【実施例】
【0117】
すべての温度は℃で表す。
【0118】
以下の化合物の名前は、化合物命名プログラム「ACD Name Pro 6.02」または Chem Draw Ultra 12.0を使用して得た。
【0119】
略語
AcOHは、酢酸を示し、
BINAPは、2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチルを示し、
BOCは、tert−ブトキシカルボニルを示し、
CVは、カラム容量を示し、
DCMは、ジクロロメタンを示し、
1,2−DCEは、1,2−ジクロロエタンを示し、
DIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンを示し、
DMSOは、ジメチルスルホキシドを示し、
DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドを示し、
エーテルは、ジエチルエーテルを示し、
Et
2Oは、ジエチルエーテルを示し、
EtOAcは、酢酸エチルを示し、
FMOCは、9−フルオレニルメトキシカルボニルを示し、
HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを示し、
HPLCは、高速液体クロマトグラフィーを示し、
IPAは、プロパン−2−オールを示し、
i−Pr
2Oは、ジ−イソプロピルエーテルを示し、
LiAlH
4は、水素化アルミニウムリチウムを示し、
MDAPは、質量基準自動分取(Mass directed autoprep)、分取質量基準HPLCを示し、
MeCNは、アセトニトリルを示し、
MeOHは、メタノールを示し、
MgSO
4は、硫酸マグネシウムを示し、
Mpは、融点を示し、
r.t.は、室温を示し、
Rtは、保持時間を示し、
Na
2SO
4は、硫酸ナトリウムを示し、
TBTUは、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートを示し、
TMEDAは、テトラメチルエチレンジアミンを示し、
TFAは、トリフルオロ酢酸を示し、
THFは、テトラヒドロフランを示し、
TLCは、薄層クロマトグラフィーを示す。
【0120】
LCMS方法論
ギ酸法(ギ酸修飾子)
LC条件
UPLC分析は、40℃で、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で行った。
【0121】
用いた溶媒は以下の通りであった。
【0122】
A=0.1% v/v ギ酸水溶液
B=0.1% v/v ギ酸アセトニトリル溶液
用いたグラジエントは以下の通りである。
【表1】
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【0123】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの総和シグナルであった。
【0124】
MS条件
MS : Waters ZQ
イオン化モード : Alternate−scan正および負のエレクトロスプレー
スキャン範囲 : 100〜1000 AMU
スキャン時間 : 0.27秒
インタースキャンディレイ : 0.10秒。
【0125】
HpH法(炭酸水素アンモニウム修飾子)
LC条件
UPLC分析は、40℃で、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で行った。
【0126】
用いた溶媒は以下の通りであった。
【0127】
A=アンモニア溶液を用いてpH10に調整した10mM炭酸水素アンモニウム水溶液
B=アセトニトリル
用いたグラジエントは以下の通りである。
【表2】
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【0128】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの総和シグナルであった。
【0129】
MS条件
MS : Waters ZQ
イオン化モード : Alternate−scan正および負のエレクトロスプレー
スキャン範囲 : 100〜1000 AMU
スキャン時間 : 0.27秒
インタースキャンディレイ : 0.10秒。
【0130】
MDAP方法論
ギ酸法(ギ酸修飾子)
LC条件
HPLC分析は、周囲温度で、Sunfire C18カラム(100mm×内径19mm、充填直径5μm)またはSunfire C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)のいずれかで行った。
【0131】
用いた溶媒は以下の通りであった。
【0132】
A=0.1% v/v ギ酸水溶液
B=0.1% v/v ギ酸アセトニトリル溶液
20ml/分(100mm×内径19mm、充填直径5μm)または40ml/分(150mm×内径30mm、充填直径5μm)の流速で、15または25分(延長したラン)のいずれかにわたるグラジエントとして実行した。
【0133】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの総和シグナルであった。
【0134】
MS条件
MS : Waters ZQ
イオン化モード : Alternate−scan正および負のエレクトロスプレー
スキャン範囲 : 100〜1000 AMU
スキャン時間 : 0.50秒
インタースキャンディレイ : 0.20秒。
【0135】
HpH法(炭酸水素アンモニウム修飾子)
LC条件
HPLC分析は、周囲温度で、Xbridge C18カラム(100mm×内径19mm、充填直径5μm)またはXbridge C18カラム(100mm×内径30mm、充填直径5μm)のいずれかで行った。
【0136】
用いた溶媒は以下の通りであった。
【0137】
A=アンモニア溶液を用いてpH10に調整した10mM炭酸水素アンモニウム水溶液
B=アセトニトリル
20ml/分(100mm×内径19mm、充填直径5μm)または40ml/分(100mm×内径30mm、充填直径5μm)の流速で、15または25分(延長したラン)のいずれかにわたるグラジエントとして実行した。
【0138】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの総和シグナルであった。
【0139】
MS条件
MS : Waters ZQ
イオン化モード : Alternate−scan正および負のエレクトロスプレー
スキャン範囲 : 100〜1000 AMU
スキャン時間 : 0.50秒
インタースキャンディレイ : 0.20秒。
【0140】
中間体1
1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化8】
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【0141】
DCM(480mL)中の塩化アルミニウム(41.2g、309mmol)の懸濁液を、0℃、窒素下で、DCM(80mL)中のイソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(30g、81mmol)の溶液でカニューレにより処理し、得られた混合物をこの温度で、30分間撹拌した。その後、反応混合物を、トリエチルアミン(136mL、975mmol)とMeOH(48mL)の混合物でカニューレによりゆっくりと処理した。得られた形成ケーキをEtOAc(800mL)中で撹拌し、濾過により分離し、その後、DCM(800mL)と飽和NaHCO
3水溶液(800mL)に分配した。酒石酸カリウムナトリウム(300g)を加え、得られた混合物を2時間、勢いよく撹拌した。層を分離し、DCM層を焼結漏斗に通して濾過した。ろ液を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、第1のバッチの1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(19.6g、69.2mmol、収率85%)を黄色の泡状物として得た。水相を、さらにDCM(800mL)で処理し、二相の混合物を一晩撹拌した。その後、層を分離し、有機層を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮して、第2のバッチの1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(3.4g、12.01mmol、収率14.78%)を得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.77分、MH+=283(1Br)。
【0142】
中間体2
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化9】
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【0143】
1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体1を参照)(2.28g、8.05mmol)および6−クロロニコチノニトリル(2.231g、16.10mmol)の混合物に、NMP(20mL)を加え、混合物をDIPEA(4.22mL、24.16mmol)で処理した。混合物を2つのフラスコに分配し、それぞれのフラスコを窒素でフラッシュし、密封し、マイクロ波照射下、200℃で2時間撹拌した。反応混合物を合わせて、水とEtOAcに分配した。水層をEtOAc(×4)で抽出し、合わせた有機層を、水(×3)、その後、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮した。茶色の固体残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAcグラジエント)により精製し、6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(1.940g、5.04mmol、収率62.5%)を淡黄色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.02分、MH+=386(1Br)。
【0144】
中間体3
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化10】
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【0145】
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体2を参照)(1000mg、2.60mmol)、(4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(561mg、3.11mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(300mg、0.260mmol)および炭酸カリウム(1076mg、7.79mmol)を装填したフラスコに、DME(20mL)および水(4.0mL)を加えた。得られた混合物を100℃、窒素下で1時間撹拌し、その後、室温へと冷却し、真空下で濃縮した。残渣をEtOAcと水に分配し、層を分離した。有機相を乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(10gカラム、MeOH/DCMグラジエント)により精製し、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(1002mg、2.275mmol、収率88%)をオレンジ色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.09分、MH+=441。
【0146】
中間体4
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸
【化11】
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【0147】
室温において、MeOH(15mL)中のメチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体3を参照)(1.0g、2.270mmol)の溶液を水酸化ナトリウム水溶液(2N、2.27mL、4.54mmol)で処理し、得られた混合物をこの温度で24時間撹拌した。MeOHの大半を真空下で蒸発させ、水性残渣を酢酸(0.39mL、6.81mmol)で処理し、得られた沈殿を濾過により分離し、真空下40℃で乾燥することで、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(820mg、1.923mmol、収率85%)を黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.64分、MH+=427。
【0148】
中間体5
6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化12】
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【0149】
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体2を参照)(847mg、2.199mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1228mg、4.84mmol)、PdCl
2(dppf)(161mg、0.220mmol)および酢酸カリウム(324mg、3.30mmol)を装填したフラスコに、DMSO(7mL)を加え、混合物を窒素下で脱気し、窒素下で1時間、80℃で撹拌した。ビス(ピナコラト)ジボロン(1g)、PdCl
2(dppf)(100mg)および酢酸カリウム(150mg)の追加部分を加え、混合物を45分間撹拌した。ビス(ピナコラト)ジボロン(1g)、PdCl
2(dppf)(100mg)および酢酸カリウム(150mg)の追加部分を加え、混合物を45分間撹拌した。反応混合物を室温へと冷却し、EtOAcと水で処理した。二相混合物をCelite
TM(10g)のパッドを通して濾過し、層を分離した。水層をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を、水(×4)、その後、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(50gカラム、EtOAc/ヘキサングラジエント)により精製し、6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(800mg、1.850mmol、収率84%)を赤色のガム状物として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.08分、MH+=433。
【0150】
中間体6
メチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート
【化13】
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【0151】
6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体5を参照)(800mg、1.850mmol)、メチル6−ブロモニコチネート(440mg、2.036mmol)、炭酸カリウム(767mg、5.55mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(214mg、0.185mmol)を装填したフラスコに、トルエン(8mL)およびエタノール(8mL)を加えた。得られた混合物を90℃、窒素下で3時間撹拌し、その時点で、炭酸カリウム(384mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(107mg)およびメチル6−ブロモニコチネート(220mg)の部分を加え、反応混合物の撹拌を5時間続けた。その後、混合物を室温へと冷却し、真空下で濃縮した。残渣をEtOAcと水に分配した。相を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、真空下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(25gカラム、EtOAc/ヘキサングラジエント)により精製し、メチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(600mg、1.317mmol、収率71.2%)を白色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.07分、MH+=456。
【0152】
中間体7
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸
【化14】
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【0153】
エタノール(10mL)中のメチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(調製については、中間体6を参照)(580mg、1.273mmol)の溶液を水酸化リチウム水溶液(1N、2.55mL、2.55mmol)で処理し、得られた混合物を2時間撹拌した。エタノールの大半を真空下で蒸発させ、残渣を水(約5mL)で希釈した。混濁した混合物を酢酸(0.146mL、2.55mmol)で処理し、形成した沈殿物を濾過により分離し、Et
2Oで洗浄し、60℃で16時間乾燥させて、6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(410mg、0.959mmol、収率75%)を淡黄色の固体として得て、さらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.63分、MH+=428。
【0154】
中間体8
エチル2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)アセテート
【化15】
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【0155】
トルエン(10mL)およびエタノール(10.0mL)中の6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体5を参照)(1.67g、3.86mmol)、エチル2−(4−ブロモフェニル)アセテート(1.127g、4.64mmol)および炭酸カリウム(1.602g、11.59mmol)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.446g、0.386mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を100℃で1時間加熱し、その後、EtOAcと水に分配した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc/シクロヘキサングラジエント(10〜80%)で溶出するシリカゲル(25g)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて、真空下で濃縮して、エチル2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)アセテート(752mg、42%)を粘着性の無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.10分、MH+=469。
【0156】
中間体9
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸リチウム塩
【化16】
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【0157】
MeOH(5mL)中のエチル2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)アセテート(調製については、中間体8を参照)(300mg、0.640mmol)の溶液に、水酸化リチウム溶液(0.768mL、0.768mmol)を加えた。得られた混合物を40℃で2時間撹拌し、その後、真空下で濃縮し、2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸の粗製カルボン酸リチウム塩(286mg、100%)を白色固体として得て、さらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.10分、MH+=433。
【0158】
中間体10
3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)プロパン酸
【化17】
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【0159】
トルエン(6mL)およびエタノール(6mL)中の6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体5を参照)(382mg、0.884mmol)および3−(4−ブロモフェニル)プロパン酸(243mg、1.060mmol)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(102mg、0.088mmol)および炭酸カリウム(366mg、2.65mmol)を連続して加えた。得られた混合物を80℃、2時間撹拌し、その後、水とEtOAcに分配した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣をシクロヘキサン中のEtOAc(10〜70%)で溶出するシリカゲル(25g)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて、減圧下で濃縮して、3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)プロパン酸(209mg、52%)を白色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.91分、MH+=455。
【0160】
中間体11
1−メチルエチル(2E)−2−ブテノイルカルバメート
【化18】
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【0161】
イソプロピルカルバメート(30g、291mmol、TCIから市販)を3LのLara容器に装填し、乾燥テトラヒドロフラン(THF)(150ml)を加えた。(2E)−2−塩化ブテノイル(31.2ml、326mmol、Aldrichから市販)を窒素下で加え、ジャケットを−30℃まで冷却した。溶液の温度が−17℃に達した時に、リチウムtert−ブトキシド(1M、655mL、655mmol)を2時間にわたりぜん動ポンプによって加え、反応物を−10℃から−18℃の温度に維持した。添加が完了してから、混合物を30分間撹拌し、0℃にした。ジエチルエーテル(450ml)および塩酸(1M、375mL)を加え、混合物を勢いよく撹拌しながら20℃にした。撹拌を停止し、層を分離させ、水層を流した。ブライン(375mLl)を加え、混合物を勢いよく撹拌した。撹拌を停止し、層を分離し、水層を流出させた。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、蒸発させて、茶色の油(60g)を得た。これをシリカカラム(40+M Biotage)に適用し、DCM/EtOAc(1:1〜0:1、10CV)で溶出した。生成物を含む画分を乾燥するまで蒸発させ、Redisep Iscoシリカカラム(1500g)上に載せ、シクロヘキサン中のEtOAcグラジエント(0〜40%)で溶出した。透明な、生成物を含む画分を蒸発させて、オフホワイト色の固体(15.41g)を得た。LCMS(方法C)、Rt=0.68、MH+=172。
【0162】
中間体12
1−メチルエチル{(3S)−3−[(4−ブロモフェニル)アミノ]ブタノイル}カルバメート
【化19】
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【0163】
1−メチルエチル(2E)−2−ブテノイルカルバメート(調製については、中間体11を参照)(9.38g、54.8mmol)をトルエン(281mL)中で、窒素下で撹拌し、(R−BINAP)ジトリフレートビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(調製については、中間体36を参照)(3.35g、3.01mmol)を加えた。触媒は粘着性のボールを形成し、溶液は不透明な黄色の混合物に変わり、これを20分間撹拌した。4−ブロモアニリン(14.14g、82mmol)を加ると、溶液は透明の淡茶色に変わり、粘着性の触媒がさらに溶解した。混合物を16時間撹拌した。同様に、第2のバッチの1−メチルエチル(2E)−2−ブテノイルカルバメート(中間体11、8.51g、49.7mmol)を、トルエン(255mL)中で、窒素下で撹拌し、(R−BINAP)ジトリフレートビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(3.04g、2.73mmol)を加えた。触媒は粘着性のボールを形成し、溶液は不透明な黄色の混合物に変わり、これを20分間撹拌した。4−ブロモアニリン(12.83g、74.6mmol)を加えたところ、溶液は透明の淡茶色に変わり、粘着性の触媒がさらに溶解した。混合物を16時間撹拌した。
【0164】
2つの反応混合物を合わせて、1.5kgのIscoシリカRedisepカラムに載せた。カラムをDCM:MeOH(0%→0.5%、19CV)で溶出した。透明の、生成物を含む画分を蒸発させて、淡茶色の油を得た。混合物を、真空オーブン中で、一晩40℃で、乾燥させて、1−メチルエチル{(3S)−3−[(4−ブロモフェニル)アミノ]ブタノイル}カルバメート(24.2g、全体で67%)を白色の固体として得た。LCMS(方法C)、Rt=0.91、MH+=343.ee=92%。
【0165】
中間体13
1−メチルエチル[(2S,4R)−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート
【化20】
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【0166】
1−メチルエチル{(3S)−3−[(4−ブロモフェニル)アミノ]ブタノイル}カルバメート(調製については、中間体12を参照)(17.9g、52.2mmol)をエタノール(150mL)中に取り、CO
2/アセトン槽中で−10℃(内部温度)より低い温度に冷却した。NaBH
4(1.381g、36.5mmol)を加え、その後、−5℃より低い温度を維持しながら、水中(25mL)の塩化マグネシウム六水和物(11.35g、55.8mmol)を加えた。混合物を<0℃で1時間撹拌し、その後、室温まで加温し、1時間、撹拌した。得られた濃厚な懸濁液を、クエン酸(25.05g、130mmol)、HCl(水中1M、205mL、205mmol)およびDCM(205mL)の混合物に注いだ。二相の混合物を室温で1時間撹拌した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物を淡茶色の固体(14.1g)として得た。LCMS(方法B)、Rt=1.13、MH+=327。
【0167】
中間体14
1−メチルエチル[(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート
【化21】
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【0168】
1−メチルエチル[(2S,4R)−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート(調製については、中間体13を参照)(14.1g、43.1mmol)を、窒素下で、室温にてDCM(400mL)中に取った。ピリジン(10.46mL、129mmol)、その後、塩化アセチル(4.60mL、64.6mmol)を加え、反応物を室温で16時間撹拌し、その後、EtOAc(2000mL)と飽和NaHCO
3水溶液(800mL)に分配した。層を分離し、有機相を、水、その後、ブライン(各1500mL)で洗浄し、その後、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、紫色の固体を得た。この粗製生成物を、最小限のDCM中に取り、330gのCompanion XLカラムに適用し、シクロヘキサン中の12〜63%の酢酸エチルのグラジエントで溶出し、オフホワイト色の固体(12.37g)として生成物を得た。LCMS(方法B)、Rt=1.03、MH+=369。[アルファ]D=+281.1025°(T=20.7℃、10mmセル、c=0.508g/100ml、エタノール)。
【0169】
中間体15
エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート
【化22】
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【0170】
