特許第5902249号(P5902249)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5902249アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5902249
(24)【登録日】2016年3月18日
(45)【発行日】2016年4月13日
(54)【発明の名称】アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/445 20060101AFI20160331BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20160331BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20160331BHJP
【FI】
   G06F9/06 610L
   G06F13/00 530A
   H04M1/00 R
【請求項の数】11
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-145746(P2014-145746)
(22)【出願日】2014年7月16日
(62)【分割の表示】特願2012-96152(P2012-96152)の分割
【原出願日】2012年4月20日
(65)【公開番号】特開2015-7983(P2015-7983A)
(43)【公開日】2015年1月15日
【審査請求日】2014年7月17日
(31)【優先権主張番号】10-2011-0037274
(32)【優先日】2011年4月21日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2011-0048478
(32)【優先日】2011年5月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512104465
【氏名又は名称】ジオン ネットワークス
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【弁理士】
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100114889
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】ソン サンーミン
【審査官】 石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0048141(US,A1)
【文献】 特開2010−198473(JP,A)
【文献】 特表2008−510207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/44
G06F 9/445
G06F 13/00
H04M 1/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)第1の携帯端末機が自機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出する段階;
(b)アプリケーションファイルをダウンロードできるアプリケーションマーケットに対する接続経路を提供するリンク情報を、前記第1の携帯端末機が前記識別情報に基づいて抽出する段階;及び
(c)前記第1の携帯端末機が前記リンク情報を第2の携帯端末機に伝送する段階
を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法であって、
前記第1の携帯端末機が所定のデータベースサーバーから前記各アプリケーションに対する前記識別情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備え、かつ
前記第1の携帯端末が、前記段階(b)において前記リンク情報を抽出するために、所定のデータベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記段階(a)の前に、前記識別情報を前記第1の携帯端末機から抽出する機能を行う抽出プログラムを前記第1の携帯端末機が前記アプリケーションマーケットからダウンロードしてインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の携帯端末機が、所定のデータベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースを前記段階(a)の後に受け取るか、または前記段階(a)の前に受け取って備えることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記段階(b)において、前記第1の携帯端末機が所定のデータベースサーバーに接続して、前記データベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースを照会することによって、前記データベースサーバーから前記リンク情報を抽出することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の携帯端末機と前記第2の携帯端末機とのオペレーティングシステムが相異なる場合、前記段階(b)における前記アプリケーションマーケットは前記第2の携帯端末機用オペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケットであることを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項6】
(d)前記段階(c)の後に、前記第2の携帯端末機が前記リンク情報を用いて前記アプリケーションマーケットに接続して、前記アプリケーションマーケットからアプリケーションファイルをダウンロードしてインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の携帯端末機が、ダウンロードしたアプリケーションファイルをインストールする機能を行うインストールプログラムを前記段階(d)より前に受信してインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーが前記アプリケーションを使用することで生成された付加データを前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記付加データを前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送して格納する
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記アプリケーションに対する前記第1の携帯端末機のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち少なくとも一つ以上を含む使用情報を前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記使用情報を前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送する
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の携帯端末機が前記使用情報をディスプレーを通じて外部に表示することを特徴とする、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーの前記アプリケーションに対するライセンス情報を前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記ライセンス情報を前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送する
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法に関するものであり、より詳細には、既存の携帯端末機に既にインストールされていたアプリケーションを新しい携帯端末機に容易にインストールできるようにする、アプリケーションの移動及びインストール方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
使用中の携帯電話を新しい携帯電話に替える場合、既存の携帯電話に格納されている多様なデータを新しい携帯電話に移動して使用する必要がある。既存の携帯電話に格納されているデータのうち、代表的な主要データとして知人の電話番号と氏名などが格納されているアドレスデータがある。アドレスデータを買い替え前の携帯電話から新しい携帯電話に移動するためのアドレス移動プログラムは既に商用化されている。
【0003】
