【実施例1】
【0022】
まず、本実施例1に係る遊技システムのシステム構成について説明する。
図1は、本実施例1に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、この遊技システムは、破線で示した遊技店内に遊技機20と、遊技機20に対応して設けられた台間カード処理機10と、カード管理装置40と、会員管理装置30と、台管理装置50とを有する。台間カード処理機10、カード管理装置40及び会員管理装置30とは通信回線を介して接続されている。また、遊技機20は台管理装置50と接続されている。
【0023】
図1では、説明を簡明にするため、遊技機20及び台間カード処理機10を各1台図示したが、遊技店内には複数の遊技機20を設け、各遊技機20にそれぞれ対応して台間カード処理機10を設ける。
【0024】
台管理装置50は、インターネット70を介して遊技店外のセンタ管理装置60と接続され、センタ管理装置60はインターネット70を介してA社サーバ71、B社サーバ72及びC社サーバ73と接続されている。また、台管理装置50は、各遊技機20ごと若しくは前記遊技機の属性の少なくとも一部が一致するグループごとに設けられる。
【0025】
遊技機20は、装置内部に封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込んで遊技客がパチンコ遊技を行う封入式のパチンコ機等の装置である。この遊技機20は、台間カード処理機10が玉貸し処理を行った場合に持玉数を加算し、持玉が存在する範囲で、遊技領域にパチンコ玉を打ち込むことができる。また、打ち込んだパチンコ玉が入賞したならば、入賞したパチンコ玉数を持玉数に加算する。
【0026】
また、遊技機20は、持玉数等の自装置の遊技に関する情報である使用データを自装置で遊技する遊技客の属性を示す会員データに対応付けて台管理装置50に送信する。使用データは、使用されたプリペイド価値やパチンコ玉の数量等を含むことができる。遊技機20は、会員データを台間カード処理機10から受信する。
【0027】
台間カード処理機10は、プリペイド価値の管理、パチンコ玉の貸し出し、カード排出処理などを行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、この紙幣分のプリペイド価値を記憶するととともに、所定の玉貸し操作がなされたならば、所定数のプリペイド価値を減算しつつ、減算したプリペイド価値分に対応する持玉数を遊技機20に加算させる。
【0028】
また、台間カード処理機10は、カードを受け付けたならば、該カードに関連付けられたプリペイド価値を記憶するとともに、該カードに関連付けられた持玉数を遊技機20に加算させる。そして、カード排出操作を受け付けたならば、台間カード処理機10は、プリペイド価値及び持玉数をカードに関連付けて排出する処理を行う。
【0029】
カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。カード管理装置40は、台間カード処理機10からカードID及び持玉数を受信したならばカードデータを更新し、台間カード処理機10からカードIDを受信したならば、該カードIDに対応する持玉数を台間カード処理機10に通知する。また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から受信したカードIDが会員カードに対応付けられた会員カードIDであるならば、該会員カードIDを会員管理装置30に送信する。
【0030】
会員管理装置30は、遊技店に会員登録された会員の会員データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに対応づけて、貯玉、ポイント、暗証番号、氏名、性別、年齢及び住所等を管理する。会員管理装置30は、カード管理装置40から会員カードIDを受信したならば、該会員カードIDに対応付けられた性別及び年齢などの属性情報を会員データとして台間カード処理機10に送信する。
【0031】
台管理装置50は、遊技機20の属性情報を記憶し、遊技機20から取得したデータを遊技機の属性情報に対応付けて遊技データを生成し、管理する。また、台管理装置50は、遊技データを遊技店外のセンタ管理装置60に送信出力する。センタ管理装置60は、図示しない複数の遊技店に各々設けられた台管理装置50から遊技データを受信する。
【0032】
A社サーバ71、B社サーバ72及びC社サーバ73は、インターネット70を介してセンタ管理装置60にアクセスし、遊技データを取得することができる。A社サーバ71、B社サーバ72及びC社サーバ73は、遊技機の製造メーカ等に設けられ、遊技データをマーケティング情報として利用する。従って、遊技機の製造メーカは、「いかなる遊技客が」、「どの地域に所在するどの遊技店で」、「どの機種の遊技機をどのレートで遊技し」、「どの程度の出玉を獲得したか」等を分析し、次機種の開発などに利用することができる。
【0033】
次に、遊技データの生成及び通知の手順を説明する。まず、遊技客が会員カードを台間カード処理機10に挿入すると(1)、台間カード処理機10は、会員カードから会員カードIDを読み出してカード管理装置40に通知する(2)。カード管理装置40は、会員カードIDの通知を受けたならば、該会員カードIDを会員管理装置30に通知する(3)。
