(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能であり、左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が側部作業体の本体に回動自在に連結される側部第1リンクと、一端が側部第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される側部第2リンクが設けられ、
側部第1整地板に設けた作動規制手段が側部第2リンクに係合することにより側部第2リンクの動きを規制する折畳み式砕土装置であり、側部作業体折畳み時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きを規制し、側部作業体展開時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きの規制を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置。
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能であり、左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が側部作業体の本体に回動自在に連結される側部第1リンクと、一端が側部第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される側部第2リンクと、
側部第1整地板と側部第1リンクとの間に両端部分で連結され側部第1整地板に対し側部第1リンクを離間する方向に付勢する付勢手段を有し、一端が側部第1リンクに回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に側部第1整地板にガイドピンを介して連結された摺動手段と、第1整地板と摺動手段との連結部に設けた側部第2リンクの動きを規制可能な作動規制手段とが設けられる折畳み式砕土装置であり、
作動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置され、作業進行方向の左右方向に摺動自在で付勢手段によって中央作業体側に付勢されている摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部に一端を取り付けられるロッド連結板と、ロッド連結板に摺動ロッドと並んで平行に取り付けられる係止ロッドと、ロッド連結板に摺動ロッド及び係止ロッドに並んで平行に設けられる挿入孔と、挿入孔は前記ガイドピンの一端側に摺動ロッドの摺動とともにガイドピンの軸方向に摺動可能に挿入され、摺動ロッドの摺動に伴い係止ロッドが挿脱可能な貫通孔からなる側部第2リンクに設けられた規制係止部とからなり、
側部作業体折畳み時には、摺動ロッドと中央作業体との当接が解除し、係止ロッドが規制係止部内に挿入状態となり側部第2リンクの動きを規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に係止ロッドが摺動して規制係止部から離脱し側部第2リンクの動きの規制を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置。
側部作業体を展開状態とした場合に側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能とさせ、側部作業体を折り畳み状態とした場合に側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動を規制された状態とする側部第1整地板固定機構を有し、
側部第1整地板固定機構は、側部作業体に設けたストッパーアーム回動軸と、ストッパーアーム回動軸に側部作業体方向へ回動摺動されるように設けられるストッパーアームと、側部第1整地板に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能な第1整地板係止突起と、中央作業体に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能なストッパーアーム回動牽制突起とを有し、側部作業体を展開状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起に係止され回動が規制されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起とは係止解除され、側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能となり、側部作業体を折畳み状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起と係止解除されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起と係止されるため、側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動が規制された状態になることを特徴とする請求項1又は請求項2の折畳み式砕土装置。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の折り畳み式砕土装置は、「摺動手段および摺動規制手段を設け、側部作業体を折畳んだ状態としたときに、摺動規制手段が摺動手段の摺動を規制して側部第1整地板、側部第2整地板、第1リンク、第2リンクによって構成する整地板リンク機構が移動しないので、折畳み時に側部作業体、特に側部第1整地板および側部第2整地板の揺れ等の動きを抑制する」他を解決課題とするものである。
