【実施例】
【0175】
ここで、以下の実施例を参照して本発明を説明する。これらの実施例は例示目的でのみ示されるものであり、本発明はこれらの実施例に限定されず、むしろ、本明細書に示される教示の結果として明白なすべての変形を包含する。
【0176】
材料
別途記述がない限り、すべての残りの出発原料は商業的供給業者から入手し、精製せずに使用した。別途記述がない限り、最終生成物は塩酸付加塩として典型的に単離される。
【0177】
実施例1
N-(4,6-ビス-メチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XX)
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【0178】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-メチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XIX)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(5.0g、27mmol)をアセトン(35mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。N-メチルアミン塩酸塩(3.66g、54mmol)の水(20mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(54mL、108mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持するように滴下した。混合物を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾過し、水(3x25mL)で洗浄した。無水塩化カルシウムで高真空乾燥後、2-クロロ-N-(4,6-ビス-メチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XIX)を白色粉末(4.2g、収率89%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 174 (M+H)
+。
【0179】
N-(4,6-ビス-メチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XX)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-メチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XIX)(1.74g、10mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.88g、40mmol)およびDIPEA(7.74g、60mmol)のEtOH(200mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(150mL)に溶解させ、水(100mL)およびブライン溶液(100mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1→5/3)で精製して所望の生成物899mg(23%)を得た。単離した遊離アミン(380mg、2mmol)をH
2O(10mL)中に入れ、0.5M HCl水溶液(6mL)を加えた。得られた溶液を凍結乾燥に供して所望の生成物N-(4,6-ビス-メチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XX)を白色固体(468mg)として得た。
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【0180】
実施例2
N-(4,6-ビス-エチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXII)
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【0181】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-エチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXI)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(5.0g、27mmol)をアセトン(35mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。エチルアミン(2.43g、54mmol)の水(20mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(27mL、54mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持するように滴下した。混合物を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。無水塩化カルシウムで高真空乾燥後、2-クロロ-N-(4,6-ビス-エチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXI)を白色粉末(5.0g、収率92%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 202 (M+H)
+。
【0182】
N-(4,6-ビス-エチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXII)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-エチルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXI)(4.03g、20mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(9.7g、100mmol)およびDIPEA(1.806g、140mmol)のEtOH(200mL)中混合物を100℃で16時間加熱した。この後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(400mL)に溶解させ、水(100mL)およびブライン溶液(100mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1→5/2)で精製して所望の生成物811mg(18%)を得た。単離した遊離アミン(811mg、3.58mmol)をH
2O(10mL)に溶解させ、H
2O中0.5M HCl溶液(7.2mL)を加えた。得られた溶液を凍結乾燥させて所望の生成物N-(4,6-ビス-エチルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXII)を白色固体(938mg)として得た。
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【0183】
実施例3
N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXV)
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【0184】
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(20g、109mmol)をアセトン(100mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。プロパン-1-アミン(7.1g、120mmol)の水(20mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(60mL、120mmol)を、温度を-5℃〜0℃に保持するように滴下した。混合物を0℃で60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)を白色粉末(18g、収率80%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 208 (M+H)
+。
【0185】
2-クロロ-N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン(XXIV)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)(18g、87mmol)をアセトン(100mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。シクロプロピルメタンアミン(6.7g、95mmol)のアセトン(30mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(44mL、88mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持するように滴下した。混合物を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。無水塩化カルシウムで高真空乾燥後、2-クロロ-N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン(XXIV)を白色粉末(12g、収率57%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 242 (M+H)
+。
【0186】
N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXV)
2-クロロ-N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン(XXIV)(1.5g、6.2mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.0g、31.0mmol)およびDIPEA(6.5g、49.6mmol)のEtOH(50mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(400mL)に溶解させ、水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1→5/2)で精製した。溶媒を減圧除去して所望の生成物500mg(26%)を得た。単離した遊離アミン(500mg、1.88mmol)をH
2O(10mL)に溶解させ、0.5M HCl水溶液(4.0mL)を加えた。得られた溶液を凍結乾燥に供して所望の生成物N-(4-シクロプロピルメチル)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXV、520mg)を褐色油状物として得た。
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【0187】
実施例4
N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXVII)
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【0188】
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(20g、109mmol)をアセトン(100mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。プロパン-1-アミン(7.1g、120mmol)の水(20mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(60mL、120mmol)を、温度を-5℃〜0℃に保持するように滴下した。次に混合物を0℃で60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。無水塩化カルシウムで高真空乾燥後、2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)を白色粉末(18g、収率80%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 208 (M+H)
+。
【0189】
2-クロロ-N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVI)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)(4.0g、19.5mmol)をアセトン(40mL)に溶解させ、氷水(40mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。エタンアミン塩酸塩(1.91g、23.4mmol)の水(10mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。NaOH(2.34g、58.5mmol)の水(10mL)溶液を、温度を0℃〜5℃に保持するように滴下した。次に混合物を室温で40分間攪拌し、濃縮した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、所望の生成物2-クロロ-N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVI)を白色粉末(3.89g、収率92%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 216 (M+H)
+。
【0190】
N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXVII)
2-クロロ-N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVI)(2g、9.3mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.5g、46.5mmol)およびDIPEA(8.4g、65.1mmol)のEtOH(20mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(150mL)に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、ブライン溶液(100mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=10/1→2/1)で精製して所望の生成物(820mg、37%)を得た。単離した遊離アミン(820mg、3.42mmol)をH
2O(10mL)に溶解させ、0.5M HCl水溶液(11mL)を加えた。得られた溶液を凍結乾燥に供して所望の生成物N-(4-エチルアミノ)-N-(6-n-プロピルアミノ)[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXVII)を無色油状物(944mg)として得た。
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【0191】
実施例5
N-(ビス-4,6-(2-メチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXIX)
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【0192】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(2-メチルプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVIII)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(5.0g、27mmol)をアセトン(35mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。2-メチルプロパン-1-アミン(4.0g、54mmol)のアセトン(20mL)溶液を加え、温度を約0℃に維持した。この混合物に2N NaOH(27mL、54mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持するように滴下した。混合物を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。無水塩化カルシウムで高真空乾燥後、2-クロロ-N-(4,6-ビス-(2-メチルプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVIII)を白色粉末(6.0g、収率87%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 258 (M+H)
+。
【0193】
N-(ビス-4,6-(2-メチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXIX)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(2-メチルプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXVIII)(2.57g、10mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.94g、20mmol)およびDIPEA(5.16g、40mmol)のEtOH(100mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(2x100mL)で洗浄し、ブライン溶液(100mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して所望の生成物(920mg、33%)を得た。単離した遊離アミン(920mg、3.3mmol)をH
2O(10mL)に溶解させ、0.5M HCl水溶液(6.6mL)を加えた。得られた溶液を凍結乾燥に供して所望の生成物N-(ビス-4,6-(2-メチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXIX)を白色固体(1.0g)として得た。
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【0194】
実施例6
N-(ビス-4,6-(2,2-ジメチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXXI)
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【0195】
N-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(30g、163mmol)をアセトン(300mL)に溶解させ、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(15.8g、163mmol)およびDIPEA(42g、326mmol)を加えた後、混合物を0℃で1時間攪拌した。溶液を濃縮し、残渣をEtOAc(750mL)で処理し、水(100mL)で洗浄し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=50/1→10/1)で精製して所望の生成物N-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)を白色の固体(25g、収率73%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 210 (M+H)
+。
【0196】
N-(ビス-4,6-(2,2-ジメチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXI)
N-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(1g、4.78mmol)、2,2-ジメチルプロパン-1-アミン(832.5mg、9.57mmol)およびDIPEA(1.85g、14.34mmol)のEtOH(20mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(40mL)に溶解させ、水(20mL)およびブライン溶液(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた後、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=20/1→5/1)で精製して所望の生成物(1.4g、95%)を得た。単離した遊離アミン(1.4g、4.52mmol)をH
2O(10mL)に溶解させ、H
2O中0.5M HCl溶液(14.5mL)を加え、得られた溶液を凍結乾燥に供して所望の生成物N-(ビス-4,6-(2,2-ジメチルプロピルアミノ))[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩を白色固体(1.67g)として得た。
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【0197】
実施例7
4,6-ビス-N-シクロプロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXXIII)
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【0198】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(シクロプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXII)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(40g、217mmol)をアセトン200mLに溶解させ、氷水(250mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。シクロプロパンアミン(24.8g、435mmol)の溶液を0℃で攪拌しながら加えた。この混合物に2N NaOH(218mL、435mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持する速度で滴下した。得られた混合物を周囲温度で30分間、次に50℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x100mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、クロロ-N-(4,6-ビス-(シクロプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXII)を白色粉末(46g、収率93%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 226 (M+H)
+。
【0199】
4,6-ビス-N-シクロプロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXIII)
クロロ-N-(4,6-ビス-(シクロプロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXII)(2.25g、10mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.94g、20mmol)およびDIPEA(5.16g、40mmol)のEtOH(100mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(2x100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)で精製して所望の生成物1.0g(40%)を得た。単離した遊離アミン(1.0g、4.0mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(8mL)に溶解させた後、溶液を凍結乾燥させてN-(4,6-ビス-シクロプロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XXXIII)を白色固体(1.05g)として得た。