【0034】
会員管理装置30は、カード管理装置40より会員カードIDの通知を受けたならば、該会員カードIDに対応付けられた性別及び年齢を会員データとして台間カード処理機10を介して遊技機20に送信する(4)。遊技機20は、持玉数の残高及び変化並びにプリペイド価値の使用状況を遊技機20の使用データとして生成し(5)、遊技データ及び使用データを台管理装置50に通知する(6)。
【0035】
台管理装置50は、遊技機20から通知された遊技データ及び使用データを遊技機属性データに紐付けて遊技データとして管理する(7)。台管理装置50は、この遊技データを定期的にセンタ管理装置60に通知する(8)。センタ管理装置60は、台管理装置60から通知された遊技データを記憶し、A社サーバ71、B社サーバ72及びC社サーバ73からの要求に基づいて、若しくは予め定められた条件に従って遊技データを通知する(9)。
【0036】
次に、
図1に示した台間カード処理機の外観構成について説明する。
図2は、
図1に示した台間カード処理機の外観構成を示す図である。
図2には、台間カード処理機10が併設される遊技機20を破線で図示している。
図2では、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
【0037】
図2に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、パチンコ玉を貸し出す際の各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12とを有する。また、台間カード処理機10は、ディスプレイなどの表示部並びにテンキーや各種ボタンを含む操作部からなる表示操作部13と、持玉カードや会員カードを受け付けるカード挿入口14とが設けられている。
【0038】
また、遊技機20には、封入されたパチンコ玉を遊技領域に打ち込む際に使用するハンドル21と、プリペイド価値の残数を表示するプリペイド価値表示部15と、持玉数を表示する持玉数表示部16と、プリペイド価値から持玉数への移行を指示する操作を受け付ける玉貸しボタン17と、カードの返却を指示する操作を受け付けるカード返却ボタン18とが設けられている。その詳細な説明は後述するが、このプリペイド価値表示部15、持玉数表示部16、玉貸しボタン17及びカード返却ボタン18は、遊技機20の前面に設けられ、台間カード処理機10の制御部に直結されている。
【0039】
次に、
図1に示した台間カード処理機及び遊技機の内部構成について説明する。
図3は、
図1に示した台間カード処理機10及び遊技機20の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、台間カード処理機10は、表示操作部13と、リードライト(R/W)部10aと、紙幣搬送部10bと、通信I/F部10cと、記憶部10eと、制御部10fとを有する。
【0040】
R/W部10aは、カード挿入口14に挿入されたカードに記憶された持玉数データ、カードID及びプリペイド価値データを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14に挿入されたカードは、このR/W部10aを経て図示しないカード収納部に収納される。
【0041】
紙幣搬送部10bは、紙幣挿入口12から挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。通信I/F部10cは、カード管理装置40及び遊技機20との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。
【0042】
記憶部10eは、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスであり、カードID10e1及びプリペイド価値データ10e3を記憶する。カードID10e1は、R/W部10aが読み取ったカードのIDである。プリペイド価値データ10b1は、遊技客の現時点のプリペイド価値の残数であり、紙幣又はカード投入により加算され、持玉数への移行により減算される。
【0043】
制御部10fは、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、カードデータ管理部10f1、紙幣処理部10f2、カード処理部10f3、会員データ取得部10f4、レート変更操作部10f6、レート設定部10f7及びレート送信部10f8を有する。また、この制御部10fには、プリペイド価値表示部15及びカード返却ボタン18が直結されている。
【0044】
カードデータ管理部10f1は、記憶部10eに記憶したプリペイド価値データ10e3を用いて、プリペイド価値を管理する。このカードデータ管理部10f1は、紙幣挿入口12に紙幣が挿入されると、この紙幣分に相当するプリペイド価値をプリペイド価値データ10e3に加算する。同様に、カードデータ管理部10f1は、カード挿入口14にカードが挿入されると、このカードに関連付けられたプリペイド価値をプリペイド価値データ10e3に加算する。
【0045】
カードデータ管理部10f1は、遊技機20の玉貸しボタン17が押下操作されると、プリペイド価値データ10e3を所定数(例えば、10度数)減算し、対応する数の持玉数を追加するよう遊技機20に通知する。
【0046】