この折り畳み式砕土装置は、「摺動手段は、一端が回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結され、他端には、挿入係止することで摺動を規制される規制嵌合孔が穿設され」、「摺動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置される摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部で摺動ロッドと並設され摺動ロッドの摺動に伴い摺動手段に設ける規制嵌合孔に挿脱可能な摺動手段規制係止部とからなり、側部作業体折畳み時には中央作業体との当接が解除し、摺動手段規制係止部が摺動手段の規制嵌合孔内に挿入状態となり摺動手段の摺動を規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に摺動手段規制係止部が摺動して規制嵌合孔から離脱し摺動手段の摺動を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置。」である。
【0003】
従来例折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態を表す側面説明図である
図13、従来例折畳み式砕土装置の展開状態時の相対位置を表す説明図である
図14および特許文献1の0045〜0047、0052、0053の記載に従って、従来の折り畳み式砕土装置における摺動装置および摺動規制手段について説明する。
摺動規制手段107は、
図13および
図14に表すように、丸棒状の摺動ロッド171、摺動ロッド171の摺動をガイドする摺動ガイド板172、摺動ロッド171と平行に設ける係止ロッド173、摺動ロッド171と係止ロッド173を略平行に固定させるロッド連結板174、摺動ロッド171の摺動を規制する付勢力を付与するコイルスプリング175、コイルスプリング175を摺動ロッド171に係止させる付勢係止突起176からなる。
摺動規制手段107は、摺動ロッド171の一端にロッド連結板174の一端が略直角に固定されてなり、ロッド連結板174の他端には摺動ロッド171と平行に係止ロッド173が固定されている。摺動ロッド171は、摺動回動連結部124の連結支持板124aに穿設する規制手段挿通孔124eに挿通されて、摺動ロッド171のロッド連結板174側が摺動自在に支持され、摺動ロッド171の他端が中央作業体101側に位置するように設置される。
摺動ロッド171の他端側は、摺動ロッド171を挿通可能に挿通孔172aが穿設された摺動ガイド板172に挿通される。そして、摺動ガイド板172は側部作業体102の側部第1整地板122に固定される。従って、摺動ロッド171は、規制手段挿通孔124eおよび挿通孔172aによって側部作業体102から中央作業体101側へあるいはその反対側へ摺動可能である。摺動ロッド171にはコイルスプリング175が挿通され、摺動ロッド171の略中間位置に固定する付勢規制突起176によってコイルスプリング175が連結支持板124aと付勢規制突起176との間に位置される。
【0004】
側部作業体102の展開状態では、摺動規制手段107は、中央作業体101の中央第1整地板116に設けた当接板116bと、摺動規制手段107の摺動ロッド171先端部が当接し、摺動ロッド171がコイルスプリング175の付勢力に抗して側部作業体102側へ摺動された状態となっている。従って、摺動規制手段107の係止ロッド173は摺動回動連結部124の規制手段挿通孔124eから離脱した状態となっている。この状態では、付勢手段であるスプリングロッド106は摺動可能な状態であり、砕土作業が可能な状態である。
側部作業体102を展開状態から中央作業体101上方への折畳み状態とする場合には、折畳回動軸130を中心として回動される。そのため中央作業体101と側部作業体2とが徐々に離れて行く。これに伴い摺動規制手段107はコイルスプリング175の付勢力によって摺動移動する。すると、摺動規制手段107の係止ロッド173も徐々に摺動回動連結部124側へ摺動移動しやがて摺動回動連結部124の規制手段挿通孔124e内へ挿入されていく。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の折畳み式砕土装置では、側部作業体102の展開状態と中央作業体101上方への折畳み状態との選択が可能である。
特許文献1に記載の折畳み式砕土装置では、側部作業体102の展開状態と折り畳み状態の選択には、摺動規制手段107の係止ロッド173を、摺動回動連結部124側へ摺動移動しやがて摺動回動連結部124の規制手段挿通孔124e内へ挿入あるいは、逆に挿入解除を行った。
