特許第5904414号(P5904414)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5904414
(24)【登録日】2016年3月25日
(45)【発行日】2016年4月13日
(54)【発明の名称】防水コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20160331BHJP
【FI】
   H01R13/52 301H
   H01R13/52 301B
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-101624(P2013-101624)
(22)【出願日】2013年5月13日
(65)【公開番号】特開2014-222602(P2014-222602A)
(43)【公開日】2014年11月27日
【審査請求日】2015年6月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】特許業務法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷村 俊輔
【審査官】 楠永 吉孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−194081(JP,A)
【文献】 特開2003−173837(JP,A)
【文献】 特開2001−217033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フード部を有する第1コネクタと、
端子収容部材に箱状のグロメットを外嵌した形態であって、前記フード部内に嵌合される第2コネクタと、
前記グロメットに形成され、前記フード部の奥端面に対し前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合方向と平行に対向するシール部と、
前記シール部の外側面の少なくとも一部を露出させるように前記グロメットに外嵌されたカバーと、
前記第1コネクタと前記第2コネクタを嵌合した状態で、前記シール部の外側面と前記フード部の内側面との間に形成され、前記シール部が前記フード部の内側面に接近する方向へ弾性変形することを許容する変位許容空間とを備えた防水コネクタであって、
前記フード部の奥端面には、前記第1コネクタと前記第2コネクタが嵌合した状態で前記シール部が弾性的に密着し、且つ前記シール部を前記端子収容部材側へ誘導するように傾斜したシール面が形成されていることを特徴とする防水コネクタ。
【請求項2】
前記フード部の奥端面に前記シール面を包囲するように形成され、前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合方向と直角な仮想基準面に対する傾斜角度が、前記仮想基準面に対する前記シール面の傾斜角度よりも大きい変位規制面を備えていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットを備えた防水コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フード部を有する第1コネクタと、端子収容部材に箱状のグロメットを外嵌した形態であってフード部内に嵌合される第2コネクタと、グロメットに形成され、フード部の奥端面に対し両コネクタの嵌合方向と平行に対向するシール部と、フード部の奥端面に形成され、両コネクタの嵌合状態でシール部が弾性的に密着するシール面とを備えた防水コネクタが開示されている。グロメットには、シール部の外側面の少なくとも一部を露出させるようにカバーが外嵌され、カバーの外側面には、両コネクタを嵌合するためのレバーが回動可能に支持されている。両コネクタを嵌合した状態では、カバーの外側面とフード部の内側面との間にレバーの回動を許容するための作動空間が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−194081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の防水コネクタでは、レバー用の作動空間を確保するに際し、左右方向における小型化を図るため、グロメットの左右の板状部の外面を、シール部の外面に対して段差状に凹んだ形態とし、この凹み部分にカバーの側面壁を収容する構成としている。この構成によれば、シール部の外側面までカバーの側面壁で覆う場合に比べると、左右の幅を側面壁の厚さ分だけ小さく抑えることができる。
【0005】
ところが、この構成にすると、シール部の外側面が、側面壁で覆われずにフード部の内側面側へ露出し、シール部の外側面とフード部の内側面との間には、シール部がフード部の内側面側へ変位することを可能にする変位許容空間が空くことになる。そのため、両コネクタの嵌合に伴ってシール部により密閉された空間内の圧力が上昇したときに、シール部がフード部の内側面側へ弾性変形する虞がある。このような弾性変形が生じると、シール面に対するシール部の押圧力が不十分になって、シール性能の低下が懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シール性能の信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
