特許第5901669号(P5901669)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5901669脂肪酸でアセチル化されたサリチレート及びその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5901669
(24)【登録日】2016年3月18日
(45)【発行日】2016年4月13日
(54)【発明の名称】脂肪酸でアセチル化されたサリチレート及びその使用
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/609 20060101AFI20160331BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 1/00 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 7/10 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20160331BHJP
   A61P 21/02 20060101ALI20160331BHJP
   C07D 295/10 20060101ALN20160331BHJP
   C07C 233/55 20060101ALN20160331BHJP
   C07C 233/20 20060101ALN20160331BHJP
   C07C 235/50 20060101ALN20160331BHJP
   C07C 237/04 20060101ALN20160331BHJP
   C07C 69/587 20060101ALN20160331BHJP
   A61K 31/232 20060101ALN20160331BHJP
   A61K 31/202 20060101ALN20160331BHJP
   A61K 31/166 20060101ALN20160331BHJP
   A61K 31/4965 20060101ALN20160331BHJP
   A61K 31/235 20060101ALN20160331BHJP
【FI】
   A61K31/609
   A61P29/00
   A61P3/06
   A61P3/10
   A61P1/00
   A61P1/04
   A61P9/10 101
   A61P9/10
   A61P27/02
   A61P17/00
   A61P13/12
   A61P7/10
   A61P25/00
   A61P25/28
   A61P25/14
   A61P25/16
   A61P21/02
   !C07D295/10
   !C07C233/55
   !C07C233/20
   !C07C235/50
   !C07C237/04 C
   !C07C69/587
   !A61K31/232
   !A61K31/202
   !A61K31/166
   !A61K31/4965
   !A61K31/235
【請求項の数】27
【外国語出願】
【全頁数】250
(21)【出願番号】特願2014-26425(P2014-26425)
(22)【出願日】2014年2月14日
(62)【分割の表示】特願2011-517582(P2011-517582)の分割
【原出願日】2009年7月8日
(65)【公開番号】特開2014-111643(P2014-111643A)
(43)【公開日】2014年6月19日
【審査請求日】2014年3月11日
(31)【優先権主張番号】61/104,364
(32)【優先日】2008年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/078,983
(32)【優先日】2008年7月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/148,658
(32)【優先日】2009年1月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/104,363
(32)【優先日】2008年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/104,366
(32)【優先日】2008年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511006465
【氏名又は名称】カタバシス ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(72)【発明者】
【氏名】ミルン,ジル,シー.
(72)【発明者】
【氏名】ジロウセク,マイケル,アール.
(72)【発明者】
【氏名】ビーミス,ジーン,イー.
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ジェシー,ジェイ.
【審査官】 三木 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特表平11−503747(JP,A)
【文献】 米国特許第05760261(US,A)
【文献】 特表昭62−501703(JP,A)
【文献】 特開昭56−086134(JP,A)
【文献】 米国特許第04036951(US,A)
【文献】 米国特許第04670465(US,A)
【文献】 国際公開第2007/116027(WO,A1)
【文献】 特開昭62−223159(JP,A)
【文献】 Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism,2006年,Vol.91, No.2,p.439-446
【文献】 Phytochemistry,1982年,Vol.21, No.3,p.633-637
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/609
C07C 69/587
C07C 233/20
C07C 233/55
C07C 235/50
C07C 237/04
C07D 295/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炎症を治療するための医薬組成物であって、有効量の式Iの化合物
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

式I
(式中:
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN−C(O)C〜Cアルキル、及び−C(O)OC〜Cアルキルからなる群より選択され;
はNHであり、又はNHであり
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH又は−OCHCHであり
bは、H又はCHであり
dは、Hであり
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化2】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化3】
[この文献は図面を表示できません]



が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tはであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、又は
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである
あるいはその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又は立体異性体、を含む医薬組成物。
【請求項2】
前記炎症が、代謝性障害に関連する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記代謝性障害が、II型糖尿病、インスリン抵抗性心疾患、不整脈、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、高トリグリセリド血症、脂質異常症、網膜症、腎症、ニューロパチー又は黄斑浮腫である、請求項2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記炎症が、炎症性腸疾患に関連する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記炎症性腸疾患が、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群又はクローン病である、請求項4に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記炎症が、神経変性障害に関連する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記神経変性障害が、神経変性、アルツハイマー病、多発性硬化症、ハンチントン病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症又は脳炎である、請求項6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記炎症が、筋肉疲労障害に関連する、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記筋肉疲労障害が、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、皮膚筋炎、封入体筋炎、多発性筋炎又は悪液質である、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
がNHである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項11】
rが2であり、sが6であり、tが1であり、Zが
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記化合物が、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
QがZである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
Qが
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
QがZであり、ZがHである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項16】
n、o、p及びqのうち2つがそれぞれ1である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項17】
rが3であり、sが5であり、tが1であり、zが
【化8】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項18】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]

である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記筋肉疲労障害がデュシェンヌ型筋ジストロフィーである、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記筋肉疲労障害が皮膚筋炎である、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記筋肉疲労障害が悪液質である、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記炎症がデュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連している、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記炎症が悪液質に関連している、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項24】
前記炎症が悪液質に関連している、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記炎症がデュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連している、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記炎症が悪液質に関連している、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記炎症がデュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連している、請求項12に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、2009年1月30日に出願した米国仮出願番号第61/148,658号、2008年10月10日に出願した米国仮出願番号第61/104,363号、2008年10月10日に出願した米国仮出願番号第61/104,364号、2008年10月10日に出願した米国仮出願番号第61/104,366号、2008年7月8日に出願した米国仮出願番号第61/078,983号の利益を請求する。これらの出願の開示内容全体は、信頼に足るものであり、本出願に参照により組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体、及び脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体(「本発明の化合物」);有効量の脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体、及び/又は脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体(「本発明の化合物」)を含む組成物;並びに、有効量の本発明の化合物の投与を含む、炎症性疾患を治療又は予防するための方法に関する。本明細書で引用されるあらゆる特許、特許出願及び刊行物は、それらの全体が、本出願に参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
炎症経路は、多くの慢性疾患及び急性疾患の鍵となる病態生理の根底にある。解明されていない炎症は、限定されないが、心疾患、アテローム性動脈硬化症、1型及び2型の糖尿病、脂質異常症、喘息、関節炎(関節リウマチ(RA)を含む)、変形性関節症、嚢胞性線維症、筋肉疲労疾患(筋ジストロフィーを含む)、疼痛、インスリン抵抗性、酸化ストレス、炎症性腸疾患(IBD)(大腸炎及びクローン病を含む)、神経変性疾患(アルツハイマー病を含む)を含む多くの慢性障害において重要である。
【0004】
もっと最近には、炎症の研究は、細胞内の深部にまで及んでいる。細胞シグナル伝達分子は、炎症を誘発する応答、炎症を抑える応答といった炎症応答を制御する遺伝子の発現を調節することが確認されている。抗炎症因子及び炎症誘発因子をコードする遺伝子の均衡を保つ中心的な調節因子の1つは、核内因子カッパベータ(NFκB)である。NFκBは、p50(NFκB1)、p52(NFκB2)、p65(RelA)、c−Rel、RelBといった転写因子の一群である。これらの核内因子は、NFκB阻害因子IκBによる複合体と同様に、細胞質内で、不活性状態で複合体又は二量体対として保持される。IκBタンパク質は、IκBα、IκBβ、IκBεを含むが、他のものも存在する。不活性なNFκB複合体は、IKKβのようなキナーゼによるIκBタンパク質のリン酸化によって、細胞質から放出される。NFκB活性を制御するキナーゼは、免疫応答又は細胞ストレスによって活性化される。従って、IkB/p65/p50のような細胞質NFκB複合体では、IkBは、IKKβのようなキナーゼによってリン酸化された状態になり、p65/p50のようなNFκB二量体対を核に放出する。核において、NFκBは、アラキドン酸をプロスタグランジンH2(PGH2)に変換する酵素の1つであるシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)のような酵素に加えて、TNFα、IL−6、IL−1βなどのサイトカインのような炎症誘発因子の遺伝子発現を制御する。これらの因子は、種々の組織での炎症を誘発する。それに加えて、細胞の状況及び放出されるNFκB核内因子によっては、NFκBは、抗炎症遺伝子の発現を引き起こす場合がある。
【0005】
サリチレート及び他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、ヒトで、これらの薬物による炎症の緩和及び減少を引き出すように、NFκB経路に影響を与えることがある。アスピリン及びCOX阻害剤は、セリン530(COX−1)又はセリン516(COX−2)のアセチル化によって、疎水性チャネルへの接近を可逆的又は不可逆的に遮断することによって、炎症を減らすように作用する。カルボキシレート基を有する、ある種の選択的なNSAIDの場合、アルギニン120との間に顕著な電荷−電荷相互作用が存在する。この結合又は相互作用は、PGHを形成するシクロオキシゲナーゼ酵素をブロックする。サリチレートは、COX酵素をアシル化する能力はなく、in vivoで関連する濃度で、COX酵素上での直接的な阻害作用は、もしあったとしてもほとんどないため、シクロオキシゲナーゼを不可逆的に阻害しない。サリチレートは、IKKβの活性を阻害し、これによってNFκBを阻害し、COX−2発現が誘発される炎症段階で、COX−2の発現を減らすことが示されている。
【0006】
NSAIDの別の例は、ジフルニサルである。
【化1】
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【0007】
NSAIDのさらに別の例は、トリフルサルである。
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0008】
ジフルニサル及びトリフルサルは、一般的に、変形性関節症及び関節リウマチによって生じる疼痛、圧痛、腫れ、こわばりを緩和するのに使用され、一般的に、軽度から中程度の疼痛を緩和するのに使用される。
【0009】
副作用のため、サリチレート治療には問題が生じ、このことは、代替法が開発され、NFκB活性を低下させることが追求される必要があることを意味する。ある種のサリチレートは、経口摂取される場合、慢性的な投与において長期間にわたる胃潰瘍が生じるという主な欠点がある。それに加えて、サリチレートは、強力な刺激剤である場合があり、このことは、これらのCOX阻害剤の局所濃度が高いことによって生じると思われる。アスピリンの望ましくない影響の多くは、COX又はNFκB経路の不適切な阻害によって生じる。NSAIDは、COXを阻害し、有効な抗炎症剤であるが、有害な影響が、NSAIDの使用を制限している。
【0010】
NFκB活性を調節する他の抗炎症剤は、ω−3多価不飽和脂肪酸(PUFA)である。ω−3脂肪酸は、NFκBの活性化剤であるIL−1も減らし、IL−10のような抗炎症性サイトカイン及びアディポネクチンのようなアディポカインを増やす。サケ、トラウト、ニシン、マグロのような、脂の多い冷水魚は、主要な海産物から誘導されるω−3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、食用海産物のω−3脂肪酸源である。葉物緑色野菜及び特定の豆類、ナッツ類又は油脂類、例えば、大豆、クルミ、アマニ油、キャノーラ油も、食用の豊富なω−3脂肪酸源である。
【0011】
ω−3脂肪酸の抗炎症効果は、広く研究されており、いくつかの慢性炎症性疾患に対し良好な結果を与えている。TNFα及びIL−6は、炎症プロセス中に顕著に増えるサイトカインであり、一般的に、炎症マーカーとして測定される。ω−3PUFAの取り込み量が増えることは、循環するTNFα及びIL−6の濃度が低下することと強く関係があることが示されている(Ferrucci et al.、2006)。さらに、ω−3PUFAの取り込み量が増えることは、十分に特性が決定されている抗炎症性サイトカインIL−10を含む抗炎症マーカーの濃度が大きくなることとも関連がある(Ferruccci et al、2006)。大腸炎の動物モデルは、魚油が、結腸の損傷及び炎症、体重減少、死亡率を下げることを示す。IBD患者において、魚油栄養補助食品は、炎症調節因子の値を調節することが示されており、潰瘍性大腸炎の鎮静を誘発し、維持するのに有益な場合がある。
【0012】
RA及び他の炎症性状態の管理において、副作用は、NSAIDの使用を制限している。治験は、タラ肝油を与えたRA患者の39%が、毎日のNSAID必要量を、30%を超える値まで減らすことができることを示した。ω−3脂肪酸は、心不整脈によって引き起こされる突然死のリスクを減らすために使用されており、栄養補助食品として摂取されており、ω−3脂肪酸エチルエステルは、組み合わせ治療として、脂質異常症を治療するために使用される。
【0013】
さらに、ω−3脂肪酸は、正常血糖のヒト及び肥満個体において、インスリン感度及び糖耐能を高めることが示されている。ω−3脂肪酸は、炎症の表現型を示す肥満患者及び非肥満患者においてインスリン抵抗性を高めることも示されている。脂質、グルコース、インスリンの代謝は、過体重の高血圧被検体において、ω−3脂肪酸で治療することによって改良されることが示されている。
【0014】
C22及びC20のω−3脂肪酸であるDHA又はEPAは、活性な抗炎症性代謝物へと代謝され、この代謝物の中に、レゾルビン及びプロテクチンを含み、種々の抗炎症経路を活性化する。
【0015】
DHA及びEPAといったω−3脂肪酸が、炎症を消散するレゾルビン、プロテクチン及び他の代謝物を最終的に産生する代謝経路へと迂回させることによって抗炎症経路を刺激しつつ、炎症誘発経路を同時に鈍らせる能力、例えば、C反応性タンパク質(CRP)、TNFα、IL−6サイトカインの値に影響を与える能力は、上述の疾患の治療に大きな利点であろう。炎症は、特に、炎症誘発経路を阻害し、抗炎症経路を上方修正するという二面攻撃に弱いと思われる。
【発明の概要】
【0016】
本発明は、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体と、この誘導体が、抗炎症経路を上方修正し、同時に炎症誘発経路を下方修正するという効果を示すことの発見に部分的に基づく。本発明は、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体と、この誘導体が、抗炎症経路を上方修正すること、及び炎症誘発経路を下方修正することの発見にも部分的に基づいている。さらに、本発明は、脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体と、この誘導体が、抗炎症経路を上方修正すること、及び炎症誘発経路を下方修正することの開発に部分的に基づいている。これらの新規化合物は、炎症に関連する疾患の治療又は予防に有用である。
【0017】
従って、一態様では、式Iの化合物
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
式I
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0018】
別の態様では、式Iaの化合物
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
式Ia
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され、;
rは、2又は3であり;
sは、5又は6である。
【0019】
別の態様では、式Ibの化合物
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
式Ib
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、R’、R’、R’及びR’は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化9】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0020】
別の態様では、式Icの化合物
【化11】
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式Ic
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
tは、0又は1である。
【0021】
別の態様では、式Idの化合物
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
式Id
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載されており、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0022】
別の態様では、式Ieの化合物
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
式Ie
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
各Zは、独立して、H、−C(O)CH又は
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、sは、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0023】
別の態様では、式Ifの化合物
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
式If
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
Zは、H又は
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0024】
別の態様では、式Igの化合物
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
式Ig
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、存在しないか、O又はNRであり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
rは、2又は3であり;
sは、5又は6である。
【0025】
別の態様では、式IIの化合物
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
式II
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、H、C(O)CH、Z、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]


であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0026】
別の態様では、式IIIの化合物
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
式III
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0027】
さらに別の態様では、式IIIaの化合物
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
式IIIa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
各Qは、存在しないか、H、C(O)CH、Z、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0028】
別の態様では、式IVの化合物
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
式IV
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が本明細書で記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0029】
別の態様では、式IVaの化合物
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
式IVa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
rは、2又は3であり;
sは、5又は6である。
【0030】
別の態様では、式IVbの化合物
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
式IVb
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
tは、0又は1である。
【0031】
別の態様では、式IVcの化合物
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
式IVc
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H又は
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化42】
[この文献は図面を表示できません]

が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0032】
別の態様では、式IVdの化合物
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
式IVd
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、独立して、存在しないか、H又は
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、sは、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0033】
別の態様では、式IVeの化合物
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
式IVe
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0034】
別の態様では、式IVfの化合物
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
式IVf
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
rは、2又は3であり;
sは、5又は6である。
【0035】
別の態様では、式IVgの化合物
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
式IVg
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0036】
さらになお別の態様では、式Vの化合物
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
式V
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H又は
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0037】
さらに別の態様では、式VIの化合物
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
式VI
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、0、1、2又は3であり;
各sは、独立して、1〜10の整数であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0038】
別の態様では、式VIaの化合物
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
式VIa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
rは、2又は3であり;
sは、独立して、5又は6である。
【0039】
別の態様では、式VIbの化合物
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
式VIb
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0040】
別の態様では、式VIcの化合物
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
式VIc
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H又は
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、少なくとも1つのZが
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0041】
別の態様では、式VIdの化合物
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
式VId
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、独立して、H、−C(O)CH又は
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、少なくとも1つのZが
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0042】
別の態様では、式VIeの化合物
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
式VIe
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
tは、独立して、0又は1である。
【0043】
別の態様では、式VIfの化合物
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
式VIf
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
rは、2又は3であり;
sは、5又は6であり;
tは、0又は1である。
【0044】
別の態様では、式VIgの化合物
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
式VIg
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
Zは、H又は
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1である。
【0045】
別の態様では、式VIIの化合物
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
式VII
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0046】
さらなる態様では、式I’の化合物
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
式I’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0047】
別の態様では、式Ia’の化合物
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
式Ia’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
sは、5又は6であり;
vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0048】
別の態様では、式Ib’の化合物
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
式Ib’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、R’、R’、R’及びR’は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0049】
別の態様では、式Ic’の化合物
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
式Ic’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化87】
[この文献は図面を表示できません]

