(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面は、本開示の概念を例示するためのものであり、必ずしも本開示を例示する唯一の可能な構成ではないことを理解されたい。
【0010】
図面に示す要素は、様々な形態のハードウェア、ソフトウェアまたはその組合せで実装され得ることを理解されたい。好ましくは、こうした要素は、プロセッサ、メモリおよび入出力インタフェースを含み得る、1つまたは複数の適切にプログラムされた汎用装置上で、ハードウェアおよびソフトウェアの組合せで実現される。本明細書において、「結合される」というフレーズは、直接接続され、または、1つもしくは複数の中間構成要素を介して間接的に接続されることを意味するように定義される。このような中間構成要素は、ハードウェアおよびソフトウェアベースの構成要素両方を含み得る。
【0011】
本記述は、本開示の原理を示してある。したがって、本明細書に明示的には記載せず、示さないが、本開示の原理を実施するとともにその範囲に含まれる様々な構成を当業者は考案してよいことが理解されよう。
【0012】
本明細書において述べるすべての例および条件つき文言は、当該分野を発展させるために本発明者によって与えられる本開示の原理および概念を読者が理解するのを助けるための教授目的であることを意図しており、このような具体的に述べられる例および条件への限定ではないと解釈されるべきである。
【0013】
さらに、本開示の原理、態様、および実施形態、ならびにその具体例を述べる、本明細書におけるすべての記述は、その構造的および機能的等価物両方を包含することを意図している。さらに、このような等価物が、現在公知である等価物ならびに将来開発される等価物両方、すなわち、構造に関わらず同じ機能を実施する、開発されるどの要素も含むことを意図するものである。
【0014】
したがって、たとえば、本明細書に提示するブロック図は、本開示の原理を実施する例示的回路構成の概念的ビューを表すことが当業者には理解されよう。同様に、どのフローチャート、フロー図、状態遷移図、擬似コードなども、コンピュータ可読媒体で実質的に表され、したがってコンピュータまたはプロセッサが明示的に図示されるかどうかに関わらず、このようなコンピュータまたはプロセッサによって実行され得る様々なプロセスを表すことが理解されよう。コンピュータ可読媒体およびその上に書かれたコードは、一時的状態(信号)および非一時的状態(CD−ROM、DVD、ブルーレイ、ハードドライブ、フラッシュカード、または他のタイプの有形記憶媒体などの有形媒体)で実装してよい。
【0015】
図面に示す様々な要素の機能は、専用ハードウェアならびに適切なソフトウェアと共同でソフトウェアを実行することが可能なハードウェアを使用することにより提供され得る。プロセッサによって提供されるとき、機能は、単一の専用プロセッサによって、単一のシェアプロセッサによって、または複数の個別プロセッサによって提供することができ、こうしたプロセッサの一部は、共有することができる。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的使用は、ソフトウェアを実行することが可能なハードウェアを排他的に指すものと解釈されるべきではなく、限定なしで、「DSP」(デジタル信号プロセッサ)ハードウェア、ソフトウェアを格納する「ROM」(読出し専用メモリ)、「RAM」(ランダムアクセスメモリ)、および不揮発性記憶装置を暗黙的に含み得る。
【0016】
他のハードウェア、すなわち従来および/またはカスタムハードウェアも含まれ得る。同様に、図面に示すどのスイッチも概念的に過ぎない。これらの機能は、プログラム論理の演算により、専用論理により、プログラム制御および専用論理の対話により、または手動でも実施することができ、特定の技法は、状況からより具体的に理解されるように、実装者によって選択可能である。
【0017】
本出願の請求項において、指定された機能を実施する手段として表されるどの要素も、たとえば、a)その機能を実施する回路要素の組合せ、またはb)機能を実施するようにそのソフトウェアを実行する適切な回路構成と組み合わされた、任意の形の、したがって、ファームウェア、マイクロコードなどを含むソフトウェアを含む、その機能を実施するどのやり方も包含することを意図している。このような請求項によって定義される本開示は、記述する様々な手段によって提供される機能性が、請求項が求めるように組み合わされ、まとめられるということにある。したがって、こうした機能性を提供し得るどの手段も、本明細書に示すものと等価であると見なされる。
【0018】
本発明の概念を用いて、以下で論じる原理は、ユーザが自分達のメディア消費習慣を、フェイスブック、リンクトインなどのようなオンラインソーシャルネットワークなどの通信媒体を使ってシェアするシナリオを提示する。
【0019】
OSN(オンラインソーシャルネットワーク)という用語は、独自のメッセージを各ユーザに送る必要なく、第1のユーザを、1人または複数のユーザと通信させるアーキテクチャとしても定義され得る。つまり、ソーシャルネットワークでは、このようなユーザにメッセージが伝達される方法には、効率性がある。さらに、ソーシャルネットワークは通常、ユーザが、第2のユーザに「リンク」されたいかどうかを許容的に示す特徴を有する。このタイプの特徴は、第1のユーザが自分のリストに第2のユーザを追加した場合に実装され得る。ソーシャルネットワーキングサイトは次いで、第1のユーザが知っている他のユーザを推薦することができ、これは、第2のユーザによって制御されるリストにあるユーザのリストとともに提示されることになる。第1のユーザのソーシャルネットワークは、第2のリスト中の個人の間でコンタクトがとられると拡大され得る。
【0020】
以下の記述において、本発明の原理は、ユーザが自分のソーシャルネットワークに、ユーザが消費している資産についての様々な情報を送信するための機構を提供する。こうすることにより、仮想グループ視聴、レーティング、推薦などのような、新たなソーシャルインタラクション方法が促進される。特に、電話、タブレット、セットトップボックス、ビデオゲームシステム、パーソナルコンピュータなどのような消費装置を使うとき、ユーザは、消費装置を使っている間にどのようなメディアが消費される(見る/聴く)かを示すことができる。
【0021】
様々なフィールドを以下に挙げるが、このようなフィールドは、メディア資産についての様々なプロパティを示すのに使われる。こうしたフィールドは、本出願では、<<FIELD>>の形の「タグ」を使用して記述される。このようなフィールドに対する特定の属性を、<<FIELD&ATTRIBUTE1&ATTRIBUTE2&ATTRIBUTE3...>>と示されるような様々な分離記号を使って追加することができる。ある特定のハッシュ組合せ(MD5、SHA1など)がフィールドおよび関連属性の内容を表し得る、フィールドおよび属性が構築され得ることが理解されよう。他の実装形態も、本発明の原理に従って実施することができる。
【0024】
