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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5907735
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 5/04 20060101AFI20160412BHJP
【ＦＩ】
A63F5/04 512D
A63F5/04 516F
【請求項の数】2
【全頁数】45
(21)【出願番号】特願2012-2037(P2012-2037)
(22)【出願日】2012年1月10日
(65)【公開番号】特開2013-141491(P2013-141491A)
(43)【公開日】2013年7月22日
【審査請求日】2014年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】100135666
【弁理士】
【氏名又は名称】原 弘晃
(74)【代理人】
【識別番号】100131680
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 健一
(72)【発明者】
【氏名】寺本 駿介
(72)【発明者】
【氏名】三浦 和明
(72)【発明者】
【氏名】瀬沼 太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤下 竜実
(72)【発明者】
【氏名】山田 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】瀬村 純一
(72)【発明者】
【氏名】飯沼 卓巳
(72)【発明者】
【氏名】菊本 幸治
(72)【発明者】
【氏名】角谷 博幸
(72)【発明者】
【氏名】日▲高▼ 重之
(72)【発明者】
【氏名】延武 優
(72)【発明者】
【氏名】榎戸 慎介
【審査官】
安藤 達哉
(56)【参考文献】
【文献】
特開２００９−１７２０２７（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２０１１−０１９８５９（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２０１０−１６２２８５（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２０１０−２３３７９６（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２０１０−２５３１７１（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２００９−２５４６１８（ＪＰ，Ａ）
【文献】
特開２００６−１７５２５０（ＪＰ，Ａ）
(58)【調査した分野】（Int.Cl.，ＤＢ名）
Ａ６３Ｆ ５／０４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールと、
小役およびボーナスを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、
前記複数のリールを遊技毎に回転させ、停止操作を契機として、内部抽選の結果に応じた態様で回転中のリールを停止させる制御を行うリール制御手段と、
前記複数のリールが停止した状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、役が入賞したと判定する入賞判定手段と、
前記小役の入賞に基づいて、入賞した小役の配当に応じた遊技媒体の払出数を決定する払出制御手段と、
通常状態およびボーナス状態を含む複数種類の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記ボーナスの入賞に基づいて、通常状態よりも抽選対象となる小役の種類を増加させたボーナス状態へ移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、
複数種類の演出状態の間で演出状態を移行させ、特別演出状態では、内部抽選の結果が前記第１の当選態様である場合に正解打順を報知する演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段と、を備えた遊技機であって、
前記内部抽選手段が、
前記通常状態では配当が同一の複数種類の小役を重複して当選させた第１の当選態様が存在するように内部抽選を行い、
前記ボーナス状態では前記通常状態において抽選対象とはならない小役を含む配当が異なる複数種類の小役を重複して当選させた第２の当選態様が存在するように内部抽選を行い、
前記リール制御手段が、
前記第１の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングであることを条件に小役を入賞させ、停止操作のタイミングが特定のタイミングとは異なる場合にはいずれの小役も入賞させない制御を行い、
前記第２の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の高い小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の低い小役を入賞させる制御を行い、
前記演出制御手段が、
演出状態が前記特別演出状態とは異なる遊技における内部抽選で当選した前記ボーナスが入賞すると、前記ボーナス状態における内部抽選の結果が前記第２の当選態様である場合に、停止操作の順序が正解打順であることに基づいて所定のカウンタの記憶値を更新し、当該記憶値がしきい値に達したことに基づいて特典を付与することを特徴とする遊技機。
小役およびボーナスを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、
前記複数のリールを遊技毎に回転させ、停止操作を契機として、内部抽選の結果に応じた態様で回転中のリールを停止させる制御を行うリール制御手段と、
前記複数のリールが停止した状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、役が入賞したと判定する入賞判定手段と、
前記小役の入賞に基づいて、入賞した小役の配当に応じた遊技媒体の払出数を決定する払出制御手段と、
通常状態およびボーナス状態を含む複数種類の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記ボーナスの入賞に基づいて、通常状態よりも抽選対象となる小役の種類を増加させたボーナス状態へ移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、
複数種類の演出状態の間で演出状態を移行させ、特別演出状態では、内部抽選の結果が前記第１の当選態様である場合に正解打順を報知する演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段と、を備えた遊技機であって、
前記内部抽選手段が、
前記通常状態では配当が同一の複数種類の小役を重複して当選させた第１の当選態様が存在するように内部抽選を行い、
前記ボーナス状態では前記通常状態において抽選対象とはならない小役を含む配当が異なる複数種類の小役を重複して当選させた第２の当選態様が存在するように内部抽選を行い、
前記リール制御手段が、
前記第１の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングであることを条件に小役を入賞させ、停止操作のタイミングが特定のタイミングとは異なる場合にはいずれの小役も入賞させない制御を行い、
前記第２の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の高い小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の低い小役を入賞させる制御を行い、
前記演出制御手段が、
演出状態が前記特別演出状態とは異なる遊技における内部抽選で当選した前記ボーナスが入賞すると、前記ボーナス状態における内部抽選の結果が前記第２の当選態様である場合に、停止操作の順序が正解打順であることに基づいて所定のカウンタの記憶値を更新し、当該記憶値がしきい値に達したことに基づいて特典を付与することを特徴とする遊技機。
【請求項2】
請求項１において、
前記リール制御手段が、
前記第１の当選態様である場合に、入賞に伴うメダルの払出数に応じて小役の優先順位を設定してメダルの払出数が多くなるように回転中のリールの停止位置を決定し、前記第１の当選態様において重複して当選している複数種類の小役の配当が同一であることに基づいて各小役の優先順位を等しいものと扱い、前記第１の当選態様に対応する正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第１の当選態様に対応する不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングである場合に入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、
前記第２の当選態様である場合に、前記第２の当選態様に対応する正解打順である場合には入賞に伴うメダルの払出数が多くなる停止位置を優先することによって配当の高い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第２の当選態様に対応する不正解打順である場合には有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類が多くなる停止位置を優先することによって配当の低い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先することを特徴とする遊技機。
前記リール制御手段が、
前記第１の当選態様である場合に、入賞に伴うメダルの払出数に応じて小役の優先順位を設定してメダルの払出数が多くなるように回転中のリールの停止位置を決定し、前記第１の当選態様において重複して当選している複数種類の小役の配当が同一であることに基づいて各小役の優先順位を等しいものと扱い、前記第１の当選態様に対応する正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第１の当選態様に対応する不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングである場合に入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、
前記第２の当選態様である場合に、前記第２の当選態様に対応する正解打順である場合には入賞に伴うメダルの払出数が多くなる停止位置を優先することによって配当の高い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第２の当選態様に対応する不正解打順である場合には有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類が多くなる停止位置を優先することによって配当の低い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先することを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から外周面に図柄が配列された複数のリールを備えた遊技機（回胴式遊技機、スロットマシン）が知られている。この種の遊技機は、メダルやパチンコ玉などの遊技媒体に対して一定の遊技価値を付与し、このような遊技媒体を獲得するための遊技を行うものである。また、この種の遊技機は、遊技者の操作に基づいて役の当否を決定する内部抽選を行い、内部抽選の結果に基づいて遊技の結果をリールに配列された図柄の組合せを用いて表示し、表示された図柄組合せが役の入賞形態を示す図柄組合せである場合に、役が入賞したと判定する機能を備えている。
【0003】
ところで、この種の遊技機に関する制御手法として、通常状態においてボーナス状態の移行契機となる役であるボーナスの当否を決定し、ボーナスの入賞に伴って移行したボーナス状態では、通常状態よりも小役（入賞によってメダルの払い出しが行われる役）の当選確率を上昇させたり、通常状態では抽選対象とならない小役をボーナス状態における抽選対象として新たに加えることによって通常状態とは異なる遊技を行わせる手法が知られている（引用文献１参照）。そして従来の手法は、ボーナス状態において通常状態とは内部抽選での抽選態様を変化させることによってボーナス状態での遊技を通常状態での遊技よりも有利に進めることができるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開２０１０−２３３７９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の手法を採用している遊技機でのボーナス状態での遊技は、同一の小役が繰り返し入賞することが頻発し、遊技者にとって作業的になりやすく、遊技に対する緊張感が減退して遊技の単調化を招きやすいという問題があった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技の単調化を防止することができる遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
（１）本発明は、外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のリールと、小役およびボーナスを含む複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、前記複数のリールを遊技毎に回転させ、停止操作を契機として、内部抽選の結果に応じた態様で回転中のリールを停止させる制御を行うリール制御手段と、前記複数のリールが停止した状態において、役毎に予め定められた入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことに基づいて、役が入賞したと判定する入賞判定手段と、前記小役の入賞に基づいて、入賞した小役の配当に応じた遊技媒体の払出数を決定する払出制御手段と、通常状態およびボーナス状態を含む複数種類の遊技状態の間で遊技状態を移行させ、前記ボーナスの入賞に基づいて、通常状態よりも抽選対象となる小役の種類を増加させたボーナス状態へ移行させる制御を行う遊技状態移行制御手段と、を備えた遊技機であって、前記内部抽選手段が、前記通常状態では配当が同一の複数種類の小役を重複して当選させた第１の当選態様が存在するように内部抽選を行い、前記ボーナス状態では前記通常状態において抽選対象とはならない小役を含む配当が異なる複数種類の小役を重複して当選させた第２の当選態様が存在するように内部抽選を行い、前記リール制御手段が、前記第１の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングであることを条件に小役を入賞させ、停止操作のタイミングが特定のタイミングとは異なる場合にはいずれの小役も入賞させない制御を行い、前記第２の当選態様である場合に停止操作の順序について正解打順と不正解打順とが設定され、正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の高い小役を入賞させ、不正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに配当の低い小役を入賞させる制御を行う遊技機に関するものである。
【0008】
本発明では、通常状態では配当が同一の複数種類の小役を重複して当選させ、ボーナス状態では、通常状態よりも小役の種類を増加させることができることを利用して配当が異なる複数種類の小役を重複して当選させるようになっている。また本発明では、配当が同一の複数種類の小役を重複して当選させた第１の当選態様では正解打順で停止操作が行われると必ず小役を入賞させることができ、不正解打順で停止操作が行われると停止操作のタイミングが適切である場合に限って小役を入賞させることができ、停止操作のタイミングが適切でなければ小役の取りこぼしが発生するようになっている。また本発明では、配当が異なる複数種類の小役を重複して当選させた第２の当選態様では、正解打順および不正解打順のいずれの順序で停止操作が行われた場合であっても必ず小役を入賞させることができるが、正解打順では不正解打順よりも配当の高い小役を入賞させることができるようになっている。このように本発明によれば、通常状態およびボーナス状態のいずれにおいても正解打順を予想してより良い利益を得るという遊技性を提供しつつ、通常状態では小役の入賞または取りこぼしという遊技性を提供するのに対して、ボーナス状態では必ず小役を入賞させつつ遊技媒体の払出数が異なるという通常状態とは異なる遊技性を提供することができ、遊技の単調化を防止することができる。また本発明では、ボーナス状態では、不正解打順であっても必ず小役が入賞するため、通常状態に対するボーナス状態の優位性を担保することができる。
【0009】
（２）本発明の遊技機では、前記リール制御手段が、前記第１の当選態様である場合に、入賞に伴うメダルの払出数に応じて小役の優先順位を設定してメダルの払出数が多くなるように回転中のリールの停止位置を決定し、前記第１の当選態様において重複して当選している複数種類の小役の配当が同一であることに基づいて各小役の優先順位を等しいものと扱い、前記第１の当選態様に対応する正解打順である場合には停止操作のタイミングに関わらずに入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第１の当選態様に対応する不正解打順である場合には停止操作のタイミングが特定のタイミングである場合に入賞可能な小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第２の当選態様である場合に、前記第２の当選態様に対応する正解打順である場合には入賞に伴うメダルの払出数が多くなる停止位置を優先することによって配当の高い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先し、前記第２の当選態様に対応する不正解打順である場合には有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類が多くなる停止位置を優先することによって配当の低い小役の入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置を優先するようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、第１の当選態様が得られる通常状態では停止操作の順序に応じて小役の入賞または取りこぼしが発生する遊技性を提供することができ、第２の当選態様が得られるボーナス状態では停止操作の順序に応じて小役の入賞に伴う遊技媒体の払出数を変化させる遊技性を提供することができるようになるとともに、いずれの制御が行われる場合であっても遊技の公平性を担保することができる。
【0011】
（３）本発明の遊技機では、複数種類の演出状態の間で演出状態を移行させ、特別演出状態では、内部抽選の結果が前記第１の当選態様である場合に正解打順を報知する演出を演出装置に実行させる制御を行う演出制御手段をさらに備え、前記演出制御手段が、演出状態が前記特別演出状態とは異なる遊技における内部抽選で当選した前記ボーナスが入賞すると、前記ボーナス状態における内部抽選の結果が前記第２の当選態様である場合に、停止操作の順序が正解打順であることに基づいて所定のカウンタの記憶値を更新し、当該記憶値がしきい値に達したことに基づいて特典を付与するようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、ボーナス状態において遊技媒体の払出数の面だけではなく、さらなる特典を得るためにも、ボーナス状態において正解打順を予想して停止操作を行う目的を遊技者に与えることができる。
【0013】
（４）本発明の遊技機では、前記演出制御手段が、演出状態が前記特別演出状態である遊技における内部抽選で当選した前記ボーナスが入賞すると、前記ボーナス状態における内部抽選の結果が前記第２の当選態様である場合に正解打順を報知する演出を演出装置に実行させる制御を行うようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、演出状態が特別演出状態であるか否かに応じてボーナス状態の遊技で遊技者が得られる遊技媒体の獲得数を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを説明する図である。
