(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5905048
(24)【登録日】2016年3月25日
(45)【発行日】2016年4月20日
(54)【発明の名称】汎用プラグアンドプレイ(UniversalPlugandPlay:UPnP)可能テレフォニー装置と無線領域ネットワーク(WirelessAreaNetwork:WAN)装置との間のマルチメディア会議システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 12/70 20130101AFI20160407BHJP
H04M 3/56 20060101ALI20160407BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20160407BHJP
【FI】
H04L12/70 A
H04L12/70 E
H04M3/56 C
H04N7/15 650
【請求項の数】26
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-95202(P2014-95202)
(22)【出願日】2014年5月2日
(62)【分割の表示】特願2012-544383(P2012-544383)の分割
【原出願日】2010年12月15日
(65)【公開番号】特開2014-207675(P2014-207675A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2014年5月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】マユレシュ・マドゥカー・パティル
【審査官】
大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2007/0200920(US,A1)
【文献】
特許第4150038(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
H04M 3/56
H04N 7/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバにおいてクライアントを含む装置と複数の広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置との間のマルチメディア会議方法であって、
複数のWAN装置とのマルチメディア会議セッションと関連したセッション要請を受信するステップと、
前記セッション要請に基づいて少なくとも一つの制御ポイントと関連した第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するステップと、を含み、
前記マルチメディア会議セッションを設定するステップは、
前記受信されたセッション要請からローカルセッション識別子、前記WAN装置のリスト又は前記一つ以上のWAN装置と関連した会議グループ識別子、前記第1のクライアントのメディア性能、及びセッション情報を抽出するステップと、
前記複数のWAN装置に前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するためのグローバルセッション識別子、前記第1のクライアントのメディア性能、及びセッション主題を含むマルチメディア会議開始要請を伝達するステップと、を含み、
前記ローカルセッション識別子は、前記サーバと前記第1のクライアントとの間でマルチメディア会議セッションを識別する情報であり、
前記グローバルセッション識別子は、前記WAN装置で前記マルチメディア会議セッションを識別する情報であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つの制御ポイントと関連した前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するステップは、
前記セッション要請によってWANを使用して前記複数のWAN装置で前記マルチメディア会議セッションを始めるステップと、
前記第1のクライアントのメディア性能に基づいて前記第1のクライアント及び前記複数のWAN装置にマルチメディアデータを提供するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記セッション要請によって前記WANを使用して前記複数のWAN装置で前記マルチメディア会議セッションを始めるステップは、
前記セッション情報に基づいて前記セッション要請が前記マルチメディア会議セッションと関連するか否かを判断するステップと、
仮に関連すれば、前記マルチメディア会議開始要請を前記WAN装置のリストにある複数のWAN装置の各々に伝達するステップと、
仮に関連しなければ、前記複数のWAN装置で前記マルチメディア会議セッションを終了するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記マルチメディア会議開始要請を前記複数のWAN装置のリストにある複数のWAN装置の各々に伝達するステップは、
前記グローバルセッション識別子、前記第1のクライアントのメディア性能、及び前記セッション主題を含む前記マルチメディア会議開始要請を生成するステップと、
前記WANを通じて前記生成されたマルチメディア会議開始要請を前記WAN装置のリストに基づいて前記複数のWAN装置の各々に、又は前記会議グループ識別子に転送するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記生成されたマルチメディア会議開始要請を転送するステップは、
前記マルチメディア会議開始要請に対応して前記複数のWAN装置から確認メッセージを受信するステップと、
前記マルチメディア会議セッションの成功的な設定と関連した前記確認メッセージを処理するステップと、
前記マルチメディア会議セッションの成功的な設定と関連した前記処理された確認メッセージを通じて前記少なくとも一つの制御ポイントに知らせるステップと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するステップで、
前記マルチメディア会議セッションは、ビデオ会議セッション、オーディオ会議セッション、及びオーディオ及びビデオ会議セッションからなるグループから選択されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するステップは、
前記複数のWAN装置からマルチメディアデータを受信するステップと、
前記マルチメディアデータが第1のクライアントに互換可能なフォーマットで出力されるように、前記マルチメディア会議セッションの間、前記第1のクライアントのメディア性能に基づいて前記マルチメディアデータを処理して前記第1のクライアントに伝達するステップとを含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの制御ポイントから受信されたグローバル修正セッション要請から情報を抽出するステップをさらに含み、