が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0050】
別の態様では、式Id’の化合物
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
式Id’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0051】
別の態様では、式Ie’の化合物
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
式Ie’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
各Zは、独立して、H、−C(O)CH
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、sは、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり、
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0052】
別の態様では、式If’の化合物
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
式If’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0053】
別の態様では、式Ig’の化合物
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
式Ig’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、存在しないか、O又はNHであり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0054】
別の態様では、式II’の化合物
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
式II’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載されており、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化99】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、7であり;
各sは、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0055】
別の態様では、式III’の化合物
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
式III’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0056】
さらに別の態様では、式IIIa’の化合物
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
式IIIa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
各Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
各eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0057】
別の態様では、式IV’の化合物
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
式IV’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が本明細書に記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0058】
別の態様では、式IVa’の化合物
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
式IVa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0059】
別の態様では、式IVb’の化合物
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
式IVb’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0060】
別の態様では、式IVc’の化合物
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
式IVc’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、存在しないか、H、
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0061】
別の態様では、式IVd’の化合物
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
式IVd’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、存在しないか、H、
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0062】
別の態様では、式IVe’の化合物
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
式IVe’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0063】
別の態様では、式IVf’の化合物
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
式IVf’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
vは、1又は2であり;
sは、5又は6である。
【0064】
別の態様では、式IVg’の化合物
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
式IVg’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0065】
さらになお別の態様では、式V’の化合物
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
式V’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H、
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0066】
さらに別の態様では、式VI’の化合物
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
式VI’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、0、1、2又は3であり;
各sは、独立して、1〜10の整数であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0067】
別の態様では、式VIa’の化合物
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
式VIa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
vは、1又は2であり;R及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、独立して、5又は6である。
【0068】
別の態様では、式VIb’の化合物
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
式VIb’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0069】
別の態様では、式VIc’の化合物
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
式VIc’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H、
【化147】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0070】
別の態様では、式VId’の化合物
【化149】
[この文献は図面を表示できません]

式VId’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、独立して、H、
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0071】
別の態様では、式VIe’の化合物
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
式VIe’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0072】
別の態様では、式VIf’の化合物
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
式VIf’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0073】
別の態様では、式VIg’の化合物
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
式VIg’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0074】
別の態様では、式VII’の化合物
【化159】
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式VII’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化160】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化161】
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が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化162】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0075】
上式のいずれかにおいて、任意の1個以上のHが、重水素で置換されていてもよい。上式のいずれかにおいて、メチル置換基が、C〜Cアルキルで置換されてもよいことも理解される。
【0076】
また、本発明の少なくとも1つの化合物を含む医薬配合物も記載される。
【0077】
また、本発明の化合物を細胞に投与することによって、細胞において抗炎症経路を上方修正し、同時に炎症誘発経路を下方修正する方法も、本明細書に記載される。
【0078】
また、有効量の本発明の化合物を、治療を必要とする患者に投与することによって、患者において抗炎症経路を上方修正し、同時に炎症誘発経路を下方修正する方法も、本明細書に記載される。
【0079】
また、有効量の本発明の化合物を、治療を必要とする患者に投与することによって、患者において、本発明の化合物を用いた治療に影響を受けやすい疾患を治療する方法も本明細書に記載される。
【0080】
また、有効量の本発明の化合物を、治療を必要とする患者に投与することによって、炎症に関連する疾患を治療する方法も本明細書に記載される。
【0081】
また、本発明は、有効量の本発明の化合物と、医薬的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物も含む。この組成物は、炎症性疾患を治療又は予防するのに有用である。本発明は、医薬的に許容されるプロドラッグ、水和物、医薬的に許容される塩のような塩、エナンチオマー、立体異性体、又はこれらの混合物として与えられる場合の、本発明の化合物を含む。
【0082】
本発明の詳細は、以下に添付する記述で記載される。本明細書に記載されているものと類似又は均等な任意の方法及び材料は、本発明の実施又は試験において使用することが可能であるが、実例となる方法及び物質をここで記載する。本発明の他の特徴、目的、利点は、本記載及び特許請求の範囲から明らかであろう。明細書及び添付の特許請求の範囲において、単数形は、その内容が他の意味であることを明確に示していない限り、複数形も含む。他の意味で定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されているのと同じ意味を有する。本明細書で引用されるすべての特許及び刊行物は、その全体で参照により組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
図1図1は、本発明の化合物が、3T3−L1脂肪細胞中のIL−10濃度に及ぼす影響を示すデータをグラフであらわしたものである。
図2図2は、本発明の化合物が、TNFα放出に及ぼす影響を示すデータをグラフであらわしたものである。
図3図3は、LPSチャレンジTNFαマウスモデルにおける、本発明の化合物のin vivoでの影響を示すデータをグラフであらわしたものである。
【発明を実施するための形態】
【0084】
炎症は、2型糖尿病、関節リウマチ、乾癬、炎症性腸疾患、パーキンソン病、アルツハイマー病、多発性硬化症、てんかん、癌などを含む多くの慢性疾患の根本的な原因であり、病変の寄与因子である。炎症は、発作、損傷、感染に対する体の自然な防御反応である。正常な炎症プロセスは、非常によく制御されている。このプロセスは、炎症誘発経路の誘発を引き起こす刺激によって開始される。この応答は、刺激が存在している間続き、炎症がおさまっていく段階で消える。それぞれの炎症応答段階の間、異なる酵素、受容体、エフェクターが活性化され、不活性化される。刺激が続く場合、慢性的な炎症が引き続いて起こり、炎症誘発経路と抗炎症経路の均衡が崩れる。炎症を標的とする現行治療は、一般的に、1つの経路における1個の分子標的又はエフェクターに向けたものである。例えば、TNFα抗体、TNFα可溶性受容体、COX−2阻害剤、CCR2アンタゴニスト、p38阻害剤などは、炎症のうち、炎症誘発側のみを標的とする。一般的に、これらのアプローチは、疾患を変えるものではなく、均衡が崩れた炎症応答から生じる副作用に関連する。正常な炎症応答において、炎症誘発経路及び抗炎症経路の両方を同時に標的にすることは、炎症を標的にする優れた活性、疾患を変える活性、副作用プロフィールの減少を与える。本発明の化合物は、炎症誘発経路を阻害しつつ、同時に抗炎症経路を活性化する能力を保有する。これらの経路を同時に標的化することは、相乗効果を引き出し、従って、この2つの活性が、標的細胞及び/又は組織に一緒に送られなければならない。
【0085】
本発明の化合物は、サリチレート類似体及びω3脂肪酸を、1個の分子接合体中に一緒にもたらすように設計されている。サリチレート類似体は、NFκBの阻害を経て、炎症誘発経路を阻害する。DHA、EPA及びALAを含むω3脂肪酸は、抗炎症経路を活性化する。本発明の化合物は、従って、炎症誘発活性を鈍らせる能力と、抗炎症活性を活性化する能力の2つの活性を保有する。本発明の化合物は、マウスマクロファージ細胞株RAW264.7において、強力なNFκB阻害活性及びTNFα阻害活性を保有し、一方、サリチレート類似体及びEFAのような個々の要素は、単独でも組み合わせても、上述の活性を有さない。本発明の化合物の活性は、実質的に、上述の要素の合計よりも大きく、このことは、本発明の化合物によって誘発される活性が相乗的であることを示唆している。
【0086】
(定義)
以下の定義は、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体、及び脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体と関連して使用される。
【0087】
用語「本発明の化合物(Compound of the Invention)」は、本明細書で記載されるような、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体を指し、ここで、サリチレート誘導体は、限定されないが、サリチル酸、及びアミノサリチル酸のような置換されたサリチレート、本明細書で記載されるような、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体、又は本明細書で記載されるような、脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体を含む。用語「本発明の化合物(Compounds of the Invention)」は、2種類以上の本発明の化合物を指し、この化合物は、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体、脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体、脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体、又はこれらのある種の組み合わせであってもよい。本発明の化合物は、これらの可能な異性体、立体異性体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物及びプロドラッグのいずれか及びすべてを含む。
【0088】
冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、本開示において、2個以上(すなわち、少なくとも1個)の、その冠詞の文法上の対象物を指すために使用される。例として、「1つの(an)要素」は、1個の要素又は2個以上の要素を意味する。
【0089】
用語「及び/又は」は、本開示において、他の意味が示されていない限り、「及び」又は「又は」のいずれかを意味するために使用される。
【0090】
他の意味であると明確に定義されていない限り、用語「アリール」は、フェニル、ビフェニル又はナフチルのような単環基又は二環基を含む1〜2個の芳香族環を有する、環状の芳香族炭化水素基を指す。2個の芳香族環を含有する場合(二環式など)、アリール基の芳香族環は、1点で接続されていてもよく(例えば、ビフェニル)、又は、縮合されていてもよい(例えば、ナフチル)。アリール基は、任意の結合点で、1個以上の置換基、例えば、1〜5個の置換基で場合により置換されていてもよい。置換基は、それ自体が、場合により置換されていてもよい。
【0091】
「C〜Cアルキル」は、1〜3個の炭素原子を含有する、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキル基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルが挙げられる。
【0092】
「C〜Cアルキル」は、1〜4個の炭素原子を含有する、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキル基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルが挙げられる。
【0093】
「C〜Cアルキル」は、1〜5個の炭素原子を含有する、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキル基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチルが挙げられる。
【0094】
「C〜Cアルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキル基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチルが挙げられる。
【0095】
用語「天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つ」は、本明細書で使用される場合、以下のアミノ酸のいずれか1つの側鎖を意味する。イソロイシン、アラニン、ロイシン、アスパラギン、リジン、アスパラギン酸、メチオニン、システイン、フェニルアラニン、グルタミン酸、スレオニン、グルタミン、トリプトファン、グリシン、バリン、プロリン、アルギニン、セリン、ヒスチジン、チロシン。
【0096】
用語「脂肪酸」は、本明細書で使用される場合、ω−3脂肪酸、及びin vivoでω−3脂肪酸に代謝される脂肪酸を意味する。脂肪酸の非限定的な例は、すべてcisの7,10,13−ヘキサデカトリエン酸、α−リノレン酸(ALA又はすべてcisの9,12,15−オクタデカトリエン酸)、ステアリドン酸(STD又はすべてcisの6,9,12,15−オクタデカテトラエン酸)、エイコサトリエン酸(ETE又はすべてcisの11,14,17−エイコサトリエン酸)、エイコサテトラエン酸(ETA又はすべてcisの8,11,14,17−エイコサテトラエン酸)、エイコサペンタエン酸(EPA又はすべてcisの5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸)、ドコサペンタエン酸(DPA、クルパノドン酸又はすべてcisの7,10,13,16,19−ドコサペンタエン酸)、ドコサヘキサエン酸(DHA又はすべてcisの4,7,10,13,16,19−ドコサヘキサエン酸)、テトラコサペンタエン酸(すべてcisの9,12,15,18,21−ドコサヘキサエン酸)、又はテトラコサヘキサエン酸(ニシン酸又はすべてcisの6,9,12,15,18,21−テトラコセン酸)である。
【0097】
「被検体」は、哺乳動物、例えば、ヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、又は非ヒト霊長類、例えば、サル、チンパンジー、ヒヒ又はアカゲザルである。
【0098】
また、本発明は、有効量の本発明の化合物と、医薬的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物も含む。本発明は、医薬的に許容されるプロドラッグ、水和物、医薬的に許容される塩のような塩、エナンチオマー、立体異性体、又はこれらの混合物として与えられる場合の、本発明の化合物を含む。
【0099】
代表的な「医薬的に許容される塩」としては、例えば、水溶性塩及び水不溶性塩、例えば、酢酸塩、アムソン酸塩(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホン酸塩)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、硫酸水素塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物塩、酪酸塩、カルシウム、エデト酸カルシウム、カンシル酸、炭酸塩、塩化物塩、クエン酸塩、クラブラン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストレート、エシル酸塩、フィウナレート、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルソン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物塩、イセチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸、ラウリン酸塩、マグネシウム、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、メチル臭化物塩、メチル硝酸塩、メチル硫酸塩、ムコン酸塩、ナプシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、エインボン酸塩)、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロ酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラメート、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド及び吉草塩塩が挙げられる。
【0100】
「有効量」は、本発明の化合物に関連して使用される場合、炎症性疾患を治療又は予防するのに有効な量である。
【0101】
用語「キャリア」は、本開示で使用される場合、キャリア、賦形剤、希釈剤を包含し、液体又は固体のフィラー、希釈剤、賦形剤、溶媒又は封入材料のような、ある臓器又は身体の一部から、別の臓器又は体の別の部分に薬剤を運ぶか、又は輸送することにかかわる材料、組成物又はビヒクルを意味する。
【0102】
用語「治療すること」は、被検体に関し、被検体の障害の少なくとも1つの症状を改善することを指す。治療することは、障害を治すか、改善するか、又は少なくとも部分的に軽減させることであってもよい。
【0103】
用語「障害」は、本開示において、他の意味であると示されていない限り、疾患、状態又は疾病といった用語を意味するために使用され、これらの用語と相互に置き換え可能に使用される。
【0104】
用語「投与する」、「投与すること」又は「投与」は、本開示で使用される場合、化合物、又はこの化合物の医薬的に許容される塩、又は組成物を被検体に直接投与すること、或いは、被検体の体内で、当量の活性化合物を形成することが可能な、この化合物のプロドラッグ誘導体若しくは類似体、又はこの化合物の医薬的に許容される塩若しくは組成物を被検体に投与することのいずれかを指す。
【0105】
用語「プロドラッグ」は、本開示で使用される場合、代謝手段(例えば、加水分解による)によって、in vivoで本発明の化合物に変換可能な手段を意味する。
【0106】
以下の省略語は、本明細書で使用され、示されている定義を有する。DCCは、ジシクロヘキシルカルボジイミドであり、CDIは、1,1’−カルボニルジイミダゾールeであり、EDCは、1−エチル−3−[3−ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド塩酸塩であり、HEPESは、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸であり、SAは、サリチル酸であり、5−ASAは、5−アミノサリチル酸であり、SDSは、ドデシル硫酸塩(ナトリウム塩)であり、TNFは、腫瘍壊死因子であり、TRISは、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンであり、Tsは、トシル(p−トルエンスルホニル)であり、RTは、室温であり、hは、時間である。
【0107】
(化合物)
本発明は、以下に記載されるように、式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig、式II及び式IIIの脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体を提供する。また、本発明は、以下に記載されるように、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vの脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体を提供する。本発明は、さらに、以下に記載されるように、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIの脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体を提供する。
【0108】
本明細書には、式Iの化合物
【化163】
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式I
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、W、W、a、b、c、d、e、記号−−−−−、Z、n、o、p、q、r、s、t、Q及びTは、式Iの化合物について上に定義されたとおりである。
【0109】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0110】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0111】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0112】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0113】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0114】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0115】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。
【0116】
ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化164】
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であり、tは1である。
【0117】
ある実施形態では、dは、C(O)OHである。
【0118】
ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0119】
ある実施形態では、nは、0である。
【0120】
ある実施形態では、Zは、
【化165】
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であり;rは、2である。
【0121】
ある実施形態では、Zは、
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは、3である。
【0122】
ある実施形態では、Zは、
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、5である。
【0123】
ある実施形態では、Zは、
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
sは6である。
【0124】
ある実施形態では、tは、1である。
【0125】
ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。
【0126】
ある実施形態では、Qは、Zである。
【0127】
ある実施形態では、Qは、
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0128】
ある実施形態では、Qは、
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0129】
ある実施形態では、Tは、Hである。
【0130】
ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。
【0131】
ある実施形態では、Tは、Zである。
【0132】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0133】
ある実施形態では、eは、Hである。
【0134】
他の実例となる実施形態では、式Iの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化171】
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I−1
【0135】
本明細書には、式Iaの化合物
【化172】
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式Ia
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、r及びsは、式Iaの化合物について上に定義されたとおりである。
【0136】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0137】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0138】
ある実施形態では、rは、2である。
【0139】
ある実施形態では、rは、3である。
【0140】
ある実施形態では、sは、5である。
【0141】
ある実施形態では、sは、6である。
【0142】
ある実施形態では、tは、1である。
【0143】
他の実例となる実施形態では、式Iaの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化173】
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【化174】
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【0144】
本明細書には、式Ibの化合物
【化175】
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式Ib
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、R’、R’、R’、R’及びW、W、a、c、b、d、n、o、p、q、Z、r、s、t及びTは、式Ibの化合物について上に定義されたとおりである。
【0145】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0146】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0147】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0148】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0149】
ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化176】
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であり、tは、1である。
【0150】
ある実施形態では、dは、C(O)OHである。
【0151】
ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0152】
ある実施形態では、nは、0である。
【0153】
ある実施形態では、Zは、
【化177】
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であり;rは、2である。
【0154】
ある実施形態では、Zは、
【化178】
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であり;rは、3である。
【0155】
ある実施形態では、Zは、
【化179】
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であり;sは、5である。
【0156】
ある実施形態では、Zは、
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、6である。
【0157】
ある実施形態では、tは、1である。
【0158】
ある実施形態では、Tは、Hである。
【0159】
ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。
【0160】
ある実施形態では、Tは、Zである。
【0161】
他の実例となる実施形態では、式Ibの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化181】
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【0162】
別の態様では、式Icの化合物
【化182】
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式Ic
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載されており、
式中、
、R、R、R、W、W、a、c、b、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式Icの化合物について上に定義されたとおりである。
【0163】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0164】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0165】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0166】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0167】
ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。
【0168】
ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化183】
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であり、tは、1である。
【0169】
ある実施形態では、dは、C(O)OHである。
【0170】
ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0171】
ある実施形態では、nは、0である。
【0172】
ある実施形態では、Zは、
【化184】
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であり;rは、2である。
【0173】
ある実施形態では、Zは、
【化185】
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であり;rは、3である。
【0174】
ある実施形態では、Zは、
【化186】
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であり;sは、5である。
【0175】
ある実施形態では、Zは、
【化187】
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であり;sは、6である。
【0176】
ある実施形態では、tは、1である。
【0177】
ある実施形態では、Tは、Hである。
【0178】
ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。
【0179】
ある実施形態では、Tは、Zである。
【0180】
他の実例となる実施形態では、式Icの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化188】
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【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【化190】
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【0181】
別の態様では、式Idの化合物
【化191】
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式Id
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式Idの化合物について上に定義されたとおりである。
【0182】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0183】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0184】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0185】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0186】
ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化192】
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であり、tは、1である。
【0187】
ある実施形態では、dは、C(O)OHである。
【0188】
ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0189】
ある実施形態では、nは、0である。
【0190】
ある実施形態では、Zは、
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは、2である。
【0191】
ある実施形態では、Zは、
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは、3である。
【0192】
ある実施形態では、Zは、
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、5である。
【0193】
ある実施形態では、Zは、
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、6である。
【0194】
ある実施形態では、tは、1である。
【0195】
ある実施形態では、Tは、Hである。
【0196】
ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。
【0197】
ある実施形態では、Tは、Zである。
【0198】
他の実例となる実施形態では、式Idの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化197】
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【0199】
別の態様では、式Ieの化合物
【化198】
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式Ie
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、Z、r、s及びtは、式Ieの化合物について上に定義されたとおりである。
【0200】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0201】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0202】
ある実施形態では、Zは、
【化199】
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であり;rは2である。
【0203】
ある実施形態では、Zは、
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。
【0204】
ある実施形態では、Zは、
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。
【0205】
ある実施形態では、Zは、
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。
【0206】
ある実施形態では、tは、1である。
【0207】
他の実例となる実施形態では、式Ieの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
別の態様では、式Ifの化合物
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
式If
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、W、W、a、b、c、d、Z、o、p、q、r、s及びtは、式Ifの化合物について上に定義されたとおりである。
【0209】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0210】
他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0211】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0212】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0213】
ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
【0214】
ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化205】
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であり、tは、1である。
【0215】
ある実施形態では、dは、C(O)OHである。
【0216】
ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0217】
ある実施形態では、nは、0である。
【0218】
ある実施形態では、Zは、
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。
【0219】
ある実施形態では、Zは、
【化207】
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であり;rは3である。
【0220】
ある実施形態では、Zは、
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。
【0221】
ある実施形態では、Zは、
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。
【0222】
ある実施形態では、tは、1である。
【0223】
他の実例となる実施形態では、式Ifの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化210】
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【0224】
別の態様では、式Igの化合物
【化211】
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式Ig
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、W、R、e、r及びsは、式Igの化合物について上に記載されたとおりである。
【0225】
ある実施形態では、Wは、Oである。
【0226】
ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。
【0227】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0228】
ある実施形態では、rは、2である。
【0229】
ある実施形態では、rは、3である。
【0230】
ある実施形態では、sは、5である。
【0231】
ある実施形態では、sは、6である。
【0232】
ある実施形態では、tは、1である。
【0233】
他の実例となる実施形態では、式Igの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化212】
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【0234】
別の態様では、式IIの化合物
【化213】
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式II
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、W、W、a、b、c、d、e、記号−−−−−、Z、n、o、p、q、r、s、t、Q及びTは、式IIの化合物について上に定義されたとおりである。
【0235】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0236】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0237】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキル置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0238】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化214】
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であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化215】
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であり、Rは、7である。他の実施形態では、Zは、
【化216】
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であり、Sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化217】
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である。
【0239】
ある実施形態では、Qは、
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0240】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0241】
別の態様では、式IIIの化合物
【化219】
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式III
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、W、−−−−−、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s、t、u、Q、T、e、W、Rは、式IIIの化合物について上に定義されたとおりである。
【0242】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0243】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0244】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0245】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化223】
[この文献は図面を表示できません]

であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0246】
ある実施形態では、Qは、
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0247】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0248】
さらに別の態様では、式IIIaの化合物
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
式IIIa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、W、−−−−−、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s、t、Q、T、e、W、Rは、式IIIaの化合物について上に定義されたとおりである。
【0249】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0250】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0251】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0252】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化231】
[この文献は図面を表示できません]

であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0253】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、N(R)である。さらなる実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0254】
ある実施形態では、Qは、
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0255】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0256】
他の実例となる実施形態では、式III及びIIIaの化合物は、以下に記載されるとおりである。
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
また、式IVの化合物
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
式IV
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体も本明細書に記載され、
式中、W、W、−−−−−、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s、t、u、Q、e、W及びRは、式IVについて上に定義されたとおりである。
【0258】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。
【0259】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0260】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0261】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、Hである。他の実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0262】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0263】
別の態様では、式IVaの化合物
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
式IVa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、r及びは、式IVaについて上に定義されたとおりである。
【0264】
ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。
【0265】
式IVaの実例となる化合物としては、
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0266】
別の態様では、式IVbの化合物
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
式IVb
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Zr、s及びtは、式IVbについて上に定義されたとおりである。
【0267】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。
【0268】
ある実施形態では、Zは、
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。他の実施形態では、Zは、Hではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0269】
式IVbの実例となる化合物としては、
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0270】
別の態様では、式IVcの化合物
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
式IVc
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式IVcについて上に定義されたとおりである。
【0271】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0272】
式IVcの実例となる化合物は、
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0273】
別の態様では、式IVdの化合物
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
式IVd
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、Z、r、s及びtは、式IVdについて上に定義されたとおりである。
【0274】
ある実施形態では、Zは、
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0275】
別の態様では、式IVeの化合物
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
式IVe
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、o、p、q、Z、r、s、t及びuは、式IVeについて上に定義されたとおりである。
【0276】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化271】
[この文献は図面を表示できません]

であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0277】
式IVeの実例となる化合物は、
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0278】
別の態様では、式IVfの化合物
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
式IVf
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、e、W、R、r及びsは、式IVfについて上に定義されたとおりである。
【0279】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。さらになお他の実施形態では、eは、Hである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Zは、
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0280】
式IVfの実例となる化合物としては、
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0281】
別の態様では、式IVgの化合物
【化280】
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式IVg
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、R、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式IVgについて上に定義されたとおりである。
【0282】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0283】
式IVgの実例となる化合物としては、
【化286】
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が挙げられる。
【0284】
別の態様では、式Vの化合物
【化287】
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式V
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、−−−−−、Q、a、b、c、d、e、W、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式Vについて上に定義されたとおりである。
【0285】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。
【0286】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0287】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0288】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化289】
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であり;rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHであり、ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0289】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0290】
また、本明細書には、式VIの化合物
【化292】
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式VI
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、−−−−−、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s、t、u、Q、e、W及びRは、式VIについて上に定義されたとおりである。
【0291】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。
【0292】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0293】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0294】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化293】
[この文献は図面を表示できません]

であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、Hである。他の実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0295】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NH−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0296】
別の態様では、式VIaの化合物
【化299】
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式VIa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、r及びsは、式VIaについて上に定義されたとおりである。
【0297】
ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。
【0298】
式VIaの実例となる化合物としては、
【化300】
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が挙げられる。
【0299】
別の態様では、式VIbの化合物
【化301】
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式VIb
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Zr、s及びtは、式VIbについて上に定義されたとおりである。
【0300】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。
【0301】
ある実施形態では、Zは、
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化306】
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であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0302】
式VIbの実例となる化合物としては、
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【化309】
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が挙げられる。
【0303】
別の態様では、式VIcの化合物
【化310】
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式VIc
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式VIcについて上に定義されたとおりである。
【0304】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化311】
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であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0305】
ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化312】
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であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化313】
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であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化314】
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であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化315】
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であり;sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0306】
式VIcの実例となる化合物は、
【化316】
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【化317】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0307】
別の態様では、式VIdの化合物
【化318】
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式VId
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、Z、r、s及びtは、式VIdについて上に定義されたとおりである。
【0308】
ある実施形態では、Zは、
【化319】
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であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0309】
別の態様では、式VIeの化合物
【化323】
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式VIe
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、a、b、c、d、o、p、q、Z、r、s及びtは、式VIeについて上に定義されたとおりである。
【0310】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0311】
ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0312】
式VIeの実例となる化合物は、
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0313】
別の態様では、式VIfの化合物
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
式VIf
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、e、W、R、r、s及びtは、式VIfについて上に定義されたとおりである。
【0314】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。さらになお他の実施形態では、eは、Hである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0315】
式VIfの実例となる化合物としては、
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0316】
別の態様では、式VIgの化合物
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
式VIg
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、R、W、W、a、b、c、d、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式VIgについて上に定義されたとおりである。
【0317】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0318】
sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0319】
式VIgの実例となる化合物としては、
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
が挙げられる。
【0320】
別の態様では、式VIIの化合物
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
式VII
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、W、W、−−−−−、Q、a、b、c、d、e、W、n、o、p、q、Z、r、s及びtは、式VIIについて上に定義されたとおりである。
【0321】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。
【0322】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0323】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0324】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化342】
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であり;rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHであり、ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化344】
[この文献は図面を表示できません]

である。
【0325】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0326】
さらなる態様では、式I’の化合物
【化345】
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式I’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化346】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化347】
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が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化348】
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であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0327】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0328】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0329】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0330】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化349】
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であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化350】
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であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
ある実施形態では、Zは、
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0331】
ある実施形態では、Qは、
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0332】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0333】
別の態様では、式Ia’の化合物
【化360】
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式Ia’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
rは、2又は3であり;
sは、5又は6であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0334】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、vは、2である。
【0335】
別の態様では、式Ib’の化合物
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
式Ib’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R、R、R’、R’、R’及びR’は、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0336】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化368】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Zは、
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
sは6である。ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。
【0337】
別の態様では、式Ic’の化合物
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
式Ic’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0338】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。
【0339】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態ではは、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化378】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化379】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化380】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
ある実施形態では、Zは、
【化381】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化382】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化383】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。
【0340】
別の態様では、式Id’の化合物
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
式Id’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化386】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0341】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化389】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化390】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。
【0342】
別の態様では、式Ie’の化合物
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
式Ie’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
各Zは、独立して、H、−C(O)CH
【化398】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化399】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、sは、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり、
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0343】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Zは、
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0344】
別の態様では、式If’の化合物
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
式If’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0345】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化416】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化417】
[この文献は図面を表示できません]
rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化419】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0346】
別の態様では、式Ig’の化合物
【化420】
[この文献は図面を表示できません]
式Ig’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
は、存在しないか、O又はNHであり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0347】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0348】
別の態様では、式II’の化合物
【化421】
[この文献は図面を表示できません]
式II’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、7であり;
各sは、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、H、C(O)CH、Z、
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0349】
ある実施形態では、Rは、Cl又はFである。他の実施形態では、Rは、Cl又はFである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0350】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0351】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0352】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化430】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0353】
ある実施形態では、Qは、
【化431】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0354】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0355】
別の態様では、式III’の化合物
【化432】
[この文献は図面を表示できません]
式III’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0356】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0357】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0358】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0359】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化437】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化439】
[この文献は図面を表示できません]

であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化442】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化443】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化444】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化445】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0360】
ある実施形態では、Qは、
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0361】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0362】
さらに別の態様では、式IIIa’の化合物
【化447】
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式IIIa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化448】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化449】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである。
【0363】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
であり、tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化456】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化459】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0364】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、N(R)である。さらなる実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0365】
ある実施形態では、Qは、
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0366】
ある実施形態では、Tは、Hである。ある実施形態では、Tは、C(O)CHである。ある実施形態では、Tは、Zである。ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。
【0367】
別の態様では、式IV’の化合物
【化462】
[この文献は図面を表示できません]
式IV’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化463】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化464】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化465】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0368】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。
【0369】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0370】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0371】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化466】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化467】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化468】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化469】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化470】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化472】
[この文献は図面を表示できません]

であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、Hである。他の実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0372】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NH−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0373】
別の態様では、式IVa’の化合物
【化476】
[この文献は図面を表示できません]

式IVa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0374】
ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。
【0375】
別の態様では、式IVb’の化合物
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
式IVb’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化479】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0376】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化480】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。
【0377】
ある実施形態では、Zは、
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化486】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化487】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化488】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、Zは、Hではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0378】
別の態様では、式IVc’の化合物
【化489】
[この文献は図面を表示できません]
式IVc’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、存在しないか、H、
【化490】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化491】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0379】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化495】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化497】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化498】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化500】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0380】
別の態様では、式IVd’の化合物
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
式IVd’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、存在しないか、H、
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化503】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0381】
ある実施形態では、Zは、
【化504】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化505】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化506】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化507】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化508】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化509】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化510】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化511】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0382】
別の態様では、式IVe’の化合物
【化512】
[この文献は図面を表示できません]
式IVe’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化513】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化514】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0383】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化515】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化516】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化517】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化518】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化519】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化520】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0384】
別の態様では、式IVf’の化合物
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
式IVf’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
vは、1又は2であり;
sは、5又は6であり;
tは、0又は1である。
【0385】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。さらになお他の実施形態では、eは、Hである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では。ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。ある実施形態では、vは、1である。他の実施形態では、vは、2である。ある実施形態では、tは、1である。
【0386】
別の態様では、式IVg’の化合物
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
式IVg’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0387】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化530】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化532】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化534】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化535】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化536】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0388】
さらになお別の態様では、式V’の化合物
【化537】
[この文献は図面を表示できません]
式V’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H、
【化538】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化539】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化540】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0389】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。
【0390】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0391】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0392】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化541】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化542】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化543】
[この文献は図面を表示できません]

であり;sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化544】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは、7である。他の実施形態では、Zは、
【化545】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHであり、ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化546】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0393】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0394】
さらに別の態様では、式VI’の化合物
【化547】
[この文献は図面を表示できません]
式VI’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化548】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化549】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、0、1、2又は3であり;
各sは、独立して、1〜10の整数であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化550】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルである。
【0395】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。
【0396】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0397】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0398】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化551】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化552】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化553】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化554】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化555】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化556】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化557】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化558】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化559】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、Hである。他の実施形態では、Qは、C(O)CHである。ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化560】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0399】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0400】
別の態様では、式VIa’の化合物
【化561】
[この文献は図面を表示できません]
式VIa’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、独立して、5又は6である。
【0401】
ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。
【0402】
別の態様では、式VIb’の化合物
【化562】
[この文献は図面を表示できません]
式VIb’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化563】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化564】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0403】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化565】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。
【0404】
ある実施形態では、Zは、
【化566】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化567】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化568】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化569】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化570】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化571】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化572】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化573】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、Zは、Hではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0405】
別の態様では、式VIc’の化合物
【化574】
[この文献は図面を表示できません]
式VIc’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、独立して、存在しないか、H、
【化575】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化576】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0406】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化577】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0407】
ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化578】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化579】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化580】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化581】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化582】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。
【0408】
他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0409】
別の態様では、式VId’の化合物
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
式VId’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
各Zは、独立して、H、
【化587】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化588】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0410】
ある実施形態では、Zは、
【化589】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化590】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化591】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化592】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化593】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化594】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化595】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化596】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0411】
別の態様では、式VIe’の化合物
【化597】
[この文献は図面を表示できません]
式VIe’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
は、O又はNHであり;
は、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化598】
[この文献は図面を表示できません]

であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化599】
[この文献は図面を表示できません]
が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0412】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化600】
[この文献は図面を表示できません]
であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化601】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化602】
[この文献は図面を表示できません]
であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化603】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化604】
[この文献は図面を表示できません]
であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化605】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化606】
[この文献は図面を表示できません]
であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化607】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化608】
[この文献は図面を表示できません]
であり、sは6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0413】
別の態様では、式VIf’の化合物
【化609】
[この文献は図面を表示できません]
式VIf’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり、
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
sは、5又は6である。
【0414】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、eは、sec−ブチルである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。さらになお他の実施形態では、eは、Hである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、rは、2である。ある実施形態では、rは、3である。ある実施形態では、sは、5である。ある実施形態では、sは、6である。ある実施形態では、tは、1である。
【0415】
別の態様では、式VIg’の化合物
【化610】
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式VIg’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化611】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化612】
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が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルである。
【0416】
ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。他の実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化613】
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であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0417】
ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化614】
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であり;rは2である。ある実施形態では、Zは、
【化615】
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であり;rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化616】
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であり;sは5である。ある実施形態では、Zは、
【化617】
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であり;sは6である。ある実施形態では、Zは、
【化618】
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であり、rは2である。他の実施形態では、Zは、
【化619】
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であり、rは3である。ある実施形態では、Zは、
【化620】
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であり、sは5である。他の実施形態では、Zは、
【化621】
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であり、sは6である。ある実施形態では、最大でも1個のZがHである。ある実施形態では、Zは、Hではない。他の実施形態では、Zは、−C(O)CHではない。ある実施形態では、tは、1である。
【0418】
別の態様では、式VII’の化合物
【化622】
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式VII’
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体が記載され、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであり;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H、
【化623】
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であり;
但し、上述の化合物中に、少なくとも1つの
【化624】
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が存在し;
各rは、独立して、7であり;
各sは、独立して、3であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
各vは、1又は2であり;
及びRは、それぞれ独立して、水素、重水素、C〜Cアルキル、ハロゲン、−OH、−C(O)C〜Cアルキル、−O−アリール、−O−ベンジル、−OC(O)C〜Cアルキル、−C〜Cアルケン、−C〜Cアルキン、−C(O)C〜Cアルキル、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−SH、−S(C〜Cアルキル)、−S(O)C〜Cアルキル、−S(O)〜Cアルキルであり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z又は
【化625】
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であり;
は、存在しないか、−O−、−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
eは、H、−C(O)OHであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。
【0419】
ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。ある実施形態では、Wは、Oである。ある実施形態では、Wは、NHである。
【0420】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0421】
ある実施形態では、Wは、Nである。他の実施形態では、Wは、C〜Cアルキルで置換されたNである。他の実施形態では、Wは、酸化されたNである。
【0422】
ある実施形態では、−−−−−は、結合をあらわす。ある実施形態では、a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHである。ある実施形態では、bは、O−Zであり、Zは、
【化626】
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であり;tは、1である。ある実施形態では、dは、C(O)OHである。ある実施形態では、n、o、p及びqは、それぞれ1である。
【0423】
ある実施形態では、nは、0である。ある実施形態では、Zは、
【化627】
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であり;rは、7である。ある実施形態では、Zは、
【化628】
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であり;sは、3である。ある実施形態では、Zは、
【化629】
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であり、rは、7である。他の実施形態では、Zは、
【化630】
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であり、sは、3である。ある実施形態では、tは、1である。ある実施形態では、Qは、C(O)CHであり、ある実施形態では、Qは、Zである。ある実施形態では、Qは、
【化631】
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である。
【0424】
ある実施形態では、eは、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つである。ある実施形態では、eは、Hである。他の実施形態では、eは、−C(O)OHである。ある実施形態では、Wは、−NR−である。ある実施形態では、Wは、Oである。
【0425】
上式のいずれかにおいて、任意の1個以上のHが、重水素で置換されていてもよい。上式のいずれかにおいて、メチル置換基が、C〜Cアルキルで置換されてもよいことも理解される。
【0426】
(本発明の化合物を使用する方法)
また、本発明は、細胞において抗炎症経路を上方修正し、炎症誘発経路を下方修正するための方法を含む。
【0427】
一実施形態では、本方法は、細胞と、細胞において抗炎症経路を上方修正し、炎症誘発経路を下方修正するのに十分な量の本発明の化合物とを接触させることを含む。一般的に、炎症活性を有しているか、又は炎症活性を有していることが可能であるか、又はNFκBを発現することが可能な任意の細胞が使用されてもよい。細胞は、任意の形態で与えられていてもよい。例えば、細胞は、in vitro、ex vivo又はin vivoで与えられてもよい。炎症活性は、当該技術分野で知られている任意の方法、例えば、Tran P.O.et al.、Diabetes、51;1772−8、2002に記載される方法を用いて測定することができる。炎症活性を有する細胞の実例となる例としては、限定されないが、単球、マクロファージ、T細胞、Th−1、Th−2、Th−17、Treg、リンパ球を含む免疫細胞、脾臓細胞、筋肉細胞、脂肪細胞又は脂質細胞、内皮細胞又は周皮細胞のような血管細胞、骨、歯肉、神経、脳、グリア、星状膠細胞、神経、肝臓、腎臓、β細胞のような島細胞を含む膵臓、肺、心臓、乳房、膀胱、胃、結腸、直腸、小腸、皮膚、食道、眼、喉頭、子宮、卵巣、前立腺、腱、骨髄、血液、リンパ、精巣、膣の細胞及び新生物細胞が挙げられる。
【0428】
また、本発明において、被検体における炎症又は炎症性疾患を抑制又は予防又は治療する方法が提供される。炎症は、炎症性疾患、又は疾患に炎症が関与しているような疾患と関連している場合がある。炎症性疾患は、身体組織の炎症がある箇所で生じる場合がある。炎症性疾患は、局所的な炎症応答及び全身の炎症を含む。このような疾患の例としては、限定されないが、臓器移植拒絶;限定されないが、以下の臓器:心臓、肺、肝臓及び腎臓の移植を含む臓器移植から生じる再酸素化傷害(Grupp et al.、J.Mol.Cell Cardiol.31:297−303(1999)を参照);関節炎、関節リウマチ、変形性関節症、及び骨吸収の増加に関連する骨の疾患を含む、関節の慢性炎症性疾患;回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群及びクローン病のような炎症性腸疾患;炎症性肺疾患、例えば、喘息、成人性呼吸窮迫症候群、慢性閉塞性気道疾患及び嚢胞性線維症;角膜ジストロフィー、トラコーマ、オンコセルカ症、ブドウ膜炎、交感性眼炎及び眼内炎を含む、眼の炎症性疾患;歯肉炎及び歯周炎を含む、歯肉の慢性炎症性疾患;尿毒症の合併症、糸球体腎炎及びネフローゼを含む、腎臓の炎症性疾患;硬化性皮膚炎、乾癬及び湿疹を含む、皮膚の炎症性疾患;神経系の慢性脱髄疾患、多発性硬化症、AIDSに関連する神経変性及びアルツハイマー病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、及びウイルス性脳炎又は自己免疫性脳炎を含む、中枢神経系の炎症性疾患が挙げられる。代謝性疾患、例えば、II型糖尿病;I型糖尿病の予防;脂質異常症;高トリグリセリド血症;糖尿病の合併症、限定されないが、緑内障、網膜症、黄斑浮腫、微量アルブミン尿及び進行性の糖尿病性腎症のような腎症、多発ニューロパチー、糖尿病性ニューロパチー、アテローム硬化性冠動脈疾患、末梢動脈疾患、非ケトン性高血糖性高浸透圧性昏睡、単ニューロパチー、自律性ニューロパチー、関節の問題、及び皮膚又は粘膜の合併症、例えば、感染、脛部の斑点、カンジダ感染又は糖尿病性リポイド類壊死症を含む;免疫複合体による脈管炎、全身性エリテマトーデス;心臓の炎症性疾患、例えば、心筋症、虚血性心疾患高コレステロール血症及びアテローム性動脈硬化症;並びに、顕著な炎症要素を有する場合がある、子癇前症を含む種々の他の疾患;慢性肝不全、脳及び脊髄の外傷及び癌。また、炎症性疾患は、身体の全身性炎症であってもよく、グラム陽性ショック又はグラム陰性ショック、出血性ショック又はアナフィラキシーショック、又は炎症誘発性サイトカインに応答して、癌化学治療によって誘発されるショック、例えば、炎症誘発性サイトカインに関連するショックによって例示される。このようなショックは、例えば、癌治療として投与される化学療法剤によって誘発されてもよい。他の障害としては、鬱病、肥満、アレルギー疾患、急性心血管事象、不整脈、突然死の予防、デュシェンヌ型筋ジストロフィーのような筋肉疲労疾患、皮膚筋炎、封入体筋炎及び多発性筋炎のような炎症性筋疾患、及び癌の悪液質が挙げられる。また、手術及び外傷から生じる炎症は、本発明の化合物で治療可能である。
【0429】
ある実施形態では、被検体は、有効量の本発明の化合物を投与される。
【0430】
また、本発明は、炎症性疾患の治療若しくは予防に有用であるか、又は炎症活性又はこれらの2種類以上の活性を阻害するのに有用な医薬組成物を含む。この組成物は、内服に適している場合があり、有効量の本発明の化合物と、医薬的に許容されるキャリアとを含む。本発明の化合物は、特に、末梢での毒性が極めて低いか、又は末梢での毒性を全く示さないという点で有用である。
【0431】
本発明の化合物は、それぞれ、炎症性疾患又は再かん流疾患を治療又は予防し、及び/又は被検体において、これらの進行を予防するのに十分な量で投与されてもよい。
【0432】
本発明の化合物の投与は、治療薬剤に関する任意の投与様式によって達成することができる。これらの様式は、全身投与又は局所投与、例えば、経口投与様式、経鼻投与様式、非経口投与様式、経皮投与様式、皮下投与様式、膣投与様式、口腔投与様式、直腸又は局所投与様式を含む。
【0433】
目的の投与様式に依存して、組成物は、固体、半固体又は液体の投薬形態、例えば、例えば、注射物質、錠剤、坐剤、丸薬、徐放性カプセル、エリキシル剤、チンキ剤、エマルション、シロップ、粉末、液体、懸濁物などの形態であってもよく、時に、単位投薬形態、従来の医薬実務と一致する形態であってもよい。同様に、組成物は、すべて、医薬品分野で当業者には十分に知られている形態を用いて、静脈内形態(ボーラス及び点滴)、腹腔内形態、皮下形態又は筋肉内形態で投与されてもよい。
【0434】
実例となる医薬組成物は、錠剤及びゼラチンカプセルであり、これらは、本発明の化合物と、医薬的に許容されるキャリア、例えば、(a)希釈剤、例えば、精製水、トリグリセリド油、例えば、水素化された植物油又は部分的に水素化された植物油、又はこれらの混合物、トウモロコシ油、オリーブ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、EPA又はDHAのような魚油、或いはこれらのエステル又はトリグリセリド又は混合物、ω−3脂肪酸又はその誘導体、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、ナトリウム、サッカリン、グルコース及び/又はグリシン;(b)滑沢剤、例えば、シリカ、タルカム、ステアリン酸、ステアリン酸のマグネシウム塩又はカルシウム塩、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム及び/又はポリエチレングリコールを含み;また、錠剤の場合には、(c)バインダー、例えば、マグネシウムアルミニウムシリケート、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、炭酸マグネシウム、グルコース又はβ−ラクトースのような天然糖、トウモロコシ甘味剤、天然ゴム及び合成ゴム、例えば、アカシア、トラガカント又はアルギン酸ナトリウム、ワックス類及び/又はポリビニルピロリドン、所望な場合、(d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、メチルセルロース、ベントナイト、キサンタンゴム、アルギン酸又はそのナトリウム塩、又は発泡性混合物;(e)吸収剤、着色剤、香料及び甘味剤;(f)乳化剤又は分散剤、例えば、Tween80、Labrasol、HPMC、DOSS、カプロイル909、ラブラファク、ラブラフィル、ペセオール、トランスクトール、カプムールMCM、カプムールPG−12、カプテックス355、ゲルサイア、ビタミンE TGPS又は他の許容される乳化剤;及び/又は(g)化合物の吸収性を高める薬剤、例えば、シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−シクロデキストリン、PEG400、PEG200を含む。
【0435】
液体の、特に注射用の組成物は、例えば、溶解、分散などによって調製することができる。例えば、本発明の化合物は、医薬的に許容される溶媒、例えば、水、食塩水、デキストロース水溶液、グリセロール、エタノールなどに溶解されるか、又は混合され、それによって、注射用等張性溶液又は懸濁物を生成する。アルブミン、カイロミクロン粒子又は血清タンパク質といったタンパク質は、本発明の化合物を可溶化させるために使用することができる。
【0436】
また、本発明の化合物は、脂質エマルション又は脂質懸濁物から、プロピレングリコールのようなポリアルキレングリコールをキャリアとして用いて調製され得る坐剤として配合することもできる。
【0437】
また、本発明の化合物は、小さな単層ベシクル、大きな単層ベシクル、多層ベシクルのようなリポソーム送達系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンを含有する種々のリン脂質から形成することができる。ある実施形態では、脂質要素の膜は、米国特許第5,262,564号に記載されるように、薬物水溶液で水和され、薬物を取り込んだ脂質層を形成する。
【0438】
また、本発明の化合物は、個々のキャリアとして、本発明の化合物がカップリングしているモノクローナル抗体を用いることによって送達することもできる。また、本発明の化合物は、標的化可能な薬物キャリアとして、可溶性ポリマーとカップリングさせることもできる。このようなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパンアミドフェノール、又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリジンを含んでいてもよい。さらに、本発明の化合物は、薬物の放出制御を達成するのに有用な、ある種の生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリε−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋したブロックコポリマー又は両親媒性ブロックコポリマーにカップリングさせることができる。一実施形態では、本発明の化合物は、ポリマー、例えば、ポリカルボン酸ポリマー又はポリアクリレートに共有結合していない。
【0439】
非経口の注射による投与は、一般的に、皮下、筋肉内又は静脈内の注射及び注入のために使用される。注射物質は、注射前に液体に溶解するのに適した、液体溶液又は懸濁物又は固体形態のいずれかの従来の形態で調製することができる。
【0440】
組成物は、従来の混合方法、顆粒化方法又はコーティング方法によってそれぞれ調製することができ、本医薬組成物は、約0.1重量%〜約99重量%、約5重量%〜約90重量%、又は約1重量%〜約20重量%、或いは約0.1容積%〜約99容積%、約5容積%〜約90容積%、又は約1容積%〜約20容積%の本発明の化合物を含有していてもよい。
【0441】
本発明の化合物を利用する投薬計画は、患者の種類、種、年齢、体重、性別及び医学的状態;治療される状態の重篤度;投与経路;患者の腎機能及び肝機能;及び使用される本発明の特定の化合物を含む、種々の因子に従って選択される。当該技術分野で通常の技術を有する医師又は獣医師は、状態の進行を予防し、対抗し、又は止めるのに必要な、薬物の有効量を容易に決定し、処方することができる。
【0442】
本発明の有効な投薬量は、所定の効果のために使用される場合、1日あたり、本発明の化合物について約20mg〜約5000mgの範囲である。in vivo又はin vitroで使用するための組成物は、本発明の化合物を約20mg、約50mg、約75mg、約100mg、約150mg、約250mg、約500mg、約750mg、約1000mg、約1250mg、約2500mg、約3500mg、又は約5000mg含有していてもよい。一実施形態では、組成物は、分割可能な錠剤の形態である。本発明の化合物の有効な血漿濃度は、1日あたり、体重1kgあたり約0.002mg〜約100mgの範囲であってもよい。本発明の化合物の適切な投薬量は、L.S.Goodman、et al.、The Pharmacological Basis of Therapeutics、201−26(第5版、1975)に記載されているように決定することができる。
【0443】
本発明の化合物は、1日1回の投薬で投与することができ、又は、1日合計投薬量は、1日に2回、3回又は4回の投薬に分けて投与することができる。さらに、本発明の化合物は、適切な経鼻ビヒクルの局所使用による経鼻形態で投与することができるか、又は経皮経路によって、当業者にはよく知られている経皮皮膚パッチの形態を用いて投与することができる。経皮送達系の形態で投与するために、投薬量の投薬は、投薬計画中、断続的ではなく連続的であってもよい。他の実例となる局所製剤としては、クリーム、軟膏、ローション、エアロゾルスプレー及びゲルが挙げられ、本発明の化合物の濃度は、約0.1w/w%〜約15w/w%又は約0.1w/v%〜約15w/v%の範囲である。
【0444】
(脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体を製造する方法)
式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig及び式IIの脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体を製造するのに有用な合成経路の例は、以下の実施例に記載されており、スキーム1〜4に一般化されている。
スキーム1
【化632】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig及び式IIについて上に定義されたとおりである。
【0445】
化合物Aは、酸触媒及び適切なアルコール、例えば、エタノール存在下、エステル化され、エステルBを得ることができる。化合物Bを、カップリング剤、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式Dの化合物を与える。或いは、化合物Aは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、次いで、スキーム1の残りの工程にかけられてもよい。Aから誘導されるベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びH2を用いて水素化分解すると、式Dの遊離酸を得ることができる。
スキーム2
【化633】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig、式II及び式IIIの化合物について上に定義されたとおりである。
【0446】
化合物Aは、酸触媒及び適切な保護アルコール、例えば、t−ブタノール存在下、エステル化され、次いで、活性化アミノ酸にカップリングさせ、化合物Fを得ることができる。アミノ化合物Fと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式Hの化合物を得る。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
スキーム3
【化634】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig及び式IIについて上に定義されたとおりである。
【0447】
酸Iは、適切な活性化剤、例えば、塩化ピボイルでエステル化することによって活性化され、次いで、アミノアルコール、例えば、n−プロパノールアミンと縮合させ、化合物Kを得ることができる。アルコール化合物Kと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式Lの化合物を得る。本発明のジアシル化化合物は、化合物Aを上述の手順にかけることによって製造することができる。
スキーム4
【化635】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式I、式Ia、式Ib、式Ic、式Id、式Ie、式If、式Ig及び式IIについて上に定義されたとおりである。
【0448】
活性化されたエステルJ(スキーム3を参照)は、アミノ保護されたジオールMと縮合され、その後、酸で処理し、保護されていないジオール化合物Nを与えることができる。ジオール化合物Nと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合し、式Oの化合物を得る。
【0449】
(脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体を製造する方法)
式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vの脂肪酸でアセチル化されたジフルニサル誘導体を製造するのに有用な合成経路の例は、本明細書に記載されており、スキーム5〜9に一般化されている。
スキーム5
【化636】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vについて上に定義されたとおりである。
【0450】
化合物Pは、酸触媒及び適切なアルコール、例えば、エタノール存在下、エステル化され、エステルQを得ることができる。化合物Qを、カップリング試薬、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式Rの化合物を与える。或いは、化合物Pは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、次いで、スキーム5の残りの工程にかけられてもよい。Pから誘導されるベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びH2を用いて水素化分解すると、式Rの化合物の遊離酸を得ることができる。
スキーム6
【化637】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vについて上に定義されたとおりである。
【0451】
化合物Pは、酸触媒及び適切な保護アルコール、例えば、t−ブタノール存在下、エステル化され、次いで、活性化アミノ酸にカップリングさせ、化合物Sを得ることができる。アミノ化合物Sと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式Tの化合物を得る。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
スキーム7
【化638】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vについて上に定義されたとおりである。
【0452】
酸Uは、適切な活性化剤、例えば、塩化ピボイルでエステル化することによって活性化され、次いで、アミノアルコール、例えば、n−プロパノールアミンと縮合させ、化合物Wを得ることができる。アルコール化合物Wと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式Xの化合物を得る。本発明のジアシル化化合物は、化合物Pを上述の手順にかけることによって製造することができる。
スキーム8
【化639】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vについて上に定義されたとおりである。
【0453】
活性化されたエステルV(スキーム7を参照)は、アミノ保護されたジオールMと縮合され、その後、酸で処理し、保護されていないジオール化合物Zを与えることができる。ジオール化合物Zと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合し、式AAの化合物を得る。
スキーム9
【化640】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式IV、式IVa、式IVb、式IVc、式IVd、式IVe、式IVf、式IVg及び式Vについて上に定義されたとおりである。
【0454】
化合物Pは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、化合物BBを得ることができる。化合物BBと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式CCの化合物を得る。式CCの化合物のベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びHを用いて水素化分解し、式DDの化合物を得る。
【0455】
(脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体を製造する方法)
式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIの脂肪酸でアセチル化されたトリフルサル誘導体を製造するのに有用な合成経路の例は、本明細書に記載されており、スキーム10〜14に一般化されている。
スキーム10
【化641】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIについて上に定義されたとおりである。
【0456】
化合物EEは、酸触媒及び適切なアルコール、例えば、エタノール存在下、エステル化され、エステルFFを得ることができる。化合物FFを、カップリング試薬、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式GGの化合物を与える。
【0457】
或いは、化合物EEは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、次いで、スキーム1の残りの工程にかけられてもよい。EEから誘導されるベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びHを用いて水素化分解すると、式GGの化合物の遊離酸を得ることができる。
スキーム11
【化642】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
ここで、r、s及びuは、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIについて上に定義されたとおりであってもよい。
【0459】
化合物EEは、酸触媒及び適切な保護アルコール、例えば、t−ブタノール存在下、エステル化され、次いで、活性化アミノ酸にカップリングさせ、化合物HHを得ることができる。アミノ化合物HHと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式JJの化合物を得る。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
スキーム12
【化643】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIについて上に定義されたとおりである。
【0460】
酸KKは、適切な活性化剤、例えば、塩化ピボイルでエステル化することによって活性化され、次いで、アミノアルコール、例えば、n−プロパノールアミンと縮合させ、化合物MMを得ることができる。アルコール化合物MMと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式NNの化合物を得る。本発明のジアシル化化合物は、化合物EEを上述の手順にかけることによって製造することができる。
スキーム13
【化644】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIについて上に定義されたとおりである。
【0461】
活性化されたエステルLL(スキーム12を参照)は、アミノ保護されたジオールMと縮合され、その後、酸で処理し、保護されていないジオール化合物OOを与えることができる。ジオール化合物OOと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合し、式PPの化合物を得る。
スキーム14
【化645】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式VI、式VIa、式VIb、式VIc、式VId、式VIe、式VIf、式VIg及び式VIIについて上に定義されたとおりである。
【0462】
化合物EEは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、化合物QQを得ることができる。化合物QQと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式RRの化合物を得る。式RRの化合物のベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びHを用いて水素化分解し、式SSの化合物を得る。
【0463】
(脂肪酸でアセチル化されたアミノサリチレート誘導体を製造する方法)
式IIIの脂肪酸でアセチル化されたアミノサリチレート誘導体を製造するのに有用な合成経路の例は、以下の実施例に記載されており、スキーム15〜18に一般化されている。
スキーム15
【化646】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式IIIについて定義されるとおりである。
【0464】
化合物TTは、酸触媒及び適切なアルコール、例えば、メタノール存在下、エステル化され、エステルUUを得ることができる。化合物UUを、カップリング試薬、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式VVの化合物を与える。式VVのエステルを適切な塩基、例えば、NaOHで鹸化し、式VVの化合物の遊離酸を得ることができる。或いは、化合物TTは、塩基、例えば、CsCO存在下、臭化ベンジルを用いてエステル化され、次いで、スキーム1の残りの工程にかけられてもよい。TTから誘導されるベンジルエステルを、例えば、Pd/C及びHを用いて水素化分解すると、式VVの化合物の遊離酸を得ることができる。本発明のジアシル化化合物は、化合物TTを上述の手順にかけることによって製造することができる。
スキーム16
【化647】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式IIIについて定義されるとおりである。
【0465】
イソシアニドWWは、アミノ保護されたエタノールアミンXXと縮合され、その後、酸で処理し、保護されていないアミノカルバメート化合物YYを与えることができる。化合物YYを、カップリング試薬、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式ZZの化合物を与える。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
スキーム17
【化648】
[この文献は図面を表示できません]

