特許第5907982号(P5907982)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5907982瓶用クリーニングおよびラベル除去のための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5907982
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】瓶用クリーニングおよびラベル除去のための方法
(51)【国際特許分類】
   C11D 17/08 20060101AFI20160412BHJP
   C11D 3/36 20060101ALI20160412BHJP
   C11D 3/06 20060101ALI20160412BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20160412BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20160412BHJP
   C11D 1/90 20060101ALI20160412BHJP
   C11D 1/72 20060101ALI20160412BHJP
   B08B 3/08 20060101ALI20160412BHJP
【FI】
   C11D17/08
   C11D3/36
   C11D3/06
   C11D3/37
   C11D3/20
   C11D1/90
   C11D1/72
   B08B3/08 Z
【請求項の数】9
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2013-538078(P2013-538078)
(86)(22)【出願日】2010年11月11日
(65)【公表番号】特表2014-500898(P2014-500898A)
(43)【公表日】2014年1月16日
(86)【国際出願番号】EP2010067312
(87)【国際公開番号】WO2012062372
(87)【国際公開日】20120518
【審査請求日】2013年11月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】500320453
【氏名又は名称】エコラボ インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100102990
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 良博
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】クラウディア カウシン デ シュネック
(72)【発明者】
【氏名】サンドロ グロスマン
(72)【発明者】
【氏名】タンヤ ハッケンベルガー
【審査官】 古妻 泰一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−316693(JP,A)
【文献】 特表2001−504535(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/093615(WO,A1)
【文献】 米国特許第06247478(US,B1)
【文献】 特許第5475469(JP,B2)
【文献】 国際公開第98/022566(WO,A1)
【文献】 特表2011−503284(JP,A)
【文献】 特表2011−503295(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11D 17/08
B08B 3/08
C11D 1/72
C11D 1/90
C11D 3/06
C11D 3/20
C11D 3/36
C11D 3/37
C09D 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
80℃未満の工程温度における、液体クリーニング組成物を用いた、ガラス、セラミックまたはプラスチック製品の洗浄および/またはラベル除去のための方法であって、
該液体クリーニング組成物が、
0.001wt%以上、10wt%以下の量の活性成分と、
0.5wt%以上、3.5wt%以下の量のアルカリ源と、
を含み、
該活性成分が、
a)ホスホン酸、ホスホネート系金属イオン封鎖剤、および/またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸またはそれらの塩のモノマーのポリマーの群から選択された少なくとも1種の金属イオン封鎖剤と、
b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩と、
d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイド、またはそれらの塩を含む0.017wt%以上、0.035wt%以下の少なくとも1種の両性アルコキシル化C6〜C24アルコールアミン界面活性剤と、
を含み、
ここで、該活性成分の質量は、該液体クリーニング組成物の全質量に基づく、方法。
【請求項2】
該活性成分の、a)少なくとも1種の金属イオン封鎖剤:b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩の質量比が、6:1〜1:6の範囲である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該活性成分が、c)少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系活性成分をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
該活性成分が、1個〜30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤の活性成分をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
該活性成分が、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤の活性成分をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
該活性成分が、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩と、少なくとも1種の消泡剤と、そして/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤とを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
該活性成分の、アルキルで末端をキャップされた非イオン性界面活性剤:該末端をキャップされていない非イオン性界面活性剤の質量比が、10:1〜1:10である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
該液体クリーニング組成物が、10以上のpHを有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
該液体クリーニング組成物が、アルカリ性溶液に希釈された液体クリーニング添加物を加えることによって得られ、該希釈された液体クリーニング添加物が、0.01wt%以上、10wt%以下の濃縮された添加物、および100wt%まで加えられた少なくとも1種の溶媒を含み、
該濃縮された液体クリーニング添加物が、
a)1wt%以上、10wt%以下のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩のモノマーのポリマーと、
b)1wt%以上、30wt%以下のグルコン酸またはそれらの塩と、
c)0wt%以上、20wt%以下のリン酸またはそれらの塩と、
d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む0.017wt%以上、20wt%以下の少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤と、
e)0wt%以上、40wt%以下の4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤と、
f)100wt%までの溶媒と、
を含み、ここで該濃縮された液体添加物の成分の質量は、該濃縮された液体添加物の全質量に基づき、そして100wt%を超えない、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーニング瓶のための方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、瓶クリーニング工場における瓶のラベルの除去を含む瓶のクリーニングのための改善された方法を対象にする。
【背景技術】
【0002】
北アメリカの外で販売されている多くの清涼飲料は、再使用できるガラス瓶の中に入っている。最近の推定では、年間の世界生産は、50億の再使用できるガラス瓶となっている。
【0003】
公知の方法では、清涼飲料のための返却可能な瓶は、水酸化ナトリウムを含む添加物を使用した瓶クリーニング機内でクリーニングされ、少なくとも85℃まで加熱される。少なくとも85℃の温度で再使用できるガラス、セラミックおよびプラスチック瓶の高温の苛性瓶クリーニングには、高エネルギーの消費が含まれる。
【0004】
これらの再使用できるガラス瓶の多くは接着剤により接着されたラベルを有する。ラベルは、瓶クリーニング工場におけるクリーニング工程で除去される必要がある。さらに、汚れ、菌、死んだ酵母細胞等の残留物は、瓶クリーニング工場のクリーニング工程の間に除去される必要がある。
ガラス瓶の再使用では、瓶がそれらのライフサイクルの期間の間、美的に訴求し続けることを必要とする。瓶それ自身が「くたびれて」かつあせた場合、それらはもはや美的に訴えかけずそれらの有用寿命の終わりの前に瓶が捨てられることを強いる。熱アルカリ性瓶洗浄工程の効果に照らすと、この耐久力が欠けることはかなり理解できる。少なくとも85℃の温度での熱瓶洗浄工程において使用されるクリーナーは、汚れに攻撃的であるように設計されているが、また瓶を攻撃し、瓶の劣化を起し、そして有用寿命を短くする。ブランドイメージ、消費者へのアピールおよび清涼飲料パッケージの品質にマイナスの影響があるので瓶の劣化は望ましくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、充分な汚れ除去を依然提供しながら、エネルギー消費、ガラス瓶の外観への攻撃を最小化する瓶洗浄方法へのニーズが依然ある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、汚れの充分な除去と優れたラベル除去性を提供しながら、好ましくは瓶クリーニング装置で、ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品、例えば瓶の、洗浄のためのエネルギー消費を最小にする洗浄方法を提供することである。
【0007】
本発明は、80℃未満の工程温度における、液体クリーニング組成物を用いた、ガラス、セラミックまたはプラスチック製品の洗浄および/またはラベル除去のための方法であって、この液体クリーニング組成物が、約0.001wt%〜約10wt%(両端含む)の量の活性成分と、約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)の量のアルカリ源と、を含み、
この活性成分が
a)ホスホン酸、ホスホネート系金属イオン封鎖剤および/もしくはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸またはそれらの塩のモノマーのポリマーの群から選択された少なくとも1種の金属イオン封鎖剤と、
b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩と、
を含み、
ここで、上記活性成分の質量は、上記液体クリーニング組成物の全質量に基づく、方法。
