(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スピナを前記ホッパー開口部に固定した後に、前記LMバルク製品容器に時間閾値との関係においてリンス動作を適用するステップを更に有し、前記リンス動作は、熱湯を前記スピナを通じて強制的に供給することにより前記スピナを作動させて、前記LMバルク製品容器の内部において前記熱湯の分散を生成するステップを含む請求項1に記載のプロセス。
前記時間閾値は、少なくとも連続する15分であり、且つ、前記熱湯は、華氏140度(60℃))から華氏215度(101.7℃)である請求項2に記載のプロセス。
前記容器アクセスコンポーネントは、弁、キャップ、ガスケット、蓋部、製品ライン、及びスクリーンを有する群のうちの少なくとも1つを含む請求項1〜5の何れか一項に記載のプロセス。
前記LMWプロセスを実行させる前記ステップは、演算装置に前記LMWプロセスをスケジューリングさせるステップを含む請求項1〜6の何れか一項に記載のプロセス。
前記LMバルク製品容器のLMW記録を更新して前記LMWプロセスの完了日付を通知する前記ステップは、演算装置が、前記LMバルク製品を輸送するための資格を前記LMバルク製品容器が有するようにするステップを含む請求項1〜7の何れか一項に記載のプロセス。
前記LMバルク製品は、小麦粉、ふすま、胚芽、穀粒、オート麦、ライ麦、小麦、大麦、砂糖、スパイス、すり潰された野菜、すり潰された胡椒、及びすり潰された果実を有する群のうちの少なくとも1つを含む請求項1〜9の何れか一項に記載のプロセス。
前記予測環境条件は、輸送経路に沿った前記輸送期間における温度値及び輸送経路に沿った前記輸送期間における湿度値を有する群のうちの少なくとも1つを含む請求項14に記載のプロセス。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、添付図面を参照し、本開示の態様について更に詳しく説明する。添付図面は、本開示の一部分を構成すると共に、一例として、例示用の特徴を示している。但し、これらの特徴は、多数の異なる形態において実施することが可能であり、従って、本明細書に記述されている組合せに限定されるものと解釈してはならず、むしろ、これらの組合せは、本開示が十分且つ完全なものとなると共にその範囲を十分に伝達するように、提供されている。例えば、本開示の特徴は、方法、プロセス、及び/又は装置として実施することができる。従って、以下の詳細な説明を限定の意味において解釈してはならない。
【0007】
低微生物(「Low Microbial:LM」)バルク製品は、様々な未加工の材料から製造することができる。本明細書における本開示は、小麦粉と関連するいくつかの例を利用しているが、本開示は、これらの製品に限定されるものではない。LMバルク製品は、例えば、すべてのタイプの小麦粉、ふすま、胚芽(germ)、穀粒、オート麦、小麦、ライ麦、大麦、及びこれらに類似したものを含むことができる。更には、本明細書のプロセスを利用するLMバルク製品は、様々な成分タイプ、砂糖、スパイス、及びこれらに類似したものを含むことができるものと想定される。又、本明細書のプロセスを利用するLMバルク製品は、胡椒、野菜、果実、及びこれらに類似したものなどの、まずは水分が除去され、且つ、次いで、製粉されるか又はすり潰された製品を含むことができるものと想定される。
【0008】
LMバルク製品は、調理産業において複数の用途を有する。小麦粉と関連した一例として、消費者は、ミクロのレベルにおいて、パンを焼くために小麦粉を利用することができる。このような状況においては、消費者は、パンを焼くために、小麦粉の相対的に小さなパッケージを入手することができる。例えば、消費者は、自宅で少量のクッキーを焼くために、小麦粉の小さなパッケージを購入することができる。又、大規模な食品会社も、最終製品の成分として、小麦粉を利用することができる。このような状況においては、食品会社の正常な活動のために大量の小麦粉が必要とされる可能性がある。例えば、食品会社は、最終顧客が最終的に焼くことになる大量のクッキー生地を製造するために、数千ポンドもの小麦粉を購入することができる。多くの場合に、小麦粉は、消費される前に、結局は料理されている。例えば、消費者は、焼き上がったクッキーを消費するのに先立って、クッキー生地を焼くことができる。但し、多くの状況において、調理する前に、消費者が小麦粉を消費する場合もある。例えば、消費者は、クッキー生地を調理する前に、未加工の形態においてクッキー生地を消費してもよい。但し、未加工の小麦粉は、微生物活性を含む可能性がある。微生物活性のリスクは、小麦粉が処理される際の微生物低減の不確実性に由来しうる。又、微生物活性のリスクは、小麦粉の輸送の際の汚染及び微生物成長にも由来しうる。以下において更に詳述するように、本開示の態様は、微生物活性の低減に関係した信頼度を提供する輸送スケジューリング及び輸送プロセスに関する。従って、低微生物バルク製品を出荷することが可能であり、且つ、バルクとして消費者企業が荷受することが可能であり、且つ、未加工の形態において消費することができる。
【0009】
低微生物(「LM」)バルク製品及びLMバルク製品を製造するためのプロセスについては、米国仮特許出願第61/296,477号明細書に更に詳しく記述されている。本開示の態様は、LMバルク製品の殺菌の完全性が出荷の際に維持されるLMバルク製品の輸送スケジューリング及び輸送プロセスに関する。
【0010】
このようなスケジューリングの一例として、顧客は、LMバルク製品の出荷要求を供給者に送付することができる。この要求は、顧客の施設において出荷物を荷受する荷受日付を含むことができる。発送日付は、判定することができる。例えば、荷受日付が5月2日午前8時の荷受を示している場合には、発送日付は、出荷物が荷受日付までに顧客の施設に到着することを保証するために、5月1日午前8時となる必要があろう。車両輸送期間は、発送日付及び荷受日付に基づいて判定することができる。例えば、車両輸送期間は、車両の出発から、製品が顧客の施設において荷受されると共に車両から荷卸しされる時点までの日付を含むことができる。又、製品輸送期間は、発送日付と荷受日付に基づいて判定することもできる。例えば、製品輸送期間は、供給者における製品の発送から、製品が顧客の施設において荷受されると共に車両から荷卸しされる時点までの日付を含むことができる。
【0011】
又、LM洗浄仕様を取得及び/又は判定することもできる。LM洗浄仕様は、後述する低微生物洗浄(Low Microbial Wash:LMW)プロセスと、LMWタイミング閾値と、を含むことができる。輸送要求を受け取った際に、1つ又は複数の車両のLMW記録にアクセスすることができる。LMWタイミング閾値を車両のLMW記録と比較することにより、車両のLMW記録が車両輸送期間のLMWタイミング閾値を超過しているかどうかを判定する。
【0012】
LMW記録が車両輸送期間のLMWタイミング閾値を超過していないと判定された際に、その車両は、出荷物を輸送するために配車される資格を有することができる。LMW記録が車両輸送期間のLMWタイミング閾値を超過していると判定された際に、その車両は、配車される資格を有しておらず、従って、出荷物の輸送のために配車される前に、その車両に対してLM洗浄プロセスを適用することができる。
【0013】
LMバルク製品は、製品発送作業における調節のためにスケジューリングすることができる。温度及び含水率などのLMバルク製品の属性を調節することにより、製品輸送期間及び製品輸送期間中の環境条件を考慮することができる。例えば、製品輸送期間は、5月1日午前8時(供給者における製品の発送)から5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)までであってよい。供給者と顧客の間の予定輸送条件が、供給者と顧客の間の経路上における製品輸送期間中の高温及び高湿度を示しているとしよう。この場合には、輸送車両への積み込みの前に、LMバルク製品の温度及び含水率を調節することにより、予定輸送条件を考慮することができる。
【0014】
このようなスケジューリングの観点において、LMバルク製品の輸送の最中に、LMバルク製品中の微生物活性が制御される。この活性の制御により、顧客の施設における荷受の際に高信頼度の低微生物活性を有する製品が結果的に得られる。
【0015】
A.システム
図1は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのための1つの例示用のシステム100を表している。
図1は、第三者である輸送業者を含む例示用のシステム100を示している。但し、
図2及び
図3に示されているように、システムに関係するエンティティは、複数の方法によって関係付けることができる。例えば、
図2においては、輸送エンティティは、供給者の1つの部署である。別の例として、
図3においては、輸送エンティティは、顧客の1つの部署である。
図1〜
図3に示されているシステムの様々な組合せ及びサブ組合せが十分に想定される。
図1については、更に詳細に後述する。但し、
図1に関係した説明は、本明細書における更に詳細な記述から明らかとなるように、
図2及び
図3にも関係することができる。
【0016】
システム100は、システムの概要を表している。システム100は、この説明に記述されている機能を逸脱することなしに、様々な構成を含むことができる。記述されている要素及び機能は、単一の要素として及び/又は複数の機能を含む組合せ要素として、システムに統合することができる。例えば、様々な要素及び要素間の矢印は、機能の態様を説明することを目的として示されており、従って、必ずしも、要素が構造的に「存在」している場所を、或いは、要素が単一のエンティティ又は複数のエンティティであることを、示すためのものではない。例えば、
図1〜
図3は、顧客102、供給者104、及び輸送業者106を示している。顧客102、供給者104、及び輸送業者106と関連する要素は、システム内の任意の場所に存在することができる。例えば、要素は、第三者ネットワークシステム上に存在することもできる。要素は、更に、輸送車両に取り付けられた演算装置上に存在することもできる。要素は、複数の機能を実行する組合せ及び/又は単一の機能を実行する単一のエンティティを含むことができるものと想定される。更には、要素は、要望、処理効率、経済性などに応じて、無数の施設の場所に配置することができるものと想定される。分類及び命名されている要素は、本明細書の記述されているシステム100の説明の論理的な流れを助長するためのものに過ぎない。
【0017】
後述するように、本開示は、輸送車両を示している。輸送車両は、バルク製品を保持するための1つ又は複数のホッパーを有する容器を含む車両であってよい。一例として、容器は、小麦粉などのバルク乾燥製品を輸送するための
図21に示されている容器であってよい。容器は、複数の容器アクセスコンポーネントを含むことができる。容器アクセスコンポーネントは、容器内に維持されている製品に影響を及ぼすことができる微生物成長を許容しうる容器と関連したコンポーネントであってよい。例えば、容器アクセスコンポーネントは、容器に対するアクセスを容易にする着脱自在の
又は非脱着のコンポーネントを含むことができる。例えば、容易なアクセスとは、製品のアクセス、強制空気のアクセス、及び/又は操作者のアクセスであってよい。一般的な例として、容器アクセスコンポーネントは、弁、キャップ、ガスケット、蓋部、製品ライン、スクリーン、及び/又は容器アクセスコンポーネントのための保存コンパートメントを含むことができる。
【0018】