なお、カード返却ボタン18が押下操作され、カードを排出する場合には、カードデータ管理部10f1は、遊技機20が記憶する持玉数データ23aを持玉数データ10e2として取得し、プリペイド価値データ10e3及び持玉数データ10e2をカードに関連付けた後に、プリペイド価値データ10e3及び持玉数データ10e2を零にクリアする。
【0047】
紙幣処理部10f2は、紙幣挿入口12から受け付けた紙幣を搬送制御しつつ該紙幣の金種識別及び真偽識別を行った後に、該紙幣を図示しない紙幣収納部に収納する処理部である。カード処理部10f3は、カード挿入口14からカードを受け付けたならば、R/W部14aによりカードID、持玉数及びプリペイド価値を読み取らせる。そして、このカードID10e1を記憶部10eに格納するとともに、カードID10e1をカード管理装置40に送信し、該カードIDに対応する貯玉数及びプリペイド価値をカード管理装置40から受け取る。
【0048】
また、カード処理部10f3は、カード返却ボタン18の押下操作を受け付けたならば、図示しないカード収納部に収納したカードのカードIDとプリペイド価値データ10e3及び持玉数データ10e2をカード管理装置40に送信してカードデータを更新させる。その後、プリペイド価値データ10e1及び持玉数データ10e2をカードに書き込んでカード挿入口14から返却する。
【0049】
会員データ取得部10f4は、カードID10e1を記憶部10eから読み出してカード管理装置40に送信し、会員管理装置30から会員データを受信する。この会員データには、会員の年齢及び性別が含まれる。会員データ取得部10f4は、受信した会員データを遊技機20に送信する。
【0050】
レート変更操作部10f6は、パチンコ玉の貸出レートを選択する操作を受け付ける処理部である。具体的には、レート変更操作部10f6は、表示操作部13に選択可能な貸出レートを表示制御し、遊技客による表示操作部13に対するレート選択操作を検知する。
【0051】
なお、本実施例1では、説明の便宜上、「複数のレートの中から遊技客が望む所望のレートを選択する場合」について説明するが、「複数の遊技種の中から遊技客が望む所望の遊技種を選択する場合」に適用することもできる。この「遊技種」とは、レートが同一であっても交換率やプレミアの付与率が異なる場合など、運営上遊技に用いる遊技媒体を相互に分別して扱うべきものと定められている種別である。つまり、たとえ同一レートであっても複数の遊技種が存在し得る。
【0052】
レート設定部10f7は、レート変更操作部10f6が検知したレート選択操作により選択された貸出レートを設定する処理部である。また、レート送信部10f8は、レート設定部10f7が設定した貸出レートを遊技機20又はカード管理装置40に送信する処理部である。
【0053】
遊技機20は、通信I/F部22a1、通信I/F部22a2、玉貸しボタン17、持玉数表示部16、記憶部23、制御部24、記憶部123、制御部124、記憶部223及び制御部224を有する。通信I/F部22a1は、台間カード処理機10との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。また、通信I/F部22a2は、台管理装置50との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。
【0054】
玉貸しボタン17及び持玉数表示部16は、遊技機20の制御部124と接続されている。玉貸しボタン17が押下操作されると、制御部124は台間カード処理機10に対して玉貸し要求を送信する。台間カード処理機10は、制御部124から玉貸し要求を受信したならば、プリペイド価値を減算して対応する数の持玉数を追加するよう遊技機20に通知する。制御部124は、台間カード処理機10からの通知を受けて記憶部123に記憶された持玉数データ23aを加算する。持玉数表示部16は、記憶部23に記憶された持玉数データ23aが示す持玉数を表示する。
【0055】
プリペイド価値表示部15及びカード返却ボタン18は、遊技機20の前面に設けられ、台間カード処理機10の制御部10fに直結している。プリペイド価値表示部15は、台間カード処理機10の記憶部10eに記憶されたプリペイド価値データ10e3の残度数を表示する。また、カード返却ボタン18が押下操作されると、台間カード処理機10は上述したように持玉数データ10e2とプリペイド価値データ10e3をカードに対応付けて返却する。
【0056】
遊技機20の記憶部23、123及び223は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部23は、遊技管理データ23dを記憶する。遊技管理データ23dは、遊技機20の遊技処理の管理に使用するデータである。記憶部123は、持玉数データ23aを記憶する。持玉数データ23aは、遊技客の現時点の持玉数であり、パチンコ玉を遊技領域に打ち出した場合に減算され、入賞により加算される。
【0057】
記憶部23は、会員データ23b及び使用データ23cを記憶する。会員データ23bは、遊技機20で遊技中の遊技客の属性を示す。使用データ23cは、持玉数の残高、持玉数の変化、プリペイド価値の使用状況等、遊技機20がどのように使用されたかを示す。
【0058】
制御部24は、遊技機20を全体制御する制御部であり、記憶部23及び制御部124と接続し、遊技制御部24aを有する。遊技制御部24aは、封入されたパチンコを用いた遊技を制御する。
