(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の電子機器900は、半田付けをする必要はなくなったが、接触片915が取付穴907に挿入され、導電性舌片908に圧接するように、接触片915に突出部917を設ける必要がある。そして、突出部917は圧入されても塑性変形を起こさずに導電性舌片908に圧接するように、取付穴907に取り付けられるウェッジベースランプ909をはじめとした電子部品の端子部の材質や板厚に合わせて特別な形状に形成しなければならないという課題があった。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決して、電子部品の端子部の形状を特別な形状に形成する必要がなく、かつ半田付けを必要としない接続方法で配線基板と電子部品とを接続可能な電子機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の電子機器においては、貫通孔を有する基台と、前記基台の一方の側に積置されるフレキシブル配線基板と、前記貫通孔に挿入可能な端子部を有して前記基台の他方の側に取り付けられる電子部品と、前記貫通孔に圧入可能な弾性部材と、を備えた電子機器であって、前記電子部品は、前記端子部が前記貫通孔の内壁に沿った状態で前記貫通孔に挿入されるよう前記基台に配設され、前記フレキシブル配線基板は、
前記基台の一方の側から前記貫通孔の内部に屈曲配置されている舌片部を有し、前記舌片部
の一方の面には、前記端子部に接するように配置され
ている接点部を備え、前記弾性部材
は、前記貫通孔
の内部で前記舌片部の他方の面と前記貫通孔の内壁とに接するように配設されている、という特徴を有する。
【0009】
請求項2に記載の電子機器においては、前記電子部品は前記端子部を複数個有し、前記貫通孔および前記舌片部は、前記端子部に対応してそれぞれ複数個所設けられ、前記弾性部材は、複数の前記貫通孔にそれぞれ対応し挿入可能な複数の挿入部と、複数の前記挿入部を連結する基部と、を有している、という特徴を有する。
【0010】
請求項3に記載の電子機器においては、前記基台の一方の側に突出する突起部材を有し、前記フレキシブル配線基板は
、前記突起部材と嵌合している係止穴を有
する、という特徴を有する。
【0011】
請求項4に記載の電子機器においては、前記突起部材は、前記電子部品の前記端子部である、という特徴を有する。
【0012】
請求項5に記載の電子機器においては、前記基台、前記フレキシブル配線基板、前記電子部品、前記弾性部材および前記突起部材とは異なる構成部品である第1構成部品を有し、
前記第1構成部品は、前記基台と係合するフック部を備え、前記弾性部材を介して前記基台に
固定されている、という特徴を有する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、端子部と舌片部
の一方の面とが接するように配置されている貫通孔の内部に弾性部材を
舌片部の他方の面と接するように配設することで、端子部と舌片部とが圧接され電気的な接続がより安定する。したがって、電子部品の端子部の形状を、特許文献1に記載の電子機器900における突出部917のような、特別な形状に形成する必要がなく、かつ半田付けを必要としない配線基板と電子部品との接続方法を持った電子機器を提供することができる、という効果を奏する。
【0014】
請求項2の発明によれば、複数の貫通孔にそれぞれ対応した複数の挿入部を基部で連結して一つの部材とすることで、部品点数を削減することができる。また、個々に挿入部を挿入するのではなく、一括で挿入する組立工程とすることができるため、組立工程を簡略化することができる。したがって、製造コストを削減することができる、という効果を奏する。
【0015】
請求項3の発明によれば、基台の一方側に突出する突起部材を、フレキシブル配線基板の係止孔に挿通し嵌合することで、基台に対してフレキシブル配線基板の位置決めを行なうことができる。突起部材をフレキシブル配線基板の係止孔に挿通し嵌合するという容易な方法で位置決めができることから、電子機器の組立をより容易に行なうことができる、という効果を奏する。