前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された前記グローバル修正セッション要請から情報を抽出するステップは、
前記複数のWAN装置に修正セッション情報を伝達するステップと、
前記グローバル修正セッション要請に基づいて進行中の前記マルチメディア会議セッションで少なくとも一つのWAN装置を追加する、又は除去するステップと、
進行中の前記マルチメディア会議セッションで追加、又は除去された少なくとも一つのWAN装置に対し、前記少なくとも一つの制御ポイント及び前記マルチメディア会議セッションの他のアクティブなWAN装置に知らせるステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記サーバが前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された参加セッション要請からセッション識別子情報を抽出するステップと、
前記抽出されたセッション識別子が進行中の前記マルチメディア会議セッションと関連したセッション識別子とマッチングされるか否かを判断するステップと、
仮にマッチングされれば、前記進行中のマルチメディア会議セッションに参加するステップと、
仮にマッチングされれば、前記参加セッション要請に基づいて前記少なくとも一つの制御ポイントと関連した第1のクライアントが前記進行中のマルチメディア会議セッションに参加するように許容するステップと、
仮にマッチングされなければ、前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された前記参加セッション要請を終了するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するステップは、
進行中のマルチメディア会議情報と関連した、ユーザ脱退セッション情報、ユーザ参加セッション情報、及び前記マルチメディア会議セッションの主題変化を含む動的セッション情報を前記少なくとも一つの制御ポイントに提供するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記マルチメディア会議セッションが進行中の時、前記少なくとも一つの制御ポイント又は前記WAN装置のうちの一つが前記マルチメディア会議セッションと関連したグローバルセッション情報をアップデートするステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも一つの制御ポイントから受信されたローカルメディアアップデート要請から情報を抽出するステップと、
前記ローカルメディアアップデート要請に基づいて前記少なくとも一つの制御ポイントと関連した第2クライアントのローカルメディア性能を判断するステップと、
前記サーバと関連したメモリ内のローカルメディア性能情報をアップデートするステップと、
前記アップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記第2クライアントにメディアコンテンツを提供するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも一つの制御ポイントから受信されたローカルメディアアップデート要請から情報を抽出するステップと、
前記ローカルメディアアップデート要請に基づいて前記第1のクライアントのローカルメディア性能を判断するステップと、
前記サーバと関連したメモリ内のローカルメディア性能情報をアップデートするステップと、
前記制御ポイントによってアップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて進行中の前記マルチメディア会議セッションと関連したメディアコンテンツを遮断するステップと、
前記アップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて前記進行中のマルチメディア会議セッションと関連したメディアコンテンツを前記第1のクライアントに提供するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
サーバであって、
前記サーバは、複数のWAN装置とのマルチメディア会議セッションと関連したセッション要請を受信し、前記セッション要請に基づいて少なくとも一つの制御ポイントと関連した第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定し、
前記サーバが前記マルチメディア会議セッションを設定することは、
前記受信されたセッション要請からローカルセッション識別子、前記WAN装置のリスト又は前記一つ以上のWAN装置と関連した会議グループ識別子、前記第1のクライアントのメディア性能、及びセッション情報を抽出し、
前記複数のWAN装置に前記第1のクライアントと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定するためのグローバルセッション識別子、前記第1のクライアントのメディア性能、及びセッション主題を含むマルチメディア会議開始要請を伝達することを含み、
前記ローカルセッション識別子は、前記サーバと前記第1のクライアントとの間で前記マルチメディア会議セッションを識別する情報であり、
前記グローバルセッション識別子は、前記WAN装置で前記マルチメディア会議セッションを識別する情報であることを特徴とするサーバ。
【請求項15】
前記サーバは、WANを使用する前記セッション要請に基づいて、前記複数のWAN装置で前記マルチメディア会議セッションを開始し、一つ以上のクライアントのメディア性能に基づいて前記一つ以上のクライアントのうちの一つ、及び前記複数のWAN装置にマルチメディア会議データを提供することによって、前記一つ以上のクライアントのうちの一つと前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定することを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項16】
前記サーバは、前記セッション情報に基づいて前記セッション要請が前記マルチメディア会議セッションと関連するか否かを判断し、前記マルチメディア会議開始要請を生成して、前記複数のWAN装置のリスト又は前記複数のWAN装置と関連した会議グループ識別子に基づいて前記複数のWAN装置の各々に伝達する
ことを特徴とする請求項15に記載のサーバ。
【請求項17】
前記サーバは、前記マルチメディア会議開始要請の伝達において、前記マルチメディア会議開始要請に対応して前記複数のWAN装置から確認メッセージを受信し、前記マルチメディア会議セッションの成功的な設定と関連した前記確認メッセージを処理した後、前記マルチメディア会議セッションの成功的な設定と関連した前記処理された確認メッセージを通じて前記少なくとも一つの制御ポイントに知らせることを特徴とする請求項16に記載のサーバ。