メディア資産という用語(テーブル3に関して後で説明する)は、ビデオベースのメディア、オーディオベースのメディア、テレビショー、映画、対話サービス、ビデオゲーム、HTMLベースのウェブページ、ビデオオンデマンド、オーディオ/ビデオ放送、ラジオ番組、広告、ポッドキャストなどでよい。
【0029】
最初に、ユーザに、様々なタイプのコンテンツを配信し、オンラインソーシャルネットワーキングサービスを提供するシステムについて記載する。
【0030】
ここで
図1に移ると、ホームユーザまたはエンドユーザにコンテンツを配信するシステム100の実施形態のブロック図を示してある。コンテンツは、映画スタジオや制作会社などのコンテンツソース102から発信される。コンテンツは、2つの形式の少なくとも一方で供給され得る。1つの形式は、放送の形式のコンテンツである。放送コンテンツは、放送アフィリエイトマネージャ104に提供され、マネージャ104は通常、ABC(アメリカンブロードキャスティングカンパニー)、NBC(ナショナルブロードキャスティングカンパニー)、CBS(コロンビアブロードキャスティングシステム)などのような全国放送サービスである。放送アフィリエイトマネージャは、コンテンツを収集し格納することができ、配信ネットワーク1(106)として示す配信ネットワークを介したコンテンツの配信をスケジュールすることができる。配信ネットワーク1(106)は、ナショナルセンタから1つあるいは複数の地域またはローカルセンタへの衛星リンク送信を含み得る。配信ネットワーク1(106)は、無線放送、衛星放送、ケーブル放送などのローカル配信システムを使う、またはIP経由の外部ネットワークからのローカルコンテンツ配信も含み得る。ローカルに配信されるコンテンツは、ユーザのホームのユーザのセットトップボックス/DVR(デジタルビデオレコーダ)108に提供され、ここでコンテンツは続いて、ユーザによって検索され得る利用可能コンテンツの本体に含められる。
【0031】
第2の形式のコンテンツは、特殊コンテンツと呼ばれる。特殊コンテンツは、プレミアムビューイング、ペイパービュー、または放送アフィリエイトマネージャにそれ以外のやり方では提供されない他のコンテンツとして配信されるコンテンツを含み得る。多くのケースにおいて、特殊コンテンツは、ユーザによってリクエストされたコンテンツでよい。特殊コンテンツは、コンテンツマネージャ110に配信され得る。コンテンツマネージャ110は、たとえば、コンテンツプロバイダ、放送サービス、または配信ネットワークサービスと提携している、インターネットウェブサイトなどのサービスプロバイダでよい。コンテンツマネージャ110は、インターネットコンテンツを配信システムに組み込んでも、ユーザのセットトップボックス/デジタルビデオレコーダ108にまだ配信されていないコンテンツが検索され得るように、明示的に検索にのみ組み込んでもよい。コンテンツマネージャ110は、別個の配信ネットワーク、すなわち配信ネットワーク2(112)を介してユーザのセットトップボックス/デジタルビデオレコーダ108にコンテンツを配信することができる。配信ネットワーク2(112)は、高速ブロードバンドインターネットタイプ通信システムを含み得る。放送アフィリエイトマネージャ104からのコンテンツは、配信ネットワーク2(112)の全部または一部を使って配信してもよく、コンテンツマネージャ110からのコンテンツは、配信ネットワーク1(106)の全部または一部を使って配信してよいことに留意することが重要である。さらに、ユーザは、必ずしもコンテンツをコンテンツマネージャ110によって管理させずに、配信ネットワーク2(112)経由でインターネットから直接コンテンツを取得することもできる。さらに、検索の範囲は、利用可能コンテンツを越えて、今後放送することも利用可能にすることもできるコンテンツにも及ぶ。
【0032】
セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ108は、配信ネットワーク1および配信ネットワーク2の一方または両方から、様々なタイプのコンテンツを受信することができる。セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ108は、コンテンツを処理し、ユーザ嗜好およびコマンドに基づいてコンテンツを選別する。セットトップボックス/デジタルビデオレコーダは、オーディオおよびビデオコンテンツを記録し再生する、ハードドライブや光ディスクドライブなどの記憶装置も含み得る。セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ108の動作および格納コンテンツの再生に関連した特徴のさらなる詳細については、
図3に関連して、後で説明する。処理されたコンテンツは、表示装置114に与えられる。表示装置114は、従来の2Dタイプのディスプレイでもよく、あるいは高度な3Dディスプレイでもよい。ワイヤレス電話、PDA、コンピュータ、ゲーム用プラットフォーム、リモコン、マルチメディアプレーヤなどのような、表示能力をもつ他の装置も、本開示の教示を利用することができ、本開示の範囲内であると見なされることを理解されたい。
【0033】
配信ネットワーク2は、ソーシャルネットワーキング機能を提供するウェブサイトまたはサーバを表すオンラインソーシャルネットワーク116に結合される。たとえば、セットトップボックス108を操作するユーザは、オンラインソーシャルネットワーク116にアクセスして、他のユーザからの電子メッセージにアクセスし、他のユーザによってコンテンツ選択内容に関して行われた推奨を吟味し、他のユーザによって投稿されたピクチャを見て、「インターネットコンテンツ」パスを通して利用可能である他のウェブサイトを参照することができる。
【0034】
オンラインソーシャルネットワークサーバ116は、コンテンツマネージャ110とも接続することができ、両方の要素の間で情報を交換することができる。コンテンツマネージャ110を介して、セットトップボックス108で見るために選択されたメディアは、この接続から、オンラインソーシャルネットワーキング116向けの電子メッセージ中で参照され得る。このメッセージは、セットトップボックス108でそのメディアを見ている消費ユーザのステータス情報に投稿することができる。つまり、セットトップボックス108を使っているユーザは、<<SERVICE ID>>に列挙されている、オンラインソーシャルネットワーキングサーバ116へのメッセージ中にあり得る特定のメディア資産の<<ASSETID>>、<<ASSETTYPE>>、および<<LOCATION>>などの情報を示すコマンドが、コンテンツマネージャ110から、&USERNAMEで識別される特定のユーザ向けに発行されるよう命令することができる。
【0035】
コンテンツマネージャ110は、この情報を、<<SERVICE ID>>に列挙されている、指示されたソーシャルネットワーキングサーバ116に送るが、ここで&USERNAME向けの電子メッセージは、ユーザのステータス情報に投稿されるメディア資産の<<ASSETID>>、<<ASSETTYPE>>、および<<LOCATION>>に適合する情報を有する。ソーシャルネットワーキングサーバ116にアクセスすることができる他のユーザは、消費ユーザのステータス情報を読んで、どのようなメディアを消費ユーザが視聴したかを見ることができる。