しかしながら、折畳み式砕土装置を代掻き作業に使用すると、挿通孔124eは穿設された孔からなるため、挿通孔124eに代掻きの泥が入り込みスライドしにくくなることがある課題を有した。
更に、特許文献1記載の折畳み式砕土装置では、摺動ロッド171と係止ロッド173とが平行である必要があるが、平行にさせるための加工精度が要求されるとともに、使用時に変形され平行が維持できない課題を有した。また、係止ロッド173は構造上細くなるため、挿通孔124e内へ挿入がしにくく、ロックし難くなる課題を有した。
【0007】
本発明の目的は、側部作業体の展開状態と中央作業体上方への折畳み状態との選択が可能である折畳み式砕土装置において、側部作業体102の展開状態と中央作業体101上方への折畳み状態との選択を円滑に行うとともに、使用時に作動不具合を起こさない構造であり、高い加工精度や組み立て精度を必要とせず、側部作業体を折り畳んだときに、側部第1整地体、側部第2整地体の下方への垂れ下がりを規制する規制手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明の折畳み式砕土装置は、中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能であり、左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が側部作業体の本体に回動自在に連結される側部第1リンクと、一端が側部第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される側部第2リンクが設けられ、側部第1整地板に設けた作動規制手段が側部第2リンクに係合することにより側部第2リンクの動きを規制する折畳み式砕土装置であり、側部作業体折畳み時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きを規制し、側部作業体展開時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きの規制を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置を提案する。
【0009】
本発明の折畳み式砕土装置の、側部作業体折畳み時には、中央作業体との当接が解除し、係止ロッドが規制係止部内に挿入状態となり側部第2リンクの動きを規制し、
側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に係止ロッドが摺動して規制係止部から離脱し側部第2リンクの規制を解除するものである。
【0010】
また、側部作業体を展開状態とした場合に側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能とさせ、側部作業体を折り畳み状態とした場合に側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動を規制された状態とする側部第1整地板固定機構を有し、側部第1整地板固定機構は、側部作業体に設けたストッパーアーム回動軸と、ストッパーアーム回動軸に側部作業体方向へ回動摺動されるように設けられるストッパーアームと、側部第1整地板に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能な第1整地板係止突起と、中央作業体に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能なストッパーアーム回動牽制突起とを有し、側部作業体を展開状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起に係止され回動が規制されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起とは係止解除され、側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能となり、側部作業体を折畳み状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起と係止解除されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起と係止されるため、側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動が規制された状態になることを特徴とする前記の折畳み式砕土装置を提案する。
【0011】
従ってこの折畳み式砕土装置では、側部作業体を折畳んだ状態の時には、側部第1整地板固定機構が側部作業体の第1整地板を固定する。側部作業体を折畳んだ状態とする時には、回動軸を中心に回動摺動し、各側部第1整地板は、下方への回動が規制された状態となるので、折畳み状態において移動時等に側部第1整地板が揺れ動かない。