【0016】
請求項4の発明によれば、突起部材を電子部品の端子部が兼用し、端子部を係止孔に挿通することで、部品点数を増やすことなく基台に対してフレキシブル配線基板の位置決めを容易に行なうことができる。したがって、より簡易な構成でフレキシブル配線基板の位置決めが可能になる、という効果を奏する。
【0017】
請求項5の発明によれば、
フック部を備える第1構成部品を有し、基台とフック部とが係合することによって弾性部材を介して第1構成部品を基台に圧接固定することで、弾性部材は第1構成部品により押圧され、押圧された弾性部材の基部には第1構成部品を押し返す方向に弾性力が働く。したがって、第1構成部品を接着や半田付けなどではなく、第1構成部品の一部を基台に係合して保持する構成であっても、第1構成部品を押し返す方向に力が働くことでフック部と基台との係合がより強固となり、第1構成部品をガタツキ無く固定することができる。また、第1構成部品により、弾性部材の挿入部が押し込まれるため、弾性部材の脱落を防止するとともに、接点部と端子部との電気的な接続がより安定する。したがって、ガタツキが原因で発生する断線や脱落、異音の発生などを防ぐとともに、接点部と端子部との電気的な接続をより安定させることができる、という効果を奏する。
【0018】
以上より、本発明によれば、電子部品の端子部の形状を特別な形状に形成する必要がなく、かつ半田付けを必要としない接続方法で配線基板と電子部品とを接続可能な電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[第1実施形態]
以下に第1実施形態における電子機器100について説明する。
【0021】
まず始めに第1実施形態における電子機器100の構成について
図1ないし
図3を用いて説明する。
図1は第1実施形態における電子機器100の外観を示す平面図であり、
図1(a)は電子機器100を上方から示した平面図であり、
図1(b)は電子機器100を下方から示した平面図である。なお、
図1(a)においては、説明を容易にするため、第1構成部品6を破線で記載している。
図2は
図1(a)に示す断面A−Aを模式的に示す断面図である。
図3は第1実施形態における基台1とフレキシブル配線基板2との配置関係を示す図である。
【0022】
電子機器100は、
図1および
図2に示すように、基台1と、フレキシブル配線基板2と、電子部品3と、弾性部材4と、突起部材5と、第1構成部品6と、を備えている。
【0023】
基台1は、合成樹脂材からなり、
図2に示すように、平板状に形成された配置部1bを有し、配置部1bに貫通孔1aを有する。
【0024】
電子部品3は、例えば、可変抵抗器やスイッチ装置のような部品であり、
図2に示すように、本体部3aから突出して棒状に形成された端子部3bを有する。なお、端子部3bは貫通孔1aに挿入可能な大きさに形成されている。
【0025】
突起部材5は、棒状に形成された部材であるが、第1実施形態においては電子部品3の端子部3bが突起部材5を兼用する構成としている。
【0026】
フレキシブル配線基板2は、合成樹脂材からなり、フィルム状に形成され、可撓性を有している。フレキシブル配線基板2の内部には、銅などの金属薄板からなる配線が配設されている。配線の一部はフレキシブル配線基板2の表面に露出し、他の構成部品などと電気的に接続可能な接点部2aが、
図3に示すように、電子機器100として組み立てられる際に基台1に臨む側に形成されている。また、接点部2aの周囲の一部に切り込みが設けられ、舌片部2bが形成されている。舌片部2bは、配線が断線しない範囲で可撓性を有しており、貫通孔1aに挿入可能な大きさに形成されている。まお、第1実施形態においては、舌片部2bはフレキシブル配線基板2の端部に設けている構成なので、舌片部2bの周囲には切り込みは設けられていない。また、舌片部2bの根元付近には電子部品3の端子部3bと嵌合可能な係止孔2cが向けられている。
【0027】
弾性部材4は、
図2に示すように、弾性を有する材料からなりブロック状に形成された基部4aを有し、基部4aの一部から突出して挿入部4bが形成されている。なお、挿入部4bは貫通孔1aに圧入可能な大きさである。
