(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記金型スタックの前記第1のスタック部はストリッパースリーブを更に含み、前記ストリッパースリーブは、使用時にその相対移動に対応するように前記外側コアの周りに摺動可能に配置されており、それによって前記容器の蓋を前記外側コアから離型することができる、請求項6に記載の金型及び容器の蓋。
前記金型スタックの前記第1のスタック部はストリッパースリーブを更に含み、前記ストリッパースリーブは、使用時にその相対移動に対応するように前記外側コアの周りに摺動可能に配置されており、それによって前記成形物品を前記外側コアから離型することができる、請求項13に記載の金型。
前記金型スタックの前記第1のスタック部はストリッパースリーブを更に含み、前記ストリッパースリーブは、使用時にその相対移動に対応するように前記外側コアの周りに摺動可能に配置されており、それによって前記成形物品を前記外側コアから離型することができる、請求項19に記載の金型。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、仮想線、概略図及び部分図によって示されている場合がある。特定の例において、実施形態の理解に必要ではないか又は他の詳細部を把握することを困難にする詳細部は省かれている場合がある。
【0020】
図1は、非限定的な実施形態の射出成形用金型100を内部に有する射出成形システム900の概略図を示す。射出成形用金型100は、例えば容器の蓋のような第1の成形物品102(
図2A)を成形するように動作可能である。
【0021】
射出成形システム900及び射出成形用金型100の以下の記載において、それらの構成部材の多くが当業者に既知であり、したがって、これらの既知の構成部材は本明細書では詳細には説明しない。これらの既知の構成部材の詳細な説明は、以下の参考文献(例えば):(i)OSSWALD/TURNG/GRAMANN著の「Injection Molding Handbook(射出成形ハンドブック)」(ISBN: 3-446-21669-2)、(ii)ROSATO AND ROSATO著の「Injection Molding Handbook(射出成形ハンドブック)」(ISBN: 0-412-10581-3)、(iii)JOHANNABER著の「Injection Molding Systems(射出成形システム)」(第3版)(ISBN: 3-446-17733-7)、及び/又は(iv)BEAUMONT著の「Runner and Gating Design Handbook(ランナーとゲートの設計ハンドブック)」(ISBN: 1-446-22672-9)において、少なくとも部分的に参照することができる。
【0022】
図1に示される射出成形システム900は、限定されるものではないが、型締め組立体996及び射出組立体997を含むように示されている。
【0023】
例として、以下で説明する型締め組立体996は一般的な3プラテン型を表しているが、その構造及び/又は動作の一般性に関するそのような特定の限定は意図されない。そのようなものとして、型締め組立体996は、例えば2プラテンしか有しない構造等、異なる構造を有することができる。とはいえ、型締め組立体996の非限定的な実施形態は特に、移動プラテン912、固定プラテン914、クランプブロック913及びタイバー916を含む。タイバー916は、固定プラテン914をクランプブロック913と連係させ、さらに、移動プラテン912を摺動可能に支持する。描写を簡単にするためにタイバー916は1つだけしか示されていないが、移動プラテン912、固定プラテン914及びクランプブロック913の4つの隅のそれぞれの間に1つずつ延びる、4つのそのようなタイバー916を設けることが一般的である。型締め組立体996は、移動プラテン912とクランプブロック913との間で接続される(例えば、油圧アクチュエーター、空気圧アクチュエーター、電気機械アクチュエーター等のような)プラテン移動アクチュエーター915も含む。プラテン移動アクチュエーター915は、使用時に、移動プラテン912を固定プラテン914に対して移動させるように、したがって、それぞれ移動プラテン912及び固定プラテン914に取り付けられる第1の金型半体96を第2の金型半体98に対して移動させるように動作可能である。型締め組立体996は、クランプブロック913に関連するクランプアクチュエーター918及びクランプシャッター920をさらに含む。クランプシャッター920は、使用時に、第1の金型半体96及び第2の金型半体98を合わせて型締めするためにクランプアクチュエーター918を移動プラテン912と選択的に接続するように動作可能である。最後に、型締め組立体996は、移動プラテン912に関連する(例えば、油圧アクチュエーター、空気圧アクチュエーター、電気機械アクチュエーター等のような)エジェクターアクチュエーター922も含むことができる。エジェクターアクチュエーター922は、第1の金型半体96に関連する構造体に接続可能である。第1の金型半体96の構造体は、使用時に、エジェクターアクチュエーター922の作動により駆動され、それにより、例えば第1の成形物品102を第1の金型半体96から突き出すような動作が行われる。
【0024】
例として、以下に記載の射出組立体997は、一般的な往復スクリュー型を表しているが、その構造及び/又は動作の一般性に関する特定の限定は意図されない。そのようなものとして、射出組立体997は、例えば別個の可塑化及び射出手段(すなわち、いわゆる2段型)を有する構造等、異なる構造を有することができる。射出組立体997は、例えばポリエチレン又はポリエチレンテレフタレート(PET)のような成形材料を溶融し、成形機ノズル(図示せず)を通して、第2の金型半体98に関連する溶融物分配装置190(例えば、ホットランナー、コールドランナー、断熱ランナー等)に射出するように動作可能である。溶融物分配装置190はさらに、第1の金型半体96及び第2の金型半体98が閉じ合わされて型締めされた状態で、成形材料を、射出成形用金型100内に画定されている1つ又は複数の成形キャビティ101(
図5A)に導く。
【0025】
射出成形用金型100の第1の金型半体96は、金型内シャッター140、成形物品移送機構150、及び、それらの間に配置されている第1の金型シュー130を含むものとしてさらに示されている。上記の構造及び動作の詳細な記載は以下で行う。大まかに言えば、金型内シャッター140は、使用時に、第1の金型半体96の第1の金型シュー130(
図2A)を、型締め組立体996の移動プラテン912及び固定プラテン914のうちの一方に選択的に係合させるように動作可能である。それにより、実質的に移動プラテン912を固定プラテン914に対して移動させる必要なく(ただし、そのような移動が排除されるわけではない)、射出成形用金型100を開閉することができる。一方で第1の金型シュー130は、第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110(
図5A)が接続されているように構成される。最後に、成形物品移送機構150は、第1の金型スタック106Aから受け取られる第1の成形物品102A(
図2A)を移送するように動作可能である。
【0026】
射出成形用金型100の非限定的な実施形態の詳細な構造は、
図2A、
図2B、
図3及び
図5をさらに参照すれば理解することができる。前述したように、また、
図5Aに最良に示されるように、第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110は、第1の金型半体96の第1の金型シュー130に接続されて示されている。また、第2の金型半体98の第2の金型シュー131に接続されている、第1の金型スタック106Aの第2のスタック部120も示されている。第1のスタック部110及び第2のスタック部120は、使用時に、内部で第1の成形物品102A(
図2A)の成形及び該第1の成形物品102Aの突き出しをそれぞれ行うよう、間に画定される成形キャビティ101を開閉するように、射出成形用金型100の金型ストローク軸Xに沿って互いに対して位置決めされる。
【0027】
第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110は、内側コア112、外側コア114及びストリッパースリーブ116を含み、これらは、使用時に第2のスタック部120のキャビティインサート122と協働して成形キャビティ101を画定する。
【0028】
外側コア114は、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように、内側コア112の周りに摺動可能に配置され、その技術的な効果は例えば、第1の成形物品102Aのシール部103(
図5D)の解放を含むことができる。同様に、ストリッパースリーブ116は、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように、外側コア114の周りに摺動可能に配置され、その技術的な効果は例えば、外側コア114からの第1の成形物品102Aの離型(stripping)を含むことができる。
【0029】
前述したように、第1のスタック部110の上記部材は第1の金型シュー130に接続される。ここで、より詳細には、第1の金型シュー130は第1のコアリテーナー(core retainer)132及びストリッパーリテーナー136を含み、これらは、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動に対処するように、共に摺動可能に接続され、その場合、内側コア112が第1のコアリテーナー132に接続され、ストリッパースリーブ116がストリッパーリテーナー136により保持される。したがって、ストリッパースリーブ116は使用時に、外側コア114が内側コア112に対してその移動限界に達したとしても、第1のコアリテーナー132とストリッパーリテーナー136との間の相対移動により、ストリッパースリーブ成形位置(
図5A)と突き出し位置(
図5D)との間で、金型ストローク軸Xに沿って内側コア112及び外側コア114に対して移動可能である。
【0030】
なお、内側コア112は、内部に画定されている冷媒回路を分離するように流体密な方法で第1のコアリテーナー132に接続されて示されている。冷媒分配器193と該冷媒分配器193を内部に有する内側コア112内に画定されているスペースとの間に冷媒チャネルが画定されている。冷媒分配器193の端部は、第1のコアリテーナー132に接続されており、他の場合では、使用時に、どちらも第1のコアリテーナー132内に画定されている冷媒入口導管191と冷媒出口導管194との間に冷媒を導くように配置される。動作時、水のような冷媒が冷媒チャネルを循環して、内側コア112から、また、それに熱的に接続される第1の金型スタック106Aの他の部材のいずれかから熱を取り除き、それにより、第1の成形物品102Aが急速に冷却されることでより速い成形サイクルを確実にすることができる。
【0031】
この構成では、ストリッパースリーブ116は、ストリッパーリテーナー136内に画定されている通路137内に固定配置される。より詳細には、ストリッパーリテーナー136は、ベースプレート133、中間プレート134及びトッププレート135を含み、これらは、使用時にそれらを通る通路137が画定された状態で一緒に締結され、その場合、ストリッパースリーブ116のフランジ部123が中間プレート134とトッププレート135との間に保持される。外側コア114は、外側コア成形位置(
図5A)から離型位置(
図5D)への外側コア114の移動により、金型ストローク軸Xに沿った外側コア114とストリッパースリーブ116との間の相対移動に対処するように通路137内に摺動可能に配置される。
【0032】
先に示唆したように、外側コア114及び内側コア112は使用時に、金型ストローク軸Xに沿った使用時のそれらの相対移動を制限するように摺動可能に一緒に保持される。例えば、内側コア112は、バヨネット113を画定するように構成されることができ、外側コア114、214、314はバヨネット受け部(bayonet pocket)117を画定するように構成されることができ、その場合、バヨネット113及びバヨネット受け部117は、回転可能に係合すると、協働して内側コア112の周りに外側コア114を摺動可能に保持するように構成される。動作時、内側コア112及び外側コア114は、ストリッパーリテーナー136に関連するキー119によって回転可能な係合状態に保持される。キー119は、その一部が通路137に延びた状態でベースプレート133と中間プレート134との間に固定配置され、外側コア114と協働して内側コア112に対するその角度配向を維持するのに用いられる。