容器アクセスコンポーネントは、1つ又は複数のハッチ蓋部及び1つ又は複数のハッチ蓋部ガスケットを含むことができる。ハッチ蓋部は、容器の内部にアクセスできるようにするマンホールを覆うカバーであってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、荷卸しライン、荷卸しラインキャップ、及び荷卸しラインガスケットを含むこともできる。容器アクセスコンポーネントは、圧力逃し弁及び圧力逃し弁ガスケットを更に含むことができる。圧力逃し弁は、過剰な圧力を容器から逃すことができる着脱自在の装置であってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、エアレータライン及びエアレータラインガスケットを含むこともできる。容器アクセスコンポーネントは、製品ホース及び製品ホースガスケットを更に含むこともできる。製品ホースは、製品ラインを貯蔵庫ポートに結合することによって容器からバルク製品を荷卸しするために使用される着脱自在のホースであってよい。製品ラインは、トレーラーの長さにわたって延在すると共に製品ホッパーに接続する底部のライン又は配管である。又、容器アクセスコンポーネントは、インラインの荷卸しスクリーンを含むこともできる。その他の態様においては、容器アクセスコンポーネントは、ホッパースイングアウェイティーを含むことができる。ホッパースイングアウェイティーは、製品ホッパーの底部を製品ラインに結合するT字形状のコネクタであってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、スクリーン保存ボックスを含むこともできる。スクリーン保存ボックスは、車両の外部に取り付けられたヒンジ蓋部を有するように組み立てられたボックスであってよい。スクリーン保存ボックスは、インライン荷卸しスクリーンを保存することができる。インライン荷卸しスクリーンは、製品ホースの端部に接続すると共に荷卸し貯蔵庫への異物の侵入を排除するのに有用な着脱自在の装置であってよい。車両は、本明細書においては、路上走行車として示されているが、車両は、本明細書における開示内容を逸脱することなしに、レール、水、及び/又は空気によって運動させることができるものと想定される。
【0019】
図1に示されているように、システム100は、顧客102、供給者104、及び輸送業者106を含む。上述のように、且つ、
図1〜
図3に示されているように、要素は、相互に様々な関係を有することができる。顧客102は、荷受スケジューリングモジュール108を含むことができる。荷受スケジューリングモジュール108は、演算装置、通信装置、及びこれらに類似したものを含むことができる。一態様においては、荷受スケジューリングモジュール108は、
図22に示されている演算装置2200の態様を含むことができる。
図4に示されているように、荷受スケジューリングモジュール108は、荷受スケジューリング情報400を取得する。荷受スケジューリング情報400は、荷受日付402、製品タイプ404、製品物量406、
製品スケジューリングと関連するその他の日付408、及び/又は関係するスケジューリング情報を含むことができる。スケジューリング情報400は、通信リンク410を介して供給者104の発送スケジューリングモジュール110に伝達される。通信は、電話通信、電子メッセージ通信、提携ネットワークに基づいたインターフェイスによる通信設備、及び/又はこれらに類似したものと関連したものであってよい。
【0020】
発送スケジューリングモジュール110は、演算装置、通信装置、及びこれらに類似したものを含むことができる。一態様においては、発送スケジューリングモジュール110は、
図22に示されている演算装置2200の態様を含むことができる。発送スケジューリングモジュール110は、上述の荷受スケジューリングモジュール108からスケジューリング情報400を取得することができる。発送スケジューリングモジュール110は、タイミングモジュール112及びLMW仕様モジュール114を含むことができる。
図5を参照すれば、タイミングモジュール112は、荷受スケジューリングモジュール108から取得した荷受日付402に基づいて発送日付502を算出するための算出モジュール500を含むことができる。例えば、取得した荷受日付402が5月2日である場合には、発送日付502は、製品輸送期間を考慮するために、5月1日として算出することができる。LMW仕様モジュール114は、複数の製品タイプのLMW仕様を維持するデータベース及び/又はストレージ装置を含むことができる。荷受スケジューリングモジュール108から取得された製品タイプ404は、製品タイプ404用の保存されているLMW仕様を判定するための値として利用することができる。その他の態様においては、LMW仕様は、顧客102から取得することができる。更にその他の態様においては、LMW仕様は、LMW生成通信部504を介して生成及び取得することができる。
【0021】
LMW仕様は、LMWプロセスに関係する情報と、LMWタイミング閾値を示す値と、を含むことができる。LMWタイミング閾値は、微生物ベースラインに基づいたものであってよい。このベースラインは、発送前の製品の微生物レベルと時間に伴う車両の1つ又は複数のスワビング地点における微生物レベルの間の比較から生成することができる。1つ又は複数のスワビング地点の微生物レベルが発送前の製品との関係において閾値を上回っている際に、LMW仕様についてLMWタイミング閾値を設定することができる。一例として、発送前の製品の微生物レベルは、Xコロニーであってよい。製品は、仕様に示されている手順に従って洗浄された直後の容器内に積み込むことができる。荷受の後に、容器は、後述するようにスワビングすることができる。スワビングの微生物数は、Xコロニーとの関係において微生物閾値を超過しなかったことを示してもよい。一例において、微生物閾値は、微生物コロニーの対数における1の増大であってよい。従って、車両は、Xコロニーを基準として微生物閾値を超過する時点まで、製品の更なる輸送を実行してもよい。従って、微生物ベースラインは、LMWタイミング閾値が微生物洗浄と微生物閾値を超過した時点の間の時間未満であるべきことを示している。ベースラインが示す時間は、製品のタイプ、輸送のタイミング、輸送期間中の環境、輸送期間中の温度及び湿度、並びに、輸送期間中の温度及び湿度の変動により、左右される可能性がある。ベースラインからLMWタイミング閾値が判定されたら、そのLMWタイミング閾値を仕様と共に実装し、且つ、将来の輸送スケジューリングに適用することができる。
【0022】
発送スケジューリングモジュール110は、更に詳細に後述するように、通信リンク506を介して製品発送モジュール116と通信することができる。又、発送スケジューリングモジュール110は、通信リンク506を介して、輸送業者106の輸送スケジューリングモジュール117と通信することもできる。このような通信は、電話通信、電子メッセージ通信、提携ネットワークに基づいたインターフェイスによる通信設備、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。発送スケジューリングモジュール110は、タイミングモジュール112及びLMW仕様モジュール114に応じて発送スケジューリングモジュール110によって判定された輸送を要求することができる。例えば、要求は、荷受日付402、製品タイプ404、製品物量406、発送日付502、及び製品タイプ404と関連するLMW仕様モジュール114のLMW仕様508を含むことができる。その他の態様においては、輸送業者106は、LMW仕様508を予め有していてもよい。このような状況においては、個々のLMW仕様508を輸送業者106に伝達する必要はないであろう。
【0023】
輸送スケジューリングモジュール117は、演算装置、通信装置、及びこれらに類似したものを含むことができる。一態様においては、輸送スケジューリングモジュール117は、
図22に示されている演算装置2200の態様を含むことができる。輸送スケジューリングモジュール117は、通信リンク506を介して発送スケジューリングモジュール110からスケジューリング情報を取得することができる。スケジューリング情報は、LMW仕様508(LMW仕様を輸送スケジューリングモジュール117が未だ入手していない状況である場合)、荷受日付402、発送日付502、製品タイプ404、製品物量406、製品スケジューリングと関連するその他の日付408、及び/又はその他の情報を含むことができる。輸送スケジューリングモジュール117は、車両可用性モジュール118と、LMWスケジューリングモジュール120と、を含むことができる。
【0024】
図6を参照すれば、
輸送スケジューリングモジュール117は、複数の車両の配車スケジュールを維持することができる。例えば、配車スケジュールは、車両のこれまでの配車履歴、車両の現在の配車スケジュール、及び車両の将来の配車スケジュールを維持することができる。このようなスケジュールは、製品出荷と関連する日付、時刻、場所、及びこれらに類似したものを含むことができる。LMWスケジューリングモジュール120は、車両と関連するLMW記録を維持することができる。例えば、LMWスケジューリングモジュール120は、車両に関するこれまでのLMW手順、車両に関する現在のLMW手順、及び車両のスケジューリングされているLMW手順に関連する値及び記録を維持することができる。
【0025】
上述のように、輸送スケジューリングモジュール117は、スケジューリング情報にアクセスすることができる。車両輸送期間602は、算出モジュール604を介して、車両について算出することができる。車両輸送期間602は、
配車エンティティ122から顧客102における製品荷受までの算出された期間であってよい。車両輸送期間602は、通信リンク506を介して発送スケジューリングモジュール110から受信した荷受日付402及び発送日付502に部分的に基づいたものであってよい。
【0026】
車両可用性モジュール118は、算出された車両輸送期間602を利用し、製品出荷のために利用可能な車両を判定することができる。例えば、車両が、車両輸送期間602において、別の配車のためにスケジューリングされている場合には、その車両は、製品出荷のために利用可能な車両とは見なされないであろう。次いで、利用可能な車両のLMW記録をLMWスケジューリングモジュール120と関連するLMW記録のデータベースから取得することができる。LMW記録を、算出された車両輸送期間602及びLMWタイミング閾値606と比較することにより、製品出荷のための資格を有する車両を判定することができる。
【0027】
LMW記録が車両輸送期間602のLMWタイミング閾値606を超過していないと判定された際に、その車両を出荷物の輸送のための配車用の有資格キュー608内に表示することができる。LMW記録が車両輸送期間602のLMWタイミング閾値606を超過していると判定された際には、その車両は、配車のための資格を現在有していないということになり、従って、出荷物の輸送のために配車される前に、LM洗浄プロセスを適用することができる。例えば、車両輸送期間が、5月1日午前5時(車両の出発)から5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)であるとしよう。車両のLM洗浄記録が、4月29日午前8時に車両にLMWプロセスを適用したことを示しているとしよう。4月29日午前8時(LMW記録)と5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)の間の持続時間は、4日間である。4日間は、車両輸送期間のLMWタイミング閾値(7日間)を下回っている。従って、この車両は、LMバルク製品の発送及び輸送のための資格を有することになろう。別の例として、車両輸送期間が、5月1日午前5時(車両の出発)から5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)までであるとしよう。車両のLMW記録が、4月25日午前8時に車両にLMWプロセスを適用したことを示しているとしよう。4月25日午前8時(LMW記録)と5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)の間の持続時間は、8日間である。8日間は、車両輸送期間のLMWタイミング閾値(7日間)を上回っている。従って、この車両は、配車の前にこの車両に対してLMWプロセスを適用しない限り、配車のための資格を有することにならないであろう。
