特許第5908085号(P5908085)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5908085
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】スピン形成方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 15/06 20060101AFI20160412BHJP
   B21D 41/02 20060101ALI20160412BHJP
   F16L 23/04 20060101ALI20160412BHJP
【FI】
   B21D15/06
   B21D41/02 C
   B21D41/02 D
   F16L23/04
【請求項の数】26
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-528531(P2014-528531)
(86)(22)【出願日】2012年8月29日
(65)【公表番号】特表2014-529510(P2014-529510A)
(43)【公表日】2014年11月13日
(86)【国際出願番号】US2012052753
(87)【国際公開番号】WO2013033134
(87)【国際公開日】20130307
【審査請求日】2015年5月29日
(31)【優先権主張番号】61/530,771
(32)【優先日】2011年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510218928
【氏名又は名称】ビクターリック カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ノビツキー, マイケル アール.
(72)【発明者】
【氏名】ハース, アール
【審査官】 石黒 雄一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第5570603(US,A)
【文献】 特開2009−82930(JP,A)
【文献】 特表2013−542382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 11/00−21/00
B21D 39/00−41/04
B21D 47/00−55/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイプ要素の外面に溝を形成する方法であって、前記方法は、
互に離間関係で配列されている第1および第2の円周方向凹部を有するダイ内に前記パイプ要素の端部を捕捉することと、
前記パイプ要素内に心棒を挿入することであって、前記心棒は、前記第1の円周方向凹部と整列される第1の円周方向リブおよび前記第2の円周方向凹部と整列される第2の円周方向リブを有する、ことと、
前記ダイの長手方向軸を中心とする軌道で前記心棒を回転させることと、
前記心棒を前記パイプ要素の内面に対して押すように、前記心棒を回転させながら、前記軌道の直径を増加させることと、
増加する直径の軌道で前記心棒を回転させながら、前記パイプ要素を前記第1の円周方向リブと前記第1の円周方向凹部との間で締め付け、それによって、前記第1の円周方向凹部と前記第2の円周方向凹部との間の前記パイプ要素の一部に、半径方向内向きに前記ダイから離れるように移動させ、それによって、前記溝を形成することと
を含み、
前記溝は、前記パイプ要素の残部の外径より小さい外径を有する、方法。
【請求項2】
前記第1の円周方向凹部は、前記第2の円周方向凹部に近接して位置付けられている第1の側面と、前記第2の円周方向凹部の遠位に位置付けられている第2の側面と、前記第1および第2の側面間に延在する床面とを備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第1の円周方向リブと前記第1の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の側面は、第1の配向角度に配向され、前記第2の側面は、第2の配向角度に配向され、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された場合、前記第1の配向角度は、前記第2の配向角度より小さい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の側面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約20°〜約50°の配向角度に配向されている、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の側面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約20°〜約75°の配向角度に配向されている、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の円周方向リブは、その両側に位置付けられている第1および第2の逃げ面を備え、前記第1の逃げ面は、前記第1の側面に向かって面し、前記第2の逃げ面は、前記第2の側面に向かって面し、前記パイプ要素は、前記第1の逃げ面と前記第1の側面との間で締め付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも前記第1の逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向されている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約10°〜約55°の配向角度に配向されている、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約10°〜約75°の配向角度に配向されている、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の円周方向凹部は、