商用化された移動プログラムは、例えば携帯電話を販売する代理店や携帯電話の修理を行うサービスセンターなどに備えられたコンピュータ内に搭載されて、アドレス移動を行う移動装置を構成する。このような移動装置に買い替え前の携帯電話を連結した後に、買い替え前の携帯電話に格納されているアドレスデータを移動装置により読み出す。このように読み出したアドレスデータを移動装置により新しい携帯電話のデータフォーマットに変換した後に、新しい携帯電話に伝送することによって、新しい携帯電話にも同一のアドレスデータが格納される。このような移動装置を用いることによって、ユーザーは新しい携帯電話を購入した場合にも一つ一つデータを再入力する負担なしに既存のアドレスを利用することができる。
【0004】
最近は携帯電話の機能が多様化されることによって、アドレスデータの他にもユーザーが既存の携帯電話に格納されているデータのうち新規携帯電話に移動(コピー)させる必要があるデータの種類が増加している。特にコンピュータの機能を兼ねた携帯電話であるスマートフォンや携帯用コンピュータであるタブレットPCの場合(以下、「携帯端末機」という)所謂「アップ(APP)」と呼ばれるアプリケーションが多数インストールされている場合が多い。このようなアプリケーションの場合、既存の携帯端末機から新規の携帯端末機に自動移動させてインストールすることができる手段を備えていない。そのため、ユーザーは新規の携帯端末機を購入するたびに自分が既に使用しているアプリケーションを新規の携帯端末機に一つ一つ新しくインストールする不便さがある。この場合、ユーザーは個々のアプリケーションを再インストールする不便さがあると共に、有料アプリケーションに対しては再び代金を支払い、使用権限を得るための認証を必要とするアプリケーションに対しては当該認証手順を再び行うなどの不便さを甘受しなければならない。また、ユーザーによっては数十から数百個のアプリケーションを使用する場合がある。この場合、自分が使用しているアプリケーションとしてどのようなものがあるかに対しても正確に把握することは難しく、さらに、各アプリケーションをウェブサイトで一つ一つ検索して捜し出す作業も行わなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前述したような問題点を解決するためになされたものであり、既存の携帯端末機にインストールされていたアプリケーションを容易に新規の携帯端末機に移動してインストールできるようにする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明は、(a)データ移動のための移動装置とデータ通信可能に連結された第1の携帯端末機から、前記移動装置が前記第1の携帯端末機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出する段階;(b)前記移動装置が、前記識別情報に基づいて前記アプリケーションファイルを提供するアプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードして備えるか、または前記アプリケーションを前記アプリケーションマーケットからダウンロードできるように接続経路を提供するリンク情報を抽出する段階;及び(c)前記移動装置とデータ通信可能に連結された第2の携帯端末機に、前記移動装置が前記アプリケーションファイルを伝送し、これを前記第2の携帯端末機にインストールするようにするか、または前記第2の携帯端末機が前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードできるように、前記移動装置が前記リンク情報を前記第2の携帯端末機に伝送する段階;を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法を提供する。
【0007】
前記段階(a)の前に、前記識別情報を前記第1の携帯端末機から抽出し、これを前記移動装置に伝送する機能を行う抽出プログラムを前記移動装置が前記第1の携帯端末機に伝送する段階をさらに含むことができる。
【0008】
前記移動装置は、前記段階(b)において前記アプリケーションファイルを前記アプリケーションマーケットからダウンロードするために、所定のデータベースサーバーから前記各アプリケーションに対する前記識別情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備える。
【0009】
前記第1の携帯端末機と前記第2の携帯端末機とのオペレーティングシステムが相異なる場合、前記段階(b)における前記アプリケーションマーケットは前記第2の携帯端末機用オペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケットである。
【0010】
前記移動装置は、前記段階(b)において前記リンク情報を抽出するために所定のデータベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備えることができる。
【0011】
前記段階(c)の前に、前記移動装置が前記第2の携帯端末機に伝送する前記アプリケーションファイルを前記第2の携帯端末機にインストールする機能を行うインストールプログラムを、前記移動装置が前記第2の携帯端末機に伝送する段階をさらに含むことが好ましい。
【0012】
前記段階(a)において、前記移動装置は前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機のユーザーが前記アプリケーションを使用することで生成された付加データを抽出することができる。また、前記段階(c)において、前記移動装置は前記アプリケーションファイルまたは前記リンク情報と共に前記付加データを前記第2の携帯端末機に伝送して格納する。
【0013】
前記段階(a)において、前記移動装置は前記識別情報と共に前記アプリケーションに対する前記第1の携帯端末機のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち少なくとも一つ以上を含む使用情報を抽出することができる。前記段階(c)において、前記移動装置は前記アプリケーションファイルまたは前記リンク情報と共に前記使用情報を前記第2の携帯端末機に伝送する。また、前記移動装置は前記使用情報をディスプレーを通じて外部に表示する。前記移動装置は表示された前記使用情報に基づいてユーザーが選択した前記アプリケーションに対する選択命令の入力を受け取り、前記移動装置は、前記選択命令により選択された前記アプリケーションに対して前記段階(b)及び前記段階(c)を行う。
【0014】
前記段階(a)において、前記移動装置は前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機のユーザーの前記アプリケーションに対するライセンス情報を抽出することができる。前記段階(b)において、前記移動装置が前記アプリケーションをダウンロードするために前記アプリケーションマーケットに前記ライセンス情報を提供する。前記段階(c)において、前記移動装置は前記リンク情報と共に前記ライセンス情報を前記第2の携帯端末機に伝送する。
【0015】
一方、本発明の他の側面によれば、(a)第1の携帯端末機が自機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出する段階;(b)前記アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットに対する接続経路を提供するリンク情報を、前記第1の携帯端末機が前記識別情報に基づいて抽出する段階;及び(c)前記第1の携帯端末機が前記リンク情報を第2の携帯端末機に伝送する段階;を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法を提供する。
【0016】
本発明のまた他の側面によれば、(a)第1の携帯端末機が自機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出し、これを第2の携帯端末機に伝送することによって、前記第2の携帯端末機が前記識別情報を受信する段階;(b)前記アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットに対する接続経路を提供するリンク情報を、前記第2の携帯端末機が前記識別情報に基づいて抽出する段階;及び(c)前記第2の携帯端末機が前記リンク情報を用いて前記アプリケーションマーケットに接続して、前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードしてインストールする段階;を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法を提供する。
【0017】
本発明(1)は、
(a)データ移動のための移動装置とデータ通信可能に連結された第1の携帯端末機から、前記移動装置が前記第1の携帯端末機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出する段階;
(b)前記移動装置が、前記識別情報に基づいて、前記アプリケーションファイルを提供するアプリケーションマーケットから、前記アプリケーションファイルをダウンロードして備えるか、または前記アプリケーションを前記アプリケーションマーケットからダウンロードできるように接続経路を提供するリンク情報を抽出する段階;及び