【0033】
第1のスタック部110は、内側コア112と外側コア114との間に配置される弾性部材115をさらに含み、弾性部材115は、ストリッパースリーブ116に対する移動の前進限に向けて外側コア114を付勢するように配置され、これは、
図5Aに示されるように、第1の成形物品102Aの成形中のそれらの相対配置に対応する。ストリッパースリーブ116に対する外側コア114の移動の前進限は、外側コア114に画定されている肩部121と、通路137内にストリッパースリーブ116のフランジ部123の底面にわたって画定されている段139との協働により与えられる。
【0034】
前述したように、射出成形用金型100は、第1の金型半体96に関連する金型内シャッター140をさらに含む。
図5Aを参照して最良に示されるように、金型内シャッター140は概して、シャッター部材144及びリンク部材146を含む。図示のように、シャッター部材144は型締め組立体996の移動プラテン912に関連し、リンク部材146は第1の金型シュー130に関連する。動作時、シャッター部材144は、使用時に、i)開放位置U及びii)閉鎖位置Sに交互に選択的に位置決めされる。そのようなものとして、金型内シャッター140は、シャッター部材144に接続されるシャッターアクチュエーター148をさらに含み、シャッターアクチュエーター148は、使用時に、開放位置U及び閉鎖位置S間でのシャッター部材144の移動を駆動するように動作可能である。
図5Aに示されるように、シャッター部材144が閉鎖位置Sに配置されている状態では、シャッター部材144はリンク部材146と係合し、それにより、第1の金型シュー130が移動プラテン912と係合する。
図5B又は
図5Fに示されるように、シャッター部材144が開放位置Uに配置されている状態では、シャッター部材144はリンク部材146から外され、それにより、第1の金型シュー130が、使用時に、金型ストローク軸Xに沿って移動することができる。金型ストローク軸Xに沿った第1の金型シュー130の移動は、例えば型締め組立体996のエジェクターアクチュエーター922によって駆動することができる。上記は、
図5Bを参照して概略的に示され、ここではエジェクターアクチュエーター922は第1のコアリテーナー132に接続されて示されている。
【0035】
金型内シャッター140は、シャッター部材144が摺動可能に連結される支持ベース142をさらに含み、支持ベース142は、使用時に、締結具192等によって移動プラテン912に固定接続されるように構成される。さらに、リンク部材146が第1の金型シュー130の第1のコアリテーナー132の背面に接続される。この構成では、リンク部材146は、第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110と位置合わせされる。同様に、射出成形用金型100が複数の金型スタック(これには第1の金型スタック106Aが含まれる)を含むことで複数の成形キャビティを画定して、使用時に、
図2A及び
図2Bを参照して示されているような複数の成形物品を成形する場合、金型内シャッター140は複数のリンク部材(これにはリンク部材146が含まれる)をさらに含むことができ、複数のリンク部材のそれぞれが複数の金型スタックのうちの1つと位置合わせされる。とはいえ、リンク部材の数及び配置に関するそのような特定の限定は意図されない。
【0036】
シャッター部材144は、使用時に、シャッター部材144が開放位置U(
図5B又は
図5F)に位置決めされており、第1の金型シュー130が金型ストローク軸Xに沿って退避位置B(
図5D又は
図5I)に向かって移動するときに、リンク部材146を内部に配置して収容するように構成されている第1のクリアランス開口145をさらに画定する。第1の金型シュー130の所要のストロークに応じて、第1のクリアランス開口145は、図示のように、シャッター部材144を貫通するように構成されることができる。さらに、支持ベース142が第2のクリアランス開口143を画定することもでき、この第2のクリアランス開口143は、使用時に、シャッター部材144が開放位置Uへ位置決めされた状態で、第1のクリアランス開口145と位置合わせされる。したがって、第2のクリアランス開口143は、使用時に、シャッター部材144が開放位置Uに位置決めされており、
図5D又は
図5Iに示すように第1の金型シュー130が退避位置Bに向かって金型ストローク軸Xに沿って移動するときに、リンク部材146を内部に配置して収容するように構成される。
【0037】
第1のクリアランス開口145及び第2のクリアランス開口143の形状及びサイズに対するリンク部材146の形状及びサイズは、リンク部材146が中に配置可能である限り特に制限されない。本発明の非限定的な例では、リンク部材146は円筒体を有し、その場合、第1のクリアランス開口145及び第2のクリアランス開口143は相補的な円筒ボアとして設けられる。
【0038】
前述したように、第1のコアリテーナー132及びストリッパーリテーナー136は、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動に対処するように摺動可能に共に接続される。さらに、第1のコアリテーナー132及びストリッパーリテーナー136は、金型内シャッター140にも摺動可能に接続される。したがって、
図5Aを参照して示されるように、金型内シャッター140は、第1の金型シュー130の部材を金型ストローク軸Xに沿ってガイドするのに用いられるガイド部材141をさらに含む。より詳細には、ガイド部材141は、支持ベース142に固定される1つ又は複数のリーダーピン等を含むことができ、その場合、ガイド部材141は、第1のコアリテーナー132及びストリッパーリテーナー136のそれぞれに配置されているブシュ149内に摺動可能に受け入れられる。
【0039】
金型内シャッター140を含む射出成形用金型100の種々の他の代替的な非限定的な実施形態が考えられるが、図示はされていない。例えば、金型内シャッター140は第1の金型半体96の代わりに第2の金型半体98に関連することができ、したがって、使用時に固定プラテン914(
図1)と協働する。さらなる例として、シャッター部材144及びリンク部材146の連係を入れ替えることができ、その場合、シャッター部材144は第1の金型シュー130に関連し、リンク部材146は移動プラテン912に関連する。より包括的には、射出成形用金型100の種々の他の代替的な非限定的な実施形態内で、シャッター部材144及びリンク部材146のうちの一方が、使用時に、射出成形システム900の移動プラテン912及び固定プラテン914のうちの一方に関連し、その場合、シャッター部材144及びリンク部材146のうちの残りの一方が、使用時に、第1の金型シュー130に関連する。
【0040】
前述したように、射出成形用金型100は成形物品移送機構150も含む。
図2A、
図2B、
図3、
図4及び
図5Aを参照して示されるように、成形物品移送機構150は概して、使用時に射出成形用金型100内に摺動可能に配置されるシャトル154を含む。シャトル154は、i)
図5Aに示されるように内部に配置される第1の金型スタック106A、及びii)
図5Iに示されるように内部に受け入れられる第1の成形物品102Aに交互に収容する第1の開口156Aを少なくとも部分的に画定し、第1の成形物品102Aは、使用時に、シャトル154の往復移動により第1の開口156A内で移送可能である。
【0041】
より詳細には、シャトル154は、射出成形用金型100の第1の金型シュー130と第2の金型シュー131との間に摺動可能に配置され、使用時に、金型ストローク軸X(
図5A)に対して概ね垂直な往復軸Y(
図3)に沿う第1の金型シュー130と第2の金型シュー131との間の往復移動に対処する。
図5Aを参照して示されるように、第1の開口156Aは、第1の受け入れ位置Rに位置決めされると、使用時に、第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110が第1の成形物品102A(
図5B)の成形中に退避可能に内部に配置されることに対処するように構成される。
図5Iを参照して示されるように、第1の開口156Aは、第1の受け入れ位置Rに位置決めされたままである間、第1のスタック部110が該第1の開口156Aから退避し、第1のスタック部110から第1の成形物品102Aを突き出した状態で、第1の成形物品102Aを内部に受け入れるようにさらに構成される。その後、第1の成形物品102Aは、使用時に、第1の開口156A内で、シャトル154の往復移動によって第1の受け入れ位置Rから第1の移送位置T(
図3)へ移送される。シャトル154の往復移動を行うために、成形物品移送機構150には、シャトル154に接続されるシャトルアクチュエーター168がさらに設けられ、シャトルアクチュエーター168は、使用時に、シャトル154の往復移動を駆動するように動作可能である。
【0042】
この構成では、シャトル154は、その往復移動に対処するように摺動可能に配置され、射出成形用金型100の第1の金型半体96及び第2の金型半体98は型閉じ形態C(
図5A)に位置決めされる。すなわち、射出成形用金型100の第1の金型半体96及び第2の金型半体98は、シャトル154の往復移動に対処するために型開き構成O(
図5B)に配置変更される必要はない。したがって、成形物品移送機構150はベースプレート170をさらに含み、このベースプレート170上に、シャトル154が、使用時に往復軸Yに沿ったその往復移動のために摺動可能に接続される。ベースプレート170は、
図5Aに示すように、射出成形用金型100の第1の金型半体96に関連する。シャトル154がベースプレート170に摺動可能に接続されるやり方は特に限定されない。例えば、本発明の非限定的な実施形態では、シャトル154は直動軸受構成を用い、ベースプレート170の面に摺動可能に接続される。より詳細には、製造、点検及び組立てを容易にするために、シャトル154は、
図2Aを参照して示されるように、複数の相互接続されたシャトルモジュール155として設けることができ、そのそれぞれは、
図4を参照して示されるように、軸受ブロック172に接続されており、この軸受ブロック172は同様に、ベースプレート170に取り付けられているリニアレース174に摺動可能に接続されている。
【0043】
前述したように、ベースプレート170は、
図5Aに示されるように、射出成形用金型100の第1の金型半体96と関連する。したがって、金型内シャッター140には、第1の金型シュー130を組み立てるのに、また他の場合では、使用時に成形物品移送機構150のベースプレート170を射出成形システム900の移動プラテン912と連結するのに用いるエジェクターボックス147がさらに設けられている。より詳細には、締結具192がベースプレート170をエジェクターボックス147の頂部に接続し、別の締結具192が金型内シャッター140の支持ベース142をエジェクターボックス147の底面に接続する。なお、支持ベース142は、使用時に、締結具192等によって移動プラテン912に固定接続される。さらに、エジェクターボックス147はスペース151を画定しており、第1の金型シュー130がこの中を使用時に金型ストローク軸Xに沿って移動することができることで、金型スタックの部材の位置決めを行うようにする。前述したように、金型ストローク軸Xに沿った第1の金型シュー130の移動は、少なくとも部分的に、型締め組立体996のエジェクターアクチュエーター922によって駆動することができる。より詳細には、エジェクターアクチュエーター922は、第1のコアリテーナー132にその位置決め変更のために接続されて示されている。さらに、
図5Bに示されるように、射出成形用金型100はストリッパーアクチュエーター153をさらに含んでおり、このストリッパーアクチュエーター153により、成形物品移送機構150をストリッパーリテーナー136と接続させるようにし、ストリッパーアクチュエーター153は、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったストリッパーリテーナー136の相対移動を駆動するように動作可能である。
