特許第5901511号(P5901511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5901511
(24)【登録日】2016年3月18日
(45)【発行日】2016年4月13日
(54)【発明の名称】普通型コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01D 61/00 20060101AFI20160331BHJP
【FI】
   A01D61/00 301M
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-283346(P2012-283346)
(22)【出願日】2012年12月26日
(65)【公開番号】特開2014-124136(P2014-124136A)
(43)【公開日】2014年7月7日
【審査請求日】2015年3月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180507
【弁理士】
【氏名又は名称】畑山 吉孝
(74)【代理人】
【識別番号】100137590
【弁理士】
【氏名又は名称】音野 太陽
(72)【発明者】
【氏名】相田 宙
(72)【発明者】
【氏名】林 茂幸
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−115161(JP,A)
【文献】 特開2003−174815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板に吸塵口が形成されたフィーダケースを有し、このフィーダケース内で刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダケース内の塵埃を前記吸塵口から吸引して外部に排出する吸塵ファンと、
前記吸塵口に取り付けられ、前記吸塵ファンに向かって流れる穀稈を捕捉する捕捉部材と、を備え、
前記捕捉部材は、前記吸塵口に亘って互いに交差しないように配置された複数の棒状部材を備える普通型コンバイン。
【請求項2】
前記複数の棒状部材は、前記フィーダの搬送方向に対して略平行である請求項1に記載の普通型コンバイン。
【請求項3】
前記棒状部材は、丸棒である請求項1又は請求項2に記載の普通型コンバイン。
【請求項4】
前記吸塵ファンは、左右向きの軸心周りに回転する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
【請求項5】
前記捕捉部材は、前記フィーダケースに対して着脱可能に構成されている請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
【請求項6】
前記吸塵ファンを覆うファンケースを備え、
前記フィーダケースの天板と前記ファンケースの下端とで、前記捕捉部材が挟み込み支持されている請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
【請求項7】
前記天板から上方に突出する突状部を備え、
前記捕捉部材と前記ファンケースの下端とが、前記突状部に締結具によって共締め連結されている請求項6に記載の普通型コンバイン。
【請求項8】
前記ファンケースの下端を上方から押さえる押さえ部材を備え、
前記押さえ部材は、前記ファンケース及び前記捕捉部材と共に、前記突状部に前記締結具によって共締め連結されている請求項7に記載の普通型コンバイン。
【請求項9】
前記締結具は、蝶ナット又はノブナットである請求項7又は請求項8に記載の普通型コンバイン。
【請求項10】
前記吸塵ファンを駆動するモータを備え、
前記モータ用のブレーカーが、前記吸塵ファンに隣接して備えられている請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、普通型コンバインに関する。より詳細には、天板に吸塵口が形成されたフィーダケースを有し、このフィーダケース内で刈取穀稈を搬送するフィーダと、フィーダケース内の塵埃を吸塵口から吸引して外部に排出する吸塵ファンと、吸塵口に取り付けられ、吸塵ファンに向かって流れる穀稈を捕捉する捕捉部材と、を備える普通型コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような普通型コンバインとして、例えば、特許文献1に記載の普通型コンバインが既に知られている。この特許文献1に記載の普通型コンバインは、吸塵ファン(文献では、吸引排塵フアン)と、捕捉部材(文献では、網体)と、を備えている。吸塵ファンは、フィーダケース(文献では、フイーダハウス)内の塵埃を吸塵口から吸引して外部に排出する。捕捉部材は、吸塵口に取り付けら、吸塵ファンに向かって流れる穀稈を捕捉する。これにより、吸塵ファンへの穀稈の吸い込みの防止を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−174815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の普通型コンバインでは、捕捉部材が網状部材で構成されている、つまり、捕捉部材は、吸塵口に亘って互いに交差するように配置された複数の棒状部材を備えているため、捕捉された穀稈が捕捉部材に絡み付き易い。そして、捕捉部材に大量の穀稈が絡み付くと、捕捉部材に絡み付いた穀稈(ワラ溜り)が抵抗になって、吸塵ファンが塵埃を吸引し難くなることがあった。