【0028】
輸送業者106は、配車エンティティ122と、LM洗浄部署124と、を更に含むことができる。配車エンティティ122は、輸送スケジューリングモジュール117の判定及びスケジューリングに従って車両を配車するための施設を含むことができる。LM洗浄部署124は、LMW仕様508に従って、且つ、輸送スケジューリングモジュール117によって判定されたスケジュールに従って、車両にLMWプロセスを実施するための施設を含むことができる。LMW洗浄プロセスについては、
図12〜
図19との関連において更に詳しく後述する。
【0029】
出発の後に、車両は、供給者104に到着する。上述のように、発送スケジューリングモジュール110は、通信リンク506を介して製品発送モジュールと通信することができる。製品発送モジュール116は、演算装置、監視装置、センサ、及び/又はこれらに類似したものの態様を含むことができる。一態様においては、製品発送モジュール116は、
図22に示されている演算装置2200の態様を含むことができる。
図7を参照すれば、製品発送モジュール116は、スケジューリング情報400を得ることができる。図示のように、スケジューリング情報は、発送日付502、荷受日付402、製品タイプ404、製品物量406、その他のデータ408、及び/又は製品の出荷と関連するその他の情報を含むことができる。算出モジュール702は、荷受日付402及び発送日付502から製品輸送期間700を算出することができる。例えば、発送日付が5月1日午前8時であり、且つ、荷受日付が5月2日午前8時であるとしよう。この場合には、製品輸送期間は、5月1日午前8時に始まる24時間として算出することができる。
【0030】
製品発送モジュール116は、製品調節モジュール126及び製品出荷モジュール128を含むことができる。製品調節モジュール126は、予測モジュール704、調節算出モジュール706、及び装置モジュール708を含むことができる。
【0031】
装置モジュール708は、発送前の製品の現在の温度を取得するための温度センサなどのセンサ710を含むことができる。又、センサ710は、発送前の製品の現在の含水率を取得するための水分センサを含むこともできる。装置モジュール708は、更に調節器712と関連付けることもできる。調節器712は、発送前の製品を加熱及び/又は冷却するための温度調節装置を含むことができる。又、調節器712は、発送前の製品を乾燥及び/又は加湿するための水分調節装置を含むこともできる。
【0032】
予測モジュール704は、インターネット及び/又はネットワークを介して予測環境値714を取得するように構成することができる。図示のように、予測モジュール704は、製品輸送期間700及び輸送経路にアクセス可能であってよい。従って、予測モジュール704は、輸送経路に沿った地理的場所において、発送日付502に始まる製品輸送期間700の持続時間を通じて、環境条件の予想値を判定することができる。
【0033】
調節算出モジュール706は、予測モジュール704の値から最適な製品条件値716を算出することができる。最適な製品条件値716は、予測環境条件を有する輸送経路を走行する際の製品の最適な温度及び水分条件を含むことができる。最適な製品条件706を、それぞれ、温度センサ及び水分センサから取得した現在の温度及び現在の水分値などの現在の製品条件718と比較することができる。現在の温度及び現在の水分値が最適なものではない状況においては、調節算出値720を生成し、信号によって温度調節装置及び/又は水分調節装置を作動させることにより、製品を製品輸送期間700の最適な条件に調節することができる。
【0034】
発送の後に、車両は、製品を顧客102まで輸送し、そこで、製品は、製品荷受施設130によって荷受される。次いで、車両は、上述の内容に従って、輸送業者106に戻ることも可能であり、或いは、別の輸送のために供給者に戻ることもできる。
【0035】
B.方法及びプロセス
図8は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのための例示用のプロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー800は、開始動作802において始まり、且つ、荷受スケジューリング動作804に続いている。荷受スケジューリング動作804については、
図9において更に詳しく説明する。荷受スケジューリング動作804から、動作フロー800は、発送スケジューリング動作806に継続している。発送スケジューリング動作806については、
図10において更に詳しく説明する。発送動作806から、動作フロー800は、輸送スケジューリング動作808に継続している。輸送スケジューリング動作808については、
図11〜
図19において更に詳しく説明する。
【0036】
輸送スケジューリング動作808から、動作フロー800は、配車動作810に継続している。配車動作810においては、輸送車両をLMバルク製品を受け取るために供給者の施設に出発させることができる。配車動作810から、動作フロー800は、判定動作812に継続している。判定動作812においては、製品調節スケジュールが望ましいものであるかどうかについての判定が下される。製品調節スケジュールが望ましいものである際には、動作フロー800は、調節動作814に継続している。判定動作812及び調節動作814については、
図20において更に詳しく説明する。
【0037】
調節動作814から、動作フロー800は、発送動作816に継続している。又、製品調節スケジューリングが望ましくないものである場合にも、動作フロー800は、判定動作812から発送動作816に流れる。発送動作816において、LMバルク製品が輸送車両に積み込まれる。一例として、LMバルク製品の流れを輸送車両の容器に吹き込むことができる。発送動作816から、動作フロー800は、輸送動作818に継続しており、ここで、積込みが完了した輸送車両が荷受施設に移動する。荷受動作820において、LMバルク製品が輸送車両から荷卸しされる。一例として、LMバルク製品は、輸送車両の容器から荷受施設の保存容器に吹き込むことができる。
【0038】
動作フロー800は、判定動作822に継続している。判定動作822において、その輸送車両がその他のスケジューリングと関連付けられているかどうかが判定される。例えば、輸送車両は、LMバルク製品の後続の出荷のためにスケジューリングされている可能性がある。このような状況においては、動作フロー800は、荷受スケジューリング動作804に戻る。その他の状況においては、輸送車両は、LMバルク製品以外の製品の後続の出荷のためにスケジューリングされている可能性がある。判定動作822において、輸送車両がその他のスケジューリングと関連付けられていないと判定された場合には、動作フロー800は、終了動作824に継続することができる。
【0039】
図9において、
図8に示されている動作804について説明する。
図9は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連しうる例示用の荷受スケジューリング動作を示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー900は、開始動作902において始まっており、荷受スケジューリングデータ動作904に継続することができる。荷受スケジューリングデータ動作904は、荷受スケジューリングデータの判定を含むことできる。例えば、荷受日付を判定することができる。荷受日付は、製品が供給されるべき日付及び/又は時刻を含むことができる。別の例として、荷受スケジューリングデータは、供給されるべき製品タイプを含むことができる。例えば、製品タイプは、LMバルク小麦粉タイプを含むことができる。別の例として、荷受スケジューリングデータは、製品物量データを含むことができる。例えば、製品物量データは、LMバルク小麦粉出荷物の容積、重量、及び/又はその他の物量を含むことができる。荷受スケジューリングデータは、その他の情報を更に含むことができる。例えば、その他の情報は、荷受施設の場所、連絡先、事業者、製品仕様、LM洗浄仕様、及び/又はその他の荷受スケジューリングデータ及び情報を含むことができる。
【0040】
判定は、自動的なコンピュータによって実装された判定、スケジューリングデータに基づいたコンピュータによって支援された判定、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。又、判定は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。動作フロー904は、通信動作906に継続することができる。通信動作906においては、発送スケジューリングのために、荷受スケジューリングデータを伝達することができる。このような通信は、電子メッセージによって促進することも可能であり、Ganttに基づいたプログラムなどのスケジューリングプログラムによって促進することも可能であり、且つ/又は、電気通信によって促進することもできる。又、このような通信は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。通信動作906から、動作フロー900は、終了動作908に継続することができる。
【0041】
図10において、
図8に示されている動作806について説明する。
図10は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連しうる例示用の発送スケジューリング動作を示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1000は、開始動作1002において始まり、且つ、取得動作1004に継続しており、ここで、荷受スケジュールを取得している。荷受スケジュールは、電子メッセージによって取得することも可能であり、Ganttに基づいたプログラムなどのスケジューリングプログラムによって促進することも可能であり、且つ/又は、電気通信によって促進することもできる。又、このような取得は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。
【0042】
動作フロー1000は、判定動作1006に継続することが可能であり、ここで、LMW仕様が存在しているかどうかについて判定している。判定は、取得された荷受スケジューリングデータ内に示されている製品タイプデータに整合したLMW仕様についてLMW仕様のデータベースをサーチすることによって促進することができる。例えば、製品タイプデータは、LMバルク小麦粉タイプを示すものであってよい。このタイプは、データベースからLMバルク小麦粉LMW仕様を取得するための識別子であってよい。その他の例においては、LMW仕様は、荷受スケジューリングデータと共に取得することができる。更にその他の例においては、LMW仕様は、予め生成することができる。LMW仕様が存在していない状況においては、動作フロー1000の継続する動作1008及び1010により、仕様を生成することができる。動作1008において、LMWプロセスを判定している。例示用のLMWプロセスは、