【0008】
本発明のクリーニング組成物に、100wt%までの溶媒、好ましくは水を加えることができる。本発明のクリーニング組成物の溶媒(好ましくは水)の含量は、100wt%から通常の成分の量を引くことにより簡単に求められる。
質量(wt%)は、特段の指定がなければ、液体クリーニング組成物の全質量に基づいて計算される。液体クリーニング組成物のすべての成分の全質量は、100wt%を超えない。
液体クリーニング組成物は、活性成分を約0.003wt%以上、好ましくは約0.006wt%以上、さらに好ましくは約0.01wt%以上の量で、さらに好ましくは約0.05wt%以上、また好ましくは約0.1wt%以上、またはさらに好ましくは約0.5wt%以上の量で、含むことができる。
【0009】
驚くべきことに、本発明の方法は、汚れの充分な除去と優れたラベル除去性を提供しながら、好ましくは瓶クリーニング装置で、ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品、例えば瓶の洗浄とラベル除去のために使用することができ、そのエネルギー消費を最小にする。例えば、瓶のラベルは、浸漬浴中で、好ましくは本発明の方法で使用されるクリーニング組成物を含有する瓶クリーニング装置の浸漬浴中で、先行技術と比較して、より低温で除去することができることが見出された。
【0010】
活性成分は、酸および/またはその塩の形態で、クリーニング組成物に加えることができる。
クリーニング組成物は、活性成分を含む液体クリーニング添加物を加えることにより得られる。
活性成分を含む液体クリーニング添加物は、酸性またはアルカリ性溶液であることができる。液体クリーニング添加物は、濃縮溶液であることができる。濃縮された液体クリーニング添加物は、溶媒、好ましくは水を混合することにより、さらに希釈することができる。
【0011】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、染料、色転写阻害剤、再沈着抑制剤、光学的光沢剤、ビルダー、撥油撥水剤、耐変色剤、デンプン/サイズ剤、生地軟化剤、抗菌剤、殺真菌剤、UV吸収剤、増粘剤、酸化剤、香料および/またはそれらの混合物の群から選択される、少なくとも1種の添加物、好ましくはすべての添加物を含まないことができることを理解されたい。
【0012】
驚くべきことに、本発明の方法で使用される、a)少なくとも1種の金属イオン封鎖剤と:b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩との、活性成分の規定された質量比が、低工程温度で汚れの充分な除去と優れたラベル除去性を与えることが見いだされた。
本発明の態様において、a)少なくとも1種の金属イオン封鎖剤と:b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩との、活性成分の質量比は、約6:1〜約1:6、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約4:1〜約1:4、そしてよりさらに好ましくは約3:1〜約1:3の範囲であることができる。
上記した成分の比は、明細書に特段の指定がなければ、質量比である。
【0013】
本発明の方法で使用される活性成分は、活性成分c)である少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系成分をさらに含むことができる。例えば、活性成分c)は、好ましくはリン酸、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、ピロリン酸、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、およびそれらの混合物を含むことができる。
溶媒(水を含む)は、活性成分とは見なされない。
【0014】
本発明の方法で使用される活性成分は、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩を、さらに含むことができる。
【0015】
低工程温度での汚れ除去と優れたラベル除去の工程は、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤の活性成分を、液体クリーニング組成物に加えることにより、改善することができる。
4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤の活性成分の添加は、本発明の方法の低工程温度での汚れ除去と優れたラベル除去性をさらに改善することができる。
【0016】
本発明の方法の態様において、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩と、少なくとも1種の消泡剤、好ましくはシリコーン系消泡剤の群から選択された消泡剤と、そして/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤をさらに含む、活性成分を使用することができる。
【0017】
a)金属イオン封鎖剤と、b)C〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩との質量比が、約5:1〜約1:5、好ましくは約4:1〜約1:4、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、そしてよりさらに好ましくは約2:1〜約1:2の範囲である活性成分を使用する場合、本発明の方法を、ラベル除去性についてさらに最適化することができる。
【0018】
c)リン酸系またはホスフェート系成分と、a)金属イオン封鎖剤との、活性成分の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、また好ましくは約2:1〜約1:2、そしてさらに好ましくは約1.5:1〜約1.2:1である場合、本発明の方法において、低い工程温度での改良された汚れ除去と優れたラベル除去性を達成することができる。
【0019】
本発明の方法の態様において、d)両性界面活性剤と、b)C〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩との、活性成分の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、また好ましくは約2:1〜約1:2、そしてさらに好ましくは約1.7:1〜約1.5:1であることが好ましい。
【0020】
本発明の方法において、f)アルキルで末端をキャップされた非イオン性界面活性剤と、e)末端をキャップされていない非イオン性界面活性剤との、活性成分の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約4:1〜約1:4、また好ましくは約3:1〜約1:3、そしてさらに好ましくは約2.6:1〜約2.3:1であることがさらに好ましい。
【0021】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系である成分c)を、含まないことができることを理解されたい。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩の成分である成分d)を、含まないことができることを理解されたい。
【0022】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤を、含まないことができることを理解されたい。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤を、含まないことができることを理解されたい。
【0023】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系成分である成分c)と、4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩である成分d)とを、含まないことができることを理解されたい。
【0024】
本発明の活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系成分である成分c)と、少なくとも4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩である成分d)と、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤および/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤である成分e)とを、含まないことができることを理解されたい。
【0025】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩である成分d)と、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤および/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤である成分e)とを、含まないことができることを理解されたい。
【0026】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系成分である成分c)と、少なくとも4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩である成分d)と、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤および/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤である成分e)とを、含まないことができることを理解されたい。
【0027】
本発明の方法で使用される活性成分は、液体クリーニング組成物を提供するために、濃縮物の形態でまたは希釈された形態でアルカリ性溶液に加えられてもよい。濃縮された液体クリーニング添加物は、溶媒、好ましくは水で希釈して、その希釈された形態にすることができる。希釈された液体クリーニング添加物は、液体クリーニング組成物を得るために、アルカリ性溶液に加えられることができる。
【0028】
よごれ、カビ、死滅酵母細胞などの洗浄残渣について、ガラス、セラミックまたはプラスチック瓶をアルカリ性溶液で前処理し、次に液体クリーニング組成物を用いて80℃未満の温度で洗浄および/またはラベル除去を行うことが好ましい。あるいは、80℃未満の工程温度で、ガラス、セラミックまたはプラスチック製品のよごれ、カビ、死滅酵母細胞などの洗浄と、ラベル除去のために、最初から液体クリーニング組成物を本発明の方法で使用することができる。
本発明の方法で使用できる適切な瓶クリーニング装置は、例えばシングルエンドウォッシャーまたはダブルエンドウォッシャーである。
【0029】
本発明の態様において、濃縮液体クリーニング添加物は、
a)約1wt%〜約30wt%(両端含む)、好ましくは約2wt%〜約20wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約15wt%(両端含む)のグルコン酸またはそれらの塩と、
b)約1wt%〜約10wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約8wt%(両端含む)、さらに好ましくは約4wt%〜約6wt%(両端含む)のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩のモノマーのポリマーと、
c)約0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約5wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約6wt%〜約10wt%(両端含む)のリン酸またはそれらの塩と、
d)約0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約10wt%(両端含む)の4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤、好ましくは10個〜14個のアルキレンオキサイド単位を含む両性アルコキシル化C12〜C14アルコールアミン界面活性剤、またはそれらの塩と、