【図3】本発明の実施形態の遊技機における内部抽選テーブルを説明する図である。
【図4】本発明の実施形態の遊技機における内部抽選の当選態様を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態の遊技機における内部抽選の当選態様を説明する図である。
【図6】本発明の実施形態の遊技機における内部抽選の当選態様を説明する図である。
【図7】本発明の実施形態の遊技機におけるリールの図柄配列を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図10】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図11】本発明の実施形態の遊技機における入賞役と図柄組合せとの関係を説明する図である。
【図12】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図13】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図14】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図15】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図16】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図17】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図18】本発明の実施形態に係る遊技機におけるストップボタンの押下順序と入賞役との関係を説明する図である。
【図19】本発明の実施形態の遊技機における遊技状態の状態遷移図である。
【図20】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図21】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図22】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図23】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図24】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図25】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図26】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【図27】本発明の実施形態のリールを停止させる手法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
【0018】
本実施形態の遊技機は、いわゆるスロットマシンあるいは回胴式遊技機と呼ばれるもので、メダルを遊技媒体として用いた遊技を行う種類の遊技機である。
【0019】
本実施形態の遊技機は、収納箱ＢＸ、前面上扉ＵＤ、および前面下扉ＤＤからなる箱形の筐体内に第１リールＲ１〜第３リールＲ３（複数のリール）からなるリールユニットが収められている。また筐体内のリールユニットの下部には、メダルの払出装置としてのホッパーユニット（図示省略）が収められている。また本実施形態の遊技機の筐体内には、ＣＰＵ、ＲＯＭ（情報記憶媒体の一例）、ＲＡＭ等を搭載し、遊技機の動作を制御する制御基板も収められている。
【0020】
図１に示す第１リールＲ１〜第３リールＲ３は、それぞれ外周面が一定の間隔で２１の領域（各領域を「コマ」と称する）に区画されており、各コマに複数種類の図柄のいずれかが配列されている。また第１リールＲ１〜第３リールＲ３は、ステップモータ（リール駆動手段：図示省略）に軸支されており、それぞれステップモータの軸周りに回転駆動され、ステップモータの駆動パルスのパルス数やパルス幅などを制御することによって、コマ単位（所定の回転角度単位、所定の回転量単位）で停止可能に設けられている。すなわち本実施形態の遊技機では、ステップモータが制御基板から供給された駆動パルスに応じて第１リールＲ１〜第３リールＲ３を回転駆動し、制御基板から駆動パルスの供給が断たれると、ステップモータの回転が停止することに伴って第１リールＲ１〜第３リールＲ３が停止する。
【0021】
前面上扉ＵＤと前面下扉ＤＤとは個別に開閉可能に設けられており、前面上扉ＵＤには第１リールＲ１〜第３リールＲ３の回転状態及び停止状態を観察可能にする表示窓ＤＷが設けられている。第１リールＲ１〜第３リールＲ３の停止状態では、第１リールＲ１〜第３リールＲ３それぞれの外周面に一定間隔で配列された複数種類の図柄のうち、外周面上に連続して配列されている３つの図柄（上段図柄、中段図柄、下段図柄）を遊技機の正面から表示窓ＤＷを通じて観察できるようになっている。
【0022】
また本実施形態の遊技機では、表示窓ＤＷを通じて図柄を観察するための表示位置として、各リールについて上段、中段、下段が設けられており、第１リールＲ１の上段、第２リールＲ２の中段、および第３リールＲ３の下段によって有効ラインＬ１が設定され、第１リールＲ１〜第３リールＲ３のそれぞれの中段によって有効ラインＬ２が設定され、第１リールＲ１の下段、第２リールＲ２の中段、および第３リールＲ３の上段によって有効ラインＬ３が設定されている。なお本実施形態の遊技機では、第２リールＲ２の上段および下段は、いずれも有効ライン上の表示位置ではない。
【0023】
そして遊技結果は表示窓ＤＷ内の有効ラインに停止表示された図柄組合せによって判断され、有効ライン上の図柄組合せが予め定められた役に対応した図柄組合せである場合には、その役が入賞したものとしてホッパーユニットからメダルの払い出し等が行われる。なお、本実施形態の遊技機では、１回の遊技に関して必要となるメダルの数、いわゆる規定投入数が３枚に設定され、遊技毎に３枚のメダルが投入されたことに基づいて有効ラインＬ１〜Ｌ３が有効化される。なお規定投入数が複数種類用意されてもよく、その場合には、規定投入数に応じて有効ラインの数が異なっていてもよいし、規定投入数に応じて有効ラインの数は変化しないが有効ラインの種類が異なってもよいし、規定投入数に応じて有効ラインの数および種類の双方が異なるようにしてもよい。
【0024】
また前面上扉ＵＤには、遊技情報表示部ＤＳが設けられている。遊技情報表示部ＤＳは、ＬＥＤ、ランプ、７セグメント表示器等からなり、メダルのクレジット数、１回の遊技におけるメダルの払出数あるいは獲得数、ボーナス状態でのメダルの払出数の合計あるいは獲得数の合計等の各種遊技情報が表示される。
【0025】
また前面上扉ＵＤには、遊技演出を行うための液晶ディスプレイＬＣＤが設けられている。この液晶ディスプレイＬＣＤには、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の映像（または画像）が表示される。また本実施形態の遊技機では、前面上扉ＵＤや前面下扉ＤＤに対して、遊技演出を行うためのスピーカ（図示省略）が複数設けられている。このスピーカからは、遊技を補助したり、遊技を盛り上げたりするための各種の音声が出力される。
【0026】
また前面下扉ＤＤには、各種の操作手段が設けられている。操作手段としては、クレジット（貯留）されたメダルを投入する操作を行うためのベットボタン（投入操作手段）Ｂ０、第１リールＲ１〜第３リールＲ３を回転させて遊技を開始する契機となる操作を行うためのスタートレバー（遊技開始操作手段）ＳＬ、ステップモータにより回転駆動されている第１リールＲ１〜第３リールＲ３のそれぞれを停止させる契機となる操作を行うためのストップボタン（停止操作手段）Ｂ１〜Ｂ３などが設けられている。
【0027】
本実施形態の遊技機では、遊技者がメダルをメダル投入口ＭＩに投入するか、ベットボタンＢ０を押下する操作を行うことで、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の回転制御を開始することが可能な準備状態にセットされる。そして、遊技者がスタートレバーＳＬを押下すると、制御基板において第１リールＲ１〜第３リールＲ３をステップモータの駆動により回転開始させるとともに、乱数値を用いた内部抽選が行われ、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件に、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下操作が許可（有効化）される。
【0028】
その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタンＢ１〜Ｂ３を押下していくと、ストップボタンＢ１〜Ｂ３のそれぞれに内蔵されているストップスイッチ（停止信号出力手段：例えば、フォトセンサ、導通センサ、圧力センサなど）がオン動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオフ状態からオン状態へ変化させる。
【0029】
また遊技者が任意のタイミングで押下状態にあるストップボタンＢ１〜Ｂ３を解放すると、ストップボタンＢ１〜Ｂ３それぞれに対応するストップスイッチがオフ動作を行い、制御基板に入力されるリール停止信号をオン状態からオフ状態に変化させる。
【0030】
そして制御基板は、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下タイミング及び解放タイミングに応じて信号状態が変化するリール停止信号のオフ状態からオン状態への変化に基づいて、内部抽選の結果に応じた停止位置で第１リールＲ１〜第３リールＲ３を停止させる。
【0031】
また前面下扉ＤＤの下部には、メダル払い出し口ＭＯとメダル受け皿ＭＰとが設けられており、遊技の結果に応じた枚数のメダルがメダル払い出し口ＭＯからメダル受け皿ＭＰへ払い出されるようになっている。
【0032】
図２は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。
【0033】
本実施形態の遊技機は、遊技制御手段（制御基板）１００によって制御される。遊技制御手段１００は、メダル投入スイッチ２１０、ベットスイッチ２２０、スタートスイッチ２３０、ストップスイッチ２４０等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいてリールユニット３１０、ホッパーユニット３２０、表示装置３３０、音響装置３４０等の出力手段の動作制御を行う。遊技制御手段１００の機能は各種のプロセッサ（ＣＰＵ、ＤＳＰなど）、ＡＳＩＣ（ゲートアレイなど）、ＲＯＭ（情報記憶媒体の一例）、あるいはＲＡＭなどのハードウェアや、ＲＯＭなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
【0034】
そして遊技制御手段１００は、投入受付手段１０５、乱数発生手段１１０、内部抽選手段１２０、リール制御手段１３０、入賞判定手段１４０、払出制御手段１５０、リプレイ処理手段１６０、遊技状態移行制御手段１７０、演出制御手段１８０、記憶手段１９０を含む。
【0035】
投入受付手段１０５は、遊技毎にメダルの投入を受け付けて、規定投入数（例えば、３枚）に相当するメダルが投入されたことに基づいて、スタートレバーＳＬ（遊技開始操作手段）に対する遊技開始操作を有効化する処理を行う。なお本実施形態の遊技機では、規定投入数に相当するメダルの投入に基づいて有効化されたスタートレバーＳＬの最初の押下操作が、遊技開始操作として受け付けられ、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の回転を開始させる契機となっているとともに、内部抽選を実行する契機となっている。
【0036】
また本実施形態の遊技機では、メダル投入口ＭＩにメダルが投入されると、メダル投入スイッチ２１０が作動することに伴って、投入受付手段１０５が、規定投入数を限度として、投入されたメダルを投入状態に設定する。また本実施形態の遊技機では、遊技機にメダルがクレジットされた状態で、ベットボタンＢ０が押下されると、ベットスイッチ２２０が作動することに伴って、投入受付手段１０５が、規定投入数を限度して、クレジットされたメダルを投入状態に設定する。なお１回の遊技において複数種類の規定投入数うちから任意の規定投入数が選択可能である場合には、選択可能な複数種類の規定投入数のうち最大の規定投入数を限度として、投入されたメダルやクレジットされたメダルが投入状態に設定される。
【0037】
乱数発生手段１１０は、抽選用の乱数値を発生させる手段である。乱数値は、例えば、インクリメントカウンタ（所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ）のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
【0038】
内部抽選手段１２０は、遊技者がスタートレバーＳＬに対する遊技開始操作（有効化されたスタートレバーＳＬへの最初の押下操作）により作動するスタートスイッチ２３０からのスタート信号に基づいて、役の当否を決定する内部抽選を行う手段であって、抽選テーブル選択処理、乱数判定処理、抽選フラグ設定処理などを行う。
【0039】
抽選テーブル選択処理では、記憶手段１９０の内部抽選テーブル記憶手段１９１に格納されている複数の内部抽選テーブルのうち、いずれの内部抽選テーブルを用いて内部抽選を行うかを決定する。本実施形態の遊技機では、内部抽選テーブル記憶手段１９１に、図３に示すような６種類の抽選テーブルＡ〜抽選テーブルＦが記憶されている。そして各抽選テーブルでは、複数の乱数値（例えば、０〜６５５３５の６５５３６個の乱数値）のそれぞれに対して、リプレイ、小役、およびボーナスなどの各種の役が対応づけられている。
【0040】
なお本実施形態の遊技機では、小役として、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、制御小役２、スイカ、チャンス目、チェリー１〜チェリー５、増加小役１、増加小役２が用意されており、内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＥにおける打順ベルＡ１〜打順ベルＡ３、打順ベルＢ１〜打順ベルＢ３、打順ベルＣ１〜打順ベルＣ３、打順ベルＤ１〜打順ベルＤ３、共通ベル、および重複チェリーや内部抽選テーブルＦにおけるＪＡＣ１〜ＪＡＣ６およびＪＡＣチェリーは、１回の内部抽選で複数種類の小役が重複して当選するように同一の乱数値に対して複数種類の小役が対応づけられていることを意味する。
【0041】
ここで内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＥにおける打順ベルＡ１〜打順ベルＡ３、打順ベルＢ１〜打順ベルＢ３、打順ベルＣ１〜打順ベルＣ３、打順ベルＤ１〜打順ベルＤ３、共通ベル、および重複チェリーについて図４を参照しながら具体的に説明する。
【0042】
打順ベルＡ１（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル２１、不正解ベル２２、および不正解ベル２６が重複して当選することを示している。
【0043】
打順ベルＡ２（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル１９、不正解ベル２３、および不正解ベル２７が重複して当選することを示している。
【0044】
打順ベルＡ３（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２０、不正解ベル２４、および不正解ベル２５が重複して当選することを示している。
【0045】
打順ベルＢ１（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２４、および不正解ベル２５が重複して当選することを示している。
【0046】
打順ベルＢ２（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２２、および不正解ベル２６が重複して当選することを示している。
【0047】
打順ベルＢ３（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２３、および不正解ベル２７が重複して当選することを示している。
【0048】
打順ベルＣ１（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル２０、不正解ベル２２、および不正解ベル２７が重複して当選することを示している。
【0049】
打順ベルＣ２（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２１、不正解ベル２３、および不正解ベル２５が重複して当選することを示している。
【0050】
打順ベルＣ３（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル１９、不正解ベル２４、および不正解ベル２６が重複して当選することを示している。
【0051】
打順ベルＤ１（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２３、および不正解ベル２５が重複して当選することを示している。
【0052】
打順ベルＤ２（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２４、および不正解ベル２６が重複して当選することを示している。
【0053】
打順ベルＤ３（第１の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２２、および不正解ベル２７が重複して当選することを示している。
【0054】
このように本実施形態の遊技機では、打順ベルＡ１〜打順ベルＡ３、打順ベルＢ１〜Ｂ３、打順ベルＣ１〜打順ベルＣ３、および打順ベルＤ１〜打順ベルＤ３において２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルとが重複して当選し、不正解ベルの組合せが異なっている。
【0055】
また図４に示すように、共通ベルは、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、および制御小役２が重複して当選することを示しており、重複チェリーは、チェリー１〜チェリー５が重複して当選することを示している。
【0056】
次に内部抽選テーブルＦにおけるＪＡＣ１〜ＪＡＣ６およびＪＡＣチェリーについて図５を参照しながら具体的に説明する。
【0057】
ＪＡＣ１（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、スイカ、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0058】
ＪＡＣ２（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、チャンス目、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0059】
ＪＡＣ３（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0060】
ＪＡＣ４（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役２、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0061】
ＪＡＣ５（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、チェリー３、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0062】
ＪＡＣ６（第２の当選態様）は、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、チェリー４、チェリー５、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0063】
このように本実施形態の遊技機では、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６において２種類の正解ベルと２種類の増加小役とが必ず重複して当選し、不正解ベル１〜不正解ベル２７の重複の有無やその他の重複する小役が異なっている。