ここで、r及びsは、式IIIについて定義されているとおりである。
【0466】
イソシアニドWWは、モノアミノ保護されたエチレンジアミンAAAと縮合され、その後、酸で処理し、保護されていない尿素化合物BBBを与えることができる。化合物BBBを、カップリング試薬、例えば、DCC、CDI又はEDCを用い、場合により、三級アミン塩基及び/又は触媒、例えば、DMAPを用いて活性化し、次いで、式Cの脂肪酸を加えると、式CCCの化合物を与える。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
スキーム18
【化649】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、r及びsは、式IIIについて定義されているとおりである。
【0467】
化合物TTは、酸触媒及び適切な保護アルコール、例えば、メタノール存在下、エステル化され、次いで、活性化アミノ酸にカップリングさせ、化合物DDDを得ることができる。アミノ化合物DDDと、式Gの脂肪酸塩化物とを縮合させ、式EEEの化合物を得る。このエステルは、Greene、et al.Protecting Groups in Organic Chemistry.第4版、Wiley & Sons、Hoboken、NJ (2007)に開示されている方法を用いて脱保護されてもよい。例えば、このChapter5を参照。
【実施例】
【0468】
本開示は、以下の実施例でさらに説明され、本開示内容を、本明細書に記載される特定の手順に対する範囲又は精神に限定すると解釈されるべきではない。実施例は、特定の実施形態を説明するために与えられており、それによって、本開示の範囲に限定しないことを意図していると理解されるべきである。本開示の精神及び/又は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者に示唆されてもよい種々の他の実施形態、改変及びこれらの均等物に再分類されなければならない場合があることも、さらに理解されるべきである。
【0469】
(実施例1:本発明の実例となる化合物が、マウスの脂肪組織における炎症活性に及ぼす影響)
本発明の実例となる化合物が、げっ歯類肥満モデルにおいて血清アディポネクチン濃度を調節する能力の実証は、Itoh、M.et al.、Arterioscler.Thromb.Vasc.Biol.2007 27(9):1918−25に記載されている方法を用いて示された。雄C57BL/6J ob/obマウス及びそれらの野生型(WT)同腹子は、Charles River Laboratories(ウィルミントン、MA)から購入される。この動物は、温度、湿度、光を制御した(明12時間、暗12時間のサイクル)部屋にある個々のかごに入れられ、水及び魚粉を含まない餌は、自由に摂取できるようにしておく(362kcal/100g、脂質としてエネルギー4.4%を追加した、魚粉を含まないF1(フナバシファーム、千葉、日本))。
【0470】
6週齢の雄ob/obマウス及びWT同腹子に、魚粉を含まない餌(コントロール群)又は5%(wt/wt)EPAを追加した、魚粉を含まない餌(EPA治療群)へのアクセスを制限せずに、4週間摂取させる(n=10〜14)。短期間投与プロトコルでは、8週齢の雄ob/obマウスを、本発明の化合物で2週間処置する(n=7〜8)。すべての餌は、1日ごとに変えられ、脂肪酸の酸化を防ぐために、非金属製供給器で与えられる。実験終了時に、マウスは、5時間餌を与えられず、その後、腹腔内ペントバルビタール麻酔(30mg/kg)によって安楽死させる。血中グルコース及び血清トリグリセリド(TG)の濃度及び遊離脂肪酸(FFA)の濃度は、Kouyama R、et al.、Endocrinology、146:3481−3489、2005に記載されているとおりに測定される。脂肪酸及びサリチレートの血清濃度は、ガスクロマトグラフィーによって測定される。
【0471】
(実施例2:本発明の化合物が、Zucker脂肪質ラット及びob/obマウスに及ぼすin vivoでの影響)
12週齢の雄Zucker fa/faラット及び8週齢のob/ob(Lepob/ob)マウス及びob/1マウスに、食事及び水を自由に摂取させておく。本発明の化合物(120mg/kg/日)は、1日に1回、強制摂取によって経口投薬される。糖耐能試験の場合、グルコース(2.0g/kg)は、一晩断食させた後、強制経口摂取(ラット)又は腹腔内注射(マウス)によって投与される。血中グルコース及び血清インスリン濃度は、Zucker fa/faラット又はfa/1ラットにおいて、経口耐糖能試験中に決定される。インスリン耐性試験の場合、一晩断食させた後、インスリン(2.0U/kg)が、腹腔内注射される。コレステロール、トリグリセリド、長鎖FFA及びALTの濃度は、空腹状態のZucker fa/faラットから得られる血清で測定される。
【0472】
(実施例3:本発明の化合物が、3T3−L1脂肪細胞におけるインスリンシグナル伝達に及ぼす影響)
3T3−L1脂肪細胞は、Yuan、M.et al.、Science、293、1673−1677、2001に記載されているように、16時間血清を与えられず、5mM アスピリンで2時間処理されるか、または処理されず、6.0nM mTNFα(20分)又はホスファターゼ阻害剤カリクリンA(Axxora、サンディエゴ、USA)(2.0nMで30分間)のいずれかで処理されるか、または処理されない。10nM インスリンで5分間刺激した後、細胞は、冷却され、可溶化され、タンパク質は、抗−IR又は抗−IRS1で免疫沈降される。タンパク質は、SDS−PAGEで分離され、抗−pY、抗−IR又は抗−IRS1を用いたウェスタンブロッティングによって同定される。
【0473】
(実施例4:本発明の化合物が、3T3−L1脂肪細胞中のIL−10濃度に及ぼす影響)
3T3−L1脂肪細胞におけるIL−10産生は、Bradley et al、Obesity(2008)16、938−944によって記載される方法の改変法を用いて測定される。完全に分化された3T3−L1脂肪細胞は、0.2%の脂肪酸を含まないウシ血清アルブミン(BSA)及び0.1mM ピルビン酸塩を含有するDMEM中、18時間血清をあたえられない。5mM試験化合物のストックは、100%エタノール中で調製され、次いで、DMEM(0.1mMピルビン酸塩含有)中の、2%の脂肪酸を含まないBSAで1:100に希釈され、化合物の50μM溶液を得る。飢餓培地が細胞から除去され、DMEM又はビヒクル(0.1%エタノール、0.1mMピルビン酸塩を含有するDMEM中、0.2%の脂肪酸を含まないBSA)中の50μM化合物と置き換えられる。試験化合物又はビヒクルは、細胞とともに48時間インキュベーションされる。次いで、RNAは、細胞から精製され、cDNAに逆転写される。次いで、IL−10伝達物質の濃度は、遺伝子特異的なオリゴヌクレオチドプライマー及び蛍光標識されたプローブを用い、定量的リアルタイムPCR(Applied Biosystems Step−One)によって測定される。IL−10濃度は、ハウスキーピング遺伝子GAPDHに対して正規化され、ハウスキーピング遺伝子GAPDHは、同じ方法を用いて測定された。本発明の化合物で処理されたサンプル中のIL−10濃度は、ビヒクルで処理されたサンプル中のIL−10濃度の何倍かであらわされる(**両側検定のt検定によって、p<0.005)。実施例4で上に記載される本発明の化合物の1つを用いることによって得られたデータを示すサンプルのグラフは、図1に示される。
【0474】
(実施例5:本発明の化合物が、Fao肝癌細胞に及ぼす影響)
Fao細胞は、Yuan、M.et al.、Science、293、1673−1677、2001に記載される方法に従って、16時間血清を与えられず、次いで、5mM〜25mMの本発明の化合物とともに37℃で2時間インキュベーションされる。次いで、細胞は、6.0nM mTNFαで20分間、10nM インスリンで5分間、続けて刺激される。細胞は、冷却され、可溶化され、タンパク質は、抗−IRで免疫沈降され、抗−pYを用いたウェスタンブロッティングによって検出される。リン酸化は、濃度測定によって定量される。
【0475】
(実施例6:RAW 264.7マクロファージにおけるTNFα放出アッセイ)
このアッセイの目的は、リポ多糖類(LPS)で刺激を受けた、培養されたマクロファージにおいて、低分子が、TNFαの分泌を阻害する能力を測定することである。マクロファージをLPSで処理し、主にTLR4−NFκBシグナル伝達軸によって、炎症サイトカイン経路を活性化する。本発明の化合物は、NFκBの転写活性化を阻害し、従って、TNFαの産生及び放出を減らす。糖コルチコイド受容体の強力なアゴニストであるデキサメタゾンは、TNFα放出を阻害するポジティブコントロールとして使用される。
【0476】
1日め:RAW 264.7マクロファージを96ウェル培養プレートに接種する。75mm組織培養フラスコに成長したRAW 264.7細胞(細胞は、密集度が約70%であるべきである)から培地を除去し、暖めておいた完全成長培地(DMEM+10%FBS+1×ペニシリン/ストレプトマイシン)10mlを加える。細胞は、滅菌プレートスクレーパーを用いて懸濁物に掻き出され、10mlの血清学用ピペットを用いた上下のピペッティングによって均質化される。細胞の濃度は、臨床用血球計算器を用いて決定される。次いで、細胞は、成長培地で、1mlあたり細胞数が150,000になるまで希釈される。次いで、この希釈された細胞は、滅菌試薬容器に移され、細胞懸濁物100μlは、マルチチャンネルピペットを用いて、96ウェル培養プレートのそれぞれのウェルに入れられる(15,000細胞/ウェル)。次いで、プレートは、通常の組織培地成長条件(37℃、加湿COチャンバ)下で、37℃でインキュベーションされる。
【0477】
2日め:試験化合物サンプルプレートが調製される。試験化合物は、成長培地中で調製される。化合物は、100%DMSOの1000倍ストックから培地に移される(例えば、試験化合物の最終濃度が10μMの場合、10mM試験化合物2μlを培地2mlに移す)。少なくとも150μlの培地中の1倍化合物は、96ウェルサンプルプレートに加えられる。注:エッジ効果を避けるため、96ウェルプレートの外周にあるウェルは使用されない。12サンプルのウェルは、0.1%DMSOを加えた培地を用いて調製される(これらのサンプルは、ビヒクルコントロールとして役立つであろう;LPSで刺激されたもの、及び刺激されていないもの。10μM デキサメタゾンは、ポジティブコントロールとして使用される)。次いで、培養プレートは、成長用インキュベーターに2時間戻される。その後、細胞は、50ng/ml LPS 25μlを各ウェルに加えることによって刺激される(6個の刺激されていないビヒクルコントロールウェルを除く:LPSの最終濃度10ng/ml)。プレートは、成長用インキュベーターに3時間戻される。その後、培地上澄み100μlが除去され、96ウェルのv底サンプルプレートに移される。この培地上澄みのプレートは、スウィング型遠心分離器で、1000rpmで5分間遠心分離処理され、上澄みに残っているかもしれない任意の細胞片をペレット状にする。上澄み80μlは、サンプルプレートから除去され、新しいv底の96ウェルプレートに移される。細胞生存率は、Celltiter−gloキットを用いて測定される。細胞生存率を測定することによって、所与の化合物が、TNFα分泌に及ぼす影響を、その影響が細胞毒性によるものか、又は炎症シグナル伝達がまさに阻害されていることによるものかにかかわらず、決定することができる。Celltiter−glo試薬100μlを、細胞培養プレートの各ウェルに加え、その後、Victor 5プレートリーダー(読み取り0.3秒;読み取りの前に60秒間プレートを振とう)を用いて、プレートの発光シグナル(CPS)を測定する。所与の化合物の所与の濃度での細胞生存率は、以下のように算出される。
細胞生存率=CPSサンプル/(刺激されていないコントロールの平均CPS)100
【0478】
TNFα ELISAの場合、ウェルあたり、培地上澄み20μlを使用する。マウスTNFα ELISAの場合、Invitrogen/Biosource製造業者のプロトコルに従う。発色現像は、典型的には、製造業者のプロトコルに記載されているように、20〜30分間行われる。停止溶液を加えた後、OD 450nmをVictor 5プレートリーダーを用いて測定する(0.1秒/ウェルでスキャン)。コントロールのTNFα分泌率を決定する。コントロールのTNFα分泌率を決定するために、以下の式が使用される。
100×(サンプルXのOD450nm)−(刺激されていないビヒクルコントロールの平均OD450nm)
(LPSで刺激されたビヒクルコントロールの平均OD450nm)−(刺激されていないビヒクルコントロールの平均OD450nm)
【0479】
それぞれの試験化合物について、コントロールのTNFα分泌パーセントは、4パラメーターの用量−応答曲線フィッティング式を用い、化合物濃度の関数としてプロットすることができる(XLFIT Model #205):
fit=(A+((B−A)/(1+((C/x)^D))))
inv=(C/((((B−A)/(y−A))−1)^(1/D)))
res=(y−fit)
【0480】
TNFα分泌を50%よりも大きく阻害する化合物の場合、IC50(TNFα分泌を50%阻害する化合物濃度)を決定する。実施例6で上に記載される手順において、本発明の化合物の1つを用いることによって得られたデータを示すサンプルのグラフは、図2に示される。
【0481】
図2にみられるように、サリチレート単独、脂肪酸単独、共に投与されるサリチレート及び脂肪酸の単純な組み合わせは、TNFαの産生を感知できるほどには阻害しない。対照的に、脂肪酸でアセチル化されたサリチレートは、TNFαの産生を顕著に阻害する。このことは、脂肪酸でアセチル化されたサリチレートが、TNFαの阻害に関与する種であり、個々の要素単独又は単純な組み合わせは、TNFαの阻害に関与する種ではないことを示す。
【0482】
実施例6で上に記載される手順において本発明のさらなる化合物を用いることによって得られたデータを示すサンプルの表は、以下の表1に示される。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例7:LPS−チャレンジTNFαマウスモデルにおける、本発明の化合物のin vivoでの影響)
【0483】
化合物が、TNFα分泌に及ぼす効果をin vivoで測定するために、雄のSwiss Websterマウス(1群あたり、n=10の動物)は、それぞれの試験化合物を用いて強制経口摂取によって投薬される。すべての化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロース及び0.05% TWEEN−80(ビヒクル)の水溶液で配合される。化合物を投薬して1時間後、動物は、0.2mg/kg LPS(リポ多糖類)を用いて腹腔内(IP)注射によって処理される。LPSチャレンジの90分後、マウスは、麻酔され、心穿刺によって血清分離管(ヘパリンナトリウム含有)に血を集める。出血は、室温で2時間凝固し、次いで、管を2000×gで20分間回転させる。血清は、管(動物あたり100〜150μl)から集められ、−70℃で凍結させる。TNFα血清濃度は、市販のTNFα ELISAキットを用いて測定される(両側検定のt検定によって、p<0.05)。実施例7で上に記載される手順において本発明の化合物の幾つかを用いることによって得られたデータを示すサンプルのグラフは、図3に示される。
【0484】
(実施例8:本発明の化合物が、RAW 264.7マクロファージにおけるNFκB濃度に及ぼす影響)
NFκBによって動かされるルシフェラーゼレポーターでトランスフェクトされたRAW 264.7細胞が、96ウェルプレートに接種される。細胞は、ビヒクル(0.1%エタノール)又は試験化合物で2時間処理される。NFκBシグナル伝達の阻害の場合、ポジティブコントロールとして、6個のウェルが、10μM デキサメタゾンで処理される。次いで、細胞は、試験化合物存在下、200ng/ml LPSで3時間チャレンジ試験される。ビヒクルで処理されたウェルの一部は、そのアッセイの実施場所でのシグナルを決定するために、LPSで刺激されないままであるべきである。NFκBで動かされるルシフェラーゼ活性は、BriteLiteルシフェラーゼキット(Perkin−Elmer)を加えることによって現像され、Victor Vプレートリーダーを用いて測定される。それぞれの処理のNFκB活性(ルシフェラーゼ活性)は、LPSで処理されたビヒクルウェルで正規化された(NFκB応答率%)。ルシフェラーゼシグナルが、化合物の細胞毒性の結果ではなかったということを確認するために細胞生存率をモニタリングするために、AlamarBlueが使用された。
【0485】
実施例8で上に記載される手順において本発明のさらなる化合物を用いることによって得られたデータを示すサンプルの表は、以下の表2に示される。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]