【0044】
図2B及び
図5Aを参照して示されるように、成形物品移送機構150は、第2の金型半体98に関連する第1のバリケード158Aをさらに含む。第1のバリケード158Aは、
図5Aに示されるように、第1の受け入れ位置Rに位置決めされるとシャトル154と協働して第1の開口156Aをさらに画定するように構成されている。
【0045】
非限定的な実施形態の記載に戻り、
図2Aを参照すると、シャトル154が第1のチャネル160Aをさらに画定していることが示されている。第1のチャネル160A及び第1のバリケード158Aは、使用時に協働してシャトル154の往復移動によって第1のバリケード158Aが第1のチャネル160A内に位置決めされた状態で第1の開口156Aを画定するように構成されている。上記の構成は図には明示されていないが、他に
図3を参照すれば理解することができ、
図3では、第2のチャネル160B及び第1のバリケード158Aが協働して第1のバリケード158Aが第2のチャネル160B内に位置決めされた状態で第2の開口156Bを画定するように構成されている。使用時に、
図2Aに示されるように、シャトル154の往復移動によって第1のチャネル160Aを第1の受け入れ位置Rに位置決めすることにより、第1のチャネル160Aは、第1の成形物品102Aの成形中に第1のスタック部110、210、310が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。
【0046】
図3を参照すると、第1のチャネル160Aは、使用時にシャトル154の往復移動によって第1のチャネル160Aを第1の移送位置Tに位置決めした状態で、第1のチャネル160Aに沿ってその出口164に向かって通過する第1の成形物品102Aに対処するようにさらに構成されており、第1のチャネル160Aは第1のスタック部110、210、310及び第1のバリケード158Aの傍に位置決めされることを理解することができる。
【0047】
前述したように、シャトル154は第2のチャネル160Bをさらに画定している。第2のチャネル160Bは、第1のチャネル160Aに隣接していると共に概ね平行であり、第1のチャネル160A及び第2のチャネル160Bのうちの一方が第1の受け入れ位置Rに位置決めされることにより、第1のチャネル160A及び第2のチャネル160Bのうちの残りの一方は第1の移送位置Tに位置決めされる。上記の構成は
図2Aと
図3を対比することによって理解することができ、それらの図ではシャトル154が往復移動をなしており、
図2Aでは、第1のチャネル160Aは第1の受け入れ位置Rに整合されており、第2のチャネル160Bは第1の移送位置Tにあるが、
図3では、この状態は逆になっており、第1のチャネル160Aが第1の移送位置Tにあり、第2のチャネル160Bが第1の受け入れ位置Rにある。
【0048】
図3に示されるように、使用時にシャトル154の往復移動によって第2のチャネル160Bを第1の受け入れ位置Rに位置決めすることにより、第2のチャネル160B及び第1のバリケード158Aは、使用時に協働して第1のバリケード158Aが第2のチャネル160B内に位置決めされた状態で第2の開口156Bを画定するように構成されており、第2のチャネル160Bは、別の第1の成形物品102Aの成形中に第1のスタック部110が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。同様に、第2のチャネル160Bは、使用時にシャトル154の往復移動によって第2のチャネル160Bを
図2Aに示されるように第1の移送位置Tに位置決めすることにより、第2のチャネル160Bに沿ってその出口に向かって通過する別の第1の成形物品102A(図示せず)に対処するようにさらに構成されており、その場合、第2のチャネル160Bは第1のスタック部110及び第1のバリケード158Aの傍に位置決めされる。
【0049】
図2A及び
図3を参照して理解されることができるように、第1のチャネル160A及び第2のチャネル160Bはそれぞれ直線部を有し、その直線部内に第1の開口156A及び第2の開口156Bがそれぞれ画定されている。したがって、第1のチャネル160A及び第2のチャネル160Bは、シャトル154に関連する協働する対のガイドバー162間に画定されている。対のガイドバー162は内部に間隙166を画定しており、使用時に、第1のバリケード158Aに対するシャトル154の相対移動により、この間隙166を第1のバリケード158Aが摺動する。
【0050】
図2Aを参照して理解することができるように、射出成形用金型100は、複数の成形物品を同時成形するのに用いる複数列の金型スタックを含む。なお、
図2Aに示される第2の金型半体98の一部は、第1の金型スタック106Aの第2のスタック部120しか示していないが、第2の金型半体98はその全体では、他の金型スタックと協働するのに用いる他の第2のスタック部(図示せず)をさらに含む。
【0051】
図2A及び
図3を参照して示されるように、複数列の金型スタックは金型スタックの第1の列を含み、その中に、第1の成形物品102Aを成形するのに用いられる第1の金型スタック106A、及び第2の成形物品102Bを成形するのに用いられる第2の金型スタック106Bがある。成形物品移送機構150は、第2の金型半体98に関連する第2のバリケード158Bをさらに含む。第1のチャネル160A及び第2のバリケード158Bは、使用時にシャトル154の往復移動によって第1のチャネル160Aを第1の受け入れ位置Rに位置決めすることにより、使用時に協働して第2のバリケード158Bが第1のチャネル160A内に位置決めされた状態で第3の開口156Cを画定するように構成されており、その場合、第1のチャネル160Aは、第2の成形物品102Bの成形中に第2の金型スタック106Bの第1のスタック部110が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。
図3を参照して示されるように、第1のチャネル160Aは、使用時に、シャトル154の往復移動によって第1のチャネル160Aを第1の移送位置Tに位置決めすることにより、第1のチャネル160Aに沿ってその出口164に向かって通過する第2の成形物品102Bに対処するようにさらに構成されており、その場合、第1のチャネル160Aは金型スタックの第1の列、第1のバリケード158A及び第2のバリケード158Bの傍に位置決めされる。同様に、再び
図3を参照して示されるように、第2のチャネル160B及び第2のバリケード158Bは、使用時にシャトル154の往復移動によって第2のチャネル160Bを第1の受け入れ位置Rに位置決めすることにより、使用時に協働して第2のバリケード158Bが第2のチャネル160B内に位置決めされた状態で第4の開口156Dを画定するように構成されており、その場合、第2のチャネル160Bは、別の第2の成形物品102B(図示せず)の成形中に第2の金型スタック106Bの第1のスタック部110が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。
図3を参照して示されるように、第2のチャネル160Bは、使用時に、シャトル154の往復移動によって第2のチャネル160Bを第1の移送位置Tに位置決めすることにより、第2のチャネル160Bに沿ってその出口164に向かって通過する別の第2の成形物品102B(図示せず)に対処するようにさらに構成されており、その場合、第2のチャネル160Bは金型スタックの第1の列の第1のスタック部110、210、310、第1のバリケード158A及び第2のバリケード158Bの傍に位置決めされる。
【0052】
また、
図2A及び
図3を参照すると、複数列の金型スタックは、第3の成形物品102Cを成形するのに用いる第3の金型スタック106C及び第4の成形物品102Dを成形するのに用いる第4の金型スタック106Dを有する第2の列の金型スタックも含むことも示されている。したがって、成形物品移送機構150は、どちらも第2の金型半体98に関連する第3のバリケード158C及び第4のバリケード158Dをさらに含む。さらにまた、シャトル154が、どちらも第1のチャネル160A及び第2のチャネル160Bに隣接すると共に概ね平行な第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dをさらに画定しており、第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dのうちの一方が第2の受け入れ位置R’に位置決めされれば、第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dのうちの残りの一方は第2の移送位置T’に位置決めされる。
図2Aに示されるように、第3のチャネル160C及び第3のバリケード158Cは、使用時にシャトル154の往復移動によって第3のチャネル160Cを第2の受け入れ位置R’に位置決めすることにより、使用時に協働して第3のバリケード158Cが第3のチャネル160C内に位置決めされた状態で第5の開口156Eを画定するように構成されており、第3のチャネル160Cは、第3の成形物品102Cの成形中に第3の金型スタック106Cの第1のスタック部110が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。同様に、
図3に示されるように、第4のチャネル160D及び第3のバリケード158Cは、使用時にシャトル154の往復移動によって第4のチャネル160Dを第2の受け入れ位置R’に位置決めすることにより、使用時に協働して第3のバリケード158Cが第4のチャネル160D内に位置決めされた状態で第6の開口156Fを画定するように構成されており、その場合、第4のチャネル160Dは、別の第3の成形物品102C(図示せず)の成形中に第3の金型スタック106Cの第1のスタック部110、210、310が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。
【0053】
同様に、
図2Aに示されるように、第3のチャネル160C及び第4のバリケード158Dは、使用時にシャトル154の往復移動によって第3のチャネル160Cを第2の受け入れ位置R’に位置決めすることにより、使用時に協働して第4のバリケード158Dが第3のチャネル160C内に位置決めされた状態で第7の開口156Gを画定するように構成されており、第3のチャネル160Cは、第4の成形物品102Dの成形中に第4の金型スタック106Dの第1のスタック部110、210、310が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。最後に、
図3に示されるように、第4のチャネル160D及び第4のバリケード158Dは、使用時にシャトル154の往復移動によって第4のチャネル160Dを第2の受け入れ位置R’に位置決めすることにより、使用時に協働して第4のバリケード158Dが第4のチャネル160D内に位置決めされた状態で第8の開口156Hを画定するように構成されており、その場合、第4のチャネル160Dは、別の第4の成形物品102D(図示せず)の成形中に第4の金型スタック106Dの第1のスタック部110、210、310が退避可能に内部に配置されることに対処するように位置決めされる。さらにまた、第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dは、使用時にシャトル154の往復移動によって第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dを第2の移送位置T’に順次配置することにより、それぞれ第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dに沿ってその出口164に向かって通過する第3の成形物品102C及び第4の成形物品102D、代替的に別の第3の成形物品102C及び別の第4の成形物品102Dに対処するようにさらに構成されており、第3のチャネル160C及び第4のチャネル160Dは、第2の列の金型スタック、第3のバリケード158C及び第4のバリケード158Dの傍に位置決めされる。