【請求項18】
前記マルチメディア会議セッションは、ビデオ会議セッションと、オーディオ会議セッションと、オーディオ及びビデオ会議セッションとからなるグループから選択されることを特徴とする請求項17に記載のサーバ。
【請求項19】
前記一つ以上のクライアントのうちの一つと、前記複数のWAN装置との間の前記マルチメディア会議セッションを設定する時、前記サーバは、マルチメディア会議セッション期間に前記複数のWAN装置からマルチメディアデータを受信し、前記マルチメディアデータが前記一つ以上のクライアントに互換可能なフォーマットで出力されるように、前記マルチメディア会議セッション期間に前記一つ以上のクライアントのメディア性能に基づいて前記マルチメディアデータを処理した後、前記一つ以上のクライアントのうちの一つに伝達することを特徴とする請求項18に記載のサーバ。
【請求項20】
前記サーバは、前記一つ以上のクライアントのうちの一つと前記複数のWAN装置との間の進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記少なくとも一つの制御ポイントからグローバル修正セッション要請を受信し、前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された前記グローバル修正セッション要請から情報を抽出し、前記複数のWAN装置に修正セッション情報を伝達し、前記グローバル修正セッション要請に基づいて前記進行中のマルチメディア会議セッションで少なくとも一つのWAN装置を追加、又は除去し、前記進行中のマルチメディア会議セッションで追加、又は除去された少なくとも一つのWAN装置に対して前記少なくとも一つの制御ポイント及び前記マルチメディア会議セッションの他のアクティブなWAN装置に知らせて、
前記グローバル修正セッション要請は、主題情報、前記一つ以上のクライアントのうち一つのメディア性能、前記マルチメディア会議セッションに追加されるか、前記マルチメディア会議セッションから除去される少なくとも一つのWAN装置を含むことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項21】
前記サーバは、前記少なくとも一つの制御ポイントから参加セッション要請を受信し、前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された前記参加セッション要請からセッション識別子情報を抽出し、前記抽出されたセッション識別子情報が進行中の前記マルチメディア会議セッションと関連したセッション識別子情報 とマッチングされるか否かを判断し、仮にマッチングされれば、前記進行中のマルチメディア会議セッションに参加し、前記参加セッション要請に基づいて前記一つ以上のクライアントのうちの一つが前記進行中のマルチメディア会議セッションに参加するように許容し、仮にマッチングされなければ、前記少なくとも一つの制御ポイントから受信された前記参加セッション要請を終了することを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項22】
前記サーバは、進行中のマルチメディア会議情報と関連した動的セッション情報を前記少なくとも一つの制御ポイントに提供し、
前記動的セッション情報は、ユーザ脱退セッション情報と、ユーザ参加セッション情報と、前記マルチメディア会議セッションの主題変化とを含むことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項23】
前記サーバは、前記少なくとも一つの制御ポイントから受信されたローカルメディアアップデート要請からローカルメディア性能情報を抽出し、前記ローカルメディアアップデート要請に基づいて前記少なくとも一つの制御ポイントと関連した前記一つ以上のクライアントのうち、他の一つのローカルメディア性能を判断し、前記サーバと関連したメモリ内の前記ローカルメディア性能情報をアップデートし、前記アップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記一つ以上のクライアントのうち、他の一つにメディアコンテンツを提供することを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項24】
前記アップデートされたローカルメディア性能情報に対して前記一つ以上のクライアントのうち、他の一つは前記少なくとも一つの制御ポイントによってアップデートされることを特徴とする請求項23に記載のサーバ。
【請求項25】
前記サーバは、進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記少なくとも一つの制御ポイントからローカルメディアアップデート要請を抽出し、前記ローカルメディアアップデート要請に基づいて前記少なくとも一つの制御ポイントと関連した前記一つ以上のクライアントのうち一つのローカルメディア性能を判断し、前記サーバと関連したメモリ内のローカルメディア性能情報をアップデートし、前記アップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて前記進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記ローカルメディア性能と関連しないメディアコンテンツを遮断し、前記アップデートされたローカルメディア性能情報に基づいて前記進行中のマルチメディア会議セッション期間に前記一つ以上のクライアントのうちの一つにメディアコンテンツを提供することを特徴とする請求項19に記載のサーバ。
【請求項26】
前記動的セッション情報は、ユーザ脱退セッション情報、ユーザ参加セッション情報、及び前記マルチメディア会議セッションの主題変化を含むことを特徴とする請求項22に記載のサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に関し、特にUPnP可能テレフォニー装置とWAN装置との間のマルチメディア会議に関する。
【背景技術】
【0002】
汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)は、UPnPフォーラムで発表された1セットのコンピュータネットワークプロトコルである。UPnPフォーラムの目標は、機器の切れのない接続を可能にし、ホームデータ共有、通信、エンターテインメント、及び会社環境でのネットワーク具現を単純化することにある。上記の目標はUPnPが開放型インターネット基盤の通信標準に基づいて作られたUPnP機器制御プロトコルを定義し、発表することによりなされる。
【0003】