【0059】
制御部124は、通信I/F部22a1、記憶部123、持玉数表示部16、玉貸しボタン17、制御部24及び制御部224と接続する。制御部124が有する持玉管理部23bは、持玉数データ23aを管理する。具体的には、持玉管理部24bは、台間カード処理機10から持玉に追加する玉数の通知を受けたならば、通知された玉数を加算して持玉数データ23aを更新する。また、持玉管理部24bは、遊技制御部24aが遊技領域にパチンコ玉を打ち出す度に持玉数を減算し、遊技制御部24aよりパチンコ玉の入賞通知を受けたした場合に持玉数を加算して持玉数データ23aを更新する。
【0060】
制御部224は、通信I/F部22a2、記憶部223及び制御部124と接続する。また、制御部224は、使用データ管理部24c、通知部24d及び暗号化部24eを有する。使用データ管理部24cは、制御部124が台間カード処理機10から会員データ23bを受信した場合に、該会員データ23bを記憶部223に格納する。また、使用データ管理部24は、持玉数データ23aの変化等に基づいて使用データ23cを生成し、記憶部223に格納する。
【0061】
通知部24dは、記憶部23から会員データ23b及び使用データ23cを読み出して関連付け、台管理装置50に送信する。通知部24dは、カード挿入時、カード返却時並びに遊技中の定期的なタイミングで台管理装置50への送信を行う。通知部24dによる台管理装置50への送信は、暗号化部24eにより所定のアルゴリズムを用いた暗号化を施す。
【0062】
次に、
図1に示した台管理装置50の内部構成について説明する。
図4は、
図1に示した台管理装置50の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、台管理装置50は、入力機器接続部51と、表示機器接続部52と、通信I/F部53と、タイマ54と、記憶部55と、制御部56とを有する。入力機器接続部51は、キーボードやマウス等の入力機器を接続するインタフェース部であり、表示機器接続部52は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示機器を接続するインタフェース部である。通信I/F部53は、遊技機20及びセンタ管理装置60とデータ通信するためのインタフェース部である。タイマ54は、時刻情報を制御部56に通知する。
【0063】
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、遊技機属性データ55a及び遊技データ55bを記憶する。
図5は、遊技機属性データ55a及び遊技データ55bについて説明するための説明図である。
図5に示したように、遊技機属性データ55aは、台番号、遊技機の機種を有する。台番号は、遊技店内で遊技機20を一意に特定する識別番号である。
【0064】
遊技データ55bは、台番号、遊技機の機種、遊技機のレート、年齢、性別、出玉率並びに玉数を対応付けたデータである。年齢及び性別は、会員データから取得された遊技客の属性である。出玉率は、該遊技機のアウト玉数に対するセーフ玉数の比率であり、使用データ23cから求められる。玉数は、該遊技機のアウト玉数からセーフ玉数を減算した値であり、使用データ23cから求められる。レートは、台間カード処理機10の設定レートをカード管理装置40又は遊技機20を介して取得する。
【0065】
図5に示した例では、台番号「001」、機種「X」、1玉4円のレート、遊技客の年齢50歳、遊技客の性別男性、出玉率98%及び玉数2500玉が対応付けられている。また、台番号「002」、機種「X」、1玉1円のレート、遊技客の年齢30歳、遊技客の性別女性、出玉率110%及び玉数「−10000」が対応付けられている。
【0066】
なお、遊技データ55bは、台番号が同一であっても、遊技客が交代した場合やレートが変更された場合には、データを区別して管理することができる。また、プリペイド価値の利用状況、遊技の時間帯、アウト玉の累計、セーフ玉の累計、遊技機のメーカ名、遊技機の名称、遊技機のスペック、遊技の継続時間、遊技客の顔画像データ、遊技客の遊技履歴、遊技客の遊技機に対する嗜好、遊技客の来店頻度、客単価並びに客単位の出玉率など他の項目を遊技データ55bに含めてもよい。
【0067】
制御部56は、台管理装置50を全体制御する制御部であり、遊技データ管理部56a、遊技データ通知部56b及び復号化部56dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、遊技データ管理部56a、遊技データ通知部56b及び復号化部にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
【0068】
遊技データ管理部56aは、遊技機20から受信したデータを集計し、遊技データを作成する処理部である。具体的には、遊技データ管理部56aは、遊技機20から会員データ23b及び使用データ23cを受信し、台番号に基づいて遊技機属性データ55aと紐付けることで遊技データ55bを生成し、記憶部55に格納する。遊技機20から受信したデータは、既に説明したように暗号化されているので、復号化部56dにより復号化を行って遊技データの生成に使用する。遊技データ通知部56bは、定期的に記憶部55から遊技データ55bを読み出して、センタ管理装置60に送信する処理部である。