前記第1の円周方向凹部に近接して位置付けられている側面と、
前記第2の円周方向凹部の側面と連続する床面と
を備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第2の円周方向リブと前記第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の円周方向凹部の側面は、前記ダイの長手方向軸に実質的に垂直に配向されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の円周方向リブは、前記第2の円周方向凹部の側面に向かって面する逃げ面を備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第2の円周方向リブの逃げ面と前記第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の円周方向リブの逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向されている、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の円周方向リブの逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約1°〜約45°の配向角度に配向されている、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第2の円周方向リブを前記第2の円周方向凹部に向かって押すことによって、前記パイプ要素の端部部分に肩部を形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の円周方向リブを前記第1の円周方向凹部に向かって押すことによって、前記溝に隣接して前記パイプにビードを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
パイプ要素の外面にビード、溝、および肩部を形成する方法であって、前記方法は、
互に離間関係で配列されている第1および第2の円周方向凹部を有するダイ内に前記パイプ要素の端部を捕捉することと、
前記パイプ要素内に心棒を挿入することであって、前記心棒は、前記第1の円周方向凹部と整列される第1の円周方向リブおよび前記第2の円周方向凹部と整列される第2の円周方向リブを有する、ことと、
前記ダイの長手方向軸を中心とする軌道で前記心棒を回転させることと、
前記心棒を前記パイプ要素の内面に対して押すように、前記心棒を回転させながら、前記軌道の直径を増加させることと、
前記第1の円周方向リブを前記第1の円周方向凹部に向かって押すことによって、前記ビードが形成されることと、
前記第2の円周方向リブを前記第2の円周方向凹部に向かって押すことによって、前記肩部が形成されることと、
増加する直径の軌道で前記心棒を回転させながら、前記パイプ要素を前記第1の円周方向リブと前記第1の円周方向凹部との間で締め付け、それによって、前記第1の円周方向凹部と前記第2の円周方向凹部との間の前記パイプ要素の一部に、半径方向内向きに前記ダイから離れるように移動させ、それによって前記溝を形成することによって、前記溝が、前記ビードと前記肩部との間に形成されることと
を含み、
前記溝は、前記パイプ要素の残部の外径より小さい外径を有する、方法。
【請求項18】
前記第1の円周方向凹部は、前記第2の円周方向凹部に近接して位置付けられている第1の側面と、前記第2の円周方向凹部の遠位に位置付けられている第2の側面と、前記第1および第2の側面間に延在する床面とを備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第1の円周方向リブと前記第1の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の側面は、第1の配向角度に配向され、前記第2の側面は、第2の配向角度に配向され、前記第1の配向角度は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された場合、前記第2の配向角度より小さい、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の円周方向リブは、その両側に位置付けられている第1および第2の逃げ面を備え、前記第1の逃げ面は、前記第1の側面に向かって面し、前記第2の逃げ面は、前記第2の側面に向かって面し、前記パイプ要素は、前記第1の逃げ面と前記第1の側面との間で締め付けられる、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも前記第1の逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第2の円周方向凹部は、前記第1の円周方向凹部に近接して位置付けられている側面と、前記第2の円周方向凹部の側面と連続する床面とを備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第2の円周方向リブと前記第