【0054】
このようにして、射出成形用金型100の非限定的な実施形態を記載したばかりだが、上記の詳細な動作を説明する前に、図示されてはいないが、ベースプレート170が射出成形用金型100の第2の金型半体98に関連し、したがって、その代わり第1のバリケード158A等が第1の金型半体96に関連する、上記の単純な構成変更が可能であることは述べておく価値がある。
【0055】
次に、射出成形用金型100の上記の非限定的な実施形態の動作を、
図5A〜
図5Dにおいて示されるような成形開始プロセス、及び
図5E〜
図5Jに示されるようなその後の成形品製造プロセスを参照しながら記載する。第1の金型スタック106Aの動作の言及を行うが、詳細に述べられていないとしても同じ動作が射出成形用金型100の残りの金型スタックに当てはまる。
【0056】
名称が示唆する通り、成形開始プロセスは通常、排他的ではないが射出成形用金型100を始動させる際に行われる。一般的に知られているように、射出成形用金型の開始は多くの場合、ショートショット(すなわち一部しか成形されていない成形物品)をなくすために、突き出しに強固に抗する(例えば通常その過冷却による)成形物品を取り除くために、又は、バリ(すなわち成形キャビティ101の外側にしみ出た成形材料)を取り除く等のために、成形システムの操作者による手動の介入を必要とする。そのため、開始時には、移動プラテン912及び固定プラテン914の相対的な位置決め変更により、第1の金型半体96及び第2の金型半体98を金型ストローク軸Xに沿って
図5Bに示されるように型開き形態Oに位置決めし、第1のスタック部110及び第2のスタック部120のそれぞれへの容易なアクセスを行うようにする必要がある場合がある。
【0057】
成形開始プロセスは、
図5Aに示されるように、内部に成形キャビティ101を画定するように第1の金型スタック106Aが閉じるよう、第1の金型シュー130が金型ストローク軸Xに沿って延出位置Eに位置決めされることにより、射出成形用金型100が型閉じ形態Cに位置決めされることで開始する。さらに、金型内シャッター140のシャッター部材144が閉鎖位置Sにあり、それにより、第1の金型シュー130が移動プラテン912と係合する。したがって、射出成形用金型100は第1の成形物品102Aを成形するように構成されている。その後、第1の成形物品102A(図示せず)の成形は、成形キャビティ101への成形材料の射出により行われる。
【0058】
成形開始プロセスは次いで、
図5Bを参照して示されるように、プラテン移動アクチュエーター915(
図1)の制御を通じて移動プラテン912(
図1)を固定プラテン914(
図1)から離すように位置決めすることで、第1の金型半体96及び第2の金型半体98を金型ストローク軸Xに沿って型開き形態Oに位置決めすることにより、第1の金型スタック106Aを開くことを含む。その際、第1の成形物品102Aは第1のスタック部110と共に引き出される。射出成形用金型100が開くことにより、第1の金型シュー130を移動プラテン912から外すように金型内シャッター140の開放(un-shuttering)が生じる。シャッター部材144の開放は、シャッターアクチュエーター148の制御を通じて、シャッター部材144を開放位置Uにシフトすることを含み、その場合、シャッター部材144はリンク部材146から外される。
【0059】
成形開始プロセスは次いで、
図5Cを参照して示されるように、内側コア112及び外側コア114間でのそれらの相対移動により、第1の成形物品102Aのシール部103をそれが成形された場所から離型することを含む。上記は、ストリッパーアクチュエーター153の制御を通じて、ベースプレート170に対してストリッパーリテーナー136の位置を保持することを含み、ベースプレート170に固定されているストリッパースリーブ116をストリッパースリーブ成形位置に保ち、同時にエジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って退避させ、それによって、第1のコアリテーナー132に保持されている内側コア112を、シール部103を離型させるのに十分な距離だけ退避させる。
【0060】
開始成形プロセスは次いで、
図5Dを参照して示されるように、外側コア114とストリッパースリーブ116との間の相対移動により第1の成形物品102Aを第1のスタック部110から突き出すことを含み、その場合、ストリッパースリーブ116が第1の成形物品102Aを外側コア114から押し出す。上記は、ストリッパーアクチュエーター153の制御を通じて、ベースプレート170に対してストリッパーリテーナー136の位置を保持することを含み、ベースプレート170に固定されているストリッパースリーブ116をストリッパースリーブ成形位置に保ち、同時にエジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って退避位置Bに退避させ、内側コア112が外側コア114に対する移動の(バヨネット受け部117と協働したバヨネット113によって画定されるような)その後進限に達することによって、第1のコアリテーナー132に保持されている内側コア112を、外側コア114を離型位置にさらに移動させるのに十分な距離だけ退避させる。
【0061】
成形開始プロセスは、
図5Eを参照して示されるように、プラテン移動アクチュエーター915(
図1)の制御を通じて、移動プラテン912を固定プラテン914に向けて位置決めすることで、第1の金型半体96及び第2の金型半体98を金型ストローク軸Xに沿って型閉じ形態Cに位置決めすることにより、第1の金型スタック106Aを閉じることで終了する。第1の金型スタック106Aを閉じることは、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて、第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って延出位置Eに延出させることを含み、第1のコアリテーナー132に保持されている内側コア112を内側コア成形位置に延出させ、その際、内側コア112が外側コア114に対する移動の(バヨネット受け部117と協働したバヨネット113によって画定されるような)その前進限に達することによって外側コア114を外側コア成形位置に押す。射出成形用金型100を閉じることにより、第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)と係合させるように金型内シャッター140の閉鎖も生じる。シャッター部材144の閉鎖は、シャッターアクチュエーター148の制御を通じてシャッター部材144を閉鎖位置Sにシフトさせることを含み、その場合、シャッター部材144が再度、リンク部材146と係合する。成形開始プロセスは、成形品製造プロセスを行う前に、射出成形用金型100の動作状態(例えば複数の成形スタックのそれぞれが許容可能な品質の成形物品を成形している)に応じて、複数回繰り返すことができる。
【0062】
射出成形用金型100の成形品製造プロセスを次に説明する。名称が示唆する通り、成形品製造プロセスは通常、排他的ではないが、成形開始プロセスの完了後に行われる。成形品製造プロセスは、特に、成形物品移送機構150の使用に関する工程を動作させることをさらに含み、また、射出成形用金型100の開閉工程を含まないという点で、成形開始プロセスとは異なる。すなわち、成形品製造プロセスは、型開き形態Oと型閉じ形態Cとの間での第1の金型半体96及び第2の金型半体98の配置変更、したがって、移動プラテン912(
図1)と固定プラテン914(
図1)との相対移動を必要としない。上記の技術的な効果として特に成形サイクル時間の短縮を含まれ得る、その場合、型締め組立体996の特定の動作により以前は関与していた時間成分が取り除かれている。すなわち、製造サイクルはもはや、クランプシャッター920が連続的に(すなわち、成形サイクル毎に)開放及び再閉鎖されることの待機を伴わず、移動プラテン912(
図1)の前後移動の待機も必要としない。とはいえ、第1の金型半体96及び第2の金型半体98の配置変更を排除するものではない。
【0063】
成形品製造プロセスは、
図5Eに示されるように、内部に成形キャビティ101を画定するように第1の金型スタック106Aが閉じるよう、第1の金型シュー130が金型ストローク軸Xに沿って延出位置Eに位置決めされることにより、射出成形用金型100が型閉じ形態Cに位置決めされることで開始する。その際、第1の金型スタック106Aは、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第1の開口156A内に配置され、第1の開口156Aは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。さらに、金型内シャッター140のシャッター部材144が閉鎖位置Sにあり、それにより、第1の金型シュー130が移動プラテン912(
図1)と係合する。したがって、射出成形用金型100は第1の成形物品102Aを成形するように構成される。その後、第1の成形物品102A(図示せず)の成形が成形キャビティ101への成形材料の射出により行われる。
【0064】
成形品製造プロセスは次いで、
図5Fを参照して示されるように、第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)から外れるように金型内シャッター140を開放することを含む。シャッター部材144の開放は、シャッターアクチュエーター148の制御を通じて、シャッター部材144を開放位置Uにシフトさせることを含み、シャッター部材144がリンク部材146から外れる。
【0065】
成形品製造プロセスは次いで、
図5Gを参照して示されるように、第1のスタック部110に配置されている第1の成形物品102Aを第1の開口156Aに位置決めするように、第1のスタック部110を金型ストローク軸Xに沿って退避させることにより第1の金型スタック106Aを開くことを含む。このことは、ストリッパーリテーナー136及び第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って連携して(in tandem)退避させること、したがって、それらにそれぞれ保持されているストリッパースリーブ116及び内側コア112を退避させることを伴い、その場合、外側コア114が、第1の成形物品102Aによりそれらと共に連係することによって、内側コア112及びストリッパースリーブ116と共に退避する。ストリッパーリテーナー136及び第1のコアリテーナー132の退避は、それぞれストリッパーアクチュエーター153及びエジェクターアクチュエーター992の制御を通じて行われる。
【0066】
成形品製造プロセスは次いで、
図5Hを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部110を配置する第1の段階、より詳細には、内側コア112と外側コア114との間のその相対移動により、第1の成形物品102Aのシール部103をそれが成形された場所から離型することを含む。上記は、ストリッパーアクチュエーター153の制御を通じてストリッパーリテーナー136の位置を保持すること(この場合では、ストリッパーアクチュエーター153が移動のその後進限に達すれば全く単純となる)を含み、それに固定されているストリッパースリーブ116を動かないように保ち、それにより、第1の成形物品102Aが第1の開口156A内に保持される。上記は、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー132を退避させることを含み、それに保持されている内側コア112を、第1の成形物品102A内に配置されることによって動かないように保たれている外側コア114に対して、シール部103を離型するのに十分な距離だけ金型ストローク軸Xに沿って退避させる。
【0067】
成形品製造プロセスは次に、