−は、その化合物が阻害活性を示さなかったことを示す。+は、その化合物が阻害活性を示したことを示す。+の数が多いほど、阻害活性のレベルが高いことを示す。
【0486】
(化合物)
以下の非限定的な化合物例は、本発明の化合物のさらなる実施形態を説明するのに役立つ。実施例の章に列挙される任意の実施形態が、本発明の化合物の実施形態であり、上に記載される方法及び組成物における使用に適していることが、さらに理解されるべきである。
(実施例9:2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)安息香酸(Ia−1)の調製)
【化650】
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【0487】
ジクロロエタン(30mL)及びDMF(0.05mL)中、DHA(6.0g、18.3mmol)の混合物に、塩化オキサリル(5.0mL、56.9mmol)がゆっくりと加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、2時間)、減圧下で濃縮され、DHA−Clを黄色液体として得た。ジクロロエタン(35mL)中、サリチル酸(3.78g、27.4mmol)及びNEt(3.80mL、27.5mmol)の混合物に、0℃で、ジクロロエタン中のDHA−Cl(35mL)がゆっくりと加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、16時間)、1N HCl及び塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(PE−EtOAc、19:1)によって精製され、2−(ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)安息香酸(5.83g、71%)を淡黄色油状物として得た。C2936として算出された質量=448.59;実測値:[M−H]=447.7。
(実施例10:5−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−2−ヒドロキシ安息香酸(III−1)の調製)
【化651】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
飽和HClのCHOH(20mL)溶液に、RTで、5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸(2g、13.06mmol)がゆっくりと加えられた。得られた混合物が撹拌され(RT、16時間)、次いで、加熱された(還流、24時間)。混合物が冷却され、減圧下で溶媒が除去された。残渣がEtOAc(50mL)で希釈され、飽和NaHCO水溶液で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを淡黄色固体として得た(1.72g、78.5%)。CNOとして算出された質量=167.16;実測値:[M+H]=168.2。
【0489】
CHCN(2mL)中、5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(52.9mg、0.317mmol)、DHA(100mg、0.305mmol)及びEtN(61.7mg、0.61mmol)の混合物に、HATU(120mg、0.260mmol)が加えられた。混合物が撹拌された(RT、4.5時間)。減圧下で溶媒が除去され、残渣がEtOAcで抽出された(20mL×4回)。混合された有機層が、1N HCl水溶液、水、5% NaHCO、水で洗浄され、MgSOで乾燥された。減圧下で溶媒が除去された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:10から2:3)によって精製され、5−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(3)を淡黄色油状物として得た(104.5mg、72.1%)。C3039NOとして算出された質量=477.63;実測値:[M+H]=478.5。
【0490】
2N NaOH(5mL)及びCHOH(2.5mL)中、5−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.1g、0.2mmol)の混合物が撹拌された(50℃、24時間)。混合物が冷却され、2N HCl水溶液でpH1になるまで酸性化され、次いで、EtOAcで抽出された(10mL×3回)。有機層が塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。残渣がシリカクロマトグラフィー(CHCl−EtOAc、20:1から1:1)によって精製され、5−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−2−ヒドロキシ安息香酸を白色固体として得た(90.4mg、収率:90%)。C2937NOとして算出された質量=463.61;実測値:[M+H]=464.3。
(実施例11:3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピル 2−アセトキシベンゾエート(Ic−1)の調製)
【化652】
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【0491】
THF(40mL)及びHO(130mL)中、3−アミノプロパン−1−オール(5.0g、67mmol)、NaCO(8.8g、83mmol)の混合物に、0℃で、Cbz−Cl(14.8g、87mmol)が加えられた。反応混合物が撹拌された(RT、1時間)。水(500mL)及びCHCl(500mL)が加えられ、層が分離された。有機層がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。残渣がシリカクロマトグラフィー(PE:EA、5:1)によって精製され、3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸ベンジルを白色固体として得た(12.6g、90.5%)。
【0492】
2−アセトキシ安息香酸(2.0g、11.1mmol)及びトリエチルアミン(1.8mL、11.1mmol)のCHCl(40mL)溶液に、0℃で、ClCOEt(1.1mL、167mmol)がゆっくりと加えられた。反応混合物が撹拌され(0℃、2時間)、濾過された。濾液が、3−ヒドロキシプロピルカルバミン酸ベンジル(2.1g、10.0mmol)及びトリエチルアミン(15mL)のCHCl(40mL)溶液に加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、4時間)、HO(50mL)を加えてクエンチされた。有機層が、1M HCl、飽和NaCO(30mL)及びHO(50mL)で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。残渣がシリカクロマトグラフィー(PE−EtOAc、5:1)によって精製され、3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピル 2−アセトキシベンゾエート(2.0g、54%)を無色油状物として得た。C2021NO6として算出された質量=371.38;実測値:[M+H]=372.3。
【0493】
3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)プロピル 2−アセトキシベンゾエート(2.0g、5.4mmol)、10%Pd/C(0.2g)及びCHOH(50mL)の混合物が、H雰囲気下で撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮され、無色油状物を得た。シリカクロマトグラフィーによって精製し、3−アミノプロピル 2−アセトキシベンゾエートを無色油状物として得た。C1215NOとして算出される質量=237.25;実測値:[M+H]=238.3。
【0494】
DHA(500mg、1.52mmol)のClCHCHCl(10mL)溶液及び1滴のDMFに、0℃で、塩化オキサリル(0.3mL、3.42mmol)がゆっくりと加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、2時間)、減圧下で濃縮された。残渣がトルエン(5mL)で処理され、減圧下で溶媒が除去され、DHA酸塩化物を黄色液体として得た。3−アミノプロピル 2−アセトキシベンゾエート(360mg、1.52mmol)及びNEt(0.36g、3.56mmol)のClCHCHCl(10mL)溶液に、0℃で、DHA−酸塩化物のClCHCHCl溶液が加えられた。反応混合物が撹拌された(0℃、2時間、次いで、RTまで加温、12時間)。シリカクロマトグラフィーによって精製し、3−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピル 2−アセトキシベンゾエートを得た。C3445NOとして算出された質量=547.72;実測値:[M+H]=548.3。
(実施例12:N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシベンズアミド(31)の調製)
【化653】
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【0495】
エチレンジアミン(1.0g、16.7mmol)が、ブロモクレゾールグリーンを指示薬として含有する水(3.0mL)に溶解される。青色から淡黄色への変化がちょうど達成されるまで、水(3.0ml)中のメタンスルホン酸(2.8g、31mmol)が加えられた。この溶液がエタノール(8.0mL)で希釈され、激しく撹拌された。この混合物に、指示薬の淡黄色から緑色が維持されるように、Cbz−Cl(2.8g、16.7mmol)のジメトキシエタン(4mL)溶液及び50%w/v AcOK水溶液(10mL)が20℃で同時に加えられた。添加が終了した後、混合物が撹拌され(RT、1時間)、低温真空下で濃縮され、揮発性物質を除去した。残渣が水(20mL)と共に振り混ぜられ、濾過された。次いで、濾液がトルエンで洗浄され(50mL×3回)、過剰な40%NaOH水溶液で塩基性にされ、トルエンで抽出された(50mL×3回)。有機層が塩水(50mL)で洗浄され、NaSOで乾燥され、蒸発され、2−アミノエチルカルバミン酸ベンジルを油状物として得た(1.65g、51%)。C1014として算出された質量=194.23;実測値:[M−H]=193.3。
【0496】
酢酸エチル(30mL)中、2−アミノエチルカルバミン酸ベンジル(1.65g、8.5mmol)、イミダゾール(0.58g、8.5mmol)、サリチル酸(1.73g、8.5mmol)の混合物に、DCC(1.75g、8.5mmol)の酢酸エチル(50mL)溶液が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過された。減圧下で溶液が濃縮され、未精製生成物がシリカクロマトグラフィー(EtOAc:PE、0−50%)によって精製され、2−(2−ヒドロキシベンズアミド)エチルカルバミン酸ベンジルを白色固体として得た(1.84g、66%)。C1718として算出された質量=314.34;実測値:[M+H]=315.2。
【0497】
MeOH(30mL)中、2−(2−ヒドロキシベンズアミド)エチルカルバミン酸ベンジル(1.84g、5.86mmol)及びPd/C(0.18g)の混合物が、H雰囲気下で撹拌された(16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物がシリカクロマトグラフィー(EtOAc−MeOH−NHOH(5:1:0.01)によって精製され、N−2−(アミノエチル)2−ヒドロキシベンズアミドを白色粉末として得た(0.68g、65%)。C12として算出された質量=180.20;実測値:[M+H]=181.2。
【0498】
CHCN(2mL)中、N−2−(アミノエチル)2−ヒドロキシベンズアミド(58mg、0.32mmol)、DHA(100mg、0.3mmol)及びEtN(0.1ml、0.7mmol)の混合物に、HATU(115mg、0.3mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、24時間)、減圧下で濃縮された。残渣が塩水(15mL)で処理され、EtOAcで抽出された(30mL×3回)。混合された有機層が、1M HCl、塩水、5% NaHCO、塩水で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物がシリカクロマトグラフィー(EtOAc:PE、1:1)によって精製され、N−(2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシベンズアミド(94mg、64%)を淡黄色油状物として得た。C3142として算出される質量=490.68;実測値:[M+H]=491.4。
(実施例13:(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−1−(4−(2−ヒドロキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン−1−オン(32)の調製)
【化654】
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【0499】
CHCN(20mL)中、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.57g、3.05mmol)、DHA(1g、3.05mmol)及びEtN(0.61g、6.1mmol)の混合物に、HATU(1.16g、3.05mmol)が加えられた。混合物が撹拌された(RT、16時間)。減圧下で溶媒が除去され、残渣がEtOAcで抽出された(30mL×4回)。混合された有機層が、1N HCl水溶液、水、5% NaHCO、水で続けて洗浄され、MgSOで乾燥された。減圧下で溶媒が除去され、未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(EA−PE、1:10から1:1)によって精製され、tert−ブチル 4−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、99%)を無色油状物として得た。C3148として算出される質量=496.72;実測値:[M+H]=497.6。
【0500】
CHCl(20mL)中、tert−ブチル 4−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルピペラジン−1−カルボキシレート(1.5g、3mmol)の混合物に、0℃で、CFCOH(7mL、91mmol)が加えられた。混合物の溶液が撹拌され(0℃、2時間)、次いで、pH=10に調節するために、10% NaCOが加えられた。混合物が、CHClで抽出された(30mL×3回)。混合された有機層がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(CHCl:CHOH、20:1)によって精製され、1−(ピペラジン−1−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン−1−オン(1.17g、97.5%)を無色油状物として得た。C2640Oとして算出される質量=396.61;実測値:[M+H]=396.7、398.2。
【0501】
CHCN(10mL)中、1−(ピペラジン−1−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン−1−オン(1.17g、2.95mmol)、サリチル酸(0.61g、4.43mmol)及びEtN(0.89g、8.85mmol)の混合物に、HATU(1.68g、4.43mmol)が加えられた。混合物が撹拌された(RT、16時間)。減圧下で溶媒が除去され、残渣がEtOAcで抽出された(50mL×4回)。混合された有機層が、1N HCl水溶液、水、5% NaHCO、水で続けて洗浄され、MgSOで乾燥された。減圧下で溶媒が除去された。未精製生成物を分取−HPLCによって精製し、1−(4−(2−ヒドロキシベンゾイル)ピペラジン−1−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエン−1−オン(300mg、19.6%)を淡黄色油状物として得た。C3344として算出される質量=516.71;実測値:[M+H] 517.6。
(実施例14:5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸(III−6)の調製)
【化655】
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【0502】
2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(1g、3.8mmol)、5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.66g、3.95mmol)及びEtN(0.76g、7.6mmol)の混合物が、CHCN(10mL)に溶解され、HATU(1.503g、3.95mmol)が加えられた。混合物が撹拌された(RT、16時間)。減圧下で溶媒が除去された。得られた残渣に塩水(50mL)が加えられ、混合物が、EtOAcで抽出された(50mL×3回)。混合された有機層が、2N HCl水溶液(50mL×3回)、塩水(50mL)、5% NaHCO(50mL×3)、塩水(50mL)で続けて洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(CHCl)によって精製され、5−(2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを白色固体(0.81g、51.8%)として得た。
【0503】
MeOH(15mL)中、5−(2−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシベンゾエート(0.81g、1.9mmol)及び0.1g Pd/Cの混合物が、H下で撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、濾液が減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(MeOH/DCM、0から5%)によって精製され、5−(2−アミノ−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを白色固体(0.53g、90%)として得た。C1420として算出される質量=280.32;実測値:[M+H]=281.2。
【0504】
5−(2−アミノ−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(85mg、0.30mmol)、DHA(100mg、0.30mmol)、EtN(0.1ml、0.71mmol)のCHCN(2mL)溶液に、HATU(114mg、0.30mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で溶媒が除去された。残渣が塩水(20mL)で希釈され、酢酸エチル(50mL)で抽出された。混合された有機層が、1M HCl(20mL)、塩水(20mL)、5% NaHCO3水溶液(20mL)、塩水(20mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(EtOAc/DCM、0から10%)で精製され、5−(2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを淡黄色油状物として得た(155mg、87%)。C3650として算出される質量=590.79;実測値:[M+H]=591.6。
【0505】
5−(2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(155mg、0.26mmol)のMeOH(3mL)溶液に、2M NaOH(5mL)が加えられた。混合物が加熱され(45〜50℃、16時間)、次いで、RTまで冷却された。pH=1に調節するため、2M HClが滴下された。次いで、混合物がEAによって抽出された(20mL×3回)。混合された有機層が、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(MeOH/DCM、0−10%)によって精製され、5−(2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸を淡黄色油状物として得た(92mg、61%)。C3548として算出される質量=576.77;実測値:[M+H]=577.3。
(実施例15:2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)安息香酸エチル(I−1)の調製)
【化656】
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【0506】
2−アミノ−4−メチルペンタン酸(5.0g、38.2mmol)が、飽和HCl/MeOH(50mL)にゆっくりと加えられた。混合物が撹拌され(RT、5時間)、次いで、還流するまで加熱された(16時間)。反応後、減圧下で溶媒が除去された。残渣が水(50mL)で希釈され、次いで、pH=7に調節するために、NaHCOが加えられた。次いで、混合物がDCMで抽出され(50mL×3回)、混合された有機層がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮され、2−アミノ−4−メチルペンタン酸メチルを無色液体として得た(5.3g、96%)。C15NOとして算出される質量=145.20;実測値:[M+H]=145.9。生成物は、さらに精製することなく次の工程で使用された。
【0507】
2−アミノ−4−メチルペンタン酸メチル(250mg、1.6mmol)、DHA(510mg、1.5mmol)、EtN(0.42mL、3mmol)のCHCN(20mL)溶液に、RTで、HATU(570mg、1.5mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で溶媒が除去された。残渣が塩水で希釈され、EtOAcで抽出された。有機層が、1M HCl(50mL)、塩水(50mL)、5% NaHCO(50mL)、塩水(50mL)で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(EtOAc:PE、0−25%)によって精製され、2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタン酸メチル(0.61g、85%)を淡黄色油状物として得た。C2945NOとして算出される質量=455.67;実測値:[M+H]=456.2。
【0508】
2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタン酸メチル(610mg、1.34mmol)のMeOH(15mL)溶液に、2M NaOH(30mL)が加えられた。反応混合物が加熱され(50℃、16時間)、冷却され(RT)、pH=1になるまで2M HClで酸性化された。混合物がEtOAcで抽出された(50mL×3回)。混合された有機層が塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(MeOH:DCM、0−10%)で精製され、2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタン酸(0.51g、89%)を淡黄色固体として得た。C2843NOとして算出される質量=441.65;実測値:[M+H]=442.1。
【0509】
2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタン酸(50mg、0.11mmol)及び2−ヒドロキシ安息香酸エチル(19mg、0.11mmol)のCHCN/THF(1:1、0.5mL)溶液に、−10℃で、DCC(12mg、0.11mmol)及びDMAP(1mg)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(EtOAc−PE、0−20%)によって精製され、2−(2−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)安息香酸エチル(40mg、67%)を無色油状物として得た。C3751NOとして算出される質量=589.80;実測値:[M+H]=590.4。
(実施例16:1−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)エチル 2−アセトキシベンゾエート(9)の調製)
【化657】
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【0510】
化合物2−アセトキシ安息香酸(1.0g、5.5mmol)のTHF(30mL)溶液に、0℃で(COCl)(0.8ml、9.1mmol)が加えられた。混合物が加熱され(還流、1.5時間)、減圧下で濃縮され、2−(クロロカルボニル)フェニルアセテートを得た。
【0511】
DCM(15mL)中、2,4,6−トリメチル−1,3,5−トリオキサン(245mg、1.85mmol)及びNaI(0.972g、6.48mmol)の混合物に、2−(クロロカルボニル)フェニルアセテートのDCM溶液(5mL、0℃)が加えられた。得られた混合物が撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(EtOAc−PE、0−10%)によって精製され、1−ヨードエチル 2−アセトキシベンゾエート(0.75g、40%)を淡黄色油状物として得た。
【0512】
DHA(0.1g、0.3mmol)のCHCN(1mL)溶液に、KCO(41.4mg、0.3mmol)が加えられ、次いで、BuNBr(96.6mg、0.3mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、0.5時間)、0℃まで冷却された。これに、1−ヨードエチル 2−アセトキシベンゾエート(0.1g、0.3mmol)が加えられ、混合物が撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、塩水で洗浄され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(PE:EtOAc、20:1−15:1)で精製され、1−(ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)エチル 2−アセトキシベンゾエート(85.3mg、53.3%)を淡黄色油状物として得た。C3342として算出される質量=534.68;実測値:[M+Na]=557.2。
