特許第5903075号(P5903075)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5903075
(24)【登録日】2016年3月18日
(45)【発行日】2016年4月13日
(54)【発明の名称】スロットルレバー装置
(51)【国際特許分類】
   F02D 11/02 20060101AFI20160331BHJP
   F02D 9/02 20060101ALI20160331BHJP
   A01D 34/68 20060101ALI20160331BHJP
【FI】
   F02D11/02 R
   F02D9/02 351B
   F02D11/02 F
   F02D11/02 K
   A01D34/68 B
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-119884(P2013-119884)
(22)【出願日】2013年6月6日
(65)【公開番号】特開2014-238018(P2014-238018A)
(43)【公開日】2014年12月18日
【審査請求日】2015年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000141174
【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】仁田 真也
【審査官】 立花 啓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−291772(JP,A)
【文献】 特開2005−222208(JP,A)
【文献】 特開平06−320977(JP,A)
【文献】 実開昭54−067251(JP,U)
【文献】 特開昭56−165733(JP,A)
【文献】 実開平05−059513(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 9/00−11/10
A01D 34/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(4)と、
前記ケーシング(4)に回動可能に取り付けられたスロットルレバー(5)と、
一端側にスロットルワイヤ(W)が連結されるワイヤ連結部(10a)を有すると共に、他端側に回動支点(P5)を有し、前記スロットルレバー(5)に当接可能に配置されたワイヤホルダ(10)と、
前記ケーシング(4)に回動可能に取り付けられ、前記ワイヤホルダ(10)の前記回動支点(P5)を移動させるコントロールレバー(7)と、を備え、
エンジン(2)のスロットル開度を調節し、
前記ワイヤ連結部(10a)は、第1位置(G)と第2位置(H)との間を移動可能であり、
前記ワイヤ連結部(10a)が前記第1位置(G)に位置している場合、前記スロットル開度は閉となり、前記ワイヤ連結部(10a)が前記第2位置(H)に位置している場合、前記スロットルワイヤ(W)が引っ張られて前記スロットル開度は開となり、
前記コントロールレバー(7)は、第3位置(E)と第4位置(F)との間を回動可能であり、
前記コントロールレバー(7)が前記第3位置(E)に位置している場合、前記ワイヤホルダ(10)は前記スロットルレバー(5)により押されない位置に位置し、前記コントロールレバー(7)が前記第4位置(F)に位置している場合、前記ワイヤホルダ(10)は前記スロットルレバー(5)により押されることが可能な位置に位置する、スロットルレバー装置(1)であって、
前記コントロールレバー(7)と前記ワイヤホルダ(10)との間には、一端側が前記コントロールレバー(7)側に回動可能に取り付けられると共に、他端側が前記ワイヤホルダ(10)の前記回動支点(P5)に回動可能に取り付けられたコンロッド(9)が設けられており、
前記ケーシング(4)には、前記ワイヤ連結部(10a)の前記第1位置(G)と前記第2位置(H)との間の移動を案内するガイド部(44)が設けられている、スロットルレバー装置(1)。
【請求項2】
前記ケーシング(4)には、
前記ワイヤ連結部(10a)が前記第1位置(G)に位置している際に、前記スロットルワイヤ(W)の着脱を可能とする切込み部(45)と、
前記コントロールレバー(7)が前記第3位置(E)に向かって回動するのに伴って、前記ワイヤ連結部(10a)が前記第1位置(G)に移動するように前記ワイヤホルダ(10)の外周面に当接して前記ワイヤホルダ(10)を案内する当接凸部(46)と、が設けられている、
請求項1記載のスロットルレバー装置(1)。
【請求項3】
前記コントロールレバー(7)には、作業者の指により操作可能な第1突起部(71)及び第2突起部(72)が、前記コントロールレバー(7)の回動方向に沿って離間して設けられている、
請求項1又は2記載のスロットルレバー装置(1)。
【請求項4】