【0036】
図2は、メディアサーバ、オンラインソーシャルネットワーク、およびメディアを消費する消費装置の配置を示すシステム200のブロック図を示している。メディアサーバ210、215、225、230は、メディアが格納されるメディアサーバを表す。このようなメディアサーバは、ハードドライブ、複数のハードドライブ、サーバファーム、ディスクベースの記憶装置、およびブロードバンドネットワークを介したメディアの配信に使われる他のタイプの大容量記憶装置でよい。
【0037】
メディアサーバ210、215は、コンテンツマネージャ205によって制御される。同様に、メディアサーバ225、230は、コンテンツマネージャ235によって制御される。メディアサーバ上のコンテンツにアクセスするために、STB108、パーソナルコンピュータ260、テーブル270、および電話280などの消費装置を操作しているユーザは、このようなコンテンツに有料登録すればよい。この登録は、コンテンツマネージャ235との取決めにより管理することができる。たとえば、コンテンツマネージャ235はサービスプロバイダでよく、STB108を操作するユーザは、映画チャネルからの番組編成に、また、ブロードバンドネットワーク250を介してユーザに音楽が送信され得る会員制音楽配信サービスに登録している。コンテンツマネージャ235は、STB108に配信されるコンテンツの格納および配信を管理する。同様に、他の登録が、パーソナルコンピュータ260、タブレット270、および電話280などの他の装置向けに存在し得る。コンテンツマネージャ205、235を通して利用可能な登録は、たとえば、ディズニーなどのある特定の映画スタジオに適合するコンテンツが両方のコンテンツマネージャを通して利用可能であり得る場合には重複し得ることに留意されたい。同様に、両方のコンテンツマネージャ205、235は、利用可能コンテンツが異なる場合もあり、たとえばコンテンツマネージャ205は、ESPNによるスポーツ番組編成をもっている場合があり、コンテンツマネージャ235は、FOXSPORTSによるコンテンツを利用可能にする。
【0038】
コンテンツがコンテンツマネージャ205、235を通して配信されるのであれば、登録が、コンテンツを認可するための唯一の方法というわけではない。一部のコンテンツには、コンテンツマネージャ205、235を通して自由にアクセスすることができ、この場合、コンテンツマネージャは、アクセスされたコンテンツに対して金銭を請求しない。コンテンツマネージャ205、235は、ビデオオンデマンドとして配信される他のコンテンツに関しては、固定視聴期間(時間数)に対する単一料金を課金してもよい。コンテンツがコンテンツマネージャ205、235から受信される場合、コンテンツは、購入し、STB108、パーソナルコンピュータ260、タブレット270などのようなユーザ装置に格納することができる。コンテンツマネージャ205、235向けの他の購入、レンタル、および登録オプションも利用可能である。
【0039】
オンラインソーシャルサーバ240、245は、ブロードバンドネットワーク250を通して通信するオンラインソーシャルネットワークを稼動するサーバを表す。STB108、パーソナルコンピュータ260、タブレット270、および電話280などの消費装置を操作するユーザは、装置を通してオンラインソーシャルサーバ240、245と、また、他のユーザと対話することができる。ソーシャルネットワークについての1つの実装可能な特徴は、異なるタイプの装置(PC、電話、タブレット、STB)を使うユーザが、ソーシャルネットワークを通して互いと通信し得ることである。たとえば、第1のユーザが電話280を使い、第2のユーザがパーソナルコンピュータ260を使っているとしても、両方のユーザが同じソーシャルネットワークを使っている状態であれば、第1のユーザは、第2のユーザのアカウントにメッセージを投稿することができる。ブロードバンドネットワーク250、パーソナルコンピュータ260、タブレット270、および電話280は、当該分野において公知の用語である。たとえば、電話280は、インターネット能力をもち、音声通信に関与することができるモバイル装置でよい。
【0040】
ここで
図3に移ると、セットトップボックス/デジタルビデオレコーダ300のコアの実施形態のブロック図が、消費装置の例として示されている。図示してある装置300は、表示装置114を含む他のシステムに組み込むこともできる。いずれのケースにおいても、システムの完全な動作に必要ないくつかの構成要素については、当業者に公知であるので、簡潔にするために図示していない。
【0041】
図3に示す装置300において、コンテンツは、入力信号受信機302において受信される。入力信号受信機302は、無線、ケーブル、衛星、イーサネット(登録商標)、ファイバおよび電話回線ネットワークを含むいくつかの可能なネットワークの1つを介して与えられる信号の受信、復調、および復号に使われるいくつかの公知の受信機回路の1つでよい。所望の入力信号が、制御インタフェース(図示せず)を通して与えられるユーザ入力に基づいて、入力信号受信機302において選択され、取り出され得る。復号された出力信号は、入力ストリームプロセッサ304に与えられる。入力ストリームプロセッサ304は、最終的な信号選択および処理を実施し、コンテンツストリームに対して、オーディオコンテンツとビデオコンテンツとの分類を行う。オーディオコンテンツは、圧縮デジタル信号などの受信形式からアナログ波形信号への変換のために、オーディオプロセッサ306に与えられる。アナログ波形信号は、オーディオインタフェース308に、さらに表示装置114またはオーディオ増幅器(図示せず)に与えられる。あるいは、オーディオインタフェース308は、SPDIF(Sony/Philipsデジタル相互接続形式)などによるHDMI(高精細マルチメディアインタフェース)ケーブルまたは代替オーディオインタフェースを使って、オーディオ出力装置または表示装置にデジタル信号を与えてよい。オーディオプロセッサ306はまた、オーディオ信号の格納に必要などの変換も実施する。
【0042】
入力ストリームプロセッサ304からのビデオ出力は、ビデオプロセッサ310に与えられる。ビデオ信号は、いくつかの形式の1つでよい。ビデオプロセッサ310は、必要に応じて、入力信号形式に基づいてビデオコンテンツの変換を行う。ビデオプロセッサ310はまた、ビデオ信号の格納に必要などの変換も実施する。
【0043】
記憶装置312は、入力の所で受信されたオーディオおよびビデオコンテンツを格納する。記憶装置312は、コントローラ314の制御下で、またユーザインタフェース316から受信されるコマンド、たとえば、早送り(FF)および巻戻し(Rew)などのナビゲーション命令に基づいて、コンテンツを後で取り出し、再生できるようにする。記憶装置312は、ハードディスクドライブ、スタティックランダムアクセスメモリやダイナミックランダムアクセスメモリなどの1つまたは複数の大容量統合電子メモリでもよく、コンパクトディスクドライブやデジタルビデオディスクドライブなどの入換え可能な光ディスク記憶システムでもよい。一実施形態では、記憶装置312は、外部にあってよく、システム内に存在しなくてよい。