【0028】
第1構成部品6は、上記の基台1、フレキシブル配線基板2、電子部品3、弾性部材4および突起部材5とは異なる、電子機器100に配設される構成部品であり、例えば、バッテリーや送受信機器などであり、特に構成部品の種別については限定しない。なお、第1実施形態においては、
図2に示すように、第1構成部品6は第1構成部品6の本体となる部品部6と、部品部6aのX1−X2方向における両端からY2方向へ突出して設けられたフック部6bを有している。また、フック部6bの、フック部6b同士が対向する面の裏面側の先端部付近は凸形状に形成されている。
【0029】
次に電子機器100の構造について
図2ないし
図5を用いて説明する。
図4は電子部品3の端子部3bを係止孔2cに挿入し、舌片部2bを折り曲げた状態を示す図である。
図5は
図4の状態の貫通孔1aに弾性部材4を挿入した状態を示す図である。
【0030】
フレキシブル配線基板2は、
図3に示すように、基台1の一方の側であるY1方向側に積置される。このとき、接点部2aは基台1に臨む側に向けられ、舌片部2bが貫通孔1aに対応するとともに、係止孔2cも貫通孔1aに対応するように配置されている。電子部品3は、
図4に示すように、端子部3bが貫通孔1aの内壁に沿った状態で貫通孔1aに挿入されるよう基台1の他方の側であるY2方向側に配設される。なお、電子部品3は、例えば、
図2に示すような、基台1に設けられた保持部1cなどにより抜け落ちないように保持されている。また、突起部材5を兼ねる端子部3bは、
図4に示すように、係止孔2cに挿入され、端子部3bと係止孔2cとは嵌合する。さらに、舌片部2bは、基台1の一方の側であるY1方向側から貫通孔1aの内部に折り曲げられ、接点部2aが端子部3bに接するように配置されている。このようにしてできた貫通孔1aの内壁と舌片部2bとの間の隙間に、
図5に示すように、弾性部材4の挿入部4bを基台1の一方の側であるY1方向側から挿入し、接点部2aを端子部3bに圧接させる。なお、舌片部2bを貫通孔1aの内部に折り曲げながら挿入部4bが挿入される構成でも良い。さらに、
図2に示すように、第1構成部品6が弾性部材4に重ねるように、弾性部材4を介して基台1に圧接固定される。第1構成部品6のフック部6bは、基台1およびフレキシブル配線基板2に形成された図示しない挿通孔に挿通され、フック部6bの先端部に受けられた突起部が基台1と係合し保持される。このようにして電子機器100は形成される。
【0031】
以下、第1実施形態としたことによる効果について説明する。
【0032】
第1実施形態の電子機器100では、貫通孔1aを有する基台1と、基台1の一方の側に積置されるフレキシブル配線基板2と、貫通孔1aに挿入可能な端子部3bを有して基台1の他方の側に取り付けられる電子部品3と、貫通孔1aに圧入可能な弾性部材4と、を備えた電子機器であって、電子部品3は、端子部3bが貫通孔1aの内壁に沿った状態で貫通孔1aに挿入されるよう基台1に配設され、フレキシブル配線基板2は、貫通孔1aに挿入可能で基台1に臨む側に接点部2aが形成された舌片部2bを有し、舌片部2bは、基台1の一方の側から貫通孔1aの内部に折り曲げられ、接点部2aが端子部3bに接するように配置され、弾性部材4を貫通孔1aに挿入し、接点部2aを端子部3bに圧接させる、構成とした。
【0033】
これにより、端子部3bと舌片部2bとが接するように配置されている貫通孔1aの内部に、
図2に示すように、弾性部材4の挿入部4bを圧入することで、端子部3bと舌片部2bに設けられた接点部2aとが圧接され電気的な接続がより安定する。したがって、電子部品3の端子部3bの形状を、特許文献1に示す電子機器900の突出部917のような、特別な形状に形成する必要がなく、かつ半田付けを必要としない配線基板と電子部品との接続方法を持った電子機器100を提供することができる、という効果を奏する。また、半田付けする必要がなくなるので、組立が容易になり、組立費用を下げることができる、という効果を奏する。さらに、電子部品3の端子部3bの形状を特別な形状に形成する必要がないため、市販されている様々な電子部品の活用が容易になり、汎用性がよくなる、という効果を奏する。