また、各側部作業体を展開した状態の時には、側部第1整地板は上下方向へ自由に回動移動できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、側部第1整地板に設けた作動規制手段が側部第2リンクに係合することにより側部第2リンクの動きを規制する折畳み式砕土装置であり、側部作業体折畳み時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きを規制し、側部作業体展開時には、作動規制手段が側部第2リンクの動きの規制を解除する構成で有り、作動規制手段の側部第2リンクに係合する係合部は、挿脱可能な貫通孔からなる構造のため、代掻き作業中に孔に代掻きの泥が溜り詰まることはなく、係止ロッドの摺動は、ガイドピンがガイドするため、摺動ロッド、ガイドピン、係止ロッドの過重な加工精度、取付精度を求められることはなくなる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の一形態を、
図1ないし
図12に基づいて説明する。
【0015】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施形態である折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態を表す背面図であり、
図2は同じく折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態を表す側面説明図であり、
図3は
図1のA−A線断面説明図であり、
図4は同じく折畳み式砕土装置の側部作業体を折り畳んだ状態を表す側面説明図であり、
図5は同じく折畳み式砕土装置の平面視内部機構説明図である駆動伝達図であり、
図6は折畳み式砕土装置の展開状態における拡大背面視説明図であり、
図7は折畳み式砕土装置の展開状態における
図2の矢示B視説明図である側部第1整地板固定機構部の背面視説明図であり、
図8は折畳み式砕土装置の展開状態と折畳み状態の中間状態における
図2の矢示B視説明図であり、
図9は折畳み式砕土装置の折畳み状態における
図2の矢示B視説明図であり、
図10は、展開状態(作業状態)時の摺動ロッドの相対位置を表す説明図であり、
図11は折畳み開始状態時の摺動ロッドの相対位置を表す説明図であり、
図12は、折畳み終了時の摺動ロッドの相対位置を表す説明図である。
【0016】
折畳み式砕土装置は、
図1に表すように、中央作業体1と、中央作業体1の左右に作業幅を延長する左右の側部作業体2L,2Rとの3部分から構成される。そして、左右の各々の側部作業体2L、2Rは、中央作業体1と回動可能に連結され、回動することで中央作業体1の上方へ折畳まれる。
3は、中央作業体1と左右の各側部作業体2L、2Rとの折り畳部、4は、側部第1整地板固定機構である。
【0017】
中央作業体1は、
図5に表すように、左右方向に亘って設けられる中央砕土ロータリー10及びパイプ状のセンターフレーム11を有する。中央砕土ロータリー10は、中央回転軸10aを設け更に中央回転軸10aから放射方向に複数の砕土爪10bを設けてある。センターフレーム11は、中央部に設ける入力ケース12によってトラクタ等から動力を受領可能であり、入力ケース12からは入力軸12aを前方へ突設する。そして、装着フレーム19に設けるトップマスト19aと入力ケース12の両側に設けたロアピン19bがトラクタ3点リンク機構(図示せず)に連結され、トラクタPTO軸より駆動伝達するようユニバーサルジョイントが入力軸12aへ連結される。入力軸12aは、ベベルギア12bを介してセンターフレーム11内に設ける出力軸11aに受領した動力を伝達可能に連結している。
【0018】
図5に図示されるように、センターフレーム11の片側に伝動チェーンケース13を設け、伝動チェーンケース13内には、出力軸11a端部に設けるスプロケット13a、中央回転軸10a端部に設けるスプロケット13b、スプロケット13aおよびスプロケット13bに架け渡し動力伝達を行うローラーチェーン13cを設ける。これにより、入力軸12aから受領した動力は、スプロケット13a、ローラーチェーン13c、スプロケット13bを介して中央砕土ロータリー10の中央回転軸10aに回転動力として伝達可能となる。そして、中央作業体1は、中央回転軸10aに周囲幅方向に亘って多数設けられている砕土爪10bによって砕土する。
【0019】
中央回転軸10aの左右両端には、
図4に表すように、中央側クラッチ爪14を設けている。中央側クラッチ爪14は、左側を例に説明すれば、左側部作業体2Lを展開状態とした場合に、左側部作業体2Lの側部回転軸20a端部に設ける側部クラッチ爪20bと接続可能であり、中央回転軸10aの動力を左側部作業体2Lへ伝達される。同様に、中央回転軸10aの右端部に設ける中央側クラッチ爪14は、右側部作業体2Rへ動力伝達される。
図4は側部作業体2を上方へ折畳んだ状態であるので、中央側クラッチ爪14が表れているが、側部作業体2展開状態では側面からは視認されない。
【0020】
中央砕土ロータリー10は、
図4に表すように、上面に中央ロータリー上面カバー15を設ける。