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の円周方向凹部の側面は、前記ダイの長手方向軸に実質的に垂直に配向されている、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第2の円周方向リブは、前記第2の円周方向凹部の側面に向かって面する逃げ面を備え、前記方法は、前記パイプ要素を前記第2の円周方向リブの逃げ面と前記第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第2の円周方向リブの逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向されている、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第2の円周方向リブの逃げ面は、前記ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された約1°〜約45°の配向角度に配向されている、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、米国仮特許出願第61/530,771号(2011年9月2日出願)に基づき、該出願を基礎とする優先権の利益を主張する。該出願は、その全体が参照により本明細書に引用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、パイプ要素をスピン形成し、その端部に近接して、肩部、溝、およびビードを作成する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
機械的パイプ連結器によって接合されるパイプ要素を設計する場合、種々の課題に遭遇する。そのような連結器は、ネジ山付き締結具によって端端関係に接合される2つ以上の連結器区画を備え、その実施例は、特許文献1に開示され、参照することによって本明細書に組み込まれる。区画は、パイプ要素を受け取る中心空間を取り囲む。各区画は、パイプ要素の外面を係合する、「キー」として知られる一対の弓状表面を有し、キーは、多くの場合、パイプ要素の円周方向溝に受け取られ、接合に加えられる曲げおよび軸方向負荷に対して、有益な機械係合を提供する。各区画はまた、リング形状ガスケットを受け取る、その対の弓状表面間のチャネルを画定する。ガスケットは、典型的には、区画とパイプ要素との間に圧縮され、液密接合をもたらす。
【0004】
円周方向溝は、有利には、パイプ要素の側壁を冷間加工することによって、形成される。なぜなら、切断溝と異なり、材料がパイプ側壁から除去されないので、したがって、より薄壁のパイプ要素に、冷間加工プロセスによって溝が付けられ得るからである。高圧力および/または高負荷用途では、重量およびコスト節約のために、より薄壁のパイプ要素を使用することが有利である。しかしながら、先行技術の冷間加工方法およびパイプ設計は、より厚い壁のパイプ要素に対して使用される同等の切断溝システムによって、耐え得る高負荷および圧力に適正な連結器およびパイプ要素係合特徴をもたらさない。薄壁溝付きパイプ要素が、機械的連結器によって接合され、高圧力/高負荷用途において使用されることを可能にする、冷間加工による薄壁溝付きパイプ要素の設計および製造に対する改良を通してもたらされる、明確な利点が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,712,796号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、パイプ要素の外面に溝を形成する方法に関する。一例示的実施形態では、本方法は、
互に離間関係で配列されている第1および第2の円周方向凹部を有するダイ内に、パイプ要素の端部を捕捉することと、
パイプ要素内に心棒を挿入することであって、心棒は、第1の円周方向凹部と整列される第1の円周方向リブおよび第2の円周方向凹部と整列される第2の円周方向リブを有する、ことと、
ダイの長手方向軸を中心とする軌道で心棒を回転させることと、
心棒をパイプ要素の内面に対して押すように、心棒を回転させながら、軌道の直径を増加させることと、
増加する直径の軌道で心棒を回転させながら、パイプ要素を第1の円周方向リブと第1の円周方向凹部との間で締め付け、それによって、第1および第2の円周方向凹部間のパイプ要素の一部に、半径方向内向きにダイから離れるように移動させ、それによって、溝を形成することと
を含み、溝は、パイプ要素の残部の外径より小さい外径を有する。
【0007】
本例示的実施形態では、第1の円周方向凹部は、第2の円周方向凹部に近接して位置付けられている第1の側面と、第2の円周方向凹部の遠位に位置付けられている第2の側面とを備える。床面が、第1および第2の側面間に延在する。例示的方法はさらに、パイプ要素を第1の円周方向リブと第1の側面との間で締め付けることを含み得る。
【0008】
第1の側面は、第1の配向角度に配向され得、第2の側面は、第2の配向角度に配向され得る。第1の配向角度は、ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して測定された場合、第2の配向角度未満であり得る。
【0009】
特定の例示的実施形態では、第1の円周方向リブは、その両側に位置付けられている第1および第2の逃げ面を備える。第1の逃げ面は、第1の側面に向かって面し、第2の逃げ面は、第2の側面に向かって面する。本例示的実施形態では、パイプ要素は、第1の逃げ面と第1の側面との間で締め付けられる。少なくとも第1の逃げ面は、ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向され得る。