【0069】
次に、
図4に示した台管理装置50の処理手順について説明する。
図6は、
図4に示した台管理装置50の処理手順を示すフローチャートである。かかる処理手順は、台管理装置50により繰り返し実行される。
【0070】
同図に示すように、遊技機20から会員データ23b及び使用データ23cを受信すると(ステップS101;Yes)、遊技データ管理部56aは、会員データ23b及び使用データ23cを遊技機属性データ55aに対応付けて遊技データ55bを生成し、記憶部55に格納する(ステップS102)。
【0071】
また、遊技機20から定期通信により使用データ23cを受信すると(ステップS103;Yes)、遊技データ管理部56aは、使用データ23cに基づいて遊技データ55bを更新する(ステップS104)。
【0072】
ステップS104の後若しくは会員データ23b及び使用データ23cを受信していない場合(ステップS103;No)には、遊技データ通知部56bは、タイマ54からの時刻情報に基づいて、前回のセンタ管理装置60に対する遊技データ55bの通知から所定時間が経過しているか否かを判定する(ステップS105)。
【0073】
前回のセンタ管理装置60に対する遊技データの通知から所定時間が経過しているならば(ステップS105;Yes)、遊技データ通知部56bは、記憶部55から遊技データ55bを読み出して、所定の暗号化処理を行った上でセンタ管理装置60に送信する(ステップS106)。センタ管理装置60は、これに応じた復号化処理を行うことで遊技データ55bを取得することができる。
【0074】
ステップS106の後若しくは前回のセンタ管理装置60に対する遊技データの終了から所定時間が経過していない場合(ステップS105;No)には、台管理装置50はステップS101に戻って処理を繰り返す。
【0075】
上述してきたように、本実施例1では、遊技機20が台間カード処理機10から会員データ23bを取得するとともに使用データ23cを生成し、会員データ23b及び使用データ23cを台管理装置50に通知する。そして、台管理装置50が遊技機属性データ55aに会員データ23b及び使用データ23cを対応付けた遊技データ55bを生成して、センタ管理装置60に提供するよう構成したので、遊技機の製造メーカにとって有用なマーケティング情報を効率良く取得することができる。
【0076】
なお、上述した実施例では、全ての遊技データが遊技機20から台管理装置50に送信される例を示したが、これに加えて、台管理装置50にて管理される固定的な項目、例えば遊技の時間帯、遊技客の属性、遊技客の来店頻度などを指定した上で、指定項目に該当する遊技データのみを台管理装置50に送信する構成としてもよい。例えば、台管理装置50にて「20才台男性」を指定した場合、会員データ受信時に当該項目に該当するかどうかを台管理装置50が判断し、該当しない場合は以後のデータ送信が不要である旨を遊技機20に指示する。これにより、ターゲットとする項目のみの遊技データを抽出することが可能である。
【0077】
また、本実施例1では、遊技機20がカード挿入時、カード返却時及び定期通信時に台管理装置50にデータ送信し、定期通信時には会員データと使用データを紐付けて送り、台管理装置50側でデータの集計を行う動作を例示したが、かかる動作は適宜変更可能である。例えば、遊技機20がカード挿入時には会員データを格納して台管理装置50に送信し、カード返却時に使用データを送信するように構成してもよい。この場合、台管理装置50は、会員データ受信時にデータ格納領域作成して遊技機20からの使用データの受信を待機し、遊技機20から受信した使用データに含まれる会員データと、先に受信していた会員データの一致判断を行って、一致ならば格納、一致しなければ新たなデータを作成して以前に受信した会員データを破棄する。また、会員カード挿入時には会員データ格納のみを行い、会員カード返却時に使用データと会員データを紐付けて台管理装置50に送信するように構成してもよい。
【実施例2】
【0078】
ところで、上記実施例1では、台管理装置が遊技機から会員データを取得して遊技データを生成する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台管理装置が会員管理装置から会員データを取得して遊技データを生成する場合に適用することもできる。そこで、本実施例2では、台管理装置が会員管理装置から会員データを取得して遊技データを生成する場合を示すこととする。
【0079】
図7は、実施例2に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。ここでは、会員管理装置30が会員データを台管理装置50に通知し、遊技機120が使用データを台管理装置150に通知して台管理装置150に遊技データを生成させている。ここで、遊技機120は、台管理装置150と通信回線を介して接続されている。なお、
図1に示す部位と同様の機能部については同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
【0080】
図7に示した遊技システムでは、遊技客が会員カードを台間カード処理機10に挿入すると(1)、台間カード処理機110は、会員カードから会員カードIDを読み出してカード管理装置40に通知する(2)。カード管理装置40は、会員カードIDの通知を受けたならば、該会員カードIDを会員管理装置30に通知する(3)。
