クリーミー性といった泡性能や洗浄力が優れるだけでなく、さらに、洗髪剤として使用した際の髪の軋み感や、洗髪後の髪のボリューム感といった独特の優れた使用感が得られる。
【0021】
(B)/(A)(質量比)が0.01未満であると、髪の軋み感や起泡力が不足する。(B)/(A)(質量比)が0.30を超えると、髪の軋み感が強くなりすぎ使用感が劣る。(B)/(A)(質量比)は、0.10〜0.20の範囲であることが、髪の軋み感の観点から、より好ましい。
【0022】
また、(A)成分が、前記(A1)成分と前記(A2)成分を含有し、(B)成分が前記(B1)成分と(B2)成分を含有する洗浄剤組成物であることがさらに好ましい。具体的には、(A)成分が、前記一般式(1)において、R1の炭素数が11であるラウロイルアスパラギン酸及び/又はその塩である(A1)成分と、R1の炭素数が13であるミリストイルアスパラギン酸及び/又はその塩(A2)成分とを含有し、(B)成分が、前記一般式(2)において、R2の炭素数が11であるラウリン酸及び/又はその塩(B1)成分と、R2の炭素数が13であるミリチン酸及び/又はその塩(B2)成分とを含有する洗浄剤組成物である。
【0023】
また、この場合、(A1)成分及び(A2)成分に対する、(B1)成分及び(B2)成分の質量比({(B1)+(B2)}/{(A1)+(A2)}が0.10〜0.30であることが好ましい。この範囲であれば、髪の軋み感や洗髪後の髪のボリューム感がより向上する。より好ましくは、0.10〜0.20である。
【0024】
さらに、この場合において、(A2)成分に対する(B2)成分の質量比が0.10〜0.30であることが特に好ましい。(B2)/(A2)が0.10以上であることにより、髪の軋み感と髪のボリューム感がより向上する。また、(B2)/(A2)が0.30以下であることにより、髪の軋み感が強くなりすぎるのを防ぐことができる。
【0025】
また、(B1)/(A1)(質量比)は、0.01〜0.30の範囲が好ましく、0.1〜0.30の範囲がより好ましい。
【0026】
(A1)/(A2)(質量比)は、1.0〜4.0であることが好ましく、1.0〜3.0の範囲がさらに好ましい。(A1)/(A2)が1.0以上であることにより、髪の軋み感と髪のボリューム感がより向上する。また、(A1)/(A2)が4.0以下であることにより、髪の軋み感が強くなりすぎるのを防ぐことができる。
【0027】
本発明は、洗髪剤として使用した際の髪の軋み感や髪のボリューム感といった独特の優れた使用感が得られる洗髪剤である。本発明の洗髪剤は、(B)成分の配合量が高く、特に上述の(A1)、(A2)、(B1)及び(B2)成分を含み、(B2)成分が高いことにより、髪の軋み感と髪のボリューム感がより一層向上する。
【0028】
また、この髪の軋み感や髪のボリューム感といった使用感は、独特の使用感であるため、より適度な使用感を得るためには、(A1)成分や(B2)成分の配合量を上述の範囲とすることにより達成することができる。
【0029】
本発明において、前記一般式(1)で表わされ、R1の異なる2種以上のN−アシルアスパラギン酸及び/又はその塩(A)と、前記一般式(2)で表わされる少なくとも1種の高級脂肪酸及び/又はその塩(B)、の両者を含有させる方法に制限はないが、前記(A)に対し、前記(B)を別途添加する方法の他、(A)をアスパラギン酸と高級脂肪酸塩化物とから合成する工程において、(B)を系中に副生させる方法などが挙げられる。
【0030】
本発明の洗浄剤組成物に含有することが出来る非イオン系界面活性剤としては、以下のものが挙げられる。
POE(ポリオキシエチレン)オクチルエーテル、POEラウリルエーテル、POEミリスチルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチル(2−エチル−ヘキシル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;POE・POP(ポリオキシプロピレン)ブチルエーテル、POE・POEラウリルエーテル、POE・POPセチルエーテルPOE・POPグリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール型;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEクロロフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフトールエーテル等のポリオキシエチレンアリールエーテル;POE硬化ひまし油エーテル、POEひまし油エーテル;その他POEラノリンアルコールエーテル、POEフィトステロール等のエーテル系;モノステアリン酸POEグリセリル、オレイン酸POEグリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、トリステアリン酸POEソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ヘキサステアリン酸POEソルビトール、テトラステアリン酸POEソルビトール、テトラオレイン酸POEソルビトール、モノラウリン酸POEソルビトール等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;
【0031】