e)約0wt%〜約40wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約35wt%(両端含む)、さらに好ましくは約10wt%〜約30wt%(両端含む)、さらに好ましくは約15wt%〜約25wt%(両端含む)の4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされたC12〜C18アルコール界面活性剤、ならびに/または、
4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤と、
f)100wt%までの溶媒、好ましくは水と、
を含み、ここで濃縮された液体クリーニング添加物の成分の質量は、濃縮された液体クリーニング添加物の成分の全質量に基づき、そして100wt%を越えない。
【0030】
あるいは、液体クリーニング添加物は、希釈物された形態で提供される。本発明の方法で使用できる希釈された液体クリーニング添加物は、約0.01wt%〜約10wt%(両端含む)、好ましくは約0.05wt%〜約5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.1wt%〜約2wt%(両端含む)、また好ましくは約0.15wt%〜約1wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.2wt%〜約0.5wt%(両端含む)、またさらに好ましくは約0.25wt%〜約0.5wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約0.3wt%〜約0.4wt%(両端含む)の濃縮された添加物と、および100wt%まで加えられた少なくとも1種の溶媒、好ましくは水を含む。
【0031】
アルカリ性溶液
本発明の方法において、約10以上のpH、好ましくは12以上のpH、さらに好ましくはpH13〜pH14(両端含む)の範囲のpHを有する、アルカリ源を含む液体クリーニング組成物を使用することができる。
液体クリーニング組成物は、活性成分をアルカリ性溶液に加えることにより得ることができる。
【0032】
本発明の方法で使用できるアルカリ性溶液または液体クリーニング組成物は、約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)のアルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウム、および少なくとも1種の溶媒、好ましくは水(100wt%まで加えられる)を含み、ここでアルカリ源の質量は、液体クリーニング組成物またはアルカリ性溶液の全質量に基づく。
【0033】
液体クリーニング組成物
液体クリーニング組成物は、活性成分または液体クリーニング添加物を、好ましくは濃縮した液体クリーニング添加物、さらに好ましくは希釈した液体クリーニング添加物を、アルカリ性溶液に加えることにより得ることができる。このように、液体クリーニング組成物は、活性成分を含有するアルカリ性溶液であることができる。
【0034】
本発明の方法において、本発明の方法で使用される液体クリーニング組成物のpHは、約10以上のpH、好ましくは12以上のpH、さらに好ましくはpH13〜pH14(両端含む)の範囲である。アルカリ性液体クリーニング組成物の使用は、瓶のクリーニング工程において必要に応じて、優れた汚れ除去性を確実にする。
【0035】
ガラス、セラミックまたはプラスチック製品の洗浄とそこからのラベル除去のための一般的な瓶クリーニング装置において、浸漬浴のクリーニング溶液の工程温度は約85℃である。本発明において約85℃の浸漬浴のクリーニング溶液の工程温度は、80℃未満の温度に下げることができ、これはエネルギー節約となる。
【0036】
さらに液体クリーニング組成物の使用は、瓶クリーニングとラベル除去工程を、より低い温度で行うことを可能にする。本発明の方法は、85℃以上の瓶クリーニングとラベル除去のための瓶クリーニング装置で使用される標準的クリーニング条件と比較して、エネルギーを節約する。
【0037】
本発明の方法は、工程温度で、好ましくは約30℃〜78℃(両端含む)の範囲、さらに好ましくは約40℃〜77℃(両端含む)の範囲、また好ましくは約50℃〜75℃(両端含む)の範囲、またさらに好ましくは約55℃〜70℃(両端含む)の範囲、そしてさらに好ましくは60℃〜65℃(両端含む)の範囲の、液体クリーニング溶液の工程温度で、ガラス、セラミックまたはプラスチック製品のクリーニングとラベル除去、好ましくは瓶クリーニング装置での瓶クリーニングとラベル除去のような洗浄を可能にする。
【0038】
上位のように、ラベル除去は好ましくは、約30℃〜78℃(両端含む)の範囲、さらに好ましくは約40℃〜77℃(両端含む)の範囲、また好ましくは約50℃〜75℃(両端含む)の範、またさらに好ましくは約55℃〜70℃(両端含む)の範囲、そしてさらに好ましくは60℃〜65℃(両端含む)の範囲の温度で、液体クリーニング組成物を含む浸漬浴で行われることができる。
【0039】
本発明の方法で液体クリーニング組成物を使用して得られるラベル除去時間は、60秒〜480秒(両端含む)、好ましくは120秒〜420秒(両端含む)、さらに好ましくは150秒〜390秒(両端含む)、そしてさらに好ましくは180秒〜360秒(両端含む)の範囲であることができる。
本発明の方法を使用して得られるラベル除去時間は、瓶の自動クリーニングとラベル除去法で必要なラベル除去の要求を満たす。
【0040】
液体クリーニング組成物は、約0.003wt%〜約0.035wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.03wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.014wt%〜約0.022wt%(両端含む)のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩、好ましくはポリアクリル酸もしくはそれらの塩のモノマーのポリマーを含むことができる。
【0041】
さらにクリーニング組成物は、約0.003wt%〜約0.105wt%(両端含む)、好ましくは約0.007wt%〜約0.070wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)のグルコン酸またはそれらの塩を含むことができる。
【0042】
クリーニング組成物は、約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.021wt%〜約0.035wt%(両端含む)のリン酸またはそれらの塩を含むことができる。
【0043】
液体クリーニング組成物は、約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.017wt%〜約0.035wt%(両端含む)の4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤、好ましくは10個〜14個のアルキレンオキサイド単位を含む両性アルコキシル化C12〜C14アルコールアミン界面活性剤、またはそれらの塩を含むことができる。
【0044】
好適な態様において液体クリーニング組成物は、約0wt%〜約0.14wt%(両端含む)、好ましくは約0.003wt%〜約0.123wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.035wt%〜約0.0105wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.052wt%〜約0.088wt%(両端含む)の、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされた非イオン性アルコキシル化C12〜C18アルコール界面活性剤、ならびに/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤を含む。
【0045】
液体クリーニング組成物は、約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)のアルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウムを含むことができる。
【0046】
液体組成物に、溶媒、好ましくは水を100wt%まで加えることができる。液体組成物の成分の質量は、この液体クリーニング組成物の全質量に基づき、そして100wt%を超えない。
【0047】
さらに好ましくは、本発明の方法で使用できる液体クリーニング組成物は、以下を含むことができる:
a)約0.003wt%〜約0.035wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.03wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.014wt%〜約0.022wt%(両端含む)のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩、好ましくはポリアクリル酸もしくはそれらの塩のモノマーのポリマー、
b)約0.003wt%〜約0.105wt%(両端含む)、好ましくは約0.007wt%〜約0.070wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)のグルコン酸またはそれらの塩、
c)約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.021wt%〜約0.035wt%(両端含む)のリン酸またはそれらの塩、
d)約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.017wt%〜約0.035wt%(両端含む)の、4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤、好ましくは10個〜14個のアルキレンオキサイド単位を含む両性アルコキシル化C12〜C14アルコールアミン界面活性剤、またはそれらの塩、
e)約0wt%〜約0.14wt%(両端含む)、好ましくは約0.003wt%〜約0.123wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.035wt%〜約0.0105wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.052wt%〜約0.088wt%(両端含む)の、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされた非イオン性アルコキシル化C12〜C18アルコール界面活性剤、ならびに/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤、
f)約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)のアルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウム、
g)100wt%まで加えることができる溶媒、好ましくは水(ここで、液体組成物の成分の質量は、この液体クリーニング組成物の全質量に基づき、そして100wt%を超えない)。
【0048】
次に、本発明の方法で使用できる、活性成分、液体クリーニング添加物、アルカリ性溶液の成分、ならびに液体クリーニング組成物の成分を、詳細に記載する。
【0049】
金属イオン封鎖剤