16は中央第1整地板である。中央第1整地板16は、中央ロータリー上面カバー15の後端辺に第1整地板回動軸16aを介して上下回動可能に設ける。17は中央第2整地板である。中央第2整地板17は、中央第1整地板16後端辺(若しくは下端辺)に第2整地板回動軸17aを介して上下回動可能に設ける。また、中央第1整地板16からは、レーキ16cを突設する。この実施例ではレーキ16cは左右方向に等間隔に1列設ける。また、中央第2整地板17は、その上面で第2リンク18b、第1リンク18aを介して中央作業体1本体に連結し、中央第1整地板16、中央第2整地板17、中央第2リンク18b、中央第1リンク18aによって整地板リンク機構を構成している。
【0021】
図5に図示されるように、左右の側部作業体2L、2Rは、それぞれ中央作業体1の左右に設けられ、中央作業体1の中央ロータリー軸10aに相当する側部回転軸20aを設け、側部回転軸20aには中央作業体1の中央砕土ロータリー10に相当する側部砕土ロータリー20を設ける。側部砕土ロータリー20の上面には、中央作業体1の中央ロータリー正面カバー15に相当する側部ロータリー上面カバー21を設けており、側部回転軸20aが中央作業体1の中央回転軸10aから動力を得て回転可能である。従って、左右の側部作業体2L、2Rは、中央作業体1の延長として砕土機能する。
【0022】
図2、
図3において、22は側部第1整地板であり、23は側部第2整地板である。側部第1整地板22は、側部ロータリ上面カバー21の後端辺に第1整地板回動軸22aを介して上下回動可能に設けている。側部第2整地板23は、この側部第1整地板22の後端辺(若しくは下端辺)に上下回動可能に設けている。また、側部第1整地板22には、中央第1整地板16同様レーキ22bを設けている。この実施例ではレーキ22bは左右方向に等間隔に1列のみ設ける。側部第2整地板23は、その上面で側部第2リンク51、側部第1リンク50を介して側部作業体2L、2R本体に連結し、側部第1整地板22、側部第2整地板23、側部第2リンク51、側部第1リンク50によって整地板リンク機構5を構成している。この整地板リンク機構5によって、側部第1整地板22および側部第2整地板23は、耕耘作業時に適宜位置をとる。
【0023】
3は折畳部である。折畳部3には、
図1および
図6に表すように中央作業体1と各側部作業体2L、2Rの折畳部分に位置し、側部作業体2L、2Rに設けた側部作業体回動フレーム31と中央作業体1に設けた中央作業体回動フレーム32とを回動可能に連結する折畳回動軸30を設ける。各側部作業体2L、2Rは折畳回動軸30を中心に中央作業体1の上方へ180度折畳まれる。
中央作業体回動フレーム32および側部作業体回動フレーム31は、中央作業体1および側部作業体2L、2Rを回動した際に、中央作業体1および側部作業体2L、2Rが歪む等の無い剛体からなる。この実施例では、側部作業体回動フレーム31は、向かい合った並行な2枚の板状体からなり、中央作業体回動フレーム32は、下面が開口する断面コ字形の角筒体からなる。
【0024】
図7に図示されるように、折畳部3の近傍には側部第1整地板固定機構4を設ける。
図1、
図6に図示されるように、側部第1整地板固定機構4は、各側部作業体2L、2Rの各側部作業体回動フレーム31にストッパーアーム回動軸40を設ける。更に、ストッパーアーム回動軸40には、アーム捻りバネ44によって各側部作業体方向へ回動付勢されるようにストッパーアーム41を設ける。ストッパーアーム41は、変形L字状の板状体からなり、中間部がストッパーアーム回動軸40に回動可能に取付けられ、側部作業体2側の端部がL字状に後方へ直角に折れ曲がって側部側端部41aを形成し、他端が中央側端部41bを形成する。
ストッパーアーム41とストッパーアーム回動軸40とに両端が支持されるようにアーム捻りバネ44を設ける。このアーム捻りバネ44は、ストッパーアーム回動軸40に回動自在なストッパーアーム41を、
図6乃至
図8に図示する矢印R方向へ付勢する。
側部第1整地板固定機構4は、各側部第1整地板22の上面に突設する第1整地板係止突起42を有すると共に、中央作業体1の中央作業体回動フレーム32に設けるストッパーアーム回動牽制突起43を有する。
【0025】
第1整地板係止突起42は、側部作業体2L、2Rが展開状態から折畳み状態に移行し始めると、ストッパーアーム41の中央側端部41bが回動牽制突起43と当接した状態が続き側部側端部41aに第1整地板係止突起42が接近する。ストッパーアーム41はアーム捻りバネ44の付勢力によって回動する。
側部作業体2の回動移動が進むにつれ、ストッパーアームの41の側部側端部41aの位置も回動と共に移動されて行き、やがてL字状に後方へ直角に折れ曲がった側部側端部41aと当接係止面42aとが対向位置となる。すると、側部第1整地板22は
図6中では上方向の移動が規制されることとなる。この状態では側部作業体2L、2Rの折畳み状態への移行が更に進み回動されても、側部第1整地板22は下方への回動が規制されることとなる。
【0026】
ストッパーアームの41の中央側端部41bは、
図6、
図7、
図8に表すように、側部作業体2Lの展開状態から折畳み状態への移行途中まで(あるいは展開状態へ移行する途中から展開状態まで)は、アーム捻りバネ44の付勢力により中央作業体回動フレーム32に設けるストッパーアーム回動牽制突起43と当接して係止している。
