【実施例1】
【0013】
以下、
図1を参照して実施例1の駐車場車室管理システムの概略を説明する。
図1は、本実施例の駐車場車室管理システム1の概要を示す図である。
図1に示すように、本実施例の駐車場車室管理システム1は、車室ビーコン送信器10Sと、車室ビーコン受信器10Rと、入場ビーコン送信器10ESと、入場ビーコン受信器10ERと、出場ビーコン送信器10XSと、出場ビーコン受信器10XRと、店舗ビーコン送信器10MSと、サーバ装置20と、情報端末30と、事前精算機50を含む。車室ビーコン受信器10Rと、入場ビーコン受信器10ERと、出場ビーコン受信器10XRと、情報端末30と、事前精算機50はネットワーク90を介してサーバ装置20と通信可能に接続されている。例えばネットワーク90は、移動体通信網、無線LANなどでよい。
【0014】
情報端末30として、携帯端末、ノートパソコン、タブレット、PDA、カーナビゲーション装置、その他の表示画面を有する電子機器全般を含むものとする。なお本実施例では、情報端末30が携帯端末などの持ち運び可能な電子機器であるものとして説明するが、これに限らず、情報端末30はカーナビゲーション装置などの持ち運び可能でない電子機器であってもよい。なお、情報端末30をカーナビゲーション装置などの持ち運び可能でない電子機器とした場合、店舗ビーコン送信器10MSと、後述するビーコンID送信部31、場内利用者数管理部24は省略される。また、後述する情報端末30の役割を複数の電子機器で担うこととしてもよい。例えば、持ち運び可能な電子機器と持ち運び可能でない電子機器の二つで情報端末30の役割を担うことも可能である。この場合、持ち運び可能な電子機器は少なくとも後述するビーコンID送信部31、場内利用者数管理部24を含むものとし、店舗ビーコン送信器10MSと通信を行うものとする。この場合、後述する車室満空管理部21、回遊台数管理部22、事前精算台数管理部23、待ち時間予測部25、表示データ送信部26、データ記憶部27は、双方あるいは片方の電子機器に含まれればよい。
【0015】
以下、
図2を参照して各ビーコンの配置および必要な台数について説明する。
図2は、本実施例の駐車場車室管理システム1における各ビーコンの配置例を示す図である。
図2に示すように、車室ビーコン送信器10Sは、駐車場の各車室に設置される。各車室ビーコン送信器10Sは、各車室中央位置に、車両の通行を妨げないように埋設されていてもよい。車室ビーコン受信器10Rは、車室ビーコン送信器10Sと同様に駐車場の各車室に設置されていてもよいし、
図2に示すように複数の隣り合う車室をまとめて管理するように、複数の車室につき一台ずつ設置されていてもよい。ただし、車室ビーコン送信器10Sからのビーコン信号は、車室ビーコン受信器10Rに到達する過程において、車両以外の遮蔽物によって遮蔽されないことが好適である。例えば、
図2の配置において車両が遮蔽物とならない場合であれば、車室ビーコン送信器10Sからのビーコン信号は遮蔽されることなく車室ビーコン受信器10Rに到達する。一方、
図2の配置において車両が遮蔽物となる場合であれば、車室ビーコン送信器10Sからのビーコン信号は車両に遮られて、車室ビーコン受信器10Rに十分に到達できないか、到達したとしてもその信号強度は車両の存在によって弱められる。車室ビーコン送信器10Sは、所定時間毎に自器を識別するビーコン識別番号を発信するものとする。
【0016】
図2に示すように入場ビーコン送信器10ESおよび入場ビーコン受信器10ERは、駐車場または駐車場の各フロアに入場する車線の近傍に設置される。入場ビーコン送信器10ESは、該当車線の地面(フロア面)に、車両の通行を妨げないように埋設されていてもよい。入場ビーコン受信器10ERは、例えば該当車線に近接する壁面に設置もしくは埋設されていてもよい。ただし、入場ビーコン送信器10ESからのビーコン信号は、入場ビーコン受信器10ERに到達する過程において、車両以外の遮蔽物によって遮蔽されないことが好適である。例えば、
図2の配置において車両が遮蔽物とならない場合であれば、入場ビーコン送信器10ESからのビーコン信号は遮蔽されることなく入場ビーコン受信器10ERに到達する。一方、
図2の配置において車両が遮蔽物となる場合であれば、入場ビーコン送信器10ESからのビーコン信号は車両に遮られて、入場ビーコン受信器10ERに十分に到達できないか、到達したとしてもその信号強度は車両の存在によって弱められる。入場ビーコン送信器10ESは、所定時間毎に自器を識別するビーコン識別番号を発信するものとする。
【0017】