(実施例17:2−ヒドロキシ−5−(9Z,12Z,15Z)−オクタデカ−9,12,15−トリエンアミド安息香酸(III−7)の調製
【化658】
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【0513】
(9Z,12Z,15Z)−オクタデカ−9,12,15−トリエン酸(1.66g、5.98mmol)及び5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1g、5.98mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.16g、6.0mmol)及びジメチルアミノピリジン(100mg)が加えられた。混合物がN下で撹拌され(14時間)、次いで、塩化メチレン(100mL)で希釈され、3N HCl、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で続けて洗浄された。有機層が無水硫酸マグネシウムで乾燥され、濾過され、濃縮され、対応するアミド2.0gを得た。
【0514】
上述のアミドに、2N NaOH(100mL)及びメタノール(100mL)が加えられ、得られたスラリーが40℃まで加熱され、12時間後、NaOH 500mgがさらに加えられ、反応物が、40℃で撹拌された(12時間)。反応混合物が室温まで冷却され、3N HClで酸性化され、酢酸エチル(300mL)で抽出された。有機相が、水、飽和塩化ナトリウムで続けて洗浄され、無水硫酸マグネシウムで乾燥され、濾過され、濃縮され、生成物2−ヒドロキシ−5−(9Z,12Z,15Z)−オクタデカ−9,12,15−トリエンアミド安息香酸(1.5g、61%)を得た。C2535NOとして算出される質量=413.55;実測値:[M−H]=412.3。
(実施例18:N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド(11)の調製)
【化659】
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【0515】
エチレンジアミン(20mL、0.28mol)のCHCl(300mL)溶液に、0℃で、BocO(6.2g、0.028mol)のCHCl(150mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が、室温までゆっくりと加温された。16時間後、溶液が濾過され、塩水(100mL×6回)、水(100mL)で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、tert−ブチル 2−アミノエチルカルバメート(3.7g、78%)を無色油状物として得た。
【0516】
tert−ブチル 2−アミノエチルカルバメート(3.7g、22.3mmol)、ベンズアルデヒド(2.36g、22.3mmol)及びMgSO(1.33g)を、1,2−ジクロロエタン(300mL)及びEtN(3.1mL、22.3mmol)に溶かした溶液に、RTで、NaHB(AcO)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過された。溶液が飽和NaHCO(200mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、MeOH−DCM(0−10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、tert−ブチル 2−(ベンジルアミノ)エチルカルバメート(1.4g、23%)を得た。C1422として算出される質量=250.34;実測値:[M+H]=251.3。
【0517】
1,2−ジクロロエタン(35mL)中、tert−ブチル 2−(ベンジルアミノ)エチルカルバメート(2.8g、11.2mmol)及び37%CHO水溶液(1.0mL、11.2mmol)の混合物に、RTで、NaHB(AcO)(3.7g、11.2mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、飽和NaHCO水溶液(400mL)で希釈され、EAで抽出された(300ml×3回)。有機層がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮され、tert−ブチル 2−(ベンジル(メチル)アミノ)エチルカルバメート(1.38g、46.8%)を得た。HNMR(CDCl3):δ 7.25(m、5H、CH)、3.5(s、2H、CH)、3.3(m、2H、CH)、2.48(m、2H、CH)、2.2(s、3H、CH)、1.4(s、9H、CH)。
【0518】
tert−ブチル 2−(ベンジル(メチル)アミノ)エチルカルバメート(1.20g、4.54mmol)、10%Pd/C(0.90g)及びMeOH(60mL)の混合物が、H雰囲気下で撹拌された(0.8MPa、RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、飽和NH MeOH溶液−DCM(0−10%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製され、tert−ブチル 2−(メチルアミノ)エチルカルバメートを無色油状物として得た(0.54g、68.3%)。HNMR(CDCl3):δ 3.25(m、2H、CH)、2.7(m、2H、CH)、2.49(s、3H、CH)、1.49(s、9H、CH)。
【0519】
酢酸エチル(8mL)中、tert−ブチル 2−(メチルアミノ)エチルカルバメート(0.348g、2mmol)、2−ヒドロキシベンゾイルクロリド(0.276g、2mmol)及びイミダゾール(0.136g、2mmol)の混合物に、0℃で、DCC(0.412g、2mmol)の酢酸エチル(2mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、酢酸エチル/石油エーテル(20−50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド)エチルカルバメート(0.2g、34%)を無色油状物として得た。HNMR(CDCl3):δ 7.5(m、2H、CH)、7.0(d、1H、CH)、6.8(d、1H、CH)、3.7(m、2H、CH)、3.48(m、2H、CH)、3.2(m、3H、CH)、1.5(s、9H、CH)。
【0520】
tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド)エチルカルバメート(0.2g、0.68mmol)のCHCl(5mL)溶液に、0℃で、トリフルオロ酢酸(1.8mL、23.4mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(0℃、16時間)、減圧下で濃縮され、飽和NH CHOH溶液で中和された。混合物が減圧下で濃縮され、N−(2−アミノエチル)−2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミドを無色油状物として得た(0.5g)。この化合物が、さらに精製することなく次の工程で使用された。C1014として算出される質量=194.23;実測値:[M+H]=195.1。
【0521】
CHCN(2mL)中、未精製のN−(2−アミノエチル)−2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド、DHA(100mg、0.3mmol)及びEtN(92.3mg、0.9mmol)の混合物に、RTで、HATU(115.8mg、0.3mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で濃縮された。残渣が酢酸エチル50mLで希釈され、塩水、1N HCl、飽和NaHCO、塩水で洗浄された。有機層がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。残渣が、CHCl−EA(1:1)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシ−N−メチルベンズアミド(40mg、26%)を淡黄色油状物として得た。C3244として算出される質量=504.70;実測値:[M+H]=505.5。
(実施例19:2−ヒドロキシ−N−(2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド)エチル)ベンズアミド(12)の調製)
【化660】
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【0522】
先に記載されているように調製されたtert−ブチル 2−(メチルアミノ)エチルカルバメート(0.82g、4.7mmol)、DHA(1.55g、4.7mmol)及びEtN(1.32mL、9.4mmol)のCHCN(40mL)溶液に、HATU(1.79g、4.7mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で濃縮された。残渣が塩水(150mL)で希釈され、酢酸エチルで抽出された(150mL×2回)。混合された有機層が、飽和NaHCO(150mL)及び塩水(150mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、EA−PE(0−50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、tert−ブチル 2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド)エチルカルバメート(1.71g、77%)を淡黄色油状物として得た。C3048として算出される質量=484.71;実測値:[M+H]=485.6。
【0523】
tert−ブチル 2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド)エチルカルバメート(1.71g、3.5mmol))のジクロロメタン(50mL)溶液に、0℃で、TFA(17mL)がゆっくりと加えられた。混合物が撹拌され(0℃、2時間)、飽和NaCO水溶液でpHが10になるまで塩基性にされ、EAで抽出された(150mL×3回)。混合された有機層がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮され、(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−(2−アミノエチル)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド(1.31g、97%)を淡黄色油状物として得た。
【0524】
(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−(2−アミノエチル)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド(104mg、0.27mmol)、2−ヒドロキシベンゾイルクロリド(37mg、0.27mmol)及びイミダゾール(19mg、0.27mmol)のEA(4mL)溶液に、0℃で、DCC(0.57g、0.27mmol)のEA(4mL)溶液が滴下された。混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製物質が、EA−PE(1:3)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、2−ヒドロキシ−N−(2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−メチルドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド)エチル)ベンズアミド(100mg、73%)を無色油状物として得た。C3244として算出される質量=504.70;実測値:[M+H]=505.5。
(実施例20:N−(1−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロパン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(13)の調製)
【化661】
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【0525】
1−アミノプロパン−2−オール(7.5g、0.1mol)のTHF−HO(1:1、150mL)溶液に、RTで、BocO(21.8g、0.1mol)のTHF(50mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が撹拌され(RT、2時間)、減圧下で濃縮された。残渣がEAで抽出され(100mL×2回)、混合された有機層が、クエン酸(0.5M、50mL×2回)、塩水(100mL)で洗浄された。有機溶液がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、tert−ブチル 2−ヒドロキシプロピルカルバメート(15.3g、87.4%)を無色油状物として得た。C17NOとして算出される質量=175.23;実測値:[M+H]=176.3。
【0526】
tert−ブチル 2−ヒドロキシプロピルカルバメート(14.3g、81.7mmol)及びEtN(35.6ml、245.1mmol)のCHCl(250mL)溶液に、0℃で、塩化メタンスルホニル(9.5mL、122.6mmol)のCHCl(250mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が0℃で2時間撹拌され、CHCl(300mL)で希釈され、水、1N HCl、5% NaHCO、塩水で洗浄された。有機層がMgSOで乾燥され、減圧下で濃縮され、1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン−2−イルメタンスルホネート(19.5g、94%)を淡黄色油状物として得た。C19NOSとして算出される質量=253.32;実測値:[M+H]=254.2。
【0527】
1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン−2−イルメタンスルホネート(10.0g、39.5mmol)のDMF(100mL)溶液に、RTで、NaN(7.7g、118.5mmol)が加えられた。反応混合物が85℃で24時間撹拌され、RTまで冷却され、冷水(300mL)で希釈され、ジエチルエーテルで抽出された(300mL×3回)。混合された有機層が、飽和NaHCO(200mL×2回)、塩水(200mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、tert−ブチル 2−アジドプロピルカルバメート(7.0g、88.6%)を淡黄色油状物として得た。HNMR(CDCl3):δ 3.6(m、1H、CH)、3.25(m、1H、CH)、2.9(m、1H、CH)、1.49(s、9H、CH)、1.2(d、3H、CH)。
【0528】
得られたtert−ブチル 2−アジドプロピルカルバメート(7.0g、3.6mmol)及びPd/C(0.7g)の混合物が、MeOH(250mL)中、H(1atm)雰囲気下で撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、飽和NH MeOH溶液−DCM(0−10%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、tert−ブチル 2−アミノプロピルカルバメート(5.1g、83.7%)を淡黄色油状物として得た。HNMR(CDCl3):δ 4.9(bs、1H、NH)、3.15(m、1H、CH)、3.0(m、1H、CH)、2.8(m、1H、CH)、1.7(bs、2H、NH)、1.5(s、9H、CH)、1.0(d、3H、CH)。
【0529】
tert−ブチル 2−アミノプロピルカルバメート(3.6g、20.6mmol)、2−ヒドロキシ安息香酸(2.79g、20.6mmol)及びイミダゾール(1.41g、20.6mmol)のEtOAc(100mL)溶液に、0℃で、DCC(4.26g、20.6mmol)のEtOAc(50mL)溶液がゆっくりと加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー、EtOAc/石油エーテル(0−20%)によって精製され、tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシベンズアミド)プロピルカルバメート(2.4g、40%)を白色固体として得た。
【0530】
飽和HCl−MeOH(50mL)中、tert−ブチル 2−(2−ヒドロキシベンズアミド)プロピルカルバメート(2.4g、8.16mmol)の混合物が撹拌され(RT、2時間)、減圧下で濃縮され、N−(1−アミノプロパン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.8g、96%)を白色固体として得た。C1014として算出される質量=194.23;実測値:[M+H]=195.2。
【0531】
N−(1−アミノプロパン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.7g、7.3mmol)、DHA(2.0g、6.1mmol)及びEtN(3.1mL、21.9mmol)のCHCN(50mL)溶液に、0℃で、HATU(2.77g、7.3mmol)が加えられた。混合物がRTまで加温され、16時間撹拌され、減圧下で濃縮された。残渣が塩水(150mL)で希釈され、EAで抽出された(200mL×2回)。混合された有機層が、1N HCl(150mL×2回)、飽和NaHCO(150mL×2回)、塩水(150mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。残渣が、EA−PE(0−25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、未精製生成物を得て、これが、分取−HPLCによってさらに精製され、N−(1−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロパン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.31g、42.6%)を淡黄色油状物として得た。C3244として算出される質量=504.70;実測値:[M+H]=505.5。
(実施例21:N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピル)−2−ヒドロキシベンズアミド(14)の調製)
【化662】
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【0532】
tert−ブチル 2−アミノプロピルカルバメート(1.06g、6.09mmol、先に記載されているように調製)、DHA(2.0g、6.09mmol)及びEtN(1.7mL、12.8mmol)のCHCN(40mL)溶液に、0℃で、HATU(2.31g、6.09mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で濃縮された。残渣が塩水(100mL)で希釈され、EAで抽出された(100mL×2回)。混合された有機層が、飽和NaHCO(100mL)、塩水(100mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、EA−PE(0−25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、tert−ブチル 2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピルカルバメート(2.1g、70%)を淡黄色油状物として得た。C3048として算出される質量=484.71;実測値:[M+H]=485.6。
【0533】
tert−ブチル 2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピルカルバメート(2.10g、4.34mmol)のDCM(100mL)溶液に、0℃で、TFA(30mL)がゆっくりと加えられた。混合物が撹拌され(0℃、2時間)、RTまで加温され、撹拌された(16時間)。混合物が飽和NaCO水溶液でpH=10まで塩基性にされ、EAで抽出された(200mL×2回)。混合された有機層がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−(1−アミノプロパン−2−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド(1.60g、98%)を淡黄色油状物として得た。C2540Oとして算出される質量=384.6;実測値:[M+H]=385.2。
【0534】
(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−(1−アミノプロパン−2−イル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド(1.60g、4.2mmol)、2−ヒドロキシ安息香酸(0.57g、4.2mmol)及びイミダゾール(0.29g、4.2mmol)のEA(40mL)溶液に、0℃で、DCC(0.87g、4.2mmol)のEA(40mL)溶液が加えられた。混合物が、RTまで加温され、撹拌され(16時間)、濾過された。減圧下で溶媒が除去され、未精製生成物が、EA−PE(0−50%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドプロピル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.07g、50.5%)を淡黄色油状物として得た。C3244として算出される質量=504.70;実測値:[M+H]=505.5。
(実施例22:N−(3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドブタン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(15)の調製)
【化663】
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【0535】
ブタン 2,3−ジオール(15g、0.166mol)及びEtN(57.7mL、0.415mol)のCHCl(150mL)溶液に、0℃で、CHSOCl(32.1mL、0.415mol)のCHCl(75mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が0℃で2時間撹拌され、CHClで希釈された。混合物が、水、1N HCl、5% NaHCO水溶液、塩水で洗浄された。有機層がMgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、ブタン−2,3−ジイルジメタンスルホネート(40g、98%)を淡黄色油状物として得た。HNMR(CDCl3):δ 4.9(m、2H、CH)、3.05(s、6H、CH)、1.4(m、6H、CH)。
【0536】
ブタン−2,3−ジイルジメタンスルホネート(15.0g、63.7mmol)のDMF(150mL)溶液に、RTで、NaN(19.6g、301.5mmol)が加えられた。反応混合物が85℃で24時間撹拌され、RTまで冷却され、冷水(100mL)で希釈され、ジエチルエーテルで抽出された(100mL×4回)。混合された有機層が、飽和NaHCO(100mL×2回)、塩水(100mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、PE:EA(5:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製され、2,3−ジアジドブタン(6.10g、68%)を無色油状物として得た。
【0537】
MeOH(300mL)中、2,3−ジアジドブタン(9.0g、64.3mmol)及び10%Pd/C(0.90g)の混合物が、H雰囲気下で撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、飽和NH MeOH溶液−DCM(0−20%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製され、ブタン−2,3−ジアミン(4.8g、85%)を黄色油状物として得た。HNMR(CDCl3):δ 2.8(m、1H、CH)、2.6(m、1H、CH)、1.65(s、4H、NH)、1.0(d、6H、CH)。
【0538】
指示薬としてブロモクレゾールグリーンを含有する水(50mL)中、ブタン−2,3−ジアミン(4.8g、54.5mmol)の混合物に、青色から黄色への変化が観察されるまで、メタンスルホン酸(10.46g)の水(50mL)溶液がゆっくりと加えられた。混合物が、エタノール(100mL)で希釈され、これに、淡緑色が維持されるように、Cbz−Cl(7.61g、45.5mmol)を、DME(50mL)及びAcOK水溶液(w/v=50%)に溶かした溶液が加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、1時間)、減圧下で濃縮され、水で処理され、濾過された。溶液がトルエンで洗浄され、40% NaOH水溶液で塩基性にされ、トルエンで抽出された(100mL×4回)。混合された有機層が塩水で洗浄され、MgSOで乾燥され、濾過され、減圧下で濃縮され、3−アミノブタン−2−イルカルバミン酸ベンジル(4.2g、35%)を無色油状物として得た。C1218として算出される質量=222.28;実測値:[M−H]=221.2。
【0539】
EtOAc(180mL)中、3−アミノブタン−2−イルカルバミン酸ベンジル(5.3g、23.8mmol)、2−ヒドロキシ安息香酸(3.28g、23.8mmol)及びイミダゾール(1.62g、23.8mmol)の混合物に、0℃で、DCC(4.90g、23.8mmol)のEtOAc(20mL)溶液がゆっくり加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、16時間)、濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、PE−EA(5:1)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製され、3−(2−ヒドロキシベンズアミド)ブタン−2−イルカルバミン酸ベンジル(3.2g、40%)を無色油状物として得た。C1922として算出される質量=342.39;実測値:[M+H]=343.2。