【0010】
例示的実施形態では、第2の円周方向凹部は、第1の円周方向凹部に近接して位置付けられている側面と、第2の円周方向凹部の側面と連続する床面とを備え得る。例示的方法はさらに、パイプ要素を第2の円周方向リブと第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることを含み得る。第2の円周方向凹部の側面は、実質的に、ダイの長手方向軸に垂直に配向され得る。
【0011】
別の例示的実施形態では、第2の円周方向リブは、第2の円周方向凹部の側面に向かって面する逃げ面を備え得る。本例示的実施形態では、本方法はさらに、パイプ要素を第2の円周方向リブの逃げ面と第2の円周方向凹部の側面との間で締め付けることを含む。第2の円周方向リブの逃げ面は、ダイの長手方向軸に垂直に延在する基準線に対して角度配向され得る。
【0012】
本発明による方法はさらに、一例として、第2の円周方向リブを第2の円周方向凹部に向かって押すことによって、パイプ要素の端部部分に肩部を形成することを含み得る。加えて、本方法はさらに、第1の円周方向リブを第1の円周方向凹部に向かって押すことによって、溝に隣接するパイプ要素内にビードを形成することを含み得る。
【0013】
別の例示的実施形態では、本方法は、パイプ要素の外面にビード、溝、および肩部を形成することを含む。一例示的実施形態では、本方法は、
互に離間関係で配列されている第1および第2の円周方向凹部を有するダイ内に、パイプ要素の端部を捕捉することと、
パイプ要素内に心棒を挿入することであって、心棒は、第1の円周方向凹部と整列される第1の円周方向リブおよび第2の円周方向凹部と整列される第2の円周方向リブを有する、ことと、
ダイの長手方向軸を中心とする軌道で心棒を回転させることと、
心棒をパイプ要素の内面に対して押すように、心棒を回転させながら、軌道の直径を増加させることと、
第1の円周方向リブを第1の円周方向凹部に向かって押すことによって、ビードを形成することと、
第2の円周方向リブを第2の円周方向凹部に向かって押すことによって、肩部を形成することと、
増加する直径の軌道で心棒を回転させながら、パイプ要素を第1の円周方向リブと第1の円周方向凹部との間で締め付け、それによって、第1および第2の円周方向凹部間のパイプ要素の一部に、半径方向内向きにダイから離れるように移動させ、それによって、溝を形成することによって、溝がビードと肩部との間に形成されることと
を含み、溝は、パイプ要素の残部の外径より小さい外径を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明によるスピン形成プロセスによって形成される、例示的パイプ要素の縦断面図である。
図2図2は、本発明によるスピン形成プロセスによって形成される、例示的パイプ要素を含む、弁の等角図である。
図3図3は、パイプ要素およびパイプ連結器の組み合わせの分解等角図である。
図3A図3Aおよび3Bは、パイプ連結器実施形態の立面図である。
図3B図3Aおよび3Bは、パイプ連結器実施形態の立面図である。
図4図4−6は、パイプ要素およびパイプ連結器の組み合わせの縦断面図である。
図5図4−6は、パイプ要素およびパイプ連結器の組み合わせの縦断面図である。
図6図4−6は、パイプ要素およびパイプ連結器の組み合わせの縦断面図である。
図7図7は、スピン形成方法を使用して、パイプ要素を製造するための例示的スピン形成機械の概略図である。
図8図8は、図7に示されるスピン形成機械の概略端面図である。
図9図9−11は、パイプ要素をスピン形成する例示的方法を図示する、縦断面図である。
図10図9−11は、パイプ要素をスピン形成する例示的方法を図示する、縦断面図である。
図11図9−11は、パイプ要素をスピン形成する例示的方法を図示する、縦断面図である。
図12図12−15は、スピン形成の例示的方法を詳細に図示する、縦断面図である。
図13図12−15は、スピン形成の例示的方法を詳細に図示する、縦断面図である。
図14図12−15は、スピン形成の例示的方法を詳細に図示する、縦断面図である。
図15図12−15は、スピン形成の例示的方法を詳細に図示する、縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、パイプ要素、パイプ要素および連結器の組み合わせ、ならびに、連結器を受け取り液密接合を形成するためのパイプ要素を冷間加工するための方法およびデバイスに関する。本書全体を通して、用語「パイプ要素」は、例えば、図1に示されるようなパイプ金属材料(pipe stock)10、ならびに図2に示される弁14等の流体取扱または制御構成要素の管状部分12を含む任意の管状構造を意味する。ポンプおよび濾過器等の他の構成要素、ならびにT字管、L字継手、曲管、および径違い継手等の継手もまた、本明細書に定義されるような「パイプ要素」を有するか、または備えるものとして含まれる。
【0016】
図1に示されるように、パイプ要素10は、パイプ要素の曲率の中心における長手方向軸18上のある点を通過する外径16を有する。パイプ要素10の少なくとも一方の端部20は、機械的連結器のキー(図示せず)を受け取るように構成され、この構成は、端部20に位置付けられる肩部22と、肩部22に隣接して位置付けられる溝24と、溝24と連続して位置付けられるビード26とを備える。
【0017】