フード部を有する第1コネクタと、
端子収容部材に箱状のグロメットを外嵌した形態であって、前記フード部内に嵌合される第2コネクタと、
前記グロメットに形成され、前記フード部の奥端面に対し前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合方向と平行に対向するシール部と、
前記シール部の外側面の少なくとも一部を露出させるように前記グロメットに外嵌されたカバーと、
前記第1コネクタと前記第2コネクタを嵌合した状態で、前記シール部の外側面と前記フード部の内側面との間に形成され、前記シール部が前記フード部の内側面に接近する方向へ弾性変形することを許容する変位許容空間とを備えた防水コネクタであって、
前記フード部の奥端面には、前記第1コネクタと前記第2コネクタが嵌合した状態で前記シール部が弾性的に密着し、且つ前記シール部を前記端子収容部材側へ誘導するように傾斜したシール面が形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、第1コネクタと第2コネクタが嵌合した状態でシール部により密閉された空間内の圧力が上昇しても、シール部は、シール面の傾斜により、端子収容部材から遠ざかることなく、シール面に対して適正な押圧力で密着した状態に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1における第1コネクタの斜視図
図2】第1コネクタの水平断面図
図3】端子収容部材の斜視図
図4】グロメットの斜視図
図5】カバーの斜視図
図6】レバーの斜視図
図7】第1コネクタと第2コネクタの嵌合前の状態をあらわす一部切欠側面図
図8】第1コネクタと第2コネクタが嵌合した状態をあらわす一部切欠側面図
図9図8の部分拡大図
図10】第1コネクタと第2コネクタの嵌合状態をあらわす部分拡大平断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の防水コネクタは、
前記フード部の奥端面に前記シール面を包囲するように形成され、前記第1コネクタと前記第2コネクタの嵌合方向と直角な仮想基準面に対する傾斜角度が、前記仮想基準面に対する前記シール面の傾斜角度よりも大きい変位規制面を備えていてもよい。
この構成によれば、万一、シール部により密閉された空間内の圧力が過剰に上昇し、シール部がフード部の内側面側へ変位しようとしても、変位規制面によってシール部の変位は確実に防止される。
【0010】
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1図10を参照して説明する。本実施例1の防水コネクタは、互いに嵌合・離脱が可能な第1コネクタ10と第2コネクタ20とからなる。
【0011】
第1コネクタ10は、合成樹脂製であり、縦長の端子保持部11と、縦長の角筒状をなして端子保持部11の前端から前方へ延出するフード部12とを一体に形成して構成される。端子保持部11内には、図示しない周知の形態の雄形をなす第1端子金具が保持され、第1端子金具の前端のタブが、フード部12の奥端面(端子保持部11の前端面)から突出してフード部12の内部に収容されている。
【0012】
また、フード部12の左右両側面壁の内面には、円形をなすカムピン16が突出形成されている。さらに、フード部12の外周面前端部には係止部17が形成されており、この係止部17をパネルP(例えば、自動車のボディやドアを構成するパネル)の取付孔Hの孔縁に係止させることで、第1コネクタ10がパネルPに対して待ち受け状態で取り付けられている。
【0013】
フード部12の奥端面(端子保持部11の前端面)における周縁部には、両コネクタ10,20の嵌合方向と交差する向きであって、全周に亘って連続するシール面15が形成されている。シール面15は、フード部12の奥端面における全ての第1端子金具の突出領域を包囲するように略方形の枠状をなしている。尚、フード部12の奥端面の形状については、後に詳しく説明する。
【0014】
第2コネクタ20は、合成樹脂製の端子収容部材21と、ゴム製のグロメット23と、合成樹脂製のカバー28と、合成樹脂製のレバー39とを組み付けて構成されている。端子収容部材21は、全体として縦長のブロック状をなし。その内部には複数の雌形の第2端子金具(図示せず)が収容されている。端子収容部材21の上下両面には円形の係止突起22が突出形成されている。端子収容部材21の後端面からは、第2端子金具に接続された電線(図示せず)が導出されている。
【0015】