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【0200】
実施例8A
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV)
実施例9A
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(15.00g、81.34mmol)およびn-プロピルアミン(13.4mL、162.68mmol)のアセトン(300mL)および水(15mL)中懸濁液に2M NaOH溶液(82mL、162.68mmol)を0℃で滴下した。反応混合物を50℃で3時間加熱した後、冷却した。水(100mL)を反応混合物に加え、得られた析出物を濾過し、水、エチルエーテルで洗浄し、乾燥させて2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(15.88g、収率85%)を得た。
【0202】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(10.00g、43.53mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(8.49g、87.06mmol)およびNaOH(3.13g、78.35mmol)の1,4-ジオキサン(120mL)および水(30mL)中混合物を60℃で6時間加熱した後、揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(500mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x200mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(300mL)、次にブライン溶液(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をシリカゲルを通じて、溶離液CH
2Cl
2/EtOH(9/1 v/v)を使用して濾過して、N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV)(9.96g、収率90%)を得た。
【0203】
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV、3.24g、12.74mmol)の1,4-ジオキサン(100mL)溶液に濃(95%)H
2SO
4(0.72mL、12.74mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で0.5時間攪拌し、揮発物を減圧除去した。残渣を乾燥トルエン(3x25mL)で共蒸発させた。得られた白色残渣をエタノール/エチルエーテルから結晶化してN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI、3.86g、収率86%)を白色固体として得た。
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融点: 134〜135℃。
【0204】
実施例8b
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV)
実施例9b
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
段階1
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)
概要: 2当量のn-プロピルアミンによるジ-クロロ置換。一態様では、2当量以上のn-プロピルアミンは出発原料のビス-プロピルアミン誘導体しか生成しなかった。反応の進行をHPLCでモニタリングしたところ、所望の中間体(2-クロロ-4,6-ビスプロピルアミノ-s-トリアジン)が析出していた。インプロセスQC検査を行った。
【0206】
メカニカルスターラー、熱電対、冷却器、添加漏斗および温度制御マントルを備えた好適なガラス反応器にアセトン8L、続いて塩化シアヌル1kg(5.42モル)を加えた。攪拌混合物を15℃に予め冷却し、添加漏斗を介してn-プロピルアミン(周囲温度で)をゆっくりと、温度を45℃未満に維持するように加えた。2M NaOH溶液を調製して、温度を45℃未満に維持する速度で混合物に加えた。混合物のpHは酸性(およびpH=4)であり、6N NaOHを加えてpHを8〜9に調整した。混合物を40〜50℃で0.5時間攪拌し、反応の完了をIPC HPLC分析でモニタリングした。塩化シアヌルの検出が2%未満である場合、反応が完了したと見なした。反応が完了するまで分析を1時間ごとに繰り返した。
【0207】
反応が完了した後、温度を50℃未満に維持するようにWFI(滅菌水)をゆっくりと加えた。得られた懸濁液を攪拌しながら室温に終夜冷却した。固体をポリプロピレン濾布を通じて濾過し、アセトン/水(1:2)、続いてMTBE 1.5Lで洗浄した。固体をフィルター上で乾燥させ(減圧補助)、次に真空オーブン(45±5℃、>29"Hg)中に最低6時間入れたところ、0.5%未満の重量減少変化が示された。試料を分析検査(QC HPLC分析およびカールフィッシャー分析)用に収集し、2gをQA保持用に収集した。段階1において生成された生成物は白色固体であった。この粉末を乾燥パンからナイロンタイ付きで二重袋のポリバッグに移し、ファイバードラムに入れ、検疫保管用にラベル付けしてQAに供した。
【0208】
段階2
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXV)
概要: 1当量のN-メトキシメチルアミンによるクロロ置換。反応の進行をHPLCでモニタリングし、所望の生成物である遊離塩基の析出を、水を加えて冷却することで達成した。インプロセスQC検査を行った。遊離塩基を結晶化によって対応する硫酸塩に変換し、最終生成物を真空オーブン乾燥に供した。インプロセスQC検査および最終生成物QC検査を行った。
【0209】
メカニカルスターラー、熱電対、冷却器および加熱マントルを備えた好適な丸底フラスコにN,N-ジメチルアセトアミド(DMA)6L、続いて6-クロロ-N,N-ジプロピル-[1,3,5]-トリアジン-2,4-ジアミン(段階1生成物)1kg(4.35モル)を加えた。この攪拌混合物にK
2CO
3(1.2kg、6.53モル、2当量)を室温で、少量のさらなるDMAですすぎながら加えた。これにN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.637kg、8.71モル、1.5当量)を、発泡を減少させるように(かつ温度を60℃未満に維持しながら)約5〜10分かけて少しずつ、少量のさらなるDMAを使用してすすぎながら加えた。混合物を75〜80℃に加熱し、最低0.5時間攪拌した。75〜80℃で一度、反応の完了をHPLCでモニタリングした。混合物を65℃未満に冷却し、水(12L)を加えた。得られた懸濁液を攪拌しながら室温に終夜(18時間)冷却した。得られた固体を濾過し、水1.2Lで洗浄した。フィルターケーキを1時間風乾させ、OVIアミンGC分析用試料を得た。残りの固体を最低6時間真空オーブン乾燥(45℃、>29"Hg)させた(NMT 1%重量変化)。所望の生成物(遊離塩基)は稠密な白色固体であった。検査用IPC試料を得た。
【0210】
上記で得た遊離塩基1kg(3.93モル)にMEK(14.3L)を加えた。混合物を攪拌し、45℃に加熱した後、5μインラインフィルターを通じて濾過して好適な反応器に入れた。濃H
2SO
4(4.13モル、予備濾過重量に対して1.05当量)を、温度を50℃未満に維持するように添加漏斗を介してゆっくりと加えた。次に混合物を20℃に終夜冷却した。次に混合物を10℃にさらに冷却し、0.5時間攪拌した後、濾過した。固体生成物ケーキをMEK(2L)で洗浄し、フィルター上で最低2時間風乾させ(減圧補助)、次に真空オーブン(45℃、>29"Hg)に入れ、最低6時間乾燥させてN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)を白色固体として得た。
【0211】
段階1
IPC検査1: 添加中の温度チャート記録 −
工程において指定される温度制御を維持
IPC検査2: IPC HPLC分析−
塩化シアヌルの検出が2%未満である場合に反応完了とする。
反応が完了するまで分析を1時間ごとに繰り返す。
3回目の試料採取後に反応が完了しない場合、監督者に連絡する。
段階1生成物QC検査:
QC HPLC分析 −
塩化シアヌルおよび2-クロロ-4,6-ビスプロピルアミノ-s-トリアジンのアッセイの記録結果
カールフィッシャー −
記録結果
【0212】
段階2
工程1: 反応:
IPC検査1: 添加中の温度チャート記録 −
工程において指定される温度制御を維持
IPC検査2: IPC HPLC分析 −
2-クロロ-4,6-ビスプロピルアミノ-s-トリアジンの検出が2%未満である場合に反応完了とする。
反応が完了するまで分析を1時間ごとに繰り返す。
3回目の試料採取後に反応が完了しない場合、監督者に連絡する。
IPC検査3: 残留アミン分析(GCによる) −
n-プロピルアミンおよびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンレベルNMT 0.1%
IPC検査4: 乾燥中の重量変化 −
NMT 1%
IPC検査5: IPC HPLC分析 −
HPLC(AUC)による純度の記録結果
工程2: 塩形成および結晶化
IPC検査1: 濃硫酸添加中の温度チャート記録 −
工程において指定される温度制御を維持
IPC検査2: GCによるMEKおよびDMAcのOVI −
NMT各800ppm
IPC検査4: 乾燥中の重量変化 −
NMT 1%
【0213】
プロトン核磁気共鳴(NMR)分光法
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)の
1H NMRデータを400MHzでDMSO-d
6中溶液として得た。これを
図10に提示する。シフト帰属を表1に提示する。
【0214】
(表1)DMSO-d6中(XXXVI)の25℃での
1H化学シフト帰属
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【0215】
炭素-13 NMR分光法
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)の
13C NMRデータを100MHzでDMSO-d
6中溶液として得た。これを
図11に提示する。シフト帰属を表2に提示する。
【0216】
(表2)DMSO-d6中(XXXVI)の25℃での
13C化学シフト帰属
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
フーリエ変換赤外(FTIR)分光法
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)のFTIRスペクトルを表3および
図12に提示する。
【0218】
(表3)(XXXVI)のFTIRスペクトル
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【0219】
高分解能および低分解能質量分析
液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)から得られた質量は254amuであった。これはN-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)の理論的質量と一致している。直接注射を通じて得られた高分解能結果を表4に提示する。
【0220】
(表4)(XXXVI)の質量分析結果
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
クロマトグラフィー純度
RSのHPLCクロマトグラフィー純度は100.0面積%であると決定され、関連する物質は検出されなかった。
【0222】
含水量の決定
含水量はカールフィッシャー滴定によって0.04%であると決定された。
【0223】
元素分析
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)の元素分析を得た。表5に提示する。
【0224】
(表5)(XXXVI)の元素分析結果
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
示差走査熱量測定(DSC)による熱分析
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)を、cUSP<891>/EP 2.2.34に従って毎分10℃の速度で25℃から250℃まで分析したところ、90.19℃、126.38℃および138.30℃において吸熱を示すことがわかった(
図13)。
【0226】
X線粉末回折
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)のXRPD回折パターンを得たところ、形態Aと一致している。
図14に提示する。
【0227】
対イオン含有量
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)は、27.13%の硫酸イオン含有量を有することが滴定でわかった。
【0228】
水溶液のpH
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)の1%水溶液はpH 1.89を生じさせた。
【0229】
物理的記述
N-(4,6-ビス-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XXXVI)は白色固体であると決定された。
【0230】
実施例10
N-(4-(メトキシ(メチル)アミノ)-6-(プロピルアミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)プロピオンアミド(XL)
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【0231】
6-アミノ-2,4-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン(XXXVII)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(10.0g、55mmol)をアセトン(80mL)に溶解させ、氷水(80mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。この混合物に1N水酸化アンモニウム溶液(108mL、109.4mmol)を0℃で加えた。反応液を周囲温度で30分間、25℃でさらに60分間攪拌した。析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、6-アミノ-2,4-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン(XXXVII)を白色粉末(7.4g、収率82%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 165 (M+H)
+。
【0232】
6-アミノ-2-クロロ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン(XXXVIII)
6-アミノ-2,4-ジクロロ-[1,3,5]トリアジン(XXXVII)(30.0g、187mmol)をアセトン(100mL)に溶解させ、氷水(100mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。この混合物にプロパン-1-アミン(11.0g、187mmol)のアセトン(20mL)溶液を0℃で加えた。この反応液に2N NaOH(94mL、187mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持する速度で滴下した。混合物を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。混合物を濃縮した後、析出物を濾去し、水(3x100mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、6-アミノ-2-クロロ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン(XXXVIII)を白色粉末(35g、収率100%)として単離した。LCMS (ESI) m/z = 188 (M+H)
+。
【0233】
N-(6-アミノ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXIX)
6-アミノ-2-クロロ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン(XXXVIII)(5g、26.65mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(13g、133.24mmol)およびDIPEA(27.5g、213.2mmol)のEtOH(100mL)中混合物を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(400mL)に溶解させ、水(200mL)、次にブライン溶液(200mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去してN-(6-アミノ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXIX)を白色固体(5g、収率89%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 213 (M+H)
+。
【0234】
N-(4-(メトキシ(メチル)アミノ)-6-(プロピルアミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)プロピオンアミド(XL)
N-(6-アミノ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXXIX)(5g、23.58mmol)をTHF(50mL)に溶解させた。塩化プロピオニル(3.25g、35.38mmol)およびDIPEA(5.47g、42.44mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を周囲温度で10分間攪拌し、次に70℃で16時間攪拌した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(250mL)に溶解させ、この抽出物を水(80mL)、次にブライン溶液(80mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1→2/1)で精製して所望の生成物930mg(15%)を得た。単離した遊離アミン(930mg、3.47mmol)をH
2O(10mL)、およびH
2O中0.5M HCl溶液(10.4mL)に溶解させた後、溶液を凍結乾燥させてN-(4-(メトキシ(メチル)アミノ)-6-(プロピルアミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル)プロピオンアミド(XL)を無色油状物(1.06g)として得た。
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【0235】
実施例11
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(XLI)
実施例12
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XLII)
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【0236】
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)
2,4,6-トリクロロ-1,3,5-トリアジン(XVIII)(30.0g、162.68mmol)およびn-プロピルアミン(26.8mL、325.36mmol)のアセトン(600mL)および水(30mL)中懸濁液に2M NaOH溶液(163mL、325.36mmol)を0℃(水-氷/NaCl浴)で滴下した。氷浴を取り外し、反応混合物を50℃で3時間加熱した後、冷却した。水(200mL)を反応混合物に加え、析出物を濾過し、水(200mL)で洗浄し、P
2O
5によって40℃で20時間乾燥させて2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV、33.6g、収率90%)を得た。400 MHz
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【0237】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(XLI)
6-クロロ-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(XXXIV)(2.30g、10.01mmol)、O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.67g、20.02mmol)およびNaOH(0.72g、18.00mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)および水(6mL)中混合物を60℃で3時間加熱した。この後、NaOH(0.72g、18.00mmol)を加え、反応混合物をさらに3時間加熱した。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、CH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製してN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(XLI)2.17g(90%)を得た。ESI-MS (m/z): 241 [M+H]
+
【0238】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XLII)
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(XLI)(2.17g、9.03mmol)の1,4-ジオキサン(5mL)溶液に2M HCl/エチルエーテル(4.5mL、9.00mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で0.5時間攪拌し、揮発物を減圧除去してN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XLII)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0239】
実施例13
O-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(XLIII)
実施例14
O-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XLIV)
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【0240】
O-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(2.00g、8.71mmol)、O-アリル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.91g、17.42mmol)およびNaOH(0.70g、17.42mmol)の1,4-ジオキサン(25mL)および水(5mL)中混合物を60℃で4時間加熱した。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、CH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製してO-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(XLIII、2.05g、収率88%)を得た。ESI-MS (m/z) 267 [M+H]
+。
【0241】
O-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩
実施例12に記載のようにO-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(XLIII)および2M HCl/エチルエーテルからO-アリル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XLIV)を調製した。400 MHz
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融点: 130〜132℃。
【0242】
実施例15
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(XLV)
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実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)およびヒドロキシルアミン塩酸塩からN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-ヒドロキシルアミン(XLV)を調製した(収率99%)。400 MHz
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融点: 138〜141℃。
【0243】
実施例16
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N',N'-ジメチルヒドラジン(XLVI)
実施例19に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)およびN,N-ジメチルヒドラジンからN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N',N'-ジメチルヒドラジン(XLVI)を調製することができる。
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【0244】
実施例17
6-(メトキシ(メチル)アミノ)-N2-プロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(XLVII)
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実施例10に記載のように6-アミノ-2-クロロ-4-n-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン(XXXVIII)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミンから6-(メトキシ(メチル)アミノ)-N2-プロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(XLVII)を調製することができる。
【0245】
実施例18
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XLVIII)
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実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)およびN-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩からN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XLVIII)を調製した(収率90%)。400 MHz
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【0246】
実施例19
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン(XLIX)
実施例20
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン硫酸水素塩(L)
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【0247】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン(XLIX)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(2.50g、10.88mmol)、N,N'-ジメチル-ヒドラジン二塩酸塩(2.89g、21.76mmol)およびNaOH(2.18g、54.40mmol)の1,4-ジオキサン(40mL)および水(20mL)中混合物を60℃で18時間加熱した。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(100mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(75mL)、ブライン(75mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、勾配溶離(CH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)まで)を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製してN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン(1.17g、42%)を得た。200 MHz
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【0248】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン硫酸水素塩_(L)
6-(N,N'-ジメチル-ヒドラジノ)-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(XLIX)(1.17g、4.62mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)溶液に95% H
2SO
4(0.26mL、4.62mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で0.5時間攪拌し、揮発物を減圧除去した。残渣を乾燥トルエン(3x25mL)で共蒸発させてN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,N'-ジメチル-ヒドラジン硫酸水素塩(L)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0249】
実施例21
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LIII)
実施例22
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LIV)
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【0250】
ホルムアルデヒドO-ベンジル-オキシム(LI)
O-ベンジル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(5.00g、31.32mmol)およびホルムアルデヒド(H
2O中約37重量%)(2.3mL、31.32mmol)のトルエン(40mL)中混合物にNaOH(1.25g、31.32mmol)の水(6mL)溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。この後、有機相を分離し、水相をジクロロメタン(3x30mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮してホルムアルデヒドO-ベンジル-オキシム(LI、4.15g、98%)を得た。400 MHz
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【0251】
O-ベンジル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LII)
ホルムアルデヒドO-ベンジル-オキシム(3.85g、28.48mmol)のEtOH溶液に1M HCl/EtOH溶液(50mL)を0℃で滴下した。混合物を室温で1時間攪拌し、揮発物を減圧除去した。残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、飽和NaHCO
3溶液(75mL)、水(75mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。石油エーテル/EtOAc(9:1)から石油エーテル/EtOAc(7:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで生成物を精製してO-ベンジル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(1.72g、44%)を得た。200 MHz
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【0252】
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LIII)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-ベンジル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LII)とを反応させてO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LIII)(収率29%)を得た。200 MHz
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【0253】
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LIV)
実施例20に記載のようにO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LIII)と95% H
2SO
4とを反応させてO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LIV)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0254】
実施例23
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LV)
実施例24
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LVI)
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【0255】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LV)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とN-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LV)(収率61%)を得た。ESI-MS (m/z): 269 [M+H]
+。
【0256】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LVI)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LV)および95% H
2SO
4からN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LVI)を調製した(収率95%)。200 MHz
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融点: 154〜156℃。
【0257】
実施例25
6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(LVII)
実施例26
6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン硫酸水素塩(LVIII)
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【0258】
6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(LVII)
ACE(登録商標)圧力管に2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(1.50g、6.53mmol)、N-エチルジイソプロピルアミン(19.59mmol)、1,2-オキサジナン塩酸塩(1.61g、13.06mmol)およびテトラヒドロフランを加えた。反応混合物を100℃で2時間加熱した後、冷却し、飽和NaHCO
3溶液(50mL)に注いだ。懸濁液をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、CH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製して6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(LVII)(1.63g、89%)を得た。ESI-MS (m/z): 281 [M+H]
+。
【0259】
6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン硫酸水素塩(LVIII)
実施例20に記載のように6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン(LVII)および95% H
2SO
4から6-[1,2]オキサジナン-2-イル-N,N'-ジプロピル-[1,3,5]トリアジン-2,4-ジアミン硫酸水素塩(LVIII)を調製した。定量的収量を単離した。400 MHz
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融点: 134〜137℃。
【0260】
実施例27
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXIV)
実施例28
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXV)
【0261】
2-イソプロポキシ-イソインドール-1,3-ジオン(LIX)
プロパン-2-オール(4.7mL、61.30mmol)、トリフェニルホスフィン(19.30g、73.56mmol)およびN-ヒドロキシフタルイミド(10.00g、61.30mmol)のTHF(50mL)中攪拌懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチル(14.5mL、73.56mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で20時間攪拌し、蒸発乾固させた。石油エーテル/EtOAc(9:1)から石油エーテル/EtOAc(5:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで生成物を精製して2-イソプロポキシ-イソインドール-1,3-ジオン(LIX、10.92g、87%)を得た。400 MHz
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【0262】
O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LX)
2-イソプロポキシ-イソインドール-1,3-ジオン(LIX、10.78g、52.50mmol)およびヒドラジン一水和物(5.1mL、105.00mmol)のCH
2Cl
2(60mL)中混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物を濾過した。濾液を水(70mL)、ブライン(70mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。乾燥剤を濾去した後、4M HCl/1,4-ジオキサン(13.8mL、55.00mmol)を加え、揮発物を減圧除去してO-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LX、3.91g、収率67%)を得た。400 MHz
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【0263】
O-ベンジル-N-イソプロポキシカルバメート(LXI)
O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.89g、34.87mmol)のCH
2Cl
2(150mL)中予備冷却(0℃)溶液にN,N-ジイソプロピル-エチルアミン(14.4mL、87.18mmol)およびクロロギ酸ベンジル(5.0mL、34.87mmol)を加えた。得られた溶液を室温で5時間攪拌した。この時点で溶液を飽和NaHCO
3水溶液(30mL)で2回洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。石油エーテル/EtOAc(95:5)から石油エーテル/EtOAc(6:1)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで生成物を精製してO-ベンジル-N-イソプロポキシカルバメート(LXI、4.98g、68%)を得た。400 MHz
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【0264】
O-ベンジル-N-メチル-N-イソプロポキシカルバメート(LXII)
ACE(登録商標)圧力管にベンジルイソプロポキシカルバメート(4.98g、23.80mmol)、無水K
2CO
3(4.94g、35.70mmol)、ヨウ化メチル(6.7mL、107.10)および無水アセトン(30mL)を加えた。反応混合物を70℃で24時間加熱した。反応混合物を濾過し、アセトンを蒸発させた。得られたスラリーをEtOAcに溶解させ、水(3x50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。溶媒を除去してベンジルイソプロポキシ(メチル)カルバメート(4.96g、93%)を得た。400 MHz
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【0265】
O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXIII)
O-ベンジル-N-メチル-Nイソプロポキシカルバメート(4.96g、22.22mmol)および33% HBr/AcOH(45mL)を室温で20分間攪拌した。飽和NaHCO
3溶液(400mL)を加え、懸濁液をCH
2Cl
2(3x150mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させた。乾燥剤を濾去した後、4M HCl/1,4-ジオキサン(6.7mL、26.65mmol)を加え、揮発物を減圧除去してO-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.09g、75%)を得た。400 MHz
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【0266】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXIV)
2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)(1.65g、16.61mmol)、O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXIII、2.09g、16.61mmol)およびNaOH(0.66g、16.61mmol)の1,4-ジオキサン(50mL)および水(5mL)中混合物を100℃で16時間加熱した。次に揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(50mL)を残渣に加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、CH
2Cl
2/EtOH(99:1)からCH
2Cl
2/EtOH(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製してN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXIV、1.93g、95%)を得た。ESI-MS (m/z): 283 [M+H]
+。
【0267】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXV)
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXIV、1.93g、6.83mmol)の1,4-ジオキサン(6mL)溶液に95% H
2SO
4(0.36mL、6.83mmol)を0℃で滴下した。混合物を室温で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。残渣を乾燥トルエン(3x25mL)で共蒸発させてN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(ほぼ定量的収率)を得た。400 MHz
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【0268】
実施例29
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVIII)
実施例30
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXIX)
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【0269】
O-ベンジル-N-ビニル-ヒドロキシルアミン(LXVI)
O-ベンジル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(7.00g、43.85mmol)の水(100mL)およびMeOH(20mL)中冷却溶液(0℃)にアセトアルデヒド(24.7mL、44.2mmol)を滴下した。反応混合物を16時間攪拌した。揮発物を減圧除去し、水性懸濁液をEtOAc(2x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物をブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させてO-ベンジル-N-ビニル-ヒドロキシルアミン(LXVI)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0270】
O-ベンジル-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVII)
O-ベンジル-N-ビニル-ヒドロキシルアミン(LXVI、6.52g、43.70mmol)のAcOH(10mL)溶液にNaCNBH
3(11.00g、175.05mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を1N NaOHで中和し(pH 7)、EtOAc(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を飽和NaHCO
3溶液(2x100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液: 石油エーテル/EtOAc(9:1)→石油エーテル/EtOAc(1:4))で精製してO-ベンジル-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVII、2.10g、32%)を得た。400 MHz
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【0271】