ポリエチレングリコールモノラウリン酸、ポリエチレングリコールモノステアリン酸、ポリエチレングリコールモノオレイン酸、ポリエチレングリコールジステアリン酸、ポリエチレングリコールジオレイン酸、ポリエチレングリコールジイソステアリン酸等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;その他ポリエチレングリコールラノリン脂肪酸エステル等のエーテルエステル系;モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノヒドロキシステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸エチレングリコール等のエチレングリコール脂肪酸エステル;モノステアリン酸プロピレングリコール、自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル;
【0032】
モノステアリン酸ペンタエリスリトール、モノオレイン酸ペンタエリスリトール等のペンタエリスリトール脂肪酸エステル;マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキル(ポリ)グルコシド、シュガーエステル等の糖誘導体;α−モノイソステアリルグリセリルエーテル等のアルキルグリセリルエーテル;アセチル−モノグリ、乳酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド等の有機酸モノグリセリド;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウロイルモノエタノールアミド、ミリストイルモノエタノールアミド、ラウロイルジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウロイルイソプロパノールアミド、ミリストイルイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸イソプロパノールアミド、POEラウロイルモノエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;POEラウリルアミン、POEステアリルアミン等のPOEアルキルアミン;ラウリルジメチルアミンオキサイド、ココジメチルアミンオキサイド、ココアミドプロピルジメチルアミンオキサイド等のアミンオキサイド等が挙げられる。
【0033】
また陰イオン系界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸およびその塩;
【0034】
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアリールエーテル硫酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸ナトリウム、オレイン酸アミドエーテル硫酸ナトリウム等のアルキルアミド硫酸およびその塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等のアシルエステル硫酸およびその塩;ラウリルスルホン酸ナトリウム、ミリスチルスルホン酸ナトリウム、ヤシ油アルキルスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸およびその塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸およびその塩;アルキルナフタレンスルホン酸およびその塩;ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン重縮合物等のホルマリン縮合系スルホン酸およびその塩;スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、オレイン酸アミドスルホコハク酸2ナトリウム等のスルホコハク酸およびその塩;
【0035】
ドデセンスルホン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデセンスルホン酸カリウム、デトラデセンスルホン酸カリウム等のα−オレフィンスルホン酸およびその塩;α−スルホラウリン酸メチルエステル、α−スルホミリスチン酸メチルエステル、α−スルホラウリン酸(EO)nメチルエステル等のα−スルホ脂肪酸エステルおよびその塩;ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリンカリウム、ラウロイル−Nメチルタウリンナトリウム、ラウロイル−Nメチルタウリンカリウム、ラウロイル−Nメチルタウリントリエタノールアミン、ミリストイル−Nメチルタウリンナトリウム、ミリストイル−Nメチルタウリントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−Nメチルタウリントリエタンールアミン等のN−アシルメチル−タウリンおよびその塩;ラウロイルイセチオン酸ナトリウム、ミリストイルイセチオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルイセチオン酸ナトリウム等のアシルイセチオン酸およびその塩;アルキルスルホ酢酸塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルリン酸カリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ジポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸およびその塩;アルキルアリールエーテルリン酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルアミドエーテルリン酸ナトリウム等の脂肪酸アミドエーテルリン酸およびその塩;