1−メチルエチル[(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート(調製については、中間体14を参照)(39.0g、106mmol)、{4−[(エチルオキシ)カルボニル]フェニル}ボロン酸(22.5g、116mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.83g、1.58mmol)を、DME(430mL)中で混合し、得られた混合物をNa
2CO
3水溶液(2N、210mL、420mmol)で処理した。混合物を、家庭用掃除機下で、窒素で数度クエンチして脱気し、その後、105℃にて窒素下で約6時間撹拌し、その後、室温へと冷却させた。混合物をEtOAcと水とに分配し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。その後、有機相を、70gのシリカカートリッジを通して濾過し、EtOAcでカートリッジを洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を真空下で濃縮した。残渣を、Et
2Oで摩砕し、その後、濾過した。得られた固体を空気乾燥し、エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(調製については、中間体15を参照)(35.2g、80.2mmol、76%)を灰色の固体として得た。濾液を真空下で濃縮し、得られた残渣をEt
2Oで摩砕した(約30mL)。形成した固体を濾過により分離し、空気乾燥して、エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(5.96g、13.5mmol、13%)を灰色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、保持時間1.16分、MH+=439。
【0171】
中間体16
エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート
【化23】
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【0172】
エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(調製については、中間体15を参照)(8.90g、20.30mmol)を、氷/水槽で冷却したDCM中(160mL)中の塩化アルミニウム(10.3g、77mmol)の懸濁液に加えた。添加後、温度が0℃から約6℃に上昇した。得られた混合物を、約0℃で20分間攪拌し、その後、〜30秒にわたり、MeOH(18mL)およびトリエチルアミン(34mL、245mmol)の溶液で処理した。得られた混合物を、0℃で〜30分間撹拌し、その後、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。
【0173】
同じ反応を、エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(調製については、中間体15を参照)(0.89g、2.030mmol)、塩化アルミニウム(1.03g、7.72mmol)、トリエチルアミン(3.4mL、24.53mmol)、DCM(16mL)およびMeOH(1.3mL)を用いて並行して行った。双方の反応の生成物をこの段階で合わせ、得られた混合物を、室温で約10分間、撹拌した(総体積:約1L)。混合物をCelite
TMを通して濾過し、不溶性の残渣を、EtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、真空下で濃縮し、エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(6.6g、84%−さらなる並行の実験が可能)をクリーム色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、保持時間0.73分、[M−NH
2]+=336。
【0174】
中間体17
エチル4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}ベンゾエート
【化24】
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【0175】
エチル4−[(2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]ベンゾエート(調製については、中間体16を参照)(6.6g、18.73mmol)、1−ブロモ−4−クロロベンゼン(3.94g、20.60mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(690mg、1.2mmol)および[2’−(ジシクロヘキシルホスファニル)−2−ビフェニリル]ジメチルアミン(Dave−phos)(590mg、1.499mmol))を、トルエン(120mL)中に混合し、得られた混合物を、ナトリウムt−ブトキシド(2.52g、26.2mmol)で処理した。反応物を家庭用掃除機下で、窒素で数度クエンチして脱気し、70℃にて窒素下で16時間加熱し、その後、室温まで冷却させ、濾過した。不溶性の残渣をトルエン、その後、Et
2Oで洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を水(×2)で洗浄し、その後、塩酸(2N、×2)で抽出し、オレンジ色の油を沈殿させ、これを酸性水性相と共に回収した。酸性抽出物をEt
2Oで洗浄し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/シクロヘキサングラジエント(5〜45%)で溶出するシリカカートリッジ(330g)のクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて、真空下で乾燥し、淡黄色の泡状物を得た。この泡状物をEtOAc(50mL)中に溶解させ、機能性のチオ尿素シリカ(0.56g、パラジウムスカベンジャー)で処理した。混合物を室温(空気雰囲気)で、〜20分間撹拌し、その後、室温で16時間放置した。混合物を濾過し、不溶性の残渣をEtOAcで洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を真空下で濃縮し、エチル4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}ベンゾエート(3.7g、8.0mmol、32%)を黄色の油として得た。
【0176】
中間体18
4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}安息香酸
【化25】
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【0177】
エチル4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}ベンゾエート(調製については、中間体17を参照)(5.41g、11.69mmol)をエタノール(100mL)中に溶解させ、NaOH水溶液(2M、50mL、100mmol)で処理した。得られた混合物を、室温(空気雰囲気)で約2時間撹拌し、その後、エタノールの殆どを真空で取り除いた。得られた黄色の溶液を水で希釈した(油状の黄色の沈殿物を形成した)。水相を2度、DCMで洗浄し(これは、先に形成された沈殿物を溶解しなかった)、その後、塩酸(2N)でpH1まで酸性化し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせたEtOAc相をブラインで洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、真空下で濃縮した。残渣の黄色の泡状物を約1時間にわたりEt
2Oで摩砕した。得られた固体を濾過により分離し、Et
2Oで洗浄し、空気乾燥させ、4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}安息香酸(4.41g、10.1mmol、87%)をクリーム色の固体として得た。LCMS(HpH)、保持時間1.08分、[M−H]−=433。
【0178】
中間体19
1−((2S,4R)−6−ブロモ−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化26】
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【0179】
1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体1を参照)(2g、7.06mmol)および2−クロロ−5−ニトロピリジン(2.240g、14.13mmol)を装填したフラスコに、NMP(10mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(3.70mL、21.19mmol)で処理した。混合物を2つのフラスコに分け、それぞれのフラスコを窒素でフラッシュし、密封し、混合物をマイクロ波照射下、200℃で、2時間撹拌した。2つの反応混合物を合わせて、水で希釈し、EtOAc(×4)で抽出した。合わせたEtOAc層を、水(×3)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。茶色の固体残渣を、EtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、1−((2S,4R)−6−ブロモ−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(4.6g、11.35mmol、収率161%)を淡茶色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.08分、MH+=405/407(ダブレット)。
【0180】
中間体20
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化27】
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【0181】
(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−N−(5−ニトロ−2−ピリジニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリンアミン(調製については、中間体19を参照)(4.1g、10.12mmol)、{4−[(メチルオキシ)カルボニル]フェニル}ボロン酸(2.185g、12.14mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.169g、1.012mmol)および炭酸カリウム(4.19g、30.4mmol)を装填したフラスコに、DME(50mL)および水(10.0mL)を加え、得られた混合物を100℃、窒素下で1時間撹拌し、その後、室温へと冷却し、真空下で濃縮した。残渣をEtOAcと水に分配し、層を分離した。有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(4.3g、9.34mmol、収率92%)をオレンジ色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.13分、MH+=461。
【0182】
中間体21
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化28】
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【0183】
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体20を参照)(2.43g、5.28mmol)、ギ酸アンモニウム(3.33g、52.8mmol)およびパラジウム炭素(0.562g、5.28mmol)を装填したフラスコに、MeOH(50mL)を加え、得られた混合物を30分間還流した。反応物を室温へと冷却し、Celite
TMを通して濾過し、残渣をMeOH、その後DMFで洗浄した。メタノール性の濾液および洗浄液を合わせて、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、MeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(2.0g、4.65mmol、収率88%)を濃紅色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.94分、MH+=431。
【0184】
中間体22
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化29】
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【0185】
室温において、エタノール(20mL)中のメチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体21を参照)(1.04g、2.416mmol)の溶液を、亜硝酸イソアミル(0.813mL、6.04mmol)で処理し、得られた混合物を還流しながら2時間撹拌し、その後、室温へと冷却した。溶媒のほとんどを真空で除去した。残渣をEtOAcとブラインで処理し、両層を10gのCelite
TMに通し、その後、分離した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(720mg、1.733mmol、収率71.7%)を淡紅色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.10分、MH+=416。
【0186】
中間体23
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸
【化30】
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【0187】
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体22を参照)(700mg、1.685mmol)を、MeOH(10ml)中に溶解し、水酸化ナトリウム溶液(2M、1.68ml、3.37mmol)を加えた。6.5時間後、さらに2当量の水酸化ナトリウム(2M、1.685ml)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。混合物を濃縮後、残渣を水で希釈した。塩酸(2N、1ml)を加え、沈殿を形成し、濾過により分離し、乾燥させて、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(500mg、1.245mmol、収率73.9%)を紅色の固体として得た。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させ、その後真空で濃縮し、さらなるバッチの4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(140mg、0.349mmol、収率20.70%)を黄色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.62分、MH+=402。
【0188】
中間体24
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化31】
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【0189】
1−((2S,4R)−6−ブロモ−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体19を参照)(1.17g、2.89mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.613g、6.35mmol)、PdCl
2(dppf)(0.211g、0.289mmol)および酢酸カリウム(0.425g、4.33mmol)を装填したフラスコに、DMSO(10mL)を加えた。反応混合物を脱気し(家庭用掃除機で10分にわたって、窒素で数度クエンチする)、窒素下、80℃で、1.5時間撹拌した。反応物を2時間かけて室温へと冷却し、EtOAcと水で希釈した。二相混合物をCelite
TM(10g)のパッドを通して濾過し、層を分離した。水層をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機相を、水(×4)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(1.03g、2.277mmol、収率79%)を淡茶色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.15分、MH+=453。
【0190】
中間体25
エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート
【化32】
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【0191】
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体24を参照)(1.03g、2.277mmol)、メチル6−ブロモニコチネート(0.541g、2.505mmol)、炭酸カリウム(0.944g、6.83mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.263g、0.228mmol)を装填したフラスコに、前もって脱気したトルエン(10mL)およびエタノール(10mL)の混合物を加えた。得られた混合物を90℃、窒素下で撹拌した。3時間後、メチル6−ブロモニコチネート(0.271g、1.252mmol)、炭酸カリウム(0.472g、3.42mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.132g、0.114mmol)の追加部分を加え、反応混合物をさらに4時間加熱した。反応物を室温へと冷却し、真空下で濃縮した。粗製残渣をEtOAcと水に分配し、相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(740mg、1.556mmol、収率68.3%)を黄色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.15分、MH+=476。
【0192】
中間体26
エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート
【化33】
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【0193】
エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−ニトロピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(調製については、中間体25を参照)(780mg、1.640mmol)、ギ酸アンモニウム(1034mg、16.40mmol)およびパラジウム炭素(10%Pd/C)(160mg、1.503mmol)を装填したフラスコに、エタノール(15ml)を加え、得られた混合物を45分間還流した。反応物を室温へと冷却し、Celite
TMを通して濾過し、残渣をEtOHで洗浄し、合わせた濾液および洗浄液を、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc中に溶解し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、MeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(450mg、1.010mmol、収率61.6%)を紅色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.93分、MH+=446。
【0194】
中間体27
エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート
【化34】
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【0195】
室温において、エタノール(10mL)中のエチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−アミノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(調製については、中間体26を参照)(450mg、1.010mmol)の溶液を、亜硝酸イソアミル(0.34mL、2.53mmol)で処理し、得られた混合物を還流しながら1時間撹拌し、その後、室温へと冷却した。溶媒のほとんどを真空下で除去した。残渣をEtOAcとブラインで処理し、両層をCelite
TM(10g)に通して濾過し、その後、分離した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、エチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(240mg、0.557mmol、収率55.2%)を淡紅色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.09分、MH+=431。
【0196】
中間体28
6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸
【化35】
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【0197】
エタノール(5mL)中のエチル6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(調製については、中間体27を参照)(240mg、0.557mmol)の溶液を水酸化リチウム水溶液(1N、1.115mL、1.115mmol)で処理し、得られた混合物を室温で撹拌した。1時間後、エタノールのほとんどを真空下で除去し、残渣を水(約2mL)で希釈し、「混濁した」混合物を酢酸(0.064mL、1.115mmol)で処理し、形成した沈殿物を濾過により分離し、Et
2Oで洗浄し、60℃で16時間乾燥させ、6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(150mg、0.373mmol、収率66.9%)を淡黄色の固体として得て、さらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.61分、MH+=403。
【0198】
中間体29
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化36】
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【0199】
室温において、DCM(120mL)中の(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリンアミン(11.3g、39.9mmol)の溶液をトリエチルアミン(16.69mL、120mmol)、その後、Boc
2O(12.97mL、55.9mmoり)で処理し、得られた混合物をこの温度で1時間撹拌した。塩基および無水物(20%)の追加部分をさらに加え、30分後、混合物を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥させ(疎水性フリット)、真空下で濃縮した。残渣をEtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(9.2g、24.00mmol、収率60.1%)を白色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.14分、MH+=383/385。
【0200】
中間体30
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化37】
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【0201】
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体29を参照)(5g、13.05mmol)、(4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(2.58g、14.35mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.507g、1.305mmol)および炭酸カリウム(5.41g、39.1mmol)を装填したフラスコに、DME(50mL)および水(10.0mL)を加え、得られた混合物を100℃、窒素下で、1時間撹拌した。反応物を室温へと冷却し、DMEのほとんどを真空下で蒸発させた。残渣をEtOAcと水に分配し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、EtOAc/ヘキサングラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(5.35g、12.20mmol、収率94%)を白色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.18分、MH+=439。
【0202】
中間体31
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸
【化38】
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【0203】
MeOH(80mL)中のメチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体30を参照)(5.23g、11.93mmol)の溶液を、水酸化リチウム水溶液(1M、17.89mL、17.89mmol)で処理し、5分後に懸濁した得られた混合物を撹拌した。24時間後、水酸化リチウム(17.89mL、17.89mmol)を加え、(それまでに溶液となった)混合物を、50℃で3時間撹拌した。混合物を室温へと冷却し、MeOHのほとんどを真空下で蒸発させ、残渣を酢酸(2.73mL、47.7mmol)で処理した。5分後、形成した沈殿物を濾過により分離し、水で洗浄し、45℃、真空下で16時間乾燥し、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(4.88g、11.50mmol、収率96%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.70分、MH+=425。
【0204】
中間体32
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化39】
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【0205】
粉砕したtert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体41を参照)(8g、PF6塩としてでもよい)の懸濁液を、1,4−ジオキサン(30mL)、続いて、1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、40mL、160mmol)で処理した。〜30分後、ジオキサンのほとんどを除去し、残渣を70℃に加温したMeOH(100mL)中に、1.5時間で溶解した。残った不溶性の物質は濾過して取り除き、廃棄した。濾液を真空下で濃縮し、SCXカラム(70g、前もってMeOHにより処理)を使用して精製した。カートリッジをMeOH(200ml)で洗浄し、MeOH中のアンモニア(2M、200ml)により溶出した。メタノール性アンモニア画分を合わせて、真空下で濃縮して、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド(3.65g、9.25mmol、収率84%)を黄色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.71分、MH+=395。
【0206】
中間体33
メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート
【化40】
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【0207】