本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、a)ホスホン酸、ホスホネート系の金属イオン封鎖剤、および/またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の金属イオン封鎖剤を含む。一般に金属イオン封鎖剤は、金属イオンがクリーニング組成物の他の洗浄性成分の作用を妨害することを防ぐために、通常自然水中に存在する金属イオンを配位(すなわち、結合)することができる分子である。いくつかの金属イオン封鎖剤はまた、有効量で含まれる時、イオン析出防止剤(threshold agent)として機能することもできる。
【0050】
例えば、有機ホスホネート、濃縮ホスホネート、それらの混合物などを含む、種々のホスホン酸またはホスホネート系の金属イオン封鎖剤を使用することができる。このような金属イオン封鎖剤は、市販されている。適切な濃縮ホスホネートは、オルトホスホネートナトリウムおよびカリウム、ピロホスホネートナトリウムおよびカリウム、トリポリホスホネートナトリウムおよびカリウム、ヘキサメタホスホネートナトリウム、好ましくはトリポリホスホネートを含む。
【0051】
濃縮ホスホネートのナトリウム塩は、対応するカリウム塩より好ましい。金属イオン封鎖剤は、有機ホスホネート、例えば有機ホスホン酸またはそれらのアルカリ金属塩を含む。その対応するホスホネートを含む適切な有機ホスホン酸のいくつかの例は、以下を含む:
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸:CHC(OH)[PO(OH)
アミノトリ(メチレンホスホン酸):N[CHPO(OH)
アミノトリ(メチレンホスホネート)、ナトリウム塩;
2−ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸);HOCHCHN[CHPO(OH)
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸):(HO)POCHN[CHCHN[CHPO(OH)
ジエチレントリアミンペンタ(メチレン−ホスホネート)、ナトリウム塩:C(28−x)Na15(X=7);
ヘキサメチレンジアミン(テトラメチレンホスホネート)、カリウム塩:C10(28−x)12(x=6);
ビス(ヘキサメチレン)トリアミン(ペンタメチレンホスホン酸):(HO)POCHN[(CHN[CHPO(OH):および
リン酸HPO、および他の同様の有機ホスホネート、およびそれらの混合物。
【0052】
2−ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸);HOCHCHN[CHPO(OH)
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸):(HO)POCHN[CHCHN[CHPO(OH)
ジエチレントリアミンペンタ(メチレン−ホスホネート)、ナトリウム塩:C(28−x)Na15(X=7);
ヘキサメチレンジアミン(テトラメチレンホスホネート)、カリウム塩:C10(28−x)12(x=6);
ビス(ヘキサメチレン)トリアミン(ペンタメチレンホスホン酸):(HO)POCHN[(CHN[CHPO(OH):および
リン酸HPO、および他の同様の有機ホスホネート、およびそれらの混合物。
【0053】
モノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸、好ましくはC〜Cモノカルボン酸の塩、アクリル酸塩、メタクリル酸塩、ポリイタコン酸塩、ポリマレイン酸塩、およびそれらの混合物、最も好ましくはポリアクリル酸塩、のモノマーの酸置換ポリマーの塩からなる群から選択される他の金属イオン封鎖剤を使用することができ;および/または、金属イオン封鎖剤は、モノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸、好ましくはC〜Cモノカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、ポリイタコン酸、ポリマレイン酸、およびそれらの混合物、最も好ましくはポリアクリル酸またはそれらの塩、のモノマーの酸置換ポリマーからなる群から選択される。適切なポリアクリル酸ポリマーは、BASFから得られるSokalan、例えばSokalan CP5および/またはSokalan CP10である。
【0054】
ポリマーは、水溶性であるかまたは少なくともコロイド的に水に分散する傾向がある。これらのポリマーの分子量は広範囲に変化し得るが、1,000〜1,000,000(両端含む)、好ましくは2,000〜800,000(両端含む)、さらに好ましくは2,500〜500,000(両端含む)、また好ましくは3,000〜250,000(両端含む)、さらに好ましくは3,500〜100,000(両端含む)、特に好ましくは4,000〜50,000(両端含む)の範囲、特に4,500〜10,000(両端含む)の範囲の平均分子量(Mw)を有するポリマーを使用することが好ましい。
【0055】
酸置換ポリマーまたは他の付加ポリマーであるポリマーまたはコポリマーは、付加法または加水分解法により調製することができる。すなわち、無水マレイン酸コポリマーは、無水マレイン酸と他のコモノマー(例えばスチレン)との付加重合により調製される。好ましくは、アクリル酸塩、メタクリル酸塩のモノマーの酸置換ポリマーの塩、ポリイタコン酸の塩、ポリマレイン酸の塩、およびそれらの混合物であり。特に、ポリアクリル酸の塩が好適である。
【0056】
低分子量アクリル酸ポリマーは、アクリル酸もしくはその塩と、それ自体もしくはビニルコモノマーとの付加重合により調製し得る。
あるいは、そのようなポリマーは、低分子量アクリロニトリルホモポリマーまたはコポリマーのアルカリ性加水分解により調製し得る。
【0057】
ホモポリアクリル酸および/またはホモポリアクリレートのような金属イオン封鎖剤の本発明の方法における使用が、さらに好ましい。最も好ましいのは、Mwが1,000〜1,000,000(両端含む)、好ましくは2,000〜800,000(両端含む)、さらに好ましくは2,500〜500,000(両端含む)、また好ましくは3,000〜250,000(両端含む)、さらに好ましくは3,500〜100,000(両端含む)、特に好ましくは4,000〜50,000(両端含む)、特に4,500〜10,000(両端含む)の範囲であるホモポリアクリル酸および/またはホモポリアクリレートの使用である。
【0058】
ホスホン酸、ホスホネート系金属イオン封鎖剤および/またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸またはそれらの塩のモノマーのポリマー、またはそれらの塩の群から選択された少なくとも1種の金属イオン封鎖剤を除いて、他の金属イオン封鎖剤は省略することができる。
【0059】
ホスフェート
本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種のホスフェートまたはリン酸を含むことができる。ホスフェートまたはリン酸は、この添加物組成物またはクリーニング組成物に、汚れ分散、洗浄性、水の硬度制御などを提供することができる。このようなリン酸塩は、リン酸のモノマー、リン酸のポリマー、リン酸の塩またはそれらの組合せ;オルトホスフェート、メタホスフェート、トリポリホスフェート、またはそれらの組み合わせ;リン酸;ポリリン酸のアルカリ金塩属、アンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩、例えば、トリポリリン酸ナトリウムおよび他のより高い直鎖および環状ポリリン酸種、ピロリン酸塩、およびガラス状ポリマーメタリン酸塩;アミノリン酸塩;ニトリロトリスメチレンリン酸塩、またはそれらの組合せを含む。好適なリン酸塩は、リン酸、及びそのモノマー、ポリマー、及び塩など、またはそれらの組み合わせを含む。
【0060】
キレート剤成分
本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、a)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩を含む。キレート剤成分は、例えばアルカリ性条件下で使用されると、汚れ除去性を示す。キレート剤成分は、汚れ中の金属を拘束して、クリーニングおよび洗浄性を助けるために提供される。キレート剤成分は、組成物の一部として提供することができる。濃縮された液体クリーニング添加物は、キレート剤成分を、1wt%〜約30wt%(両端含む)、好ましくは約2wt%〜約20wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約15wt%(両端含む)の量で含むことができる。キレート剤成分は、異なるキレート剤の混合物を含むことができることを理解されたい。
【0061】
適切なC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸または対応する塩化合物は、特に限定されないが、クエン酸;プロピオン酸;グルコン酸;グリコール酸;グルコヘプタン酸;コハク酸;乳酸;メチル乳酸;2−ヒドロキシブタン酸;マンデル酸;アトロ乳酸;フェニル乳酸;グリセリン酸;2,3,4−トリヒドロキシブタン酸;アルファヒドロキシラウリン酸;ベンジル酸;イソクエン酸;シトラマル酸;アガリシン酸;キナ酸;グルクロン酸、グルクロノラクトン酸、ガラクツロン酸、およびガラクツロノラクトン酸を含むウロン酸;ヒドロキシピルビン酸;アスコルビン酸;およびトロパ酸を含む。好適なヒドロキシモノカルボン酸は、クエン酸;プロピオン酸;グルコン酸;グリコール酸;グルコヘプタン酸;コハク酸を含む。適切なヒドロキシジカルボン酸化合物は、特に限定されないが、タルトロン酸;リンゴ酸;酒石酸;アラビラル酸;リバル酸;キシラル酸;リキサル酸;グルカル酸;ガラクタル酸;マンナル酸;グルカル酸;アラル酸;アルトラル酸;イダル酸;およびタラル酸を含む。好適なヒドロキシジカルボン酸化合物は、酒石酸ならびにエチレンジアミン四酢酸を含む。しかし、最も好ましいのは、グルコン酸またはその塩、例えばグルコン酸ナトリウムである。
【0062】
本発明の方法において、追加のキレート剤を使用することができる。さらに本発明で使用できるキレート剤の例は、ジエチレントリアミン五酢酸の五ナトリウム塩(商品名Versenex80で入手できる)、グルコヘプトン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジアミン四酢酸の塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸の塩、ニトリロ三酢酸(NTA)、ニトリロ三酢酸の塩、ジエタノールグリシンナトリウム塩(DEG)、エタノールジグリシン二ナトリウム塩(EDG)、N,N−ビス(カルボキシラクトメチル)−L−グルタミン酸四ナトリウム(GLDA)、およびそれらの混合物を含む。エチレンジアミン四酢酸の塩の例は、二ナトリウム塩、四ナトリウム塩、二アンモニウム塩、および三ナトリウム塩を含む。ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸の塩の例は、三ナトリウム塩である。
【0063】
本発明の方法において追加で使用できるキレート剤は、イミノジスクシネート、好ましくはイミノジスクシネートのナトリウム塩、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸および/またはN,N−ビス(カルボキシラクトメチル)−L−グルタミン酸四ナトリウム(GLDA)である。
キレート剤成分は、異なるキレート剤の混合物を含むことができることを理解されたい。しかし、C〜C18ヒドロキシモノカルボキシまたはその塩を除いて、他のキレート剤は省略できる。
【0064】

本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、酸またはその塩を含むことができる。使用できる無機酸の例は、硫酸、硝酸、塩酸、およびリン酸を含む。
【0065】