前記スロットルレバー(5)に回動可能に取り付けられたロックレバー(6)を備え、
前記ロックレバー(6)は、弾性体(S2)により、前記スロットルレバー(5)に設けられた初期位置(C)側に付勢されており、
前記ロックレバー(6)が前記スロットルレバー(5)に対して前記初期位置(C)に位置した状態で前記スロットルレバー(5)が前記ロックレバー(6)と共に回動される場合には、前記ロックレバー(6)は、前記ケーシング(4)に当接して前記スロットルレバー(5)の回動を阻止し、
前記ロックレバー(6)が前記スロットルレバー(5)に対して前記初期位置(C)から回動された状態で前記スロットルレバー(5)が回動される場合には、前記ロックレバー(6)は、前記ケーシング(4)に非接触である、
請求項1〜3のいずれか一項記載のスロットルレバー装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットルレバー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば刈払機等の携帯型作業機に適用されるスロットルレバー装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。スロットルレバー装置を操作することにより、携帯型作業機の動力源であるエンジンのスロットル開度が調節される。
【0003】
図13は、従来のスロットルレバー装置の断面図であり、特許文献1及び2に記載のスロットルレバー装置と同様な基本構成を有するスロットルレバー装置が示されている。図13に示されるように、スロットルレバー装置200は、例えば肩掛け式の刈払機の操作杆201に取り付けられたケーシング202と、ケーシング202に設けられた支点202aに回動可能に取り付けられたスロットルレバー203と、ケーシング202に設けられた支点202b(図15参照)に回動可能に取り付けられたコントロールレバー204と、コントロールレバー204に設けられた支点204aに回動可能に取り付けられたワイヤホルダ205と、を備えている。コントロールレバー204は、ケーシング202の外側(図示裏側)に取り付けられており、コントロールレバー204の支点204aは、ケーシング202に設けられたスリット202cを通ってケーシング202の内部に進入し、ケーシング202内部のワイヤホルダ205と接続されている。ワイヤホルダ205の連結部205aには、スロットルワイヤ206の一端が連結されている。スロットルワイヤ206の他端は、ケーシング202外に貫通しており、エンジン(不図示)のキャブレタに連結されている。連結部205aは、キャブレタのばねのばね力により、スロットルワイヤ206に引っ張られてコントロールレバー204の回動支点である支点202bの軸線上に位置している。ケーシング202には、連結部205aを支点202bの軸線上に位置させるためのストッパ202dが設けられている。
【0004】
図14は、図13のスロットルレバー装置の操作を示す断面図であり、図15は、図14に続く操作を示す断面図である。図14に示されるように、スロットルレバー装置200では、先ず、コントロールレバー204が位置L(図13参照)から図示下方の位置Mまで回動される。これにより、ワイヤホルダ205も、連結部205aを中心に回動する。続いて、図15に示されるように、スロットルレバー203が操作杆201に向かうようにこれらを握ることにより、スロットルレバー203の先端部203aがキャブレタのばねのばね力に抗してワイヤホルダ205を図示上方へ押し、ワイヤホルダ205が支点204aを中心に回動する。これにより、スロットルワイヤ206がワイヤホルダ205によって引っ張られ、スロットル開度が閉から開に切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3946382号公報
【特許文献2】特許第4485986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のスロットルレバー装置200において、コントロールレバー204を位置Lから位置Mに回動させる際(図13図15参照)、コントロールレバー204は、例えば親指により操作される。この際、手が小さい作業者や指が短い作業者はコントロールレバー204を回動させ難く、操作が難しい。