図2に示すように出場ビーコン送信器10XSおよび出場ビーコン受信器10XRは、駐車場または駐車場の各フロアから出場する車線の近傍に設置される。出場ビーコン送信器10XSは、該当車線の地面(フロア面)に、車両の通行を妨げないように埋設されていてもよい。出場ビーコン受信器10XRは、例えば該当車線に近接する壁面に設置もしくは埋設されていてもよい。ただし、出場ビーコン送信器10XSからのビーコン信号は、出場ビーコン受信器10XRに到達する過程において、車両以外の遮蔽物によって遮蔽されないことが好適である。例えば、
図2の配置において車両が遮蔽物とならない場合であれば、出場ビーコン送信器10XSからのビーコン信号は遮蔽されることなく出場ビーコン受信器10XRに到達する。一方、
図2の配置において車両が遮蔽物となる場合であれば、出場ビーコン送信器10XSからのビーコン信号は車両に遮られて、出場ビーコン受信器10XRに十分に到達できないか、到達したとしてもその信号強度は車両の存在によって弱められる。出場ビーコン送信器10XSは、所定時間毎に自器を識別するビーコン識別番号を発信するものとする。
【0018】
店舗ビーコン送信器10MSは、駐車場と店舗を連絡する通路近傍に設置される。
図2の例のように、店舗ビーコン送信器10MSは、駐車場と店舗を連絡する通路近傍であるエレベータ室の中に設置されていてもよい。店舗ビーコン送信器10MSは、所定時間毎に自器を識別するビーコン識別番号を発信するものとする。なお、
図2の駐車場の例を使って本実施例の駐車場車室管理システム1の動作を説明するとき、適宜
図2に表された情報端末30、事前精算機50、利用者60、自動車80を用いて説明する。また、
図2に示す駐車場は屋内駐車場の複数ある駐車フロアのうちのひとつのフロアを示しているものとし、後述する説明では、駐車フロアが複数あることを前提に説明する。ただし、本発明の駐車場車室管理システムは、フロアを複数持たない駐車場に対しても適用可能である。フロアを複数持たない駐車場において本システムを適用する場合には、後述する説明において記載「駐車フロア」を「駐車場」と読み替えればよい。
【0019】
上述したように、車室ビーコン送信器10S、入場ビーコン送信器10ES、出場ビーコン送信器10XS、店舗ビーコン送信器10MSは所定時間毎に自器を識別するビーコン識別番号を発信する。これらのビーコン送信器のうち、入場ビーコン送信器10ES、出場ビーコン送信器10XSは時速10〜45km程度の速度で走行する車両の検知に用いるため、例えば50〜100msに1回の頻度(10〜20回/秒)で信号を発信すれば好適である。この他のビーコン送信器については、信号送信の頻度を小さくしてもよい。またビーコン送信器として例えば2.5GHz帯の信号を発信する機器を用いれば、信号の回り込みが低減される分、車両による遮蔽の検出が容易になる。
【0020】
以下、
図3を参照して本実施例の駐車場車室管理システム1の構成について説明する。
図3は、本実施例の駐車場車室管理システム1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように本実施例のサーバ装置20は、車室満空管理部21と、回遊台数管理部22と、事前精算台数管理部23と、場内利用者数管理部24と、待ち時間予測部25と、表示データ送信部26と、データ記憶部27を含む構成である。データ記憶部27には、利用者に表示するデータである表示データ(後述)が記憶されているものとする。本実施例の情報端末30は、ビーコンID送信部31と、表示部32を含む構成である。
【0021】
以下、
図4、
図5を参照して本実施例の駐車場車室管理システム1の動作について説明する。
図4、
図5は、本実施例の駐車場車室管理システム1の動作を示すシーケンス図である。まず車室ビーコン送信器10Sは、所定時間毎にビーコン識別番号を発信する。例えば、車室ビーコン送信器10Sは10秒に1回の頻度でビーコン識別番号を発信してもよい。車室ビーコン受信器10Rは、車室ビーコン送信器10Sからビーコン識別番号を受信した場合に、サーバ装置20に受信したビーコン識別番号を送信する(S10R−1)。サーバ装置20の車室満空管理部21は、車室ビーコン受信器10Rからビーコン識別番号を受信する(S21−1)。サーバ装置21の車室満空管理部21は、所定時間毎にビーコン識別番号を受信した場合に当該受信したビーコン識別番号に対応する車室が空状態であるものとし、それ以外の車室が満状態であるものとして、データ記憶部27に記憶された表示データを更新する(S21−2)。