【0036】
ラウリルリン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸リン酸ナトリウム、ミリスチルリン酸カリウム、ラウリルリン酸トリエタノールアミン、オレイルリン酸ジエタノールアミン等のアルキルリン酸およびその塩;N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸カリウム、N−ミリストイルグルタミン酸カリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸カリウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ミリストイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタンールアミン、N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミン、N−ラウロイル−β−アラニンカリウム、N−ラウロイルスレオニントリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン等のN−アシルアミノ酸およびその塩;ラウロイルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アシルイミノジ酢酸ナトリウム、ラウロイルイミノジ酢酸ジナトリウム、パーム核脂肪酸イミノジ酢酸ナトリウム等のアシルイミノジ酢酸およびその塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル酢酸カリウム、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル酢酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンステアリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリグリセリルラウリルエーテル酢酸ナトリウム等のエーテルカルボン酸およびその塩;ヤシ油脂肪酸シルクペプチド等のアシル化ペプチド;
【0037】
ポリオキシエチレンラウリン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチン酸アミドエーテルカルボン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテルカルボン酸トリエタノールアミン等のアミドエーテルカルボン酸およびその塩;アシル乳酸塩;アルケニルコハク酸およびその塩等が、また両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルベタイン、ミリスチルジメチルベタイン、パルミチルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、オレイルジメチルベタイン、ヤシ油アルキルジメチルベタイン、ラウリルメチルエチルベタイン、オクタデシルオキシメチルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ヤシ油アルキルジヒドロキシエチルベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイン等のカルボキシベタイン型;RN
+H
2CH
2COO
-(R:アルキル)で示されるラウリルグリシン、ステアリルグリシン等のグリシン型;RN
+H
2CH
2CH
2COO-(R:アルキル)で示されるラウリル−β−アラニン、ステアリル−β−アラニン等のアミノプロピオン酸型;ラウリルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、ミリスチルジメチルヒドロキシプロピリルスルホベタイン、ラウリルジメチルプロピルスルホベタイン、ヤシ油アルキルジメチルプロピルスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン等のスルホベタイン型;RN
+H
2CH
2CH
2SO
3-(R:アルキル)で示されるスルホン酸型;RN
+H
2CH
2CH
2OSO
3-(R:アルキル)で示される硫酸型;
【0038】
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシエチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシエチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N´−カルボキシメチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸アシル−N´−カルボキシエチル−N´−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−ジカルボキシメチル−エチレンジアミン2ナトリウム、N−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル−N´−カルボキシメチル−エチレンジアミンナトリウム、N−ヒドロキシドデシル−N−ポリオキシエチレン−N´−カルボキシエチル−N´−ポリオキシエチレンエチレンジアミンナトリウム等のアミノカルボン酸塩型;2−ラウリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ミリスチル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ステアリル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−ヤシ油アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型;RN