図12〜
図19に示されている。動作1008から、動作フロー1000は、動作1010に継続することが可能であり、ここで、LMWタイミング閾値を判定することができる。一例として、LMWタイミング閾値は、微生物ベースラインに基づいたものであってよい。このベースラインは、発送前の製品の微生物レベルと時間に伴う車両の1つ又は複数のスワビング地点における微生物レベルの間の比較から生成することができる。1つ又は複数のスワビング地点の微生物レベルが発送前の製品との関係において閾値を上回っている際に、LMW仕様についてLMWタイミング閾値を設定することができる。一例として、発送前の製品の微生物レベルは、Xコロニーであってよい。製品は、仕様に示されている手順に従って洗浄された直後の容器に積み込むことができる。荷受された後に、容器は、後述するようにスワビングすることができる。スワビングの微生物数が、微生物閾値がXコロニーとの関係において超過されていないことを示してもよい。一例においては、微生物閾値は、微生物コロニーの対数における1の増大であってよい。従って、車両は、Xコロニーを基準として微生物閾値が超過される時点まで、更なる製品の輸送を実行してもよい。従って、微生物ベースラインは、LMWタイミング閾値が微生物洗浄と微生物閾値が超過された時点の間の時間を下回るべきことを示している。ベースラインが示す時間は、製品のタイプ、輸送のタイミング、輸送期間中の環境、輸送期間中の温度及び湿度、輸送期間中の温度及び湿度の変動により、左右される可能性がある。ベースラインからLMWタイミング閾値が判定されたら、そのLMWタイミング閾値を仕様と共に実装し、且つ、将来の輸送スケジューリングに適用することができる。
【0043】
動作1010から、動作フロー1000は、算出動作1012に継続することができる。又、LMW仕様が判定動作1006において製品タイプについて存在している場合にも、動作フロー1000は、動作1012に継続することができる。算出動作1012において、発送スケジュールを判定することができる。発送スケジュールは、取得された荷受日付に基づいたものであってもよく、且つ、荷受日付において製品が荷受されるように、任意の輸送時間を考慮することができる。算出は、自動的なコンピュータによって実装された算出、スケジューリングデータに基づいたコンピュータによって促進された算出、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。又、算出は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。
【0044】
動作フロー1000は、通信動作1014に継続することができる。通信動作1014においては、更に詳しく後述するように、輸送スケジューリングのために、発送スケジューリングデータを伝達することができる。又、この発送スケジューリングデータは、更に詳しく後述するように、製品調節スケジューリングのために伝達してもよい。このような発送スケジューリングデータは、算出された発送日付を含むことができる。又、このような発送スケジューリングデータは、荷受日付を含むこともできる。荷受日付は、製品が供給されるべき日付及び/又は時刻を含むことができる。別の例として、発送スケジューリングデータは、供給されるべき製品タイプを含むことができる。例えば、製品タイプは、LMバルク小麦粉タイプを含むことができる。別の例として、発送スケジューリングデータは、製品物量データを含むことができる。例えば、製品物量データは、LMバルク小麦粉出荷物の容積、重量、及び/又はその他の物量を含むことができる。発送スケジューリングデータは、その他の情報を更に含むこともできる。例えば、その他の情報は、発送施設の場所、荷受施設の場所、連絡先、事業者、製品仕様、LM洗浄仕様、及び/又はその他の発送スケジューリングデータ及び情報を含むことができる。通信動作1014は、電子メッセージによって促進することも可能であり、Ganttに基づいたプログラムなどのスケジューリングプログラムによって促進することも可能であり、且つ/又は、電気通信によって促進することもできる。又、このような通信は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。通信動作1014から、動作フロー1000は、終了動作1016に継続することができる。
【0045】
図11〜
図19において、
図8に示されている動作808について説明する。
図11は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用のプロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1100は、開始動作1102において始まり、且つ、取得動作1104に継続しており、ここで、発送スケジューリングデータを取得している。図示のように、発送スケジューリングデータは、算出された発送日付を含むことができる。又、このような発送スケジューリングデータは、荷受日付を含むこともできる。荷受日付は、製品が供給されるべき日付及び/又は時刻を含むことができる。別の例として、発送スケジューリングデータは、供給されるべき製品タイプを含むことができる。例えば、製品タイプは、LMバルク小麦粉タイプを含むことができる。別の例として、発送スケジューリングデータは、製品物量データを含むことができる。例えば、製品物量データは、LMバルク小麦粉出荷物の容積、重量、及び/又はその他の物量を含むことができる。発送スケジューリングデータは、その他の情報を更に含むこともできる。例えば、その他の情報は、発送施設の場所、荷受施設の場所、連絡先、事業者、製品仕様、LM洗浄仕様、及び/又はその他の発送スケジューリングデータ及び情報を含むことができる。発送スケジューリング情報の取得は、電子メッセージによって促進することも可能であり、Ganttに基づいたプログラムなどのスケジューリングプログラムによって促進することも可能であり、且つ/又は、電気通信によって促進することもできる。又、このような発送スケジューリングデータは、手作業によって取得することも可能であり、且つ、操作者によって促進することもできる。
【0046】
動作フロー1100は、動作1106に継続することが可能であり、ここで、車両輸送期間を取得又は算出することができる。車両輸送期間は、発送から荷受までの期間を含むことができる。車両輸送期間は、荷受日付及び/又は算出された発送日付に部分的に基づいたものであってよい。例えば、荷受日付が5月15日午後4時であるとしよう。発送日付は、発送施設から荷受施設までの輸送時間を考慮するために、5月14日午後4時であってもよい。輸送業者の出発時刻は、輸送業者から発送施設までの輸送時間を考慮するために、5月14日午前8時であってよい。従って、車両輸送期間は、5月14日午前8時から5月15日午後4時であると算出することができる。この算出は、自動的なコンピュータによって実装された算出、スケジューリングデータに基づいたコンピュータによって支援された算出、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。又、算出は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。
【0047】
動作1106から、動作フロー1100は、判定動作1108に継続している。判定動作1108においては、算出された車両輸送時間において任意の車両が利用可能であるかどうかについて判定している。このような判定は、車両輸送時間を1つ又は複数の車両の現在のスケジュールと比較することによって実行される。上述の例を継続すれば、車両輸送時間は、5月14日午前8時から5月15日午後4時までであってよい。この時間ウィンドウを利用して現在の車両スケジュールのデータベースをサーチすることにより、いずれかの車両がウィンドウ内において出荷物を輸送するために利用可能であるかどうかを識別することができる。この判定は、自動的なコンピュータによって実装された判定、スケジューリングデータに基づいたコンピュータによって支援された判定、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。又、算出は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。
【0048】
利用可能な車両が存在していない状況においては、動作フロー1100は、終了動作1118に継続することができる。例えば、輸送エンティティは、自身のスケジュールが車両輸送期間においては塞がっているため、要求を拒絶することが必要となろう。別の例として、輸送期間において車両を利用可能な状態とするために、現在のスケジュールを変更することもできよう。
【0049】
1つ又は複数の車両が車両輸送期間において利用可能である状況においては、動作フロー1110は、動作1110に継続することが可能であり、ここで、LMWタイミング閾値を取得する。上述のように、LMWタイミング閾値は、LMW仕様から取得することができる。LMWタイミング閾値は、電子的な値を含むことができる。
【0050】
動作フロー1100は、判定動作1112に継続している。判定動作1112においては、利用可能な車両のいずれかが車両輸送期間についてLMWタイミング閾値内にあるかどうかを判定している。この判定は、自動的なコンピュータによって実装された判定、スケジューリングデータに基づいたコンピュータによって支援された判定、及び/又はこれらに類似したものを含むことができる。又、算出は、手作業によるものであってもよく、且つ、操作者によって促進することもできる。例えば、車両輸送期間が、5月1日午前5時(車両の出発)から5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)までであり、且つ、LMWタイミング閾値が、例えば、7日間であるとしよう。車両のLM洗浄記録が、4月29日午前8時に車両にLMWプロセスを適用したことを示しているとしよう。4月29日午前8時(LMW記録)と5月2日午前8時(顧客における荷受)の間の持続時間は、4日間である。4日間は、車両輸送期間のLMWタイミング閾値(例えば、例示用の7日間)を下回っている。従って、この車両は、LMバルク製品を発送及び輸送するための資格を有することになろう。別の例として、車両輸送期間が、5月1日午前5時(車両の出発)から5月2日午前8時(顧客の施設における荷受)であるとしよう。車両のLMW記録が、4月25日午前8時に車両にLMWプロセスを適用したことを示しているとしよう。4月25日午前8時(LMW記録)と5月2日午前8時(顧客における荷受)の間の持続時間は、8日間である。8日間は、車両輸送期間のLMWタイミング閾値(例えば、例示用の7日間)を上回っている。従って、この車両は、配車の前にこの車両にLMWプロセスを適用しない限り、配車される資格を有することにならないであろう。
【0051】
利用可能な車両が車両輸送期間のLMWタイミング閾値内にある状況においては、動作フロー1100は、動作1116に継続することが可能であり、ここでは、出荷のために車両をスケジューリングしている。利用可能な車両がLMWタイミング閾値内にない状況においては、動作フロー1100は、判定動作1114に継続することができる。判定動作1114においては、別の利用可能な車両が存在しているかどうかについて判定が下される。別の利用可能な車両が存在している状況においては、動作フロー1100は、判定動作1112に戻る。別の利用可能な車両が存在していない状況においては、動作フロー1100は、「A」に進むことが可能であり、ここで、LMWプロセスが開始される。