使用できる有機酸の例は、モノカルボン酸、ジカルボン酸のようなポリカルボン酸を含むカルボン酸を含む。カルボン酸の例は、脂肪族および芳香族カルボン酸を含む。脂肪族カルボン酸の例は、酢酸、ギ酸、ハロゲン含有カルボン酸、例えばクロロカルボン酸、および−OH、−R、−OR、−(EO)x、−(PO)x、−NH、および−NO(ここで、RはC〜C10アルキル基である。)などの側鎖基を含有する修飾されたカルボン酸を含む。芳香族カルボン酸の例は、安息香カルボン酸、サリチル酸カルボン酸、および−OH、−R、−OR、−(EO)x、−(PO)x、−NH、および−NO(こで、RはC〜C10アルキル基である。)の少なくとも1種を側鎖基として含有するように修飾された芳香族カルボン酸を含む。追加の有機酸の例は、シュウ酸、フタル酸、セバシン酸、アジピン酸、クエン酸、マレイン酸、および−OH、−R、−OR、−(EO)x、−(PO)x、−NH、および−NO(ここで、RはC〜C10アルキル基である。)を含む側鎖基を含有するその修飾型を含む。なお、添え字「x」は繰り返し単位を意味することを理解されたい。
【0066】
活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種の酸またはその対応する塩を含むことができる。活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への酸またはその対応する塩の添加は、省略できることを理解されたい。
【0067】
界面活性剤
本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含むことができる。界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物から選択することができる。さらに好ましいのは、生分解性の界面活性剤である。
追加の界面活性剤成分は、液体クリーニング組成物のクリーニング性を増強するために使用することができる。界面活性剤成分は、使用溶液の浸透と、汚れの分離、ならびに瓶ラベルの除去を可能にするために、表面張力を低下させ、汚れ粒子を湿らせるために、本発明の方法で使用することができる。
活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への界面活性剤の添加は、省略することができることを理解されたい。
【0068】
非イオン性界面活性剤
本発明の方法の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物で使用できる非イオン性界面活性剤の例は、アルコキシル化された好ましくはエトキシル化されもしくはエトキシル化されかつプロポキシル化された、脂肪酸アルキルエステル、さらに好ましくは脂肪酸メチルエステルであって、好ましくはアルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を含有するものである。
【0069】
非イオン性低アルコキシル化アルコール界面活性剤は、使用溶液の浸透と汚れの分離を可能にし、ならびに瓶ラベルの除去を増強するために、表面張力を低下させ、汚れ粒子を湿らせるために使用することができる。
上記のアルコキシル化アルコール界面活性剤は、末端がキャップされたアルコキシル化アルコール界面活性剤を含む。
【0070】
使用できる非イオン性低アルコキシル化アルコール界面活性剤の例は、1〜4個のエチレンオキサイド基(1−4EO)、1〜4個のブチレンオキサイド基(1−4BO)、1〜4個のプロピレンオキサイド基(1−4PO)を含有するアルコキシル化アルコール、それらの末端がキャップされたアルコキシル化アルコール界面活性剤またはそれらの混合物である。
【0071】
最も好ましいものは、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩の界面活性剤である。
【0072】
有利には、本発明の方法においてさらに有用であり得る低アルコキシル化アルコールは、特に1級および/または分岐アルコールであり、好ましくは8個〜18個の炭素原子、および1個〜4個の、エチレンオキサイド基(1−4EO)、1個〜4個のブチレンオキサイド基(1−4BO)、1個〜4個のプロピレンオキサイド基(1−4PO)、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤を含むか、または混合物を含むことができる。アルコール基は、直鎖であるか、分岐しているか、または混合物を含むことができる。
【0073】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物で有用であり得る非イオン性高アルコキシル化アルコール界面活性剤の例は、5個〜40個の、エチレンオキサイド基(5−40EO)、ブチレンオキサイド基(5−40BO)、プロピレンオキサイド基(5−40PO)、好ましくは6個〜30個の、エチレンオキサイド基(6−30EO)、ブチレンオキサイド基(6−30BO)、プロピレンオキサイド基(6−30PO)、さらに好ましくは7個〜20個の、エチレンオキサイド基(7−20EO)、ブチレンオキサイド基(7−20BO)、プロピレンオキサイド基(7−20PO)、さらに好ましくは8個〜10個の、エチレンオキサイド基(8−10EO)、ブチレンオキサイド基(8−10BO)、プロピレンオキサイド基(8−10PO)、そして最も好ましくは8エチレンオキサイド基(8EO)、ブチレンオキサイド基(8BO)、プロピレンオキサイド基(8PO)基を含むアルコキシル化アルコール、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤、またはそれらの混合物である。
【0074】
有利には、本発明の組成物で有用な高アルコキシル化アルコールは、好ましくは8個〜18個の炭素原子、および5個〜40個の、エチレンオキサイド基(5−40EO)、ブチレンオキサイド基(5−40BO)、プロピレンオキサイド基(5−40PO)、好ましくは6個〜30個の、エチレンオキサイド基(6−30EO)、ブチレンオキサイド基(6−30BO)、プロピレンオキサイド基(6−30PO)、さらに好ましくは7個〜20個の、エチレンオキサイド基(7−20EO)、ブチレンオキサイド基(7−20BO)、プロピレンオキサイド基(7−20PO)、さらに好ましくは8個〜10個の、エチレンオキサイド基(8−10EO)、ブチレンオキサイド基(8−10BO)、プロピレンオキサイド基(8−10PO)、最も好ましくは8個の、エチレンオキサイド基(8EO)、ブチレンオキサイド基(8BO)、プロピレンオキサイド基(8PO)を含む特に直鎖および/または分岐アルコール、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤であるか、または混合物を含むことができる。アルコール基は、直鎖であるか、分岐しているか、または混合物を含むことができる。
【0075】
特に好適なのは、高アルコキシル化アルコール、例えば8個〜18個の炭素原子、および5〜40個の、エチレンオキサイド基(5−40EO)、ブチレンオキサイド基(5−40BO)、プロピレンオキサイド基(5−40PO)、好ましくは6個〜30個の、エチレンオキサイド基(6−30EO)、ブチレンオキサイド基(6−30BO)、プロピレンオキサイド基(6−30PO)、さらに好ましくは7個〜20個の、エチレンオキサイド基(7−20EO)、ブチレンオキサイド基(7−20BO)、プロピレンオキサイド基(7−20PO)、さらに好ましくは8個〜10個の、エチレンオキサイド基(8−10EO)、ブチレンオキサイド基(8−10BO)、プロピレンオキサイド基(8−10PO)、最も好ましくは8個の、エチレンオキサイド基(8EO)、ブチレンオキサイド基(8BO)、プロピレンオキサイド基(8PO)を含む、ココナツアルコール、ヤシアルコール、獣脂アルコールまたはオレイルアルコールからの、12個〜18個の炭素原子を有するアルコールの直鎖または分岐した基を有するアルコールエトキシレート、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤であるか、または混合物を含むことができる。しかし最も好ましくは、6EO〜14EO、6PO〜14PO、6BO〜14BO、好ましくは7EO〜10EO、7PO〜10PO、7BO〜10BO、および最も好ましくは8EO、8PO、8BOを含むかまたは混合物を含むことができる、本発明の組成物中のイソトリデシルアルコールである。
【0076】
本発明において、5EO、6EO、7EO、8EO、9EO、10EO、11EO、12EO、13EO、14EO、15EO、16EO,17EO、18EO、19EO、20EO、21EO、22EO、23EO、24EO、もしくは25EO、5PO、6PO、7PO、8PO、9PO、10PO、11PO、12PO、13PO、14PO、15PO、16PO,17PO、18PO、19PO、20PO、21PO、22PO、23PO、24PO、もしくは25PO、5BO、6BO、7BO、8BO、9BO、10BO、11BO、12BO、13BO、14BO、15BO、16BO,17BO、18BO、19BO、20BO、21BO、22BO、23BO、24BO、もしくは25BOを有する高アルコキシル化アルコール、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤を使用することができ、または混合物を含むことができる。
【0077】
5EO〜40EO、好ましくは6EOまたは30EO、さらに好ましくは7EO〜20EO、さらに好ましくは8EO〜10EO、最も好ましくは8EO;5PO〜40PO、好ましくは6POまたは30PO、さらに好ましくは7PO〜20PO、さらに好ましくは8PO〜10PO、最も好ましくは8PO;5BO〜40BO、好ましくは6BOまたは30BO、さらに好ましくは7BO〜20BO、さらに好ましくは8BO〜10BO、最も好ましくは8BOを有する高アルコキシル化アルコールの例は、C12〜C14アルコール;C13〜C15アルコール、およびC12〜C18アルコール、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤、およびそれらの混合物、ならびにC12〜C14アルコールとC12〜C18アルコールの混合物、末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤を含み、最も好ましくはC13アルコールである。
【0078】
これらの非イオン性界面活性剤以外に、12EO、12PO、12BO超を含有する脂肪アルコールも使用できる。このような脂肪アルコールの例は、14EO、25EO、30EOまたは40EO、14PO、25PO、30POまたは40PO、14BO、25BO、30BOまたは40BOを含む獣脂脂肪アルコール、および末端をキャップされたそれらのアルコキシル化アルコール界面活性剤である。
【0079】
上記の5EO〜40EO、5PO〜40PO、5BO〜40BO、好ましくは6EOまたは30EO、6POまたは30PO、6BOまたは30BO、さらに好ましくは7EO〜20EO、7PO〜20PO、7BO〜20BO、さらに好ましくは8EO〜10EO、8PO〜10PO、8BO〜10BO、最も好ましくは8EO、8PO、8BOアルコキシル化の程度は、統計的平均値であり、これは、特定の生成物について、整数であるかまたは分数であることができる。しかしさらに好ましくは、上記の5EO〜40EO、5PO〜40PO、5BO〜40BO、好ましくは6EOまたは30EO、6POまたは30PO、6BOまたは30BO、さらに好ましくは7EO〜20EO、7PO〜20PO、7BO〜20BO、さらに好ましくは8EO〜10EO、8PO〜10PO、8BO〜10BO、最も好ましくは8EO、8PO、8BOアルコキシル化の程度は、整数であるかまたは分数であることができる。最も好ましくは、上記の5EO〜40EO、5PO〜40PO、5BO〜40BO、好ましくは6EOまたは30EO、6POまたは30PO、6BOまたは30BO、さらに好ましくは7EO〜20EO、7PO〜20PO、7BO〜20BO、さらに好ましくは8EO〜10EO、8PO〜10PO、8BO〜10BO、最も好ましくは8EO、8PO、8BOの程度である。上記のアルコキシル化グレードは整数であることができる。
【0080】
好適な高アルコキシル化アルコールは、狭いホモログ分布を有する(狭い範囲のエトキシレート、NRE)。