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVIII)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-ベンジル-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVII)とを反応させてO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVIII、収率38%)を得た。400 MHz
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【0272】
O-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXIX)
実施例9に記載のようにO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-ヒドロキシルアミン(LXVIII)と95% H
2SO
4とを反応させてO-ベンジル-N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXIX)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0273】
実施例31
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXX)
実施例32
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXI)
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【0274】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXX)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させた(収率80%)。ESI-MS (m/z): 269 [M+H]
+。
【0275】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXI)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXX)と95% H
2SO
4とを反応させた(定量的収率)。400 MHz
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【0276】
実施例33
6-((ベンジルオキシ)(イソプロピル)アミノ)-N2,N4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(LXXII)
実施例34
6-((ベンジルオキシ)(イソプロピル)アミノ)-N2,N4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン硫酸水素塩(LXXIII)
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実施例13に例示のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-ベンジル-N-イソプロピル-ヒドロキシルアミンとを反応させて6-((ベンジルオキシ)(イソプロピル)アミノ)-N
2,N
4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(LXXII)を調製した。実施例20に記載のように対応する硫酸水素塩(LXXIII)を調製した。
【0277】
実施例35
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXXVI)
実施例36
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXVII)
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【0278】
O-ベンジル-N-エチル-N-イソプロポキシ-カルバメート(LXXIV)
ACE(登録商標)圧力管にベンジルイソプロポキシカルバメート(4.08g、19.50mmol)、無水K
2CO
3(4.04g、29.25mmol)、ヨウ化エチル(7.0mL、87.75mmol)および無水アセトン(30mL)を加えた。反応混合物を70℃で24時間加熱した。ヨウ化エチル(7.0mL、87.75mmol)およびK
2CO
3(4.04g、29.25mmol)を加え、反応混合物を24時間加熱した。反応混合物を濾過し、アセトンを蒸発させた。得られたスラリーをEtOAc(150mL)に溶解させ、水(3x50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。溶媒を除去してO-ベンジル-N-エチル-N-イソプロポキシ-カルバメート(3.86g、83%)を得た。400 MHz
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【0279】
N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXXV)
化合物LXIIIの調製について実施例27に記載のようにO-ベンジル-N-エチル-N-イソプロポキシ-カルバメートとHBr/AcOHとを反応させた(収率71%)。400 MHz
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【0280】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXXVI)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とN-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXXV)とを反応させてN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXXVI)(収率88%)を得た。ESI-MS (m/z): 297 [M+H]
+。
【0281】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXVII)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N-エチル-O-イソプロピル-ヒドロキシルアミン(LXXVI)と95% H
2SO
4とを反応させた(定量的収率)。400 MHz
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【0282】
実施例37
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXXXII)
実施例38
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXXIII)
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【0283】
O-ベンジル-N-イソブトキシカルバメート(LXXIX)
化合物LXIの調製について実施例27に記載のようにO-イソブチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXXVIII)とクロロギ酸ベンジルとを反応させてO-ベンジル-N-イソブトキシカルバメート(LXXIX)(収率87%)を得た。400 MHz
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【0284】
O-ベンジル-N-メチル-N-イソブトキシカルバメート(LXXX)
化合物LXIIの調製について実施例27に記載のようにO-ベンジル-N-イソブトキシカルバメートとヨウ化メチルとを反応させてO-ベンジル-N-メチル-N-イソブトキシカルバメートを収率78%で得た。400 MHz
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【0285】
O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXXXI)
化合物LXIIIの調製について実施例27に記載のようにO-ベンジル-N-メチル-N-イソブトキシカルバメートとHBr/AcOHとを反応させた(収率38%)。200 MHz
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXXXII)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてLXXXIIを収率82%で得た。ESI-MS (m/z) 297 [M+H]
+。
【0287】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(LXXXIII)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-イソブチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(LXXXII)と95% H
2SO
4とを反応させた(定量的収率)。400 MHz
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【0288】
実施例39
6-(メチル(チオフェン-2-イルメトキシ)アミノ)-N2,N4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(LXXXIV)
実施例40
6-(メチル(チオフェン-2-イルメトキシ)アミノ)-N2,N4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン硫酸水素塩(LXXXV)
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実施例13に例示のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-(チオフェン-2-イル-メチル)-N-メチル-ヒドロキシルアミンとを反応させて6-(メチル(チオフェン-2-イルメトキシ)アミノ)-N2,N4-ジプロピル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン(LXXXIV)を調製することができる。
【0289】
実施例41
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCI)
実施例42
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XCII)
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【0290】
2-シクロプロピルメトキシ-イソインドール-1,3-ジオン(LXXXVI)
化合物LIXについて実施例27に記載のようにN-ヒドロキシフタルイミドとシクロプロピル-メタノールとを反応させてLXXXVIを収率87%で得た。400 MHz
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【0291】
O-シクロプロピルメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(LXXXVII)
化合物LXについて実施例27に記載のように2-シクロプロピルメトキシ-イソインドール-1,3-ジオンとヒドラジンとを反応させた(LXXXVII、収率67%)。400 MHz
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【0292】
O-ベンジル-N-シクロプロピルメトキシカルバメート(LXXXVIII)
化合物LXIについて実施例27に記載のようにO-シクロプロピルメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とクロロギ酸ベンジルとを反応させた(LXXXVIII、収率88%)。400 MHz
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【0293】
O-ベンジル-N-メチル-N-シクロプロピルメトキシ-カルバメート(LXXXIX)
化合物LXIIについて実施例27に記載のようにO-ベンジルN-シクロプロピルメトキシカルバメートとヨウ化メチルとを反応させた(LXXXIX、収率95%)。400 MHz
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【0294】
O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XC)
化合物LXIIIについて実施例27に記載のようにO-ベンジル-N-メチル-N-シクロプロピルメトキシカルバメートとHBr/AcOHとを反応させてXCを収率77%で得た。400 MHz
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【0295】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCI)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XC)とを反応させて(XCI)を収率99%で得た。400 MHz
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【0296】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XCII)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-シクロプロピルメチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCI)と95% H
2SO
4とを反応させて(XCII)を定量的収率で得た。400 MHz
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【0297】
実施例43
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCVI)
実施例44
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XCVII)
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【0298】
tert-ブチルエトキシカルバメート(XCIII)
O-エチル-ヒドロキシルアミン(1.76g、18.0mmol)および二炭酸ジ-tert-ブチル(5.13g、23.67mmol)のジクロロメタン(45.0mL)溶液に飽和Na
2CO
3溶液(45.0mL)を室温で滴下し、24時間攪拌した。水を加え、混合物のpHを6N HClの添加により2に調整し、得られた系をジクロロメタン(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、蒸発させた。石油エーテル/EtOAc(98:2)から石油エーテル/EtOAc(95:5)までの勾配溶離を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーで粗生成物を精製してtert-ブチルエトキシカルバメート(XCIII)(2.62g、90%)を得た。400 MHz
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【0299】
tert-ブチルエトキシ(メチル)カルバメート(XCIV)
60%水素化ナトリウム(0.66g、16.92mmol)のDMF(5mL)懸濁液にtert-ブチルエトキシカルバメート(XCIII、2.48g、15.38mmol)のDMF(10mL)溶液を0℃で滴下した。30分後、DMF(10mL)中ヨウ化メチル(1.95mL、31.32mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間攪拌した。水(100mL)を加え、生成物を酢酸エチル(3x50mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧濃縮してtert-ブチルエトキシ(メチル)カルバメート(XCIV、2.34g、87%)を得た。400 MHz
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【0300】
O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XCV)
tert-ブチルエトキシ(メチル)カルバメート(XCIV、2.34g、13.35mmol)に4M HCl/1,4-ジオキサン溶液(25mL)を少しずつ0℃で加えた。混合物を室温で4時間攪拌した。揮発物を減圧除去し、残渣をエチルエーテルでトリチュレートし、濾過して固体(O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩、XCV、1.35g、91%)を得た。
【0301】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCVI)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてXCVIを収率93%で得た。ESI-MS (m/z) 269 [M+H]
+。
【0302】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(XCVII)
実施例20に記載のようにN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-エチル-N-メチル-ヒドロキシルアミン(XCVI)と95% H
2SO
4とを反応させて(XCVII)を収率91%で得た。400 MHz
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融点: 84〜86℃。
【0303】
実施例45
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン(C)
実施例46
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CI)
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【0304】
2-(2,2-ジフルオロ-エトキシ)-イソインドール-1,3-ジオン(XCVIII)
化合物LXIについて実施例27に記載のようにN-ヒドロキシフタルイミドと2,2-ジフルオロ-エタノールとを反応させてXCVIIIを収率52%で得た。400 MHz
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【0305】
O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩(XCIX)
化合物LXについて実施例27に記載のように2-(2,2-ジフルオロ-エトキシ)-イソインドール-1,3-ジオンとヒドラジンとを反応させてXCIXを収率73%で得た。400 MHz
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【0306】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン(C)
実施例13に記載のように2-クロロ-N-(4,6-ビス-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXXIV)とO-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン塩酸塩とを反応させてCを収率59%で得た。400 MHz
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【0307】
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CI)
N-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン(C、1.02g、3.51mmol)と95% H
2SO
4(0.19mL、3.51mmol)とをジエチルエーテル(3mL)中にて0℃で反応させた。EtOH 2滴を加え、得られた結晶を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させてN-(4,6-ビス-プロピルアミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-O-(2,2-ジフルオロ-エチル)-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CI)(1.26g、93%)を得た。400 MHz
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融点: 91〜93℃。
【0308】
実施例47
4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CIII)
実施例48
4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CIV)
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【0309】
2-クロロ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CII)
2,4-ジクロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン(XXIII)(18g、87mmol)をアセトン(100mL)に溶解させ、氷水(50mL)に注いで非常に微細な懸濁液を形成した。N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(9.3g、95mmol)の水(30mL)溶液を、温度を0℃(氷浴)に保持しながら加えた。この混合物に2N NaOH(44mL、88mmol)を、温度を0℃〜5℃に保持するように調整された速度で滴下した。反応液を周囲温度で30分間、50℃でさらに60分間攪拌した。得られた析出物を濾去し、水(3x25mL)で洗浄した。塩化カルシウムで高真空乾燥後、2-クロロ-N-(6-n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CII、12g、60%)を白色粉末として単離した。LCMS (ESI) m/z = 232 (M+H)
+。
【0310】
4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CIII)
2-クロロ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CII、1.5g、6.5mmol)、N,N-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(3.5g、39mmol)およびDIPEA(2.5g、20mmol)のEtOH(30mL)中混合物を100℃で16時間加熱した。次に溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(80mL)に溶解させ、水(2x50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1→5/1)で精製して4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(620mg、33%)を得た。
【0311】
4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CIV)
4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(610mg、2.1mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(6.6mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて4-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CIV、630mg)を無色油状物として得た。LCMS (ESI) m/z = 284 (M+H)