(c)前記移動装置とデータ通信可能に連結された第2の携帯端末機に前記移動装置が前記アプリケーションファイルを伝送してこれを前記第2の携帯端末機にインストールするようにするか、または前記第2の携帯端末機が前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードできるように前記移動装置が前記リンク情報を前記第2の携帯端末機に伝送する段階
を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法である。
本発明(2)は、
前記段階(a)の前に、前記識別情報を前記第1の携帯端末機から抽出し、これを前記移動装置に伝送する機能を行う抽出プログラムを前記移動装置が前記第1の携帯端末機に伝送する段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(1)の方法である。
本発明(3)は、
前記移動装置が、前記段階(b)において前記アプリケーションファイルを前記アプリケーションマーケットからダウンロードするために、所定のデータベースサーバーから前記各アプリケーションに対する前記識別情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備えることを特徴とする、本発明(1)の方法である。
本発明(4)は、
前記第1の携帯端末機と前記第2の携帯端末機とのオペレーティングシステムが相異なる場合、前記段階(b)における前記アプリケーションマーケットが前記第2の携帯端末機用オペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケットであることを特徴とする、本発明(1)の方法である。
本発明(5)は、
前記移動装置が、前記段階(b)において前記リンク情報を抽出するために、所定のデータベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースをリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備えることを特徴とする、本発明(1)の方法である。
本発明(6)は、
前記段階(c)の前に、前記移動装置が前記第2の携帯端末機に伝送する前記アプリケーションファイルを前記第2の携帯端末機にインストールする機能を行うインストールプログラムを、前記移動装置が前記第2の携帯端末機に伝送する段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(1)の方法である。
本発明(7)は、
前記段階(a)において、前記移動装置が、前記第1の携帯端末機のユーザーが前記アプリケーションを使用することで生成された付加データを前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記移動装置が前記アプリケーションファイルまたは前記リンク情報と共に前記付加データを前記第2の携帯端末機に伝送して格納する
ことを特徴とする、本発明(1)ないし本発明(6)のいずれか一発明の方法である。
本発明(8)は、
前記段階(a)において、前記移動装置が、前記アプリケーションに対する前記第1の携帯端末機のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち少なくとも一つ以上を含む使用情報を前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記移動装置が前記アプリケーションファイルまたは前記リンク情報と共に前記使用情報を前記第2の携帯端末機に伝送する
ことを特徴とする、本発明(1)ないし本発明(6)のいずれか一発明の方法である。
本発明(9)は、
前記移動装置が前記使用情報をディスプレーを通じて外部に表示することを特徴とする、本発明(8)の方法である。
本発明(10)は、
表示された前記使用情報に基づいてユーザーが選択した前記アプリケーションに対する選択命令の入力を前記移動装置が受け取り、前記移動装置が、前記選択命令により選択された前記アプリケーションに対して前記段階(b)及び前記段階(c)を行うことを特徴とする、本発明(9)の方法である。
本発明(11)は、
前記段階(a)において、前記移動装置が、前記第1の携帯端末機のユーザーの前記アプリケーションに対するライセンス情報を前記識別情報と共に抽出することを特徴とする、本発明(1)ないし本発明(6)のいずれか一発明の方法である。
本発明(12)は、
前記段階(b)において、前記移動装置が前記アプリケーションをダウンロードするために前記アプリケーションマーケットに前記ライセンス情報を提供することを特徴とする、本発明(11)の方法である。
本発明(13)は、
前記段階(c)において、前記移動装置が前記リンク情報と共に前記ライセンス情報を前記第2の携帯端末機に伝送することを特徴とする、本発明(11)の方法である。
本発明(14)は、
(a)第1の携帯端末機が自機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出する段階;
(b)前記アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットに対する接続経路を提供するリンク情報を、前記第1の携帯端末機が前記識別情報に基づいて抽出する段階;及び
(c)前記第1の携帯端末機が前記リンク情報を第2の携帯端末機に伝送する段階
を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法である。
本発明(15)は、
前記段階(a)の前に、前記識別情報を前記第1の携帯端末機から抽出する機能を行う抽出プログラムを前記第1の携帯端末機が前記アプリケーションマーケットからダウンロードしてインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(14)の方法である。
本発明(16)は、
前記第1の携帯端末機が、所定のデータベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースを前記段階(a)の後に受け取るか、または前記段階(a)の前に受け取って備えることを特徴とする、本発明(14)の方法である。
本発明(17)は、
前記段階(b)において、前記第1の携帯端末機が所定のデータベースサーバーに接続して、前記データベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースを照会することによって、前記データベースサーバーから前記リンク情報を抽出することを特徴とする、本発明(14)の方法である。
本発明(18)は、
前記第1の携帯端末機と前記第2の携帯端末機とのオペレーティングシステムが相異なる場合、前記段階(b)における前記アプリケーションマーケットは前記第2の携帯端末機用オペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケットであることを特徴とする、本発明(14)の方法である。
本発明(19)は、
(d)前記段階(c)の後に、前記第2の携帯端末機が前記リンク情報を用いて前記アプリケーションマーケットに接続して、前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードしてインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(14)の方法である。
本発明(20)は、
前記第2の携帯端末機が、ダウンロードした前記アプリケーションファイルをインストールする機能を行うインストールプログラムを前記段階(d)より前に受信してインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(19)の方法である。
本発明(21)は、
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーが前記アプリケーションを使用することで生成された付加データを前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記付加データを前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送して格納する
ことを特徴とする、本発明(14)ないし本発明(20)のいずれか一発明の方法である。
本発明(22)は、
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記アプリケーションに対する前記第1の携帯端末機のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち少なくとも一つ以上を含む使用情報を前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記使用情報を前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送する