図1に詳細に図示されるように、肩部22は、パイプ要素の周囲に円周方向に延在し、外向きに面する表面28を有する。表面28は、肩部を除く、パイプ要素10の外径16より大きい外径30を有する。肩部30はまた、外向きに面する湾曲表面32を有する。湾曲表面32も、パイプ要素の周囲に円周方向に延在し、パイプ要素10の長手方向軸18に垂直に配向される軸34上に曲率の中心を有する。図1では、軸34は、視認面に垂直に示され、したがって、端部が前に見える。
【0018】
溝24は、肩部30の湾曲表面32と連続して位置付けられる、第1の側面36によって画定される。側面36は、この例示的実施形態では、実質的に、長手方向軸18に垂直に配向されるが、また、他の実施形態では、角度配向され得る。「実質的に、垂直」は、本明細書で使用されるように、正確に垂直ではない場合があるが、製造実践および許容誤差の観点から、実践可能であるほど近似して確立される、角度配向を指す。第1の側面36の垂直配向は、パイプ要素を半径方向にこわくし、その真円度を維持するのに役立つ。
【0019】
第2の側面38はさらに、溝24を画定する。第2の側面38は、第1の側面36と離間関係に位置付けられ、長手方向軸18に対して角度配向される。側面38は、約40°〜約70°または約45°〜約65°の配向角度40を有し得る。図1に示される特定の実施形態では、配向角度40は、約55°であり、溝が、図3−6に示されるように、機械的連結器のキーを受け取る場合、有利であると考えられる。
【0020】
床面42は、溝24の第1の側面36と第2の側面38との間に延在する。示される例示的実施形態では、床面42は、実質的に、長手方向軸18に平行であり、溝を除くパイプ要素の外径16より小さい外径44を有する。溝24はまた、図1に示される実施形態では、パイプ要素10の内径19とほぼ等しい内径17を有する。
【0021】
ビード26は、溝24の第2の側面38と連続的に位置付けられ、また、パイプ要素の周囲に円周方向に延在する。ビード26は、外向きに軸18から離れるように突出し、ビードを除くパイプ要素の外径16より大きい外径48を伴う頂点46を有する。図1に示される、例示的実施形態では、頂点46の直径48は、肩部22の外径30より小さい。ビード26は、パイプ要素の半径方向剛性を増加させ、それによって、その真円度を維持するのに役立つ。
【0022】
パイプストックについて、パイプ要素10の端部(肩部22、溝24、およびビード26)の構成は、両端(明確にするために図示せず)において同一であるが、端部が異なり得る他の構成もまた可能である。さらに、弁14の反対端部におけるパイプ要素50もまた、前述の端部構成を有し、弁あるいは任意の他の流体制御構成要素または継手が、機械的連結器を使用して、他のパイプ要素に接合されることを可能にし、その実施例は、図3、3A、および3Bに示される。代替として、弁ならびに他の流体制御構成要素および継手はまた、異なる端部構成を有し得る。
【0023】
図3に図示される一実施形態では、機械的連結器52は、この実施例では、ネジ山付き締結具56によって、端端関係で互に取り付けられた2つ以上の区画54を備える。区画54は、パイプ要素10を受け取り、それらを液密接合で接合する中心空間58を取り囲む。エラストマーガスケット60が、区画54間に捕捉され、肩部24の外向きに面する表面28を係合し、エラストマーガスケット60は、液密性を保証する内向きに面する密閉表面62を有する。各区画は、中心空間に向かって内向きに突出し、パイプ要素10の溝24内に受け取られる、一対の弓状表面またはキー64を有する。
【0024】
図3Aに示される別の実施形態では、連結器53は、離間した対向関係に端部57および59を有する一体型本体55から形成される単一区画を備える。ボルトパッド61が、端部57および59から延在し、締結具63が、締結具の締め付けに応じて、それらを一緒に引き寄せるために、ボルトパッド間に延在する。一体型本体は、パイプ要素を受け取り、接合を形成する中心空間65を取り囲む。連結器53の両側に離間関係にあるキー67は、一体型本体55に沿って、円周方向に延在し、半径方向内向きに突出する。前述のものに類似するガスケット60が、キー間に位置付けられる。締結具63の締め付けは、キー67をパイプ要素内の溝と係合状態に引き寄せ、一体型本体55とパイプ要素との間のガスケット60を圧縮する。
【0025】
図3Bは、ヒンジ75によって、一端で接合される2つの区画71および73から形成される、別の連結器実施形態69を示す。区画の反対端部77および79は、離間した対向関係にあり、締結具81によって接続される。区画71および73はまた、離間関係にある円周方向キー83を有し、ガスケット60が、その間に位置付けられる。区画は、パイプ要素を受け取り、接合を形成する中心空間65を取り囲む。締結具81の締め付けは、キー83をパイプ要素内の溝との係合状態に引き寄せ、区画とパイプ要素との間のガスケット60を圧縮する。
【0026】
接合は、最初に、連結器52(図3参照)を分解し、パイプ要素の一方の端部の上でガスケット60を滑動させることによって、2つのパイプ要素10間に形成され得る。他のパイプ要素の端部が、次いで、第1のパイプ要素の端部と近接して整列され、ガスケットが、2つのパイプ要素端部間の小間隙をふさぐように位置付けられ、ガスケットの密閉表面62は、各パイプ要素の肩部24のそれぞれの外面28を係合する。次に、連結器区画54が、ガスケット60およびパイプ要素の端部を取り囲んで位置付けられ、キー64が、各パイプ要素のそれぞれの溝24と整列される。締結具56が、次いで、互に向かって区画を引き寄せ、キー64をそれぞれの溝24内に係合させ、液密接合を形成するために、ガスケット60をパイプ要素に対して圧縮するように適用され、締め付けられる。