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(調製については、中間体2を参照)(3.25g、8.44mmol)、{6−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−ピリジニル}ボロン酸(1.832g、10.12mmol)、{6−[(メチルオキシ)カルボニル]−3−ピリジニル}ボロン酸(1.832g、10.12mmol)およびトリエチルアミン(2.352ml、16.87mmol)を、MeOH(30ml)およびDME(5ml)中で混ぜ合わせた。反応混合物を2つのバイアルに分け、それぞれを120℃で45分間加熱した。粗製反応混合物を合わせて、真空下で濃縮し、4.4gの茶色の粗製固体を得た。これを1500mlを超えるEtOAcで溶出する(化合物はゆっくりと浸出)シリカ(100g)のクロマトグラフィーにより精製し、メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(2.94g、6.66mmol、収率79%)を茶色の泡状固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.81分、MH+=442。
【0208】
中間体34
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸
【化41】
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【0209】
メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(調製については、中間体33を参照)(2.94g、6.66mmol)を無水1,4−ジオキサン(20ml)中に溶解した。水(20.0ml)、続いて水酸化リチウム(0.319g、13.32mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌した。1時間後、1,4−ジオキサンを真空下で除去し、水性残渣を酢酸(1.144ml、19.98mmol)で処理した。得られたオレンジ色の沈殿物を20分間撹拌し、濾過により分離し、水で洗浄し、一晩真空下で乾燥させて、5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(2.16g、4.55mmol、収率68.3%)を茶色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.68分、MH+=428。
【0210】
中間体35
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸
【化42】
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【0211】
Pd/C(22.1mg、10%、0.208mmol、〜50%水を含む)を、エタノール(5ml)およびDMF(1ml)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体18を参照)(369mg、0.848mmol)およびギ酸アンモニウム(134mg、2.121mmol)の溶液に加え、反応混合物を加熱して還流した。1.5時間後、反応混合物を室温へと冷却した。反応混合物を、Celite
TMを通して濾過し、フィルターケーキをEtOHで洗浄した。濾液を濃縮して淡茶色の油(251mg)を得た。フィルターケーキを1:1のEtOH:DMF(50ml)の追加部分で洗浄し、前の物質と併せて濃縮して、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(306mg、0.764mmol、収率90%)を黄色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.01分、MH+=401。
【0212】
中間体36
(R−BINAP)ジトリフレートビス(アセトニトリル)パラジウム(II)
【化43】
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【0213】
R−(+)−BINAP(6.08g、9.76mmol、Avocadoから市販)をDCM(626ml)中で撹拌し、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)(2.5g、9.64mmol、Aldrichから市販)を加えた。混合物を窒素下で30分間撹拌し、懸濁液は溶液とはならず、さらにDCM(100ml)を加えた。混合物をさらに30分間撹拌し、アセトニトリル(250ml)中に溶解した銀トリフレート(5.00g、19.47mmol、Aldrichから市販)を加えた。混合物はオレンジ色の混濁した懸濁液から黄色の懸濁液へと変化した。混合物を1時間撹拌し、Celite
TMを通して濾過し、蒸発させてオレンジ色の固体を得た。残渣を真空下(約14mbar)、室温で週末の間乾燥させて、目的の生成物(10.69g)を得た。
【0214】
1H NMR (400MHz、MeCN−d3) δppm 2.0(s,6H)、6.7(d,2H)、6.9(br m,4H)、7.1(br t,2H)、7.2(t,2H)、7.5−7.9(m,22H)。
【0215】
中間体37
1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−({[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}カルボニル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート
【化44】
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【0216】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体48を参照)(82mg、0.2mmol)およびHATU(0.091g、0.240mmol)を装填したフラスコに、DMF(2mL)を加え、混合物を室温にてDIPEA(0.105mg、0.600mmol)で処理した。5分後、1,1−ジメチルエチル(2−アミノエチル)カルバメート(0.047mL、0.300mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水に分配した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、MeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−({[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}カルボニル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート(95mg、0.172mmol、収率86%)を淡茶色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.02分、MH+=553。
【0217】
中間体38
1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−(2−{[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}−2−オキソエチル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート
【化45】
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【0218】
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸(調製については、中間体50を参照)(85mg、0.2mmol)およびHATU(91mg、0.240mmol)を装填したフラスコに、DMF(2mL)を加え、混合物を室温にてDIPEA(0.105mg、0.600mmol)で処理した。5分後、1,1−ジメチルエチル(2−アミノエチル)カルバメート(0.047mL、0.300mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌し、その後、EtOAcと水に分配した。相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を、MeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製し、1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−(2−{[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}−2−オキソエチル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート(56mg、0.099mmol、収率49.4%)を淡黄色の泡状物として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.91分、MH+=455。
【0219】
中間体39
tert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体4を参照)(70mg、0.164mmol)およびHATU(74.9mg、0.197mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.086mg、0.492mmol)で処理した。5分後、tert−ブチル(2−アミノエチル)カルバメート(52.6mg、0.328mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣をEtOAcと水に分配し、相を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、tert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメートを茶色の泡状物として得て、さらにMDAP(HpH)により精製して、tert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート(65mg、0.114mmol、収率69.6%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.00分、MH+=569。
【0221】
中間体40
tert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート
【化47】
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【0222】
LCMS(高pH、2分)、Rt=1.01分、MH+=544。
【0223】
中間体41
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体31を参照)(4.88g、11.50mmol)およびHATU(5.25g、13.80mmol)を装填したフラスコに、DMF(2mL)を加えた。得られた混合物をDIPEA(6.02mL、34.5mmol)で処理し、5分後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(1.317g、14.95mmol)で処理した。0.5時間後、ほとんどのDMFを真空下で除去した。残渣をEtOAcと飽和NaHCO
3で処理した。発生した不溶性の固体を濾過により分離し、真空下、60℃で、3時間乾燥して、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメートを白色の固体(8.5g)として得て、さらに精製することなく続く反応に使用した。濾液相を分離し、水相をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、液体(2.1g)を得た。この液体は、SCXカートリッジ(50g、前もってMeOHにより処理)上に載せ、カートリッジをMeOH(200ml)で洗浄し、MeOH中のアンモニア(2M、200ml)により溶出した。メタノール性アンモニア画分を合わせて、真空下で濃縮し、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(0.3g、0.6mmol、収率5%)の追加部分をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.94分、MH+=495。
【0225】
中間体42
tert−ブチル(1−(5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリノイル)アゼチジン−3−イル)カルバメート
【化49】
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【0226】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.97分、MH+=582。
【0227】
中間体43
tert−ブチル(1−(5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリノイル)ピペリジン−4−イル)カルバメート
【化50】
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【0228】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.97分、MH+=610。
【0229】
中間体44
tert−ブチル4−(5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート
【化51】
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【0230】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.00分、MH+=596。
【0231】
中間体45
tert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート
【化52】
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【0232】
LCMS(高pH、2分)、Rt=1.20分、MH−=576。
【0233】
中間体46
メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化53】
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【0234】
DME(50mL)および水(10.0mL)中のイソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(5g、13.54mmol)およびメチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート(3.90g、14.89mmol)の溶液に、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(1.565g、1.354mmol)および炭酸カリウム(5.61g、40.6mmol)を連続して加えた。得られた混合物を100℃で、1時間撹拌し、その後、反応物を室温へと冷却させ、Celite
TMを通して濾過した。濾液を真空下で濃縮し、残渣をEtOAcと水に分配した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製化合物を、シクロヘキサン中のEtOAc(5〜60%)で溶出するシリカゲルカートリッジ(50g)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて、減圧下で濃縮して、メチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(4.64g、81%)を白色のガム状物として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.09分、MH+=425。
【0235】
中間体47
リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化54】
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【0236】
MeOH(20mL)中のメチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体46を参照)(1.63g、3.84mmol)の溶液に、水酸化リチウム(4.61mL、4.61mmol)を加えた。得られた混合物を40℃で6時間撹拌し、その後、減圧下で濃縮して、リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(1.65g、100%)を得て、これを、精製をせずに、続く工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.87分、MH+=411。
【0237】
中間体48
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸
【化55】
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【0238】
リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(1.05g、2.52mmol)(調製については、中間体47参照)をEtOAcと塩酸(2M)に分配した。相を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(898mg、87%)を白色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.87分、MH+=411。
【0239】
中間体49
エチル2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)アセテート
【化56】
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【0240】
エチル(4−ブロモフェニル)アセテート(0.174mL、1.000mmol)、1−メチルエチル[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート(416mg、1mmol)、炭酸カリウム(415mg、3.00mmol)およびPdCl
2(dppf)(73.2mg、0.100mmol)を装填したフラスコに、1,4−ジオキサン(6mL)および水(2.0mL)を加え、フラスコを窒素でフラッシュした。得られた混合物を、マイクロ波照射下、120℃で30分間撹拌し、その後、室温へと冷却した。ジオキサンの大半を真空下で除去し、残渣をEtOAcと水に分配した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(25gカラム、MeOH/DCM)により精製して、エチル2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)アセテート(270mg、収率59.7%)を得た。この化合物は、さらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.16、MH+=453。
【0241】
中間体50
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸
【化57】
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【0242】
MeOH(6mL)および水(2.0mL)中のエチル{4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]フェニル}アセテート(調製については、中間体49を参照)(270mg、0.597mmol)の溶液に、室温で水酸化ナトリウム水溶液(2N、0.597mL、1.193mmol)を加え、得られた混合物を6時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2N、0.5mL)を加え、混合物を一晩静置した。MeOHの大半を真空下で除去し、得られた残渣を、水とEt
2Oに分配し、層を分離した。水層を塩酸(2N、2mL)で酸性化し、2回EtOAcで抽出した。合わせた有機相をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮し、{4−[(2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−({[(1−メチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル]フェニル}酢酸(200mg、0.471mmol、収率79%)を茶色の泡状物として得た。この化合物は、さらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.65、MH+=425。
【0243】
中間体51
5−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ピラジン−2−カルボニトリル
【化58】
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【0244】
1−((2S,4R)−4−アミノ−6−ブロモ−2−メチル−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体1を参照)(50mg、0.177mmol)、5−クロロピラジン−2−カルボニトリル(37.0mg、0.265mmol)およびDIPEA(0.123mL、0.706mmol)をNMP(1.5mL)中で混ぜ合わせ、密封したフラスコにおいて、マイクロ波照射下で200℃に1時間加熱した。混合物を水(150mL)とEtOAc(4×100mL)に分配した。有機層を合わせ、ブライン(2×100mL)で洗浄し、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をクロマトグラフィー(25gカラム、EtOAc/シクロヘキサングラジエント)により精製して、5−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ピラジン−2−カルボニトリル(61mg、0.158mmol、収率89%)を茶色のガム状物として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.94分、MH+=386/388。
【0245】
中間体52
メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート
【化59】
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【0246】
5−(((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ピラジン−2−カルボニトリル(調製については、中間体51を参照)(390mg、1.010mmol)、(6−(メトキシカルボニル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(219mg、1.21mmol)、PdCl
2(dppf)(111mg、0.151mmol)およびトリエチルアミン(0.281mL、2.02mmol)を乾燥MeOH(6mL)およびDME(1mL)の混合物中で混ぜ合わせた。混合物をマイクロ波照射下で120℃に45分間加熱した。その後、混合物を真空下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(100gカラム、EtOAc/シクロヘキサングラジエント)により精製して、メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(389mg、0.879mmol、収率87%)を紅色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.84分、MH+=443。
【0247】
中間体53
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸
【化60】
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【0248】
水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(83mg、1.97mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中のメチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(調製については、中間体52を参照)(435mg、0.983mmol)に加え、反応混合物を室温で70分間撹拌した。酢酸(0.169mL、2.95mmol)を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。混合物を濾過し、回収した固体を水で洗浄し、その後、真空オーブンにおいて乾燥して、5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(181mg、0.422mmol、収率43%)を茶色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.66分、MH+=429。
【0249】
中間体54
メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート
【化61】
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【0250】
(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリンアミン(調製については、中間体1を参照)(600mg、1.88mmol)、メチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリネート(593mg、2.25mmol)、PdCl
2(dppf)(206mg、0.282mmol)およびトリエチルアミン(0.785mL、5.63mmol)をDME(3mL)およびMeOH(12mL)中で混ぜ合わせ、混合物をマイクロ波照射下で110℃に45分間加熱した。
【0251】
別のバイアルにおいて、(2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリンアミン(調製については、中間体1を参照)(50mg、0.156mmol)、メチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピコリネート(49.4mg、0.188mmol)、PdCl
2(dppf)(17.17mg、0.023mmol)およびトリエチルアミン(0.065mL、0.469mmol)をDME(0.5mL)およびMeOH(1mL)中で混ぜ合わせ、混合物をマイクロ波照射下で110℃に45分間加熱した。2つの粗製反応混合物を合わせて、真空下で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(100gカラム、EtOAc/シクロヘキサン、続いて2Mメタノール性アンモニア/DCMグラジエント)により精製した。適切な画分を合わせて、真空下で濃縮して、真空オーブンにおいて乾燥して、残渣を得た。この残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)とDCM(3×100mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥し、真空下で濃縮し、メチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(555mg、1.64mmol、収率87%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.53分、MH+=340。
【0252】
中間体55
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸
【化62】
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【0253】
MeOH(5mL)中のメチル5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリネート(調製については、中間体54を参照)(550mg、1.62mmol)に、水(5mL)中の水酸化リチウム一水和物(78mg、3.24mmol)を加え、混合物を室温で90分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、その後、DCMを加えた。混合物を濾過し、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(517mg、1.59mmol、収率98%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.38分、MH+=326。
【0254】
中間体56
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化63】
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【0255】