図11に示されているように、動作フロー1100は、「B」において、洗浄プロセスから戻っている。動作フロー1100は、終了動作1118において終了する。
【0052】
図12〜
図19は、LMWプロセスの態様を示している。本明細書に使用されている車両という用語は、バルク製品を保持するための容器を含む車両を意味している。輸送車両は、バルク製品を保持するための1つ又は複数のホッパーを有する容器を含む車両であってよい。一例として、容器は、小麦粉などのバルク乾燥製品を輸送するための
図21に示されている容器であってよい。容器は、複数の容器アクセスコンポーネントを含むことができる。容器アクセスコンポーネントは、容器内に維持されている製品に影響を及ぼすことができる微生物の成長を許容することが可能な容器と関連したコンポーネントであってよい。例えば、容器アクセスコンポーネントは、容器に対するアクセスを容易にする着脱自在の
又は非脱着のコンポーネントを含むことができる。例えば、容易なアクセスとは、製品のアクセス、強制空気のアクセス、及び/又は操作者のアクセスであってよい。一般的な例として、容器アクセスコンポーネントは、弁、キャップ、ガスケット、蓋部、製品ライン、スクリーン、及び/又は容器アクセスコンポーネントのための保存コンパートメントを含むことができる。
【0053】
容器アクセスコンポーネントは、1つ又は複数のハッチ蓋部及び1つ又は複数のハッチ蓋部ガスケットを含むことができる。ハッチ蓋部は、容器の内部にアクセスできるようにするマンホールを覆うカバーであってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、荷卸しライン、荷卸しラインキャップ、及び荷卸しラインガスケットを含むこともできる。容器アクセスコンポーネントは、圧力逃し弁及び圧力逃し弁ガスケットを更に含むことができる。圧力逃し弁は、容器から過剰な圧力を逃すことができる着脱自在の装置であってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、エアレータライン及びエアレータラインガスケットを含むこともできる。容器アクセスコンポーネントは、製品ホース及び製品ホースガスケットを更に含むことができる。製品ホースは、製品ラインを貯蔵庫ポートに結合することによって容器からバルク製品を荷卸しするために使用される着脱自在のホースであってもよい。製品ラインは、トレーラーの長さにわたって延在すると共に製品ホッパーに接続する底部のライン又は配管である。又、容器アクセスコンポーネントは、インライン荷卸しスクリーンを含むこともできる。その他の態様においては、容器アクセスコンポーネントは、ホッパースイングアウェイティーを含むことができる。ホッパースイングアウェイティーは、製品ホッパーの底部を製品ラインに結合するT字形状のコネクタであってよい。又、容器アクセスコンポーネントは、スクリーン保存ボックスを含むこともできる。スクリーン保存ボックスは、車両の外部に取り付けられるヒンジ蓋部を有するように組み立てられたボックスであってよい。スクリーン保存ボックスは、インライン荷卸しスクリーンを保存することができる。インライン荷卸しスクリーンは、製品ホースの端部に接続すると共に荷卸し貯蔵庫内への異物の侵入の排除に有用な着脱自在の装置であってよい。車両は、本明細書においては路上走行車として示されているが、容器は、本明細書の開示内容を逸脱することなしに、レール、水、及び/又は空気によって移動することもできるものと想定される。
【0054】
本明細書において使用されている「消毒溶液」という用語は、無色且つ無臭であると共に様々な微生物及びバクテリアに対して有効であるアンモニアに基づいた殺菌剤であってよい。一例として、殺菌剤は、適用の後にすすぎを必要としていない。別の例においては、殺菌剤は、塩化ベンザルコニウム化合物であってよい。例示用の消毒溶液は、Ecolab, Inc.社によって製造されているQuorum Clear V(商標)であってよい。更に後述するように、消毒溶液は、手作業によって利用することも可能であり、或いは、スピナ、ハンドヘルド型ワンド、及びスネークを通じて適用することもできる。「洗浄」という用語は、本明細書においては、ハンドヘルド型高圧手動洗浄装置を表すために使用される場合がある。「拭取り(detail)」という用語は、本明細書においては、布を利用して着脱自在の部分を拭う、洗浄する、及び/又は乾燥させる洗浄プロセスを表すために使用される場合がある。
【0055】
図11に示されているプロセス進入ポイント「A」から、
図12の動作1200は、車両準備プロセス1202に継続している。車両準備プロセス1202については、
図13との関連において更に詳しく説明する。動作フロー1200は、洗浄準備プロセス1204に継続している。洗浄準備プロセス1204については、
図14〜
図16において更に詳しく説明する。動作フロー1200は、洗浄プロセス1206に継続している。洗浄プロセス1206については、
図17〜
図19において更に詳細に説明する。動作フロー1200は、乾燥プロセス1208に更に継続している。乾燥プロセス1208は、容器に関連する送風機を作動させて容器を乾燥させるステップを含むことができる。送風機は、空気を濾過するフィルタを含むことができる。送風機は、容器に結合することができる。送風機のタイプに応じて、送風機は、約30分から約60分にわたって且つ/又は容器が乾燥する時点まで作動させることができる。乾燥プロセス1208から、動作フロー1200は、
図11に示されている「B」に戻る。
【0056】
図13において、
図12に示されている動作1202について説明する。
図13は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用の車両準備プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1300は、開始動作1302において始まり、且つ、検証動作1304に継続している。検証動作1304においては、車両のIDを検証している。例えば、トレーラーは、検証対象のユニット番号を含むことができる。動作フロー1300は、検査動作1306に継続しており、ここでは、車両を検査している。例えば、車両をチェックすることにより、機器が適切に保存されており、オーバーヘッドドアが上昇しており、且つ、そのエリアが障害物のない状態にあることを確認することができる。車両を更に検査することにより、予備車輪の確実なロック状態を検証することもできる。又、車両を検査することにより、台車の脚部が上昇していることを確認することもできる。
【0057】
動作フロー1300は、動作1308に継続し、ここでは、車両を洗浄ベイに移動させている。動作1308から、動作フロー1300は、ロックアウトタグアウトプロセスのための動作1310に継続している。動作1312においては、車両の吹出し弁を開放することができる。次いで、動作フロー1300は、終了動作1314に継続している。
【0058】
図14において、
図12に示されている動作1204について説明する。
図14は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用の洗浄準備プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1400は、開始動作1402において始まり、且つ、消毒溶液プロセス1404に継続している。消毒溶液プロセス1404については、
図15において更に詳細に説明する。消毒溶液プロセス1404から、動作フロー1400は、分解及び部品消毒プロセス1406に継続している。分解及び部品消毒プロセス1406については、
図16において更に詳細に説明する。動作フロー1400は、終了動作1408において終了する。
【0059】
図15において、
図12に示されている動作1204について説明する。
図15は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用の消毒溶液プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1500は、開始動作1502において始まり、且つ、判定動作1504に継続しており、ここでは、消毒溶液が準備されているかどうかを判定している。消毒溶液は、無色且つ無臭であると共に様々な微生物及びバクテリアに対して有効であるアンモニアに基づいた殺菌剤であってよい。一例においては、殺菌剤は、適用の後のすすぎを必要としていない。別の例においては、殺菌剤は、塩化ベンザルコニウム化合物であってよい。例示用の消毒溶液は、Ecolab, Inc.社によって製造されているQuorum Clear V(商標)であってよい。消毒溶液が準備されている状況においては、動作フロー1500は、動作1508に継続し、ここで、消毒溶液を試験する。消毒溶液が準備されていない状況においては、動作フロー1500は、動作1506に継続し、ここで、消毒溶液を準備している。溶液は、まず消毒溶液を希釈することによって準備する。動作フロー1500は、動作1508に継続し、ここでは、溶液を試験している。溶液は、希釈液中の消毒溶液のPPM(Part Per Million)を検出する試験ストリップによって試験することができる。動作フロー1500は、判定動作1510に継続しており、ここで、希釈された消毒溶液がPPM範囲内にあるかどうかを判定している。例えば、PPMは、約150〜約450PPMであってよい。PPMは、約150PPM、160PPM、170PPM、180PPM、190PPM、200PPM、210PPM、220PPM、230PPM、240PPM、250PPM、260PPM、270PPM、280PPM、290PPM、300PPM、310PPM、320PPM、330PPM、340PPM、350PPM、360PPM、370PPM、380PPM、390PPM、400PPM、410PPM、420PPM、430PPM、440PPM、450PPMから約150PPM、160PPM、170PPM、180PPM、190PPM、200PPM、210PPM、220PPM、230PPM、240PPM、250PPM、260PPM、270PPM、280PPM、290PPM、300PPM、310PPM、320PPM、330PPM、340PPM、350PPM、360PPM、370PPM、380PPM、390PPM、400PPM、410PPM、420PPM、430PPM、440PPM、450PPMであってよい。そうでない場合には、動作フロー1500は、動作1512に継続し、ここで、更なる消毒溶液又は更なる希釈液を追加することにより、希釈消毒溶液を調節している。動作1512から、動作フロー1500は、判定動作1510に戻る。希釈消毒溶液がPPMレンジ内にある際には、動作フロー1500は、終了動作1514に継続する。
【0060】
図16において、
図12に示されている動作1204について説明する。
図16は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスに関連する例示用の分解及び部品消毒プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。部品を車両から分離すると共に消毒溶液及び/又は約華氏160度(約71.1℃)の熱湯に浸漬することができるため、動作フロー1600は、COP(Clean Out of Place)システムと表現することができる。動作フロー1600は、開始動作1602において始まり、且つ、動作1604に継続しており、ここで、ハッチ蓋部ガスケットを取り外している。動作1606において、上述のように、ハッチ蓋部ガスケットを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1608に継続し、ここで、ハッチ蓋部ガスケットを上述の消毒溶液に浸漬している。ハッチ蓋部ガスケットは、約1〜約60分にわたって浸漬することができる。