【0064】
また図５に示すように、ＪＡＣチェリーは、チェリー１、チェリー２、チェリー５、増加小役１、および増加小役２が重複して当選することを示している。
【0065】
また本実施形態の遊技機では、リプレイとして、通常リプレイ、昇格リプレイ、転落リプレイ、制御リプレイ１〜制御リプレイ４が用意されており、内部抽選テーブルＢにおける打順リプレイＡ１〜打順リプレイＡ３、および打順リプレイＢ１〜打順リプレイＢ５は、１回の内部抽選で複数種類のリプレイが重複して当選するように同一の乱数値に対して複数種類のリプレイが対応づけられていることを意味する。
【0066】
ここで内部抽選テーブルＢにおける打順リプレイＡ１〜打順リプレイＡ３について図６を参照しながら具体的に説明すると、打順リプレイＡ１は、通常リプレイおよび転落リプレイが重複して当選することを示し、打順リプレイＡ２は、通常リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ３が重複して当選することを示し、打順リプレイＡ３は、通常リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ４が重複して当選することを示している。
【0067】
このように本実施形態の遊技機では、打順リプレイＡ１〜打順リプレイＡ３において通常リプレイおよび転落リプレイが必ず重複して当選し、通常リプレイおよび転落リプレイと制御リプレイとの重複の有無や、通常リプレイおよび転落リプレイと重複して当選する制御リプレイの種類が異なっている。
【0068】
また内部抽選テーブルＢにおける打順リプレイＢ１〜打順リプレイＢ３について図６を参照しながら具体的に説明すると、打順リプレイＢ１は、昇格リプレイおよび転落リプレイが重複して当選することを示し、打順リプレイＢ２は、昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ１が重複して当選することを示し、打順リプレイＢ３は、昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ２が重複して当選することを示し、打順リプレイＢ４は、昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ３が重複して当選することを示し、打順リプレイＢ５は、昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ４が重複して当選することを示している。
【0069】
このように本実施形態の遊技機では、打順リプレイＢ１〜打順リプレイＢ５において昇格リプレイおよび転落リプレイが必ず重複して当選し、昇格リプレイおよび転落リプレイと制御リプレイとの重複の有無や、昇格リプレイおよび転落リプレイと重複して当選する制御リプレイの種類が異なっている。
【0070】
また本実施形態の遊技機では、ボーナスとしてビッグボーナス（ＢＢ）が用意されており、内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＤでは、ビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象として設定されているが、内部抽選テーブルＥおよび内部抽選テーブルＦでは、ビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象から除外されている。
【0071】
また本実施形態の遊技機では、遊技状態として、通常状態、第１リプレイタイム状態、第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態が設定可能とされ、抽選テーブル選択処理では、遊技状態に応じて内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのいずれか１つを内部抽選で使用する内部抽選テーブルとして選択する。
【0072】
乱数判定処理では、スタートスイッチ２３０からのスタート信号に基づいて、遊技毎に乱数発生手段１１０から乱数値（抽選用乱数）を取得し、取得した乱数値について記憶手段１９０の内部抽選テーブル記憶手段１９１に記憶されている内部抽選テーブルを参照して役に当選したか否かを判定する。
【0073】
抽選フラグ設定処理では、乱数判定処理の結果に基づいて、当選したと判定された役に対応する抽選フラグを非当選状態（第１のフラグ状態、オフ状態）から当選状態（第２のフラグ状態、オン状態）に設定する。本実施形態の遊技機では、２種類以上の役が重複して当選した場合には、重複して当選した２種類以上の役のそれぞれに対応する抽選フラグが当選状態に設定される。なお抽選フラグの設定情報は、記憶手段１９０の抽選フラグ記憶手段１９２に格納される。
【0074】
また本実施形態の遊技機では、入賞するまで次回以降の遊技に当選状態を持ち越し可能な抽選フラグ（持越可能フラグ）と、入賞の如何に関わらず次回以降の遊技に当選状態を持ち越さずに非当選状態にリセットされる抽選フラグ（持越不可フラグ）とが用意されている。前者の持越可能フラグが対応づけられる役としては、ビッグボーナス（ＢＢ）があり、小役およびリプレイは後者の持越不可フラグに対応づけられている。すなわち抽選フラグ設定処理では、内部抽選でビッグボーナス（ＢＢ）に当選すると、ビッグボーナス（ＢＢ）の抽選フラグの当選状態を、ビッグボーナス（ＢＢ）が入賞するまで持ち越す処理を行う。このとき内部抽選手段１２０は、ビッグボーナス（ＢＢ）の抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技でも、小役およびリプレイについての当否を決定する内部抽選を行っている。すなわち抽選フラグ設定処理では、ビッグボーナス（ＢＢ）の抽選フラグの当選状態が持ち越されている遊技において、小役やリプレイが当選した場合には、既に当選しているビッグボーナス（ＢＢ）の抽選フラグと内部抽選で当選した小役やリプレイの抽選フラグとからなる２種類以上の役に対応する抽選フラグを当選状態に設定する。
【0075】
リール制御手段１３０は、遊技者がスタートレバーＳＬへの遊技開始操作により作動するスタートスイッチ２３０からのスタート信号に基づいて、ステップモータにより第１リールＲ１〜第３リールＲ３の回転駆動を開始し、第１リールＲ１〜第３リールＲ３が所定速度（約８０ｒｐｍ：１分間あたり約８０回転となる回転速度）で定常回転しているリールに対応するストップボタンＢ１〜Ｂ３（停止操作手段）を押下することによる停止操作を有効化する制御を行うとともに、ステップモータにより回転駆動されている第１リールＲ１〜第３リールＲ３を抽選フラグの設定状態（内部抽選の結果）に応じた態様で停止させる制御を行う。
【0076】
そしてリール制御手段１３０は、ストップボタンＢ１〜Ｂ３に対する停止操作が有効化された状態において、遊技者がストップボタンＢ１〜Ｂ３を押下することによりストップスイッチ２４０が作動すると、ストップスイッチ２４０からのリール停止信号に基づいて、リールユニット３１０のステップモータへの駆動パルス（モータ駆動信号）の供給を停止することにより、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の各リールを停止させる制御を行う。
【0077】
すなわちリール制御手段１３０は、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の各ボタンが押下される毎に、第１リールＲ１〜第３リールＲ３のうち押下されたボタンに対応するリールの停止位置を決定して、決定された停止位置でリールを停止させる制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、ストップボタンＢ１を押下することが第１リールＲ１を停止させるための操作に対応し、ストップボタンＢ２を押下することが第２リールＲ２を停止させるための操作に対応し、ストップボタンＢ３を押下することが第３リールＲ３を停止させるための操作に対応する。すなわち本実施形態の遊技機では、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序が変化すると、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の停止順序が変化する。
【0078】
また本実施形態の遊技機では、ストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下された時点から１９０ｍｓ以内に、第１リールＲ１〜第３リールＲ３のうち、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールが停止し、回転している各リールの停止位置は、ストップボタンの押下時点からリールが停止するまでに要するコマ数が０コマ〜４コマの範囲（所定の引き込み範囲）で決定される。そして、リール制御手段１３０は、ストップボタンＢ１〜Ｂ３のうち押下されたストップボタンに対応する回転中のリールの外周面上において、内部抽選で当選した役に対応する図柄が、ストップボタンの押下された時点で有効ライン上の表示位置に対して０コマ〜４コマの範囲内（０ｍｓ〜１９０ｍｓに対応する引き込み範囲）に位置する場合に、抽選フラグが当選状態に設定されている役に対応する図柄が有効ライン上の表示位置に表示されるように、押下されたストップボタンに対応する回転中のリールを停止させる制御を行っている。
【0079】
具体的には、リール制御手段１３０は、ロジック演算により回転中のリールの停止位置を求める処理（ロジック演算処理）と、記憶手段１９０の停止制御テーブル記憶手段１９３ａに記憶されている停止制御テーブルを参照して回転中のリールの停止位置を決定する処理（テーブル参照処理）とを行っている。
【0080】
まずロジック演算処理では、役毎に定められた優先順位データに従ってストップスイッチ２４０の作動時点（ストップボタンの押下が検出された時点）におけるリールの位置である押下検出位置から０コマ〜４コマの範囲内に存在する５コマ分の停止位置の候補に対して優先度を求める。そして各停止位置の候補の優先度のうち最も優先度の高い停止位置の候補を実際の停止位置として決定する。ただしロジック演算処理では、内部抽選の結果や押下検出位置などに応じて複数の停止位置の候補に対して同一の優先度が求まる場合があり、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合には、後述するテーブル参照処理によって実際の停止位置を決定する。
【0081】
特に本実施形態の遊技機では、「リプレイ＞小役＞ボーナス」の順序で優先順位が定められており、ロジック演算処理では、２種類以上の役に関する抽選フラグが内部当選状態に設定されている場合には、各役に対応付けられた優先順位に従って、優先順位の高い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補について優先順位が低い役の入賞形態を構成する図柄を含む停止位置の候補よりも優先度が高くなるように優先度を求める。
【0082】
なお本実施形態の遊技機では、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における停止位置の候補についての優先度は、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類に応じて優先度を求める場合と、小役について予め定められている配当に基づくメダルの払出数に応じて優先度を求める場合とが存在し、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合には、有効ライン上に表示可能な入賞形態を示す図柄組合せの種類が多くなる停止位置ほど優先度が高くなるように５コマ分の停止位置の候補についての優先度を求め、メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合には、有効ライン上の表示位置に表示されている図柄に対応する小役の配当に基づくメダルの払出数が多くなる停止位置（配当が多い小役を入賞させることができる停止位置）ほど優先順位が高くなるように５コマ分の停止位置の候補についての優先度を求める。ただし、メダルの払出数に応じて停止位置の候補についての優先度を求める場合に、配当が同一の小役が重複して当選した場合には、それぞれの小役を入賞させることができる停止位置の候補についての優先度はそれぞれ同一のものとして扱われる。
【0083】
そして本実施形態では、打順ベルＡ１〜打順ベルＡ３、打順ベルＢ１〜打順ベルＢ３、打順ベルＣ１〜打順ベルＣ３、あるいは打順ベルＤ１〜打順ベルＤ３のいずれかが当選した場合には、メダルの払出数に応じて優先度を求めるロジック演算を行う。ただし本実施形態では、各打順ベルが当選した場合に、２種類の正解ベルと、９種類の不正解ベルとが重複して当選するが、これらの小役の配当はいずれも同一であるため、いずれの小役の入賞に伴うメダルの払出数も同一となる。このため、各打順ベルに含まれる２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルとは同一の優先順位で扱われ、正解ベルの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置の候補の優先度と不正解ベルの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に表示させる停止位置の候補の優先度とは同一の優先度となる。
【0084】
また本実施形態では、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合には、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序に応じて異なるロジック演算が行われる。具体的には、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のそれぞれには固有の正解打順が設定されており、正解打順とは異なる順序が不正解打順として扱われる。そしてＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、メダルの払出数に応じて優先度を求めるロジック演算を行い、配当の最も高い小役を入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められる。またＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類に応じて停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算を行い、最も多くの入賞形態を構成する図柄組合せを表示させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度が求められる。なお本実施形態では、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６に含まれる複数種類の小役のうち、正解ベルや不正解ベルは、いずれも配当が９枚で入賞形態を示す図柄組合せの種類は１種類〜４種類であり、増加小役１は配当が１枚で入賞形態を示す図柄組合せの種類は５４種類、増加小役２は配当が２枚で入賞形態を構成する図柄組合せの種類は３６種類となっている。すなわちＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、増加小役１や増加小役２よりも配当の高い正解ベルや不正解ベルを入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるようにロジック演算が行われ、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、入賞形態を示す図柄組合せの種類が正解ベルや不正解ベルよりも多い増加小役１や増加小役２を入賞させることができる停止位置の候補の優先度が最も高くなるようにロジック演算が行われる。
【0085】
またロジック演算処理では、いわゆる引き込み処理と蹴飛ばし処理とをリールの停止位置の候補を求める処理として行っている。引き込み処理とは、抽選フラグが当選状態に設定された役を可能な限り入賞させることができるようにリールの停止位置の候補を求める処理である。一方蹴飛ばし処理とは、抽選フラグが非当選状態に設定された役を入賞させることができないようにリールの停止位置の候補を求める処理である。このようにリール制御手段１３０は、抽選フラグが当選状態に設定された役の図柄を入賞の形態で停止可能にし、一方で抽選フラグが非当選状態に設定された役の図柄が入賞の形態で停止しないようにリールの停止位置の候補を求めるロジック演算処理を行っている。
【0086】
また本実施形態の遊技機では、リールユニット３１０がフォトセンサからなるリールインデックス３１５を備えており、リール制御手段１３０は、リールが１回転する毎にリールインデックス３１５で検出される基準位置信号に基づいて、リールの基準位置（リールインデックスによって検出されるコマ）からの回転角度（ステップモータの回転軸の回転ステップ数）を求めることによって、現在のリールの回転状態を監視することができるようになっている。すなわちリール制御手段１３０は、ストップスイッチ２４０の作動時におけるリールの位置を、リールの基準位置からの回転角度を求めることにより得ることができる。
【0087】
テーブル参照処理では、ロジック演算処理を行った結果、最も優先度の高い停止位置の候補が複数得られた場合に、いずれの位置を停止位置とするかを、記憶手段１９０の停止制御テーブル記憶手段１９３に記憶されている停止制御テーブルを参照して決定する。
【0088】
ここで停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、ストップスイッチ２４０の作動時点（ストップボタンの押下が検出された時点）におけるリールの位置である押下検出位置と、押下検出位置から実際の停止位置までの回転量を示す滑りコマ数との対応関係が設定されている。なお停止制御テーブルでは、抽選フラグの設定状態に応じて、押下検出位置と実際の停止位置との対応関係が設定されていてもよい。
【0089】
そして本実施形態では、図７に示すように、リールユニット３１０を構成する第１リールＲ１〜第３リールＲ３の外周面に対して、赤７図柄「赤７」、黒７図柄「黒７」、白７図柄「白７」、ＢＡＲ図柄「ＢＡＲ」、リプレイ図柄Ａ「ＲＰＡ」、リプレイ図柄Ｂ「ＲＰＢ」、ベル図柄「ＢＬ」、スイカ図柄Ａ「ＷＭＡ」、スイカ図柄Ｂ「ＷＭＢ」、およびチェリー図柄「ＣＨ」が配列されており、特にリプレイ図柄「ＲＰ」については、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の外周面において４コマ以内の間隔で配列されている。このため、押下検出位置に関わらずに、有効ライン上にリプレイ図柄「ＲＰ」を表示させることができるようになっている。なお本実施形態では、第２リールＲ２の外周面におけるチェリー図柄「ＣＨ」についても４コマ以内の間隔で配列されており、チェリー図柄「ＣＨ」も押下検出位置に関わらずに有効ライン上に表示させることができるようになっている。
【0090】
また本実施形態の遊技機では、図７に示すように、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の外周面に対して、ベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、およびベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が配列されており、各リールの外周面において、同一種類のベル図柄同士は２コマ間隔、異種類のベル図柄同士は４コマ間隔となるように配列されている。そして本実施形態では、押下検出位置に関わらずに、有効ライン上にベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、あるいはベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」のいずれかを表示させることができ、かつ２種類以上のベル図柄が同時に表示されることがないように各ベル図柄が配列されている。
【0091】