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、操作性を向上できるスロットルレバー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のスロットルレバー装置(1)は、ケーシング(4)と、ケーシング(4)に回動可能に取り付けられたスロットルレバー(5)と、一端側にスロットルワイヤ(W)が連結されるワイヤ連結部(10a)を有すると共に、他端側に回動支点(P5)を有し、スロットルレバー(5)に当接可能に配置されたワイヤホルダ(10)と、ケーシング(4)に回動可能に取り付けられ、ワイヤホルダ(10)の回動支点(P5)を移動させるコントロールレバー(7)と、を備え、エンジン(2)のスロットル開度を調節し、ワイヤ連結部(10a)は、第1位置(G)と第2位置(H)との間を移動可能であり、ワイヤ連結部(10a)が第1位置(G)に位置している場合、スロットル開度は閉となり、ワイヤ連結部(10a)が第2位置(H)に位置している場合、スロットルワイヤ(W)が引っ張られてスロットル開度は開となり、コントロールレバー(7)は、第3位置(E)と第4位置(F)との間を回動可能であり、コントロールレバー(7)が第3位置(E)に位置している場合、ワイヤホルダ(10)はスロットルレバー(5)により押されない位置に位置し、コントロールレバー(7)が第4位置(F)に位置している場合、ワイヤホルダ(10)はスロットルレバー(5)により押されることが可能な位置に位置する、スロットルレバー装置(1)であって、コントロールレバー(7)とワイヤホルダ(10)との間には、一端側がコントロールレバー(7)側に回動可能に取り付けられると共に、他端側がワイヤホルダ(10)の回動支点(P5)に回動可能に取り付けられたコンロッド(9)が設けられており、ケーシング(4)には、ワイヤ連結部(10a)の第1位置(G)と第2位置(H)との間の移動を案内するガイド部(44)が設けられている。
【0009】
本発明のスロットルレバー装置(1)では、コントロールレバー(7)とワイヤホルダ(10)との間に、一端側がコントロールレバー(7)側に回動可能に取り付けられると共に、他端側がワイヤホルダ(10)の回動支点(P5)に回動可能に取り付けられたコンロッド(9)が設けられており、さらに、ケーシング(4)には、ワイヤ連結部(10a)の移動を案内するガイド部(44)が設けられているため、コントロールレバー(7)を第3位置(E)から第4位置(F)に回動させた状態でスロットルレバー(5)を回動させると、ワイヤホルダ(10)がスロットルレバー(5)に当接して押され、ワイヤホルダ(10)では、スロットルワイヤ(W)を引っ張るように一端側のワイヤ連結部(10a)がガイド部(44)に案内されながら第1位置(G)から第2位置(H)に向かって移動するのに加えて、コンロッド(9)側に連結された回動支点(P5)もコンロッド(9)の回動に伴って移動する。このように、本発明のスロットルレバー装置(1)では、ワイヤホルダ(10)のワイヤ連結部(10a)が移動するのに加えて、ワイヤホルダ(10)の回動支点(P5)も移動するため、従来のスロットルレバー装置に比して、ワイヤホルダ(10)の移動の自由度が大きくなっている。このため、ワイヤホルダ(10)の回動支点(P5)を移動させるためのコントロールレバー(7)の操作量が比較的小さくても、スロットルレバー(5)によりワイヤホルダ(10)を十分移動させることができる。従って、コントロールレバー(7)の操作量を小さくすることができ、手が小さい作業者や指が短い作業者でも、容易にコントロールレバー(7)を操作できる。よって、操作性を向上できる。
【0010】
ここで、ケーシング(4)には、ワイヤ連結部(10a)が第1位置(G)に位置している際に、スロットルワイヤ(W)の着脱を可能とする切込み部(45)と、コントロールレバー(7)が第3位置(E)に向かって回動するのに伴って、ワイヤ連結部(10a)が第1位置(G)に移動するようにワイヤホルダ(10)の外周面に当接してワイヤホルダ(10)を案内する当接凸部(46)と、が設けられていてもよい。ワイヤ連結部(10a)とエンジン(2)のキャブレタとがスロットルワイヤ(W)により接続されている場合には、キャブレタのばねのばね力により、ワイヤ連結部(10a)は第1位置(G)側に付勢される。一方、ワイヤ連結部(10a)とエンジン(2)のキャブレタとが接続されていない場合には、ワイヤ連結部(10a)が第1位置(G)に位置していないことも想定される。この場合、切込み部(45)を介してスロットルワイヤ(W)を着脱することができないため、スロットルワイヤ(W)を取付けるには、ケーシング(4)を分解する必要がある。上記構成によれば、コントロールレバー(7)を第3位置(E)に向けて回動させることにより、ワイヤホルダ(10)を当接凸部(46)に当接させながら移動させることにより、ワイヤ連結部(10a)を第1位置(G)に容易に復帰させることができる。従って、切込み部(45)を介してスロットルワイヤ(W)を着脱することができる。よって、ケーシング(4)を分解せずに、スロットルワイヤ(W)を取付けることができ、組立性及びメンテナンス性を向上できる。
【0011】