【0061】
動作1608から、動作フロー1600は、動作1610に継続しており、ここで、過剰な製品を容器から除去している。例えば、残余の(heel)及び/又は過剰な製品を容器から除去及び/又は排出することができる。動作フロー1600は、動作1611に継続しており、ここで、荷卸しラインキャップ及びガスケットを取り外している。動作1612においては、上述のように、荷卸しラインキャップ及びガスケットを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1614に継続しており、ここでは、荷卸しラインキャップ及びガスケットを上述の消毒溶液に浸漬している。荷卸しラインキャップ及びガスケットは、約1〜約60分にわたって消毒溶液に浸漬することができる。
【0062】
動作フロー1600は、動作1616に継続しており、ここでは、圧力逃し弁及びガスケットを取り外している。動作1618においては、上述のように、圧力逃し弁及びガスケットを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1620に継続しており、ここでは、圧力逃し弁及びガスケットを上述の消毒溶液に浸漬している。圧力逃し弁及びガスケットは、約1〜約60分にわたって浸漬することができる。
【0063】
動作フロー1600は、動作1622に継続しており、ここで、エアレータライン及びガスケットを取り外している。動作1624においては、上述のように、エアレータライン及びガスケットを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1626に継続しており、ここで、エアレータライン及びガスケットを上述の消毒溶液に浸漬している。エアレータライン及びガスケットは、約1〜約60分にわたって浸漬することができる。
【0064】
動作フロー1600は、動作1628に継続しており、ここでは、製品ホース及びガスケットを取り外している。動作1630においては、上述のように、製品ホース及びガスケットを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1632に継続しており、ここで、製品ホース及びガスケットを上述の消毒溶液に浸漬すると共に/又は閉塞状態を除去する(snake)ことができる。製品ホース及びガスケットは、約1〜約60分にわたって浸漬することができる。
【0065】
動作フロー1600は、動作1634に継続しており、ここで、インライン荷卸しスクリーンを取り外している。動作1636においては、上述のように、インライン荷卸しスクリーンを検査、洗浄、及び拭取りしている。動作フロー1600は、動作1638に継続しており、ここでは、インライン荷卸しスクリーンを上述の消毒溶液に浸漬している。インライン荷卸しスクリーンは、約1〜約60分にわたって浸漬することができる。動作1638において、バタフライホッパー弁を開放し、且つ、動作フロー1600は、終了動作1640において終了している。
【0066】
図17において、
図12に示されている動作1206について更に説明する。
図17は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用の容器洗浄プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1700は、開始動作1702において始まり、且つ、スピナ水洗動作1704に継続している。スピナ水洗動作は、容器内における製品及び/又は残留物の分解を促進し、且つ、手作業による洗浄を支援する。スピナをそれぞれのホッパーマンホール内に配置及び固定する。初期水洗のために、水を約15分にわたってスピナに適用する。次いで、スピナを取外し、且つ、底部の製品ラインの閉塞状態を除去する。
【0067】
動作フロー1700は、内部手動洗浄動作1706に継続している。内部手動洗浄動作1706は、ハンドヘルド型圧力ワンドにより、容器の内部から、蓄積物、製品、及び/又は残留物を手作業によって取り除くステップを含むことができる。内部手動洗浄動作1706においては、問題を有するエリアが更なる手作業による洗浄を必要とする場合があり、且つ、容器を検査し、すべての可視状態の残留物が取り除かれていることを確認することができる。
【0068】
動作フロー1700は、ライン及び弁水洗動作1708に継続している。ハンドヘルド型ワンド及びアダプタを利用し、任意のエアレータライン、上部送気ライン、圧力逃し弁のポート、及び製品ホースを洗浄することができる。動作フロー1700は、荷卸し装置洗浄及び拭取り動作1710に継続している。荷卸し洗浄及び拭取り動作1710は、ホッパースイングアウェイティ
ーを開放するステップを含むことができる。それぞれのホッパースイングアウェイティーは、上述のように、検査、洗浄、及び拭取りすることができる。動作1710は、スイングアウェイティー及びガスケットを再設置するステップを更に含むことが可能であり、且つ、次いで、製品ラインの閉塞状態を除去することができる。
【0069】
動作フロー1700は、スピナリンス動作1712に継続している。スピナリンス動作1712については、
図18において更に詳細に説明する。スピナリンス動作1712から、動作フロー1700は、検査動作1714に継続している。検査動作1714は、洗浄及び消毒状態について、任意の積込みライン、通気口、ポートカバー、荷卸しライン、エアレータラインを検査するステップを含むことができる。動作フロー1700は、判定動作1716に継続しており、ここで、進入が検査動作1714において必要とされていたかどうかを判定している。容器への進入が必要とされている際には、動作フロー1700は、動作1706に戻る。容器への進入が必要とされていない際には、動作フロー1700は、消毒動作1718に継続する。消毒動作1718については、
図19において更に詳しく説明する。
【0070】
消毒動作1718から、動作フロー1700は、部品再設置動作1720に継続している。部品再設置動作1720は、任意のガスケット、キャップ、弁、及び荷卸しコンポーネントを
図16に示されている消毒浸漬槽から取り出すステップを含むことができる。消毒浸漬槽から取り出されたコンポーネントは、ラックシステム上において空気乾燥させることができる。乾燥の後に、すべてのガスケットを再設置することができる。消毒済みの圧力逃し弁を容器ポートに装着、固定、及び封止することができる。消毒済みのキャップをエアレータラインに装着、固定、及び封止することができる。消毒済みのキャップを製品ラインの前面に装着、固定、及び封止することができる。又、消毒済みのキャップをインライン荷卸しスクリーンに装着することもできる。消毒済みの荷卸しスクリーンを無菌保存バッグ内に配置することができる。次いで、インライン荷卸しスクリーンを有する無菌保存バックを保存ボックス内に配置、固定、及び封止することができる。消毒済みの製品ホースを個別の消毒済みのキャップによって閉鎖し、且つ、消毒済みの製品ホースをホースチューブ内に配置する。又、消毒済みの製品ラインを消毒済みのキャップによって閉鎖する。動作1720から、動作フロー1700は、終了動作1722において終了する。
【0071】
図18において、
図12に示されている動作1206について更に説明する。
図18は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用のスピナリンスプロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1800は、開始動作1802において始まり、且つ、動作1804に継続しており、ここで、ホッパースピナをそれぞれのホッパー内において固定している。動作1806においては、任意のエアレータ弁を開放している。動作フロー1800は、動作1808に継続しており、ここで、温度記録装置を底部の製品ラインの後端部に装着している。動作1810において、熱湯洗浄が始まり、ここでは、熱湯をスピナを通じて強制的に供給している。動作フロー1800は、判定動作1812に継続している。判定動作1812においては、熱湯洗浄について時間及び温度閾値が実現されているかどうかについて判定している。一態様においては、温度閾値は、少なくとも華氏160度(71.1℃)であってよい。別の態様においては、温度閾値は、約華氏140度、145度、150度、155度、160度、165度、170度、175度、180度、185度、190度、195度、200度、205度、210度、215度から約華氏140度、145度、150度、155度、160度、165度、170度、175度、180度、185度、190度、195度、200度、205度、210度、215度であってよい。別の態様においては、時間閾値は、連続する15分であってよい。別の態様においては、時間閾値は、約10連続分、11連続分、12連続分、13連続分、14連続分、15連続分、16連続分、17連続分、18連続分、19連続分、20連続分から約10連続分、11連続分、12連続分、13連続分、14連続分、15連続分、16連続分、17連続分、18連続分、19連続分、20連続分であってよい。熱湯の温度閾値が洗浄のための時間閾値において維持されていない状況においては、動作フロー1800は、動作1810に戻り、ここでは、熱湯洗浄プロセスを再度実行している。熱湯洗浄がその時間及び温度閾値を実現している状況においては、動作フロー1800は、手動熱湯洗浄動作1814に継続する。動作1814においては、ハンドヘルド型ワンド及び/又はスネークを利用し、熱湯をエアレートライン、圧力逃し容器ポート、製品ホース、及び任意の製品ラインに適用することができる。
【0072】
図19において、
図12に示されている動作1206について更に説明する。
図19は、LMバルク製品の輸送スケジューリングのためのプロセスと関連する例示用のスピナ消毒プロセスを示す例示用の動作フローチャートである。動作フロー1900は、開始動作1902において始まり、且つ、判定動作1904に継続している。判定動作1904においては、任意のエアレータ、製品弁、及び/又はホッパー弁が開放しているかどうかについて判定している。開放されていない場合には、動作フロー1900は、動作1906に継続し、ここで、弁を開放する。動作フロー1900は、判定動作1908に継続しており、ここで、スピナがそれぞれのホッパー開口部に固定されているかどうかについて判定している。固定されていない場合には、動作フロー1900は、動作1910に継続し、ここで、スピナを固定する。次いで、動作フロー1900は、判定動作1912に継続しており、ここで、操作者弁が開放状態にあるかどうかについて判定している。開放状態にない場合には、動作フロー1900は、動作1914に継続し、ここで、操作者弁を開放する。
【0073】
動作フロー1900は、動作1916に継続しており、ここで、スピナ消毒を開始している。一態様においては、自動化された殺菌剤注入メカニズムを開放位置に切り替えることにより、上述の消毒溶液をスピナに流すことができる。動作フロー1900は、判定動作1918に継続しており、ここで、スピナを介した消毒溶液の適用について時間閾値が実現されているかどうかについて判定している。例えば、時間閾値は、10分であってよい。時間閾値が実現されていない場合には、動作フロー1900は、