そして内部抽選で打順ベルＡ１〜打順ベルＡ３、打順ベルＢ１〜Ｂ３、打順ベルＣ１〜打順ベルＣ３、打順ベルＤ１〜打順ベルＤ３のいずれかが当選した場合に参照される内部抽選テーブルでは、各打順ベルに含まれる小役の入賞に伴うメダルの払出数が同一であるためにストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序によって優先順位が設定されており、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、正解ベルの入賞が優先され、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、不正解ベルの入賞が優先されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0092】
例えば、内部抽選で打順ベルＡ１が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル２１、不正解ベル２２、および不正解ベル２６の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル２１、不正解ベル２２、あるいは不正解ベル２６のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0093】
また例えば、内部抽選で打順ベルＡ２が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル１９、不正解ベル２３、および不正解ベル２７の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル１９、不正解ベル２３、あるいは不正解ベル２７のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0094】
また例えば、内部抽選で打順ベルＡ３が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２０、不正解ベル２４、および不正解ベル２５の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２０、不正解ベル２４、あるいは不正解ベル２５のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0095】
また例えば、内部抽選で打順ベルＢ１が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２４、および不正解ベル２５の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル１、不正解ベル５、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１３、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２４、あるいは不正解ベル２５のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0096】
また例えば、内部抽選で打順ベルＢ２が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２２、および不正解ベル２６の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル２、不正解ベル６、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１４、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２２、あるいは不正解ベル２６のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0097】
また例えば、内部抽選で打順ベルＢ３が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２３、および不正解ベル２７の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル３、不正解ベル４、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１５、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２３、あるいは不正解ベル２７のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0098】
また例えば、内部抽選で打順ベルＣ１が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル２０、不正解ベル２２、および不正解ベル２７の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３またはＢ２→Ｂ３→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３およびＢ２→Ｂ３→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル２０、不正解ベル２２、あるいは不正解ベル２７のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0099】
また例えば、内部抽選で打順ベルＣ２が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２１、不正解ベル２３、および不正解ベル２５の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３またはＢ２→Ｂ３→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３およびＢ２→Ｂ３→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２１、不正解ベル２３、あるいは不正解ベル２５のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0100】
また例えば、内部抽選で打順ベルＣ３が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル１９、不正解ベル２４、および不正解ベル２６の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３またはＢ２→Ｂ３→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３およびＢ２→Ｂ３→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル１９、不正解ベル２４、あるいは不正解ベル２６のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0101】
また例えば、内部抽選で打順ベルＤ１が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２３、および不正解ベル２５の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２またはＢ３→Ｂ２→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２およびＢ３→Ｂ２→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル１、不正解ベル６、不正解ベル８、不正解ベル１１、不正解ベル１３、不正解ベル１８、不正解ベル２１、不正解ベル２３、あるいは不正解ベル２５のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0102】
また例えば、内部抽選で打順ベルＤ２が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２４、および不正解ベル２６の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２またはＢ３→Ｂ２→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２およびＢ３→Ｂ２→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル２、不正解ベル４、不正解ベル９、不正解ベル１２、不正解ベル１４、不正解ベル１６、不正解ベル１９、不正解ベル２４、あるいは不正解ベル２６のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0103】
また例えば、内部抽選で打順ベルＤ３が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２２、および不正解ベル２７の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図８に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２またはＢ３→Ｂ２→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２が入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２およびＢ３→Ｂ２→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に応じて、不正解ベル３、不正解ベル５、不正解ベル７、不正解ベル１０、不正解ベル１５、不正解ベル１７、不正解ベル２０、不正解ベル２２、あるいは不正解ベル２７のいずれかが入賞するか、各正解ベルおよび各不正解ベルがいずれも入賞せずにＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが有効ライン上に表示されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0104】
また内部抽選でＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に参照される内部抽選テーブルでは、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、メダルの払出数が多くなるように停止位置を決定するべく、正解ベルや不正解ベルの入賞が優先され、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが多くなるように停止位置を決定するべく、増加小役の入賞が優先されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0105】
例えば、内部抽選でＪＡＣ１が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、スイカ、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１、正解ベル２、または不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0106】
また例えば、内部抽選でＪＡＣ２が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、チャンス目、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１、正解ベル２、または不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0107】
また例えば、内部抽選でＪＡＣ３が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１、正解ベル２、または不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0108】
また例えば、内部抽選でＪＡＣ４が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役２、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ３→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１、正解ベル２、または不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ２→Ｂ３→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0109】
また例えば、内部抽選でＪＡＣ５が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、チェリー３、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１または正解ベル２のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0110】
また例えば、内部抽選でＪＡＣ６が当選した場合、すなわち正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、チェリー４、チェリー５、増加小役１、および増加小役２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図９に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ２→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、正解ベル１、正解ベル２、または不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかが入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ２→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、増加小役１および増加小役２が重複して入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0111】
また内部抽選で打順リプレイＡ１〜打順リプレイＡ３のいずれかが当選した場合に参照される内部抽選テーブルでは、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序によって優先順位が設定されており、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、通常リプレイの入賞が優先され、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、転落リプレイの入賞が優先されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0112】
例えば、内部抽選で打順リプレイＡ１が当選した場合、すなわち通常リプレイおよび転落リプレイの抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（ストップボタンＢ１が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、通常リプレイが入賞し、不正解打順（ストップボタンＢ２あるいはストップボタンＢ３が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0113】
また例えば、内部抽選で打順リプレイＡ２が当選した場合、すなわち通常リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ３の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（ストップボタンＢ２が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、通常リプレイが入賞し、不正解打順（ストップボタンＢ１あるいはストップボタンＢ３が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0114】
また例えば、内部抽選で打順リプレイＡ３が当選した場合、すなわち通常リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ４の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（ストップボタンＢ３が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、通常リプレイが入賞し、不正解打順（ストップボタンＢ１あるいはストップボタンＢ２が最初に押下される順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0115】
また内部抽選で打順リプレイＢ１〜打順リプレイＢ５のいずれかが当選した場合に参照される内部抽選テーブルでは、ストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序によって優先順位が設定されており、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、昇格リプレイの入賞が優先され、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、転落リプレイの入賞が優先されるように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0116】
例えば、内部抽選で打順リプレイＢ１が当選した場合、すなわち昇格リプレイおよび転落リプレイの抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、昇格リプレイが入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0117】
また例えば、内部抽選で打順リプレイＢ２が当選した場合、すなわち昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ１の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、昇格リプレイが入賞し、不正解打順（Ｂ１→Ｂ３→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0118】
例えば、内部抽選で打順リプレイＢ３が当選した場合、すなわち昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ２の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３あるいはＢ２→Ｂ３→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、昇格リプレイが入賞し、不正解打順（Ｂ２→Ｂ１→Ｂ３およびＢ２→Ｂ３→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0119】
また例えば、内部抽選で打順リプレイＢ４が当選した場合、すなわち昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ３の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、昇格リプレイが入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ１→Ｂ２とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0120】
また例えば、内部抽選で打順リプレイＢ５が当選した場合、すなわち昇格リプレイ、転落リプレイ、および制御リプレイ４の抽選フラグが重複して当選状態に設定されている場合に参照される停止制御テーブルでは、図１０に示すように、正解打順（Ｂ３→Ｂ２→Ｂ１の順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、昇格リプレイが入賞し、不正解打順（Ｂ３→Ｂ２→Ｂ１とは異なる順序）でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに、転落リプレイが入賞するように押下検出位置に対する滑りコマ数が設定されている。