【0005】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、捕捉された穀稈が捕捉部材に絡み付き難い普通型コンバインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、天板に吸塵口が形成されたフィーダケースを有し、このフィーダケース内で刈取穀稈を搬送するフィーダと、前記フィーダケース内の塵埃を前記吸塵口から吸引して外部に排出する吸塵ファンと、前記吸塵口に取り付けられ、前記吸塵ファンに向かって流れる穀稈を捕捉する捕捉部材と、を備え、前記捕捉部材は、前記吸塵口に亘って互いに交差しないように配置された複数の棒状部材を備えることにある。
【0007】
本特徴構成によれば、捕捉部材において、複数の棒状部材が吸塵口に亘って互いに交差しないように配置されている。つまり、捕捉部材において、複数の棒状部材のうちの互いに隣り合う棒状部材同士の隙間が、吸塵口の全長に亘って形成されている。したがって、吸塵ファンに向かって流れる穀稈を、複数の棒状部材で捕捉しつつも、複数の棒状部材のうちの互いに隣り合う棒状部材同士の間で、穀稈の絡み付きが発生し難い。
【0008】
さらに、本発明において、前記複数の棒状部材は、前記フィーダの搬送方向に対して略平行であると好適である。
【0009】
通常、フィーダケース内の穀稈のうちの大部分は、フィーダの搬送方向に対して交差する姿勢で搬送される。本特徴構成によれば、複数の棒状部材がフィーダの搬送方向に対して略平行であるため、つまり、穀稈の長手方向と複数の棒状部材の方向とが交差するため、複数の棒状部材が穀稈に対して作用し易く、吸塵ファンに向かって流れる穀稈を、しっかりと捕捉することができる。
【0010】
さらに、本発明において、前記棒状部材は、丸棒であると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、棒状部材に角部が無いため、棒状部材に穀稈が絡み付き難くなると共に、棒状部材で穀稈が切れ難くなるので、吸塵ファンに吸い込まれる切れワラの発生を低減することができる。
【0012】
さらに、本発明において、前記吸塵ファンは、左右向きの軸心周りに回転するものであると好適である。
【0013】
本特徴構成によれば、吸塵ファンの軸心方向において、吸塵ファンと吸塵口とが対向しないため、穀稈が吸塵口から吸塵ファンに向かって流れても、穀稈が吸塵ファンに直接的に接触し難い。
【0014】
さらに、本発明において、前記捕捉部材は、前記フィーダケースに対して着脱可能に構成されていると好適である。
【0015】
本特徴構成によれば、捕捉部材の取り外しや交換が可能であるため、メンテナンス性を向上させることができる。
【0016】
さらに、本発明において、前記吸塵ファンを覆うファンケースを備え、前記フィーダケースの天板と前記ファンケースの下端とで、前記捕捉部材が挟み込み支持されていると好適である。
【0017】
本特徴構成によれば、捕捉部材を安定的に支持することができる。
【0018】
さらに、本発明において、前記天板から上方に突出する突状部を備え、前記捕捉部材と前記ファンケースの下端とが、前記突状部に締結具によって共締め連結されていると好適である。
【0019】
本特徴構成によれば、捕捉部材とファンケースとをまとめて、突状部に簡単に連結することができる。また、突状部により、捕捉部材及びファンケースの位置決めが容易である。
【0020】
さらに、本発明において、前記ファンケースの下端を上方から押さえる押さえ部材を備え、前記押さえ部材は、前記ファンケース及び前記捕捉部材と共に、前記突状部に前記締結具によって共締め連結されていると好適である。
【0021】
本特徴構成によれば、押さえ部材とファンケースと捕捉部材とをまとめて、突状部に簡単に連結することができる。また、突状部により、押さえ部材、ファンケース及び捕捉部材の位置決めが容易である。
【0022】
さらに、本発明において、前記締結具は、蝶ナット又はノブナットであると好適である。
【0023】
本特徴構成によれば、工具を使わずに手で締結具を締緩することができるため、作業性を向上させることができる。
【0024】
さらに、本発明において、前記吸塵ファンを駆動するモータを備え、前記モータ用のブレーカーが、前記吸塵ファンに隣接して備えられていると好適である。
【0025】
本特徴構成によれば、ブレーカーがモータの近傍に位置するため、ブレーカーとモータとの間の配線の取回しが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】普通型コンバインを示す側面図である。
図2】普通型コンバインを示す平面図である。
図3】吸塵ファン及び捕捉部材を示す側面断面図である。
図4】吸塵ファン及び捕捉部材を示す正面断面図である。
図5】吸塵ファン及び捕捉部材を示す平面断面図である。
図6】吸塵ファン及び捕捉部材を示す分解斜視図である。
図7】別実施形態に係る吸塵ファン及び捕捉部材を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