UPnP構成は、個人用コンピュータ(Personal Computers:PCs)、ネットワーク化された機器、及び無線機器のピア−ツー−ピアネットワーキングを可能にする。上記の構成は設定された標準に基づいた分散開放型構成に該当する(UPnPテレフォニー装置/IP、UDP、HTTP、及びXML)。上記UPnP構成は、ゼロ−構成ネットワーキング(zero-configuration networking)をサポートする。どのメーカーからのUPnP互換装置でも動的にネットワークに加入することができ、IPアドレスを獲得することができ、自身の名前を知らせることができ、要請によって自身の性能を伝達することができ、他の装置の存在の有無及び性能について知ることができる。
【0004】
同様に、UPnP装置は所望しない状態情報の提供無しで自動でネットワークを離れることができる。UPnPプロトコルは、ディスカバリー(discovery)、制御(control)、及びイベンティング(eventing)メカニズムを提供する。ディスカバリーは、単純サービス伝達(Simple Service Delivery:SSD)プロトコルを使用してなされることができる。全ての制御メッセージは拡張マークアップ言語(eXtended Markup Language:XML)形態である。イベンティングは、GENA(General Event Notification Architecture)プロトコルに従う。このような技術を使用するによって、UPnPはネットワークにおける他の装置にUPnP装置が直ちに使用可能、又は不可能にする。
【0005】
また、UPnPフォーラムはメッセージサービス、プレゼンスサービス(presence service)、及び呼処理(PS/CS call)サービスのようなテレフォニーサービスに接続するためのホーム内でのユーザ経験を拡張させるテレフォニーサービスを提供する。UPnP DAと類似するように、テレフォニーは3種類の装置、即ち、ユーザにメッセージ及びプレゼンス(presence)関連サービスを提供するテレフォニーサーバ(Telephony Server:TS)と、上記TSが提供する動作を始めるためのテレフォニー制御ポイント(Telephony Control Point:TCP)と、及びメディア関連処理を遂行し、上記TSに/TSから入力及び出力を提供し/提供を受けるテレフォニークライアント(Telephony Client:TC)装置とを定義する。
【0006】
UPnPテレフォニーサービスはVOIPまたは他の通話技術のような広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)通話技術を使用してユーザがUPnPネットワークの外にあるユーザに発信できるようにする。しかしながら、UPnPテレフォニーネットワークは、全ての種類のメディアコンテンツをサポートすることができないので、上記UPnPテレフォニーサービスは2つまたはその以上のWANユーザの電話通話メディアセッションでない、ユーザが単一WAN装置で通話することを許容する。例えば、テレビは平文(plain text)を表示することができ、ビデオをサポートしないことがある。ビデオフレームが抽出される必要がある場合、メディア交渉はマルチメディア会議セッションを設定する前に遂行されなければならない。さらに言えば、WAN装置はUPnPテレフォニー装置、またはTCのメディア性能を知らない。
【0007】
多目的インターネットメール拡張(Multipurpose Internet Mail extensions:MIME)形態のようなメディア性能が考慮されなければ、UPnPテレフォニー装置は電話会議メディアセッションでWAN装置からサポートされないメディアコンテンツ(UPnPテレフォニー装置が全くサポートしない)を受信することで、上記電話会議メディアセッションに符合しないユーザ経験を発生させることができる。現在、動的情報は上記UPnPテレフォニー装置から持ってくるよりは、ユーザにプッシュ(Push)される必要があるため、上記UPnPテレフォニーサービスは上記電話会議メディアセッションに関連した動的セッション情報(例えば、セッションから脱退する、又はこれに参加するユーザ情報)を取って提供できていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】WALKER, M. et al.,New Uses, Proposed Standards, and Emergent Device Classes for Digital Home Communications, INTEL TECHNOLOGY JOURNAL,2006, Vol. 10, No. 1,pp. 67-75
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)テレフォニー装置と広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置との間のマルチメディア会議システム及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様による汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)テレフォニー基盤ホームネットワークにおける少なくとも1つのテレフォニー制御ポイント(Telephony control Point:TCP)、及び上記少なくとも1つのTCPと関連した1つ以上のテレフォニークライアント(Telephony client:TC)装置を含むUPnP可能テレフォニー装置と複数の広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置との間のマルチメディア会議方法は、少なくとも1つのTCPがセッション要請を通じて複数のWAN装置でマルチメディア会議セッションを始めるステップ、及び上記UPnPテレフォニー基盤ホームネットワークにおけるテレフォニーサーバ(Telephony Server:TS)が上記セッション要請に基づいて上記少なくとも1つのTCPと関連した第1のTCと上記複数のWAN装置との間の上記マルチメディア会議セッションを設定するステップを含む。
【0011】
本発明の他の態様によるUPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステムは、セッション要請を通じて複数の広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置でマルチメディア会議セッションを始める少なくとも1つのテレフォニー制御ポイント(Telephony Control Point:TCP)と、上記少なくとも1つのTCPと連結される1つ以上のテレフォニークライアント(Telephony client:TC)装置と、及び上記1つ以上のTCのうちの1つ、及び上記少なくとも1つのTCPと連結されと、上記セッション要請に基づいて上記1つ以上のTCと上記複数のWAN装置との間のマルチメディア会議セッションを設定するテレフォニーサーバ(Telephony Server:TS)とを備える。
