【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)第1の発明に係る基板熱処理装置は、
複数の基板に順次熱処理を行う基板熱処理装置であって、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、
目標処理温度の変更時点からの経過時間に依存して現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値が変化する場合において目標処理温度の変更時点からの経過時間とオフセット値との関係が予め取得されており、温度取得情報は、取得された関係に基づくオフセット値と経過時間との対応付けを表すオフセット値−経過時間情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点から
各基板の処理の開始時点までの経過時間に対応する
オフセット値を取得するとともに、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御するものである。ここで、基板の処理温度が目標処理温度に等しくなるとは、基板の処理温度が目標処理温度に厳密に一致する場合に限らず、基板の処理温度と目標処理温度との差が一定の許容範囲内にある場合も含む。
【0008】
その基板熱処理装置においては、設定部により熱処理時における基板の処理温度の目標値が目標処理温度として設定される。また、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報が記憶部により予め記憶される。設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートが制御される。熱処理プレートに基板が載置されることにより、基板の熱処理が行われる。
【0009】
目標処理温度の変更に応じて熱処理プレートの温度が変化すると、熱処理プレートの周辺部分の温度の影響によって基板の処理温度と熱処理プレートの温度との間に差が生じる。基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更時点からの経過時間に依存する。
【0010】
そこで、目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応する
オフセット値が取得される。変更後の目標処理温度が取得された
オフセット値で補正されることにより得られた制御温度に熱処理プレートが制御される。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度に等しくすることができる。その結果、基板の処理精度を向上させることができる。
【0011】
(2)
第2の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更時点からの経過時間との関係を表すオフセット値−経過時間情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応するオフセット値を取得するとともに、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−経過時間情報は、目標処理温度の変更時点からの経過時間が長いほど
オフセット値が小さくなるように構成
される。
【0012】
この場合、
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応する適正な
オフセット値を取得することができる。
【0013】
(3)
第3の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更時点からの経過時間との関係を表すオフセット値−経過時間情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応するオフセット値を取得するとともに、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−経過時間情報は、経過時間を表す複数の値に
オフセット値を表す複数の値がそれぞれ対応付けられたテーブルであ
る。
【0014】
この場合、
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応する
オフセット値を容易に取得することができる。
【0015】
(4)
第4の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更時点からの経過時間との関係を表すオフセット値−経過時間情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応するオフセット値を取得するとともに、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−経過時間情報は、経過時間と
オフセット値との対応を表す関数であり、関数は、経過時間を変数として有するとともに
オフセット値を関数値として有
する。
【0016】
この場合、
オフセット値−経過時間情報を記憶するために大きな記憶領域を必要とせずに、
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応する
オフセット値を取得することができる。
【0017】
(5)温度取得情報は、
オフセット値と、目標処理温度の変更幅との関係を表す
オフセット値−変更幅情報をさらに含み、制御部は、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報および
オフセット値−変更幅情報に基づいて
オフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御してもよい。
【0018】
基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更時点からの経過時間に加えて目標処理温度の変更幅にも依存する。そのため、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報および
オフセット値−変更幅情報に基づいて、より正確な
オフセット値を取得することができる。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度により正確に等しくすることができ、基板の処理精度をより向上させることができる。
【0019】
(6)
オフセット値−変更幅情報は、
オフセット値と、目標処理温度の変更幅としての変更前の目標処理温度および変更後の目標処理温度との関係を表してもよい。
【0020】
この場合、
オフセット値−経過時間情報および
オフセット値−変更幅情報に基づいてより正確な
オフセット値を取得することができる。
【0021】
(7)第
5の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、
目標処理温度の変更時における変更前の目標処理温度と変更後の目標処理温度との差である変更幅に依存して現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値が変化する場合において目標処理温度の変更幅と目標処理温度からの熱処理プレートの温度のオフセット値との関係が予め取得されており、温度取得情報は、取得された関係に基づくオフセット値と変更幅との対応付けを表すオフセット値−変更幅情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御するものである。
【0022】
その基板熱処理装置においては、設定部により熱処理時における基板の処理温度の目標値が目標処理温度として設定される。また、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報が記憶部により予め記憶される。設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートが制御される。熱処理プレートに基板が載置されることにより、基板の熱処理が行われる。
【0023】
目標処理温度の変更に応じて熱処理プレートの温度が変化すると、熱処理プレートの周辺部分の温度の影響によって基板の処理温度と熱処理プレートの温度との間に差が生じる。基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更幅に依存する。
【0024】
そこで、目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値が取得される。変更後の目標処理温度が取得された
オフセット値で補正されることにより得られた制御温度に熱処理プレートが制御される。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度に等しくすることができる。その結果、基板の処理精度を向上させることができる。
【0025】
(8)
第6の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更幅との関係を表すオフセット値−変更幅情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応するオフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−変更幅情報は、目標処理温度の変更幅が大きいほど
オフセット値が大きくなるように構成され
る。
【0026】
この場合、