【0081】
会員管理装置30は、カード管理装置40より会員カードIDの通知を受けたならば、該会員カードIDに対応付けられた性別及び年齢を会員データとして台管理装置50に通知する(4)。また、遊技機120は、使用データ23cを生成して(5)、台管理装置50に通知する(6)。
【0082】
台管理装置50は、遊技機属性データ55a、会員データ及び使用データ23cを紐付けて遊技データとして管理する(7)。台管理装置50は、この遊技データをセンタ管理装置60に定期的に通知する(8)。センタ管理装置60は、台管理装置60から通知された遊技データを記憶し、A社サーバ71、B社サーバ72及びC社サーバ73からの要求に基づいて、若しくは予め定められた条件に従って遊技データを通知する(9)。
【0083】
次に、
図7に示した台間カード処理機及び遊技機の内部構成について説明する。
図8は、
図7に示した台間カード処理機110及び遊技機120の内部構成を示すブロック図である。
図8に示した台間カード処理機110は、制御部10fが会員データ取得部10f4に替えて通知要求部10f5を有する点が
図3に示した台間カード処理機10と異なる。その他の構成及び動作については
図3に示した台間カード処理機10と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
通知要求部10f5は、台間カード処理機10に会員カードが挿入されたならば、該会員カードから読み取られた会員カードIDをカード管理装置40に通知し、台管理装置150への会員データの通知を要求する。カード管理装置40は、台間カード処理機110から受信した会員カードID及び遊技機データ10e4を会員管理装置30に通知する。会員管理装置30は、会員カードIDに対応付けられた会員の会員データと遊技機データ10e4を台管理装置150に送信する。
【0085】
図8に示した遊技機120は、記憶部223が会員データ23bを記憶しない点が
図3に示した遊技機20と異なる。従って、通知部24dは、使用データ23cのみを台管理装置150に通知することとなる。その他の構成及び動作については
図3に示した遊技機20と同様であるので同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0086】
次に、
図7に示した台管理装置150の内部構成について説明する。
図9は、
図7に示した台管理装置の内部構成を示すブロック図である。
図9に示した台管理装置150は、制御部56に会員データ管理部56cをさらに備え、記憶部55が会員データ55cをさらに記憶する点が
図4に示した台管理装置50と異なる。その他の構成及び動作については
図4に示した台管理装置50と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0087】
会員データ管理部56cは、会員管理装置30から会員データを受信したならば、受信した会員データを遊技機120の台番号と対応付けて会員データ55cとして記憶部55に格納する。台管理装置150の遊技データ管理部56aは、遊技機120から使用データ23cを受信した場合に、記憶部55から遊技機属性データ55a及び会員データ55cを読み出して受信した使用データ23cに紐付けて、遊技データ55bを生成し、記憶部55に格納する。
【0088】
図10は、台管理装置150による遊技データ55bの生成について説明するための説明図である。同図に示した例では、遊技機属性データ55aは、台番号「001」に機種「X」を対応付け、台番号「002」に機種「X」を対応付け、台番号「003」に機種「Y」を対応付けている。また、会員データ55cは、台番号「001」に年齢「50」及び性別「男」を対応付け、台番号「002」に年齢「30」及び性別「女」を対応付け、台番号「003」に年齢「21」及び性別「男」を対応付けている。
【0089】
そして、遊技データ55bは、台番号「001」、機種「X」、レート「4」、年齢「50」、性別「男」、出玉率「98」及び玉数「2500」が対応付けられている。また、台番号「002」、機種「X」、レート「1」、年齢「30」、性別「女」、出玉率「110」及び玉数「−10000」が対応付けられている。そして、台番号「003」、機種「Y」、レート「4」、年齢「21」、性別「男」、出玉率「105」及び玉数「−5000」が対応付けられている。
【0090】
次に、
図9に示した台管理装置150の処理手順について説明する。
図11は、
図9に示した台管理装置150の処理手順を示すフローチャートである。かかる処理手順は、台管理装置150により繰り返し実行される。
【0091】
同図に示すように、会員管理装置から会員データを受信すると、(ステップS201;Yes)、会員データ管理部56cは、受信した会員データを台番号と対応付けて記憶部55に格納する(ステップS202)。
【0092】
また、遊技機20から定期通信により使用データ23cを受信すると(ステップS203;Yes)、遊技データ管理部56aは、使用データ23cを会員データ55c及び遊技機属性データ55aに対応付けて遊技データ55bを生成し、記憶部55に格納する(ステップS204)。
【0093】