【0012】
本発明の実施形態の他の特徴は添付した図面及び以下の詳細な説明により明らかになる。後述の図面に対する説明は、単に例示的なものであり、本発明の範囲を制限するように解釈されてはならない。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)テレフォニー装置と広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置との間のマルチメディア会議システム及び方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態に係る1つまたはその以上のテレフォニークライアント(Telephony Client:TC)装置と広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置との間のマルチメディア会議が可能な汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)テレフォニー基盤ホームネットワークシステムのブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るUPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステムにおけるTCとWAN装置との間のマルチメディア会議の好ましい方法を示すステップ流れ図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るテレフォニー制御ポイント(Telephony control Point:TCP)が少なくとも1つのWAN装置を進行中のマルチメディア会議セッションに追加、又はこれから除去する好ましい方法を示すステップ流れ図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係るTCと関連したローカルメディア性能情報に基づいてメディアコンテンツを進行中のマルチメディア会議セッション期間に提供する好ましい方法を図示するステップ流れ図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るWAN装置で進行中のマルチメディア会議セッションに参加する好ましい方法を示すステップ流れ図である。
【
図6】本発明の実施形態を具現するのに適切なコンピューティングシステム環境の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play)可能テレフォニー装置と広域ネットワーク(Wide Area Network)装置との間のマルチメディア会議システム及び方法を提供する。本発明の実施形態に対する以下の詳細な説明は添付する図面を参照にして説明され、図面では本発明を具現できる具体的実施形態が図示される。本発明の実施形態、多様な特徴、及び利点は、添付した図面及び以下の説明で記述される実施形態を参照して詳細に説明される。ただし、これらの実施形態は本発明を制限しない。公知の構成要素及び処理技術に対する説明は、本発明の実施形態の要旨を不明瞭にさせると判断される場合は省略する。本発明で使われた例示は本発明のより全般的な理解を助けるために提供されるものであり、このような特定事項無しでも本発明が実施できることはこの技術分野で通常の知識を有する者には自明である。したがって、上記の例示は本発明の権利範囲を制限するように理解されてはならない。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る1つまたはその以上のテレフォニークライアント(Telephony Clients:TC)装置101A−Nと広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)装置116A−Nとの間のマルチメディア会議が可能な汎用プラグアンドプレイ(Universal Plug and Play:UPnP)テレフォニー基盤ホームネットワークシステム100のブロック図である。
図1で、上記UPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム100は、テレフォニーサーバ(Telephony Server:TS)106に通信可能に連結された多数のUPnP可能テレフォニー装置を含む。上記TS106はWAN114を介してWAN装置116A−Nに接続される。
【0017】
上記UPnP可能テレフォニー装置102A−Nは、1つまたはその以上のテレフォニー制御ポイント(Telephony Control Points:TCPs)102A−N及び上記TCP102A−Nの各々と関連した1つまたはその以上のテレフォニークライアント(Telephony Client:TC)装置101A−Nを備える。上記UPnP可能テレフォニー装置の各々は、
図1に示すように、ローカルメディア性能を開示し、修正し、アップデートし、上記WAN装置116A−Nと関連したマルチメディア会議セッションに参加するマルチメディア管理モジュール104を備える。上記マルチメディア会議セッションは、WAN装置のリスト、若しくは、1つ又はその以上のWAN装置116A−Nと関連した会議グループ識別子と、ローカルセッション識別子と、1つまたはその以上のTC101A−Nと関連したメディア性能(例えば、MIME形態)と、セッション主題(session subject)と、セッション種類とを含むセッション要請を通じて始まる。
【0018】
上記マルチメディア会議セッションは、ビデオ会議セッション、オーディオ会議セッション、及びオーディオ及びビデオ会議セッションでありうる。TS106は、TCP102A−Nのうちの1つから受信されたセッション要請(例えば、開始セッション要請、グローバル修正セッション要請、参加セッション要請、及びローカルメディアアップデート要請)を処理する要請処理モジュール110を含む。また、上記TS106はセッション要請に基づいて1つまたはその以上のTC101A−Nと1つまたはその以上のWAN装置116A−Nとの間のマルチメディア会議セッションを設定するセッション設定モジュール108を備える。
【0019】
上記TS106は、1つまたはその以上のTC101A−Nのそれぞれのメディア性能に基づいて上記TC101A−NとWAN装置116A−Nとの間のマルチメディア会議を可能にするマルチメディアデータ処理モジュールをさらに備える。また、メッセージ処理モジュール112は上記TCP102A−NがGENA(General Event Notification Architecture)プロトコルを使用して進行中のマルチメディア会議セッションと関連した動的セッション情報を購読できるようにする。
【0020】