+。
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【0312】
実施例49
4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CV)
実施例50
4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVI)
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【0313】
4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CV)
EtOH(50mL)中の2-クロロ-6-N-(n-プロピルアミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CII)(400mg、2.9mmol)、DIPEA(5.16g、40mmol)および3-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)プロパン-1-アミン(J. Heterocyclic Chem., 2005, 42:1011-15)(732mg、3.2mmol)を100℃で16時間加熱した。この後、溶媒を減圧除去した。残渣をDCM/MeOH(400mL/200mL)に溶解させ、水(50mL)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1→10/1)で精製して4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CV、210mg、22%)を得た。
【0314】
4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVI)
4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CV)(210mg、0.63mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(1.3mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて4-N-(3-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-プロピル)-アミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVI、210mg)を黄色油状物として得た。
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【0315】
実施例51
4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CVII)
実施例52
4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVIII)
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CVII)
EtOH(50mL)中の2-クロロ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CII)(1g、4.5mmol)、(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)メタンアミン(600mg、5.4mmol)およびK
2CO
3(1.24g、9mmol)を100℃で16時間加熱した。反応混合物を濾過し、揮発物を減圧除去した。残渣をEtOAc(100mL)に溶解させ、水(30mL)、次にブライン溶液(30mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1→8/1)で精製して4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CVII、650mg、47%)を得た。
【0317】
4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVIII)
4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CVII、650mg、2.1mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(6.3mL)に溶解させた。得られた溶液を凍結乾燥に供して4-N-(1-N-メチルイミダゾール-2-イル)-メチルアミノ-6-N-(n-プロピル)アミノ-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CVIII、389mg)を無色油状物として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
実施例53
4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CIX)
実施例54
4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CX)
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CIX)
THF(250mL)中のN-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(7g、33.5mmol)、N,N-ジメチル-エタン-1,2-ジアミン(6.05g、68.7mmol)およびK
2CO
3(10.2g、73.7mmol)を70℃で5時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣を逆相フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(270mg、3%)を得た。
【0320】
4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CX)
4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(270mg、0.86mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(2mL)に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させて4,6-ビス-(N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(290mg)を無色油状物として得た。
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【0321】
実施例55
4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXI)
実施例56
4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXII)
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXI)
EtOH(80mL)中のN-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(1g、4.78mmol)、ピリジン-4-イルメタンアミン(1.14、10.52mmol)およびDIPEA(1.85g、14.34mmol)を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで濾過して4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXI)(450mg、27%)を得た。
【0323】
4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXII)
4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXI)(450mg、1.28mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(3.84mL)に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させて4,6-ビス-(N-(ピリジン-4-イルメチル)アミノ)-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン_塩酸塩(497mg)を黄色固体として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
実施例57
4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXIII)
実施例58
4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXIV)
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXIII)
EtOH(50mL)中のN-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(1g、4.78mmol)、3-メトキシプロパン-1-アミン(936mg、10.52mmol)およびDIPEA(1.85g、14.34mmol)を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1→1/2)で精製して4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXIII)(1.4g、93%)を得た。
【0326】
4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXIV)
4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXIII、1.4g、4.46mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(13.4mL)に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させて4,6-ビス-[N-(3-メトキシ-n-プロピル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.56g)を無色油状物として得た。
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【0327】
実施例59
4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXV)
実施例60
4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVI)
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【0328】
4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXV)
EtOH(50mL)中のN-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(1g、4.78mmol)、(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メタンアミン(1.21g、10.52mmol)およびDIPEA(1.85g、14.34mmol)を100℃で16時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EA=5/1→1/1)で精製して4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXV)(1.5g、85%)を得た。
【0329】
4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVI)
4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXV)(1.5g、4.1mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(12.3mL)に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させて4,6-ビス-[N-(テトラヒドロピラン-4-イルメチル)アミノ]-[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVI)(1.65g)を白色固体として得た。LCM: (ESI) m/z = 367 (M+H)
+
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【0330】
実施例61
N-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(CXVII)
実施例62
N-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVIII)
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【0331】
N-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(CXVII)
2,2'-(2,2'-オキシビス(エタン-2,1-ジイル)ビス(オキシ))ジエタンアミン(Org. Biomol. Chem. 2005, 3:2255-61)(1.5g、7.8mmol)およびDIPEA(2.01g、15.6mmol)にEtOH(100mL)中N-(4,6-ジクロロ[1,3,5]トリアジン-2-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(XXX)(1.63g、7.8mmol)を加えた。反応液を100℃で3時間加熱した後、溶媒を減圧除去した。残渣をEtOAc(200mL)に溶解させ、水(2x100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1→20/1)で精製してN-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(CXVII)(700mg)を無色油状物(収率27%)として得た。
【0332】
N-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVIII)
N-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン(CXVII)(700mg、2.1mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(4.3mL)に溶解させ、得られた溶液を凍結乾燥させてN-(5,8,11-トリオキサ-2,14,16,18,19-ペンタアザビシクロ[13.3.1]ノナデカ-1(18),15(19),16(17)-トリエン-17-イル)-N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(CXVIII)(750mg)を無色油状物として得た。
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【0333】
実施例63
2,6-ビス-(N-プロピルアミノ)-[1,3]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXX)
実施例64
2,6-ビス-(N-プロピルアミノ)-[1,3]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CXXI)
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【0334】
4-クロロ-2,6-ビス-[N-n-プロピルアミノ]-1,3-ピリミジン(CXIX)
EtOH中の2,4,6-トリクロロ-ピリミジン(5.00g、27.26mmol)およびn-プロピルアミン(13.5mL、163.56mmol)を60℃で24時間加熱した後、冷却した。揮発物を減圧除去した。水(100mL)を加え、得られた懸濁液をCH
2Cl
2(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(150mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去して4-クロロ-2,6-ビス-[N-n-プロピルアミノ]-1,3-ピリミジン(CXIX)(5.78g、93%)を得た。200 MHz
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【0335】
(2,6-ビス-N-[n-プロピルアミノ]-ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXX)
1,4-ジオキサン(400mL)および水(20mL)中の4-クロロ-2,6-ビス-[N-n-プロピルアミノ]-1,3-ピリミジン(CXIX)(5.78g、25.27mmol)、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.93g、50.54mmol)およびNaOH(2.02g、50.54mmol)を60℃で24時間加熱した。N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.93g、50.54mmol)およびNaOH(3.03g、75.81mmol)を反応混合物に加え、加熱を110℃で3日間続けた。揮発物を減圧除去した。飽和NaHCO
3溶液(50mL)を残渣に加え、混合物をCH
2Cl
2(3x75mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を水(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/EtOH(25/1))で精製して(2,6-ビス-N-[n-プロピルアミノ]-ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXX)(1.2g、19%)を得た。200 MHz
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【0336】
(2,6-ビス-N-[n-プロピルアミノ]-ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CXXI)
1,4-ジオキサン(15mL)中(2,6-ビス-N-[n-プロピルアミノ]-ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(1.20g、4.74mmol)を、0℃で95% H
2SO
4(0.27mL、4.74mmol)を滴下して処理した。混合物を室温で0.5時間攪拌した後、揮発物を減圧除去した。得られた残渣を乾燥トルエン(3x5mL)で共蒸発させて(2,6-ビス-N-[n-プロピルアミノ]-ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン硫酸水素塩(CXXI)を定量的収率で得た。400 MHz
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融点: 123〜126℃。
【0337】
実施例65
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVI)
実施例66
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXVII)
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【0338】
2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXII)
2-アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(8.7g、52mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液にEt
3N(26g、260mmol)を加え、混合物を-30℃で攪拌した。この後、TBDMSOTf(15.1g、57.2mmol)をゆっくりと滴下し、得られた反応液を周囲温度で1.5時間攪拌した。観察された固体材料を完全に溶解させて淡褐色溶液を形成した。次に混合物を1N NaOH(100mL)で反応停止させ、DCM(250mL)で抽出した。有機層をH
2O(150mL)、次にブライン溶液(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1→5/1)で精製して2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXII、11.4g、79%)を淡黄色固体として得た。LCMS: (ESI) m/z = 283 (M+H)
+。
【0339】
2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIII)
DMF(10mL)中の2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXII)(700mg、2.5mmol)、ヨウ化メチル0.18mL(3.5mmol)とK
2CO
3(552mg、4mmol)とを周囲温度で15時間反応させた。H
2O(10mL)を加えた後、反応液をEtOAc(100mL)で抽出し、有機層をブライン溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1→5/1)で精製して2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIII)(750mg、100%)を淡黄色油状物として得た。LCMS (ESI) m/z = 297 (M+H)
+。
【0340】
2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIV)
窒素雰囲気下で2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIII、5.0g、17mmol)および1-ヨードプロパン(4.3g、25mmol)をDMF(20mL)に溶解させた。反応混合物を激しく攪拌しながら0℃に冷却した後、NaH(ミネラルオイル中60%分散液1g、21mmol)を加えた。混合物を10分間攪拌し、水(50mL)をゆっくりと加えて反応液を反応停止させた。水溶液をEtOAc(200mL)で抽出し、有機層を水(50mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物の蒸発後、黄色油状残渣(5.7g)を単離した。残渣をEt
2O(50mL)に溶解させ、濃塩酸(10mL)を攪拌しながら0℃で加えた。混合物をさらに10分間反応させた。この後、溶液をEtOAc(200mL)および1N NaOH(200mL)で抽出した。有機層をH
2O(150mL)、次にブライン溶液(150mL)で洗浄し、最後にNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1→5/1)で精製して所望の生成物2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3.78g、100%)を黄色固体として得た。LCMS: (ESI) m/z = 225 (M+H)
+。
【0341】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXV)