さらなる界面活性剤は、アルコキシル化長鎖脂肪酸アミドを含み、ここで脂肪酸は8個〜20個の炭素原子を有し、アミド基は、1個〜20個の、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドおよび/またはブチレンオキシド単位でアルコキシル化される。
【0081】
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物中の成分として使用できるさらなるクラスの非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)の界面活性剤である。適切なアルキルポリグリコシドは、一般式RO(G)z(ここで、Rは、8個〜22個、好ましくは12個〜18個の炭素原子を含む、直鎖または分岐鎖の、特に2−メチル−分岐の、飽和または不飽和脂肪族基であり、Gは、5個または6個の炭素原子を含むグリコース、好ましくはグルコースを意味する。オリゴマー化zの程度は、1.0〜4.0、好ましくは1.1〜1.4の間の数である。)を満足する。
【0082】
シリコーンを含有する非イオン性界面活性剤、例えばABIL B8852またはSilwet 7602もまた、使用することができる。シリコーン含有界面活性剤の例は、シリコーンポリブタンである。
【0083】
アミンオキサイド界面活性剤の例は、ジメチルドデシルアミンオキサイド、ジメチルテトラデシルアミンオキサイド;エチルメチルテトラデシルアミンオキサイド、セチルジメチルアミンオキサイド、ジメチルステアリルアミンオキサイド、セチルエチルプロピルアミンオキサイド、ジエチルドデシルアミンオキサイド、ジエチルテトラデシルアミンオキサイド、ジプロピルドデシルアミンオキサイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキサイド、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−3−ドデコキシ−1−ヒドロキシプロピルアミンオキサイド、(2−ヒドロキシプロピル)メチルテトラデシルアミンオキサイド、ジメチルオレイルアミンオキサイド、ジメチル−(2−ヒドロキシドデシル)アミンオキサイド、および上記化合物の対応するデシル、ヘキサデシルおよびオクタデシルホモログを含む。
【0084】
追加の窒素含有界面活性剤はエトキシル化1級アルキルアミンを含み、ここでアルキル基は10個〜20個の炭素原子を有し、アミンは2個〜20個のエチレンオキサイド単位でエトキシル化される。
さらにエチレンオキサイドと、エチレンジアミンとプロピレンオキサイドとの反応から生じる生成物との縮合から得られる非イオン性界面活性剤もまた有用である。例えば、エチレンオキサイド基と、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキサイドからの反応生成物からなる疎水性塩基(ここで、塩基は2,500〜3,000程度の分子量を有する)との反応から得られる、40重量%〜80重量%のポリオキシエチレンを含有し、5,000〜11,000の分子量を有する化合物がある。
【0085】
適切な非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物(これはBASFにより商品名「Pluronic」で販売されている)、ココナツアルコール1モルあたり1〜30モルのエチレンオキサイドを有する脂肪族アルコール/エチレンオキサイド縮合物のポリオキシエチレン縮合物;Shell Chemical Co.により商品名「Neodol」で販売されているエトキシル化長鎖アルコール、ソルビタン脂肪酸のポリオキシエチレン縮合物、アルカノールアミド、例えばモノアルカノールアミド、ジアルカノールアミド、およびエトキシル化アルカノールアミド、例えばココナツモノエタノールアミド、ラウリックジイソプロパノールアミド、およびラウリックジエタノールアミド;およびアミンオキサイド、例えばドデシルジメチルアミンオキサイドを含む。
【0086】
非イオン性界面活性剤のさらなる例は、アルキルフェノールアルコキシレート、およびアミンオキサイド、例えばアルキルジメチルアミンオキサイドまたはビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミンオキサイドを含む。
【0087】
追加の非イオン性界面活性剤は、本発明の方法で使用される活性成分および/または液体クリーニング添加物中で、液体クリーニング添加物または液体クリーニング組成物の全質量に基づき、0wt%〜約40wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約35wt%(両端含む)、さらに好ましくは約10wt%〜約30wt%(両端含む)、さらに好ましくは約15wt%〜約25wt%(両端含む)の量で、提供されることができる。
【0088】
最も好ましいのは、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされたアルコキシル化C12〜C18アルコール界面活性剤、および/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤の使用である。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への非イオン性界面活性剤の添加は省略できることを理解されたい。
【0089】
陰イオン性界面活性剤
本発明の方法で使用できる活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、好ましくは陰イオン性界面活性剤を含まない。
使用できる陰イオン性界面活性剤の例は、有機カルボン酸塩、有機スルホン酸塩、有機硫酸塩、有機リン酸塩等、特に直鎖アルキルアリールスルホン酸塩、例えばアルキルアリールカルボン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールリン酸塩などを含む。これらのクラスの陰イオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンジルスルホン酸塩(LABS)、アルファ−オレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルキル硫酸塩、および2級アルカンスルホン酸塩として、界面活性剤分野でよく知られている。
【0090】
陰イオン性界面活性剤は、本発明の方法で使用される活性成分および/または液体クリーニング添加物中で、全組成物のすべての成分の質量に基づき、0wt%〜40wt%(両端含む)、好ましくは0.1wt%〜35wt%(両端含む)、さらに好ましくは0.5wt%〜32wt%(両端含む)、さらに好ましくは1.0wt%〜30wt%(両端含む)の量で、提供されることができる。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への非イオン性界面活性剤の添加は省略できることを理解されたい。
【0091】
カチオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤の存在は、発泡を許容されるレベルで維持しながら、低レベルの高発泡性カチオン性界面活性剤の使用を可能にする。本発明の好適な態様において、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物はまた、カチオン性界面活性剤を含む。
【0092】
適切なカチオン性界面活性剤は、式RR’R’’R’’’N(ここで、R、R’、R’’およびR’’’はそれぞれ、任意選択的に1つ以上のP、O、SまたはNヘテロ原子を含むことができるC〜C24アルキル、アリールまたはアリールアルキル基であり、XはF、Cl、Br、Iまたはアルキル硫酸塩である。)を有する4級アンモニウム化合物を含む。追加の好適なカチオン性界面活性剤は、エトキシル化および/またはプロポキシル化アルキルアミン、ジアミンまたはトリアミンを含む。
【0093】
R、R’、R’’およびR’’’のそれぞれは、6個〜24個の炭素原子、好ましくは14個〜24個の炭素原子、さらに好ましくは16個〜24個の炭素原子を含む置換基を、個別にまたは組合せて、独立に含むことができる。
R、R’、R’’およびR’’’のそれぞれは、独立に直鎖、環状、分岐、飽和または不飽和でもよく、酸素、リン、硫黄または窒素のようなヘテロ原子を含むことができる。R、R’、R’’およびR’’’の任意の2つは、環状基を形成することができる。R、R’、R’’およびR’’’のうちの3つの任意の1種は、独立に水素であることができる。Xは好ましくは対イオンであり、好ましくは非フッ化物対イオンである。対イオンの例は、塩化物、臭化物、メト硫酸塩、エト硫酸塩、硫酸塩、およびリン酸塩を含む。
【0094】
ある態様において、4級アンモニウム化合物は、アルキルエトキシル化および/またはプロポキシル化4級アンモニア塩(またはアミン)を含む。
好ましくは、アルキル基は、約6個〜約22個の炭素原子を含み、飽和および/または不飽和であることができる。アルコキシル化の程度は、好ましくは約2〜約20であり、および/またはプロポキシル化の程度は、約0〜約30である。
ある態様において、4級アンモニウム化合物は、約6個〜約22個の炭素原子と、約2〜約20のアルコキシル化の程度とを有するアルキル基を含む。
【0095】
カチオン性界面活性剤は、本発明の方法で使用される活性成分および/または液体クリーニング添加物中で、全組成物のすべての成分の質量に基づき、0wt%〜40wt%(両端含む)、好ましくは0.1wt%〜35wt%(両端含む)、さらに好ましくは0.5wt%〜32wt%(両端含む)、さらに好ましくは1.0wt%〜30wt%(両端含む)の量で、提供されることができる。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物へのカチオン性界面活性剤の添加は省略できることを理解されたい。
【0096】
両性界面活性剤
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、両性界面活性剤を含まないことができる。適切な両性界面活性剤の例は、カプリロアンホプロピオン酸塩、ラウリルB−イミノジプロピオン酸二ナトリウム、およびココアンホカルボキシプロピオン酸塩、およびオクチルイミノジプロピオン酸二ナトリウムを含む。
【0097】
最も好ましいものは、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩の両性界面活性剤の、本発明の方法での使用である。
【0098】
両性界面活性剤は、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物中に、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物の質量に基づき、0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約10wt%(両端含む)で提供されることができる。
本発明の、活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への両性界面活性剤の添加は省略できることを理解されたい。
【0099】
消泡剤
本発明の方法で使用される活性成分、液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物は、少なくとも1種の消泡剤を含むことができる。適切な消泡剤は、例えばオルガノポリシロキサン、および微細な、任意選択的にシラン化処理されたシリカおよびまたパラフィンとのそれらの混合物、またはビス脂肪酸アルキレンジアミド、例えばビス−ステアリルエチレンジアミドとのそれらの混合物である。本発明の方法で使用される活性成分および/または液体クリーニング添加物の消泡剤の量は、クリーニング添加物または液体クリーニング組成物の全質量に基づき、0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約10wt%(両端含む)であることができる。
【0100】