【0121】
入賞判定手段１４０は、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の停止態様に基づいて、役が入賞したか否かを判定する処理を行う。具体的には、記憶手段１９０の入賞判定テーブル記憶手段１９４に記憶されている入賞判定テーブルを参照しながら、第１リールＲ１〜第３リールＲ３の全てが停止した時点で有効ライン上に表示されている図柄組合せが、予め定められた役の入賞の形態であるか否かを判定する。そして、各リールが停止した状態における有効ライン上に表示された図柄組合せによって、図１１〜図１８に示すように、ビッグボーナス（ＢＢ）、通常リプレイ、昇格リプレイ、転落リプレイ、制御リプレイ１〜制御リプレイ４、正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、制御小役２、スイカ、チャンス目、チェリー１〜チェリー５、増加小役１、増加小役２の入賞の有無やＲＴ変動ブランクの表示の有無が判定できるように入賞判定テーブルが用意されている。
【0122】
具体的には、図１１に示すように、有効ライン上に「赤７・赤７・赤７」が表示された場合に、ビッグボーナス（ＢＢ）が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＲＰ・ＲＰ・ＲＰ」が表示された場合に、通常リプレイが入賞したと判定され、有効ライン上に「ＲＰ・ＲＰ・ＢＬＡ」、「ＲＰ・ＲＰ・ＢＬＢ」、あるいは「ＲＰ・ＲＰ・ＢＬＣ」のいずれかが表示された場合に、昇格リプレイが入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・赤７・ＲＰ」、「ＢＬＡ・赤７・ＤＵＭ」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＲＰ」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＤＵＭ」、「ＢＬＡ・ＷＭ・ＲＰ」、「ＢＬＡ・ＷＭ・ＤＵＭ」、「ＢＬＢ・赤７・ＲＰ」、「ＢＬＢ・赤７・ＤＵＭ」、「ＢＬＢ・ＣＨ・ＲＰ」、「ＢＬＢ・ＣＨ・ＤＵＭ」、「ＢＬＢ・ＷＭ・ＲＰ」、「ＢＬＢ・ＷＭ・ＤＵＭ」、「ＢＬＣ・赤７・ＲＰ」、「ＢＬＣ・赤７・ＤＵＭ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＲＰ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＤＵＭ」、「ＢＬＣ・ＷＭ・ＲＰ」、あるいは「ＢＬＣ・ＷＭ・ＤＵＭ」のいずれかが表示された場合に、転落リプレイが入賞したと判定され、有効ライン上に「黒７・黒７・ＲＰ」が表示された場合に、制御リプレイ１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＷＭ・ＲＰ・ＲＰ」あるいは「ＤＵＭ・ＲＰ・ＲＰ」のいずれかが表示された場合に、制御リプレイ２が入賞したと判定され、有効ライン上に「黒７・黒７・黒７」あるいは「黒７・黒７・ＣＨ」のいずれかが表示された場合に、制御リプレイ３が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・黒７・ＲＰ」、「ＢＬＢ・黒７・ＲＰ」、あるいは「ＢＬＣ・黒７・ＲＰ」のいずれかが表示された場合に、制御リプレイ４が入賞したと判定される。
【0123】
また図１２に示すように、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＣＨ・黒７」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・黒７」、あるいは「ＢＬＣ・ＣＨ・ＣＨ」のいずれかが表示された場合に、正解ベル１が入賞したと判定され、有効ライン上に「黒７・ＣＨ・ＲＰ」あるいは「黒７・ＣＨ・ＤＵＭ」のいずれかが表示された場合に、正解ベル２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル３が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル４が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル５が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル６が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル７が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル８が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル９が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル１０が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル１１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル１２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル１３が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル１４が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル１５が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル１６が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル１７が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＢ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル１８が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル１９が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル２０が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル２１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル２２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル２３が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル２４が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」が表示された場合に、不正解ベル２５が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」が表示された場合に、不正解ベル２６が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」が表示された場合に、不正解ベル２７が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＣＨ・ＣＨ・ＲＰ」あるいは「ＣＨ・ＣＨ・ＤＵＭ」のいずれかが表示された場合に、制御小役１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＡＮＹ・ＤＵＭ・ＡＮＹ」（ＡＮＹはいずれの図柄でも良いことを示す）が表示された場合に、制御小役２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＷＭ・ＷＭ・ＷＭ」が表示された場合に、スイカが入賞したと判定され、有効ライン上に「ＷＭ・赤７・ＷＭ」が表示された場合に、チャンス目が入賞したと判定される。
【0124】
また図１３に示すように、有効ライン上に「ＣＨ・黒７・赤７」、「ＣＨ・黒７・黒７」、「ＣＨ・黒７・白７」、「ＣＨ・黒７・ＣＨ」、「ＣＨ・黒７・ＢＬＡ」、「ＣＨ・黒７・ＢＬＢ」、あるいは「ＣＨ・黒７・ＢＬＣ」のいずれかが表示された場合に、チェリー１が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＣＨ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＣＨ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＣＨ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＣＨ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＣＨ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＣＨ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＣＨ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＣＨ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、あるいは「ＣＨ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」のいずれかが表示された場合に、チェリー２が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＣＨ・ＢＬＡ・黒７」、「ＣＨ・ＢＬＡ・ＣＨ」、「ＣＨ・ＢＬＢ・黒７」、「ＣＨ・ＢＬＢ・ＣＨ」、「ＣＨ・ＢＬＣ・黒７」、あるいは「ＣＨ・ＢＬＣ・ＣＨ」のいずれかが表示された場合に、チェリー３が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＣＨ・ＢＬＡ・赤７」、「ＣＨ・ＢＬＡ・白７」、「ＣＨ・ＢＬＢ・赤７」、「ＣＨ・ＢＬＢ・白７」、「ＣＨ・ＢＬＣ・赤７」、あるいは「ＣＨ・ＢＬＣ・白７」のいずれかが表示された場合に、チェリー４が入賞したと判定され、有効ライン上に「ＣＨ・ＣＨ・黒７」、「ＣＨ・ＣＨ・ＣＨ」、「ＣＨ・ＣＨ・ＢＬＡ」、「ＣＨ・ＣＨ・ＢＬＢ」、あるいは「ＣＨ・ＣＨ・ＢＬＣ」のいずれかが表示された場合に、チェリー５が入賞したと判定される。
【0125】
また図１４および図１５に示すように、有効ライン上に「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「白７・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「白７・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「白７・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「白７・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「白７・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「白７・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「白７・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「白７・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「白７・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＲＰ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＲＰ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＲＰ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＲＰ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＲＰ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＲＰ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＲＰ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＲＰ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「ＲＰ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、あるいは「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」のいずれかが表示された場合に、増加小役１が入賞したと判定される。
【0126】
また図１６に示すように、有効ライン上に「ＢＬＡ・ＢＬＡ・赤７」、「ＢＬＡ・ＢＬＡ・黒７」、「ＢＬＡ・ＢＬＡ・白７」、「ＢＬＡ・ＢＬＡ・ＣＨ」、「ＢＬＡ・ＢＬＢ・赤７」、「ＢＬＡ・ＢＬＢ・黒７」、「ＢＬＡ・ＢＬＢ・白７」、「ＢＬＡ・ＢＬＢ・ＣＨ」、「ＢＬＡ・ＢＬＣ・赤７」、「ＢＬＡ・ＢＬＣ・黒７」、「ＢＬＡ・ＢＬＣ・白７」、「ＢＬＡ・ＢＬＣ・ＣＨ」、「ＢＬＢ・ＢＬＡ・赤７」、「ＢＬＢ・ＢＬＡ・黒７」、「ＢＬＢ・ＢＬＡ・白７」、「ＢＬＢ・ＢＬＡ・ＣＨ」、「ＢＬＢ・ＢＬＢ・赤７」、「ＢＬＢ・ＢＬＢ・黒７」、「ＢＬＢ・ＢＬＢ・白７」、「ＢＬＢ・ＢＬＢ・ＣＨ」、「ＢＬＢ・ＢＬＣ・赤７」、「ＢＬＢ・ＢＬＣ・黒７」、「ＢＬＢ・ＢＬＣ・白７」、「ＢＬＢ・ＢＬＣ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・赤７」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・黒７」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・白７」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・赤７」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・黒７」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・白７」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・赤７」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・黒７」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・白７」、あるいは「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＣＨ」のいずれかが表示された場合に、増加小役２が入賞したと判定される。
【0127】
また図１７および図１８に示すように、有効ライン上に「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「赤７・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「黒７・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＤＵＭ・ＢＬＡ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＤＵＭ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」、「ＤＵＭ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＢＬＡ」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＢＬＢ」、「ＢＬＡ・ＣＨ・ＢＬＣ」、「ＢＬＢ・ＣＨ・ＢＬＡ」、「ＢＬＢ・ＣＨ・ＢＬＢ」、「ＢＬＢ・ＣＨ・ＢＬＣ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＢＬＡ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＢＬＢ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＢＬＣ」、「白７・ＢＬＡ・赤７」、「白７・ＢＬＡ・黒７」、「白７・ＢＬＡ・白７」、「白７・ＢＬＡ・ＣＨ」、「白７・ＢＬＢ・赤７」、「白７・ＢＬＢ・黒７」、「白７・ＢＬＢ・白７」、「白７・ＢＬＢ・ＣＨ」、「白７・ＢＬＣ・赤７」、「白７・ＢＬＣ・黒７」、「白７・ＢＬＣ・白７」、あるいは「白７・ＢＬＣ・ＣＨ」のいずれかが表示された場合に、ＲＴ変動ブランクが表示されたと判定される。
【0128】
そして本実施形態の遊技機では、入賞判定手段１４０の判定結果に基づいて、入賞時処理が実行される。入賞時処理としては、例えば、小役（正解ベル１、正解ベル２、不正解ベル１〜不正解ベル２７、制御小役１、制御小役２、スイカ、チャンス目、チェリー１〜チェリー５、増加小役１、増加小役２）が入賞した場合には払出制御手段１５０によってメダルの払出制御処理が行われ、リプレイ（通常リプレイ、昇格リプレイ、転落リプレイ、制御リプレイ１〜制御リプレイ４）が入賞した場合にはリプレイ処理手段１６０によってリプレイ処理が行われ、ビッグボーナス（ＢＢ）が入賞した場合やＲＴ変動ブランクが表示された場合には遊技状態移行制御手段１７０によって遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理が行われる。
【0129】
払出制御手段１５０は、遊技結果に応じたメダルの払い出しに関する払出制御処理を行う。具体的には、小役が入賞した場合に、役毎に予め定められている規定投入数に応じた配当に基づいて遊技におけるメダルの払出数を決定し、決定された払出数に相当するメダルを、ホッパーユニット３２０（払出装置）に払い出させる制御を行う。なお複数の有効ラインにおいて別々の小役が入賞した場合や１種類の小役が複数の有効ラインにおいて入賞した場合には、有効ライン毎に入賞した小役の配当に基づくメダルの払出数を決定し、その合計が遊技におけるメダルの払出数として決定される。ただし本実施形態では、１回の遊技でのメダルの払出数に上限（例えば、９枚）が設けられており、払出数の合計が上限を超える場合には、上限を遊技におけるメダルの払出数として決定する。
【0130】
ホッパーユニット３２０は、払出制御手段１５０によって指示された払出数のメダルを払い出す動作を行う。ホッパーユニット３２０には、メダルを１枚払い出す毎に作動する払出メダル検出スイッチ３２５が備えられており、払出制御手段１５０は、払出メダル検出スイッチ３２５からの入力信号に基づいてホッパーユニット３２０から実際に払い出されたメダルの数を管理することができるように構成されている。
【0131】
なおメダルのクレジット（内部貯留）が許可されている場合には、ホッパーユニット３２０によって実際にメダルの払い出しを行う代わりに、記憶手段１９０のクレジット記憶領域（図示省略）に記憶されているクレジット数（クレジットされたメダルの数）に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行って仮想的にメダルを払い出す処理を行う。
【0132】
リプレイ処理手段１６０は、リプレイが入賞した場合に、次回の遊技に関して遊技者の所有するメダルの投入を要さずに前回の遊技と同じ準備状態に設定するリプレイ処理（再遊技処理）を行う。すなわち本実施形態の遊技機では、リプレイが入賞した場合には、前回の遊技と同じ枚数分のメダルを遊技者の手持ちのメダル（クレジットメダルを含む）を使わずに自動的に投入する自動投入処理が行われ、前回の遊技と同じ有効ラインを設定した状態で次回のスタートレバーＳＬに対する遊技開始操作を待機する。
【0133】