ことを特徴とする、本発明(14)ないし本発明(20)のいずれか一発明の方法である。
本発明(23)は、
前記第2の携帯端末機が前記使用情報をディスプレーを通じて外部に表示することを特徴とする、本発明(22)の方法である。
本発明(24)は、
前記段階(a)において、前記第1の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーの前記アプリケーションに対するライセンス情報を前記識別情報と共に抽出し、
前記段階(c)において、前記第1の携帯端末機が、前記ライセンス情報を前記リンク情報と共に前記第2の携帯端末機に伝送する
ことを特徴とする、本発明(14)ないし本発明(20)のいずれか一発明の方法である。
本発明(25)は、
(a)第1の携帯端末機が自機にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出し、これを第2の携帯端末機に伝送することによって、前記第2の携帯端末機が前記識別情報を受信する段階;
(b)前記アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットに対する接続経路を提供するリンク情報を、前記第2の携帯端末機が前記識別情報に基づいて抽出する段階;及び
(c)前記第2の携帯端末機が前記リンク情報を用いて前記アプリケーションマーケットに接続し、前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードしてインストールする段階
を含むことを特徴とする、アプリケーションの携帯端末機間移動及びインストール方法である。
本発明(26)は、
前記段階(b)において、前記第2の携帯端末機が所定のデータベースサーバーに接続し、前記データベースサーバーから前記各識別情報に対する前記リンク情報のデータベースを照会することによって、前記データベースサーバーから前記リンク情報を抽出することを特徴とする、本発明(25)の方法である。
本発明(27)は、
前記段階(a)において、前記第2の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のオペレーティングシステムに対する情報を前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機から受信し、
前記段階(b)において、前記第2の携帯端末機が、前記オペレーティングシステム情報に基づいて前記識別情報に対応する前記リンク情報を抽出する
ことを特徴とする、本発明(25)の方法である。
本発明(28)は、
(d)前記第2の携帯端末機が、ダウンロードした前記アプリケーションファイルをインストールする機能を行うインストールプログラムを前記段階(c)より前に受信してインストールする段階
をさらに含むことを特徴とする、本発明(25)の方法である。
本発明(29)は、
前記段階(a)において、前記第2の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーが前記アプリケーションを使用することで生成された付加データを前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機から受信することを特徴とする、本発明(25)ないし本発明(28)のいずれか一発明の方法である。
本発明(30)は、
前記段階(a)において、前記第2の携帯端末機が、前記アプリケーションに対する前記第1の携帯端末機のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち少なくとも一つ以上を含む使用情報を前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機から受信することを特徴とする、本発明(25)ないし本発明(28)のいずれか一発明の方法である。
本発明(31)は、
前記第2の携帯端末機が前記使用情報をディスプレーを通じて外部に表示することを特徴とする、本発明(30)の方法である。
本発明(32)は、
前記段階(a)において、前記第2の携帯端末機が、前記第1の携帯端末機のユーザーの前記アプリケーションに対するライセンス情報を前記識別情報と共に前記第1の携帯端末機から受信し、
前記段階(c)において、前記第2の携帯端末機が、前記アプリケーションマーケットから前記アプリケーションファイルをダウンロードするために前記ライセンス情報を前記アプリケーションマーケットに伝送することを特徴とする、本発明(25)ないし本発明(28)のいずれか一発明の方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、新しい携帯端末機の購入時に既存の携帯端末機にインストールされていたアプリケーションを新規の携帯端末機に容易にインストールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る携帯端末機間のアプリケーション移動装置が既存及び新規の携帯端末機に連結された状態を示す図面である。
図2図1の移動装置により行われるアプリケーションの移動及びインストール過程を示す図面である。
図3図2の他の実施形態を示す図面である。
図4】本発明のもう一つの実施形態に係るアプリケーションの移動及びインストール方法を行うために既存及び新規の携帯端末機を連結した状態を示す図面である。
図5図4の状態で行われるアプリケーションの移動及びインストール過程を示す図面である。
図6図5の変形例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態をより具体的に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る携帯端末機間のアプリケーション移動装置が既存及び新規の携帯端末機に連結された状態を示す図面である。本発明において「携帯端末機」とは、スマートフォンやタブレットPCのような端末機のうち、アプリケーションをインストールして駆動させることができる機能が搭載されたあらゆる種類の端末機を称するものと定義する。
【0021】
図1で図面符号10はユーザーが使用している既存の携帯端末機(以下、「第1の携帯端末機」という)であり、図面符号20はユーザーが新しく使用する新規の携帯端末機(以下、「第2の携帯端末機」という)であり、図面符号30は第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20との間のアプリケーション移動プロセスを行う移動装置30である。この移動装置30は、本発明に係る移動方法を行うプログラムを通常のコンピュータに搭載して構成することによって、一般的なコンピュータが移動装置として機能する。図面符号40は携帯端末機10、20用のアプリケーションを有料または無料でダウンロードして使用することができるように提供するウェブサイトであるアプリケーションマーケット(application market)として、例えばiフォン(i-phone)用のアプリケーションを提供するアップストアやアンドロイドフォン用のアプリケーションを提供するアンドロイドマーケットのようなものを意味する。さらに、本発明におけるアプリケーションマーケット40は移動装置30がアプリケーションを受け取ることができるあらゆる手段を含む意味に定義するものであって、例えばCD(コンパクトディスク)やUSBメモリなどのような格納媒体にアプリケーションを保存した状態で配布/流通させる場合、このような格納媒体を移動装置30内に備えた格納媒体読み取り装置を通じて読み出すことによって、移動装置30がアプリケーションを得る場合も含む。
【0022】
図2図1の移動装置により行われるアプリケーションの移動及びインストール過程を示す図面である。
まず、第1の携帯端末機10を移動装置30とデータ通信可能に連結する。これらの連結はUSBケーブルのような有線ケーブルにより行うことが一般的であるが、WiFi、ブルートゥース、3G、4G、WiBro(wireless broad ban(d)、またはNFC(near field communication)方式などのように、広域通信あるいは近距離通信を通じて互いにデータを交換できる多様な方式を採用できる。第1の携帯端末機10を移動装置30に連結すると、移動装置30は第1の携帯端末機10の機種を識別することによって、第1の携帯端末機10に使用しているオペレーティングシステム(operating system、OS)の種類や第1の携帯端末機10に採用しているデータフォーマットなどに対する情報が分かる。このために携帯端末機の機種別に使用するオペレーティングシステムやデータフォーマットに対する情報を移動装置30に予め備えることが好ましい。
【0023】