また、コントロールレバー(7)には、作業者の指により操作可能な第1突起部(71)及び第2突起部(72)が、コントロールレバー(7)の回動方向に沿って離間して設けられていてもよい。この場合、第1突起部(71)又は第2突起部(72)の一方を手が大きい作業者や指の長い作業者用の操作部とし、他方を手が小さい作業者や指の短い作業者用の操作部とすることが可能となる。従って、様々な作業者に対応できる。
【0012】
また、スロットルレバー(5)に回動可能に取り付けられたロックレバー(6)を備え、ロックレバー(6)は、弾性体(S2)により、スロットルレバー(5)に設けられた初期位置(C)側に付勢されており、ロックレバー(6)がスロットルレバー(5)に対して初期位置(C)に位置した状態でスロットルレバー(5)がロックレバー(6)と共に回動される場合には、ロックレバー(6)は、ケーシング(4)に当接してスロットルレバー(5)の回動を阻止し、ロックレバー(6)がスロットルレバー(5)に対して初期位置(C)から回動された状態でスロットルレバー(5)が回動される場合には、ロックレバー(6)は、ケーシング(4)に非接触であってもよい。この場合、ロックレバー(6)は初期位置(C)側に付勢されているため、意識的にスロットルレバー(5)及びロックレバー(6)の双方を回動させないと、スロットルレバー(5)を回動させることができず、スロットル開度を開にすることができない。従って、不意にエンジン(2)の回転数が上昇することが抑制され、安全性を向上できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作性を向上できるスロットルレバー装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態に係るスロットルレバー装置を具備した刈払機の斜視図である。
図2図1中のスロットルレバー装置の斜視図である。
図3図2のスロットルレバー装置を異なる角度から見た斜視図である。
図4図2のスロットルレバー装置の断面図である。
図5図4のスロットルレバー装置においてスロットルレバーが握られた状態の断面図である。
図6図4中のスロットルレバーがロックされた状態の斜視図である。
図7図4中のワイヤホルダを反対側から示す図である。
図8図4に示す状態からのスロットルレバー装置の操作を示す断面図である。
図9図8に続く操作を示す断面図である。
図10図4のスロットルレバー装置においてスロットルワイヤが取り外された状態を示す断面図である。
図11図10のスロットルレバー装置においてワイヤホルダをスロットルワイヤの着脱位置に復帰させる操作を示す断面図である。
図12図11に続く操作を示す断面図である。
図13】従来のスロットルレバー装置の断面図である。
図14図13のスロットルレバー装置の操作を示す断面図である。
図15図14に続く操作を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施形態に係るスロットルレバー装置ついて図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係るスロットルレバー装置を具備した刈払機の斜視図である。図1に示されるように、スロットルレバー装置1は、ここでは、肩掛け式の刈払機100に適用されている。刈払機100は、スロットルレバー装置1に加えて、エンジン2及び主杆3等を具備している。
【0016】
エンジン2は、刈払機100の刈刃(不図示)を回転させる駆動源である。エンジン2はキャブレタを有しており、キャブレタにはスロットル開度を調節するスロットルバルブが設けられている。主杆3の一端は、エンジン2に連結されている。主杆3の他端には、上述の刈刃が取り付けられている。
【0017】
スロットルレバー装置1は、主杆3の長手方向の途中に取り付けられている。主杆3には、スロットルレバー装置1に隣接して主杆3を覆うグリップ部42が設けられている。このような刈払機100は、例えば、不図示のストラップを肩に掛けることにより作業者に携帯され、作業者が主杆3を操作することにより草刈り等の作業に供される。
【0018】
図2は、図1中のスロットルレバー装置の斜視図、図3は、図2のスロットルレバー装置を異なる角度から見た斜視図、図4は、図2のスロットルレバー装置の断面図、図5は、図4のスロットルレバー装置においてスロットルレバーが握られた状態の断面図である。図4,5は、ケーシング4のキャップ部41L(後述)を取り外した状態に相当する(図8〜12も同様)。図4,5では、ロックレバー6を見易くするために、スロットルレバー5(後述)の一部が破断されている(図8,9も同様)。
【0019】
図2図5に示されるように、スロットルレバー装置1は、ケーシング4、スロットルレバー5、ロックレバー6、コントロールレバー7、ワイヤホルダ10、リンク機構11等を備えている。リンク機構11は、コントロールリンク8及びコンロッド9を有している。
【0020】