【0044】
入力から、または記憶装置312から発した、ビデオプロセッサ310からの変換済みビデオ信号は、ディスプレイインタフェース318に与えられる。ディスプレイインタフェース318は、ディスプレイ信号を、上述したタイプの表示装置にさらに与える。ディスプレイインタフェース318は、RGB(赤緑青)などのアナログ信号インタフェースでもよく、HDMI(高解像度マルチメディアインタフェース)などのデジタルインタフェースでもよい。ディスプレイインタフェース318は、後でより詳しく説明するように、検索結果を3次元配列で提示する様々なスクリーンを生成することを理解されたい。
【0045】
コントローラ314は、入力ストリームプロセッサ302、オーディオプロセッサ306、ビデオプロセッサ310、記憶装置312、およびユーザインタフェース316を含む、装置300の構成要素のいくつかにバスを介して相互接続される。コントローラ314は、入力ストリーム信号を、記憶装置への格納用または表示用の信号に変換する変換プロセスを管理する。コントローラ314は、格納コンテンツの取出しおよび再生も管理する。さらに、後で説明するように、コントローラ314は、格納されているか、または上述した配信ネットワークを介して配信される予定であるかに関わらず、コンテンツの検索を実施する。コントローラ314は、コントローラ214向けの情報および命令コードを格納する制御メモリ320(たとえば、ランダムアクセスメモリ、スタティックRAM、ダイナミックRAM、読取り専用メモリ、プログラム可能ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどを含む揮発性または不揮発性メモリ)にさらに結合される。さらに、メモリの実装形態は、単一のメモリデバイスや、または代替的には、共有もしくは共通メモリを形成するように互いに接続された複数のメモリ回路など、いくつかの可能な実施形態を含み得る。さらに、メモリは、バス通信回路構成の部分など、他の回路構成とともに、より大きい回路に含まれてもよい。
【0046】
効果的に動作するために、本開示のユーザインタフェース316は、ディスプレイ周りでカーソルを動かす入力装置を利用し、この入力装置は、カーソルがコンテンツを横切るときにコンテンツを拡大させる。一実施形態では、入力装置は、スクリーンまたはディスプレイの辺りでカーソルをユーザが自由に動かすようにさせる、ジャイロスコープや加速度計など、運動検出の形のリモートコントローラである。別の実施形態では、入力装置は、スクリーン上で、パッド上でのユーザの動きを追跡する、タッチパッドまたはタッチ感受性装置の形のコントローラである。別の実施形態では、入力装置は、方向ボタンつきの従来のリモコンでもよいであろう。
【0047】
図4は、オンラインソーシャルサーバ240、245で実装される例示的なオンラインソーシャルネットワーク400のブロック図を示している。オンラインソーシャルネットワーク400は、消費装置で見るために、HTML、JAVA(登録商標)などでウェブページを生成することが可能なウェブサーバ410を有する。ウェブサーバ410は、アプリケーションサーバとして稼動するものとして実装することもできる。オンラインソーシャルネットワーク経験は、ユーザ装置上でアプリケーションとして稼動され、アプリケーションサーバは、ブロードバンドネットワーク250の接続により稼動するサーバ240、245上で稼動するアプリケーションとバックエンドとの間の様々なアプリケーションコールを扱う。
【0048】
ユーザデータベース420は、オンラインソーシャルネットワーク400を使う様々なユーザについての情報を格納する。このような情報は、ユーザについての生体情報、ユーザによって選択された具体的な興味、ユーザにリンクされる他のユーザについての情報などを含み得る。広告データベース430は、オンラインソーシャルネットワーク400を使うときにユーザに配信される様々な広告を含む。配信され得る様々なタイプの広告は、テキスト、ピクチャ、グラフィックファイル、バナー、オーディオ、ビデオ、アニメーションなどを含む。
【0049】
推奨エージェント440は、ユーザに様々な推奨を行う、サーバ240、245上で稼動されるコンピュータプログラムである。このような推奨は、ユーザがリンクすることを検討するべき他のユーザ、ユーザが興味をもち得る広告、ユーザが興味をもち得るコンテンツなどでよい。通常、推奨エージェントは、様々なトピックまたは主題の間の相関関係を発見する、数学的に展開されたモデルを使うことになり、ユーザの様々な挙動が、何が推奨となるかに影響する。たとえば、推奨モデルは、一連のビジネスルールに沿って構築すればよく、こうした規定では、若年男性層のユーザには、ビデオゲームの広告が提案され、年少の女の子には、その子に関する教育製品の広告が提案され得る。
【0050】
コンテンツサーバ/データベース450は、ユーザに配信され得る様々なメディアを含む。異なるコンテンツマネージャ205、235の間の様々な登録が管理され得るコンテンツデータベース450も実装することができる。つまり、オンラインソーシャルネットワーク400を通して利用可能にされ得るコンテンツの一部は、メディアサーバ210、215、225、230などから発し得る。
【0051】
図5は、オンラインソーシャルサーバ240、245によって生成されるオンラインソーシャルネットワーキングページ500の例示的なビューを示している。ユーザピクチャ505は、ユーザデータベース420に格納されたユーザプロフィールに関連づけられるようにユーザが選択したグラフィックファイルに対応する。
【0052】
ユーザステータス510は、ユーザが自分のプロフィールに関連づけられるように決定した、様々な情報向けのエリアを示してある。ユーザステータスのコンテキストには、利用可能にされ得るようにユーザが決定する様々なレベルの情報があり得る。公開プロフィールについての情報をユーザ用に確立することができ、この情報は、オンラインソーシャルサーバ240、245にアクセスするどの人に対しても利用可能にされる、ユーザによって選択された情報となる。第2のレベルの情報は、あるユーザに関して、ユーザがソーシャルネットワーキングサイトを通してリンクされるどのユーザにも利用可能にされ得る。こうしたユーザは、ユーザステータス510のエリアにおいて行われた変更におけるアップデートを受信することができる「リンクされた」ユーザである。ユーザ情報の第3のレベルの情報は、該当ユーザのみを対象とする。この情報は、ユーザがオンラインソーシャルネットワーク240、245上で費やす時間量、オンラインソーシャルネットワーク240、245にログインするのに使われた最後のインターネットプロトコルアドレス、次の支払いが、オンラインソーシャルネットワーキング240、245のアカウントを維持する期限であるとき、ユーザの様々な登録などのような情報でよい。
【0053】