例えば、上記動的セッション情報は、セッションを脱退するユーザ情報、セッションに参加するユーザ情報、マルチメディア会議セッションへの変化などを含む。TCP102Aが購読する場合、上記TS106は上記進行中のマルチメディア会議セッションと関連した動的セッション情報を通知として上記TCP102Aに提供する。上記TCP102Aは、上記動的セッション情報を関連した1つまたはその以上のTC101A−Nに提供する。また、上記TS106は1つまたはその以上のWAN装置116A−Nと関連した外部会議サーバの不在時、上記TS106の上でマルチメディア会議セッションを管理する会議サーバモジュール113を備える。また、上記UPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム100の動作は、
図2乃至
図5を参照してより詳細に説明される。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係るUPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム100におけるTC101AとWAN装置116A−Nとの間のマルチメディア会議の好ましい方法を示すステップ流れ図(200)である。ステップ202で、マルチメディア会議セッション開始のためのセッション要請がTCP102Aにより生成される。上記セッション要請はWAN装置のリストと、WAN装置116A−Nと関連した会議グループ識別子と、ローカルセッション識別子と、上記TC101Aのメディア性能と、セッション情報(例えば、主題)とを含む。好ましい一実施形態において、上記セッション要請はアッドホックタイプマルチメディア会議セッションに対するWAN装置のリストを含む。他の一実施形態において、上記セッション要請は、予め約束されたマルチメディア会議セッションの場合、上記WAN装置と関連した会議グループ識別子を含む。上記TS106のアドレスブックに既に定義された会議グループを使用する予め約束されたマルチメディア会議セッションを始める好ましいスキーマがAPPENDIX“A”に図示される。メディア交渉はUPnPテレフォニー呼管理標準で定義されたものと類似の方式により遂行される。追加で、上記セッション要請での上記TC101Aメディア性能は、上記メディア交渉期間に使われる。
【0022】
ステップ204で、上記セッション要請はTCP102AによりTS106に転送される。ステップ206で、上記セッション要請は、上記TCP102Aから上記TS106に受信される。ステップ208で、上記受信されたセッション要請が処理され、WAN装置のリスト、またはWAN装置116A−Nと関連した会議グループ識別子、ローカルセッション識別子、上記TC101Aのメディア性能、及びセッション情報(例えば、主題)が上記TS106により上記受信されたセッション要請から抽出される。
【0023】
ステップ210で、上記セッション情報に基づいて上記セッション要請がマルチメディア会議セッションと関連するかを判断する。上記セッション識別子が“個人”を表せば、上記セッション要請がマルチメディア会議セッションと関連しないと決定する。このような場合、ステップ(200)が終了する。一方、上記セッション要請の内の上記セッション識別子が“グループ”であれば、上記セッション要請が上記マルチメディア会議セッションと関連すると決定する。このような場合、ステップ212で、上記TC101AとWAN装置116A−Nとの間のマルチメディア会議セッションを設定するための会議開始要請がTS106により生成される。例えば、上記会議開始要請は、グローバルセッション識別子、会議リンク(例えば、議題)、TC101Aのメディア性能、セッション主題などを含むことができる。
【0024】
ステップ214で、上記セッション要請で要請された上記会議開始要請はTS106によりWAN装置116A−Nの各々に転送される。前述したように、WAN装置が外部会議サーバを有する場合、TSは上記外部会議サーバに会議開始要請を転送し、会議リンク(例えば、議題)、TC101Aのメディア性能、及びセッション主題のような固定的情報を上記外部会議サーバでアップデートする。OMA標準に対する固定的な情報の好ましいスキーマはAPPENDIX“B”に図示される。そうでなければ、TS106が会議サーバモジュール113の上でマルチメディア会議セッションを始める場合、上記会議開始要請がWAN装置に直ちに転送される。ステップ216で、上記会議開始要請に対応して確認メッセージがWAN装置116A−Nの各々から受信される。ステップ218で、マルチメディア会議セッションの成功的な設定と関連した確認メッセージが処理され、TS106は上記処理された確認メッセージを通じてTCP102Aにこれを知らせる。
【0025】
ステップ220で、マルチメディア会議セッション期間に交渉されたメディア性能に基づいて1つ以上のWAN装置116A−Nから受信されたマルチメディアデータがTC101Aに提供される。一実施形態において、上記マルチメディアデータはTC101に互換されるフォーマットで出力されるように提供される。または、上記TC101Aから受信されたマルチメディアデータは、1つ以上のWAN装置116A−Nに提供される。また、上記ステップ(200)はTCP102Aが上記WAN装置116A−Nで進行中のマルチメディア会議セッションを修正し、参加し、または局所的にアップデートできるようにし、これは
図3、
図4、及び
図5でより詳細に説明される。また、上記記述されたステップ(200)は、上記進行中のマルチメディア会議セッション期間に上記TCP102Aに動的情報を提供することができる。
【0026】
図3は、本発明の一実施形態に係るテレフォニー制御ポイント(Telephony control Point:TCP)102Aが少なくとも1つのWAN装置を進行中のマルチメディア会議セッションに追加する、又はこれから除去する好ましい方法を示すステップ流れ図(300)である。ステップ302で、グローバル修正セッション要請が上記TCP102Aと上記WAN装置116A−Nとの間の進行中のマルチメディア会議セッションの期間にTCP102Aにより生成される。上記グローバル修正セッション要請は新たな主題情報と新たなTC101Aの新たなメディア性能を選択的に含み、上記マルチメディア会議セッションに追加される、または上記マルチメディア会議セッションから除去される少なくとも1つのWAN装置を含む。
【0027】
ステップ304で、TS106は上記受信されたグローバル修正セッション要請から情報を抽出する。ステップ306で、上記TS102はWAN114の上で上記WAN装置116A−Nと修正セッション情報をやり取りすることができる。ステップ308で、少なくとも1つのWAN装置は上記グローバル修正セッション要請に基づいて上記進行中のマルチメディア会議セッションに追加、またはこれから除去される。ステップ310で、上記進行中のマルチメディア会議セッションのTCP102A及び他のアクティブなWAN装置は、上記進行中のマルチメディア会議セッションに追加、またはこれから除去された少なくとも1つのWAN装置を知るようになる。ステップ304乃至ステップ310は、TS106により遂行される。同一な方式で、上記TCP102Aは、上記進行中のマルチメディア会議セッション間情報(例えば、状態、主題、会議スケジュール情報、メディア性能等)をアップデートすることができる。