ケーシング4は、主杆3に取り付けられており、中空状となっている。ケーシング4は、主杆3の長手方向に沿って二分割されており、本体部41Rと、キャップ部41Lと、を有している。本体部41Rとキャップ部41Lとは、ねじにより締結されている。
【0021】
スロットルレバー5は、ケーシング4に取り付けられている。図4に示されるように、スロットルレバー5は、略L字状を呈しており、ケーシング4の内外にまたがって配置されている。スロットルレバー5のL字を構成する長線部は、ケーシング4の外側に配置されており、作業者により握られる操作部となっている。この操作部は、ケーシング4からエンジン2側(作業者側)に延在するように、配置されている。スロットルレバー5のL字を構成する短線部は、ケーシング4の内側に配置されている。
【0022】
スロットルレバー5は、ケーシング4に設けられた支点(第1支点)P1を中心に回動可能となっている。詳細には、スロットルレバー5において、L字の交差部付近が、ねじによりケーシング4に回動可能に取り付けられている。スロットルレバー5は、支点P1を支点にして、位置A(初期位置(第5位置)、図4参照)と、位置B(第6位置、図5参照)との間を回動可能とされている。
【0023】
位置Aは、スロットルレバー5の開放位置であり、作業者により握られていない状態のスロットルレバー5の位置である。位置Bは、作業者により最大に握られている状態のスロットルレバー5の位置であり、スロットルレバー5のL字の長線部とグリップ部42とが当接する。スロットルレバー5は、支点P1に配置されたねじりばね(弾性体)S1により、位置A側に付勢されている。
【0024】
ロックレバー6は、スロットルレバー5に取り付けられている。ロックレバー6は、スロットルレバー5よりも小さい略L字状を呈している。ロックレバー6及びスロットルレバー5は、位置C(後述)においてL字の向きが略揃うように配置されている。ロックレバー6は、側面視(図4において紙面垂直方向視)において、短線部を除いてスロットルレバー5内に収まるように配置されており、スロットルレバー5よりも外側に突出しないように配置されている。
【0025】
ロックレバー6は、スロットルレバー5に設けられた支点(第2支点)P2を中心に回動可能となっている。詳細には、ロックレバー6のL字の交差部付近が、ピンによりスロットルレバー5のL字の長線部に回動可能に取り付けられている。ロックレバー6は、スロットルレバー5に対して、位置C(初期位置(第6位置)、図4参照)と、位置D(第7位置、図5参照)との間を回動可能とされている。
【0026】
位置Cは、ロックレバー6の開放位置であり、作業者により握られていない状態のロックレバー6の位置である。この状態では、ロックレバー6の長線部の外面と、スロットルレバー5の長線部の外面とは、略面一となっている。位置Dは、作業により最大に握られている状態のロックレバー6の位置である。ロックレバー6は、支点P2に配置されたねじりばね(弾性体)S2により、位置C側に付勢されている。
【0027】
図6は、図4中のスロットルレバーがロックされた状態の斜視図である。図6に示されるように、ロックレバー6がスロットルレバー5に対して位置Cに位置した状態でスロットルレバー5がロックレバー6と共に位置Aから回動されると、ロックレバー6の先端部61は、ケーシング4の本体部41Rに設けられた受け部43に当接する。これにより、スロットルレバー5の回動が阻止される。
【0028】
一方、図5に示されるように、ロックレバー6が位置Cから先に回動された状態でスロットルレバー5が位置Aから回動されると、ロックレバー6の先端部61は、受け部43に当接せずに通り抜け、スロットルレバー5の回動が許容される。
【0029】
図3に示されるように、コントロールレバー7は、ケーシング4の外側に配置され、ケーシング4に取り付けられている。コントロールレバー7は、主杆3の軸線方向視において、略L字状を呈している。
【0030】
コントロールレバー7は、ケーシング4に設けられた支点(第3支点)P3を中心に回動可能となっている。詳細には、コントロールレバー7において、L字を構成する一方の線部の一端は、ケーシング4の本体部41Rにねじにより回動可能に取り付けられている。ねじ頭とコントロールレバー7との間には、ウェーブワッシャ73が配置されている。ウェーブワッシャ73のばね力により、コントロールレバー7は、所望の位置に留まるようになっている。
【0031】
コントロールレバー7において、L字を構成する他方の線部は、ケーシング4の外形に沿うように一方の線部の他端から折曲している。コントロールレバー7の他方の線部には、支点P3を支点としたコントロールレバー7の回動方向に沿って離間して、第1突起部71及び第2突起部72が設けられている。第1突起部71及び第2突起部72は、例えば親指により操作される。
【0032】
