(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記光活性層は、スロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング、オフセットプリンティング、ドクターブレードコーティング、ナイフエッジコーティング、ディップコーティング、スプレーコーティングのうちから選択されるいずれか一つの方法で形成されるか、又は蒸着によって形成される
ことを特徴とする請求項12に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
前記第1電極部又は第2電極部は、スロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング、オフセットプリンティング、熱蒸着及びスパッタリングのうちから選択されるいずれか一つで形成される
ことを特徴とする請求項12に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
前記第1電荷輸送部と前記第2電荷輸送部は、スロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング、オフセットプリンティングのうちから選択されるいずれか一つの方法で形成されるか、マスクを利用した蒸着で形成される
ことを特徴とする請求項13に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
【背景技術】
【0002】
一般に、太陽光発電に使用される太陽電池は電池容量などの要求特性に応じて多数の太陽電池セル(Solar cell)がパッケージ内に配列されたモジュール形態で製作される。
【0003】
図1は、従来の太陽電池モジュールを示す概略図である。
【0004】
図1を参照すると、太陽電池モジュールは上部基板10及び下部基板30、前記上部基板10と下部基板30との間で金属リボン23によって直列又は並列連結される多数の太陽電池セル20a,20b,20c、上部基板10と下部基板30との間の空間を埋める充填物27を含む構造を有する。
【0005】
前記のようなモジュールは個別的に太陽電気セルを製造してからそれらをそれぞれ直列又は並列連結する方式と、対面的に製造されたセルをパターニングして各セルを構成し、それを直列又は並列連結する方式などを介して形成される。
【0006】
この際、太陽電池セル間の直列連結は低い伝導度を有する薄膜状の導線で発生する電圧降下を最小化するための連結方式として活用されている。
【0007】
しかし、現在までの太陽電池モジュールは個別セル間の直列連結のために配線用の面積を別途に必要とし、そのため全体モジュールの光電変換効率を低下させる問題点があった。また、前記のように必要な配線用の面積を最小化するために個別セルの面積を増加させて連結数を減少させる場合、全体モジュールの電流が増加しながら電圧が減少することによる抵抗損失(I2R)によって電力損失画が増加する問題点があった。
【0008】
一方、太陽電池モジュールを構成する多数の太陽電池セルは、各太陽電池を構成する光活性層の物質に応じて無機太陽電池(inorganic solar cell)、染料感応太陽電池(dye−sensitized solar cell)及び有機太陽電池(organic solar cell)で大きく区分される。
【0009】
その中でも、有機太陽電池の光活性層は電子ドナー(electron donor:D)及び電子アクセプター(electron acceptor:A)のバルクへテロ接合(Bulk hetero junction)構造で形成されている。有機太陽電池に光を照
射すると光が吸収されて光活性層で励起状態の電子−正孔対、即ち、励起子(exciton)が形成され、前記励起子は任意の方向に拡散しD−A界面(interface)に当たると電子と正孔とで分離される。また、前記光活性層の上下部には電荷輸送層、即ち、電子輸送層(Electron Transport Layer,ETL)及び正孔輸送層(Hole Transport Layer,HTL)が位置し、前記電子輸送層は分離された電子を捕獲して負極(cathode)に伝達する機能を行い、正孔輸送層は分離された正孔を捕獲して正極(anode)に伝達する機能を行う。前記のように、正極及び負極に集められた電荷が光電流を形成する。
【0010】
よって、前記光活性層で生成される電子と正孔は前記光活性層の上下部に位置する電荷輸送層の配置構造に応じて輸送方向が決定され、それを介して光電流の方向又は解放電圧の極を変化させる特性を有する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい一実施例を詳細に説明する。しかし、本発明は以下に説明する実施例に限らずに他の形で具体化されてもよい。むしろここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底で完全なものになるように、そして当業者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。図面において、層及び領域の厚さは明確性のために誇張されている。明細書全体において、同じ参照番号は同じ構成要素を示す。