第1の携帯端末機10を移動装置30に連結した状態で、移動装置30は第1の携帯端末機10に抽出プログラムを伝送してインストールする(S110)。抽出プログラムは第1の携帯端末機10に既にインストールされているアプリケーションに対する識別情報を抽出するためのプログラムであって、携帯端末機に採用されている多様なオペレーティングシステムに適合するように製作し、移動装置30に予めインストールしたソフトウェアである。携帯端末機にインストールされたオペレーティングシステムのうち一部は、このような抽出プログラムの機能を支援するものもあるので、場合によっては抽出プログラムが不要であり、この場合には抽出プログラムを伝送してインストールするS110段階を省略する。例えばiフォンに採用されているオペレーティングシステムの場合にはiフォンに既にインストールされたアプリケーションの識別情報を抽出することを許容しているので、抽出プログラムの伝送が不要である。しかし、グーグル(Google)のオペレーティングシステムを搭載している所謂アンドロイドフォンの場合にはアプリケーションに対する識別情報の抽出機能を提供していないため、アンドロイドフォンにインストール可能な抽出プログラムを予め製作し、これを第1の携帯端末機10に伝送してインストールしなければならない。
【0024】
ここで識別情報は、アプリケーションを他のアプリケーションと区別して識別するための一種のコードである。この識別情報は、アプリケーションの製作者により、または製作者がアプリケーションを登録したアプリケーションマーケット40の管理者により各アプリケーション別に与えた情報で構成することができる。また識別情報は特定オペレーティングシステムにおいて各アプリケーションを互いに区分する固有情報で構成することができる。さらに識別情報は各アプリケーションのアプリケーションマーケット40における位置を代表する固有情報(例えばURLのような情報)で構成することができる。あらゆるアプリケーションにはそれぞれを区分できる情報が含まれているが、仮にそのような情報を含んでいない場合は、アプリケーションに対するいくつの情報を混合して識別情報として使用することができる。現在は、あらゆるオペレーティングシステムでアプリケーション自体を区分する固有の識別情報が存在する。
【0025】
抽出プログラムはアプリケーションから識別情報を抽出し(S120)、これを移動装置30に伝送し(S130)、これによって移動装置30による識別情報の抽出が完了する。
【0026】
第1の携帯端末機10から識別情報が抽出さると、移動装置30は識別情報を通じてどんなアプリケーションがインストールされていているかが分かる。抽出した識別情報を用いてアプリケーションを特定するために、移動装置30は外部データベースの助けを借りなければならない。すなわち、識別情報に対応するアプリケーションを特定するために、移動装置30はアプリケーション製作者やアプリケーションマーケット40の管理者、またはこれらの者から委託を受けた識別情報管理業者が運営する別途のデータベースサーバー(不図示)からこのような識別情報を予め受け取り、これを各アプリケーション別にマッチングさせてデータベース化して格納していなければならない。または、移動装置30はデータベースサーバーからこのような識別情報とアプリケーションに対してマッチングされたデータのデータベースを移動動作を行う時ごとにリアルタイム(real-time)で照会して受け取ることもできる。一例として、データベースは特定アプリケーションマーケット40内での各アプリケーションの位置、または複数のアプリケーションマーケット40内で各アプリケーションを特定するための情報を含むことができる。
【0027】
識別情報は個人情報の保護のために抽出プログラムにより、または移動装置30により暗号化できる。
移動装置30はアプリケーションマーケット40に接続して識別情報に対応するアプリケーションを検索する(S140)。この時、移動装置30が識別情報自体をアプリケーションマーケット40に伝送してアプリケーションを検索することもでき、前述したようにデータベースサーバー(不図示)を通じて得た個々の識別情報に対応するアプリケーションに対する情報を用いて移動装置30自体が当該アプリケーションをアプリケーションマーケット40から検索することもできる。アプリケーションマーケット40で同一のアプリケーションの存在を確認すると、移動装置30はアプリケーションマーケット40から当該アプリケーションファイルをダウンロードし(S150)、これによって移動装置30には該アプリケーションファイルが格納される。
【0028】
次に、移動装置30はダウンロードしたアプリケーションファイルを新規の携帯端末機である第2の携帯端末機20にインストールする作業を行うようになる。
このために、まず第2の携帯端末機20はデータ通信可能に移動装置30に連結する必要があり、連結方法は第1の携帯端末機20の場合と同様である。図1には第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20を同時に連結したことが示されているが、実際には第1の携帯端末機10から識別情報の抽出が完了した後に第1の携帯端末機10を移動装置30から分離し、その後に第2の携帯端末機20を移動装置に連結することが一般的である。
【0029】
第2の携帯端末機20が連結された状態で、移動装置30は第1の携帯端末機10の場合と同様に、第2の携帯端末機20の機種を識別してオペレーティングシステムなどを識別し、これに基づいて必要の時、第2の携帯端末機10にインストールプログラムを伝送してインストールする(S160)。インストールプログラムは第2の携帯端末機20にアプリケーションファイルを伝送する場合、第2の携帯端末機20が受信したファイルのインストールを行うように起動するプログラムである。このインストールプログラムもやはり携帯端末機に採用されている多様なオペレーティングシステムに適合するように製作して移動装置30に予めインストールしたソフトウェアである。抽出プログラムの場合と同様に、一部オペレーティングシステムではインストールプログラムの機能を支援するので、このような場合にはインストールプログラムを伝送してインストールする段階(S160)を省略できる。
【0030】
次に、移動装置30はアプリケーションファイルを第2の携帯端末機20に伝送する(S170)。第2の携帯端末機20のインストールプログラムは伝送されたアプリケーションファイルのインストール作業を行い(S180)、これによって新規の携帯端末機である第2の携帯端末機20内に第1の携帯端末機10にインストールされていたアプリケーションが自動でインストールされる。
【0031】
このような本発明によれば、既存の携帯端末機にインストールされていたアプリケーションが新規の携帯端末機に自動でインストールされる。したがってユーザーが携帯端末機を交替する時ごとに自分が既存に使用しているアプリケーションを一つ一つ新しくインストールする必要がなく、自分が使用しているアプリケーションの目録を把握して一つ一つアプリケーションマーケット40から検索してインストールする不便さを解消することができる。
【0032】
一方、本発明に係る前記実施形態は次のように多様に変形できる。
第1の携帯端末機10のオペレーティングシステムと第2の携帯端末機20のオペレーティングシステムが相異なる場合があり得る。例えば第1の携帯端末機10はiフォンであり、第2の携帯端末機20はアンドロイドフォンの場合、両者はオペレーティングシステムが相異なり、アプリケーションマーケット40もやはり、第1の携帯端末機10のアプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットと第2の携帯端末機20のアプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケットが相異なっている。このような場合、第2の携帯端末機20に移動されるアプリケーションは第2の携帯端末機20のオペレーティングシステムに適合するものでなければならない。したがって、S140段階において検索する対象は第1の携帯端末機10用のアプリケーションマーケットではなく第2の携帯端末機20用のアプリケーションマーケットである必要がある。通常、アプリケーション製作者は同一の機能を行う一つのアプリケーションを多数のオペレーティングシステムに適合するように多種を製作し、これらを当該アプリケーションマーケットにそれぞれ登録しておく。したがって、同一の製作者が提供する同一の機能を有する多種のアプリケーションには一つの識別情報を与えることができ、または多種のアプリケーションに対して相異なる識別情報を与えてもこれらが互いに同一のアプリケーションであることを移動装置30に予め知らせることができる。したがって、移動装置30は第2の携帯端末機20に対して識別された機種に基づいて第2の携帯端末機20に適合するアプリケーションマーケット40を選択した後に、第1の携帯端末機10から抽出された識別情報のみによってもこの識別情報に対応するように構成したアプリケーションを第2の携帯端末機20用のアプリケーションマーケット40から検索してダウンロードできる。
【0033】