図19に示されているように、戻る。時間閾値が実現されている場合には、動作フロー1900は、動作1920に継続する。
【0074】
動作1920において、消毒溶液をハンドヘルド型ワンドを介してハッチ蓋部に適用することにより、ハッチ蓋部を手作業によって消毒することができる。動作フロー1900は、動作1922に継続しており、ここで、スピナをホッパー開口部から取り外している。動作1924においては、容器の内部を飛散防止フラッシュライトによって検査することにより、容器内に異物が存在しておらず、溶液カバレージ漏れが存在しておらず、且つ、エアレータのすべての内部動作部品が設置されていることを確認している。
【0075】
動作フロー1900は、動作1926に継続しており、ここでは、ホッパー開口部を閉鎖及び封止している。動作1928においては、製品ライン弁を閉鎖し、且つ、動作1930においては、製品ラインの手作業による消毒を開始している。消毒溶液をハンドヘルド型スネーク装置によって製品ラインに適用することにより、製品ラインを消毒することができる。動作フロー1930は、判定動作1932に継続しており、ここで、エアレータラインが開放状態にあるかどうかについて判定している。エアレータラインが開放状態にない場合には、動作フロー1900は、動作1934に継続し、ここで、エアレータラインを開放する。エアレータラインが開放状態にある場合には、動作フロー1900は、動作1936に継続し、ここでは、エアレータラインを手作業によって消毒している。消毒溶液をハンドヘルド型スネーク装置によって製品ラインに適用することにより、エアレータラインを消毒することができる。動作フロー1900は、動作1938に継続しており、ここで、製品ホースを手作業によって消毒している。消毒溶液をハンドヘルド装置によって製品ホースに適用することにより、製品ホースを手作業によって消毒することができる。次いで、動作フロー1900は、終了動作1940に継続する。
【0076】
図8を再度参照し、動作812及び814について、
図20において更に詳しく説明する。
図20は、輸送スケジューリングのための例示用の製品調節スケジューリングプロセスを示す例示用の動作フローチャートである。
図20に示されているように、動作フロー200は、開始動作2002において始まり、且つ、動作2004に継続しており、ここでは、製品輸送期間を取得している。一態様においては、製品輸送期間は、少なくとも部分的に発送日付及び荷受日付に基づいたものであってよい。製品輸送期間は、発送と製品が荷受施設において荷受される時点の間の持続時間を含むことができる。動作フロー2000は、動作2006に継続しており、ここで、予測環境値を取得している。例えば、製品輸送期間の天候値を取得することが可能であり、製品輸送期間の温度値を取得することが可能であり、輸送期間の湿度値を取得することが可能であると共に/又は、製品輸送期間と関連する任意のその他の環境値を取得することができる。
【0077】
動作フロー2000は、動作2008に継続しており、ここでは、最適な製品条件を判定している。最適な製品条件は、輸送期間における予測環境値を考慮した製品の最適な含水率及び温度であってよい。例えば、予測環境温度は、製品輸送期間において華氏100度(37.8℃)であってよい。最適な製品条件は、結露が形成される可能性を極小化するために、華氏100度(37.8℃)の範囲内の条件であってよい。
【0078】
動作フロー2000は、動作2010に継続しており、ここで、LMバルク製品の現在の製品条件を取得している。現在の製品条件は、上述のように、1つ又は複数のセンサによって取得することができる。動作フロー2000は、判定動作2010に継続しており、ここで、現在の製品条件が輸送期間の予測環境条件用の最適な製品条件であるかどうかについて判定している。別の例として、現在の製品条件は、最適な製品条件の範囲及び/又は閾値内であってもよい。現在の製品条件が最適な製品条件ではない状況においては、動作フロー2000は、動作2014に継続することが可能であり、ここで、製品の条件を調節する。製品の調節は、上述のように、加熱装置、冷却装置、乾燥装置、及び/又は加湿装置によって実行することができる。一例として、現在の製品条件は、華氏75度(23.9℃)であってよく、予測環境条件は、華氏100度(37.8℃)であってよく、且つ、最適な製品条件は、華氏80度(26.7℃)〜華氏100度(37.8℃)の範囲内であると判定してもよい。従って、加熱装置は、製品を加熱して製品の温度を華氏75度(23.9℃)〜少なくとも華氏80度(26.7℃)に上昇させてもよい。動作2014から、動作フロー2000は、終了動作2016に継続している。又、現在の製品条件が最適な製品条件である状況においても、動作フロー200は、終了動作2016に継続することができる。
【0079】
C.実施例
図12を再度参照すれば、動作1202〜1208によって示されているLMWプロセスについては、上述している。以下の表に更に詳しく示されているように、上述したLMWプロセスとの関連において、輸送車両を試験した。輸送車両上の10箇所の異なる場所をスワビングし、且つ、それぞれのスワビングを微生物活性について試験することにより、輸送車両を試験した。スワビングは、AOAC及びFDA試験法に従って試験した。
図10は、10箇所の異なるスワビング地点の場所を示している。スワビング地点1は、ノーズマンホールに配置されている。スワビング地点2は、テールマンホールに配置されている。スワビング地点3は、内側の中心側壁に配置されている。スワビング地点4は、ホッパーの間の内側の溶接地点に配置されている。スワビング地点5は、送気ラインの上部に配置されている。スワビング地点6は、内側のテールバルクヘッドに配置されている。スワビング地点7は、内側のエアレータコーンに配置されている。スワビング地点8は、荷卸し製品ラインに配置されている。スワビング地点9は、エアレータハウジングに配置されている。スワビング地点10は、ブローダウン弁に配置されている。スワビング地点11は、製品ホース/ホースチューブに配置されている。
【0080】
以下の表において、スワビング地点のうちのいくつかは、9として示されたCFUカウントを有する。9という値は、スワビング地点のCFUが10を下回った際に以下の表に挿入されたものである。後述するように、9という値は、低減を算出するための最も控え目な値として選択されたものである。
【0082】
上記の表1は、未洗浄の輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0084】
上記の表2は、熱湯のみによって洗浄された車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0086】
上記の表3は、上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0088】
表4は、未洗浄の輸送車両の試験結果と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、未洗浄のスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0090】
表5は、熱湯のみによる輸送車両洗浄と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、熱湯によるスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0092】
上記の表6は、未洗浄の輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0094】
上記の表7は、熱湯のみによって洗浄された車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0096】
上記の表8は、上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0098】
表9は、未洗浄の輸送車両の試験結果と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、未洗浄のスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0100】
表10は、熱湯のみによる輸送車両洗浄と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、熱湯によるスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0102】
上記の表11は、未洗浄の輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0104】
上記の表12は、熱湯のみによって洗浄された車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0106】
上記の表13は、上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0108】
表14は、未洗浄の輸送車両の試験結果と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、未洗浄のスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0110】
表15は、熱湯のみによる輸送車両洗浄と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、熱湯によるスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。例えば、スワビング地点10においては、イーストの活性が、熱湯のみの使用の場合と比べて、LMWプロセスの利用により、99.792%だけ低減されている。
【0112】
上記の表16は、未洗浄の輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0114】
上記の表17は、熱湯のみによって洗浄された車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0116】
上記の表18は、上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0118】
表19は、未洗浄の輸送車両の試験結果と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、未洗浄のスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0120】
表20は、熱湯のみによる輸送車両洗浄と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、熱湯によるスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
5.試験車両5
【0122】
上記の表21は、未洗浄の輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかびカウント数を示している。
【0124】
上記の表22は、熱湯のみによって洗浄された車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0126】