【0019】
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定の実施例を図面に例示して本文で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定するためではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むと理解すべきである。各図面を説明するに当たって、構成要素に対しては類似した参照符号を使用した。
【0020】
別途に定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含めてここで使用される全ての用語は本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されることと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り理想的であるか過度に形式的な意味で解釈されない。
【0021】
以下、添付した図面を参照して本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。
【0022】
図2は、本発明の実施例による太陽電池モジュールの構造を示す斜視図である。
【0023】
図2を参照すると、本発明の一実施例による太陽電池モジュールは基板10の上に第1電極20、第1電荷輸送層30、光活性層40、第2電荷輸送層50及び第2電極60が順次に積層されたセルを含む。この際、前記第1電荷輸送層30又は第2電荷輸送層50は第1電極20又は第2電極60を構成する物質の種類に応じて省略されてもよい。
【0024】
前記個別セルは電荷輸送層30,50の配置によって第1セル又は第2セルの形態を有し、第1電極20又は第2電極60を介してその隣のセルと連結されている。
【0025】
前記第1電極20を介して連結されたセルの1セット(set)を第1サブセルと定義し、前記第2電極60を介して連結されたセルの1セットを第2サブセルと定義する。即ち、前記太陽電池モジュールを構成するサブセルは連結部の役割をする電極の種類に応じて前記2つのタイプ(type)を有する。
【0026】
第1サブセルと第2サブセルはそれぞれ電極20,60を介して連結された第1セルと第2セルを含み、隣り合う第1サブセルと第2サブセルは第1セル又は第2セルを共有することで互いに連結されて太陽電池モジュールを構成する。この際、必要に応じて電流をマッチング(matching)するために各サブセルを構成する第1セル又は第2セルの幅を調節してもよい。
【0027】
前記基板10はガラス、石英(quartz)、Al2O3及びSiCのうちから選択された透明無機物基板又はPET(polyethylene terephthlate)、PES(polyethersulfone)、PS(polystyrene)、PC(polycarbonate)、PI(polyimide)、PEN(polyethylene naphthalate)及びPAR(polyarylate)のうちから選択された透明有機物基板であってもよい。
【0028】
前記基板10の上に形成される第1電極20は前記第1電極20の上に配置される電荷輸送層30の種類に応じて負極又は正極の役割をする。例えば、前記第1電極20の上に電荷輸送層30として正孔輸送層が配置される場合には前記第1電極20は光活性層40で発生した正孔を収集する正極の役割をし、前記第1電極20の上に電荷輸送層30として電子輸送層が配置される場合には前記第1電極20は光活性層40で発生した電子を収集する負極の役割をする。
【0029】
前記第1電極20は隣のセルを連結する役割をするため、第1セルと第2セルは単一の第1電極20を含んでもよい。
【0030】
前記第1電極20は光を透過させるために透明性を有する物質であることが好ましい。そして、前記第1電極20は炭素ナノチューブ(CNT)、グラフィンなどの炭素同素体、ITO,ドッピングされたZnO,MgOなどのような透明性伝導性酸化物(TCO)で構成される。また、ポリアセチレン(polyacetylene)、ポリアニリン(polyaniline)、ポリチオフェン(polythiophene)、ポリピロール(polypyrrole)などのような伝送性高分子物質を使用してもよく、これらの物質の伝導性を改善するために蒸着又はインクでプリントされた金属グリッド配線が追加されてもよい。
【0031】
前記第1電極20の上に形成される第1電荷輸送層30は、光活性層40から分離された電子又は正孔を捕獲して第1電極20に輸送する機能を行う。
【0032】
前記第1電荷輸送層30は、第1正孔輸送層30a又は第1電子輸送層30bであってもよい。即ち、前記太陽電池モジュールを構成する個別セルは隣り合うセル間の前記第1電荷輸送層30を交番に具備する。例えば、第1セルが第1電荷輸送層30として第1正孔輸送層30aを具備する場合、隣り合う第2セルは第1電荷輸送層30aとして第1電子輸送層30bを具備する。