グリップ部42に近い側(スロットルレバー5に近い側)の第1突起部71は、例えば手が小さい作業者や指が短い作業者用の操作部とすることができる。グリップ部42に遠い側(スロットルレバー5に遠い側)の第2突起部72は、例えば手が大きい作業者や指が長い作業者用の操作部とすることができる。コントロールレバー7は、位置E(アイドリング位置(第3位置)、図4参照)と、位置F(第4位置、図8参照)との間を回動可能とされおり、コントロールレバー7の位置により、スロットルワイヤWの引っ張り量を調整することができる(詳しくは後述)。この際、コントロールレバー7は、コントロールリンク8及びコンロッド9を介して、ワイヤホルダ10の回動支点(支点P5、図4参照)を移動させる(詳しくは後述)。
【0033】
図4に示されるように、コントロールリンク8は、ケーシング4の内部に配置され、コントロールレバー7の上記一方の線部に沿った形状とされている。コントロールリンク8は、コントロールレバー7に対して固定されており、コントロールレバー7と共に支点P3を中心に回動可能となっている。詳細には、コントロールリンク8の一端とコントロールレバー7の一方の線部の一端とは、ケーシング4の壁部を挟んで、上述のねじにより連結されている。
【0034】
コンロッド9は、ケーシング4の内部に配置され、略長板状を呈している。コンロッド9の一端側は、コントロールレバー7側に回動可能に取り付けられている。詳細には、コンロッド9の一端は、コントロールリンク8に設けられた支点(第4支点)P4を中心に回動可能となっており、コントロールリンク8を介してコントロールレバー7に取り付けられている。コンロッド9の他端側は、ワイヤホルダ10の回動支点P5に回動可能に取り付けられている(詳しくは後述)。
【0035】
ワイヤホルダ10は、ケーシング4の内部に配置され、略長板状を呈している。ワイヤホルダ10は、スロットルレバー5に当接可能に配置されている。詳細には、ワイヤホルダ10は、長手方向の略中心部の側面がスロットルレバー5の先端部51と当接可能なように、スロットルレバー5の先端部51と対向している。
【0036】
図7は、図4中のワイヤホルダを反対側から示す図である。図7に示されるように、ワイヤホルダ10は、その一端に、スロットルワイヤWが連結されるワイヤ連結部10aを有している。ワイヤ連結部10aは、スロットルワイヤWの端部に設けられた円柱状の頭部が嵌るように、円筒状を呈している。ワイヤ連結部10aは、キャップ部41L側が閉じられている。すなわち、スロットルワイヤWの頭部は、ワイヤ連結部10aに対して、本体部41R側から脱着可能となっている。
【0037】
ワイヤ連結部10aには、スロットルワイヤWを通すための切欠き10bが設けられている。スロットルワイヤWは、ケーシング4の外部に貫通しており、エンジン2のキャブレタまで延在している(図1参照)。
【0038】
図4に示されるように、ワイヤホルダ10の他端は、コンロッド9に設けられた支点(第5支点)P5を中心に回動可能となっている。詳細には、ワイヤホルダ10の他端は、ピンによりコンロッド9の他端に回動可能に取り付けられている。
【0039】
ケーシング4には、ワイヤ連結部10aの移動を案内するガイド部44が設けられている。ガイド部44は、ケーシング4の本体部41Rからケーシング4の内部に突出している。ガイド部44は、中空の長円形状を呈しており、主杆3の長手方向に対して若干傾斜した方向に沿って延在している。ガイド部44の内側には、ワイヤ連結部10aが挿入されている。ガイド部44において、コントロールレバー7側(図4において図示上側)の壁部は、ワイヤホルダ10と干渉しないように、逆側の壁部よりも低くなっている。
【0040】
ワイヤ連結部10aは、ガイド部44に沿って、位置G(アイドリング位置(第1位置)、図4参照)と、位置H(第2位置、図9参照)との間を移動可能とされている。位置Gでは、ワイヤ連結部10aは、エンジン2のキャブレタのばね力によりスロットルワイヤWに引っ張られており、スロットル開度は閉となる。位置Hでは、ワイヤ連結部10aがエンジン2のキャブレタのばね力に抗してスロットルワイヤWを最大に引っ張り(詳しくは後述)、スロットル開度が全開となる。
【0041】
また、ケーシング4には、ワイヤ連結部10aが位置Gに位置している際に、スロットルワイヤWの着脱を可能とする切込み部45が設けられている(図3,6,10参照)。詳細には、切込み部45は、ケーシング4の本体部41Rにおいて、位置Gに対応する位置に設けられている。切込み部45は、上述のスロットルワイヤWの円柱状の頭部及びワイヤ部が通り抜けられる形状を呈している。このような構成により、位置Gにおいて、本体部41R側からワイヤ連結部10aに対してスロットルワイヤWを着脱することが可能となっている。
【0042】
さらに、ケーシング4には、ワイヤ連結部10aの位置Gへの復帰動作を案内する当接凸部46が設けられている。詳細には、当接凸部46は、円筒状の部材(カラー)をケーシング4の本体部41Rにねじ止めすることにより、本体部41Rからケーシング4の内部に突出している。当接凸部46は、ワイヤホルダ10を間に介してスロットルレバー5の先端部51と対向するように、配置されている。