一方、前述した実施形態においては、S120段階及びS130段階において移動装置30が識別情報のみを抽出及び伝送することを例示したが、これと共に第1の携帯端末機10のアプリケーションに付加されている付加データを抽出して伝送するようにすることができる。ここで付加データとは、ユーザーが個々のアプリケーションを使用することで生成されて格納されているデータとして、個々のアプリケーションに対してユーザーが設定した環境設定データ、アプリケーションの使用中にユーザーが入力したデータ、またはアプリケーションを使用する間にアプリケーションにより自動で生成されたデータのようなものがある。例えば、個人日程管理のためのアプリケーションが存在する場合、ユーザーは個人日程管理プログラムに特定日程を記録しておくと共に、記録された日程に対して決まった時刻になる1時間前にアラームを鳴動させるように環境設定を行うことができる。本発明において付加データとは、このような日程データと環境設定データなどを意味する。付加データはアプリケーションの使用によってユーザーが入力したりアプリケーション自体により生成されて累積され、通常には当該アプリケーションにより割り当てられた特定データホルダーに格納されている。
【0034】
本発明ではS120段階およびS130段階において抽出プログラムがこのような付加データを共に抽出して伝送し、これを受信した移動装置30はS170段階におけるアプリケーションファイルの伝送時、このような付加データを共に伝送する。S180段階においてインストールプログラムは、アプリケーションファイルを第2の携帯端末機20にインストールすると共に、アプリケーションにより割り当てられたデータホルダーに付加データを記録する機能を行う。これによると、アプリケーションを単純に自動でインストールする上で、アプリケーションごとに個々の累積されたデータと環境設定状態が同一に新規の携帯端末機でも自動で実現される。したがって、ユーザーの使用便宜性がより一層高まる。
【0035】
また、S120段階及びS130段階において移動装置30が識別情報と共に個々のアプリケーションに対する使用情報を抽出して伝送するように構成することもできる。ここで使用情報とは、各アプリケーションに対する第1の携帯端末機10のユーザーによる使用回数、使用時刻、及び使用時間のうち、少なくとも一つ以上を含む情報を意味する。これはユーザーがどのアプリケーションを特定の頻度または特定の選好度で使用してきたかを知らせる情報である。通常、このような使用情報は各アプリケーションに対応するデータとしてオペレーティングシステム自体に格納されており、これを抽出することで、移動装置30は使用情報を受信することができる。
【0036】
このような使用情報は多様な方式で活用できる。一例として、移動装置30がS170段階においてアプリケーションファイルを第2の携帯端末機20に伝送する時、使用情報を共に伝送できる。この使用情報はS180段階のアプリケーションインストール過程を行う前に第2の携帯端末機20のディスプレーに表示することができ、ユーザーは移動装置30に表示された使用情報に基づいて、自分が頻繁に使用するかまたは実質的に使用していないアプリケーションの情報が分かる。この場合、S140段階ないしS180段階はユーザーの選択により行われるようにすることができる。すなわち、移動装置30は表示された使用情報を照会したユーザーから各アプリケーションに対して第2の携帯端末機20に対してもインストールを望むか否かを尋ねるアプリケーションに対する個別的な選択命令の入力要請を受けることができる。ユーザーは自分が選択したアプリケーションのみをアプリケーションマーケット40からダウンロードし、これを第2の携帯端末機20に伝送することによって、新規の携帯端末機にアプリケーションを選別的にインストールすることができる。ユーザーが各アプリケーションに対する使用頻度などが容易に分かるように、使用情報自体を移動装置30などにより特定の形態に加工できる。
【0037】
一方、前述したS120段階及びS130段階においては、移動装置が識別情報と共に第1の携帯端末機10に格納されているライセンス情報を抽出して伝送するように構成できる。ここで、ライセンス情報とは第1の携帯端末機10のユーザーが第1の携帯端末機10にインストールされたアプリケーションに対する正当な使用権限が与えられたライセンシー(licensee)であることを認証する情報を意味する。アプリケーションによっては、ユーザーがアプリケーションをダウンロードする権限または使用する権限をアプリケーション製作者またはアプリケーションマーケット管理者が与えた場合に限ってダウンロードまたは使用することができるように移動装置を構成した場合がある。このような使用権限であるライセンスを要求することは、通常にアプリケーションが有料で構成されてアプリケーションのダウンロードまたは使用のために代金決済を要求する場合が多い。ところが、S150段階において移動装置がこのような種類のアプリケーションをダウンロードするか、またはアプリケーションを新しくインストールした第2の携帯端末機20のユーザーがアプリケーションを用いるためには、既存に代金決済などを通じてライセンスを取得した事実を立証する情報を有していなければならない。したがって、このようなライセンス情報を移動装置30が第1の携帯端末機10から抽出し、これをダウンロードする時、アプリケーションマーケット40に提供するか、またはこれと共にまたは選択的にライセンス情報を第2の携帯端末機20に伝送して格納することによって、新しい携帯端末機20でもアプリケーションのインストール及び利用を可能にすることができる。
【0038】
図3図2の他の実施形態を示す図面である。図3の実施形態についての説明においては、図2の実施形態と実質的に同一の部分についての重複説明は省略する。
本実施形態において移動装置30が抽出プログラムを第1の携帯端末機10に伝送し、第1の携帯端末機10が識別情報を抽出し、これを移動装置30に伝送する過程(S210、S220、S230)は、図2のS110、S120、S130段階と同様である。
本実施形態において図2の実施形態と相異なる点は、移動装置30が受信した識別情報に基づいてリンク情報を抽出することである。ここで、リンク情報とは識別情報に対応するアプリケーションをダウンロードできる情報(uniform resource identifier、URI:インターネット上にあるコンテンツを示す固有住所の概念であり、例えばHTMLリンク情報)である。このリンク情報を選択して実行させると、実行された端末機は当該アプリケーションマーケット40内の当該アプリケーションをダウンロードできる画面にリンクして、識別情報に対応するアプリケーションを直ちにダウンロードできるようになる。
【0039】
移動装置30は各識別情報に対応するリンク情報を前述したようなデータベースサーバー(不図示)からリアルタイムで受け取るか、または予め受け取って備えている。したがって、移動装置30は第1の携帯端末機10から識別情報を受信することによって、これに対応するリンク情報を抽出でき(S240)、抽出されたリンク情報を第2の携帯端末機20に伝送して提供する(S250)。第2の携帯端末機20は、伝送されたリンク情報を自分のディスプレーに表示(S260)してユーザーが照会できるようにし、ユーザーは表示されたリンク情報を実行させることによって、リンク情報が示すアプリケーションマーケット40のアプリケーションダウンロード画面に直ちに接続できる(S270)。これによってユーザーは第2の携帯端末機20でアプリケーションマーケット40から当該アプリケーションをダウンロードできる(S280)。ダウンロードしたアプリケーションは第2の携帯端末機20にインストールされる(S290)。
このような実施形態によれば、移動装置30が第2の携帯端末機20にリンク情報を提供することによって、ユーザーが既存の携帯端末機10にインストールされているアプリケーションを容易に新規の携帯端末機20に移動してインストールすることができる。
【0040】
さらに、本発明によれば移動装置30がアプリケーションファイルをアプリケーションマーケット40からダウンロードし、これをまた第2の携帯端末機20に伝送する二段階の過程を行わず、第2の携帯端末機20自体が直接リンク情報を用いてアプリケーションファイルをダウンロードする。これによって前述した実施形態に比べて、アプリケーションインストール過程におけるエラー発生を低減することができ、また第2の携帯端末機20のユーザー自身が直接個々のアプリケーションに対する再インストールの可否を第2の携帯端末機20の操作により選択するようにして、便宜を提供することもできる。
【0041】
一方、本実施形態においても前述した図2の実施形態に採用した多様な変形例を適用することができる。
例えば、第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20とのオペレーティングシステムが相異なる場合、移動装置30は第2の携帯端末機20のオペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケット40に対するリンク情報を抽出する。このために、移動装置30は同一のアプリケーションに対する各アプリケーションマーケット40のリンク情報を前述したデータベースサーバーなどから受け取ることができなければならない。