【0022】
入場ビーコン送信器10ESは、所定時間毎にビーコン識別番号を発信する。例えば、入場ビーコン送信器10ESは50msに1回の頻度でビーコン識別番号を発信してもよい。入場ビーコン受信器10ERは、入場ビーコン送信器10ESからビーコン識別番号を受信した場合に、サーバ装置20に受信したビーコン識別番号を送信する(S10ER−1)。サーバ装置20の回遊台数管理部22は、入場ビーコン受信器10ERからビーコン識別番号を受信する(S22−1)。同様に、出場ビーコン送信器10XSは、所定時間毎にビーコン識別番号を発信する。例えば、出場ビーコン送信器10XSは入場ビーコン送信器10ESと同様に50msに1回の頻度でビーコン識別番号を発信してもよい。出場ビーコン受信器10XRは、出場ビーコン送信器10XSからビーコン識別番号を受信した場合に、サーバ装置20に受信したビーコン識別番号を送信する(10XR−1)。サーバ装置20の回遊台数管理部22は、出場ビーコン受信器10XRからビーコン識別番号を受信する(S22−2)。サーバ装置20の回遊台数管理部22は、入場ビーコン送信器10ESを示すビーコン識別番号の受信が途絶した回数と、出場ビーコン送信器10XSを示すビーコン識別番号の受信が途絶した回数に基づいて、駐車場、または駐車場の各フロアを回遊する車両の台数を取得して、表示データを更新する(S22−3)。例えば、回遊台数管理部22は、入場ビーコン送信器10ESを示すビーコン識別番号の受信が所定時間(例えば0.5秒、50msに1回の頻度で信号を送信する場合には、合計10回分の信号)途絶された場合に、駐車場、あるいは駐車フロアに入場した車両の台数を+1する。反対に、回遊台数管理部22は、出場ビーコン送信器10XSを示すビーコン識別番号の受信が所定時間(例えば0.5秒、前述と同様)途絶された場合に、駐車フロアに入場した車両の台数を−1する。回遊台数管理部22は、このようにして駐車フロアに入場した車両の台数をカウントし、カウントされた台数から駐車フロアの駐車可能台数を差し引くことで回遊台数を算出する。回遊台数の算出結果が負の値になった場合は、回遊台数管理部22は当該算出結果をゼロに置き換える。
【0023】
事前精算機50は、事前精算が行われるたびにサーバ装置20に事前精算終了通知を送信する(S50−1)。サーバ装置20の事前精算台数管理部23は、事前精算機50から事前精算終了通知を受信する(S23−1)。サーバ装置20の事前精算台数管理部23は、事前精算終了通知の受信回数に応じて、表示データを更新する(S23−2)。
【0024】
店舗ビーコン送信器10MSは、所定時間毎にビーコン識別番号を発信する。情報端末30のビーコンID送信部31は、店舗ビーコン送信器10MSを含む任意のビーコン送信器からビーコン識別番号を受信して、受信したビーコン識別番号を自端末を識別する情報端末識別番号と共にサーバ装置に送信する(S31−1)。サーバ装置20の場内利用者数管理部24は、情報端末30から店舗ビーコン送信器10MSを含む任意のビーコン送信器のビーコン識別番号と、情報端末識別番号を受信する(S24−1)。サーバ装置20の場内利用者数管理部24は、情報端末30から店舗ビーコン送信器10MSを示すビーコン識別番号と情報端末識別番号を受信した後、所定時間内に情報端末30から店舗ビーコン送信器10MS以外の何れかのビーコン送信器を示すビーコン識別番号と情報端末識別番号を受信した場合に、店舗から駐車場に新たに利用者が入場したものと判定し、当該判定結果に応じて表示データを更新する(S24−2)。
【0025】
例えば、場内利用者数管理部24が店舗ビーコン送信器10MSのビーコン識別番号を受信した後、しばらくして何れかの車室ビーコン送信器10Sのビーコン識別番号を受信した場合、これらのビーコン識別番号に付帯する情報端末識別番号が同一であれば、当該情報端末識別番号に対応する情報端末30は、店舗から駐車場への連絡通路周辺(店舗ビーコン送信器10MS設置箇所)に近接したあと、そのしばらく後に該当の車室ビーコン送信器10S設置箇所に近接したものと判定できる。従って、店舗ビーコン送信器10MSのビーコン識別番号を受信した後、しばらくして何れかの車室ビーコン送信器10Sのビーコン識別番号を受信した場合、これらのビーコン識別番号に付帯する情報端末識別番号が同一であれば、該当の情報端末30を所持した利用者60が、店舗から駐車場方向に徒歩で移動したものと推定できる。これとは逆に、例えば場内利用者数管理部24が何れかの車室ビーコン送信器10Sのビーコン識別番号を受信した後、しばらくして店舗ビーコン送信器10MSのビーコン識別番号を受信した場合、これらのビーコン識別番号に付帯する情報端末識別番号が同一であれば、該当の情報端末30を所持した利用者60が、駐車場から店舗方向に徒歩で移動したものと推定できる。場内利用者数管理部24はこの判定結果に応じてデータ記憶部27に記憶された表示データを更新する。