【0540】
MeOH(120mL)中、3−(2−ヒドロキシベンズアミド)ブタン−2−イルカルバミン酸ベンジル(3.2g、9.36mmol)及び10%Pd/C(0.32g)の混合物が、H(1atm)雰囲気下で撹拌された(RT、16時間)。混合物が濾過され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、MeOH−DCM(0−20%)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製され、N−(3−アミノブタン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.67g、86%)を黄色油状物として得た。
【0541】
N−(3−アミノブタン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.52g、7.3mmol)、DHA(2g、6.0mmol)及びEtN(1.21g、12.0mmol)のCHCN(50mL)溶液に、0℃で、HATU(2.37g、6.24mmol)が加えられた。混合物が撹拌され(RT、16時間)、減圧下で濃縮された。残渣が塩水(50mL)で希釈され、EAで抽出された(50mL×3回)。混合された有機層が、1N HCl(50mL×2回)、飽和NaHCO(50mL×2回)、塩水(50mL)で洗浄され、MgSOで乾燥され、減圧下で濃縮された。未精製生成物が、EA−PE(0−25%)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製され、N−(3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドブタン−2−イル)−2−ヒドロキシベンズアミド(1.08g、34.3%)を淡黄色油状物として得た。C3346として算出される質量=518.73;実測値:[M+H]=519.6。
(実施例23:3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド安息香酸(17)の調製)
【化664】
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【0542】
DHA(0.10g、0.3mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、3−アミノ安息香酸メチル(0.046g、0.3mmol)、EDCI(0.064g、0.3mmol)及びジメチルアミノピリジン(4mg、0.03mmol)が加えられた。反応混合物が撹拌され(RT、2時間)、次いで、CHClと水とに分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物が、10% HCl、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−30% 酢酸エチル/ペンタン)によって精製され、3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド安息香酸メチルを得た。C30239NOとして算出される質量=461.64;実測値:[M+H]=462.3。次いで、これがMeOH(10mL)及び5N NaOH(2mL)に溶解された。混合物が還流状態で撹拌され(4時間)、次いで、濃縮された。水溶液が、HClでpH3になるまで酸性化され、生成物が、酢酸エチルで抽出された。有機層が、水、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(0−30% 酢酸エチル/ペンタン)によって精製され、3−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド安息香酸0.066gをオフホワイト色固体として得た。C2937NOとして算出される質量=447.61;実測値:[M−H]=446.2。
(実施例24:2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z)−イコサ−5,8,11,14−テトラエンアミド安息香酸(18)の調製)
【化665】
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【0543】
5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.27g、1.6mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、アラキドン酸(0.5g、1.6mmol)、EDCI(0.32g、1.7mmol)及びジメチルアミノピリジン(0.020g、0.2mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、2時間)、次いで、CH2Cl2と塩水とに分配された。水層がCH2Cl2で抽出され、混合された有機層が、1N HCl、水、飽和NaHCO3、水で洗浄され、次いで、MgSO4で乾燥された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(0−5% MeOH/CH2Cl2)によって精製され、2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z)−イコサ−5,8,11,14−テトラエンアミド安息香酸メチル0.6gを褐色油状物として得た。C2839NOとして算出される質量=453.61;実測値:[M+H]=454.3。
【0544】
次いで、2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z)−イコサ−5,8,11,14−テトラエンアミド安息香酸メチルが、THF(15mL)及び3N NaOH(5mL)に溶解された。混合物が加熱され(60℃、2時間)、次いで、濃縮され、2N HClでpH3になるまで酸性化された。生成物が酢酸エチルで抽出され、混合された有機抽出物が、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(0−15% MeOH/CHCl)によって精製され、2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z)−イコサ−5,8,11,14−テトラエンアミド安息香酸として橙色固体0.3gを得た。C2737NOとして算出される質量=439.59;実測値:[M−H]=438.3。
(実施例25:5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドアセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸(19)の調製)
【化666】
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【0545】
5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.5g、9.0mmol)のジクロロメタン(50mL)溶液に、BOC−gリジン(1.57g、9.0mmol)、EDCI(1.89g、9.9mmol)及びジメチルアミノピリジン(0.11g、0.9mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、2.5時間)、CHClと塩水とに分配された。水層が、CHClで抽出され、混合された有機層が塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。未精製生成物が、シリカクロマトグラフィー(0−5% MeOH/CHCl)によって精製され、5−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル1.37gを得た。C1520として算出される質量=324.33;実測値:[M+Na]=347.2。
【0546】
5−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)アセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.3g、4.0mmol)が、CHCl(15mL)及びTFA(8mL)に溶解された。反応物が撹拌され(RT、2.5時間)、次いで、濃縮され、5−(2−アミノアセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを透明油状物として得た。[M+H]+=225.1。油状物がCHCl(20mL)に溶解され、これに、DHA(1.3g、4.0mmol)、EDCI(0.84g、4.4mmol)及びトリエチルアミン(2.0g、20.0mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、4時間)、次いで、CHClと塩水とに分配された。水層が、CHClで抽出され、混合された有機層がMgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−5% MeOH/CHCl)によって精製され、5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドアセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル0.9gを黄褐色固体として得た。C1012として算出される質量=534.69;実測値:[M+H]=535.4。
【0547】
5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドアセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.9g、1.7mmol)が、THF(15mL)及び1N NaOH(8mL)に溶解された。反応物が撹拌され(50℃、5時間)、次いで、2N HClでpH3になるまで酸性化された。生成物が酢酸エチルで抽出され、混合された有機抽出物が、水、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−5% MeOH/CHCl)によって精製され、5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドアセトアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸0.40gを黄色固体として得た。[M+H]+=521.3。C3140として算出される質量=520.66;実測値:[M−H]=519.2。
(実施例26:N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(21)の調製)
【化667】
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【0548】
2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)安息香酸(0.5g、2.4mmol)のCHCl(8mL)溶液に、塩化オキサリル(0.46g、3.6mmol)及びDMF2滴が加えられた。反応物が撹拌され(RT、2時間)、次いで、濃縮された。得られた残渣がCHCl(8mL)に溶解され、tert−ブチル 2−アミノエチルカルバメート(0.39g、2.4mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.41g、3.2mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、16時間)、次いで、CHClと塩水とに分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物がMgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)によって精製され、tert −ブチル 2−(2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)エチルカルバメート0.55gを得た。C1519として算出される質量=348.32;実測値:[M+Na]=371.1。次いで、これが、CHCl(10mL)及びTFA(4mL)に溶解された。反応物が撹拌され(RT、3時間)、濃縮され、乾燥され、N−(2−アミノエチル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド0.7gを透明油状物として得た。C1011として算出される質量=248.20;実測値:[M+H]=249.1。
【0549】
N−(2−アミノエチル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(0.7g、1.5mmol)が、CHCl(10mL)に溶解され、これに、DHA(0.48g、1.5mmol)、HATU(0.67g、1.8mmol)及びトリエチルアミン(0.59g、5.9mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、16時間)、CHClと塩水とに分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物がMgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)によって精製され、N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミド0.28gを黄色油状物として得た。C3241として算出される質量=558.67;実測値:[M+H]=559.3。
(実施例27:2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチル(22)の調製)
【化668】
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【0550】
2−ヒドロキシ安息香酸エチル(0.5g、3.0mmol)のCHCl(8mL)溶液に、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロピオン酸(0.8g、3.0mmol)、EDCI(0.63g、3.3mmol)及びジメチルアミノピリジン(0.037g、0.3mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、3時間)、次いで、CHClと塩水とに分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物が、MgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)によって精製され、2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチル1.2gを得た。C23527NOとして算出される質量=413.46;実測値:[M+Na]=437.1。
【0551】
2−(2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチル(1.2g、2.9mmol)が、CHCl(10mL)及びTFA(4mL)に溶解された。反応物が撹拌され(RT、3時間)、次いで、濃縮された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)によって精製され、2−(2−アミノ−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチル0.63gを得た。C1819NOとして算出される質量=313.35;実測値:[M+H]=314.1。
【0552】
2−(2−アミノ−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチル(0.24g、0.8mmol)及びDHA(0.25g、0.8mmol)が、CHCl(10mL)中で混合され、これに、HATU(0.35g、0.9mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.30g、2.3mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、3時間)、次いで、CHClと塩水とに分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物がMgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−10% MeOH/CHCl)で精製され、2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−3−フェニルプロパノイルオキシ)安息香酸エチルを黄褐色固体として得た。C4049NOとして算出される質量=623.82;実測値:[M+H]=624.2。
(実施例28:5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−3−フェニルプロパンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸(23)の調製)
【化669】
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【0553】
5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−3−フェニルプロパンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸が、適切なフェニルアラニン出発物質を用い、5−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタンアミド)−2−ヒドロキシ安息香酸と同様の様式で調製された。C3846として算出される質量=610.78;実測値:[M−H]=609.3。
(実施例29:2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエンアミド安息香酸(24)の調製)
【化670】
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【0554】
2−ヒドロキシ−5−(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエンアミド安息香酸が、適切なEPA出発物質を用い、5−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−2−ヒドロキシ安息香酸と同様の様式で調製された。C2735NOとして算出される質量=437.57;実測値:[M−H]=436.2。
(実施例30:N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボキサミド(25)の調製)
【化671】
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【0555】
N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボキサミドが、適切な2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸出発物質を用い、N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシベンズアミドと同様の様式で調製された。C3744として算出される質量=602.75;実測値:[M+H]=603.3。
(実施例31:2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−N−(2−(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエンアミドエチル)ビフェニル−3−カルボキサミド(26)の調製)
【化672】
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【0556】
2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−N−(2−(5Z,8Z,11Z,14Z,17Z)−イコサ−5,8,11,14,17−ペンタエンアミドエチル)ビフェニル−3−カルボキサミドが、適切な2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸及びEPA出発物質を用い、N−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミドエチル)−2−ヒドロキシベンズアミドと同様の様式で調製された。C3542の場合=576.72;実測値:[M+H]=577.3。
(実施例32:4−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)−2’,4’−ジフルオロビフェニル−3−カルボン酸エチル(27)の調製)
【化673】
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【0557】
2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸(1.0g、4.0mmol)が、エタノール(30mL)及び硫酸(8mL)に溶解された。溶液が撹拌され(80℃、18時間)、次いで、濃縮された。残渣が酢酸エチルに溶解され、水、塩水で洗浄され、MgSOで乾燥された。溶媒を蒸発させ、2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸エチル1.0gを得た。C1512として算出される質量=278.25;実測値:[M+H]=279.1。
【0558】
2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸エチル(0.3g、1.1mmol)がCHCl(10mL)に溶解され、これに、DHA(0.35g、1.1mmol)、EDCI(0.23g、1.2mmol)及びジメチルアミノピリジン(0.13g、0.1mmol)が加えられた。反応物が撹拌され(RT、3時間)、次いで、CHClと塩水との間に分配された。水層がCHClで抽出され、混合された有機抽出物がMgSO MgSOで乾燥された。未精製物質が、シリカクロマトグラフィー(0−40% 酢酸エチル/ペンタン)によって精製され、4−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)−2’,4’−ジフルオロビフェニル−3−カルボン酸エチル0.1gを得た。C3742として算出される質量=588.72;実測値:[M+H]=589.3。
(実施例33:2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(28)の調製)
【化674】
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【0559】
2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチルが、適切な2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)安息香酸出発物質を用い、4−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサノイルオキシ)−2’,4’−ジフルオロビフェニル−3−カルボン酸エチルと同様の様式で調製された。C3239として算出される質量=544.64;実測値:[M+Na]=567.3。
(実施例34:4−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)−2’,4’−ジフルオロビフェニル−3−カルボン酸エチル(29)の調製)
【化675】
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【0560】
4−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)−2’,4’−ジフルオロビフェニル−3−カルボン酸エチルが、適切な2’,4’−ジフルオロ−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸出発物質を用い、2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)安息香酸エチルについて記載されるように調製された。C4353NOとして算出される質量=701.88;実測値:[M+H]=702.4。
(実施例35:2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル(30)の調製)
【化676】
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【0561】
2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)−4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチルが、適切な2−ヒドロキシ−4−(トリフルオロメチル)安息香酸出発物質を用い、2−(2−(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド−4−メチルペンタノイルオキシ)安息香酸エチルについて記載されるように調製された。C3850NOとして算出される質量=657.80;実測値:[M+H]=658.4。
【0562】
本発明は、本発明のいくつかの態様の説明であると意図されている実施例で開示される特定の実施形態による範囲に限定されるべきではなく、機能的均等物である任意の実施形態は、本発明の範囲内である。実際に、本発明の種々の改変は、本明細書に示され、記載されているものに加え、当業者にとって明らかであり、添付の特許請求の範囲内にあることが意図されるであろう。
【0563】
(均等物)
当業者は、通常の実験を超えない実験を用いて、本明細書に特定的に記載される特定の実施形態の多くの均等物を認識するか、又は確認することができるであろう。このような均等物は、以下の特許請求の範囲に包含されることが意図される。
図1
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図2
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図3
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