種々の消泡剤の混合物、例えばシリコーン、パラフィンまたはワックスの混合物はまた、有利に使用される。本発明の方法で使用される液体クリーニング添加物および/または液体クリーニング組成物への、消泡剤の添加は省略できることを理解されたい。
【0101】
アルカリ性溶液
アルカリ源は、クリーニング組成物の他の成分と適合性のあり、かつ所望のpHを与えるであろう任意のアルカリ源であることができる。
アルカリ源の例は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属塩、リン酸塩、アミン、およびそれらの混合物を含む。
アルカリ金属水酸化物の例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、および水酸化リチウムを含む。アルカリ金属塩の例は、炭酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、炭酸カリウム、およびそれらの混合物を含む。最も好ましいのは、アルカリ源としての水酸化ナトリウムの使用である。
【0102】
アルカリ源、好ましくはアルカリ金属水酸化物は、種々の形態で、水溶液またはそれらの組合せに溶解されて組成物に添加されることができる。アルカリ金属水酸化物は、ペレットまたはビーズまたは水溶液として市販されている。
アルカリ性溶液または液体クリーニング組成物は、アルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウムを、約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)の量で含むことができ、ここで、アルカリ源の質量は、アルカリ性溶液または液体クリーニング組成物の全質量に基づく。
【0103】
クリーニング組成物の使用
本発明の方法で使用されるクリーニング組成物は、硬表面および/または軟表面、好ましくはガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品を洗浄するために使用することができる。好ましくは本発明の方法で使用されるクリーニング組成物は、瓶を洗浄するために使用することができる。さらに好ましくは、本発明の方法で使用されるクリーニング組成物は、ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品、例えば瓶を、好ましくは瓶クリーニング装置で、洗浄するために使用することができる。
【0104】
瓶ラベルは、本発明のクリーニング組成物を含む浸漬浴中で除去される。適切なクリーニング装置は、片端ウォッシャーまたは両端ウォッシャーである。
最も好ましいのは、ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品、特にガラス、セラミックおよび/またはプラスチック瓶を洗浄し、それらのラベルを除去するための、自動処理による、本発明のクリーニング溶液の使用である。
【図面の簡単な説明】
【0105】
図1図1は、異なる温度で液体クリーニング溶液を使用する、瓶クリーニング装置で、ガラス瓶のラベル除去時間を示す。
図2図2は、異なる温度で液体クリーニング溶液を使用する、ガラス板のラベル除去時間を示す。
【実施例】
【0106】
液体クリーニング添加物の以下の実施例E1〜E5は、低温での改良された洗浄作用とラベル除去作用を例示するために使用される。
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】
【表4】
【0110】
【表5】
【0111】
ラベル除去試験
バックグランド:
この試験は、瓶洗浄のための異なる苛性添加物のラベル除去性能を評価するために開発された。ラベル除去試験は、添加物のクリーニング薬効の尺度である。これは、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびガラス瓶に適用することができる。
【0112】
装置
− 700mlのミネラルウォーター用瓶、外表面は平坦で、そこにCasein ST50KF接着剤を用いてMifare標準紙ラベルが貼られている
− 19cm×10cmのコーティングされていないガラス板、またはコーティングされていないガラスの330mlのガラス瓶
− 0.0001桁まで計量できる分析用天秤
− Tuermerleim社(ドイツ、Ludwigshafen/Rhein)から得られるCasein ST50KF接着剤(ガラス板)
− Mifare標準紙ラベル、ラベルのサイズ:85.60±0.12mm×53.98±0.05mm、総厚み:0.30±0.03mm、質量:0.20g±0.05g
− ロールコーター/ハンドコーター
− 内容量が5000mlの2重壁容器
【0113】
手順:
ガラス板のラベル除去装置:
ラベル除去装置は、振動モーター(「Opel Record」社から得られたフロントガラスのワイパーのモーター)からなり、ガラス板を試験のために締め付け器具に垂直に固定することができる。振動モーターの速度は、1秒毎に前後に動くように設定されている。試験溶液は、2重壁容器中で加熱される。容器はサーモスタットに連結され、これが必要な温度を制御する。
【0114】
ミネラルウォーターガラス瓶用ラベル除去装置:
Casein ST50KF接着剤を用いてMifare標準紙ラベルが貼られている平坦外表面を有する700mlのミネラルウォーター用瓶は、45,000本の瓶/時間の能力を有するFontana REMESENクリーニング装置で処理される。本発明の方法で使用されるように、かつ後述のように、ラベル除去のための浸漬浴に、クリーニング組成物を充填した。
【0115】
ガラス板のラベル貼り:
ガラス板をアセトンで脱脂し、室温で乾燥させる。ハンドコーターを使用してCasein ST50KF接着剤を用いて、ラベルをガラス板に貼る。接着剤膜は非常に薄くしなければならない(100μm)。ラベルを室温で3分間乾燥させる。
【0116】
瓶のラベル貼り:
ミネラル瓶をアセトンで脱脂し、室温で乾燥させる。ハンドコーターを使用してCasein ST50KF接着剤を用いて、ラベルをガラス板に貼る。接着剤膜は非常に薄くしなければならない(100μm)。レベルを室温で3分間乾燥させる。
【0117】
液体クリーニング溶液:
2wt%のNaOHアルカリ性溶液2000mlを、実施例E1の液体クリーニング添加物4mlまたは実施例E1〜E5の液体クリーニング添加物7mlと混合することにより、種々のクリーニング溶液が得られる。
次に、図1のガラス瓶のラベル除去に使用されるクリーニング溶液を、Fontana RMESENの浸漬浴中で、65℃と80℃の必要な温度まで加熱し(図1を参照)、洗浄工程を開始する。使用されるクリーニング溶液を用いて各ガラス瓶について、ラベルが完全に除去されるまでの時間(ラベル除去時間[秒])を測定する。各クリーニング溶液と温度について、試験を3回繰り返す。
【0118】
ガラス板のラベル試験のために、2重壁容器中の液体クリーニング組成物を60℃の温度にする(図2を参照)。次に、ラベルを貼ったガラス板を締め付け器具で固定し、ラベルがクリーニング溶液中に完全に浸漬されるように、ガラス板をクリーニング溶液に入れ、振動モーターをスタートさせる。使用されるクリーニング溶液を用いて各ガラス板について、ラベルが完全に除去されるまでの時間(ラベル除去時間[秒])を測定する。各クリーニング溶液と温度について、試験を3回繰り返す。
【0119】
結果:
図1は、2.0wt%のNaOHの苛性溶液2000mlに加えた実施例E1の添加剤7mlを工程温度65℃で使用して、Casein ST50KF接着剤を用いてMifare標準紙ラベルが貼られた平坦な外表面を有する700mlのミネラルウォーター用瓶のラベル除去性能が、2.0wt%のNaOHの苛性溶液2000mlに加えた実施例E1の添加剤4mlをクリーニング温度80℃で使用したものと同レベルの除去時間を与えることを、明確に示している。図1は、本発明の方法が、より低温で、良好なクリーニング特性とラベル除去特性とを与えることを証明する。
【0120】
図2は、2.0wt%のNaOHの苛性溶液2000mlへの、実施例E2、E3、E4およびE5の添加剤7mlを、工程温度60℃で使用したガラス板のラベル除去が、120秒〜140秒の改良されたラベル除去時間を与えることを示す。すなわち図2は、本発明の方法が、より低温で良好なクリーニング特性とラベル除去特性とを与えることを示す。
【0121】
本明細書において用語「約」は、例えば実際に濃縮液または使用溶液を作成するために使用される典型的な測定操作および液体取り扱い操作;これらの操作の不注意なエラー;組成物を作成するためにまたは方法を実施するために使用される成分の製造、供給源または純度の違いなど、により起きる数量の変動を意味する。用語「約」はまた、特定の初期混合物により生じた組成物の平衡条件の差による異なる量を包含する。用語「約」により修飾されてもされなくても、特許請求の範囲は、量の同等物を含む。
【0122】
本明細書および添付の特許請求の範囲において、単数形の「a」、「an」および「the」は、特段の指定がなければ、複製形を含むことに注意されたい。例えば、「a compound」を含む組成物への言及は、2またはそれ以上のcompoundsを含む。また、用語「または」は、一般に、特段の指定がなければ、「および/または」を含む意味で使用されることに注意されたい。本明細書中のすべての刊行物および特許出願は、本発明に関する分野の当業者のレベルを示す。本発明は、種々の具体的かつ好適な態様と技術について記載されている。しかし、本発明の精神および範囲を維持しながら、多くの変更態様や修飾態様が可能であることを理解されたい。
(態様)
(態様1)
80℃未満の工程温度における、液体クリーニング組成物を用いた、ガラス、セラミックまたはプラスチック製品の洗浄および/またはラベル除去のための方法であって、
該液体クリーニング組成物が、
約0.001wt%〜約10wt%(両端含む)の量の活性成分と、
約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)の量のアルカリ源と、
を含み、
該活性成分が、
a)ホスホン酸、ホスホネート系金属イオン封鎖剤、および/またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸またはそれらの塩のモノマーのポリマーの群から選択された少なくとも1種の金属イオン封鎖剤と、
b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩と、
を含み、
ここで、該活性成分の質量は、該液体クリーニング組成物の全質量に基づく、方法。
(態様2)
該活性成分の、a)少なくとも1種の金属イオン封鎖剤:b)少なくとも1種のC〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩の質量比が、約6:1〜約1:6、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約4:1〜約1:4、そしてよりさらに好ましくは約3:1〜約1:3の範囲である、態様1に記載の方法。
(態様3)
該活性成分が、c)少なくとも1種のリン酸系またはホスフェート系成分をさらに含む、態様1または2に記載の方法。
(態様4)
該活性成分が、活性成分d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩をさらに含む、態様1〜3のいずれか一項に記載の方法。
(態様5)
該活性成分が、約1個〜約30個のアルキレンオキサイド単位を含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C24アルコール界面活性剤の活性成分をさらに含む、態様1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(態様6)
該活性成分が、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤の活性成分をさらに含む、態様1〜5のいずれか一項に記載の方法。
(態様7)