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する適正な
オフセット値を取得することができる。
【0027】
(9)
第7の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更幅との関係を表すオフセット値−変更幅情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応するオフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−変更幅情報は、目標処理温度の変更幅を表す複数の値に
オフセット値を表す複数の値がそれぞれ対応付けられたテーブルであ
る。
【0028】
この場合、
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値を容易に取得することができる。
【0029】
(10)
第8の発明に係る基板熱処理装置は、基板が載置されるように構成された熱処理プレートと、熱処理時における基板の処理温度の目標値を目標処理温度として設定するための設定部と、基板の処理温度が設定部により設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶する記憶部と、設定部により設定された目標処理温度および記憶部に記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御する制御部とを備え、温度取得情報は、現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値と目標処理温度の変更幅との関係を表すオフセット値−変更幅情報を含み、制御部は、設定部により設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報のオフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応するオフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得されたオフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御し、オフセット値−変更幅情報は、目標処理温度の変更幅と
オフセット値との対応を表す関数であり、関数は、目標処理温度の変更幅を変数として有するとともに
オフセット値を関数値として有
する。
【0030】
この場合、
オフセット値−変更幅情報を記憶するために大きな記憶領域を必要とせずに、
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値を取得することができる。
【0031】
(11)
オフセット値−変更幅情報は、
オフセット値と目標処理温度の変更幅としての変更前の目標処理温度および変更後の目標処理温度との関係を表してもよい。
【0032】
この場合、
オフセット値−変更幅情報に基づいてより正確な
オフセット値を取得することができる。
【0033】
(12)温度取得情報は、
オフセット値と目標処理温度の変更時点からの経過時間との関係を表す
オフセット値−経過時間情報をさらに含み、制御部は、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報および
オフセット値−経過時間情報に基づいて
オフセット値を取得し、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御してもよい。
【0034】
基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更幅に加えて目標処理温度の変更時点からの経過時間にも依存する。そのため、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報および
オフセット値−経過時間情報に基づいて、より正確な
オフセット値を取得することができる。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度により正確に等しくすることができ、基板の処理精度をより向上させることができる。
【0035】
(13)第
9の発明に係る基板熱処理方法は、熱処理プレートに載置される基板の熱処理方法であって、基板の処理温度の目標値として設定された目標処理温度に基板の処理温度が等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶するステップと、設定された目標処理温度および記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御するステップとを備え、
目標処理温度の変更時点からの経過時間に依存して現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値が変化する場合において目標処理温度の変更時点からの経過時間と目標処理温度からの熱処理プレートの温度のオフセット値との関係が予め取得されており、温度取得情報は、取得された関係に基づくオフセット値と経過時間との対応付けを表すオフセット値−経過時間情報を含み、熱処理プレートを制御するステップは、設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの
各基板の処理開始時点までの経過時間に対応する
オフセット値を取得するステップと、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御するステップとを含むものである。
【0036】
その基板熱処理方法によれば、熱処理時における基板の処理温度の目標値が目標処理温度として設定される。また、基板の処理温度が設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報が予め記憶される。設定された目標処理温度および記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートが制御される。熱処理プレートに基板が載置されることにより、基板の熱処理が行われる。
【0037】
目標処理温度の変更に応じて熱処理プレートの温度が変化すると、熱処理プレートの周辺部分の温度の影響によって基板の処理温度と熱処理プレートの温度との間に差が生じる。基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更時点からの経過時間に依存する。
【0038】
そこで、目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−経過時間情報に基づいて目標処理温度の変更時点からの経過時間に対応する
オフセット値が取得される。変更後の目標処理温度が取得された
オフセット値で補正されることにより得られた制御温度に熱処理プレートが制御される。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度に等しくすることができる。その結果、基板の処理精度を向上させることができる。
【0039】
(14)第
10の発明に係る基板熱処理方法は、熱処理プレートに載置される基板の熱処理方法であって、基板の処理温度の目標値として設定された目標処理温度に基板の処理温度が等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報を予め記憶するステップと、設定された目標処理温度および記憶された温度取得情報に基づいて熱処理プレートを制御するステップとを備え、
目標処理温度の変更時における変更前の目標処理温度と変更後の目標処理温度との差である変更幅に依存して現在の目標処理温度と熱処理プレートの温度との差であるオフセット値が変化する場合において目標処理温度の変更幅と目標処理温度からの熱処理プレートの温度のオフセット値との関係が予め取得されており、温度取得情報は、取得された関係に基づくオフセット値と変更幅との対応付けを表すオフセット値−変更幅情報を含み、熱処理プレートを制御するステップは、設定された目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値を取得するステップと、変更後の目標処理温度を取得された
オフセット値で補正することにより得られる制御温度に熱処理プレートを制御するステップとを含む。
【0040】
その基板熱処理装置においては、熱処理時における基板の処理温度の目標値が目標処理温度として設定される。また、基板の処理温度が設定された目標処理温度に等しくなるように制御されるべき熱処理プレートの温度を取得するための温度取得情報が予め記憶される。設定された目標処理温度および温度取得情報に基づいて熱処理プレートが制御される。熱処理プレートに基板が載置されることにより、基板の熱処理が行われる。
【0041】
目標処理温度の変更に応じて熱処理プレートの温度が変化すると、熱処理プレートの周辺部分の温度の影響によって基板の処理温度と熱処理プレートの温度との間に差が生じる。基板の処理温度と熱処理プレートの温度との差は、目標処理温度の変更幅に依存する。
【0042】
そこで、目標処理温度が変更された場合に、温度取得情報の
オフセット値−変更幅情報に基づいて目標処理温度の変更幅に対応する
オフセット値が取得される。変更後の目標処理温度が取得された
オフセット値で補正されることにより得られた制御温度に熱処理プレートが制御される。これにより、基板の処理温度を設定された目標処理温度に等しくすることができる。その結果、基板の処理精度を向上させることができる。