図5Iを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部110を配置すると共に、さらに、第1のスタック部110を第1の開口156Aから退避させる、最終段階を含む。上記は、ストリッパーアクチュエーター153の制御を通じてストリッパーリテーナー136の位置を保持し続けることを含み、それに固定されているストリッパースリーブ116を動かないように保ち、それにより、第1の成形物品102Aが第1の開口156A内に保持される。上記は、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って退避位置Bに退避させることをさらに含み、それに保持されている内側コア112を、内側コア112が外側コア114に対して移動の(バヨネット受け部117と協働したバヨネット113によって画定されるような)その後進限に達することによって離型位置に外側コア114をさらに移動させるのに十分な距離だけ退避させる。第1の成形物品102Aは、ストリッパースリーブ116の頂部との接触を支持することにより第1の開口156A内に保持されているため、外側コア114から離型され、外側コア114はその離型位置への退避と共にストリッパースリーブ116から退避する。
【0068】
成形品製造プロセスは次に、
図5Jを参照して示されるように、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内
で移送するようにシャトル154を往復させることを含む。上記は、シャトルアクチュエーター168の制御を通じて、往復軸Y(
図3)に沿って射出成形用金型100の第1の金型半体96及び第2の金型半体98の間でシャトル154を往復移動させることを含み、第1のチャネル160A(すなわち、第1の開口156Aの可動部)、及びそれと共に第1の成形物品102Aは、第1の受け入れ位置R(
図5E)から第1の移送位置Tに移動する。
【0069】
成形品製造プロセスは、
図5Kを参照して示されるように、第1の成形物品102Aを第1のチャネル160Aに沿ってその出口164(
図3)に向けて通過させること(第1の成形物品102Aが第1のチャネル160Aからなくなることによってのみ示される)、及び第1の金型スタック106Aを閉じることで終了する。第1の金型スタック106Aを閉じることは、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて、第1のコアリテーナー132を金型ストローク軸Xに沿って延出させることにより第1の金型シュー130を延出位置Eに配置変更することを含み、第1のコアリテーナー132に保持されている内側コア112を内側コア成形位置に延出させ、その際、内側コア112が外側コア114に対する移動の(バヨネット受け部117と協働したバヨネット113によって画定されるような)その前進限に達することによって外側コア114を外側コア成形位置に押す。その際、第1のスタック部110は、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第2の開口156B内に配置され、第2の開口156Bは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。図示されていないが、別の第1の成形物品102Aを成形する前に、金型内シャッター140を閉鎖して第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)に係合させるというさらなる要件がある。
【0070】
上記を鑑み、当業者は、成形物品移送機構150及び/又は金型内シャッター140のうちの一方又は双方を含む射出成形用金型の代替的な非限定的な実施形態を明らかに認めるであろう。代替的な非限定的な実施形態のそのような1つの例は、
図6Aに示される射出成形用金型200を参照して理解することができる。射出成形用金型200は、
図5Aの射出成形用金型100と同様に構成されており、したがって、その構造及び動作の相違点のみを以下の記載において詳細に説明する。
【0071】
射出成形用金型200は、第1の金型半体196及び先に記載した第2の金型半体98の代替的な非限定的な実施形態を含む。
【0072】
射出成形用金型200の第1の金型半体196は、先に記載したのと同じ金型内シャッター140及び成形物品移送機構150を含み、それらの間に、代替的な非限定的な実施形態の第1の金型シュー230が配置されている。
【0073】
第1の金型シュー230は、それに第1の金型スタック206Aの第1のスタック部210が接続されているように構成されている。先に記載した第1のスタック部110とほとんど同じである、第1の金型スタック206Aの第1のスタック部210が、先に記載したように、内側コア212、外側コア214及びストリッパースリーブ116を含み、それが、使用時に第2のスタック部120のキャビティインサート122と協働して成形キャビティ101を画定する。したがって、外側コア214は、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように内側コア212の周りに摺動可能に配置される。同様に、ストリッパースリーブ116は、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように外側コア214の周りに摺動可能に配置される。
【0074】
先に記載した第1の金型シュー130とほとんど同様である、第1の金型シュー230が、第1のコアリテーナー232及びストリッパーリテーナー236を含み、これらが、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動に対処するように摺動可能に共に接続され、その場合、内側コア212は第1のコアリテーナー232に接続され、ストリッパースリーブ116はストリッパーリテーナー236に接続される。ストリッパースリーブ116は、ストリッパーリテーナー236内に画定されている通路237内に固定配置される。より詳細には、ストリッパーリテーナー236は、ベースプレート234及び先に記載したようなトッププレート135を含み、これらが、使用時にこれらを通る通路237が画定された状態で一緒に締結され、その場合、ストリッパースリーブ116のフランジ部123がベースプレート234とトッププレート135との間に保持される。外側コア214が、外側コア成形位置(
図6A)から離型位置(
図6E)への外側コア214の移動により、使用時の金型ストローク軸Xに沿った外側コア214とストリッパースリーブ116との間の相対移動に対処するように通路237内に摺動可能に配置される。
【0075】
第1の金型シュー230は第2のコアリテーナー233をさらに含む。第2のコアリテーナー233は、使用時の金型ストローク軸Xに沿った第1のコアリテーナー232とストリッパーリテーナー236との間の相対移動に対処するように第1のコアリテーナー232とストリッパーリテーナー236との間に摺動可能に接続される。外側コア214は、第2のコアリテーナー233に接続され、それと共に移動する。
【0076】
図6Bを参照すると、第1の金型シュー230はまた、先に記載されたようにストリッパーアクチュエーター153を含むが、ただし、この非限定的な実施形態では、ストリッパーアクチュエーター153は、ストリッパーリテーナー236を第2のコアリテーナー233と接続する役割を果たし、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動を駆動するように動作可能である。さらに、第1の金型シュー230は、第1のコアリテーナー232と第2のコアリテーナー233を接続するコアアクチュエーター255を含み、このコアアクチュエーター255は、使用時に、金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動を駆動するように動作可能である。最後に、第2のコアリテーナー233は、使用時の金型ストローク軸Xに沿ったその移動のために、使用時に型締め組立体996(
図1)のエジェクターアクチュエーター922に接続されるように示されている。
【0077】
射出成形用金型200の成形開始プロセス及び成形品製造プロセスは、先に記載したそれらのプロセスと同様である。とはいえ、射出成形用金型200の成形品製造プロセスは、第1の金型シュー230に接続されている種々のアクチュエーターを実行する上で相違点があるため、さらに加えて説明する。
【0078】
成形品製造プロセスは、
図6Aに示されるように、内部に成形キャビティ101を画定するように第1の金型スタック206Aが閉じるよう、第1の金型シュー230が金型ストローク軸Xに沿って延出位置Eに位置決めされることにより、射出成形用金型200が型閉じ形態Cに位置決めされることで開始する。その際、第1の金型スタック206Aは、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第1の開口156A内に配置され、第1の開口156Aは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。さらに、金型内シャッター140のシャッター部材144が閉鎖位置Sにあり、それにより、第1の金型シュー230が移動プラテン912(
図1)と係合する。したがって、射出成形用金型200が第1の成形物品102A(図示せず)を成形するように構成される。その後、第1の成形物品102A(図示せず)の成形が成形キャビティ101への成形材料の射出により行われる。
【0079】
成形品製造プロセスは次いで、
図6Bを参照して示され、また先に記載したように、第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)から外すように金型内シャッター140を開放することを含む。
【0080】
成形品製造プロセスは次に、
図6Cを参照して示されるように、第1のスタック部210に配置されている第1の成形物品102Aを第1の開口156A内に位置決めするように第1のスタック部210を金型ストローク軸Xに沿って退避させることにより、第1の金型スタック206Aを開くことを含む。このことは、ストリッパーリテーナー236、第2のコアリテーナー233及び第1のコアリテーナー232を金型ストローク軸Xに沿って連携して退避させること、したがって、それらにそれぞれ保持されている内側コア112、外側コア114及びストリッパースリーブ116を退避させることを伴う。上記の移動は、第2のコアリテーナー233を退避させるようにエジェクターアクチュエーター922の制御を通じて行われ、その場合、第1のコアリテーナー232及びストリッパーリテーナー236が、第1のコアリテーナー232を第2のコアリテーナー233の底面と接触状態に保持するようにコアアクチュエーター255のさらなる制御によって、また、同様にストリッパーリテーナー236を第2のコアリテーナー233の頂面と接触状態に保持するようにストリッパーアクチュエーター153の制御によって連携して追随する。
【0081】
成形品製造プロセスは次いで、
図6Dを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部210を配置する第1の段階、より詳細には、内側コア212と外側コア214の相対移動により、第1の成形物品102Aのシール部103をそれが成形された内側コア212と外側コア214との間にある場所から離型することを含む。そのようにすることは、ストリッパーリテーナー236に固定されているストリッパースリーブ116を動かないよう保つようにストリッパーリテーナー236の位置を保持することを含み、それにより、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内に保持し、同時に、第2のコアリテーナー233に固定されている外側コア114を動かないよう保つように第2のコアリテーナー233の位置をさらに保持することを含み、次いで、第1のコアリテーナー232を第2のコアリテーナー233に対して退避させることを含み、実際には、第1のコアリテーナー232に保持されている内側コア112を外側コア114に対して、金型ストローク軸Xに沿って、シール部103を離型するのに十分な距離だけ退避させることを含む。そのようにするために、第2のコアリテーナー233の位置は、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて保持され、ストリッパーリテーナー236の位置は、ストリッパーリテーナー236を第2のコアリテーナー233の頂面と接触状態に保つようにストリッパーアクチュエーター153の制御を通じて保持される。第1のコアリテーナー132の移動は、該第1のコアリテーナー232を第2のコアリテーナー233に対して退避させるようにコアアクチュエーター255の制御を通じて行われる。