該活性成分が、d)4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤またはそれらの塩と、少なくとも1種の消泡剤、好ましくはシリコーン系消泡剤の群から選択された消泡剤と、そして/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤とを含む、態様1〜6のいずれか一項に記載の方法。
(態様8)
該活性成分の、a)該金属イオン封鎖剤:b)C〜C18ヒドロキシモノカルボン酸またはそれらの塩の質量比が、約5:1〜約1:5、好ましくは約4:1〜約1:4、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、そしてさらに好ましくは約2:1〜約1:2である、態様1〜7のいずれか一項に記載の方法。
(態様9)
該活性成分の、c)該リン酸系またはホスフェート系成分:a)該金属イオン封鎖剤の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、また好ましくは約2:1〜約1:2、そしてさらに好ましくは約1.5:1〜約1.2:1である、態様1〜8のいずれか一項に記載の方法。
(態様10)
該活性成分の、d)該両性界面活性剤:b)該C〜C18ヒドロキシモノカルボン酸、またはそれらの塩の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約3:1〜約1:3、また好ましくは約2:1〜約1:2、そしてさらに好ましくは約1.7:1〜約1.5:1である、態様1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(態様11)
該活性成分の、アルキルで末端をキャップされた非イオン性界面活性剤:該末端をキャップされていない非イオン性界面活性剤の質量比が、約10:1〜約1:10、好ましくは約5:1〜約1:5、さらに好ましくは約4:1〜約1:4、また好ましくは約3:1〜約1:3、そしてさらに好ましくは約2.6:1〜約2.3:1である、態様1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(態様12)
該液体クリーニング組成物が、約10以上のpH、好ましくは約12以上のpH、そしてさらに好ましくは13〜14(両端含む)のpHの、範囲のpHを有する、態様1〜11のいずれか一項に記載の方法。
(態様13)
該工程温度が、約30℃〜78℃(両端含む)の範囲、さらに好ましくは約40℃〜77℃(両端含む)の範囲、また好ましくは約50℃〜75℃(両端含む)の範囲、またさらに好ましくは約55℃〜70℃(両端含む)の範囲、そしてさらに好ましくは60℃〜65℃(両端含む)の範囲にある、態様1〜12のいずれか一項に記載の方法。
(態様14)
該液体クリーニング組成物が、アルカリ性溶液に液体クリーニング添加物を加えることによって得られ、該液体クリーニング添加物が、濃縮された液体クリーニング添加物であり、該濃縮された液体クリーニング添加物が、
a)約1wt%〜約10wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約8wt%(両端含む)、さらに好ましくは約4wt%〜約6wt%(両端含む)のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩、好ましくはポリアクリル酸もしくはそれらの塩、のモノマーのポリマーと、
b)約1wt%〜約30wt%(両端含む)、好ましくは約2wt%〜約20wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約15wt%(両端含む)のグルコン酸またはそれらの塩と、
c)約0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約5wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約6wt%〜約10wt%(両端含む)のリン酸またはそれらの塩と、
d)約0wt%〜約20wt%(両端含む)、好ましくは約3wt%〜約15wt%(両端含む)、さらに好ましくは約5wt%〜約10wt%(両端含む)の4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤、好ましくは10個〜14個のアルキレンオキサイド単位を含む両性アルコキシル化C12〜C14アルコールアミン界面活性剤、またはそれらの塩と、
e)約0wt%〜約40wt%(両端含む)、好ましくは約1wt%〜約35wt%(両端含む)、さらに好ましくは約10wt%〜約30wt%(両端含む)、さらに好ましくは約15wt%〜約25wt%(両端含む)の4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされた非イオン性アルコキシル化C12〜C18アルコール界面活性剤、ならびに/または、
4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤と、
f)100wt%までの溶媒、好ましくは水と、
を含み、ここで該濃縮された液体添加物の成分の質量は、該濃縮された液体添加物の全質量に基づき、そして100wt%を超えない、態様1〜13のいずれか一項に記載の方法。
(態様15)
該液体クリーニング組成物が、アルカリ性溶液に希釈された液体クリーニング添加物を加えることによって得られ、該希釈された液体クリーニング添加物が、約0.01wt%〜約10wt%(両端含む)、好ましくは約0.05wt%〜約5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.1wt%〜約2wt%(両端含む)、また好ましくは約0.15wt%〜約1wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.2wt%〜約0.5wt%(両端含む)、またさらに好ましくは約0.25wt%〜約0.5wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約0.3wt%〜約0.4wt%(両端含む)の該濃縮された添加物、および100wt%まで加えられた少なくとも1種の溶媒、好ましくは水を含む、態様1〜14のいずれか一項に記載の方法。
(態様16)
該液体クリーニング組成物または該アルカリ性溶液が、約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約lwt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)のアルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウムを含み、ここで該アルカリ源の質量は、該液体クリーニング組成物の全質量または該アルカリ性溶液に基づく、態様1〜15のいずれか一項に記載の方法。
(態様17)
該液体クリーニング組成物が、
a)約0.003wt%〜約0.035wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.03wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.014wt%〜約0.022wt%(両端含む)のホスホン酸もしくはそれらの塩、またはモノエチレン性不飽和C〜Cカルボン酸もしくはそれらの塩、好ましくはポリアクリル酸もしくはそれらの塩、のモノマーのポリマーと、
b)約0.003wt%〜約0.105wt%(両端含む)、好ましくは約0.007wt%〜約0.070wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)のグルコン酸またはそれらの塩と、
h)約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.021wt%〜約0.035wt%(両端含む)のリン酸またはそれらの塩と、
i)約0wt%〜約0.07wt%(両端含む)、好ましくは約0.01wt%〜約0.053wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.017wt%〜約0.035wt%(両端含む)の4個〜18個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む少なくとも1種の両性アルコキシル化C〜C24アルコールアミン界面活性剤、好ましくは10個〜14個のアルキレンオキサイド単位を含む両性アルコキシル化C12〜C14アルコールアミン界面活性剤、またはそれらの塩と、
j)約0wt%〜約0.14wt%(両端含む)、好ましくは約0.003wt%〜約0.123wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.035wt%〜約0.0105wt%(両端含む)、さらに好ましくは約0.052wt%〜約0.088wt%(両端含む)の、4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含むアルキルで末端をキャップされた少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは8個〜10個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドを含むブチルで末端をキャップされた非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、ならびに/または4個〜16個のアルキレンオキサイド単位のエチレンオキサイドおよび/もしくはプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C〜C18アルコール界面活性剤、好ましくは2単位〜4単位のエチレンオキサイドおよび3単位〜5単位のプロピレンオキサイドを含む末端をキャップされていない少なくとも1種の非イオン性アルコキシル化C12〜C14アルコール界面活性剤と、
k)約0.5wt%〜約3.5wt%(両端含む)、好ましくは約lwt%〜約3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.25wt%〜約2.75wt%(両端含む)、また好ましくは約1.3wt%〜約2.5wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.5wt%〜約2.3wt%(両端含む)、さらに好ましくは約1.7wt%〜約2.25wt%(両端含む)、そしてさらに好ましくは約1.5wt%〜約2.0wt%(両端含む)の、アルカリ源、好ましくは水酸化ナトリウムと、
l)100wt%までの溶媒、好ましくは水と、
を含み、ここで該成分の質量が該該液体クリーニング組成物の全質量に基づき、そして100wt%を超えない、態様1〜16のいずれか一項に記載の方法。
(態様18)
ラベル除去のために、該ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック物品、好ましくは瓶が、該液体クリーニング組成物を含む浸漬浴を通過する、態様1〜17のいずれか一項に記載の方法。
(態様19)
該ラベル除去時間が、60秒〜480秒(両端含む)、好ましくは120秒〜420秒(両端含む)、さらに好ましくは150秒〜390秒(両端含む)、そしてさらに好ましくは180秒〜360秒(両端含む)の範囲である、態様1〜18のいずれか一項に記載の方法。
(態様20)
硬表面および/または軟表面、好ましくはガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品のクリーニング、好ましくは瓶のクリーニングのための、態様1〜19のいずれか一項に記載の液体クリーニング組成物の使用。
(態様21)
ガラス、セラミック、金属および/またはプラスチック製品、好ましくは瓶を、瓶クリーニング工場においてクリーニングするための、態様1〜19のいずれか一項に記載の液体クリーニング組成物の使用。
(態様22)
態様1〜19のいずれか一項による、液体クリーニング組成物。
(態様23)
態様1〜19に記載の活性成分を含む、液体クリーニング添加物。
図1
図2