グロメット23は、正面側に開放された縦長方形の箱状をなし、端子収容部材21に対し、その外周面(上面、下面及び左右両側面)にほぼ密着するように包囲するとともに、端子収容部材21の背面側に対して電線の導出空間を空けて対向するように組み付けられる。グロメット23は、その上下両板状部24Sの円形をなす貫通孔25を係止突起22に係止させることで、端子収容部材21に対して組み付け状態に保持される。グロメット23には、その背面板部から後方へ突出して下方へ延出する形態の円筒形のブーツ27が一体に形成されており、端子収容部材21の背面から後方へ導出された電線は、下方へ転向されてブーツ27の内部に配索されている。
【0016】
図4に示すように、グロメット23の上下の板状部24S及び左右の板状部24Lの先端縁(前端縁)には、全周に亘って連続するシール部26が形成されている。シール部26は、上下の板状部24Sの前端縁に沿った短辺側シール領域26Sと、左右の板状部24Lの前端縁に沿った長辺側シール領域26Lとを備えて構成されている。図9,10に示すように、シール部26の前端部には、第1コネクタ10のシール面15に対して弾性変形しつつ密着可能な内周側リップ部44と外周側リップ部45とが形成されている。シール部26(両リップ部44,45)は、フード部12の奥端面(シール面15)に対し両コネクタ10,20の嵌合方向と平行に対向する。
【0017】
図9に示すように、短辺側シール領域26Sにおいては、外周側リップ部45が上下両板状部24Sに対してほぼ面一状に連なり、内周側リップ部44が上下両板状部24Sよりもグロメット23の内側へ突出している。また、図10に示すように、長辺側シール領域26Lにおいては、内周側リップ部44が左右両板状部24Lに対してほぼ面一状に連なり、外周側リップ部45が左右両板状部24Lよりもグロメット23の外側へ突出している。
【0018】
カバー28は、グロメット23に対し、その上面、左右両側面及び背面にほぼ密着する本体29と、グロメット23の下面にほぼ密着する底蓋30とを合体させて構成されている。本体29と底蓋30はヒンジ(図示せず)を介して連結されており、本体29と底蓋30を合体させた状態では、底蓋30の一方の側縁部が本体29の一方の側面壁32bの下端部に対して外面側から当接するとともに、側縁部のロック孔33が側面壁32bのロック突起34に係止することにより、本体29と底蓋30が合体状態にロックされる。
【0019】
合体状態では、本体29の上面壁32aの左右両側縁と底蓋30の左右両側縁に形成した張出縁部35が、左右両側面壁32bの外側面よりも外側へ突出している。また、本体29の背面壁には、ブーツ27との干渉を回避するための逃がし部36が形成されている。本体29の左右両側面壁32bの外側面には、円形をなす一対の支持軸38が突出形成されている。カバー28は、本体29の上面壁32aと底蓋30に形成されている係止孔37に係止突起22を係止させることにより、グロメット23及び端子収容部材21に対して組み付け状態に保持されている。
【0020】
カバー28をグロメット23と端子収容部材21に組み付けた状態では、カバー28の上面壁32aと底蓋30が、上下の板状部24Sの外面と短辺側シール領域26Sの外面を覆うとともに、上面壁32aと底蓋30の前端がシール面15に対して当接、または接近して対向する。同じくカバー28をグロメット23と端子収容部材21に組み付けた状態では、カバー28の側面壁32bは、左右の板状部24Lの外面は覆うが、長辺側シール領域26Lの外面は覆わない。つまり、長辺側シール領域26Lの外周側リップ部45に対し、左右の板状部24Lが内側に凹んでいるので、この凹み部分に側面壁32bを収容している。そして、長辺側シール領域26Lは、露出した状態である。
【0021】
レバー39は、左右方向に細長い操作部40と、操作部40の左右両端から同じ方向へ板状に延出する一対のアーム部41とを一体に形成して構成されている。かかるレバー39は、アーム部41に貫通して形成されている軸受孔42を支持軸38に嵌合させることにより、カバー28に対して左右方向の軸線を中心として操作部40を概ね上下方向へ変位させつつ待機位置と嵌合位置との間で回動し得るように組み付けられている。組付け状態では、アーム部41が、カバー28の上下両張出縁部35の間の凹んだ空間内に収容され、且つカバー28の左右両側面壁32bの外側面に沿うように配置され、操作部40が、カバー28の背面壁の外面に沿うように配置される。また、アーム部41の左右両外側面には、弧状をなすカム溝43が形成されている。
【0022】
両コネクタ10,20を嵌合する際には、レバー39を待機位置に待機させた状態でフード部12内に第2コネクタ20を浅く嵌入させ、カムピン16をカム溝43の入り口に進入させ、その状態でレバー39を嵌合方向へ回動させる。すると、カム溝43とカムピン16との係合によるカム作用により、両コネクタ10,20が接近して正規の嵌合状態に至り、第1端子金具の先端のタブが端子収容部材21に進入して第2端子金具に対して導通可能に接続される。
【0023】