【0028】
先ず、本発明に係る普通型コンバインの全体構成について、図1から図3により説明する。
【0029】
図1及び図2に示すように、普通型コンバインには、クローラ式の走行機体1が備えられている。走行機体1の前部には、運転部2が設けられている。運転部2の後方には、脱穀装置3及び穀粒タンク4が、左右方向に並設されている。また、走行機体1の前方には、刈取部5が設けられている。刈取部5の後部には、刈取穀稈を脱穀装置3に搬送するフィーダ6が設けられている。
【0030】
図3に示すように、フィーダ6は、フィーダケース7内で刈取穀稈を搬送する。フィーダケース7の前端部には、前側回転体8が回転自在に支持されている。フィーダケース7の後端部には、後側回転体9が回転自在に支持されている。前側回転体8と後側回転体9とには、左右一対の搬送チェーン10が巻き付けられている。左右一対の搬送チェーン10には、搬送板11が設けられている。左右一対の搬送チェーン10は、図示しない正転機構により矢印Aの方向に正回転し、かつ、図示しない逆転機構により矢印Aとは反対方向に逆回転する。
【0031】
また、フィーダケース7の天板70には、吸塵口70aが形成されている。吸塵口70aの上方には、フィーダケース7内の塵埃を吸塵口70aから吸引して外部に排出する吸塵ファン12が設けられている。吸塵口70aには、詳しくは後述する捕捉部材20が取り付けられている。
【0032】
次に、吸塵ファン12について、図4から図6により説明する。
【0033】
図4から図6に示すように、吸塵ファン12は、左右向きの軸心X周りに回転する。吸塵ファン12は、モータ13で駆動される。吸塵ファン12は、ファンケース15で覆われている。また、吸塵ファン12は、フィーダケース7の天板70の左横端近傍に配置されている。吸塵ファン12における回転軌跡の下端部は、吸塵口70aの周縁(又はその近傍)に位置している。吸塵ファン12における塵埃流動方向下流側の端縁は、フィーダケース7の横板部71の外面と略面一である。
【0034】
ファンケース15は、吸引側ケース16と、排出側ケース17と、を備えている。吸引側ケース16は、吸塵ファン12に対して塵埃流動方向上流側に配置されている。排出側ケース17は、吸塵ファン12に対して塵埃流動方向下流側に配置されている。吸引側ケース16と排出側ケース17とは、ボルト18で着脱可能(連結解除可能)に連結されている。吸引側ケース16と排出側ケース17との連結部分は、フィーダケース7の横板部71の外面と略同一面上に位置している。
【0035】
吸引側ケース16の下端は、天板70から上方に突出するスタッドボルト24(本発明に係る「突状部」に相当)に、ノブナット25(本発明に係る「締結具」に相当)によって連結されている。天板70からは、複数(例えば、四本)のスタッドボルト24が上方に突出している。吸引側ケース16の下端には、スタッドボルト24が挿通されるボルト孔16aが、四つ形成されている。吸引側ケース16の下端は、押さえフレーム26(本発明に係る「押さえ部材」に相当)によって上方から押さえられている。また、吸引側ケース16における吸塵ファン12と対向する部分には、吸塵ファン12側に凹入する凹入部16bが形成されている。
【0036】
凹入部16bは、吸引側ケース16のうち吸塵ファン12と軸心Xの方向に対抗する部分に形成されている。凹入部16bの凹入方向は、機体横外方向(左横外方向)である。
【0037】
モータ13は、吸塵ファン12に対して塵埃流動方向上流側に配置されている。つまり、モータ13は、吸塵ファン12に対して塵埃流動方向上流側から動力を入力している。また、モータ13は、吸塵口70aと吸塵ファン12との間に配置されている。モータ13は、塵埃が流動する塵埃流動経路と区画されている。具体的には、モータ13は、凹入部16bと吸塵ファン12とが対向する区間においてカバー19で覆われている。また、モータ13は、凹入部16b(凹入部16bの底部)を貫通した状態で支持されている。
【0038】
押さえフレーム26には、スタッドボルト24が挿通されるボルト孔26aが、四つ形成されている。押さえフレーム26は、スタッドボルト24にノブナット25によって吸引側ケース16の下端と共締め連結されている。つまり、押さえフレーム26は、吸引側ケース16及び捕捉部材20と共に、スタッドボルト24にノブナット25によって共締め連結されている。また、押さえフレーム26には、取付ステー27を介して、モータ13用のブレーカー14が取り付けられている。つまり、モータ13用のブレーカー14が、吸塵ファン12に隣接して備えられている。
【0039】
次に、捕捉部材20について、図4から図6により説明する。
【0040】
図4から図6に示すように、捕捉部材20は、吸塵ファン12に向かって流れる穀稈を捕捉する。捕捉部材20は、フィーダケース7の天板70と吸引側ケース16の下端とで、挟み込み支持されている。捕捉部材20は、フィーダケース7に対して着脱可能に構成されている。具体的には、捕捉部材20は、スタッドボルト24にノブナット25によって吸引側ケース16の下端と共締め連結されている。また、捕捉部材20は、複数(本実施形態では、三本)の丸棒21(本発明に係る「棒状部材」に相当)と、前後一対の支持フレーム22・23と、を備えている。