【0027】
代替実施形態では、図4−6は、設置が容易なタイプの連結器52を伴う、パイプ要素10の係合を詳細に示し、区画54は、事前に組み立てられ、締結具56によって、互に離間関係に保持され、区画は、ガスケット60上に支持される。区画は、パイプ要素10が、図4および5に示されるように、連結器を分解せずに、中心空間58内に挿入され得るように、十分に離間している。肩部22の外向きに面する表面28は、ガスケット60の密閉表面62を係合し、キー64は、パイプ要素の各々の溝24と整列することに留意されたい。図6に示されるように、区画54を互に接合する締結具56(図1参照)は、締め付けられ、互に向かって区画を引き寄せる。これは、ガスケット60をパイプ要素に対して圧縮し、密閉をもたらし、キー64を溝24の中に押し、連結器とパイプ要素10との間の有益な機械接続をもたらし、接合をもたらす。図6に詳細に示される一実施形態では、キー64は、溝と適合性がある断面形状を有し、キーは、実質的に垂直なキー表面66が、溝の第1の側面36を係合し、角度配向されたキー表面68が、溝の角度配向された第2の側面38を係合するための寸法を有する。表面68および38は、相補的配向角度を有し、表面間接触を最大限にすることが有利である。一般に、この実施形態に対して、溝床面42とキー64の半径方向に面した表面72との間に間隙70が存在するであろう。これは、パイプ要素および連結器両方における許容誤差変動のためである。表面42と72との間のある程度の間隙は、キーが、楔作用によって溝を係合することを保証するために有利であり、楔作用は、剛性を接合に提供し、軸方向圧縮および張力負荷下、パイプ要素を互に離間関係に維持する。図3Aおよび3Bに示される連結器実施形態53および69を使用した接合の形成は、設置が容易な実施形態に関する前述のものと同様に進められる。例えば、垂直キー表面66のみ、溝の第1の側面36に接触するか、または角度配向されるキー表面68のみが、溝24の第2の側面38と接触する他の実施形態もまた可能である。また、連結器区画が、ガスケット60上を遊動することも可能であり、キー表面のいずれも、接合が負荷を受けるまで、少なくとも最初は、溝表面と接触しない。
【0028】
スピン形成技法を使用して、円周方向肩部、溝、およびビードを形成することが有利である。スピン形成は、固定された外側ダイおよびダイ内の軌道を回転するローラツールまたは「心棒」を使用する。パイプ要素は、ダイと心棒との間で、ダイ内に保持され、心棒は、ダイの長手方向軸を中心として軌道を周回する。心棒の軌道は、直径が増加され、心棒は、パイプ要素の内面に対して押される。心棒が、回転するにつれて、パイプ要素の端部を押し、形状を心棒およびダイの形状に一致させる。
【0029】
スピン形成は、パイプ要素外径許容誤差変動に対するプロセスの敏感性を排除するので、有利である。ロール形成等の技法は、パイプ要素を冷間加工し、所望の肩部−ビード−溝形状を生成するために使用され得るが、パイプ要素外径の変動に起因して、容認可能な程度の再現性を伴って肩部および溝外径を確立することは、困難である。しかしながら、その固定された外側ダイを伴うスピン形成を使用することによって、パイプ要素の初期直径にかかわらず、外側ダイがパイプ要素の外面寸法を確実に確立するので、パイプ要素外径の寸法変動は関係ない。
【0030】
図7および8は、例示的スピン形成機械136を図式的に描写する。図8に示されるように、機械136は、4つの区分140、142、144、および146に形成されたダイ138を含む。ダイ区分は、軸受(図示せず)内に搭載され、それぞれのアクチュエータ148、150、152、および154を使用して、互に向かい、および互いから離れるように摺動可能に移動可能である。この実施例では、オフセット対(140および142、144、および146)に構成される4つのダイ区分が存在するが、2つのみの区分を有するダイもまた可能である。図7に示されるように、スピン形成ツールである、心棒156は、筐体158内に搭載される。筐体158は、固定された回転軸160を有し、ガイドロッド164に沿って、ダイ138に向かって、およびダイ138から離れるように移動する搬台162上に搭載される。アクチュエータ166は、搬台162の運動、ひいては、ダイに向かって、およびダイから離れるように心棒156の運動をもたらす。筐体158は、同様に搬台上に搭載された電気モータ170によって、軸受168上で、搬台162に対して、軸160を中心とした回転において駆動される。ダイ区分140、142、144、および146が、一緒にされると最も良く分かるように、筐体158の回転軸160は、ダイの長手方向軸161に実質的に平行である。しかしながら、心棒156は、その長手方向軸172を筐体の回転軸160からオフセットさせるような方向に、筐体158に対して移動され得る。心棒156のオフセット運動は、筐体158上に搭載されたアクチュエータ174を介する。バネ176は、アクチュエータ174の力が緩和されると、心棒の長手方向軸172を筐体の回転軸160との同軸整列に戻る、復元力を提供する。
【0031】
図9に示されるように、ダイ区分(140が示される)は、スピン形成中、パイプ要素134の外面134aの所望の最終形状を生成するように成形されている内面178を有する。さらに、心棒156は、スピン形成プロセス中、心棒156の外面180が、パイプ要素134の内面134bに対して押されると、パイプ要素134の外面134aが、ダイ138の内面178によって画定される所望の形状をとるように、ダイ区分の内面178と協働し、パイプ要素134の材料が、変形して流動することを可能にするよう成形された外面180を有する。