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(調製については、中間体55を参照)(510mg、1.567mmol)、モルホリン(0.149mL、1.72mmol)、HATU(656mg、1.724mmol)およびDIPEA(0.821mg、4.70mmol)をDMF(5mL)中で混ぜ合わせ、混合物を室温で一晩撹拌した。モルホリン(0.149mL、1.72mmol)を加え、反応物を室温で更に3時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、その後、DCM中に溶解し、アミノプロピルSPEカラム(50g)上に載せた。カラムをDCM中10%のMeOHで溶出し、適切な画分を合わせ、真空下で濃縮し、残渣を得た。この残渣をクロマトグラフィー(50gカラム、2Mメタノール性アンモニア/DCMグラジエント)により精製し、1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(470mg、1.19mmol、収率76%)をベージュ色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.48分、MH+=395。
【0256】
中間体57
エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
ナトリウムtert−ブトキシド(135mg、1.41mmol)を、無水トルエン(4.5mL)中のエチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体16を参照)(450mg、1.28mmol)、2−ブロモピリジン(403mg、2.55mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(40mg、0.102mmol)およびトリス(ジベンジルジエンアセトン)ジパラジウム(0)(47mg、0.051mmol)の懸濁液に加えた。混合物を密封したバイアルにおいて、マイクロ波照射下で120℃とし、1時間加熱した。混合物をEtOAcと水に分配し、水層を2回EtOAcで抽出し、合わせた有機相を疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得た。残渣をクロマトグラフィー(10gカラム、EtOAc/シクロヘキサングラジエント、続いてMeOH/EtOAcグラジエント)により精製し、エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(216mg、0.503mmol、収率39%)を茶色のガム状物として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.84分、MH+=430。
【0258】
中間体58
リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
EtOH(1mL)および水(0.5mL)中のエチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体57を参照)(216mg、0.503mmol)を水酸化リチウム一水和物(22mg、0.524mmol)で処理し、混合物を室温で週末の間撹拌した。水酸化リチウム一水和物(4mg、0.095mmol)の追加部分を反応物に加え、混合物を1時間撹拌した。混合物を乾燥するまで濃縮し、粗製生成物リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(160mg)を得て、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.62分、MH+=402。
【0260】
中間体59
エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
ナトリウムtert−ブトキシド(135mg、1.41mmol)を、無水トルエン(4.5mL)中のエチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体16を参照)(450mg、1.28mmol)、2−ブロモ−5−メチルピリジン(439mg、2.55mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(40mg、0.102mmol)およびトリス(ジベンジルジエンアセトン)ジパラジウム(0)(47mg、0.051mmol)の懸濁液に加えた。混合物を密封したバイアルにおいて、マイクロ波照射下で120℃に1時間加熱した。混合物をEtOAcと水に分配し、水層を2回EtOAcで抽出し、合わせた有機相を疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得た。残渣をクロマトグラフィー(10gカラム、EtOAc/シクロヘキサングラジエント、続いてMeOH/EtOAcグラジエント)により精製し、残渣を得た。残渣をEtOAc(0.6mL)およびシクロヘキサン(0.4mL)の混合物中に溶解した。溶液をシクロヘキサン(3mL)で処理し、エマルションを得て、室温で週末の間静置させた。溶液を沈殿した暗褐色の油からデカントし、窒素気流下で乾燥するまで濃縮して、油を得た。この油をシクロヘキサン(2×3mL)で摩砕し、残渣のガム状物質をシクロヘキサンからデカントにより分離し、EtOAcに溶解し、乾燥するまで窒素気流下で濃縮することで、粗製エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエートを淡茶色の泡状物(240mg)として得て、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.88分、MH+=444。
【0262】
中間体60
リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
EtOH(2mL)および水(1mL)中の粗製エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(中間体59)(238mg)を、水酸化リチウム一水和物(26mg、0.620mmol)で処理した。溶液を周囲温度で5時間撹拌した。水酸化リチウム一水和物(4mg、0.095mmol)の追加部分を加え、混合物を周囲温度で一晩静置した。混合物を乾燥するまで濃縮し、粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(240mg)を茶色の泡状物として得て、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.65分、MH+=416。
【0264】
中間体61
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化68】
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【0265】
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−6−ブロモ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体29を参照)(2.0g、5.22mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.92g、11.48mmol)、PdCl
2(dppf)(0.191g、0.261mmol)および酢酸カリウム(1.54g、15.65mmol)を1,4−ジオキサン(25mL)中で混ぜ合わせ、脱気した。その後、混合物を窒素雰囲気下、105℃で75分間加熱した。混合物を真空下で濃縮し、残渣をクロマトグラフィー(100gカラム、EtOAc/シクロヘキサン)により精製し、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(2.36g、4.94mmol、収率95%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.21分、MH+=431。
【0266】
中間体62
メチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート
【化69】
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【0267】
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体61を参照)(2.2g、5.11mmol)、メチル6−ブロモニコチネート(1.325g、6.13mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.591g、0.511mmol)および炭酸カリウム(2.120mL、15.34mmol)を、メタノール(10mL)およびDME(3mL)中で混ぜ合わせ、マイクロ波照射下で100℃に70分間加熱した。
【0268】
別のバイアルにおいて、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体61を参照)(2.2g、5.11mmol)、メチル6−ブロモニコチネート(1.325g、6.13mmol)、Pd(PPh
3)
4(0.591g、0.511mmol)および炭酸カリウム(2.120mL、15.34mmol)を、メタノール(10mL)およびDME(3mL)中で混ぜ合わせ、マイクロ波照射下で100℃に70分間加熱した。2つの反応混合物を合わせて、水(150mL)とDCM(3×150mL)に分配した。水層をHCl水溶液の添加によりpH3に酸性化し、DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を、疎水性フリットを通すことにより乾燥し、真空下で濃縮し、粗製メチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(2.2g)を得て、これを、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.06分、MH+=440。
【0269】
中
間体63
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸
【化70】
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【0270】
MeOH(12mL)中の粗製メチル6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチネート(中間体62)(2.2g、5.01mmol)の溶液を撹拌しているところに、水(12mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.144g、6.01mmol)を加え、混合物を70分で50℃に温めた。MeOH(10mL)を加え、混合物を50℃でさらに50分間撹拌した。混合物を室温へと冷却させ、その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)とDCM(3×150mL)に分配した。その後、水層を2M HClで酸性(〜pH3)になるまで処理し、その後、DCM(3×150mL)で抽出した。有機物を合わせて、疎水性フリットを通すことにより乾燥し、真空下で濃縮して、6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(2.08g、4.89mmol)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.86分、MH+=426。
【0271】
中間体64
tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化71】
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【0272】
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(調製については、中間体63を参照)(2.05g、4.82mmol)、モルホリン(2.084mL、24.09mmol)、HATU(2.015g、5.30mmol)およびDIPEA(2.52mL、14.45mmol)をDMF(25mL)中で混ぜ合わせ、反応物を室温で90分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、その後、DCM中に溶解し、アミノプロピルSPEカラム(70g)上に載せた。カラムをDCM中10%のMeOHで溶出し、適切な画分を合わせ、真空下で乾燥するまで濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(100gカラム、EtOAc/シクロヘキサングラジエント)により精製し、tert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(2.05g、4.14mmol、収率86%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.86分、MH+=495。
【0273】
中間体65
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩
【化72】
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【0274】
1,4−ジオキサン中の4M塩酸(10.11ml、40.4mmol)を、室温においてtert−ブチル((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体64を参照)(2g、4.04mmol)に加え、続いて、MeOH(10mL)およびDCM(10mL)を加え、混合物を室温で2分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮して、1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(1.60g、3.71mmol、収率92%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.50分、MH+=395。
【0275】
中間体66
エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化73】
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【0276】
無水NMP(5mL)中のエチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体16を参照)(300mg、0.851mmol)および6−クロロニコチノニトリル(236mg、1.702mmol)を、DIPEA(0.445mL、2.55mmol)で処理した。反応バイアルを密封し、マイクロ波照射下で200℃とし、2時間加熱した。冷却した溶液を水で〜20mLに希釈し、撹拌し、得られた粘着性の固体をデカンテーションにより分離した。固体をEtOAc中に溶解し、溶液をブラインで洗浄し、疎水性フリットを通すことにより乾燥させた。溶液を真空下で濃縮し、残渣をMDAP(ギ酸)により精製して、粗製エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(120mg)をベージュ色のガム状物として得て、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.12分、MH+=455。
【0277】
中間体67
リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート
【化74】
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【0278】
EtOH(2mL)中の粗製エチル4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(中間体66)(120mg)の溶液を、水酸化リチウム一水和物(13mg、0.303mmol)および水(1mL)で処理した。混合物を室温で、〜24時間撹拌した。溶液を乾燥するまで濃縮して、粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエートをクランキーな黄色の泡状物(110mg)として得て、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.87分、MH+=427。
【0279】
実施例1
3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド
【化75】
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【0280】
DMF(3mL)中の3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)プロパン酸(調製については、中間体10を参照)(58mg、0.128mmol)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(22.50mg、0.255mmol)の溶液に、HATU(72.8mg、0.191mmol)およびDIPEA(0.067mL、0.383mmol)を加えた。得られた混合物を30分間撹拌し、その後、反応混合物を水とEtOAcに分配した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸塩)により精製した。適切な画分を合わせ、真空下で濃縮し、3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)プロパンアミド(34.6mg、48%)を粘着性の無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.71分、MH+=525。
【0281】
実施例2
3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンアミド
【化76】
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【0282】
DMF(3mL)中の3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)プロパン酸(調製については、中間体10を参照)(44mg、0.097mmol)およびエタノールアミン(0.012mL、0.194mmol)の溶液に、HATU(55.2mg、0.145mmol)およびDIPEA(0.051mL、0.290mmol)を加えた。得られた混合物を40分間撹拌し、その後、水とEtOAcに分配した。水相をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸)により精製した。適切な画分を合わせ、真空下で濃縮して、3−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)プロパンアミド(22.8mg、47%)を粘着性の黄色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.80分、MH+=498。
【0283】
実施例3
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミド
【化77】
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【0284】
DMF(3mL)中の2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸リチウム塩(中間体9)(166mg、0.377mmol)およびエタノールアミン(0.034mL、0.565mmol)の溶液に、HATU(287mg、0.754mmol)およびDIPEA(0.197mL、1.131mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸塩)により精製した。適切な画分を合わせ、真空下で濃縮して、2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−ヒドロキシエチル)アセトアミド(21mg、11%)を無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.76分、MH+=484。
【0285】
実施例4
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アセトアミド
【化78】
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【0286】
DMF(2ml)中の2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸リチウム塩(調製については、中間体9を参照)(169mg、0.384mmol)および2−アミノプロパン−1,3−ジオール(69.9mg、0.767mmol)の溶液に、HATU(190mg、0.499mmol)およびDIPEA(0.201mL、1.151mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸)により精製した。適切な画分を合わせ、真空下で濃縮して、2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)アセトアミド(83mg、42%)を無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.73分、MH+=514。
【0287】
実施例5
2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド
【化79】
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【0288】
DMF(3mL)中の2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)酢酸リチウム塩(調製については、中間体9を参照)(125mg、0.284mmol)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(32.5mg、0.369mmol)の溶液に、HATU(162mg、0.426mmol)およびDIPEA(0.149mL、0.851mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸)により精製した。適切な画分を合わせ、真空下で濃縮して、2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)フェニル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アセトアミド(59mg、41%)を無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.65分、MH+=511。
【0289】
実施例6
イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−アミノエチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート塩酸塩
【化80】
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【0290】
ジオキサン(2ml)中の1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−({[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}カルボニル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート(調製については、中間体37を参照)(90mg、0.163mmol)の溶液を1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、2mL、8.00mmol)で処理し、得られた混合物を室温で5時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。得られた残渣をEt
2Oで摩砕し、濾過により分離して、イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−アミノエチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート塩酸塩(68mg、0.139mmol、収率85%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.78分。
【0291】
実施例7
イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化81】
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【0292】
DMF(2mL)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体48を参照)(67mg、0.163mmol)およびN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(28.8mg、0.326mmol)の溶液に、HATU(93mg、0.245mmol)およびDIPEA(0.086mL、0.490mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後、水とEtOAcを加えることにより加水分解した。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸)により精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−(ジメチルアミノ)エチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(35mg、41%)を粘着性の無色の油として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.65分、MH+=481。
【0293】
実施例8
イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−ヒドロキシエチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート
【化82】
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【0294】
DMF(3mL)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((イソプロポキシカルボニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体48を参照)(116mg、0.283mmol)およびエタノールアミン(0.034mL、0.565mmol)の溶液に、HATU(161mg、0.424mmol)およびDIPEA(0.148mL、0.848mmol)を加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後、水およびEtOAcを加えた。層を分離し、水相をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣を1:1MeOH/DMSO中に溶解し、MDAP(ギ酸)により精製した。適切な画分を合わせ、減圧下で濃縮して、イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−((2−ヒドロキシエチル)カルバモイル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート(102mg、80%)を白色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.76分、MH+=454。
【0295】
実施例9
イソプロピル((2S,4R)−1−アセチル−6−(4−(2−((2−アミノエチル)アミノ)−2−オキソエチル)フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)カルバメート塩酸塩
【化83】
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【0296】
1,4−ジオキサン(2mL)中の1−メチルエチル{(2S,4R)−1−アセチル−6−[4−(2−{[2−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}アミノ)エチル]アミノ}−2−オキソエチル)フェニル]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル}カルバメート(調製については、中間体38を参照)(60mg、0.106mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、2mL、8.00mmol)で処理し、得られた混合物を室温で5時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣をEt
2Oで摩砕し、固体を濾過により分離して、1−メチルエチル[(2S,4R)−1−アセチル−6−(4−{2−[(2−アミノエチル)アミノ]−2−オキソエチル}フェニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−キノリニル]カルバメート塩酸塩(28mg、0.056mmol、収率52.6%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.79分、MH+=467。
【0297】
実施例10
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ニコチンアミド
【化84】
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【0298】
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(調製については、中間体7を参照)(90mg、0.211mmol)およびHATU(96mg、0.253mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.110mL、0.632mmol)で処理した。5分間撹拌後、混合物をN1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(37.1mg、0.421mmol)で処理した。3分間撹拌後、溶液をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配し、層を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。続けて残渣をMeOH中に溶解し、乾燥させた(疎水性フリット)。溶媒を除去し、残渣をEt
2Oで摩砕して、6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ニコチンアミド(36mg、0.072mmol、収率34.4%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.73分、MH+=471。
【0299】
実施例11
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ニコチンアミド
【化85】
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【0300】
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(調製については、中間体7を参照)(90mg、0.211mmol)およびHATU(96mg、0.253mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.110mL、0.632mmol)で処理した。5分間撹拌後、混合物を2−アミノプロパン−1,3−ジオール(38.4mg、0.421mmol)で処理した。3分間撹拌後、溶液をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配し、層を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。続けて、残渣をMeOH中に溶解し、乾燥させた(疎水性フリット)。溶媒を除去し、残渣をEt
2Oで摩砕して、6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ニコチンアミド(26mg、0.052mmol、収率24.67%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.81分、MH+=498。
【0301】
実施例12
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ニコチンアミド
【化86】
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【0302】
6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(調製については、中間体7を参照)(90mg、0.211mmol)およびHATU(96mg、0.253mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.110mL、0.632mmol)で処理した。5分間撹拌後、混合物を2−アミノエタノール(0.013mL、0.211mmol)で処理した。3分間撹拌後、溶液をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配し、層を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。続けて、残渣をMeOH中に溶解し、乾燥させた(疎水性フリット)。溶媒を除去し、残渣をEt
2Oで摩砕し、6−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ニコチンアミド(37mg、0.079mmol、収率37.3%)を白色の固体として得た。LC/MS(HpH、2分)、Rt=0.70分、MH+=501。
【0303】
実施例13
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド
【化87】
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【0304】
DMF(2mL)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体4を参照)(90mg、0.211mmol)の溶液を、EDC(48.5mg、0.253mmol)、HOBT塩酸塩(38.8mg、0.253mmol)およびN−エチルモルホリン(0.080mL、0.633mmol)で処理し、3分後、(S)−3−アミノプロパン−1,2−ジオール(38.5mg、0.422mmol)で処理した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、その後、EDC(48.5mg、0.253mmol)、N−エチルモルホリン(0.080mL、0.633mmol)、HOBT(38.8mg、0.253mmol)、さらに(S)−3−アミノプロパン−1,2−ジオール(38.5mg、0.422mmol)を加え、得られた混合物を16時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣を水とEtOAcに分配し、層を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAPにより精製して、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド(30mg、29%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.75分、MH+=500。
【0305】
実施例14
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化88】
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【0306】
DMF(2mL)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体4を参照)(90mg、0.211mmol)の溶液を、EDC(48.5mg、0.253mmol)、HOBT塩酸塩(38.8mg、0.253mmol)およびN−エチルモルホリン(0.080mL、0.633mmol)で処理し、3分後、2−アミノエタノール(0.025ml、0.422mmol)で処理した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、その後、EDC(48.5mg、0.253mmol)、N−エチルモルホリン(0.080mL、0.633mmol)、HOBT(38.8mg、0.253mmol)、さらに2−アミノエタノール(0.025ml、0.422mmol)を加え、得られた混合物を16時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣を水とEtOAcに分配し、層を分離した。水相をEtOAc(×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAPにより精製して、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド(8mg、8%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.78分、MH+=470。
【0307】
実施例15
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
【化89】
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【0308】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体4を参照)(90mg、0.211mmol)およびHATU(96mg、0.253mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.111mL、0.633mmol)で処理した。5分後、混合物を2−アミノプロパン−1,3−ジオール(38.5mg、0.422mmol)で処理した。反応混合物を1時間撹拌し、その後、溶媒の大半を除去し、残渣をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。相を分離し、水相をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、乾燥させた(疎水性フリット)。その後、溶媒を真空下で除去し、残渣をEt
2Oで摩砕して、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(32mg、0.064mmol、収率30%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.75分、MH+=500。
【0309】
実施例16
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド二塩酸塩
【化90】
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【0310】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体4を参照)(100mg、0.234mmol)およびHATU(107mg、0.281mmol)を装填したフラスコに、DMF(2mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.123mL、0.703mmol)で処理した。5分後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(41.3mg、0.469mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。。DMFの大半を除去し、残渣をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。相を分離し、有機層を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。残渣をトルエンで同時蒸発させて、1,4−ジオキサン(4mL)中に溶解し、続けて、1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、1ml)で処理した。得られた混合物を5分間室温で撹拌し、真空下で濃縮した。得られた残渣をEt
2Oで摩砕し、その後、真空下で乾燥させて、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド二塩酸塩(38mg、0.067mmol、収率28.5%)を非常に淡い黄色の固体として得た。LCMS(高pH、2分)、Rt=0.87分、MH+=497。
【0311】
実施例17
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド塩酸塩
【化91】
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【0312】
1,4−ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート(調製については、中間体39を参照)(65mg、0.114mmol)の懸濁液を、室温において1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、2mL、8.00mmol)で処理し、得られた懸濁液をこの温度で1時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。形成した沈殿物をEt
2Oで摩砕し、濾過により分離し、真空下で乾燥させて、4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド塩酸塩(60mg、0.119mmol、収率104%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.75分、MH+=469。
【0313】
実施例18
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド
【化92】
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【0314】
DMF(2mL)中の4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体23を参照)(70mg、0.174mmol)の溶液を、EDC(40.1mg、0.209mmol)、HOBT(32.0mg、0.209mmol)およびN−エチルモルホリン(0.066mL、0.523mmol)で処理し、3分後、(S)−3−アミノプロパン−1,2−ジオール(15.89mg、0.174mmol)で処理した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、その後、さらにEDC(40.1mg、0.209mmol)、N−エチルモルホリン(0.066mL、0.523mmol)、HOBT(32.0mg、0.209mmol)および(S)−3−アミノプロパン−1,2−ジオール(15.89mg、0.174mmol)を加え、混合物を16時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣を水とEtOAcに分配し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をEt
2Oで摩砕し、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド(36mg、0.076mmol、収率43.5%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.76分、MH+=475。
【0315】
以下の類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0316】
実施例19
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化93】
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【0317】
LC/MS(HpH、2分)、Rt=0.78分、MH+=445。
【0318】
実施例20
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化94】
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【0319】
LC/MS(HpH、2分)、Rt=0.89分、MH+=472。
【0320】
実施例21
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
【化95】
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【0321】
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体23を参照)(70mg、0.174mmol)およびHATU(80mg、0.209mmol)を装填したフラスコに、DMF(3mL)を加え、得られた溶液をDIPEA(0.091mL、0.523mmol)で処理し、5分後、2−アミノプロパン−1,3−ジオール(31.8mg、0.349mmol)により処理した。反応物を真空下で濃縮し、残渣を水とEtOAcに分配した。相を分離し、水相をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液(×3)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製し、残渣をEt
2Oで摩砕して、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド(17mg、0.036mmol、収率20.55%)を非常に淡い黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.74分、MH+=475。
【0322】
以下の類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0323】
実施例22
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド
【化96】
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【0324】
1,4−ジオキサン(1mL)中のtert−ブチル(2−(4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンズアミド)エチル)カルバメート(調製については、中間体40を参照)(35mg、0.064mmol)の懸濁液を、室温において、1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、2mL、8.00mmol)で処理し、得られた懸濁液を1時間この温度で撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣をEt
2Oで摩砕し、固体を濾過により分離し、家庭用掃除機下で乾燥させて、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド塩酸塩(30mg、0.062mmol、収率97%)を非常に淡い黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.74分、MH+=444。
【0325】
実施例23
6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ニコチンアミド
【化97】
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【0326】
6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ニコチン酸(調製については、中間体28を参照)(50mg、0.124mmol)およびHATU(56.7mg、0.149mmol)を装填したフラスコに、DMF(2mL)を加え、得られた混合物をDIPEA(0.065mL、0.373mmol)で処理し、5分後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(21.90mg、0.248mmol)で処理した。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、その後、EtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配した。有機相を分離し、水層をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を2部分に分け、それぞれをMDAP(HpH)により精製した。適切な画分を集め、真空下で濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、再度濃縮し、その後、トルエンで同時蒸発させた。その後、残渣を1,4−ジオキサン(2mL)中に溶解し、1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、0.5mL)で処理した。2分後、溶媒を真空下で蒸発させ、形成した沈殿物をEt
2Oで摩砕し、その後、家庭用掃除機下で乾燥させて、6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ニコチンアミドをd−塩酸塩(37mg、0.068mmol、収率54.6%)として黄色の固体で得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.81分、MH+=473。
【0327】
以下の類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0328】
実施例24
6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ニコチンアミド
【化98】
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【0329】
LCMS(HpH、2分)、Rt=0.73分、MH+=446。
【0330】
実施例25
6−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ニコチンアミド
【化99】
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【0331】
LCMS(HpH、2分)、Rt=0.69分、MH+=476。
【0332】
実施例26
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化100】
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【0333】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド(調製については、中間体32を参照)(197mg、0.5mmol)、2−ブロモピリミジン(238mg、1.500mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(240mg、2.500mmol)、2−(ジメチルアミノ)−2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(197mg、0.500mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(229mg、0.250mmol)を装填したフラスコに、脱気したトルエン(4mL)を加え、得られた混合物を窒素下100℃で撹拌した。2時間後、混合物を室温へと冷却し、溶媒のほとんどを真空下で蒸発させた。残渣をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をDCM中に溶解し、SCXカラム(20g)上に載せた。カートリッジをDCM、その後、MeOH中のアンモニア(2N)で溶出した。メタノール性アンモニア画分を真空下で濃縮し、さらにクロマトグラフィー(25gカラム、2NのMeOH中のアンモニア/DCMグラジエントで溶出)により精製し、残渣を得て、これを1,4−ジオキサン(4ml)中に溶解し、溶液を1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、0.5mL)で処理した。形成した沈殿物を濾過により分離し、60℃、真空下で2時間乾燥して、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリミジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド塩酸塩(93mg、0.183mmol、収率36.5%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.79分、MH+=473。
【0334】
実施例27
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化101】
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【0335】
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−アミノ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド(調製については、中間体32を参照)(197mg、0.5mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(240mg、2.500mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(229mg、0.250mmol)および2−(ジメチルアミノ)−2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル(197mg、0.500mmol)を装填したフラスコに、脱気したトルエン(4mL)を加えた。得られた混合物を2−クロロピラジン(0.134mL、1.500mmol)で処理し、その後、窒素下、100℃で〜45分間撹拌した。混合物を室温へと冷却し、溶媒のほとんどを真空下で蒸発させた。残渣をEtOAcと飽和NaHCO
3水溶液に分配し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(×3)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をDCM中に溶解し、SCXカラム(20g)上に載せた。カートリッジをDCM、その後、MeOH中のアンモニア(2N)で溶出した。メタノール性アンモニア画分を真空下で濃縮し、さらにクロマトグラフィー(25gカラム、2NのMeOH中のアンモニア/DCMグラジエントで溶出)により精製し、残渣を得て、これを1,4−ジオキサン(4ml)中に溶解した。溶液を1,4−ジオキサン中の塩化水素(4N、0.5mL)で処理した。形成した沈殿物を濾過により分離し、60℃、真空下で2時間乾燥させて、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド塩酸塩(93mg、0.183mmol、収率36.5%)を白色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.79分、MH+=473。
【0336】
実施例28
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピコリンアミド
【化102】
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【0337】
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(調製については、中間体34を参照)(60mg、0.140mmol)を無水DMF(3ml)中に溶解し、HATU(64.0mg、0.168mmol)を加えた。DIPEA(0.074ml、0.421mmol)を加え、さらに5分室温で撹拌後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.019ml、0.281mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOAcと水に分配した。有機相を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濃縮して、黄色の残渣を得て、これを、MeOH/DCMグラジエント(120mlsにわたり2〜12%)で溶出する、シリカカートリッジ(10g)のクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の固体(28mg)を得た。この固体を1.1当量の1Mのジエチルエーテル中の塩化水素で処理し、混合物をジエチルエーテルで摩砕して、黄色の固体の5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ピコリンアミド塩酸塩(32mg、0.054mmol、収率38.4%)を得た。LC/MS(ギ酸、2分)、Rt=0.65分、MH+=498。
【0338】
以下の類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0339】
実施例29