他ユーザのステータス520は、ユーザが、それぞれユーザA、ユーザB、およびユーザCとして示される他のユーザからアップデートを受信するエリアを表す。こうしたアップデートは、テキストメッセージ、グラフィックファイル、ウェブサイトへのリンク、メディアへのリンク、およびメディア自体などでよい。通常、ユーザアップデートは、テキスト、グラフィック、アニメーションなどのような、何らかの識別情報を使うことによって、ある特定のユーザに関連づけられる。たとえば、ユーザAからのユーザアップデートはシンプルなテキストメッセージでよく、ユーザBからのアップデートは、選択されるとウェブブラウザおよびウェブページを呼び出すグラフィックである。
【0054】
アプリケーションウィンドウ530は、アプリケーションが稼動されるオンラインソーシャルネットワーキングページ500用のエリアである。一部のソーシャルネットワークは、ソーシャルネットワーキングページ500のエリアにレンダリングされる間、ユーザにゲームをさせる。同様に、アプリケーションウィンドウ530は、メディアをレンディングするのに使うことができるエリアであり、オーディオ、ビデオ、アニメーション、静止グラフィック、テキストなどのようなメディアは、このエリアで再生することができる。アプリケーションウィンドウ530は、オンラインソーシャルネットワークサーバ240、245を使ってユーザの間で通信するためのリアルタイム通信インタフェース(チャット、インスタントメッセージング、ウェブカメラ、ボイスオーバーインターネットなど)として使うこともできる。他のアプリケーションも、アプリケーションウィンドウ530内で稼動され得る。
【0055】
ソーシャルネットワーキングページ500向けに示されるコンテンツは、異なる装置の間で示され得ることが企図される。たとえば、ユーザがセットトップボックス108およびタブレット270両方にアクセスできる家の中で、ユーザピクチャ505、ユーザステータス510、および他ユーザのステータス520に適合するエリアは、セットトップボックス108上に示され、アプリケーションウィンドウ530は、タブレット270上に示される。オンラインソーシャルネットワークページ500向けに何が示されるかについての他の変形体も実装され得る。
【0056】
ユーザが、オンラインソーシャルネットワーキングページ500をアップデートするとき、ユーザは、OSNサーバ240、245にログインし、ユーザステータス510などのエリアに情報を入れる。この情報記入は、アップデートが少なく、ごくまれなときはユーザにとってうまくいくが、ユーザが自分のテレビ視聴情報をシェアすることを決定すると、すなわち、本質的にリアルタイムであるとともに動的であるイベントでは、このような情報の手動記入では不十分である。TVを見ているユーザは、テレビセットの操作によってもたらされた今までの経験に従い、リモコンボタンをクリックすると、アップデートが起こることを無意識に期待するものである。ユーザは、ある特定のオンラインソーシャルネットワーク240、245の複雑さにあわなくて済むことも期待し、どのOSNウェブサイトに対しても一貫した「投稿」方法を好むものである。ユーザが一定のタイムラインの間に渡って自分の見たもののログをシェアしたいと思う他のいくつかのケースでは、アクションは、どのタイプの介入も必要とせずに、完全に自動化される必要がある。
【0057】
ユーザが(メディア資産消費ユーザとして)、メディア資産についての情報をどのように公開する(投稿する)かについてのメッセージフロー記述は、ユーザがメディア資産を見る/聴くとともに始まる。このような資産を消費している間、ユーザは、リモコンのボタンを押して、ユーザが資産についての情報の公開を望むことを示す。たとえば、ユーザがSTB108を使っている場合、コントロール314の制御下で稼動するアプリケーションは、オンラインソーシャルサーバに向けられたメッセージ<<SERVICE ID>>&USERNAME、<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>、<<LOCATION>>を生成し得る。
【0058】
ユーザが興味をもっているものを列挙する一実装形態が、Pandoraで提供され、Pandoraでは、フェイスブックのミニフィードがフェイスブックにおけるユーザのステータスエリアにプッシュされる。これにより、ユーザは、自分のPandora活動をすべて、フェイスブックのニュースフィードにインポートすることができる。この聴取情報は今や、「リンクされたユーザ」とシェアすることができ、このようなユーザは、最新の音楽発掘すべてに通じていることができる。友達は、リンクをクリックして、ミニフィードによって投稿された音楽/局をユーザの代わりに聴く。ただし、このような情報に対する制限として、同じソーシャルネットワーキングウェブサイトを使うとともにPANDORAを使うユーザにとってのみ有意であるということがある。ユーザが両方にはアクセスできない場合、このユーザは、PANDORAがプッシュしたミニフィードの情報を利用することができない。
【0059】
したがって、探求されるべき一原理は、ある1つのメディアを消費するユーザが、ある特定のネットワークに限定されないことである。壁で囲まれた庭として動作し、このようなネットワーク内に存在するものにユーザを制限するPANDORAとは異なり、ユーザは、多数の異なるメディアソースにアクセスする可能性がある。本明細書に記載する概念を用いる装置は、コンテンツおよびこのようなコンテンツにアクセスする特定の方法を識別するように構成される。たとえば、コンテンツマネージャ205からのある特定の歌を聴いている場合、歌の再生に使われている消費装置は、消費ユーザによって発行されたコマンドに応答して、メタデータを使って、歌についての情報メッセージを定式化することができる。この情報メッセージは、ソーシャルネットワーク240、245向けの適切な形式に自動的にフォーマットされ、そうすることによってソーシャルネットワークは、フォーマットされたメッセージに従って送信を行うことができる。
【0060】
この例を検討すると、STB108などの消費装置が、コンテンツマネージャ205からの音声を聴くのに使われている。歌の音声は、ブロードバンドネットワーク250を介して、メディアサーバ210からSTB108にストリーミングされている。ユーザが、歌についての情報をソーシャルネットワークサーバ240に投稿することを決定した場合、消費装置108は、<<SERVICE ID>>&USERNAME、<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>&AUDIO、<<LOCATION>>に適合する情報を示すメッセージをフォーマットするソフトウェアを稼動する。こうしたフィールドの一部向けのメタデータは、コンテンツマネージャ205、メディアサーバ210、ユーザなどから発し得る。フィールドおよび対応する情報は次いで、STB108からソーシャルネットワークサーバ240に送信され、サーバ240において、情報はユーザのステータスエリア510に公開される。
【0061】