【0082】
成形品製造プロセスは次に、
図6Eを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部210を配置すると共に、さらに、第1のスタック部210を第1の開口156Aから退避させる、最終段階を含む。そのようにすることは、ストリッパーリテーナー236に固定されているストリッパースリーブ116を動かないよう保つようにストリッパーリテーナー236の位置を保持し続けることを含み、それにより、第1の成形物品102Aが第1の開口156A内に保持される、次いで、ストリッパーリテーナー236に対して第1のコアリテーナー232及び第2のコアリテーナー233を連携して退避させること、実際には、それらに保持されている内側コア212及び外側コア214をストリッパースリーブ116に対して退避させることを伴う。第1の成形物品102Aは、ストリッパースリーブ116の頂面との接触の支持により第1の開口156A内に保持されているため、外側コア214から離型され、外側コア214は、離型位置への自身の退避によりストリッパースリーブ116から退避する。上記は、ストリッパーアクチュエーター153及びエジェクターアクチュエーター922の協調制御を伴い、その場合、ストリッパーアクチュエーター153及びエジェクターアクチュエーター922は、等変位に、かつ互いに反対方向に延びるように方向付けされ、コアアクチュエーター255は、第1のコアリテーナー232の位置を第2のコアリテーナー233に対して維持するように、実際にはそれと共に退避させるように制御される。
【0083】
成形品製造プロセスは次に、
図6Fを参照して示され、また先に記載したように、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内
で移送するようにシャトル154を往復させることを含む。
【0084】
成形品製造プロセスは、
図6Gを参照して示されるように、第1の成形物品102Aを第1のチャネル160Aに沿って(第1の成形物品102Aが第1のチャネル160Aからなくなることによってのみ示される)その出口164(
図3)に向けて通過させること、及び第1の金型スタック206Aを閉じることで終了する。第1の金型スタック206Aを閉じることは、第1のコアリテーナー232、第2のコアリテーナー233及びストリッパーリテーナー236にそれぞれ保持されている内側コア212、外側コア214及びストリッパースリーブ116をそれらのそれぞれの成形位置に位置決めするように、金型ストローク軸Xに沿って第1のコアリテーナー232、第2のコアリテーナー233及びストリッパーリテーナー236を延出させることにより、第1の金型シュー230を延出位置Eに配置変更することを伴う。上記の移動は、第2のコアリテーナー233を延出させるようにエジェクターアクチュエーター922の制御を通じて行われ、その場合、第1のコアリテーナー232及びストリッパーリテーナー236が、第1のコアリテーナー232を第2のコアリテーナー233の底面と接触状態にさせるようにコアアクチュエーター255のさらなる制御によって、また、同様にストリッパーリテーナー236を第2のコアリテーナー233の頂面と接触状態にさせるようなストリッパーアクチュエーター153の制御によって連携して追随する。その際、第1のスタック部210は、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第2の開口156B内に配置され、第2の開口156Bは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。図示されていないが、別の第1の成形物品102Aを成形する前に、金型内シャッター140を閉鎖して第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)に係合させるというさらなる要件がある。
【0085】
別の代替的な非限定的な実施形態は、
図7Aに示されるように金型内シャッター140を有しない射出成形用金型200を参照して理解することができる。すなわち、射出成形用金型200は、金型内シャッター140が取り除かれていること以外は先に記載したのと同じであり、したがって、その第1の金型シュー130は移動プラテン912(
図1)に直接取り付けられるように構成されている。
【0086】
構成変更された射出成形用金型200の成形開始プロセス及び成形品製造プロセスは先に記載したのと同様である。とはいえ、射出成形用金型200の成形品製造プロセスは、第1の金型シュー230に接続されている種々のアクチュエーターを実行する上での相違点があるため、より詳細には、プラテン移動アクチュエーター915をさらに伴うため、さらに加えて説明する。
【0087】
成形品製造プロセスは、
図7Aに示されるように、内部に成形キャビティ101を画定するように第1の金型スタック206Aが閉じることによって構成変更された射出成形用金型200が型閉じ形態Cに位置決めされることで開始する。その際、第1の金型スタック206Aは、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第1の開口156A内に配置され、第1の開口154Aは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。したがって、構成変更された射出成形用金型200が第1の成形物品102A(図示せず)を成形するように構成される。その後、第1の成形物品102A(図示せず)の成形が成形キャビティ101への成形材料の射出により行われる。
【0088】
成形品製造プロセスは次に、
図7Bを参照して示されるように、第1の金型半体196及び第2の金型半体98を金型ストローク軸Xに沿って型開き形態Oに位置決めすることにより第1の金型スタック206Aを開くこと、及び、成形物品移送機構150の位置を第2の金型半体98に対して保持することを含み、その場合、第1のスタック部210に配置されている第1の成形物品102Aが第1の開口156A内に位置決めされる。第1の金型半体196及び第2の金型半体98の位置決めは、クランプシャッター920(
図1)を開放すること、及び、プラテン移動アクチュエーター915(
図1)の制御を通じて移動プラテン912(
図1)を固定プラテン914(
図1)から離れるように位置決めすることを伴う。さらに、開くことは、移動プラテン912と共に移動させるために第1のコアリテーナー232、第2のコアリテーナー233及びストリッパーリテーナー236の位置を移動プラテン912に対して固定するようにエジェクターアクチュエーター922及びコアアクチュエーター255を制御することを伴う。成形物品移送機構150の位置を第2の金型半体98に対して保持することは、ストリッパーアクチュエーター153及びプラテン移動アクチュエーター915の協調制御を伴い、その場合、ストリッパーアクチュエーター153は、第1の金型半体196及び第2の金型半体98を型開き形態Oに位置決めすることにより、プラテン移動アクチュエーター915と等変位に、かつプラテン移動アクチュエーター915と反対の方向に延出するように方向付けされる。
【0089】
成形品製造プロセスは次いで、
図7Cを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部210を配置する第1の段階、より詳細には、内側コア212と外側コア214の相対移動により、第1の成形物品102Aのシール部103を内側コア212と外側コア214との間にあるそれが成形された場所から離型することを含む。そのようにすることは、ストリッパーリテーナー236に固定されているストリッパースリーブ116を動かないよう保つようにストリッパーリテーナー236の位置を保持することを含み、それにより、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内に保持し、同時に、第2のコアリテーナー233に固定されている外側コア114を動かないよう保つように第2のコアリテーナー233の位置をさらに保持することを含み、次いで、第1のコアリテーナー232を第2のコアリテーナー233に対して退避させること、実際には、第1のコアリテーナー232に保持されている内側コア112を外側コア114に対して、金型ストローク軸Xに沿って、シール部103を離型するのに十分な距離だけ退避させることを伴う。上記は、コアアクチュエーター255、エジェクターアクチュエーター922及びプラテン移動アクチュエーター915の協調制御を伴い、その場合、コアアクチュエーター255及びエジェクターアクチュエーター922は、等変位に、かつプラテン移動アクチュエーター915と反対の方向に延出するように方向付けされ、同時にストリッパーアクチュエーター153は、成形物品移送機構150の位置を第2の金型半体98に対して維持するように制御される。
【0090】
成形品製造プロセスは次に、
図7Dを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部210を配置すると共に、さらに、第1のスタック部210を第1の開口156Aから退避させる、最終段階を含む。そのようにすることは、ストリッパーリテーナー236に固定されているストリッパースリーブ116を動かないよう保つようにストリッパーリテーナー236の位置を保持し続けることを含み、それにより、第1の成形物品102Aが第1の開口156A内に保持される、次いで、ストリッパーリテーナー236に対して第1のコアリテーナー232及び第2のコアリテーナー233を連携して退避させること、実際には、第1のコアリテーナー232及び第2のコアリテーナー233に保持されている内側コア212及び外側コア214をストリッパースリーブ116に対して退避させることを伴う。第1の成形物品102Aは、ストリッパースリーブ116の頂面との接触の支持により第1の開口156A内に保持されているため、外側コア214から離型され、外側コア214は、離型位置への自身の退避によりストリッパースリーブ116から退避する。上記は、エジェクターアクチュエーター922及びプラテン移動アクチュエーター915の協調制御を伴い、その場合、エジェクターアクチュエーター922は、プラテン移動アクチュエーター915と等変位に、かつプラテン移動アクチュエーター915と反対の方向に延出するように方向付けされ、同時にストリッパーアクチュエーター153は、成形物品移送機構150の位置を第2の金型半体98に対して維持するように制御され、コアアクチュエーター255は、第2のコアリテーナー233の位置を第1のコアリテーナー232に対して維持するように制御される。
【0091】
成形品製造プロセスは次に、
図7Eを参照して示され、また先に記載したように、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内
で移送するようにシャトル154を往復させることを含む。
【0092】
成形品製造プロセスは、
図7Fを参照して示されるように、第1の成形物品102Aを第1のチャネル160Aに沿って(第1の成形物品102Aが第1のチャネル160Aからなくなることによってのみ示される)その出口164(
図3)に向けて通過させること、及び第1の金型スタック206Aを閉じることで終了する。第1の金型スタック206Aを閉じることは、第1の金型シュー230を閉じること、並びに第1の金型半体196及び第2の金型半体98を金型ストローク軸Xに沿って型閉じ形態Cに位置決めすることを伴う。その際、第1の金型スタック206Aは、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第2の開口156B内に配置され、第2の開口156Bは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。第1の金型シュー230を閉じることは、金型ストローク軸Xに沿って、成形物品移送機構150をストリッパーリテーナー236と接触させように、ストリッパーリテーナー236を第2のコアリテーナー233と接触させように、かつ、第2のコアリテーナー233を第1のコアリテーナー232と接触させるよう退避させるように、ストリッパーアクチュエーター153、エジェクターアクチュエーター922(