+H
2CH(CH
3)P(OH)O
2-(R:アルキル)で示されるリン酸型;レシチン等が、
【0039】
また本発明の洗浄剤組成物に含有することの出来るカチオン系界面活性剤としては、以下のものが挙げられる。
ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、パルミチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、牛脂アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド、ヤシ油アルキルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルアンモニウムメチル硫酸等のモノアルキル第四級アンモニウム塩;ジオクチルジメチルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド等のジアルキル第四級アンモニウム塩;ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムエチル硫酸、ラウロイルアミノエチルメチルジエチルアンモニウムメチル硫酸等のアシルアミノアルキル第四級アンモニウム塩;ジパルミチルポリエテノキシエチルアンモニウムクロライド、ジステアリルポリエテノキシメチルアンモニウムクロライド等のアルキルエテノキシ第四級アンモニウム塩;ラウリルイソキノリニウムクロライド等のアルキルイソキノリニウム塩;ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等のベンザルコニウム塩;ベンジルジメチル{2−[2−(p-1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノオキシ)エトオキシ]エチル}アンモニウムクロライド等のベンゼトニウム塩;セチルピリジニウムクロライド等のピリジニウム塩;イミダゾリニウム塩;N−ココイルアルギニンエチルエステルピロリドンカルボン酸塩、N−ラウロイルリジンエチルエチルエステル塩酸塩等のアシル塩基性アミノ酸アルキルエステル塩;ラウリルアミン塩酸塩等の第一級アミン塩;
ジラウリルアミン酢酸塩等の第二級アミン塩;第三級アミン塩;脂肪酸アミドグアニジニウム塩;ラウリルトリエチレングリコールアンモニウムハイドロオキサイド等のアルキルトリアルキレングリコールアンモニウム塩等が挙げられる。
【0040】
さらに、各界面活性剤の一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩に対する割合は特に限定されるものではないが、本発明の効果を最大に発揮するためには、一般式(1)で表されるN−アシルアスパラギン酸またはその塩:各界面活性剤の比率は1:1000〜300:1の範囲である事が望ましく、1:200〜100:1の範囲である場合に有効である。さらに望ましくは1:10〜10:1の範囲にある場合に最も効果が高い。
【0041】
本発明の洗浄剤組成物には、その効果を損なわない範囲において、通常、洗浄剤あるいは化粧料として用いられる各種成分を、その目的に応じて適宜配合することができる。
これらの成分としては、例えば、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、二酸化チタン、二酸化亜鉛等の粉末成分;ホホバ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、月見草油、ミンク油、ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、トーモロコシ油、カカオ油、ヤシ油、コメヌカ油、オリーブ油、アーモンド油、ごま油、サフラワー油、大豆油、椿油、パーシック油、ヒマシ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、パーム油、パーム核油、卵黄油、ラノリン、スクワレン等の天然動植物油脂類;合成トリグリセライド;スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、イソパラフィン等の炭化水素類;カルナバウロウ、パラフィンワックス、鯨ロウ、ミツロウ、キヤンデリラワックス、ラノリン等のワックス類;セタノール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール等の高級アルコール類;コレステリル−オクチルドデシル−ベヘニル等のコレステロールおよびその誘導体;イソプロピルミリスチン酸、イソプロピルパルミチン酸、イソプロピルステアリン酸、2エチルヘキサン酸グリセロール、ブチルステアリン酸、リノール酸エチル等のエステル類;ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンペンタエリトリトールエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル等の極性オイル;
【0042】