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ピコリンアミド
【化103】
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【0340】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.74分、MH+=471。
【0341】
実施例30
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ピコリンアミド
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.70分、MH+=501。
【0343】
実施例31
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)ピコリンアミド
【化105】
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【0344】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.77分、MH+=485。
【0345】
実施例32
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((R)−1−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピコリンアミド
【化106】
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【0346】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.79分、MH+=485。
【0347】
実施例33
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−(6−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化107】
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【0348】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.72分、MH+=497。
【0349】
実施例34
6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(6−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.64分、MH+=510。
【0351】
実施例35
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−(6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化109】
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【0352】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.72分、MH+=511。
【0353】
実施例36
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−(6−(4−アミノピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化110】
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【0354】
tert−ブチル(1−(5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリノイル)ピペリジン−4−イル)カルバメート(調製については、中間体43を参照)(0.258ml、0.313mmol)を無水DCM(4ml)中に溶解した。TFA(1ml、12.98mmol)を加え、反応混合物を窒素下、室温で8時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、SCXカートリッジ(5g、前もってMeOHにより処理)上に載せた。カートリッジをMeOH(40ml)で洗浄し、MeOH中のアンモニア(2M)で溶出した。メタノール性アンモニア画分を濃縮し、オレンジ色の油を得た。油を、MeOH/DCMグラジエント(120mlsにわたり2〜12%)、続いて、120mlsに対して10%の2MのMeOH中のNH3/DCMで溶出する、シリカカートリッジ(10g)のクロマトグラフィーによりさらに精製し、淡オレンジ色の固体を得た。固体をMeOH(1ml)中に再溶解し、1.1当量の1Mのジエチルエーテル中の塩化水素を加えた。混合物をジエチルエーテルで摩砕し、6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−(6−(4−アミノピペリジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル塩酸塩(19mg、0.030mmol、収率8.59%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.60分、MH+=510。
【0355】
以下の類似体を、上記方法を使用することにより調製した。
【0356】
実施例37
6−(((2S,4R)−1−アセチル−6−(6−(3−アミノアゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化111】
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【0357】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.60分、MH+=482。
【0358】
実施例38
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化112】
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【0359】
4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}安息香酸(調製については、中間体18を参照)(150mg、0.345mmol)をDCM(3ml)中に懸濁させ、DMAP(51.5mg、0.422mmol)、その後、DCC(78.8mg、0.382mmol)を加えた。反応物を5分間撹拌し、その後、DCM(0.5mL)中のN,N−ジメチル−エチレンジアミン(33.4mg、0.379mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を真空下で濃縮した。残渣を最小容量のDCM中5%のMeOHに取り、25gのカートリッジに適用し、真空オーブンにおいて40℃で、30分間乾燥させた。カートリッジを、2CVに対してDCM中1%の2Mのメタノール中のアンモニアで溶出し、その後、10CVにわたって1〜10%の2Mのメタノール中のアンモニアで溶出し、その後、5CVに対して10%で保持した。生成物を黄色の固体として分離し、これを、さらにMDAP(HpH)により精製した。生成物を含む画分を真空下で濃縮した。残渣を最小容量のMeOHに取り、SCXカートリッジ(5g)に適用し、これをMeOH(20mL)、その後、MeOH中のアンモニア(2M、20mL)で溶出した。アンモニア画分を真空下で濃縮し、透明な油(85.8mg、0.17mmol)を得た。これを最小容量のDCMに取り、1.1当量の1MのEt
2O中のHCl(0.19ml)を加えた。溶媒を窒素気流下で除去し、Et
2O(〜2ml)を残渣に加え、その後、窒素気流下で除去して、4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ベンズアミド塩酸塩(77.2mg、0.140mmol、収率40.7%)を白色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.85分、MH+=505。
【0360】
実施例39
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}安息香酸(調製については、中間体18を参照)(109mg、0.25mmol)、HOBT(45.9mg、0.300mmol)およびEDC(57.5mg、0.300mmol)を装填したフラスコに、DCM(5mL)を加え、得られた混合物をN−エチルモルホリン(0.095mL、0.750mmol)で処理した。5分後、淡黄色の溶液を2−アミノ−1,3−プロパンジオール(29.6mg、0.325mmol)で処理し、混合物を室温で撹拌した。4時間後、HOBT(22.95mg、0.150mmol)、EDC(28.75mg、0.150mmol)およびN−エチルモルホリン(0.0475mL、0.375mmol)の追加部分を加え、反応混合物を一晩室温で撹拌した。揮発物質を真空下で蒸発させ、残渣をEtOAcと水に溶解した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(×2)、その後、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMeOH/DCMグラジエントで溶出するクロマトグラフィーにより精製して、4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}−N−[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]ベンズアミド(66mg、0.130mmol、収率52%)を淡黄色の泡状物として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=0.95分、MH+=508。
【0362】
以下の類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0363】
実施例40
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
LCMS(HpH、2分)、Rt=1.00分、MH+=478。
【0365】
実施例41
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((R)−2−ヒドロキシプロピル)ベンズアミド
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
LCMS(高pH、2分)、Rt=1.03分、MH+=492。
【0367】
実施例42
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2−ヒドロキシプロピル)ベンズアミド
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
LCMS(HpH、2分)、Rt=1.03分、MH−=490。
【0369】
実施例43
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−((S)−2,3−ジヒドロキシプロピル)ベンズアミド
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0370】
LCMS(HpH、2分)、Rt=0.95分、MH+=508。
【0371】
実施例44
4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
1,4−ジオキサン(0.5mL)中の1,1−ジメチルエチル(2−{[(4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}フェニル)カルボニル]アミノ}エチル)カルバメート(調製については、中間体45を参照)(57mg、0.099mmol)の溶液を、室温において、1,4−ジオキサン中の塩化水素(2mL、8.0mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1.5時間撹拌し、その後、真空下で濃縮した。残渣をEt
2Oで同時蒸発させて、4−{(2S,4R)−1−アセチル−4−[(4−クロロフェニル)アミノ]−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−6−キノリニル}−N−(2−アミノエチル)ベンズアミド塩酸塩(32.5mg、0.063mmol、収率64.1%)を淡黄色の固体として得た。LCMS(HpH、2分)、Rt=1.01分、MH+=477。
【0373】
実施例45
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド
【化119】
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【0374】
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(調製については、中間体35を参照)(90mg、0.225mmol)を無水DMF(3ml)中に溶解し、HATU(103mg、0.270mmol)を加えた。DIPEA(0.118ml、0.674mmol)を混合物に加え、さらに5分室温で撹拌後、N1,N1−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(0.030ml、0.449mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、EtOAcと水に分配した。有機相を分離し、乾燥(Na
2SO
4)させ、濃縮した。黄色の残渣を、MeOH/DCM(120mlsにわたり1〜6%、続いて120mlsにわたり6〜20%)により溶出する、シリカカートリッジ(10g)のクロマトグラフィーにより精製して、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)ベンズアミド(24mg、0.05mmol、収率20%)を淡茶色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.79分、MH+=471。
【0375】
類似体を、上記方法に適切なアミンを使用することにより調製した。
【0376】
実施例46
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ベンズアミド
【化120】
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【0377】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.88分、MH+=444。
【0378】
実施例47
4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド
【化121】
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【0379】
LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.82分、MH+=474。
【0380】
実施例48
6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(6−(ピペラジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化122】
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【0381】
tert−ブチル4−(5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリノイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(調製については、中間体44を参照)(205mg、0.344mmol)を無水DCM(4ml)中に溶解した。TFA(1ml、12.98mmol)をそれぞれの反応混合物に加え、これを窒素下、室温で7.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、SCXカートリッジ(5g、前もってMeOHにより処理)上に載せた。カートリッジをMeOH(40ml)、続いてMeOH中のアンモニア(2M)で洗浄し、メタノール性アンモニア画分を濃縮した。残渣をシリカカートリッジ(10g)上に載せ、カートリッジを10%のMeOH/DCM、続いて10%の2MのMeOH中のアンモニア/DCMで洗浄した。適切な画分を濃縮し、残渣をMeOH(1ml)中に再溶解し、1.1当量のジエチルエーテル中の塩化水素(1M)で処理した。エーテルで摩砕し、4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(フェニルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(1,3−ジヒドロキシプロパン−2−イル)ベンズアミド塩酸塩(57mg、26.5%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.60分、83%、MH+=496。
【0382】
実施例49
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ピコリンアミド
【化123】
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【0383】
5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ピコリン酸(調製については、中間体53を参照)(100mg、0.233mmol)、HATU(177mg、0.467mmol)およびDIPEA(0.122ml、0.700mmol)をDMF(3ml)中で混ぜ合わせ、室温で10分間撹拌した。2−アミノエタノール(0.029ml、0.350mmol)を加えて、反応混合物を1.5時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、MDAP(ギ酸)により精製して、5−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピラジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)−N−(2−ヒドロキシエチル)ピコリンアミド(42mg、0.089mmol、収率38%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.73分、MH+=472。
【0384】
実施例50
1−((2S,4R)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化124】
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【0385】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(40mg、0.101mmol)、2−ブロモピリジン(0.019mL、0.203mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(8.0mg、0.020mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9.3mg、10.1μmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(19.5mg、0.203mmol)を、1,4−ジオキサン(1mL)中で混ぜ合わせ、15分間にわたり脱気し、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9.3mg、10.1μmol)の追加部分を加え、反応物を脱気し、混合物をマイクロ波照射下で120℃に20分間加熱した。
【0386】
別のバイアルにおいて、1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(25mg、0.063mmol)、2−ブロモピリジン(0.012mL、0.127mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(5.0mg、0.013mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5.8mg、6.34μmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(12.2mg、0.127mmol)を、1,4−ジオキサン(1mL)中で混ぜ合わせ、15分間にわたり脱気し、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。
【0387】
2つの粗製反応混合物を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(36mg、0.076mmol、収率75%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.56分、MH+=472。
【0388】
実施例51
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化125】
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【0389】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(80mg、0.203mmol)、2−ブロモ−5−メチルピリジン(69.8mg、0.406mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(16.0mg、0.041mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(18.6mg、0.020mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(39.0mg、0.406mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中に混ぜ合わせた。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に30分間加熱した。混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をMDAP(HpH)により精製し、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(13mg、0.027mmol、収率13%)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.58分、MH+=486。
【0390】
実施例52
1−((2S,4R)−4−((5−クロロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化126】
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【0391】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(80mg、0.203mmol)、2−ブロモ−5−クロロピリジン(78mg、0.406mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(16.0mg、0.041mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(18.6mg、0.020mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(27.3mg、0.284mmol)を、1,4−ジオキサン(1mL)中で混ぜ合わせた。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に15分間加熱した。混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をMDAP(HpH)により精製し、1−((2S,4R)−4−((5−クロロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(54mg、0.107mmol、収率53%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.86分、MH+=506。
【0392】
実施例53
1−((2S,4R)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化127】
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【0393】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(80mg、0.203mmol)、2−クロロピラジン(0.036mL、0.406mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(16.0mg、0.041mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(18.6mg、0.020mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(27.3mg、0.284mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)に溶解した。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(50mg、0.106mmol、収率52%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.68分、MH+=473。
【0394】
実施例54
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化128】
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【0395】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(80mg、0.203mmol)、2−ブロモ−5−メチルピラジン(70.2mg、0.406mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(16.0mg、0.041mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(18.6mg、0.020mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(27.3mg、0.284mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせた。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をMDAP(HpH)により精製し、続いて、さらにMDAP(ギ酸)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(26mg、0.053mmol、収率26%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.71分、MH+=487。
【0396】
実施例55
1−((2S,4R)−2−メチル−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩
【化129】
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【0397】
DMF(0.5mL)中の粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体58を参照)(40mg)およびHATU(41mg、0.108mmol)を、DIPEA(51.2μL、0.294mmol)で処理し、混合物を振盪し、溶液を形成するまで(<2分)超音波処理した。この溶液をモルホリン(17μL、0.194mmol)に加え、混合物を簡単に振盪し、その後、室温で2時間静置した。モルホリン(34μL、0.388mmol)の追加部分を加え、混合物を一晩静置した。混合物を水で希釈し、3回DCMで抽出した。合わせた有機層を、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣をMDAP(ギ酸)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩(20mg、0.039mmol、収率10%)を淡紅色のガラスとして得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.63分、MH+=471。
【0398】
実施例56
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩
【化130】
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【0399】