図1)及びコアアクチュエーター255を協調制御することを伴う。第1の金型半体196及び第2の金型半体98の位置決めは、プラテン移動アクチュエーター915(
図1)の制御を通じて移動プラテン912(
図1)を固定プラテン914(
図1)に向けて位置決めすること、及びクランプシャッター920(
図1)を閉鎖することを伴う。図示されていないが、別の第1の成形物品102Aを成形する前に、第1の金型シュー230を移動プラテン912(
図1)と係合させるように金型内シャッター140を閉鎖するというさらなる要件がある。
【0093】
さらに別の代替的な非限定的な実施形態は、
図8Aに示される射出成形用金型300を参照して理解することができる。射出成形用金型300は、
図5Aの射出成形用金型100と同様に構成されており、したがって、その構造及び動作の相違点のみを以下の記載において詳細に説明する。
【0094】
射出成形用金型300は、第1の金型半体296及び先に記載した第2の金型半体98の代替的な非限定的な実施形態を含む。
【0095】
射出成形用金型300の第1の金型半体296は、先に記載したのと同じ金型内シャッター140、及び代替的な非限定的な実施形態の成形物品移送機構250を含み、それらの間に、別の代替的な非限定的な実施形態の第1の金型シュー330が配置される。
【0096】
第1の金型シュー330は、それに第1の金型スタック306Aの第1のスタック部310が接続されているように構成されている。先に記載した第1のスタック部110とほとんど同じである、第1の金型スタック306Aの第1のスタック部310が、内側コア312、外側コア314及びストリッパースリーブ316を含み、これらが、使用時に第2のスタック部120のキャビティインサート122と協働して成形キャビティ101を画定する。したがって、外側コア314は、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように内側コア312の周りに摺動可能に配置される。同様に、ストリッパースリーブ316は、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったその相対移動に対処するように外側コア314の周りに摺動可能に配置される。
【0097】
先に記載した第1の金型シュー130とほとんど同様である、第1の金型シュー330が、第1のコアリテーナー332及びストリッパーリテーナー336を含み、これらが、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったそれらの相対移動に対処するように摺動可能に共に接続され、その場合、内側コア212は第1のコアリテーナー232に接続され、ストリッパースリーブ316はストリッパーリテーナー336内に配置される。
【0098】
内側コア312及び外側コア314は、先に記載した内側コア112及び外側コア114と同じ方式で摺動可能に共に保持され、したがって、ストリッパーリテーナー336に関連するキー119によって第1の金型シュー330内に回転可能に係合状態に保たれる。
【0099】
ストリッパースリーブ116がストリッパーリテーナー136と共に移動するようにストリッパーリテーナー136に固定保持される射出成形用金型100とは対照的に、射出成形用金型300のストリッパースリーブ316は、ストリッパーリテーナー336内に画定されている通路337内に摺動可能に配置され、したがって、使用時に金型ストローク軸Xに沿ったストリッパースリーブ成形位置(
図8A)から突き出し位置(
図8C)へのその移動に対処するようにストリッパーリテーナー336に対して移動可能である。さらに、ストリッパースリーブ216は、成形物品移送機構250のベースプレート270中に画定されているピストンシリンダー272内に摺動可能に受け入れられるピストン部218を画定している。ベースプレート270は、使用時に、ピストンシリンダー272と作動流体(例えば空気、油圧油等)の供給源又はシンクとを接続するチャネル274が内部にさらに画定されている。
【0100】
射出成形用金型100とはさらに対照的に、射出成形用金型300のストリッパーリテーナー236はベースプレート270の底面に接続され、その場合、ストリッパーリテーナー236の頂面235は、使用時に、ピストンシリンダー272のストリッパースリーブ316のピストン部218を保持するように、また、他の場合では、その突き出し位置に対応する、ストリッパースリーブ316の移動の後進限を与えるように配置される。
【0101】
動作時、ストリッパースリーブ316は、チャネル274が作動流体の供給源と接続した状態で、ストリッパースリーブ成形位置から突き出し位置に向けて金型ストローク軸Xに沿って移動するように付勢され、そのため、外側コア314と共に退避することができる。他の場合では、ストリッパースリーブ316は、外側コア314によって、金型ストローク軸Xに沿ってストリッパースリーブ成形位置に押し戻され、その場合、外側コア314に画定されている肩部315がピストン部218の底面と係合する。
【0102】
成形物品移送機構250の構造及び動作は、他の場合では、先に記載した成形物品移送機構150と同じである。
【0103】
射出成形用金型300の成形品製造プロセスを次に説明する。
【0104】
成形品製造プロセスは、
図8Aに示されるように、内部に成形キャビティ101を画定するように第1の金型スタック306Aが閉じるよう、第1の金型シュー330が金型ストローク軸Xに沿って延出位置Eに位置決めされることにより、射出成形用金型300が型閉じ形態Cに位置決めされることで開始する。その際、第1の金型スタック306Aは、成形物品移送機構250のシャトル154によって画定された第1の開口156A内に配置され、第1の開口154Aは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。さらに、金型内シャッター140のシャッター部材144が閉鎖位置Sにあり、それにより、第1の金型シュー330が移動プラテン912(
図1)と係合する。したがって、射出成形用金型300が第1の成形物品102Aを成形するように構成される。その後、第1の成形物品102A(図示せず)の成形が成形キャビティ101への成形材料の射出により行われる。
【0105】
成形品製造プロセスは次いで、
図8Bを参照して示され、また先に記載したように、第1の金型シュー130を移動プラテン912(
図1)から外すように金型内シャッター140を開放することを含む。
【0106】
成形品製造プロセスは次に、
図8Cを参照して示されるように、第1のスタック部310に配置されている第1の成形物品102Aを第1の開口156Aに位置決めするように、第1のスタック部310を金型ストローク軸Xに沿って退避させることにより第1の金型スタック306Aを開くことを含む。このことは、第1のコアリテーナー332を金型ストローク軸Xに沿って退避させることを含み、それにより、それに接続されている内側コア112がそこに配置されている外側コア314と共に退避し、及びさらに、ストリッパースリーブ316を付勢して外側コア314と一緒に退避させるよう作動流体の供給源にチャネル274を接続することを伴う。第1のコアリテーナー332の退避は、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて行われる。
【0107】
成形品製造プロセスは次いで、
図8Dを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部310を配置する第1の段階、より詳細には、内側コア312と外側コア314の相対移動により、第1の成形物品102Aのシール部103を内側コア312と外側コア314との間のそれが成形された場所から離型することを含む。上記の動作は、第1のコアリテーナー132に保持されている内側コア112を、第1の成形物品102A内に配置されることによって動かないように保たれている外側コア114に対して、シール部103を離型するのに十分な距離だけ金型ストローク軸Xに沿って退避させるのに、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー132を退避させることしか必要としないという点で、上記の非限定的な実施形態に対して単純となる。
【0108】
成形品製造プロセスは次に、
図8Eを参照して示されるように、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156A内へ突き出すように第1のスタック部310を配置すると共に、さらに、第1のスタック部110を第1の開口156Aから退避させる、最終段階を含む。上記は、エジェクターアクチュエーター922の制御を通じて第1のコアリテーナー332を金型ストローク軸Xに沿って退避位置Bに退避させることを含み、それに保持されている内側コア112を、内側コア312が外側コア314に対して移動のその後進限に達することによって離型位置に外側コア314をさらに移動させるのに十分な距離だけ退避させる。第1の成形物品102Aは、ストリッパースリーブ116の頂部との接触を支持することにより第1の開口156A内に保持されているため、外側コア314から離型され、外側コア314はその離型位置への退避と共にストリッパースリーブ116から退避する。
【0109】
成形品製造プロセスは次に、
図8Fを参照して示され、また先に説明したように、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内
で移送するようにシャトル154を往復させることを含む。
【0110】
成形品製造プロセスは、
図8Gを参照して示されるように、第1の成形物品102Aを第1のチャネル160Aに沿って(第1の成形物品102Aが第1のチャネル160Aからなくなることによってのみ示される)その出口164(
図3)に向けて通過させること、及び第1の金型スタック306Aを閉じることで終了する。第1の金型スタック306Aを閉じることは、チャネル274を作動流体のシンクに接続すること、及びエジェクターアクチュエーター922の制御を通じて、第1のコアリテーナー332を金型ストローク軸Xに沿って延出させることにより第1の金型シュー330を延出位置Eに配置変更することを含み、第1のコアリテーナー332に保持されている内側コア312を内側コア成形位置に延出させ、そのように延出させる際、内側コア312が外側コア114に対する移動のその前進限に達することによって外側コア314を外側コア成形位置に押す。その際、第1のスタック部310は、成形物品移送機構150のシャトル154によって画定された第2の開口156B内に配置され、第2の開口156Bは第1の受け入れ位置Rに位置決めされている。図示されていないが、別の第1の成形物品102Aを成形する前に、金型内シャッター140を閉鎖して第1の金型シュー330を移動プラテン912(
図1)に係合させるというさらなる要件がある。
【0111】
したがって、成形物品移送機構150、250及び金型内シャッター140のうちの一方又は双方を有する射出成形用金型100、200、300の幾つかの非限定的な実施形態の構造及び動作を記載してきたが、当業者であれば、それらのさらなる代替的な非限定的な実施形態を確実に認識するであろう。また、上記を伴う成形品製造プロセスは非常に特殊な用語で述べてきたが、その一般性及び適用性のそのような限定は意図されない。したがって、成形物品移送機構150、250を伴う成形プロセス600、及び金型内シャッター140を伴う別の成形プロセス700を次に提示する。これらの成形プロセスは、別個に行われることができるか、又は先に示したように互いに協調して行われることができる。
【0112】
成形プロセス600の工程を概説するフローチャートが
図9を参照して示される。成形プロセス600は、内部に成形キャビティ101を画定するように射出成形用金型100、200、300の第1の金型スタック106A、206A、306Aを閉じること(602)で開始し、その場合、第1の金型スタック106A、206A、306Aは、成形物品移送機構150、250のシャトル154によって画定されている第1の開口156A内に配置される。次に、成形プロセス600は、第1の成形物品102Aを成形キャビティ101内で成形すること(604)を伴う。次に、成形プロセス600は、第1の金型スタック106A、206A、306Aを第1の開口156Aから退避させるように金型スタック106A、206A、306Aを開くこと(606)を伴う。次に、成形プロセス600は、第1の成形物品102Aをシャトル154の第1の開口156Aに突き出すように第1の金型スタック106A、206A、306Aを配置すること(608)を伴う。成形プロセス600は、第1の成形物品102Aを第1の開口156A内