【0034】
また、第1実施形態の電子機器100では、基台1の一方の側に突出する突起部材5を有し、フレキシブル配線基板2は係止孔2cを有し、係止孔2cに突起部材5が挿通され嵌合する、構成とした。
【0035】
これにより、基台1の一方側に突出する突起部材5を、フレキシブル配線基板2の係止孔2cに挿通し嵌合することで、基台1に対してフレキシブル配線基板2の位置決めを容易に行なうことができる。突起部材5をフレキシブル配線基板2の係止孔2cに挿通し嵌合するという容易な方法で位置決めができることから、電子機器100の組立をより容易に行なうことができる、という効果を奏する。また、仮に、舌片部2bを貫通孔1aの内部に折り曲げながら挿入部4bが挿入される構成とした場合には、突起部材5がストッパーとなることで、舌片部2bが巻き込まれすぎるのを防ぐことができる。これにより、接点部2aと端子部3bとの電気的な接続をより安定させることができる、という効果を奏する。
【0036】
また、第1実施形態の電子機器100では、突起部材5は、電子部品3の端子部3bである、構成とした。
【0037】
これにより、突起部材5を電子部品3の端子部3bが兼用し、端子部3bを係止孔2cに挿通することで、部品点数を増やすことなく基台1に対してフレキシブル配線基板2の位置決めを容易に行なうことができる。したがって、より簡易な構成でフレキシブル配線基板2の位置決めが可能になる、という効果を奏する。また、部品点数を増やすことなく、容易な構成とすることで、製造コストをより削減することができる、という効果を奏する。
【0038】
また、第1実施形態の電子機器100では、基台1、フレキシブル配線基板2、電子部品3、弾性部材4および突起部材5とは異なる構成部品である第1構成部品6を有し、弾性部材4を介して第1構成部品6が基台1に圧接固定される、構成とした。
【0039】
これにより、弾性部材4を介して第1構成部品6を基台1に圧接固定することで、弾性部材4は第1構成部品6により押圧され、押圧された弾性部材4の基部4aには第1構成部品6を押し返す方向に弾性力が働く。第1実施形態においては、第1構成部品6のフック部6bの先端に設けた突起部が基台1に係合する構成としているため、第1構成部品6を押し返す方向に力が働くことでフック部6bと基台1との係合がより強固となり、第1構成部品6をガタツキ無く固定することができる。また、第1構成部品6により、弾性部材4の挿入部4bが押し込まれるため、弾性部材4の脱落を防止するとともに、接点部2aと端子部3bとの電気的な接続がより安定する。したがって、ガタツキが原因で発生する断線や脱落、異音の発生などを防ぐとともに、接点部2aと端子部3bとの電気的な接続をより安定させることができる、という効果を奏する。
【0040】
[第2実施形態]
以下に第2実施形態における電子機器200について説明する。第1実施形態における電子機器100においては、貫通孔1a、端子部3b、舌片部2bおよび挿入部4bをそれぞれ1つずつ有する構成としたが、第2実施形態における電子機器200は、電子機器100における貫通孔1a、端子部3b、舌片部2bおよび挿入部4bをそれぞれ複数個有する構成の電子機器である。以下の説明においては、構成部品名や部位名などは説明を容易にするために第1実施形態と同じ名称を用いるとともに、第1実施形態の構成部品と同一の構成部品は符号も同一のものを用い、形状などが異なるものは、必要に応じて名称や符号を変更して用いる。また、第1実施形態において説明した内容については、詳細な説明は割愛する。
【0041】
まず始めに第2実施形態における電子機器200の構成について
図6ないし
図8を用いて説明する。
図6は第2実施形態における電子機器200の外観を模式的に示す平面図であり、
図6(a)は第2実施形態における電子機器200を上方から示した平面図であり、
図6(b)は第2実施形態における電子機器200を下方から示した平面図である。
図7は
図6(a)に示す断面B−Bを模式的に示す断面図である。