【0043】
図10は、図4のスロットルレバー装置においてスロットルワイヤが取り外された状態を示す断面図、図11は、図10のスロットルレバー装置においてワイヤホルダをスロットルワイヤの着脱位置に復帰させる操作を示す断面図、図12は、図11に続く操作を示す断面図である。
【0044】
図10に示されるように、ワイヤ連結部10aからスロットルワイヤWが取り外されている場合、ワイヤ連結部10aが位置Gに配置されていないことがあり、ここでは、ワイヤ連結部10aは位置Hに配置されているとする。
【0045】
図11に示されるように、スロットルレバー装置1では、コントロールレバー7を位置Fから位置Eに向けて回動させると、コントロールリンク8の回動及びコンロッド9の移動に伴って、ワイヤホルダ10が移動して当接凸部46に当接する。さらにコントロールレバー7を回動させると、ワイヤホルダ10は当接凸部46に当接して滑りながら移動し、ワイヤ連結部10aが位置Hから位置Gに向かって移動する。図12に示されるように、コントロールレバー7が位置Eに達すると、ワイヤ連結部10aが位置Gに復帰する。
【0046】
次に、エンジン2のスロットル開度を調節する際のスロットルレバー装置1の動作について説明する。図8は、図4に示す状態からのスロットルレバー装置の操作を示す断面図、図9は、図8に続く操作を示す断面図である。
【0047】
図8に示されるように、先ず、コントロールレバー7を位置Eから位置Fに回動させる。これにより、コントロールリンク8の回動及びコンロッド9の移動に伴って、ワイヤホルダ10が位置Gを中心に回動し、ワイヤホルダ10の回動支点である支点P5が移動する。その結果、ワイヤホルダ10が、スロットルレバー5の先端部51により押されることが可能な位置に配置される。
【0048】
続いて、図9に示されるように、ロックレバー6を位置Cから位置Dに回動させてから、スロットルレバー5を位置Aから位置Bに回動させる。これにより、スロットルレバー5の先端部51がワイヤホルダ10の長手方向の略中間部を押し、ワイヤホルダ10のワイヤ連結部10aがガイド部44に沿って位置Gから位置Hに移動する。また、スロットルレバー5の先端部51がワイヤホルダ10を押すと、ワイヤホルダ10の移動に伴ってコンロッド9が支点P4を中心に回動するため、支点P5も移動する。以上の操作により、スロットルワイヤWが十分引っ張られ、スロットル開度が全開となる。
【0049】
続いて、スロットルレバー5から手を離すと、スロットルレバー5がねじりばねS1のばね力により位置Aに復帰すると共に、ロックレバー6がねじりばねS2のばね力により位置Cに復帰する。また、ワイヤ連結部10aは、エンジン2のキャブレタのばね力により位置Gに復帰する。これにより、スロットル開度は閉に戻る。
【0050】
この際、コントロールレバー7は、ウェーブワッシャ73のばね力により位置Fに留まる。従って、次回以降の操作では、コントロールレバー7を操作せずとも、スロットルレバー5及びロックレバー6を握ることにより、エンジン2の回転数を上昇させることができる。
【0051】
一方、図5に示されるように、コントロールレバー7が位置Eに配置された状態でロックレバー6及びスロットルレバー5を回動させても、ワイヤホルダ10はスロットルレバー5の先端部51により押されないようになっている。従って、コントロールレバー7が位置Eに配置された状態では、スロットル開度は閉のままとなる。また、コントロールレバー7が位置Eと位置Fとの間の位置(中間位置)に配置された状態でロックレバー6及びスロットルレバー5を回動させると、ワイヤホルダ10はスロットルレバー5の先端部51により押され、スロットル開度は閉と全開との間の開度となる。このように、スロットル開度は、コントロールレバー7の位置に応じて調整可能となっている。
【0052】
以上、本実施形態に係るスロットルレバー装置1では、コントロールレバー7とワイヤホルダ10との間に、一端側がコントロールレバー7側に回動可能に取り付けられると共に、他端側がワイヤホルダ10の回動支点P5に回動可能に取り付けられたコンロッド9が設けられており、さらに、ケーシング4には、ワイヤ連結部10aの移動を案内するガイド部44が設けられているため、コントロールレバー7を位置Eから位置Fに回動させた状態でスロットルレバー5を回動させると、ワイヤホルダ10がスロットルレバー5の先端部51に当接して押され、ワイヤホルダ10では、スロットルワイヤWを引っ張るように一端側のワイヤ連結部10aがガイド部44に案内されながら位置Gから位置Hに向かって移動するのに加えて、コンロッド9側に連結された他端側の回動支点P5もコンロッド9の回動に伴って移動する。このような構成により、スロットルレバー装置1では、従来のスロットルレバー装置に比して、ワイヤホルダ10の移動の自由度が大きくなっており、ワイヤホルダ10の回動支点を移動させるためのコントロールレバー7の操作量が比較的小さくても、スロットルレバー5の先端部51によりワイヤホルダ10を十分移動させることができる。従って、コントロールレバー7の操作量を小さくすることができ、手が小さい作業者や指が短い作業者でも、容易にコントロールレバー7を操作できる。よって、操作性を向上できる。