【0033】
前記第1正孔輸送層30aはPEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリ(スチレンスルホネート))、ポリチオフェニレンビニレン(polythiophenylenevinylene)、ポリビニルカルバゾール(polyvinylcarbazole)、ポリパラフェニレンビニレン(poly−p−phenylenevinylene)及びそれらの誘導体であってもよいがそれに限ることはなく、前記第1正孔輸送層30aと接する第1電極20の仕事関数を増加させる多様な形態の有機物が使用される。また、p−タイプでドッピングされた金属酸化物半導体であるモリブデンオキサイド、バナジウムオキサイド又はタングステンオキサイドなどが使用されてもよい。
【0034】
前記第1電子輸送層30bはフラーレン(C60,C70,C80)又はフラーレン誘導体であるPCBM([6,6]−phenyl−C61 butyric acid methyl ester)(PCBM(C60)、PCBM(C70),PCBM(C80))であってもよいがそれに限ることはなく、前記第1正孔輸送層30aと接する第1電極20の仕事関数を減少させる多様な形態の有機物が使用される。また、n−タイプでドッピングされた金属酸化物半導体であるチタンオキサイド(TiOx)又は亜鉛オキサイド(ZnO)などが使用されてもよい。
【0035】
前記第1電荷輸送層30の上に形成される光活性層40は太陽電池に照
射された光を吸収して励起状態の電子−正孔対、即ち、励起子を形成する役割をする。
【0036】
前記光活性層40は個別セルを貫通するように一体に形成される。即ち、個別セルは一体に連結された一つの光活性層を含む形態を有する。よって、個別セル間を連結する光活性層貫通物質及び電極を別途に要求しない利点がある。
【0037】
前記光活性層40は電子ドナー物質と電子アクセプター物質のバルクへテロ接合構造又は二重層(bilayer)構造であってもよい。
【0038】
前記電子ドナー物質は光を吸収する有機物を含む。例えば、前記電子ドナー物質は、ポリ−3−ヘキシルチオフェン[Poly−3−hexylthiophene,P3HT]、ポリ−3−ポリ−3−オクチルチオフェン[Poly−3−octylthiophene,P3OT]、ポリパラフェニレンビニレン[poly−p−phenylenevinylene,PPV]、ポリ(ジオクチルフルオレン)[Poly(9,9’−dioctylfluorene)]、ポリ(2−メトキシ,5−(2−エチル−へキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)[poly(2−methoxy,5−(2−ethyle−hexyloxy)−1,4−phenylenevinylene),MEH−PPV]又はポリ(2−メチル,5−(3’,7’−ジメチルオクチルオキシ))−1,4−フェニレンビニレン[poly(2−methyl,5−(3’,7’−dimethyloctyloxy))−1,4−phenylenevinylene,MDMO−PPV]などとそれらの変形物を含む共役高分子又はCuPc,ZnPcなどを含む有機単分子を使用してもよい。
【0039】
また、前記電子アクセプター物質はフラーレン(C60,C70,C80)又はフラーレン誘導体であるPCBM([6,6]−phenyl−C61 butyric acid methyl ester)(PCBM(C60)、PCBM(C70),PCBM(C80))、炭素ナノチューブ又はグラフィンを含む有機物であってもよく、ZnO,TiO2,SnO2などの金属酸化物を含む無機物であってもよい。しかし、それに限ることはなく、光活性化された電子ドナー物質から電子を伝達され得る多様な物質を使用してもよい。
【0040】
前記光活性層40の上に形成される第2電荷輸送層50は、前記光活性層40から分離された電子又は正孔を捕獲して第2電極60に輸送する機能を行う。
【0041】
前記第2電荷輸送層50は、第2正孔輸送層50a又は第2電子輸送層50bであってもよい。即ち、前記太陽電池モジュールを構成する個別セルは隣り合うセル間の前記第2電荷輸送層50を交番に具備する。例えば、第1セルが第2電荷輸送層50として第2正孔輸送層50aを具備する場合、隣り合う第2セルは第2電荷輸送層50として第2電子輸送層50bを具備してもよい。
【0042】
また、個別セルは上述した第1電荷輸送層30との関係で相互反対する配置構造を有する。即ち、光活性層40を介在して第1正孔輸送層30aと第2電子輸送層50bが相互対向し、第1電子輸送層30bと第2正孔輸送層50aが相互対向する。この際、前記第2正孔輸送層50aは第1正孔輸送層30aと同じ物質を使用してもよく、前記第2電子輸送層50bは第1電子輸送層30bと同じ物質を使用してもよい。
【0043】
前記第2電荷輸送層50の上に形成される第2電極60は、前記第2電荷輸送層50の種類に応じて負極又は正極の役割をする。例えば、前記第2電荷輸送層50が正孔輸送層である場合には前記第1電極60は光活性層40で発生した正孔を収集する正極の役割をし、前記第2電荷輸送層50が電子輸送層である場合には前記第2電極60は光活性層40で発生した電子を収集する負極の役割をする。