上記の表23は、上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両における一般生菌数、enterobacteriaceae数、イースト数、及びかび数を示している。
【0128】
表24は、未洗浄の輸送車両の試験結果と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、未洗浄のスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0130】
表25は、熱湯のみによる輸送車両洗浄と上述のLMWプロセスに従って洗浄された輸送車両の間の比較である。数値は、熱湯によるスワビング地点とLMWプロセスを経験した車両のスワビング地点の間の活性低下を百分率で示している。
【0131】
C.製品
以下、LMバルク製品について更に開示する。以下においては、LMバルク製品が顧客に輸送された後の荷受施設におけるLMバルク製品の属性について説明する。別の表現をすれば、以下に示されている属性は、顧客に位置した発送貯蔵庫に容器から吹き込まれる直前の容器内におけるLMバルク製品の属性であってよい。上述のように、LMバルク製品は、例えば、すべてのタイプの小麦粉、ふすま、胚芽、穀粒、オート麦、小麦、ライ麦、大麦、及びこれらに類似したものを含むことができる。更には、本明細書におけるプロセスを利用するLMバルク製品は、様々な成分タイプ、砂糖、スパイス、及びこれらに類似したものを含むことができるものと想定される。又、本明細書におけるプロセスを利用するLMバルク製品は、胡椒、野菜、果実、及びこれらに類似したものなどの、まず水分が除去され、且つ、次いで、製粉されるか又はすり潰される製品を含むことができるものと想定される。
【0132】
LMバルク製品は、検出可能な量の活性微生物を含まない製粉された製品であってよい。別の態様においては、LMバルク製品は、例えば、米国食品医薬品局などの政府機関(又は、別の国の政府機関)によって設定された閾値を上回る検出可能な量の活性微生物を含まない製粉された製品であってよい。無菌性の信頼度は、約50%から約99.99%であってよい。無菌性の信頼度は、約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.41%、99.42%、99.43%、99.44%、99.45%、99.46%、99.47%、99.48%、99.49%、99.50%、99.51%、99.52%、99.53%、99.54%、99.55%、99.56%、99.57%、99.58%、99.59%、99.60%、99.61%、99.62%、99.63%、99.64%、99.65%、99.66%、99.67%、99.68%、99.69%、99.70%、99.71%、99.72%、99.73%、99.74%、99.75%、99.76%、99.77%、99.78%、99.79%、99.80%、99.81%、99.82%、99.83%、99.84%、99.85%、99.86%、99.87%、99.88%、99.89%、99.90%、99.91%、99.92%、99.93%、99.94%、99.95%、99.96%、99.97%、99.98%、99.99%、100%から約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.41%、99.42%、99.43%、99.44%、99.45%、99.46%、99.47%、99.48%、99.49%、99.50%、99.51%、99.52%、99.53%、99.54%、99.55%、99.56%、99.57%、99.58%、99.59%、99.60%、99.61%、99.62%、99.63%、99.64%、99.65%、99.66%、99.67%、99.68%、99.69%、99.70%、99.71%、99.72%、99.73%、99.74%、99.75%、99.76%、99.77%、99.78%、99.79%、99.80%、99.81%、99.82%、99.83%、99.84%、99.85%、99.86%、99.87%、99.88%、99.89%、99.90%、99.91%、99.92%、99.93%、99.94%、99.95%、99.96%、99.97%、99.98%、99.99%、100%であってよい。無菌性の信頼度は、99.6%を上回っていてもよい。
【0133】
LMバルク製品の変性の百分率は、約5%から約10%であってよい。LMバルク製品の変性は、百分率において、約5%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、7.5%、8.0%、8.5%、9.0%、9.5%、10%から約5%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、7.5%、8.0%、8.5%、9.0%、9.5%、10%であってよい。更にその他の態様においては、変性は、百分率において、約5%未満であってもよい。
【0134】
LMバルク製品の含水率は、約4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%から約4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、及び20%であってよい。
【0135】
LMバルク製品の水分活性は、約0.01、0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60から約0.01、0.05、0.10、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60であってよい。LMバルク製品の水分活性は、約0.6未満であってもよい。
【0136】
LMバルク製品の灰分含有量は、約0.30%、0.35%、0.40%、0.45%、0.50%、0.55%、0.60%、0.65%、0.70%から約0.30%、0.35%、0.40%、0.45%、0.50%、0.55%、0.60%、0.65%、0.70%であってよい。
【0137】
LMバルク製品の粘度は、フォーリングスターラに対する小麦粉及び水のペーストの抵抗を計測することにより、フォーリングナンバー計測装置によって計測することができる。フォーリングナンバー分析は、LMバルク製品中におけるαアミラーゼの活性値の標識を付与することができる。フォーリングナンバー計測装置と関連する粘度値は、約200秒、225秒、250秒、275秒、300秒、325秒、350秒、375秒、400秒、425秒、450秒、475秒、500秒から約200秒、225秒、250秒、275秒、300秒、325秒、350秒、375秒、400秒、425秒、450秒、475秒、500秒であってよい。
【0138】
LMバルク製品は、「MICROBIAL REDUCTION IN A PROCESSING STREAM OF MILLED PRODUCTS」という名称の米国仮特許出願第61/296,477号明細書に更に詳しく記述されている特性のうちの1つ又は複数の特性を更に含むことができる。
【0139】
D.例示用の演算システム
図22は、低微生物バルク製品の輸送スケジューリングの様々な態様において利用することができる例示用の演算システムである。
図22を参照すれば、例示用のシステムは、演算装置2200などの演算装置を含む。演算装置2200は、少なくとも1つのハードウェア処理ユニット2202と、システムメモリ2204と、を含むことができる。演算装置2200の構成及びタイプに応じて、システムメモリ2204は、揮発性(RAMなど)、不揮発性(ROM、フラッシュメモリ、及びこれらに類似したものなど)、又はこれら2つのなんらかの組合せであってよい。システムメモリ2204は、オペレーティングシステム2205、1つ又は複数のアプリケーション2206、及びプログラムデータ2207を含むことができる。一態様においては、アプリケーション2206は、低微生物バルク製品の輸送スケジューリングのためのアプリケーション2220を更に含む。以上の構成は、
図22においては、破線ライン2208内のコンポーネントによって示されている。
【0140】
又、演算装置2200は、更なる特徴又は機能を有することもできる。例えば、演算装置2200は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、又はテープなどの更なるデータストレージ装置(着脱自在
又は非脱着)を含むこともできる。このような更なるストレージは、
図22においては、コンピュータ可読ストレージ媒体2209及び
非着脱のストレージ2210によって示されている。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、保存されたコンピュータ可読命令、保存されたデータ構造、保存されたプログラムモジュール、又はその他の保存されたデータによって実装される揮発性及び不揮発性の並びに着脱自在
又は非脱着の媒体を含むことができる。システムメモリ2204、コンピュータ可読ストレージ媒体2209、及び
又は非脱着のストレージ2210は、いずれも、コンピュータストレージ媒体の例である。コンピュータストレージ媒体は、限定を伴うことなしに、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又はその他のメモリ技術、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)又はその他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、又はその他の磁気ストレージ装置、或いは、望ましい情報を保存するように使用することができると共に演算装置2200がアクセスすることができる任意のその他の実体のある媒体を含む。任意のその他のコンピュータストレージ媒体は、装置2200の一部であってもよい。又、演算装置2200は、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、接触入力装置などの1つ又は複数の入力装置2212を含むこともできる。ディスプレイ、スピーカ、プリンタなどの1つ又は複数の出力装置2214を含むこともできる。これらの装置は、いずれも、当技術分野において既知であり、ここで詳細に説明する必要はない。
【0141】
又、演算装置2200は、装置がネットワークや無線ネットワークなどを介してその他の装置2218と通信できるようにする1つ又は複数の通信接続2216を含むこともできる。1つ又は複数の通信接続2216は、通信媒体の一例である。通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータを搬送波又はその他の搬送メカニズムなどの変調されたデータ信号内において実装し、且つ、任意の情報供給媒体を含む。「変調されたデータ信号」という用語は、その特徴の組のうちの1つ又は複数の特徴を有する信号又は情報を信号内において符号化するように変更された信号を意味している。一例として、且つ、限定を伴うことなしに、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、並びに、音響、RF、赤外線、及びその他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0142】
結論
以上、主題について構造的な特徴及び/又は方法による動作に固有の文言によって説明したが、添付の請求項に規定されている主題は、必ずしも、上述の特定の特徴又は動作に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、請求項を実施する例示用の形態として開示したものである。