2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.6g、7.1mmol)のn-ブタノール(10mL)溶液に炭酸カリウム(4.9g、35.5mmol)、続いてプロパン-2-アミン(632mg、10.7mmol)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を140℃で16時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。揮発物を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.2g、75%)を黄色固体として得た。LCMS: (ESI) m/z = 248 (M+H)
+。
【0342】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVI)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXV、1.0g、4mmol)のEtOAc(50mL)溶液に10% Pd/C(1.0g)およびAcOH(2.43g、40mmol)を加えた。混合物を水素化装置に取り付け、系を排気した後、水素で再充填した。反応液を周囲温度で48時間攪拌した。この後、混合物をガラスフィルター上のシリカゲル10gの上で濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1→10/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVI、500mg、50%)を黄色固体として得た。
【0343】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXVII)
単離した遊離アミン(CXXVI、500mg、2mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(4mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXVII、525mg)を褐色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 250 (M+H)
+。
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【0344】
実施例67
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVIII)
実施例68
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXIX)
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【0345】
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXVII)
n-ブタノール(20mL)中2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.0g、4.5mmol)(CXXIV)に炭酸カリウム(3.7g、27mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(1.0g、22mmol)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を120℃で16時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=6/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXVII、800mg、76%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 234 (M+H)
+。
【0346】
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVIII)
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXVII、800mg、3.4mmol)のEtOAc(30mL)溶液に10% Pd/C(1.0g)およびAcOH(3mL)を加え、混合物を水素化装置に取り付けた。系を排気した後、水素で再充填した。混合物を周囲温度で48時間攪拌した。混合物をガラスフィルター上のシリカゲル10gを通じて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=25/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVIII、600mg、75%)を黄色固体として得た。
【0347】
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXIX)
2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXVIII、600mg、2.6mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(5.2mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて2-(n-プロピル)アミノ-4-ジメチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXIX、600mg)を黄色固体として得た。
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【0348】
実施例69
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXI)
実施例70
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXXII)
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【0349】
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXI)
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXX)(2.0g、9.13mmol)のEtOAc(50mL)溶液に10% Pd/C(2.1g)およびAcOH(8mL)を加え、混合物を水素化装置に取り付けた。系を排気し、水素で再充填した。混合物を周囲温度で48時間攪拌した。混合物をガラスフィルター上のシリカゲル10gを通じて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=60/1→10/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXI、700mg、43%)を黄色固体として得た。
【0350】
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXXII)
2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXX、700mg、3.2mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(7mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて2-(n-プロピル)アミノ-4-メチルアミノ-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(717mg)を褐色固体として得た。
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【0351】
実施例71
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXVI)
実施例72
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXXVII)
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【0352】
2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXIII)
DMF(20mL)中の2-(t-ブチル-ジメチルシラニル)アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXII)(5g、17.7mmol)、2-ヨードプロパン(4.5g、26.6mmol)およびK
2CO
3(4.3g、26.6mmol)を周囲温度で15時間反応させた。H
2O(50mL)を反応混合物に加えた後、水溶液をEtOAc(300mL)で抽出し、有機層をブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10/1→5/1)で精製して2-(t-ブチル-ジメチルシリル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXIII、5.7g、100%)を淡黄色油状物として得た。LCMS: (ESI) m/z = 325 (M+H)
+。
【0353】
2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXIV)
窒素雰囲気下で2-(t-ブチル-ジメチルシラニル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(5.7g、17.6mmol)および1-ヨードプロパン(4.5g、26.4mmol)をDMF(20mL)に溶解させた。反応混合物を激しく攪拌しながら0℃に冷却し、NaH(ミネラルオイル中60%分散液1.06g、26.4mmol)(60%)を加えた。混合物を10分間攪拌した後、水(50mL)をゆっくりと加えて反応液を反応停止させた。混合物をEtOAc(300mL)で抽出し、有機層を水(50mL)、次にブライン溶液(50mL)で洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒の蒸発後、黄色油状残渣を単離した(6.5g)。残渣をEt
2O(50mL)に溶解させ、濃塩酸(10mL)を攪拌しながら0℃で加え、混合物をさらに10分間攪拌した。反応が完了した後、溶液をEtOAc(200mL)および1N NaOH(200mL)で抽出した。有機層をH
2O(150mL)、次にブライン溶液(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1→5/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXIV、4.5g、100%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 253 (M+H)
+。
【0354】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXV)
n-ブタノール(10mL)中2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXIV、3.0g、12mmol)にプロパン-2-アミン(1.05g、18mmol)および炭酸カリウム(2.5g、18mmol)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で得られた混合物を140℃で16時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去した後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=5/1→3/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXXV、1.2g、36%)を黄色固体として得た。LCMS: (ESI) m/z = 276 (M+H)
+。
【0355】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXVI)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.0g、3.6mmol)のEtOAc(10mL)溶液に10% Pd/C(1.0g)およびAcOH(2.43g、40mmol)を加えた。混合物を水素化装置に取り付けた。系を排気し、水素ガスで再充填した。混合物を周囲温度で48時間攪拌し、ガラスフィルター上のシリカゲル10gを通じて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=100/1→20/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXXXVI)(800mg、79%)を黄色固体として得た。
【0356】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CXXXVII)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(200mg、0.72mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(1.5mL)に溶解させ、次に溶液を凍結乾燥させて2-(n-プロピル)アミノ-4-(i-プロピル)アミノ-7-i-プロピル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(225mg、95%)を黄色固体として得た。
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【0357】
実施例73
N-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXLI)
実施例74
N-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXLII)
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【0358】
2-アミノ-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXVIII)
2,4-ジアミノ-6-ヒドロキシピリミジン(50g、397mmol)のH
2O(750mL)溶液に2-クロロアセトアルデヒド(H
2O中40%、85g、437mmol)を0℃で滴下した。混合物を65℃で2時間攪拌した後、反応が完了するまで100℃で加熱した。得られた固体を濾過し、残渣をEtOH(750mL)中で加熱還流させた。さらなる固体を濾過し、母液を濃縮して2-アミノ-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXVIII)を黄色固体40g(約67%、純度約70%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 151 (M+H)
+。
【0359】
2-アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXIX)
2-アミノ-4-オキソ-4,7-ジヒドロ-3H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXVIII、25g、167mmol)をPOCl
3(200mL)に懸濁させ、氷浴中で冷却した。混合物をゆっくりと昇温させ、120℃に3時間加熱した。この後、揮発物(過剰のPOCl
3)を減圧蒸発させた。この残渣に氷水(200mL)を加え、得られた固体を濾過して2-アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXIX)を黄色固体(20g、約71%、純度約75%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 169 (M+H)
+。
【0360】
4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXL)
2-アミノ-4-クロロ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXXIX、26g、155mmol)およびn-プロピオンアルデヒド(27g、464mmol)のMeOH(600mL)溶液にAcOH(50mL)を加えた。反応液を周囲温度で30分間攪拌した。この後、NaBH
3CN(49g、775mmol)を少しずつ-20℃で30分間加えた。得られた混合物を80℃で3時間攪拌し、揮発物を除去した。得られた残渣をEtOAc(3x300mL)で抽出し、一緒にした有機物をブライン溶液(2x100mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc(5/1))で精製して4-クロロ-2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXL)を黄色固体(6g、18%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 211 (M+H)
+。
【0361】
N-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXLI)
4-クロロ-2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXL、1.0g、4.8mmol)のn-BuOH(5mL)溶液に炭酸カリウム(3.3g、5.0当量)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.1g、4.0当量)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を100℃で8時間攪拌した。周囲温度に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5/1)で精製してN-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXLI、500mg、45%)を得た。
【0362】
N-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CXLII)
N-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CXLI、500mg、2.1mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(5mL)に溶解させた。次に溶液を凍結乾燥させてN-(2-プロピルアミノ-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩を白色固体として(CXLII、550mg)得た。LCMS (ESI) m/z = 236 (M+H)
+。
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【0363】
実施例75
2,4-ビス-(n-プロピル)アミノ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLIX)
実施例76
2,4-ビス-(n-プロピル)アミノ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CL)
5-アリル-2-アミノ-4,6-ジヒドロキシピリミジン(CXLIII)
冷無水EtOH(200mL)およびNaOEt(エタノール中30%)(200mL)にグアニジン塩酸塩(27g、0.28mol)を加え、混合物を0℃で10分間攪拌した。この後、アリルマロン酸ジエチル(55g、0.28mol)を加えた。次に反応混合物を室温で18時間攪拌した。3N HClでの酸性化によって粗生成物(pH=6)が析出した。固体を濾取し、エタノールで洗浄した。水からの再結晶によって純粋な5-アリル-2-アミノ-4,6-ジヒドロキシピリミジン(CXLIII)29g(62%)を得た。LCMS (ESI) m/z = 168 (M+H)
+。
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【0364】
5-アリル-2-アミノ-4,6-クロロピリミジン(CXLIV)
PCl
5(6.6g、29.5mmol)のPOCl
3(180mL)溶液に5-アリル-2-アミノ-4,6-ジヒドロキシピリミジン(4.9g、28.0mmol)を60℃で少しずつ加え、ジエチルアニリン(3g)を滴下した。温度を120℃に上昇させた。反応混合物を終夜加熱還流させた後、蒸発乾固させた。熱水(100℃)(100mL)を残渣にゆっくりと加え、得られた懸濁液を冷却し、CH
2Cl
2(2x100mL)で抽出した。水性抽出物がpH=5超になるまで、一緒にした有機層を冷水で3回洗浄した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、減圧蒸発乾固させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/石油エーテル=1:10)で精製して5-アリル-2-アミノ-4,6-クロロピリミジン(CXLIV、2.5g、42%)を得た。LCMS (ESI) m/z = 204 (M+H)
+。
【0365】
2-(2-アミノ-4,6-クロロピリミジン-5-イル)エタナール(CXLV)
5-アリル-2-アミノ-4,6-クロロピリミジン(1g、4.9mmol)を酢酸エチル(40mL)に溶解させ、オゾンガスと-78℃で約1時間反応させた(速度1L/分の約5%オゾン)。反応をTLC(石油エーテル/AcOEt=3/1(v/v))でモニタリングし、出発原料が消費された時点で反応混合物を酸素で10分間洗い流した。この時点で冷反応混合物にNaI(3g)および氷酢酸(3mL)を同時に加え、連続的に攪拌しながら温度を60分かけて20℃に昇温させた。反応混合物が無色になるまでチオ硫酸ナトリウム溶液(67g/H
2O 100mL)をそれに加えた。得られた混合物を水(30mL)で希釈し、CH
2Cl
2(4x70mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物をH
2O(4x30mL)、飽和NaHCO
3溶液(30mL)およびブライン溶液(30mL)で連続して洗浄し、最後に無水Na
2SO
4で乾燥させた。濾過および蒸発後、2-(2-アミノ-4,6-クロロピリミジン-5-イル)エタナール(CXLV、1.1g、87%)を白色固体として純度約80%で単離した。LCMS (ESI) m/z = 207 (M+H)
+。
【0366】
2-アミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVI)
2-(2-アミノ-4,6-クロロピリミジン-5-イル)エタナール(CXLV、1.2g、5.8mmol)およびp-メトキシベンジルアミン(PMBNH
2)(1.6g、11.6mmol)のTHF(20mL)およびAcOH(2mL)溶液を周囲温度で30分間攪拌した。この混合物にNaBH(OAc)
3(6.2g、29mmol)を少しずつ加え、反応液を終夜攪拌した。混合物を減圧濃縮し、EtOAc(3x80mL)で抽出した。次に一緒にした有機抽出物をブライン溶液(2x50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10/1)で精製して2-アミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVI、950mg、52%)を黄色固体(52%)として得た。LCMS (ESI) m/z = 291 (M+H)
+。
【0367】
2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVII)
MeOH(30mL)およびAcOH(3mL)中の2-アミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVI、950mg、3.3mmol)およびプロピオンアルデヒド(575mg、16.5mmol)を周囲温度で30分間攪拌した。この時点でNaBH
3CN(1.0g、16.5mmol)を少しずつ加えた後、反応液を85℃で16時間加熱した。冷却後、混合物を蒸発させ、EtOAc(2x50mL)で抽出した。次に一緒にした有機物をブライン溶液(2x50mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10/1)で精製して2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVII、920mg、85%)を得た。LCMS (ESI) m/z = 333 (M+H)