その他、メチルフェニルポリシロキサン、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、セトキシメチルポリシロキサン、メチルポリシロキサンエマルション、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン等、更にはアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、片末端反応性シリコーン、異種官能基変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、親水性特殊変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸含有シリコーン、フッ素変性シリコーン等の各種誘導体を含むシリコーン類;パラアミノ安息香酸およびその誘導体、ホモメチル−7N−アセチルアラントイラニレート、ブチルメトキシベンゾイルメタン、ジ−パラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、オクチルシンナメート等のパラメトキシケイ皮酸誘導体、アミルサリシレート等のサリチル酸誘導体、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル、酢酸液状ラノリン、コガネバナ根抽出エキス、トリアニリノ−p−カルボエチルヘキシルオキシ−トリアジン等の紫外線吸収剤;
【0043】
アルブチン、コウジ酸、リン酸アスコルビン酸マグネシウムなどのアスコルビン酸およびその誘導体、グルタチオン、甘草エキス、チョウジエキス、茶抽出物、アスタキサンチン、牛胎盤エキス、トコフェロールおよびその誘導体、トラネキサム酸およびその塩、アズレン、γ−ヒドロキシ酪酸等の美白成分;
マルチトール、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリコール等の多価アルコール、ピロリドンカルボン酸ソーダ、乳酸ソーダ、クエン酸ソーダなど有機酸およびその塩、ヒアルロン酸ソーダなどヒアルロン酸およびその塩、酵母および酵母抽出液の加水分解物、酵母培養液、乳酸菌培養液など醗酵代謝産物、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、セリシン等の水溶性蛋白、コラーゲン加水分解物、カゼイン加水分解物、シルク加水分解物、ポリアスパラギン酸ナトリウム等のぺプチド類およびその塩、トレハロース、キシロビオース、マルトース、ラフィノース、メリビオース、蔗糖、ブドウ糖、植物性粘質多糖等の糖類、結晶性セルロース、非結晶性セルロース、キシラン、マンナン、ガラクタン、アラビナン、アラビノキシラン等の多糖類およびその誘導体、水溶性キチン、キトサン、ペクチン、コンドロイチン硫酸およびその塩等のグリコサミノグリカンおよびその塩、グリシン、セリン、スレオニン、アラニン、アスパラギン酸、チロシン、バリン、ロイシン、アルギニン、グルタミン、プロリン酸等のアミノ酸、アミノカルボニル反応物等の糖アミノ酸化合物、アロエ、マロニエ等の植物抽出液、トリメチルグリシン、尿素、尿酸、アンモニア、レシチン、ラノリン、スクワラン、スクワレン、グルコサミン、クレアチニン、DNA、RNA等の核酸関連物質等の保湿剤;
【0044】
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロース、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、ペクチン、マンナン、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリアクリル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、ニトロセルロース、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド等のポリオキシエチレン脂肪酸エステルメチルグリコシド等の増粘剤;エチレンジアミン四酢酸およびその塩類、ヒドロキシエチレンジアミン3酢酸およびその塩類、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、グルコン酸、ポリリン酸塩類、メタリン酸塩類などの金属イオン封鎖剤;
【0045】
エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレグリコール等の有機溶剤、ブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、フィチン酸等の酸化防止剤;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、マレイン酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体;ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体等のビタミンB類;アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸等のビタミン類; ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)グリチルレチン酸およびその誘導体、ヒノキチオール、ムシジン、ビサボロール、ユーカリプトール、チモールイノシトール、サポニン類(キラヤサポニン、アズキサポニン、ヘチマサポニン等)トラネキサム酸、パントテルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランジン、プラセンタエキス、センブリエキス、セファランチン、ビタミンEおよびその誘導体、ガンマーオリザノールなどの血行促進剤;トウガラシチンキ、ショオウキョウチンキ、カンタリスチンキ、ニコチン酸ベンジルエステルなどの局所刺激剤、各種ビタミンやアミノ酸などの栄養剤、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸誘導体、アラントイン、アズレン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾンなどの抗炎症剤;