DMF(0.5mL)中の粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体60を参照)(48mg)およびHATU(48mg、0.316mmol)の混合物を、DIPEA(0.06mL、0.344mmol)で処理し、混合物を室温で5分間撹拌して、溶液を得て、これをモルホリン(51μL、0.583mmol)に加えた。混合物を簡単に振盪し、その後、室温で一晩静置した。得られた溶液を水で希釈し、〜10分間静置した。得られた沈殿物を濾過により分離し、水で洗浄した。分離した沈殿物をMeOH中に溶解し、乾燥するまで濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(ギ酸)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩(24mg、0.045mmol、収率8%)を淡黄色のガラスとして得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.66分、MH+=485。
【0400】
実施例57
1−((2S,4R)−4−((5−クロロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化131】
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【0401】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(100mg、0.232mmol)、2−ブロモ−5−クロロピリジン(89mg、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(18.3mg、0.046mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(21.3mg、0.023mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(44.6mg、0.464mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。2−ブロモ−5−クロロピリジン(89mg、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(18.3mg、0.046mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(21.3mg、0.023mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(44.6mg、0.464mmol)および1,4−ジオキサン(1mL)の追加部分を加え、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製し、1−((2S,4R)−4−((5−クロロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(34mg、0.067mmol、収率29%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.83分、MH+=506。
【0402】
実施例58
1−((2S,4R)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化132】
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【0403】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(100mg、0.232mmol)、2−クロロピラジン(0.041mL、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(18.3mg、0.046mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(21.3mg、0.023mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(44.6mg、0.464mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中に混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。2−クロロピラジン(0.041mL、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(18.3mg、0.046mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(21.3mg、0.023mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(44.6mg、0.464mmol)および1,4−ジオキサン(1mL)の追加部分を加え、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(ピラジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(40mg、0.085mmol、収率37%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.68分、MH+=473。
【0404】
実施例59
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化133】
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【0405】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(80mg、0.186mmol)、2−ブロモ−5−メチルピリジン(63.9mg、0.371mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(14.6mg、0.037mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(17mg、0.019mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(53.5mg、0.557mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で130℃に50分間加熱した。2−ブロモ−5−メチルピリジン(63.9mg、0.371mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(14.6mg、0.037mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(17mg、0.019mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(53.5mg、0.557mmol)および1,4−ジオキサン(1mL)の追加部分を加え、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で130℃に25分間加熱した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(38mg、0.078mmol、収率42%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.58分、MH+=486。
【0406】
実施例60
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化134】
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【0407】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(100mg、0.232mmol)、2−ブロモ−5−メチルピラジン(80mg、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(27.4mg、0.070mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(42.5mg、0.046mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(66.9mg、0.696mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で130℃に40分間加熱した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピラジン−2−イル)アミノ)−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(38mg、0.078mmol、収率34%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.71分、MH+=487。
【0408】
実施例61
1−((2S,4R)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化135】
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【0409】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(100mg、0.232mmol)、2−ブロモピリジン(0.044mL、0.464mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(18.3mg、0.046mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(21.3mg、0.023mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(66.9mg、0.696mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で130℃に25分間加熱した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをアセトニトリル(20mL)および0.1Mの炭酸水素アンモニウム水溶液(20mL)中に溶解した。混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(41mg、0.087mmol、収率38%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.55分、MH+=472。
【0410】
実施例62
1−((2S,4R)−4−((3−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化136】
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【0411】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(100mg、0.254mmol)、1−ブロモ−3−クロロベンゼン(0.060mL、0.507mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(20.0mg、0.051mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(23.3mg、0.025mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(34.1mg、0.355mmol)を、1,4−ジオキサン(2.5mL)中で混ぜ合わせた。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。混合物を、水(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をMDAP(HpH)により精製し、1−((2S,4R)−4−((3−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(58mg、0.115mmol、収率45%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.00分、MH+=505。
【0412】
実施例63
1−((2S,4R)−4−((3−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化137】
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【0413】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(120mg、0.278mmol)、1−ブロモ−3−クロロベンゼン(0.065mL、0.557mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(21.9mg、0.056mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(25.5mg、0.028mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(37.5mg、0.390mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。反応混合物を、水(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−4−((3−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(13mg、0.026mmol、収率9.2%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.00分、MH+=505。
【0414】
実施例64
1−((2S,4R)−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化138】
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【0415】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン塩酸塩(調製については、中間体65を参照)(120mg、0.278mmol)、1−ブロモ−4−クロロベンゼン(107mg、0.557mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(21.9mg、0.056mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(25.5mg、0.028mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(37.5mg、0.390mmol)を、1,4−ジオキサン(2mL)中で混ぜ合わせ、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に25分間加熱した。反応混合物を、水(50mL)とDCM(3×50mL)に分配した。有機物を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(HpH)により精製して、1−((2S,4R)−4−((4−クロロフェニル)アミノ)−2−メチル−6−(5−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−2−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(15mg、0.030mmol、収率10.7%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=1.00分、MH+=505。
【0416】
実施例65
6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル
【化139】
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【0417】
無水DMF(1mL)中の粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−4−((5−シアノピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)安息香酸(中間体67)(55mg)およびHATU(53mg、0.140mmol)を、DIPEA(67.5μL、0.388mmol)で処理した。混合物を簡単に超音波処理して溶液を得て、そこにモルホリン(110μL、1.26mmol)を加えた。溶液を室温で一晩静置し、その後、水で〜10mLまで希釈した。混合物をさらにブラインで希釈し、DCM/EtOAc、その後、EtOAcで抽出した。合わせた有機物の画分を、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、窒素気流下で乾燥するまで濃縮した。得られた残渣をMDAP(ギ酸)により精製して、6−(((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−6−(4−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−4−イル)アミノ)ニコチノニトリル(26mg、0.052mmol)を無色のガラスとして得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.85分、MH+=496。
【0418】
実施例66
1−((2S,4R)−4−((5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン
【化140】
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【0419】
1−((2S,4R)−4−アミノ−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(調製については、中間体56を参照)(145mg、0.368mmol)、2−ブロモ−5−フルオロピリジン(129mg、0.735mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(29mg、0.074mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(34mg、0.037mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(71mg、0.739mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中で混ぜ合わせた。混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に30分間加熱した。2−ブロモ−5−フルオロピリジン(129mg、0.735mmol)、2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−2−アミン(29mg、0.074mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(34mg、0.037mmol)の追加部分を加え、混合物を15分間にわたり脱気し、その後、マイクロ波照射下で120℃に30分間加熱した。混合物を、水(20mL)とDCM(3×15mL)に分配した。有機層を合わせ、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮した。得られた残渣をクロマトグラフィー(25gカラム、MeOH/DCMグラジエント)により精製し、1−((2S,4R)−4−((5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ)−2−メチル−6−(6−(モルホリン−4−カルボニル)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノン(91mg、0.186mmol、収率51%)を得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.73分、MH+=490。
【0420】
実施例67
1−((2S,4R)−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−6−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩
【化141】
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【0421】
DMF(0.5mL)中の粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体58を参照)(40mg)およびHATU(41mg、0.108mmol)を、DIPEA(51.2μL、0.294mmol)で処理し、混合物を振盪し、溶液を形成するまで(<2分)超音波処理した。この溶液をピロリジン(16μL、0.192mmol)に加え、混合物を簡単に振盪し、その後、室温で2時間静置した。モルホリン(32μL、0.384mmol)の追加部分を加え、混合物を一晩静置した。混合物を水で希釈し、3回DCMで抽出した。合わせた有機層を、疎水性フリットを通すことにより乾燥させ、真空下で濃縮して残渣を得た。残渣をMDAP(ギ酸)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−(ピリジン−2−イルアミノ)−6−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩(23mg、0.046mmol、12%)を淡紅色のガラスとして得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.70分、MH+=455。
【0422】
実施例68
1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩
【化142】
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【0423】
DMF(0.5mL)中の粗製リチウム4−((2S,4R)−1−アセチル−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−6−イル)ベンゾエート(調製については、中間体60を参照)(48mg)およびHATU(48mg、0.316mmol)の混合物を、DIPEA(0.06mL、0.344mmol)で処理し、混合物を室温で5分間撹拌し、溶液を得て、これをピロリジン(48μL、0.575mmol)に加えた。混合物を簡単に振盪し、その後、室温で一晩静置した。得られた溶液を水で希釈し、〜10分間静置した。得られた沈殿物を濾過により分離し、水で洗浄した。分離した沈殿物をMeOH中に溶解し、乾燥するまで濃縮し、残渣を得て、これをMDAP(ギ酸)により精製して、1−((2S,4R)−2−メチル−4−((5−メチルピリジン−2−イル)アミノ)−6−(4−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)エタノンギ酸塩(22mg、0.047mmol、7.5%)を淡黄色のガラスとして得た。LCMS(ギ酸、2分)、Rt=0.73分、MH+=469。
【0424】
基準化合物
本明細書において参照されるLC−MS法A〜Fの実験詳細は以下の通りである。
【0425】
LC/MS(方法A)は、アンモニア溶液でpH10に調整した10mM炭酸水素アンモニウム水溶液(溶媒A)およびアセトニトリル(溶媒B)を用いて、40℃で、1mL/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜1.5分 1−97%B、1.5〜1.9分 97%B、1.9〜2.0分 100%Bで溶出する、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で実施した。UV検出は210nm〜350nmの波長から総和したシグナルであった。質量スペクトルは、Alternate−scan正および負のエレクトロスプレーを使用してWaters ZQ質量分析計で記録した。イオン化データは整数に四捨五入した。
【0426】
LC/MS(方法B)は、0.1%v/vギ酸水溶液(溶媒A)および0.1%v/vギ酸のアセトニトリル溶液(溶媒B)を用いて、40℃で、1mL/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜1.5分 3−100%B、1.5〜1.9分 100%B、1.9〜2.0分 3%Bで溶出する、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で実施した。UV検出は210nm〜350nmの波長から総和したシグナルであった。質量スペクトルは、Alternate−scan正および負のエレクトロスプレーを使用してWaters ZQ質量分析計で記録した。イオン化データは整数に四捨五入した。
【0427】
LC/MS(方法C)は、0.1%v/vトリフルオロ酢酸水溶液(溶媒A)および0.1%v/vトリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液(溶媒B)を用いて、40℃で、1mL/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜1.5分 3−100%B、1.5〜1.9分 100%B、1.9〜2.0分 3%Bで溶出する、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で実施した。UV検出は210nm〜350nmの波長から総和したシグナルであった。質量スペクトルは、正エレクトロスプレーを使用してWaters ZQ質量分析計で記録した。イオン化データは整数に四捨五入した。
【0428】
LC/MS(方法D)は、0.1% HCO
2Hおよび0.01M酢酸アンモニウム水溶液(溶媒A)ならびに95%アセトニトリルおよび0.05%HCO
2H水溶液(溶媒B)用いて、3mL/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜0.7分 0%B、0.7〜4.2分 0→100%B、4.2〜5.3分 100%B、5.3〜5.5分 100→0%Bをで溶出する、Supelcosil LCABZ+PLUSカラム(3μm、3.3cm×内径4.6mm)で実施した。質量スペクトル(MS)は、エレクトロスプレー陽イオン化[([M+H]
+および[M+NH
4]
+分子イオンを得るためのES+ve]またはエレクトロスプレー陰イオン化[([M−H]
−分子イオンを得るためのES−ve]モードを使用してFisons VG Platform質量分析計で記録した。この装置からの分析データは以下のフォーマット:[M+H]
+または[M−H]
−で与えられる。
【0429】
LC/MS(方法E)は、0.01M酢酸アンモニウム水溶液(溶媒A)および100%アセトニトリル(溶媒B)を用いて、5ml/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜4分 0−100%B、4〜5分 100%Bで溶出する、Chromolith Performance RP 18カラム(100×内径4.6mm)で実施した。質量スペクトル(MS)は、大気圧化学陽イオン化[MH
+分子イオンを得るためのAP+ve]または大気圧化学陰イオン化[(M−H)
−分子イオンを得るためのAP−ve]モードを使用してmicromass Platform−LC質量分析装置で記録した。この装置からの分析データは以下のフォーマット:[M+H]
+または[M−H]
−で与えられる。
【0430】
LC/MS(方法F)は、0.1%v/vトリフルオロ酢酸水溶液(溶媒A)および0.1%v/vトリフルオロ酢酸のアセトニトリル溶液(溶媒B)を用いて、30℃で、3ml/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜0.1分 3%B、0.1〜4.2分 3−100%B、4.2〜4.8分 100%B、4.8〜4.9分 100−3%B、4.9〜5.0分 3%Bで溶出する、Sunfire C18カラム(30mm×内径4.6mm、充填直径3.5μm)で実施した。UV検出は210nm〜350nmの波長から平均化したシグナルであり、質量スペクトルは、陽イオンエレクトロスプレーイオン化を使用して質量分析計で記録した。イオン化データは整数に四捨五入した。
【0431】