+。
【0368】
2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVIII)
2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7-(4-メトキシ)ベンジル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVII、920mg、3.2mmol)のTFA(5mL)溶液を85℃で3時間加熱した。冷却後、混合物を蒸発させ、EtOAc(2x50mL)で抽出した。一緒にした有機物をブライン溶液(2x50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5/1)で精製して2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVIII、500mg、85%)を無色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 213 (M+H)
+。
【0369】
2,4-ビス-(n-プロピル)アミノ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLIX)
2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLVIII、500mg、2.38mmol)をn-ブタノール(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.64g、5.0当量)およびプロパン-1-アミン(923mg、4.0当量)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を100℃で72時間攪拌した。室温に冷却後、水20mLを加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒の減圧除去後、得られた残渣を分取HPLCで精製して2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLIX、210mg、収率37%)を得た。
【0370】
2,4-ビス-(n-プロピル)アミノ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CL)
2-n-プロピルアミノ-4-クロロ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CXLIX、210mg、0.89mmol)をH
2O(5mL)および0.5M HCl水溶液(2.0mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて2,4-ビス-(n-プロピル)アミノ-7H-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CL、242mg、収率95%)を橙色固体として得た。
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【0371】
実施例77
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CLII)
実施例78
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CLIII)
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLI)
n-ブタノール(10mL)に2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIV)(1.6g、7.1mmol)、続いて炭酸カリウム(4.9g、35.5mmol)およびピペリジン-4-オール塩酸塩(632mg、10.7mmol)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を130℃で16時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(1.2g、75%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 290 (M+H)
+。
【0373】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CLII)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLI、1.0g、4mmol)のEtOAc(50mL)溶液に10% Pd/C(1.0g)およびAcOH(2.43g、40mmol)を加えた。混合物を水素化装置に取り付けた。系を排気し、水素ガスで再充填した。混合物を周囲温度で48時間攪拌した。混合物をガラスフィルター上のシリカゲル10gを通じて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=50/1→10/1)で精製して2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CLII、500mg、収率50%)を黄色固体として得た。
【0374】
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(CLIII)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン(CLII、500mg、2mmol)をH
2O(10mL)、およびH
2O中0.5M HCl溶液(4mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-7-メチル-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン塩酸塩(525mg)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 292 (M+H)
+。
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【0375】
実施例79
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLV)
実施例80
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール塩酸塩(CLVI)
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLIV)
2-(n-プロピル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIV)(1.0g、4.5mmol)のn-ブタノール(10mL)溶液にDIPEA(1.0g、7.8mmol)および8-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール塩酸塩(1.1g、6.7mmol)を加えた。混合物を125℃で16時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x50mL)で抽出した。一緒にした有機層を水、次にブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=6/1)で精製して8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLIV)(800mg、収率57%)を黄色固体として得た。LCMS (ESI) m/z = 316 (M+H)
+。
【0377】
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLV)
2-(n-プロピル)アミノ-4-(4-ヒドロキシ-1-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクタン-1-イル)-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLIV、1.00g、3.2mmol)のEtOAc(10mL)溶液に10% Pd/C(1.0g)およびAcOH(3mL)を加えた。混合物を水素化装置に取り付けた。系を排気し、水素で再充填した。混合物を周囲温度で48時間攪拌した。混合物をガラスフィルター上のシリカゲル10gを通じて濾過した。濾液を濃縮し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH=50/1)で精製して8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLV)(500mg、収率49%)を黄色固体として得た。
【0378】
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール塩酸塩(CLVI)
8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール(CLV、200mg、0.63mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(1.3mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させて8-(7-メチル-2-(プロピルアミノ)-ピロリジノ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-オール塩酸塩(CLVI)(224mg)を黄色固体として得た。
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
実施例81
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CLVIII)
実施例82
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLIX)
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【0380】
2-(プロペン-2-イル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLVII)
窒素雰囲気下で2-(t-ブチル-ジメチルシラニル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CXXIII)(7.5g、25mmol)をDMF(100ml)に溶解させ、3-ヨードプロパ-1-エン(6.38g、38mmol)を加えた。混合物を激しく攪拌しながら0℃に冷却した後、NaH(ミネラルオイル中60%分散液1.5g、38mmol)を加えた。混合物を30分間攪拌し、水(50mL)をゆっくりと加えて反応液を反応停止させた。水性混合物をEtOAc(300mL)で抽出し、有機層を水(100mL)、次にブライン溶液(100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。蒸発後、黄色油状残渣8.6gを単離した。この材料をEt
2O(100mL)に溶解させ、濃塩酸(20mL)を攪拌しながら0℃で加えた。次に混合物をさらに10分間攪拌した。混合物をEtOAc(200mL)および1N NaOH(200mL)で抽出した。有機層を分離し、H
2O(150mL)およびブライン溶液(150mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧除去し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=10/1→5/1)で精製して2-(プロペン-2-イル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(6g、収率100%)を黄色固体として得た。LCMS: (ESI) m/z = 223 (M+H)
+。
【0381】
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CLVIII)
2-(プロペン-2-イル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLVII、500mg、2.38mmol)にn-ブタノール(5mL)、炭酸カリウム(1.64g、5.0当量)およびN,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(923mg、4.0当量)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を100℃で8時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x20mL)で抽出した。一緒にした有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。次に溶媒を減圧蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1)で精製してN-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CLVIII、310mg、収率55%)を得た。
【0382】
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLIX)
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(310mg、1.32mmol)をH
2O(5mL)および0.5M HCl水溶液(2.7mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させてN-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLIX、325mg)を白色固体として得た。
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【0383】
実施例83
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(CLX)
実施例84
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLXI)
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【0384】
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(CLX)
2-(2-プロペン-2-イル)アミノ-4-クロロ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(CLVII)(700mg、3.15mmol)をn-ブタノールに溶解させ、炭酸カリウム(2.2g、5.0当量)およびO-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(768mg、4.0当量)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を100℃で12時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=5/1)で精製してN-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(370mg、収率46%)を得た。
【0385】
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLXI)
N-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(370mg、1.59mmol)をH
2O(5mL)および0.5M HCl水溶液(2mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させてN-(2-(プロペン-2-イル)アミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(383mg)を白色固体として得た。
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【0386】
実施例85
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CLXII)
実施例86
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLXIII)
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【0387】
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-N,O-ジメチル-ヒドロキシルアミン(CLXII)
実施例73に記載のように4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジンおよびN,O-ジメチル-ヒドロキシルアミンから所望の化合物を調製した。
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【0388】
実施例87
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(CLXIV)
実施例88
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン塩酸塩(CLXV)
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【0389】
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-O-メチル-ヒドロキシルアミン(CLXIV)
実施例73に記載のように4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジンおよびO-メチル-ヒドロキシルアミンから所望の化合物を調製した。
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【0390】
実施例89
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVI)
実施例90
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXVII)
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【0391】
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVI)
4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXIV、1.0g、4.5mmol)のエタノール(70mL)溶液にヒドラジン(14mL)を加え、混合物を3時間加熱還流させた。室温に冷却後、溶媒を減圧除去した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2/MeOH=30/1)で精製してN-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVI、1.0g、収率80%)を得た。
【0392】
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXVII)
N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(460mg、2.0mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(4mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させてN-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(440mg)を褐色固体として得た。
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【0393】
実施例91
N-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVIII)
実施例92
N-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXIX)
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【0394】
N-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVIII)
4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン(CXXIV、800mg、3.42mmol)のn-ブタノール(5mL)溶液に炭酸カリウム(2.36g、5.0当量)およびメチルヒドラジン(630mg、4.0当量)を加えた。攪拌機を備えたオートクレーブ中で混合物を100℃で15時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x25mL)で抽出した。一緒にした有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/EtOAc=3/1→DCM/MeOH=10/1)で精製してN-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXVIII、220mg、収率36%)を得た。
【0395】
N-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXIX)
N-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(220mg、0.94mmol)をH
2O(10mL)および0.5M HCl水溶液(2mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させてN-メチル-N-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXIX、238mg)を褐色固体として得た。
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【0396】
実施例93
N,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXX)
実施例94
N,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXXI)
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【0397】
N,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXX)
4-クロロ-2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]-ピリミジン(1.1g、5mmol)および1,1-ジメチルヒドラジン(450mg、7.5mmol)のジオキサン(30mL)溶液にxphos(622mg、1mmol)、Pd
2(dba)
3(458mg、0.5mmol)およびCs
2CO
3(2.45g、7.5mmo)を加えた。注射針を使用して溶液にアルゴンを10分間吹き込むことで溶液を脱気した。次に混合物を80℃で2時間攪拌した。室温に冷却後、水(20mL)を加え、混合物をEtOAc(3x40mL)で抽出した。一緒にした有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を減圧蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1→5/1)で精製してN,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(CLXX、100mg、収率8%、純度約85%)を得た。
【0398】