ラジオ局により再生される歌の再生に関して、消費装置は、ShazamやSongbirdなどの識別ソフトウェアを使用して、歌についての音響特性のフィンガープリントをとることができる。再度メタデータが取得されると、装置は、このようなメタデータを、自動的に、ソーシャルネットワークに送ることができる情報メッセージにフォーマットする。同様の手法が、ビデオ資産自体、番組ガイド情報、外部データベースなどからのメタデータを使って、ビデオ資産についてのメタデータを展開することができるビデオ番組編成にも想定される。つまり、オーディオ資産に関して記載した手法は、ビデオ資産にも用いることができ、その逆も成り立つ。
【0062】
本発明の同様の実装形態を、セットトップボックス108によってレンダリングされるTV番組またはウェブビデオクリップをユーザが見ている場合に実施することができる。ユーザは、リモコンのボタンを活動化し、それによってセットトップボックス108は、<<SERVICE ID>>&USERNAME、<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>&VIDEO、<<LOCATION>>を含むメッセージを生成し、このメッセージは、セットトップボックス108によってオンラインソーシャルサーバ240に送信される。このような情報は次いで、アップデートとしてエリア510に公開される。
【0063】
このようなアップデートは、異なる消費装置の間で分割することができ、ユーザは、同期された副スクリーンを利用して、ステータスアップデートをページ500に投稿する。このシナリオにおいて、副スクリーンは、主スクリーンで視聴されている現在の番組について知っており、主スクリーンと同期している。これは、STBミドルウェアソフトウェアに問い合わせることによって、現在見ている番組情報にアクセスすることができるSTB108上でウェブアプリケーションサーバを稼動することによって達成され得る。STB108は、この情報を、ウェブサーバを介して副スクリーンに伝達する。
【0064】
図6は、あるユーザによってアクセスされるある特定のメディア資産が、ユーザがそのメディア資産についての情報をオンラインソーシャルネットワーキングサーバに投稿したとき、第2の非消費ユーザによってアクセスすることができるかどうかを検討する方法600のためのブロック図を詳細に示している。具体的には、この例は、消費ユーザ(メディア資産を消費しているユーザ)が、ソーシャルネットワークを使用して、メディア資産について他のユーザに知らせようと試みることを伝えている。こうした他の「リンクされた」ユーザは、非消費ユーザであるとも言われる。
【0065】
ステップ605で、STB108、パーソナルコンピュータ260、タブレット270、電話280などのような装置においてメディア資産を消費しているユーザが、現在消費中のメディア資産についての情報を示す情報をソーシャルネットワークサーバ240に送信する。この例の場合、このような情報は、<<SERVICE ID>>&USERNAME、<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>&VIDEO、<<LOCATION>>でよい。このステップは、ある特定のメディア資産について複数の<<SERVICE ID>>が通知され得る概念もサポートし、たとえば、第1の<<SERVICE ID>>に適合する第1のオンラインソーシャルサーバ240が通知を受け、第1のIDとは異なる第2の<<SERVICE ID>>に適合する第2のオンラインソーシャルサーバ245も通知を受ける。この特徴により、消費ユーザは、各サーバに個別に通知する必要なく、複数のオンラインソーシャルサーバに同時に通知することができるようになる。
【0066】
ステップ610で、ソーシャルネットワークサーバ240は、消費ユーザから情報を受信し、このような情報を、ユーザのページ500のユーザステータスエリア510に表示可能な形に加工する。ステップ615では、投稿操作中に、ユーザの消費装置から受信された情報のどのような側面がユーザのページ500に投稿されるべきかを検討する。投稿には、<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>などのような、メッセージの一部である様々な情報を用いればよい。さらに、<<PARENTALRATING>>、<<CONTENTRATING>>、および他のタイプの記述情報などの情報も、ユーザステータスエリア510に投稿することができる。たとえば、消費ユーザが、消費装置の所で現在見ている映画についての情報を投稿すると決定した場合、投稿されるステータス情報は、特定の時間(2010年7月14日10:30PM)に見ている映画名(JAWS)および資産のタイプ(MOVIE)でよい。他のタイプの情報も、本発明の原理に従ってユーザのページ500に投稿することができる。
【0067】
ユーザのページ500に投稿される情報は、メディア資産の様々な表現でもよい。このような表現は、スクリーンショット、ビデオシーケンス、完全なメディア資産自体、またはメディア資産自体の抜粋でよい。このような結果を達成する1つのやり方では、消費ユーザが参照するメディア資産が、ソーシャルメディアサーバ240の一部であるコンテンツサーバ450内にあると見なす。メディア資産からの一枚のスクリーンショットを作り、ユーザのステータスエリア510に提示することができる。同様に、コンテンツサーバは、再生されるべき数秒間分のシーケンスを生成することができる。また、コンテンツサーバ450は、ユーザステータスエリア510内に完全なメディア資産を見せてもよい。アプリケーションウィンドウ530は、完全なメディア資産またはこのような資産の一部を表示するのに使うこともできる。
【0068】
第2の手法は、メディア資産のどのような部分がユーザステータスエリア510に表示されるべきかを示すのに用いることができ、ここで<<LOCATION>>および<<PERMISSIONS>>フィールドが、メディア資産用に使われる。あるシナリオでは、ユーザの消費装置は、こうしたフィールドを投稿リクエストにおいて使う。このような情報がオンラインソーシャルサーバ240によって受信されると、ウェブサーバ410は、位置情報を使って、その特定の場所にあるサーバ(メディアサーバ210など)に対してメディア資産をリクエストする。さらに、許可情報が、メディア資産のどのような部分が利用可能にされるべきかを指定するのに使われる。このタイプのリクエストは、メディアサーバ210自体からでも、コンテンツマネージャ205からでも満たすことができる。
【0069】
<<LOCATION>>で指定される場所が、メディア資産のどのような部分が提供されるべきか決定する第3の手法も実装され得る。たとえば、コンテンツマネージャ205またはメディアサーバ210が、ある特定のオンラインソーシャルサーバ240に対してリクエストされたメディア資産は、メディア資産の最初の5秒間のみであると判定する。この部分は、ソーシャルサーバ240に与えられ、サーバ240において、このメディア資産部分は、ユーザステータスエリア510および/またはアプリケーションウィンドウ530内でレンダリングされることになる。メディア資産のどこかの部分に関する他の変形も用いられ得る。