【0041】
丸棒21は、吸塵口70aに亘って互いに交差しないように配置されている。具体的には、丸棒21は、フィーダ6の搬送方向(前後方向)に対して略平行に配置されている。また、三本の丸棒21は、互いに所定の間隔(例えば、等間隔)をあけて配置されている。三本の丸棒21のうちの互いに隣り合う丸棒21同士の隙間は、吸塵口70aの全長(前後方向)に亘って形成されている。丸棒21は、吸塵口70aの左右方向の幅Bのうち左側(横外側)のみに配置されている。丸棒21は、フィーダケース7の天板70の上面よりも上方に突出しないように配置されている。つまり、丸棒21は、前後一対の支持フレーム22・23の下面に配置されている。
【0042】
前後一対の支持フレーム22・23は、フィーダケース7の天板70の上面に配置されている。前後一対の支持フレーム22・23のうち前側の支持フレーム22は、吸塵口70aにおける前側縁に沿って配置されている。前側の支持フレーム22における左端部には、スタッドボルト24が挿通されるボルト孔22bが形成されている。前側の支持フレーム22には、前固定部22aが形成されている。前固定部22aは、吸塵口70aにおける前側縁から吸塵口70aの中心側に向かって突出している。前固定部22aの下面には、丸棒21の前端部が固定(例えば、溶接等)されている。
【0043】
前後一対の支持フレーム22・23のうち後側の支持フレーム23は、吸塵口70aにおける後側縁に沿って配置されている。後側の支持フレーム23における左端部には、スタッドボルト24が挿通されるボルト孔23bが形成されている。後側の支持フレーム23には、丸棒21の後端部が固定される後固定部23aが形成されている。後固定部23aは、吸塵口70aにおける後側縁から吸塵口70aの中心側に向かって突出している。丸棒21の後端部は、後側の支持フレーム23における後固定部23aの下面に固定(例えば、溶接等)されている。
【0044】
以上のような構成により、捕捉部材20において、三本の丸棒21が吸塵口70aに亘って互いに交差しないように配置されている。つまり、捕捉部材20において、三本の丸棒21のうちの互いに隣り合う丸棒21同士の隙間が、吸塵口70aの全長(前後方向)に亘って形成されている。したがって、吸塵ファン12に向かって流れる穀稈を、三本の丸棒21で捕捉しつつも、三本の丸棒21のうちの互いに隣り合う丸棒21同士の間で、穀稈の絡み付きが発生し難い。
【0045】
以下、本発明に係る別実施形態について説明する。
【0046】
(1)上記実施形態において、捕捉部材20には、前後一対の支持フレーム22・23が備えられているが、例えば、図7に示すように、前側の支持フレーム22の一端部と後側の支持フレーム23の一端部とが支持フレームで連結されていてもよい。なお、この場合、前側の支持フレーム22の一端部と支持フレームとの連結部分と、後側の支持フレーム23の一端部と支持フレームとの連結部分とにも、それぞれボルト孔が形成されている。また、図示は省略するが、前側の支持フレーム22の一端部と後側の支持フレーム23の一端部とが支持フレームで連結され、かつ、前側の支持フレーム22の他端部と後側の支持フレーム23の他端部とが支持フレームで連結されていてもよい。
【0047】
(2)上記実施形態において、丸棒21は、フィーダ6の搬送方向に対して略平行に配置されているが、丸棒21は、フィーダ6の搬送方向に対して略直交に配置されていてもよい。また、丸棒21は、フィーダ6の搬送方向に対して斜めに配置されていてもよい。
【0048】
(3)上記実施形態において、本発明に係る「棒状部材」は、丸棒21であるが、本発明に係る「棒状部材」は、角棒(例えば、断面が四角形状の角棒)でもよい。
【0049】
(4)上記実施形態において、丸棒21は、三本であるが、丸棒21は、二本でも四本以上でもよい。
【0050】
(5)上記実施形態において、スタッドボルト24は、四本であるが、スタッドボルト24は、五本以上でもよい。
【0051】
(6)上記実施形態において、本発明に係る「締結具」は、ノブナット25であるが、本発明に係る「締結具」は、蝶ナットでもよい。
【0052】
(7)上記実施形態において、吸引側ケース16と排出側ケース17とは、ボルト18で着脱可能に連結されているが、ボルト18は、ノブボルトであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、天板に吸塵口が形成されたフィーダケースを有し、このフィーダケース内で刈取穀稈を搬送するフィーダと、フィーダケース内の塵埃を吸塵口から吸引して外部に排出する吸塵ファンと、吸塵口に取り付けられ、吸塵ファンに向かって流れる穀稈を捕捉する捕捉部材と、を備える普通型コンバインに利用可能である。
【符号の説明】
【0054】
6 フィーダ
7 フィーダケース
12 吸塵ファン
13 モータ
14ブレーカー
15 ファンケース
20 捕捉部材
21 丸棒(棒状部材)
24 スタッドボルト(突状部)
25 ノブナット(締結具)
26 押さえフレーム(押さえ部材)
70 天板
70a 吸塵口
X 軸心
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7