遊技状態移行制御手段１７０は、図１９に示すように、通常状態、第１リプレイタイム状態、第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、ボーナス成立状態、およびボーナス状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、１の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち１の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
【0134】
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは第１リプレイタイム状態およびボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、通常状態においてＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが表示された場合には第１リプレイタイム状態へ移行し、通常状態においてビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また通常状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、リプレイの当選確率が約１／７．２に設定され、かつビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象として設定されている内部抽選テーブルＡを参照した内部抽選が行われる。
【0135】
第１リプレイタイム状態は、ＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが表示されたことを契機として移行する遊技状態で、第１リプレイタイム状態からは第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、およびボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第１リプレイタイム状態において昇格リプレイが入賞した場合には第２リプレイタイム状態へ移行し、第１リプレイタイム状態において転落リプレイが入賞した場合には第３リプレイタイム状態へ移行し、第１リプレイタイム状態においてビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第１リプレイタイム状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、リプレイの当選確率が約１／２．５に設定され、かつビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象として設定されている内部抽選テーブルＢを参照した内部抽選が行われる。
【0136】
第２リプレイタイム状態は、昇格リプレイが入賞したことを契機として移行する遊技状態で、第２リプレイタイム状態からは第１リプレイタイム状態およびボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第２リプレイタイム状態においてＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが表示された場合には第１リプレイタイム状態へ移行し、第２リプレイタイム状態においてビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第２リプレイタイム状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、リプレイの当選確率が約１／１．３に設定され、かつビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象として設定されている内部抽選テーブルＣを参照した内部抽選が行われる。
【0137】
第３リプレイタイム状態は、転落リプレイが入賞したことを契機として移行する遊技状態で、第３リプレイタイム状態からは第１リプレイタイム状態およびボーナス成立状態への移行が可能となっている。具体的には、第３リプレイタイム状態においてＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが表示された場合には第１リプレイタイム状態へ移行し、第３リプレイタイム状態においてビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合にはボーナス成立状態へ移行する。また第３リプレイタイム状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、リプレイの当選確率が約１／７．３に設定され、かつビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象として設定されている内部抽選テーブルＤを参照した内部抽選が行われる。
【0138】
ボーナス成立状態は、内部抽選でビッグボーナス（ＢＢ）に当選したことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス成立状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、リプレイの当選確率が約１／７．１に設定され、かつビッグボーナス（ＢＢ）が抽選対象から除外された内部抽選テーブルＥを参照した内部抽選が行われる。
【0139】
またボーナス成立状態では、ビッグボーナス（ＢＢ）が入賞するまでビッグボーナス（ＢＢ）に対応する抽選フラグが当選状態に維持され、ビッグボーナス（ＢＢ）の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されると、遊技状態移行制御手段１７０は、遊技状態をボーナス成立状態からボーナス状態へ移行させる。
【0140】
ボーナス状態は、ボーナス成立状態においてビッグボーナス（ＢＢ）の入賞形態を示す図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを契機として移行する遊技状態である。ボーナス状態では、図３に示す内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＦのうち、ビッグボーナス（ＢＢ）が内部抽選の対象から除外され、リプレイの当選確率が約１／３．０に設定され、かつ小役の当選確率が内部抽選テーブルＡ〜内部抽選テーブルＥよりも高く設定された内部抽選テーブルＦを参照した内部抽選が行われる。すなわちボーナス状態では、他の遊技状態よりも小役が頻繁に当選するようになっている点で、他の遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態となっている。また本実施形態では、ボーナス状態において増加小役１および増加小役２が抽選対象に加わっており、抽選対象となる小役の種類が通常状態、第１リプレイタイム状態、第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、およびボーナス成立状態よりも多くなっている。すなわちボーナス状態では、他の遊技状態よりも抽選対象となる小役の種類が多くなっている点でも、他の遊技状態より遊技者に有利な遊技状態となっている。
【0141】
またボーナス状態では、ボーナス遊技によって払い出されたメダルの合計数により終了条件が成立したか否かを判断し、予め定められた終了予定払出数（例えば、２６０枚）を超えるメダルが払い出されると、遊技状態移行制御手段１７０は、ボーナス状態を終了させて、遊技状態を通常状態へ復帰させる。
【0142】
演出制御手段１８０は、演出データ記憶手段１９５に記憶されている演出データに基づいて、表示装置３３０（演出装置の一例）を用いて行う表示演出や音響装置３４０（演出装置の一例）を用いて行う音響演出に関する制御を行う。例えば、メダルの投入やベットボタンＢ０、スタートレバーＳＬ、ストップボタンＢ１〜Ｂ３に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じてランプやＬＥＤを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイＬＣＤの表示内容を変化させたり、スピーカから音を出力させたりすることにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出の実行制御を行う。
【0143】
特に本実施形態の遊技機では、演出制御手段１８０が、複数種類の演出状態の間で演出状態を変化させており、所定条件下で演出フラグ記憶手段１９６にＡＴフラグを設定することにより演出状態をアシストタイム状態（ＡＴ状態：特別演出状態）に設定し、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に基づいてＡＴ状態の終了条件を判定して、ＡＴ状態の終了条件の成立に伴いＡＴフラグをクリアすることによってＡＴ状態を終了させる制御を行う。
【0144】
具体的に説明すると、演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）が入賞すると、そのビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態での遊技において所定条件下でＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値をインクリメント更新し、ＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値がしきい値に達したことに基づいて、演出フラグ記憶手段１９６にＡＴフラグを設定する。特に本実施形態では、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態における内部抽選でＪＡＣ１〜ＪＡＣ６に当選した場合に、ストップボタンＢ１〜Ｂ３が正解打順で押下されたことを条件にＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値に「１」を加算し、また演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態における内部抽選で通常リプレイあるいはＪＡＣチェリーが当選した場合にはストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序に関わらずにＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値に「２」を加算する。そして演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態が終了するまでにＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値がしきい値である「１００」に達すると、ＡＴ状態への移行条件が成立したものと判断して演出フラグ記憶手段１９６にＡＴフラグを設定する。そして本実施形態では、ＡＴフラグが設定されたことを契機として、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値にＡＴ状態の終了条件となる遊技回数（例えば、５０回）に相当する値（例えば、５０）が設定される。なお本実施形態では、ボーナス状態において通常リプレイを抽選対象としているが、通常リプレイは、上述したようにＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値に値を加算する契機役となっている。そして通常リプレイは、メダルの獲得には影響しないため、入賞してもボーナス状態が終了に近づくことはない。すなわち本実施形態ではボーナス状態で抽選対象となっている通常リプレイはボーナス状態の終了を引き延ばしつつＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値に値を加算することができる役として機能している。
【0145】
また演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態においてＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値がしきい値に達した場合には、そのボーナス状態が終了するまでの遊技において内部抽選の結果に応じて上乗せ抽選を行い、上乗せ抽選に当選したことに基づいてＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に所与の値を加算する。上乗せ抽選では、０〜３２７６７までの３２７６８個の乱数値のいずれかを取得して、取得した乱数値を上乗せ抽選テーブル記憶手段１９９に記憶されている上乗せ抽選テーブルと比較して、比較結果に応じた値をＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に加算する。具体的に説明すると、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態においてＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値がしきい値に達した後の遊技において、内部抽選でＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかに当選し、かつストップボタンＢ１〜Ｂ３が正解打順で押下された場合に上乗せ抽選が行われる。また演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技において内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態においてＡＴ発生カウンタ１９７の記憶値がしきい値に達した後の遊技において、内部抽選で通常リプレイやＪＡＣチェリーが当選した場合にはストップボタンＢ１〜Ｂ３の押下順序に関わらずに上乗せ抽選が行われる。なお上乗せ抽選の当選確率は、抽選契機に応じて異なっていてもよく、例えば、内部抽選でＪＡＣチェリーが当選した場合には、他の抽選契機よりも上乗せ抽選の当選確率が優遇されていてもよい。また上乗せ抽選に当選した場合に、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に加算される値は、固定値でも複数種類の値の中から上乗せ抽選によって決定される値であってもよい。また上乗せ抽選の抽選契機に応じてＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に加算される値が異なるようにしてもよく、例えば、内部抽選でＪＡＣチェリーが当選した場合には、他の抽選契機よりも大きい値が加算されやすくしてもよい。
【0146】
また演出制御手段１８０は、ＡＴ状態での遊技が行われる毎にＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値から１回分の遊技回数に相当する値（例えば、１）を減算するデクリメント更新を行う。なお本実施形態では、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値のデクリメント更新は、第１リプレイタイム状態において昇格リプレイが入賞した遊技の次回の遊技（第２リプレイタイム状態の最初の遊技）から開始される。ただしＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値のデクリメント更新は、通常状態においてＲＴ変動ブランクを示す図柄組合せが表示された遊技の次回の遊技（第１リプレイタイム状態の最初の遊技）から開始されるようにしてもよい。そしてＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値がしきい値（例えば、０）に達すると、ＡＴ状態の終了条件が成立したものと判断して、演出フラグ記憶手段１９６に設定されているＡＴフラグをクリアしてＡＴ状態を終了させる制御を行う。なお本実施形態では、ビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合には、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の更新中断条件が成立したと判断され、この場合には、演出状態をＡＴ状態に維持しつつ、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に関するデクリメント更新を中断し、ボーナス状態の終了後に遊技状態が第２リプレイタイム状態に移行したことを契機にＡＴ終了判定カウンタ１９８のデクリメント更新を再開させて未消化分の遊技を行わせる。なおビッグボーナス（ＢＢ）が当選した場合には、ＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値がしきい値に達していなくても、演出フラグ記憶手段１９６に設定されているＡＴフラグをクリアしてＡＴ状態を終了させ、ビッグボーナス（ＢＢ）の当選に伴ってＡＴ終了判定カウンタ１９９の記憶値を初期値（例えば、０）にリセットするようにしてもよい。
【0147】
また演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態である場合であって、遊技状態が通常状態ではない場合に、打順ベルが当選すると、ストップボタンの押下順序を報知して正解ベル１や正解ベル２の入賞を補助する第１入賞補助演出を表示装置３３０や音響装置３４０に実行させる制御を行う。第１入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、当選した打順ベルに応じた正解打順を報知する演出画像を液晶ディスプレイＬＣＤに表示させたり、当選した打順ベルに応じた正解打順を報知するランプを点灯させたり、当選した打順ベルに応じた正解打順を報知する音声をスピーカから出力させたりすることができる。
【0148】
また演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態である場合に、打順リプレイＡ１〜Ａ３が当選すると、ストップボタンの押下順序を報知して通常リプレイの入賞（転落リプレイの入賞回避）を補助する第２入賞補助演出を表示装置３３０や音響装置３４０に実行させる制御を行う。第２入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知する演出画像を液晶ディスプレイＬＣＤに表示させたり、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知するランプを点灯させたり、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知する音声をスピーカから出力させたりすることができる。
【0149】
また演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態である場合に、打順リプレイＢ１〜Ｂ５が当選すると、ストップボタンの押下順序を報知して昇格リプレイの入賞を補助する第３入賞補助演出を表示装置３３０や音響装置３４０に実行させる制御を行う。第３入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知する演出画像を液晶ディスプレイＬＣＤに表示させたり、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知するランプを点灯させたり、当選した打順リプレイに応じた正解打順を報知する音声をスピーカから出力させたりすることができる。
【0150】
また演出制御手段１８０は、演出状態がＡＴ状態である場合であって、遊技状態がボーナス状態である場合に、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６が当選すると、ストップボタンの押下順序を報知して正解ベル１、正解ベル２、あるいは不正解ベル１〜不正解ベル２７の入賞を補助する第４入賞補助演出を表示装置３３０や音響装置３４０に実行させる制御を行う。第４入賞補助演出としては、種々の演出を採用することができ、例えば、当選したＪＡＣに応じた正解打順を報知する演出画像を液晶ディスプレイＬＣＤに表示させたり、当選したＪＡＣに応じた正解打順を報知するランプを点灯させたり、当選したＪＡＣに応じた正解打順を報知する音声をスピーカから出力させたりすることができる。なお演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技における内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）の入賞に伴って移行したボーナス状態では、ＪＡＣ１〜ＪＡＣ６が当選しても第４入賞補助演出は行われないようになっている。すなわち演出状態がＡＴ状態である遊技における内部抽選でビッグボーナス（ＢＢ）が当選して、ビッグボーナス（ＢＢ）が入賞した場合には、ボーナス状態において第４入賞補助演出が行われることによって、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技における内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）が入賞した場合よりもメダルを獲得しやすくなっている。