【0026】
サーバ装置20の待ち時間予測部25は、最新の表示データに基づいて、駐車場への入場から車室への駐車までに要する待ち時間を予測し(S25−1)、予測された待ち時間に基づいて表示データを更新する(S25−2)。待ち時間予測部25は例えばあるフロアにおいて、(回遊台数)<(空いている車室数)の条件を充たす場合には、そのフロアにおける待ち時間を0とする。この条件を充たさない場合、待ち時間予測部25は(回遊台数)<(空いている車室数)+(事前精算台数)の条件を充たす場合には、例えば待ち時間を5分とする。例えば(回遊台数)、(空いている車室数)、(事前精算台数)、(場内利用者数)を実験変数として実験者が操作する実験を行い、これらの実験変数に対して待ち時間がどのように変動するかを調べ、これらの実験変数から待ち時間を予測する予測式を導くことができる。待ち時間予測部25はこの予測式に各パラメータを代入して待ち時間を算出してもよい。例えば上述の実験を小規模、中規模、大規模のモデル駐車場のそれぞれに対して行えば、規模に応じて3つの予測式を得ることも可能である。この場合、本実施例のシステムにおいて管理運営される駐車場の規模がどの段階にあたるかに応じて、使用する予測式を変更することができる。
【0027】
情報端末30の表示部32は、利用者60の操作に従って、サーバ装置20にデータ要求を送信する(S32−1)。サーバ装置20の表示データ送信部26は、情報端末30からデータ要求を受信する(S26−1)。サーバ装置20の表示データ送信部26は、情報端末30からデータ要求を受信した場合に、データ記憶部27から最新の表示データを取得して(S26−2)、当該表示データを情報端末30に送信する(S26−3)。情報端末30の表示部32は、サーバ装置20から表示データを受信する(S32−2)。情報端末30の表示部32は、サーバ装置20から表示データを受信した場合に、当該表示データを利用者60に表示する(S32−3)。
【0028】
以下、
図6を参照して表示部32に表示される表示データの例について説明する。
図6は、本実施例の情報端末30の表示部32が表示する表示データの例を示す図である。
図6に示すように、例えば表示部32の左上隅などにフロア情報を表示し、当該フロアの見取り図を表示してもよい。見取り図にはフロア内の全ての車室を表示し、この車室の中に例えば「満」「空」などのテキストを表示し、車室が満車になっているか空車になっているかを表示してもよい。また、満車の場合に車室を赤色で、空車の場合に車室を緑色で表示するなど、色によって車室の状態を表現してもよい。この他の情報である回遊台数、事前精算台数、場内利用者数、予測待ち時間については、
図6に示すように、見取り図の下側にテキストで表示してもよい。表示部32に表示される表示データは
図6の例に限らず、利用者60が確認可能な表示方法であれば、どんな表示方法であってもよい。
【0029】
また、上述の
図4、
図5に示した手順は必ずしも説明した順序で実行されなくてもよい。上述では、車室の満空管理、回遊台数の管理、事前精算台数の管理、場内利用者数の管理、予測待ち時間の管理の順序で説明したが、これらの順序には特に決まりはないため、順序を入れ替えて実行してもよいし、実行頻度がまちまちであっても構わない。また、車室の満空管理、回遊台数の管理、事前精算台数の管理、場内利用者数の管理、予測待ち時間の管理のうちの何れかの処理を適宜省略してもよい。
【0030】
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0031】
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0032】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
【0033】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0034】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0035】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。