図8は第2実施形態における基台11とフレキシブル配線基板12との配置関係を示す図である。
【0042】
電子機器200は、
図6および
図7に示すように、基台11と、フレキシブル配線基板12と、電子部品13と、弾性部材14と、突起部材5と、第1構成部品6と、を備えている。
【0043】
電子部品13は、第1実施形態の電子部品3と異なり、
図6および
図7に示すように、端子部13bを複数個有しており、第2実施形態においては、端子部13bは本体部13aの両端側にそれぞれ1個ずつ設けられている。
【0044】
基台11は、第1実施形態の基台1と異なり、
図6および
図7に示すように、配置部11bには貫通孔11aが複数の個所に設けられており、第2実施形態においては、貫通孔11aは、端子部13bに対応して2箇所設けられている。
【0045】
フレキシブル配線基板12は、第1実施形態のフレキシブル配線基板2と異なり、図および
図7に示すように、舌片部12bと係止孔12cとが複数の個所に設けられている。なお、第2実施形態においては、
図8に示すように、舌片部12bと係止孔12cとは端子部13bに対応して2箇所設けられており、舌片部12bにはそれぞれ接点部12aが基台11を臨む側に形成されている。
【0046】
弾性部材14は、第1実施形態の弾性部材4と異なり、
図6および
図7に示すように、複数の挿入部14bと、複数の挿入部14bを連結する基部14aと、を有している。なお、第2実施形態においては、挿入部14bは複数の貫通孔11aにそれぞれ対応して2箇所設けられている。
【0047】
突起部材5は、棒状に形成された部材であるが、第2実施形態においては電子部品13の端子部13bが突起部材5を兼用する構成としている。第1実施形態とは異なり、端子部13bが複数個所あるため、突起部材5は複数個所に設けられることとなる。
【0048】
第1構成部品6は、第1実施形態における第1構成部品6と同一のものである。
【0049】
次に電子機器200の構造について
図7ないし
図10を用いて説明する。
図9は第2実施形態における電子部品13の端子部13bを係止孔12cに挿入し、舌片部12bを折り曲げた状態を示す図である。
図10は
図9の状態の貫通孔11aに弾性部材14を挿入した状態を示す図である。
【0050】
フレキシブル配線基板12は、
図8に示すように、基台11の一方の側であるY1方向側に積置される。このとき、接点部12aは基台11に臨む側に向けられ、舌片部12bが貫通孔11aに対応するとともに、係止孔12cも貫通孔11aに対応するように配置されている。電子部品13は、
図9に示すように、2つの端子部13bがそれぞれ貫通孔11aの内壁にそれぞれ沿った状態で貫通孔11aに挿入されるよう基台11の他方の側であるY2方向側に配設される。なお、電子部品13は、例えば、
図7に示すような、基台11に設けられた保持部11cなどにより抜け落ちないように保持されている。また、突起部材5を兼ねる端子部13bは、それぞれ係止孔12cに挿入され、端子部13bと係止孔12cとは嵌合する。さらに、2つの舌片部12bは、基台11の一方の側であるY1方向側から対応する貫通孔11aの内部にそれぞれ折り曲げられ、2つの接点部12aが対応する端子部13bにそれぞれ接するように配置されている。このようにしてできた貫通孔11aの内壁と舌片部12bとの間の隙間に、
図10に示すように、弾性部材14の挿入部14bを基台11の一方の側であるY1方向側からそれぞれ挿入し、接点部12aを端子部13bに圧接させる。なお、舌片部12bを貫通孔11aの内部に折り曲げながら挿入部14bが挿入される構成でも良い。さらに、
図7に示すように、第1構成部品6が弾性部材14に重ねるように、弾性部材14を介して基台11に圧接固定される。第1構成部品6のフック部6bは、基台11およびフレキシブル配線基板12に形成された図示しない挿通孔に挿通され、フック部6bの先端部に受けられた突起部が基台11と係合し保持される。このようにして電子機器200は形成される。
【0051】
以下、第2実施形態としたことによる効果について説明する。
【0052】