【0032】
動作において、図7−11に図示されるように、アクチュエータ148および150は、それぞれのダイ区分140および142を互から離れるように移動させる。同様に、アクチュエータ152および154は、それぞれのダイ区分144および146を互から離れるように移動させ、それによって、ダイ138を開放させる。次いで、パイプ要素134が、ダイ内に挿入され得る。図9に示されるように、次いで、ダイ138は、それらのそれぞれのアクチュエータを使用して、それぞれのダイ区分140および142、144、および146を一緒にし、パイプ要素134の端部を捕捉することによって閉鎖される。次に、図7および9に示されるように、アクチュエータ166は、搬台162をダイ138に向かって移動させる。心棒156は、その長手方向軸172が、この時点において、筐体158の回転軸160と同軸整列し、ひいては、また、ダイ138によって画定される長手方向軸161およびパイプ要素134の長手方向軸182の両方とも同軸整列して位置付けられ、ダイ138に向かって移動される。心棒156は、ダイによって捕捉されたパイプ要素134内に挿入される。次いで、筐体158が、モータ170によって、その回転軸160を中心として回転され、アクチュエータ174は、心棒156の長手方向軸172を筐体の長手方向軸160との同軸整列から外れるように移動させる。この構成は、図10に示され、心棒156の軸172もまた、パイプ要素134の長手方向軸182ならびにダイ軸161からオフセットされる。この偏心構成は、筐体158の回転に応じて、円形軌道内で、心棒156をダイ138の長手方向軸161およびパイプ要素134の長手方向軸の周囲で回転させる。軌道の直径は、アクチュエータ174が、心棒156を筐体158の回転軸160からさらに外れるように継続して移動させるにつれて、増加する。筐体が回転している間の筐体158に対する心棒156の継続運動は、心棒をパイプ要素134の内面134bに対して押す。図11に示されるように、心棒156は、その軌道内において、パイプ要素内面の周囲を進行し、材料を冷間加工し、パイプ要素134の外面134aをダイ138の内面178の形状に実質的に一致させるように押す。この実施例では、肩部22、溝24、およびビード26が、形成される。しかしながら、また、ダイおよび心棒の形状に応じて、肩部および溝のみ、またはビードおよび溝のみを形成することも可能である。心棒156とパイプ要素134の内面134bとの間の摩擦を緩和するために、心棒は、その長手方向軸172を中心として自由に回転することに留意されたい。所望の肩部−ビード−溝形状が、スピン形成プロセスの完了に応じて達成されると、筐体158の回転は、停止され、心棒156の長手方向軸172は、筐体長手方向軸160およびダイ軸161との整列に戻され、搬台162は、ダイ138から離れるように移動され、それによって、心棒156をパイプ要素134内から除去する。ダイ138は、次いで、ダイ区分140、142、144、および146を離すように移動させることによって開放され、それによって、形成されたパイプ要素のダイからの除去を可能にする。
【0033】
図12−15は、パイプ要素134内に溝24ならびに肩部22およびビード26をスピン形成するための例示的方法を詳細に図示する。図12に示されるように、ダイ長手方向軸161を中心として、増加する直径のその離心軌道を移動する、心棒156が、パイプ要素134の内面134bにちょうど接触した状態で示される。この実施例では、ダイ138は、互に離間関係で配列されている、第1および第2の円周方向凹部192および194を有する。心棒156は、第1および第2の円周方向リブ196および198を有する。心棒156のパイプ要素134内への挿入に応じて、第1のリブ196は、第1の凹部192と整列され、第2のリブ198は、第2の凹部194と整列されることに留意されたい。
【0034】
図13に示されるように、第1の凹部192は、第2の凹部194に近接して位置付けられている第1の側面200と、第2の凹部194の遠位に位置付けられている第2の側面202と、第1および第2の側面200および202間に延在する、床面204とによって画定される。この実施例では、第1および第2の側面は、ダイ軸161に垂直に延在するそれぞれの基準線206および208に対して、角度配向されることに留意されたい。いくつかの実施形態では、第1の側面の配向角度210は、第2の側面202の配向角度212より小さい(図示されるように)。第1の側面200の配向角度210は、約20°〜約50°の範囲であり得、第2の側面202の配向角度212は、約20°〜約75°の範囲であり得る。
【0035】
第1のリブ196は、リブの両側に位置付けられている、第1および第2の逃げ面214、216を備える。第1の逃げ面214は、第1の凹部192の第1の側面200に向かって面し、第2の逃げ面216は、第2の側面202に向かって面する。第1および第2の逃げ面214および216は、ダイ軸161に垂直に延在するそれぞれの基準線218および220に対して、角度配向される。第1の逃げ面214の配向角度222は、約10°〜約55°の範囲であり得、第2の逃げ面216の配向角度224は、約10°〜約75°の範囲であり得る。
【0036】
この例示的実施形態では、第2の凹部194は、第1の凹部192に近接して位置付けられている側面226と、側面226と連続する床面228とによって画定される。この実施例では、側面226は、実質的に、ダイ軸161に垂直に配向されるが、また、角度配向され得る。側面226および床面228は、肩部22を画定するように協働する(図13および14参照)。
