(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5908508
(24)【登録日】2016年4月1日
(45)【発行日】2016年4月26日
(54)【発明の名称】プリント基板
(51)【国際特許分類】
H05K 3/34 20060101AFI20160412BHJP
【FI】
H05K3/34 501E
【請求項の数】3
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-34505(P2014-34505)
(22)【出願日】2014年2月25日
(65)【公開番号】特開2015-159253(P2015-159253A)
(43)【公開日】2015年9月3日
【審査請求日】2015年3月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】杉本 展久
(72)【発明者】
【氏名】澤田 毅
【審査官】
中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】
特開平06−169153(JP,A)
【文献】
特開2010−278133(JP,A)
【文献】
実開昭61−157369(JP,U)
【文献】
実開昭63−064079(JP,U)
【文献】
特開2004−023076(JP,A)
【文献】
実開平06−007272(JP,U)
【文献】
特開2005−026312(JP,A)
【文献】
特開昭63−142894(JP,A)
【文献】
実開昭63−020471(JP,U)
【文献】
実開平05−094958(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周の4辺または相対する2辺に複数の電極端子からなる電極端子列を備えた部品を実装するプリント基板において、
前記電極端子列に対応するパッド列を備え、
前記電極端子列に対応するパッド列の両端のパッドは、それ以外のパッドよりパッドの並んでいる方向の外側へ延長され、かつ部品中央から最も遠い角を斜めにカットした形状を有することを特徴とするプリント基板。
【請求項2】
前記両端のパッドは、前記部品の中央から最も遠い角を挟む2辺に対し、前記電極端子列の両端の電極端子の前記の中央から最も遠い角の頂点から伸ばした各垂線との交点同士を結んだ線で斜めにカットした形状であることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板。
【請求項3】
前記両端のパッドは、前記パッドの並んでいる方向の外側に加えて、前記パッドの並んでいる方向に直角な方向の外側にも延長したことを特徴とする請求項1または2の何れか一つに記載のプリント基板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を実装するプリント基板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント基板1のパッド7上に部品3を実装する場合、以下のように実施される。
図6に示すように、プリント基板1上には部品3の電極端子5の形状・寸法・配置等に応じて矩形状のパッド7が配置されている。このパッド7上にはソルダペーストが塗布され、その上に部品3が載せられる。そしてリフロー装置により全体が加熱され、ソルダペーストが溶融し部品3の電極端子5とプリント基板1のパッド7がはんだ付けされることにより、部品3がパッド7上に実装される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−183650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図6に示される従来技術では、温度サイクル時に各パッド列の両端に位置するパッド7のはんだ付け部に大きな応力がかかるため、そこではんだ付け部の破断による故障が発生しやすいという問題点があった。
【0005】
そこで本発明の目的は、プリント基板に設けられたパッドにおけるはんだ付け部の破断寿命を延長することが可能なプリント基板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1に係る発明は、外周の4辺または相対する2辺に複数の電極端子からなる電極端子列を備えた部品を実装するプリント基板において、前記電極端子列に対応するパッド列を備え、前記電極端子列に対応するパッド列の両端のパッドは、それ以外のパッドよりパッドの並んでいる方向の外側へ延長され、かつ部品中央から最も遠い角を
斜めにカットした形状を有することを特徴とするプリント基板である。
請求項2に係る発明は、前記両端のパッドは、前記部品の中央から最も遠い角を挟む2辺に対し、前記電極端子列の両端の電極端子の前記の中央から最も遠い角の頂点から伸ばした各垂線との交点同士を結んだ線で斜めにカットした形状であることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板である。
請求項3に係る発明は、前記両端のパッドは、前記パッドの並んでいる方向の外側に加えて、前記パッドの並んでいる方向に直角な方向の外側にも延長したことを特徴とする請求項1または2の何れか一つに記載のプリント基板である。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、プリント基板に設けられたパッドにおけるはんだ付け部の破断寿命を延長することが可能なプリント基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】プリント基板のパッド上に部品を載置した状態を示す図である。
【
図2】
図1において最外パッドを延長した状態を示す図である。
【
図3】
図2において最外パッドを延長するとともにコーナをカットした状態を説明する図である。
【
図4】
図2の最外パッドと電極端子とをはんだによりはんだ付けした状態を示す図である。
【
図5】
図3の最外パッドと電極端子とをはんだによりはんだ付けした状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はプリント基板のパッド上に部品を載置した状態を示す図である。プリント基板1に部品3を実装するためのパッド7が設けられている。部品3は例えば電子部品であり、複数の電極端子5を備えている。部品3には相対する2辺に電極端子5が4個並んでいる。なお、本発明の実施形態として部品3に、その外周の4辺または相対する2辺に電極端子5が配列されているものを対象とする。部品3の電極端子5とプリント基板1に設けられたパッド7とははんだ付けによって電気的に接続されるとともに固定されている。
【0010】
図2は
図1において最外パッドを延長した状態を示す図である。最外パッドは、7a,7d,7e,7hの4つである。最外パッドであるパッド7a,パッド7d,パッド7e,パッド7hは、部品3の電極端子5の配列に対応するパッド列の両端のパッドである。これらのパッド7a,7d,7e,7hは、それ以外のパッドよりパッドが並んでいる方向の外側方向に延長されている。
図2に符号8で示される箇所が延長部分である。
【0011】
図3は
図2において最外パッドを延長するとともにコーナをカットした状態を説明する図である。なおここでカットとはパッドを部分的に除去することを意味している。最外パッドであるパッド7a,パッド7d,パッド7e,パッド7hは、部品3の中央9から最も遠い角(頂点)部(
図2参照)を斜めにカットした形状を有する。符号10はカット部分である。両端のパッド7a,7d,7e,7hのカット線11は、部品の角から前記角をはさむ2辺に伸ばした各垂線との交点同士を結んだ線である。また、最外パッドであるパッド7a,パッド7d,パッド7e,パッド7hはパッドの並んでいる方向12の外側に加えて、パッドの並んでいる方向に直角な方向13の外側にも延長してもよい。
【0012】
図4は
図2の最外パッドと電極端子とをはんだによりはんだ付けした状態を示す図である。
図5は
図3の最外パッドと電極端子とをはんだによりはんだ付けした状態を示す図である。パッド7を外側に延長し、はんだ供給量を増やすことにより、より大きなはんだフィレットを形成することができ、耐温度サイクル性が向上する。また
図5に示すように、コーナをカットし、はんだフィレットの余分な裾引きを防止することで、はんだフィレットの厚みを増すことができ、これによっても耐温度サイクル性が向上する。
【符号の説明】
【0013】
1 プリント基板
2 領域
3 部品
4 本体
5 電極端子
6 回路パターン
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h パッド
8 延長部分
9 中央
10 カット部分
11 カット線
12 パッドの並んでいる方向
13 パッドの並んでいる方向に直角な方向
14 はんだフィレット