【0044】
前記第2電極60は隣のセルを連結する役割をするため、第1セルと第2セルは単一の第2電極20を含んでもよい。
【0045】
前記第2電極層60は、Al,Au,Cu,Pt,Ag,W,Ni,Zn又はTi及びそれらの合金のうちから選択されるいずれか一つの金属電極であってもよい。また、ポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールなどのような伝送性高分子物質を使用してもよい。
【0046】
前記第1電極29と第2電極60は逆に使用されてもよい。例えば、第1電極20として金属電極が配置されてもよく、この際に第2電極60として透明性を有する伝導膜が配置される場合には上部で受光する太陽電池として動作してもよい。
【0047】
本発明による太陽電池モジュールは第1電極及び第2電極両方で伝導性高分子を使用可能であるが、それは正孔輸送層を介して輸送された正孔が隣のセルを連結する前記第1電極又は第2電極に沿って電子輸送層の境界面まで容易に移動してから電子と結合する太陽電池の直列連結条件を満足することに起因する。
【0048】
図3aは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第1セルを示す断面図である。
【0049】
図3bは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第2セルを示す断面図である。
【0050】
図3a及び
図3bを参照すると、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第1セルは、基板10、第1電極20、第1正孔輸送層30a、光活性層40、第2電子輸送層50b及び第2電極60を含む。よって、第1セルの場合、第1電極20の上に第1正孔輸送層30aを具備するため前記第1電極20は光活性層40で発生した正孔を収集する正極の役割をし、前記第2電極60の下部に第2電子輸送層50bを具備するため前記第2電極60は光活性層40で発生した電子を収集する負極の役割をする。
【0051】
また、前記第2セルは基板10、第1電極20、第1電子輸送層30b、光活性層40、第2正孔輸送層50b及び第2電極60を含む。よって、第2セルの場合、第1電極20の上に第1電子輸送層30bを具備するため前記第1電極20は光活性層40で発生した電子を収集する負極の役割をし、前記第2電極6
0は光活性層40で発生した正孔を収集する正極の役割をする。
【0052】
本発明による太陽電池モジュールは前記第1セルと第2セルが隣り合って繰り返される形態で構成される。前記第1セルと第2セルの配置位置に応じてモジュールの光電流方向及び解放電圧の極を変化させることができる。また、必要に応じて電流をマッチングするために第1セル又は第2セルの幅を調節してもよい。
【0053】
図4aは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第1サブセルを示す断面図である。
【0054】
図4bは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第2サブセルを示す断面図である。
【0055】
図4a及び
図4bを参照すると、太陽電池モジュールを構成する個別セルは電荷輸送層30,50の配置によって第1セル又は第2セルの形態を有し、第1電極20又は第2電極60を介してその隣のセルと連結される。前記第1電極20を介して連結されたセルの1セットを第1サブセルと定義し、前記第2電極60を介して連結されたセルの1セットを第2サブセルと定義する。即ち、前記太陽電池モジュールを構成するサブセルは単一の第1電極20を含む第1サブセルと、単一の第2電極60を含む第2サブセルの2つのタイプを有する。
【0056】
前記第1サブセルは基板10の上に第1電極20、第1正孔輸送層30aと第1電子輸送層30bが隣り合って配置された第1電荷輸送層30、光活性層40、第2電子輸送層50bと第2正孔輸送層50aが隣り合って配置された第2電荷輸送層50及び第2電極60を含む。即ち、第1サブセルは第1セル−第2セルが順番に結合された構造を有し、前記第1セルと第2セルは第1電極を共有し、第2電極は隣り合う他のセルと共有する形態を有する。
【0057】
前記第2サブセルは基板10の上に第1電極20、第1電子輸送層30bと第1正孔輸送層30aが隣り合って配置された第1電荷輸送層30、光活性層40、第2正孔輸送層50aと第2電子輸送層50bが隣り合って配置された第2電荷輸送層50及び第2電極60を含む。即ち、第2サブセルは第2セル−第1セルが順番に結合された構造を有し、前記第1セルと第2セルは第2電極を共有し、第1電極は隣り合う他のセルと共有する形態を有する。
【0058】
上述したように、第1サブセルと第2サブセルはそれぞれ第1電極20又は第2電極60を介して連結された第1セルと第2セルを含み、前記