で移送するようにシャトル154を往復させること(610)で終了する。
【0113】
成形プロセス700の工程を概説するフローチャートが
図10を参照して示される。成形プロセス700は、内部に成形キャビティ101を画定するように射出成形用金型100、200、300の第1の金型スタック106A、206A、306Aを閉じること(702)で開始する。次に、成形プロセス700は、射出成形用金型100、200、300の第1の金型シュー130、230、330を射出成形システム900の移動プラテン912及び固定プラテン914のうちの一方と係合させるように金型内シャッター140を閉鎖すること(704)を伴う。次に、成形プロセス700は、第1の成形物品102Aを成形キャビティ101内で成形すること(706)を伴う。次に、成形プロセス700は、第1の金型シュー130、230、330を移動プラテン912及び固定プラテン914のうちの一方から外すように金型内シャッター140を開放すること(708)を伴う。成形プロセス700は、第1の金型シュー130、230、330を金型ストローク軸Xに沿って選択的に位置決めすること(710)で終了し、それにより、第1の金型スタック106Aの第1のスタック部110、210、310及び第2のスタック部120が、実質的に移動プラテン912と固定プラテン914との間の相対移動なしに(すなわち、移動が排除されるわけではないが)互いに対して位置決め変更される。
【0114】
成形プロセス600、700の上記工程は、実際には、
図3を参照して示されるように、射出成形システム900(
図1)に一般的に関連するもののようなコントローラー501で実行可能である。コントローラー501は、シャトルアクチュエーター168を制御するためにシャトルアクチュエーター168に接続されて示されている。同様に、先に説明したように、射出成形用金型100、200、300に関連する残りのアクチュエーターの一部又は全てがそれに同様に接続される。成形プロセス600、700の工程は、コントローラー501のコントローラー使用可能メモリー510に保存されている命令512において具現され、命令512は成形プロセス600、700を実行するようにコントローラー501に指示する。
【0115】
図11A及び
図11Bは、使用時に第1の金型シュー130(そのうちの第1のコアリテーナー132のみが示されている)を型締め組立体(図示せず)のプラテン(図示せず)と選択的に係合させる、代替的な非限定的な実施形態の金型内シャッター240を示す。
【0116】
金型内シャッター240は、例えば支持ベース(図示せず)に、金型内シャッター140の記載を参照して先に記載した方式で、又はプラテン(図示せず)及びリンク部材246に直接、摺動可能に連結されるシャッター部材244を含む。リンク部材246は、第1のコアリテーナー132(又は第1の金型シューの他のそのような部材)をシャッター部材244に枢動可能に接続する。このようにして、第1の金型シューの第1のコアリテーナー132は、使用時に、シャッターアクチュエーター(図示せず)による、閉鎖位置S(
図11A)と開放位置U(
図11B)との間でのシャッター部材244のそれぞれの移動により、金型ストローク軸Xに沿って延出位置E(
図11A)と退避位置B(
図11B)との間で移動可能となる。
【0117】
動作時、第1の金型シュー130が延出位置E(
図11A)に位置決めされている場合、リンク部材246が、第1の成形物品102A(図示せず)の成形中に、第1の金型シュー130を延出位置Eに保持する方式で、第1の金型シューの第1のコアリテーナー132をプラテン(図示せず)と係合させるように配向される。リンク部材246の形態が単純な細長体である場合、金型ストローク軸Xに対して実質的に平行に配向されるときに最良に支持する(すなわち、第1の金型シューとプラテンとの間に加えられる型締め力を連係させる)ことができる。
【0118】
図12A及び
図12Bは、使用時に第1の金型シュー130(そのうちの第1のコアリテーナー132のみが示されている)を型締め組立体(図示せず)のプラテン(図示せず)と選択的に係合させる、別の代替的な非限定的な実施形態の金型内シャッター340を示す。
【0119】
金型内シャッター340は、例えば支持ベース(図示せず)に金型内シャッター140の記載を参照して先に記載した方式で、又はプラテン(図示せず)及びリンク部材346に直接、摺動可能に連結されるシャッター部材344を含む。リンク部材346は、2つの部分、すなわち第1の楔部347及び第2の楔部349を含み、その場合、第1の楔部347はシャッター部材344に関連し、第2の楔部349は第1の金型シュー130の第1のコアリテーナー132に関連する。
【0120】
第1の楔部347及び第2の楔部349は、それらの間に(それらの相補的な角度付き面にわたって)楔接触面351を画定するように構成されており、楔接触面351は、シャッターアクチュエーター(図示せず)による、閉鎖位置S(
図11A)と開放位置U(
図11B)との間でのシャッター部材344の移動を、金型ストローク軸Xに沿った第1の金型シューの第1のコアリテーナー132の移動に変えるように動作可能である。
【0121】
動作時、
図12Aを参照して示されるように、シャッター部材344が閉鎖位置Sに位置決めされた状態では、リンク部材346の第1の楔部347及び第2の楔部349が、第1の成形物品102A(図示せず)の成形中に、第1の金型シュー130を延出位置Eに保持するように第1の金型シュー130をプラテンと係合させるよう協働可能である。逆に、
図12Bを参照して示されるように、シャッター部材344が開放位置Uに位置決めされた状態では、第1の楔部347及び第2の楔部349が離間することで、それらの間の楔接触面351が外れ、それにより、第1の金型シューの第1のコアリテーナー132が延出位置E(
図12A)と退避位置B(
図12B)との間で金型ストローク軸Xに沿って移動することができる。
【0122】
図13A及び
図13Bは、使用時に第1の金型シュー430(そのうちの第1のコアリテーナー432のみが示されている)を型締め組立体(図示せず)のプラテン(図示せず)と選択的に係合させる、さらなる別の代替的な非限定的な実施形態の金型内シャッター440を示す。
【0123】
金型内シャッター440は、例えば支持ベース(図示せず)に金型内シャッター140の記載を参照して先に記載した方式で、又はプラテン(図示せず)及びリンク部材446に直接、摺動可能に連結されるシャッター部材444を含む。リンク部材446は、2つの部分、すなわち第1のキー447及び第2のキー449を含み、その場合、第1のキー447はシャッター部材444に関連し、第2のキー449は第1の金型シュー130の第1のコアリテーナー132に関連する。金型内シャッター440はまた、一対のキー溝、すなわち、第1の金型シュー130の第1のコアリテーナー132内に画定されている第1のキー溝455、及びシャッター部材444内に画定されている第2のキー溝453を含む。キー及びキー溝は、それらのそれぞれの支持構造に位置決めされ、シャッター部材444が開放位置U(
図13B)に位置決めされている状態では、第1のキー447は第1のキー溝455内に嵌め込み可能であり(recessable)、同様に第2のキー449は第2のキー溝453内に嵌め込み可能であり、それにより、第1の金型シュー130が金型ストローク軸Xに沿って移動可能である。
【0124】
動作時、シャッターアクチュエーター(図示せず)によって、シャッター部材444が閉鎖位置Sに位置決めされると、リンク部材446の第1のキー447及び第2のキー449が、それらの間に画定される支持接触面451にわたって、第1の成形物品102A(図示せず)の成形中に、第1の金型シュー130を延出位置Eに保持する方式で第1の金型シュー130をプラテンと係合させるように協働可能である。逆に、シャッターアクチュエーターによって、シャッター部材444が開放位置U(
図13B)に位置決めされている状態では、第1のキー447は第1のキー溝455内に嵌め込み可能であり、同様に第2のキー449は第2のキー溝453内に嵌め込み可能であり、それにより、第1の金型シュー130が延出位置E(
図13A)と退避位置B(
図13B)との間で金型ストローク軸Xに沿って移動可能である。
【0125】
シャッター部材444は、図示のように、第1のキー447が含まれる第1のキーのアレイ、及び、第2のキー溝453が含まれる第2のキー溝のアレイをさらに含むことができ、同様に第1の金型シュー130は、第2のキー449が含まれる第2のキーのアレイ、及び、第1のキー溝455が含まれる第1のキー溝のアレイを含むことが、さらに留意されるであろう。したがって、第1の金型シュー130が延出位置E内に位置決めされると共にシャッター部材444が閉鎖位置Sに位置決めされると、第1のキーのアレイ及び第2のキーのアレイは、第1の成形物品102A(図示せず)の成形中に、第1の金型シュー130を延出位置Eに保持する方式で第1の金型シュー130をプラテンと係合させるように協働可能である。同様に、シャッター部材444が開放位置Uに位置決めされている状態では、第1のキーのアレイは第1のキー溝のアレイ内に嵌め込み可能であり、第2のキーのアレイは第2のキー溝のアレイ内に嵌め込み可能であり、それにより、第1の金型シュー130が金型ストローク軸Xに沿って移動可能である。
【0126】
最後に、
図14を参照すると、使用時に第1の金型シュー130(そのうちの第1のコアリテーナー132しか示されていない)を型締め組立体(図示せず)のプラテン(図示せず)と選択的に係合させる、他のさらなる代替的な非限定的な実施形態の金型内シャッター540が示されている。
【0127】
金型内シャッター540はシャッターアクチュエーター548を含み、このシャッターアクチュエーター548は、第1の成形物品102A(図示せず)の成形工程中に、金型ストローク軸Xに沿って第1の金型シュー130を延出位置Eに保持するように、第1の金型シュー130の第1のコアリテーナー132をプラテン(図示せず)と選択的に係合させるように構成されている。アクチュエーター548は、図示のように、例えばピストンアクチュエーターのようなリニアクチュエーターの任意の方式として構成されることができ、その場合、シャッター部材544がピストン557を受け入れるように内部にピストン穴559を画定しており、リンク部材546(すなわちロッド)がピストン557を第1のコアリテーナー132とさらに接続する。
【0128】
動作時、図示のように、第1の金型シュー130が延出位置Eに位置決めされると、シャッターアクチュエーター548が、第1の成形物品102A(図示せず)の成形中に、第1の金型シュー130を延出位置Eに保持する方式で第1の金型シュー130をプラテン(図示せず)と係合させるよう、リンク部材546を延出させるように動作可能である。逆に、シャッターアクチュエーター548は、第1の金型シュー130をプラテン(図示せず)から有効に外す(すなわち、もはや負荷経路を与えない)よう、リンク部材546を退避させるようにさらに動作可能である。
【0129】
上記はより関係のある非限定的な実施形態の幾つかを概説していることに留意されたい。これらの非限定的な実施形態は多くの用途に用いることができる。したがって、この記載は特定の構成及び方法について行われているが、これらの非限定的な実施形態の意図及び概念は、他の配置及び用途に適していると共に適用可能とすることができる。当業者には、開示されている非限定的な実施形態に対して変更を行うことができることは明らかであろう。記載されている非限定的な実施形態は、それらのより顕著な特徴及び用途の一部を単に例証するものと解釈されるべきである。それらの非限定的な実施形態を異なるやり方で適用すること、又はそれらの非限定的な実施形態を当業者(familiar with the art)に既知の方法で変更することによって、他の有益な成果を実現することができる。このことは、上記に別段記載のない限り、本明細書において明確に意図されている種々の非限定的な実施形態の間で特徴、要素及び/又は機能を組み合わせること並びに適合させることを含む。