【0151】
なお本実施形態の機能ブロック構成は、コンピュータシステム（ゲームシステムを含む）に関しても適用することができる。これらのシステムでは、本実施形態の遊技制御手段１００としてコンピュータを機能させるプログラムを、ＣＤ、ＤＶＤ等の情報記憶媒体あるいはインターネット上のＷｅｂサーバからネットワークを介してダウンロードすることによって、その機能を実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、メダル投入スイッチ２１０、ベットスイッチ２２０、スタートスイッチ２３０、ストップスイッチ２４０等は、キーボードやポインティングデバイス（マウス等）、あるいはコントローラなどの操作手段に対してそれらの機能を仮想的に割り当てることにより実現することができる。また上記コンピュータシステムでは、リールユニット３１０、ホッパーユニット３２０などは必須の構成要件ではなく、これらの装置ユニットは、ディスプレイ（表示装置３３０）に表示出力される画像の制御によってそれらの機能を仮想的に実現することができる。
【0152】
２．本実施形態の手法本実施の形態では、遊技状態が通常状態、第１リプレイタイム状態、第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、およびボーナス成立状態である場合に、２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルとを重複して当選させる当選態様として１２種類の打順ベルを設定し、各打順ベルの当選時には、当選した打順ベルに応じた正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、２種類の正解ベルのいずれかを必ず入賞させ、当選した打順ベルに応じた不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、９種類の不正解ベルのいずれかが入賞するか、いずれの役も入賞せずにＲＴ変動ブランクを表示させる手法を採用している。以下では、図２０〜図２３を参照しながら、打順ベルＡ１が当選した場合を例に取り、各リールの停止位置の決定手法について具体的に説明する。
【0153】
まず内部抽選で打順ベルＡ１が当選した遊技において、第１リールＲ１〜第３リールＲ３がそれぞれ回転している状態で、ストップボタンＢ１が押下された場合に、第１リールＲ１の押下検出位置が、図２０（Ａ）に示すように、１５番の赤７図柄「赤７」が上段に表示され、１４番のリプレイ図柄「ＲＰ」が中段に表示され、１３番のチェリー図柄「ＣＨ」が下段に表示されている位置であったとすると、図２０（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２０（Ｂ）〜図２０（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0154】
そして本実施の形態では、打順ベルの当選時には、メダルの払出数が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで図２０（Ｃ）、図２０（Ｄ）、図２０（Ｅ）、および図２０（Ｆ）に示す停止位置の候補は、正解ベル１および不正解ベル１，５，９の入賞形態を構成するベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が表示されており、正解ベル１および不正解ベル１，５，９の入賞に伴うメダルの払出数はいずれも同一であることから、これら４種類の停止位置の候補についての優先度が最も高くなる。するとロジック演算の結果に基づいて最も優先度高い停止位置の候補が複数存在することになるため、第１リールＲ１の停止位置については停止制御テーブルを参照して決定することになる。
【0155】
ここで打順ベルＡ１の当選時に参照される停止制御テーブルでは、正解打順では正解ベルの入賞が優先され、不正解打順では不正解ベルの入賞が優先されるように滑りコマ数が設定されている。そして打順ベルＡ１には、正解打順としてＢ１→Ｂ２→Ｂ３の順序が対応づけられており、図２０に示す例では、ストップボタンＢ１が最初に押下されているため、正解打順であると判断されて正解ベル１の入賞形態を構成する図柄を表示させるように停止位置が決定され、例えば、図２０（Ｃ）に示す停止位置の候補が第１リールＲ１の停止位置として決定される。なお図２０（Ｃ）に示す停止態様では、打順ベルＡ１に含まれる２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルのうち、正解ベル１および不正解ベル１，５，９の入賞の可能性が残っている。
【0156】
次に図２１（Ａ）に示すように第１リールＲ１が停止し、第２リールＲ２および第３リールＲ３が回転している状態で、ストップボタンＢ２が押下された場合に、第２リールＲ２の押下検出位置が、図２１（Ａ）に示すように、１５番のチェリー図柄「ＣＨ」が上段に表示され、１４番のダミー図柄「ＤＵＭ」が中段に表示され、１３番の赤７図柄「赤７」が下段に表示されている位置であったとすると、図２１（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２１（Ｂ）〜図２１（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0157】
そして第２リールＲ２についても、第１リールＲ１の場合と同様に、メダルの払出数が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで、図２１（Ｃ）および図２１（Ｆ）に示す停止位置の候補では中段にチェリー図柄「ＣＨ」が表示されているため正解ベル１が入賞可能であり、図２１（Ｄ）に示す停止位置の候補では中段にベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が表示されているため不正解ベル９が入賞可能であり、正解ベル１および不正解ベル９の入賞に伴うメダルの払出数はいずれも同一であることから、これら３種類の停止位置の候補についての優先度が最も高くなる。するとロジック演算の結果に基づいて最も優先度高い停止位置の候補が複数存在することになるため、第２リールＲ２の停止位置については停止制御テーブルを参照して決定することになる。
【0158】
ここで打順ベルＡ１の当選時に参照される停止制御テーブルでは、正解打順では正解ベルの入賞が優先され、不正解打順では不正解ベルの入賞が優先されるように滑りコマ数が設定されており、図２１に示す例では、ストップボタンＢ１に続いてストップボタンＢ２が２番目に押下されているため、正解打順であると判断されて正解ベル１の入賞形態を構成する図柄を表示させるように停止位置が決定され、例えば、図２１（Ｃ）に示す停止位置の候補が第２リールＲ２の停止位置として決定される。なお図２１（Ｃ）に示す停止態様では、打順ベルＡ１に含まれる２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルのうち、正解ベル１の入賞の可能性だけが残ることになる。
【0159】
また図２２（Ａ）に示すように第１リールＲ１が停止し、第２リールＲ２および第３リールＲ３が回転している状態で、ストップボタンＢ３が押下された場合に、第３リールＲ３の押下検出位置が、図２２（Ａ）に示すように、１５番のベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が上段に表示され、１４番のリプレイ図柄「ＲＰ」が中段に表示され、１３番のチェリー図柄「ＣＨ」が下段に表示されている位置であったとすると、図２２（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２２（Ｂ）〜図２２（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0160】
そして、この場合にもメダルの払出数が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで、図２２（Ｂ）に示す停止位置の候補では下段にチェリー図柄「ＣＨ」が表示されているため正解ベル１が入賞可能であり、図２２（Ｄ）に示す停止位置の候補では下段にベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が表示されているため不正解ベル９が入賞可能であり、正解ベル１および不正解ベル９の入賞に伴うメダルの払出数はいずれも同一であることから、これら２種類の停止位置の候補についての優先度が最も高くなる。するとロジック演算の結果に基づいて最も優先度高い停止位置の候補が複数存在することになるため、第３リールＲ３の停止位置については停止制御テーブルを参照して決定することになる。
【0161】
ここで打順ベルＡ１の当選時に参照される停止制御テーブルでは、正解打順では正解ベルの入賞が優先され、不正解打順では不正解ベルの入賞が優先されるように滑りコマ数が設定されており、図２２に示す例では、ストップボタンＢ１に続いてストップボタンＢ３が２番目に押下されているため、不正解打順であると判断されて不正解ベル９の入賞形態を構成する図柄を表示させるように停止位置が決定され、例えば、図２２（Ｄ）に示す停止位置の候補が第３リールＲ３の停止位置として決定される。なお図２２（Ｄ）に示す停止態様では、打順ベルＡ１に含まれる２種類の正解ベルと９種類の不正解ベルのうち、不正解ベル９の入賞の可能性だけが残ることになる。
【0162】
そして図２３（Ａ）に示すように、正解打順に沿ってストップボタンＢ１，Ｂ２が押下されていた場合には、回転中の第３リールＲ３を停止させるべくストップボタンＢ３が押下されると、押下検出位置に関わらずに図２３（Ｂ）に示すように正解ベル１が入賞するように第３リールＲ３の停止位置が決定される。なお本実施形態では、有効ラインＬ１において正解ベル１が入賞すると、各リールの上段によって構成される無効ラインに不正解ベル１〜不正解ベル２７のいずれかの入賞形態が表示されるようになっている。
【0163】
また図２３（Ｃ）に示すように、不正解打順に沿ってストップボタンＢ１，Ｂ３が押下されていた場合には、回転中の第２リールＲ２を停止させるべくストップボタンＢ２が押下されると、第２リールＲ２の中段に不正解ベル９の入賞形態を構成するベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」を４コマ以内で引き込むことができる押下検出位置では図２３（Ｄ）に示すように不正解ベル９が入賞するように第２リールＲ２の停止位置が決定され、第２リールＲ２の中段に不正解ベル９の入賞形態を構成するベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」を４コマ以内で引き込むことができない押下検出位置では図２３（Ｅ）に示すように第２リールＲ２の中段にチェリー図柄「ＣＨ」を表示させることにより有効ライン上にＲＴ変動ブランクが表示されるように第２リールＲ２の停止位置が決定される。
【0164】
このように打順ベルの当選時には、正解打順に従ってストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、２種類の正解ベルのいずれかが必ず入賞して９枚のメダルを獲得することができるが、不正解打順に従ってストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、最後に停止させるリールにおいて入賞可能な不正解ベルの種類を予想して適切なタイミングでストップボタンを押下しなければ不正解ベルを入賞させることができず、不正解ベルに対応づけられているベル図柄の種類はベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、およびベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」の３種類であるため、不正解打順では１／３の確率でしか入賞を達成することができないようになっている。
【0165】
なお、各打順ベルについては、９種類の不正解ベルの組合せが互いに異なっているが、いずれの打順ベルが当選した場合であっても、第１リールＲ１の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が設定されている不正解ベル、第１リールＲ１の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が設定されている不正解ベル、第１リールＲ１の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が設定されている不正解ベル、第２リールＲ２の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が設定されている不正解ベル、第２リールＲ２の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が設定されている不正解ベル、第２リールＲ２の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が設定されている不正解ベル、第３リールＲ３の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が設定されている不正解ベル、第３リールＲ３の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が設定されている不正解ベル、および第３リールＲ３の有効ライン上の表示位置に表示すべき図柄としてベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が設定されている不正解ベルが含まれるようになっている。そして第１リールＲ１〜第３リールＲ３のそれぞれにおいて、ベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、およびベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」は、押下検出位置に関わらずに有効ライン上にいずれかのベル図柄を引き込むことが可能であるように配列されているため、打順ベルの当選時には、各リールの押下検出位置に関わらずに、打順ベルに含まれる９種類の不正解ベルのいずれかの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に引き込むことが可能となっている。
【0166】
また正解ベル１の入賞形態における第１リールＲ１の構成図柄であるベル図柄Ａ「ＢＬＡ」およびベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、ならびに正解ベル２の入賞形態における第１リールＲ１の構成図柄である黒７図柄「黒７」は、押下検出位置に関わらずにベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、あるいは黒７図柄「黒７」を有効ライン上に引き込むことが可能であり、また正解ベル１および正解ベル２の各入賞形態における第２リールＲ２の構成図柄であるチェリー図柄「ＣＨ」は、押下検出位置に関わらずにチェリー図柄「ＣＨ」を有効ライン上に引き込むことが可能であり、また正解ベル１の入賞形態における第３リールＲ３の構成図柄である黒７図柄「黒７」およびチェリー図柄「ＣＨ」は、押下検出位置に関わらずに黒７図柄「黒７」あるいはチェリー図柄「ＣＨ」を有効ライン上に引き込むことが可能であり、また正解ベル２の入賞形態における第３リールＲ３の構成図柄であるリプレイ図柄「ＲＰ」およびダミー図柄「ＤＵＭ」は、押下検出位置に関わらずにリプレイ図柄「ＲＰ」あるいはダミー図柄「ＤＵＭ」を有効ライン上に引き込むことが可能であるように配列されている。すなわち打順ベルの当選時には、各リールの押下検出位置に関わらずに、打順ベルに含まれる２種類の正解ベルのいずれかの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に引き込むことが可能となっている。
【0167】
従って、打順ベルの当選時には、押下検出位置に関わらずに、打順ベルに含まれる２種類の正解ベルいずれかの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に引き込むことができる停止位置の候補と、打順ベルに含まれる９種類の不正解ベルのいずれかの入賞形態を構成する図柄を有効ライン上に引き込むことができる停止位置の候補とが必ず存在する。そして本実施の形態では、打順ベルの当選時には、メダルの払出数が最も多くなる停止位置の候補の優先度が最も高くなるように優先度を求めるロジック演算を行うため、打順ベルに含まれる各小役の優先順位が等しく扱われることにより、いずれの打順ベルが当選した場合であっても、正解打順あるいは不正解打順のいずれであるかに関わらず１番目に停止するリールと２番目に停止するリールについては最も優先度の高い停止位置の候補が複数存在して停止制御テーブルで停止位置を決定することになる。すなわち本実施の形態では、打順ベルＡ１が当選した場合を例に取り説明をしたが、他の打順ベルが当選した場合でも同様の手法によって停止位置を決定することができる。
【0168】
また本実施の形態では、遊技状態がボーナス状態である場合に、２種類の正解ベルおよび２７種類の不正解ベルの少なくとも一方と増加小役１および増加小役２を重複して当選させる当選態様として６種類のＪＡＣを設定し、各ＪＡＣの当選時には、当選したＪＡＣに応じた正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、２種類の正解ベルのいずれか、または２７種類の不正解ベルのいずれかを必ず入賞させ、当選したＪＡＣに応じた不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、増加小役１および増加小役２を必ず重複して入賞させる手法を採用している。以下では、図２４〜図２７を参照しながら、ＪＡＣ１が当選した場合を例に取り、各リールの停止位置の決定手法について具体的に説明する。
【0169】
まず内部抽選で打順ベルＡ１が当選した遊技において、第１リールＲ１〜第３リールＲ３がそれぞれ回転している状態で、ストップボタンＢ１が押下された場合に、第１リールＲ１の押下検出位置が、図２４（Ａ）に示すように、３番のチェリー図柄「ＣＨ」が上段に表示され、２番のダミー図柄「ＤＵＭ」が中段に表示され、１番のベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が下段に表示されている位置であったとすると、図２４（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２４（Ｂ）〜図２４（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0170】