【0070】
ステップ620で、メディア資産についての情報を投稿する消費ユーザが、消費されるメディアにアクセスできるかどうか判定が行われる。このステップでは、<<PERMISSIONS>>フィールドに関連した情報および/または消費ユーザが維持する登録についての情報について検討する。登録のために、このような情報は、コンテンツマネージャ205、235などのシステムにより扱われる。先に説明したように、消費ユーザは、メディアサーバ210、215、225、230に格納されているメディア資産にアクセスするように登録することができる。このようなコンテンツへのアクセスは、コンテンツマネージャ205、235を使用して交渉される。
【0071】
ユーザが、登録済みの、または制約なしでアクセスすることができるメディア資産についての情報を投稿しようと試みた場合、メディアサーバまたはコンテンツマネージャは、促された場合、メディア資産の何らかの形をソーシャルネットワーキングサーバ240に提供する。消費ユーザが、制約なしでまたは登録により、メディア資産にアクセスするための許可を得ていない場合、メディアサーバおよび/またはコンテンツマネージャは、代替メディア資産を利用可能にすればよい。
【0072】
ステップ625では、ステップ620でのように、ユーザページ500を介して投稿を受信する予定の非消費ユーザが、参照メディア資産にアクセスすることができるかどうか判定が行われる。この判定において、このような判定は、ソーシャルネットワーキングサーバ、コンテンツマネージャ、および/またはメディアサーバによって行うことができる。具体的には、オンラインサーバ240が、参照されるメディア資産に非消費ユーザがアクセスできるかどうかをコンテンツマネージャ205に尋ねればよい。アクセスできる場合、コンテンツマネージャ205は、非消費ユーザに対応する、資産についての情報をページ500に表示するように、資産をオンラインサーバ240に対して利用可能にしてよい。メディア資産についての情報は、他ユーザのステータス520エリアに列挙することができる(消費ユーザ向けのアップデートに対応する)。参照されるメディア資産自体は、非消費ユーザに対応するページ500用のアプリケーションウィンドウ530に表示してもよい。
【0073】
代替コンテンツも、非消費ユーザに対して利用可能にすることができる。このような手法は、上に挙げるとともに方法700に関する
図7においてさらに説明する考え方に従って実施することができる。
【0074】
ステップ630は、ステップ615、620、625で行われた判定をまとめる。メディア資産がどのように投稿されるべきかという側面は、このステップで完了する。つまり、消費ユーザおよび非消費ユーザのコンテンツ特権に依存して、資産の表現がユーザの間で異なり得る場合がある。たとえば、消費ユーザが、メディア資産にフルアクセスできる場合、消費ユーザのページ500へのメディア資産についての情報の投稿により、メディア資産は、今後はユーザによってフルにアクセスされるようになる。同様に、非消費ユーザが、引用されたメディア資産にアクセスするための制限つき許可をもつ場合、メディア資産の予告やスクリーンショットなど、メディア資産の代替バージョンが、非消費ユーザのページ500に与えられる。
【0075】
図7は、消費ユーザが消費している資産についての情報に応答して、どのようなメディア資産を非消費ユーザが受信するべきかを詳述する方法700のブロック図である。ステップ705では最初に、コンテンツマネージャ(205、235)、メディアサーバ(210、215、225、230)、および/またはオンラインソーシャルサーバ(240、245)などの機器が、ユーザが消費しているコンテンツについての情報を受信する。通常、消費中の情報は、テーブル1から6に列挙された情報を受信機器に知らせるが、使われている他の情報も送信してよい。この受信情報は、ある特定の非消費ユーザが、興味のあるメディア資産<<SERVICE ID>>&USERNAMEを、ユーザのある特定の場所<<LOCATION>>で受信したがっていることを示すべきである。ユーザが識別され得るための他のやり方もある(IPアドレス、eメールアドレス、ユーザID、ログインIDなど)。
【0076】
ステップ705で受信された情報は、消費ユーザ、非消費ユーザからのアクションに応答して、オンラインソーシャルサーバ、コンテンツマネージャ、メディアサーバから、または他のソースから自動的に生成することができる。たとえば、このような情報が生成される理由の1つは、非消費ユーザが、非消費ユーザのページ500に投稿されたメッセージに応答して、消費されるメディア資産を選択するからである。投稿メッセージは、どのようなメディア資産をユーザが消費しているかについての、消費ユーザからの「ステータスアップデート」である。
【0077】
ステップ710で、非消費ユーザ向けのコンテンツ特権が認められる場合、受信機器は、リクエストされたメディア資産を非消費ユーザに提供する。一部のタイプのメディア資産は、自由に利用可能であり、使用が制限されない。他のメディア資産は、支払いが必要であり、非消費ユーザがこのようなメディア資産に対して金銭を払い、かつ/またはこのようなメディア資産を受信するように登録している場合にのみ利用可能である。非消費ユーザがメディア資産にアクセスできる場合、メディア資産は、非消費ユーザの場所、非消費ユーザの装置、オンラインソーシャルネットワークサーバの場所などに配信され得る。メディア資産の形はまた、登録/コンテンツ特権によって変わる場合があり、この場合メディア資産は、再生されるが格納することができない形、完全に格納することができる形、非消費装置の装置にのみ格納することができる形などで配信することができる。コンテンツマネージャ、コンテンツサーバ、および非消費ユーザの装置の間で、暗号化および他のセキュリティ特徴を利用して、非認証ユーザにメディア資産を確実にコピーできないようにすることができる。
【0078】
ステップ715で、ステップ705、710でリクエストされたコンテンツから、代替コンテンツを非消費ユーザに提供することに関して判定が行われる。この代替コンテンツは、メディア資産の中の選択された時間間隔など、リクエストされたメディア資産の短縮形を表す所定のコンテンツでよい。代替コンテンツは、別のメディア資産でもよい。いくつかの例は、以下の通りであるが、このような例は網羅的ではない。
【0080】
たとえば、ビデオ資産の高解像度(HD)バージョンが、消費ユーザによって、HBOなどの登録サービスを用いてアクセスされている場合、スクリーンショットまたはSDビデオでの短いビデオセグメントが、ソーシャルネットワークを介して非消費ユーザに送られ得る。対照的に、消費ユーザは、HBOに支払いをした場合(ステップ710に関して上で説明したように)、ショーのHDバージョンを受信することができる。解像度、ビットレート、コーデックなど、他の要因も、ユーザの許可によって調整され得ることが企図される。
【0081】