両コネクタ10,20が嵌合した状態では、グロメット23の先端のシール部26が、全周に亘り、内周側リップ部44と外周側リップ部45をフード部12の奥端面のシール面15に弾性的に当接させる。これにより、端子収容部材21の先端面とフード部12の奥端面(端子保持部11の先端面)との隙間、即ち第1端子金具と第2端子金具との接続部分への浸水が阻止される。
【0024】
さて、第1コネクタ10と第2コネクタ20を嵌合した状態では、図10に示すように、カバー28の左右の側面壁32bとフード部12の左右内側面との間に、レバー39のアーム部41を回動動作を許容するための作動空間46が確保される。この作動空間46を確保するに際しては、左右方向における小型化を図るため、本実施例1では、グロメット23の左右の板状部24Lの外面を、長辺側シール領域26Lの外面に対して段差状に凹んだ形態とし、この凹み部分に側面壁32bを収容する構成としている。
【0025】
ところが、この構成によると、長辺側シール領域26Lの外面が、側面壁32bで覆われずにフード部12の内側面側へ露出し、しかも、長辺側シール領域26Lの外面とフード部12の内側面との間には、長辺側シール領域26Lがフード部12の内側面側へ変位することを可能にする変位許容空間47が空くことになる。そのため、両コネクタ10,20の嵌合に伴ってシール部26により密閉された空間内の圧力が上昇したときに、長辺側シール領域26Lのリップ部44,45が、フード部12の内側面側へ弾性変形する虞がある。この場合、シール面15に対するリップ部44,45の押圧力が不十分になって、シール性能の低下が懸念される。
【0026】
そこで、本実施例1では、シール面15を含むフード部12の奥端面の形状に、シール性能低下を防止するための手段を施している。以下、この構成を説明する。シール面15は、フード部12の上面壁と下面壁に沿って左右方向に細長く延びる上下一対の短辺側受圧面15Sと、フード部12の左面壁と右面壁に沿って上下方向に細長く延びる左右一対の長辺側受圧面15Lとを備えて構成されている。
【0027】
図9に示すように、短辺側受圧面15Sは、両コネクタ10,20の嵌合方向と直角をなし、第1コネクタ10の前方を向いている。これに対し、長辺側受圧面15Lは、両コネクタ10,20の嵌合方向に対して斜めをなし、第1コネクタ10の前方を向いている。即ち、図10に示すように、長辺側受圧面15Lは、フード部12の内側面から遠ざかる程、フード部12の奥方に向かうように傾斜している。
【0028】
この構成によれば、長辺側受圧面15Lに対し前方から(両コネクタ10,20の嵌合方向と平行に)押圧されるリップ部44,45は、長辺側受圧面15Lの傾斜により、内周側(つまり、フード部12の内側面から遠ざかり、端子収容部材21の外側面に接近・密着する方向)へ誘導される。したがって、シール部26により密閉された空間内の圧力が上昇しても、リップ部44,45は、確実に長辺側受圧面15Lに適正な押圧力で密着する状態に保たれる。
【0029】
また、フード部12の奥端面には、長辺側受圧面15Lに沿って上下方向に細長く延びる左右一対の変位規制面18が形成されている。変位規制面18の内周側の側縁は、長辺側受圧面15Lの外周側の側縁に対して鈍角をなして連なっている。変位規制面18の外周側の側縁は、フード部12の内側面に対し鈍角状に連なっている。また、両コネクタ10,20の嵌合方向と直角な仮想基準面19を設定した場合、この仮想基準面19に対する変位規制面18の傾斜角度αは、仮想基準面19に対する長辺側受圧面15Lの傾斜角度βよりも大きい角度に設定されている。
【0030】
この構成によれば、万一、シール部26により密閉された空間内の圧力が過剰に上昇し、シール部26(リップ部44,45)がフード部12の内側面側へずれ動いたとしても、外周側リップ部45が長辺側受圧面15Lの外周側の端縁(変位規制面18との境界)に到達したところで、それ以上の変位が規制される。したがって、リップ部44,45は、変位規制面18に乗り上がることなく、長辺側受圧面15Lに密着した状態を保つ。したがって、本実施例1によれば、グロメット23のシール信頼性の信頼性に優れている。
【0031】
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1では、仮想基準面に対する変位規制面の傾斜角度を、シール面の傾斜角度よりも大きく設定したが、変位規制面の傾斜角度を、シール面の傾斜角度と同じ角度とし、変位規制面とシール面が面一状に連なった形態としてもよい。
(2)上記実施例1では、シール部がフード部の内側面側へ変位するのを規制する変位規制面を形成したが、このような変位規制面を形成しない形態であってもよい。
【符号の説明】
【0032】
10…第1コネクタ
12…フード部
15…シール面
17…変位許容空間
18…変位規制面
19…仮想基準面
20…第2コネクタ
21…端子収容部材
23…グロメット
26…シール部
28…カバー
α…仮想基準面に対する変位規制面の傾斜角度
β…仮想基準面に対するシール面の傾斜角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10