【0046】
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸などの収斂剤;メントール、カンフルなどの清涼剤;抗ヒスタミン剤;トコフェロール類、BHA、BHT、没食子酸、NDGA、ユビキノンなどの酸化防止剤等の各種薬剤;サッカロマイセスなどの酵母、糸状菌、バクテリア、牛胎盤、人胎盤、人臍帯、酵母、牛コラーゲン、牛乳由来蛋白、小麦、大豆、牛血液、ブタ血液、鶏冠、カミツレ、キュウリ、コメ、シアバター、シラカバ、茶、トマト、ニンニク、ハマメリス、バラ、ヘチマ、ホップ、モモ、アンズ、レモン、キウイ、ドクダミ、トウガラシ、クララ、ギシギシ、コウホネ、セージ、ノコギリ草、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、アロエベラ、オウゴン、オウバク、コウカ、ベニバナ、サンシン、シコン、タイソウ、チンピ、ニンジン、ヨクイニン、ハトムギ、クチナシ、サワラ等の動植物・微生物およびその一部から有機溶媒、アルコール、多価アルコール、水、水性アルコール等で抽出または加水分解して得た天然エキス;色素;香料;ラノリン、コレステロール、サポニン等の天然界面活性剤;アルギン酸ナトリウム、澱粉誘導体、トラガントゴム等の高分子界面活性;精製水等を配合することができる。
【0047】
上記の各種成分の内、粉末成分との併用は、物理的な摩擦効果によって洗浄力を高めると共に、粒子表面に汚れを吸着することで有効である。
また、油性成分との併用は油性成分の溶剤効果により油性の汚れを可溶化する効果があるために洗浄力の向上に適している。油性成分の中でも、シリコーン類との併用は使用後にさっぱりした感触を与える為に特に有効である。
さらに、保湿剤を併用することは過剰な脱脂による皮膚の荒れを防止することが出来、使用感の向上に寄与する。
金属イオン封鎖剤、酸化防止剤との併用は長期間または過酷な使用条件下における製品の変化を防止し、良好な使用感を提供しつづける上で有効である。
本発明の洗浄剤組成物の形態としては、特に制限はなく、液体状、ゲル状、ペースト状、泡状、固体状、粉末状、錠剤等が挙げられる。洗髪剤としての使用時の利便性を考慮すると、液体状、ゲル状、ペースト状、泡状が好ましく、更に好ましくは、液体状、ゲル状、ペースト状であり、最も好ましくは液体状である。
【実施例】
【0048】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲及びその実施態様はこれに限定されるものではない。実施例で得られた洗浄剤組成物の特性は、以下の方法によって評価した。
【0049】
<泡性能の評価>
[起泡力]
供試洗浄剤組成物3.3gに精製水を加え全体で300gにし、これをミキサーで30秒間撹拌した直後の泡の高さを測定した。なお、以下の基準で「起泡力」を評価した。
○(良):泡の高さが18cm以上
△(可):泡の高さが16cm以上18cm未満
×(不可):泡の高さが16cm未満
【0050】
[泡の保持性]
起泡力の測定において撹拌して、泡の高さを測定したあと、5分間放置して、再度泡の高さを測定し、泡の高さに対する保持率を求めて、以下の基準で「泡の保持性」を評価した。
泡の保持性[%]=5分間放置後の泡の高さ[cm]/撹拌直後の泡の高さ[cm]×100
○(良):泡の保持率が90%以上
△(可):泡の保持率が70%以上90%未満
×(不可):泡の保持率が70%未満
【0051】
[泡のクリーミー性]
起泡力の測定において撹拌した直後の泡のきめ細かさを、男女パネラー10人を対象に以下の基準でクリーミー性を評価してもらい、その平均点を、「泡のクリーミー性」とした。
2点:クリーミー(泡が非常にきめ細かい)
1点:クリーミーだが泡がやや粗い
0点:泡が非常に粗い
なお、上記の測定する際の洗浄剤組成物の温度は、25℃とした。
【0052】
<使用感の評価>
洗浄組成物を用いて、男女パネラー10人を対象に洗髪試験を行い、洗髪中の髪の軋み感や洗髪後の髪のボリューム感を以下の基準で官能評価した。
【0053】
[髪の軋み感]
2点:髪の軋み感が強い
1点:髪の軋み感がやや強い。
0点:髪の軋み感が弱い
【0054】
[髪のボリューム感]
2点:髪のボリューム感が強い。
1点:髪のボリューム感がやや強い。
0点:髪のボリューム感が弱い。
【0055】
[実施例1〜5、比較例1〜2]
表1に記載の配合成分を、表に記載の割合(質量%)で混合し、洗浄剤組成物を調製した。得られた洗浄剤組成物の物性を、上記、記載の方法にて測定した。結果を表の評価欄に示す。
【0056】
【表1】
本発明の組成物は泡性能及び使用感において優れた結果を示した。
【0057】
実施例1〜5は、本発明の必須要件を満足しているので、良好な泡性能をもち、且つ洗髪時の髪の軋み感や洗髪後の髪ボリューム感といった独特の優れた使用感が得られている。それに対し比較例1〜2は、本発明の必須要件を満たさず、髪の軋み感やボリューム感が大幅に劣る結果となっている。
【0058】
また、実施例1に比べて実施例3は、(A1)/(A2)の比が大きいため、実施例1の方が髪の軋み感の評価が高い。さらに、実施例1に比べて実施例5では、(B2)/(A2)の比が小さく、実施例1の方が髪の軋み感や髪のボリューム感といった評価が高い結果となっている。