ステップS204の後若しくは使用データ23cを受信していない場合(ステップS203;No)には、遊技データ通知部56bは、タイマ54からの時刻情報に基づいて、前回のセンタ管理装置60に対する遊技データ55bの通知から所定時間が経過しているか否かを判定する(ステップS205)。
【0094】
前回のセンタ管理装置60に対する遊技データの通知から所定時間が経過しているならば(ステップS205;Yes)、遊技データ通知部56bは、記憶部55から遊技データ55bを読み出して、所定の暗号化処理を行った上でセンタ管理装置60に送信する(ステップS206)。センタ管理装置60は、これに応じた復号化処理を行うことで遊技データ55bを取得することができる。
【0095】
ステップS206の後若しくは前回のセンタ管理装置60に対する遊技データの終了から所定時間が経過していない場合(ステップS205;No)には、台管理装置150はステップS201に戻って処理を繰り返す。
【0096】
上述してきたように、本実施例2では、台管理装置50が会員管理装置から会員データを受信して記憶部55に格納し、遊技機120が生成した使用データ23cをした場合に遊技機属性データ55aに会員データ23b及び使用データ23cを対応付けた遊技データ55bを生成して、センタ管理装置60に提供するよう構成したので、遊技機の製造メーカにとって有用なマーケティング情報を効率良く取得することができる。
【実施例3】
【0097】
ところで、上記実施例1及び実施例2では、台管理装置が生成した遊技データを定期的にセンタ管理装置に送信する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、台管理装置がセンタ管理装置からのリクエストに基づいて遊技データを生成して送信する場合に適用することもできる。そこで、本実施例3では、台管理装置がセンタ管理装置からのリクエストに基づいて遊技データを生成して送信する場合を示すこととする。なお、
図1に示す部位と同様の機能部については同一の符号を付すこととして、その詳細な説明を省略する。
【0098】
図12は、実施例3に係る遊技システムのシステム構成を示す図である。このシステムでは、センタ管理装置160が台管理装置250に対して収集対象となる遊技データを通知するリクエストを送信する(1)。台管理装置250は、センタ管理装置160から受信したリクエストに適合する遊技データの生成に必要なデータを取得するために、遊技機220に対してリクエストを送信する(2)。
【0099】
遊技機220は、台管理装置250からのリクエストに適合する使用データを抽出し(3)、抽出した使用データを台管理装置250に送信する(4)。台管理装置250は、遊技機220から受信した使用データを用いて遊技データを生成し(5)、生成した遊技データをセンタ管理装置160に送信する。
【0100】
次に、
図12に示した台間カード処理機及び遊技機の内部構成について説明する。
図13は、
図12に示した台間カード処理機10及び遊技機220の内部構成を示すブロック図である。
図13に示した台間カード処理機10は、
図3に示した台間カード処理機10と同一である。
図13に示した遊技機220は、制御部224がリクエスト処理部24fをさらに備える点が
図3に示した遊技機20と異なる。その他の構成及び動作については
図3に示した遊技機20と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0101】
リクエスト処理部24fは、台管理装置250からリクエストを受信した場合に、該受信したリクエストに適合する使用データを抽出する処理を行う。通知部24dは、リクエスト処理部24fにより抽出された使用データを会員データ23bとともに台管理装置250に送信する。
【0102】
次に、
図12に示した台管理装置250の内部構成について説明する。
図14は、
図12に示した台管理装置の内部構成を示すブロック図である。
図14に示した台管理装置250は、タイマを有さず、制御部56にリクエスト受信部56e及びリクエスト送信部56fをさらに備える点が
図4に示した台管理装置50と異なる。その他の構成及び動作については
図4に示した台管理装置50と同様であるので同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0103】
リクエスト受信部56eは、センタ管理装置160からリクエストを受信する処理部である。センタ管理装置160からのリクエストは、収集対象となる遊技データを指定するものである。具体的には、センタ管理装置160からのリクエストは、特定の機種、性別及びレートなどを指定する。
【0104】
リクエスト送信部56fは、リクエスト受信部56eがセンタ管理装置160から受信したリクエストに基づいて、遊技機220に対するリクエストの送信を行う処理部である。従って、遊技データ管理部56aは、遊技機220が台管理装置250からのリクエストに応答して送信した使用データ及び会員データを用いて遊技データ55bを生成することとなる。このため、遊技データ通知部56bがセンタ管理装置160に送信する遊技データ55bは、センタ管理装置160からのリクエストに対応した内容となる。
【0105】