【0053】
また、上述のように、スロットルレバー装置1では、コントロールレバー7とワイヤホルダ10との間にコンロッド9が設けられているため、ワイヤホルダ10の回動支点をコントロールレバー7に設ける必要がなく、コントロールレバー7の長さ(回転半径)を適宜変更することが可能である。従って、コントロールレバー7を、従来のスロットルレバー装置200のコントロールレバー204(図15参照)よりも短くすることができ、部品の小型化を図ることができる。
【0054】
また、ケーシング4には、ワイヤ連結部10aが位置Gに位置している際に、スロットルワイヤWの着脱を可能とする切込み部45と、コントロールレバー7が位置Eに向かって回動するに伴って、ワイヤ連結部10aが位置Gに移動するようにワイヤホルダ10の外周面に当接してワイヤホルダ10を案内する当接凸部46と、が設けられている。このような構成により、ワイヤ連結部10aとエンジン2のキャブレタとが接続されていない場合でも、コントロールレバー7を位置Eに向けて回動させることにより、ワイヤホルダ10を当接凸部に当接させて移動させ、ワイヤ連結部10aを位置Gに容易に復帰させることができる。従って、切込み部45を介してスロットルワイヤWを着脱することができる。よって、ケーシング4を分解せずに、スロットルワイヤWを取付けることができ、組立性及びメンテナンス性を向上できる。
【0055】
また、コントロールレバー7には、作業者の指により操作可能な第1突起部71及び第2突起部72が、コントロールレバー7の回動方向に沿って離間して設けられている。このため、一方の第1突起部71を手が小さい作業者や指が短い作業者用の操作部とし、他方の第2突起部72を手が大きい作業者や指が長い作業者用の操作部とすることが可能となる。従って、様々な作業者に対応できる。
【0056】
また、スロットルレバー装置1は、スロットルレバー5に回動可能に取り付けられたロックレバー6を備え、ロックレバー6は、ねじりばねS2により、スロットルレバー5に設けられた位置C側に付勢されており、ロックレバー6が位置Cに配置された状態でスロットルレバー5が回動する場合には、ロックレバー6の先端部61は、ケーシング4の受け部43に当接してスロットルレバー5の回動を阻止し、ロックレバー6が位置Cから回動された状態でスロットルレバー5が回動する場合には、ロックレバー6は、ケーシング4に非接触である。ロックレバー6は位置C側に付勢されているため、意識的にロックレバー6を回動させてからスロットルレバー5を回動させないと、スロットルレバー5を回動させることができず、スロットル開度を開にすることができない。従って、例えば、刈払機100を地面に載置した際等にスロットルレバー5が地面に触れても、不意にエンジン2の回転数が上昇することが抑制され、安全性を向上できる。
【0057】
また、ロックレバー6は、側面視においてスロットルレバー5内に略収まるように配置され、スロットルレバー5よりも外側に突出しないように配置されているため、操作性の低下を抑制することができる。
【0058】
以上、実施形態に係るスロットルレバー装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、コンロッド9は、コントロールリンク8を介してコントロールレバー7に連結されているが、ケーシング4の本体部41Rにスリットを設け、当該スリットを用いてコントロールリンク8を介さずにコンロッド9とコントロールレバー7とを連結してもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、スロットルレバー装置1は、肩掛け式の刈払機100に適用されているが、他の携帯型作業機(例えば、背負式の刈払機、背負式のブロワ等)に適用されてもよい。
【符号の説明】
【0060】
1,200…スロットルレバー装置、2…エンジン、4…ケーシング、5…スロットルレバー、6…ロックレバー、7…コントロールレバー、9…コンロッド、10…ワイヤホルダ、10a…ワイヤ連結部、44…ガイド部、45…切込み部、46…当接凸部、71…第1突起部、72…第2突起部、C…ロックレバーの初期位置、E…第3位置、F…第4位置、G…第1位置、H…第2位置、W…スロットルワイヤ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図15