第2実施形態の電子機器200では、電子部品13は端子部13bを複数個有し、貫通孔11aおよび舌片部12bは、端子部13bに対応してそれぞれ複数個所設けられ、弾性部材14は、複数の貫通孔11aにそれぞれ対応し挿入可能な複数の挿入部14bと、複数の挿入部14bを連結する基部14aと、を有している、構成とした。
【0053】
これにより、複数の貫通孔11aにそれぞれ対応した複数の挿入部14bを基部14aで連結して一つの部材とすることで、部品点数を削減することができる。また、個々に挿入部14bを挿入するのではなく、
図10に示すように、一括で挿入する組立工程とすることができるため、組立工程を簡略化することができる。したがって、製造コストを削減することができる、という効果を奏する。
【0054】
以上のように、本発明の実施形態に係る電子機器を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
【0055】
(1)第1実施形態および第2実施形態において、弾性部材4(弾性部材14)を介して第1構成部品6が基台1(基台11)に圧接固定される構成としたが、大きさに余裕があれば、第1構成部品6を1個だけでなく複数配設する、または第1構成部品6とは品種の異なる構成部品である第2構成部品や第3構成部品などを、第1構成部品6と一緒に弾性部材4(弾性部材14)を介して基台1(基台11)に圧接固定する、などしてもよい。
【0056】
(2)第2実施形態において、貫通孔11a、挿入部14bの数をそれぞれ2つとして図示し、説明したが、2つに限定するものではなく、必要に応じて数量は変えても良い。
【0057】
(3)第2実施形態において、一つの電子部品13が有する端子部13bの本数に対応して貫通孔11a、舌片部12bおよび挿入部14bが複数箇所に設けられる構成としたが、そのような構成に限定するものではない。例えば、第1実施形態における電子部品3のように端子部が1本しかない電子部品が複数個配置される構成で、それらの端子部に対応して貫通孔11a、舌片部12bおよび挿入部14bが複数箇所に設けられる構成であっても良い。
【0058】
(4)第1実施形態および第2実施形態において、第1構成部品6がフック部6bを有する構成としたが、第1構成部品6にはフック部6bを設けず、例えば、基台1(基台11)にフック部6bと同じ機能を有する部位を形成する構成としても良い。このような構成とすることで、市販されている部材をそのまま第1構成部品6として用いることが可能となり、より汎用性が良くなる。
【0059】
(5)第1実施形態および第2実施形態において、突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用する構成としたが、突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用する構成でなくても良い。以下、
図11を用いて突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用しない場合の構成を例示する。
図11は突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用しない場合の構成例を示す図であり、
図11(a)は突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用しない場合のある構成例を示す図であり、
図11(a)は突起部材5を端子部3b(端子部13b)で兼用しない場合の別の構成例を示す図である。例えば、
図11(a)のA部に示すように、突起部材5を別部品として形成し、突起部材5を基台1に固定して設ける構成でも良い。また、
図11(b)のB部に示すように、基台1(基台11)に、突起部材5の機能を有する部位を設ける構成でも良い。なお、
図11においては第1実施形態の構成で例示している為、基台11を記載していない。また、
図11では、説明を容易にするために、端子部3bに沿って貫通孔1aおよび係止孔2cを隙間として図示している。また、説明を容易にするために、
図11(a)および
図11(b)には第1構成部品6は図示していない。