【0028】
図4は、本発明の一実施形態に係るTCと関連したローカルメディア性能情報に基づいてメディアコンテンツを進行中のマルチメディア会議セッション期間に提供する好ましい方法を示すステップ流れ図(400)である。ステップ402で、ローカルメディアアップデート要請が進行中のマルチメディア会議セッション期間にTCP102Aにより生成される。上記ローカルメディア要請は、上記TCP102が上記UPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム100におけるメディア性能を局所的にアップデートしたい時に生成される。上記TCP102Aは、上記ローカルメディアアップデート要請をTS106に転送する。上記ローカルメディアアップデート要請は、ローカルセッション識別子と、TC101Bのローカルメディア性能情報と、上記TC101Bと関連した情報とを含む。ローカルメディア要請は、上記TCP102Aが進行中のマルチメディア情報セッションをTC101AからTC102Bに変換を希望することとして、上記TC101Bと関連した情報を含む。
【0029】
ステップ404で、ローカルメディア性能情報は、上記
TS106により受信された上記ローカルメディアアップデート要請から抽出される。上記ローカルメディア性能情報は、上記進行中のマルチメディア会議セッション期間にメディアコンテンツを受信するためのTC101Bのメディア性能を表す。ステップ406で、上記TC101Bのローカルメディア性能は、上記抽出されたローカルメディア性能情報に基づいて決定される。ステップ408で、ローカルメディア性能は、TS106のメモリでアップデートされる。ステップ410で、上記TCP102Aは、TS106により成功的なローカルメディア性能アップデートを知るようになり、上記TC101BはTCP102Aにより上記アップデートされたローカルメディア性能情報がアップデートされる。
【0030】
ステップ412で、進行中のマルチメディア会議セッションがアップデートされ、アップデートされたメディアコンテンツは、上記ローカルメディア性能情報に基づいた進行中のマルチメディア会議メッセージセッション期間に、TS106に提供される。ステップ414で、上記TS106から受信された動的情報が処理されるが、上記TC101Bは上記TS106から動的情報を受信して表示できないので、上記動的情報はTCP102Aにより上記TC101Bに伝えられる。このような方式により、上記の方法はUPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム100で3ボックスモデル(3 box model)を提供する。または、TCP102AがTC101Aの新たなローカルメディア性能をアップデートするためのローカルアップデート要請を転送してTS106が上記ローカルメディアアップデート要請での新たなローカルメディア性能に基づいてメディアコンテンツをTC101Aに提供するようにすることができる。例えば、上記新たなローカルメディア性能が、TC101Aがオーディオコンテンツでないビデオコンテンツの受信を所望することを表す場合、上記TS106はオーディオを遮ってビデオコンテンツのみを上記TC101Aに提供する。
【0031】
図5は、本発明の一実施形態に係るWAN装置で進行中のマルチメディア会議セッションに参加する好ましい方法を示すステップ流れ図(500)である。ステップ502で、進行中のマルチメディア会議セッションに参加するための参加セッション要請は、上記TCP102Aにより生成される。例えば、上記TCP102Aは、携帯電話のバッテリーが無くなる、又は上記TS106への信号を失った場合、上記参加セッション要請を生成することができる。ステップ504で、セッション識別子は上記TS106により受信された参加セッション要請から抽出される。
【0032】
ステップ506で、上記抽出されたセッション識別子が進行中のマルチメディア会議セッションと関連したセッション識別子とマッチングされるか否かを判断する。仮にマッチングされれば、ステップ508で、上記TS106は進行中のマルチメディア会議セッションに参加する。ステップ510で、上記TCP102Aは上記参加セッション要請に基づいて上記進行中の会議セッションに参加するように許容される。仮にマッチングされなければ、ステップ512で、上記参加セッション要請が終了する。
【0033】
また、一実施形態において、非臨時的な(non-transitory)コンピュータ読取可能記録媒体は、TCP(例えば、テレビ、個人用コンピュータ)及び/またはTS102(例えば、携帯電話、PDA等)のうちの1つにより実行される時、上記TCP及びTS106のうちの1つが
図2乃至
図5の方法を遂行するようにする命令を有する。
【0034】
図6は、本発明の実施形態を具現するに適切なコンピューティングシステム環境(600)の例を図示する。
図6及び以下の説明は、本明細書で含まれた本発明趣旨の実施形態が実施され得る適切なコンピューティングシステム環境(600)の簡潔で一般的な記述を与えることを意図している。
【0035】
TCP102A及びTS106のような一般的なコンピューティング装置601は、プロセッサ602、メモリ604、移動型格納装置606、及び非移動型格納装置608を備え得る。上記コンピューティング装置601は、追加的にバス610及びネットワークインターフェース612を備える。上記コンピューティング装置601は、1つ以上のユーザ入力装置614、1つ以上の出力装置616、及びネットワークインターフェースカードまたは汎用直列バス接続のような1つ以上の通信接続618を備えるコンピューティング環境(600)を備えたり、そのようなコンピューティング環境(600)に接続できる。上記1つ以上のユーザ入力装置614は、キーボード、マウスなどでありうる。上記1つ以上の出力装置616は、TS106及びTCP102Aのディスプレイでありうる。上記通信接続618はUPnPテレフォニー基盤ホームネットワークを含むことができる。
【0036】
上記メモリ604は、揮発性メモリ620及び不揮発性メモリ622を含むことができる。多様なコンピュータ読取可能な記録媒体が上記揮発性メモリ620と不揮発性メモリ622、上記移動型格納装置606、及び上記非移動型格納装置608のようなコンピューティング装置601のメモリ要素に格納され、これらから接続できる。コンピュータメモリ要素はデータ及び機械読取可能な命令を格納することに適切な読取専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、消去プログラム可能読取専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory:EPROM)、電気的消去プログラム可能読取専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory:EEPROM)ハードドライブ、コンパクトディスク、ディジタルビデオディスク、ディスケット、磁気テープカートリッジ、メモリカード、メモリスティックTMなどを扱う移動型メディアドライブのようなメモリ装置を含むことができる。