従って、ストッパーアーム41は、展開状態では係止状態で矢印R方向への回動は牽制されており、側部側端部41aは、第1整地板係止突起42と係止解除状態となり、係わらない状態で停止している。
【0027】
このように各側部作業体2L、2Rを展開した状態では、
図6及び
図7に表すように、ストッパーアーム41は、中央側端部41bがストッパーアーム回動牽制突起43に係止されるため、矢印R方向への回動は牽制された状態である。この状態では側部第1整地板22は、ストッパーアーム41と第1整地板係止突起42との係止が解除された状態であるため、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態である。この状態で砕土作業を行う。
【0028】
次に、
図8に表すように、各側部作業体2L、2Rが折畳回動軸30を中心に回動し始め展開状態から折畳み状態に移行し始めると、ストッパーアーム回動軸40、ストッパーアーム41及び第1整地板係止突起42の位置が移動し、ストッパーアーム41の側部側端部41aが、第1整地板係止突起42に当接する位置になるとともに、ストッパーアーム41の中央側端部41bとストッパーアーム回動牽制突起43との係止位置が変化する。
側部作業体2L、2Rが
図8に表す状態から折畳み状態である
図9に表す状態までは、ストッパーアーム41の側部側端部41aが第1整地板係止突起42の回動に伴いアーム捻りバネ44の付勢力によって側部第1整地板22側に当接するまで回動される。当接すると、中央側端部41bはストッパーアーム回動牽制突起43から離れて始める。
【0029】
側部作業体2L、2Rが
図9に示すような180度回動した折畳み状態になると、ストッパーアーム41の中央側端部41bは、ストッパーアーム回動牽制突起43との係止が解除された状態となっている。
この状態でストッパーアーム41は、アーム捻りバネ44の矢印R方向への回動付勢により側部側端部41aが、側部第1整地板22の第1整地板係止突起42と当接する位置で停止するため確実に第1整地板係止突起42に係止される。これにより、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して下方への回動が牽制された状態になる。
【0030】
整地板リンク機構5の詳細を説明する。
図3に図示するように、整地板リンク機構5は、側部第1整地板22、側部第2整地板23、側部第2リンク51、側部第1リンク50によって構成され、リンク機構が側部作業体2L本体に接続される側部第1整地板22および側部第1リンク50を回動中心として回動自在に接続されている。
側部第1リンク50は、前方側端部50aが側部作業体2L本体に回動自在に連結し、後方側端部50bが側部第2リンク51の上側端部51aと回動ピン510を介して回動自在に連結する。側部第2リンク51は、上側端部51aの回動ピン510で側部第1リンク50の後方側端部50bと回動自在に連結し、下側端部51bで側部第2整地板23の上面と回動自在に連結している。そして、耕耘作業時には側部第2整地板23が常に耕耘作業面に対して極力水平となるように側部第2整地板23の角度が制御されることとなる。
【0031】
整地板リンク機構5に設ける摺動手段である付勢手段6について説明する。
図2、
図3に図示されるように、6は付勢手段であるスプリングロッドである。スプリングロッド6は、その両端が側部第1リンク50と側部第1整地板22とに回動自在に連結して設ける。以下に説明するスプリングロッド6は側部作業体2Lに設けるスプリングロッド6を説明するが、側部作業体2Rに設ける付勢手段も同様であり、また中央作業体1に設けるスプリングロッド6も同様である。
【0032】
右側側部作業体2Lを例にスプリングロッド6を説明する。
スプリングロッド6は、側部第2整地板23を上方に付勢し、ロッド60、付勢調整部61及びスプリング62からなる。ロッド60は、棒状からなり、上端部に設けた連結孔により側部第1リンク50と回動軸500により回動自在に連結されている。一方、側部第1整地板22には摺動回動連結部24を設ける。摺動回動連結部24は、
図2、
図10〜
図12に示すように側部第1整地板22に固定される2枚の連結支持板24aの間に進行方向と直行する方向のガイドピン77が設けられ、連結支持板24aに回動自在に支持されている。ガイドピン77には、2枚の連結支持板24aの間に軸方向と直行する貫通穴が設けられ、これにロッド60の一端が挿通されている。ロッド60のガイドピン77と側部第1リンク50との連結部間にはスプリング62が挿入されていて、ロッド60の側部第1リンク50側にはスプリング62の付勢力を調整する付勢調整部61を有する。付勢調整部61は、ロッド60の長さ方向に複数の調整孔を穿設してなる。この実施例では3つの調整孔を設けている。調整孔に固定ピンを挿入することにより固定ピンとガイドピン77の間のスプリング62がロッド60をガイドピン77から押し離すように付勢して側部第1リンク50を上方に付勢する。従って、固定ピンによる固定位置を調整孔から適宜選択することで付勢力を調整可能である。