【0042】
また、本実施形態においても第1の携帯端末機10のアプリケーションに付加されている付加データをS220段階において識別情報の抽出時に共に抽出し、これをS260段階において移動装置30がリンク情報の伝送時に共に伝送するようにすることによって、S290段階においてアプリケーションファイルをインストールする際、アプリケーションに対応して付加データを格納することができる。
【0043】
また本実施形態においても移動装置30が識別情報と共に個々のアプリケーションに対する使用情報を抽出して伝送するように構成でき、このような使用情報の活用は前述した実施形態と同様である。
【0044】
また本実施形態においても移動装置30が識別情報と共に個々のアプリケーションに対するライセンス情報を抽出し、これを第2の携帯端末機20に伝送するように構成でき、このようなライセンス情報の活用は前述した実施形態と同様である。
【0045】
さらに本実施形態においても図2の実施形態と同様に、必要時にインストールプログラムを第2の携帯端末機20に伝送してインストールすることができる。
【0046】
図4及び図5は本発明のもう一つの実施形態を示す図面であって、図4は本実施形態によって既存の携帯端末機と新規の携帯端末機を互いに連結した状態を示す図面であり、図5図4の状態でアプリケーションが移動及びインストールされる過程を示す図面である。図4及び図5において図1の構成要素と実質的に同一の構成要素である第1の携帯端末機、第2の携帯端末機、及びアプリケーションマーケットに対しては同一の参照符号を使用して引用する。本実施形態においてはデータベースサーバー50をさらに含んでいる。
【0047】
本実施形態においては図1ないし図3の実施形態とは異なり、移動装置30を介さず既存の携帯端末機10を新規の携帯端末機20に直接連結し、これらの間でアプリケーションの移動を直接行う場合を例示する。すなわち、本実施形態は第1の携帯端末機10にアプリケーションの移動のための別途の移動プログラムがインストールされた状態で、該プログラムによりアプリケーションの移動作業を行う方式を例示する。この時、アプリケーションの移動過程は図3に示すリンク情報を伝送する方式と概念的に非常に似ている。ただし移動装置30なしに、リンク情報の伝送を行う点が図3と相異なる。
【0048】
まず図4を参照すると、第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20とを直接データ通信可能に連結する。これらの間の連結は、有線ケーブルによる直接連結方式、ブルートゥースのような近距離通信を用いた連結方式、及びWiFiや3G無線インターネット通信などのような多様な方式で行うことができる。
【0049】
図5を参照すると、まず第1の携帯端末機10はその内部にインストールされているアプリケーションの識別情報を抽出するための抽出プログラムをアプリケーションマーケット40から受信する(S310)。ここで、抽出プログラムは前述した実施形態における抽出プログラムと同一の機能を行うプログラムである。本実施形態においては移動装置が別途に存在しないので、アプリケーションマーケット40から抽出プログラムをダウンロードして第1の携帯端末機10にインストールする。前述した実施形態と同様に、第1の携帯端末機10のオペレーティングシステムがこのような抽出プログラムの機能を支援する場合には、抽出プログラムをダウンロードするための別途の過程は不要である。
【0050】
前述したように本実施形態においては、第1の携帯端末機10によりアプリケーションの移動機能を行うための移動プログラムが第1の携帯端末機10にインストールされている必要がある。このような移動プログラムはユーザーの便宜のために第1の携帯端末機10の発売時、予めインストールすることもでき、または本発明に係る移動過程をユーザーが行うことを望む時、ユーザーがアプリケーションマーケット40からダウンロードして第1の携帯端末機10にインストールすることもできる。後者の場合のために、S310段階において受信した抽出プログラムを移動プログラムと一体のプログラムとして製作することによって、ユーザーが第1の携帯端末機10のために移動プログラムをダウンロードする作業を行う時、識別情報の抽出機能も共に提供する(すなわち、抽出プログラムを含む)移動プログラムを第1の携帯端末機10に提供することが好ましい。これによると、ユーザーは移動のための移動プログラムをアプリケーションマーケット40などから別途のアプリケーションをダウンロードする方式でダウンロードすることによって、移動機能及び識別情報抽出機能を有する移動プログラムを第1の携帯端末機10に一度にインストールすることができる。
【0051】
このような移動プログラム(または抽出プログラム)を実行させることによって、第1の携帯端末機10はその内部にインストールされているアプリケーションの識別情報を抽出する(S320)。次に、第1の携帯端末機10は識別情報に対応するアプリケーションをダウンロードできるアプリケーションマーケット40に対する接続経路を提供するリンク情報を抽出する。
【0052】
識別情報を用いてリンク情報を抽出するために、第1の携帯端末機10をデータベースサーバー50に接続する。ここで、データベースサーバー50はアプリケーションの製作者、アプリケーションマーケット40の管理者、またはこれらの者からリンク情報を受け取って管理する業者が運営するサーバーであり、識別情報と、それにそれぞれ対応するリンク情報に対するデータをデータベース化して格納しているサーバーである。このようなデータベースサーバー50は、実質的には前述した実施形態におけるデータベースサーバー(不図示)と同一の方式で実現される。第1の携帯端末機10がデータベースサーバー50に接続されて識別情報をデータベースサーバー50に伝送すると、データベースサーバー50はその内部のデータベースを用いて該当識別情報に対応するリンク情報を照会し、これを第1の携帯端末機10に伝送する。これによって第1の携帯端末機10による識別情報の伝送及びリンク情報の照会が行われ(S330)、第1の携帯端末機10はデータベースサーバー50からリンク情報を受信することによって、リンク情報を抽出するようになる(S340)
【0053】
一方、前述した実施形態と同様に、第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20とのオペレーティングシステムが相異なる場合には、第2の携帯端末機20用オペレーティングシステムに対応しているアプリケーションマーケット40に対するリンク情報を抽出しなければならない。このためには第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20が連結された時、移動プログラムが第2の携帯端末機20のオペレーティングシステムの種類を読み出さなければならない。
【0054】
リンク情報の抽出のために図5の実施形態においては第1の携帯端末機10をデータベースサーバー50に接続して、リアルタイムで識別情報を伝送してリンク情報を照会する方式(S330)を例示する。しかし、これとは異なり第1の携帯端末機10により移動過程を行う前に予めデータベースサーバー50に接続して、識別情報とリンク情報に対するデータベース自体をダウンロードして格納するか、または識別情報の抽出段階(S320)の後にデータベース自体をデータベースサーバー50からダウンロードして格納することもできる。この場合、第1の携帯端末機10は、その内部にダウンロードして格納したデータベース自体に照会してリンク情報を抽出する。
【0055】
リンク情報の抽出が完了すると、第1の携帯端末機10は抽出されたリンク情報を第2の携帯端末機20に伝送する(S350)。その後の過程、すなわち第2の携帯端末機20に伝送されたリンク情報を表示し(S360)、ユーザーの操作によってリンク情報を実行してアプリケーションマーケット40に接続し(S370)、アプリケーションマーケット40からアプリケーションファイルをダウンロードし(S380)、これをインストールする過程(S390)は、前述した図3の実施形態と同様であるので、これについての重複説明は省略する。
【0056】
前述した実施形態と同様に、第2の携帯端末機20のオペレーティングシステムがダウンロードしたアプリケーションファイルを自動でインストールする機能を支援しない場合は、第2の携帯端末機20が前述したようなインストールプログラムを予めアプリケーションマーケット40からダウンロードしてインストールしなければならない。この時、本実施形態においては前述した移動プログラムがインストールプログラムの機能も含むように製作することによって、ユーザーの便宜を図ることができる。結果的に、本実施形態における移動プログラムは、第1の携帯端末機10がその内部のアプリケーションに対する識別情報を抽出する機能、抽出した識別情報に対応するリンク情報を抽出する機能、第1の携帯端末機10から第2の携帯端末機20にリンク情報を伝送する機能、及びリンク情報を受信した第2の携帯端末機20がリンク情報を実行させてアプリケーションマーケット40に接続し、アプリケーションファイルをダウンロードしてアプリケーションをインストールする機能などの諸般機能を全て行うように製作する。これによってユーザーの立場では一つの移動プログラムをAPPダウンロード方式で二つの携帯端末機10、20にそれぞれダウンロードした後、単に二つの携帯端末機10、20を連結することで、アプリケーションの移動に必要な諸般作業を全て完了できる便宜を与える。