そして本実施の形態では、ＪＡＣの当選時には、正解打順ではメダルの払出数が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われ、不正解打順では有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。そしてＪＡＣ１に対しては、Ｂ１→Ｂ２→Ｂ３の順序が正解打順として対応づけられており、図２４に示す例ではストップボタンＢ１が最初に押下されているため正解打順であると判断され、メダルの払出数に応じて優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで図２４（Ｂ）に示す停止位置の候補は、増加小役１の入賞形態を構成するダミー図柄「ＤＵＭ」と、正解ベル１、不正解ベル１〜不正解ベル９、および増加小役２の入賞形態を構成するベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が表示されており、図２４（Ｃ）に示す停止位置の候補は、増加小役１の入賞形態を構成するダミー図柄「ＤＵＭ」が表示されており、図２４（Ｄ）に示す停止位置の候補は、増加小役１の入賞形態を構成するリプレイ図柄「ＲＰ」が表示されており、図２４（Ｅ）に示す停止位置の候補は、正解ベル１、不正解ベル１９〜不正解ベル２７、および増加小役２を構成するベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」と、増加小役１の入賞形態を構成するリプレイ図柄「ＲＰ」が表示されており、図２４（Ｆ）に示す停止位置の候補は、スイカおよび増加小役１の入賞形態を構成するスイカ図柄「ＷＭ」と、正解ベル１、不正解ベル１９〜不正解ベル２７、および増加小役２を構成するベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」と、増加小役１の入賞形態を構成するリプレイ図柄「ＲＰ」が表示されており、これら５種類の停止位置の候補のうち入賞に伴うメダルの払出数が上限の９枚となる停止位置の候補は、図２４（Ｂ）、図２４（Ｅ）、および図２４（Ｆ）に示す停止位置の候補であるため、これら３種類の停止位置の候補についての優先度が最も高くなる。するとロジック演算の結果に基づいて最も優先度高い停止位置の候補が複数存在することになるため、第１リールＲ１の停止位置については停止制御テーブルを参照して決定することになる。
【0171】
ここでＪＡＣ１の当選時に参照される停止制御テーブルでは、正解打順では正解ベルあるいは不正解ベルの入賞が優先され、不正解打順では増加小役の入賞が優先されるように滑りコマ数が設定されている。そして図２４に示す例では、図２４（Ｂ）、図２４（Ｅ）、および図２４（Ｆ）に示す停止位置の候補のうち、例えば、図２４（Ｆ）に示す停止位置の候補が第１リールＲ１の停止位置として決定される。なお図２４（Ｆ）に示す停止態様では、ＪＡＣ１に含まれる２種類の正解ベル、２７種類の不正解ベル、スイカ、および２種類の増加小役のうち、正解ベル１、不正解ベル１９〜不正解ベル２７、スイカ、増加小役１、および増加小役２の入賞の可能性が残っている。
【0172】
次に図２５（Ａ）に示すように第１リールＲ１が停止し、第２リールＲ２および第３リールＲ３が回転している状態で、ストップボタンＢ２が押下された場合に、第２リールＲ２の押下検出位置が、図２５（Ａ）に示すように、３番のベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が上段に表示され、２番のチェリー図柄「ＣＨ」が中段に表示され、１番の白７図柄「白７」が下段に表示されている位置であったとすると、図２５（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２５（Ｂ）〜図２５（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0173】
そして図２５に示す例では、ストップボタンＢ１に続いてストップボタンＢ２が２番目に押下されているため正解打順であると判断され、第２リールＲ２についても、第１リールＲ１の場合と同様に、メダルの払出数が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで、図２５（Ｂ）および図２５（Ｅ）に示す停止位置の候補では中段にチェリー図柄「ＣＨ」が表示されているため正解ベル１が入賞可能であり、図２５（Ｃ）および図２５（Ｆ）に示す停止位置の候補では中段にベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が表示されているため不正解ベル２２〜不正解ベル２４、増加小役１、および増加小役２が入賞可能であり、これらの４種類の停止位置の候補については、入賞に伴うメダルの払出数はいずれも上限の９枚であることから、図２５（Ｂ）、図２５（Ｃ）、図２５（Ｅ）、および図２５（Ｆ）に示す４種類の停止位置の候補についての優先度が最も高くなる。するとロジック演算の結果に基づいて最も優先度高い停止位置の候補が複数存在することになるため、第２リールＲ２の停止位置については停止制御テーブルを参照して決定することになる。
【0174】
ここでＪＡＣ１の当選時に参照される停止制御テーブルでは、正解打順では正解ベルあるいは不正解ベルの入賞が優先されるため、図２５に示す例では、図２５（Ｂ）、図２５（Ｃ）、図２５（Ｅ）、および図２４（Ｆ）に示す停止位置の候補のうち、例えば、図２５（Ｃ）に示す停止位置の候補が第２リールＲ２の停止位置として決定される。なお図２５（Ｃ）に示す停止態様では、ＪＡＣ１に含まれる２種類の正解ベル、２７種類の不正解ベル、スイカ、および２種類の増加小役のうち、不正解ベル２２〜不正解ベル２４、増加小役１、および増加小役２の入賞の可能性が残っている。
【0175】
また図２６（Ａ）に示すように第１リールＲ１が停止し、第２リールＲ２および第３リールＲ３が回転している状態で、ストップボタンＢ３が押下された場合に、第３リールＲ３の押下検出位置が、図２６（Ａ）に示すように、３番の白７図柄「白７」が上段に表示され、２番のベル図柄Ａ「ＢＬＡ」が中段に表示され、１番のリプレイ図柄「ＲＰ」が下段に表示されている位置であったとすると、図２６（Ａ）に示す押下検出位置に対して、図２６（Ｂ）〜図２６（Ｆ）に示す５種類の停止位置の候補が存在する。
【0176】
そして図２６に示す例では、ストップボタンＢ１に続いてストップボタンＢ３が２番目に押下されているため不正解打順であると判断され、第３リールＲ３については、第１リールＲ１の場合とは異なり、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類が多くなるほど優先度が高くなるように押下検出位置に対する５種類の停止位置の候補についての優先度を求めるロジック演算が行われる。ここで、図２６（Ｂ）に示す停止位置の候補では、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが３種類（「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＢＬＣ」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＢＬＣ」）、図２６（Ｃ）に示す停止位置の候補では、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが６種類（「ＷＭ・ＢＬＡ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＢ・ＢＬＡ」、「ＷＭ・ＢＬＣ・ＢＬＡ」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・白７」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・白７」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・白７」、図２６（Ｄ）に示す停止位置の候補では、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが０種類、図２６（Ｅ）に示す停止位置の候補では、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが５種類（「ＷＭ・ＷＭ・ＷＭ」、「ＢＬＣ・ＣＨ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＡ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＢ・ＣＨ」、「ＢＬＣ・ＢＬＣ・ＣＨ」）、図２６（Ｆ）に示す停止位置の候補では、有効ライン上に表示可能な図柄組合せが３種類（「ＲＰ・ＢＬＡ・ＢＬＢ」、「ＲＰ・ＢＬＢ・ＢＬＢ」、「ＲＰ・ＢＬＣ・ＢＬＢ」）となり、これらの５種類の停止位置の候補のうち有効ライン上に最も多くの図柄組合せを表示できるのは、図２６（Ｃ）に示す停止位置の候補であるため、ロジック演算によって図２６（Ｃ）に示す停止位置の候補が第３リールＲ３の停止位置として決定される。なお図２６（Ｃ）に示す停止態様では、ＪＡＣ１に含まれる２種類の正解ベル、２７種類の不正解ベル、スイカ、および２種類の増加小役のうち、増加小役１および増加小役２の入賞の可能性が残っている。
【0177】
そして図２７（Ａ）に示すように、正解打順に沿ってストップボタンＢ１，Ｂ２が押下されていた場合には、回転中の第３リールＲ３を停止させるべくストップボタンＢ３が押下されると、押下検出位置に関わらずにベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、あるいはベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」のいずれかを引き込むことによって、例えば、図２７（Ｂ）に示すように不正解ベル２２が入賞するように第３リールＲ３の停止位置が決定される。なお図２７（Ｂ）に示す例では、不正解ベル２２が入賞しているが、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」が引き込まれた場合には不正解ベル２３が入賞し、ベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が引き込まれた場合には不正解ベル２４が入賞する。
【0178】
また図２７（Ｃ）に示すように、不正解打順に沿ってストップボタンＢ１，Ｂ３が押下されていた場合には、回転中の第２リールＲ２を停止させるべくストップボタンＢ２が押下されると、押下検出位置に関わらずにベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、あるいはベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」のいずれかを引き込むことによって、例えば、図２７（Ｄ）に示すように増加小役１と増加小役２が重複して入賞するように第３リールＲ３の停止位置が決定される。なおベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」やベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が引き込まれた場合であっても図２７（Ｄ）の場合と同様に増加小役１と増加小役２が重複して入賞する。
【0179】
このようにＪＡＣの当選時には、正解打順に従ってストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、２種類の正解ベルのいずれか、または２７種類の不正解ベルのいずれかが必ず入賞して９枚のメダルを獲得することができるが、不正解打順に従ってストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されると、必ず増加小役１と増加小役２が重複して入賞して３枚のメダルしか獲得できないようになっている。
【0180】
なお増加小役１と増加小役２とでは、入賞形態を示す図柄組合せのうち第２リールＲ２の構成図柄が共通しており、増加小役１の入賞形態における第１リールＲ１の構成図柄（赤７図柄「赤７」、黒７図柄「黒７」、白７図柄「白７」、リプレイ図柄「ＲＰ」、スイカ図柄「ＷＭ」、ダミー図柄「ＤＵＭ」）は、増加小役２の入賞形態における第２リールＲ２の構成図柄（ベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、ベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」）と１コマ以内の間隔で配列されているため、同時に有効ライン上に引き込むことができるようになっており、増加小役２の入賞形態における第３リールＲ３の構成図柄（赤７図柄「赤７」、黒７図柄「黒７」、白７図柄「白７」、チェリー図柄「ＣＨ」）は、増加小役１の入賞形態における第３リールＲ３の構成図柄（ベル図柄Ａ「ＢＬＡ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、ベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」）と１コマ以内の間隔で配列されているため、同時に有効ライン上に引き込むことができるようになっており、押下検出位置に関わらずに増加小役１の入賞形態を構成する図柄と増加小役２の入賞形態を構成する図柄とを同時に有効ライン上に引き込むことが可能になっている。すなわち本実施の形態では、ＪＡＣ１が当選した場合を例に取り説明をしたが、ＪＡＣ２〜ＪＡＣ６が当選した場合でも同様の手法によって停止位置を決定することができる。
【0181】
以上に述べたように本実施の形態では、通常状態等（通常状態、第１リプレイタイム状態、第２リプレイタイム状態、第３リプレイタイム状態、ボーナス成立状態）では、正解打順を予想させる小役の組合せとして打順ベルを用意し、ボーナス状態では通常状態等よりも小役の種類を増加させることができることを利用して、正解打順を予想させる小役の組合せとしてＪＡＣを用意し、遊技状態に応じて打順ベルとＪＡＣという小役の組合せを使い分けることにより、停止位置の決定に関するアルゴリズムを遊技状態に応じて変化させている。このため本実施の形態によれば、通常状態等、およびボーナス状態のいずれにおいても正解打順を予想してより良い利益を得るという共通の遊技性を提供しつつ、通常状態等では正解打順と不正解打順とで小役の入賞率が異なることによって小役の入賞または取りこぼしが発生するという遊技性を提供するのに対して、ボーナス状態では必ず小役が入賞するが正解打順と不正解打順とでメダルの払出数が異なるという通常状態等とは異なる遊技性を提供することができ、遊技の単調化を防止することができる。また本実施の形態では、ボーナス状態では、不正解打順であっても規定投入数と同数のメダルが払い出されるようになっているため、不正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３を押下してしまった場合であっても遊技者が手持ちのメダルを減らすことはなく、通常状態等に対するボーナス状態の優位性を担保することができる。
【0182】
また本実施の形態では、入賞に伴うメダルの払出数を優先して停止位置を決定する制御と、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種類を優先して停止位置を決定する制御とを使い分けているが、前者の場合は遊技者のメダルの獲得数を重視した制御であり、後者の場合には小役を入賞させやすくすることを重視した制御であるため、いずれの制御が行われる場合であっても遊技の公平性を担保することができる。
【0183】
また本実施の形態では、演出状態がＡＴ状態とは異なる遊技における内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）が入賞すると、ボーナス状態においてＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に、正解打順でストップボタンＢ１〜Ｂ３が押下されたことに基づいてＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値を更新し、ＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値がしきい値に達したことに基づいてＡＴ状態への移行が確定するようになっている。このため、ボーナス状態においてＪＡＣ１〜ＪＡＣ６が当選した場合にメダルの獲得の面だけではなく、演出状態をＡＴ状態へ移行させるためにも、ボーナス状態において正解打順を予想して停止操作を行う目的を遊技者に与えることができる。
【0184】
また本実施の形態では、ボーナス状態においてＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値がしきい値に達すると、ボーナス状態が終了するまでの遊技においてＡＴ終了判定カウンタ１９８の記憶値に値を上乗せすることができる上乗せ抽選を受けることができるようになっている。このためボーナス状態においてＡＴ発生カウンタ１９８の記憶値が早期にしきい値に達したほうが上乗せ抽選を受けることができる機会を多く得ることができるようになっている。ただしボーナス状態はメダルの払出数の合計によって終了するため、不正解打順で増加小役１および増加小役２を入賞させてしまうと、その分だけボーナス状態の終了が近づくため、遊技者にとってはできるだけ無駄なメダルの獲得を避けるべく、ボーナス状態において正解打順を予想しながら遊技を行うことについての強い動機付けを与えることができる。
【0185】
また本実施の形態では、演出状態がＡＴ状態である遊技における内部抽選で当選したビッグボーナス（ＢＢ）が入賞すると、ボーナス状態においてＪＡＣ１〜ＪＡＣ６のいずれかが当選した場合に、正解打順を報知する第４入賞補助演出が行われるようになっている。このため、演出状態がＡＴ状態であるか否かに応じてボーナス状態の遊技で遊技者が得られるメダルの獲得数を変化させることができる。すなわち演出状態がＡＴ状態である場合にビッグボーナス（ＢＢ）を当選させると、演出状態がＡＴ状態ではない場合にビッグボーナス（ＢＢ）を当選させた場合よりもボーナス状態でのメダルを獲得しやすくすることができる。
【0186】
３．変形例本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0187】
上記実施形態では、正解ベル１、増加小役１、増加小役２に対して複数種類の図柄組合せが対応づけられていたが、各図柄組合せを個別の役として設定しておいてもよい。
【0188】
また上記実施形態では、ボーナス状態におけるＪＡＣ１〜ＪＡＣ４、およびＪＡＣ６の当選時に、正解打順では正解ベルあるいは不正解ベルのいずれかを引き込むようにしたが、正解ベル、不正解ベルのいずれか一方のみを引き込むようにしてもよい。また正解打順である場合に正解ベルあるいは不正解ベルのいずれか一方のみを引き込む場合であっても、停止態様（出目）を考慮して有効ライン上であるか否かに関わらずベル図柄Ａ「ＢＬＡＢ」、ベル図柄Ｂ「ＢＬＢ」、ベル図柄Ｃ「ＢＬＣ」が直線状に揃うように押下検出位置に対する滑りコマ数（または停止位置）が設定されていていることが好ましい。またボーナス状態において抽選されるＪＡＣ５には、不正解ベルが含まれていないが、不正解ベルが含まれていてもよく、また不正解ベルと増加小役を含むが正解ベルが含まれない小役の組合せが用意されていてもよい。
【0189】
また上記実施形態では、ボーナス状態のＪＡＣ当選時に、正解打順である場合に打順ベルを構成する小役が引き込まれる場合について説明をしたが、増加小役１や増加小役２とは異なる小役であって、正解ベルや不正解ベルなどと配当が同一の増加小役３を別に用意して、ボーナス状態のＪＡＣ当選時に、正解打順である場合には増加小役３が入賞し、不正解打順では増加小役１および増加小役２が入賞するようにしてもよい。
【0190】
また上記実施形態では、ボーナス状態において通常リプレイを抽選対象として設定したが、ボーナス状態では全てのリプレイが抽選対象から除外されていてもよい。このようにすれば、ボーナス状態を速やかに消化させることができる。
【符号の説明】
【0191】
ＢＸ 収納箱、ＵＤ 前面上扉、ＤＤ 前面下扉、ＤＷ 表示窓、Ｌ１〜Ｌ３ 有効ライン、ＤＳ 遊技情報表示部、ＬＣＤ 液晶ディスプレイ、
Ｒ１ 第１リール、Ｒ２ 第２リール、Ｒ３ 第３リール、
Ｂ０ ベットボタン、ＳＬ スタートレバー、Ｂ１〜Ｂ３ ストップボタン、
ＭＩ メダル投入口、ＭＯ メダル払い出し口、ＭＰ メダル受け皿、
１００ 遊技制御手段、１０５ 投入受付手段、１１０ 乱数発生手段、
１２０ 内部抽選手段、１３０ リール制御手段、１４０ 入賞判定手段、
１５０ 払出制御手段、１６０ リプレイ処理手段、１７０ 遊技状態移行制御手段、
１８０ 演出制御手段、１９０ 記憶手段、
１９１ 内部抽選テーブル記憶手段、１９２ 抽選フラグ記憶手段、
１９３ 停止制御テーブル記憶手段、１９４ 入賞判定テーブル記憶手段、
１９５ 演出データ記憶手段、１９６ 演出フラグ記憶手段、
１９７ ＡＴ発生カウンタ、１９８ ＡＴ終了判定カウンタ、
１９９ 上乗せ抽選テーブル記憶手段、
２１０ メダル投入スイッチ、２２０ ベットスイッチ、２３０ スタートスイッチ、
２４０ ストップスイッチ、３１０ リールユニット、３１５ リールインデックス、
３２０ ホッパーユニット、３２５ 払出メダル検出スイッチ、
３３０ 表示装置、３４０ 音響装置