センタ管理装置160は、台管理装置250にリクエストを送信する場合は、リクエストごとに個別の非対称鍵暗号方式の公開鍵を付して台管理装置250に送信する。台管理装置250は、この公開鍵を用いて遊技データを暗号化し、センタ管理装置160に送信する。台管理装置250は、暗号化に際して復号処理の有効期限を付しており、有効期限を経過した場合には正当な秘密鍵でも復号化できなくなる。有効期限は、通常の通信応答に必要な時間に設定されている。センタ管理装置160はこの公開鍵に対応する秘密鍵を有しており、遊技データを復号化することができる。このようにすることで、データを一般回線上で傍受されたとしてもセキュリティ性を保つことができる。
【0106】
図15は、リクエストに基づいて作成された遊技データについて説明するための説明図である。
図15に示した遊技データ55b0は、台管理装置250が作成可能な遊技データを示す。この遊技データ55b0は、台番号「001」、機種「X」、レート「4」、年齢「50」、性別「男」、出玉率「98」及び玉数「2500」が対応付けられている。また、台番号「002」、機種「X」、レート「1」、年齢「30」、性別「女」、出玉率「110」及び玉数「−10000」が対応付けられている。そして、台番号「003」、機種「Y」、レート「4」、年齢「21」、性別「男」、出玉率「105」及び玉数「−5000」が対応付けられている。
【0107】
センタ管理装置160から「レート=4」を条件としたリクエストを受付けた場合には、台管理装置250は、遊技機220から「レート=4」に適合する遊技データを収集して遊技データ55b1を作成する。このため、遊技データ55b1は、台番号「001」、機種「X」、レート「4」、年齢「50」、性別「男」、出玉率「98」及び玉数「2500」が対応付けられたデータと、台番号「003」、機種「Y」、レート「4」、年齢「21」、性別「男」、出玉率「105」及び玉数「−5000」が対応付けられたデータを有する。
【0108】
上述してきたように、本実施例3では、台管理装置250がセンタ管理装置160からのリクエストに基づいて遊技機220にリクエストを送信し、該リクエストに対する応答として遊技機220から受信した使用データから遊技データを生成してセンタ管理装置160に提供するよう構成したので、遊技機の製造メーカにとって有用なマーケティング情報を効率良く取得することができる。
【0109】
なお、本実施例3では、「レート=4」を条件としたリクエストを例示して説明を行ったが、リクエストの条件は、遊技機の機種、遊技客の年齢層や性別など、任意の条件を組み合わせて指定することができる。
【0110】
また、上記実施例1、2及び3では、封入式の遊技機の持玉数を遊技機側で管理する構成を示して説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、台間カード処理機が封入式遊技の持玉数を管理する構成に適用することもできる。また、本発明は封入式の遊技機に限定されるものではなく、遊技機外へのパチンコ玉の投出を行う開放式遊技機を用いるよう構成することもできる。
【0111】
また、上述の実施例1、2及び3では、遊技機として遊技球を用いるパチンコ遊技機を例にとって説明したが、本発明はこれに限らず、遊技機が遊技球を用いる回胴式遊技機および遊技メダルを用いる回胴式遊技機であっても適用することができる。
【0112】
また、上記実施例1、2及び3では、カードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末などを用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、台間カード処理機10に設けられたリーダライタ(R/W)に当該携帯端末を翳すことにより、ICチップとR/Wとの非接触通信により当該携帯端末と関連付けられたプリペイド価値及び持玉数を取得することができる。
【0113】
また、上記実施例1、2及び3では、台管理装置がセンタ管理装置に遊技データを通知することで出力する場合を例示して説明を行ったが、台管理装置は遊技データを任意の記憶媒体に格納して出力するよう構成してもよい。
【0114】
また、上記実施例1、2及び3では、使用データを遊技機から台管理装置に送信する例を示したが、使用データ、会員データを台間カード処理機で紐付処理し、台間カード処理機から台管理装置に送信するよう構成してもよい。さらに、台管理装置は、遊技機との通信が途絶していることを判断して、会員管理装置、カード管理装置、台間カード処理機のいずれかに同等のデータの送信を要求する構成としてもよい。
【0115】
また、上記実施例1、2及び3では、会員カードから読み取った会員カードIDに基づいて遊技客の属性を特定する場合を例示して説明を行ったが、遊技機近傍にカメラを設置して遊技客を撮像し、遊技客を撮像した画像から遊技客の属性を特定するよう構成してもよい。遊技客を撮像した画像を画像処理することで、遊技客の性別及び年齢を推定することができ、また遊技客がどれだけの時間遊技を行ったかを測定することができる。さらに、会員カードを有していない遊技客も分析対象とすることができる。
【0116】
また、上記実施例1、2及び3では、使用データと会員データの双方を遊技機属性データに対応付けて遊技データを生成する場合を例に説明を行ったが、使用データと会員データの一方を遊技機属性データと対応付けて遊技データを生成するよう構成してもよい。
【0117】
また、図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。