LC/MS(方法G)は、0.1%v/vギ酸水溶液(溶媒A)および0.1%v/vギ酸のアセトニトリル溶液(溶媒B)を用いて、40℃で、1ml/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜1.5分 1−97%B、1.5〜1.9分 97%B、1.9〜2.0分 97−100%Bで溶出する、Acquity UPLC BEH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)で実施した。UV検出は210nm〜350nmの波長から総和したシグナルであった。質量スペクトルは、Alternate−scan正および負のエレクトロスプレーを使用してWaters ZQ質量分析計で記録した。イオン化データは整数に四捨五入した。
【0432】
LC/HRMS:分析用HPLCは、0.01M酢酸アンモニウム水溶液(溶媒A)および100%アセトニトリル(溶媒B)を用いて、1.3mL/分の流速で、以下の溶出グラジエント、0〜0.5分 5%B、0.5〜3.75分 5→100%B、3.75〜4.5 100%B、4.5〜5 100→5%B、5〜5.5 5%Bで溶出する、Uptisphere−hscカラム(3μm 33×内径3mm)で実施した。質量スペクトル(MS)は、エレクトロスプレー陽イオン化[MH
+分子イオンを得るためのES+ve]またはエレクトロスプレー陰イオン化[(M−H)
−分子イオンを得るためのES−ve]モードを使用して、micromass LCT質量分析計で記録した。
【0433】
TLC(薄層クロマトグラフィー)は、シリカゲル60F254でコーティングしたMerckによって販売されているTLCプレートの使用を指す。
【0434】
基準化合物A:
2−メチル−6−(メチルオキシ)−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
【化143】
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【0435】
5−メトキシアントラニル酸(Lancaster)(41.8g、0.25mol)の溶液を、3.5時間、無水酢酸(230mL)中で還流し、その後、減圧下で濃縮した。その後、粗製化合物を、トルエンの存在下で2回濃縮し、その後、濾過して、エーテルで2回洗浄し、標題化合物(33.7g、収率71%)を茶色の固体として得た。LC/MS(方法D)、m/z 192[M+H]
+、Rt 1.69分。
【0436】
基準化合物B:
[2−アミノ−5−(メチルオキシ)フェニル](4−クロロフェニル)メタノン
【化144】
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【0437】
0℃において、トルエン/エーテル(2/1)混合物(760mL)中の2−メチル−6−(メチルオキシ)−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(調製については、基準化合物Aを参照)(40.0g、0.21mol)の溶液に、4−クロロフェニルマグネシウムブロミド(170mL、Et
2O中1M、0.17mol)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を室温まで加温して、1時間撹拌し、その後、1NのHCl(200mL)でクエンチした。水層をEtOAc(3×150mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その後、粗製化合物を、EtOH(400mL)中に溶解し、6NのHCl(160mL)を加えた。反応混合物を、2時間還流し、その後、1/3の体積に濃縮した。得られた固体を濾過し、2回エーテルで洗浄し、その後、EtOAc中に懸濁させ、1NのNaOHで中和した。水層を、EtOAc(3×150mL)で抽出し、合わせた有機物をブライン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。標題化合物を黄色の固体(39g、収率88%)として得た。LC/MS(方法D)、m/z 262[M+H]+、Rt 2.57分。
【0438】
基準化合物C:
メチルN1−[2−[(4−クロロフェニル)カルボニル]−4−(メチルオキシ)フェニル]−N2−{[(9H−フルオレン−9−イルメチル)オキシ]カルボニル}−L−α−アスパラギネート
【化145】
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【0439】
メチルN−{[(9H−フルオレン−9−イルメチル)オキシ]カルボニル}−L−α−アスパルチルクロリド(Int.J.Peptide Protein Res.1992、40、13−18)(93g、0.24mol)をCHCl
3(270mL)中に溶解し、[2−アミノ−5−(メチルオキシ)フェニル](4−クロロフェニル)メタノン(調製については、基準化合物Bを参照)(53g、0.2mol)を加えた。得られた混合物を、60℃で1時間撹拌し、その後、冷却して、60%の体積に濃縮した。エーテルを0℃で加え、得られた沈殿物を濾過し、取り除いた。濾液を減圧下で濃縮し、さらに精製せずに用いた。
【0440】
基準化合物D:
メチル[(3S)−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート
【化146】
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【0441】
DCM(500mL)中のメチルN1−[2−[(4−クロロフェニル)カルボニル]−4−(メチルオキシ)フェニル]−N2−{[(9H−フルオレン−9−イルメチル)オキシ]カルボニル}−L−α−アスパラギネート(調製については、基準化合物Cを参照)(推定0.2mol)の溶液に、Et
3N(500mL、3.65mol)を加え、得られた混合物を、24時間還流し、その後、濃縮した。得られた粗製アミンを、1,2−DCE(1.5L)中に溶解し、AcOH(104mL、1.8mol)を注意して加えた。その後、反応混合物を60℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮し、DCM中に溶解した。有機層を、1NのHClで洗浄し、水層をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を2回水、およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製固体を、MeCN中で再結晶化し、標題化合物(51g)を淡黄色の固体として得た。濾液を濃縮し、MeCN中で再結晶化し、別の10gの所望の生成物を得た。R
f=0.34(DCM/MeOH:95/5)。HRMS(M+H)
+ C
19H
1835ClN
2O
4についての計算値373.0955;実測値373.0957。
【0442】
基準化合物E:
メチル[(3S)−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート
【化147】
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【0443】
室温において、1,2−DCE(700mL)中のP
4S
10(36.1g、81.1mmol)およびNa
2CO
3(8.6g、81.1mmol)の懸濁液を、2時間撹拌し、その後、メチル[(3S)−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート(調製については、基準化合物Dを参照)(16.8g、45.1mmol)を加えた。得られた混合物を70℃で2時間撹拌し、その後、冷却して、濾過した。固体を、2回DCMで洗浄し、濾液を、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物を、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH:99/1)により精製して、標題化合物(17.2g、収率98%)を、黄色がかった固体として得た。LC/MS(方法D)、m/z 389[M(
35Cl)+H]
+、Rt 2.64分。HRMS(M+H)
+ C
19H
1835ClN
2O
3Sについての計算値389.0727;実測値389.0714。
【0444】
基準化合物F:
メチル[(3S)−2−[(1Z)2−アセチルヒドラジノ]−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート
【化148】
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【0445】
0℃において、THF(300mL)中のメチル[(3S)−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート(調製については、基準化合物Eを参照)(9.0g、23.2mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(3.4mL、69.6mmol)を滴下して加えた。反応混合物を5℃から15℃の間で5時間撹拌し、0℃に冷却した。その後、Et
3N(9.7mL、69.6mmol)をゆっくりと加え、塩化アセチル(7.95mL、69.6mmol)を滴下して加えた。その後、混合物を16時間で室温まで加温し、その後、減圧下で濃縮した。粗製生成物をDCM中に溶解し、水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗製標題化合物(9.7g、収率98%)を得て、これをさらに精製せずに用いた。R
f=0.49(DCM/MeOH:90/10)。
【0446】
基準化合物G:
メチル[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセテート
【化149】
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【0447】
粗製メチル[(3S)−2−[(1Z)−2−アセチルヒドラジノ]−5−(4−クロロフェニル)−7−(メチルオキシ)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル]アセテート(調製については、基準化合物Fを参照)(推定9.7g)を、THF(100ml)中に懸濁し、AcOH(60mL)を室温で加えた。反応混合物をこの温度で2日間撹拌し、その後、減圧下で濃縮した。粗製固体を、i−Pr
2O中で摩砕し、濾過して、標題化合物(3工程にわたって、8.7g、91%)をオフホワイト色の固体として得た。HRMS(M+H)
+ C
21H
20ClN
4O
3についての計算値411.1229;実測値411.1245。
【0448】
基準化合物H:
[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]酢酸
【化150】
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【0449】
室温において、THF(130mL)中のメチル[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセテート(調製については、基準化合物Gを参照)(7.4g、18.1mmol)の溶液に、1NのNaOH(36.2mL、36.2mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で5時間撹拌し、その後、1NのHCl(36.2mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。その後、水を加え、水層をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(7g、収率98%)を淡黄色の固体として得た。LC/MS(方法D):m/z 397[M+H]
+
基準化合物I:
1,1−ジメチルエチル[5−({[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセチル}アミノ)ペンチル]カルバメート
【化151】
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【0450】
[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]酢酸(調製については、基準化合物Hを参照)(1.0g、2.5mmol)、HATU(1.9g、5mmol)およびDIPEA(0.88ml、5mmol)の混合物を、80分間室温で撹拌し、これに、1,1−ジメチルエチル(4−アミノブチル)カルバメート(1.05ml、5.0mmol、Aldrichから市販)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、濃縮した。残渣をジクロロメタン中に取り、1NのHClで洗浄した。水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を、1Nの水酸化ナトリウムで洗浄し、その後、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)を用いて、シリカのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を、黄色の固体(1.2g)として得た。LC/MS(方法D)、Rt=3.04分。
【0451】
基準化合物J:
N−(5−アミノペンチル)−2−[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセトアミドトリフルオロアセテート
【化152】
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【0452】
ジクロロメタン(3ml)中の1,1−ジメチルエチル[5−({[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセチル}アミノ)ペンチル]カルバメート(調製については、基準化合物Iを参照)(0.2g、0.34mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.053ml、0.68mmol)を0℃で滴下して加えた。反応混合物を、3時間、0℃から室温で撹拌した。反応混合物を乾燥するまで濃縮して、標題化合物を吸湿性の黄色の油(200mg)として得た。LC/MS(方法D)、Rt=2.33分。HRMS(M+H)
+ C
25H
29ClN
6O
2についての計算値481.2119;実測値481.2162。
【0453】
基準化合物K:
Alexa Fluor 488−N−(5−アミノペンチル)−2−[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセトアミドの5−および6−異性体の混合物
【化153】
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【0454】
N−(5−アミノペンチル)−2−[(4S)−6−(4−クロロフェニル)−1−メチル−8−(メチルオキシ)−4H−[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a][1,4]ベンゾジアゼピン−4−イル]アセトアミドトリフルオロアセテート(調製については、基準化合物Jを参照)(7.65mg、0.013mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(300μl)中に溶解し、エッペンドルフ遠心チューブ中のAlexa Fluor 488 カルボン酸スクシンイミジルエステル(5mg、7.77μmol、Invitrogenから市販の5および6の異性体の混合物、製造番号A−20100)に加えた。ヒューニッヒ塩基(7.0μl、0.040mmol)を加え、混合物を一晩、ボルテックスで混合した。18時間後、反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、残渣をDMSO/水(50%、合計<1ml)中に再溶解し、分取Phenomenex Jupiter C18カラムに適用して、150分にわたって、10ml/分の流速で、95%A:5%Bから100%B(A=0.1%のトリフルオロ酢酸水溶液、B=0.1%TFA/90%アセトニトリル/10%水)のグラジエントで溶出した。同じ系を用いて、不純物画分を合わせて、再精製した。画分を合わせ、蒸発させて、標題生成物(2.8mg)を、示した2つの位置異性体の混合物として得た。LC/MS(方法F)、MH+=999、Rt=1.88分。
【0455】
生物学的試験方法
蛍光異方性結合アッセイ
ブロモドメインBRD2、BRD3およびBRD4に対する式(I)の化合物の結合は、蛍光異方性結合アッセイを用いて評価し得る。
【0456】
ブロモドメインタンパク質、蛍光リガンド(上記の基準化合物Kを参照)および種々の濃度の試験化合物を一緒にインキュベートして、試験化合物の非存在下で蛍光リガンドが有意に(>50%)結合し、十分な濃度の有効な阻害剤の存在下で結合していない蛍光リガンドの異方性が結合値と測定可能な程度に異なるような条件下で熱力学的平衡に到達させる。
【0457】
全てのデータを、各プレートで16の高いおよび16の低いコントロールウェルの平均に正規化した。その後、以下の式の4つのパラメータ曲線フィットを適用した:
【数1】
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【0458】
式中、「a」は最小であり、「b」はヒル勾配(Hill slope)であり、「c」はpIC50であり、「d」は最大である。
【0459】
組換えヒトブロモドメイン(BRD2(1−473)、BRD3(1−435)およびBRD4(1−477))を、N末端の6個のHis標識と共に大腸菌細胞(pET15bベクター内)で発現させた。His標識化ブロモドメインを、0.1mg/mlリゾチームおよび超音波処理を用いて大腸菌細胞から抽出した。その後、ブロモドメインを、20Cvにわたり、線形10〜500mMイミダゾールグラジエントで溶出する、HisTRAP HPカラムでのアフィニティクロマトグラフィーにより精製した。さらなる精製を、Superdex200分取グレートサイズ排除カラムにより完了した。精製したタンパク質を20mM HEPES pH7.5および100mM NaCl中で−80℃にて保存した。
【0460】
ブロモドメイン BRD2についてのプロトコル:
全ての成分を、BRD2、75nM、蛍光リガンド 5nMの最終濃度で、50mMのHEPES pH7.4、150mmのNaClおよび0.5mMのCHAPSのバッファー組成中に溶解した。10μlのこの反応混合物を、マイクロマルチドロップを用いて、Greiner384ウェルブラック低容量マイクロタイタープレート中で100nlの種々の濃度の試験化合物またはDMSOビヒクル(最終1%)を含有するウェルに加え、暗所で室温にて60分平衡化した。蛍光異方性をEnvision(λex=485nm、λEM=530nm;二色性−505nM)で読み取った。
【0461】
ブロモドメイン BRD3についてのプロトコル:
全ての成分を、BRD3、75nM、蛍光リガンド 5nMの最終濃度で、50mMのHEPES pH7.4、150mmのNaClおよび0.5mMのCHAPSのバッファー組成中に溶解した。10μlのこの反応混合物を、マイクロマルチドロップを用いて、Greiner384ウェルブラック低容量マイクロタイタープレート中で100nlの種々の濃度の試験化合物またはDMSOビヒクル(最終1%)を含有するウェルに加え、暗所で室温にて60分平衡化した。蛍光異方性をEnvision(λex=485nm、λEM=530nm;二色性−505nM)で読み取った。
【0462】
ブロモドメイン BRD4についてのプロトコル:
全ての成分を、BRD4、75nM、蛍光リガンド 5nMの最終濃度で、50mMのHEPES pH7.4、150mmのNaClおよび0.5mMのCHAPSのバッファー組成中に溶解した。10μlのこの反応混合物を、マイクロマルチドロップを用いて、Greiner384ウェルブラック低容量マイクロタイタープレート中で100nlの種々の濃度の試験化合物またはDMSOビヒクル(最終1%)を含有するウェルに加え、暗所で室温にて60分平衡化した。蛍光異方性をEnvision(λex=485nm、λEM=530nm;二色性−505nM)で読み取った。
【0463】
時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)アッセイ
式(I)の化合物のブロモドメインBRD2、BRD3およびBRD4への結合を、時間分解蛍光共鳴エネルギー転移結合アッセイを使用して評価した。この方法は、アセチル化ヒストンペプチドのブロモドメイン蛋白質への結合を測定する。
【0464】
プロモドメイン蛋白質、ヒストンペプチドおよび様々な濃度に調整した試験化合物を、熱力学平衡状態に達するまで一緒にインキュベートする。このアッセイは、試験化合物がない状態ではブロモドメインとぺプチドが十分に結合(〜30%)し、効能のある阻害剤が十分な濃度で存在するとこの相互作用が乱されて、蛍光共鳴エネルギー転移に測定可能な低下が生じるように設定されている。
【0465】
ヒストンペプチド
H−Ser−Gly−Arg−Gly−Lys(Ac)−Gly−Gly−Lys(Ac)−Gly−Leu−Gly−Lys(Ac)−Gly−Gly−Ala−Lys(Ac)−Arg−His−Gly−Ser−Gly−Ser−Lys(Biotin)−OH.3TFA。
【0466】
この保護ペプチドは、予めロードしたWangレジンを使用し、標準のFmoc合成プロトコルを利用して固相合成機で組み立てた。C末端リジンは、酸に対して非常に不安定な基によって保護し、組立の最後に選択的に除去されビオチンを結合できるようにした。トリフルオロ酢酸(TFA)、トリイソプロピルシランおよび水(95:2.5:2.5)の混合物により室温で3時間かけてレジンから切り離すことによって粗製ペプチドを得、その後、0.1%TFAで緩衝された水/アセトニトリルグラジエントを利用したC18逆相カラムを使用して精製した。得られた画分を分析し、分析HPLCによって>95%純粋であり正しい分子量(MALDiTOF質量分析法による)を示す画分をプールし、フリーズドライした。最終的な物質は、HPLCによって分析して純粋なことを確認した。
【0467】
蛋白質の産生:
組換えヒトブロモドメイン(BRD2(1−473)、BRD3(1−435)およびBRD4(1−477))は、大腸菌細胞(pET15bベクター)でN末端に6つのHisのタグが付いて発現される。Hisタグを持つブロモドメインを、超音波処理を使用して大腸菌細胞から抽出し、ニッケルセファロース6FFカラムを使用して精製し、その蛋白質を洗浄し、その後、50mM Tris−HCl pH8.0 300mM NaCl、1mMβ‐メルカプトエタノールおよび20mMイミダゾールで溶出した。0−500mMの塩化ナトリウムのリニアグラジエントにて20カラム容積にわたり溶出するHisTRAP HPカラムのアフィニティークロマトグラフィーによりさらに精製した。最終的な精製は、Superdex 200 prep gradeサイズ排除カラムによって完了した。精製した蛋白質は−80℃で20mM HEPES pH7.5および100mM NaCl中に保存した。蛋白質はペプチドマスフィンガープリンティングによって同定し、質量分析法によって予測分子量を確かめた。
【0468】
ブロモドメインBRD2、3および4アッセイのプロトコル:
全てのアッセイ成分を50mMのHEPES、pH7.4、50mMのNaClおよび0.5mMのCHAPSのバッファー組成物中に溶解した。ブロモドメイン蛋白質の最終濃度は100nM、ヒストンペプチドは300nMであった。これらの成分を、プレミックスし、1時間、暗所で平衡化させた。8μlのこの反応混合物を、Greiner384ウェルブラック小容積マイクロタイタープレートの様々な濃度に調整した試験化合物またはDMSOビヒクル(最終0.5%)50nlを含む全てのウェルに加え、暗所、60分間、室温でインキュベートした。抗−6his XL665標識抗体およびユーロピウムクリプテートで標識されたストレプトアビジンを含む2μlの検出混合物を全てのウェルに加え、さらに少なくとも30分の暗所インキュベーションを行った。その後、プレートをEnvisionプレートリーダーで読み取った(λex=317nm、ドナーλEM=615nm、アクセプターλEM=665nm;Dichroic LANCE dual)。時間分解蛍光強度測定を両方の発光波長で行い、アクセプター/ドナーの比を計算し、データ分析に使用した。全てのデータは、それぞれのプレートにおいて16の高コントロールウェルおよび16の低コントロールウェルの平均に対して規格化した。その後、次式の4パラメータ曲線に当てはめた。
【数2】
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【0469】
ここで、「a」は最小であり、「b」はヒル勾配(Hill slope)であり、「c」はpIC50であり、「d」は最大である。
【0470】
実施例1−68では、上記アッセイの1以上で試験したところ、pIC50が6.0〜7.5の範囲を有することが判明した。実施例1〜5、7、10〜19、26、28〜31、39〜47、49、52および65では、上記アッセイの少なくとも1において、pIC50が7.0〜7.5の範囲を有することが判明した。
【0471】
全血からのLPS誘導IL−6分泌の測定
細菌性リポ多糖(LPS)などのtoll様受容体のアゴニストによる単球細胞の活性化は、IL−6を含む重要な炎症性メディエータの産生を生じる。このような経路は、様々な自己免疫および炎症性疾患の病態生理学に重要であると広く認められている。
【0472】
試験する化合物を希釈し、様々な適切な濃度を得て、その1μlの希釈ストックを96ウェルプレートに加える。全血(130μl)の添加後、プレートを37℃(5% CO2)にて30分間インキュベートし、その後、10μlの2.8μg/ml LPSを加え、完全RPMI 1640(最終濃度=200ng/ml)中で希釈して、1つのウェル当たり140μlの全体積を得る。37℃にて24時間のさらなるインキュベーションの後、140μlのPBSを各ウェルに加える。プレートを密閉し、10分間振盪し、その後、遠心分離する(2500rpm×10分)。100μlの上清を取り出し、即座に、または−20℃での保存後のいずれかで、免疫学的検定(典型的にメソスケールディスカバリー技術)によりIL−6レベルを評価する。各化合物についての濃度反応曲線をデータから生成し、IC50値を算出した。
【0473】
実施例2、3、5〜7、9〜12、14〜16、19〜25、28〜32、34、37、38、40、42、44〜46、48〜49、51〜52、54、56〜65および68を、上記のアッセイにおいて試験し、pIC50が5.5〜7.3の範囲を有することが判明した。
【0474】
これらのデータは、上記の全血アッセイにおいて試験したブロモドメイン阻害剤が、重要な炎症性メディエータIL−6の産生を阻害したことを示す。
【0475】
インビボでのマウス内毒素血モデル
動物に投与した高用量のエンドトキシン(細菌性リポ多糖)は、強力な炎症反応、心臓血管機能の異常調節、臓器不全および最終的に死亡を含む深刻なショック症候群を生じる。このパターンの反応は、ヒトの敗血症および敗血性ショックと非常に類似しており、顕著な細菌感染に対する身体の反応は同様に生命を脅かす危険性がある。
【0476】
本発明において使用する化合物を試験するために、8匹のBalb/cオスのマウスの群に、腹腔内注射により致死量の15mg/kg LPSを与える。90分後、動物にビヒクル(非発熱性水中の20%シクロデキストリン 1%エタノール)または化合物(10mg/kg)を静脈内投与した。動物の生存を4日目にモニターする。
【0477】
腫瘍細胞増殖アッセイ
ヒト細胞株(15個のheme細胞株、14個の乳腺細胞株および4個の他の細胞株を含むn=33)を、10%ウシ胎仔血清を含有するRPMI−1640中で培養し、1つのウェルあたり1000個の生存細胞を、48μlの培地入りの384ウェルブラック平底ポリスチレンプレート(Greiner #781086)に播種した。全てのプレートを5%CO
2、37℃にて一晩静置した。次の日に、1つのプレートを、0(T0)測定に等しい時間、CellTiter−Glo(CTG,Promega #G7573)を用いて収集し、化合物(14.7μM〜7pMの20点滴定)を残りのプレートに添加した。全てのウェル中のDMSOの最終濃度は0.15%であった。細胞を72時間または示した時間インキュベートし、各プレートを、ウェル中の細胞培養体積に等しい体積を用いてCellTiter−Glo試薬で発色させた。プレートを約2分間振盪し、化学発光シグナルを、Analyst GT(Molecular Devices)またはEnvision Plate Reader(Perkin Elmer)で読み取った。
【0478】
結果をT0の割合として表し、化合物濃度に対してプロットする。T0値を100%に正規化し、化合物添加の時間の細胞数を表し、XLフィットソフトウェア(モデル205)を用いて濃度反応データを4パラメーター曲線フィットにフィットさせた。細胞増殖を50%阻害した濃度(gIC
50)は「増殖窓(growth window)」の中間点である(T0とDMSOコントロールとの間)。Ymin−T0値を、濃度反応曲線のフィットから決定したYmin値(%)からT0値(100%)を減算することによって決定する。細胞を含まないウェルからの値を、バックグラウンド補正のために全てのサンプルから減算した。
【0479】
限定されないが、本明細書に記載した特許および特許出願を含む全ての文献は、各々の個々の文献が具体的かつ個々に完全に記載されているように本明細書に参照として組み込まれる。