【0037】
第2のリブ198は、第2の凹部194の側面226に向かって面するように位置付けられる、逃げ面230を備える。逃げ面230は、示されるように、ダイ軸161に垂直に延在する基準線232に対して、角度配向され得る。逃げ面230の配向角度234は、約1°〜約45°の範囲であり得る。
【0038】
図14を参照すると、心棒156が、増加する直径のその軌道内を回転するにつれて、パイプ要素134は、第1の円周方向リブ196の第1の逃げ面214と、第1の凹部192の第1の側面200との間で締め付けられる。この締め付けがもたらされると、溝24が、パイプ要素134の外面134aに形成されることが観察され、パイプ要素の部分134cは、図15に示されるように、溝24の床42とダイ138との間の間隙184によって証明されるように、半径方向内向きにダイ138から離れるように移動する。また、図14に示されるように、パイプ要素134のさらなる締め付けが、第2の円周方向リブ198の逃げ面230と、第2の凹部194の側面226との間に生じ、これは、ダイ138から離れるような半径方向内向きの部分134cの移動を促進することによって、溝24の形成に寄与すると考えられる。図11に示されるように、パイプ要素134内にそのように形成された溝24は、パイプ要素の残部の外径188より小さい外径186を有する。この例示的方法では、肩部22およびビード26がさらに、それぞれ、図15に示されるように、第2の円周方向リブ198を第2の円周方向凹部194に向かって、かつ第1の円周方向リブ196を第1の円周方向凹部192に向かって押すことによって形成される。
【0039】
間隙184を形成するためのパイプ要素134の領域134cのダイ138から離れるような半径方向内向き運動は、心棒156の半径方向外向き運動と対照的であり、したがって、予想外である。本方法は、パイプ要素134が(図11に示されるように)形成されることを可能にし、溝24の外面134aは、パイプ要素の残部の外面の直径188より小さい直径186を有する。すなわち、パイプ要素の外面134aは、溝24専用である。以前は、そのような構成は、2つの回転ローラ間のパイプ要素のローラ形成によってのみ、可能であると考えられていたが、本発明によるスピン形成は、パイプ要素を捕捉する固定されたダイの効果により、パイプ要素の精密かつ再現可能外側寸法を維持しながら、この構成が達成されることを可能にする。これは、スピン形成が、パイプ要素を拡張のみし得る(すなわち、スピン形成によって変形されるパイプ要素のいかなる部分も、元の寸法より大きい直径を有していなければならない)と考えられていたので、予想外である。したがって、従来の常識によると、スピン形成プロセスでは、第1の外径を有するパイプ要素から開始し、第1の外径より小さい第2の外径を有するパイプ要素の一部で終了することは可能ではないであろうが、出願人は、その発明による方法において、スピン形成を使用して、これを達成する。
【0040】
肩部、溝、およびビードを備えるパイプ要素構成、ならびに本明細書に図示および説明されるような構成を作成するための方法および装置は、薄壁のパイプ要素が、機械的連結器によって接合され、薄壁のパイプ要素および溝付きの機械的連結器に好適ではないと以前は考えられていた高圧力/高負荷用途において使用されることを可能にする。先行技術パイプ要素に優る種々の追加の利点もまた、実現される。例えば、溝床42の外径186は、パイプ要素直径製造許容誤差の観点から、連結器とパイプ要素との間の適合性のための重要な寸法パラメータであることは公知である。本明細書に開示されるスピン形成方法は、最大および最小パイプ直径許容誤差の両方において、連結器と適合性がある溝が形成され得るように、このパラメータが制御されることを可能にする。さらに、拡大された肩部直径190(パイプ要素外径より大きい肩部22の外向きに面した表面)と減少された溝床直径(パイプ要素外径より小さい溝床42外径)との組み合わせは、より軽量の連結器が、性能に不利な条件を伴わずに、使用されることを可能にする。また、溝および肩部寸法が保持され得る、より厳密な許容誤差のため、連結器を設計することが容易である。実践的に、これは、より高い内部圧力に耐える、より軽量かつより強固な接合における、より低いコスト連結器につながる。ガスケット設計もまた、許容されるより厳密な許容誤差のため、簡略化され、それを通してガスケットが押出され、高圧力下、膨張し得る、連結器区画間に形成される、間隙のサイズの管理がより容易である。パイプ要素のより少ない薄化およびより少ない冷間加工が要求されるので、製造利点もまた、確保され、これは、より低い残留応力、より高い伸びの残率、およびより強固なパイプ要素を意味する。ビード26の追加は、より堅くて曲がりにくい接合をもたらし、キーが、溝を充填し、有利に楔作用を採用することを可能にする。楔作用は、例えば、熱負荷または垂直パイプ積層のため、軸方向圧縮下でも、一定距離において、パイプ要素を連結器内に保持する。これは、パイプ要素が、存在する場合、ガスケット中心脚部を締め付けおよび損傷しないように防止する。拡大された肩部はまた、溝が、比較的に浅く、パイプ要素内により薄い内部外形を呈することを可能にする。各接合におけるより薄い外形溝は、パイプ要素を通って流動する流体中のより少ない損失水頭およびより少ない乱流を生じさせる。加えて、溝を肩部と同心に形成することによって、連結器とパイプ要素との間のより均一な係合が達成され、漏出の可能性をさらに低下させる。
図1
図2
図3
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15