電極20,60は個別セルを連結する連結部の役割をする。これは正孔輸送層を介して輸送された正孔が前記電極20,60に沿って電子輸送層の境界面まで容易に移動してから電子と結合する直列連結条件を満足するため、正極と負極両方で伝導性高分子を使用することができる利点を提供する。
前記第1サブセルと第2サブセルは繰り返し配置され、隣り合う第1サブセルと第2サブセルは第1セル又は第2セルを共有することで互いに連結されて太陽電池モジュールを構成する。よって、前記前記第1サブセルと第2サブセルの配置位置に応じてモジュールの光電流方向及び解放電圧の極を変化させることができる。又は、必要に応じて電流をマッチングするために各サブセルを構成する第1セル又は第2セルの幅を調節してもよい。
【0059】
図5は、本発明の一実施例による太陽電池モジュールの製造方法を示す工程図である。
【0060】
図5を参照すると、基板100上に第1電極部200を形成する。前記基板は透明無機物基板又は透明有機物基板であってもよい。前記第1電極部200は各セルを構成する多数個の第1電極200a,200b,200c,200dで構成され、前記多数個の第1電極200a,200b,200c,200dは一つの電極を製造してからスクライビング(scribing)して形成する。本発明では4つの電極を図示しているがそれに限ることはなく、必要に応じてその個数と長さを変更してもよい。それを介して一定距離が離隔されるように並んで配列される多数個の第1電極200a,200b,200c,200dを含む第1電極部200が形成される。
【0061】
前記基板100の上に形成される前記第1電極部200は光を透過させるために透明性を有する物質であることが好ましい。よって、前記第1電極部200は炭素同素体、透明伝導性酸化物(TCO)で構成されてもよい。また、前記第1電極部200は伝導性高分子物質を使用してもよい。
【0062】
次に、前記第1電極部200の上に前記第1電荷輸送部300を形成する。前記第1電荷輸送部300は第1正孔輸送層300a及び第1電子輸送層300bを含み、前記2種類の電荷輸送層を交番に形成する。よって、前記第1正孔輸送層300a及び第1電子輸送層300bは隣り合うように配置される。即ち、前記第1電荷輸送部300は第1正孔輸送層300a−第1電子輸送層300b−第1正孔輸送層300a−第1電子輸送層300b−…の順を有するように繰り返し形成されるか、第1電子輸送層300b−第1正孔輸送層300a−1電子輸送層300b−第1正孔輸送層300a−…の順を有するように繰り返し形成されてもよい。
【0063】
この際、前記第1正孔輸送層300a/第1電子輸送層300bの1セットは一つの第1電極と接するように形成され、これは第1サブセルを構成する。前記のように一つの電極の上に形成された第1正孔輸送層300a及び第1電子輸送層300bの1セットは同じ電位に位置するため、これらの2つの電荷輸送層の側面接触が可能で電力が損失される面積を最小化することができる利点がある。
【0064】
前記第1電荷輸送部300はスロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング又はオフセットプリンティングのような溶液工程(solution process)を必要に応じて適切に選択して行ってもよく、マスクを活用した蒸着のような工程を行ってもよい。
【0065】
前記第1電荷輸送部300の上に光活性層400を形成する。この際、前記光活性層400は個別セルを貫通するように一体に形成される。それを介して個別セルに含まれた光活性層400は一度に形成される。よって、別途のパターニング工程を要求しないため工程の単純化を図ることができる利点がある。
【0066】
前記光活性層400は電子ドナー物質と電子アクセプター物質のバルクへテロ接合構造又は二重層構造であってもよい。
【0067】
前記光活性層400を形成する際にスロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング、オフセットプリンティング、ドクターブレードコーティング、ナイフエッジコーティング、ディップコーティング、スプレーコーティングなどのコーティング又はプリンティング工程を必要に応じて適切に選択して行ってもよく、蒸着のような工程を行ってもよい。
【0068】
前記光活性層400の上には第2電荷輸送部500を形成する。前記第2電荷輸送層500は第2電子輸送層500b及び第2正孔輸送層500aを含み、前記2種類の電荷輸送層を交番に形成する。よって、第2電子輸送層500b及び第2正孔輸送層500aは隣り合うように配置される。この際、前記は位置構造は上述した第1電荷輸送部300の配置構造と逆になるように形成する。即ち、光活性層400を介在して第1正孔輸送層300aと第2電子輸送層500bが相互対向するように、第1電子輸送層300bと第2正孔輸送層500aが相互対向するように形成する。
【0069】
前記第2電荷輸送部500はスロットダイプリンティング、スクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング又はオフセットプリンティングのような溶液工程を必要に応じて適切に選択して行ってもよく、マスクを活用した蒸着のような工程を行ってもよい。