【0037】
本発明で使われる上記プロセッサ602は、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコントローラー(microcontroller)、複合命令セットコンピューティングマイクロプロセッサ(complex instruction set computing microprocessor)、短縮命令セットコンピューティングマイクロプロセッサ(reduced instruction set computing microprocessor)、非常に長い命令語マイクロプロセッサ(very long instruction word microprocessor)、明示的並列命令語コンピューティングマイクロプロセッサ(explicitly parallel instruction computing microprocessor)、グラフィックプロセッサ(graphic processor)、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、または他の形態の処理回路のような如何なる種類の計算回路を意味するが、これに限定されるものではない。また、上記プロセッサ602は一般またはプログラム可能論理装置またはアレイ(generic or programmable logic devices or arrays)、アプリケーション特定集積回路(application specific integrated circuits)、単一チップコンピュータ(single-chip computers)、スマートカード(smart cards)などのエンベデッドコントローラー(embedded controllers)を含むことができる。
【0038】
本発明の実施形態は、機能、手続き、データ構造、及び応用プログラムを含む業務を遂行する、又は抽象データタイプまたは下位レベルハードウェアコンテクストを定義するプログラムモジュールと共に具現できる。前述した記録媒体に格納される機械読取可能命令は、上記コンピューティング装置601のプロセッサ602により実行できる。例えば、コンピュータプログラム624は、本発明の実施形態に係るUPnP可能テレフォニー装置とWAN装置との間のマルチメディア会議が可能な機械読取可能命令を含むことができる。一実施形態において、上記コンピュータプログラム624は、コンパクトディスク読取専用メモリ(Compact Disk-Read Only Memory:CD−ROM)に含まれることができ、上記不揮発性メモリ622で上記CD−ROMからハードドライブにローディングできる。上記機械読取可能命令は、本発明の多様な実施形態によって上記コンピューティング装置601の符号化を可能にすることができる。
【0039】
前述したように、本発明はUPnPテレフォニー装置とWAN装置との間に効率的な方式のマルチメディア会議を提供することができる。
【0040】
本明細書で記述された多様な実施形態は同一な実施形態でなく、本明細書に明示的に記述されていない他の多様な実施形態とグループ化できる。また、本発明の多様な動作、過程、及び方法は、データ処理システム(例えば、コンピュータシステム)と互換される機械読取可能媒体及び/または機械接続可能媒体で具現されることができ、(例えば、多様な動作を遂行するための手段の使用を含む)順序に遂行できる。したがって、本発明の明細書及び図面は本発明を制限するよりは、本発明を例示すると見なされなければならない。
【0041】
APPENDIX 'A'
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<peerList:peerList
xsi:schemaLocation="urn:schemas-upnp-org:phone:peer
http://www.upnp.org/schemas/phone/peer-v1.xsd"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xmlns:peer="urn:schemas-upnp-org:phone:peer">
<peer:Peer>
<peer:id>
The identifier of the Peer (e.g., phone number, etc.)
</peer:id>
<peer:name>A user friendly name for the Peer</peer:name>
<peer:contactInstanceId>
The instance identifier for a contact referred by the Peer
</peer:contactInstanceId>
<peer:groupInstanceId>
The instance identifier for a group referred by the Peer
</peer:groupInstanceId>
</peer:peer>
</peerList:peerList><?
【0042】
APPENDIX 'B'
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<StaticConferenceInfo xmlns="urn:schemas-upnp-org:phone:messaging"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="urn:schemas-upnp-org:phone:messaging
http://www.upnp.org/schemas/phone/messaging-v1.xsd">
<Conference_Call_Information>
<ConferenceSessionID>1234</ConferenceSessionID>
<ConferenceType>ad-hoc</conferencetype>
<ConferenceSubject>UPnP-Messaging Spec Review</ConferenceSubject>
…
…
</Conference_Call_Information>
</StaticConferenceInfo>
【符号の説明】
【0043】
100 UPnPテレフォニー基盤ホームネットワークシステム
101A TX
102A TCP
104 マルチメディア管理モジュール
106 テレフォニーサーバ
108 セッション設定モジュール
110 要請処理モジュール
112 マルチメディア処理モジュール
113 会議サーバモジュール
114 WAN
116A WAB装置