ステップ720で、非消費ユーザのプロフィール情報に応答して、代替資産が、非消費ユーザに対して利用可能にされる。このオプションは、どのような代替コンテンツが非消費ユーザに提供されるべきかに影響する、コンテンツ特権に関連しない情報が存在するいくつかの異なるシナリオを与える。ときには、非消費ユーザが、映画についての情報に応答して、ユーザが代替コンテンツ(映画予告)を受信することを前もって選択する場合がある。代替コンテンツを受信するための他の条件を使うこともできる。すなわち、非消費ユーザは、受信資産に対して、最低限のコンテンツレーティング(3つ星未満のコンテンツは送らない)、パレンタルレーティング(どの成人向けコンテンツも配信せず、代わりにGにレーティングされたコンテンツを配信する)を設定し、また、他の基準も用いることができる。
【0082】
図8は、様々な消費ユーザがアクセスしたメディアを詳述する電子番組ガイドグリッド800のビューを示している。
図5に示したページ500を使うのではなく、番組ガイドビューが代わりに使用される。通常、電子番組ガイドは、グリッドを使い、グリッドの左/垂直側では、識別情報を(ユーザが様々なユーザに「リンクしている」ケース)、グリッドの水平/上側では時間情報を使う。本例では、時間情報が、時間増分に分割される。提示されるグリッドは、異なるオンラインソーシャルネットワーク(240、245)に関連づけられたユーザからの情報を与える。
【0083】
グリッドへの書込みに使われるメタデータは、ソーシャルネットワーキングサービスに向けられる、消費ユーザが生成する様々な投稿から発し得る。たとえば、ほとんどの投稿リクエストにおいて、<<SERVICE ID>>&USERNAMEなどのフィールドは、ユーザと、ユーザに関連づけられたソーシャルネットワーキングサービスとを識別する。<<ASSETID>>&NAME&TIME、<<ASSETTYPE>>などのフィールドは、アクセスされているメディア資産と、メディア資産の時間とを識別する。この情報は、STB108、パーソナルコンピュータ260、タブレット270、電話280、オンラインソーシャルサーバ240、250、コンテンツマネージャ205などのような装置によって相関されて、EPGグリッドを生成し得る。グリッドは、使われているアプリケーションについての情報&APPLICATION(ユーチューブ、またはアクセスされているソーシャルネットワークなどの利用についての情報)も列挙され得るということを採り入れている。
【0084】
図9は、様々な消費ユーザがアクセスしたメディアを、通常のチャネルリスティングで詳述する電子番組ガイドグリッド900のビューを示している。グリッド900は、消費ユーザについての情報を使って、また、ROVI、TRIBUNE MEDIA SERVICESなどのような通常の電子番組ガイドソースから展開される。つまり、このビューは、チャネルリスティング情報および非消費ユーザについての情報の両方を提供する。
【0085】
図8、9のコンテキストにおいて、ユーザは、「お気に入りチャネル」としての電子番組ガイドリスティングに消費ユーザを追加することができる。たとえば、ユーザは、
図9に示すEPGリスティングにあるジェリーというユーザおよびチャネル7を、
図10に示すように、新規ユーザのカーメンおよび放送チャネル9を追加するように置き換えたいということを示すことができる。つまり、ユーザ自身を、放送チャネルのように見なすことができ、そうすることによってユーザは、カーメンまたはリサの消費選択内容を、WGN用のチャネル9やCBS用のチャネル2などの放送チャネルのようにチャネルとして取り扱うことができる。
【0086】
図10は、いくつかの付加情報も示し、<<LOCATION>>フィールドから展開された情報は、同じ名称のメディア資産を指し、このようなメディア資産は、異なるソースから消費されている。たとえば、映画Barton Finkは、HBOと提携しているソースからカーメンによって消費されており、サイモンは、Netflixなどのソースから映画を流している。ソースの指定は、ウェブサイト、コンテンツマネージャ、コンテンツサーバ、放送局、ならびにNETFLIX、HULUなどのメディア資産プロバイダ、および他のソースを含み得る。テーブル5に記述された属性は、電子番組ガイド用のこのソース記述を支援し得る。
【0087】
さらに、
図10は、ある特定の資産のうちどの程度をユーザが完了したかを示すフィールド<<ASSETID>>&ASSETCOMPLETE向けに展開される追加特徴を示している。たとえば、
図10は、ボブがTransformersという映画を42%見ており、サイモンはBarton Finkを53%消費したことを示す。このような完了値は、ユーザが資産を消費しているとき、または1時間や他の所定の期間などの期間が経過した後、リアルタイムにアップデートすることができる。他の電子番組ガイドビューも、本発明の原理に従って開発することができる。
【0088】
図10は、フェイスブック友達と呼ばれる追加チャネルを示している。このチャネルは、ユーザがある特定の時間リンクしている複数のユーザの最も消費されるメディアを集約したものである。これは、ソーシャルネットワーキングサーバの所またはEPGを見ているユーザの所で行われ得る判定である。たとえば、ユーザがリンクしているフェイスブック友達全員にとって、7時の時点で最も消費される資産はDavid Lettermanであり、9時の時点ではComedy CentralのSouth Parkである。大多数は、ユーザがリンクしているユーザ全員でもよく、ユーザによって決定された、予め選択されたリンクユーザ数などでもよいことに留意されたい。
本発明は以下の態様を含む。
(付記1)
ユーザにコンテンツを提供する方法であって、
a.ユーザによって消費されているメディア資産を示す情報を受信するステップと、
b.前記メディア資産を受信しようと試みる異なるユーザに関連づけられたコンテンツ特権を判定するステップと、
c.前記メディア資産を受信しようと試みる前記ユーザに、前記メディア資産を配信し、そうでなければ代替メディア資産を供給するステップと
を含む、前記方法。
(付記2)
前記受信された情報は、ソーシャルネットワーキングサーバからのものであり、前記ユーザは前記異なるユーザにリンクされる、付記1に記載の方法。
(付記3)
前記メディア資産は、前記ソーシャルネットワーキングサーバに配信され、ページの一部として表示される、付記2に記載の方法。
(付記4)
前記メディア資産は、前記異なるユーザに配信される、付記2に記載の方法。
(付記5)
前記異なるユーザは前記メディア資産を受信し、第2の異なるユーザは前記代替メディア資産を受信する、付記1に記載の方法。
(付記6)
前記異なるユーザは、コンテンツマネージャによって管理されるコンテンツサーバに登録しているので、前記異なるユーザは前記メディア資産を受信する、付記5に記載の方法。
(付記7)
前記代替メディア資産は、前記メディア資産の短縮形である、付記1に記載の方法。
(付記8)
前記代替メディア資産は、予告、コマーシャル、ウェブサイトへのリンク、ピクチャ、音楽クリップなどの少なくとも1つである、付記1に記載の方法。