【0033】
スプリングロッド6は、上下を入替えた構成としても良く、ロッド60に設けられる付勢調整部61とスプリング62の上下位置を交換して、スプリング62を上部に配設し付勢調整部61を下部に設けてもよい。この実施形態では、スプリングロッド6は、その上端部側の位置に摺動回動連結部24を設け側部第1リンク50と回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結させ、下端部側である側部第1整地板22との連結部の位置では回動自在に連結固定する構成としても良い。
【0034】
作動規制手段7は、
図2〜
図4、
図6あるいは
図10〜
図12に表すように、丸棒状の摺動ロッド71、摺動ロッド71の摺動をガイドする摺動ガイド板72と連結支持板24a、摺動ロッド71と平行に設ける係止ロッド73、摺動ロッド71と係止ロッド73を略平行に固定させるロッド連結板74、摺動ロッド71の摺動を規制する付勢力を付与するコイルスプリング75、コイルスプリング75を摺動ロッド71に係止させる付勢係止突起76、摺動ロッド71と係止ロッド73との間に両者とほぼ平行に設けられる前記摺動回動連結部24のガイドピン77からなる。
ガイドピン77は、ピン状からなり基部を2枚の連結支持板24aに固定され摺動ロッド71と平行に並べて設置される。ガイドピン77の一方端は、ロッド連結板74に穿設された挿入孔Dに挿入される。
【0035】
作動規制手段7は、摺動ロッド71の一端にロッド連結板74の一端が略直角に固定されてなり、ロッド連結板74の他端には摺動ロッド71と平行に係止ロッド73が固定されている。すなわち、ロッド連結板74には、摺動ロッド71の側部作業体2端部側の端部と、係止ロッド73が固定されており、これらの摺動は一体として行われる。それに対して、ガイドピン77は、連結支持板24aに回動自在に保持された上で、ロッド連結板74に設けられた挿入孔Dに挿入されている。そのため、
図10〜
図12に図示されるように、ロッド連結板74、摺動ロッド71、係止ロッド73の摺動に伴い、ガイドピン77の軸方向に挿入孔D部が摺動する。
【0036】
係止ロッド73の中央作業体1側の対向面、即ち側部第2リンク51に設けた規制係止部78には、貫通孔からなる係合孔Eが設けられる。摺動ロッド71の一端側はロッド連結板74に固定され、他端側は、摺動ロッド71を挿通可能に挿通孔72aが穿設された摺動ガイド板72に挿通される。摺動ロッド71の一端寄りは、連結支持板24a連結支持板24aに設けられた貫通孔を貫通される。そして、摺動ガイド板72は側部作業体2の側部第1整地板22に固定される。従って、摺動ロッド71は、ガイドピン77および挿通孔72aによって側部作業体2から中央作業体1側へあるいはその反対側へ摺動可能に設置される。更に摺動ロッド71にはコイルスプリング75が挿通され、摺動ロッド71の略中間位置に固定する付勢規制突起76によってコイルスプリング75が連結支持板24aと付勢規制突起76との間に位置される。
【0037】
中央作業体1の中央第1整地板16には、摺動ロッド71の他端側位置に板状からなる当接部16bを立設固定する。従って、作動規制手段7は、側部作業体2を展開状態では、
図10に図示されるように、摺動ロッド71の先端部が当接部16bに当接すると共に押圧され、コイルスプリング75の付勢力に抗して側部作業体2側へ摺動された状態をとる。
側部第2リンク51には、規制係止部78が設けられ、規制係止部78には、板状部材にあけられた貫通孔からなる規制係止孔Eが設けられる。この状態では
図10に図示されるように作動規制手段7の係止ロッド73は規制係止部78の貫通孔からなる規制係止孔Eに挿入されておらず係止状態ではない。
しかし、側部作業体2が
図11から
図12へと中央作業体1の上方への折畳み状態をとった場合には、摺動ロッド71の先端部が当接部16bとの統制を解除し離れるので、コイルスプリング75の付勢力によって展開状態の時とは反対側へ摺動移動する。
そのため、作動規制手段7の係止ロッド73は規制係止部78の貫通孔からなる規制係止孔Eに挿入されて側部第2リンク51が係止状態となる。
【0038】
次にこの発明の折畳み式砕土装置の側部第1整地板固定機構4、作動規制手段7の作動について説明する。トラクタ前進方向の右側の側部作業体2Rにおいても展開状態から折畳み状態となるまでの工程は、左右が異なるが左側の側部作業体2Lの工程と同様である。
【0039】
図6は、左側の側部作業体2Lを展開した状態である。展開状態では、側部第1整地板固定機構4のストッパーアーム41は、中央側端部41bがストッパーアーム回動牽制突起43に係止されるため、矢印R方向への回動が牽制されており、側部第1整地板22は、ストッパーアーム41と第1整地板係止突起42との係止解除された状態である。
このため、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態である。この状態で砕土作業を行う。
【0040】