【0057】
このような本実施形態によれば、ユーザーが移動プログラムをアプリケーションマーケット40などからダウンロードした後、第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20を直接データ通信可能に連結することによって、別途の移動装置30を介さずにアプリケーションを移動してインストールできる便宜を与える。
【0058】
一方、本実施形態においても前述した実施形態と同様に、S320段階において第1の携帯端末機10が前記識別情報と共に付加データを抽出し、S350段階においてリンク情報と共に付加データを第2の携帯端末機20に伝送して格納する方式を採用できる。
【0059】
また、同様に、S320段階において第1の携帯端末機10がアプリケーションに対する使用情報を抽出し、S350段階においてリンク情報と共に使用情報を第2の携帯端末機20に伝送する方式、及び第2の携帯端末機20が受信した使用情報を自分のディスプレーを通じて外部に表示する方式を採用できる。
【0060】
また、同様に、S320段階において第1の携帯端末機10がアプリケーションに対するライセンス情報を抽出し、S350段階においてリンク情報と共にライセンス情報を第2の携帯端末機20に伝送する方式を採用できる。この場合、第2の携帯端末機20はライセンス情報をS370段階においてアプリケーションマーケット40に提供するようになる。
【0061】
図6図5の実施形態の変形例を示す図面である。
前述した図5の本実施形態においてはS330段階ないしS350段階を第1の携帯端末機10により行うことを例示した。反対に、本変形例においては該段階を第2の携帯端末機20により行うことを例示する。図6ではS330a、S340a、S350aの段階のみが図5と異なり、その他の段階は図5と同様である。したがって、同一の段階は同一の参照符号を付し、その重複説明は省略する。
【0062】
本変形例においては、S320段階において第1の携帯端末機10が識別情報を抽出した後、抽出された識別情報を第2の携帯端末機20に伝送する(S330a)。識別情報を受信した第2の携帯端末機20は識別情報をデータベースサーバー50に伝送し、データベースサーバー50内部のデータベースから該当識別情報に対応するリンク情報を照会する(S340a)。データベースサーバー50は照会したリンク情報を第2の携帯端末機20に伝送し(S350a)、これによって第2の携帯端末機20は該当アプリケーションに対するリンク情報を抽出するようになる。その後に、第2の携帯端末機20がリンク情報を表示し(S360)、これを実行させ(S370)、アプリケーションをアプリケーションマーケット40からダウンロードし(S380)、これをインストールする(S390)過程は、図5の実施形態と同様である。
【0063】
一方、第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20とのオペレーティングシステムが相異なる場合に備えて、S330a段階における識別情報の伝送時、第1の携帯端末機10は自分のオペレーティングシステムを知らせる情報を第2の携帯端末機20に共に伝送することが好ましい。これによると、第2の携帯端末機20がS340a段階において識別情報を伝送する時、第1の携帯端末機10のオペレーティングシステム情報(及びこれと共に第2の携帯端末機20自体のオペレーティングシステム情報)を共に伝送することによって、S350aでデータベースサーバー50がオペレーティングシステム情報に基づいて第2の携帯端末機20で要求するリンク情報を容易に抽出できるようになる。
【0064】
一方、本変形例においても前述した実施形態と同様に、第2の携帯端末機20がインストールプログラムをS390段階前に受信してインストールする方式、第2の携帯端末機20が第1の携帯端末機10から識別情報と共に付加データを受信する方式、第2の携帯端末機20が第1の携帯端末機10から前記識別情報と共に使用情報を受信し、これを第2の携帯端末機20のディスプレーを通じて外部に表示する方式、第2の携帯端末機20が第1の携帯端末機10から識別情報と共にライセンス情報を受信し、これをアプリケーションマーケット40に伝送する方式などの多様な方式を採用できる。
【0065】
一方、前述した実施形態のうち、図2及び図3の実施形態は主に携帯端末機の販売代理店や携帯端末機に対するアフターサービスを行うサービスセンターで使用するに適合した方式である。すなわち、代理店やサービスセンターでは本発明に係る移動及びインストールのサービスを行うプログラムを予めコンピュータにインストールして移動装置30を構成し、ユーザーが既存の携帯電話を新規の携帯電話に交替しようとする場合、本実施形態の作業を行う。またはユーザーが使用している携帯電話のオペレーティングシステムを再びインストールしようとする場合、オペレーティングシステムの再インストールにより既存のアプリケーションが削除される。したがって、既存のアプリケーションに対する容易な再インストールのために本発明を適用することもできる。
【0066】
図1ないし図3の実施形態における移動装置30を構成するコンピュータは、通常にハードディスク、メインメモリ、CPU、インターフェース、ディスプレーなどを備えており、このような図2及び図3の実施形態で移動動作を行うあらゆるプログラムは、ハードディスクに格納されてコンピュータの起動時にメインメモリで駆動する。これによってCPUは全体的なアプリケーションの移動及びインストール動作を制御する主制御部として動作し、インターフェースは第1の携帯端末機10及び第2の携帯端末機20がコンピュータとデータ通信を行う接続手段を提供し、ディスプレーは移動及びインストールの過程での進行状況をユーザーに表示する手段を提供する。
【0067】
図4ないし図6の実施形態は主にユーザー自身が直接、既存の携帯端末機から新規の携帯端末機にアプリケーションを移動する作業を行おうとする時に使用する方式である。前述したように、この場合、ユーザーはアプリダウンロード方式で移動プログラムを第1の携帯端末機10及び/または第2の携帯端末機20にダウンロードしてインストールした後、これらの端末機を互いに連結する。これによって第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20がそれぞれコンピュータとして動作する。したがって、この場合には第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20がそれぞれフラッシュメモリ、メインメモリ、CPU、インターフェース、ディスプレーなどを備えており、図4ないし図6の実施形態で移動動作を行う移動プログラムはフラッシュメモリに格納されてコンピュータ起動時、メインメモリで駆動する。これによってCPUは移動プログラムによるアプリケーションの移動及びインストール動作を制御する主制御部として動作し、インターフェースは第1の携帯端末機10と第2の携帯端末機20が互いにデータ通信を行う接続手段を提供し、ディスプレーは移動及びインストールの過程での進行状況をユーザーに表示する手段を提供する。
【0068】
一方、本明細書において本発明をいくつかの好ましい実施形態によって記述したが、当業者ならば、添付の特許請求の範囲に開示した本発明の範疇及び思想から外れずに、多くの変形及び修正がなされ得ることが理解できるはずである。
【符号の説明】
【0069】
10 第1の携帯端末機
20 第2の携帯端末機
30 移動装置
40 アプリケーションマーケット
50 データベースサーバー
S110 抽出プログラム伝送
S120 識別情報抽出
S130 識別情報伝送
S140 識別情報を用いてアプリケーション検索
S150 アプリケーションファイルダウンロード
S160 インストールプログラム伝送
S170 アプリケーションファイル伝送
S180 アプリケーションインストール
S210 抽出プログラム伝送
S220 識別情報抽出
S230 識別情報伝送
S240 リンク情報抽出
S250 リンク情報伝送
S260 リンク情報表示
S270 リンク情報実行
S280 アプリケーションファイルダウンロード
S290 アプリケーションインストール
S310 抽出プログラム伝送
S320 識別情報抽出
S330 識別情報伝送及びリンク情報照会
S340 リンク情報抽出
S350 リンク情報伝送
S330a 識別情報伝送
S340a 識別情報伝送及びリンク情報照会
S350a リンク情報伝送
S360 リンク情報表示
S370 リンク情報実行
S380 アプリケーションファイルダウンロード
S390 アプリケーションインストール
図1
図2
図3
図4
図5
図6