N,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(CLXXI)
N,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン(100mg、0.4mmol)をH
2O(5mL)および0.5M HCl水溶液(1mL)に溶解させ、溶液を凍結乾燥させてN,N-ジメチル-N'-(2-n-プロピルアミノ-7-メチル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-ヒドラジン塩酸塩(110mg)を黄色油状物として得た。
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【0399】
実施例95
ラットにおけるオピオイド誘発性呼吸抑制に対する化合物(XXXVI)の効果
すべての動物実験は動物管理および使用に関する米国法に従って行われ、Galleon Pharmaceuticalsの施設内動物管理および使用委員会(IACUC)により承認された。(薬物を投与するために)頸静脈に予めカニューレ挿入されたラットを最低60分間、または動物が不穏でなくなるまで、プレチスモグラフィー室に順化させた。各動物には、濃度10mg/mLで滅菌水に溶解した硫酸モルヒネ(10mg/kg)(Baxter Healthcare Corporationが供給)を、5〜10秒かけての頸静脈カテーテルへの注射を介して投薬した。
【0400】
化合物(XXXVI)を20%ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストラン(グラフ上で20%bcd)に濃度0.45mg/mLにてpH 5で溶解させた。5分後、化合物(A)と表示される化合物(XXXVI)を、頸静脈への注入を介して用量0.10mg/kg/分で20分間、次に用量0.30mg/kg/分で20分間(例えば0.03mpk/分を生じさせる20μL/分/0.3kgラットで)投与した。
【0401】
この用量で20分の注入後、輸液ポンプを停止させ、すべての動物に20分の回復期間を与えた後、ラットの健康および挙動に関する研究後分析を行った。毎分換気量データは、化合物(XXXVI)がラットにおけるオピオイド誘発性呼吸抑制を媒体に比べて著しく逆転させたことを示す。結果を
図1に示す。
【0402】
実施例96
ラットにおける血液ガスに対するモルヒネおよび化合物(XXXVI)の効果
(それぞれ薬物を投与するためおよび血液試料を取得するために)頸静脈および大腿動脈カテーテルに予めカニューレ挿入されたラットをHarlan laboratoriesから得て、実験手順までGalleon Pharmaceuticalsの動物施設に保持した。すべての動物実験は動物管理および使用に関する米国法に従って行われ、Galleon Pharmaceuticals IACUCにより承認された。各動物には、濃度10mg/mlで食塩水に溶解した硫酸モルヒネ(10mg/kg)を、0.9% NaCl食塩水での20秒の洗い流しを伴う20秒かけての頸静脈への注射を介して投薬した。モルヒネ投与前に2つの250μL動脈血試料を大腿動脈から吸引して、予めヘパリン処理したシリンジに入れた。試料をRadiometerのABL Flex 800上で分析し、pO
2、pCO
2、pH、saO
2および他のパラメータを記録した。貧血および/または脱水症を防止するために、吸引量の動脈血を室温の滅菌食塩水(約300μL)で置き換え、滅菌食塩水はげっ歯類の大腿動脈カテーテル中にゆっくりと逆方向に洗い流した。次にモルヒネを投与し、2分後に別の血液試料を採取した。
【0403】
モルヒネの投与から5分後、化合物(A)と表示される化合物(XXXVI)を、頸静脈への注入を介して、用量0.1、0.3および1.0mg/kg/分(PBS緩衝液に溶解)で投与した。注入はt=15分に開始し、t=35分に終了した。動脈血ガス分析はt=12、18、25、35、40、45および50分の時点に行われた。データは、化合物(XXXVI)がラットにおけるオピオイド誘発性呼吸抑制を媒体に比べて著しく逆転させることを示す。結果を
図2aおよび
図2bならびに付随する表6に示す。
【0404】
(表6)
[この文献は図面を表示できません]
【0405】
実施例97
ラットにおける低酸素換気応答(HVR)およびHVRに対する化合物(XXXVI)の効果
(薬物を投与するために)頸静脈に予めカニューレ挿入されたラットを最低60分間、または動物が不穏でなくなるまで、プレチスモグラフィー室に順化させた。各動物には、化合物(A)と表示される化合物(XXXVI)を0.03mg/kg/分で頸静脈カテーテルへの注入を介して50分間投薬した。20分後、等炭酸ガス性低酸素混合物(12% O
2、残余N
2)を全室内にガス混合器(CWE inc. GSM-3ガス混合器)を使用して20分間投入した。この後、ガス混合器を停止させて通常の大気を室内に送り込んだ。10分後、輸液ポンプを停止させ、すべての動物に20分の回復期間を与えた後、ラットの健康および挙動に関する研究後分析を行った。毎分換気量データは、化合物(XXXVI)がラットにおける低酸素換気応答を媒体に比べて著しく増強することを示す。結果を
図3に示す。
【0406】
実施例98
サルにおけるオピオイド誘発性呼吸抑制に対する化合物(XXXVI)の効果
若齢のマカク(4歳齢のカニクイザル、2〜5kg、n=13)を研究に使用した。動物飼育をUSDA指針の下で行い、プロトコールはEast Carolina Universityの施設内動物管理および使用委員会により承認された。
【0407】
麻酔を5%イソフルランで誘導した後、1.5〜2%イソフルラン(100% O
2、2L/分)で維持した。前腕静脈にカニューレ挿入した。インダクタンスプレチスモグラフィーによって呼吸機能をモニタリングするためにVivometrics Lifeshirts(カリフォルニア州ベンチュラ)を動物に装着した。腹部および胸郭のたわみを定性診断較正(QDC)手順によって較正し、一回換気量を、通常の技術を使用して既に測定されたこれらの動物の典型的な一回換気量を表す15mLに正規化した。心拍数を3リードECGで連続的にモニタリングした。
【0408】
マイクロストリームCO
2センサ(Cardellモニタ、モデル9405)に接続された新生仔経鼻カニューレを介してETCO
2を測定した。上腕の内側に位置決めされた反射率プローブ(Nelcor Max-Fast)を使用してパルスオキシメトリーでSpO
2およびHRをモニタリングした。HRは、動物の活動がパルスオキシメトリー信号の整合性を損なう際に測定を可能にするECGからも決定された。足首に位置決めされるカフを使用して麻酔下動物においてBPを測定した。
【0409】
化合物(XXXVI)を20%ヒドロキシプロピルβ-シクロデキストラン(HPBCD)に溶解させ、2μシリンジフィルターによって滅菌濾過した。次に、化合物(A)と表示される化合物(XXXVI)を速度0.20mg/kg/分で5分間送達した後、注入速度を0.10mg/kg/分に10分間減少させた。毎分換気量および呼気終末CO
2をモニタリングした。ナロキソンHCl(0.05mg/kg静脈内)を送達することでモルヒネ効果を逆転させ、実験を終了させた。データは、化合物(A)が、オピオイドが引き起こした呼気終末二酸化炭素増大の完全逆転を生成し、さらに毎分換気量を増大させたことを示した(
図4)。
【0410】
実施例99
未処理ラットにおける用量依存的毎分換気量(MV)に対する化合物(XXXVI)および(L)の効果
すべての外科手技を、医療用圧縮空気中にて2%イソフルランによって誘導される麻酔下で行った。ラットを仰臥位にして、ポリエチレンチューブ(PE-50)を使用して右大腿静脈にカテーテル挿入した。このカテーテルを流体および薬物投与に使用した。同時に、血圧をモニタリングするために右大腿動脈にもカテーテル挿入した。自発呼吸ラットにおいて呼吸パラメータを測定するために、13ゲージ気管内チューブ(内径2.5mm、ペンシルベニア州、Instech Solomon)を使用して気管に挿管した。
【0411】
1.5%イソフルランで安定したベースラインを確立した後、それぞれ化合物(A)および化合物(B)と表示される化合物(XXXVI)および(L)に対する累積的な用量依存的(0.01、0.03、0.1、0.3、1、3、10mg/kg)換気応答を自発呼吸ラットから作成した。対応する薬物からの各用量での最大ピーク毎分換気量(MV)値を計算して、ED
50値を作成するために使用した。結果を
図5に示す。化合物(XXXVI)および(L)はいずれも毎分換気量を用量依存的に増大させ、ED
50計算値はそれぞれ0.14および0.13mg/kgであった。
【0412】
実施例100
未処理ラットにおける用量依存的毎分換気量(MV)に対する化合物(CXXI)の効果
上記の手順に従って、化合物(C)と表示される化合物(CXXI)は、用量依存的に毎分換気量を増大させることが示された。結果を
図6に示す。
【0413】
実施例101
オピオイド処理ラットにおける化合物(L)の効果
実施例6の手順に従って、化合物(B)と表示される化合物(L)は、
図7A〜7Dに示すように、pH、SaO
2およびpO
2を増大させることおよびpCO
2レベルを減少させることで、ラットにおいて血液ガスおよびpHに対するオピオイドの効果を逆転させることが示された。
【0414】
実施例102
オピオイド処理ラットにおける化合物(CXLII)の効果
実施例6の手順に従って、化合物(D)と表示される化合物(CXLII)は、
図8A〜8Dに示すように、pO
2レベルを増大させること、(SaO
2)酸素飽和を増大させること、pCO
2レベルを減少させることおよびpHを上昇させることで、ラットにおいて血液ガスおよびpHに対するオピオイドの効果を逆転させることが示された。
【0415】
実施例103
ラットにおけるオピオイド誘発性呼吸抑制に対する化合物(CXLII)の効果
実施例5の手順に従って、化合物(D)と表示される化合物(CXLII)は、プレチスモグラフィーで決定されるように、毎分換気量(MV)を増大させることでラットにおいてオピオイド誘発性呼吸抑制を逆転させることが示された。結果を
図9に示す。
【0416】
実施例104
未処理ラットにおける毎分換気量(MV)および心血管パラメータに対する化合物の効果
すべての外科手技を、医療用圧縮空気中にて2%イソフルランによって誘導される麻酔下で行った。ラットを仰臥位にして、ポリエチレンチューブ(PE-50)を使用して右大腿静脈にカテーテル挿入した。このカテーテルを流体および薬物投与に使用した。同時に、血圧および心拍数をモニタリングするために右大腿動脈にもカテーテル挿入した。自発呼吸ラットにおいて呼吸パラメータを測定するために、13ゲージ気管内チューブ(内径2.5mm、ペンシルベニア州、Instech Solomon)を使用して気管に挿管した。
【0417】
1.5%イソフルランで安定したベースラインを確立した後、化合物(典型的には用量1mpk)を静脈内投与し、換気パラメータを心血管出力(平均動脈圧(MAP)および心拍数)と共に自発呼吸ラットから作成した。最大ピーク毎分換気量(MV)応答(MPR)を毎分換気量対ベースラインの変化(DMV)と共に以下の表に示すように得た。
【0418】
(表7)
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【0419】
(表8)
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【0420】
実施例105
ベンゾジアゼピン誘発性呼吸抑制(BIRD)に対する化合物(XXXVI)の効果
一局面では、本研究の目的は、ラットにおいてミダゾラムが誘発する呼吸抑制に対する化合物(XXXVI)の静脈内注入の効果を評価することにあった。
【0421】
手順
化合物(XXXVI)を滅菌水中20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストランに溶解させ、pH試験紙およびNaOHまたはHClを使用してpH 4〜8に滴定することで、濃度1.5mg/mLの透明で安定した溶液を得た。他の化合物: 10mg/ml溶液として供給された硫酸モルヒネ(Baxter, Inc)、および5mg/mL溶液として供給されたミダゾラム(Hospira, Inc.)。
【0422】
材料
雄Sprague-Dawleyラット(Harlan, Inc.)、投薬時250〜350g、Harlanによって頸静脈カニューレを用いて外科的に調製。温度/湿度補償(Epstein et al., 1980, J. Apply Physiol. 49:1107-1115)を備えたBuxco, Inc.の12室プレチスモグラフィーシステム(PLY 3223; 米国ノースカロライナ州ウィルミントン、Buxco, Inc)。Biosystem XAソフトウェアv2.11.1。カスタマイズ12部位自動注入システム(Harvard装置; Instech, Inc)
【0423】
方法
ラット全身プレチスモグラフィーを使用することで毎分換気量および呼吸パターンを評価および定量化した。動物と室内との間の空気の交換から呼吸波形を作成した。この交換は空気量の変化を誘導することで呼吸波形を構成し、この変化は圧力トランスデューサーで測定した。また、大気の温度および湿度を、室内条件をサンプリングする温度および湿度プローブを使用して測定した。次に補償因子を決定し、標準化アルゴリズム(Epstein et al., 1980, J. Apply Physiol. 49:1107-1115)を使用して呼吸波形に適用することで呼吸条件を補償し、これをパラメータCOMP(付録参照)として報告した。
【0424】
すべての動物を少なくとも1時間、または動物が不穏でなくなるまでデータ収集前に(最大2時間)、プレチスモグラフィー室に順化させた。ボーラス静脈内(IV)投薬を投薬当たり5〜10秒の速度で行い、カテーテルを滅菌食塩水350μLで洗い流して薬物送達の完了を確実にした。全12匹の動物(6匹媒体処理; 6匹薬物処理)に60秒以内に同時に投薬した。静脈内注入では、媒体または試験化合物を記載のように0.1mg/mLストックで調製し、Harvard装置輸液ポンプで投与した。ミダゾラムのボーラス静脈内投与の5分後に、化合物(XXXVI)を速度20μL/分/0.3kgで30分かけて、用量0.1mg/kg/分を与えるように注入を介して投与した。同時投薬中の複数の動物のロジスティックスが理由で、包含される研究はいずれも盲検で行われなかった。すべてのプレチスモグラフィーデータはBuxco機器によって自動的に記録した。
【0425】
統計分析
呼吸データを呼吸ごとに収集し、データ解析用に1分の時間ビンに平均した。投薬間の時間である指定の各取得期間について、呼吸数(f)、一回換気量(TV)、累積量(AV)、毎分換気量(MV)、吸気時間(Ti)、呼気時間(Te)、ピーク吸気流量(PIF)、ピーク呼気流量(PEF)、緩和時間(RT)、吸気終末休止期(EIP)、呼気終末休止期間(EEP)、デルタ量(DV)、50% TVでの呼気流量(EF50)、拒絶指数(Rinx)、補償(Comp)、エンハンスドポーズ(Penh)、休止期(PAU)、PEF速度(Rpef)、相対湿度(RH)および気温(Temp)を含む複数の換気パラメータに関する処理前ベースライン値からの変化パーセントを各コホートについて計算した。
【0426】
差異パーセントを計算するために、カスタマイズビジュアルベーシック再構築分析マクロを使用する規定の取得期間ごとの曲線下面積(AUC)およびピーク応答値を使用して、各パラメータを媒体と比較した。さらに、化合物による薬物誘発性呼吸抑制の逆転パーセントを、研究におけるすべての動物の平均処理前ベースラインとの比較による、すべての媒体(または未処理)動物から誘導される平均呼吸抑制を使用して計算した。
【0427】
結果
化合物(XXXVI)(0.1mg/kg/分)は、注入期間の終わり(t=38)までにMVのBIRD誘発性減少を100逆転させた。化合物(XXXVI)は、MV(
図15)、TV(
図16)、AV、Te、PIF、PEFおよびEEPに対するミダゾラムの効果を逆転させる効果を示したが、f(
図17)、Ti、RT、EIP、dv、EF50、Rinx、Comp、Penh、PAU、Rpef、RHおよびTempに対しては明白な効果を示さなかった。静脈内ボーラス注射中に、すべての群における毎分換気量の小さな増大がしばしば見られたが、これは動物覚醒による注射人為現象と見なされ、換気に対する他の明らかな影響は示されなかった。
【0428】
潜在的有害事象をモニタリングしたが、試験用量での化合物(XXXVI)の投与後には挙動に対する有害な効果は観察されなかった。これらの実験の結果は、化合物(XXXVI)が、ラットにおいて試験用量でミダゾラム誘発性呼吸抑制を逆転させることおよび十分に耐容性を示すようであることを示した。
【0429】
実施例106
高炭酸ガス血症に対する化合物(XXXVI)の効果
一局面では、本研究の目的は、ラットにおいて高炭酸ガス血性換気応答(HCVR)に対する静脈内注入で投与される化合物(XXXVI)の効果を評価することにあった。
【0430】
滅菌水中20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストランである媒体を、予め秤量した化合物に加え、徹底的に混合することで透明溶液を得た。1.5mg/mLストックを作り出すことで注入量0.10mg/kg/分を得た。別の0.45mg/mLストックを作り出すことで注入量0.03mg/kg/分を得た。すべての化合物溶液および媒体を、pH試験紙を使用してNaOHまたはHCl溶液で滴定することで、pH 4〜8を示すように滴定した。
【0431】
投薬時250〜350gの雄Sprague-Dawleyラット(Harlan, Inc.)は、Harlanによって頸静脈カニューレを含むように外科的に調製されていた。温度/湿度補償(Epstein et al., 1980, J. Apply Physiol. 49:1107-1115)を備えたBuxco, Inc.の12室プレチスモグラフィーシステム(PLY 3223; 米国ノースカロライナ州ウィルミントン、Buxco, Inc)。Biosystem XAソフトウェアv2.11.1およびカスタマイズ12部位自動注入システム(Harvard装置、Instech, Inc)を使用。高炭酸ガス血症濃度(3% CO
2、21% O
2、残余は窒素)を与えるためにガス混合器(CWE Inc.)をこの実験に使用した。100% O
2、CO
2および窒素を収容する3つのタンクをガス混合器に取り付け、カスタマイズしたガス混合物を各プレチスモグラフに速度2L/分で供給した。
【0432】
ラット全身プレチスモグラフィーを使用することで毎分換気量および呼吸パターンを評価および定量化した。動物と室内との間の空気の交換から呼吸波形を作成した。この交換は空気量の変化を誘導することで呼吸波形を構成し、この変化は圧力トランスデューサーで測定した(Lomask M., 2005, "Respiration measurement in the whole body plethysmography," Buxco Inc.、http://www.buxco.com/downloads/LomaskWBP.pdfから検索)。また、大気の温度および湿度を、室内条件をサンプリングする温度および湿度プローブを使用して測定した。次に補償因子を決定し、標準化アルゴリズム(Epstein et al., 1980, J. Apply Physiol. 49:1107-1115)を使用して呼吸波形に適用することで呼吸条件を補償し、これをパラメータCOMPとして報告した。
【0433】
すべての動物を少なくとも1時間、または動物が不穏でなくなるまで(データ収集前に最大2時間)、プレチスモグラフィー室に順化させた。毎分換気量(MV)を、Biosystem XAソフトウェアによって一回換気量(TV)および呼吸数(f)の直接測定値から式MV = TV x fを使用して計算した。毎分換気量(mL/分)は、換気パフォーマンスを評価するための一般的なエンドポイントである。プロトコールは、化合物(XXXVI)の20分の注入としての投与と、それに続く化合物(XXXVI)注入に加えての3%高炭酸ガス血症に対する20分の曝露とを含んだ。20分の高炭酸ガス血症後、化合物(XXXVI)注入をさらに10分間続けることで化合物(XXXVI)の総注入時間を50分とした。各実験は、試験化合物(XXXVI)(0.03または0.10mg/kg/分)を受け取った6匹の動物対媒体を受け取った6匹の動物を含み、いずれも高炭酸ガス血症(3%)に曝露された。挙動に対する有害な効果について動物を連続的にモニタリングおよび観察した。各試験動物についてそのような発見を実験ノートに記録した。
【0434】
統計分析
呼吸データを呼吸ごとに収集し、データ解析用に1分の時間ビンに平均した。投薬間の時間である指定の各取得期間について、呼吸数(f)、一回換気量(TV)、累積量(AV)、毎分換気量(MV)、吸気時間(Ti)、呼気時間(Te)、ピーク吸気流量(PIF)、ピーク呼気流量(PEF)、緩和時間(RT)、吸気終末休止期(EIP)、呼気終末休止期間(EEP)、デルタ量(dV)、50% TVでの呼気流量(EF50)、拒絶指数(Rinx)、補償(Comp)、エンハンスドポーズ(Penh)、休止期(PAU)、PEF速度(Rpef)、相対湿度(RH)および気温(Temp)を含む複数の換気パラメータに関する処理前ベースライン値からのAUC変化パーセントを各コホートについて計算した。差異パーセントを計算するために、カスタマイズビジュアルベーシック再構築分析マクロを使用する規定の取得期間ごとの曲線下面積(AUC)およびピーク応答値を使用して、各パラメータを媒体と比較した(Lopotosky, S. Galleon Buxco Restructure tool, v5.2, 2008)。単一の独立型研究のすべてのデータ解析はこの再構築分析マクロを使用して行った(Lopotosky, S. Galleon Buxco Restructure tool, v5.2, 2008)。高炭酸ガス血症研究において、両方の投薬に関するすべての併合型データ解析をMV、TVおよびfのみについてGraphpad Prismで行った。さらに、群のピーク応答に対する高炭酸ガス血症曝露の直前のコホート平均に対する増大パーセントを計算した。併合型高炭酸ガス血症研究ではt=62〜t=67を使用した。
【0435】
結果および考察
化合物(XXXVI)の投与は、0.10mg/kg/分で未処理動物における呼吸を刺激したが、0.03mg/kg/分ではほとんどまたは全く効果がなかった。さらに、動物が化合物(XXXVI)を受け取った場合、高炭酸ガス血症(3% CO
2)に対する曝露は、媒体処理のみに比べて用量依存的に増大したMV応答を生じさせた。静脈内0.03または0.1mg/kg/分での化合物(XXXVI)は、0.10mg/kg/分の比較的大きな用量では高炭酸ガス血症換気応答(HCVR)の増大を生じさせたが、0.03mg/kg/分では効果がなかった。0.03mg/kg/分群および媒体群はt=62からt=67までにHCVRの60%促進を生じさせた。0.10mg/kg/分は、化合物(XXXVI)のみによるMV上昇に加えて、同時点でのHCVR曝露中のMVの44%増大を示した。HCVRに対する0.03mg/kg/分での化合物(XXXVI)は、PIFのみに対して効果を生じさせ、f、TV、AV、MV、Ti、Te、PEF、RT、EIP、EEP、dv、EF50、Rinx、Comp、penh、PAU、Rpef、RHまたはTempの識別可能な変化を生じさせなかった。用量0.10mg/kg/分は、f、TV、AV、MV、Ti、Te、PIF、PEF、EIP、EF50、CompおよびRHに対して効果を示し、EEP、dV、Rinx、Penh、PAU、RpefおよびTempの識別可能な変化を生じさせなかった。これらのデータは、注入液として投与される化合物(XXXVI)が高炭酸ガス血症の換気効果を強化することで、急性低酸素血症時の換気を容易にすることができることを示唆している。さらに、試験用量での化合物(XXXVI)に関連する有害な臨床知見は存在しなかった。
【0436】
本明細書において引用されるすべての特許、特許出願および刊行物の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。特定の態様を参照して本発明を開示してきたが、当業者が、本発明の真意および範囲を逸脱することなく、本発明の他の態様および変形を考案することができることは明らかである。添付の特許請求の範囲は、すべてのそのような態様および同等の変形を含むものと解釈されるように意図されている。