この時、側部第1整地板22は、スプリングロッド6のスプリング62が作用させる上方への付勢力によって弾性を持って支持されており、側部第1リンク50と側部第2リンク51とスプリングロッド6と側部第1整地板22と側部第2整地板23とがリンク機構として連結している。スプリングロッド6の上方への付勢力を変更する場合は、固定ピンを外して付勢調整部61の調整孔を変更して再び固定ピンを、その調整孔とロッド60の固定孔とに挿入することによって取り付け長さを変更し、上方への付勢力を調整する。
【0041】
スプリングロッド6は、側部第1リンク50と側部第1整地板22との間で長さ方向へ摺動しつつ側部第1整地板22を上方に付勢するため、砕土作業(代掻き作業)時には、側部第1整地板22が側部砕土ロータリー22の耕耘土によりロータリー上面カバー21に上下回動自在に設けられる側部第1整地板22及び側部第1整地板22の後方に上下回動自在に連結した側部第2整地板23が上方に回動される。
このとき、側部第2整地板23は、側部第1整地板22と側部第2リンク51とにそれぞれ回動自在なので、側部第1リンク50を介して側部第2リンク51が上方に回動する。そのため側部第2整地板23は略水平姿勢のまま上下回動して浅い代掻き作業と深い代掻き作業に自動的に対応することができる。
【0042】
次いで、側部作業体2を回動させて中央作業体1の上方へ折畳み状態とする場合の作動規制手段7は、展開状態を表す
図10のような展開状態から行う。展開状態では、作動規制手段7は、中央作業体1の中央第1整地板16に設けた当接部16bと作動規制手段7の摺動ロッド71先端部が当接し、摺動ロッド71がコイルスプリング75の付勢力に抗して側部作業体2側へ摺動された状態となっている。従って、作動規制手段7の係止ロッド73は規制係止部78の貫通孔からなる規制係止孔Eから離脱した状態となっている。この状態では、側部第2リンク51が規制解除の状態であり、砕土作業が可能な状態である。
【0043】
一方、側部第1整地板固定機構4は
図8及び
図9に示すように、側部作業体2L(左側)を展開状態から折畳み状態に移行させ始めると、側部作業体2Lは、側部回動作業体回動フレーム31に設ける折畳回動軸30を中心に回動し始め、ストッパーアーム回動軸40、ストッパーアーム41及び第1整地板係止突起42の位置が移動し始める。
この回動によってストッパーアーム回動軸40と第1整地板係止突起42との相対的位置は変化しないが、ストッパーアーム41は、その中央側端部41bで回動しないストッパーアーム回動牽制突起43との係止のため位置及び姿勢が変化する。
側部作業体2Lの折畳回動軸30を中心の回動により
図8の位置になると、ストッパーアーム41の側部側端部41aが、第1整地板係止突起42に当接する位置に変化するとともに、ストッパーアーム41の中央側端部41bとストッパーアーム回動牽制突起43との係止位置も変化する。
【0044】
この時の側部作業体2、中央作業体1、および、作動規制手段7の位置関係を表す
図10乃至12を用いて説明する。
側部作業体2を
図10に表す展開状態から
図12に表す中央作業体1上方への折畳み状態とする場合には、その途中工程を表す
図11のように、折畳回動軸30を中心として回動されるため中央作業体1と側部作業体2とが徐々に離れて行く。
これに伴い作動規制手段7は全体に
図11中の矢印方向へ、コイルスプリング75の付勢力によって摺動移動する。すると、作動規制手段7の係止ロッド73も徐々に側部第2リンクに設けた規制係止部78へ移動して、やがて規制係止部78の貫通孔からなる規制係止孔E内へ挿入されていく。この間、ロッド連結板74は挿入孔Dに挿入されたガイドピン77により案内され、ガイドピン77の軸方向に摺動する。そして、更に折畳み工程が進むと、
図12に表す折畳み状態となり、ロッド連結板74によって側部第1整地板22と側部第2リンク51が連結状態となり、側部第2リンク51の動きが規制され、結果として側部第2整地板23の上下回動が固定される。
【0045】
一方、側部第1整地板固定機構4は、左側の側部作業体2Lが、そのまま折り畳まれて
図9に示すような180度回動した折畳み状態になると、ストッパーアーム41の中央側端部41bは、ストッパーアーム回動牽制突起43との係止が完全に外れ離れた位置に来ており、側部側端部41aは、アーム捻りバネ44の矢印R方向へ付勢される回動により確実に側部第1整地板22の第1整地板係止突起42と係止される。この係止により各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して下方への回動が規制された状態になる。
【0046】
また、逆に各側部作業体2L、2Rを中央作業体1の上側に折り畳んだ状態から展開状態にする場合は、
図9から
図8の状態になる。すると側部第1整地板固定機構4のストッパーアーム41は、中央側端部41bがストッパーアーム回動牽制突起43に係止され、アーム捻りバネ44の矢印R方向への回動付勢力に抗して逆方向に回動して停止する。この状態で更に
図7の展開状態に移行するとストッパーアーム41の側部側端部41aは、第1整地板係止突起42との係止が解除された状態となり、側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態になる。