【0070】
前記第2電荷輸送部500の上に第2電極部600を形成する。前記第2電極部500は多数個の第2電極600a,600b,600c,600dで構成され、前記多数個の第2電極600a,600b,600c,600dは一つの電極を製造してからスクライビングして形成する。それを介して一定距離が離隔されるように並んで配列される多数個の第2電極600a,600b,600c,600dを含む第2電極部600が形成される。
【0071】
この際、一つの前記第2電極は前記第2正孔輸送層500a/第2電子輸送層500bの1セットと接するように形成され、これは第2サブセルを構成する。前記のように一つの電極の上に形成された第2正孔輸送層500a/第2電子輸送層500bの1セットは同じ電位に位置するため、これらの2つの電荷輸送層の側面接触が可能で電力が損失される面積を最小化することができる利点がある。
【0072】
また、前記第2電極部600は前記第1電極部200と所定間隔を置いて相互対向するように形成され、前記間隔は第1電荷輸送部300又は第2電荷輸送部500を構成する層の幅(width)に当たる。即ち、サブセルを構成する一つのセルを第1電極200aと第2電極600aが共有する形態となる。それを介して第1電極部200及び第2電極部600がモジュールを構成する各セルを直列連結する役割を行うようになり、各セルを連結するための別途の配線面積を必要としない利点がある。
【0073】
前記第2電極部600は金属、合金又は伝導性高分子物質を含み、熱蒸着(thermal evaporation)を介して形成してもよい。また、前記第2電極部600を金属電極で形成する場合、金属をインク形態で製造してスクリーンプリンティング、インクジェットプリンティング、グラビアプリンティング、オフセットプリンティングなどの溶液工程を介して形成してもよい。前記溶液工程は大面積の製造が可能であるため、製造工程の単価を下げる利点がある。
【0074】
上述したように、本発明による太陽電池モジュールの製造方法はモジュールを構成する個別セルを一度に製造することができる。
【0075】
図6aは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第1サブセルのJ−Vカーブを示す図である。
【0076】
図6bは、本発明の一実施例による太陽電池モジュールを構成する第2サブセルのJ−Vカーブを示す図である。
【0077】
J−Vカーブを測定するために太陽電池モジュールのサンプルを製造したが、前記サンプルはガラス基板の上に熱蒸着してITO透明電極を形成し、前記ITO透明電極の上に正孔輸送層としてPEDOT:PSS薄膜層を、電子輸送層としてTiOx薄膜層を交番に配置して第1電荷輸送部を形成した。前記第1電荷輸送部はドクターブレードを利用したテープキャスティングを介して形成した。前記第1電荷輸送部の上に光活性層としてP3HT:PCBMをスピンコーティングして形成し、前記光活性層の上に正孔輸送部としてPEDOT:PSS薄膜層を配置した。この際、前記PEDOT:PSS薄膜層はドクターブレードを利用したテープキャスティングを介して形成した。次に、熱蒸着を介してAl電極を形成した。Al電極は仕事関数が低くてそれ自体で負極として使用可能であるため、第2電荷輸送部の場合、別途に電子輸送層であるTiOx薄膜層を配置しなかった。
【0078】
よって、前記過程を介して製造されたモジュールはガラス基板−ITO透明電極−PEDOT:PSS層−P3HT:PCBM層−Al電極で構成された第1セルと、ガラス基板−ITO透明電極−TiOx層−P3HT:PCBM層−PEDOT:PSS層−Al電極で構成された第2セルを含み、前記第1セルと第2セルの配置順番によって第1セル/第2セル又は第2セル/第1セルで構成される第1サブセルと第2サブセルを含む。
【0079】
図6a及び
図6bを参照すると、第1サブセルでAl電極−ITO電極区間、ITO電極−Al電極区間、Al電極−Al電極区間での電圧及び電流密度を測定し、第2サブセルでITO電極−Al電極区間、Al電極−ITO電極区間、ITO電極−ITO電極区間での電圧及び電流密度を測定した。この際、比較のために各サブセルが動作しない状態をdarkで図示した。測定結果、Al電極−ITO電極区間、ITO電極−Al電極区間、ITO電極−Al電極区間、Al電極−ITO電極区間での開放回路電圧(Voc)は約0.6Vの値を有し、Al電極−Al電極区間、ITO電極−ITO電極区間での開放回路電圧は約1.2Vの値を有して約2倍であることが確認された。それを介し、本発明の一実施例による太陽電池モジュールでモジュールを構成する各セルは隣のセルと電極を介して直列連結されていることが分かる。
【0080】
上述したように本発明による太陽電池モジュールは、前記モジュールを構成する個別セルが電極を介して直列連結されて電流を低くし電圧を高めるだけでなく、前記個別セルを直列に連結するための追加的な空間を必要としないため高い光電変換効率と低い電力損失を同時に獲得することができる。